JP3610243B2 - ロール状記録紙の保持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状記録紙を用いる印字機構を備えたファクシミリ、プリンタおよび複写機などの各種の情報機器に好適に実施することができるロール状記録紙の保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は典型的な従来の技術のロール状記録紙の保持構造を示すファクシミリ1の簡略化した断面図であり、図12は図11に装填されたロール状記録紙4付近を上方から見た平面図である。紙管とも呼ばれる巻芯2には、記録紙3がロール状に巻回されて、ロール状記録紙(以下、ロール紙と略記する場合がある)4が形成される。このロール紙4は、ファクシミリ1の装填部であるロール紙受け台5上に配置され、ロール紙受け台5の図11の紙面に垂直な長手方向両端部に立設される一対の端壁6a,6bにそれぞれ設けられる2つのスプール7a,7bによって支持される。一方のスプール7aは、一方の端壁6aの内面から前記巻芯2に嵌まり込む嵌合部8aだけが突出して設けられ、他方のスプール7bは、前記一方のスプール7aと同一軸線上に他方の端壁6bに嵌着された載置部9から嵌合部8bが突出して設けられる。
【0003】
他方のスプール7bの載置部9には図示しない圧縮ばねが内蔵され、この圧縮ばねのばね力によって前記嵌合部8bが一方のスプール7aに向けてばね付勢される。したがってロール紙4は、各端壁6a,6b間で巻芯2の軸線方向一端部に一方のスプール7aの嵌合部8aが嵌まり込んで支持され、巻芯2の軸線方向他端部が前記他方のスプール7bの嵌合部8bによって弾発的に押圧された状態で支持される。
【0004】
このようにして軸線まわりに回転可能に保持されるロール状記録紙4から引き出された記録紙3は、プラテンローラ11とサーマルヘッド12との間に搬送され、サーマルヘッド12によってプラテンローラ11上の記録紙に印字され、ファクシミリ本体13とカバー体14との間の排紙口15から排出される。
【0005】
他の従来の技術は、実開平5−39063号公報に開示されている。この従来の技術では、本発明のロール紙受け台5に相当する本体ケーシングの底面に一対のロール紙ブラケットが立設され、これらの各ロール紙ブラケットには、記録紙の引き出し方向とは逆方向に開放した上下2つの軸架孔を形成し、下側の軸架孔には小容量のサイズのロール紙の芯孔に挿通させたロール軸を回動自在に支持し、上側の軸架孔には大容量のロール紙の芯孔に挿通させたロール軸を回動自在に支持している。
【0006】
さらに他の従来の技術は、実開平5−82956合公報に開示されている。この従来の技術では、本発明のロール紙受け台に相当する収装部にロール紙が収容され、収装部の両側板の一方に弾性片を突設して、ロール紙が常に他方の側板へ押圧されるようにして、芯棒を用いない簡単な構成でロール紙の斜行を防止することが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の図11および図12に示される従来の技術では、ロール紙を一方のスプールに他方のスプールによって押圧した状態でそのロール紙が保持されているため、ロール紙には常に軸線方向の圧縮力および回転方向の摺動抵抗力などの負荷が作用している。このような状態で記録紙がプラテンローラによって引き出されるとき、ロール紙はその直径が大きい使用開始時では回転方向の慣性力が大きく、またロール紙の直径が小さい交換直前の消費時では回転方向の慣性力が小さくなるため、記録紙の張力が大から小へ大きく変化し、記録紙に大きな引張り負荷変動が生じる。そのため、プラテンローラ11とサーマルヘッド12とが設けられる印字位置において記録紙の送り量にむらが生じ、印字画の縮みおよび濃淡の印字むらが生じてしまうという問題がある。
【0008】
また実開平5−39063号公報に示される従来の技術では、各ロール紙ブラケットの各軸架孔は繰出しローラに対して後方に開放し、ロール軸が前記軸架孔内でその開放方向への変位が拘束されていないため、1ライン毎の繰出しローラによる記録紙の送り出し動作によって、記録紙には張力の作用状態とその解除状態とが繰り返され、そのためにロール軸が軸架孔内で微小でかつ急激な変位または振動を生じ易く、この変位または振動によって印字画像に縮みおよびむらが発生してしまうという問題がある。
