JP3615051B2 - 通帳等の繰出し装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通帳等の新規発行又は繰越発行を行う装置において用いられる通帳等の繰出し装置、とくに複数種類の通帳等の中から所定の1種類の通帳等を繰り出す装置に関する。通帳等とは、通帳、証書、有価証券又はその類似物をいう。
【0002】
【従来の技術】
厚みやサイズが同じでも、表紙の記載事項や中紙の印字形式が異なる複数種類の通帳の中から所定の通帳を、又は厚みやサイズが同じでも、書式の異なる複数種類の証書あるいは有価証券の中から所定の証書や有価証券を、新規発行又は繰越発行することを、所定の係員の手作業に頼る場合は、人により熟練度が異なり、処理能率が低いことが多いばかりでなく、発行すべき種類の間違いや記載ミス等の重要なミスを引き起こし易いという欠点があることから、予め複数種類の通帳等を所定位置のホッパに装填しておき、種類の指定に基づき、指定された種類の通帳等を所定のホッパから繰出し、搬送装置により搬送して印字装置の搬送通路に繰入れる装置が、例えば、特開昭61−178338号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示された従来の通帳等の繰出し装置は、XY座標に沿って移動する搬送装置を設け、通帳等の種類の指定に基づいて、搬送装置をその指定種類に対応するホッパまで移動して位置決めさせ、通帳等を繰出した後、その搬送装置を所定の搬送通路の入り口まで移動して繰入れる動作を行うものであるため、繰出し機構及び搬送装置の構成が複雑で、かつ、搬送装置の所定ホッパ設置位置及び搬送通路への正確な位置決め及び搬送のための制御が困難複雑であり、製造コストもかかるという問題点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その課題は、構成及び制御が簡単で、製造コストの削減を図ることができる通帳等の繰出し装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、それぞれ種類の異なる通帳等を積載収容する複数個のホッパのそれぞれに備えられ、最下位の通帳等を繰出す繰出し機構と、繰出された通帳等を後段の処理装置に向けて送り出す搬送機構とを備え、前記通帳等の種類を指定する信号に基づいて前記繰出し機構を選択的に駆動して、所定の1種類の通帳等を繰出して送り出す通帳等の繰出し装置において、1個の回転駆動源が設けられ、前記回転駆動源と前記繰出し機構との間には第1伝動系が、前記回転駆動源と前記搬送機構との間には前記回転駆動源を動力的に常に前記搬送機構に結合する第2伝動系が、それぞれ備えられ、前記第1伝動系は、前記各ホッパの下方を延びるように配設された駆動軸と、前記駆動軸上に前記各ホッパの底面に対応する位置において設けられた電磁クラッチと、前記回転駆動源の回転力を前記駆動軸に伝達する伝動手段とからなり、前記伝動手段は、回転駆動源から回転力を与えられる第1電磁クラッチと、その第1電磁クラッチの従動側に結合された摩擦クラッチと、前記摩擦クラッチの従動側と前記各駆動軸との間を動力的に結合する伝動部材とから構成され、前記繰出し機構は、前記ホッパの下方において前記駆動軸上に設けられた第2電磁クラッチの従動側回転部分に結合されたピニオンと、前記ホッパの繰出し面に沿って繰出し方向に移動自在に備えられたピッカナイフと、そのピッカナイフに結合され、前記ピニオンと噛合されたラックと、前記ピッカナイフを原位置に復帰させる付勢手段とからなり、前記通帳等の種類を指定する信号に基づき、前記回転駆動源が駆動されるとともに、前記通帳等の種類に対応する繰出し機構の前記第2電磁クラッチがONされることを特徴としている。
上記構成により、通帳等の種類を指定する信号が与えられると、回転駆動源が駆動され、第1電磁クラッチ、摩擦クラッチ及び伝動手段を介して、各駆動軸が回転されるが、駆動軸の第2電磁クラッチは、指定された種類の通帳等を収容するホッパに対応するもののみがONされるので、そのホッパの繰出し機構のピニオンが回転され、ラックを介してピッカナイフが移動され、そのホッパの最下位の通帳等が繰出される。ラックが行程終端に停止されると、摩擦クラッチが駆動力伝達を遮断する。また、繰出し終了が検知されると、第2電磁クラッチがOFFされ、ピッカナイフは復帰手段により原位置に復帰される。第1電磁クラッチは、いずれの第2電磁クラッチもONされていない時にOFFされる。
