JP3611194B2 - 再生ユニットケースおよびdvdとビデオカセットとの一体型再生装置 - Google Patents

再生ユニットケースおよびdvdとビデオカセットとの一体型再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再生ユニットケースおよびDVDとビデオカセットとの一体型再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子機器の筐体構造として、特開平6−21663号公報に開示された技術が知られている。この筐体構造においては、シャーシベースに対して内側方向に突設したエンボス列を構成し、当該シャーシベースに対するシールドカバーにも対応するエンボスを設け、シャーシベースのエンボスによってプリント基板を支持するとともに、シャーシベースのエンボスとシールドカバーのエンボスとを嵌合させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の電子機器の筐体構造においては、シールドカバーの周縁部を鉤状に成形する必要がなく、また、特に切り起こし部分を形成する必要がないので、小さな外形寸法にてケースを構成することができるし、簡単確実にプリント基板を支持することができた。しかし、近年のビデオデッキ等の映像再生装置においては、技術の進歩とともに新たな規格や記録/再生方式が開発され、旧来方式から新方式への過渡期や、特殊な用途、あるいは利用者の多様なニーズに対応するため、異なった方式の再生ユニットを一つの装置内に併存させることがある。このような装置においては、単一方式の再生装置においてはあり得なかったノイズ源に対する対策を行う必要があることを意味しており、また、そのノイズ源は上述の従来例にて対応するようなプリント基板からのものには限られない。
【0004】
例えば、VCRにおいて通常はシリンダドラム周辺に磁気遮蔽板を設けるが、VCRと他の方式の再生ユニットとを併存させる場合にこのような磁気遮蔽板で磁気ノイズを十分に遮蔽できるとは限らない。しかしながら、他の方式の再生ユニットを上述の筐体構造のように遮蔽要の部材で完全に覆ってしまうのは、このような複数方式併存装置をいたずらに大きくしてしまう。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、複数の方式の再生ユニットを単一装置に併存させるに当たり、高周波発生機器を効率よくシールドすることが可能な再生ユニットケースおよびDVDとビデオカセットとの一体型再生装置を提供すること目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため第一の再生系ユニットと第二の再生系ユニットとを収容する再生ユニットケースであって、下面を形成するシャーシと、後面を形成するリアパネルと、上面および側面を形成する断面略コの字形状の上面パネルと、上記第一の再生系ユニットにおいて再生する記録媒体を挿入する挿入穴と上記第二の再生系ユニットにおいて再生する記録媒体を挿入する挿入穴とが形成された前面を形成するフロントパネルと、上記再生ユニットケースの前後方向に配向されることにより、内部を左右方向に分割して上記第一の再生系ユニット収容領域および第二の再生系ユニット収容領域とする分割磁気遮蔽板と、第一の再生系ユニットの上方に配設される上方磁気遮蔽板と、第一の再生系ユニットの前方に配設される前方磁気遮蔽板とを具備する構成としてある。
【0006】
上記の構成において、当該再生ユニットケースは第一の再生系ユニットと第二の再生系ユニットとを収容するようになっており、外装はシャーシとリアパネルと上面パネルとフロントパネルとから構成されている。シャーシは下面を形成し、リアパネルは後面を形成し、フロントパネルは前面を形成するようになっており、断面略コの字形状の上面パネルを上部に被せることによって筐体を構成する。上面パネルは断面略コの字形状であることから筐体の上面および側面を構成する。尚、上記フロントパネルには第一および第二の再生ユニットのそれぞれにて再生する記録媒体を挿入する挿入穴が形成されている。
【0007】
