JP3612699B2 - 酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検出ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサの素子インピーダンスを検出する酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば自動車の空燃比制御システムでは、排気ガス中の酸素濃度を酸素濃度センサにより検出し、この酸素濃度センサの検出値に基づいて、エンジンに吸入する混合気の空燃比をフィードバック制御することで、触媒による排気ガス浄化性能を高めるようにしている。一般に、酸素濃度センサは、その出力電圧の温度依存性が大きいため、酸素濃度の検出精度を良好に維持するには素子温度を適温(活性温度)に保つ必要がある。そのため、酸素濃度センサにヒータを付設し、このヒータの発熱により素子温度を活性温度(例えば約600℃以上)に保つようにヒータへの通電をフィードバック制御するようにしたものがある。このシステムでは、ヒータへの通電をフィードバック制御するために素子温度を検出する必要があるが、酸素濃度センサに温度センサを配設すると、酸素濃度センサの大型化やコストアップを招いてしまう。
【0003】
そこで、酸素濃度センサの素子インピーダンス(素子抵抗)が素子温度に応じて変化することに着目し、素子インピーダンスを検出し、その素子インピーダンスから素子温度を算出することが提案されている。素子インピーダンスを検出する手法としては、特開平9−292364号公報に示すように素子印加電圧Vo を酸素濃度検出時の電圧(以下「基準電圧」という)から素子インピーダンスを検出するための電圧(以下「掃引電圧」という)に切り換え、その時の電圧変化ΔVo と、その電圧変化ΔVo によって生じる電流変化に応じた電圧変化ΔVi とから素子インピーダンスを検出するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記酸素濃度センサシステムでは、通常は、素子電流(酸素濃度)に応じた素子電流検出用の電圧Vi と素子印加電圧Vo とを一定のサンプリング周期(例えば4ms周期)でA/D変換回路を通してマイクロコンピュータに取り込んで酸素濃度を検出し、素子インピーダンスを検出する時に、図18に示すように、素子印加電圧Vo を掃引電圧に掃引する直前に、素子印加電圧Vo と電流検出用の電圧Vi とを順番にA/D変換し、掃引中に、再度、2つの電圧Vo ,Vi を順番にA/D変換する。この際、1回のA/D変換に例えば50μsの時間を要するため、掃引中に2回のA/D変換を行えば、掃引中に少なくとも100μsのA/D変換時間が必要となる。
【0005】
実際のシステムでは、掃引中にVo ,Vi 以外のチャンネルの信号もA/D変換されることがあり、掃引中に他のチャンネルの信号のA/D変換によりVo ,Vi のA/D変換が遅らされることもあるため、A/D変換のための時間をある程度確保しておく必要がある。また、酸素濃度の検出周期は、酸素濃度の変化に対する検出応答性を良くするために短い周期(例えば4ms周期)に設定することが好ましい。
【0006】
更に、掃引時間経過後は、素子電流を速やかに通常状態に速やかに収束させるために、掃引時間経過後に素子印加電圧Vo を基準電圧と掃引電圧との電圧差分だけ該基準電圧より反対側に振った戻し電圧に切り換えて、掃引中に酸素濃度センサの素子が有する容量成分に蓄えられた電荷の放電を促進させ、該戻し電圧を掃引時間と同じ時間だけ保持して、素子の容量成分による充電電荷を放電し終えた時点で、素子印加電圧Vo を基準電圧に戻すようにしている。従って、掃引中に2つの電圧Vo ,Vi のA/D変換が他のチャンネルの信号のA/D変換により遅れることを考慮して掃引時間を長く設定すれば、それに応じて戻し時間も長くする必要があるため、掃引後に素子印加電圧Vo を基準電圧に戻すのが益々遅くなる。このため、素子印加電圧Vo が戻し電圧から基準電圧に戻って安定する前に、次の電圧Vo ,Vi のA/D変換タイミングが来てしまうおそれがあり、それによって、素子電流(酸素濃度)に応じた電圧Vi を精度良く検出できないおそれがあり、酸素濃度の検出精度が低下するという問題が生じる。この問題を回避するために、掃引時間を短くすると、掃引中に他のチャンネルの信号のA/D変換を行うことができなくなってしまう。
【0007】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、酸素濃度センサの素子インピーダンスを検出するための掃引時間を短くすることが可能となり、掃引による影響を受けずに酸素濃度を精度良く検出できると共に、掃引中に他の制御で使用する信号のA/D変換も行うことができる酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置は、素子インピーダンスを1回検出するに当たり、素子印加電圧を基準電圧から掃引電圧に切り換える掃引処理を少なくとも2回行うようにしたものである。このようにすれば、素子印加電圧の検出(A/D変換)と素子電流検出用の電圧の検出(A/D変換)とを別々の掃引期間に行うことが可能となる。この場合、素子印加電圧は、素子電流(酸素濃度)によって変化しないように制御されるため、素子印加電圧の検出と素子電流検出用の電圧の検出とを別々の掃引で行っても、これら2つの電圧の検出を1回の掃引中に行った場合と実質的に同じ検出結果が得られ、その検出結果に基づいて素子インピーダンスが検出される。この結果、1回の掃引中に素子印加電圧と素子電流検出用の電圧のいずれか一方を検出するだけで良く、その分、掃引時間を従来より短くすることができて、掃引による影響を受けずに酸素濃度を精度良く検出できると共に、掃引中に他の制御で使用する信号のA/D変換も行うことができる。
【0009】
この場合、1回の掃引中に素子印加電圧と素子電流検出用の電圧のいずれか一方を検出するだけで良いことを考慮し、請求項2のように、一定期間当たりのA/D変換回数を素子インピーダンスを検出する時と検出しない時とで同一に設定すると良い。このようにすれば、素子インピーダンスを検出する時にA/D変換回数を切り換える必要がない上、A/D変換の負荷も変わらず、A/D変換の制御が容易となる。
【0010】
更に、請求項3のように、所定期間内で複数回行うA/D変換のうち少なくとも1回のA/D変換タイミングは、前記素子インピーダンスを検出するか検出しないかに拘らず同一の周期に設定することが好ましい。このようにすれば、素子インピーダンスを検出すると検出しない時とで、少なくとも1回のA/D変換タイミングは切り換える必要がなく、A/D変換タイミングの制御が容易となる。
【0011】
この場合、請求項4のように、掃引による電流変化に応じた電圧変化ΔVi を検出するための2点の素子電流検出用の電圧Vi のA/D変換を連続させることが好ましい。つまり、素子電流検出用の電圧Vi は、素子印加電圧とは異なり、素子電流(酸素濃度)によって変化するため、2点の素子電流検出用の電圧Vi のA/D変換を連続させることで、当該2点間の時間中の酸素濃度の変化による電圧Vi のずれを少なくすることができ、掃引による電流変化に応じた電圧変化ΔVi を精度良く検出することができる。
【0012】
また、請求項5のように、素子印加電圧を掃引電圧に切り換えてA/D変換を行った後に、直ちに該素子印加電圧を基準電圧と掃引電圧との電圧差分だけ該基準電圧より反対側に振った戻し電圧に切り換え、該戻し電圧を掃引時間と同じ時間だけ保持した後に基準電圧に戻すようにしても良い。このようにすれば、掃引開始からA/D変換終了までの時間が変化した場合でも、掃引中にA/D変換を終了した時点で、直ちに素子印加電圧が掃引電圧から戻し電圧に切り換えられるので、掃引時間を自動的に最短の時間に設定することができる。従って、掃引時間を固定値とする場合とは異なり、予めA/D変換終了までの時間の変化を見込んで掃引時間を長めの時間に設定する必要がない。
【0013】
また、請求項6のように、1回の掃引中に行う酸素濃度センサに関するA/D変換を1回としても良い。このようにすれば、1回の掃引によるA/D変換時間が短くなるため、掃引時間を短くできる。
