JP3610938B2 - 車体前部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、前面衝突時のエネルギー吸収を効果的に行わせるようにした車体前部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車体前部構造の中には、例えば特開2001−158377号公報に示されているように、フロントコンパートメントの車幅方向両側部に車両前後方向に配設したフロントサイドメンバの前側部に複数のビード部を形成し、前面衝突入力に対して該ビード部によってフロントサイドメンバの座屈変形(軸圧壊)を促進して、衝突エネルギーを吸収するようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の車体前部構造にあっては、フロントサイドメンバに形成したビード部は、フロントサイドメンバの車両前方部分のみに形成した構造となっているため、車両の前面衝突時にフロントサイドメンバに衝突荷重が入力された場合に、フロントサイドメンバの車両前方部分は確実に軸圧壊するのであるが、車両後方部分はストラットタワーなどの部材が結合されていることもあって剛性が高くなっており、前側部分のビード部が座屈変形(初期変形)した後の後側部分での軸圧壊(後期変形)が不安定になる可能性がある。
【0004】
そこで、本発明は前面衝突入力に対して、フロントサイドメンバの前側部分から後側部分に亘る全範囲で軸方向の潰れ変形を良好に行わせることができて、エネルギーの吸収効果を高めることができる車体前部構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、フロントコンパートメントの車幅方向両側部に車両前後方向に配設したフロントサイドメンバと、これらフロントサイドメンバの前端を車幅方向に連結するファーストクロスメンバとを備え、前面衝突入力に対して前記フロントサイドメンバの軸方向の潰れ変形により衝突エネルギーを吸収するようにした車体前部構造において、
前記フロントサイドメンバの前側部の軸方向の潰れ変形が進行した段階で、該フロントサイドメンバの後側部の軸方向の潰れ変形を促す変形補助手段を設けたことを特徴としている。
【0006】
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の車体前部構造において、フロントサイドメンバの下方にサブフレームを配設して該サブフレームにパワーユニットを搭載し、変形補助手段を該パワーユニットに固定して該変形補助手段を、前面衝突時におけるパワーユニットの後退移動によって前記フロントサイドメンバの後側部分に干渉可能に配置したことを特徴としている。
【0007】
請求項3の発明にあっては、請求項2に記載の車体前部構造において、フロントサイドメンバの後側部分に、前記変形補助手段に係合可能な凸部を設けたことを特徴としている。
【0008】
請求項4の発明にあっては、請求項3に記載の車体前部構造において、変形補助手段を、パワーユニットに対する固定部からフロントサイドメンバ近傍にまで延出した腕部と、この腕部から前記フロントサイドメンバの内側面に沿って垂直に立ち上がって前記凸部と係合可能な先端部とによって略L字形状に形成したことを特徴としている。
【0009】
請求項5の発明にあっては、請求項1に記載の車体前部構造において、変形補助手段が、フロントサイドメンバの後側部分に結合したストラットタワーの前側近傍に車幅方向に配設されて、前面衝突時に該ストラットタワーに干渉して該ストラットタワーを介してフロントサイドメンバの後側部に軸方向入力を作用させる干渉部材であることを特徴としている。
【0010】
請求項6の発明にあっては、請求項5に記載の車体前部構造において、干渉部材を、前記ストラットタワーの前側近傍を通って車幅方向に配置して、その一端部をダッシュパネルに回動自在に支持したことを特徴としている。
【0011】
請求項7の発明にあっては、請求項5,6に記載の車体前部構造において、干渉部材が、一端部をステアリングホイールの操舵変位が伝達される回動支持部を介してダッシュパネルに支持するとともに、他端部をステアリング装置のナックルアームに連結したタイロッドであることを特徴としている。
【0012】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、前面衝突により衝突荷重がフロントサイドメンバの前端に入力すると、このフロントサイドメンバの前端側から軸方向の潰れ変形が開始し、この潰れ変形が進行するのに伴って、変形補助手段によってフロントサイドメンバの後側部の軸方向の潰れ変形が促進されて、フロントサイドメンバの前側部分から後側部分に亘る全範囲で軸方向の潰れ変形を安定的に行わせることができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、パワーユニットの後退移動を利用して変形補助手段をフロントサイドメンバの後側部に干渉させて変形促進を行わせるため、変形補助手段のフロントサイドメンバに対する干渉タイミングや変形促進荷重を調整することができて、フロントサイドメンバ後側部の潰れ変形を良好に行わせることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の発明の効果に加えて、フロントサイドメンバの後側部分