JP3612427B2 - サージタンク及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パイプ製インテークマニホールドが接続されるサージタンク及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のパイプ製インテークマニホールドが接続されるサージタンクとしては、特開平8−4609号公報に記載のものが知られている。このサージタンクは、2分割されて構成されるサージタンクの一方(底部材)にパイプ製のインレットマニホールドが嵌挿される円筒部が形成され、サージタンクの他方(蓋部材)にスロットルボディ取り付け用のフランジが形成され、上記円筒部にインレットマニホールドを嵌挿して溶接した後、蓋部材と底部材とをもなか合わせしてその結合部分を銅でろう付けされたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記サージタンクの底部材と蓋部材との接合部分はもなか合わせであり平面的な部分を合わせる構造であるため、この接合部分をはじめに位置決めするには治具等の固定具が必要となり組み付ける作業が困難であるほか、位置決め精度が出しにくいので溶接ミスが発生してサージタンクの気密性が損なわれ易く、不良率が増加してしまうという欠点がある。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、サージタンクの組付作業が容易に行なえ、サージタンクの接合部の接合を確実に行なうことができるようにした、サージタンク及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明のサージタンクは、内側部材と外側部材とをそなえるとともに、前記内側部材を前記外側部材に嵌挿して形成される接合部と、同接合部を構成する前記外側部材の端部に形成された切欠部と、同切欠部に仮付け溶接を施される仮付け溶接部とをそなえ、前記外側部材の端部の全周にわたって前記内側部材と接合されている。これによって、サージタンクを構成する一方の部材を他方の部材に挿嵌できるようになり、初期の組み付け作業を容易に行なうことができる。
【0006】
さらに、請求項2の発明のサージタンクの製造方法は、サージタンクを構成する内側部材を外側部材に接合部で挿嵌可能に形成し、同接合部を構成する前記外側部材の端部に切欠を設け、同切欠内において前記サージタンクを構成する前記内側部材と前記外側部材とを仮付け溶接し、その後に前記外側部材の端部にろう材が接触するようにろう材を設置して炉中ろう付けにより前記内側部材と前記外側部材とを接合する。これによって、ろう材を接合部の近くに設置することができ、ろう材を接合部に確実に浸透させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明すると、図1〜図3は本発明の一実施形態にかかるサージタンクを示すもので、これらの図に基づいて説明する。
図1は本サージタンクを搭載した、エンジンの吸気系の要部を示したものである。図1に示すように、サージタンク1の一方にはスロットルボディ取付用のフランジ1aが形成され、サージタンクの他方には4本のスチールパイプ製インレットマニホールド3a,3b,3c,3dの一端を嵌挿するための円筒部1b,1c,1d,1eが形成されている。そして、同円筒部1b,1c,1d,1eに接合されたインレットマニホールド3a,3b,3c,3dの他端にはポート部取付用のフランジ4が接合されている。
【0008】
図2は本発明のサージタンク1の要部を示すものである。図2に示すように、サージタンク1は、スロットルボディ取付用のフランジ1aが形成された外側部材としてのサージタンクアッパ11と、円筒部1b,1c,1d,1eが形成されている内側部材としてのサージタンクロア12との2つの部材から構成され、接合部5でサージタンクアッパ接合部周縁11a内側に、サージタンクロア接合部周縁12aが挿嵌可能とされている。
【0009】
また、接合部5の外側を構成するサージタンクアッパ接合部周縁11aの端部には、複数個(周上に等間隔に4カ所程度)の切欠(切欠部)11bが所定の間隔を有して設けられている。切欠11bは半径2mm程度の断面略半円状となっている。
サージタンクアッパ11とサージタンクロア12とを接合する場合には、サージタンクアッパ接合部周縁11aの内側に、サージタンクロア接合部周縁12aを挿嵌した後に、切欠11bにおいて仮付け溶接を施す。この仮付け溶接は、図3(a)に示すように、仮付け溶接部6が切欠内部より突出しないように行なわれる。
【0010】
その後、図3(b)に示すように、銅製の環状の炉中ろう付け用ろう材7を接合部5のサージタンクアッパ接合部周縁11a端部に接触するように設置した後に、炉中ろう付により接合部5にろう材7を浸透させ、サージタンクアッパ11とサージタンクロア12とを気密に接合する。
本発明の一実施形態にかかるサージタンクは、上述のように構成されており、接合部5でサージタンクアッパ11にサージタンクロア12を挿嵌する構造のため、初期の組付作業が容易になるという利点がある。
【0011】
また、接合部5外側に設けられた切欠11b内に仮溶接を施すようにしたので、環状のろう材7をサージタンクアッパ接合部周縁11a端部に確実に設置することができ、ろう材7と接合部5との距離が近くなり、ろう材7を接合部5へ確実に浸透させることができ気密性を保持することができる。さらに、ろう材7がサージタンクアッパ接合部周縁11a端部に接触しているか否かを調べることにより、ろう材7が確実に設置されているか否かの確認を容易に行なえ、製品の不良率を低下させてコストを下げることができるという利点がある。
【0012】
