JP2010268067A - 車両用可倒アンテナ - Google Patents

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耕一 滝田
Satoru Hoshino
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Abstract

【課題】洗車や車庫入れ時などにおいて、アンテナ素子が邪魔にならないように容易に水平方向に倒すことができる車両用可倒アンテナを提供する。
【解決手段】給電部26の上部に装着される給電部側素子基部41は、水平方向の挿通孔46及びその外側に同心円上に等角度で設けた複数の係合突部49を備える。給電部側素子基部41に隣接して回転素子基部51を配置し、該基部41、51の挿通孔46、52に回転軸用ボルト61を挿入し、その先端に皿ばね64a、64bを介在して戻り止めナット66を装着し、回転素子基部51を回転可能に保持すると共に皿ばね64a、64bの弾性力により係合突部49を回転素子基部51の側面に当接させる。回転素子基部51には各係合突部49に対応する位置に係合凹部53を設け、回転素子基部51を所定の位置に回転させた際に係合突部49が係合凹部53に嵌入して係合状態となるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車の屋根等に取付けて使用する車両用可倒アンテナに関する。
従来、例えば自動車に搭載した移動局と基地局との間で通信を行う場合、自動車の屋根等にホイップアンテナを取付けて使用している(例えば、特許文献1、2参照。)。
従来のマグネットタイプの車載用ホイップアンテナは、一般に図10に示すように構成されている。図10は従来の車載用ホイップアンテナの一部を断面して示す側面図である。図10において、1は底面が開口された円筒状のヨークで、その下部内側に円板状のマグネット2が例えば接着材等により固着される。マグネット2には、中央部に円状の穴3が形成されている。
上記ヨーク1には、上部中央に給電部4が装着される。この給電部4は、下側中央にネジ部5が突出して設けられており、このネジ部5がヨーク1の中央に設けられている透孔に挿入され、ナット6により固定される。
また、給電部4には、上側中央に素子基部取付ネジ部7が設けられ、この素子基部取付ネジ部7にホイップアンテナ素子10の素子基部11が螺着される。
また、上記給電部4の側部には、給電ケーブル12が装着される。この給電ケーブル12は、中心導体が給電部4を介してホイップアンテナ素子10に接続され、外導体が給電部4のアース端子を介してヨーク1に接続される。
上記のように構成された車載用ホイップアンテナは、マグネット2を利用して自動車の屋根等に取付けて使用する。
特開2004−193774号公報 実開昭60−1007号公報
上記従来のホイップアンテナは、ホイップアンテナ素子10が一般にステンレス棒などで構成されて弾力性や反発力を有した構成となっているが、一定範囲以上には曲げることができないので、例えば洗車や車庫入れ時にアンテナが邪魔になる場合には、アンテナ素子をスパナ等の工具を用いて取り外す必要がある。また、自動車の走行中に道路上方に存在する木の枝等の障害物に接触してアンテナ素子が折れたり損傷を生じたりするおそれがある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、洗車や車庫入れ時にアンテナ素子が邪魔になる場合に工具を使用することなく手の力のみでアンテナ素子を倒すことができ、また、例えば車両の走行中に道路の上方に存在する立木の垂れ下がった枝等が接触するなどしてアンテナ素子に大きな力が加わった場合には、素子が後方に倒れて折損を確実に防止することができる車両用可倒アンテナを提供することを目的とする。
本発明に係る車両用可倒アンテナは、給電部と、前記給電部の上部に垂直方向に装着される給電部側素子基部と、前記給電部側素子基部の側面に隣接して配置される回転素子基部と、前記回転素子基部を前記給電部側素子基部に対し、水平方向の軸を回転中心軸として回転可能に且つばね材により所定の弾性力を付与して保持する保持手段と、前記給電部側素子基部及び回転素子基部の相対向する一方の面に回転中心軸と平行に且つ中心軸に対し同心円上に等角度で設けられる少なくとも3以上の係合突部と、前記給電部側素子基部及び回転素子基部の相対向する他方の面に前記各係合突部に対応して設けられる複数の係合凹部と、前記回転素子基部の外周縁に垂直方向に設けられるアンテナ素子と、前記給電部を対象物に取付ける取付手段とを具備し、前記回転素子基部を所定の位置に回転させたときに前記係合突部が前記係合凹部に嵌入して係合されるように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、アンテナを車両の屋根等の対象物に取付けた状態では、アンテナ素子は垂直に立っているが、アンテナ素子の基部を前方向あるいは後方向に手で押すことによりアンテナ素子を容易に倒すことができる。