分割磁気遮蔽板は上記再生ユニットケースの前後方向に配向されることにより、内部を左右方向に分割して上記第一の再生系ユニット収容領域および第二の再生系ユニット収容領域とする。また、上方磁気遮蔽板は第一の再生系ユニットの上方に配設され、前方磁気遮蔽板は第一の再生系ユニットの前方に配設される。すなわち、上記第一の再生系ユニットと第二の再生系ユニットとを上記筐体内部に収容するために、筐体内部は前後方向に配向された分割磁気遮蔽板にて仕切られており、それぞれの再生系ユニットを収容するための領域が左右方向に分割されつつ形成されている。一方、この分割磁気遮蔽板は磁気遮蔽材として作用するので、分割磁気遮蔽板が筐体内部を仕切ることによって筐体の強度を向上させると同時に磁気遮蔽を行うことが可能であり、筐体内に磁気遮蔽板を効率的に配置することができる。
【0008】
さらに、上方磁気遮蔽板を第一の再生系ユニットの前方に配設し、前方磁気遮蔽板を第一の再生系ユニットの前方に配設する。従って、上記分割磁気遮蔽板によって第一の再生系ユニットと第二の再生系ユニットとが隣接する位置の磁気遮蔽が行われ、上方磁気遮蔽板と前方磁気遮蔽板とによって第一の再生系ユニットの上方および前方の磁気遮蔽が行われる。すなわち、かかる磁気遮蔽によって第一の再生系ユニットから第二の再生系ユニットへの磁気の影響および第二の再生系ユニットから第一の再生系ユニットへの磁気の影響を低減することができる。
【0009】
また、このように筐体内に効率的に磁気遮蔽板を配設するケースを適用するのに好適な具体例として上記第一の再生系ユニットは、高周波信号を放出する機器である構成としても良い。上記の発明においては、第一の再生系ユニットは高周波信号を放出する機器であるが、上記分割磁気遮蔽板と上方磁気遮蔽板と前方磁気遮蔽板とによってその側面方向と上面方向と前面方向とが磁気的に遮蔽されているので、当該高周波信号による磁気が遮蔽されて第二の再生系ユニットに与える影響を低減することができる。
【0010】
さらに、かかる高周波信号を放出する機器の具体例として上記第一の再生系ユニットは、DVDの再生ユニットである構成としても良い。上記のような構成においては、上記第一の再生系ユニットはDVDの再生ユニットである。同DVDの再生ユニットには、DVDから所定の再生信号を出力するための種々の回路が備えられており、光ピックアップ部やMPEGマイコン等から高周波信号を放出する。しかし、本発明にかかる再生ユニットケースにおいて第一の再生系ユニットとしてこのDVDの再生ユニットを使用することによって、上記高周波信号を遮蔽し、第二の再生系ユニット等に与える影響を低減することができる。
【0011】
さらに、第二の再生系ユニットに使用して好適な具体例として上記第二の再生系ユニットは、再生媒体として磁気記録媒体を使用する機器である構成としても良い。上記のような構成においては、第二の再生系ユニットにて再生する媒体は磁気記録媒体である。すなわち、磁気記録媒体においては、例えば、磁性体を塗布した記録媒体を磁化させて情報を記録し、また、磁気ヘッドによって当該磁化された記録媒体から情報を読み出す構成となっており、磁気ノイズは磁化による情報記録および磁化された記録媒体からの情報読みだしの双方にとって致命的なノイズになる。従って、本発明にかかる再生ユニットケースに収容する再生ユニットとして、このような磁気記録媒体の再生ユニットを使用すると好適である。
【0012】
さらに、再生媒体として磁気記録媒体を使用する機器の具体例として上記第二の再生系ユニットは、ビデオカセットの再生ユニットである構成としても良い。上記のような構成においては、第二の再生系ユニットはビデオカセットの再生ユニットである。すなわち、ビデオカセットの再生ユニットにおいては再生に当たり、ビデオテープをシリンダドラムに引き出すなどして読み出しを行うようになっており、通常このビデオテープに対して何らかの磁気遮蔽を行っている。そこで、本発明にかかるケースを使用すると、筐体内に磁気遮蔽板を効率的に配設しつつビデオテープに対する磁気遮蔽を行うことができる。
【0013】
さらに上記分割磁気遮蔽板は、上記シャーシと上記リアパネルとに対して固定される構成としても良い。上記のような構成においては、分割磁気遮蔽板が上記シャーシと上記リアパネルとに対して固定されるので、分割磁気遮蔽板が筐体と一体になることによって再生ユニットケースの強度が向上する。
【0014】
