JP3610147B2 - 車両用棒状アンテナ取付け装置 - Google Patents

車両用棒状アンテナ取付け装置

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両に装備される車両用棒状アンテナを、車体壁の急傾斜部に対して取付ける場合に適した車両用棒状アンテナ取付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3の(a)(b)は従来広く用いられている車両用棒状アンテナ取付け装置の構成を示す図である。図3の(a)(b)において、31は車体壁,32はこの車体壁に設けられたアンテナ取付け孔、33はアンテナ取付け孔に対して挿入される取付け対象である棒状アンテナの一部、すなわちアンテナ給電部を含む取付け部である。この取付け部33における筒体34の中央外周部には、接地部材を兼ねた取付けフランジ35が設けてある。36は上記取付けフランジ上に載置される接地部材を兼ねた受け皿状ワッシャ、37は上記ワッシャ上に制限された角度範囲内で任意に傾けて載置される舟形をなすグランドベースである。このグランドベース37の上部には前記取付け孔32の周囲に対し車体壁31の内面側から当接可能な二組の突起37a,37bが設けられている。38は軟質ゴム等からなるパッド、39は中空半球状をなす絶縁性保持部材である。この絶縁性保持部材39の周壁の一部には長孔40が設けられている。この長孔40は前記グランドベース37の突起37a,37bを車体壁1の内面に当接させた状態において、前記アンテナ取付け孔32から外方向へ突出する前記アンテナ取付け部33の外周に対して嵌め込むための孔であり、かつ車体壁31に対する棒状アンテナの取付け角を可変とするために、アンテナの傾き方向に沿って長軸を持つ長孔としたものである。41は上記棒状アンテナの取付け角の設定状況に応じて変化する長孔40の開口残部を塞ぐためのカバー、42はマウンティングワッシャ、43は固定ナットである。この固定ナット43は上記カバー41、ワッシャ42の孔を貫通して外部へ突出する前記取付け部33の頂部に設けられている雄ねじ部44に対して螺合する。したがって、この固定ナット43を締め付けると、部品42,41,39,38が車体壁31の外面に対して押し付けられ、相対的に取付け部33が車体壁31の外方へ引き出される。これに伴いグランドベース37の突起37a,37bが、車体壁31の内面に対して食い込むように圧接される。かくして主として前記グランドベース37と前記絶縁性保持部材39とで前記車体壁31が挾圧保持され、棒状アンテナの取付けが成されると共に、部品35,36,37を介してアンテナの接地がなされる。なお上記固定ナット43の雌ねじ部を通して外方向へ突出する雄ねじ部44には、例えばホイップ形棒状アンテナ素子(不図示)の基端部が螺合固定される。棒状アンテナの取付け部33の下端部には給電ケーブル45が接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の車両用棒状アンテナ取付け装置には、次のような欠点がある。
第1に、部品点数が多いため、車体壁31への取付け作業が煩雑である上、コスト高になる。
【0004】
第2に、所定角度だけ傾けた舟形をなす部品37の底部を、受け皿状のワッシャ36で受ける構造であるため、アンテナの取付け角を変更したとき部品38〜42を貫通して上方へ突出する取付け部33の頂部突出量Lにバラツキが生じ易い。このため例えば固定ナット43の中心から突出する雄ねじ部44の長さが不十分になり、棒状アンテナの取付けが不確実になる等のおそれがある。
【0005】
第3に、中空半球状をなす部品39を外部取付け部品の主体としていることから、車体壁31の急傾斜部分への取付けは不安定となる。このため水平面に対し30°以下の傾斜面にしか取付けることができない。
【0006】
本発明の目的は下記の車両用棒状アンテナ取付け装置提供することにある。
(a) 車体壁の急傾斜部分への取付けを安定確実に行なえる取付け角可変式の車両用棒状アンテナ取付け装置。