【0009】
さらに実開平5−82956号公報に示される従来の技術では、収装部の一部を構成する後部板と底板とに常に線接触し、しかも一方の側板に設けられる弾性片によって他方の側板に押し付けられているため、ロール紙に作用する摺動摩擦力が大きく、記録紙の送り出し時におけるプラテンローラの回転トルク、したがって回転駆動するためのモータの負荷が大きくなってしまうという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、記録紙を搬送するためのモータの回転トルクを増大することなく簡単な構成で、印字画の縮みおよびむらなどの画質の低下を防止することができるようにしたロール状記録紙の保持構造を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、直円筒状の巻芯に記録紙が券回されるロール状記録紙を、その軸線まわりに回転自在に保持するロール状記録紙の保持構造であって、このロール状記録紙が装填される装填部の長手方向両側に設けられた一対のスプール受け台にそれぞれ支持される一対のスプールを有し、各スプールは、巻芯に挿脱自在に嵌まり込む嵌合部と、スプール受け台に支持される載置部とを有するロール状記録紙の保持構造において、
各スプールの嵌合部は、その軸線に垂直な断面形状が巻芯の内周面の内径よりも小さく、この嵌合部には、前記軸線から上方に延びる一半径線上で半径方向外方に凸に湾曲した支持部が形成され、
前記支持部が巻芯の内径の約半分の曲率半径を有し、この支持部とは前記軸線に関して反対側の第1領域が巻芯の内径よりも僅かに小さい曲率半径を有し、支持部と第1領域とは、支持部および第1領域が内接する仮想円よりも半径方向内方に退避した第2領域によって連なる断面形状とされることを特徴とするロール状記録紙の保持構造である。
【0012】
本発明に従えば、スプールの嵌合部は、その断面形状が巻芯の内径よりも小さく、上方に延びる一半径線上で半径方向外方に凸に湾曲した支持部が形成される。この嵌合部は、巻芯の軸線方向両端部に嵌まり込み、支持部が巻芯の内周面に下方から線接触してロール状記録紙が支持される。各スプールの載置部は、装填部の長手方向両端部に設けられる各記録紙受け台に支持され、こうしてロール状記録紙が保持される。
【0013】
このような各スプールによってロール状記録紙がその軸線方向両端部で支持された状態においては、嵌合部はその断面形状が巻芯の内径よりも小さく、かつ支持部が形成されるので、ロール状記録紙が繰り出される際にその記録紙に急激に引張力が増加しても、ロール状記録紙は摺動載置部の頂部が巻芯の内周面に線接触し、その線接触位置を支点として、前記引張り力が作用する方向と同一方向にいわば振り子のように揺動することができる。この揺動によって引出された記録紙の張力の変化量を低減することができ、これによって印字画の縮みおよび印字むらの発生を防止することができる。
【0015】
各スプールの嵌合部は支持部が巻芯の内径の約半分の曲率半径を有し、この支持部とは前記軸線に関して反対側の第1領域が巻芯の内径よりも僅かに小さい曲率半径を有し、支持部と第1領域とは、支持部および第1領域が内接する仮想円よりも半径方向内方に退避した第2領域によって連なる断面形状とされるので、上記のように記録紙が繰り出される際、特に高速のラインプリンタなどのように印字速度が大きく、その記録紙に作用する引張力が大きく急激に変化しても、ロール状記録紙が大きく揺動することが可能であり、このような大きな揺動によって記録紙に生じる張力の変化量を低減し、印字画の縮みおよびむらの発生を防ぐことができる。
【0016】
