JP3615253B2 - 2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールおよびα,α−ジフルオロ−β−シリルオキシ−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸エステルの製造法 - Google Patents

2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールおよびα,α−ジフルオロ−β−シリルオキシ−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸エステルの製造法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は薬品化学の分野に関するものであり、薬物中間体として有用な2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールの製造法および該アセタールを使用するα,α−ジフルオロ−β−シリルオキシ−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸エステル中間体の製造法を提供する。
【0002】
【従来の技術】
ケテンシリルアセタールは最初ペトロフ(Petrov)らによって製造された[「J. Gen. Chem.(USSR)」,29,2896〜99(1959年)参照]。グルーター(H. Greuter)ら[「Tetrahedron Lett.」,29(27),3291〜94(1988年)]は、シリコン誘導レフォルマツキー−クライゼン(Reformatsky−Claisen)反応における、クロロジフルオロ酢酸のアリルエステルの使用を教示しており、その反応においては2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールが中間体として生成すると推定される。ヤマナ(M. Yamana)ら[「Tetrahedron Lett.」,24(5),507〜10(1983年)およびタケウチ(Y. Takeuchi)らの「J. Chem. Soc. Perkin Trans. I」,1149〜53(1988年)]は、クロロジフルオロメチルケトンと亜鉛末および塩化トリメチルシリルとの反応によるジフルオロシリルエノールエステルの製造を教示している。
【0003】
2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールは、トリグライム中でのブロモジフルオロ酢酸エステル、亜鉛アマルガムおよびクロロトリメチルシランの直接反応で製造されている[イースドン(J.C. Easdon)らの「New Synthetic Methodology for Organofluorine Compounds」,学位論文,アイオワ大学大学院化学科(1987年7月)参照]。コバヤシ(Kobayashi)らの日本国特許第2067250号および「Tetrahedron Lett.」,29(15),1803〜06(1988年)には、アセトニトリル中でヨードジフルオロ酢酸メチルと亜鉛末を反応させ、得られる有機亜鉛化合物(レフォルマツキー試薬)を塩化トリアルキルシリルで処理することによる2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールの製造が記載されている。これらの文献にはさらに、2,3−O−イソプロピリデン−D−グリセルアルデヒドとin situで合成されたジフルオロケテンシリルアセタールとの反応によるα,α−ジフルオロ−2,2−ジメチル−β−[(トリアルキルシリル)オキシ]−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸メチルエステルの製造が記載されている。2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールは、2,3−O−イソプロピリデングリセルリンアルデヒドとの縮合反応において、対応するレフォルマツキー試薬よりも非常に高いエリスロ/スレオ(アンチ/シン)比を与え、該試薬よりも優れていることが確認されている。
【0004】
マツムラ(Matsumura)らの日本国特許第2270841号には、アセトニトリル中でブロモジフルオロ酢酸エステルおよびヨードジフルオロ酢酸エステルを塩化トリアルキルシリルおよび亜鉛と反応させ、次いで2,3−O−イソプロピリデン−D−グリセルアルデヒドおよび二塩化チタノセンで処理することによるアンチ−α,α−ジフルオロ−2,2−ジメチル−β−[(トリアルキルシリル)オキシ]−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸エステルの製造が記載されている。
