JP4121089B2 - 流量計の信号処理回路 - Google Patents

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Description

この発明は、たとえばレシオメトリック出力を取得するための流量計の信号処理回路に関し、特に感熱抵抗体を用いて流体の流量(たとえば、内燃機関の燃料制御装置に用いられる吸入空気量など)を検出する感熱式流量計などに適用される流量計の信号処理回路に関するものである。
一般に、内燃機関の燃料制御装置においては、吸入空気量を検出するために感熱式流量計が用いられる。
このような感熱式流量計に適用される信号処理回路の出力方式として、電圧出力、電流出力、周波数出力、レシオメトリック出力などの方式があげられる。
ここで、電圧出力および電流出力の方式を適用した信号処理回路の場合には、燃料制御装置内で流量信号をAD変換する際に、仮に、燃料制御装置に接続された基準電源に誤差が存在すると、流量誤差が発生するので、これを回避するために高精度の基準電源が要求される。
一方、高精度の基準電源を必要としない出力方式として、周波数出力またはレシオメトリック出力の方式を適用した信号処理回路が知られている。
レシオメトリック出力を適用した従来の信号処理回路においては、感熱式流量計内で一旦、流量信号をAD変換した後、燃料制御装置から供給されたセンサ基準電圧に基づいてDA変換した信号を感熱式流量計の出力信号としている。
また、レシオメトリック出力方式の従来の信号処理回路として、流量信号に応じて生成されるPWM信号の波高値を、燃料制御装置から供給された基準電圧とし、PWM信号を平滑化することにより、レシオメトリック出力信号を取得するものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平11−160121号公報
従来の流量計の信号処理回路では、レシオメトリック出力を取得する際に、AD変換(または、DA変換)の際に発生するデジタル誤差の影響を低減させるために、AD変換回路(または、DA変換回路)の分解能を十分に細かく設定する必要があるので、AD(または、DA)変換回路が大規模になるという課題があった。
また、特許文献1に記載の回路構成を適用した場合には、流量信号に応じたPWM信号を平滑化する際に、レシオメトリック出力の応答遅れが発生するという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、レシオメトリック出力方式においてAD(または、DA)変換回路を使用せずに、積分期間を流量に対応した期間を有するパルス信号で規定することにより、比較的簡単な方法で、高精度且つ高応答性のレシオメトリック出力を取得可能な流量計の信号処理回路を得ることを目的とする。
この発明による流量計の信号処理回路は、第1の電圧に比例した時間的な勾配を有する第1の積分電圧を生成する第1の積分手段と、第2の電圧に比例したヒステリシス電圧を生成するヒステリシス電圧発生手段と、第1の積分電圧およびヒステリシス電圧に基づいて、第1の電圧に比例し第2の電圧に反比例した周波数のパルス信号を生成するパルス発生手段と、パルス信号で規定された期間を積分期間として、第3の電圧に比例した時間的な勾配を有する第2の積分電圧を生成する第2の積分手段と、積分期間における第2の積分電圧の開始電圧と終了電圧との差電圧をホールドするホールド手段とを備え、第1の電圧は、固定電圧からなり、第2の電圧は、外部機器から供給された基準電圧からなり、第3の電圧は、外部の流量検出手段により検出された流量信号からなり、ホールド手段は、流量信号を基準電圧に対してレシオメトリック出力するものである。
この発明によれば、回路規模が比較的簡素になるうえ、デジタル処理により生じる誤差を回避することができる。また、流量信号を外部機器から供給された基準電圧に対してレシオメトリック出力することができ、高精度且つ高応答性のレシオメトリック出力信号を生成可能な流量計の信号処理回路を得ることができる。したがって、高精度且つ高応答性のレシオメトリック出力回路を有する感熱式流量計を提供することができる。また、レシオメトリック出力信号を生成するために、ホールド手段を用いたので、応答遅れが発生しないという効果がある。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1に関連した参考例1について詳細に説明する。
図1は参考例1に係る流量計の信号処理回路を示すブロック図であり、熱式流量計に適用した場合の回路構成例を示している。
図1において、信号処理回路は、パルス出力回路21と、積分回路22と、サンプルホールド回路23とにより構成されている。
パルス出力回路21は、流量検出手段たとえば感熱式流量計(図示せず)からの流量信号Vmを入力信号とし、流量信号Vmに応じたパルス信号Vpを生成する。
積分回路22は、たとえば燃料制御装置(図示せず)から供給されたセンサ基準電圧Vrefを入力電圧とし、パルス信号Vpで規定された期間を積分期間として、センサ基準電圧Vrefに比例した時間的な勾配(以下、単に「勾配」という)を有する積分電圧∫Vrefを出力信号として生成する。