(b) アンテナの取付け角の可変範囲に対応して細長く形成されるアンテナ取付け孔の長軸の長さを最小限に設定することのできる取付け角可変式の車両用棒状アンテナ取付け装置。
(c) アンテナ取付け角を変更しても、外部取付け部品である中空保持体を貫通して外方向へ突出するアンテナ取付け部の頂部突出量は常に一定で、上記取付け部に対する棒状アンテナの結合を安定確実に行なえる取付け角可変式の車両用棒状アンテナ取付け装置。
(d) 部品点数が少なく、車体壁への取付け作業が容易である上、低コストで製作可能な取付け角可変式の車両用棒状アンテナ取付け装置。
(e) 固定ナットを強力に締付けても外部取付け部品である中空保持体が破損するおそれがなく、車体壁に対して棒状アンテナを安定確実に取り付けることのできる取付け角可変式の車両用棒状アンテナ取付け装置。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明は以下に示す手段を用いている。
(1)本発明の車両用棒状アンテナ取付け装置は、車体壁のアンテナ取付け孔に挿入される棒状アンテナの取付け部に対し、支持プレートの中央部を回動可能に軸支し、この支持プレートの一側部を前記車体壁の内面に当接させたとき前記アンテナ取付け孔から外方向へ突出する前記棒状アンテナの外周に対し、上記棒状アンテナの取付け角変更が許容される如く周壁に設けた長孔を嵌め込んだ状態で開口部を前記車体壁に対して接合可能な中空保持体を設け、この中空保持体の前記長孔を通して車体壁外方へ突出する前記棒状アンテナの外周の雄ねじ部に対して固定ナットを螺合し、上記中空保持体を前記車体壁の外面に近づけると共に前記棒状アンテナを車体壁外方へ引き出して前記支持プレートを前記車体壁の内面に圧接させるアンテナ取付け装置において、
前記中空保持体を、車体壁の傾斜角に適合する傾斜面をもつ底部開口部を有する中空円錘体状に形成すると共に、上記支持プレートの一側部を前記車体壁の内面に圧接させた状態において、前記支持プレートの軸支点が前記車体壁の厚み寸法の範囲内に在るように位置設定し、かつ前記長孔の長軸方向に沿った長孔形成領域を、前記軸支点を中心とする円弧面とした。
(2)本発明の車両用棒状アンテナ取付け装置は、車体壁に設けたアンテナ取付け孔に対して挿入される取付け対象である棒状アンテナの取付け部に回動可能な如く当該部材の中央部を軸支され、一側部が前記車体壁の内面に当接可能な如く設けられた支持プレートと、
この支持プレートの一側部を前記車体壁の内面に当接させたとき前記アンテナ取付け孔から外方向へ突出する前記棒状アンテナの取付け部の外周に対し、上記棒状アンテナの取付け角変更を許容する如く当該部材の周壁に設けられた長孔を嵌め込んだ状態で、当該部材の開口部を前記車体壁に対して接合可能な如く設けられた中空保持体と、
この中空保持体の前記長孔を通して前記車体壁の外方向へ突出する前記棒状アンテナの取付け部の外周に設けられた雄ねじ部に対して螺合し、上記中空保持体を前記車体壁の外面に近づけると共に相対的に前記棒状アンテナの取付け部を車体壁外方へ引き出して前記支持プレートを前記車体壁の内面に圧接させる固定ナットとを具備し、
前記中空保持体は、車体壁の傾斜角に適合する傾斜面をもつ底部開口部を有する中空円錘体状に形成されていると共に、前記支持プレートの軸支点は、上記支持プレートの一側部が前記車体壁の内面に圧接した状態において、前記車体壁の厚み寸法の範囲内に在るように位置設定され、前記中空保持体の周壁における前記長孔の長軸方向に沿った長孔形成領域は、前記軸支点を中心とした円弧面となっている。
(3)本発明の車両用棒状アンテナ取付け装置は、上記(2)に記載した装置であって、かつ棒状アンテナの取付け部は、先端側に前記長孔に挿通可能な小径部を有し、基端側に前記長孔に挿通不能な大径部を有し、上記取付け部が前記軸支点を中心に回動するとき、上記小径部と大径部との間に存在する段差部が、前記長孔形成領域の内面側円弧面上を摺動可能な如く設けられている。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1および図2は本発明の第1実施形態に係る取付け角可変式の車両用棒状アンテナ取付け装置の構成を示す図で、図1は断面図、図2は分解斜視図である。なお図1の左上部に示した二点鎖線図は、車体壁面を直視した時の部品相互の位置関係を示す線図である。なおPは後述する支持プレート16の軸支点、Qは後述するパッド18の中心点を示している。