クロロジフルオロ酢酸のエステルが、ラング(R. W. Lang)およびスチャウブ(B. Schaub)の「Tetrahedron Lett.」,24,2943〜6(1988年)によって報告されており、この文献ではジメチルホルムアミド中で活性化亜鉛末で処理することに基づくアルデヒドとのレフォルマツキー型の縮合反応が行われている。しかし、これらの条件下において、脂肪族でエノール化しうるアルデヒドをクロロジフルオロ酢酸と縮合しようとした場合、超音波を使用しない限り、低い収率しか得られなかった。マクハレク(S. Mcharek)らの「J. Organometallic Chem.」,401,211〜15(1991年)にも同様に、ニッケル触媒の存在下、ジメチルホルムアミド中または塩化メチレンとジメチルホルムアミドの混合物中で、使い捨て亜鉛陽極にて電気分解的還元を行うことによるクロロジフルオロ酢酸メチルと単純脂肪族アルデヒドとのレフォルマツキー型縮合反応が報告されている。ジメチルホルムアミド中におけるクロロジフルオロ酢酸エチルと亜鉛末および塩化トリアルキルシリルの反応は、対応する2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールは得られず、むしろ溶媒との縮合から形式的に誘導されたO−シリル化カルビノールアミンが得られる[ラングの「Helv. Chim. Acta.」,71,369〜73(1988年)参照]。
【0005】
上記用途に加えて、タグチ(T. Taguchi)らの「Tetrahedron Lett.」,29,5291〜4(1988年)に記載されているように、2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールが3−アミノ−2,2−ジフルオロエステルの製造に有用であることが認められている。同様に、キタガワ(Kitagawa)らの「Chem. Lett.」,1307〜10(1990年)には、2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールが、α,β−不飽和カルボニル化合物またはそれらの誘導アセタールと容易にミカエル縮合することが報告されている。これらのアダクト体は、α−アミノ酸、グルタミン酸およびリシンのジフルオロ誘導体の製造に有用であることが認められている。該α,α−ジフルオロ−2,2−ジメチル−β−[(トリアルキルシリル)オキシ]−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸エステル自体は、抗腫瘍および抗ウイルスヌクレシドの製造における中間体として有用である。
【0006】
【発明の構成と効果】
本発明の目的は、クロロジフルオロ酢酸のエステルから2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールを製造する方法を提供することである。
本発明のもうひとつの目的は、in situ合成された2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールを用いて、α,α−ジフルオロ−β−シリルオキシ−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸エステルを製造する方法を提供することである。
本発明の他の目的および利点は以下の具体的な記載から明らかとなろう。
【0007】
本発明のひとつの態様は、式(I):
【化10】
Figure 0003615253
[式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立してアルキルおよびアリールから選ばれる基である]
で示される2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールの製造法を提供するものであり、式(II):
【化11】
Figure 0003615253
[式中、Rは前記と同意義である]
で示されるクロロジフルオロ酢酸エステルを、還元剤の存在下、環式および非環式テトラアルキルウレアおよびそれらの混合物から選ばれる溶媒中もしくは該溶媒とアセトニトリルならびにエーテル(テトラヒドロフランなど)から選ばれる共存溶媒との混合溶媒中で、式(III):
【化12】
Figure 0003615253
[式中、Xはクロロまたはブロモ;およびR、RおよびRは前記と同意義である]
で示されるハロシランと接触させることを特徴とする方法である。
【0008】
本発明の他の態様は、式(IV):
【化13】
Figure 0003615253
[式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立してアルキルおよびアリールから選ばれる基;およびRおよびRは独立して水素およびC1−アルキルから選ばれる基、もしくはRとRは一緒になって−(CH)n−部分を含む炭素環式基(ここで、nは3〜6の整数である)を形成する]
