JPH06188614A - 車両用ルーフアンテナ取付け装置 - Google Patents

車両用ルーフアンテナ取付け装置

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JPH06188614A
JPH06188614A JP33632592A JP33632592A JPH06188614A JP H06188614 A JPH06188614 A JP H06188614A JP 33632592 A JP33632592 A JP 33632592A JP 33632592 A JP33632592 A JP 33632592A JP H06188614 A JPH06188614 A JP H06188614A
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conductive
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Masami Shinkawa
正己 新川
Ryoichi Miyagawa
良一 宮川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】単純化部品の組合せで一体化された構成簡単で
製作容易な、しかもアンテナ取付け作業を迅速,適確に
行えるルーフアンテナ取付け装置を提供する事。 【構成】支持アーム21を軸支する導電性ベース22のボル
ト非回転挿着部22N に対し導電性ボルト23を係合してベ
ースカバー24内に収容し、カバー底壁のボルト挿通用長
孔25に先端部を挿通完了させたボルト23の頭部にカバー
24の中空部内に配設されたボルト抜け止め部材27を近接
対向させ、車両ルーフ13の内方へ導入されたボルト23の
先端に対しナット28を螺合させて給電ケーブル15を接続
しベースカバー24をルーフ13に固定する。支持角設定手
段を備えた軸支機構部22M が外部に露出しない様に支持
アーム21にアームカバー29を被せる。ベースカバー24の
底壁外面にパッド30を装着してカバー24の底壁外面に水
抜き用の溝孔26′を形成しパッド30のボルト挿通孔31の
内周面に水漏れ防止用リング状突起32を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロッドアンテナ素子の
基端部を、車両のルーフ上に回動可能に支持し、かつ上
記アンテナ素子と車体内の送信セット及び/又は受信セ
ットとの間の電気的な接続をはかる、車両用ルーフアン
テナ取付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の車両用ルーフアンテナ取
付け装置は、ロッドアンテナ素子の基端部を導電性ベー
スの一端部で軸支し、この導電性ベースを絶縁性部材に
固定すると共に、その導電性ベースの他端部を上記絶縁
性部材に予め埋設された導電性ボルトに電気的に接続
し、この導電性ボルトの先端部位を車体内に導入し、そ
の導入端に給電ケーブルの一端を接続することによっ
て、ロッドアンテナ素子と車体内の送信セット及び/又
は受信セットとの間の電気的な接続をはかっていた。な
お導電性ベースの外周は、通常の場合、絶縁性カバーに
て覆われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の取付け
装置では、その構成部品としてプレス加工品および成形
加工品以外に、絶縁部材中に導電部材を一体的に埋設成
形した所謂インサート部品が用いられている。このため
製作が難しく、コスト高になるという問題があった。そ
こで最近は、所謂インサート部品を用いずに、各部品を
本来の単純化され態様の部品に戻し、これらを組立てる
ことにより取付け装置を簡略化することが試みられてい
る。しかるにこの様な手段を採用した場合には、組立て
作業が煩雑となり、作業性が悪くなるため、アンテナ取
付け作業に多くの手間と時間を要するという問題があっ
た。
【0004】本発明の目的は、単純化された態様のプレ
