JP3612210B2 - 回転型電気部品、並びに回転型電気部品の製造方法 - Google Patents

回転型電気部品、並びに回転型電気部品の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は可変抵抗器、ロータリースイッチ等の回転型電気部品、並びに回転型電気部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転型電気部品、例えば可変抵抗器は、図41、図42に示すように、取付部21は、前側板21aと、外周に雄ねじ部21bを有する筒状部21cとを備え、この取付部21は、亜鉛ダイキャストにて製造されている。
また、金属板を絞り加工、或いは折り曲げ加工することにより製造された筒状を成すカバー部22は、囲い部22aと、囲い部22aの一端から突出し、V字部を有する取付脚22bと、囲い部22aの他端から突出する突片22cとを備えている。
そして、このカバー部22は、他端に前側板21aを当接した状態で、突片22cを折り曲げして、取付部21に取り付けられている。
【0003】
また、合成樹脂の成型品から成る操作部材23は、柱状の操作軸23aと、操作軸23aの一端に一体に形成された回転体23bとで構成され、操作軸23aを筒状部21cの内部に挿通して、操作軸23aが筒状部21cで回転可能に支承されている。
また、金属板から成る摺動子24は、回転体23bに取り付けられている。
また、絶縁基板25の一面には、抵抗体26と導電体27が円弧状に設けられ、この絶縁基板25は、カバー部22の一端に適宜手段で固定されている。
そして、絶縁基板25がカバー部22に取り付けられた際は、摺動子24が抵抗体26と導電体27に接触すると共に、囲い部22aで摺動子24、抵抗体26、及び導電体27を覆うようになっている。
【0004】
そして、操作軸23aを回転すると、摺動子24が抵抗体26と導電体27上を摺動して、抵抗値を可変するようになる。
また、このような回転型電気部品は、セット側のシャーシ等の孔に取付部21の筒状部21cを挿通し、雄ねじ部21bにナットをねじ込みして、シャーシ等に取り付けられ、また、取付脚22bは、プリント基板28にスナップ止めされた状態で、取付脚22bを導電パターンに半田付けされて、プリント基板28に取り付けられようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の回転型電気部品は、亜鉛ダイキャストにより前側板21aと、雄ねじ部21bを有する筒状部21cとから成る取付部21が形成されるため、コスト高に成るという問題がある。
また、取付部21と別体のカバー部22、或いは取付脚22b付のカバー部22を設けるものであるため、部品点数が多くなってコスト高に成るばかりか、組立に手間が掛かり、生産性が悪いという問題がある。
また、筒状部21cの内部全面で、操作軸23aの回転を支持するものであるため、操作軸23aと筒状部21cとの間の摩擦が大きく、操作軸23aの円滑な回転が出来ないという問題がある。
また、亜鉛ダイキャストは強度が低く、肉厚を厚くして強度を得る必要があるため、製品が大きく、重くなるという問題もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、前側板等を構成する平板部と、該平板部から絞り加工により形成された筒状部とを有する取付部を備え、前記筒状部の外周には、互いに対向する位置に一対、又は二対の外側平坦部を設け、隣り合う前記外側平坦部の間に位置する前記筒状部の外周に雄ねじ部を形成すると共に、操作軸を前記筒状部内に挿通した構成とした。
また、第2の解決手段として、前記筒状部の外周に設けた前記外側平坦部に対向して、前記筒状部の内周に内側平坦部を形成した構成とした。
また、第3の解決手段として、前記平板部と一体にカバー部を設けた構成とした。
また、第4の解決手段として、前記平板部には、前記筒状部の外周に設けた外側平坦部から間隔を置いて対向する位置に貫通孔を設けた構成とした。
【0007】
また、第5の解決手段として、前記貫通孔を、前記平板部と前記カバー部とに跨って設け、前記貫通孔の位置で、前記平板部から前記カバー部を折り曲げて形成した構成とした。
また、第6の解決手段として、前記平板部、或いは前記カバー部と一体に取付脚を設けた構成とした。
また、第7の解決手段として、前記筒状部の内部端部に小径部を設け、該小径部で前記操作軸を支承するようにした構成とした。
また、第8の解決手段として、平板状の金属板から成る平板部を絞り加工により筒状部を形成する工程と、該筒状部の外周に雄ねじ形成溝を有する複数個に分割された治具を配置し、前記筒状部の内部にポンチを圧入して、前記筒状部を前記雄ねじ形成溝に食い込ませて前記筒状部の外周に雄ねじ部を形成する工程と、前記筒状部内に操作軸を挿通する工程とを備えた製造方法とした。
【0008】
また、第9の解決手段として、前記筒状部を形成する工程で、前記筒状部が多角形に形成される製造方法とした。
