JP3610591B2 - 多層印刷配線板の製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、5層以上の多層印刷配線板の製造において、積層成形を大量に行う製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、多層印刷配線板の増加が顕著であり、このような多層印刷配線板の増加に対応するため生産性の向上が強く望まれている。ところが、従来、5層印刷配線板の積層成形は、内層回路板と同等の大きさでプレス形成されており、プレス形状も小さくならざるを得ないことから、生産性が必ずしも良好とは言えなかった。
【0003】
これに対処するためには、例えば、内層回路板に、それぞれ2個以上の内層回路を配置した2枚以上の内層回路用基板を配置したうえ、内層回路板を複数枚、その位置決め固定して積層成形すれば生産性が向上する。
【0004】
しかし、2枚以上の内層回路用基板が配置できる大きさで内層回路板を製造する場合、内層回路焼付用ネガフィルムや内層回路用基板の寸法変化により、位置決め固定された複数枚の内層回路板間の回路層位置精度が低下することがある。この場合、多層印刷配線板の積層方向に貫通するスルーホールを介して内層回路間を接続するうえでの不具合が生じることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたもので、その目的は、複数の内層回路板間の回路層間位置精度を低下させることなく、生産性を向上させることができる5層以上の多層印刷配線板の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、銅箔と、予め回路形成された複数の内層回路板を、各内層回路板の間にプリプレグを介して、積層成形する多層印刷配線板の製造方法において、それぞれ内層回路が形成された2枚以上の内層回路用基板を配置した第1の内層回路板を治具上に配置する工程と、それぞれ内層回路が形成された2枚以上の内層回路用基板を配置した第2の内層回路板を、各内層回路が分離されるようにして切断して内層回路単板を形成し、当該切断された内層回路単板を隣り合う内層回路単板の間に隙間が形成されるようにして、第1の内層回路板上にプリプレグを介して積層して第1の内層回路板上の内層回路用基板に対して個々に位置決め固定する工程とを備えてなることを特徴としている。
【0007】
【作用】
本発明によると、1枚の内層回路板に積層される他の1枚の内層回路板は、内層回路単板として分離されていて個々に位置決め固定できるので、内層回路焼付用ネガフィルムや内層回路板用基板の寸法変化があっても、積層成形時に修正され、複数の内層回路板間の回路層間位置精度が低下しない。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図を参照して説明する。図1〜図3には、3枚の内層回路用基板を配置できる大きさで、かつ3枚の内層回路を配置した内層回路板を用いて6層印刷配線板を製造する工程が示されている。
【0009】
図1において、第1と第2の内層回路板1,2は、それぞれ3枚の内層回路用基板を配置できる大きさに形成されている。そして、第1の内層回路板1上に3枚の内層回路用基板3,4,5を配置し、第2の内層回路板2上にも3枚の内層回路用基板6,7,8を配置したうえ、各内層回路用基板3,4,5,6,7,8にそれぞれ内層回路3a,4a,5a,6a,7a,8aを焼付けて回路形成する。
【0010】
第1と第2の内層回路板1,2に配置された内層回路用基板3,4,5,6,7,8に内層回路3a,4a,5a,6a,7a,8aを形成した後、各回路エリアを外れた位置の内層回路板1,2の両側縁部1a,2aに複数のガイド穴9をそれぞれ設ける。その後、第2の内層回路板2を各内層回路6a,7a,8aが分離されるように切断し、内層回路単板10,11,12を形成する。この場合、各内層回路単板10,11,12の互いに隣り合う側の側縁寸法は、非切断時よりも若干短く、例えば約5mm程度短くなるように切除しておくとよい。
【0011】
一方、プリプレグ13は、第1と第2の内層回路板1,2と同等の大きさであり、このプリプレグ13に第1と第2の内層回路板1,2に形成されたガイド穴9と対応する同位置に、このガイド穴9と同径以上のプリプレグガイド穴14を形成する。
【0012】
このようにして、第1の内層回路板1と3枚の内層回路用基板3,4,5とプリプレグ13を形成した後、図2に示す治具15上にプリプレグ13、第1の内層回路板1、プリプレグ13の順で配置する。
【0013】
治具15には、第1の内層回路板1のガイド穴9及びプリプレグ13のプリプレグガイド穴14と、同位置に配設された位置決めピン16がそれぞれ立設されている。第1の内層回路板1のガイド穴9とプリプレグ13のプリプレグガイド穴14とを位置決めピン16に挿入することで、第1の内層回路板1とプリプレグ13とは、所定位置に位置決め固定される。
【0014】
さらに、3枚の内層回路単板10,11,12をプリプレグ13の上にそれぞれ配置し、ガイド穴9を位置決めピン16に嵌合し、その上にプリプレグ13を配置し、プリプレグガイド穴14を位置決めピン16に嵌合する。
【0015】
このように位置決め固定されて1枚の積層体17が形成され、この積層体17の第1の内層回路板1とプリプレグ13の上下に、図3に示すように銅箔18を重ね、さらに鏡板19,20で挟む。この状態を1セットとして複数セット(例えば、図示のように5層)に積層し、その上下にクッション21とプレート22とクッション23とプレート24とを配置し、積層成形装置25,26に置き、加熱、加圧して積層成形を行う。積層成形後、解体品27を解体して取り出し、切断機(図示せず)によって切断して製品28とする。