に設けた凸部に変形補助手段が係合してフロントサイドメンバの後側部に軸方向入力を効率良く伝達することができるため、該後側部分の変形促進を確実に行わせることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の発明の効果に加えて、変形補助手段を略L字形状に形成してあるためコンパクトに構成できて、パワーユニット周りの占有スペースを小さくすることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、前面衝突時に変形補助手段の干渉部材がストラットタワーに干渉して、該ストラットタワーを介してフロントサイドメンバの後側部に軸方向入力を作用させることができるため、剛体構造のストラットタワーがフロントサイドメンバの後側部の変形を阻害することがなく、フロントサイドメンバ後側部の潰れ変形をスムーズに行わせることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5の発明の効果に加えて、干渉部材はダッシュパネルに回動自在に支持した一端部を支点として回動するため、ダッシュパネルに作用するモーメントを著しく小さくでき、ダッシュパネルの変形を低減してキャビンへの影響を抑制することができる。
【0018】
請求項7に記載の発明によれば、請求項5,6の発明の効果に加えて、干渉部材をステアリング装置のタイロッドとしてあるため、前面衝突時に操舵輪が後退移動した際に、ナックルアームとともにタイロッドが後退移動してストラットタワーに荷重伝達し、フロントサイドメンバ後側部に確実に軸方向入力を作用させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面とともに詳細する。尚、各実施形態を以下説明するにあたって、前方とは車両前方、後方とは車両後方を意味し、前端部とは車両前方端部、後端部とは車両後方端部のことである。
【0020】
(第1実施形態)
図1から図5は本発明にかかる車体前部構造の第1実施形態を示し、図1は車体前部の骨格構造の分解斜視図、図2は車体前部の骨格構造の要部斜視図、図3は変形補助手段を示す拡大斜視図、図4は車体前部の骨格構造の変形状態を示す斜視図、図5は変形補助手段の作動状態を示す拡大斜視図である。
【0021】
この第1実施形態の車体前部構造は、図1、2に示すようにフロントコンパートメントF・Cの車幅方向両側部に車体前後方向に配設した1対のフロントサイドメンバ10と、これらフロントサイドメンバ10の前端を車幅方向に連結するファーストクロスメンバ20と、前記フロントサイドメンバ10の上方で車幅方向両側部に車体前後方向に配設した1対のフードリッジメンバ30と、前記フロントサイドメンバ10の下側で車体前後方向に配設されて、パワーユニットとしての駆動用モータUを搭載するサブフレーム60とを備えている。
【0022】
前記フロントサイドメンバ10はフロントコンパートメントF・Cの前面衝突時における主要なエネルギー吸収部材を成すもので、L字状断面のアウタパネル11とインナパネル12とを突合わせてフランジ接合して4角形の閉断面に形成してある。
【0023】
本実施形態ではこのフロントサイドメンバ10を前端から後端に至るに従って径大となるテーパ状に形成して、前面衝突入力に対して前端から軸方向に潰れ変形が行われ易いようにしてあるが、前側部分に前記従来と同様に複数の潰れビードを設けて該潰れビードにより軸圧潰変形を誘起させるようにしてもよい。
【0024】
また、フロントサイドメンバ10の後端部は、前記フロントコンパートメントF・CとキャビンCとを隔成するダッシュパネル1の下面側に廻り込んで接合固定してエクステンションサイドメンバ13としてある。
【0025】
前記ファーストクロスメンバ20は、L字状断面のフロントパネル21とリヤパネル22とを突合わせてフランジ接合して4角形の閉断面に形成してある。
【0026】
また、前記ファーストクロスメンバ20のリヤパネル22の両側部寄りには、前記サブフレーム60の取付け部23を設けてある。
【0027】
フードリッジメンバ30は、コ字状断面のアウタパネル31と平板帯状のインナパネル32とを接合して4角形の閉断面に形成している。
【0028】
また、前記フードリッジメンバ30の後端部はフロントピラー2に結合すると共に、このフードリッジメンバ30の中間部と前記フロントサイドメンバ10とをストラットタワー40により連結し、該ストラットタワー40にフロントサスペンション50のショックアブソーバ51を収納するようにしている。
【0029】
サブフレーム60は、フロントサイドメンバ10に沿って前後方向に延在する左右1対の側部フレーム61と、これら側部フレーム61、61を車幅方向に連結する前、後側フレーム62、62とによって略井桁状に形成してある。
【0030】
このサブフレーム60はその前端を前記ファーストクロスメンバ20の取付け部23に下面側から締結固定すると共に、後端を前記エクステンションサイドメンバ13又は図外のフロア骨格メンバに下面側から締結固定して取付けられ、前記側部フレーム61、61の略水平な中央部分に図外のマウント部材により前記駆動用モータUを搭載支持してある。
【0031】
ここで、本実施形態では、前記駆動用モータUに、前面衝突時におけるフロントサイドメンバ10の軸方向の潰れ変形過程で、該フロントサイドメンバ10の後側部の軸方向の潰れ変形を促す変形補助手段100を設けてある。
