JP3611954B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電した電力の電圧が時間的に変動する発電機または電圧が時間的に変動する電源の電力を用いて駆動する電子機器、特に携帯電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子機器は、発電した電力の電圧が時間的に変動する発電機、または電圧が時間的に変動する電源を有していた。該電子機器では、電子機器駆動回路の動作を継続させるために、発電機または電源の電圧は、時間的に変化しても電子機器駆動回路の最低駆動電圧を下回らないように、発電機または電源の電力供給能力を設定していた。
【0003】
また、従来の電子機器は、発電した電力の電圧が時間的に変動する発電機または電圧が時間的に変動する電源と、発電した電力または電源の電力を昇圧する昇圧回路と、昇圧回路を駆動する発振回路を有していた。すなわち、発電した電力の電圧が時間的に変化する発電機または電圧が時間的に変化する電源により発振回路を駆動し、発振回路の出力パルスで昇圧回路を駆動し、供給する電力の電圧が時間的に変化する発電機の電力または電源の電力を昇圧回路で昇圧して、電子機器駆動回路を駆動していた。そのため、電子機器駆動回路の動作を継続させるために、発電機または電源の電圧は、時間的に変化しても発振回路の最低駆動電圧を下回らないように、発電機または電源の電力供給能力を設定していた。
【0004】
また、従来の電子機器は、発電した電力の電圧が時間的に変動する発電機、または電圧が時間的に変動する電源と、該発電した電力または該電源の電力を昇圧する昇圧回路と、該昇圧回路を駆動する発振回路と、昇圧された電力を蓄電し、電子機器駆動回路に電力を供給する蓄電器を有していた。該電子機器では、蓄電器に蓄えられた電力を用いて発振回路を駆動し、発振回路の出力パルスで昇圧回路を駆動し、供給する電力の電圧が時間的に変化する発電機、または電源の電力を昇圧回路で昇圧し、蓄電器に昇圧した電力を蓄えて、蓄電器の電力で電子機器駆動回路を駆動していた。そのため、電子機器駆動回路の動作を継続させるために、蓄電器の電力が空にならず、かつ、蓄電器の電圧が発振回路の最低駆動電圧を下回らないように、常に蓄電器に充電されていた。
【0005】
ここで、従来の技術として発電機に熱電変換素子を用いた電子機器を例に挙げる。熱電変換素子は、P型熱電材料エレメントとN型熱電材料エレメントが二枚の基板に挟まれ、基板上でP型熱電材料エレメントとN型熱電材料エレメントが金属等の導電性物質を介してPN接合され、複数個直列に接続されている。熱電変換素子は、上記二枚の基板間に温度差をつけることで起電力を生じ、発電を行う。熱電材料エレメントの1本の発電量は、約200μV/℃であるから、仮に1.5Vで駆動する回路を直接熱電変換素子で駆動するには、基板間温度差=2℃として、PN接合が最低1875対必要となる。さらに、熱電変換素子は、周囲の温度に影響されるため、発電マージンを大きくとり、PN接合対を増やしていた。このため、熱電変換素子を用いた電子機器は、熱電変換素子の部分が大型化するとともに、熱の流動経路も多くなるので大きな放熱板を必要とした。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電子機器においては、電子機器駆動回路の動作を継続させるために、発電機または電源の電圧は、時間的に変化しても電子機器駆動回路の最低駆動電圧を下回らないように、発電機または電源の電力供給能力を設定していた。そのため、発電機または電源の電圧が、電子機器駆動回路の最低駆動電圧より越えた部分の電力は無駄となっている。そのため、システム全体の効率は、劣ったものになっていた。また、発電機または電源が電子機器駆動回路の最低駆動電圧を下回らないように電力供給能力が設定されているため、発電機または電源が大型化してしまう。特に、携帯機器に上記の電子機器を用いる場合、発電機または電源が大型化してしまうのが問題であった。
【0007】
さらに従来の電子機器は、発電機または電源の電力で発振回路を駆動し、発振回路からのパルス信号で昇圧回路を駆動していた。そのため、発電機または電源の電圧が発振回路の最低駆動電圧を僅かに下回っただけで、発振回路が停止し、昇圧回路が停止して、システム全体が停止してしまう。この時、発電機または電源は発振回路の最低駆動電圧をわずかに下回った電力を昇圧回路に供給しているにもかかわらず、システムが停止しているので、システム全体の効率は非常に悪いものであった。そこで、電子機器駆動回路に電力を供給し続けるために、発電機または電源の電圧が時間的に変化しても発振回路の最低駆動電圧を下回らないようにする必要がある。しかし、逆に、発電機または電源の電圧が発振回路の最低駆動電圧を大きく上回った時、昇圧後の電圧は電子機器駆動回路に必要な電圧を大きく越え、必要以上の電力は、熱などの無駄なエネルギーになっていた。さらに、発電機または電源は発振回路の最低駆動電圧を下回らないように電力供給能力が設定されているため、発電機または電源が大型化してしまうという課題があった。
【0008】
また、従来の電子機器では、蓄電器に蓄えられた電力を用いて発振回路を駆動し、発電機または電源の出力電力を昇圧して、蓄電器に蓄え、蓄電器の電力で電子機器駆動回路を駆動していた。そこで、電子機器駆動回路の動作を継続させるために、蓄電器の電力が空にならず、かつ、蓄電器の電圧が発振回路の最低駆動電圧を下回らないように、常に蓄電器に充電しなければならない。よって、電子機器駆動回路で消費される電力以上に充電していかなければ、蓄電器は空になってしまうので、発電機、または電源は大きな電力供給能力を必要とする。また、蓄電器の電圧が発振回路の最低駆動電圧を下回ってしまうと、システム全体が停止してしまうという課題があった。
【0009】
例えば、上記の電子機器の発電機として熱電変換素子を用いた場合を考えると、熱電変換素子の出力電圧が、常に電子機器駆動回路または発振回路の最低駆動電圧を上回るように、熱電材料エレメントを直列に接続しなければならない。さらに、熱電変換素子は温度差で発電し、周囲の温度に大きく影響されるため、より多くの熱電材料エレメントを直列に接続しなければならない。このため、熱電変換素子はより大型なものとなってしまうと同時に、熱の流動経路も多くなるのでより大きな放熱板を必要とする。よって、上記のような電子機器では、携帯機器に適用することが困難であった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、発振回路の最低駆動電圧より低い電圧を発振回路最低駆動電圧以上に昇圧し、システム全体の電力効率の良い電子機器を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子機器1は、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または、電圧が時間により変動する電源2と、前記発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、前記昇圧回路3を駆動させる発振回路4から構成される。そして、発振回路4を動作させ、発振回路4の出力パルスで昇圧回路3を駆動することにより、発電機または電源2から発生した電圧を昇圧する。この時、本発明の電子機器1は、発電機または電源2の電圧が時間により変化して、発振回路の最低駆動電圧より低い電圧になっても発振回路の最低駆動電圧以上の電圧に昇圧する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源2と、前記発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、前記昇圧回路3を駆動させる発振回路4で構成する。そして、発振回路4を動作させ、発振回路4の出力パルスで昇圧回路3を駆動することにより、発電機または電源2から発生した出力電圧を昇圧する。この時、本発明の電子機器1は、発電機または電源2の電圧が時間により変化して、発振回路最低駆動電圧より低い電圧になっても、発振回路最低駆動電圧以上の電圧、または、電子機器駆動回路113の駆動電圧以上に昇圧する。これにより、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。
【0013】
また、本発明の別の実施の形態では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機または電圧が時間により変動する電源2と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4で構成する。そして、発電機または電源2の電圧が時間により変化して発振回路最低駆動電圧を越えたとき、発振回路4は発振開始のための電力を発電機または電源2から得る。発振を開始した発振回路4は、昇圧回路3を駆動し、発電機または電源2から発生した出力電圧を昇圧する。この時、本発明の電子機器1は、発電機または電源2の電圧が時間により変化して、発振回路最低駆動電圧より低い電圧になっても発振回路最低駆動電圧以上の電圧、または電子機器駆動回路113の駆動電圧以上に昇圧する。これにより、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、一度、発振回路最低駆動電圧を越えれば、昇圧回路3を駆動させることができるので、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。
【0014】
また、本発明の別の実施の形態では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機または電圧が時間により変動する電源2と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4で構成する。そして、発電機または電源2の電圧が時間により変化して発振回路最低駆動電圧を越えたとき、発振回路4は発振開始のための電力を発電機または電源2から得る。発振を開始した発振回路4は、昇圧回路3を駆動し、発電機または電源2から発生した出力電圧を昇圧する。発振開始後の発振回路4は昇圧回路3で昇圧された電力を用いて発振を継続する。この時、本発明の電子機器1は、発電機または電源2の電圧が時間により変化して、発振回路最低駆動電圧より低い電圧になっても発振回路最低駆動電圧以上の電圧、または電子機器駆動回路113の駆動電圧以上に昇圧する。これにより、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、一度、発電機または電源2の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに電子機器駆動回路113を駆動し続けることが可能となる。さらに、従来の電子機器では昇圧しない発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。