サンプルホールド回路23は、パルス信号Vpのタイミング(後述する)で、積分回路22の積分期間における積分電圧∫Vrefの開始電圧(接地レベル=0[V])と終了電圧との差電圧をホールドし、サンプルホールドした電圧信号をレシオメトリック出力信号Voutとして生成する。
次に、図2〜図5のタイミングチャート(信号波形)を参照しながら、パルス信号Vpを周波数信号とした場合の図1の回路動作について説明する。
図2〜図5は、パルス信号Vp、積分電圧∫Vrefおよびレシオメトリック出力信号Voutの各レベルの時間変化を関連付けて示している。
図2〜図5において、パルス信号Vpは、Hレベル期間THとLレベル期間TLとからなる。
図2、図3は、パルス信号VpのHレベル期間THを積分回路22の積分期間とし、パルス信号VpのLレベル期間TLをリセット期間とした場合の各信号波形を示している。
一方、図4、図5は、パルス信号Vpの周期(TH+TL)を積分期間とした場合の信号波形を示している。
また、図2および図4は流量信号Vmが低流量を示す場合の信号波形を示し、図3および図5は流量信号Vmが大流量を示す場合の信号波形を示している。
まず、図2、図3を参照しながら、パルス信号VpのHレベル期間THを積分期間とした場合の動作について説明する。
この場合、積分回路22は、パルス信号VpがLレベルからHレベルに切り替わるタイミングで積分を開始する。
また、サンプルホールド回路23は、パルス信号VpがHレベルからLレベルに切り替わるタイミングで、積分電圧∫Vrefの信号レベル(差電圧)をホールドする。
なお、積分電圧∫Vrefは、パルス信号VpがLレベル(リセット期間)のときには接地状態となっている。
図2、図3は、積分回路22に入力されるセンサ基準電圧Vrefが一定の場合を示しており、このようにセンサ基準電圧Vrefが一定であれば、積分期間中(Hレベル期間TH)の積分電圧∫Vrefの勾配も一定である。
また、流量信号Vmが低流量を示すときには、図2のように、積分期間(パルス信号VpのHレベル期間TH)が短くなるので、レシオメトリック出力信号Vout(1点鎖線参照)のレベルは低くなる。
一方、流量信号Vmが大流量を示すときには、図3のように、積分期間が長くなるので、レシオメトリック出力信号Voutのレベルは高くなる。
なお、ここでは、センサ基準電圧Vrefを一定としたが、仮にセンサ基準電圧Vrefが上昇すれば、積分電圧∫Vrefの勾配が急になるので、レシオメトリック出力信号Voutのレベルは高くなる。
逆に、センサ基準電圧Vrefが低下すれば、積分電圧∫Vrefの勾配が緩やかになり、レシオメトリック出力信号Voutのレベルは低くなる。
図2、図3のように、パルス信号VpのHレベル期間THを積分期間とし、パルス信号VpのLレベル期間TLで積分信号∫Vrefをリセットすることにより、積分期間(Hレベル期間TH)とリセットタイミングとを分離することができる。
また、この場合、リセット期間(Lレベル期間TL)を有しているので、リセット直後に積分を開始する場合(図4、図5参照)と比べると、信号伝達による誤差を低減することができる。
なお、図2、図3では、パルス信号VpのHレベル期間THを積分期間とし、パルス信号VpのH→Lへの切り替わりタイミングを積分電圧∫Vrefのホールドタイミングとしたが、逆に、パルス信号VpのLレベル期間TLを積分期間とし、パルス信号VpのL→Hへの切り替わりタイミングを積分電圧∫Vrefのホールドタイミングをとしてもよい。
また、サンプルホールド回路23に替えて、ピークホールド回路を用いてもよい。
次に、図4、図5を参照しながら、パルス信号Vpの周期(TH+TL)を積分期間とした場合の動作について説明する。
図4、図5においては、パルス信号VpのH→Lへの切り替わりタイミングで積分電圧∫Vrefがホールドされ、その直後に、積分電圧∫Vrefがリセットされるとともに積分が開始される。
この場合も、センサ基準電圧Vrefが一定であれば、積分電圧∫Vrefの勾配も一定である。
また、流量信号Vmが低流量を示すときには、図4のように、積分期間(TH+TL)が短くなってレシオメトリック出力信号Voutのレベルが低くなり、流量信号Vmが大流量を示すときには、図5のように、積分期間が長くなってレシオメトリック出力信号Voutのレベルは高くなる。
また、図示しないが、前述と同様に、センサ基準電圧Vrefが上昇すれば、積分電圧∫Vrefの勾配が急になってレシオメトリック出力信号Voutのレベルは高くなり、逆に、センサ基準電圧Vrefが低下すれば、積分電圧∫Vrefの勾配が緩やかになってレシオメトリック出力信号Voutのレベルは低くなる。
図4、図5のように、センサ基準電圧Vrefの周期(TH+TL)を積分期間とすることにより、積分電圧∫Vrefを生成するためのパルス信号Vpとして、Hレベル期間THおよびLレベル期間TLの両範囲での流量信号Vmが使用されるので、積分処理時の流量情報の欠落を回避することができる。
なお、ここでは、サンプルホールド回路23のホールドタイミングを、パルス信号VpのH→Lへの切り替わりタイミングに設定したが、パルス信号VpのL→Hへの切り替わりタイミングに設定してもよい。
次に、図6、図7のタイミングチャート(信号波形)を参照しながら、パルス信号VpをPWM信号とした場合の図1の回路動作について説明する。