従って、例えば洗車や車庫入れ等の際にアンテナ素子が邪魔になる場合は、工具を使用することなく、手の力のみでアンテナ素子を倒して洗車や車庫入れ等の邪魔にならない程度にアンテナの高さを低くすることができる。また、例えば車両の走行中に道路の上方に存在する立木の垂れ下がった枝等が接触するなどしてアンテナ素子に大きな力が加わった場合には、素子が車両の屋根に近接した十分低い位置から後方に直ちに倒れることにより、アンテナ素子が折損したり給電部が車両の屋根から脱落したりすることがなく、車両を安全に走行させることができる。
本発明の実施例1に係る車両用可倒アンテナの構成を示し、(a)は要部を分解及び断面して示す側面図、(b)は基台部分を除く上面図である。 同実施例1に係る車両用可倒アンテナの要部を一部断面して示す正面図である。 同実施例1における給電部の内部構成図である。 同実施例1における給電部側素子基部の詳細な構成を示し、(a)は一部を断面して示す側面図、(b)は正面図である。 同実施例1における回転素子基部の詳細な構成を示し、(a)は正面図、(b)は側断面図である。 同実施例1における車両用可倒アンテナを車両の屋根に取付けて使用する場合の例を一部切欠して示す図である。 本発明の実施例2に係る車両用可倒アンテナの構成を示し、(a)は要部を分解及び断面して示す側面図、(b)は基台部分を除く上面図である。 同実施例2における給電部側素子基部の詳細な構成を示し、(a)は一部を断面して示す側面図、(b)は正面図である。 同実施例2における回転素子基部の詳細な構成を示し、(a)は正面図、(b)は一部を断面して示す側面図である。 従来の車載用ホイップアンテナの一部を断面して示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る車両用可倒アンテナ20の構成を示し、(a)は要部を分解及び断面して示す側面図、(b)は基台部分を除く上面図である。図2は同実施例1に係る車両用可倒アンテナ20の要部を一部断面して示す正面図である。実施例1は、マグネットを利用して取付けるマグネットタイプのアンテナに実施した場合を例として示している。
図1において、21は基台で、底面が開口されている円筒状のヨーク22の外側に絶縁体からなるヨークカバー23が設けられると共に、ヨーク22の下部内側に円板状のマグネット24が例えば接着材等により固着されている。上記マグネット24には、中央部に円形の穴25が形成されている。
上記基台21には、上側中央部に給電部26が装着される。この給電部26は、下側中央に取付けネジ27を備えており、この取付けネジ27がヨークカバー23及びヨーク22の中央に設けられている取付け穴に挿入され、その先端部にスプリングワッシャ28及びナット29が装着されて固定される。また、ヨークカバー23には、給電部26の底面に対応する部分において結合穴23aが設けられ、この結合穴23aに給電部26の下側に設けられた突起26aが挿入されて給電部26の位置が固定される。
上記給電部26の側部には、給電用同軸ケーブル31が装着され、その装着部分に防水キャップ32が嵌入されて防水処理される。
また、給電部26内には、図3に示すように上側中央に素子基部取付用ネジ部35が設けられると共に下側中央にマイナス側給電体36が所定の間隔を保って設けられる。上記素子基部取付用ネジ部35及びマイナス側給電体36は、導電性金属部材により構成される。上記素子基部取付用ネジ部35の下端部にはプラス側接続端子37が設けられる。また、マイナス側給電体36には、上端部にマイナス側接続端子38が設けられると共に下側に取付けネジ27が形成される。上記プラス側接続端子37には、給電用同軸ケーブル31の中心導体33が接続され、半田付けにより固着される。また、マイナス側接続端子38には、給電用同軸ケーブル31の外導体(編組線)34が接続され、半田付けにより固着される。
