JP3611265B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の車両用空調装置の縦断面図、図5は同空調装置の中央部にあるクーラケースの側面図である。図において、2はファンケース、3aは上側クーラケース、3bは前記上側クーラケースと一体となって一つのクーラケースを構成する下側クーラケース、4はヒータケース、13はファンケース2とクーラケース3a,3bとを結合するバンド、14はクーラケース3a,3bとヒータケース4とを結合するバンドである。上記のものと、ヒータケース4に連る図示していない吹出口ダクトとによって、ケーシング1が構成され、内部に空気流路が形成される。5はファンケース2内に設けられている送風ファンであり、図示していない電動モータに直結されて駆動される。41はファンケース2に設けられている内気吸込口、42は外気吸込口、9は内外気切換ダンパであり、このダンパを回動させることにより、前記吸込口のいずれかを開いて車室内空気または車両外空気のいずれかを導入する。図中の矢印は空気の流れ方向である。
【0003】
6は送風ファン5の下流側のクーラケース3a,3b内に設けられているエバポレータ、10はエバポレータ6と上側クーラケース3aとの間に設けられている上側インシュレーション、11はエバポレータ6と下側クーラケース3bとの間に設けられている下側インシュレーションである。これらインシュレーションは弾力性ある材料で作られている。このエバポレータには、図示していないが、冷媒入口と冷媒出口が設けられ、冷媒入口は冷媒配管を介して膨張弁に接続され、冷媒出口は冷媒配管を介して圧縮機に接続されている。
【0004】
7はエバポレータ6の下流側のヒータケース4内に設けられているヒータ、8は同ヒータの上流側に近接して設けられているエアミックスダンパである。ヒータ7には図示していないが、温水入口と温水出口が設けられ、これらは温水配管を介して車両のエンジンの冷却水回路に接続され、循環回路が形成されている。エアミックスダンパ8はヒータ7への空気流入を遮断する位置と同ヒータの前面を開放する位置との間で回動し、ヒータによる空気の加熱を調節することができる。43は図示していない空気吹出口に連る吹出流路である。
【0005】
15はエバポレータ6の上流側近傍に設けられているエアフィルタであり、吸込まれた空気中のホコリや臭気を除去し、新鮮な空気を車両室内へ供給するために設置されているものである。エアフィルタ15は、そのエレメントの清掃交換等のメインテナンスを必要とするので、ケーシング1が車両に装着された状態において、クーラケース3a,3bの側面から着脱ができるようになっている。
【0006】
上記構成の車両用空調装置が運転される時には、送風ファン5が駆動され、車室内空気または車両外空気が吸込口から導入され、ケーシング1の空気流路内に圧送される。空気はエアフィルタ15で除塵除臭され、エバポレータ6に入り、そのフィンの間隙を通過する過程でそのチューブを流れる冷媒と熱交換することによって冷却され、ヒータ7の上流側空気流路へ送り出される。冷却された空気はエアミックスダンパ8の位置に応じてヒータ7を通過する空気とヒータ7をバイパスする空気に分れ、ヒータ下流側で再び混合されて温度が調節され、図示していない吹出口切換モードダンパで選択された吹出口から調和空気となって車室内へ吹出される。
【0007】
エアフィルタ15の装着のために、図5に示されるように、クーラケース3a,3bの側面に挿入口18が設けられている。エアフィルタ15の本体上面および下面には図4に示されるように突出したガイド17a,17bが形成され、またクーラケース3a,3bの上下の内壁面にはガイドレール16a,16bが設けられている。エアフィルタ15のガイド17a,17bは上記ガイドレール16a,16bのそれぞれの溝に沿って挿入され、エアフィルタが保持され、挿入口18のカバーを介して固定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図6は上記空調装置のエアフィルタ保持部の拡大断面図であり、(a)は上側ガイドレール16a,(b)はエアフィルタ15、(c)は下側ガイドレール16bの各断面図である。前述のようにエアフィルタ15は上下のガイドレール16a,16bによってクーラケース内に保持されるが、クーラケースをガタ無しで保持するためには、装着時における、上側ガイドレール端面Aとエアフィルタ本体上面Bとの間の隙間、エアフィルタ本体下面Cと下側ガイドレール端面Dとの間の隙間を最小にし、かつ挿入作業を円滑にするための適正隙間を維持するよう、クーラケースの上下ガイドレールの端面A,D間の寸法精度を維持管理することが必要であるが、これには大きな困難が伴う。クーラケースの上下ガイドレールの端面間の寸法が大きすぎる場合は、エアフィルタ本体間に過大の隙間を生じ、エアフィルタを通過する空気の風圧等で振動し、騒音発生の要因となり、また、上記クーラケースの上下ガイドレールの端面間の寸法が過小の場合は、エアフィルタの挿入困難となる等の問題があった。