【0015】
また、本発明の別の実施の形態では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源2と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、発電機または電源とは別に具備された電力供給源101で構成する。そして、発振回路4は発振開始のための電力を、電力供給源101から得る。発振を開始した発振回路4は、昇圧回路3を駆動し、発電機または電源2から発生した出力電圧を昇圧する。この時、本発明の電子機器1は、発電機または電源2の電圧が時間により変化して、発振回路最低駆動電圧より低い電圧になっても発振回路最低駆動電圧以上の電圧、または電子機器駆動回路113の駆動電圧以上に昇圧する。これにより、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、さらに、発電機または電源2が時間的変化で発振回路最低駆動電圧を越えることができなくても、本発明の電子機器1は動作を続けることができるので、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。
【0016】
また、本発明の別の実施の形態では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源2と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、発電機または電源とは別に具備された電力供給源101で構成する。そして、発振回路4は発振開始のための電力を、電力供給源101から得る。発振を開始した発振回路4は、昇圧回路3を駆動し、発電機または電源2から発生した出力電圧を昇圧する。発振開始後の発振回路4は昇圧回路3で昇圧された電力を用いて発振を継続する。この時、本発明の電子機器1は、発電機または電源2の電圧が時間により変化して、発振回路最低駆動電圧より低い電圧になっても発振回路最低駆動電圧以上の電圧、または電子機器駆動回路113の駆動電圧以上に昇圧する。これにより、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、さらに、発電機または電源2が時間的変化で発振回路最低駆動電圧を越えることができなくても、本発明の電子機器1は動作を続けることができるので、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、一度、発電機または電源2とは別に具備された電力供給源101の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに電子機器駆動回路113を駆動し続けることが可能となる。さらに、発電機または電源2とは別に具備された電力供給源101は、常に発振回路4に電力を供給する必要がないので、小型化することが可能である。また、従来の電子機器では昇圧しない発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。
【0017】
また、本発明の別の実施の形態では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源2と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、発電機または電源で発電した電力と昇圧回路3で昇圧された電力を整流するショットキーダイオード91と、昇圧回路3で昇圧された電圧値に応じて電子機器駆動回路113、蓄電器112、または蓄電器112から電子機器駆動回路113に電力を振り分ける制御回路111と、昇圧された電力を蓄電し電子機器駆動回路113に電力を供給する蓄電器112と、昇圧回路3で昇圧された電力あるいは蓄電器112に蓄えられた電力を用いて動作する電子機器駆動回路113、で構成する。そして、発振回路4は発振開始のための電力を、発電機または電源2の電圧が時間により変化して発振回路最低駆動電圧を越えたときに得る、あるいは、蓄電器112から得る。発振を開始した発振回路4は、昇圧回路3を駆動し、発電機または電源2から発生した出力電圧を昇圧する。発振開始後の発振回路4は昇圧回路3で昇圧された電力を用いて発振を継続する。この時、本発明の電子機器1は、発電機または電源2の電圧が時間により変化して、発振回路最低駆動電圧より低い電圧になっても発振回路最低駆動電圧以上の電圧、または電子機器駆動回路113の駆動電圧以上に昇圧する。これにより、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、発電機または電源2の出力電圧が一度発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに電子機器駆動回路113を駆動し続けることが可能となる。さらに、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。また、蓄電器112に電力が充電されていないときに蓄電器112に充電をしようとすると、内部抵抗の大きい発電機や電源の場合、発電機または電源2の出力電圧がドロップしてしまい、蓄電器112への充電時間が非常に多くかかってしまう。しかし、本発明の電子機器1では、昇圧回路3で昇圧された電圧の値に応じて、昇圧後の電力を蓄電器112や電子機器駆動回路113に振り分けるので、発電機や電源から供給された電力を効率よく消費することができるという効果がある。
【0018】
また、本発明の別の実施の形態では、P型熱電材料エレメント123とN型熱電材料エレメント124が二枚の基板に挟まれ、基板上でP型熱電材料エレメント123とN型熱電材料エレメント124が金属等の導電性物質を介してPN接合され、複数個直列に接続されている熱電変換素子142と、熱電変換素子142の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、発電機または前記電源で発電した電力と昇圧回路3で昇圧された電力を整流するショットキーダイオード91と、昇圧回路3で昇圧された電圧値に応じて電子機器駆動回路113、蓄電器112、または蓄電器112から電子機器駆動回路113に電力を振り分ける制御回路111と、昇圧された電力を蓄電し、電子機器駆動回路113に電力を供給する蓄電器112と、昇圧回路3で昇圧された電力、あるいは、前記蓄電器112に蓄えられた電力を用いて動作する電子機器駆動回路113で構成する。そして、発振回路4は発振開始のための電力を、熱電変換素子142の電圧が時間により変化して発振回路最低駆動電圧を越えたときに得る、あるいは、蓄電器112から得る。発振を開始した発振回路4は、昇圧回路3を駆動し、発電機または電源2から発生した出力電圧を昇圧する。発振開始後の発振回路4は昇圧回路3で昇圧された電力を用いて発振を継続する。この時、本発明の電子機器1は、熱電変換素子142の電圧が時間により変化して、発振回路最低駆動電圧より低い電圧になっても発振回路最低駆動電圧以上の電圧、または電子機器駆動回路113の駆動電圧以上に昇圧する。これにより、電子機器1を駆動し続ける場合、熱電変換素子142の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、熱電変換素子142の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、一度、熱電変換素子142の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに電子機器駆動回路113を駆動し続けることが可能となる。特に熱電変換素子142は、温度差ができた瞬間の出力電圧が、時間的に経過した定常状態の発電電圧の数倍出力されるので、本発明の電子機器1に非常に良く適応できる。さらに、従来の電子機器では昇圧しない発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。また、蓄電器112に電力が充電されていないときに蓄電器112に充電をしようとすると、内部抵抗の大きい発電機や電源の場合、発電機または電源2の出力電圧がドロップしてしまい、蓄電器112への充電時間が非常に多くかかってしまう。しかし、本発明の電子機器1では、昇圧回路3で昇圧された電圧の値に応じて、昇圧後の電力を蓄電器112や電子機器駆動回路113に振り分けるので、前記熱電変換素子142から供給された電力を効率よく消費することができるという効果がある。
【0019】