【0005】
各ホッパの繰出し口の下流側に、繰出された通帳等を検知するための検知器を設けるとともに、いずれかの種類の通帳等を指定する信号の入力に基づき第1電磁クラッチ及び通帳等の種類を指定されたホッパの繰出し機構の第2電磁クラッチをONし、前記検知器が出力する検知信号に基づき前記第1電磁クラッチ及び前記第2電磁クラッチをOFFする制御部を備えることが望ましい。
上記構成により、両電磁クラッチによる動力の伝達及び遮断を、通帳等の繰出し動作の実態に応じて適切に行うことができるから、繰出しミスを防止することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は実施例装置の平面図、図2は同じく側面図、図3は駆動力伝達経路を示す模式図である。
図4は、一つのホッパに取付けられた繰出し機構の側面図、図5は同じく平面図、図6は図4のX矢視方向の背面図、図7はピッカナイフの作用説明図、図8は要部のみの斜視図、図9は繰出し機構の作用説明図である。
【0007】
図2において、Aは繰出し装置本体である。本体Aには、複数個のホッパBと、各ホッパに設けられた繰出し機構Cと、繰出された通帳等を後段の図外の印字処理などを行う処理装置に送り込む搬送機構Dと、繰出し機構Cと搬送機構Dに動力を与える1個の回転駆動源Eとが設けられている。1個の回転駆動源Eが繰出し機構Cと搬送機構Dとに共通に用いられる点、及び回転駆動源Eと繰出し機構Cの間に第1伝動系F1が、また、回転駆動源Eと搬送機構Dとの間に第2伝動系F2が備えられている点に一つの特徴がある。
以下に、各要素B〜F1,F2について詳細に説明する。
【0008】
図示の例では、一列2個のホッパBが2列、すなわち、計4個のホッパB1 〜B4 が所定間隔をもって整列して配置されている。しかし、1列のホッパ数及び列数は任意である。
通帳等を積載状態で収容するホッパB1 〜B4 は、いずれもほぼ有底角筒状に形成されており、複数の通帳等を重ねた状態で握持したままホッパB(特定のホッパを指称しない場合は、符号Bを用いる)に収容することができるように、その背面壁1にU字形に切除された切欠2が形成してあり、また、収容した通帳等を載置するための繰出し方向に斜めに下り傾斜している底板3には、後述される繰出し機構Cからの繰出し力を最下位の通帳等に与えるために、U字形に切除され、後端部が前記切欠2の下端部に連なる切欠4が形成されている。そして、ホッパBの前面壁5の下端部には、底板3の上面から通帳等の繰出し方向に貫通する繰出し口6が形成されている。
【0009】
各ホッパBの切欠4、すなわち、繰出し面の下方には、ホッパに積載収容されている通帳等Nの最下位に存在するものを繰出し口6から繰出すための繰出し機構Cが設けられている。
繰出し機構Cは、図4、図7に良く示されているように、ピッカナイフ7、ピッカナイフアーム8、スライダ9、ラック10、後述される電磁クラッチCLbのピニオン11、復旧スプリング12等からなる。
ピッカナイフ7は軸13を回転支点としてピッカナイフアーム8の上流側に取付けられており、ねじりコイルバネ14で付勢され、ストッパ部7aがピッカナイフアーム8のストッパ部8aに当った状態で止まっている。
また、ピッカナイフアーム8は軸15を回転支点としてスライダ9に取付けられており、ねじりコイルバネ16で起立方向に付勢されている。
ピッカナイフアーム8はねじりコイルバネ16で起立方向に付勢されているため、ホッパに入れられた通帳等が、例えば横から見て、多少凹形状に湾曲していても、その通帳等の下面にピッカナイフアーム8の上面8bが沿うことができるので、ピッカナイフ7の突起部7bが空振りすることなく通帳等の後端部を引っ掛けることができる。
ラック10はスライダ9の下面に取付けられており、スライダ9は、スライダ9の左右に取付けられたガイドローラ17、左右のレール18、及び左右のレールに取付けられたガイドローラ19によって平行移動自在に保持されている。
電磁クラッチCLbがONし、ピニオン11が回転すると、これに噛合しているラック10を介してスライダ9が繰出し方向へ移動する。
これにより、スライダ9上面のピッカナイフアーム8に取付けられたピッカナイフ7の突起部7bが通帳等の後端部を引っ掛けて繰出し方向へ繰出す。
繰出しが終了すると、電磁クラッチCLbがOFFして繰出し力が遮断されるため、自由状態となったスライダ9は復旧スプリング12によって逆方向へ戻り、ストッパ20に当って止まる。