【0014】
ところで、前述した特開平9−292364号公報に示すように、酸素濃度センサの素子の両端子は、それぞれコンデンサを介してグランド側(電源のマイナス側)に接続され、各コンデンサによりサージ吸収、ノイズ除去が行われるようになっている。このような回路構成では、掃引時間を短くするほど、コンデンサの容量(時定数)の影響が大きくなって、掃引時の電圧波形のなまりが大きくなり、素子インピーダンスの検出精度が低下する。かといって、コンデンサの容量を小さくすれば、サージ吸収、ノイズ除去の性能が低下してしまう。
【0015】
この対策として、請求項7のように、酸素濃度センサの素子の端子のうち、印加電圧を掃引する側の端子を、電源のプラス側とマイナス側とにそれぞれダイオードを介して接続し、各ダイオードによってサージ吸収、ノイズ除去を行うようにしても良い。このようにすれば、サージ吸収、ノイズ除去の性能を十分に確保しながら、掃引時の電圧波形のなまりを抑えることができ、掃引時間の短縮化と素子インピーダンスの検出精度向上とを両立させることができる。
【0016】
また、請求項8のように、酸素濃度センサの素子の端子のうち、印加電圧を掃引しない側の端子AF−を電源のプラス側にダイオードを介して接続するようにしても良い。このようにすれば、電源オフ時に、端子AF−側に残った電圧をダイオードを介して速やかに逃がすことができ、酸素濃度センサの素子に過大な電圧がかかることを防止できる。
【0017】
また、請求項9のように、素子インピーダンスを1回検出するに当たり、素子印加電圧を基準電圧から掃引電圧に切り換える掃引処理を少なくとも2回行うと共に、最初の掃引でその掃引により生じる電流変化に応じた電圧変化ΔVi を検出し、それ以外の掃引で電圧変化ΔVo を検出するようにしても良い。つまり、掃引時に素子印加電圧を変化させることで生じる電流変化が掃引後すぐに一定にならずに影響が残るが、最初の掃引でその電流変化に応じた電圧変化ΔVi を検出すれば、電流変化の影響を受けずに電流変化に応じた電圧変化ΔVi を精度良く検出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
[実施形態(1)]
以下、本発明を空燃比制御システムに適用した実施形態(1)を図1乃至図7に基づいて説明する。酸素濃度センサAFSは、限界電流式の酸素濃度センサ(空燃比センサ)であり、エンジンの排気通路に配置され、排気ガス中の酸素濃度(空燃比)にほぼ比例する限界電流を発生する。この酸素濃度センサAFSは、活性温度が高く(約600℃以上)、しかも、活性温度範囲が狭いため、排気ガスの熱のみでは、活性温度範囲を維持することが困難である。そこで、この酸素濃度センサAFSには、ヒータ51を内蔵し、このヒータ51の発熱により酸素濃度センサAFSの素子温度を活性温度範囲に維持するようにヒータ51への通電をフィードバック制御する。この際、酸素濃度センサAFSの素子温度の情報として、後述するようにして素子インピーダンスが検出される。
【0019】
次に、図1に基づいて酸素濃度検出システム52の構成を説明する。メインマイクロコンピュータ(以下「メインマイコン」と略記する)53は、エンジン全体の制御を行う主体となるマイクロコンピュータであり、そのROM(図示せず)に記憶された点火・噴射制御プログラムに従って演算した点火指令信号と噴射指令信号を駆動回路54,55を介して点火装置(図示せず)と燃料噴射弁(図示せず)に出力して点火・噴射動作を制御する。このメインマイコン53には、該メインマイコン53との間でDMA(Direct Memory Access)方式でデータを送受信するサブマイクロコンピュータ(以下「サブマイコン」と略記する)56が接続されている。
【0020】
このサブマイコン56は、A/D変換回路57(A/D変換手段)を内蔵し、入力ポートch1,ch2,ch3から取り込んだバッテリ電圧(+VB )、冷却水温、吸気温をA/D変換回路57でA/D変換してメインマイコン53に転送する。このサブマイコン56の出力ポートPB20,PB21は、センサ駆動回路59のトランジスタTr1,Tr2に対して、酸素濃度センサAFSの素子印加電圧Vo を切り換える信号を出力する。
【0021】
このサブマイコン56は、そのROM(記憶媒体)に記憶された後述する図5及び図6の割込み処理ルーチンを実行することで、入力ポートch11,ch12から所定の周期(例えば4ms周期)で酸素濃度センサAFSの素子印加電圧Vo と素子電流検出用の電圧Vi を取り込み、これらをA/D変換回路57でA/D変換し、そのA/D変換値に基づいて排気ガスの酸素濃度を算出すると共に、所定の周期(例えば128ms周期)で後述する掃引処理を2回行って酸素濃度センサAFSの素子インピーダンスを算出し、酸素濃度と素子インピーダンスとをメインマイコン53へ送信する。
【0022】
一方、メインマイコン53は、サブマイコン56から送信されてくる排気ガスの酸素濃度に基づいて空燃比(燃料噴射量)をフィードバック制御すると共に、サブマイコン56から送信されてくる酸素濃度センサAFSの素子インピーダンスに基づいて素子温度を判定し、該素子温度を活性温度範囲(例えば約600℃以上)に維持するようにヒータ駆動回路58を介してヒータ51への通電をフィードバック制御する。
【0023】
次に、酸素濃度センサAFSの素子印加電圧Vo を制御するセンサ駆動回路59の構成を説明する。電源電圧Vccを3個の抵抗R10,R11,R12で分圧することで、第1電圧V1(例えば3.3V)と第2電圧V2(例えば3.0V)を発生し、これら各電圧V1,V2は、それぞれオペアンプOP1,OP2の非反転入力端子(+)に入力される。各オペアンプOP1,OP2の非反転入力端子(+)側とグランド側との間には、それぞれノイズ除去用のコンデンサC1,C2が接続されている。
【0024】
第2電圧V2が入力されるオペアンプOP2の出力端子は、抵抗R13を介して酸素濃度センサAFSのマイナス側端子AF−に接続され、該オペアンプOP2の反転入力端子(−)が抵抗R14を介して酸素濃度センサAFSのマイナス側端子AF−側に接続されている。これにより、酸素濃度センサAFSのマイナス側端子AF−には、オペアンプOP2の非反転入力端子(+)に入力される第2電圧V2(例えば3.0V)が印加される。尚、酸素濃度センサAFSのマイナス側端子AF−側とグランド側(電源のマイナス側)との間には、ノイズ除去、サージ吸収用のコンデンサC5が接続され、マイナス側端子AF−側とバッテリ電源のプラス電圧VB 側との間には、ノイズ除去、サージ吸収用のダイオードD4が接続されている。
【0025】
一方、第1電圧V1が入力されるオペアンプOP1の出力端子は、抵抗R15を介して2つの抵抗R16,R17の中間接続点に接続され、この中間接続点に生じる電圧Vo がオペアンプOP3の非反転入力端子(+)に入力される。一方の抵抗R16はPNP型のトランジスタTr1を介して電源電圧Vcc側に接続され、他方の抵抗R17はNPN型のトランジスタTr2を介してグランド側に接続されている。各トランジスタTr1,Tr2のベースは、サブマイコン56の出力ポートPB20,PB21に接続され、出力ポートPB20,PB21の出力電圧をハイレベル/ローレベルに切り換えることで、トランジスタTr1,Tr2のオン/オフを切り換える。
【0026】
電圧Vo が入力されるオペアンプOP3の出力端子は、シャント抵抗R3を介して酸素濃度センサAFSのプラス側端子AF+に接続され、該オペアンプOP3の反転入力端子(−)が抵抗R2を介して酸素濃度センサAFSのプラス側端子AF+側に接続されている。これにより、酸素濃度センサAFSのプラス側端子AF+には、オペアンプOP3の非反転入力端子(+)に入力される電圧Vo が印加される。この電圧Vo は、トランジスタTr1,Tr2をオン/オフによって次のように切り換えられる。
【0027】
通常時(素子インピーダンスを検出しない時)には、2つのトランジスタTr1,Tr2が共にオフ状態に維持される。この状態では、オペアンプOP1から出力される第1電圧V1(3.3V)がそのままオペアンプOP3の非反転入力端子(+)に入力されるため、空燃比センサAFSのプラス側端子AF+には、第1電圧V1が印加される。この第1電圧V1が特許請求の範囲でいう「基準電圧」となる。
