JP3614818B2 - オプチカルタイムドメインリフレクトメータ - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、オプチカルタイムドメインリフレクトメータ(以下、OTDRと記す)に係り、特に、光ファイバ線路に光パルスを入射して、その光ファイバ線路からの戻り光の時間に対する強度変化を求めるOTDRにおいて、距離の精度を高くするための技術を採用したOTDRに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光ファイバ線路を用いた通信システムの試験を行う場合、図7に示すような構成を有するOTDR10が用いられている。
【0003】
すなわち、このOTDR10は、接続端子10aに接続された試験対象の光ファイバ線路1に、方向性結合器11を介して光パルス発生部12から光パルスを入射し、光ファイバ線路1から戻ってくる光を方向性結合器11を介して受光器13で受光し、その受光信号をアナログ/ディジタル(A/D)変換器14によって所定周期でサンプリングしてディジタル値に変換するように構成されている。
【0004】
そして、このOTDR10は、光パルスの入射から所定時間が経過するまでの間にA/D変換器14から出力されたディジタル値を、光ファイバ線路1の伝送特性を示すデータとして求めている。
【0005】
なお、図7において、測定制御回路15は、光パルス発生部12に駆動パルスPdを出力して、その駆動パルスPdに同期した光パルスを出射させるとともに、A/D変換器14に所定周期のサンプリングパルスPSを所定回数出力して、受光信号のサンプリングを行わせる。
【0006】
このような構成のOTDR10では、時間についての分解能が光ファイバ線路1の特性の距離についての分解能を決定している。
【0007】
従って、高い距離分解能で測定するためには、A/D変換器14のサンプリングパルスPsの周期を小さくする必要がある。
【0008】
しかし、A/D変換器14のサンプリング速度には限界があり、しかも、データの精度を高く維持するためには、サンプリング速度を限界まであげることは好ましくないという問題がある。
【0009】
この問題を解決するために、従来のOTDR10では、以下のようにしている。
まず、一つの光ファイバ線路1の特性を求めるために、図8Aに示すように、所定幅の駆動パルスPdを複数M回(M=5とする)出力する。
【0010】
そして、図8B−Fに示すように、各回毎の駆動パルスPdの出力タイミングに対してN個ずつのサンプリングパルスPs(1),Ps(2)…,Ps(5)の出力開始タイミングを所定時間ΔT(サンプリングパルスPsの周期Tの1/M)ずつ遅らせてA/D変換器14に出力している。
【0011】
このように同一波形で繰り返し入力されるアナログ信号に対して、サンプリングの開始タイミングをサンプリングパルスの周期の整数分の1ずつずらして一連のデータを得る方式は、一般に等価サンプリング方式と言われている。
【0012】
この等価サンプリング方式に基づく、サンプリングを行うことにより、図8Gに示すように、光パルスを光ファイバ線路1に入射してからN・T−ΔT時間が経過するまでの受光信号を、サンプリングパルスPSの周期Tより短い周期ΔTでM・N回連続してサンプリングしたときと同等のデータを得ることができる。
【0013】
すなわち、A/D変換器14のサンプリング速度を等価的にM倍にすることができる。
このように、サンプリングパルスPsの出力開始タイミングを相対的に所定時間ΔTずつ遅延させるために、従来のOTDR10では、測定制御回路15を図9や図10に示すように構成している。
【0014】
図9に示すような構成では、クロック信号発生回路16から基準となる所定周期Tのクロック信号CKrを発生させている。
【0015】
このクロック信号CKrは、駆動パルス発生回路17および複数の遅延素子18(1),18(2),…,18(M)に入力される。
【0016】
駆動パルス発生回路17は、測定開始を指示するスタート信号を受けると、クロック信号CKrに同期した所定時間幅の駆動パルスPdを、クロック信号CKrの周期TのN倍より長い周期でM回出力するように構成されている。
【0017】
また、遅延素子18(1),18(2),…,18(M)は、入力されるクロック信号CKrをそれぞれ0,ΔT,2ΔT/,…,(M−1)ΔTだけ遅延して選択回路19に出力する。
【0018】
選択回路19は、遅延素子18(1),18(2),…,18(M)の出力のうち、切換回路20から指定された遅延素子の出力をサンプリングパルスPsとして選択的に出力する。
【0019】
切換回路20は、スタート信号を受けるまでは、選択回路19を非選択状態にし、スタート信号を受けると、選択回路19に遅延素子18(1)の出力を選択させる。
これにより、選択回路19から所定個数NのサンプリングパルスPsが出力されると、切換回路20は、再び、選択回路19を非選択状態にする。
【0020】
そして、切換回路20は、次の駆動パルスが出力されると、選択回路19に遅延素子18(2)の出力を選択させる。
【0021】
これにより、選択回路19から所定個数NのサンプリングパルスPsが出力されると、切換回路20は、再び、選択回路19を非選択状態にする。
【0022】
以下同様にして、切換回路20は、選択回路19に遅延素子18(3),…,18(M)の出力を選択させる。
【0023】
そして、切換回路20は、選択回路19から最後の遅延素子18(M)の出力が選択されて所定個数NのサンプリングパルスPsが出力されると、選択回路19を非選択状態にして次のスタート信号の入力を待つ。
【0024】
この切換回路20による遅延素子18(1),18(2),…,18(M)の選択動作によって、前記図8A−Gに示したように、各回毎の駆動パルスPdの出力タイミングに対してN個ずつのサンプリングパルスPs(1),Ps(2),…,Ps(M)の出力開始タイミングを所定時間ΔT遅らせてA/D変換器14に出力することができる。
【0025】
また、図10の構成では、クロック信号発生回路16から出力されたクロック信号CKrを分周器21によって、例えば、4分周し、この分周信号CKdを積分回路22に入力する。
【0026】
積分回路22は分周信号CKdを積分し、分周信号CKdが、例えば、ハイレベルになった時点を基準にして、電圧Vが0ボルトから時間tに比例(比例係数α)して増加するランプ関数信号V(=αt)を出力する。
【0027】
このランプ関数信号Vは基準電圧発生器23からの基準電圧Vrとともにコンパレータ24に入力され、ランプ関数信号Vと基準電圧Vrが比較される。
【0028】
そして、ランプ関数信号Vが基準電圧Vrに一致してコンパレータ24の出力が反転したタイミングに駆動パルス発生回路17から所定幅の駆動パルスPdが出力されるとともに、サンプリングパルス発生回路25がクロック信号CKrに同期したN個のサンプリングパルスPsの出力を開始する。
【0029】
切換回路26は、スタート信号を受けるまでは、基準電圧発生器23から出力される基準電圧Vrを、積分回路22から出力されるランプ関数信号Vの最大値より高い電圧に設定してコンパレータ24の出力が反転しない状態にする。
【0030】
そして、切換回路26は、スタート信号を受けると、分周信号CKdがローレベルの間に基準電圧Vrを、例えば、α・2Tに設定して、分周信号CKdがハイレベルに立ち上がってから2T時間が経過したときにコンパレータ24の出力を反転させ、駆動パルスPdを出力させるとともに、この駆動パルスPdに最初のパルスが同期したN個のサンプリングパルスPs(1)の出力を開始させる。
【0031】
なお、切換回路26は、N個のサンプリングパルスPsを出力している間に分周信号CKdがローレベルになると、基準電圧Vrをランプ関数信号Vの最大値より高い電圧に設定してコンパレータ24の出力が反転しない状態にする。
【0032】
そして、この最初のN個のサンプリングパルスPsが出力された後の分周信号CKdがローレベルの間に、切換回路26は、基準電圧Vrをα(2T−ΔT)に設定して、分周信号CKdがハイレベルに立ち上がってから(2T−ΔT)時間が経過したときにコンパレータ24の出力を反転させ、駆動パルスPdを出力させるとともに、この駆動パルスPdの出力タイミングからΔTだけ遅れてN個のサンプリングパルスPs(2)の出力を開始させる。