また、本発明の別の実施の形態では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源2と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、発電機または電源で発電した電力と昇圧回路3で昇圧された電力を整流するショットキーダイオード91と、昇圧回路3で昇圧された電圧値に応じて時計ムーブメント153、蓄電器112、または蓄電器112から時計ムーブメント153に電力を振り分ける制御回路111と、昇圧された電力を蓄電し、時計ムーブメント153に電力を供給する蓄電器112と、昇圧回路3で昇圧された電力あるいは蓄電器112に蓄えられた電力を用いて動作する時計表示機能を有する時計ムーブメント153で構成する。そして、発振回路4は発振開始のための電力を、発電機または電源2の電圧が時間により変化して発振回路最低駆動電圧を越えたときに得る、あるいは、蓄電器112から得る。発振を開始した発振回路4は、昇圧回路3を駆動し、発電機または電源2から発生した出力電圧を昇圧する。発振開始後の発振回路4は昇圧回路3で昇圧された電力を用いて発振を継続する。この時、本発明の電子機器1は、発電機または電源2の電圧が時間により変化して、発振回路最低駆動電圧より低い電圧になっても発振回路最低駆動電圧以上の電圧、または時計ムーブメント153の駆動電圧以上に昇圧する。これにより、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、特に携帯時計機器への応用が高い。また、一度、発電機または電源2の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに時計ムーブメント153を駆動し続けることが可能となる。さらに、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。また、蓄電器112に電力が充電されていないときに蓄電器112に充電をしようとすると、内部抵抗の大きい発電機や電源の場合、発電機または電源2の出力電圧がドロップしてしまい、蓄電器112への充電時間が非常に多くかかってしまう。しかし、本発明の電子機器1では、昇圧回路3で昇圧された電圧の値に応じて、昇圧後の電力を蓄電器112や時計ムーブメント153に振り分けるので、発電機や電源から供給された電力を効率よく消費することができるという効果がある。
【0020】
【実施例】
(実施例1)
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例1の構成を示すブロック図である。
本実施例の電子機器1の構成は、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源2と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4で構成する。
【0021】
各回路の接続は、発電機または電源2の出力端子と昇圧回路3の起電圧入力端子34を接続する。昇圧回路3のパルス信号入力端子36と発振回路4のパルス信号出力端子24を接続する。そして、昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5から昇圧された電力を取り出す。
図2に本実施例の発振回路4の回路図を示す。インバータ回路11の出力が、インバータ回路12の入力と、コンデンサ19の第1の電極とインバータ回路15の入力に接続され、インバータ回路12の出力が、インバータ回路13の入力とコンデンサ20の第1の電極に接続され、インバータ回路13の出力が、インバータ回路11、14の入力とコンデンサ21の第1の電極に接続される。2入力NAND回路16は、インバータ回路14の出力と2入力NAND回路16の第1入力を接続し、インバータ回路15の出力と2入力NAND回路16の第2入力を接続する。2入力NAND回路16の出力が、インバータ回路17の入力に接続され、インバータ回路17の出力がインバータ回路18の入力に接続される。インバータ回路18の出力は、パルス信号P1を出力するパルス信号出力端子24に接続され、コンデンサ19、20、21の第2の電極は、発電機または電源2の低電位側電極であるGND端子23と接続する。ここで、各インバータ回路と2入力NAND回路16の電源は、発振回路電源端子22と接続され、各インバータ回路と2入力NAND回路16の接地端子は前記GND端子23と接続する。上記構成を採ることで、デューティ約67%のパルス信号を得る。また、本発明の発振回路4では、インバータ回路内のNチャネル型トランジスタ、Pチャネル型トランジスタのしきい値電圧を、例えば、それぞれ0.3Vとすると、発振回路最低駆動電圧は0.7Vとなる。
【0022】
また、図3に本実施例の昇圧回路3の回路図を示す。この回路はコイルを用いた昇圧回路3である。発電機または電源2の電圧を入力する起電圧入力端子34と昇圧用コイル31の片側電極が接続され、昇圧用コイル31のもう一方の電極は、Nチャネル型MOSトランジスタ32のドレインとショットキーダイオード33のP型の電極に接続され、Nチャネル型MOSトランジスタ32のソースは、前記発電機または電源2の低電位側電極であるGND端子35と接続する。 Nチャネル型MOSトランジスタ32のゲートは、発振回路4のパルス信号出力端子24と接続されたパルス信号入力端子36と接続され、ショットキーダイオード33のN型の電極は昇圧電圧出力端子5と接続する。上記構成を採ることで、発振回路4からのパルス信号を利用して、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する。ここで、本発明の昇圧回路3を発振回路4と同一のプロセスで作製した場合、例えば、発振回路4のN、Pチャネル型トランジスタのしきい値電圧を0.3Vとすると、昇圧回路3内のNチャネル型MOSトランジスタ32のしきい値電圧も0.3Vとなる。この時、発振回路4の発振回路最低駆動電圧は0.7Vとなる。しかし、本昇圧回路3は、コイルの一方とトランジスタのドレインを接続したトランジスタがNチャネル型のため、前記起電圧入力端子34の電圧が0.1Vでも、昇圧することが可能であり、発振回路4の出力パルス信号が1〜5kHz、デューティ67%の場合、起電圧入力端子34の電圧が0.1Vのものを1.5Vに昇圧する。
【0023】
また、昇圧回路3にコンデンサのスイッチングで昇圧するスイッチドキャパシタ方式を用いることもできる。ここに、スイッチドキャパシタ方式の昇圧回路について説明する。
図4にスイッチドキャパシタ方式の昇圧回路ブロック図を示す。この昇圧回路3は、第1昇圧回路、第2昇圧回路、第3昇圧回路、第4昇圧回路、インバータ回路、平滑コンデンサで構成されている。各要素の接続は、昇圧回路3の起電圧入力端子34と第1昇圧回路42の入力端子を接続する。第1昇圧回路42の出力端子を、一方の電極をGND端子に接続した平滑コンデンサ46のもう一方の電極と第2昇圧回路43の入力端子に接続する。第2昇圧回路43の出力端子を、一方の電極をGND端子に接続した平滑コンデンサ47のもう一方の電極と第3昇圧回路44の入力端子に接続する。第3昇圧回路44の出力端子を、一方の電極をGND端子に接続した平滑コンデンサ48のもう一方の電極と第4昇圧回路45の入力端子に接続する。第4昇圧回路45の出力端子が昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5となる。また、発振回路4からのパルス信号を入力するパルス信号入力端子36を、インバータ回路41の入力端子と第1昇圧回路42から第4昇圧回路45それぞれの第1パルス信号入力端子61、71、81に接続する。インバータ回路41の出力端子は、第1昇圧回路42から第4昇圧回路45それぞれの第2パルス信号入力端子62、72、82に接続する。
【0024】
本昇圧回路3の動作は、発振回路4からのパルス信号を第1昇圧回路42から第4昇圧回路45の第1パルス信号入力端子61、71、81と第2パルス信号入力端子62、72、82に入力して回路を駆動し、先ず起電圧入力端子34に入力された電圧を第1昇圧回路42で約2倍に昇圧し、第2昇圧回路43で約2倍に、第3昇圧回路44で約2倍に、第4昇圧回路45で約2倍に、トータル約16倍に昇圧する。
【0025】
次に、スイッチドキャパシタ方式の昇圧回路3で用いられる発振回路4について説明する。図5に発振回路図を示す。インバータ回路51の出力が、インバータ回路52の入力と、コンデンサ56の第1の電極に接続され、インバータ回路52の出力が、インバータ回路53の入力とコンデンサ57の第1の電極に接続され、インバータ回路53の出力が、インバータ回路51、54の入力とコンデンサ58の第1の電極に接続される。インバータ回路54の出力が、インバータ回路55の入力に接続され、インバータ回路55の出力がパルス信号P1を出力するパルス信号出力端子24に接続され、コンデンサ56、57、58の第2の電極は、発電機または電源2の低電位側電極であるGND端子23と接続する。ここで、各インバータ回路の電源は、発振回路電源端子22と接続され、各インバータ回路の接地端子はGND端子23と接続する。上記構成を採ることで、デューティ約50%のパルス信号を得る。また、本発明の発振回路4では、インバータ回路内のNチャネル型トランジスタ、Pチャネル型トランジスタのしきい値電圧を、例えば、それぞれ0.3Vとすると、発振回路最低駆動電圧は0.7Vとなる。
【0026】
次に、第1昇圧回路から第4昇圧回路の回路図と動作について説明する。図6に第1昇圧回路の回路図を示す。昇圧回路3の起電圧入力端子34を、Nチャネル型MOSトランジスタ63のドレインと、Nチャネル型MOSトランジスタ64のソースに接続し、第1パルス信号入力端子61を、Nチャネル型MOSトランジスタ64とNチャネル型MOSトランジスタ65のゲートに接続し、第2パルス信号入力端子62を、Nチャネル型MOSトランジスタ63と66のゲートと接続し、Nチャネル型MOSトランジスタ63のソースを、Nチャネル型MOSトランジスタ65のドレインとコンデンサ67の第2電極に接続し、コンデンサ67の第1電極を、Nチャネル型MOSトランジスタ64のドレインとNチャネル型MOSトランジスタ66のソースに接続し、昇圧電圧を出力する出力端子68を、Nチャネル型MOSトランジスタ66のドレインに接続し、GND端子69を、Nチャネル型MOSトランジスタ65のソースに接続する。
【0027】
動作原理は、先ず、第1パルス信号入力端子61から入力される第1パルス信号が、“High”の時、第2パルス信号入力端子62から入力される第2パルス信号は、“Low”となり、Nチャネル型MOSトランジスタ64と65がオンし、Nチャネル型MOSトランジスタ63と66がオフするので、コンデンサ67の第1電極は、Nチャネル型MOSトランジスタ64を介して起電圧入力端子34に供給された電圧が供給されるので、ある電圧Vaまで上昇し、コンデンサ67の第2電極は、Nチャネル型MOSトランジスタ65を介してGNDの電圧が供給されるので、“Low”になる。次に、第1パルス信号入力端子61から入力される第1パルス信号が、“Low”の時、第2パルス信号入力端子62から入力される第2パルス信号は、“High”となり、Nチャネル型MOSトランジスタ64と65がオフし、Nチャネル型MOSトランジスタ63と66がオンするので、コンデンサ67の第2電極は、Nチャネル型MOSトランジスタ63を介して起電圧入力端子34に供給された電圧が供給されるので、ある電圧Vbまで上昇する。したがって、コンデンサ67の第1電極は、VaとVbをプラスした電圧まで上昇し、該電圧は、Nチャネル型MOSトランジスタ66を介して、出力端子68に供給されるので、出力端子68の電圧はある電圧Vcまで上昇する。