図6、図7は、パルス信号VpをPWM信号としたときの信号波形(パルス信号Vp、積分電圧∫Vref、レシオメトリック出力信号Vout)を示している。
この場合、パルス信号VpのHレベル期間(パルス幅)THは、流量信号Vmのレベルに応じた値に設定され、Hレベル期間THは積分期間となっている。
図6は低流量であってHレベル期間THが短い場合を示し、図7は大流量であってHレベル期間THが長い場合を示している。
また、図6、図7において、積分回路22は、パルス信号VpのL→Hへの切り替わりタイミングで積分を開始し、サンプルホールド回路23は、H→Lへの切り替わりタイミングで積分電圧∫Vrefをホールドする。さらに、積分電圧∫Vrefは、パルス信号VpのLレベル期間TL(リセット期間)では接地状態となっている。
ここでは、前述と同様に、センサ基準電圧Vrefが一定の場合を示しており、積分期間における積分電圧∫Vrefの勾配は一定である。
また、低流量(図6)では、図6のように、積分期間が短いのでレシオメトリック出力信号Voutのレベルは低く、大流量(図7)では、積分期間が長いのでレシオメトリック出力信号Voutのレベルは高くなる。
また、図示しないが、前述と同様に、センサ基準電圧Vrefが上昇すれば、積分電圧∫Vrefの勾配が急になってレシオメトリック出力信号Voutのレベルは高くなり、センサ基準電圧Vrefが低下すれば、積分電圧∫Vrefの勾配が緩やかになってレシオメトリック出力信号Voutのレベルは低くなる。
このように、図1内のパルス出力回路21からPWM信号のパルス信号Vpを生成した場合でも、レシオメトリック出力信号Voutを生成する回路構成を実現することができる。
参考例1(図1参照)によれば、図2〜図5のように、パルス出力回路21は、パルス信号Vpの形態を、流量信号Vm(入力信号)に対応した周期(TH+TL)を有する周波数信号として設定し、積分回路22は、積分期間を、パルス信号VpのHレベル期間TH、Lレベル期間TL、または周期(TH+TL)に対応する期間に設定する。
または、図6、図7のように、パルス出力回路21は、パルス信号Vpの形態を、流量信号Vm(入力信号)に対応したパルス幅(Hレベル期間TH)を有するPWM信号として設定し、積分回路22は、積分期間を、パルス信号Vpのパルス幅に対応する期間に設定する。
このように、流量検出手段からの入力信号(Vm)に基づいてパルス信号Vpを生成し、パルス信号Vpのタイミングに応答して、外部機器から供給された入力電圧(Vref)を積分し且つ積分電圧∫Vrefをサンプルホールドすることにより、比較的簡単な方法で高精度且つ高応答性のレシオメトリック出力仕様の回路構成を実現することができる。
また、レシオメトリック出力信号Voutを取得する手段として、サンプルホールド回路23を用いたので、応答遅れを回避することができる。
なお、上記参考例1では、パルス出力回路21のみを用いてパルス信号Vpを生成したが、図8のように、パルス出力回路21A、積分回路20Aおよびヒステリシス電圧出力回路24Aを有するV/F変換回路101Aを用いて、パルス信号Vpを生成してもよい。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1に関連した参考例2について詳細に説明する。
図8は参考例2に係る流量計の信号処理回路を示すブロック図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「A」を付して詳述を省略する。
図8において、パルス信号Vpを生成するV/F変換回路101Aは、積分回路20A(第1の積分手段)と、パルス出力回路21Aと、ヒステリシス電圧出力回路24Aとを備えている。
なお、ヒステリシス電圧出力回路24Aの機能は、パルス出力回路21A内に含まれていてもよい。
V/F変換回路101Aからのパルス信号Vpは、インバータINVを介して積分回路22A(第2の積分手段)およびサンプルホールド回路23Aに入力されている。
V/F変換回路101A内の積分回路20Aには第1の電圧V1が入力され、ヒステリシス電圧出力回路24Aには第2の電圧が入力され、積分回路22Aには第3の電圧が入力されている。
積分回路20Aは、第1の電圧V1を積分し、第1の電圧V1に比例した時間的な勾配を有する第1の積分電圧∫V1を生成してパルス出力回路21Aに入力する。
ヒステリシス電圧出力回路24Aは、第2の電圧V2をヒステリシス規定し、第2の電圧V2に比例したヒステリシス電圧V2hを生成してパルス出力回路21Aに入力する。
積分回路20Aによる第1の積分電圧∫V1は、ヒステリシス電圧V2hと等しくなるまで積分される。
また、ヒステリシス電圧V2hの値は、第2の電圧V2によって決定される。
パルス出力回路21Aは、第1の積分電圧∫V1およびヒステリシス電圧V2hに基づいてパルス信号Vpを生成する。
積分回路22Aは、パルス信号Vpで規定された期間を積分期間として第3の電圧V3を積分し、第3の電圧V3に比例した時間的な勾配を有する第2の積分電圧∫V3を生成してサンプルホールド回路23Aに入力する。