【0033】
以下同様に、切換回路26は、基準電圧Vrをα(2T−2ΔT),α(2T−3ΔT),α(2T−4ΔT),…,α(T+ΔT)まで切り換えて、駆動パルスPdの出力タイミングからそれぞれ2ΔT,3ΔT,4ΔT,…,(T−ΔT)ずつ遅れてN個のサンプリングパルスPsの出力を開始させることで、前記図8A−Gに示したように、各回毎の駆動パルスPdの出力タイミングに対してN個ずつのサンプリングパルスPs(1),Ps(2),…,Ps(M)の出力開始タイミングをΔTずつ遅らせてA/D変換器14に出力することができる。
【0034】
しかしながら、図9に示すような構成で用いられる一般的な遅延素子の時間精度は非常に低く、現状では数nSの精度が限度であり、これ以上の時間分解能を得るには、ケーブルによる遅延作用を用いる必要がある。
【0035】
ところが、ケーブルを用いた遅延素子は、構造上、小型化が困難であるという問題がある。しかも、前記したように遅延素子を切り換えて使用する方式では、時間分解能を高くすることに伴って、その素子数を増加させなければならず、装置が大型化してしまうという問題がある。
【0036】
また、図10に示すように、クロック信号(分周信号)を積分回路22で積分し、その出力電圧をコンパレータ24によって基準電圧Vrと比較する構成では、積分回路22の非直線性によって遅延時間の精度が低下してしまうという問題がある。
【発明の開示】
【0037】
本発明の目的は、以上のような問題を解決し、高精度で小型に構成できるオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(OTDR)を提供することにある。
【0038】
本発明の第1の態様によると、
駆動パルスを受けて、駆動パルスに同期した光パルスを発生する光パルス発生部(12)と、
前記光パルス発生部から出射された光パルスを試験対象の光ファイバ線路(1)に入射し、かつ該光ファイバ線路からの戻り光を取り出す光分岐手段(11)と、
前記光分岐手段によって取り出された戻り光を受けて受光信号に変換する受光器(13)と、
周期T0のサンプリングパルスを受けて、該サンプリングパルスに同期して、前記受光信号を等価サンプリングすることにより、ディジタルデータに変換するA/D変換器(14)と、
前記駆動パルスを複数(M)回発生して前記光パルス発生部に出力するとともに、該駆動パルスの各回毎の出力タイミングに対してN個ずつの前記サンプリングパルスを発生し、かつそのN個ずつの発生開始タイミングを前記周期T0の1/Mとなる時間ΔTずつ遅らせてなる当該サンプリングパルスを前記A/D変換器に出力する測定制御回路(31)と、 前記測定制御回路に、周期T1の第1のクロック信号と前記周期T1に対して測定に要求される最小分解能に相当する時間に等しい周期差Δtを持つ第2のクロック信号とを出力するクロック信号発生手段(32)と、
前記A/D変換器から出力されるディジタルデータに基づいて、前記戻り光の時間の経過に対する強度変化を表す一連のデータを取得するデータ処理手段(48)とを備え、
前記測定制御回路は、前記クロック信号発生手段からの互いに位相の異なる第1のクロック信号(周期T1)と第2のクロック信号(周期T2)の位相差(Δt)から前記光パルス発生部に与える駆動パルスと、前記A/D変換器に与えるサンプリングパルスとを生成するもので、
上記2つのクロック信号が互いに同位相(あるいは、ある所定の位相差)になったタイミングから第1のクロック信号をmカウントしたタイミングで前記駆動パルスを生成するとともに、第2のクロック信号をnカウントしたタイミングから前記サンプリングクロックを生成し、
前記駆動パルスの生成タイミングから前記サンプリングパルスによって前記受光信号のサンプリングを開始するタイミングまでの遅延時間Δdは、
となることを特徴とするオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(OTDR)が提供される。
【0039】
本発明の第2の態様によると、
駆動パルスを受けて、駆動パルスに同期した光パルスを発生する光パルス発生部と、
前記光パルス発生部から出射された光パルスを試験対象の光ファイバ線路に入射し、かつ該光ファイバ線路からの戻り光を取り出す光分岐手段と、
前記光分岐手段によって取り出された戻り光を受けて受光信号に変換する受光器と、
周期T0のサンプリングパルスを受けて、該サンプリングパルスに同期して、前記受光信号を等価サンプリングすることにより、ディジタルデータに変換するアナログ/ディジタル(A/D)変換器と、
前記駆動パルスを複数(M)回発生して前記光パルス発生部に出力するとともに、該駆動パルスの各回毎の出力タイミングに対してN個ずつの前記サンプリングパルスを発生し、かつそのN個ずつの発生開始タイミングを前記周期T0の1/Mとなる時間ΔTずつ遅らせてなる当該サンプリングパルスを前記A/D変換器に出力する測定制御回路と、
前記測定制御回路に、周期T1の第1のクロック信号と、前記周期T1に対して測定に要求される最小分解能に相当する時間に等しい周期差Δtを持つ周期T2の第2のクロック信号とを出力するクロック信号発生手段と、
前記A/D変換器から出力されるディジタルデータに基づいて、前記戻り光の時間の経過に対する強度変化を表す一連のデータを取得するデータ処理手段とを備え、
前記測定制御回路は、前記クロック信号発生手段からの前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号との周期差Δtに基づいて、前記サンプリングパルスに前記時間ΔTずつの遅れを生成するとともに、
前記測定制御回路は、
前記第1のクロック信号と第2のクロック信号とが所定の位相差になったタイミングを検出する第1のタイミング検出手段と、
前記第1のクロック信号が前記第1のタイミング検出手段の検出タイミングから第1の設定値に等しい回数出力されたタイミングを検出する第2のタイミング検出手段と、
前記第2のタイミング検出手段の検出タイミングに同期した所定幅の駆動パルスを前記光パルス発生手段に出力する駆動パルス発生手段と、
前記第2のクロック信号が前記第1のタイミング検出手段の検出タイミングから第2の設定値に等しい回数出力されたタイミングを検出する第3のタイミング検出手段と、
前記第3のタイミング検出手段の検出タイミングから、前記第2のクロック信号に同期した所定数Nのサンプリングパルスを前記A/D変換器に出力して、前記受光信号をサンプリングさせるサンプリングパルス発生手段と、
を備えていることを特徴とするオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(OTDR)が提供される。
【0040】
本発明の第3の態様によると、
駆動パルスを受けて、駆動パルスに同期した光パルスを発生する光パルス発生部と、
前記光パルス発生部から出射された光パルスを試験対象の光ファイバ線路に入射し、かつ該光ファイバ線路からの戻り光を取り出す光分岐手段と、
前記光分岐手段によって取り出された戻り光を受けて受光信号に変換する受光器と、
周期T0のサンプリングパルスを受けて、該サンプリングパルスに同期して、前記受光信号を等価サンプリングすることにより、ディジタルデータに変換するアナログ/ディジタル(A/D)変換器と、
前記駆動パルスを複数(M)回発生して前記光パルス発生部に出力するとともに、該駆動パルスの各回毎の出力タイミングに対してN個ずつの前記サンプリングパルスを発生し、かつそのN個ずつの発生開始タイミングを前記周期T0の1/Mとなる時間ΔTずつ遅らせてなる当該サンプリングパルスを前記A/D変換器に出力する測定制御回路と、
前記測定制御回路に、周期T1の第1のクロック信号と、前記周期T1に対して測定に要求される最小分解能に相当する時間に等しい周期差Δtを持つ周期T2の第2のクロック信号とを出力するクロック信号発生手段と、
前記A/D変換器から出力されるディジタルデータに基づいて、前記戻り光の時間の経過に対する強度変化を表す一連のデータを取得するデータ処理手段とを備え、