【0028】
ここで、Va、Vb、Vcの値は、Nチャネル型MOSトランジスタがオンしたときにソース・ドレイン間に流すことが可能な最大電圧値と関係がある。Nチャネル型MOSトランジスタは、ソース・ドレイン間を流れる電圧が、最大電圧値以下であれば、どんな小さい電圧でも流すことができるが、ソース・ドレイン間を流れる電圧が最大電圧値より高い場合は、どんなに大きな電圧でも、最大電圧値までしか流すことができない。つまり、Vaは、起電圧入力端子34から供給される電圧が、Nチャネル型MOSトランジスタ64の最大電圧値以下のときは、起電圧入力端子34から供給される電圧とVaは同じになるが、起電圧入力端子34から供給される電圧が、Nチャネル型MOSトランジスタ64の最大電圧値より高いときは、VaはNチャネル型MOSトランジスタ64の最大電圧値となる。また、Vbは、起電圧入力端子34から供給される電圧が、Nチャネル型MOSトランジスタ63の最大電圧値以下のときは、起電圧入力端子34から供給される電圧とVbは同じになるが、起電圧入力端子34から供給される電圧が、Nチャネル型MOSトランジスタ63の最大電圧値より高いときは、VbはNチャネル型MOSトランジスタ63の最大電圧値となる。また、コンデンサ67の第1電極に発生するVaとVbをプラスした値が、Nチャネル型MOSトランジスタ66の最大電圧値以下のときは、VcはVaとVbをプラスした値と同じ電圧となり、VaとVbをプラスした値がNチャネル型MOSトランジスタ66の最大電圧値より高いときは、VcはNチャネル型MOSトランジスタ66の最大電圧値となる。なお、上記した各Nチャネル型MOSトランジスタの最大電圧値とは、各Nチャネル型MOSトランジスタがオンしているときに、各Nチャネル型MOSトランジスタのゲートに入力される各パルス信号の“High”の電圧、つまり、Nチャネル型トランジスタにかかる電圧からしき位置電圧分をマイナスした値である。
【0029】
上記の構成にしたことで、第1昇圧回路42は、昇圧入力電圧が低い電圧を効率よく昇圧する特徴を有する。特に、起電圧入力端子の電圧がMOSトランジスタのしきい値電圧より低い場合に有効な手段である。なお、第1昇圧回路42は、第1昇圧回路42のオンしているMOSトランジスタがオフすると同時に、オフしていたMOSトランジスタがオンする構成であるが、オンしているMOSトランジスタをオフしてから、その後、オフしているMOSトランジスタをオンする構成とすることで、貫通電流をなくすことができ、昇圧効率を向上させることができる。
【0030】
図7に第2昇圧回路の回路図を示す。接続は、第1昇圧回路42の出力端子68と接続された第2昇圧回路43の入力端子70を、Nチャネル型MOSトランジスタ73のドレインと、Nチャネル型MOSトランジスタ74のソースに接続し、第1パルス信号入力端子71を、Nチャネル型MOSトランジスタ74と75と76のゲートに接続し、第2パルス信号入力端子72を、Nチャネル型MOSトランジスタ73のゲートと接続し、Nチャネル型MOSトランジスタ73のソースを、Nチャネル型MOSトランジスタ75のドレインとコンデンサ77の第2電極に接続し、コンデンサ77の第1電極を、Nチャネル型MOSトランジスタ74のドレインとPチャネル型MOSトランジスタ76のドレインに接続し、昇圧電圧を出力する出力端子78を、Pチャネル型MOSトランジスタ76の基板接地されたソースに接続し、GND端子79を、Nチャネル型MOSトランジスタ75のソースに接続する。
【0031】
動作原理は、先ず、第1パルス信号入力端子71から入力される第1パルス信号が、“High”の時、第2パルス信号入力端子72から入力される第2パルス信号は、“Low”となり、Nチャネル型MOSトランジスタ74と75がオンし、Nチャネル型MOSトランジスタ73とPチャネル型トランジスタ76がオフするので、コンデンサ77の第1電極は、Nチャネル型MOSトランジスタ74を介して、入力端子70に供給された電圧が供給されるので、ある電圧Va1まで上昇し、コンデンサ77の第2電極は、Nチャネル型MOSトランジスタ75を介してGNDの電圧が供給されるので、“Low”になる。次に、第1パルス信号入力端子71から入力される第1パルス信号が、“Low”の時、第2パルス信号入力端子72から入力される第2パルス信号は、“High”となり、Nチャネル型MOSトランジスタ74と75がオフし、Nチャネル型MOSトランジスタ73とPチャネル型トランジスタ76がオンするので、コンデンサ77の第2電極は、Nチャネル型MOSトランジスタ73を介して入力端子70に供給された電圧が供給され、ある電圧Vb1まで上昇する。したがって、コンデンサ77の第1電極は、Va1とVb1をプラスした電圧まで上昇し、該電圧は、Pチャネル型MOSトランジスタ76を介して、出力端子78に供給されるので、出力端子78の電圧はある電圧Vc1まで上昇する。
【0032】
ここで、Pチャネル型MOSトランジスタ76は、コンデンサ77の第1電極の電圧が、ソース・ドレイン間を流すことができる最低電圧より低い場合、2つのモードがある。コンデンサ77の第1電極の電圧が、Pチャネル型MOSトランジスタのドレインから基板方向に順方向に流れる0.6V未満のとき、出力端子78には電圧を送ることはできないが、コンデンサ77の第1電極の電圧が0.6V以上、ソース・ドレイン間を流すことができる最低電圧以下のとき、「コンデンサ77の第1電極の電圧」−0.6Vの電圧が出力端子78に供給される。一方、コンデンサ77の第1電極の電圧がPチャネル型MOSトランジスタ76のソース・ドレイン間を流すことができる最低電圧以上であれば、コンデンサ77の第1電極の電圧がどんなに高い電圧でも出力端子78に供給することができる。
【0033】
なお、Pチャネル型MOSトランジスタのソース・ドレイン間に流すことができる最低電圧とは、該トランジスタのゲートの電圧から該トランジスタのしきい値電圧をマイナスした値である。従って、図7のPチャネル型MOSトランジスタ76の最低電圧は、Pチャネル型MOSトランジスタ76のゲートの“Low”の電圧からしきい値電圧をマイナスした値、つまり、GND電位からしきい値電圧をマイナスした値であるので、しきい値電圧の絶対値となる。
上記の構成にしたことで、第2昇圧回路42は、入力端子の電圧がPチャネル型MOSトランジスタの最低電圧以上の場合、効率よく昇圧する特徴を有する。なお、第2昇圧回路43は、第2昇圧回路43のオンしているMOSトランジスタがオフすると同時に、オフしていたMOSトランジスタがオンする構成であるが、オンしているMOSトランジスタをオフしてから、その後、オフしているMOSトランジスタをオンする構成とすることで、貫通電流をなくすことができ、昇圧効率を向上させることができる。
【0034】
図8に第3、第4昇圧回路の回路図を示す。接続は、第2昇圧回路43の出力端子78、あるいは第3昇圧回路の出力端子88と接続された第3、第4昇圧回路44、45の入力端子80を、Pチャネル型MOSトランジスタ83の基板接地されたソースと、Pチャネル型MOSトランジスタ84のドレインに接続し、第1パルス信号入力端子81を、Pチャネル型MOSトランジスタ83、86とNチャネル型MOSトランジスタ85のゲートに接続し、第2パルス信号入力端子82を、Pチャネル型MOSトランジスタ84のゲートと接続し、Pチャネル型MOSトランジスタ83のドレインを、Nチャネル型MOSトランジスタ85のドレインとコンデンサ87の第2電極に接続し、コンデンサ87の第1電極を、Pチャネル型MOSトランジスタ84の基板接地されたソースとPチャネル型MOSトランジスタ86のドレインに接続し、昇圧電圧を出力する出力端子88を、Pチャネル型MOSトランジスタ86の基板接地されたソースに接続し、GND端子89を、Nチャネル型MOSトランジスタ85のソースに接続する。
【0035】
動作原理は、先ず、第1パルス信号入力端子81から入力される第1パルス信号が、“High”の時、第2パルス信号入力端子82から入力される第2パルス信号は、“Low”となり、Nチャネル型MOSトランジスタ85とPチャネル型MOSトランジスタ84がオンし、Pチャネル型MOSトランジスタ83と86がオフする。コンデンサ87の第1電極は、Pチャネル型MOSトランジスタ84を介して、入力端子80に供給された電圧が供給されるので、ある電圧Va2まで上昇し、コンデンサ87の第2電極は、Nチャネル型MOSトランジスタ85を介してGNDの電圧が供給されるので、“Low”になる。次に、第1パルス信号入力端子81から入力される第1パルス信号が、“Low”の時、第2パルス信号入力端子82から入力される第2パルス信号は、“High”となり、Nチャネル型MOSトランジスタ85とPチャネル型MOSトランジスタ84がオフし、Pチャネル型MOSトランジスタ83と86がオンするので、コンデンサ87の第2電極は、Pチャネル型MOSトランジスタ83を介して入力端子80に供給された電圧が供給され、ある電圧Vb2まで上昇する。したがって、コンデンサ87の第1電極は、Va2とVb2をプラスした電圧まで上昇し、該電圧は、Pチャネル型MOSトランジスタ86を介して、出力端子88に供給されるので、出力端子88の電圧はある電圧Vc2まで上昇する。
【0036】
ここで、上述したように、コンデンサ87の第1電極の電圧が、Pチャネル型MOSトランジスタのソース・ドレイン間を流すことができる最低電圧より低い場合は、効率よく昇圧することはできないが、最低電圧より高い場合は、コンデンサ87の第1電極の電圧がどんなに高い電圧でも出力端子88に電圧を供給することができる。なお、第3、4昇圧回路44、45は、第3、4昇圧回路44、45のオンしているMOSトランジスタがオフすると同時に、オフしていたMOSトランジスタがオンする構成であるが、オンしているMOSトランジスタをオフしてから、その後、オフしているMOSトランジスタをオンする構成とすることで、貫通電流をなくすことができ、昇圧効率を向上させることができる。
【0037】