サンプルホールド回路23Aは、積分回路22Aの積分期間における第2の積分電圧∫V2の開始電圧と終了電圧との差電圧をホールドして、レシオメトリック出力信号Voutを生成する。
積分回路22Aによる第1の積分電圧∫V3は、パルス信号Vpが与えられるまで積分され、パルス信号Vpが与えられた時点でサンプルホールド回路23Aによりホールドされ、レシオメトリック出力信号Voutとなる。
次に、図9および図10を参照しながら、参考例2に係る信号処理回路について、さらに詳細に説明する。
図9は図8内のV/F変換回路101A、積分回路22Aおよびサンプルホールド回路23Aの具体的構成例を示す回路図である。
また、図10は図9に示した回路の動作波形で示すタイミングチャートであり、図10内の各電圧Vo2、Vm3、Vrst、Vo4、Vp6の時間的なレベル変化を、パルス信号Vpおよびレシオメトリック出力信号Voutとともに示している。
図9において、V/F変換回路101Aは、オペアンプ1、2と、コンパレータ3と、スイッチ11〜13と、抵抗R1〜R7、R20、R21と、コンデンサC1とにより構成されている。
この場合、オペアンプ2は、図8内の積分回路20Aに対応し、コンパレータ3は、パルス出力回路21Aに対応し、スイッチ13は、ヒステリシス電圧出力回路24Aに対応している。
V/F変換回路101A内において、第1の電圧V1は、オペアンプ1の入力端子に印加される。
また、第2の電圧V2は、抵抗R5を介してコンパレータ3の入力端子に印加される。
オペアンプ1には、第1の電圧V1と自身の出力電圧Vo1とが入力されている。
オペアンプ1の出力電圧Vo1は、抵抗R3を介してオペアンプ2に入力されるとともに、抵抗R1、R2を介してスイッチ11に入力される。
スイッチ11の他端は、抵抗R20とスイッチ12との接続点に接続され、スイッチ12の他端は、抵抗R21とコンパレータ3の出力端子との接続点に接続されている。
また、抵抗R20、R21の各他端は電源Vccに接続されている。
オペアンプ2には、コンデンサC1を介した自身の出力電圧Vo2と、オペアンプ1の出力電圧Vo1を抵抗R3、R2で分圧した電圧とが入力されている。
オペアンプ2の出力電圧Vo2(図8内の積分電圧∫V1に対応)は、コンパレータ3に入力されている。
また、コンデンサC1の一端は、抵抗R1、R2の接続点に接続されている。
コンパレータ3には、出力電圧Vo2(積分信号)と、第2の電圧V2を抵抗R5、R6で分圧した電圧(基準電圧)Vm3とを比較し、パルス信号Vpを出力する。
コンパレータ3に対する基準電圧Vm3は、抵抗R7を介してスイッチ13に入力されている。また、スイッチ13の他端は、コンパレータ3の出力端子に接続されている。
V/F変換回路101Aと積分回路22Aとの間には、スイッチ14および抵抗R22が接続されている。スイッチ14および抵抗R22は、図8内のインバータINVを構成している。
スイッチ14には、抵抗R22を介して第3の電圧V3が入力されている。
スイッチ14の他端には、パルス信号Vpが入力されている。
積分回路22Aは、オペアンプ4、5と、スイッチ15、16と、抵抗R8〜R11と、コンデンサC2と、トランジスタTrとにより構成されている。
スイッチ15には、第3の電圧V3が入力されており、スイッチ15の他端は、抵抗R22とスイッチ14との接続点に接続されている。
オペアンプ4には、抵抗R10を介した第3の電圧V3と、第3の電圧V3を抵抗R8、R9で分圧した電圧とが入力される。
抵抗R8は、スイッチ15に対して並列接続されている。
オペアンプ4の出力端子は、トランジスタTrのベースに接続され、トランジスタTrのエミッタはオペアンプ4の入力端子に接続されている。
トランジスタTrのコレクタは、コンデンサC2を介して接地され、抵抗R11を介してスイッチ16に接続されるとともに、オペアンプ5の入力端子に接続されている。
オペアンプ5の他の入力端子には、自身の出力端子が接続されており、出力電圧Vo4が帰還入力されている。
スイッチ16の他端には、抵抗R22を介して電源Vccが接続されている。
サンプルホールド回路23Aは、オペアンプ6と、スイッチ17、18と、抵抗R12〜R14、R23と、コンデンサC3、C4とにより構成されている。
スイッチ17の一端には、電源Vccが接続され、スイッチ17の他端には、抵抗R22を介して電源Vccが接続されている。
抵抗R23は、スイッチ17とグランドとの間に挿入されている。
コンデンサC3は、抵抗R23の一端とスイッチ18との間に挿入されている。
抵抗R12は、コンデンサC3の一端とグランドとの間に挿入されており、コンデンサC3との接続点において電圧Vrstを生成する。
スイッチ18の一端は、積分回路22A内のオペアンプ5の出力端子に接続され、スイッチ18の他端は、コンデンサC4を介して接地されている。
コンデンサC4の一端の充電電圧Vp6は、オペアンプ6に入力されている。
オペアンプ6の他方の入力端子には、抵抗R14を介して自身の出力端子が接続されており、レシオメトリック出力信号Voutの電圧が帰還入力されている。
また、オペアンプ6の他方の入力端子は、抵抗R13を介して接地されている。
なお、たとえば、流量検出手段(感熱式流量計)からの流量信号Vmは、後述の実施の形態1〜3で説明するように、第1〜第3の電圧V1、V2、V3のいずれの入力信号にも置き替えることができる。