【0028】
一方、掃引時には、2つのトランジスタTr1,Tr2のうち、グランド側のトランジスタTr2だけがオンされる。この状態では、第1電圧V1とグランド電位との電位差(即ち第1電圧V1)を抵抗R15と抵抗R17とで分圧した電圧(V1一△Va)がオペアンプOP3の非反転入力端子(+)に入力されるため、空燃比センサAFSのプラス側端子AF+には、第1電圧V1よりも△Vaだけ低い電圧(V1一△Va)が印加される。この電圧(V1一△Va)が「掃引電圧」となる。
【0029】
掃引後の戻し時には、2つのトランジスタTr1,Tr2のうち電源電圧Vcc側のトランジスタTr1だけがオンされる。この状態では、電源電圧Vccと第1電圧V1との電圧差(Vcc−V1)を抵抗R16と抵抗R15とで分圧した電圧(V1+△Vb)がオペアンプOP3の非反転入力端子(+)に入力されるため、空燃比センサAFSのプラス側端子AF+には、第1電圧V1より△Vbだけ高い電圧(V1+△Vb)が印加される。この電圧(V1+△Vb)が「戻し電圧」となる。
【0030】
尚、本実施形態(1)では、各抵抗R15,R16,R17の抵抗値は、それぞれ例えば200Ω,1.5kΩ,3.09kΩに設定されている。これにより、基準電圧(V1=3.3V)に対して、掃引電圧(V1一△Va)は3.1Vとなり、戻し電圧(V1+△Vb)は3.5Vとなる。従って、基準電圧から掃引電圧、戻し電圧への振り幅△Va,△Vbは共に0.2Vとなる。
【0031】
前述したように、酸素濃度センサAFSのマイナス側端子AF−には、抵抗R11,R12の中間接続点に生じた第2電圧V2(3.0V)が印加されるため、通常時には、第1電圧V1と第2電圧V2との電圧差(V1−V2=0.3V)が空燃比センサAFSの両端に印加される。これにより、空燃比センサAFSには、排気ガス中の酸素濃度に応じた電流が流れることとなる。
【0032】
オペアンプOP3のシャント抵抗R3と酸素濃度センサAFSのプラス側端子AF+との間の信号経路には、バッテリ電源のプラス電圧VB 側、グランド側(マイナス側)に対してそれぞれサージ吸収、ノイズ除去用のダイオードD2,D3が接続されている。
【0033】
オペアンプOP3のシャント抵抗R3には、酸素濃度センサAFSの素子に流れる電流Iと同じ電流が流れるため、シャント抵抗R3の両端電位差は、センサ電流Iに比例した値となる。このシャント抵抗R3の酸素濃度センサAFS側の端子電圧Vo 、即ち酸素濃度センサAFSのプラス側端子AF+に印加される電圧Vo (V1又はV1一△Va又はV1+△Vb)は、オペアンプOP5、抵抗R4及び入力回路60を介してサブマイコン56の入力ポートch11に入力される。また、シャント抵抗R3の空燃比センサAFSとは反対側の端子電圧Vi (即ち素子電流Iに応じた電圧)は、オペアンプOP4、抵抗R5及び入力回路61を介してサブマイコン56の入力ポートch12に入力される。
【0034】
入力ポートch11側の入力回路60は、オペアンプOP5の出力電圧Vo が入力されるオペアンプOP6を内蔵し、このオペアンプOP6の出力端子が2つの抵抗19,20を介して入力ポートch11に接続され、該オペアンプOP6の出力端子がプルダウン抵抗R18を介してグランド側に接続されている。2つの抵抗19,20の中間接続点は、過電圧保護用のダイオードD1を介して電源電圧Vcc(例えば5V)側に接続され、抵抗20の入力ポートch11側とグランド側との間には、ノイズ除去用のコンデンサC4が接続されている。尚、入力ポートch12側の入力回路61の構成も、上記入力ポートch11側の入力回路60と同じ構成である。
【0035】
次に、酸素濃度と素子インピーダンスの検出方法について説明する。酸素濃度の検出周期は、排気ガスの酸素濃度の変化に対する検出応答性を良くするために短い周期(例えば4ms周期)に設定されている。一方、素子インピーダンスの検出周期は、素子温度の変化が排気ガスの酸素濃度の変化よりも緩やかであることを考慮して、比較的長い周期(例えば128ms周期)に設定されている(図2参照)。
【0036】
通常時(素子インピーダンスを検出しない時)には、図4に示すように、4ms周期で、素子電流検出用の電圧Vi と素子印加電圧Vo とを順番にサブマイコン56の入力ポートch11,ch12から取り込み、サブマイコン56により酸素濃度を次のようにして算出する。まず、素子電流検出用の電圧Vi と素子印加電圧Vo との電圧差(Vi −Vo )をシャント抵抗R3の抵抗値Rs で割り算することで、酸素濃度センサAFSの素子電流I(限界電流)を算出する。
I=(Vi −Vo )/Rs
【0037】
この後、サブマイコン56のROM(図示せず)に記憶された、素子電流Iをパラメータとする酸素濃度マップを検索して、その時点の素子電流Iに応じた酸素濃度を求める。
【0038】
一方、素子インピーダンスの検出は、128ms周期で次のようにして行われる。図2に示すように、素子インピーダンスを1回検出するに当たり、素子印加電圧Vo を基準電圧から掃引電圧に切り換える掃引処理を2回実施する。更に、図3に示すように、1回の掃引中には、素子印加電圧Vo 又は素子電流検出用の電圧Vi のいずれか一方のみをA/D変換する。また、A/D変換回数及びA/D変換タイミングは、素子インピーダンスを検出する時もそれを検出しない時と同一に設定する(Vo ,Vi のA/D変換は4ms当たり2回行う)。そして、掃引中に素子電流検出用の電圧Vi(t4) をA/D変換する場合には、電圧VO のA/D変換を1回中止し、そのタイミングで電圧Vi(t4) のA/D変換を行う。これにより、図3に示すように掃引による電流変化ΔIに応じた電圧変化ΔVi を検出するための2点の電圧Vi(t3) ,Vi(t4) のA/D変換を連続して行うようにする。
【0039】
素子インピーダンスZは、サブマイコン56により図3に示すタイミングでA/D変換した電圧Vo(t2) ,Vi(t3) ,Vi(t4) ,Vo(t6) とシャント抵抗R3の抵抗値Rs とを用いて次式により算出される。
【0040】
【数1】
【0041】
また、素子インピーダンスZを検出する時には、掃引前にA/D変換した素子印加電圧Vo(t2) を用いて素子電流I(酸素濃度)が検出される。
つまり、1回目の掃引時には、素子電流Iは、
I={Vi(t3) −Vo(t2)}/Rs
となり、2回目の掃引時には、素子電流Iは、
I={Vi(t5) −Vo(t2)}/Rs
となる。これにより、素子インピーダンス検出時にも、4ms当たり1回の割合で素子電流I(酸素濃度)が検出される。
【0042】
この場合、素子インピーダンスZや素子電流Iを検出する際に、素子印加電圧Vo の検出タイミングが素子電流検出用の電圧Vi の検出タイミングから離れることになるが、センサ駆動回路59により、素子印加電圧Vo は、素子電流I(酸素濃度)によって変化しないように制御されるため、素子印加電圧Vo の検出タイミングが素子電流検出用の電圧Vi の検出タイミングから少しぐらい離れても、素子電流検出用の電圧Vi の検出タイミングの近くで素子印加電圧Vo を検出した場合と実質的に同じ検出結果が得られる。但し、時間が長くなれば、抵抗R10〜R17の温度特性等によって素子印加電圧Vo がずれることがあるため、通常時には、素子印加電圧Vo も、素子電流検出用の電圧Vi と共に4ms周期でA/D変換して、素子印加電圧Vo の検出値を更新する。
【0043】
ところで、掃引後に素子印加電圧Vo を基準電圧に復帰させる際に、掃引電圧から基準電圧へ直接切り換えると、酸素濃度センサAFSの素子が有する容量成分に蓄えられた電荷の影響により、素子電流Iは素子印加電圧Vo の復帰直後においてピーク電流を発生し、結果として通常の電流値に収束するまでの時間が長くなる。
【0044】
そこで、本実施形態(1)では、掃引後に、素子電流Iを通常状態に速やかに収束させるために、掃引時間経過後に素子印加電圧Vo を基準電圧と掃引電圧との電圧差分だけ該基準電圧より反対側に振った戻し電圧に切り換えることで、素子の容量成分における電荷の放電を促進させる。更に、戻し電圧を掃引時間と同じ時間だけ保持した後に素子印加電圧Vo を基準電圧に戻すことで、素子の容量成分による充電電荷を放電し終えると同時に素子印加電圧Vo を基準電圧に戻して、素子電流Iを通常状態に速やかに収束させる。