また本発明は、各スプールの嵌合部は、巻芯の内径よりも小さい外径の外周面を有する嵌合部材から成り、各スプールの載置部は、各嵌合部を同軸に挿通する軸部材から成ることを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、各スプールの嵌合部が巻芯の内径よりも小さい外径を有する嵌合部材から成り、各スプールの載置部が各嵌合部を同軸に挿通する軸部材から成るので、上記のように記録紙が繰り出される際にその記録紙に作用する張力が急激に変化しても、ロール状記録紙が揺動することによって記録紙の張力の変化量を低減し、印字画の縮みおよびむらの発生を防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態のロール状記録紙の保持構造を備えるファクシミリ21の一部の断面図であり、図2はファクシミリ21を右側方から見た簡略化した断面図であり、図3は図2に示されるファクシミリ21の上カバー体25を開いた状態を示す断面図である。ファクシミリ21は、本体24と、本体24に開閉自在に設けられる上カバー体25とを有する。本体24には、その後部26寄りにロール状記録紙(以下、ロール紙と略記する場合がある)22が装填される装填部23を含む上壁27が形成される。前記装填部23は、ロール紙22の最大半径よりも僅かに大きい内径を有する直円筒状の一部を成し、図1〜図3の紙面に垂直な方向にほぼロール紙の軸線方向の長さにわたって延び、ロール紙22の下半部における下部領域22aを覆う底カバー部分29、およびこの底カバー部分29よりも本体24の前部28寄り、すなわち図2および図3の左寄りの前側部領域22bを覆う前側部カバー部分30を有する。
【0019】
前記装填部23を含む上壁27は、前側部カバー部分30の上端部から前部28側に屈曲して連なる水平部分33と、この水平部分33の最も前部28寄りの端部に連なり図2および図3の紙面に垂直な長手方向に延びる逆V字状の突条部分34と、突条部分34の最も前部28寄りの端部から前部28側に下方に凸に湾曲する第1案内部分35と、第1案内部分35の最も前部28寄りの端部からさらに前部28寄り、すなわち図2および図3の左方に間隔をあけて配置され前記第1案内部分35から離反するにつれて下方に凸に湾曲する第2案内部分36とを有する。前記装填部23の図1〜図3の紙面に垂直な長手方向両端部には、一対のスプール受け台38a,38bが立設される。また上壁27の図2および図3の紙面に垂直な両側部には側壁31a,31bによって覆われ、後部26は後部カバー体32によって覆われる。
【0020】
ロール紙22は、直円筒状の巻芯41と、この巻芯41に券回される記録紙42とを含む。巻芯41は、その内周面46および外周面47のいずれも直円筒状であり、このような巻芯41に券回される記録紙42の券回状態における形状もまた、直円筒状である。前記巻芯41は、紙管とも呼ばれる。
【0021】
図4は、ロール紙22の長手方向両端部にスプール43a,43bが装着された状態を示す一部を切欠いた平面図である。前記ロール紙22の長手方向両端部には、スプール43a,43bがそれぞれ装着される。各スプール43a,43bは、前記巻芯41の長手方向両端部に装脱自在に嵌まり込む嵌合部44a,44bと、各嵌合部44a,44bに連なり、各スプール受け台38a,38b(38bは図示せず)にそれぞれ支持される載置部45a,45bとを有する。
【0022】
図5は、ロール紙22の長手方向一端部に装着される一方のスプール43aの斜視図である。前記一方のスプール43aの嵌合部44aは、その軸線48に垂直な断面形状が巻芯41の内周面46の内径D1よりも小さく、かつ前記軸線48から上方に延びる一半径線上で半径方向外方に凸に湾曲した支持部49が形成される。この支持部49は、巻芯41の内径D1の約半分の曲率半径を有する。嵌合部44aにはまた、支持部49とは前記軸線48に関して反対側の第1領域51が巻芯41の内径D1よりも僅かに小さい曲率半径を有し、支持部49と第1領域51とは、支持部49および第1領域51が内接する仮想円52よりも半径方向内方に退避した一対の第2領域53a,53bによって連なる大略的に扇状の断面形状を有する。
【0023】