ス加工品や成形加工品と、取付け用のボルトおよびナッ
ト等の組合わせで一体化される、構成が簡単で製作が容
易である上、その組立て作業が容易で、アンテナ取付け
作業を迅速かつ適確に行なえる車両用ルーフアンテナ取
付け装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明においては次のような手段を講
じた。すなわち、ロッドアンテナ素子の基端部を車両ル
ーフ上に起伏可能に支持し、かつ上記アンテナ素子と車
体内の送信セット及び/又は受信セットとの間の電気的
な接続をはかる車両用ルーフアンテナ取付け装置におい
て、
【0006】前記ロッドアンテナ素子の基端部と着脱可
能に結合する結合部を一端に有し、他端に軸支部を有す
る導電性支持アームと、この導電性支持アームの軸支部
を一端部に設けた軸支機構部で回動可能に軸支し、他端
部にボルト非回転挿着部を有する導電性ベースと、この
導電性ベースのボルト非回転挿着部に対し、ボルト頭部
が非回転状態に係合され、かつボルト先端部位が上記導
電性ベースから特定方向へ突出する如く挿着される導電
性ボルトと、この導電性ボルトが前記導電性ベースに挿
着された状態のベース組立体を、後端面開口部から中空
部内に受入れ、かつ前記導電性ベースにおける軸支機構
部を上記後端面開口部に臨ませて、中空部内に収容可能
な如く設けられたベースカバーと、このベースカバーの
底壁に、上記ベースカバーの前後方向に長軸を有する如
く貫通して設けられたボルト挿通用長孔と、このボルト
挿通用長孔に先端部位を挿通完了させた状態の前記導電
性ボルトの頭部に対して近接対向する如く、前記ベース
カバーの中空部内に配設されたボルト抜け止め部材と、
前記ベースカバーの底壁から外部へ突出した状態を呈
し、かつ車両ルーフを貫通して車体内方へ導入された状
態の前記導電性ボルトの先端部位に対して螺合され、給
電ケーブルの一端を上記導電性ボルトに接続すると共
に、前記ベースカバーを車両ルーフに対して固定するナ
ットと、を備えてなるものとした。
【0007】なお上記の装置には、導電性支持アームの
軸支部を導電性ベースの軸支機構部に対して所定角度で
固定することにより、ロッドアンテナ素子の支持角を所
定角度に設定する支持角設定手段と、この支持角設定手
段を備えた軸支機構部が外部に露出しないように、一端
部位を前記ベースカバーの後端面開口部内に挿入させた
状態で、他端部位が導電性支持アーム全域をカバーする
如く設けられたアームカバーと、を付加する事が好まし
い。又上記の装置には、ベースカバーの底壁外面に装着
され、上記ベースカバーの底壁外面を車両ルーフの表面
に密着可能ならしめる弾性部材からなるパッドと、この
パッドで覆われる前記ベースカバーの底壁外面に沿って
形成された水抜き用の溝孔と、前記パッドの底壁にあけ
たボルト挿通孔の内周面に形成された水漏れ防止用のリ
ング状突起と、を付加する事が好ましい。
【0008】
【作用】上記手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。
【0009】(1)この装置は、導電性支持アーム、導電
性ベース、導電性ボルト、ベースカバー、ナット等に分
割された各部品を一体的に組合わせることにより構成さ
れており、上記各部品の中には所謂インサート部品は一
切含まれておらず、単純化された構造のプレス加工品お
よび成形加工品が、ボルトおよびナット等の結合素子に
より結合されたものとなっている。したがって構成が簡
単で製作が容易であり、コスト低減をはかれる。
【0010】(2)組み立てに際しては、まず導電性アー
ムを回動可能に軸支した導電性ベースのボルト非回転挿
着部に対し、導電性ボルトを挿着する。このとき導電性
ボルトの頭部対片部は、導電性ベースのボルト非回転挿
着部における平行な二辺間に嵌まり込んだ状態に係入す
る。このため導電性ボルトは自ずから回転することを禁
止された状態となる。
【0011】(3)次に導電性ボルトが導電性ベースに非
回転状態に挿着された状態のベース組立体を、ベースカ