【0009】
図1および図2において、11は水平面に対する傾斜角αが30°〜70°程度の急傾斜面を有する車体壁、12はこの車体壁に設けられた孔であってアンテナ軸方向にみた直径Dが例えばφ19程度のアンテナ取付け孔、13はアンテナ取付け孔に対して挿入される取付け対象である棒状アンテナの一部、即ちアンテナ給電部を含む取付け部である。この取付け部13における筒体14の外周部には接地部材を兼ねた一対の取付け軸受部15が筒体外周の180°隔てた位置に対設されている。16は上記各取付け軸受部15上にそれぞれ回転自在に中心部位を軸支された同じく接地部材を兼ねた一対の短冊状の支持プレートである。この支持プレート16は、その各両端の一側部に前記取付け孔12の周囲に対して車体壁11の内面側から当接可能な各二組の突起17a,17bが設けられている。18は軟質ゴム等の弾性部材からなる円環状のパッド、19は中空円錘体状をなす絶縁性の中空保持体である。
【0010】
中空保持体19は、その底部に、車体壁11の傾斜角αに適合する傾斜面をもつ開口部を有している。この開口部の端縁にはフランジ状をなす端縁部19aが形成されている。この端縁部19aを、前記リング状をなすパッド18の内周部に形成されている段差部18aに対して差し込むことにより、中空保持体19の開口部端縁に、弾性部材であるパッド18を一体的に装着し得るものとなっている。
【0011】
中空保持体19の頂部近傍の周壁には長孔19bが設けられている。この長孔19bは前記支持プレート16の突起17a,17bを車体壁11の内面に当接させたとき、前記アンテナ取付け孔12から外方へ突出する前記取付け部13の外周に対し嵌め込まれる孔であり、かつ車体壁11に対する前記棒状アンテナの取付け角βを可変とするために、棒状アンテナを傾ける方向に長軸を持った長孔となっている。
【0012】
ここで前記支持プレート16の軸支点Pの設定位置、上記中空保持体19の頂部周壁の長孔形成領域の形状、上記軸支点Pにて軸支される取付け部13の動きと上記長孔形成領域との相対的な関係等について説明する。
【0013】
前記支持プレート16の軸支点Pは、前記支持プレート16の突起17a,17bを車体壁11の内面に圧接させたとき、前記車体壁11の厚み寸法の領域内(本実施形態においては車体壁11の内側面に一致した面内)に位置するように設定されている。前記中空保持体19の周壁の長孔形成領域は、上記長孔19bの長軸方向に沿って前記軸支点Pを中心とした円弧面を呈している。そして軸支点Pを中心に棒状アンテナの取付け角βを変えたとき、前記取付け部13における筒体14の頂部14a、即ち大径部(筒体14)と小径部(雄ねじ部22)との段差部14aが、円弧面を呈している前記長孔形成領域の周壁内面をアンテナの傾きに伴って摺動し得るものとなっている。
【0014】
20は上記棒状アンテナの取付け角βの設定状況に応じて変化する前記長孔19bの開口残部を塞ぐための球面カバーである。この球面カバー20の中央部位には、開口部周辺にバーリング状の凸部20aを有する雄ねじ部挿通用の円透孔20bが設けてある。21は固定ナットである。この固定ナット21の一端には前記バーリング状の凸部20aと係合可能な凹部(不図示)を有する結合鍔21aが設けられている。また固定ナット21の中心部には雌ねじ部21bが設けられている。この固定ナット21は、上記カバー20の円透孔20bを貫通して外部へ突出する前記取付け部13の頂部に設けてある雄ねじ部22に対して螺合する。したがってこの固定ナット21を締め付けると、部品20,19,18が車体壁11の外面に対して押し付けられ、相対的に取付け部13が車体壁11の外方向へ引き出される。これに伴い支持プレート16の突起17a,17bが車体壁1の内面に対して食い込むように圧接される。かくして内部取付け部品である前記支持プレート16と、主たる外部取付け部品である中空保持体19とで前記車体壁11が挾圧保持され、棒状アンテナの取付け固定が行なわれる。同時に、部品15,16を介してアンテナの接地がなされる。なお上記固定ナット21の雌ねじ部21bを通して外方向へ突出する雄ねじ部22には、例えばホイップ形棒状アンテナ素子(不図示)の基端部が螺合固定される。アンテナの取付け部13の下端部には給電ケーブル23が接続されている。