そして、上記素子基部取付用ネジ部35、マイナス側給電体36及び給電用同軸ケーブル31の先端部は、絶縁材によりモールド加工されて一体に形成される。この場合、素子基部取付用ネジ部35は上部中央に形成されるネジ穴が外部に開口した状態に保持され、マイナス側給電体36は取付けネジ27の部分がモールド部分から下方に突出した状態に保持される。
上記素子基部取付用ネジ部35には、図1に示すように導電性金属部材からなる給電部側素子基部41が装着される。この給電部側素子基部41は、図4(a)、(b)に詳細を示すように略四角形状に形成された基部本体42と、この基部本体42の下側中央に設けられるネジ部43からなり、このネジ部43がシールワッシャ44及び素子基部固定ナット45を介在して給電部26の素子基部取付用ネジ部35に螺着される。図4は給電部側素子基部41の詳細な構成を示したもので、(a)は一部を断面して示す側面図、(b)は正面図である。
上記給電部側素子基部41には、基部本体42の中央部に挿通孔46を水平方向の設けると共に、前面側に上記挿通孔46の外周に沿って同心円上に等角度で少なくとも3個所以上のリベット装着穴47を設ける。この実施例1では、4つのリベット装着穴47を90°の等角度で同心円上に設けている。上記各リベット装着穴47には、頭部が丸形に形成された導電性金属部材からなる小形丸リベット48が圧入される。このリベット48は、頭部が略半球状に形成されて係合突部49を構成し、給電部側素子基部41の面から所定の高さ突出して設けられる。
上記給電部側素子基部41には、基部本体42の前面側に図5に詳細を示す導電性金属部材からなる回転素子基部51が装着される。図5は回転素子基部51の詳細な構成を示したもので、(a)は正面図、(b)は側断面図である。回転素子基部51は、中央部に挿通孔52が水平方向に設けられると共に、この挿通孔52の外周に沿って同心円上に等角度で例えば4つの係合凹部53が設けられる。この係合凹部53は、上記給電部側素子基部41に設けられた各係合突部49に対応する位置に設けられる。上記係合凹部53の形状は、図5(b)に示すように例えば90°の円錐形状に形成される。
上記回転素子基部51は、例えば下側面が略半円形状に形成され、両側面及び上側面が平面状に形成され、上面の略中央部にアンテナ素子装着用のネジ穴54が設けられる。
上記回転素子基部51の挿通孔52には、図1に示すように鋼材などの導電性部材からなる例えば六角穴付きの回転軸用ボルト61が平ワッシャ62を介して挿入され、更に給電部側素子基部41に設けられた挿通孔46内を通って反対側に導出される。この挿通孔46から導出した回転軸用ボルト61の先端部には、平ワッシャ63、皿ばね64a、64b、平ワッシャ65を介してキャップ付き戻り止めナット66が螺着される。また、上記平ワッシャ63、皿ばね64a、64b、平ワッシャ65、戻り止めナット66の外側には、ナットキャップ67が装着される。
上記のように回転素子基部51を回転軸用ボルト61、皿ばね64a、64b及び戻り止めナット66等により給電部側素子基部41に装着することにより、回転素子基部51を回転軸用ボルト61を中心軸として回転可能に保持すると共に、給電部側素子基部41に設けた係合突部49が回転素子基部51の面に所定の弾性力で圧接し、回転素子基部51を回転させた際に所定の位置で係合凹部53に嵌入し、回転素子基部51の位置を保持する。上記係合突部49が係合凹部53に嵌入した際、給電部側素子基部41と回転素子基部51との間が微小間隔に保たれるように係合突部49の大きさ、回転素子基部51に設ける係合凹部53の大きさ等を設定する。また、回転素子基部51の底部と素子基部固定ナット45の上面との間に微小の間隙が形成されるように設定する。
また、係合突部49が係合凹部53に嵌入した状態で、回転素子基部51に所定の力、例えば10kg以上の力を加えた際に係合突部49と係合凹部53との係合が外れて回転素子基部51を回転できるように、戻り止めナット66の位置や皿ばね64a、64bによる弾性力を予め調整する。上記皿ばね64a、64bは、小さな空間の所で大きな負荷容量を得ることが可能であり、回転素子基部51を回転させる際に要する力を使用枚数によって調整することができる。
そして、上記回転素子基部51のネジ穴54には、ホイップアンテナ等のアンテナ素子71のアンテナ素子基部72が装着される。アンテナ素子基部72は、導電性金属部材により構成したもので、下側にネジ部73を備え、このネジ部73に予めスプリングワッシャ74及び止め輪75を装着して上記回転素子基部51のネジ穴54に螺着する。またアンテナ素子基部72の外周部位には、180°の間隔で即ち対称となる2つの位置にスパナ掛け76が設けられる。