さらに上記上方磁気遮蔽板は、上記シャーシと上記分割磁気遮蔽板とに対して固定される構成としても良い。上記のような構成においては、上方磁気遮蔽板が上記シャーシと上記分割磁気遮蔽板とに対して固定されるので、上方磁気遮蔽板が筐体と一体になることによって再生ユニットケースの強度が向上する。
【0015】
さらに、上記前方磁気遮蔽板は、上記シャーシと上記分割磁気遮蔽板とに対して固定される構成としても良い。上記のような構成においては、上記前方磁気遮蔽板が上記シャーシと上記分割磁気遮蔽板とに対して固定されるので、上記前方磁気遮蔽板が筐体と一体になることによって再生ユニットケースの強度が向上する。
【0016】
さらに装填されるDVDに記録された所定の再生信号を読み出して出力するためのメカを備えたDVDユニットと、装填されるビデオカセットのビデオテープに記録された所定の再生信号を読み出して出力するためのメカを備えたビデオカセットユニットとの双方を備えたDVDとビデオカセットとの一体型再生装置であって、上記DVDユニットとビデオカセットユニットとが載置固定されるとともに本DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の下面を形成するシャーシと、本DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の後面を形成するように上記シャーシに固定されるリアパネルと、本DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の上面および側面を形成するように上記シャーシに固定される断面略コの字形状の上面パネルと、上記DVDユニットの前面においてDVDを装填可能に進退するトレーを露出させるためのトレー用穴と上記ビデオカセットを上記ビデオカセットユニットに装填させるための挿入経路を露出させるための挿入経路穴とが形成され、本DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の前面を形成するように上記シャーシに固定されるフロントパネルと、板状部材の四方を略直角に屈曲して固定リブを形成するとともに当該板状部材の一部にて上記DVDユニットのトレーを進退可能な進退部を形成し、上記載置固定されるDVDユニットの前方にて当該固定リブを介して上記シャーシに固定される前方磁気遮蔽板と、板状部材の三方を略直角に屈曲して固定リブを形成し、さらに当該板状部材の一部に所定の切り込み入れて略直角に屈曲して固定リブを形成するとともに、本DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の前後方向に配向されつつ当該固定リブを介して上記シャーシおよび上記前方磁気遮蔽板に固定され、内部を左右方向に分割して上記DVDユニットの収容領域およびビデオカセットユニットの収容領域とする分割磁気遮蔽板と、略直角に屈曲された板状部材の一辺を略直角に屈曲して固定リブを形成するとともに当該固定リブを介して上記シャーシに固定され、上記分割磁気遮蔽板の切り込みによる固定リブを介して上記分割磁気遮蔽板に固定されて上記載置固定されるDVDユニットの上方に配設される上方磁気遮蔽板とを具備する構成としてある。
すなわち、上記具体的な構成を有するDVDとビデオカセットとの一体型再生装置として実現しても有効である。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、分割磁気遮蔽板が筐体内部を仕切ることによって筐体の強度を向上させると同時に磁気遮蔽を行うことが可能であり、筐体内に磁気遮蔽板を効率的に配置することが可能な再生ユニットケースを提供することができる。
また第一の再生系ユニットにて発生する高周波信号による磁気が効率的に遮蔽される。
さらにDVDの再生ユニットにて発生する高周波信号による磁気が効率的に遮蔽される。
さらに第一の再生系ユニットからの磁気が遮蔽されて第二の再生系ユニットで使用する磁気記録媒体に与える影響を低減することができる。
【0018】
さらに磁気ノイズがビデオテープに与える影響を低減することができる。
さらに再生ユニットケースの強度が向上する。
さらに再生ユニットケースの強度が向上する。
さらに再生ユニットケースの強度が向上する。