【0045】
以上説明した図2乃至図4に示す処理は、図5乃至図7に示す各ルーチンに従ってサブマイコン56によって実行され、これら各ルーチンによって特許請求の範囲でいう素子インピーダンス算出手段としての役割が果たされる。
【0046】
図5に示す割込み処理ルーチンは、割込み信号が発生する毎に起動される。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、処理カウンタCNTの下位4ビットが「$0」又は「$8」か否かで、基準時刻か否かを判定する。ここで、処理カウンタCNTは、図2に示すように、素子インピーダンスの検出周期(128ms)をカウントする例えば8桁のバイナリカウンタであり、素子インピーダンスを検出する際に、1回目の掃引を行う時に、0にクリアされ、その後、処理カウンタCNTの値が$FF(つまり128ms)になった時点で、次の素子インピーダンスの検出のための掃引を開始する。この処理カウンタCNTの値によって、A/D変換するデータの種類が判別される。
【0047】
上記ステップ101で、基準時刻と判定されると、ステップ102に進み、サブマイコン56の入力ポートch1からバッテリ電圧(+VB )を取り込み、これをA/D変換回路57でA/D変換する。この後、ステップ103で、処理カウンタCNTの現在のカウント値を「$06」だけ増加させる。これにより、処理カウンタCNTの値が素子電流検出用の電圧Vi のA/D変換を指示する値に更新される。この後、ステップ104に進み、2700μs後に素子電流検出用の電圧Vi を取り込むための割込みをセットし、本ルーチンを終了する。
【0048】
この後、2700μsが経過すると、本ルーチンの割込み処理が再び開始される。この場合は、ステップ101で「No」と判定されるため、ステップ105に進み、処理カウンタCNTの値が「$06」又は「$0E」であるか否かで、掃引処理を開始するか否かを判定する。掃引処理を開始する場合(ステップ105で「Yes」の場合)には、ステップ108に進み、サブマイコン56の入力ポートch12から素子電流検出用の電圧Vi を取り込み、これをA/D変換回路57でA/D変換する。この後、ステップ109で、素子印加電圧Vo を基準電圧(3.3V)から掃引電圧(3.1V)に切り換える掃引処理を行う。
【0049】
この後、ステップ110で、酸素濃度(素子電流I)を算出し、続くステップ111で、この酸素濃度をメインマイコン53へ送信する。この後、ステップ112で、処理カウンタCNTの現在のカウント値を「$01」だけ増加させる。これにより、処理カウンタCNTの値が次のA/D変換タイミングを指示する値に更新される。この後、ステップ113で、135μs後にA/D変換を行うための割込みをセットし、本ルーチンを終了する。
【0050】
一方、上記ステップ105で、掃引処理を開始しないと判定された場合には、ステップ106に進み、処理カウンタCNTの下位4ビットが「$6」又は「$E」か否かで、通常時の素子電流検出用の電圧Vi の取込みタイミングであるか否かを判定する。もし、通常時の素子電流検出用の電圧Vi の取込みタイミングと判定されれば、ステップ107に進み、サブマイコン56の入力ポートch12から素子電流検出用の電圧Vi を取り込み、これをA/D変換回路57でA/D変換した後、上述したステップ110〜113の処理を行い、酸素濃度(素子電流I)の算出から割込みセットまでの一連の処理を行って本ルーチンを終了する。
【0051】
一方、ステップ106で、素子電流検出用の電圧Vi の取込みタイミングでないと判定された場合には、図6のステップ114に進み、処理カウンタCNTの値が「$07」か否かで、掃引中の素子電流検出用の電圧Vi の取込みタイミング(1回目の掃引中)であるか否かを判定する。もし、掃引中の素子電流検出用の電圧Vi の取込みタイミングと判定されれば、ステップ115に進み、サブマイコン56の入力ポートch12から素子電流検出用の電圧Vi を取り込み、これをA/D変換回路57でA/D変換する。A/D変換後に、直ちにステップ116に進み、図7に示す戻し処理ルーチンを起動する。
【0052】
この戻し処理ルーチンでは、まずステップ131で、素子印加電圧Vo を基準電圧(3.3V)と掃引電圧(3.1V)との電圧差分だけ該基準電圧より反対側に振った戻し電圧(3.5V)に切り換え、この戻し電圧を掃引時間(本実施形態では185μs)と同じ時間だけ保持する(ステップ132)。この後、185μs経過すると、ステップ133に進み、素子印加電圧Vo を基準電圧に戻す。
【0053】
戻し処理ルーチンの起動後、図6のステップ117に進み、処理カウンタCNTの現在のカウント値を「$01」だけ増加させる。これにより、処理カウンタCNTの値が次のバッテリ電圧のA/D変換(基準時刻)を指示する値に更新される。この後、ステップ118で、基準時刻の割込みをセットし、本ルーチンを終了する。
【0054】
一方、前記ステップ114で「No」の場合、ステップ119に進み、処理カウンタCNTの値が「$0F」か否かで、掃引中の素子印加電圧Vo の取込みタイミング(2回目の掃引中)であるか否かを判定する。もし、掃引中の素子印加電圧Vo の取込みタイミングと判定されれば、ステップ120に進み、サブマイコン56の入力ポートch11から素子印加電圧Vo を取り込み、これをA/D変換回路57でA/D変換する。A/D変換後に、直ちにステップ121に進み、上述した図7の戻し処理ルーチンを起動し、素子印加電圧Vo を戻し電圧に切り換え、これを掃引時間と同じ時間だけ保持した後、素子印加電圧Vo を基準電圧に戻す。
【0055】
戻し処理ルーチンの起動後、ステップ122に進み、前述した[数1]式を用いて素子インピーダンスZを算出した後、ステップ123で、この素子インピーダンスZをメインマイコン53へ送信する。その後、ステップ117,118で、処理カウンタCNTの更新と基準時刻の割込みセットを行い、本ルーチンを終了する。
【0056】
一方、前記ステップ119で「No」の場合には、通常時の素子印加電圧Vo の取込みタイミングと判断して、ステップ124に進み、サブマイコン56の入力ポートch11から素子印加電圧Vo を取り込み、これをA/D変換回路57でA/D変換する。その後、ステップ117,118で、処理カウンタCNTの更新と基準時刻の割込みセットを行い、本ルーチンを終了する。
【0057】
以上説明した本実施形態(1)によれば、素子インピーダンスを1回検出するに当たり、素子印加電圧Vo を基準電圧から掃引電圧に切り換える掃引処理を2回実施し、1回の掃引中に、素子印加電圧Vo 又は素子電流検出用の電圧Vi のいずれか一方のみをA/D変換するようにしたので、掃引時間を従来より短くすることができて、掃引による影響を受けずに酸素濃度を精度良く検出できると共に、掃引中に他のチャンネルの信号のA/D変換も行うことができる。但し、本発明は、掃引中に他のチャンネルの信号のA/D変換を行わないようにしても良いことは言うまでもない。
【0058】
また、本実施形態(1)では、素子インピーダンスを検出する時も、A/D変換回数及びA/D変換タイミングを素子インピーダンスを検出しない時と同一に設定するようにしたので、素子インピーダンスを検出する時にA/D変換回数及びA/D変換タイミングを切り換える必要がなく、A/D変換の制御が容易となる。
【0059】
しかも、掃引による電流変化に応じた電圧変化ΔVi を検出するための2点の素子電流検出用の電圧Vi のA/D変換を連続させるようにしたので、当該2点間の時間中の酸素濃度の変化による電圧Vi のずれを少なくすることができ、掃引による電流変化に応じた電圧変化ΔVi を精度良く検出することができて、素子インピーダンスを精度良く検出することができる。
【0060】
更に、素子印加電圧Vo を掃引電圧に切り換えてA/D変換を行った後に、直ちに該素子印加電圧Vo を戻し電圧に切り換えるようにしたので、掃引時間を最短の時間に設定することができる。しかも、掃引後に、戻し電圧を掃引時間と同じ時間だけ保持した後に基準電圧に戻すようにしたので、戻し電圧の保持時間を掃引時間に合わせて適正化することができ、素子印加電圧Vo を速やかに基準電圧に復帰させることができる。