前記測定制御回路は、前記クロック信号発生手段からの前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号との周期差Δtに基づいて、前記サンプリングパルスに前記時間ΔTずつの遅れを生成するとともに、
前記クロック信号発生手段は、
前記周期T1の第1のクロック信号を出力する第1の水晶発振回路と、
前記周期T1に対して前記OTDRに要求される最小分解能に相当する時間に等しいかまたは小さい周期差Δtを持つ前記周期T2の第2のクロック信号を出力する第2の水晶発振回路と、
を備えることを特徴とするオプチカルタイムドメインリフレクトメータが提供される。
【0041】
本発明の第4の態様によると、
駆動パルスを受けて、駆動パルスに同期した光パルスを発生する光パルス発生部と、
前記光パルス発生部から出射された光パルスを試験対象の光ファイバ線路に入射し、かつ該光ファイバ線路からの戻り光を取り出す光分岐手段と、
前記光分岐手段によって取り出された戻り光を受けて受光信号に変換する受光器と、
周期T0のサンプリングパルスを受けて、該サンプリングパルスに同期して、前記受光信号を等価サンプリングすることにより、ディジタルデータに変換するアナログ/ディジタル(A/D)変換器と、
前記駆動パルスを複数(M)回発生して前記光パルス発生部に出力するとともに、該駆動パルスの各回毎の出力タイミングに対してN個ずつの前記サンプリングパルスを発生し、かつそのN個ずつの発生開始タイミングを前記周期T0の1/Mとなる時間ΔTずつ遅らせてなる当該サンプリングパルスを前記A/D変換器に出力する測定制御回路と、
前記測定制御回路に、周期T1の第1のクロック信号と、前記周期T1に対して測定に要求される最小分解能に相当する時間に等しい周期差Δtを持つ周期T2の第2のクロック信号とを出力するクロック信号発生手段と、
前記A/D変換器から出力されるディジタルデータに基づいて、前記戻り光の時間の経過に対する強度変化を表す一連のデータを取得するデータ処理手段とを備え、
前記測定制御回路は、前記クロック信号発生手段からの前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号との周期差Δtに基づいて、前記サンプリングパルスに前記時間ΔTずつの遅れを生成するとともに、
前記2つのクロック信号CK1,CK2の周期差Δtは、前記最小分解能ΔTに相当する時間に等しい周期差を含み、最小分解能ΔTよりも小さい値になっている場合も含むこ とを特徴とするオプチカルタイムドメインリフレクトメータが提供される。
【0042】
本発明の第5の態様によると、
駆動パルスに同期した光パルスを光パルス発生部から出射して試験対象の光ファイバ線路に入射し、該光ファイバ線路からの戻り光を受光器によって受光し、その受光信号をA/D変換器によってサンプリングして、前記戻り光の時間の経過に対する強度変化を表す一連のデータを取得するオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(OTDR)において、
周期T1の第1のクロック信号と、前記周期T1に対して該OTDRに要求される最小距離分解能に相当する時間に等しいかまたは小さい周期差Δtをもつ周期T2の第2のクロック信号とを発生するクロック信号発生手段と、
前記第1のクロック信号と第2のクロック信号とが所定の位相差になったタイミングを検出する第1のタイミング検出手段と、
前記第1のクロック信号が前記第1のタイミング検出手段の検出タイミングから第1の設定値に等しい回数出力されたタイミングを検出する第2のタイミング検出手段と、
前記第2のタイミング検出手段の検出タイミングに同期した所定幅の駆動パルスを前記光パルス発生手段に出力する駆動パルス発生手段と、
前記第2のクロック信号が前記第1のタイミング検出手段の検出タイミングから第2の設定値に等しい回数出力されたタイミングを検出する第3のタイミング検出手段と、
前記第3のタイミング検出手段の検出タイミングから、前記第2のクロック信号に同期した所定数Nのサンプリングパルスを前記A/D変換器に出力して、前記受光信号をサンプリングさせるサンプリングパルス発生手段と、
前記サンプリングパルス発生手段から前記所定数Nのサンプリングパルスが出力される毎に、前記第1の設定値と第2の設定値を該設定値同士の差が一定となる状態で異なる値に順次切り換える設定値切換手段とを備え、
前記受光信号に対するN回ずつのサンプリングを前記第1の設定値と第2の設定値を切り換えてM回行うことにより、前記受光器から出力される受光信号を前記第1のクロック信号と第2のクロック信号の周期差Δtの整数倍の周期でM・N回連続的にサンプリングしたときと同等のデータを取得することを特徴するOTDRが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
まず、本発明の概要について説明する。
【0044】
前記目的を達成するために、本発明のOTDRは、駆動パルスに同期した光パルスを光パルス発生部(12)から出射して試験対象の光ファイバ線路(1)に入射し、該光ファイバ線路からの戻り光を受光器(13)によって受光し、その受光信号をA/D変換器 (14)によってサンプリングして、前記戻り光の時間の経過に対する強度変化を表す一連のデータを取得するOTDRにおいて、周期T1の第1のクロック信号と、前記周期T1に対して該OTDRに要求される最小距離分解能に相当する時間に等しい周期差Δtを持つ周期T2の第2のクロック信号とを発生するクロック信号発生手段(32)と、前記第1のクロック信号と第2のクロック信号とが所定の位相差になったタイミングを検出する第1のタイミング検出手段(33)と、前記第1のクロック信号が前記第1のタイミング検出手段の検出タイミングから第1の設定値に等しい回数出力されたタイミングを検出する第2のタイミング検出手段(34)と、前記第2のタイミング検出手段の検出タイミングに同期した所定幅の駆動パルスを前記光パルス発生手段に出力する駆動パルス発生手段(40)と、
前記第2のクロック信号が前記第1のタイミング検出手段の検出タイミングから第2の設定値に等しい回数出力されたタイミングを検出する第3のタイミング検出手段(35)と、前記第3のタイミング検出手段の検出タイミングから、前記第2のクロック信号に同期した所定数Nのサンプリングパルスを前記A/D変換器に出力して、前記受光信号をサンプリングさせるサンプリングパルス発生手段(41)と、前記サンプリングパルス発生手段から前記所定数Nのサンプリングバルスが出力される毎に、前記第1の設定値と第2の設定値を該設定値同士の差が一定となる状態で異なる値に順次切り換える設定値切換手段(42)とを備え、前記受光信号に対するN回ずつのサンプリングを前記第1の設定値と第2の設定値を切り換えてM回行うことにより、前記受光器から出力される受光信号を前記第1のクロック信号と第2のクロック信号の周期差Δtの整数倍の周期でM・N回連続的にサンプリングしたときと同等のデータを取得することを特徴としている。
【0045】
次に、以上のような概要に基づく以下、本発明の各実施の形態を図面を用いて説明する。
【0046】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明によるOTDR30の第1の実施の形態のの構成を示している。
【0047】
なお、図1において、方向性結合器11、光パルス発生部12、受光器13、A/D変換器14は、前記図7に示した従来のOTDR10のものと同一構成なので、同一符号を付して説明を省略する。
【0048】
このOTDR30では、接続端子30aに接続された光ファイバ線路1に、駆動パルスPdを受けた光パルス発生部12から出射された光パルスを方向性結合器11を介して入射する。
【0049】
そして、このOTDR30では、該光ファイバ線路1から戻ってくる光を方向性結合器11を介して受光器13で受光し、受光器13の受光信号をサンプリングパルスPsを受けたA/D変換器14によってサンプリングし、ディジタル値に変換している。
【0050】
このOTDR30は、前述した等価サンプリング方式を用いて受光信号のサンプリングを行うものである。
【0051】
このため、測定制御回路31は、光パルス発生部12に駆動パルスPdを出力するとともに、A/D変換器14にサンプリングパルスを出力する。
【0052】