【0015】
(変形例)
前記実施形態に示された車両用棒状アンテナ取付け装置は、下記の変形例を含んでいる。
【0016】
・一対の支持プレート16に代えて単一化された構造の支持プレート16を使用したもの。
・一対の支持プレート16のうち一方を導電部材で形成し、他方を絶縁部材で形成したもの。
【0017】
・支持プレート16とは別の接地手段を有するもの。
・取付け部13が、複数の異径導電パイプを互いに摺動自在に接続してなる伸縮形アンテナを取り付け得る構造となっているもの。
【0018】
・絶縁性の中空保持体19を、車体壁11の傾斜角αに適合する傾斜面をもつ開口部を備えたベース部と、このベース部に対して着脱自在に結合可能であってかつ取付け部13を所定角度で挿通させ得る長孔を備えた保持部とを夫々独立に形成し、使用時において両者を一体的に結合して用いるようにしたもの。この様にした場合には、ベース部のみを適用する対象車体壁に適合するものを用い、保持部は共通の部品を一律に用いればよく、コストの低減を計り得る。
【0019】
(実施形態のまとめ)
実施形態に示された車両用棒状アンテナ取付け装置の構成及び作用効果をまとめると次の通りである。
[1]実施形態に示された車両用棒状アンテナ取付け装置は、車体壁11のアンテナ取付け孔12に挿入される棒状アンテナの取付け部13に対し、支持プレート16の中央部を回動可能に軸支し、この支持プレート16の一側部を前記車体壁11の内面に当接させたとき前記アンテナ取付け孔12から外方向へ突出する前記棒状アンテナの外周に対し、上記アンテナの取付け角変更が許容される如く周壁に設けた長孔19aを嵌め込んだ状態で、開口部を前記車体壁11に対して接合可能な中空保持体19を設け、この中空保持体19の前記長孔19aを通して車体壁11の外方へ突出する前記棒状アンテナに設けた雄ねじ部22に対して固定ナットを螺合し、上記中空保持体19を前記車体壁11の外面に近づけると共に、前記取付け部13を車体壁外方へ引き出して前記支持プレート16を前記車体壁11の内面に圧接させるアンテナ取付け装置において、
中空保持体19を、車体壁11の傾斜角に適合する傾斜面をもつ底部開口部を有する中空円錘体状に形成すると共に、上記支持プレート16の一側部を前記車体壁11の内面に圧接させた状態において、前記支持プレート16の軸支点Pが前記車体壁11の厚み寸法の範囲内に在るように位置設定し且つ前記長孔19aの長軸方向に沿った長孔形成領域を、前記軸支点Pを中心とする円弧面とした。
【0020】
上記車両用棒状アンテナ取付け装置においては、中空保持体19が車体壁11の傾斜角αに適合する傾斜面をもつ底部開口部を有する中空円錘体状を成しているため、車体壁11の急傾斜部分への取付けを安定に行なえ、例えば水平面に対して70°程度の急傾斜面にも容易に取付け可能となる。
【0021】
また支持プレート16の軸支点Pが車体壁11の厚み寸法の範囲内に在るように位置設定されるため、アンテナの取付け角βにおける可変範囲θに対応して形成されるアンテナ取付け孔(楕円孔)12の長軸の長さを最小限に設定する事ができる。
【0022】
また中空保持体19に設けられる長孔19aの長軸方向に沿った長孔形成領域が軸支点Pを中心とする円弧面となっているので、アンテナ取付け角βを変更しても、中空保持体19の長孔19aを貫通して外方向へ突出する取付け部13の頂部突出量Mが常に一定となる。このため取付け部13の雄ねじ部22に対する固定ナット21の螺合位置も一定となり、取付け部13の雄ねじ部22に対して棒状アンテナ素子を安定確実に結合させ得るものとなる。
【0023】