【0009】
本発明は上記従来技術の欠点を解消し、多少の誤差があっても容易に、かつガタ無く、エアフィルタの挿入ができ、騒音発生も防止しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決したものであって、一方の端に空気吸込口、他方の端に空気吹出口を設けたケーシング内の上記空気吸込口と空気吹出口との間に形成された空気流路中に、送風ファン、エバポレータ、エアミックスダンパ、ヒータ、及び吹出口切換モードダンパを備え、上記エバポレータと上記ケーシングの一部をなす上下二分割構造のクーラケースとの間に弾性材からなるインシュレーションが装着され、上記クーラケースの側面部に上記エバポレータの上流側に隣接してエアフィルタを挿入するための挿入口を備え、エアフィルタがクーラケースの上部及び底部の内壁面に設けられた上側及び下側ガイドレールに沿って挿入装着される車両用空調装置において、上記下側ガイドレールが設けられているクーラケースの上記底部内壁面は、少なくとも下側ガイドレールよりエバポレータ側において、エアフィルタ挿入口側が低く奥側が高い傾斜面となし、上記エバポレータと上記クーラケースとの間に設けられている上記インシュレーションのエアフィルタ側端部は、延長されて前記エアフィルタと前記底部内壁面との間に挟まれ、当該エアフィルタが上記エアフィルタ挿入口に挿入されると上記エアフィルタが上記インシュレーションを圧縮するものであって、上記インシュレーションは、前記エアフィルタを前記クーラケースに収納した位置で前記インシュレーションの端部が最大に圧縮されるように設けられることを特徴とする車両用空調装置に関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態に係る車両用空調装置の縦断面図、図2は同空調装置のクーラケースの側面図、図3は図2の III−III 断面図である。図1,図3において19は下側ガイドレール16bのエバポレータ側(下流側)のクーラケース底部内壁面である。この底部内壁面は、図3に見られるように、エアフィルタ挿入口18の入口側を低く、奥側を高くした傾斜面として形成されている。またこの底部内壁面19は、図1に見られるように、下側インシュレーション11を延長し、その延長された部分によって覆われている。インシュレーションは弾力性ある材料で作られている。上記以外の部分の構成は従来技術と同じである。
【0012】
本装置において、エアフィルタ15がクーラケースのエアフィルタ挿入口18に挿入されると、エアフィルタの本体下面部が上記下側インシュレーション11を圧縮した状態となり、エアフィルタはインシュレーション11の弾力性によって上方に押され、エアフィルタの本体上面部は上側ガイドレール16aの端面に押し付けられた状態で保持される。これによってエアフィルタは、ガタの無い状態で保持されることになる。
【0013】
すなわち、上下ガイドレール間の寸法と、エアフィルタ本体高さ寸法間の許容誤差は、インシュレーション11によって吸収されクーラケースのガイドレールの寸法管理が容易となり、かつインシュレーションは柔軟性があるので、エアフィルタ挿入が円滑に行なわれるとともに、エアフィルタをクーラケースに収納した位置では、エアフィルタ本体がインシュレーションを最大に圧縮した状態となって、インシュレーションの弾力性により、エアフィルタをクーラケースの上側ガイドレールに押し上げ、押しつけることとなるので、クーラケースとエアフィルタ間の隙間なく保持され騒音の発生も防止される。
【0014】
【発明の効果】
本発明の車両用空調装置においては、上記下側ガイドレールが設けられているクーラケースの上記底部内壁面は、少なくとも下側ガイドレールよりエバポレータ側において、エアフィルタ挿入口側が低く奥側が高い傾斜面となし、上記エバポレータと上記クーラケースとの間に設けられている上記インシュレーションのエアフィルタ側端部は、延長されて前記エアフィルタと前記底部内壁面との間に挟まれ、当該エアフィルタが上記エアフィルタ挿入口に挿入されると上記エアフィルタが上記インシュレーションを圧縮するものであって、上記インシュレーションは、前記エアフィルタを前記クーラケースに収納した位置で前記インシュレーションの端部が最大に圧縮されるように設けられるようにしたので、上下ガイドレール間の寸法に多少の誤差があっても、エアフィルタの弾性によって、エアフィルタはガタの無い状態で保持され、また騒音の発生も防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る車両用空調装置の縦断面図。