さらに分割磁気遮蔽板が筐体内部を仕切ることによって筐体の強度を向上させると同時に磁気遮蔽を行うことが可能であり、筐体内に磁気遮蔽板を効率的に配置することが可能なDVDとビデオカセットとの一体型再生装置を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるDVDとビデオカセットとの一体型再生装置の外観を斜視図により示し、図2は、上面パネルを取り外した状態の斜視図を示している。尚、当該DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の筐体は本発明の一実施形態にかかる再生ユニットケースである。
DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の筐体の外面は、断面略コの字形状の上面パネル10と前面パネル20とリアパネル30とシャーシ40とから構成されている。
【0020】
シャーシ40は下面を形成するとともにその両側および後部の辺が鉛直上方に向けて略直角に屈曲されている。この屈曲部には複数のビス穴が設けられており、同ビス穴を介して上記上面パネル10およびリアパネル30をビス締め固定するようになっている。また、同シャーシ40の略中央には分割磁気遮蔽板50を前後方向に配向させてビス締め固定するようになっており、同分割磁気遮蔽板50はシャーシ40上方の空間を紙面左右方向に分割し、紙面左方にDVDユニット,紙面右方にビデオカセットユニットを載置固定するための領域を確保している。
【0021】
リアパネル30は、長方形の板状部材の長手辺の双方を略直角に屈曲させるようにして断面略コの字形状に形成されている。さらに、上記シャーシ40の後部屈曲部のビス穴に対応する位置にビス穴が設けられており、同シャーシ40にねじ締め固定されて後面を形成する。また、図示しない複数のコネクタ類が形成されており、当該複数のコネクタ類を介して上記DVDユニットやビデオカセットユニットからの再生信号を出力したり、電源供給を受けるなどしている。
【0022】
前面パネル20には、液晶ディスプレイ21と操作パネル22とこれらに所定の動作を行わせる図示しない制御回路が備えられており、上記上面パネル10の裏面に構成された図示しないCPU等からなる主制御回路に接続され、制御される。この結果、上記液晶ディスプレイ21においては所定のカウンタ表示や再生中の媒体の表示等がなされ、上記操作パネル22においては再生させる媒体の選択や再生,早送り,巻戻し,停止等の動作指示を行うことができる。
【0023】
前面パネル20には、さらにDVD挿入穴23とビデオカセット挿入穴24とが設けられており、同DVD挿入穴23は後述するDVDユニットのトレーが進退可能に設けられた穴であり、当該トレーにDVDを載置してDVDユニット内にDVDを装填することができる。ビデオカセット挿入穴24はビデオカセットを挿入可能に設けられた穴であって筐体奥方に開閉する扉が設けられており、ビデオカセットを挿入して後述するビデオカセットユニットに当該ビデオカセットを装填することができるようになっている。
【0024】
上面パネル10は長方形の板状部材の短手辺の双方を略直角に屈曲させるようにして断面略コの字形状に形成されている。さらに、上記シャーシ40の両側屈曲部のビス穴に対応する位置にビス穴が設けられており、同シャーシ40にねじ締め固定されて、上面および両側面を形成する。また、同上面パネル10が形成する上面の裏面には上述のCPU等からなる主制御回路等を構成した基板が備え付けられており、本DVDとビデオカセットとの一体型再生装置のDVDユニットやビデオカセットユニット、液晶ディスプレイ21や上記コネクタ類と接続されて、所定のDVD再生処理やビデオ信号の入出力処理を実行するようになっている。
【0025】
図3は本DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の上面パネル10と前面パネル20とを取り外し、さらに、要部を分解した状態で示している。上述のように、シャーシ40の上方の空間において紙面左方はDVDユニット60を載置固定するための領域であり、紙面右方はビデオカセットユニット65を載置固定するための領域である。DVDユニット60は紙面左方においてシャーシ40に対してねじ締め固定されるとともに、磁気シールドが施されるようになっている。
【0026】