よって、図4に示す昇圧回路3は、上記した特徴を示す第1から第4昇圧回路から構成され、第1昇圧回路が昇圧した電圧を第2昇圧回路が昇圧し、第2昇圧回路が昇圧した電圧を第3昇圧回路が昇圧し、第3昇圧回路が昇圧した電圧を第4昇圧回路が昇圧する。このような構成にすると同時に、Nチャネル型MOSトランジスタとPチャネル型MOSトランジスタの特徴に応じて、用いる個所を変えることで、起電圧入力端子34の電圧が発振回路4の最低駆動電圧以下の電圧を、第1昇圧回路42で昇圧し、第2、3、4昇圧回路で大きく昇圧することが可能となる。
【0038】
次に、本実施例の電子機器の動作原理について説明する。動作原理は、まず始めに、発振回路4の発振回路電源端子22に電圧を印加して、発振回路4を動作させ、目的の周波数のパルス信号をパルス信号出力端子24に出力する。このパルス信号を昇圧回路3のパルス信号入力端子36に入力し、昇圧を行う。昇圧回路3は、起電圧入力端子34から入力された発電機または電源2の電圧を、パルス信号の周波数、デューティに応じて昇圧し、昇圧電圧出力端子5に出力する。ここで、上述したように、図3や図4に示すような回路を用いることで、発振回路最低駆動電圧より低い電圧が昇圧回路3の起電圧入力端子34に入力されても、電子機器内の全回路が動作可能な電圧まで昇圧することができる。この昇圧された電力を用いて電子機器1が動作する。
【0039】
以上のことにより、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。
【0040】
(実施例2)
図14は本発明の実施例2の構成を示すブロック図である。
【0041】
本実施例の電子機器1の構成は、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源2と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、発電機または電源2の電力と昇圧回路3出力後の電力を整流するショットキーダイオード91で構成する。
【0042】
各回路の接続は、発電機または電源2の出力端子と昇圧回路3の起電圧入力端子34を接続し、ショットキーダイオード91のP型の電極と発電機または電源2の出力端子を接続し、ショットキーダイオード91のN型の電極と発振回路4の発振回路電源端子22を接続し、昇圧回路3のパルス信号入力端子36と発振回路4のパルス信号出力端子24を接続し、昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5と発振回路4の発振回路電源端子22を接続する。そして、昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5から昇圧された電力を取り出す。
【0043】
本実施例の発振回路4、昇圧回路3は、実施例1で述べた図2、5の発振回路4、図3、4の昇圧回路3と同様である。
本実施例の動作原理は、発電機または電源2の出力電圧が出力されていない状態(出力電圧=0V)から時間的に変化して発振回路最低駆動電圧を超えた時、ショットキーダイオード91を通して、発振回路4の発振回路電源端子22に発電機または電源2の電圧が入力され、発振回路4を駆動し、発振が開始される。発振が開始された発振回路4は、パルス信号出力端子24にパルス信号を出力し、昇圧回路3のパルス信号入力端子36に信号を入力する。昇圧回路3はパルス信号をNチャネル型MOSトランジスタ32のゲートに受けて、発電機または電源2の出力電圧の昇圧を開始する。この時、昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5と発振回路4の発振回路電源端子22が接続されているため、昇圧された電圧が発振回路4の電源となる。発電機または電源2の出力端子と発振回路電源端子22の間にはショットキーダイオード91が接続されているため、一旦、発振回路4が動作して昇圧が開始されると、発振回路4は昇圧回路3で昇圧した電圧を電源として使う。このため、発電機または電源2の電圧が、一旦発振回路最低駆動電圧を越えれば、時間により変化して発振回路最低駆動電圧を下回っても、昇圧を続けることができ、電子機器1を駆動し続ける。
【0044】
従来、発電機または電源2の出力電圧で発振回路4を駆動していた場合は、常に発電機または電源2の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を下回らないように、出力に大きなマージンを必要とした。このため、発電機または電源2が大型化していた。しかし、本発明では、上記の実施例のような構成を採用したため、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、一度、発電機または電源2の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに電子機器駆動回路113を駆動し続けることが可能となる。さらに、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。
【0045】
(実施例3)
図15は本発明の実施例3の構成を示すブロック図である。
本実施例の電子機器1の構成は、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源2と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、発電機または電源2の電力と昇圧回路3出力後の電力を整流するショットキーダイオード102と、発電機または電源とは別に具備された電力供給源101で構成する。
【0046】
各回路の接続は、発電機または電源2の出力端子と昇圧回路3の起電圧入力端子34を接続し、昇圧回路3のパルス信号入力端子36と発振回路4のパルス信号出力端子24を接続し、ショットキーダイオード102のP型の電極と電力供給源101の出力端子を接続し、ショットキーダイオード102のN型の電極と発振回路4の発振回路電源端子22を接続し、昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5と発振回路4の発振回路電源端子22を接続する。そして、昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5から昇圧された電力を取り出す。
【0047】
本実施例の発振回路4、昇圧回路3は、実施例1で述べた図2、5の発振回路4、図3、4の昇圧回路3と同様である。
本実施例の動作原理は、まず、発電機または電源2とは別に具備された電力供給源101から発振回路最低駆動電圧を超えた電圧を、ショットキーダイオード102を通して発振回路4の発振回路電源端子22に入力し、その電力供給源101からの電圧で発振回路4を駆動し、発振が開始される。発振が開始された発振回路4は、パルス信号出力端子24にパルス信号を出力し、昇圧回路3のパルス信号入力端子36に信号を入力する。昇圧回路3は前記パルス信号をNチャネル型MOSトランジスタ32のゲートに受けて、発電機または電源2の出力電圧の昇圧を開始する。この時、昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5と発振回路4の発振回路電源端子22が接続されているため、昇圧された電圧が発振回路4の電源となる。このため、一旦、発振回路4が動作して昇圧が開始されると、発振回路4は昇圧回路3で昇圧した電圧を電源として使い、電力供給源101から電力を供給する必要はなくなる。よって、発電機または電源2の電圧が、時間により変化して発振回路最低駆動電圧を下回っても、昇圧を続けることができ、電子機器1を駆動し続ける。これにより、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、さらに、発電機または電源2が時間的変化で発振回路最低駆動電圧を越えることができなくても、本発明の電子機器1は動作を続けることができるので、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、一度、発電機または電源2とは別に具備された電力供給源101の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに電子機器駆動回路113を駆動し続けることが可能となる。さらに、発電機または電源2とは別に具備された電力供給源は、常に発振回路4に電力を供給する必要がないので、小型化することが可能である。また、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。
【0048】
(実施例4)
図11は本発明の実施例4の構成を示すブロック図である。
本実施例の電子機器1の構成は、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源2と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、発電機または電源で発電した電力と昇圧回路3で昇圧された電力を整流するショットキーダイオード91と、昇圧回路3で昇圧された電圧値に応じて電子機器駆動回路113、蓄電器112、または蓄電器112から電子機器駆動回路113に電力を振り分ける制御回路111と、昇圧された電力を蓄電し、電子機器駆動回路113に電力を供給する蓄電器112と、昇圧回路3で昇圧された電力、あるいは、蓄電器112に蓄えられた電力を用いて動作する電子機器駆動回路113で構成する。
【0049】
各回路の接続は、発電機または電源2の出力端子と昇圧回路3の起電圧入力端子34を接続し、ショットキーダイオード91のP型の電極と発電機または電源2の出力端子を接続し、ショットキーダイオード91のN型の電極と発振回路4の発振回路電源端子22を接続し、昇圧回路3のパルス信号入力端子36と発振回路4のパルス信号出力端子24を接続し、昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5と発振回路4の発振回路電源端子22を接続する。そして、昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5と制御回路111入力端子を接続し、制御回路111蓄電端子と蓄電器112入力端子を接続し、制御回路111出力端子と電子機器駆動回路113の電源端子を接続する。ここで、発電機または電源2の出力端子の電圧をVp、昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5の電圧をVpp、電子機器駆動回路113の電源端子の電圧をVic、蓄電器112の入力端子の電圧をVcaとする。以降の説明では、上記記号を用いて説明する。