そして、この測定制御回路31は、周期T1の第1のクロック信号CK1と、該周期T1より僅かに大きい周期T2の第2のクロック信号CK2を出力するクロック信号発生回路32を有している。
【0053】
前記2つのクロック信号CK1、CK2の周期差(Δt=T2−T1)は、第2のクロック信号CK2の周期T2の整数分の1に設定されている。
【0054】
この周期差Δtが、このOTDR30に要求される最小距離分解能に相当する時間となる。
【0055】
例えば、第1のクロック信号CK1の周期T1を19.9nS(周波数では50.251MHz)、第2のクロック信号CK2の周期T2を20.0nS(周波数では50.000MHz)とすれば、両者の周期差Δtは第2のクロック信号CK2の周期T2の20分の1の0.1nS(ナノ秒)となる。
【0056】
この周期差Δtが、このOTDR30に要求される最小距離分解能に相当する時間である。
【0057】
ここで、光パルスの波長に対する光ファイバ線路1の群屈折率を1.5とすると、光パルスがΔt=0.1nSの間に往復できる光ファイバ線路1の長さはほぼ1cmとなり、この長さが最小距離分解能となる。
【0058】
クロック信号発生回路32としては、発生する2つのクロック信号CK1,CK2の周波数および位相が安定したものであればその構成は任意である。
【0059】
例えば、このクロック信号発生回路32としては、図1中に示すように、独立した2つの水晶発振回路X1,X2から第1のクロック信号CK1と第2のクロック信号CK2をそれぞれ出力するようにしたものであってもよい。
【0060】
また、位相同期ループ(PLL)やダイレクトディジタルシンセサイザ(DDS)等を用いて第1のクロック信号CK1と第2のクロック信号CK2とを出力するようにしたものであってもよい。
【0061】
そして、クロック信号発生回路32からの2つのクロック信号CK1,CK2は、第1のタイミング検出回路33に入力されている。
【0062】
第1のタイミング検出回路33は、位相比較器を含み、後述する開始終了指示回路43からの状態信号Jが測定中を示すレベル(例えば、ハイレベル)になっている間、第1のクロック信号CK1と第2のクロック信号CK2との位相を比較する。
【0063】
そして、この第1のタイミング検出回路33は、2つのクロック信号CK1,CK2の位相差が所定値φ(例えば、φ=0)になったタイミングを同期タイミングとして検出し、この検出タイミングに同期した第1の検出信号S1を、少なくともM回(Mは複数)まで出力する。
【0064】
また、この第1のタイミング検出回路33は、開始終了指示回路43からの状態信号Jが非測定中を示すレベル(例えば、ローレベル)になっている間は、その機能を停止する(少なくとも、第1の検出信号S1の出力を停止する)。
【0065】
この第1のタイミング検出回路33からの第1の検出信号S1は、第2のタイミング検出回路34および第3のタイミング検出回路35に入力されている。
【0066】
第2のタイミング検出回路34は、計数回路を含み、第1のタイミング検出回路33から第1の検出信号S1が出力されたときから第1のクロック信号CK1の計数を開始する。 そして、この第2のタイミング検出回路34は、その計数値が後述する第1の設定値P1に等しくなったタイミングを駆動タイミングとして検出し、この検出タイミングに同期した第2の検出信号S2を出力する。
【0067】
また、第3のタイミング検出回路35は、第2のタイミング検出回路34と同様に計数回路を含み、第1のタイミング検出回路33から第1の検出信号S1が出力されたときから第2のクロック信号CK2の計数を開始する。
【0068】
そして、この第3のタイミング検出回路35は、その計数値が後述する第2の設定値P2に等しくなったタイミングをサンプリング開始タイミングとして検出し、この検出タイミングに同期した第3の検出信号S3を出力する。
【0069】
なお、第2のタイミング検出回路34および第3のタイミング検出回路35では、例えば、図2に示すように構成されている。
【0070】
まず、リセット回路36は、第1の検出信号S1に同期したリセット信号を出力する。そして、第1の検出信号S1に同期したリセット信号で計数回路37をリセットしてから、計数回路37が第1のクロック信号CK1または第2のクロック信号CK2を計数を開始する。
【0071】
この計数回路37の計数結果と前記第1の設定値P1または第2の設定値P2とがディジタルコンパレータ38で比較される。
【0072】
そして、このディジタルコンパレータ38からの出力が第2の検出信号S2または第3の検出信号S3として出力される。
【0073】
また、図示はしてないが、第2のタイミング検出回路34および第3のタイミング検出回路35を、プリセット可能な計数回路に第1の検出信号S1に同期して設定値P1またはP2(あるいはその補数)をプリセットし、計数回路のボロー出力(またはキャリー出力)を第2の検出信号S2または第3の検出信号S3として出力するように構成しても良い。
【0074】
次に、駆動パルス発生回路40は、第2のタイミング検出回路34から第2の検出信号S2が出力される毎に、この第2の検出信号S2に同期した所定幅の駆動パルスPdを発生して光パルス発生部12に出力する。
【0075】
また、サンプリングパルス発生回路41は、第3のタイミング検出回路35から第3の検出信号S3が出力される毎に、第2のクロック信号CK2と同期したN個のサンプリングパルスPsをA/D変換器14に連続的に出力する。
【0076】
また、設定値切換回路42は、サンプリングパルス発生回路41がN個のサンプリングパルスPsを出力する毎に、第1の設定値P1と第2の設定値P2とを所定の初期値(例えば、0)から所定値Δpずつ増加更新する。
【0077】
ここで、開始終了指示回路43は、操作部44による測定開始操作がなされると、状態信号Jを測定中を示すハイレベルにしている。
【0078】
また、この開始終了指示回路43は、その後、駆動パルス発生回路40から駆動パルスPdが所定回数M出力されて、さらにそのM番目の駆動パルスPdが出力されてからサンプリングパルスPsがN回出力された後に、状態信号Jを一連の測定が終了してから非測定状態になったことを示すローレベルにすることにより、第1のタイミング検出回路33の機能を停止させる。
【0079】
また、測定条件設定手段45は、操作部44の操作によって指定された観測レンジTa、時間分解能(等価サンプリング周期)ΔTおよびパルス幅Twに対応したパラメータを、測定制御回路31の駆動パルス発生回路40、サンプリングパルス発生回路41、設定値切換回路42、開始終了指示回路43に設定する。
【0080】
なお、ここで、観測レンジTaは第2のクロック信号CK2の周期T2の整数倍の値で指定され、時間分解能(等価サンプリング周期)ΔTは、周期差Δtの整数倍でかつ第2のクロック信号CK2の周期T2を複数等分する値で指定されるものとする。
【0081】
すなわち、測定条件設定手段45は、指定されたパルス幅Twを駆動パルス発生回路40に設定し、サンプリングパルス発生回路41に対してそのサンプリングバルスPsの出力回数Nを設定し、設定値切換回路42には、設定値P1、P2の可変幅Δpを設定し、開始終了指示回路43には、駆動パルスPdの出力回数Mと前記サンプリングパルスPSの出力回数Nを設定する。
【0082】
ここで、測定条件設定手段45は、指定された観測レンジTa、時間分解能ΔTおよび第2のクロック信号CK2の周期T2、周期差Δtに基づいて、以下の式(1),(2),(3)が成り立つように,Δp.N、Mの各値を決定している。
【0083】
なお、ここで観測レンジTaは、等価サンプリングによってデータを得る期間の目安になる値であり、等価サンプリングを行う場合の実際の観測期間はこの観測レンジTaより長くなる。
【0084】
ΔT/Δt=Δp …(1)
Ta/T2=N …(2)
T2/ΔT=M …(3)
【0085】
例えば、前述したように、第2のクロック信号CK2の周期T2が20nS、周期差Δtが0.1nSで、指定された観測レンジTaが1000nS、時間分解能ΔTが0.1nSである場合を想定する。
【0086】
すると、この場合には、式(1)から第1、第2の設定値P1,P2の可変幅Δpが1となる。
【0087】
また、式(2)からサンプリングパルスPsの出力回数Nが50となる。