また、第10の解決手段として、複数個に分割された前記治具は、互いに対向する位置に設けられた少なくとも一対の平坦面と、隣り合う前記平坦面の間の位置に設けられた前記雄ねじ形成溝とを備え、前記筒状部の内部への前記ポンチの圧入によって、前記筒状部の外周に外側平坦部と雄ねじ部を形成した製造方法とした。
また、第11の解決手段として、複数個に分割された前記治具は、前記平坦面の位置で分割されている製造方法とした。
また、第12の解決手段として、前記治具の前記平坦面と前記筒状部の外周との間に隙間を設けた状態で、前記筒状部の外周に複数個に分割された前記治具を配置した後、前記筒状部の内部に前記ポンチを圧入する製造方法とした。
【0009】
また、第13の解決手段として、前記ポンチは、互いに対向する位置に少なくとも一対の平坦状面を有し、前記ポンチの前記平坦状面を前記治具の前記平坦面に対向させた状態で、前記ポンチを前記筒状部の内部に圧入し、前記筒状部の外周の前記外側平坦部と対向して、前記筒状部の内周に内側平坦面を形成した製造方法とした。
また、第14の解決手段として、前記平板部を折り曲げ加工、或いは絞り加工によりカバー部を形成する工程を有する製造方法とした。
また、第15の解決手段として、前記カバー部、或いは前記平板部から取付脚を形成する工程を有する製造方法とした。
また、第16の解決手段として、前記ポンチは、大径部と、大径部の端部に設けた小径部を有し、前記大径部と小径部を前記筒状部の内部に圧入して、前記筒状部内に前記小径部に合致した前記操作軸を支承する支承部を形成する工程を有する製造方法とした
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の回転型電気部品、並びに回転型電気部品の製造方法に関する第1実施例を図1〜図9に基づいて説明すると、図1は本発明の回転型電気部品の第1実施例を示す側面図、図2は図1の2ー2線における断面図、図3〜図9は本発明の回転型電気部品の製造方法の第1実施例を説明するための説明図である。
【0011】
そして、本発明の回転型電気部品、例えば可変抵抗器は、図1、図2に示すように、取付部1は、前側板等を構成する平板部1aと、外周に雄ねじ部1bを有する筒状部1cと、筒状部1cの内部端部に設けられた小径部1dと、平板部1aに繋がったカバー部1eと、カバー部1eの一端から突出し、端部にV字状部を有する複数個の取付脚1fとを備えている。
そして、前記取付部1は、一枚の金属板から成る平板部1aを絞り加工して筒状部1cが形成され、また、カバー部1eは、平板部1aと繋がった金属板を絞り加工、或いは折り曲げ加工することにより形成され、筒状部1c、平板部1a、カバー部1e、及び取付脚1fが一つの部品で構成されたものとなっている。また、取付脚1fは、カバー部1eから突出したもので説明したが、カバー部1eを無くし、平板部1aから突出させても良い。
【0012】
また、合成樹脂の成型品から成る操作部材2は、柱状の操作軸2aと、操作軸2aの一端に一体に形成された回転体2bとで構成され、操作軸2aを筒状部1cの内部に挿通して、操作軸2aが筒状部1cの小径部1dで回転可能に支承されている。
また、金属板から成る摺動子3は、回転体2bに取り付けられている。
また、絶縁基板4に一面には、抵抗体5と導電体6が円弧状に設けられ、この絶縁基板4は、カバー部1eの一端に適宜手段で固定されている。
そして、絶縁基板4がカバー部1eに取り付けられた際は、摺動子3が抵抗体5と導電体6に接触すると共に、カバー部1eで摺動子3、抵抗体5、及び導電体6を覆うようになっている。
【0013】
そして、操作軸2aを回転すると、摺動子3が抵抗体5と導電体6上を摺動して、抵抗値を可変するようになる。
また、このような回転型電気部品は、セット側のシャーシ等の孔に取付部1の筒状部1cを挿通し、雄ねじ部1bにナットをねじ込みして、シャーシ等に取り付けられ、また、取付脚1fは、プリント基板7にスナップ止めされた状態で、取付脚1fを導電パターンに半田付けされて、プリント基板7に取り付けられようになっている。
【0014】
次に、上記のような回転型電気部品の製造方法の第1実施例を図3〜図9に基づいて説明すると、先ず、図3に示すように、フープ材の平板状の金属板Kを自動機によって送り出し、図4に示すように、上金型10と下金型11とで金属板Kに絞り加工を行って筒状部1cを形成する。
次に、この金属板Kを次の工程に送り出し、図5に示すように、ピン12と下金型13による打ち抜き加工により筒状部1cの底板部14に孔14aを形成する。
しかる後、図6に示すように、雄ねじ形成溝15aを有する複数個に分割された治具15を、筒状部1cの外周を取り巻くように配置して、雄ねじ形成溝15aを筒状部1cの外周に当接させ、また、底板部14の下部には孔16aを有する治具16を配置すると共に、上部には、大径部17aと小径部17bを有し、その境界にはテーパー部17dを有するポンチ17を配置する。
【0015】