このスライダ9の戻り移動の際、ピッカナイフ7の突起部7bがホッパ内の次の通帳等の下面を引っ掻くため、これによって通帳等を傷付けないよう、ピッカナイフ7は通帳等との摩擦により、図7の一点鎖線のように突起部7bが時計方向に回動してピッカナイフアーム8の上面8bよりも引っ込んだ状態で戻り移動をする。
【0010】
繰出し口6は、繰出される通帳等を後述される搬送機構Dにより搬送するための繰出し搬送通路21の先端に開口されている。繰出し搬送通路21は、上下の案内板22,23により形成されており、その下流側端部は、水平な搬送通路24に合流されている。搬送通路24も、上下の案内板25,26により形成されている。搬送通路24は、図示の例では、下流側が上方に湾曲されて、繰り出される通帳等を後段の処理装置の例えば印字部などの処理位置方向に送り込むようになっているが、処理位置により水平方向に延長されても良い。
【0011】
搬送機構Dは、通帳等Nの長さよりもやや短い間隔をもってホッパBの下方をホッパの列方向に連続して延長するように配置された回転軸27上に、複数個の送りローラ28を固着し、各送りローラ28に押えローラ29を対設し、各押えローラ29をコイルバネ等の付勢部材30により付勢させて構成されている。各対の送りローラ28と押えローラ29は、そのニップ部が前記繰出し通路21又は搬送通路24に存在するように配置されている。
【0012】
そして、上記繰出し機構C及び搬送機構Dと、それぞれを駆動するための回転駆動源Eとの間には、図3に示すように、第1伝動系F1及び第2伝動系F2が設けられている。
第1伝動系F1は、一端部にプーリ31を、他端部にギヤ32を備えた第1伝動軸33を有し、プーリ31と回転駆動源であるモータEの回転軸に固着されたプーリ34の間にベルト35が巻回されている。第1伝動系F1は、2個のプーリ36,37を備えた、第1伝動軸33と平行な第2伝動軸38を有し、両軸33,38の間に、伝動方向に沿って第1電磁クラッチCLaと、商標トルクリミッタの名称で知られる摩擦クラッチTLとが設けられている。第1電磁クラッチCLaは、全ホッパBの繰出し機構Cに共通の動力の伝達と遮断を行う機能を有する。そして、第1電磁クラッチCLaの駆動側回転部分の外周に固着されたギヤ39が、前記ギヤ32に噛合されている。また、第1電磁クラッチCLaの従動側回転部分に摩擦クラッチTLの駆動側部分が結合されており、摩擦クラッチTLの従動側回転部分に結合されたプーリ40と、第2伝動軸38に固着されたプーリ36の間にベルト41が巻回されている。
【0013】
前記ホッパBの下方には、ホッパの列ごとにそれぞれ1本の駆動軸34が配置され、各駆動軸34上に、各ホッパの底面の切欠4に対応する位置において、第2電磁クラッチCLb(CLb1 〜CLb4 )が設けられている。各駆動軸34の一端部にはプーリ42が固着されていて、これらのプーリ42と第2伝動軸38に固着されているプーリ37の間にベルト43が巻回されて、第1電磁クラッチCLa及び摩擦クラッチTLを経て伝動される回転力が、そのベルト43及び各プーリ42を介して、各駆動軸34に分与されるように構成されている。
【0014】
第2電磁クラッチCLbの駆動側部分は駆動軸34に固着され、従動側回転部分の外周に、前記繰出し機構Cを構成する前出のピニオン11が結合され、又は形成されている。
【0015】
第2伝動系F2は、搬送ローラの回転軸27の一端部に固着されたプーリ45と、必要に応じて配設されたテンションプーリ46と、モータEのプーリ34との間にベルト47を巻回して構成されており、モータEが起動されると、直ちに搬送機構Dが搬送動作をするようになっている。
【0016】
その他の構成として、各ホッパBの繰出し口6の下流側に設けられている最初の搬送ローラ28,29の下流側に、当該ホッパから繰出された通帳等を検知する検知器48が設けられている。この検知器が出力する検知信号は、図示されていない制御部に与えられ、回転駆動源E、電磁クラッチCLa,CLbのON/OFFの制御に用いられる。
制御部には、この繰出し装置が組込まれた通帳等処理装置に設けられた入力部から又は、通帳等処理装置に備えられた通信部から通帳等の種類を指定する信号を入力したことに基づき、その指定された種類に対応するホッパの繰出し機構を選択して、回転駆動源Eを起動させるとともに、第1伝動系の第1電磁クラッチCLa及び当該繰出し機構に対応する第2電磁クラッチCLbのON/OFF制御を行うようになっている。