で示されるα,α−ジフルオロ−β−シリルオキシ−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸エステルの製造法を提供するものであり、上述のようにして製造された2,2−ジフルオロケテンシリルアセタール(I)を含有する反応混合物を、式(V):
【化14】
Figure 0003615253
[式中、RおよびRは前記と同意義である]
で示されるグリセルアルデヒド誘導体で処理することを特徴とする方法である。
【0009】
本明細書を通じて、他に特別の指示がない限り、すべての温度は摂氏であり、すべての比率、パーセンテージなどは重量単位であり、すべての混合物は体積単位である。「アルキル」とは、単独または組み合わせ使用おいて、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンジル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、3−メチルペンチル基などの炭素数7以下、好ましくは4以下の直鎖、環式または分枝鎖脂肪族炭化水素基を意味する。「アリール」とは、単独または組み合わせ使用において、フェニル、ナフチルおよびそれらの置換誘導体などの芳香族炭素環式基を意味する。「置換」とは、単独または組み合わせ使用において、シアノ、ハロ、ニトロ、アルコキシおよびアルキルから選ばれる少なくとも1個または2個以上の基による置換を意味する。
【0010】
メチルおよびエチルエステル(II)は市販されている。エステル(II)は、クロロジフルオロアセチルクロリドを、塩化メチレンなどの不活性溶媒中、トリエチルアミンなどの僅かに過剰(1.1〜1.5モル当量)の第3アミン塩基の存在下、−78〜25℃にて、一般式:ROHで示される等モル量のアルコールで処理することによって製造してもよい。必要に応じて、4−ジメチルアミノピリジンなどのアシル転位触媒の存在下でエステル化を行ってもよい。次いで粗エステル生成物を0.5N水性NaHSOおよび1N(pH7)リン酸緩衝液で連続的に洗浄し、乾燥(MgSO)し、分別蒸留を行って純粋体で単離する。この操作によって製造されたエステル(II)の具体例を挙げる:クロロジフルオロ酢酸イソブチルb.p.59〜62℃/68mmHg;HNMR(C)δ3.76(d,2H),1.69(m,1H),0.73(d,6H);クロロジフルオロ酢酸イソプロピルb.p.107℃/760mmHg;HNMR(CDCl)δ5.19(septet,J=6.3Hz,1H),1.38(d,J=6.3Hz,6H);クロロジフルオロ酢酸t−ブチルb.p.107℃/760mmHg;HNMR(CDCl)δ1.57(s)。
【0011】
本発明方法に適したハロシラン(III)は市販されている。ハロシラン化合物の大規模な生産法が、「Petrarch Systems, Silans & Silicones, Register and Review」,Petrarch Systems(1987年)に記載されている。ハロシランは一般に、有機化合物にシリル保護基を導入するために利用される。ハロシランは、グリーン(T. W. Greene)およびウッツ(P.G.M. Wuts)の「有機合成における保護基」,第2版,ジェイ・ウイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド(J. Wiley and Sons, Inc.),ニューヨーク(1991年)にも記載されている。クロロ−またはブロモ−トリメチルシラン、トリエチルシラン、イソプロピルジメチルシラン、t−ブチルジメチルシラン、(トリフェニルメチル)ジメチルシラン、t−ブチルジフェニルシラン、メチルジイソプロピルシラン、メチルジ−t−ブチルシラン、トリベンジルシラン、トリ−p−キシリルシラン、トリイソプロピルシランおよびトリフェニルシランから選ばれるハロシランが好ましい。
【0012】
本発明方法に適した溶媒は、1,3−ジメチルプロピレンウレア(DMPU)、1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(DMI)および1,1,3,3−テトラメチルウレア(TMU)およびそれらの混合物などの環式および非環式テトラアルキルウレアである。上記ウレアとアセトニトリルまたはエーテル(テトラヒドロフランなど)などの共存溶媒との混合物も用いることができる。