【0050】
本実施例の動作原理は、発電機または電源2の出力電圧Vpが出力されていない状態(出力電圧=0V)から時間的に変化して発振回路最低駆動電圧を超えた時、ショットキーダイオード91を通して、発振回路4の発振回路電源端子22に発電機または電源2の出力電圧Vpが入力され、発振回路4を駆動し、発振が開始される。発振が開始された発振回路4は、パルス信号出力端子24にパルス信号を出力し、昇圧回路3のパルス信号入力端子36に信号を入力する。昇圧回路3はパルス信号をNチャネル型MOSトランジスタ32のゲートに受けて、発電機または電源2の出力電圧の昇圧を開始する。この時、昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5と発振回路4の発振回路電源端子22が接続されているため、昇圧された電圧が発振回路4の電源となる。ここで、発電機または電源2の出力端子と発振回路電源端子22の間にはショットキーダイオード91が接続されているため、一旦、発振回路4が動作して昇圧が開始されると、発振回路4は昇圧回路3で昇圧した電圧を電源として使う。このため、発電機または電源2の電圧が、一旦発振回路最低駆動電圧を越えれば、時間により変化して発振回路最低駆動電圧を下回っても、昇圧を続けることができる。また、このシステムでは、蓄電器112の電圧を発振回路4の発振開始電圧に使うことも可能である。つまり、制御回路111を通して発振回路電源端子22に電圧を供給し、発振を開始させる。一旦、発振回路4が動作して昇圧が開始されると、後は上記動作と同じように、昇圧された電圧が発振回路4の電源となる。昇圧された電圧Vppを受ける制御回路111は、昇圧された電圧Vppの値により、電子機器駆動回路113や蓄電器112に電力を振り分ける。昇圧された電圧Vppが、電子機器駆動回路113を駆動するのに丁度必要な電圧の場合、制御回路111は昇圧回路3で昇圧された電力を電子機器駆動回路113に供給する。そして、昇圧された電圧Vppが、電子機器駆動回路113を駆動するのに充分の電圧であった場合、制御回路111は昇圧された電力を電子機器駆動回路113と蓄電器112の両方に供給する。そして、昇圧された電圧Vppが、電子機器駆動回路113を駆動することができない電圧の場合、制御回路111は蓄電器112から電子機器駆動回路113に電力を供給する。この動作により、昇圧された電圧が下がって電子機器駆動回路113を駆動することができなくても、蓄電器112からの電力で動作することができるので、電子機器駆動回路113を駆動させ続けることが可能となる。
【0051】
以上のような構成としたため、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、一度、発電機または電源2の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに電子機器駆動回路113を駆動し続けることが可能となる。さらに、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。また、蓄電器112に電力が充電されていないときに蓄電器112に充電をしようとすると、内部抵抗の大きい発電機や電源の場合、発電機または電源2の出力電圧がドロップしてしまい、蓄電器112への充電時間が非常に多くかかってしまう。しかし、本発明の電子機器1では、昇圧回路3で昇圧された電圧の値に応じて、昇圧後の電力を蓄電器112や電子機器駆動回路113に振り分けるので、電子機器駆動回路113は昇圧された電圧Vppが電子機器駆動回路113の駆動可能電圧以上であれば、すぐに動作することが可能であり、発電機や電源から供給された電力を効率よく消費することができるという効果がある。
【0052】
(実施例5)
本発明の実施例5では、発電機または電源2が、熱電変換素子142で構成される。図12の熱電変換素子142の上面図と側面図に示すように、P型熱電材料エレメント123とN型熱電材料エレメント124が二枚の基板121と122に挟まれ、基板上でP型熱電材料エレメント123とN型熱電材料エレメント124が金属等の導電性物質125、126を介してPN接合され、複数個直列に、P、N、P、Nというように接続されている。熱電変換素子142はPN接合部とPN接合部の間に温度差を与えると、温度差に応じた電位差を生じ、PN接合を増やすことで高い発生電圧を得る。そこで、基板121と基板122の間に温度差を与えると熱電変換素子142の電極127と128の間に電位差を生じる。本発明では、基板121を高温側、基板122を低温側にして発電させた。図13に熱電変換素子142の基板121と122に温度差を与えた時、生じた起電圧の時間変化を示したものである。この測定結果より、熱電変換素子142の基板間に温度差が与えられた直後は急激に電圧が上がっていくが、あるピークを過ぎると電圧が下がっていき、ある値で飽和する。これは、基板間に温度差が与えられた直後は、与えられた温度差がそのまま熱電変換素子142にかかるため、大きな電圧を発生させることができるが、時間が経つと、基板121から基板122にP、N型熱電材料エレメント123、124を通して熱が伝わるため、基板121と基板122の間の温度差が小さくなっていく。そのため、発生する電圧も小さくなる。この現象は、熱電変換素子142を用いる上で、避けることのできない問題である。そのため、従来は、熱電変換素子142の出力電圧が、飽和した状態でも常に電子機器駆動回路113または発振回路4の最低駆動電圧以上になるように、熱電材料エレメントを直列に接続しなければならない。
【0053】
さらに、熱電変換素子142は温度差で発電し、周囲の温度に大きく影響されるため、より多くの熱電材料エレメントを直列に接続しなければならない。このため、熱電変換素子142はより大型なものとなってしまうと同時に、熱の流動経路も多くなるのでより大きな放熱板を基板122に必要とする。しかし、本発明の電子機器1では、熱電変換素子142の出力電圧が出力されていない状態(出力電圧=0V)から時間的に変化して発振回路最低駆動電圧を超えた時、ショットキーダイオード91を通して、発振回路4の発振回路電源端子22に発電機または電源2の電圧が入力され、発振回路4を駆動し、発振が開始される。発振が開始された発振回路4は、パルス信号出力端子24にパルス信号を出力し、昇圧回路3のパルス信号入力端子36に信号を入力する。昇圧回路3はパルス信号をNチャネル型MOSトランジスタ32のゲートに受けて、発電機または電源2の出力電圧の昇圧を開始する。この時、昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5と発振回路4の発振回路電源端子22が接続されているため、昇圧された電圧が発振回路4の電源となる。発電機または電源2の出力端子と発振回路電源端子22の間にはショットキーダイオード91が接続されているため、一旦、発振回路4が動作して昇圧が開始されると、発振回路4は昇圧回路3で昇圧した電圧を電源として使う。このため、熱電変換素子142の出力電圧が、一旦発振回路最低駆動電圧を越えれば、時間により変化して発振回路最低駆動電圧を下回っても、昇圧を続けることができ、電子機器1を駆動し続ける。よって、図13に示した熱電変換素子142の出力電圧のピーク値が、発振回路最低駆動電圧以上であれば、熱電変換素子142の出力電圧が飽和状態でも昇圧を行い、電子機器1を駆動し続ける。この発明により、従来より熱電変換素子142の大きさを小型化することができる。
【0054】
(実施例6)
実施例5を腕時計に用いた場合について説明する。尚、本実施例を他の時刻表示機能を有する電子機器1に用いた場合も同様である。
実施例5を腕時計に用いた場合の構成は、熱電変換素子142と、熱電変換素子142の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、熱電変換素子142で発電した電力と昇圧回路3で昇圧された電力を整流するショットキーダイオード91と、昇圧回路3で昇圧された電圧値に応じて時計ムーブメント153、蓄電器112、または蓄電器112から時計ムーブメント153に電力を振り分ける制御回路111と、昇圧された電力を蓄電し、時計ムーブメント153に電力を供給する蓄電器112と、昇圧回路3で昇圧された電力、あるいは、蓄電器112に蓄えられた電力を用いて動作する時計ムーブメント153で構成する。以上の構成の接続は、実施例4で説明した接続と同様である。
【0055】
図14は腕時計に熱電変換素子142を組み込んだ場合の断面図である。腕時計は、金属等の熱伝導のよい材料で作られたケース141、裏ブタ151、腕の体表温度をケース141に伝えるのを防ぐプラスチック部材152、時計ムーブメント153、文字板143、文字板143上の表面ガラス154、そして熱電変換素子142から構成される。本実施例で用いられる回路は、時計ムーブメント153内に作られる。裏ブタ151と熱電変換素子142の基板121を接触させ、腕の体表熱を熱電変換素子142の基板121に伝える。熱電変換素子142のもう一方の基板122は、時計ケース141と接触させ、外気の熱を伝える放熱板の役割を果たす。プラスチック部材152は、腕の体表熱で暖められた裏ブタ151の熱が、時計ケース141に伝わらないようにするための断熱材である。上記のような構成の腕時計を腕に装着することで、熱電変換素子142の基板間に温度差を生じ、電圧を発生する。ここで、熱電変換素子142の基板間に効率よく温度差を与えるには、基板上下の熱容量に差を持たせることで行う。つまり、裏ブタ151と熱電変換素子の基板121の合計熱容量より熱電変換素子の基板122とケース141の合計熱容量を大きくすることで、基板121の熱が熱電材料エレメントを伝わって基板122に伝わり、基板間の温度差がなくなって飽和に達するのを防ぎ、熱電変換素子142の基板間に効率よく温度差を与える。また、図15は熱電変換素子142のPN接合を複数個直列に接続した素子を1モジュールとして腕時計内部に12個直列に接続してならべた上面透視図である。このようにならべて接続することで、熱電変換素子142の出力電圧をかせぐ。