次に、図10を参照しながら、図9に示した回路の動作について説明する。
まず、V/F変換回路101Aの動作について説明する。
V/F変換回路101Aへの入力信号として印加された第1の電圧V1は、オペアンプ1を介して出力電圧Vo1となり、さらに、オペアンプ2を介して出力電圧Vo2となって積分信号に変換される。
このとき、出力電圧Vo2(積分信号)の時間的変化は、スイッチ11のON/OFF状態に依存し、スイッチ11がONされた場合には上昇方向に変化し、スイッチ11がOFFされた場合には下降方向に変化する(図10内の2点鎖線参照)。
ここで、各抵抗R1〜R4の抵抗値をそれぞれR1〜R4とし、コンデンサC1の容量値をC1とすると、出力電圧Vo2(積分信号)が上昇方向に変化する場合の、時間に対する出力電圧Vo2の電圧勾配Gu2は、第1の電圧V1を用いて、以下の式で表される。
Gu2=−{R3/(R3+R4)×(1/R1)−R4/(R3+R4)×(1/R2)}/C1×V1
同様に、出力電圧Vo2(積分信号)が下降方向に変化する場合の、時間に対する出力電圧Vo2の電圧勾配Gd2は、以下の式で表される。
Gd2=−R3/(R3+R4)×(1/R1)/C1×V1
ここで、各抵抗R1〜R4の抵抗値が、以下の相互関係を満たすものとする。
R3=R4
R1=2×R2
このとき、出力電圧Vo2(積分信号)の上昇方向の電圧勾配Gu2および下降方向の電圧勾配Gd2は、それぞれ、以下の式(1)、(2)で表される。
Gu2=1/(2×C1×R1)×V1 ・・・(1)
Gd2=−1/(2×C1×R1)×V1 ・・・(2)
また、V/F変換回路101Aへの入力信号として印加された第2の電圧V2は、コンパレータ3に対して基準電圧Vm3として入力される。
基準電圧Vm3の値は、スイッチ13のON/OFF状態に依存し、スイッチ13がONされた場合にはL(ローレベル)側の電圧値となり、スイッチ13がOFFされた場合にはH(ハイレベル)側の電圧値となる。
ここで、ヒステリシス電圧Vhys(図8内のV2hに対応)を、基準電圧Vm3の「H側電圧値−L側電圧値」とし、各抵抗R5〜R7の抵抗値をそれぞれR5〜R7とすると、ヒステリシス電圧Vhysは、第2の電圧V2を用いて、以下の式で表される。
Vhys={R6/(R5+R6)−Rp/(R5+Rp)}×V2
ただし、上記式において、Rpは抵抗R6およびR7の並列抵抗値であり、並列抵抗値Rpは以下の式で表される。
Rp=(R6×R7)/(R6+R7)
ここで、上記式の右辺の係数Aを以下の式で表す。
A=R6/(R5+R6)−Rp/(R5+Rp)
これにより、上記式は簡略化され、ヒステリシス電圧Vhysは、以下の式(3)のように表される。
Vhys=A×V2 ・・・(3)
よって、パルス信号VpがH(ハイレベル)を示す場合には、スイッチ11、出力電圧Vo2(積分信号)、スイッチ13、基準電圧Vm3は、それぞれ以下の状態になる。
スイッチ11 :OFF
出力電圧Vo2:下降方向
スイッチ13 :ON
基準電圧Vm3:L
また、このときのパルス信号VpのHレベル期間THは、以下の式(4)で表される。
TH=Vhys/{1/(2×C1×R1)×V1}
=(2×A×C1×R1)×V2/V1 ・・・(4)
また、パルス信号VpがL(ローレベル)を示す場合のLレベル期間TLも、同様に、以下の式(5)で表される。
TL=(2×A×C1×R1)×V2/V1 ・・・(5)
すなわち、パルス信号Vpは、図10に示すように、DUTY50%のパルス波形となり、パルス信号VpのHレベル期間THおよびLレベル期間TLは、いずれも第1の電圧V1に反比例し、且つ第2の電圧V2に比例した期間となる。
次に、図9内の積分回路22Aについて説明する。
積分回路22Aへの入力信号として印加された第3の電圧V2は、オペアンプ4を介して、出力電圧Vo4(図8内の積分電圧∫V3に対応)に変換される。
出力電圧Vo4(積分信号)は、パルス信号VpがHレベルを示すHレベル期間THにわたって積分され、パルス信号VpがLレベルを示すLレベル期間TLでは、0[V]にリセットされる。
ここで、各抵抗R8〜R10の抵抗値をそれぞれR8〜R10とし、コンデンサC2の容量値をC2とすると、パルス信号VpがHレベルを示す期間THでの出力電圧Vo4(積分信号)積分開始後の経過時間tおよびは、第3の電圧V3を用いて、以下の式で表される。
Vo4=R8/(R8+R9)×(1/R10)/C2×V3×t
ここで、上記式の右辺の係数Bを以下の式で表す。
B=R8/(R8+R9)×(1/R10)/C2
これにより、上記式は簡略化され、オペアンプ5の出力電圧Vo4(積分信号)は、以下の式(6)のように表される。
Vo4=B×V3×t ・・・(6)
なお、パルス信号VpがLレベルを示すLレベル期間HLでの出力電圧Vo4は、抵抗R11およびコンデンサC2で決定する時定数(=R11×C2)で減衰する。
したがって、抵抗R11の抵抗値およびコンデンサC2の容量値(それぞれ、定数)を最適に選択すれば、パルス信号VpがLレベルを示すLレベル期間でコンデンサC2に印加された電荷は、十分に放電され、出力電圧Vo4は0[V]となる。
次に、図9内のサンプルホールド回路23Aについて説明する。