また、式(3)から駆動パルスの出力回数Mが200となる。
なお、この条件で得られるデータの総数はM・N=10000個となる。
また、ここでは、時間分解能ΔTを操作部44から指定するようにしている。
【0088】
しかるに、当該OTDR30が取得できるデータの総数Wは後述するメモリ47の容量によって制限される場合があるので、メモリ47の容量と観測レンジTaとによって時間分解能ΔTを自動的に設定してもよい。
【0089】
例えば、メモリ47に記憶できるデータの総数Wが10000個に制限されているときに、観測レンジTa=2000nSが指定されたとする。
【0090】
この場合には、W/Taの演算によって時間分解能ΔT=0.2nSを自動的に求めて、この時間分解能に対応する可変幅Δp=2を設定する。
【0091】
一方、データ書込手段46は、A/D変換器14から出力されるデータをメモリ47に記憶するために、メモリ47からアドレス順にデータを読み出したときに、そのデータが時間について連続した波形データとなるようにアドレスを指定しながらデータの書き込みを行う。
【0092】
すなわち、駆動パルス発生回路40から最初の駆動パルスPd(1)が出力されてから、A/D変換器14から出力されるN個のデータD(1,1),D(1,2),D(1,3),…,D(1,N)を、メモリ47のアドレス0,M,2M,3M,…,(N−1)Mにそれぞれ記憶する。
【0093】
また、駆動パルス発生回路40から2回目の駆動パルスPd(2)が出力されてから、A/D変換器14から出力されるN個のデータD(2,1),D(2,2),D(2,3),…,D(2,N)を、メモリ47のアドレス1,M+1,2M+1,3M+1,…, (N−1)M+1にそれぞれ記憶する。
【0094】
以下同様にメモリ47に対するデータの記憶を行い、駆動パルス発生回路40からM回目の駆動パルスPd(M)が出力されてから、A/D変換器14から出力されるN個のデータD(M,1),D(M,2),D(M,3),…,D(M、N)を、メモリ47のアドレスM−1,2M−1,3M−1,…,NM−1にそれぞれ記憶する。
【0095】
このようなアドレスの指定をすることにより、メモリ47のアドレス0,1,…,NM−1には、そのアドレス順に時間が連続する一連の波形データが記憶されることになる。
【0096】
データ処理部48は、メモリ47に記憶された一連の波形データを読み出して、光ファイバ線路1の伝送特性の評価に必要な各種の演算を行うとともに、その演算結果や波形を出力装置49に出力する。
【0097】
この出力装置49は、画像表示装置、プリンタ、外部装置と通信を行うための通信機、あるいは、フロッピーディスク等のように移動可能な記憶媒体のドライブ装置等のいずれであってもよい。
【0098】
次に、このOTDR30の動作を、前記したように第2のクロック信号CK2の周期T2が20nS、周期差Δtが0.1nSで、観測レンジTaが1000nS、時間分解能ΔTが0.1nSと指定された場合について説明する。
【0099】
この場合、前記したように、サンプリングパルス発生回路41には、光パルス1つ当たりのサンプリングパルスPsの出力回数N=50が設定される。
また、設定値切換回路42には、可変幅Δp=1が設定される。
【0100】
また、開始終了指示回路43には、駆動パルスPdの出力回数M=200と、サンプリングパルスPsの出力回数N=50とが設定される。
【0101】
この状態で、操作部44により測定開始操作を行うと、図3Aに示すように、開始終了指示回路43の状態信号Jがt0時にハイレベルに変化して、第1のタイミング検出回路33が動作状態となる。
【0102】
そして、図3B,Cに示すように、第1のクロック信号CK1と第2のクロック信号CK2の位相がt1時に一致すると、第1のタイミング検出回路33から図3Dに示すようにt1時に立ち上がる第1の検出信号S1が出力される。
【0103】
このとき、図3Eに示すように、第1の設定値P1と、第2の設定値P2とは共に初期値が0であるので、第2のタイミング検出回路34からは、図3Fに示すように、第1の検出信号S1に同期した第2の検出信号S2が出力される。
【0104】
また、このとき、駆動パルス発生回路40からは、図3Gに示すように、第2の検出信号S2に同期した所定幅Twの1個目の駆動パルスPd(1)が出力される。
【0105】
そして、この駆動パルスPd(1)に同期した光パルスが光パルス発生部12から出射されて、試験対象の光ファイバ線路1に入射される。
【0106】
この光パルスを受けた光ファイバ線路1からの戻り光は、受光器13で受光される。
この受光器13で光電変換された受光信号がA/D変換器14に入力される。
【0107】
一方、図3Hに示すように、第3のタイミング検出回路35からも第1の検出信号S1に同期した第3の検出信号S3が出力される。
すると、サンプリングパルス発生回路41からは、図3Iに示すように、第3の検出信号S3に最初のクロックが同期し、第2のクロック信号CK2と同一位相(周期T0とする)のN個(50個)のサンプリングパルスPs(1)が出力される。
【0108】
A/D変換器14は、先頭のクロックが駆動パルスPd(1)と同期したN個(50個)のサンプリングパルスPs(1)を受けて受光信号のサンプリングを行うことにより、N個のデータD(1,1),D(1,2),…,D(1,50)を出力する。
【0109】
このデータ列は、データ書込手段46によって、メモリ47のアドレス0,200,400,600,…,9800にそれぞれ記憶される。
【0110】
また、サンプリングパルスPsのN番目(50番目)のクロックが出力された後のt2時には、図3Eに示すように、設定値P1、P2がともに1に切り換えられる。
【0111】
そして、その直後のt3時に、再び、第1のクロック信号CK1と第2のクロック信号CK2との位相が一致して、第1のタイミング検出回路33から第1の検出信号S1が出力される。
【0112】
そして、その次に、第1のクロック信号CK1が入力されたt4時に、第2のタイミング検出回路34から第2の検出信号S2が出力される。
【0113】
また、駆動パルス発生回路40から、t4時に、2個目の駆動パルスPd(2)が出力されて、光ファイバ線路1に2回目の光パルスが入射される。
【0114】
また、このt4時からΔT(=Δt=0.1nS)遅れたt5時には、第3のタイミング検出回路35から第2の検出信号S3が出力される。
【0115】
すると、サンプリングパルス発生回路41から、前記と同様に第2のクロック信号CK2と同一位相(周期T0とする)のN個(50個)のサンプリングパルスPs(2)がA/D変換器14に出力される。
【0116】
そして、このA/D変換器14からN個(50個)のデータD(2,1),D(2,2),D(2,3),…,D(2,50)が出力され、メモリ16のアドレス1,201,401,601,…,9801にそれぞれ記憶される。
【0117】
以下、同様の動作が200回まで繰り返され、駆動パルスPdが1つ出力される毎にN個(50個)ずつのサンプリングパルスPs(1),Ps(2),…,Ps(200)が出力されることになる。
【0118】
この場合、各サンプリングパルスPs(1),Ps(2),…,Ps(200)は、各駆動パルスPd(1)〜Pd(200)に対して、図4A−Fに示すように、ΔT(=Δt=0.1nS)ずつ遅れて出力されることになる。
【0119】
そして、最後の組のサンプリングパルスPs(200)が出力された段階で、10000個のデータD(1,1),…D(200,50)を0.1nSの分解能で得ることができる。
【0120】
この10000個のデータは、光ファイバ線路1に光パルスを入射してからN・T2−ΔT(=999.9nS)時間が経過するまでの間に、受光器13から出力される受光信号を、周期差Δtの整数倍(この場合、1倍)の周期でM・N回(10000回)連続的にサンプリングを行ったときに得られる10000個のデータと同等である。
【0121】
このような等価サンプリングを行った場合、測定における時間(距離)の精度は、クロック信号発生回路32によって発生した周波数固定の2つのクロック信号CK1、CK2の周期差で決まる。
【0122】