【0016】
この積層成形において、積層体17の第2の内層回路板2は、各内層回路用基板6,7,8毎に分離され、かつ非分離前よりも例えば約5mm狭幅に切削された内層回路単板10,11,12とされて、第1の内層回路板1に対して積層成形される。
【0017】
したがって、第1の内層回路板1上の内層回路用基板3,4,5に対して、第2の内層回路板2上の内層回路用基板6,7,8の形成位置が、内層回路焼付用ネガフィルムや内層回路用基板6,7,8の寸法変化により、回路層間位置にずれが生じていたとしても、治具15に対するセット時、前記分離された内層回路単板10,11,12によりその位置ずれが修正されて、ガイド穴9と位置決めピン16を介して、治具15に位置決め固定される。
【0018】
この実施例に対し、本発明者らは、比較例1として、内層回路板が1個の内層回路を形成した1枚の内層回路用基板を配置できる大きさである点を除き、実施例と同じプリプレグを使用し、実施例と同様に位置決め固定し、積層成形した後、切断して製品とした。
【0019】
また、比較例2として、第2の内層回路板を切断し、内層回路単板として、これを個々に位置決め固定する点を除き、実施例と同じ第1と第2の内層回路板とプリプレグを使用し、実施例と同様に治具にセットし、積層成形した後、切断機によって切断して製品とした。
【0020】
これら実施例及び、比較例1,2について内層回路板間の回路層間位置精度、寸法変化を測定した結果を下の表に示す。測定枚数は、各例8枚とし、その平均値で示した。内層回路間の回路層間位置精度については、実施例は生産性の低い従来の方法である比較例1と同等であり、生産性を高めた従来の方法である比較例2より良好な結果が得られた。寸法変化については、3者に差はなく良好な結果が得られた。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の方法によると、5層以上の多層印刷配線板の製造を、複数の内層回路板間の回路層間位置精度を低下させることなく、従来方法に比べ2倍以上の高い生産性で実施することができ、その効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1と第2の内層回路板とプリプレグの斜視図である。
【図2】第1と第2の内層回路板とプリプレグの位置決め固定状態の断面図である。
【図3】積層体の積層成形から製品までの工程を断面で示す図である。
【符号の説明】
1 第1の内層回路板
2 第2の内層回路板
1a,2a 側縁
3,4,5,6,7,8 内層回路用基板
9 ガイド穴
10,11,12 内層回路単板
13 プリプレグ
14 プリプレグガイド穴
Claims (1)
- 銅箔と、予め回路形成された複数の内層回路板を、各内層回路板の間にプリプレグを介して、積層成形する多層印刷配線板の製造方法において、それぞれ内層回路が形成された2枚以上の内層回路用基板を配置した第1の内層回路板を治具上に配置する工程と、それぞれ内層回路が形成された2枚以上の内層回路用基板を配置した第2の内層回路板を、各内層回路が分離されるようにして切断して内層回路単板を形成し、当該切断された内層回路単板を隣り合う内層回路単板の間に隙間が形成されるようにして、第1の内層回路板上にプリプレグを介して積層して第1の内層回路板上の内層回路用基板に対して個々に位置決め固定する工程とを備えてなる多層印刷配線板の製造方法。
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JP8517094A JP3610591B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 多層印刷配線板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP8517094A JP3610591B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 多層印刷配線板の製造方法 |
Publications (2)
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JPH07297554A JPH07297554A (ja) | 1995-11-10 |
JP3610591B2 true JP3610591B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=13851195
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JP8517094A Expired - Lifetime JP3610591B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 多層印刷配線板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3610591B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP8517094A patent/JP3610591B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH07297554A (ja) | 1995-11-10 |
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