すなわち、同DVDユニット60に対して紙面右方には上記分割磁気遮蔽板50が配設され、上面方向には上方磁気遮蔽板52が配設され、前面方向には前方磁気遮蔽板54が配設される。分割磁気遮蔽板50においては長方形状の板状部材の長手辺の一つが略直角に屈曲されて屈曲部50aを形成しており、同屈曲部50aの前方端には後述する前方磁気遮蔽板54と連結固定するためのビス穴が設けられている。また、分割磁気遮蔽板50の短手辺の一つが略直角に屈曲されて屈曲部50bを形成しており、同屈曲部50bの上方端には上記リアパネル30と連結固定するためのビス穴が設けられている。
【0027】
上記屈曲部50aが設けられている長手辺に対向する長手辺の略中央においては上記屈曲部50aの反対方向へ屈曲されてなる固定リブ50cが設けられている。さらに、分割磁気遮蔽板50の略中央上方寄りの二カ所には略半円形状の切り込みが入れられており、上記屈曲部50aと同一方向に向けて略直角に屈曲されて固定リブ50dを形成している。当該固定リブ50dは後述する上方磁気遮蔽板52と連結固定するためのものであり、同固定リブ50dに対するビス締めが可能になるように上記屈曲部50aの対応する位置が切り欠かれている。
【0028】
上方磁気遮蔽板52は、板状部材の一辺寄りの所定位置を略直角に屈曲されており、当該屈曲部と平行な一辺においては上記固定リブ50dに対応した位置にビス穴が空けられており、屈曲部と平行な他の一辺においては当該辺に沿って所定の二カ所に突出が設けられるとともに当該突出が略直角に屈曲されて固定リブ52aが設けられている。当該上方磁気遮蔽板52の上記屈曲部においては、上記固定リブ52aに対応した所定の位置に切り込みが入れられており、固定リブ52aを介してビス締めを行うことが可能であり、同固定リブ52aによって上記シャーシ40に対して固定するようになっている。尚、シャーシ40の対応する位置にも固定リブが設けられている。
【0029】
前方磁気遮蔽板54は、板状部材の四方を略直角に屈曲して構成されるとともに、その一辺が上記DVDユニット60のトレーを進退可能に切り欠かれている。上記屈曲部のうち、上部の屈曲部は、その一方端において上記屈曲部50aのビス穴に対応する位置にビス穴が設けられた屈曲部54aを形成しており、当該ビス穴を介して上記分割磁気遮蔽板と連結固定される。下部の屈曲部は、所定のビス穴が設けられた固定リブ54bを形成しており、上記シャーシ40に対してビス締め固定される。
【0030】
このような構成において、DVDとビデオカセットとの一体型再生装置を組み立てるに当たり、まず上記前方磁気遮蔽板54を上記固定リブ54bを介してシャーシ40に対してビス締め固定する。そして、上記DVDユニット60をシャーシ40に対して載置固定し、上記分割磁気遮蔽板50を上記前方磁気遮蔽板54の側面の屈曲部と屈曲部54aとに被せるようにするとともに、上記固定リブ50cを介してシャーシ40に対してビス締め固定する。さらに、上記屈曲部50aのビス穴と上記屈曲部54aのビス穴とを介して分割磁気遮蔽板50と前方磁気遮蔽板54とをビス締めによって連結固定する。
【0031】
この状態では上記DVDユニット60はその上方が露出しているので、上記上方磁気遮蔽板52を被せるようにしつつ、上記分割磁気遮蔽板50の固定リブと同上方磁気遮蔽板52の対応するビス穴とを介してビス締め固定する。さらに、上記固定リブ52aを介して上記シャーシ40に対してビス締め固定する。さらに、リアパネル30は上記シャーシ40にビス締め固定されるとともに上記屈曲部50bのビス穴を介してビス締め固定される。
【0032】
このように、本発明においては、分割磁気遮蔽板50は上記リアパネル30とシャーシ40と前方磁気遮蔽板54とに対して連結固定されている。上方磁気遮蔽板52は上記分割磁気遮蔽板50とシャーシ40とに対して連結固定されている。前方磁気遮蔽板54は上記分割磁気遮蔽板50とシャーシ40とに対して連結固定されている。従って、各遮蔽板はシャーシ40に対して連結されるとともに、少なくとも他の一の遮蔽板に対して連結されており、これらの遮蔽板の組み合わせによってリアパネル30やシャーシ40等が多くの点で種々の部材と連結されることとなり、DVDとビデオカセットとの一体型再生装置を組み上げた後の強度が確保される。
【0033】