【0032】
前記変形補助手段100は、図3に示すように前記駆動用モータUの外周上端部にボルト101aを介して固定してあり、この固定部101からフロントサイドメンバ10の内側面10cの近傍にまで延出した腕部102と、この腕部102から前記フロントサイドメンバ10の内側面10cに沿って垂直に立ち上がる先端部103とによって略L字形状に形成してある。
【0033】
前記先端部103は後端縁103aを鋭角状にした断面三角形状に形成され、その後端縁103aをフロントサイドメンバ10の後端部10bの内側面10cに近接配置してある。
【0034】
また、前記フロントサイドメンバ10の後側部10bの内側面10cには、前記変形補助手段100の後端縁103aの後方近傍に位置して凸部110を形成してある。この凸部110は、内側面10cの高さ方向全幅に亘って形成され、変形補助手段100の後退移動に伴って先端部103が係合するようになっている。
【0035】
以上の構成によりこの第1実施形態の車体前部構造にあっては、図4に示すように前面衝突により衝突荷重Fが車体前部から入力されると、この衝突荷重Fは、まずファーストクロスメンバ20に入力して、これを潰れ変形しつつフロントサイドメンバ10に入力する。すると、フロントサイドメンバ10はその前端部10a側から軸方向に潰れ変形して、この軸圧潰変形により衝突エネルギーの一部を吸収する。
【0036】
そして、フロントサイドメンバ10の前側部の潰れ変形が進行してファーストクロスメンバ20が駆動用モータUに干渉することにより該駆動用モータUを後退移動する。尚、駆動用モータUの後退移動は、このファーストクロスメンバ20との干渉のみならず、サブフレーム60の下折れ変形によってもたらされる。
【0037】
従って、このように駆動用モータUが後退移動すると、これに伴って変形補助手段100も後退移動して先端部103の後端縁103aが、フロントサイドメンバ10の後側部10bの凸部110に干渉して、この凸部110を後方に押圧する。
【0038】
このように変形補助手段100が凸部110に干渉して、図5に示すようにフロントサイドメンバ10の後側部10bに軸方向入力が作用することにより、該後側部10bの軸方向の潰れ変形が促進される。
【0039】
この結果、フロントサイドメンバ10の前側部から後側部に亘る全範囲で軸方向の潰れ変形を安定して行わせ、このフロントサイドメンバ10による衝突エネルギーの吸収効率を高めることができ、前面衝突による衝突荷重がキャビンCに影響するのを効果的に抑制することができる。
【0040】
また、本実施形態では前記変形補助手段100とフロントサイドメンバ10の後側部10bの凸部110との干渉タイミングや凸部110を介しての変形促進荷重の調整によってフロントサイドメンバ10の後側部の軸圧潰変形を最適に行わせることができる。
【0041】
更に、前記変形補助手段100は、腕部102と先端部103とからなる略L字形状として形成したので、コンパクトに構成できて駆動用モータU周りの占有スペースを小さくすることができる。
【0042】
(第2実施形態)
図6〜図10は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0043】
図6は車体前部の骨格構造の要部斜視図、図7は車体前部の骨格構造を車両前方から見た斜視図、図8は変形補助手段を示す拡大斜視図、図9は車体前部の骨格構造の変形状態を示す斜視図、図10は変形補助手段の作動状態を示す拡大斜視図である。
【0044】
この第2実施形態にあっては、図6,図7に示すように、フロントサイドメンバ10の後側部の軸方向の潰れ変形を促す変形補助手段を、ステアリング装置70のタイロッド71をストラットタワー40の前側近傍に配置して、該タイロッド71を前面衝突時にストラットタワー40に干渉して該ストラットタワー40を介してフロントサイドメンバ10の後側部に軸方向入力を作用させる干渉部材として構成している。
【0045】
尚、この実施形態では、フロントサスペンション50がインデペンデントサスペンションとして構成される関係上、前記タイロッド71は左右に分割されて、それぞれが独立して上下揺動が可能となっている。
【0046】
前記タイロッド71は、図8に示すように前記ストラットタワー40の車体前側近傍を通って車幅方向に配置され、図6に示すように車幅方向内方に位置する一端部71aを、ステアリングホイールSの操舵変位が伝達される回動支持部としてのボールジョイント72を介してダッシュパネル1に固設したラック・ピニオン機構73に支持するとともに、他端部71bをステアリング装置70のナックルアームNに連結してある。
【0047】
ナックルアームNは、フロントサスペンション50に設けた操舵輪52のキングピン周りに設けられ、前記タイロッド71の車幅方向移動により操舵輪52を転舵するようになっている。
【0048】
従って、この第2実施形態にあっては、図9に示すように前面衝突により車体前部から入力した衝突荷重Fにより、ファーストクロスメンバ20およびフロントサイドメンバ10の前側部が前記第1実施形態と同様に潰れ変形すると共に、操舵輪52が後退移動すると、操舵輪52のナックルアームに連結したタイロッド71の他端部71bは後方移動して、タイロッド71は一端部71aのボールジョイント72を中心として後方に回動し、その他端部71bに近い側が図10に示すようにストラットタワー40の前側に干渉して、その干渉部分を変形させる。