次に、図7に示すように、ポンチ17の小径部17bを先にして、ポンチ17を筒状部1cの内部に圧入すると、大径部17aの外径は筒状部1cの内径より大に形成してあるので、大径部17aはテーパー部17dで筒状部1cを漸次、外方に押し出し、筒状部1cを雄ねじ形成溝15aに食い込ませて雄ねじ部1bを形成し、また、小径部17bが底板部14の孔14aに圧入すると共に、小径部17bで底板部14を外方に押し出し、底板部14の外面が治具16の孔16aに押し当てられて、操作軸2aを支持するための小径部1dが形成される。
次に、図8に示すように、金属板Kを点線T1で示す線で打ち抜き加工して、カバー部1eと取付脚1fの外形を形成した後、二点鎖線T2で示す線で折り曲げ加工してカバー部1eを形成すると共に、取付脚1fの端部に折り曲げ加工を施してV字状部を形成すると、図9に示すようなカバー部1e、及び取付脚1f付の取付部1が製造される。
【0016】
そして、次に、ここでは図示しないが、摺動子3を取り付けた操作部材2の操作軸2aを、筒状部1cの内部に挿通した後、抵抗体5と導電体6とを設けた絶縁基板4を、カバー部1eに固着すると、本発明の回転型電気部品の製造が完了する。
【0017】
また、図10、図11は、本発明の回転型電気部品の第2実施例を示し、この実施例における取付板1は、図10、図11に示すように、筒状部1cには、その外周に互いに対向する位置に設けられた二対の外側平坦部1gと、隣り合う外側平坦部1gの間に位置する外周に形成された雄ねじ部1bと、外周に設けた外側平坦部1gに対向して内周に設けられた内側平坦部1hとを有している。
また、平板部1aとカバー部1eとに跨って複数個の矩形状の貫通孔1jが設けられ、この貫通孔1jは、外側平坦部1gから間隔を置いて対向する位置に形成されおり、そして、この貫通孔1jの位置、即ち、図11に示す2点鎖線の位置で平板部1aからカバー部1eを折り曲げ形成して、図9に示すようなカバー部1eと取り付け脚1f付の取付部1が形成されている。
その他の構成は、前記第1実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0018】
そして、このように、筒状部1cの外周に外側平坦部1gを設けると、この外側平坦部1gがセット側のシャーシへの位置決めとなるばかりか、筒状部1cが円筒のものと比較して、外側平坦部1g部分において小型となり、小型の回転型電気部品が得られる。
また、外側平坦部1g、又は、この外側平坦部1gと内側平坦部1hとを設けることにより、筒状部1cが円筒のもに比較して、肉厚にでき、筒状部1cの強度が高く、しかも、雄ねじ部1bの形成が確実なものが得られる。
また、筒状部1cの外側平坦部1gから間隔を置いて対向する位置に貫通孔1jを設けることにより、折り曲げによるカバー部1e形成時、平板部1aに生ずる張力によって筒状部1cが変形するのを防止できると共に、この貫通孔1jを、平板部1aとカバー部1eとに跨って設けることにより、筒状部1cの変形を一層防止できる。
【0019】
そして、このような回転型電気部品における取付部の製造方法を図12〜図17に基づいて説明すると、図12〜図17は本発明の回転型電気部品の製造方法の第2実施例を示し、上述した製造方法の第1実施例と同様に、フープ材の平板状の金属板Kを自動機によって送り出し、図12に示すように、上金型10と下金型11とで金属板Kに絞り加工を行って円筒の筒状部1cを形成する。
次に、この金属板Kを次の工程に送り出し、図13に示すように、ピン12と下金型13による打ち抜き加工により筒状部1cの底板部14に孔14aを形成する。
しかる後、図14、図15に示すように、平坦面15bと、平坦面15bの間に形成された雄ねじ形成溝15aを有し、平坦面15bで分割され、この平坦面15bで合わせられる4個に分割された治具15を、図15の矢印方向に可動して、筒状部1cの外周を取り巻くように配置する。
この時、4個の治具15は、平坦面15bで合わされて十字状に二対の平坦面15bが形成されると共に、この平坦面15bと筒状部1cの外周との間には、隙間を持たせている。
【0020】
また、筒状部1cの底板部14の下部には孔16aを有する治具16を配置すると共に、筒状部1cの上部には、大径部17aと小径部17bを有し、その境界にはテーパー部17dを有するポンチ17を配置する。
また、このポンチ17は、図16に示すように、大径部17aには、互いに対向する位置に設けられた二対の平坦状面17cを設けている。
次に、図17に示すように、ポンチ17の小径部17bを先にし、且つ、平坦状面17cを治具15の平坦面15bに対向させて、ポンチ17を筒状部1cの内部に圧入すると、大径部17aの外径は筒状部1cの内径より大に形成してあるので、大径部17aはテーパー部17dで筒状部1cを漸次、外方に押し出し、平坦状面17cで筒状部1cを平坦面15bに押し付けて、外側平坦部1gと内側平坦部1hを形成すると共に、筒状部1cを雄ねじ形成溝15aに食い込ませて雄ねじ部1bを形成し、また、小径部17bが底板部14の孔14aに圧入すると共に、小径部17bで底板部14を外方に押し出し、底板部14の外面が治具16の孔16aに押し当てられて、操作軸2aを支持するための小径部1dが形成される。