また従来必要としていた接地部材を兼ねた受け皿状ワッシャ36およびマウンティングワッシャ42などが省略されるので、部品点数が少なくて済み、車体壁11への取付け作業が容易である上、低コストで製作可能となる。
[2]実施形態に示された車両用棒状アンテナ取付け装置は、車体壁11に設けたアンテナ取付け孔12に対して挿入される取付け対象である棒状アンテナの取付け部13に回動可能な如く当該部材の中央部を軸支され、一側部が前記車体壁11の内面に当接可能な如く設けられた支持プレート16と、
この支持プレート16の一側部を前記車体壁11の内面に当接させたとき前記アンテナ取付け孔12から外方向へ突出する前記棒状アンテナの取付け部の外周に対して、上記棒状アンテナの取付け角変更を許容する如く当該部材の周壁に設けられた長孔19aを嵌め込んだ状態で、当該部材の開口部を前記車体壁11に対して接合可能な如く設けられた中空保持体19と、
この中空保持体19の前記長孔19aを通して前記車体壁11の外方向へ突出する前記棒状アンテナの外周に設けられた雄ねじ部22に対して螺合し、上記中空保持体19を前記車体壁11の外面に近づけると共に、相対的に前記棒状アンテナの取付け部13を車体壁11の外方へ引き出して前記支持プレート16を前記車体壁11の内面に圧接させる固定ナット21とを具備し、
前記中空保持体19は、車体壁11の傾斜角αに適合する傾斜面をもつ底部開口部を有する中空円錘体状に形成されていると共に、前記支持プレート16の軸支点Pは、上記支持プレート16の一側部が前記車体壁11の内面に圧接した状態において、前記車体壁11の厚み寸法の範囲内に在るように位置設定され、前記中空保持体19の周壁における前記長孔19aの長軸方向に沿った長孔形成領域は、前記軸支点Pを中心とした円弧面となっている。
【0024】
上記車両用棒状アンテナ取付け装置においては、前記[1]と同様の作用効果を奏する上、具現手段が明確に特定されていることから、実施しやすい利点がある。
[3]実施形態に示された車両用棒状アンテナ取付け装置は、上記[2]に記載した装置であって、且つ棒状アンテナの取付け部13は先端側に前記長孔19aに挿通可能な小径部(22)を有し、基端側に前記長孔19aに挿通不能な大径部(14)を有し、上記取付け部13が前記軸支点Pを中心に回動するとき、上記小径部と大径部との間に存在する段差部14aが、前記長孔形成領域の内面側円弧面上を摺動可能な如く設けられている。
【0025】
上記車両用棒状アンテナ取付け装置においては、前記[2]と同様の作用効果を奏する上、大径部(14)の頂部に存在する段差部14aが長孔形成領域の内面に密着した状態を呈し、この部分に隙間が生じないので、固定ナット21を強力に締付けても、中空保持体19の周壁が破損する等のおそれがなく、安定確実な固定を行なえる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、下記のような作用効果を奏する車両用棒状アンテナ取付け装置を提供できる。
(a) 車体壁の急傾斜部分への取付けを安定確実に行なえる取付け角可変式の車両用棒状アンテナ取付け装置。
(b) アンテナの取付け角の可変範囲に対応して細長く形成されるアンテナ取付け孔の長軸の長さを最小限に設定することのできる取付け角可変式の車両用棒状アンテナ取付け装置。
(c) アンテナ取付け角を変更しても、外部取付け部品である中空保持体を貫通して外方向へ突出するアンテナ取付け部の頂部突出量は常に一定で、上記取付け部に対する棒状アンテナの結合を安定確実に行なえる取付け角可変式の車両用棒状アンテナ取付け装置。
(d) 部品点数が少なく、車体壁への取付け作業が容易である上、低コストで製作可能な取付け角可変式の車両用棒状アンテナ取付け装置。
(e) 固定ナットを強力に締付けても外部取付け部品である中空保持体が破損するおそれがなく、車体壁に対して棒状アンテナを安定確実に取り付けることのできる取付け角可変式の車両用棒状アンテナ取付け装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る取付け角可変式の車両用棒状アンテナ取付け装置の構成を示す断面図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る取付け角可変式の車両用棒状アンテナ取付け装置の構成を示す分解斜視図。