本発明方法に適した還元剤は、ファーストナー(A. Furstner)の「合成」,571(1989年)に記載されており、亜鉛、マグネシウム、亜鉛/銅カップル、亜鉛/銀カップル、カドミウム、ニッケル、インジウム、セリウムおよびリチウムが挙げられる。都合のよい還元電位をもつ金属塩も用いることができ、塩化クロム(II)、ヨウ化サマリウム(II)および塩化チタン(II)が挙げられる。ハロゲン化セリウム(III)、テルル化ジナトリウム、あるいはトリアルキルアンチモン/ヨウ素またはトリブチル(フェニル)スタンニルリチウムと塩化ジエチルアルミニウムの組み合わせを用いてもよい。しかし、その低コスト性および容易に利用できることから、好ましい還元剤は亜鉛である。アーディック(Erdik)の「Tetrahedron」,43(10),2203〜12(1987年)に記載されているように、必要に応じて、使用される亜鉛還元剤が、強化された反応性を有する高度活性化体であってよいけれども、本発明方法においては、亜鉛の活性化体を使用する必要はない。実際、我々は予め活性化していない市販の亜鉛末が非常に便利で経済的であることを見い出している。
【0013】
本発明方法を用いて化合物(I)を形成するための最適条件が、使用する還元剤およびその活性によって劇的に影響を及ぼされるであろうことは当業者には理解されよう。最適条件に影響を及ぼす付加的因子は、特殊なハロシラン(III)、クロロジフルオロエステル(II)および使用される溶媒である。たとえば、1,3−ジメチウルイミダゾリジン−2−オン中で、予め活性化していない市販の亜鉛末、クロロトリメチルシランおよびクロロジフルオロ酢酸メチルを用いて本発明方法を行う場合、反応は約0℃〜約50℃の温度範囲で都合よくおこなわれる。形成されたケテンシリルアセタールの収率は、C内部標準に対する19FMNR積分によって反応の進行として、好適にモニターすることができる。このようにして反応を研究したところ、我々は、(I)の収率は、ある時間に最高値に到達し、次いで対応する異性体であるα−シリルジフルオロ酢酸エステルに変換されるために、やがてゆっくりと減少することを確認した。我々は、(I)の変性生成物である、このα−シリルジフルオロ酢酸エステルがこれらの条件下でアルデヒド(V)と反応しないことを測定により確認した。したがって、クロロジフルオロエステル(II)から(IV)への変換が最高となるために、ジフルオロケテンシリルアセタール(I)の収率が最高となる前あるいはその時にアルデヒド(V)を導入することが重要である。
【0014】
上述のようにして製造する場合、ジフルオロケテンシリルアセタール(I)をin situでアルデヒド(V)と反応させて、α,α−ジフルオロ−β−シリルオキシ−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸エステル(IV)を形成する。化合物(IV)のワンポット製造法は、この一連反応で構成される。本発明方法は、安価で容易に入手しうる化合物(II)を用いるため、経済的であるという利点を有する。また、本発明方法は、化合物(V)と、化合物(II)から誘導されるレフォルマツキー試薬との対応する反応よりも、高い収率でエリスロ−(IV)が得られ、エリスロ(アンチ)選択性が非常に高い。
アルデヒド(V)とin situ合成された化合物(I)との縮合反応は、追加のルイス酸を導入する必要がない。塩化亜鉛(ZnCl)は、Zn(0)を還元剤として用いる場合のケテンシリルアセタール形成反応の副産物である。ZnCl、またはウレア溶媒とZnClとで形成される錯体が、(I)と(V)の縮合反応において、効果的触媒として働くことが推定される。
【0015】
本発明方法に適したアルデヒド(V)は一般に当業界において公知である。このような化合物の製造法は、ヤルツァク(Jurczak)らの「Tetrahedron」,42,447〜488(1986年)ならびにシュミッド(Schmid)およびブラッドリー(Bradley)の「合成」,587〜590(1992年)に検討されている。2,3−O−アルキリデングリセルアルデヒドなどのO−保護グリセルアルデヒドは、本発明方法において特に有用である。特に好ましい2,3−O−アルキリデングリセルアルデヒドは、アルキリデン保護基が2−プロピリデン、3−ペンチリデン、シクロペンチリデンまたはシクロヘキシリデンである化合物である。
Zn(0)を還元剤として用いる場合、in situ合成された(I)とアルデヒド(V)とを反応させて、α,α−ジフルオロ−β−シリルオキシ−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸エステル(IV)を形成するための好ましい温度は、約−10℃〜約70℃である。反応の好ましい条件が溶媒、還元剤の性質および(I)とアルデヒド(V)の特殊な構造によって影響を及ぼされることが、当業者には一般に理解されよう。
【0016】
【実施例】
次に記載する実施例は、本発明の好ましい具体例の製造方法を記載したものであるが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではないことを理解すべきである。
実施例1
メチルトリメチルシリル2,2−ジフルオロケテンアセタール