【0021】
そして、その後の製造方法は、上述した製造方法の第1実施例と同様であるので、その説明は省略する。
なお、回転型電気部品の小型化、薄型化、或いはコストダウンが要求されるとき、取付部1の金属板は、薄い板材を使用することとなるが、このような薄い板材を使用した際、図12に示す工程で形成された筒状部1cは、薄肉となり、筒状部1cの強度の点と、雄ねじ部1bの形成の難点が生じる。
このような場合、図12の工程で、筒状部1cを形成した後、筒状部1cを軸方向に圧縮して、その肉厚を厚くするようにしても良い。
【0022】
また、図18〜図24は本発明の回転型電気部品の製造方法の第3実施例を示し、上述した製造方法の第2実施例と同様に、フープ材の平板状の金属板Kを自動機によって送り出し、図18に示すように、上金型10と下金型11とで金属板Kに絞り加工を行って筒状部1cを形成する。
そして、この時に形成される筒状部1cは、図19に示すように、四角形の筒部が形成されいる。
なお、筒状部1cは、六角形等の多角形にしても良い。
次に、この金属板Kを次の工程に送り出し、図20に示すように、ピン12と下金型13による打ち抜き加工により筒状部1cの底板部14に孔14aを形成する。
しかる後、前記第2実施例の製造方法と同様に、図21、図22に示すように、平坦面15bと、平坦面15bの間に形成された雄ねじ形成溝15aを有し、平坦面15bで分割され、この平坦面15bで合わせられる4個に分割された治具15を、図22の矢印方向に可動して、筒状部1cの外周を取り巻くように配置する。
この時、4個の治具15は、平坦面15bで合わされて十字状に二対の平坦面15bが形成されると共に、この平坦面15bと筒状部1cの外周との間には、隙間を持たせて、しかも、雄ねじ形成溝15aには、四角状の筒状部1cの角部が食い込んだ状態となっている。
【0023】
また、筒状部1cの底板部14の下部には孔16aを有する治具16を配置すると共に、筒状部1cの上部には、大径部17aと小径部17bを有し、その境界にはテーパー部17dを有するポンチ17を配置する。
また、このポンチ17は、図23に示すように、大径部17aには、互いに対向する位置に設けられた二対の平坦状面17cを設けている。
次に、図24に示すように、ポンチ17の小径部17bを先にし、且つ、平坦状面17cを治具15の平坦面15bに対向させて、ポンチ17を筒状部1cの内部に圧入すると、大径部17aの外径は筒状部1cの内径より大に形成してあるので、大径部17aはテーパー部17dで筒状部1cを漸次、外方に押し出し、平坦状面17cで筒状部1cを平坦面15bに押し付けて、外側平坦部1gと内側平坦部1hを形成すると共に、筒状部1cを雄ねじ形成溝15aに食い込ませて雄ねじ部1bを形成し、また、小径部17bが底板部14の孔14aに圧入すると共に、小径部17bで底板部14を外方に押し出し、底板部14の外面が治具16の孔16aに押し当てられて、操作軸2aを支持するための小径部1dが形成される。
そして、その後の製造方法は、上述した製造方法の第1実施例と同様であるので、その説明は省略する。
【0024】
そして、治具15には、外側平坦部1gを形成するための平坦面15bを設け、又は、ポンチ17には、内側平坦部1hを形成するための平坦状面17cを設けることにより、筒状部1cが円筒のもに比較して、肉厚にでき、筒状部1cの強度が高く、しかも、雄ねじ部1bの形成が確実なものが得られる。
また、筒状部1cを形成する工程で、筒状部1cを四角形等の多角形にすることにより、筒状部1cを肉厚にでき、筒状部1cの強度が高く、しかも、雄ねじ部1bの形成が確実となる上に、薄い板材を用いるものにおいて好適となる。
また、複数個に分割された治具15は、平坦面15bの間に形成された雄ねじ形成溝15aを有し、平坦面15bで分割され、この平坦面15bで合わせられるようになっているため、雄ねじ部1bの形成が確実で、精度の良い雄ねじ部1bを形成できる。
また、平坦面15bと筒状部1cの外周との間には、隙間を持たせて複数個の治具15が合わせられるようになっているため、合わせ時、治具15で筒状部1cの肉部を挟むことがなく、しかも、合わせの繰り返しによって、合わせ面の摩耗が生じて、例え、合わせ面に僅かな隙間が生じて外側平坦部1gにバリが生じたとしても、外側平坦部1gは雄ねじ部1bよりも低いため、ナットのネジ込みには支障がなく、長期にわたって治具15の使用が可能となる。
【0025】
また、図25、図26は、本発明の回転型電気部品の第3実施例を示し、この実施例は前記第2実施例の内側平坦部1hに代えて円筒状面1kとしたものであり、次に、第3実施例を説明すると、この実施例における取付板1は、図25、図26に示すように、筒状部1cには、その外周に互いに対向する位置に設けられた二対の外側平坦部1gと、隣り合う外側平坦部1gの間に位置する外周に形成された雄ねじ部1bと、筒状部1cの内周に設けられた円筒状面1kとを有している。