サンプルホールド回路23A内のスイッチ18は、パルス信号Vpの電圧レベルがH(ハイレベル)からL(ローレベル)に切り替わる際に一時的にONされるので、上記タイミングで積分されたオペアンプ5の出力電圧Vo4は、コンデンサC4に対して充電電圧Vp6として印加され、コンデンサC4を充電する。
このとき、充電電圧Vp6は、Hレベル期間THが経過した時点での電圧値なので、前述の式(4)、(6)から、以下の式(7)で表される。
Vp6=B×V3×TH
=B×V3×(2×A×C1×R1)×V2/V1
=(2×A×B×C1×R1)×V2×V3/V1 ・・・(7)
また、充電電圧Vp6は、オペアンプ6を介して増幅されるので、レシオメトリック出力信号Voutは、以下の式で表される。
Vout=(2×A×B×C1×R1×(1+R14/R13))×V2×V3/V1
ここで、上記式の右辺の係数Dを以下のように表す。
D=2×A×B×C1×R1×(1+R14/R13)
このとき、レシオメトリック出力電圧Voutは、第1〜第3の電圧V1〜V3を用いて、以下の式(8)のように表される。
Vout=D×V2×V3/V1 ・・・(8)
式(8)から明らかなように、レシオメトリック出力電圧Voutは、第2および第3の電圧V2、V3に比例し、且つ第1の電圧V1に反比例することになる。
以上のように、参考例2によれば、V/F変換回路101Aは、第1の電圧V1を積分する積分回路20Aと、第2の電圧V2で発振器のヒステリシスを決定するヒステリシス電圧出力回路24Aと、パルス信号Vpを生成するための発振器を構成するパルス出力回路21Aとを備えている。
また、積分回路22Aは、パルス信号Vpのパルスタイミングで積分期間を規定し、第3の電圧V3を積分し、サンプルホールド回路23Aは、積分期間を規定して積分信号∫V3のサンプルホールドを行う。
これにより、流量信号Vmを外部機器から供給された基準電圧に対してレシオメトリック出力することができ、高精度且つ高応答性のレシオメトリック出力信号Voutを生成可能な流量計の信号処理回路を得ることができる。
したがって、高精度且つ高応答性のレシオメトリック出力回路を有する感熱式流量計を提供することができる。
また、レシオメトリック出力信号Voutを生成するために、サンプルホールド回路23Aを用いたので、応答遅れが発生しないという効果がある。
なお、上記参考例2では、各電圧V1〜V3の具体例について言及しなかったが、図11のように、第1の電圧V1を固定電圧Vcomとし、第2の電圧V2をセンサ基準電圧Vrefとし、第3の電圧V3を流量信号Vmとしてもよい。
以下、図11を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図11はこの発明の実施の形態1に係る流量計の信号処理回路を示すブロック図であり、前述(図8参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「B」を付して詳述を省略する。
図11において、固定電圧Vcomは、V/F変換回路101B内の積分回路20Bに入力される。
積分回路20Bは、固定電圧Vcomを積分し、固定電圧Vcomに比例した勾配を有する積分信号∫Vcomを生成する。
一方、燃料制御装置(図示せず)からのセンサ基準電圧Vrefは、ヒステリシス電圧出力回路24Bに入力され、ヒステリシス電圧出力回路24Bは、センサ基準電圧Vrefに比例したヒステリシス電圧Vrefhを生成する。
また、外部の感熱式流量計(図示せず)により検出された流量信号Vmは、積分回路22Bに入力される。
V/F変換回路101B内のパルス出力回路21Bは、積分電圧∫Vcomおよびヒステリシス電圧Vrefhからパルス信号Vpを生成する。
積分回路22Bは、流量信号Vmに比例した勾配を有する積分信号∫Vmを生成する。
サンプルホールド回路23Bは、積分電圧∫Vmおよびパルス信号Vpからレシオメトリック出力信号Voutを生成する。
この場合、V1=Vcom、V2=Vref、V3=Vm、のように各電圧V1〜V3を対応させているので、レシオメトリック出力信号Voutは、前述の式(8)から、以下の式(9)で表すことができる。
Vout=D×Vref×Vm/Vcom ・・・(9)
すなわち、レシオメトリック出力信号Voutは、流量信号Vmとセンサ基準電圧Vrefとの積に比例した値になる。
この結果、サンプルホールド回路23Bは、流量信号Vmをセンサ基準電圧Vrefに対してレシオメトリック出力することになる。
したがって、この発明の実施の形態1においても、前述と同等の作用効果を奏する。
すなわち、第1〜第3の電圧(入力信号)V1〜V3の組合せを、流量信号Vmと、固定電圧Vcomと、センサ基準電圧Vref(外部機器から供給された基準信号)とから選択することにより、レシオメトリック出力仕様を実現することができる。
また、前述のように、レシオメトリック出力のために、サンプルホールド回路23Bを用いたので応答遅れを回避することができる。
実施の形態2
なお、上記実施の形態1では、第2および第3の電圧V2、V3を、センサ基準電圧Vref、流量信号Vmに対応させたが、図12のように、各入力信号を入れ替えて、第2の電圧V2を流量信号Vmとし、第3の電圧V3をセンサ基準電圧Vrefとしてもよい。