一方、上記分割磁気遮蔽板50と上方磁気遮蔽板52と前方磁気遮蔽板54とは、DVDユニット60が放射する高周波信号をシールドするような磁性体で構成されている。本実施形態においてはこれらの磁気遮蔽板は鉄板によって構成されているが、むろん他の高透磁性物質によって構成することも可能である。DVDユニット60が、このように上方,前方および側面にて磁気シールドがなされることによって、DVDユニット60の駆動によって発生する光ピックアップやMPEGマイコン等からの高周波信号が遮蔽され、上記紙面右方に載置固定されるビデオカセットユニット65に対して影響を及ぼす磁気成分が低減される。
【0034】
以上のように、本発明ではDVDとビデオカセットとの一体型再生装置の筐体に対して、強度補強部材として機能する板状部材であって磁気遮蔽が可能な素材の部材によってDVDユニットを覆う。従って、筐体強度を向上させつつ効率的に磁気遮蔽を行うことができる。このように強度を向上させつつ効率的に磁気遮蔽を行うための構成としては、上記磁気遮蔽板のような形状に限ることはないし、部材の数も様々である。また、上記実施形態においては、DVDユニットの後方は種々のコネクタ用のスペースを確保するために遮蔽板を設けなかったが、その形状および後方からの高周波信号の放射の影響度に応じて後方にも磁気遮蔽板を設けるような構成にすることもできる。
【0035】
図4は上方磁気遮蔽板と前方磁気遮蔽板とに関する第二の実施形態を示しており、DVDユニット600の斜め後方から眺めた状態を示している。本実施形態においては、上記上方磁気遮蔽板と前方磁気遮蔽板とは一つの板状部材から一つの磁気遮蔽板520として成形されている。図5は当該磁気遮蔽板520を斜め前方から眺めた状態を示している。図において、磁気遮蔽板は一つの板状部材の三辺を略直角に屈曲させて構成されている。前方の屈曲面520aはさらに当該屈曲面520aに対して略直角に屈曲されており、シャーシ40に対する固定リブが構成されている。
【0036】
また、屈曲面520aはその下部から略中央まで切り欠かれており、上記DVDユニット600のトレーを進退可能な通路を形成する。側面を形成する屈曲面520bにおいてもさらに当該屈曲面520bの下部で略直角に屈曲されており、シャーシ40に対する固定リブが構成されている。当該固定リブの直上に当たる磁気遮蔽板520の所定位置には切り込みが設けられており、ビスを挿入するなどして上記固定リブに対するビス締め固定を行うようになっている。後方の屈曲面520cは屈曲された状態で上記DVDユニット600の後面の略半分程度を覆うような長さで構成されている。すなわち、DVDユニット600の後面略半分は露出されるようになっており、当該露出部からコネクタ類を露出させるようになっている。
【0037】
この実施形態において、DVDユニット600の構成や分割磁気遮蔽板500の構成は上記第一の実施形態と同様であり、他のシャーシやリアパネルの構成等も同様である。かかる構成において、シャーシに対してDVDユニット600を載置固定した後、分割磁気遮蔽板500をシャーシとリアパネルにビス締め固定する。その後、磁気遮蔽板520にてDVDユニット600を覆うようにして屈曲面520aの固定リブと屈曲面520bの固定リブを介して当該磁気遮蔽板520をシャーシに対してビス締め固定する。さらに、上記分割磁気遮蔽板500に設けられた切り込みによる固定リブを介して分割磁気遮蔽板500と磁気遮蔽板520とをビス締め固定する。
【0038】
この結果、磁気遮蔽板520によってDVDユニット600の前面と後面の一部と側面の一方とが覆われ、分割磁気遮蔽板500によって同DVDユニット600の側面の他方が覆われる。従って、DVDユニット600から放射される高周波信号が遮蔽されてビデオカセットユニット65に与える影響が低減される。また、分割磁気遮蔽板500はリアパネルとシャーシとに固定されており、磁気遮蔽板520はシャーシに固定されており、分割磁気遮蔽板500と磁気遮蔽板520とが互いに連結固定されている。従って、リアパネルとシャーシとが多くの点および部材で固定され、DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の筐体強度が向上する。
【0039】