前記スプール43aの載置部45aは、下方に凸に湾曲した半円筒状の嵌合面57を有するU字状部分58と、このU字状部分58の嵌合面57の周方向両端部から直角に屈曲して相互に離反する方向に延びる下面59,60をそれぞれ有する当接部分61,62と、U字状部分58の周方向両端部付近から直角に屈曲して相互に離反する方向に延び、さらに上方に直角に屈曲して当接部のU字状部分58とは反対側の端部に連なる補強部100,101と、各当接部分61,62の上面から上方に突出して延びる一対の立上がり部分63,64と、前記U字状部分58の周方向の中央部から各立上がり部分63,64と平行に立ち上がる補強部分65と、この補強部分65の上端部および各立上がり部分63,64の上端部に直角に連なって各当接面59,60と平行に延び、長手方向両端部が各立上がり部分63,64から外側方に突出する上板部分66と、各当接部分61,62の下面59,60よりも下方でU字状部分58および補強部分65の下部の一表面を塞ぎ、前記嵌合部44aが一体的に形成される板状部分67とを含む。各補強部100,101は、残余の部分よりも板状部分67からの突出量が小さく形成されている。
【0024】
前記スプール43aは、熱可塑性合成樹脂からなり、たとえば射出成型によって形成される。熱可塑性合成樹脂としは、たとえばABS樹脂を用いることができる。また他方のスプール43bは、前記一方のスプール43bと同様に構成される。前述の上カバー体25、上壁27、各側壁31a,31b、後部カバー体32および各スプール受け台38a,38bもまた、各スプール43a,43bと同様な材料から成ってもよい。
【0025】
一方のスプール受け台38aの上部には、スプール43aの載置部45aのU字状部分58が着脱自在に嵌まり込む嵌合凹所68が形成される。この嵌合凹所68の両側には各当接部分61,62の各当接面59,60が当接して支持される一対の第1支持面69,70が形成されるとともに、各第1支持面69,70間に前記嵌合凹所68に臨む略半円筒状の第2支持面71が形成される。
【0026】
ロール紙22をファクシミリ21の装填部23に装填するにあたっては、ロール紙22の巻芯41の軸線方向両端部に各スプール43a,43bの嵌合部44a,44bを挿入して嵌合させ、各載置部45a,45bを、各スプール受け台38a,38bに装着する。この状態では、各スプール受け台38a,38bの嵌合凹所68に各載置部45a,45bのU字状部分58が嵌合してその嵌合面57が第2支持面71によって支持されるとともに、各当接部分61,62の各当接面59,60が各第1支持面69,70によって支持される。前記U字状部分58が嵌合凹所68に嵌合することによって、ロール紙22を、そのロール紙22から引き出された記録紙42の送り出し方向Aに対して垂直(図1〜図3の紙面に垂直方向)に正確に位置決めして装着することができる。
【0027】
このようにして各スプール43a,43bの載置部45a,45bが本体24の各スプール受け台38a,38bによって支持された状態では、ロール紙22は、各スプール43a,43bによって、ロール紙22の軸線まわりに回転自在に支持される。詳しく述べると、ロール紙22の巻芯41の内周面46は、支持部49によって支持され、この支持部49に関して周方向両側は内周面46から離間している。また第1領域51は、内周面46から半径方向内方に僅かな間隔Δd1をあけて離間している。この間隔Δd1は、たとえば約0.5〜1.5mmに選ばれる。このような支持部49および第1領域51に周方向に連なる各第2領域53a,53bは、前記支持部49に関してロール紙22の揺動方向B1,B2に内周面46から前記間隔Δd1よりも大きな間隔Δd2を有し、この間隔Δd2はたとえば約3.0〜5.0mmに選ばれる。
【0028】
ロール紙22から引き出された記録紙42は、第1案内部分35と第1案内部分35の上方に設けられるガイド103との間を経て、プラテンローラ75によってサーマルヘッド76による1ライン毎の印字動作に同期して間欠的に搬送され、この第1案内部分35の送り出し方向A下流側の端部と第2案内部分36の送り出し方向A上流側の端部との間を通過し、排紙口74から排出される。この間、プラテンローラ75によって間欠的に搬送される記録紙42には、プラテンローラ75とロール紙22との間の張架部分にロール紙22の自重によって引張力が作用するが、巻芯41の内周面46と第1領域51との間の間隔Δd1を有する隙間、および前記内周面46と各第2領域53a,53bとの間の間隔Δd2を有する隙間によって、ロール紙22は載置部45a,45bの支持部49を支点としていわば振り子のように揺動することができ、この揺動によって同一方向への張力の増加を吸収することができる。このようにして張力を減少させることがでるので、記録紙42に生じる張力変化を緩和、すなわち引張り負荷の大きさおよび変化量を低減することができる。これによって印字画の縮みおよび印字むらの発生を防止することができる。