ここで、その周期差を前記した数値範囲で安定化することは、クロック信号発生回路32として用いる互いに独立した二つの水晶発振回路X1,X2の各発振周波数を基準にすることにより、きわめて容易に達成することができる。
【0123】
従って、このOTDR30の時間(距離)に関する分解能の精度は、従来のような遅延素子を用いたものや、ランプ関数を用いたものに比べて格段に高くなり、メモリ47に記憶された一連のデータから光ファイバ線路1の特性をその細部まで正確に把握することができる。
【0124】
また、前記したように、時間(距離)に関する分解能は2つのクロック信号CK1、CK2の周期差によって決まるので、高い分解能を実現しても構成要素が増すことはなく、装置全体を小型化できる。
【0125】
なお、前記説明では、指定された時間分解能ΔTが周期差Δtと等しい場合について説明したが、時間分解能ΔTは、第2のクロック信号CK2の周期T2を複数等分し、周期差Δtの整数倍となる任意の値を指定できる。
【0126】
例えば、観測レンジTaが前記同様に1000nSで、時間分解能ΔTをΔtの5倍の0.5nSに指定した場合、前記式(1),(2),(3)により、設定値P1,P2の可変幅Δpが5、駆動パルスの出力回数Mが40、サンプリングパルスの出力回数Nが50となり、この場合の総サンプル数は2000個となる。
【0127】
また、前記説明では、第1の設定値P1と第2の設定値P2との初期値を共に0とし、第1回目に出力されるN個のサンプリングパルスPs(1)の先頭パルスと駆動パルスPd(1)の立ち上がりを一致させている。
【0128】
しかるに、第1の設定値P1と第2の設定値P2の初期値を0以外の値にして、光パルスが光ファイバ線路1に入射されてから一定時間が経過してからの受光信号をサンプリングすることもできる。
【0129】
例えば、第1の設定値P1と第2の設定値P2との初期値を共に4にすれば、第1回目に出力されるN個のサンプリングパルスPs(1)の先頭パルスを、駆動パルスPd(1)から4・Δt(前記数値例では0.4nS)だけ遅らせることができる。
【0130】
また、第1の設定値P1と第2の設定値P2の初期値を異なる値に設定することもできる。
【0131】
例えば、第1の設定値P1の初期値をm、第2の設定値P2の初期値をn(m<n)とすると、サンプリングパルスPs(1)の先頭パルスを、駆動パルスPd(1)の出力タイミングからm・Δt+(n−m)T2だけ遅らせることができる。
【0132】
また、前記説明では、第1の設定値P1と第2の設定値P2を初期値から所定の可変幅Δpずつ単調に増加させて、N個ずつのサンプリングパルスPs(1),Ps(2),…,P(M)の出力開始タイミングを順番にΔTずつ遅らせている。
【0133】
しかるに、これは本発明を限定するものでなく、N個ずつのサンプリングパルスPs (1),Ps(2),…,P(M)の発生順は任意に設定することができる。
【0134】
例えば、前記の場合とは逆に、第1の設定値P1と第2の設定値P2を初期値から所定の可変幅Δpずつ単調に減少させて、N個ずつのサンプリングパルスPs(1),Ps (2),…,P(M)の出力開始タイミングが順番にΔTずつ早くなるようにしても良い。
【0135】
また、第1の設定値P1と第2の設定値P2の可変幅を前記Δpの、例えば、2倍で切り換えて、N個ずつのサンプリングパルスPs(1),Ps(2),…,P(M)のうち、奇数番目のサンプリングパルスPs(1),Ps(3),…,P(M−1)(Mが偶数の場合)を先に発生した後に、偶数番目のサンプリングパルスPs(2),Ps(4),…,P(M)を発生してもよい。
【0136】
ただし、このような場合においても、N個ずつのサンプリングパルスPs(1),Ps(2),…,P(M)間の出力開始タイミングの最大のずれを第2のクロック信号CK2の周期T2より小とするために、第1の設定値P1と第2の設定値P2との差を一定に維持しておく必要がある。
【0137】
なお、前記説明では、発明を理解し易いようにデータの平均化処理についての説明を省略していたが、一般的には、前記した等価サンプリング処理を複数回行って、一連の波形データを複数回取得し、これを加算処理して平均化し、この平均化されたデータについて特性の演算処理や波形表示処理を行っている。
【0138】
この平均化処理は、データ書込回路46においてデータの加算処理を実行しながらメモリ47に書き込みを行う方法や、複数の波形データをメモリ47に一旦書き込んでからデータ処理部48で平均化処理を行う方法がある。
【0139】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によるOTDRは、周期T1の第1のクロック信号と、周期T1に対して装置に要求される最小距離分解能に相当する時間に等しい周期差Δtを持つ周期T2の第2のクロックとをクロック信号発生手段から出力し、第1のタイミング検出手段によって2つのクロック信号が所定の位相差になったタイミングを検出し、その検出タイミングから第1のクロック信号が第1の設定値に等しい回数出力されたタイミングを第2のタイミング検出手段によって検出して、この検出タイミングに同期した駆動パルスを光パルス発生部に複数M回出力し、第1のタイミング検出手段の検出タイミングから第2のクロック信号が第2の設定値と等しい回数出力されたタイミングを第3のタイミング検出手段によって検出して、この検出タイミングから第2のクロック信号に同期した所定数NのサンプリングパルスをA/D変換器に出力するように構成し、さらに所定数Nのサンプリングパルスが出力される毎に、第1の設定値および第2の設定値を設定値切換手段によってその差が一定値のままで順次異なる値に切り換えるように構成し、受光信号に対するN回ずつのサンプリングを第1の設定値と第2の設定値を切り換えてM回行うことにより、受光器から出力される受光信号を第1のクロック信号と第2のクロック信号の周期差Δtの整数倍の周期でM・N回連続的にサンプリングしたときと同等のデータを取得している。
【0140】
このように本発明の第1の実施の形態によるOTDRでは、等価サンプリング方式における時間についての分解能が、2つのクロック信号の周期差によって決まり、この2つのクロック信号の周期差を安定化することで容易に精度を高くすることができ、光ファイバ線路の特性をその細部まで正確に把握することができる。
【0141】
また、本発明の第1の実施の形態によるOTDRでは、高い分解能を実現することに伴う構成要素の増加がなく、装置全体を小型化できる。
【0142】
なお、OTDRの最小分解能ΔTが、2つのクロック信号CK1,CK2の周期差Δtによって決まるとしているが、実際に製品化されているOTDRでは、最小分解能500ps/1ns/2ns/5ns/10ns…に対して、2つのクロック信号CK1,CK2の周期差Δtは100psのみで動作するようになされている。
【0143】
すなわち、実際に製品化されているOTDRの分解能に相当する時間ΔTは、操作パネル上で500ps/1ns/2ns/5ns/10ns…に選択的に設定することができるようになされているのに対し、2つのクロック信号CK1,CK2の周期差Δtは100ps固定で動作するようになされている。
【0144】
よって、実際には、上述したΔT(分解能に相当する時間)に対して、2つのクロック信号CK1,CK2の周期差Δtは、OTDRに要求される最小分解能ΔTに相当する時間に等しい周期差ではなく、ΔTよりも小さい値になっている場合も含むものとする。
【0145】
(第2の実施の形態)
この第2の実施の形態の構成は、図1に示した第1の実施の形態の構成と同様である。
【0146】
そして、この第2の実施の形態では、2つのクロック信号の周期差から上述した戻り光信号のサンプリングを開始するタイミングに与える遅延を生成するようにしている。
【0147】
すなわち、OTDR30の表示画面における横軸(距離)の調整を行うためには、光パルス発生部12からの光(LD)パルスの出射タイミングと被測定用の光ファイバ線路1からの戻り光(信号)をサンプリングするタイミングとの調整を行う必要がある。
【0148】