【0061】
尚、本実施形態(1)では、掃引開始からVi 又はVo を取り込むまでの時間が135μs、A/D変換の時間が50μsであることを考慮して、掃引時間を一定(185μs)に設定したが、素子劣化や素子温度の変化により素子電流の応答性が変化することを考慮し、掃引開始からVi 又はVo を取り込むまでの時間(A/D変換の開始タイミング)を素子劣化や素子温度の変化に応じて可変設定し、Vi 又はVo のA/D変換後に、直ちに素子印加電圧を戻し電圧に切り換え、該戻し電圧を掃引時間と同じ時間だけ保持した後に基準電圧に戻すようにしても良い。このようにすれば、素子劣化や素子温度の変化に応じて掃引時間やA/D変換タイミングを適正化することができ、素子劣化や素子温度の変化によるA/D変換値のずれを少なくすることができて、素子インピーダンスの検出精度を更に向上できる。しかも、掃引開始からA/D変換終了までの時間が変化した場合でも、掃引中にA/D変換を終了した時点で、直ちに素子印加電圧を掃引電圧から戻し電圧に切り換えるようにすれば、掃引時間を自動的に最短の時間に設定することができる。従って、掃引時間を固定値とする場合とは異なり、予めA/D変換終了までの時間の変化を見込んで掃引時間を長めの時間に設定する必要がない。
【0062】
ところで、図1に示す回路構成例では、酸素濃度センサAFSのプラス側端子AF+側のサージ吸収、ノイズ除去用の素子として、以下の理由でダイオードD2,D3を用いている。すなわち、プラス側端子AF+側は、素子インピーダンス検出のために、掃引、戻し処理を行う。特に、本実施形態(1)では、掃引時間を従来より短くできるため、特開平9−292364号公報のように、プラス側端子AF+側にサージ吸収、ノイズ除去用のコンデンサを接続すると、掃引、戻し時の電圧波形がコンデンサの容量(時定数)によりなまってしまい、素子インピーダンスの検出精度が低下してしまう。かといって、コンデンサの容量を小さくすれば、サージ吸収、ノイズ除去の性能が低下してしまう。
【0063】
そこで、本実施形態(1)では、プラス側端子AF+側のサージ吸収、ノイズ除去をダイオードD2,D3により行う。これにより、サージ吸収、ノイズ除去の性能を十分に確保しながら、掃引、戻し時の電圧波形のなまりを抑えることができ、掃引時間の短縮化と素子インピーダンスの検出精度向上とを両立させることができる。
【0064】
一方、酸素濃度センサAFSのマイナス側端子AF−側は、一定電圧(3.0V)に固定され、急に電圧を変化させることがないため、マイナス側端子AF−側とグランド側との間には、ノイズ除去、サージ吸収用のコンデンサC5を接続すれば良い。
【0065】
ところで、酸素濃度センサAFSへの印加電圧がオフされる時(電源オフ時)に、電源VB 電圧が低下する過程で、プラス側端子AF+側に残った電圧がVB 電圧より高くなったときに、ダイオードD2を通して電源VB 側に逃がされる。酸素濃度センサAFSのマイナス側端子AF−側には、コンデンサC5が接続されているため、仮に、マイナス側端子AF−側と電源VB 側との間にダイオードD4が接続されていないとすると、電源オフ時に、マイナス側端子AF−側に残った電圧(特にコンデンサC5の充電電圧)が長い時間、保持されてしまい、酸素濃度センサAFSに過大な電圧がかかることになる。
【0066】
これに対し、図1の構成例では、マイナス側端子AF−側と電源VB 側との間にダイオードD4が接続されているため、電源オフ時に、マイナス側端子AF−側に残った電圧をダイオードD4を通して電源VB 側に速やかに逃がすことができ、酸素濃度センサAFSに過大な電圧がかかることを防止できる。
尚、コンデンサC5の代わりにダイオードを用いても良い。
【0067】
[実施形態(2)]
上記実施形態(1)は、酸素濃度センサAFSが1つだけ接続されたものであったが、一般に2系統の排気管を有するエンジン(例えばV型6気筒エンジンやV型8気筒エンジン等)では、各排気管毎に酸素濃度センサが取り付けられる。従って、このように2つの酸素濃度センサAFSを備えたエンジンの場合には、図1に示したセンサ回路(サブマイコン56とメインマイコン53を除く回路部分)を、2つの酸素濃度センサAFSに対応して2組設けるように構成することが考えられる。しかし、このような構成にすると、センサ回路の規模が図1に示したものに対してほぼ2倍になってしまう。
【0068】
そこで、2つの酸素濃度センサAFSを備えたシステムに本発明を適用する場合には、図8乃至図17に示す実施形態(2)のように構成すると良い。
まず、図8に基づいて本実施形態(2)の回路構成を説明する。図8において、図1と同じ回路素子及び同じ電圧信号については、同一の符号を付している。また、図1に対して同様の役割で追加された回路素子及び電圧信号については、図1で用いた符号に「’」を追記した符号を付している。以下、図1と異なる部分について説明する。
【0069】
センサ回路(サブマイコン56とメインマイコン53を除く回路部分)については、図8に点線で囲んだ部分70(素子印加電圧Vo ,Vo ’を切り換える部分)を2つの酸素濃度センサAFS,AFS’に対して共通化し、サブマイコン56の2つの出力ポートPB20,PB21の出力電圧を切り換えることで、2つの酸素濃度センサAFS,AFS’のプラス側端子に印加する電圧(素子印加電圧)Vo ,Vo ’を同時に切り換えるようにしている。また、2つの酸素濃度センサAFS,AFS’のマイナス側端子には、共通回路部70内で生成した第2電圧V2(例えば3.0V)が印加される。
【0070】
上述した共通回路部70以外の回路部分は、2つの酸素濃度センサAFS,AFS’に対応して2組設けられている。また、サブマイコン56は、2つの入力ポートch21,ch22が追加され、2つの酸素濃度センサAFS,AFS’の素子印加電圧Vo ,Vo ’と素子電流検出用の電圧Vi ,Vi ’を4つの入力ポートch11,ch12,ch21,ch22から取り込むようにしている。
【0071】
次に、本実施形態(2)の酸素濃度と素子インピーダンスの検出方法について説明する。以下の説明では、第1の酸素濃度センサAFSの素子印加電圧Vo 、素子電流検出用の電圧Vi 、素子インピーダンス、酸素濃度(素子電流)をそれぞれAFS側素子印加電圧Vo 、AFS側素子電流検出用の電圧Vi 、AFS側素子インピーダンス、AFS側酸素濃度(AFS側素子電流)と表記し、第2の酸素濃度センサAFS’の素子印加電圧Vo ’、素子電流検出用の電圧Vi ’、素子インピーダンス、酸素濃度(素子電流)をそれぞれAFS’側素子印加電圧Vo ’、AFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’、AFS’側素子インピーダンス、AFS’側酸素濃度(AFS’側素子電流)と表記する。
【0072】
各酸素濃度センサAFS,AFS’の酸素濃度の検出周期は前記実施形態(1)と同じく4msに設定され、各酸素濃度センサAFS,AFS’の素子インピーダンスの検出周期も、前記実施形態(1)と同じく128msに設定されているが、図9に示すように、各酸素濃度センサAFS,AFS’の素子インピーダンスの検出は、64ms毎に交互に行われる。
【0073】
従って、本実施形態(2)では、図9に示すように、64ms毎に掃引が2回ずつ行われる。図9に示すタイミング1(AFS側素子インピーダンス検出時)では、図10に示すように、掃引を2回実施し、前記実施形態(1)と同じく、1回目の掃引の直前と掃引中に、AFS側素子電流検出用の電圧Vi を2回連続してA/D変換するようにA/D変換の順序を入れ替え(つまり、t3のタイミングまでは、Vi →Vi ’の順にA/D変換するが、t4のタイミング以降、Vi ’→Vi の順にA/D変換する)、2回目の掃引中にAFS側素子印加電圧Vo をA/D変換する。AFS側素子インピーダンスは、図10に示すVo(t3) ,Vi(t5) ,Vi(t6) ,Vo(t9) を用いて、前記実施形態(1)と同様の方法で算出する。AFS側素子電流(酸素濃度)についても、前記実施形態(1)と同様の方法で、4ms当たり1回の割合で算出する。