亜鉛末(2.9g、44mg原子、1.2当量)および1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(15ml)の混合物に、乾燥窒素下、24℃にて撹拌しながら、クロロトリメチルシラン(6.2ml、5.3g、48ミリモル、1.2当量)を加える。混合物を25℃で45分間撹拌し、次いで0〜5℃に冷却する。ヘキサフルオロベンゼン(1.00ml)(反応検定標準)およびクロロジフルオロ酢酸メチル(4.40ml、5.87g、40.6ミリモル、1.0当量)を加え、冷却浴を取りはずし、混合物を45分間発熱させて32℃にする。さらに30分後、発熱は穏やかになり、混合物を加熱して40〜42℃にする。加熱後の種々の時間に、反応アリコート(0.7ml)をシリンジで回収し、0.45μテフロン[テフロン(Teflon)はアメリカ合衆国デラウェア州ウィルミントンのイー・アイ・デュポン・デネマース・アンド・カンパニー(E.I. Dupont DeNemours & Company)の登録商標である]シリンジフィルターを用いて乾燥窒素下で濾過し、等体積のCで希釈し、282MHz 19F NMR分光光度法で検定する。収率は、2,2−ジフルオロケテンシリルアセタール生成物の19FNMRシグナル(ABカルテット、JFF=107.7、Cから85.6ダウンフィールドに中心)の積分をC内部標準と比較して決定する。
Figure 0003615253
【0017】
実施例2
メチルトリメチルシリル2,2−ジフルオロケテンアセタール
亜鉛末(3.0g、46mg原子、1.1当量)および1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(15ml)の混合物に、乾燥窒素下、23℃にて撹拌しながら、クロロトリメチルシラン(6.2ml、5.3g、48ミリモル、1.2当量)を加える。混合物を室温で45分間撹拌し、次いで5℃に冷却する。ヘキサフルオロベンゼン(0.5ml)(反応検定標準)およびクロロジフルオロ酢酸メチル(5.86g、40.6ミリモル、1.0当量)を加える。冷却浴を取りはずし、反応物を50分間発熱させて最高温度43℃にする。さらに20分後、混合物を40℃で130分間加熱する。反応アリコートを回収し、前述のとおり19FNMR分光光度法で検定し、標記化合物を収率46%で得る。
【0018】
実施例3
エチルトリメチルシリル2,2−ジフルオロケテンアセタール
亜鉛末(1.46g、22.3mg原子、1.1当量)および1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(7.5ml)の混合物に、乾燥窒素下、23℃にて撹拌しながら、クロロトリメチルシラン(3.1ml、2.7g、24ミリモル、1.2当量)を加える。混合物を室温で50分間撹拌し、次いで5℃に冷却する。ヘキサフルオロベンゼン(0.25ml)(反応検定標準)およびクロロジフルオロ酢酸エチル(3.26g、20.6ミリモル、1.0当量)を加える。冷却浴を取りはずし、混合物を2時間発熱させて最高温度28℃にする。混合物を40℃で3.5時間、50℃でさらに1時間加熱する。反応アリコートを回収し、前述のとおり19FNMR分光光度法で検定し、標記化合物を収率44%で得る。
【0019】
実施例4
イソプロピルトリメチルシリル2,2−ジフルオロケテンアセタール
亜鉛末(1.46g、22.3mg原子、1.1当量)および1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(7.5ml)の混合物に、乾燥窒素下、23℃にて撹拌しながら、クロロトリメチルシラン(3.1ml、2.7g、24ミリモル、1.2当量)を加える。混合物を室温で30分間撹拌する。ヘキサフルオロベンゼン(0.25ml)を加え、混合物を40℃に加熱する。クロロジフルオロ酢酸イソプロピル(3.53g、20.5ミリモル、1.0当量)を30分間で加え、混合物を40℃で15時間加熱する。反応アリコートを回収し、前述のとおり19FNMR分光光度法で検定し、標記化合物を収率54%で得る。
【0020】
実施例5
t−ブチルトリメチルシリル2,2−ジフルオロケテンアセタール
亜鉛末(1.54g、23.5mg原子、1.1当量)および1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(7.5ml)の混合物に、乾燥窒素下、23℃にて撹拌しながら、クロロトリメチルシラン(3.1ml、2.7g、24ミリモル、1.2当量)を加える。混合物を室温で45分間撹拌する。ヘキサフルオロベンゼン(0.25ml)を加え、混合物を50℃に加熱する。クロロジフルオロ酢酸t−ブチル(3.80g、20.4ミリモル、1.0当量)を50分間で加え、得られる混合物を50℃で21時間加熱する。反応アリコートを回収し、前述のとおり19FNMR分光光度法で検定し、標記化合物を収率64%で得る。