このように、本発明は、第一の再生系ユニットと第二の再生系ユニットとを併存させる機器の再生ユニットケースにおいて、再生ユニットケースの前後方向に配向され、内部を左右方向に分割する分割磁気遮蔽板と、第一の再生系ユニットの上方に配設される上方磁気遮蔽板と、第一の再生系ユニットの前方に配設される前方磁気遮蔽板とを構成する。これらの遮蔽板は磁気遮蔽板として機能するとともに筐体の補強部材として機能する。従って、複数の方式の再生ユニットを単一装置に併存させるに当たり、高周波発生機器を効率よくシールドすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるDVDとビデオカセットとの一体型再生装置の外観を示す斜視図である。
【図2】DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の上面パネルを取り外した状態の斜視図である。
【図3】DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の要部分解斜視図である。
【図4】第二の実施形態における要部の斜視図である。
【図5】第二の実施形態における磁気遮蔽板を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…上面パネル
20…前面パネル
21…液晶ディスプレイ
22…操作パネル
23…DVD挿入穴
24…ビデオカセット挿入穴
30…リアパネル
40…シャーシ
50…分割磁気遮蔽板
50a…屈曲部
50b…屈曲部
50c…固定リブ
50d…固定リブ
52…上方磁気遮蔽板
52a…固定リブ
54…前方磁気遮蔽板
54a…屈曲部
54b…固定リブ
60…DVDユニット
65…ビデオカセットユニット

Claims (1)

  1. 装填されるDVDに記録された所定の再生信号を読み出して出力するためのメカを備えたDVDユニットと、装填されるビデオカセットのビデオテープに記録された所定の再生信号を読み出して出力するためのメカを備えたビデオカセットユニットとの双方を備えたDVDとビデオカセットとの一体型再生装置であって、
    上記DVDユニットとビデオカセットユニットとが載置固定されるとともに本DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の下面を形成するシャーシと、
    本DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の後面を形成するように上記シャーシに固定されるリアパネルと、
    本DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の上面および側面を形成するように上記シャーシに固定される断面略コの字形状の上面パネルと、
    上記DVDユニットの前面においてDVDを装填可能に進退するトレーを露出させるためのトレー用穴と上記ビデオカセットを上記ビデオカセットユニットに装填させるための挿入経路を露出させるための挿入経路穴とが形成され、本DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の前面を形成するように上記シャーシに固定されるフロントパネルと、
    板状部材の四方を略直角に屈曲して固定リブを形成するとともに当該板状部材の一部にて上記DVDユニットのトレーを進退可能な進退部を形成し、上記載置固定されるDVDユニットの前方にて当該固定リブを介して上記シャーシに固定される前方磁気遮蔽板と、
    板状部材の三方を略直角に屈曲して固定リブを形成し、さらに当該板状部材の一部に所定の切り込み入れて略直角に屈曲して固定リブを形成するとともに、本DVDとビデオカセットとの一体型再生装置の前後方向に配向されつつ当該固定リブを介して上記シャーシおよび上記前方磁気遮蔽板に固定され、内部を左右方向に分割して上記DVDユニットの収容領域およびビデオカセットユニットの収容領域とする分割磁気遮蔽板と、
    略直角に屈曲された板状部材の一辺を略直角に屈曲して固定リブを形成するとともに当該固定リブを介して上記シャーシに固定され、上記分割磁気遮蔽板の切り込みによる固定リブを介して上記分割磁気遮蔽板に固定されて上記載置固定されるDVDユニットの上方に配設される上方磁気遮蔽板とを具備することを特徴とするDVDとビデオカセットとの一体型再生装置。
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