【0049】
このように、ストラットタワー40が変形することにより、このストラットタワー40でエネルギー吸収が行われると共に、該ストラットタワー40を介してフロントサイドメンバ10の後側部に軸方向入力を作用させ、該フロントサイドメンバ10の後側部を軸方向に潰れ変形させて前記第1実施形態と同様に、衝突エネルギーの吸収効率を高めることができる。
【0050】
また、前記タイロッド71は、一端部71aをボールジョイント72を介してダッシュパネル1に回動自在に支持してあるので、前面衝突時にタイロッド71の他端部71bが後方移動する際に、このタイロッド71は前記ボールジョイント72を支点として回動する。
【0051】
このため、ダッシュパネル1に作用するモーメントを著しく小さくでき、ダッシュパネル1の変形を低減してキャビンCへの影響を抑えることができる。
【0052】
また、干渉部材としてステアリング装置70のタイロッド71を用いることができるため、部品点数の増加や重量の増大を伴うことなく、フロントサイドメンバ10の軸圧潰変形をスムーズに行わせることができる。
【0053】
ところで、本発明の車体前部構造は第1,第2実施形態を例にとって説明したが、これに限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他の各種実施形態を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における車体前部の骨格構造の分解斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態における車体前部の骨格構造の要部斜視図。
【図3】本発明の第1実施形態における変形補助手段の拡大斜視図。
【図4】本発明の第1実施形態における車体前部の骨格構造の変形状態を示す斜視図。
【図5】本発明の第1実施形態における変形補助手段の作動状態を示す拡大斜視図。
【図6】本発明の第2実施形態における車体前部の骨格構造の要部斜視図。
【図7】本発明の第2実施形態における車体前部の骨格構造を車両前方から見た斜視図。
【図8】本発明の第2実施形態における変形補助手段を示す拡大斜視図。
【図9】本発明の第2実施形態における車体前部の骨格構造の変形状態を示す斜視図。
【図10】本発明の第2実施形態における変形補助手段の作動状態を示す拡大斜視図。
【符号の説明】
10 フロントサイドメンバ
20 ファーストクロスメンバ
40 ストラットタワー
50 フロントサスペンション
51 ストラット
52 操舵輪
70 ステアリング装置
71 タイロッド(干渉部材)
72 ボールジョイント(回動支持部)
100 変形補助手段
101 固定部
102 腕部
103 先端部
110 凸部
U 駆動用モータ(パワーユニット)
Claims (7)
- フロントコンパートメントの車幅方向両側部に車両前後方向に配設したフロントサイドメンバと、これらフロントサイドメンバの前端を車幅方向に連結するファーストクロスメンバとを備え、前面衝突入力に対して前記フロントサイドメンバの軸方向の潰れ変形により衝突エネルギーを吸収するようにした車体前部構造において、
前記フロントサイドメンバの前側部の軸方向の潰れ変形が進行した段階で、該フロントサイドメンバの後側部の軸方向の潰れ変形を促す変形補助手段を設けたことを特徴とする車体前部構造。 - フロントサイドメンバの下方にサブフレームを配設して該サブフレームにパワーユニットを搭載し、変形補助手段を該パワーユニットに固定して該変形補助手段を、前面衝突時におけるパワーユニットの後退移動によって前記フロントサイドメンバの後側部分に干渉可能に配置したことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
- フロントサイドメンバの後側部分に、前記変形補助手段に係合可能な凸部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の車体前部構造。
- 変形補助手段を、パワーユニットに対する固定部からフロントサイドメンバ近傍にまで延出した腕部と、この腕部から前記フロントサイドメンバの内側面に沿って垂直に立ち上がって前記凸部と係合可能な先端部とによって略L字形状に形成したことを特徴とする請求項3に記載の車体前部構造。
- 変形補助手段が、フロントサイドメンバの後側部分に結合したストラットタワーの前側近傍に車幅方向に配設されて、前面衝突時に該ストラットタワーに干渉して該ストラットタワーを介してフロントサイドメンバの後側部に軸方向入力を作用させる干渉部材であることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
- 干渉部材を、前記ストラットタワーの前側近傍を通って車幅方向に配置して、その一端部をダッシュパネルに回動自在に支持したことを特徴とする請求項5に記載の車体前部構造。
- 干渉部材が、一端部をステアリングホイールの操舵変位が伝達される回動支持部を介してダッシュパネルに支持するとともに、他端部をステアリング装置のナックルアームに連結したタイロッドであることを特徴とする請求項5,6に記載の車体前部構造。
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