また、 その他の構成は、図10、図11に示した前記第2実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0026】
そして、このように、筒状部1cの外周に外側平坦部1gを設けると、前記第2実施例と同様に、この外側平坦部1gがセット側のシャーシへの位置決めとなるばかりか、筒状部1cが円筒のものと比較して、外側平坦部1g部分において小型となり、小型の回転型電気部品が得られると共に、外側平坦部1gを設けることにより、筒状部1cが円筒のもに比較して、肉厚にでき、筒状部1cの強度が高く、しかも、雄ねじ部1bの形成が確実なものが得られる。
また、筒状部1cの外側平坦部1gから間隔を置いて対向する位置に貫通孔1jを設けることにより、折り曲げによるカバー部1e形成時、平板部1aに生ずる張力によって筒状部1cが変形するのを防止できると共に、この貫通孔1jを、平板部1aとカバー部1eとに跨って設けることにより、筒状部1cの変形を一層防止できる。
【0027】
そして、このような回転型電気部品における取付部の製造方法を図27〜図32に基づいて説明すると、図27〜図32は本発明の回転型電気部品の製造方法の第4実施例を示し、上述した製造方法の第2実施例と同様に、フープ材の平板状の金属板Kを自動機によって送り出し、図27に示すように、上金型10と下金型11とで金属板Kに絞り加工を行って円筒の筒状部1cを形成する。
次に、この金属板Kを次の工程に送り出し、図28に示すように、ピン12と下金型13による打ち抜き加工により筒状部1cの底板部14に孔14aを形成する。
しかる後、図29、図30に示すように、平坦面15bと、平坦面15bの間に形成された雄ねじ形成溝15aを有し、平坦面15bで分割され、この平坦面15bで合わせられる4個に分割された治具15を、図30の矢印方向に可動して、筒状部1cの外周を取り巻くように配置する。
この時、4個の治具15は、平坦面15bで合わされて十字状に二対の平坦面15bが形成されると共に、この平坦面15bと筒状部1cの外周との間には、隙間を持たせている。
【0028】
また、筒状部1cの底板部14の下部には孔16aを有する治具16を配置すると共に、筒状部1cの上部には、大径部17aと小径部17bを有し、その境界にはテーパー部17dを有するポンチ17を配置する。
また、このポンチ17は、図31に示すように、大径部17aが円柱状を成している。
次に、図32に示すように、ポンチ17の小径部17bを先にして、ポンチ17を筒状部1cの内部に圧入すると、大径部17aの外径は筒状部1cの内径より大に形成してあるので、大径部17aはテーパー部17dで筒状部1cを漸次、外方に押し出し、大径部17aで筒状部1cを平坦面15bに押し付けて、外側平坦部1gを形成すると共に、筒状部1cを雄ねじ形成溝15aに食い込ませて雄ねじ部1bを形成し、また、小径部17bが底板部14の孔14aに圧入すると共に、小径部17bで底板部14を外方に押し出し、底板部14の外面が治具16の孔16aに押し当てられて、操作軸2aを支持するための小径部1dが形成される。
【0029】
そして、その後の製造方法は、上述した製造方法の第1実施例と同様であるので、その説明は省略する。
このように、円柱状のポンチ17を使用すると、ポンチ17の平坦面15bに対する方向性が自由となり、生産性が良く、且つ、ポンチ17がシンプルで、安価なポンチ17を提供できる。
【0030】
また、図33、図34は、本発明の回転型電気部品の第4実施例を示し、この実施例における取付板1は、図33、図34に示すように、筒状部1cには、その外周に互いに対向する位置に設けられた一対の外側平坦部1gと、一対の外側平坦部1gの間に位置する外周に形成された雄ねじ部1bと、外周に設けた外側平坦部1gに対向して内周に設けられた内側平坦部1hとを有している。
また、 その他の構成は、図10、図11に示した前記第2実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0031】
そして、このように、筒状部1cの外周に外側平坦部1gを設けると、前記第2実施例と同様に、この外側平坦部1gがセット側のシャーシへの位置決めとなるばかりか、筒状部1cが円筒のものと比較して、外側平坦部1g部分において小型となり、小型の回転型電気部品が得られると共に、外側平坦部1gを設けることにより、筒状部1cが円筒のもに比較して、肉厚にでき、筒状部1cの強度が高く、しかも、雄ねじ部1bの形成が確実なものが得られる。
また、筒状部1cの外側平坦部1gから間隔を置いて対向する位置に貫通孔1jを設けることにより、折り曲げによるカバー部1e形成時、平板部1aに生ずる張力によって筒状部1cが変形するのを防止できると共に、この貫通孔1jを、平板部1aとカバー部1eとに跨って設けることにより、筒状部1cの変形を一層防止できる。
【0032】
そして、このような回転型電気部品における取付部の製造方法を図35〜図40に基づいて説明すると、図35〜図40は本発明の回転型電気部品の製造方法の第5実施例を示し、上述した製造方法の第1実施例と同様に、フープ材の平板状の金属板Kを自動機によって送り出し、図35に示すように、上金型10と下金型11とで金属板Kに絞り加工を行って円筒の筒状部1cを形成する。