なお、切欠11bの形成箇所はサージタンクアッパ接合部周縁11aに限定されるものでは無く、この切欠を、接合部を構成する外側部材の端部に形成すれば、ろう材を確実に設置してろう材を接合部内部に浸透させることができる。例えば接合部において、サージタンクロアを外側部材、サージタンクアッパを内側部材として、サージタンクロアをサージタンクアッパの外側に挿嵌する構成の場合には、切欠はサージタンクロア接合部の周縁端部に形成することが望ましく、その場合には上記と同様の効果を有するものである。
【0013】
また、本実施形態では、炉中ろう付により接合部5を気密に接合しているが、接合部5は気密に接合できれば、例えば溶接等のろう付以外の接合手段により接合してもよい。
【0014】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1にかかる本発明のサージタンクによれば、サージタンクを構成する内側部材を外側部材に挿嵌できる構造であるため、初期の組付作業が容易になるという利点がある他、全周にわたって接合されることによりサージタンクの気密性を確実に保持することができるという利点もある。
【0015】
また、請求項2にかかる本発明のサージタンクの製造方法によれば、ろう材を接合部の近くに設置することができるのでろう材を確実に接合部に浸透させて気密性を確実に保持できる他、ろう材が外側部材端部に接触しているか否かを調べることによりろう材が確実に設置されているか否かの確認が容易に行なえ、製品の不良率が低減するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるサージタンクを搭載したエンジンの吸気系の要部構成を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるサージタンクの要部正面図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるサージタンク接合部の断面図であり、(a)は仮付け溶接部の断面図、(b)は仮付け溶接部以外の断面図である。
【符号の説明】
1 サージタンク
1a スロットルボディ取付用のフランジ
1b,1c,1d,1e 円筒部
2 スロットルボディ取付用フランジ
3a,3b,3c,3d インレットマニホールド
4 ポート部取付用フランジ
5 接合部
6 仮付け溶接部
7 ろう材
11 外側部材としてのサージタンクアッパ
11a サージタンクアッパ接合部周縁
11b 切欠(切欠部)
12 内側部材としてのサージタンクロア
12a サージタンクロア接合部周縁
Claims (2)
- 内側部材と外側部材とをそなえるとともに、前記内側部材を前記外側部材に嵌挿して形成される接合部と、同接合部を構成する前記外側部材の端部に形成された切欠部と、同切欠部に仮付け溶接を施される仮付け溶接部とをそなえ、前記外側部材の端部の全周が前記内側部材と接合されていることを特徴とする、サージタンク。
- サージタンクを構成する内側部材を外側部材に接合部で挿嵌可能に形成し、同接合部を構成する前記外側部材の端部に切欠を設け、同切欠内において前記サージタンクを構成する前記内側部材と前記外側部材とを仮付け溶接し、その後に前記外側部材の端部にろう材が接触するようにろう材を設置して炉中ろう付けにより前記内側部材と前記外側部材とを接合することを特徴とする、サージタンクの製造方法。
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JP27483098A JP3612427B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | サージタンク及びその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27483098A JP3612427B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | サージタンク及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000104634A JP2000104634A (ja) | 2000-04-11 |
JP3612427B2 true JP3612427B2 (ja) | 2005-01-19 |
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ID=17547178
Family Applications (1)
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JP27483098A Expired - Lifetime JP3612427B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | サージタンク及びその製造方法 |
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Families Citing this family (1)
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JP2017164787A (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 株式会社ティラド | ケーシングおよびケーシングの製造方法 |
-
1998
- 1998-09-29 JP JP27483098A patent/JP3612427B2/ja not_active Expired - Lifetime
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