JP3782538B2 - エキゾーストマニホールド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気側に取り付けられるエキゾーストマニホールドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のエキゾーストマニホールドとしては、例えば、実開平5−64418号公報等に開示されるものが知られている。
図5ないし図7は、従来のエキゾーストマニホールドを示す。
エキゾーストマニホールド1は、図示しないエンジンに取り付けられる金属製のヘッドフランジ2と、このヘッドフランジ2に取り付けられ、排ガスを搬送する排気管(図示せず)に連絡する金属製の集合部5とで構成されている。
【0003】
ヘッドフランジ2は、図示しないエンジンの排気ポートに対応して形成された複数の穴3を有する。そして、エンジンに取り付けるための穴4が穿設されている。
集合部5は、ヘッドフランジ2の穴3に所定位置まで挿入される枝管6を有する。この集合部5は、周縁部に耳部8を有するプレス加工された2つ割部材7を最中合わせするとともに周縁部の耳部8を溶接9することによって筒状に形成されている。
【0004】
ヘッドフランジ2の穴3に挿入される枝管6の挿入部6aは、図7に示すように、最中合わせされた2つ割部材7の周縁部の耳部8を切り取ることによって形成される。
この切取部10によって形成された肩部11が、ヘッドフランジ2の穴3に挿入された枝管6の挿入部6aの位置決めとなる。
【0005】
そして、ヘッドフランジ2の穴3に挿入された枝管6の挿入部6aは、穴3内で全周溶接12されている。
このように構成されたエキゾーストマニホールド1は、図示しないエンジンから排出される排ガスを穴4を介して穴4内に挿入されている枝管6の挿入部6a内に導き、図示しない下流側の排気管へ排出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のエキゾーストマニホールド1では、集合部5が周縁部に耳部8を有するプレス加工された2つ割部材7を最中合わせすることによって形成されているため、枝管6をヘッドフランジ2の穴3に挿入することができなかった。
【0007】
そこで、ヘッドフランジ2の穴3に挿入される枝管6の挿入部6aを形成するために、図7に示すように、最中合わせされた2つ割部材7の周縁部の耳部8を切り取った後、その合わせ部13を溶接で埋め、溶接ビードを削り取るという作業が必要とされていた。
しかも、この方式では、ピンホールなどの溶接欠陥や、削り過ぎによる強度低下などの不具合があった。
【0008】
特に、ピンホールなどの溶接欠陥の場合には、図5に示すように、合わせ部13から肩部11に亘ってガス漏れを起こす虞があった。
本発明は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、最中合わせされた2つ割部材の耳部を切り取ることなく枝管をヘッドフランジの穴内に挿入することができるエキゾーストマニホールドを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のエキゾーストマニホールドは、エンジンの排気ポートに対応して形成された複数の穴を有し、エンジンに取り付けられるヘッドフランジと、ヘッドフランジの穴に所定位置まで挿入される枝管を有するとともに排ガスを搬送する排気管に連絡する集合部とを備え、集合部は、周縁部に耳部を有する2つ割部材を最中合わせするとともに周縁部の耳部を溶接することによって形成され、ヘッドフランジの穴に挿入された枝管の挿入部は、穴内で溶接されているエキゾーストマニホールドにおいて、枝管の挿入部の両側部には、先端部まで耳部が形成され、ヘッドフランジの穴には、集合部の枝管の挿入部の両端部に位置する耳部を挿入できる溝部が一体的に形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載のエキゾーストマニホールドは、請求項1記載のエキゾーストマニホールドにおいて、集合部の枝管の挿入部の両端部に位置する耳部が、ヘッドフランジの穴の溝部を介して穴内の所定位置まで挿入されていることを特徴とする。
【0011】
(作用)
請求項1および2記載のエキゾーストマニホールドにおいては、先ず、周縁部に耳部を有する2つ割部材を最中合わせするとともに周縁部の耳部を溶接することによって集合部を形成し、次に、この集合部に一体的に形成された枝管の挿入部をヘッドフランジの溝部が一体的に形成された穴に所定位置まで挿入する。最後に、ヘッドフランジの穴の内側から溶接して耳付きの枝管の挿入部をヘッドフランジの穴の内側に溶着する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面の基づいて説明する。