【0074】
このタイミング1では、AFS’側素子電流(酸素濃度)は、AFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’を検出する毎に、AFS’側素子印加電圧Vo ’(to)を用いて算出する。つまり、$1Fタイミングで、次のAFS’側素子印加電圧 Vo ’がA/D変換されるまでの間、Vo ’(to)の値を用いて、AFS’側素子電流を算出することになるが、前記実施形態(1)で述べたように、Vo ’は変化しない電圧であるため、何ら問題はない。AFS側素子電流は、前記実施形態(1)と同様に、$FFタイミングのAFS側素子印加電圧Vo を用いる。
以上説明したタイミング1では、素子インピーダンスと酸素濃度の検出のためのA/D変換は、4ms当たり3回行われる。
【0075】
図9に示すタイミング2(通常時▲1▼)では、図11に示すように、4ms周期で、2つの酸素濃度センサAFS,AFS’の素子電流検出用電圧Vi ,Vi ’を順番にA/D変換するが、素子印加電圧Vo ,Vo ’については、8ms周期でA/D変換する。この際、素子印加電圧Vo ,Vo ’のA/D変換タイミングを互いに4msずらすことで、タイミング2でも、上記タイミング1と同じく、酸素濃度の検出のためのA/D変換は、4ms当たり3回行われる。各酸素濃度センサAFS,AFS’の素子電流(酸素濃度)は、それぞれ8ms周期でA/D変換した素子印加電圧Vo ,Vo ’を用いて、4ms周期で算出される。
【0076】
図9に示すタイミング3(AFS’側素子インピーダンス検出時)では、図12に示すように、掃引を2回実施し、1回目の掃引の直前と掃引中に、AFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’を2回連続してA/D変換するようにA/D変換の順序を入れ替え(つまり、t3のタイミングまでは、Vi ’→Vi の順にA/D変換するが、t4のタイミング以降、Vi →Vi ’の順にA/D変換する)、2回目の掃引中にAFS’側素子印加電圧Vo ’をA/D変換する。AFS’側素子インピーダンスは、図12に示すVo’(t3),Vi’(t5),Vi’(t6),Vo’(t9)を用いて、前記実施形態(1)と同様の方法で算出する。AFS’側素子電流(酸素濃度)についても、前記実施形態(1)と同様の方法で4ms当たり1回の割合で算出する。AFS側素子電流(酸素濃度)は、AFS側素子電流検出用の電圧Vi を検出する毎に、AFS側素子印加電圧Vo(to) を用いて算出する。このタイミング3でも、タイミング1と同じく、素子インピーダンスと酸素濃度の検出のための4ms当たり3回行われる。
【0077】
図9及び図13に示すタイミング4(通常時▲2▼)は、図11に示すタイミング2(通常時▲1▼)と比較して、A/D変換の順序を入れ替えた点が異なるのみである。つまり、図11に示すタイミング2のA/D変換の順序は、
+VB →Vi ’→Vi →Vo →+VB →Vi ’→Vi →Vo ’
であるのに対し、図13に示すタイミング4のA/D変換の順序は、
+VB →Vi →Vi ’→Vo ’→+VB →Vi →Vi ’→Vo
である。このように、A/D変換の順序を入れ替えることで、タイミング1やタイミング3の所のVi(t5) ,Vi(t6) ,Vi’(t5),Vi’(t6)のA/D変換を順番に行うことができ、A/D変換の順序が素子インピーダンスの検出値に及ぼす影響を少なくする。
【0078】
以上説明した本実施形態(2)の処理は、図14乃至図17に示す割込み処理ルーチンに従ってサブマイコン56によって実行される。図14に示す割込み処理ルーチンは、割込み信号が発生する毎に起動される。本ルーチンが起動されると、まずステップ200で、基準時刻か否かを判定し、基準時刻であれば、バッテリ電圧をA/D変換して(ステップ201)、処理カウンタCNTの値に「$04」を加算し(ステップ202)、2000μs後に割込みをセットして(ステップ203)、本ルーチンを終了する。
【0079】
基準時刻でなければ、ステップ204に進み、処理カウンタCNTの値が「$80」より小さいか否かで、現在の処理タイミングが上述したタイミング1(図10)又はタイミング2(図11)に属するか否かを判定する。タイミング1又はタイミング2と判定された場合には、ステップ205に進み、処理カウンタCNTの下位4ビットが「$4」又は「$C」か否かで、AFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’の取込みタイミングであるか否かを判定し、「Yes」と判定されれば、ステップ206に進み、AFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’を取り込み、これをA/D変換回路57でA/D変換する。この後、ステップ207に進み、AFS’側酸素濃度(素子電流)を算出した後、ステップ208で、このAFS’側酸素濃度をメインマイコン53へ送信した後、処理カウンタCNTの値に「$02」を加算し(ステップ218)、700μs後に割込みをセットして(ステップ219)、本ルーチンを終了する。
【0080】
一方、上記ステップ205で、AFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’の取込みタイミングでないと判定された場合には、ステップ209に進み、処理カウンタCNTの値が「$06」又は「$0E」であるか否かで、掃引直前のAFS側素子電流検出用の電圧Vi の取込みタイミングであるか否かを判定し、「Yes」であれば、ステップ210に進み、AFS側素子電流検出用の電圧Vi を取り込んでA/D変換する。この後、ステップ211で、素子印加電圧Vo ,Vo ’を基準電圧(3.3V)から掃引電圧(3.1V)に切り換える掃引処理を実行する。
【0081】
この後、ステップ212で、AFS側酸素濃度(素子電流)を算出し、続くステップ213で、このAFS側酸素濃度をメインマイコン53へ送信する。この後、ステップ214で、処理カウンタCNTの現在のカウント値に「$01」を加算して、ステップ215に進み、135μs後に割込みをセットし、本ルーチンを終了する。
【0082】
一方、上記ステップ209で、掃引直前のAFS側素子電流検出用の電圧Vi の取込みタイミングでないと判定された場合には、ステップ216に進み、処理カウンタCNTの下位4ビットが「$6」又は「$E」か否かで、通常時のAFS側素子電流検出用の電圧Vi の取込みタイミングか否かを判定し、「Yes」であれば、ステップ217に進み、AFS側素子電流検出用の電圧Vi を取り込んでA/D変換する。この後、上述したステップ212〜215の処理を行い、本ルーチンを終了する。
【0083】
また、上記ステップ216で、通常時のAFS側素子電流検出用の電圧Vi の取込みタイミングでないと判定された場合は、図15のステップ218に進み、処理カウンタCNTの値が「$07」か否かで、掃引中のAFS側素子電流検出用の電圧Vi の取込みタイミングであるか否かを判定する。もし、このステップ216で「Yes」と判定されれば、ステップ115に進み、掃引中のAFS側素子電流検出用の電圧Vi を取り込んでA/D変換する。
【0084】
このA/D変換後に、直ちにステップ220に進み、前記実施形態(1)で説明した図7の戻し処理ルーチンを実行し、素子印加電圧Vo ,Vo ’を掃引電圧(3.1V)から戻し電圧(3.5V)に切り換え、この戻し電圧を掃引時間と同じ時間だけ保持した後、基準電圧(3.3V)に戻す。戻し処理ルーチン起動後、ステップ221に進み、処理カウンタCNTの現在のカウント値に「$01」を加算して、ステップ222に進み、基準時刻の割込みをセットして、本ルーチンを終了する。
【0085】
一方、上記ステップ218で、掃引中のAFS側素子電流検出用の電圧Vi の取込みタイミングでないと判定された場合は、ステップ223に進み、処理カウンタCNTの値が「$0F」か否かで、掃引中のAFS側素子印加電圧Vo の取込みタイミングであるか否かを判定する。もし、掃引中のAFS側素子印加電圧Vo の取込みタイミングと判定されれば、ステップ224に進み、AFS側素子印加電圧Vo を取り込んでA/D変換する。A/D変換後に、直ちにステップ225に進み、前記図7の戻し処理ルーチンを実行し、素子印加電圧Vo ,Vo ’を戻し電圧に切り換え、これを掃引時間と同じ時間だけ保持した後、素子印加電圧Vo Vo ’を基準電圧に戻す。