【0056】
本実施例の腕時計では、熱電変換素子142がPN接合50対のモジュールを12対直列に接続し、発振回路4、昇圧回路3内のトランジスタのしきい値電圧を0.3Vとした。これらの値は、時計の大きさ、時計の吸発熱量により変えていかなければならない。
熱電変換素子142は、熱電材料エレメントの1本の発電量が約200μV/℃であるから、1.5Vで駆動する時計ムーブメント153を直接熱電変換素子142で駆動するには、基板間温度差=2℃として、PN接合が最低18125対必要となる。しかし、約2000対の素子を腕時計の中に納めるのは技術的に難しい。そのため、PN接合対を少なくして昇圧して1.5Vを稼ぐ方法になるが、その方法でも、熱電変換素子142から発生される定常状態の電圧は、昇圧回路3を駆動する発振回路4の最低駆動電圧を越えなければならなかった。これに対し、本実施例では、図13に示す熱電変換素子142の特性を利用しているので、腕時計を腕に装着した直後の発電電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、定常状態の発電電圧が発振回路最低駆動電圧を下回っても昇圧が可能である。本実施例では、腕に装着した直後の電圧が2V前後、定常状態で約0.5Vの発電力である。また、発振回路4は、トランジスタのしきい値電圧が0.3Vの時、発振回路最低駆動電圧が約0.7Vとなる。
【0057】
本実施例の動作原理は、熱電変換素子142の出力電圧が出力されていない状態(出力電圧=0V)から、腕に装着して熱電変換素子142の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を超えた時、ショットキーダイオード141を通して、発振回路4の発振回路電源端子22に出力電圧が入力され、発振回路4を駆動し、発振が開始される。発振が開始された発振回路4は、パルス信号出力端子24にパルス信号を出力し、昇圧回路3のパルス信号入力端子36に信号を入力する。昇圧回路3はパルス信号をNチャネル型MOSトランジスタ32のゲートに受けて、熱電変換素子142の出力電圧の昇圧を開始する。この時、昇圧回路3の昇圧電圧出力端子5と発振回路4の発振回路電源端子22が接続されているため、昇圧された電圧が発振回路4の電源となる。熱電変換素子142の出力端子と発振回路電源端子22の間にはショットキーダイオード141が接続されているため、一旦、発振回路4が動作して昇圧が開始されると、発振回路4は昇圧回路3で昇圧した電圧を電源として使う。このため、熱電変換素子142の出力電圧が、一旦発振回路最低駆動電圧を越えれば、定常状態で発振回路最低駆動電圧を下回っても、昇圧を続けることができる。また、このシステムでは、蓄電器112の電圧を発振回路4の発振開始電圧に使うことも可能である。つまり、制御回路111を通して発振回路電源端子22に電圧を供給し、発振を開始させる。一旦、発振回路4が動作して昇圧が開始されると、後は上記動作と同じように、昇圧された電圧が発振回路4の電源となる。昇圧された電圧Vppを受ける制御回路111は、昇圧された電圧Vppの値により、時計ムーブメント153や蓄電器112に電力を振り分ける。昇圧された電圧Vppが、時計ムーブメント153を駆動するのに丁度必要な電圧1.2から1.5Vの場合、制御回路111は昇圧回路3で昇圧された電力を時計ムーブメント153に供給する。そして、昇圧された電圧Vppが、時計ムーブメント153を駆動するのに充分の電圧1.5V以上であった場合、制御回路111は昇圧された電力を時計ムーブメント153と蓄電器112の両方に供給する。そして、昇圧された電圧Vppが、時計ムーブメント153を駆動することができない電圧1.2V以下の場合、制御回路111は蓄電器112から時計ムーブメント153に電力を供給する。この動作により、昇圧された電圧が下がって時計ムーブメント153を駆動することができなくても、蓄電器112からの電力で動作することができるので、時計ムーブメント153を駆動させ続けることが可能となる。
【0058】
以上の構成としたことにより、熱電変換素子142の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、熱電変換素子142の大きさを小型化することができる。熱電変換素子142を小型化できることによって、特に携帯時計機器への応用が高い。また、一度、熱電変換素子の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに時計ムーブメント153を駆動し続けることが可能となる。さらに、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。また、蓄電器112に電力が充電されていないときに蓄電器112に充電をしようとすると、素子を直列接続した内部抵抗の大きい熱電変換素子142は、熱電変換素子142の出力電圧がドロップしてしまい、蓄電器112への充電時間が非常に多くかかってしまう。しかし、本発明の電子機器1では、昇圧回路3で昇圧された電圧の値に応じて、昇圧後の電力を蓄電器112や時計ムーブメント153に振り分けるので、熱電変換素子142から供給された電力を効率よく消費することができるという効果がある。
【0059】
【発明の効果】
本発明では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4で構成するため、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。
【0060】
また、本発明では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4で構成するため、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、一度、発振回路最低駆動電圧を越えれば、昇圧回路3を駆動させることができるので、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。
【0061】
また、本発明では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4で構成するため、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、一度、発電機または電源2の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに電子機器駆動回路113を駆動し続けることが可能となる。さらに、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。
【0062】
また、本発明では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、発電機または電源とは別に具備された電力供給源151で構成するため、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、さらに、発電機または電源2が時間的変化で発振回路最低駆動電圧を越えることができなくても、本発明の電子機器1は動作を続けることができるので、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。
【0063】
また、本発明では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、発電機または電源とは別に具備された電力供給源151で構成するため、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、さらに、発電機または電源2が時間的変化で発振回路最低駆動電圧を越えることができなくても、本発明の電子機器1は動作を続けることができるので、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、一度、発電機または電源2とは別に具備された電力供給源151の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに電子機器駆動回路113を駆動し続けることが可能となる。さらに、発電機または電源2とは別に具備された電力供給源151は、常に発振回路4に電力を供給する必要がないので、小型化することが可能である。また、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。
【0064】
また、本発明では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、発電機または電源で発電した電力と昇圧回路3で昇圧された電力を整流するショットキーダイオード141と、昇圧回路3で昇圧された電圧値に応じて電子機器駆動回路113、蓄電器112、または蓄電器112から電子機器駆動回路113に電力を振り分ける制御回路111と、昇圧された電力を蓄電し、電子機器駆動回路113に電力を供給する蓄電器112と、昇圧回路3で昇圧された電力、あるいは、蓄電器112に蓄えられた電力を用いて動作する電子機器駆動回路113で構成するため、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、一度、発電機または電源2の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに電子機器駆動回路113を駆動し続けることが可能となる。さらに、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。また、蓄電器112に電力が充電されていないときに蓄電器112に充電をしようとすると、内部抵抗の大きい発電機や電源の場合、発電機または電源2の出力電圧がドロップしてしまい、蓄電器112への充電時間が非常に多くかかってしまう。しかし、本発明の電子機器1では、昇圧回路3で昇圧された電圧の値に応じて、昇圧後の電力を蓄電器112や電子機器駆動回路113に振り分けるので、発電機や電源から供給された電力を効率よく消費することができるという効果がある。
【0065】