【0021】
実施例6
イソブチルトリメチルシリル2,2−ジフルオロケテンアセタール
亜鉛末(1.46g、22.3mg原子、1.1当量)および1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(7.5ml)の混合物に、乾燥窒素下、23℃にて撹拌しながら、クロロトリメチルシラン(3.1ml、2.7g、24ミリモル、1.2当量)を加える。混合物を室温で30分間撹拌する。ヘキサフルオロベンゼン(0.25ml)を加え、混合物を40℃に加熱する。クロロジフルオロ酢酸イソブチル(3.77g、20.2ミリモル、1.0当量)を30分間で加え、得られる混合物を40℃で15時間加熱する。反応アリコートを回収し、前述のとおり19FNMR分光光度法で検定し、標記化合物を収率55%で得る。
【0022】
実施例7
(βR,4R)−α,α−ジフルオロ−2,2−ジメチル−β−[(トリメチルシリル)オキシ]−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸メチルエステル
実施例1の反応混合物を合計2時間40℃で加熱し、次いで0〜5℃に冷却する。これに新たに蒸留した(R)−2,2−ジエチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシアルデヒド(5.61ml、5.83g、36.9ミリモル)を加える。冷却浴を取りはずし、混合物を発熱させて1時間で最高温度29℃にする。混合物を周囲温度でさらに16.5時間撹拌する。反応アリコートを実施例1に準じて19FNMR分光光度法で検定し、標記化合物をエリスロおよびスレオジアステレオマーのそれぞれ90:10混合物として収率50%で得る。
反応混合物に1N水性NaHSO(45ml)および砕氷(50g)を加え、90ml部の酢酸エチルで3回抽出する。有機抽出物を合わせ、1Nリン酸緩衝液(pH7)(100ml)で洗浄する。水性相を90ml部の酢酸エチルで2回逆抽出する。酢酸エチル相を合わせ、乾燥(MgSO)し、減圧蒸発する。残渣をャピラリーガスクロマトグラフィー分析に付し、19FNMR積分で得られた収率を確認する。
【0023】
実施例8
(βR,4R)−α,α−ジフルオロ−2,2−ジメチル−β−[(トリメチルシリル)オキシ]−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸メチルエステル
実施例1の反応混合物を合計2時間40℃で加熱し、次いで0〜5℃に冷却する。これに新たに蒸留した(R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシアルデヒド(2.74ml、2.89g、22.2ミリモル)を加える。冷却浴を取りはずし、混合物を発熱させて1時間で最高温度31℃にする。混合物を周囲温度でさらに16.5時間撹拌する。反応アリコートを実施例1に準じて19FNMR分光光度法で検定し、標記化合物をエリスロおよびスレオジアステレオマーのそれぞれ89:11混合物として収率83%で得る。
実施例7に記載の操作を用いて生成物を単離する。残渣をキャピラリーガスクロマトグラフィー分析に付し、19FNMR積分で得られた収率を確認する。
【0024】
実施例9
(βR,4R)−α,α−ジフルオロ−2,2−ジメチル−β−[(トリメチルシリル)オキシ]−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸メチルエステル
亜鉛末(2.9g、44mg原子、1.1当量)および1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミドン(DMPU)(15ml)の混合物に、乾燥窒素下、25℃にて撹拌しながら、クロロトリメチルシラン(6.2ml、5.3g、48ミリモル、1.2当量)を加える。混合物を25℃で30分間撹拌し、次いで0〜5℃に冷却する。クロロジフルオロ酢酸メチル(4.40ml、5.87g、40.6ミリモル、1.0当量)を加え、冷却浴を取りはずし、混合物を発熱させて30分間で38℃にする。さらに30分後、発熱は穏やかになり、混合物を2時間加熱して39〜41℃にする。混合物を0℃に冷却し、新たに蒸留した(R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシアルデヒド(4.56ml、4.81g、36.9ミリモル、0.91当量)を加える。混合物をゆっくりと暖めて、23℃にし、24時間後に実施例7に記載の操作を用いて標記化合物を単離する。酢酸エチル抽出物をキャピラリーガスクロマトグラフィー分析に付し、標記化合物をエリスロおよびスレオジアステレオマーのそれぞれ88:12混合物として収率40%(アルデヒドに基づく)で得る。
【0025】
実施例10