次に、この金属板Kを次の工程に送り出し、図36に示すように、ピン12と下金型13による打ち抜き加工により筒状部1cの底板部14に孔14aを形成する。
しかる後、図37、図38に示すように、平坦面15bと、平坦面15bの間に形成された雄ねじ形成溝15aを有し、平坦面15bで分割され、この平坦面15bで合わせられる2個に分割された治具15を、図38の矢印方向に可動して、筒状部1cの外周を取り巻くように配置する。
この時、2個の治具15は、平坦面15bで合わされて対向する一対の平坦面15bが形成されると共に、この平坦面15bと筒状部1cの外周との間には、隙間を持たせている。
【0033】
また、筒状部1cの底板部14の下部には孔16aを有する治具16を配置すると共に、筒状部1cの上部には、大径部17aと小径部17bを有し、その境界にはテーパー部17dを有するポンチ17を配置する。
また、このポンチ17は、図39に示すように、大径部17aには、互いに対向する位置に設けられた一対の平坦状面17cを設けている。
次に、図40に示すように、ポンチ17の小径部17bを先にし、且つ、平坦状面17cを治具15の平坦面15bに対向させて、ポンチ17を筒状部1cの内部に圧入すると、大径部17aの外径は筒状部1cの内径より大に形成してあるので、大径部17aはテーパー部17dで筒状部1cを漸次、外方に押し出し、平坦状面17cで筒状部1cを平坦面15bに押し付けて、外側平坦部1gと内側平坦部1hを形成すると共に、筒状部1cを雄ねじ形成溝15aに食い込ませて雄ねじ部1bを形成し、また、小径部17bが底板部14の孔14aに圧入すると共に、小径部17bで底板部14を外方に押し出し、底板部14の外面が治具16の孔16aに押し当てられて、操作軸2aを支持するための小径部1dが形成される。
【0034】
そして、その後の製造方法は、上述した製造方法の第1実施例と同様であるので、その説明は省略する。
そして、このように、2個に分割された治具15を使用することにより、雄ねじ部1bが大きくでき、雄ねじ部1bの強いものが得られる。
【0035】
【発明の効果】
本発明の回転型電気部品は、平板部1aと、平板部1aから絞り加工により形成された筒状部1cと、筒状部1cの外周に設けられた雄ねじ部1bとで取付部1が形成されており、また、筒状部1cの外周には互いに対向する位置に一対、又は二対の外側平坦部1gを設け、隣り合う外側平坦部1g、1gの間に位置する筒状部1cの外周に雄ねじ部1bを形成したので、金属板から、取付部1が形成でき、従来の亜鉛ダイキャスト品に比して安価な電気部品を提供できると共に、外側平坦部1gがセット側のシャーシへの位置決めとなるばかりか、筒状部1cが円筒のものと比較して、外側平坦部1g部分において小型となり、小型の回転型電気部品が得られる。
また、この外側平坦部1gと内側平坦部1hとを設けることにより、筒状部1cが円筒のもに比較して、肉厚にでき、筒状部1cの強度が高く、しかも、雄ねじ部1bの形成が確実なものが得られる。
また、平板部1aと一体にカバー部1eを設けたため、従来の別部品を使用するものに比して、部品点数が少なく、安価で組立性の良好な電気部品を提供できる。
【0036】
また、筒状部1cの外側平坦部1gから間隔を置いて対向する位置に貫通孔1jを設けることにより、折り曲げによるカバー部1e形成時、平板部1aに生ずる張力によって筒状部1cが変形するのを防止でき、精度の良い回転型電気部品を提供できる。
また、貫通孔1jを、平板部1aとカバー部1eとに跨って設けることにより、筒状部1cの変形を一層防止でき、より精度の良好な回転型電気部品を提供できる。
また、平板部1a、或いはカバー部1eと一体に取付脚1fを設けたため、一つの部品で取付脚1f付を構成でき、部品点数が少なく、生産性の良好な電気部品を提供できる。
また、小径部1dで操作軸2aの回転支持を行うようにしたため、両者の摩擦が少なく、円滑な操作が出来る電気部品を提供できる。
【0037】
また、本発明の電気部品の製造方法は、平板状の金属板Kから成る平板部1aを絞り加工により筒状部1cを形成する工程と、筒状部1cの外周に雄ねじ形成溝15aを有する複数個に分割された治具15を配置し、筒状部1cの内部にポンチ17を圧入して、筒状部1cを雄ねじ形成溝15aに食い込ませて筒状部1cの外周に雄ねじ部1bを形成する工程を有するため、金属板Kから取付部1を容易に製造でき、安価な電気部品の製造方法を提供できる。
また、筒状部1cを形成する工程で、筒状部1cが多角形に形成されことにより、筒状部1cを肉厚にでき、筒状部1cの強度が高く、しかも、雄ねじ部1bの形成が確実となる上に、薄い板材を用いるものにおいて好適な回転型電気部品の製造方法を提供できる。
また、治具15には、外側平坦部1gを形成するための平坦面15bを設けることにより、筒状部1cが円筒のもに比較して、肉厚にでき、筒状部1cの強度が高く、しかも、雄ねじ部1bの形成が確実な回転型電気部品の製造方法を提供できる。