バーの後端面開口部から中空部内に挿入し、前記導電性
ベースにおける軸支機構部が前記後端面開口部に臨む状
態に中空部内に収容する。このときベースカバーの底壁
から外方へ突出している導電性ボルトの先端部位は、ベ
ースカバーの底壁に設けられたボルト挿通用長孔に挿通
されるが、このボルト挿通用長孔は、ベースカバーの前
後方向に長軸を有する長孔であるため、導電性ボルトが
たとえ傾斜した状態で挿入操作される場合であっても何
等支障なく挿通させる得る。
【0012】(4)ボルト挿通用長孔内に挿通完了した状
態の導電性ボルトの頭部上方には、ベースカバー内に配
設されているボルト抜け止め部材が近接対向することに
なる。このため導電性ボルトを、その状態から垂直に頭
部の方向へ移動させようとしても、つまり導電性ボルト
を後退動作させようとしても、その頭部がボルト抜け止
め部材に突き当たることになるため、その移動は阻止さ
れる。
【0013】(5)かくして導電性ボルトは、導電性ベー
スにより非回転状態に保持され、かつベースカバーによ
り後退不能な状態に保持されるため、ナット締め付け時
にボルトを一時的に不動状態となすためのボルト仮止め
用部品が全く不要となる。したがって単純な態様のプレ
ス加工品や成形加工品等の部品を用いるものでありなが
ら、部品点数が比較的少なくて済み組立ての作業性が良
いため、アンテナ取り付け作業を容易かつ適確に行なえ
るものとなる。
【0014】(6)なお上記の装置では、ロッドアンテナ
素子の支持角を所定角度に設定する支持角設定手段を備
えた軸支機構部が外部に露出しないように、一端部位を
前記ベースカバーの後端面開口部内に挿入させた状態
で、アームカバーが導電性支持アーム全域をカバーする
如く設けられている。このため外部からロッドアンテナ
素子の角度等を悪戯されるのを防止できる上、軸支機構
部が直接的に風雨に晒されるのを回避できる。
【0015】(7)又上記の装置では、ベースカバーの底
壁外面に、ベースカバーの底壁外面を車両ルーフの表面
に密着可能ならしめるための弾性部材からなるパッドを
装着することにより、ベースカバーの底壁外面に沿って
水抜き用の溝孔が形成されると共に、パッドの底壁に設
けたボルト挿通孔の内周面には水漏れ防止用のリング状
突起が形成されている。したがってベースカバー内に浸
入した雨水等は、先ず水抜き用の溝孔を通って外部に排
出される。そして排水されずにベースカバー内に残存し
た水が、ボルト挿通孔を通して車体内に浸入しようとし
ても、その水は水漏れ防止用のリング状突起により遮断
されるため、車体内への浸入が阻止される事になる。
【0016】
【実施例】図1の(a)および(b)は、本発明の一実
施例に係る車両用ルーフアンテナ取付け装置を適用した
自動車用ルーフアンテナ10の概要を示す上面図および
側面図である。図1の(a)(b)に示すように、この
自動車用ルーフアンテナ10は、ロッドアンテナ素子1
1の基端部12を、車両ルーフ13上に固定した後述す
る取付け装置20によって、例えば50°〜60°程度
の角度範囲θでルーフ表面に起伏可能に支持される。そ
して上記取付け装置20を介して車体内に導入されたア
ンテナ給電部14と、車体内に設置されている送信セッ
ト及び/又は受信セット(いずれも不図示)との間は、
給電ケーブル15により電気的に接続されている。二点
鎖線で示す符号16は、アンテナ給電部14をシールド
する嵌め込み型のシールドカバーである。
【0017】なお、ロッドアンテナ素子11の基端部1
2の基底面には、後述する導電性支持アームに対して螺
合されるジョイント用ねじ12aが突設されている。ま
た基端部12の外周には硬質樹脂製のジョイントカバー
12bが被嵌されている。
【0018】図2の(a)および(b)は、車両用ルー
フアンテナ取付け装置20の構成を一部破断して示す上
面図および側面断面図である。また図3の(a)〜
(c)は、上記取付け装置20を三つの部分に分解して
示す側面断面図である。
【0019】図2の(a)(b)および図3の(a)〜
(c)において、21は例えば真鍮のような導電性部材