(βR,4R)−α,α−ジフルオロ−2,2−ジメチル−β−[(トリメチルシリル)オキシ]−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸メチルエステル
亜鉛末(2.9g、44mg原子、1.1当量)および1,1,3,3−テトラメチルウレア(15ml)の混合物に、乾燥窒素下、25℃にて撹拌しながら、クロロトリメチルシラン(6.2ml、5.3g、48ミリモル、1.2当量)を加える。混合物を25℃で50分間撹拌し、次いで0〜5℃に冷却する。クロロジフルオロ酢酸メチル(4.40ml、5.87g、40.6ミリモル、1.0当量)を加え、冷却浴を取りはずし、混合物を発熱させて30分間で36℃にする。さらに30分後、発熱は穏やかになり、混合物を加熱して2時間で39〜41℃にする。混合物を7℃に冷却し、新たに蒸留した(R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシアルデヒド(4.56ml、4.81g、36.9ミリモル、0.91当量)を加える。混合物を発熱させて、38℃にする。14時間撹拌後、実施例7に記載の操作を用いて標記化合物を単離する。酢酸エチル抽出物をキャピラリーガスクロマトグラフィー分析に付し、標記化合物をエリスロおよびスレオジアステレオマーのそれぞれ91:9混合物として収率58%(アルデヒドに基づく)で得る。
【0026】
次に述べる比較例は、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランおよび1−メチル−2−ピロリジノンなどの常套の溶媒を用いて本発明方法を行った場合には、合成的に有用な量の2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールが生成されないことを示すものである。
比較例1
メチルトリメチルシリル2,2−ジフルオロケテンアセタール
亜鉛末(2.9g、44mg原子、1.1当量)およびアセトニトリル(15ml)の混合物に、乾燥窒素下、23℃にて撹拌しながら、クロロトリメチルシラン(6.2ml、5.3g、49ミリモル、1.2当量)を加える。得られる混合物を23〜26℃で50分間撹拌し、次いで0〜5℃に冷却する。クロロジフルオロ酢酸メチル(4.4ml、40.6ミリモル、1.0当量)およびヘキサフルオロベンゼン(0.50ml)(反応検定標準)を加え、反応混合物を加熱して40℃にする。下記に示す経過時間の反応アリコート(0.30ml)を回収し、19FNMR分光光度法で標記化合物の収率を検定する。
Figure 0003615253
40℃で40分間加熱後、反応混合物をさらに16.5時間還流する。得られる混合物のアリコートを19FNMR分光光度法で分析して、収率1.3%の標記化合物および回収率88%のクロロジフルオロ酢酸メチルを得る。
【0027】
比較例2
メチルトリメチルシリル2,2−ジフルオロケテンアセタール
亜鉛末(2.9g、44mg原子、1.1当量)およびN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)の混合物に、乾燥窒素下、24℃にて撹拌しながら、クロロトリメチルシラン(290μl、240mg、2.2ミリモル、0.05当量)を加える。混合物を25℃で30分間撹拌し、次いで0℃に冷却する。クロロジフルオロ酢酸メチル(4.40ml、5.87g、40.6ミリモル、1.0当量)を加え、次いで0〜5℃でクロロトリメチルシラン(7.89ml、6.75g、60.9ミリモル、1.5当量)をゆっくりと滴下する。混合物を0〜5℃で1.5時間および22〜32℃で65分間撹拌する。実施例8の記載に準じて新たに蒸留した(R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシアルデヒド(4.56ml、4.81g、36.9ミリモル)を加え、形成した(βR,4R)−α,α−ジフルオロ−2,2−ジメチル−β−[(トリメチルシリル)オキシ]−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸メチルエステル縮合生成物の量を測定することにより、得られる混合物における標記化合物の存在を検定する。標記化合物は検出できない。
【0028】
比較例3
メチルトリメチルシリル2,2−ジフルオロケテンアセタール
亜鉛末(2.9g、44mg原子、1.1当量)およびテトラヒドロフラン(15ml)の混合物に、乾燥窒素下、23℃にて撹拌しながら、クロロトリメチルシラン(6.2ml、5.3g、48ミリモル、1.2当量)を加える。混合物を25℃で45分間撹拌し、次いで0〜5℃に冷却する。ヘキサフルオロベンゼン(0.500ml)(反応検定標準)およびクロロジフルオロ酢酸メチル(4.40ml、5.87g、40.6ミリモル、1.0当量)を加え、冷却浴を取りはずし、混合物を暖めて1時間で25℃にする。次いで混合物を加熱して40〜42℃にする。反応アリコートを加熱後1.5時間および3.0時間に回収し、実施例1の記載に準じて19FNMR分光光度法で検定する。これらのアリコートには標記化合物は含まれていない。次いで反応混合物を17時間還流する。反応アリコートを上記のとおり19FNMRで検定するが、標記化合物は含まれていない。