上記のように構成された車両用可倒アンテナ20の組立てを行う際は、給電部26の下側に設けた取付けネジ27の先端を基台21のヨーク22に設けられた取付け穴に上側から挿入し、その先端にスプリングワッシャ28を介してナット29を螺着して固定する。
また、給電部26に設けた素子基部取付用ネジ部35に給電部側素子基部41のネジ部43をシールワッシャ44及び素子基部固定ナット45を介して螺着し、素子基部固定ナット45を締め付けて固定する。この場合、給電部側素子基部41に設けた係合突部49が正面側に位置するように給電部側素子基部41を固定する。
次に給電部側素子基部41の側部に回転素子基部51を位置させ、回転素子基部51に設けた挿通孔52に回転軸用ボルト61を平ワッシャ62介して正面側から挿入し、更にその先端を給電部側素子基部41に設けた挿通孔46から突出させ、その先端部に平ワッシャ63、皿ばね64a、64b、平ワッシャ65を介して戻り止めナット66を螺着し、締め付けて固定した後、ナットキャップ67を装着する。このとき回転素子基部51に設けたネジ穴54を上側に位置させ、給電部側素子基部41に設けた係合突部49が回転素子基部51に設けた係合凹部53に嵌入した状態で回転素子基部51の位置を保持する。
そして、回転素子基部51に設けたネジ穴54にアンテナ素子71のアンテナ素子基部72をスプリングワッシャ74及び止め輪75を介して装着し、図2に示すようにアンテナ素子71を垂直の状態に保持する。
この状態でアンテナ素子71あるいはアンテナ素子基部72に右方向あるいは左方向に所定以上の力が加わると、係合突部49と係合凹部53との係合が外れて回転素子基部51が回転し、90°回転させたときに各係合突部49がそれぞれ次の係合凹部53内に嵌入して係合状態となり、回転素子基部51を定位置に保持する。従って、アンテナ素子71あるいはアンテナ素子基部72に右方向あるいは左方向に所定以上の力を加えることにより、アンテナ素子71を垂直の状態から水平の状態に容易に倒すことができ、また、水平の状態から垂直の状態に起こすことができる。
なお、上記のように構成された車両用可倒アンテナ20において、給電用同軸ケーブル31の中心導体33とアンテナ素子71との間は、給電用同軸ケーブル31の中心導体33が接続されたプラス側接続端子37から素子基部取付用ネジ部35、給電部側素子基部41、リベット48の係合突部49、回転素子基部51、アンテナ素子基部72の経路で電気的に接続する。更に給電部側素子基部41と回転素子基部51との間は、上記リベット48の経路と並列に回転軸用ボルト61及び平ワッシャ62、63の経路により電気的に接続する。また、給電用同軸ケーブル31の外導体34は、マイナス側接続端子38からマイナス側給電体36、該マイナス側給電体36の取付けネジ27、ナット29、スプリングワッシャ28及びヨーク22の経路で取付対象物である車両の屋根等に電気的に接続する。
図6は、上記実施例1で示したマグネットタイプの車両用可倒アンテナ20を対象物である車両(自動車)の屋根に取付けて使用する場合の例を示している。車両用可倒アンテナ20は、図1に示したように基台21のヨーク22内に設けたマグネット24の磁力を利用して金属板からなる車両の屋根に取付ける。この場合、車両用可倒アンテナ20は、アンテナ素子71が車両の前後方向に倒すことができるように取付ける。上記車両の運転席側内に無線機が搭載されている場合、この無線機と車両用可倒アンテナ20の給電部26との間を給電用同軸ケーブル31により接続する。なお、給電部26に接続されている給電用同軸ケーブル31は、例えば車両のドアの間などから車内に挿入されて無線機に接続される。
上記車両用可倒アンテナ20を車両の屋根に取付けた状態では、アンテナ素子71は垂直に立っているが、倒す場合は上記したようにアンテナ素子71あるいはアンテナ素子基部72を水平方向に、すなわち車両の前方向あるいは後方向に手で押すことによりアンテナ素子71を容易に水平方向に倒すことができる。従って、洗車や車庫入れの際にアンテナ素子71が邪魔になる場合は、工具を使用することなく、手の力のみでアンテナ素子71を倒して洗車や車庫入れ等の邪魔にならない程度にアンテナの高さを低くすることができる。また、例えば車両の走行中に道路の上方に存在する立木の垂れ下がった枝等が接触するなどしてアンテナ素子71に大きな力が加わった場合には素子が車両の屋根に近接した十分低い位置から後方に直ちに倒れ、素子が折損したり給電部が車両の屋根から脱落したりすることがなく、車両を安全に走行させることができる。