【0086】
戻し処理ルーチンの起動後、ステップ226に進み、AFS側素子インピーダンスを算出し、次のステップ227で、このAFS側素子インピーダンスをメインマイコン53へ送信する。その後、ステップ221,222で、処理カウンタCNTの更新と基準時刻の割込みセットを行い、本ルーチンを終了する。
【0087】
また、上記ステップ223で、掃引中のAFS側素子印加電圧Vo の取込みタイミングでないと判定されれば、ステップ228に進み、処理カウンタCNTの下位4ビットが「$7」か否かで、通常時のAFS側素子印加電圧Vo の取込みタイミングか否かを判定し、「Yes」であれば、ステップ229に進み、AFS側素子印加電圧Vo を取り込んでA/D変換した後、上述したステップ221,222の処理を行い、本ルーチンを終了する。
【0088】
また、上記ステップ228で、「No」と判定された場合には、ステップ230に進み、AFS’側素子印加電圧Vo ’を取り込んでA/D変換した後、上述したステップ221,222の処理を行い、本ルーチンを終了する。
【0089】
一方、前記図14のステップ204で、現在の処理タイミングが前述したタイミング3(図12)又はタイミング4(図13)に属すると判定された場合は、図16のステップ231に進み、処理カウンタCNTの下位4ビットが「$4」又は「$C」であるか否かで、AFS側素子電流検出用の電圧Vi の取込みタイミングであるか否かを判定し、「Yes」と判定されれば、ステップ232に進み、AFS側素子電流検出用の電圧Vi を取り込んでA/D変換する。この後、ステップ233で、AFS側酸素濃度(素子電流)を算出した後、ステップ233で、このAFS側酸素濃度をメインマイコン53へ送信した後、処理カウンタCNTの値に「$02」を加算し(ステップ261)、700μs後に割込みをセットして(ステップ262)、本ルーチンを終了する。
【0090】
一方、上記ステップ231で、AFS側素子電流検出用の電圧Vi の取込みタイミングでないと判定された場合には、ステップ235に進み、処理カウンタCNTの値が「$86」又は「$8E」であるか否かで、掃引直前のAFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’の取込みタイミングか否かを判定し、「Yes」であれば、ステップ236に進み、AFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’を取り込んでA/D変換する。この後、ステップ237で、素子印加電圧Vo ,Vo ’を基準電圧(3.3V)から掃引電圧(3.1V)に切り換える掃引処理を実行する。
【0091】
この後、ステップ238で、AFS’側酸素濃度(素子電流)を算出し、続くステップ239で、このAFS’側酸素濃度をメインマイコン53へ送信する。この後、ステップ240で、処理カウンタCNTの現在のカウント値に「$01」を加算して、ステップ241に進み、135μs後に割込みをセットし、本ルーチンを終了する。
【0092】
一方、上述したステップ235で、掃引直前のAFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’の取込みタイミングでないと判定された場合には、ステップ242に進み、処理カウンタCNTの下位4ビットが「$6」又は「$E」か否かで、通常時のAFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’の取込みタイミングか否かを判定し、「Yes」であれば、ステップ243に進み、AFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’を取り込んでA/D変換する。この後、上述したステップ238〜241の処理を行い、本ルーチンを終了する。
【0093】
また、上述したステップ242で、通常時のAFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’の取込みタイミングでないと判定された場合は、図17のステップ244に進み、処理カウンタCNTの値が「$87」か否かで、掃引中のAFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’の取込みタイミングであるか否かを判定する。もし、このステップ244で「Yes」と判定されれば、ステップ245に進み、掃引中のAFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’を取り込んでA/D変換する。
【0094】
このA/D変換後に、直ちにステップ246に進み、前記図7の戻し処理ルーチンを実行し、素子印加電圧Vo ,Vo ’を掃引電圧(3.1V)から戻し電圧(3.5V)に切り換え、この戻し電圧を掃引時間と同じ時間だけ保持した後、基準電圧(3.3V)に戻す。戻し処理ルーチン起動後、ステップ247に進み、処理カウンタCNTの現在のカウント値に「$01」を加算して、ステップ248に進み、基準時刻の割込みをセットして、本ルーチンを終了する。
【0095】
一方、上述したステップ244で、掃引中のAFS’側素子電流検出用の電圧Vi ’の取込みタイミングでないと判定された場合は、ステップ249に進み、処理カウンタCNTの値が「$8F」か否かで、掃引中のAFS’側素子印加電圧Vo ’の取込みタイミングであるか否かを判定する。もし、掃引中のAFS’側素子印加電圧Vo ’の取込みタイミングと判定されれば、ステップ250に進み、AFS’側素子印加電圧Vo ’を取り込んでA/D変換する。A/D変換後に、直ちにステップ251に進み、前記図7の戻し処理ルーチンを実行し、素子印加電圧Vo ,Vo ’を戻し電圧に切り換え、これを掃引時間と同じ時間だけ保持した後、素子印加電圧Vo Vo ’を基準電圧に戻す。
【0096】
戻し処理ルーチンの起動後、ステップ252に進み、AFS’側素子インピーダンスを算出した後、ステップ253で、このAFS’側素子インピーダンスをメインマイコン53へ送信する。その後、ステップ247,248で、処理カウンタCNTの更新と基準時刻の割込みセットを行い、本ルーチンを終了する。
【0097】
また、上記ステップ249で、掃引中のAFS’側素子印加電圧Vo ’の取込みタイミングでないと判定されれば、ステップ254に進み、処理カウンタCNTの下位4ビットが「$7」か否かで、通常時のAFS’側素子印加電圧Vo ’の取込みタイミングか否かを判定し、「Yes」であれば、ステップ255に進み、AFS’側素子印加電圧Vo ’を取り込んでA/D変換した後、上述したステップ247,248の処理を行い、本ルーチンを終了する。
【0098】
また、上記ステップ254で、「No」と判定された場合には、ステップ256に進み、AFS側素子印加電圧Vo を取り込んでA/D変換した後、上述したステップ247,248の処理を行い、本ルーチンを終了する。
以上説明した本実施形態(2)においても、前記実施形態(1)と同様の効果を得ることができる。
【0099】
尚、上記各実施形態(1),(2)では、基準時刻にバッテリ電圧(+VB )を取り込むようにしたが、これに代えて、冷却水温、吸気温等の他のセンサ出力を取り込むようにしても良い。また、上記各実施形態(1),(2)で説明したタイミング以外では、他のセンサ出力のA/D変換のために、A/D変換回路57は使用される。
【0100】
また、上記各実施形態(1),(2)では、サブマイコン56の出力ポートPB20,PB21の出力電圧をハイレベル/ローレベルに切り換えることで、トランジスタTr1,Tr2のオン/オフを切り換えて、素子印加電圧を切り換えるようにしたが、サブマイコン56にD/A変換回路を内蔵又は外付けで設け、このD/A変換回路から素子印加電圧を出力するように構成しても良い。また、上記各実施形態(1),(2)では、サブマイコン56にA/D変換回路57を内蔵したが、このA/D変換回路57をサブマイコン56に外付けするようにしても良い。