【0029】
ここに、本実施の形態において、印字画の縮みとは、印字画を構成する複数のドット(画素ともいう)間の記録紙の搬送方向(副走査方向ともいう)の間隔が小さくなり、あるいは各ドットが前記搬送方向に重なってしまい、結果的に1つの文字自体および各文字間の間隔が搬送方向に短くなってしまうことをいう。また印字画のむらとは、その印字画を構成する複数のドット間の前記搬送方向の間隔が均一な部分と不均一な部分とが生じてしまい、結果的に印字画全体として搬送方向に垂直な主走査方向にずれを伴う印字画像をいう。
【0030】
図6は本発明の実施の他の形態のロール状記録紙の保持構造を示すファクシミリ21aを示す一部の断面図であり、図7はファクシミリ21aを右側方から見た簡略化した断面図であり、図8は図7に示されるファクシミリ21aの上カバー体25を開いた状態を示す断面図である。なお、前述の実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付し、相違する部分について説明する。本実施の形態のファクシミリ21aは、少なくとも内周面46が直円筒状の巻芯41に記録紙42が券回されるロール状記録紙22を、その軸線まわりに回転自在に保持し、このロール状記録紙22が装填される装填部23の長手方向両側に設けられた一対のスプール受け台38a1,38b1にそれぞれ支持される一対のスプール43a1,43b1を有し、各スプール43a1,43b1は、巻芯41に挿脱自在に嵌まり込む嵌合部44a1,44b1と、スプール受け台38a1,38b1に支持される載置部45a1,45b1とをそれぞれ有する。
【0031】
図9はロール紙22に各嵌合部材78a,78bおよび軸部材79が挿通された状態を示す平面図であり、図10は、各嵌合部材78a,78bおよび軸部材79が挿通されたロール紙22をファクシミリ21aの装填部23に装着された状態を示す平面図である。
【0032】
各スプール43a1,43b1の嵌合部44a1,44b1は、巻芯41の内径D1よりも小さい外径D2を有する直円筒状の嵌合部材78a,78bから成る。各嵌合部材78a,78bの外径D1は、巻芯41の内径D2の約1/5〜約4/5に選ばれる。各スプール43a1,43b1の載置部45a1,45b1は、各嵌合部材78a,78bを同軸に挿通する軸部材79から成る。各嵌合部材78a,78bと軸部材79とは、相互に回転自在であってもよく、または相互に固定されてもよい。各嵌合部材78a,78bは、硬質ゴムまたは合成樹脂から成ってもよい。また軸部材79は、金属から成る。
【0033】
前記スプール受け台38a1,38b1には、軸部材79の軸線方向両端部を支持する軸受溝80a,80bがそれぞれ形成される。各軸受溝80a,80bは、上方に開放して形成される。各軸受溝80a,80bの両側には、上方にむけてV字状に拡開する各一対の案内面81a,81b;82a,82bがそれぞれ形成される。
【0034】
このような各スプール43a1,43b1によってロール紙22が装填部23に装填された状態では、そのロール紙22から引き出された記録紙42は、第1案内部分35に沿って案内されて、プラテンローラ75によって搬送され、サーマルヘッド76によって印字される。その後、排紙口74を介して装置外へ排出される。この間、プラテンローラ75によって搬送される記録紙42は、プラテンローラ75とロール紙22との間で、そのロール紙22の自重によって引っ張り負荷を発生し、巻芯41の内周面46と各嵌合部材78a,78bの外周面との摩擦力の変動して、その変動に伴って記録紙42の引張力が変動するが、回転可能な各嵌合部材78a,78bおよび軸部材79によってロール紙22の回転が自由であり、これによって記録紙22の引張り負荷変動を緩和させ、搬送時の送り量のむらに起因する印字画像の縮みおよびむらの発生を防止することができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、各スプールの嵌合部は第1領域が巻芯の内径よりも僅かに小さい曲率半径を有し、支持部と第1領域とは、支持部および第1領域が内接する仮想円よりも半径方向内方に退避した第2領域によって連なる断面形状とされるので、上記のように記録紙が繰り出される際、特に高速のラインプリンタなどのように印字速度が大きく、その記録紙に作用する引張力が大きく急激に変化しても、ロール状記録紙が大きく揺動することが可能であり、このような大きな揺動によって記録紙に生じる張力の変化量を低減し、印字画の縮みおよびむらの発生を防ぐことができる。