【図2】同空調装置のクーラケースの側面図。
【図3】図2の III−III 断面図。
【図4】従来の車両用空調装置の縦断面図。
【図5】同空調装置のクーラケースの側面図。
【図6】同空調装置におけるエアフィルタ保持部の拡大断面図であり、(a)は上側ガイドレール、(b)はエアフィルタ、(c)は下側ガイドレールの各断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
2 ファンケース
3a,3b クーラケース
4 ヒータケース
5 送風ファン
6 エバポレータ
7 ヒータ
8 エアミックスダンパ
10 上側インシュレーション
11 下側インシュレーション
15 エアフィルタ
16a,16b ガイドレール
17a,17b エアフィルタ本体ガイド
18 挿入口
19 クーラケース底部内壁面
41 内気吸込口
42 外気吸込口
43 吹出流路
A 上側ガイドレール端面
B エアフィルタ本体上面
C エアフィルタ本体下面
D 下側ガイドレール端面
Claims (1)
- 一方の端に空気吸込口、他方の端に空気吹出口を設けたケーシング内の上記空気吸込口と空気吹出口との間に形成された空気流路中に、送風ファン、エバポレータ、エアミックスダンパ、ヒータ、及び吹出口切換モードダンパを備え、上記エバポレータと上記ケーシングの一部をなす上下二分割構造のクーラケースとの間に弾性材からなるインシュレーションが装着され、上記クーラケースの側面部に上記エバポレータの上流側に隣接してエアフィルタを挿入するための挿入口を備え、エアフィルタがクーラケースの上部及び底部の内壁面に設けられた上側及び下側ガイドレールに沿って挿入装着される車両用空調装置において、上記下側ガイドレールが設けられているクーラケースの上記底部内壁面は、少なくとも下側ガイドレールよりエバポレータ側において、エアフィルタ挿入口側が低く奥側が高い傾斜面となし、上記エバポレータと上記クーラケースとの間に設けられている上記インシュレーションのエアフィルタ側端部は、延長されて前記エアフィルタと前記底部内壁面との間に挟まれ、当該エアフィルタが上記エアフィルタ挿入口に挿入されると上記エアフィルタが上記インシュレーションを圧縮するものであって、上記インシュレーションは、前記エアフィルタを前記クーラケースに収納した位置で前記インシュレーションの端部が最大に圧縮されるように設けられることを特徴とする車両用空調装置。
Priority Applications (1)
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JP17346496A JP3611265B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17346496A JP3611265B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | 車両用空調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1016533A JPH1016533A (ja) | 1998-01-20 |
JP3611265B2 true JP3611265B2 (ja) | 2005-01-19 |
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ID=15960968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP17346496A Expired - Fee Related JP3611265B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3611265B2 (ja) |
-
1996
- 1996-07-03 JP JP17346496A patent/JP3611265B2/ja not_active Expired - Fee Related
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