図1ないし図4は、請求項1および2記載のエキゾーストマニホールドに係る一実施形態を示す。
エキゾーストマニホールド20は、図示しないエンジンに取り付けられる金属製のヘッドフランジ30と、このヘッドフランジ30に取り付けられ、排ガスを搬送する排気管(図示せず)に連絡する金属製の集合部40とで構成されている。
【0013】
ヘッドフランジ30は、図示しないエンジンの排気ポートに対応して形成された複数の穴31と、集合部40の枝管の挿入部の両側にまで延長されている耳部を挿入する溝部32と、エンジンに取り付けるための穴33が穿設されている。
穴31と溝部32とは、図4に示すように、穴31の両側に穴31に連続して形成されている。
【0014】
ここで、溝部32までの距離L1は、耳部44が一体的に形成された枝管41の挿入部42の長さL2と同じかやや長めとする。これは、枝管41の挿入性を考慮したものである。後述するように、枝管41の挿入部42は、内側から全周溶接されるため、ガス漏れを起こす虞がないためである。
【0015】
集合部40は、ヘッドフランジ30の穴31,溝部32に所定位置まで挿入される枝管41を有する。この集合部40は、周縁部に耳部44を有するプレス加工された2つ割部材43を最中合わせするとともに周縁部の耳部44を溶接45することによって筒状に形成されている。
ヘッドフランジ30の穴31,溝部32に挿入される枝管41の挿入部42は、図2に示すように、最中合わせされた2つ割部材43の周縁部の耳部44を切り取ることなく先端部46まで延長させている。
【0016】
このように構成された本実施形態においては、先ず、耳部44が一体的に形成された枝管41を、ヘッドフランジ30の溝部32が一体的に形成された穴31に所定位置まで挿入する。そして、ヘッドフランジ30の穴31の内側から穴31,溝部32に亘って連続的に全周溶接47して耳付きの枝管41をヘッドフランジ30の穴31,溝部32の内側に溶着する。
【0017】
このように構成されたエキゾーストマニホールド30は、図示しないエンジンから排出される排ガスを穴30を介して穴30内に挿入されている枝管41の挿入部42内に導き、図示しない下流側の排気管へ排出する。
以上のように、本実施形態に係るエキゾーストマニホールド20によれば、エンジンの排気ポートに対応して形成された複数の穴31を有し、エンジンに取り付けられるヘッドフランジ30と、ヘッドフランジ30の穴31に所定位置まで挿入される枝管41を有するとともに排ガスを搬送する排気管に連絡する集合部40とを備え、集合部40は、周縁部に耳部44を有する2つ割部材43を最中合わせするとともに周縁部の耳部44を溶接することによって形成され、ヘッドフランジ30の穴31に挿入された枝管41の挿入部42は、穴31内で溶接されているエキゾーストマニホールドにおいて、枝管41の挿入部42の両側部には、先端部46まで耳部44が形成され、ヘッドフランジ30の穴31には、集合部40の枝管41の挿入部42の両端部に位置する耳部44を挿入できる溝部32が一体的に形成されているので、集合部40を加工するに際し、最中合わせされた2つ割部材43の周縁部の耳部44を溶接するだけで枝管41およびその挿入部42を形成することが可能となり、従来のように切取部を形成した後、合わせ部を溶接し、さらに溶接ビードを切削するなどの作業が不要となる。
【0018】
加えて、従来のように接合部からのガス漏れが起こらないので、気密性が向上する。
また、ヘッドフランジ30の穴31には、集合部40の枝管41の挿入部42の両端部に位置する耳部44を挿入できる溝部32が一体的に形成されているので、耳付きの枝管41の挿入部42を挿入が容易にできる。
【0019】
さらに、ヘッドフランジ30の穴31内に挿入された耳付きの枝管41の挿入部42は、穴31の内側から穴31,溝部32との全周に亘って連続的に全周溶接47するので、気密性が向上する。
また、ヘッドフランジ30の穴31内に挿入された耳付きの枝管41の挿入部42は、穴31の内側から穴31,溝部32との全周に亘って連続的に全周溶接47するので、枝管41の挿入部42の肉厚が安定し、応力集中を避けることができる。
【0020】
なお、上記実施形態では、3つの穴31を設けた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、適用されるエンジンに応じて適宜変更できることはいうまでもない。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、請求項1および2記載のエキゾーストマニホールドによれば、集合部を形成する最中合わせされた2つ割部材の耳部を切り取ることなく形成されるので、枝管の挿入部の溶接作業が容易となり、ガス漏れを起こすことなくヘッドフランジと接合することが可能となる。