【0017】
続いて、今、制御部が特定の1種類の通帳等を指定する信号を入力したとして、上記構成による作用を説明する。
図9の(a)は待機状態、(b)は繰出し動作開始当初の状態、(c)は通帳等の先端が繰出された状態、(d)は繰出された通帳等の先端が搬送ローラに挟持された状態を、それぞれ示している。
制御部は通帳等の種類を指定する信号を入力したことに基づき、回転駆動源Eを起動し、これとともに搬送機構Dが搬送動作を開始する。また、同時に、第1電磁クラッチCLaと通帳等の所定の種類に対応する繰出し機構の第2電磁クラッチCLbをONする。これにより、その第2電磁クラッチの従動側回転部分が回転されるため、その従動側回転部分に設けてあるピニオン11に噛合しているラック10を介してピッカナイフ7が前進され、当該ホッパの最下位の通帳等の後端に係止してこれを他の通帳等から分離し、その通帳等をホッパの繰出し口6から送り出す。ピッカナイフ7は、ソレノイド等の急激に動作する駆動体でなく、モータにより速度を制御しながら回転されるピニオン11と噛合されたラック10を介して移動されるので、通帳等の後端を損傷することがないという利点がある。
そして、通帳等を繰出すピッカナイフ7が行程終端まで移動されると、ストッパ18aに停止される。このときは、第2電磁クラッチCLbがまだONされているので、停止されたピッカナイフからの反力が摩擦クラッチTLまで到達するため、摩擦クラッチTLが解離し、回転駆動源Eから動力を遮断する。そのため、噛合しているピニオン11とラック10のいずれかが破損されることが防止される。
【0018】
繰出された通帳等は、繰出し口6の下流側の最初の搬送ローラ28,29の間に挟持され、繰出し搬送通路21を進行される。そして、繰出された通帳等の前端が検知器48により検知されると、第2電磁クラッチCLbがOFFされる。通帳等の後端が検知器48により検知されると、回転駆動源E及び第1電磁クラッチCLaもOFFされて、次の種類指定信号の入力を待機する。
【0019】
上述のように、本実施の形態によれば、回転駆動源と繰出し機構及び搬送機構との間に第1伝動系と第2伝動系を設け、第1伝動系には回転力を各繰出し機構に対応して設けられたそれぞれの駆動軸に分与する構造を備え、各駆動軸に電磁クラッチを取付けて、その従動側回転部分に各繰出し機構を結合したので、一つの回転駆動源を搬送系と繰出し系とに共通に用いることができ、繰出し機構の選択的駆動は、所定の電磁クラッチをONすることにより実現することができる。従って、搬送機構及び繰出し機構の構成を簡素化することができるとともに、所定の1種類の通帳等の繰出しのための制御が簡単である。
また、各ホッパの繰出し機構は、同じ列に配置されたホッパごとに共通の1本の駆動軸を用い、電磁クラッチの制御により、回転駆動力の伝達及び遮断を行う場合は、伝動系の構造をさらに簡素にすることができ、装置の小型化を図ることができる。
【0020】
上記ベルト35、プーリ31、伝動軸33、ギヤ32,39、第1電磁クラッチCLa、摩擦クラッチTL、プーリ36,40、ベルト41、プーリ37,42、ベルト43が上記伝動手段に相当する。
【0021】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、第1に、1個の回転駆動源が設けられ、回転駆動源と繰出し機構との間には第1伝動系が、前記回転駆動源と搬送機構との間には前記回転駆動源の動力を常に搬送機構に与える第2伝動系がそれぞれ備えられているので、1個の駆動源で搬送系と繰出し系とを駆動することができる。
第2に、前記第1伝動系は、各ホッパの下方を延びるように配設された駆動軸と、その駆動軸上に前記各ホッパの底面に対応する位置において設けられた第2電磁クラッチと、
前記回転駆動源の回転力を前記駆動軸に伝達する伝動手段とからなり、通帳等の種類を指定する信号に基いて前記回転駆動源が駆動されるとともに、指定された通帳等の種類に対応する繰出し機構の第2電磁クラッチがONされるようにしたので、通帳等の種類に対応する繰出し機構の選択的駆動も簡単な構成により実現することができ、駆動源及び繰出し機構の制御も簡単である。