【0029】
比較例4
メチルトリメチルシリル2,2−ジフルオロケテンアセタール
亜鉛末(2.9g、44mg原子、1.1当量)および1−メチル−2−ピロリジノン(15ml)の混合物に、乾燥窒素下、25℃にて撹拌しながら、クロロトリメチルシラン(6.2ml、5.3g、48ミリモル、1.2当量)を加える。混合物は急激に発熱して37℃になるが、この時点で氷浴を適用して混合物を30℃に冷却する。発熱が穏やかになった後、混合物を0〜5℃に冷却する。ヘキサフルオロベンゼン(0.500ml)(反応検定標準)およびクロロジフルオロ酢酸メチル(4.40ml、5.87g、40.6ミリモル、1.0当量)を加え、混合物を発熱させて45分間で41℃にする。反応温度を30〜33℃に維持するために氷浴を適用する。発熱が穏やかになった後(30分)、混合物を加熱して40℃にする。下記に示す経過時間の反応アリコートを回収し、実施例1の記載に準じて19FNMR分光光度法で標記化合物の収率を検定する。各アリコートにおける標記化合物の収率%およびクロロエステルの回収率%は下記のとおりである。
Figure 0003615253
本発明を特定の好ましい具体例により説明したが、当業者が本発明の記載を考慮することにより、本発明の請求の範囲に包含されるような本発明における修飾および/または改良を施し得ることが理解されるであろう。

Claims (3)

  1. 式(I):
    Figure 0003615253
    [式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立してアルキルおよびアリールから選ばれる基である]
    で示される2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールの製造法であって、
    式(II):
    Figure 0003615253
    [式中、Rは前記と同意義である]
    で示されるクロロジフルオロ酢酸エステルを、還元剤の存在下、環式および非環式テトラアルキルウレアおよびそれらの混合物から選ばれる溶媒中もしくは該溶媒とアセトニトリルならびにテトラヒドロフランなどのエーテルから選ばれる共存溶媒との混合溶媒中で、式(III):
    Figure 0003615253
    [式中、Xはクロロまたはブロモ;およびR、RおよびRは前記と同意義である]
    で示されるハロシランと接触させることを特徴とする製造法。
  2. 式(IV):
    Figure 0003615253
    [式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立してアルキルおよびアリールから選ばれる基;およびRおよびRは独立して水素およびC1−アルキルから選ばれる基、もしくはRとRは一緒になって−(CH)n−部分を含む炭素環式基(ここで、nは3〜6の整数である)を形成する]
    で示されるα,α−ジフルオロ−β−シリルオキシ−1,3−ジオキソラン−4−プロピオン酸エステルの製造法であって、
    式(II):
    Figure 0003615253
    [式中、Rは前記と同意義である]
    で示されるクロロジフルオロ酢酸エステルを、還元剤の存在下、環式および非環式テトラアルキルウレアおよびそれらの混合物から選ばれる溶媒中もしくは該溶媒とアセトニトリルおよびエーテル(テトラヒドロフランなど)から選ばれる共存溶媒との混合溶媒中、式(III):
    Figure 0003615253
    [式中、Xはクロロまたはブロモ;およびR、RおよびRは前記と同意義である]
    で示されるハロシランと接触させることにより製造される、式(I):
    Figure 0003615253
    [式中、R、R、RおよびRはそれぞれ独立してアルキルおよびアリールから選ばれる基である]
    で示される2,2−ジフルオロケテンシリルアセタールを、式(V):
    Figure 0003615253
    [式中、RおよびRは前記と同意義である]
    で示されるグリセルアルデヒド誘導体と接触させることを特徴とする製造法。
  3. グリセルアルデヒドが式(Vb):
    Figure 0003615253
    で示されるものである請求項2に記載の製造法。
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