なお、上記実施例1では、給電部26を基台21に装着した後、給電部26に給電部側素子基部41及び回転素子基部51を装着する場合について示したが、給電部26に予め給電部側素子基部41及び回転素子基部51を装着しておき、その後、給電部26を基台21に装着するようにしてもよい。
また、上記実施例1では、係合突部49及び係合凹部53を90°の間隔で4個所に設けた場合について示したが、係合突部49及び係合凹部53は例えば90°の中間値である45°や30°など、任意の間隔で設けることにより、アンテナ素子71を任意の角度に倒すことが可能となる。
また、上記実施例1では、給電部側素子基部41に係合突部49を設け、回転素子基部51に係合凹部53を設けた場合について説明したが、係合突部49を回転素子基部51に設け、係合凹部53を給電部側素子基部41に設けてもよい。
次に本発明の実施例2に係る車両用可倒アンテナ20Aについて説明する。
図7は本発明の実施例2に係る車両用可倒アンテナ20Aの構成を示し、(a)は要部を分解及び断面して示す側面図、(b)は基台部分を除く上面図である。
図7において、基台21及び給電部26は、図1に示した実施例1と同様の構成であるので、詳細な説明は省略する。
上記給電部26の素子基部取付用ネジ部35には、給電部側素子基部41Aをシールワッシャ44及び素子基部固定ナット45を介して螺着する。給電部側素子基部41Aは、図8(a)、(b)に詳細を示すように略円形に形成された基部本体42と、この基部本体42の下側中央に設けられるネジ部43からなり、このネジ部43がシールワッシャ44及び素子基部固定ナット45を介在して素子基部取付用ネジ部35に螺着される。図8は給電部側素子基部41Aの詳細な構成を示したもので、(a)は一部を断面して示す側面図、(b)は正面図である。
上記給電部側素子基部41Aには、基部本体42の中央部に挿通孔46を水平方向に設けると共に、前面側に上記挿通孔46の外周に沿って同心円上に等角度で複数例えば4つの係合凹部53を設ける。すなわち、実施例1では回転素子基部51に係合凹部53を設けたのに対し、この実施例2では給電部側素子基部41Aに係合凹部53を設けている。
上記給電部側素子基部41Aには、基部本体42の前面側に図9に詳細を示す回転素子基部51Aが装着される。図9は回転素子基部51Aの詳細な構成を示したもので、(a)は正面図、(b)は一部を断面して示す側断面図である。回転素子基部51Aは、板状の基部本体511と、この基部本体511の上部に設けられる円柱状の素子結合部512により構成される。基部本体511は、下側面を略半円形状に形成すると共に上側を一方、即ち給電部側素子基部41A側へ90°折り曲げた鉤形に形成される。基部本体511には、略中央部に挿通孔52が水平方向に設けられると共に、この挿通孔52の外周に沿って4つのリベット装着穴47が同心円上に等角度で設けられる。この4つのリベット装着穴47は、上記給電部側素子基部41Aに設けられた係合凹部53に対応する位置に設けられる。上記各リベット装着穴47には、頭部が丸形に形成された小形丸リベット48が圧入される。このリベット48は、頭部が略半球状に形成されて係合突部49を構成している。すなわち、実施例1では給電部側素子基部41に係合突部49を構成したのに対し、この実施例2では回転素子基部51Aに係合突部49を構成している。また、上記素子結合部512の上面中央には、リード線接続穴513が設けられる。
上記回転素子基部51Aの挿通孔52には、図7に示すように例えば六角穴付きの回転軸用ボルト61が平ワッシャ62を介して挿入され、更に給電部側素子基部41Aに設けられた挿通孔46内を通って反対側に導出される。この回転軸用ボルト61の先端部には、平ワッシャ63、皿ばね64a、64b、平ワッシャ65を介してキャップ付き戻り止めナット66が螺着される。また、上記平ワッシャ63、皿ばね64a、64b、平ワッシャ65、戻り止めナット66の外側には、ナットキャップ67が装着される。
上記給電部側素子基部41Aに装着された回転素子基部51Aは、回転軸用ボルト61を中心軸として回転可能に保持されると共に、回転素子基部51Aに設けた係合突部49が皿ばね64a、64bの弾性力により給電部側素子基部41Aに圧接し、回転素子基部51Aを回転させた際に所定の位置で係合凹部53に嵌入し、回転素子基部51Aの位置を保持する。