また、亜鉛ダイキャストに比べ、使用した冷延綱板は強度が高いため、薄型で、重量の軽い電気部品を提供できる。
【0038】
また、複数個に分割された治具15は、平坦面15bの間に形成された雄ねじ形成溝15aを有し、平坦面15bで分割され、この平坦面15bで合わせられるようになっているため、雄ねじ部1bの形成が確実で、精度の良い雄ねじ部1bを形成できる回転型電気部品の製造方法を提供できる。
また、平坦面15bと筒状部1cの外周との間には、隙間を持たせて複数個の治具15が合わせられるようになっているため、合わせ時、治具15で筒状部1cの肉部を挟むことがなく、しかも、合わせの繰り返しによって、合わせ面の摩耗が生じて、例え、合わせ面に僅かな隙間が生じて外側平坦部1gにバリが生じたとしても、外側平坦部1gは雄ねじ部1bよりも低いため、ナットのネジ込みには支障がなく、長期にわたって治具15の使用が可能となる回転型電気部品の製造方法を提供できる。
また、ポンチ17には、内側平坦部1h形成するための平坦状面17cを設けることにより、筒状部1cが円筒のもに比較して、更に肉厚にでき、筒状部1cの強度が高く、しかも、雄ねじ部1bの形成が確実な回転型電気部品の製造方法を提供できる。
【0039】
また、平板部1aを折り曲げ加工、或いは絞り加工によりカバー部を形成する工程を有するものあるため、簡単な加工で、平板部1aと一体にカバー部1eを形成でき、安価で、生産性の良好な電気部品の製造方法を提供できる。
また、カバー部1e、或いは平板部1aから取付脚1fを形成する工程を有するため、簡単な加工で取付脚1fが形成でき、生産性の良好な電気部品の製造方法を提供できる。
また、ポンチ17は、大径部17aと、大径部17aの端部に設けた小径部17bを有し、大径部17aと小径部17bを筒状部1cの内部に圧入して、筒状部1c内に小径部1dに合致した操作軸2aを支承する支承部を形成する工程を有するため、操作軸2aの支承部が簡単に形成でき、生産性の良好な電気部品の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転型電気部品の第1実施例の側面図。
【図2】図1の2ー2線における断面図。
【図3】本発明の回転型電気部品の製造方法の第1実施例を説明するための説明図。
【図4】本発明の回転型電気部品の製造方法の第1実施例を説明するための説明図。
【図5】本発明の回転型電気部品の製造方法の第1実施例を説明するための説明図。
【図6】本発明の回転型電気部品の製造方法の第1実施例を説明するための説明図。
【図7】本発明の回転型電気部品の製造方法の第1実施例を説明するための説明図。
【図8】本発明の回転型電気部品の製造方法の第1実施例を説明するための説明図。
【図9】本発明の回転型電気部品の製造方法の第1実施例を説明するための説明図。
【図10】本発明の回転型電気部品の第2実施例に係り、取付部の展開図。
【図11】図10の11ー11線における断面図。
【図12】本発明の回転型電気部品の製造方法の第2実施例を説明するための説明図。
【図13】本発明の回転型電気部品の製造方法の第2実施例を説明するための説明図。
【図14】本発明の回転型電気部品の製造方法の第2実施例を説明するための説明図。
【図15】図14の15ー15線における断面図。
【図16】図14の16ー16線における断面図。
【図17】本発明の回転型電気部品の製造方法の第2実施例を説明するための説明図。
【図18】本発明の回転型電気部品の製造方法の第3実施例を説明するための説明図。
【図19】本発明の回転型電気部品の製造方法の第3実施例を説明するための説明図。
【図20】本発明の回転型電気部品の製造方法の第3実施例を説明するための説明図。
【図21】本発明の回転型電気部品の製造方法の第3実施例を説明するための説明図。
【図22】図21の22ー22線における断面図。
【図23】図21の23ー23線における断面図。
【図24】本発明の回転型電気部品の製造方法の第3実施例を説明するための説明図。
【図25】本発明の回転型電気部品の第3実施例に係り、取付部の展開図。
【図26】図25の26ー26線における断面図。
【図27】本発明の回転型電気部品の製造方法の第4実施例を説明するための説明図。
【図28】本発明の回転型電気部品の製造方法の第4実施例を説明するための説明図。
【図29】本発明の回転型電気部品の製造方法の第4実施例を説明するための説明図。
【図30】図29の30ー30線における断面図。
【図31】図29の31ー31線における断面図。
【図32】本発明の回転型電気部品の製造方法の第4実施例を説明するための説明図。
【図33】本発明の回転型電気部品の第4実施例に係り、取付部の展開図。
【図34】図33の34ー34線における断面図。
【図35】本発明の回転型電気部品の製造方法の第5実施例を説明するための説明図。
【図36】本発明の回転型電気部品の製造方法の第5実施例を説明するための説明図。
【図37】本発明の回転型電気部品の製造方法の第5実施例を説明するための説明図。