以下、図12を参照しながら、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図12はこの発明の実施の形態2に係る流量計の信号処理回路を示すブロック図であり、前述(図11参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「C」を付して詳述を省略する。
図12において、流量信号Vmは、V/F変換回路101C内のヒステリシス電圧出力回路24Cに入力され、センサ基準電圧Vrefは、積分回路22Cに入力される。
ヒステリシス電圧出力回路24Cは、流量信号Vmに比例したヒステリシス電圧Vmhを生成する。
V/F変換回路101C内のパルス出力回路21Cは、積分回路20Cからの積分電圧∫Vcomと、ヒステリシス電圧Vmhとからパルス信号Vpを生成する。
積分回路22Cは、センサ基準電圧Vrefに比例した勾配を有する積分信号∫Vrefを生成する。
サンプルホールド回路23Cは、積分電圧∫Vrefおよびパルス信号Vpからレシオメトリック出力信号Voutを生成する。
この場合、V1=Vcom、V2=Vm、V3=Vref、のように各電圧V1〜V3を対応させているので、レシオメトリック出力信号Voutは、前述の式(8)から、以下の式(10)で表すことができる。
Vout=D×Vm×Vref/Vcom ・・・(10)
すなわち、レシオメトリック出力信号Voutは、流量信号Vmとセンサ基準電圧Vrefとの積に比例した値になる。
この結果、サンプルホールド回路23Cは、前述と同様に、流量信号Vmをセンサ基準電圧Vrefに対してレシオメトリック出力することになる。
この結果、この発明の実施の形態2においても、前述と同等の作用効果を奏する。
すなわち、第1〜第3の電圧(入力信号)V1〜V3の組合せを、流量信号Vmと、固定電圧Vcomと、センサ基準電圧Vref(外部機器から供給された基準信号)とから選択することにより、レシオメトリック出力仕様を実現することができる。
また、前述のように、レシオメトリック出力のために、サンプルホールド回路23Cを用いたので、応答遅れを回避することができる。
また、積分回路22Cは、前述(図9参照)と同様の回路構成を有し、積分電圧∫Vrefは、前述(図10参照)の出力電圧Vo4のように動作する。また、一般的に、センサ基準電圧Vrefは、流量信号Vmよりも高電圧で且つ電圧変動が少ないことが知られている。
したがって、図12のように、センサ基準電圧Vrefを積分した場合には、流量信号Vmを積分した場合(前述の実施の形態1)に比べると、積分回路22Cで動作可能な入力範囲にするように容易に各回路定数の設定を行うことができる。
なお、上記実施の形態1、2では、第1の電圧V1を固定電圧Vcomとしたが、図13のように、第1の電圧V1を流量信号Vmとし、第2の電圧V2を固定電圧Vcomとしてもよい。
以下、図13を参照しながら、この発明に関連した参考例3について詳細に説明する。
図13は参考例3に係る流量計の信号処理回路を示すブロック図であり、前述(図11、図12参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「D」を付して詳述を省略する。
図13において、流量信号Vm(物理量信号)は、V/F変換回路101D内の積分回路20Dに入力される。
積分回路20Dは、流量信号Vmに比例した勾配を持つ積分信号∫Vmを生成してパルス出力回路21Dに入力する。
一方、固定電圧Vcomは、ヒステリシス電圧出力回路24Dに入力され、ヒステリシス電圧出力回路24Dは、固定電圧Vcomに比例したヒステリシス電圧Vcomhを生成してパルス出力回路21Dに入力する。
パルス出力回路21Dは、固定電圧Vcomに比例したヒステリシス電圧Vcomhと、流量信号Vmに比例した勾配を有する積分信号∫Vmとから、流量信号Vmに対応した周波数信号Foutを出力する。
図13においては、前述(図8〜図12参照)と同様の回路構成を用いて、V/F変換回路101Dのみで周波数信号Foutを出力することができる。
この場合、たとえば図8に示したV/F変換回路101Aの構成において、第1の電圧V1を流量信号Vmに対応させ、第2の電圧V2を固定電圧Vcomに対応させている。
すなわち、図9、図10内のV/F変換回路101B、101Cに相当する構成のみを使用している。
ここで、パルス信号Vpの周期Tは、前述の式(4)、(5)から、以下の式(11)で表される。
T=TH+TL
=2×(2×A×C1×R1)×Vcom/Vm ・・・(11)
また、パルス信号Vpの周波数Fは、以下の式(12)で表される。
F=1/T=(1/(4×A×C1×R1×Vcom))×Vm ・・・(12)
式(12)から明らかなように、周波数Fは流量信号Vmに比例する。
これにより、前述と同様に、比較的簡単な方法で、高精度且つ高応答性のレシオメトリック出力を取得することができる。
また、前述の回路構成を用いて、簡単に周波数出力仕様に変更することができる。すなわち、レシオメトリック出力構成をベースとして、V/F変換回路101Dへの入力信号を変更(第1の電圧V1を流量信号Vmに変更し、第1の電圧V2を固定電圧Vcomに変更)することのみで、簡単に周波数信号Foutを出力することができる。