また、回転素子基部51Aは、上部の折曲げ部が給電部側素子基部41Aの上方に所定の間隔を保って位置し、素子結合部512と給電部側素子基部41Aの垂直方向の中心軸が一致するように設定される。すなわち、回転素子基部51Aを回転させた際に、回転素子基部51Aの上部折曲げ部が給電部側素子基部41Aの外周面、すなわち円形に形成された基部本体42の外周面に沿って移動するように設定される。従って、回転素子基部51Aに設けられた素子結合部512は、回転操作された際に給電部側素子基部41Aにおける基部本体42の外周面の中心に沿って移動する。
そして、上記回転素子基部51Aに設けられた素子結合部512には、アンテナ素子スプリング81を介してアンテナ素子71のアンテナ素子基部72が装着される。この場合、回転素子基部51Aと素子結合部512とアンテナ素子基部72との間は、リード線82により電気的に接続される。上記リード線82は、下端部が素子結合部512のリード線接続穴513内に挿入されて半田付けされると共に、上端部がアンテナ素子基部72の下側に設けたリード線接続穴に挿入されて半田付けされる。
上記のように構成された実施例2に示した車両用可倒アンテナ20Aにおいても、実施例1と同様にアンテナ素子71やアンテナ素子基部72あるいはアンテナ素子スプリング81を水平方向に手で押すことによりアンテナ素子71を容易に垂直状態から水平方向に倒すことができる。
また、実施例2では、回転素子基部51Aの上部を鈎形に折曲げて、その上部に素子結合部512を設け、該素子結合部512と給電部側素子基部41Aの垂直方向の中心軸を一致させているので、アンテナ素子71を給電部側素子基部41Aの外周面の中心に沿って回転移動させることができる。
また、上記実施例1、2では、マグネットタイプのアンテナに実施した場合について示したが、その他、例えば給電部を車両内に設ける車内引き込みタイプのアンテナにおいても同様にして実施し得るものである。
また、本発明に係る車両用可倒アンテナは、車両の屋根の上に取付けて使用するタイプの他、車両のルーフサイドやトランクリッドに取付けて使用するタイプのアンテナにおいても、上記実施例1、2と同様にして実施し得るものである。
また、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
20…実施例1の車両用可倒アンテナ、20A…実施例2の車両用可倒アンテナ、21…基台、22…ヨーク、23…ヨークカバー、23a…結合穴、24…マグネット、25…穴、26…給電部、26a…給電部の突起、27…取付けネジ、28…スプリングワッシャ、29…ナット、31…給電用同軸ケーブル、32…防水キャップ、33…中心導体、34…外導体、35…素子基部取付用ネジ部、36…マイナス側給電体、37…プラス側接続端子、38…マイナス側接続端子、41、41A…給電部側素子基部、42…基部本体、43…ネジ部、44…シールワッシャ、45…素子基部固定ナット、46…挿通孔、47…リベット装着穴、48…小形丸リベット、49…係合突部、51、51A…回転素子基部、511…基部本体、512…素子結合部、513…リード線接続穴、52…挿通孔、53…係合凹部、54…ネジ穴、61…回転軸用ボルト、62、63、65…平ワッシャ、64a、64b…皿ばね、66…戻り止めナット、67…ナットキャップ、71…アンテナ素子、72…アンテナ素子基部、73…ネジ部、74…スプリングワッシャ、75…輪止め輪、81…アンテナ素子スプリング、82…リード線。

Claims (1)

  1. 給電部と、前記給電部の上部に垂直方向に装着される給電部側素子基部と、前記給電部側素子基部の側面に隣接して配置される回転素子基部と、前記回転素子基部を前記給電部側素子基部に対し、水平方向の軸を回転中心軸として回転可能に且つばね材により所定の弾性力を付与して保持する保持手段と、前記給電部側素子基部及び回転素子基部の相対向する一方の面に回転中心軸と平行に且つ中心軸に対し同心円上に等角度で設けられる少なくとも3以上の係合突部と、前記給電部側素子基部及び回転素子基部の相対向する他方の面に前記各係合突部に対応して設けられる複数の係合凹部と、前記回転素子基部の外周縁に垂直方向に設けられるアンテナ素子と、前記給電部を対象物に取付ける取付手段とを具備し、
    前記回転素子基部を所定の位置に回転させたときに前記係合突部が前記係合凹部に嵌入して係合されるように構成したことを特徴とする車両用可倒アンテナ。
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