このような調整を行うためには、図5A,B,Cに示すように、LDパルスの出射タイミングから実際に光信号のサンプリングを開始するタイミングまでの遅延時間Δdを精度良く(OTDR30の分解能に相当する時間以下の時間精度、数100ps程度)、広い範囲(OTDR30内部の光ファイバ等の光学系による遅延や増幅器等の電気回路系の遅延によって生じる時間差、数100ns程度)で可変することができる遅延回路が必要となる。
【0149】
この遅延回路は、図6に示すように、OTDRの表示画面における横軸(距離)の調整を行うために必要となる。
【0150】
すなわち、遅延時間Δdが大きすぎれば、表示される波形の先頭部が表示画面の左端からはみ出して実際には表示されなくなってしまう。
【0151】
また、遅延時間Δdが小さすぎれば、表示される波形の先頭部が表示画面のスタート位置からずれてしまう。
【0152】
そこで、この第2の実施の形態では、表示される波形の先頭部が表示画面のスタート位置から正しく表示するのに適した遅延時間dΔを遅延回路によって与えるために、上記2つのクロック信号の位相差から上述した光信号のサンプリングを開始するタイミングに与える遅延を生成するようにしている。
【0153】
具体的には、上記クロック信号発生回路32からの位相の異なる第1のクロック信号CK1(周期T1)と第2のクロック信号CK2(周期T2)の位相差(Δt)からLDパルス(光パルス発生部12に与えるの駆動パルスPd)と、サンプリングクロック(A/D変換器14に与えるサンプリングパルスPs)とを生成する。
【0154】
このとき、図3B,Cに示すように、上記2つのクロック信号が互いに同位相(あるいは、ある所定の位相差)になったタイミング(t1)から第1のクロック信号CK1をmカウントしたタイミングでLDパルスPdを出射するとともに、第2のクロック信号CK2をnカウントしたタイミングからサンプリングクロックPsを生成する。
【0155】
このとき、上述したLDパルスPdの出射タイミングからサンプリングクロックPsによって実際に光信号のサンプリングを開始するタイミングまでの遅延時間Δdは、
【0156】
となる。
【0157】
ここで、m,nを任意に設定することができるようにしておけば、OTDR30の最小分解能Δtで任意の遅延時間Δdを生成することができる(図3A−I)。
【0158】
このように本発明の第2の実施の形態によるOTDRでは、等価サンプリング方式における時間についての分解能が、2つのクロック信号の周期差によって決まり、この2つのクロック信号の周期差を安定化することで容易に精度を高くすることができるとともに、表示される波形の先頭部が表示画面のスタート位置から正しく表示されるようにすることにより、光ファイバ線路の特性をその細部まで正確に把握することができる。
【0159】
また、このような本発明の第2の実施の形態によるOTDRでも、高い分解能を実現することに伴う構成要素の増加がなく、装置全体を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるOTDRの第1の実施形態の構成を示すブロック図であり、
【図2】図2は、本発明によるOTDRの第1の実施形態の要部の構成例を示す回路図であり、
【図3】図3A−Iは、本発明によるOTDRの第1の実施形態の動作を説明するためのタイミング図であり、
【図4】図4A−Fは、本発明によるOTDRの第1の実施形態の動作を説明するためのタイミング図であり、
【図5】図5A−Cは、本発明によるOTDRの第2の実施形態の動作を説明するためのタイミング図であり、
【図6】図6は、本発明によるOTDRの第2の実施形態の動作を説明するための波形図であり、
【図7】図7は、従来のOTDRの構成を示すブロック図であり、
【図8】図8A−Gは、従来のOTDRにおいてサンプリング周期を等価的に短くするための動作を説明するタイミング図であり、
【図9】図9は、従来のOTDRの要部の構成例を示すブロック図であり、
【図10】図10は、従来のOTDRの要部の構成例を示すブロック図である。
Claims (9)
- 駆動パルスを受けて、駆動パルスに同期した光パルスを発生する光パルス発生部と、
前記光パルス発生部から出射された光パルスを試験対象の光ファイバ線路に入射し、かつ該光ファイバ線路からの戻り光を取り出す光分岐手段と、
前記光分岐手段によって取り出された戻り光を受けて受光信号に変換する受光器と、
周期T0のサンプリングパルスを受けて、該サンプリングパルスに同期して、前記受光信号を等価サンプリングすることにより、ディジタルデータに変換するアナログ/ディジタル(A/D)変換器と、
前記駆動パルスを複数(M)回発生して前記光パルス発生部に出力するとともに、該駆動パルスの各回毎の出力タイミングに対してN個ずつの前記サンプリングパルスを発生し、かつそのN個ずつの発生開始タイミングを前記周期T0の1/Mとなる時間ΔTずつ遅らせてなる当該サンプリングパルスを前記A/D変換器に出力する測定制御回路と、
前記測定制御回路に、周期T1の第1のクロック信号と、前記周期T1に対して測定に要求される最小分解能に相当する時間に等しい周期差Δtを持つ周期T2の第2のクロック信号とを出力するクロック信号発生手段と、
前記A/D変換器から出力されるディジタルデータに基づいて、前記戻り光の時間の経過に対する強度変化を表す一連のデータを取得するデータ処理手段とを備え、
前記測定制御回路は、前記クロック信号発生手段からの互いに位相の異なる第1のクロック信号(周期T1)と第2のクロック信号(周期T2)の位相差(Δt)から前記光パルス発生部に与える駆動パルスと、前記A/D変換器に与えるサンプリングパルスとを生成するもので、
上記2つのクロック信号が互いに同位相(あるいは、ある所定の位相差)になったタイミングから第1のクロック信号をmカウントしたタイミングで前記駆動パルスを生成するとともに、第2のクロック信号をnカウントしたタイミングから前記サンプリングクロックを生成し、
前記駆動パルスの生成タイミングから前記サンプリングパルスによって前記受光信号のサンプリングを開始するタイミングまでの遅延時間Δdは、
となることを特徴とするオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(OTDR)。 - 前記m,nを任意に設定することができるようにすることにより、前記最小分解能に相当する時間に等しい周期差Δtで任意の遅延時間Δdを生成することができるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のOTDR。
- 駆動パルスを受けて、駆動パルスに同期した光パルスを発生する光パルス発生部と、
前記光パルス発生部から出射された光パルスを試験対象の光ファイバ線路に入射し、かつ該光ファイバ線路からの戻り光を取り出す光分岐手段と、
前記光分岐手段によって取り出された戻り光を受けて受光信号に変換する受光器と、
周期T0のサンプリングパルスを受けて、該サンプリングパルスに同期して、前記受光信号を等価サンプリングすることにより、ディジタルデータに変換するアナログ/ディジタル(A/D)変換器と、
前記駆動パルスを複数(M)回発生して前記光パルス発生部に出力するとともに、該駆動パルスの各回毎の出力タイミングに対してN個ずつの前記サンプリングパルスを発生し、かつそのN個ずつの発生開始タイミングを前記周期T0の1/Mとなる時間ΔTずつ遅らせてなる当該サンプリングパルスを前記A/D変換器に出力する測定制御回路と、
前記測定制御回路に、周期T1の第1のクロック信号と、前記周期T1に対して測定に 要求される最小分解能に相当する時間に等しい周期差Δtを持つ周期T2の第2のクロック信号とを出力するクロック信号発生手段と、
前記A/D変換器から出力されるディジタルデータに基づいて、前記戻り光の時間の経過に対する強度変化を表す一連のデータを取得するデータ処理手段とを備え、
前記測定制御回路は、前記クロック信号発生手段からの前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号との周期差Δtに基づいて、前記サンプリングパルスに前記時間ΔTずつの遅れを生成するとともに、
前記測定制御回路は、
前記第1のクロック信号と第2のクロック信号とが所定の位相差になったタイミングを検出する第1のタイミング検出手段と、
前記第1のクロック信号が前記第1のタイミング検出手段の検出タイミングから第1の設定値に等しい回数出力されたタイミングを検出する第2のタイミング検出手段と、