【図38】図37の38ー38線における断面図。
【図39】図37の39ー39線における断面図。
【図40】本発明の回転型電気部品の製造方法の第5実施例を説明するための説明図。
【図41】従来の回転型電気部品の側面図。
【図42】図41の42ー42線における断面図。
【符号の説明】
1 取付部
1a 平板部
1b 雄ねじ部
1c 筒状部
1d 小径部
1e カバー部
1f 取付脚
1g 外側平坦部
1h 内側平坦部
1j 貫通孔
1k 円筒状面
2 操作部材
2a 操作軸
2b 回転体
3 摺動子
4 絶縁基板
5 抵抗体
6 導電体
7 プリント基板
K 金属板
10 上金型
11 下金型
12 ピン
13 下金型
14 底板部
14a 孔
15 治具
15a 雄ねじ形成溝
15b 平坦面
16 治具
16a 孔
17 ポンチ
17a 大径部
17b 小径部
17c 平坦状面
17d テーパー部
T1 点線
T2 二点鎖線

Claims (16)

  1. 前側板等を構成する平板部と、該平板部から絞り加工により形成された筒状部とを有する取付部を備え、前記筒状部の外周には、互いに対向する位置に一対、又は二対の外側平坦部を設け、隣り合う前記外側平坦部の間に位置する前記筒状部の外周に雄ねじ部を形成すると共に、操作軸を前記筒状部内に挿通したことを特徴とする回転型電気部品。
  2. 前記筒状部の外周に設けた前記外側平坦部に対向して、前記筒状部の内周に内側平坦部を形成したことを特徴とする請求項1記載の回転型電気部品。
  3. 前記平板部と一体にカバー部を設けたことを特徴とする請求項1、又は2記載の回転型電気部品。
  4. 前記平板部には、前記筒状部の外周に設けた外側平坦部から間隔を置いて対向する位置に貫通孔を設けたことを特徴とする請求項3記載の回転型電気部品。
  5. 前記貫通孔を、前記平板部と前記カバー部とに跨って設け、前記貫通孔の位置で、前記平板部から前記カバー部を折り曲げて形成したことを特徴とする請求項4記載の回転型電気部品。
  6. 前記平板部、或いは前記カバー部と一体に取付脚を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5記載の回転型電気部品。
  7. 前記筒状部の内部端部に小径部を設け、該小径部で前記操作軸を支承するようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、又は6記載の回転型電気部品。
  8. 平板状の金属板から成る平板部を絞り加工により筒状部を形成する工程と、該筒状部の外周に雄ねじ形成溝を有する複数個に分割された治具を配置し、前記筒状部の内部にポンチを圧入して、前記筒状部を前記雄ねじ形成溝に食い込ませて前記筒状部の外周に雄ねじ部を形成する工程と、前記筒状部内に操作軸を挿通する工程とを備えたことを特徴とする回転型電気部品の製造方法
  9. 前記筒状部を形成する工程で、前記筒状部が多角形に形成されることを特徴とする請求項8記載の回転型電気部品の製造方法。
  10. 複数個に分割された前記治具は、互いに対向する位置に設けられた少なくとも一対の平坦面と、隣り合う前記平坦面の間の位置に設けられた前記雄ねじ形成溝とを備え、前記筒状部の内部への前記ポンチの圧入によって、前記筒状部の外周に外側平坦部と雄ねじ部を形成したことを特徴とする請求項8、又は9記載の回転型電気部品の製造方法。
  11. 複数個に分割された前記治具は、前記平坦面の位置で分割されていることを特徴とする請求項10記載の回転型電気部品の製造方法。
  12. 前記治具の前記平坦面と前記筒状部の外周との間に隙間を設けた状態で、前記筒状部の外周に複数個に分割された前記治具を配置した後、前記筒状部の内部に前記ポンチを圧入することを特徴とする請求項10、又は11記載の回転型電気部品の製造方法。
  13. 前記ポンチは、互いに対向する位置に少なくとも一対の平坦状面を有し、前記ポンチの前記平坦状面を前記治具の前記平坦面に対向させた状態で、前記ポンチを前記筒状部の内部に圧入し、前記筒状部の外周の前記外側平坦部と対向して、前記筒状部の内周に内側平坦面を形成したことを特徴とする請求項10、11、又は12記載の回転型電気部品の製造方法。
  14. 前記平板部を折り曲げ加工、或いは絞り加工によりカバー部を形成する工程を有することを特徴とする請求項8、9、10、11、12、又は13記載の回転型電気部品の製造方法。
  15. 前記カバー部、或いは前記平板部から取付脚を形成する工程を有することを特徴とする請求項8、9、10、11、12、13、又は14記載の回転型電気部品の製造方法。
  16. 前記ポンチは、大径部と、大径部の端部に設けた小径部を有し、前 記大径部と小径部を前記筒状部の内部に圧入して、前記筒状部内に前記小径部に合致した前記操作軸を支承する支承部を形成する工程を有することを特徴とする請求項8、9、10、11、12、13、14、又は15記載の回転型電気部品の製造方法。
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