第3に、前記伝動手段は、前記回転駆動源から回転力を与えられる第1電磁クラッチと、その第1電磁クラッチの従動側に結合された摩擦クラッチと、前記摩擦クラッチの従動側と前記各駆動軸との間を動力的に結合する伝動部材とから構成され、前記繰出し機構は、前記ホッパの下方において前記駆動軸上に設けられた第2電磁クラッチの従動側回転部分に結合されたピニオンと、前記ホッパの繰出し面に沿って繰出し方向に移動自在に備えられたピッカナイフと、そのピッカナイフに結合され、前記ピニオンと噛合されたラックと、前記ピッカナイフを原位置に復帰させる付勢手段とからなるので、繰出し機構全体の構成が簡素になり、また、ピッカナイフを用いるので、繰出し時に通帳等に損傷を与えることが防止され、さらに、通帳等を繰出すピッカナイフが行程終端まで移動されたときは第2電磁クラッチがまだONされているので、停止されたピッカナイフからの反力が摩擦クラッチまで到達することにより摩擦クラッチが解離し回転駆動源から動力を遮断するため、噛合しているピニオンとラックのいずれかが破損されることが防止される。
【0022】
各ホッパの繰出し口の下流側に、繰出された通帳等を検知するための検知器を設けるとともに、いずれかの種類の通帳等を指定する信号の入力に基づき第1電磁クラッチ及び通帳等の種類を指定されたホッパの繰出し機構の第2電磁クラッチをONし、前記検知器が出力する検知信号に基づき前記第1電磁クラッチ及び前記第2電磁クラッチをOFFする制御部を備えた場合は、両電磁クラッチによる動力の伝達及び遮断を、通帳等の繰出し動作の実態に応じて適切に行うことができるから、繰出しミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例装置の平面図。
【図2】同じく側面図。
【図3】駆動力伝達経路を示す模式図。
【図4】一つのホッパに取付けられた繰出し機構の側面図。
【図5】同じく平面図。
【図6】図4のX矢視方向の背面図。
【図7】ピッカナイフの作用説明図。
【図8】ピッカナイフ及びピッカナイフアームのスライダに対する取付状態を示す斜視図。
【図9】繰出し機構の作用説明図。
【符号の説明】
B1〜B4 ホッパ
N 通帳等
C 繰出し機構
7 ピッカナイフ
10 ラック
11 ピニオン
12 復帰手段
D 搬送機構
27 回転軸
28,29 搬送ローラ
E 回転駆動源
F1 第1伝動系
F2 第2伝動系
CLa 第1電磁クラッチ
CLb 第2電磁クラッチ
TL 摩擦クラッチ
45 プーリ
47 ベルト
Claims (2)
- それぞれ種類の異なる通帳等を積載収容する複数個のホッパと、各ホッパに備えられ、最下位の通帳等を繰出す繰出し機構と、繰出された通帳等を後段の処理装置に向けて送り出す搬送機構とを備え、前記通帳等の種類を指定する信号に基づいて前記繰出し機構を選択的に駆動して、所定の1種類の通帳等を繰出して送り出す通帳等の繰出し装置において、
1個の回転駆動源が設けられ、
前記回転駆動源と前記繰出し機構との間には第1伝動系が、前記回転駆動源と前記搬送機構との間には前記回転駆動源を動力的に常に前記搬送機構に結合する第2伝動系が、それぞれ備えられ、
前記第1伝動系は、前記各ホッパの下方を延びるように配設された駆動軸と、前記駆動軸上に前記各ホッパの底面に対応する位置において設けられた電磁クラッチと、前記回転駆動源の回転力を前記駆動軸に伝達する伝動手段とからなり、
前記伝動手段は、前記回転駆動源から回転力を与えられる第1電磁クラッチと、その第1電磁クラッチの従動側に結合された摩擦クラッチと、前記摩擦クラッチの従動側と前記各駆動軸との間を動力的に結合する伝動部材とから構成され、
前記繰出し機構は、前記ホッパの下方において前記駆動軸上に設けられた第2電磁クラッチの従動側回転部分に結合されたピニオンと、前記ホッパの繰出し面に沿って繰出し方向に移動自在に備えられたピッカナイフと、そのピッカナイフに結合され、前記ピニオンと噛合されたラックと、前記ピッカナイフを原位置に復帰させる付勢手段とからなり、
前記通帳等の種類を指定する信号に基づき、前記回転駆動源が駆動されるとともに、前記通帳等の種類に対応する繰出し機構の前記第2電磁クラッチがONされることを特徴とする通帳等の繰出し装置。 - 各ホッパの繰出し口の下流側に、繰出された通帳等を検知するための検知器を設けるとともに、いずれかの種類の通帳等を指定する信号の入力に基づき第1電磁クラッチ及び通帳等の種類を指定されたホッパの繰出し機構の第2電磁クラッチをONし、前記検知器が出力する検知信号に基づき前記第1電磁クラッチ及び前記第2電磁クラッチをOFFする制御部を備えたことを特徴とする請求項1に記載された通帳等の繰出し装置。
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