【0101】
また、上記各実施形態(1),(2)では、素子インピーダンスの検出時に酸素濃度センサのプラス側端子への印加電圧を掃引するようにしたが、マイナス側端子への印加電圧を掃引するようにしても良い。また、検出した素子インピーダンスに基づいて、素子温度を判定する以外に、酸素濃度センサの劣化度合や特性ばらつき等を評価するようにしても良い。
【0102】
また、上記各実施形態(1),(2)では、酸素濃度や素子インピーダンスの算出をサブマイコン56で行うようにしたが、これをメインマイコン53によって行うようにしても良い。或は、メインマイコン53とサブマイコン56との機能を1つのマイクロコンピュータに持たせるようにしても良い。
【0103】
また、上記実施形態(2)では、AFS側素子印加電圧Vo とAFS’側素子印加電圧Vo ’とが同一であるため、Vo ’のA/D変換タイミングでもVo ’のA/D変換を行わずにVo のA/D変換を行い、Vo ’の代わりにVo を用いるようにしても良い。このようにすれば、サブマイコン56の入力ポートch21にVo ’を取り込む必要がなくなり、この入力ポートch21を他のセンサ出力等の取り込みに使用することができる。
【0104】
その他、本発明は、要求される仕様に応じて酸素濃度の検出周期や素子インピーダンスの検出周期、A/D変換回数、A/D変換タイミングを適宜変更したり、酸素濃度検出システム52のセンサ駆動回路59等の回路構成を適宜変更しても良い等、種々変更して実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)の酸素濃度検出システムの回路構成を示す電気回路図
【図2】実施形態(1)の素子インピーダンス検出処理の概要を説明するタイミングチャート
【図3】図2中のタイミング1で行う処理を説明するタイミングチャート
【図4】図2中のタイミング2で行う処理を説明するタイミングチャート
【図5】実施形態(1)の割込み処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
【図6】図5の続きのフローチャート
【図7】戻し処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
【図8】本発明の実施形態(2)の酸素濃度検出システムの回路構成を示す電気回路図
【図9】実施形態(2)の素子インピーダンス検出処理の概要を説明するタイミングチャート
【図10】図9中のタイミング1で行う処理を説明するタイミングチャート
【図11】図9中のタイミング2で行う処理を説明するタイミングチャート
【図12】図9中のタイミング3で行う処理を説明するタイミングチャート
【図13】図9中のタイミング4で行う処理を説明するタイミングチャート
【図14】実施形態(2)の割込み処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
【図15】図14の続きのフローチャート(その1)
【図16】図14の続きのフローチャート(その2)
【図17】図16の続きのフローチャート
【図18】従来のA/D変換処理を説明するタイミングチャート
【符号の説明】
51…ヒータ、52…酸素濃度検出システム、53…メインマイコン、56…サブマイコン(素子インピーダンス算出手段)、57…A/D変換回路(A/D変換手段)、59…センサ駆動回路、AFS,AFS’…酸素濃度センサ。
Claims (9)
- 電圧が印加された素子に被検出ガス中の酸素濃度に応じた電流が流れる酸素濃度センサと、
前記素子への印加電圧を酸素濃度検出時の電圧(以下「基準電圧」という)から素子インピーダンスを検出するための電圧(以下「掃引電圧」という)に切り換え、その時の電圧変化ΔVo と、その電圧変化ΔVo によって生じる電流変化に応じた電圧変化ΔVi とから前記素子インピーダンスを算出する素子インピーダンス算出手段と
を備えた酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置において、
前記素子インピーダンス算出手段は、前記素子インピーダンスを1回検出するに当たり、前記素子印加電圧を前記基準電圧から前記掃引電圧に切り換える掃引処理を少なくとも2回行うことを特徴とする酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置。 - 前記素子印加電圧と電流に応じた電圧とをA/D変換するA/D変換手段を備え、
前記A/D変換手段は、一定期間当たりのA/D変換回数を前記素子インピーダンスを検出する時と検出しない時とで同一に設定し、
前記素子インピーダンス算出手段は、前記A/D変換手段のA/D変換結果を基に前記素子インピーダンスを算出することを特徴とする請求項1に記載の酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置。 - 前記素子印加電圧と電流に応じた電圧とをA/D変換するA/D変換手段を備え、
前記A/D変換手段は、所定期間内で複数回行うA/D変換のうち少なくとも1回のA/D変換タイミングは、前記素子インピーダンスを検出するか検出しないかに拘らず同一の周期に設定し、
前記素子インピーダンス算出手段は、前記A/D変換手段のA/D変換結果を基に前記素子インピーダンスを算出することを特徴とする請求項1に記載の酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置。 - 前記素子インピーダンス算出手段は、掃引による電流変化に応じた電圧変化ΔVi を検出するための2点の電圧のA/D変換を連続させることを特徴とする請求項2又は3に記載の酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置。
- 前記素子インピーダンス算出手段は、前記素子印加電圧を前記掃引電圧に切り換えてA/D変換を行った後に、直ちに該素子印加電圧を前記基準電圧と前記掃引電圧との電圧差分だけ該基準電圧より反対側に振った戻し電圧に切り換え、該戻し電圧を掃引時間と同じ時間だけ保持した後に前記基準電圧に戻すことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置。
- 前記素子インピーダンス算出手段は、1回の掃引中に行う酸素濃度センサに関するA/D変換を1回とすることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置。
- 前記素子の端子のうち、前記印加電圧を掃引する側の端子は、電源のプラス側とマイナス側とにそれぞれダイオードを介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置。
- 前記素子の端子のうち、前記印加電圧を掃引しない側の端子は、電源のプラス側にダイオードを介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置。
- 電圧が印加された素子に被検出ガス中の酸素濃度に応じた電流が流れる酸素濃度センサと、
前記素子への印加電圧を酸素濃度検出時の電圧(以下「基準電圧」という)から素子インピーダンスを検出するための電圧(以下「掃引電圧」という)に切り換え、その時の電圧変化ΔVo と、その電圧変化ΔVo によって生じる電流変化に応じた電圧変化ΔVi とから前記素子インピーダンスを算出する素子インピーダンス算出手段と
を備えた酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置において、
前記素子インピーダンス算出手段は、前記素子インピーダンスを1回検出するに当たり、前記素子印加電圧を前記基準電圧から前記掃引電圧に切り換える掃引処理を少なくとも2回行うと共に、最初の掃引でその掃引により生じる電流変化に応じた電圧変化ΔVi を検出し、それ以外の掃引で前記電圧変化ΔVo を検出することを特徴とする酸素濃度センサ素子インピーダンス検出装置。
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