【図3】図3の(a)(b)は従来広く用いられている車両用棒状アンテナ取付け装置の構成を示す図。
【符号の説明】
11…急傾斜面を有する車体壁
12…アンテナ取付け孔
13…アンテナ給電部を含む取付け部
14…筒体
15…接地部材を兼ねた一対の取付け軸受部
16…接地部材を兼ねた一対の短冊状の支持プレート
17a,17b…突起
18…軟質ゴム等の弾性部材からなる円環状のパッド
19…中空円錘状をなす絶縁性の中空保持体
20…球面カバー
21…固定ナット
22…雄ねじ部
P…軸支点
α…車体壁の傾斜角
β…アンテナの取付け角
θ…取付け角の可変範囲

Claims (3)

  1. 車体壁のアンテナ取付け孔に挿入される棒状アンテナの取付け部に対し、支持プレートの中央部を回動可能に軸支し、この支持プレートの一側部を前記車体壁の内面に当接させたとき前記アンテナ取付け孔から外方向へ突出する前記棒状アンテナの外周に対し、上記棒状アンテナの取付け角変更が許容される如く周壁に設けた長孔を嵌め込んだ状態で、開口部を前記車体壁に対して接合可能な中空保持体を設け、この中空保持体の前記長孔を通して車体壁外方へ突出する前記棒状アンテナの外周の雄ねじ部に対して固定ナットを螺合し、上記中空保持体を前記車体壁の外面に近づけると共に前記棒状アンテナを車体壁外方へ引き出して前記支持プレートを前記車体壁の内面に圧接させるアンテナ取付け装置において、
    前記中空保持体を、車体壁の傾斜角に適合する傾斜面をもつ底部開口部を有する中空円錘体状に形成すると共に、上記支持プレートの一側部を前記車体壁の内面に圧接させた状態において、前記支持プレートの軸支点が前記車体壁の厚み寸法の範囲内に在るように位置設定し、かつ前記長孔の長軸方向に沿った長孔形成領域を、前記軸支点を中心とする円弧面としたことを特徴とする車両用棒状アンテナ取付け装置。
  2. 車体壁に設けたアンテナ取付け孔に対して挿入される取付け対象である棒状アンテナの取付け部に回動可能な如く当該部材の中央部を軸支され、一側部が前記車体壁の内面に当接可能な如く設けられた支持プレートと、
    この支持プレートの一側部を前記車体壁の内面に当接させたとき前記アンテナ取付け孔から外方向へ突出する前記棒状アンテナの取付け部の外周に対し、上記棒状アンテナの取付け角変更を許容する如く当該部材の周壁に設けられた長孔を嵌め込んだ状態で、当該部材の開口部を前記車体壁に対して接合可能な如く設けられた中空保持体と、
    この中空保持体の前記長孔を通して前記車体壁の外方向へ突出する前記棒状アンテナの取付け部の外周に設けられた雄ねじ部に対して螺合し、上記中空保持体を前記車体壁の外面に近づけると共に相対的に前記棒状アンテナの取付け部を車体壁外方へ引き出して前記支持プレートを前記車体壁の内面に圧接させる固定ナットとを具備し、
    前記中空保持体は、車体壁の傾斜角に適合する傾斜面をもつ底部開口部を有する中空円錘体状に形成されていると共に、前記支持プレートの軸支点は、上記支持プレートの一側部が前記車体壁の内面に圧接した状態において、前記車体壁の厚み寸法の範囲内に在るように位置設定され、前記中空保持体の周壁における前記長孔の長軸方向に沿った長孔形成領域は、前記軸支点を中心とした円弧面となっていることを特徴とする車両用棒状アンテナ取付け装置。
  3. 棒状アンテナの取付け部は、先端側に前記長孔に挿通可能な小径部を有し、基端側に前記長孔に挿通不能な大径部を有し、上記取付け部が前記軸支点を中心に回動するとき、上記小径部と大径部との間に存在する段差部が、前記長孔形成領域の内面側円弧面上を摺動可能な如く設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用棒状アンテナ取付け装置。
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