前記第2のタイミング検出手段の検出タイミングに同期した所定幅の駆動パルスを前記光パルス発生手段に出力する駆動パルス発生手段と、
前記第2のクロック信号が前記第1のタイミング検出手段の検出タイミングから第2の設定値に等しい回数出力されたタイミングを検出する第3のタイミング検出手段と、
前記第3のタイミング検出手段の検出タイミングから、前記第2のクロック信号に同期した所定数Nのサンプリングパルスを前記A/D変換器に出力して、前記受光信号をサンプリングさせるサンプリングパルス発生手段と、
を備えていることを特徴とするオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(OTDR)。 - 前記第2のタイミング検出手段は、計数回路を含み、前記第1のタイミング検出手段から第1の検出信号が出力されたときから第1のクロック信号の計数を開始するとともに、その計数値が第1の設定値に等しくなったタイミングを駆動タイミングとして検出し、この検出タイミングに同期した第2の検出信号を出力することを特徴とする請求項3に記載のOTDR。
- 前記第3のタイミング検出手段は、計数回路を含み、前記第1のタイミング検出手段から第1の検出信号が出力されたときから第2のクロック信号の計数を開始するとともに、その計数値が第2の設定値に等しくなったタイミングをサンプリング開始タイミングとして検出し、この検出タイミングに同期した第3の検出信号を出力することを特徴とする請求項4に記載のOTDR。
- 前記第2のタイミング検出手段および前記第3のタイミング検出手段は、それぞれ、リセット回路、計数回路、ディジタルコンパレータとを有し、
前記リセット回路は、前記第1の検出信号に同期したリセット信号を出力し、
前記計数回路は、前記リセット回路から出力される前記第1の検出信号に同期したリセット信号でリセットされてから、前記第1のクロック信号または第2のクロック信号の計数を開始し、
前記ディジタルコンパレータは、前記計数回路の計数結果と前記第1の設定値または前記第2の設定値とを比較することにより、前記第2の検出信号または前記第3の検出信号を出力することを特徴とする請求項5に記載のOTDR。 - 駆動パルスを受けて、駆動パルスに同期した光パルスを発生する光パルス発生部と、
前記光パルス発生部から出射された光パルスを試験対象の光ファイバ線路に入射し、かつ該光ファイバ線路からの戻り光を取り出す光分岐手段と、
前記光分岐手段によって取り出された戻り光を受けて受光信号に変換する受光器と、
周期T0のサンプリングパルスを受けて、該サンプリングパルスに同期して、前記受光信号を等価サンプリングすることにより、ディジタルデータに変換するアナログ/ディジ タル(A/D)変換器と、
前記駆動パルスを複数(M)回発生して前記光パルス発生部に出力するとともに、該駆動パルスの各回毎の出力タイミングに対してN個ずつの前記サンプリングパルスを発生し、かつそのN個ずつの発生開始タイミングを前記周期T0の1/Mとなる時間ΔTずつ遅らせてなる当該サンプリングパルスを前記A/D変換器に出力する測定制御回路と、
前記測定制御回路に、周期T1の第1のクロック信号と、前記周期T1に対して測定に要求される最小分解能に相当する時間に等しい周期差Δtを持つ周期T2の第2のクロック信号とを出力するクロック信号発生手段と、
前記A/D変換器から出力されるディジタルデータに基づいて、前記戻り光の時間の経過に対する強度変化を表す一連のデータを取得するデータ処理手段とを備え、
前記測定制御回路は、前記クロック信号発生手段からの前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号との周期差Δtに基づいて、前記サンプリングパルスに前記時間ΔTずつの遅れを生成するとともに、
前記クロック信号発生手段は、
前記周期T1の第1のクロック信号を出力する第1の水晶発振回路と、
前記周期T1に対して前記OTDRに要求される最小分解能に相当する時間に等しいかまたは小さい周期差Δtを持つ前記周期T2の第2のクロック信号を出力する第2の水晶発振回路と、
を備えることを特徴とするオプチカルタイムドメインリフレクトメータ。 - 駆動パルスを受けて、駆動パルスに同期した光パルスを発生する光パルス発生部と、
前記光パルス発生部から出射された光パルスを試験対象の光ファイバ線路に入射し、かつ該光ファイバ線路からの戻り光を取り出す光分岐手段と、
前記光分岐手段によって取り出された戻り光を受けて受光信号に変換する受光器と、
周期T0のサンプリングパルスを受けて、該サンプリングパルスに同期して、前記受光信号を等価サンプリングすることにより、ディジタルデータに変換するアナログ/ディジタル(A/D)変換器と、
前記駆動パルスを複数(M)回発生して前記光パルス発生部に出力するとともに、該駆動パルスの各回毎の出力タイミングに対してN個ずつの前記サンプリングパルスを発生し、かつそのN個ずつの発生開始タイミングを前記周期T0の1/Mとなる時間ΔTずつ遅らせてなる当該サンプリングパルスを前記A/D変換器に出力する測定制御回路と、
前記測定制御回路に、周期T1の第1のクロック信号と、前記周期T1に対して測定に要求される最小分解能に相当する時間に等しい周期差Δtを持つ周期T2の第2のクロック信号とを出力するクロック信号発生手段と、
前記A/D変換器から出力されるディジタルデータに基づいて、前記戻り光の時間の経過に対する強度変化を表す一連のデータを取得するデータ処理手段とを備え、
前記測定制御回路は、前記クロック信号発生手段からの前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号との周期差Δtに基づいて、前記サンプリングパルスに前記時間ΔTずつの遅れを生成するとともに、
前記2つのクロック信号CK1,CK2の周期差Δtは、前記最小分解能ΔTに相当する時間に等しい周期差を含み、最小分解能ΔTよりも小さい値になっている場合も含むことを特徴とするオプチカルタイムドメインリフレクトメータ。 - 駆動パルスに同期した光パルスを光パルス発生部から出射して試験対象の光ファイバ線路に入射し、該光ファイバ線路からの戻り光を受光器によって受光し、その受光信号をA/D変換器によってサンプリングして、前記戻り光の時間の経過に対する強度変化を表す一連のデータを取得するオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(OTDR)において、
周期T1の第1のクロック信号と、前記周期T1に対して該OTDRに要求される最小距離分解能に相当する時間に等しいかまたは小さい周期差Δtをもつ周期T2の第2のク ロック信号とを発生するクロック信号発生手段と、
前記第1のクロック信号と第2のクロック信号とが所定の位相差になったタイミングを検出する第1のタイミング検出手段と、
前記第1のクロック信号が前記第1のタイミング検出手段の検出タイミングから第1の設定値に等しい回数出力されたタイミングを検出する第2のタイミング検出手段と、
前記第2のタイミング検出手段の検出タイミングに同期した所定幅の駆動パルスを前記光パルス発生手段に出力する駆動パルス発生手段と、
前記第2のクロック信号が前記第1のタイミング検出手段の検出タイミングから第2の設定値に等しい回数出力されたタイミングを検出する第3のタイミング検出手段と、
前記第3のタイミング検出手段の検出タイミングから、前記第2のクロック信号に同期した所定数Nのサンプリングパルスを前記A/D変換器に出力して、前記受光信号をサンプリングさせるサンプリングパルス発生手段と、
前記サンプリングパルス発生手段から前記所定数Nのサンプリングパルスが出力される毎に、前記第1の設定値と第2の設定値を該設定値同士の差が一定となる状態で異なる値に順次切り換える設定値切換手段とを備え、
前記受光信号に対するN回ずつのサンプリングを前記第1の設定値と第2の設定値を切り換えてM回行うことにより、前記受光器から出力される受光信号を前記第1のクロック信号と第2のクロック信号の周期差Δtの整数倍の周期でM・N回連続的にサンプリングしたときと同等のデータを取得することを特徴するOTDR。
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