以上のように、参考例3によれば、高精度且つ高応答性のレシオメトリック出力回路を有する感熱式流量計を提供することができ、さらに、簡単に周波数出力仕様に変更することができる。
すなわち、入力信号の構成を切り替えることにより、レシオメトリック出力信号Voutと周波数信号Foutとに出力形態を変更することができる。
この発明の実施の形態1に関連した参考例1に係る流量計の信号処理回路のレシオメトリック出力構成例を示すブロック図である。 参考例1に係る低流量でのパルス信号(周波数信号)に基づくレシオメトリック出力時の第1の信号波形例を示すタイミングチャートである。 参考例1に係る大流量でのパルス信号(周波数信号)に基づくレシオメトリック出力時の第1の信号波形例を示すタイミングチャートである。 参考例1に係る低流量でのパルス信号(周波数信号)に基づくレシオメトリック出力時の第2の信号波形例を示すタイミングチャートである。 参考例1に係る大流量でのパルス信号(周波数信号)に基づくレシオメトリック出力時の第2の信号波形例を示すタイミングチャートである。 参考例1に係る低流量でのパルス信号(PWM信号)に基づくレシオメトリック出力時の第3の信号波形例を示すタイミングチャートである。 参考例1に係る大流量でのパルス信号(PWM信号)に基づくレシオメトリック出力時の第3の信号波形例を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1に関連した参考例2に係る流量計の信号処理回路のレシオメトリック出力構成例を示すブロック図である。 図8に示した信号処理回路の具体的構成例を示す回路図である。 図8の信号処理回路のレシオメトリック出力時の信号波形例を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1に係る流量計の信号処理回路のレシオメトリック出力構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る流量計の信号処理回路のレシオメトリック出力構成例を示すブロック図である。 この発明に関連した参考例3に係る流量計の信号処理回路の周波数出力構成例を示すブロック図である。
符号の説明
21、21A〜21D パルス出力回路(パルス発生手段)、20A〜20D 第1の積分回路、22 積分回路、22A〜22D 第2の積分回路、23、23A〜23D サンプルホールド回路(ホールド手段)、24A〜24D ヒステリシス電圧出力回路(ヒステリシス電圧生手段)、Fout 周波数信号、Vm 流量信号、Vp パルス信号、Vout レシオメトリック出力信号、Vref センサ基準電圧、∫Vref 積分電圧(第1の積分電圧)、TH Hレベル期間、TL Lレベル期間、V1 第1の電圧、∫V1 第1の積分電圧、V2 第2の電圧、V2h ヒステリシス電圧、V3 第3の電圧、Vcc 電源、∫V3 第2の積分電圧。

Claims (2)

  1. 第1の電圧に比例した時間的な勾配を有する第1の積分電圧を生成する第1の積分手段と、
    第2の電圧に比例したヒステリシス電圧を生成するヒステリシス電圧発生手段と、
    前記第1の積分電圧および前記ヒステリシス電圧に基づいて、第1の電圧に比例し第2の電圧に反比例した周波数のパルス信号を生成するパルス発生手段と、
    前記パルス信号で規定された期間を積分期間として、第3の電圧に比例した時間的な勾配を有する第2の積分電圧を生成する第2の積分手段と、
    前記積分期間における前記第2の積分電圧の開始電圧と終了電圧との差電圧をホールドするホールド手段とを備え、
    前記第1の電圧は、固定電圧からなり、
    前記第2の電圧は、外部機器から供給された基準電圧からなり、
    前記第3の電圧は、外部の流量検出手段により検出された流量信号からなり、
    前記ホールド手段は、前記流量信号を前記基準電圧に対してレシオメトリック出力することを特徴とする流量計の信号処理回路。
  2. 第1の電圧に比例した時間的な勾配を有する第1の積分電圧を生成する第1の積分手段と、
    第2の電圧に比例したヒステリシス電圧を生成するヒステリシス電圧発生手段と、
    前記第1の積分電圧および前記ヒステリシス電圧に基づいて、第1の電圧に比例し第2の電圧に反比例した周波数のパルス信号を生成するパルス発生手段と、
    前記パルス信号で規定された期間を積分期間として、第3の電圧に比例した時間的な勾配を有する第2の積分電圧を生成する第2の積分手段と、
    前記積分期間における前記第2の積分電圧の開始電圧と終了電圧との差電圧をホールドするホールド手段とを備え、
    前記第1の電圧は、固定電圧からなり、
    前記第2の電圧は、外部の流量検出手段により検出された流量信号からなり、
    前記第3の電圧は、外部機器から供給された基準電圧からなり、
    前記ホールド手段は、前記流量信号を前記基準電圧に対してレシオメトリック出力することを特徴とする流量計の信号処理回路。
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