また、本発明では、P型熱電材料エレメント123とN型熱電材料エレメント124が二枚の基板に挟まれ、基板上でP型熱電材料エレメント123とN型熱電材料エレメント124が金属等の導電性物質125、126を介してPN接合され、複数個直列に接続されている熱電変換素子142と、熱電変換素子142の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、発電機または電源で発電した電力と昇圧回路3で昇圧された電力を整流するショットキーダイオード141と、昇圧回路3で昇圧された電圧値に応じて電子機器駆動回路113、蓄電器112、または蓄電器112から電子機器駆動回路113に電力を振り分ける制御回路111と、昇圧された電力を蓄電し、電子機器駆動回路113に電力を供給する蓄電器112と、昇圧回路3で昇圧された電力、あるいは、蓄電器112に蓄えられた電力を用いて動作する電子機器駆動回路113で構成するため、電子機器1を駆動し続ける場合、熱電変換素子142の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、熱電変換素子142の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、携帯機器への応用が高まる。また、一度、熱電変換素子142の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに電子機器駆動回路113を駆動し続けることが可能となる。特に熱電変換素子142は、温度差ができた瞬間の出力電圧が、時間的に経過した定常状態の発電電圧の数倍出力されるので、本発明の電子機器1に非常に良く適応できる。さらに、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。また、蓄電器112に電力が充電されていないときに蓄電器112に充電をしようとすると、内部抵抗の大きい発電機や電源の場合、発電機または電源2の出力電圧がドロップしてしまい、蓄電器112への充電時間が非常に多くかかってしまう。しかし、本発明の電子機器1では、昇圧回路3で昇圧された電圧の値に応じて、昇圧後の電力を蓄電器112や電子機器駆動回路113に振り分けるので、熱電変換素子142から供給された電力を効率よく消費することができるという効果がある。
【0066】
また、本発明では、発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または電圧が時間により変動する電源と、発電機または電源2の出力電圧を昇圧する昇圧回路3と、昇圧回路3を駆動させる発振回路4と、発電機または電源で発電した電力と昇圧回路3で昇圧された電力を整流するショットキーダイオード141と、昇圧回路3で昇圧された電圧値に応じて時計ムーブメント153、蓄電器112、または蓄電器112から時計ムーブメント153に電力を振り分ける制御回路111と、昇圧された電力を蓄電し、時計ムーブメント153に電力を供給する蓄電器112と、昇圧回路3で昇圧された電力、あるいは、蓄電器112に蓄えられた電力を用いて動作する時計表示機能を有する時計ムーブメント153で構成するため、発電機または電源2の出力電圧を常に発振回路最低駆動電圧以上に保つ必要がなくなり、発電機または電源2の大きさを小型化することができる。発電機または電源2を小型化できることによって、特に携帯時計機器への応用が高い。また、一度、発電機または電源2の出力電圧が発振回路最低駆動電圧を越えれば、発振回路4が動作を始め、昇圧を行い、昇圧された電力を用いて発振回路4を駆動するので、他の電力供給源なしに時計ムーブメント153を駆動し続けることが可能となる。さらに、従来の電子機器では昇圧しない、発振回路最低駆動電圧以下の電圧を昇圧することができるので、システム全体の電力効率が向上する効果がある。また、蓄電器112に電力が充電されていないときに蓄電器112に充電をしようとすると、内部抵抗の大きい発電機や電源の場合、発電機または電源2の出力電圧がドロップしてしまい、蓄電器112への充電時間が非常に多くかかってしまう。しかし、本発明の電子機器1では、昇圧回路3で昇圧された電圧の値に応じて、昇圧後の電力を蓄電器112や時計ムーブメント153に振り分けるので、発電機や電源から供給された電力を効率よく消費することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器の第1実施例のシステムブロック図である。
【図2】本発明の電子機器のコイル昇圧で用いられる発振回路の回路図である。
【図3】本発明の電子機器のコイル昇圧方式の昇圧回路図である。
【図4】本発明の電子機器のスイッチドキャパシタ方式の昇圧回路ブロック図である。
【図5】本発明の電子機器のスイッチドキャパシタ方式昇圧で用いられる発振回路の回路図である。
【図6】本発明の電子機器のスイッチドキャパシタ方式の第1昇圧回路の回路図である。
【図7】本発明の電子機器のスイッチドキャパシタ方式の第2昇圧回路の回路図である。
【図8】本発明の電子機器のスイッチドキャパシタ方式の第3、4昇圧回路の回路図である。
【図9】本発明の電子機器の第2実施例のシステムブロック図である。
【図10】本発明の電子機器の第3実施例のシステムブロック図である。
【図11】本発明の電子機器の第4実施例のシステムブロック図である。
【図12】熱電変換素子の上面透視図及び断面図である。
【図13】熱電変換素子の時間変化による出力電圧特性である。
【図14】本発明の電子機器で、熱電変換素子を腕時計に配置した時の上面透視図である。
【図15】本発明の電子機器で、熱電変換素子を腕時計に配置した時の断面図である。
【符号の説明】
1 電子機器
2 発電機または電源
3 昇圧回路
4 発振回路
5 昇圧電圧出力端子
13、14、15、17、18、41 インバータ回路
19、20、21、46、47、48 コンデンサ
16 2入力NAND回路
22 発振回路電源端子
23、35 GND端子
24 パルス信号出力端子
31 昇圧用コイル
32 Nチャネル型MOSトランジスタ
33、91、102 ショットキーダイオード
34 起電圧入力端子
35 パルス信号入力端子
42 第1昇圧回路
43 第2昇圧回路
44 第3昇圧回路
45 第4昇圧回路
51、52、53、54、55 インバータ回路
56、57、58 コンデンサ
61、71、81 第1パルス信号入力端子
62、72、82 第2パルス信号入力端子
63、64、65、66 Nチャネル型MOSトランジスタ
67、77、87 コンデンサ
68、78、88 出力端子
69、79、89 GND端子
70、80 入力端子
73、74、75、85 Nチャネル型MOSトランジスタ
76、83、84、86 Pチャネル型MOSトランジスタ
101 電力供給源
111 制御回路
112 蓄電器
113 電子機器駆動回路
121、122 基板
123 P型熱電材料エレメント
124 N型熱電材料エレメント
125、126 導電性物質
127、128 熱電変換素子の電極
141 ケース
142 熱電変換素子
143 文字板
151 裏ブタ
152 プラスチック部材
153 時計ムーブメント
154 表面ガラス

Claims (8)

  1. 発電した電力の電圧が時間により変動する発電機、または、
    電圧が時間により変動する電源を有する給電装置と、
    前記給電装置からの電圧を昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路を駆動させる発振回路と、を備えるとともに、
    前記給電装置の電圧が前記発振回路の作動する電圧を上回り前記発振回路が発振を開始すると、その後に前記発振回路が作動する電圧よりも低い電圧に前記給電装置が低下したときでも、前記発振回路が前記昇圧回路を駆動することを特徴とする電子機器。
  2. 前記発振回路の発振開始を前記給電装置の電圧で行う回路を有することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記発振回路の発振開始を前記給電装置の電圧で行い、発振開始後の発振を昇圧回路で昇圧された電圧で行なう回路を有することを特徴とする請求項2記載の電子機器。
  4. 前記発振回路の発振開始を、前記給電装置とは別に具備された電力供給源により発振する回路を有することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  5. 前記発振回路の発振開始を、前記電力供給源で行い、発振開始後の発振を昇圧回路で昇圧された電圧で行なう回路を有する請求項4記載の電子機器。
  6. 発電した電力の電圧が時間により変動する発電機または電圧が時間により変動する電源を有する給電装置と、
    前記給電装置の電圧を昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路を駆動させる発振回路と、
    前記給電装置で発電した電力と前記昇圧回路で昇圧された電力を整流するショットキーダイオードと、
    前記昇圧回路で昇圧された電圧値に応じて、前記昇圧回路から電子機器駆動回路または蓄電器に電力を振り分けるか、または蓄電器から電子機器駆動回路に電力を振り分けるかを行う制御回路と、
    昇圧された電力を蓄電し、電子機器駆動回路に電力を供給する蓄電器と、
    前記昇圧回路で昇圧された電力、あるいは、前記蓄電器に蓄えられた電力を用いて動作する電子機器駆動回路と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  7. 前記給電装置が、P型熱電材料エレメントとN型熱電材料エレメントが二枚の基板に挟まれ、基板上でP型熱電材料エレメントとN型熱電材料エレメントが金属等の導電性物質を介してPN接合され、複数個直列に接続されている熱電変換素子であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の電子機器。
  8. 前記電子機器駆動回路が時刻表示機能を有することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の電子機器。
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