【0038】
また本発明によれば、各スプールの嵌合部が巻芯の内径よりも小さい外径を有する嵌合部材から成り、各スプールの載置部が各嵌合部を同軸に挿通する軸部材から成るので、上記のように記録紙が繰り出される際にその記録紙に作用する張力が急激に変化しても、ロール状記録紙が揺動することによって記録紙の張力の変化量を低減し、印字画の縮みおよびむらの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のロール状記録紙の保持構造を示すファクシミリ21の一部の断面図である。
【図2】ファクシミリ21を右側方から見た簡略化した断面図である。
【図3】図2に示されるファクシミリ21の上カバー体25を開いた状態を示す断面図である。
【図4】ロール紙22の長手方向両端部にスプール43a,43bが装着された状態を示す一部を切欠いた平面図である。
【図5】ロール紙22の長手方向一端部に装着される一方のスプール43aの斜視図である。
【図6】本発明の実施の他の形態のロール状記録紙の保持構造を示すファクシミリ21aの一部の断面図である。
【図7】ファクシミリ21aを右側方から見た簡略化した断面図である。
【図8】ファクシミリ21aの上カバー体25を開いた状態を示す断面図である。
【図9】ロール紙22に各嵌合部材78a,78bおよび軸部材79が挿通された状態を示す平面図である。
【図10】各嵌合部材78a,78bおよび軸部材79が挿通されたロール紙22をファクシミリ21aの装填部23に装着された状態を示す平面図である。
【図11】典型的な従来の技術のロール状記録紙の保持構造を示すファクシミリ1の内部構造を簡略化した断面図である。
【図12】図11に示されるファクシミリ1を上方から見たロール状記録紙4付近の平面図である。
【符号の説明】
21,21a ファクシミリ
22 ロール状記録紙
23 装填部
24 本体
25 上カバー体
38a,38b スプール受け台
41 巻芯
42 記録紙
43a,43b;43a1,43b1 スプール
44a,44b;44a1,44b1 嵌合部
45a,45b;45a1,45b1 載置部
49 支持部
46 内周面
49 支持部
52 仮想円
58 U字状部分
61,62 当接部分
69,70 第1支持面
71 第2支持面
74 排紙口
75 プラテンローラ
76 サーマルヘッド
78a,78b 嵌合部材
79 軸部材
Claims (2)
- 直円筒状の巻芯に記録紙が巻回されるロール状記録紙を、その軸線まわりに回転自在に保持するロール状記録紙の保持構造であって、このロール状記録紙が装填される装填部の長手方向両側に設けられた一対のスプール受け台にそれぞれ支持される一対のスプールを有し、各スプールは、巻芯に挿脱自在に嵌まり込む嵌合部と、スプール受け台に支持される載置部とを有するロール状記録紙の保持構造において、
各スプールの嵌合部は、その軸線に垂直な断面形状が巻芯の内周面の内径よりも小さく、この嵌合部には、前記軸線から上方に延びる一半径線上で半径方向外方に凸に湾曲した支持部が形成され、
前記支持部が巻芯の内径の約半分の曲率半径を有し、この支持部とは前記軸線に関して反対側の第1領域が巻芯の内径よりも僅かに小さい曲率半径を有し、支持部と第1領域とは、支持部および第1領域が内接する仮想円よりも半径方向内方に退避した第2領域によって連なる断面形状とされることを特徴とするロール状記録紙の保持構造。 - 各スプールの嵌合部は、巻芯の内径よりも小さい外径の外周面を有する嵌合部材から成り、各スプールの載置部は、各嵌合部を同軸に挿通する軸部材から成ることを特徴とする請求項1記載のロール状記録紙の保持構造。
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