【0022】
また、枝管の挿入部は、最中合わせされた2つ割部材の耳部を切り取ることなく形成されるので、従来のエキゾーストマニホールドに比して強度が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および2記載のエキゾーストマニホールドに係る一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1における集合部の要部を示す斜視図である。
【図3】図1におけるエキゾーストマニホールドのヘッドフランジ側から見た要部を示す平面図である。
【図4】図1におけるヘッドフランジの要部を示す平面図である。
【図5】従来のエキゾーストマニホールドを示す断面図である。
【図6】図5におけるエキゾーストマニホールドのヘッドフランジ側から見た要部を示す平面図である。
【図7】図5における集合部の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 エキゾーストマニホールド
30 ヘッドフランジ
31 穴
32 溝部
40 集合部
41 枝管
42 挿入部
43 2つ割部材
44 耳部
45 溶接
46 先端部
47 全周溶接
Claims (2)
- エンジンの排気ポートに対応して形成された複数の穴(31)を有し、エンジンに取り付けられるヘッドフランジ(30)と、
ヘッドフランジ(30)の穴(31)に所定位置まで挿入される枝管(41)を有するとともに排ガスを搬送する排気管に連絡する集合部(40)とを備え、
集合部(40)は、周縁部に耳部(44)を有する2つ割部材(43)を最中合わせするとともに周縁部の耳部(44)を溶接(45)することによって形成され、
ヘッドフランジ(30)の穴(31)に挿入された枝管(41)の挿入部(42)は、穴(31)内で溶接(47)されているエキゾーストマニホールドにおいて、
枝管(41)の挿入部(42)の両側部には、先端部(46)まで耳部(44)が形成され、
ヘッドフランジ(30)の穴(31)には、集合部(40)の枝管(41)の挿入部(42)の両端部に位置する耳部(44)を挿入できる溝部(32)が一体的に形成されている
ことを特徴とするエキゾーストマニホールド。 - 請求項1記載のエキゾーストマニホールドにおいて、
集合部(40)の枝管(41)の挿入部(42)の両端部に位置する耳部(44)が、ヘッドフランジ(30)の穴(31)の溝部(32)を介して穴(32)内の所定位置まで挿入されている
ことを特徴とするエキゾーストマニホールド。
Priority Applications (1)
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JP07119597A JP3782538B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | エキゾーストマニホールド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07119597A JP3782538B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | エキゾーストマニホールド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10266846A JPH10266846A (ja) | 1998-10-06 |
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Family Applications (1)
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JP07119597A Expired - Fee Related JP3782538B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | エキゾーストマニホールド |
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JP6834889B2 (ja) | 2017-10-03 | 2021-02-24 | トヨタ自動車株式会社 | エキゾーストマニホールド |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP07119597A patent/JP3782538B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10266846A (ja) | 1998-10-06 |
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