で成形された導電性支持アームであり、その一端には前
記ロッドアンテナ素子11の基端部12と着脱可能に結
合する結合部、具体的にはジョイント用ねじ12aと螺
合する雌ねじ部21aを内周面に有する筒状部21bが
設けられている。導電性支持アーム21の他端は、偏平
状に圧潰され、且つ中央部に軸孔を設けた軸支部21c
となっている。
【0020】導電性ベース22は、やはり例えば真鍮の
ような導電性部材で加圧加工されたものであり、その一
端部には、前記導電性支持アーム21の軸支部21cを
回動可能に軸支する軸支機構部22Mが設けられてお
り、その他端部には、平行な両側壁とボルト挿通孔を有
する底壁とを備えた樋状のボルト非回転挿着部22Nが
設けられている。上記の軸支機構部22Mは、一対の平
行な軸支端部22aに挿通させた軸ねじ22bと、ワッ
シャ22cと、上記軸支端部22aの一方の外側面に一
体的に形成した雌ねじ部22dとからなり、一対の軸支
端部22aの間に前記導電性支持アーム21の軸支部2
1cを挾持した状態で、上記軸ねじ22bを挿通し、且
つその先端を雌ねじ部22dに螺合させて締め付け固定
を行なうものとなっている。図3の(a)に示す22e
はベース先端部位置決め用突起、22fはベース後端部
位置決め用引っ掛け部である。
【0021】導電性ボルト23は、導電性ベース22の
ボルト非回転挿着部22Nに対し、ボルト頭部23aが
非回転状態に係合された状態で挿着される。このとき上
記導電性ボルト23のボルト先端部位23bは、上記導
電性ベース22の底壁部に設けられているボルト挿通孔
を通して特定方向(底壁外面方向)へ突出した状態とな
る。
【0022】流線形をなす中空状のベースカバー24
は、硬質合成樹脂等の絶縁部材で一体成形されている。
このベースカバー24は、導電性ボルト23が前記導電
性ベース22に挿着された状態のベース組立体を、後端
面開口部24aから中空部24b内に受入れ、かつ前記
導電性ベース22における軸支機構部22Mを上記後端
面開口部24aに臨ませた状態で、中空部24b内に収
容可能な如く設けられている。24cはその底壁、24
dは位置決め用突起であり、ルーフ上の凹部に対して係
合し、方位角を特定するためのものである。
【0023】ボルト挿通用長孔25は、ベースカバー2
4の底壁24cに、上記ベースカバー24の前後方向に
長軸を有する如く貫通して設けられている。このボルト
挿通用長孔25は、その幅が導電性ボルト23の外径よ
り若干大きく、かつ全体が所定の長さを有する小判形を
なしている。なお上記ベースカバー24の底壁24cの
外面には、後述するパッド30との関係において水抜き
用の溝孔を形成するための溝26が設けられている。
【0024】ボルト抜け止め部材27は、その底壁面
が、ボルト挿通用長孔25に先端部位を挿通完了させた
状態の前記導電性ボルト23の頭部23aに対して近接
対向する如く、前記ベースカバー24の中空部24bの
内部に配設されている。
【0025】ナット28は、一側面にフランジ部28a
を有するものであり、前記導電性ボルト23の先端部位
23bに対して螺合される。すなわち前記ベースカバー
24の底壁24cから外部へ突出した状態を呈し、且つ
車両ルーフ13を貫通して車体内方へ導入された状態の
前記導電性ボルト23の先端部位23bに対し、螺合固
定されるものとなっている。かくして上記ナット28
は、給電ケーブル15の一端を上記導電性ボルト23に
電気的に接続すると共に、前記ベースカバー24を車両
ルーフ13に対して固定する。
【0026】なお図示はしてないが、前記軸支機構部2
2Mには支持角設定手段が付設されている。この支持角
設定手段としては、例えば軸支機構部22Mにおける軸
支端部22aと導電性支持アーム21の軸支部21cと
の接合面に、軸心を中心として放射状に延びる凹部と凸
部とを対向して設け、これらが所定角度で互いに噛合し
合ったところで軸ねじ22bを締め付ける事により、軸
支部21cを軸支機構部22Mに対して所定角度で安定
的に固定し、ロッドアンテナ素子11の支持角を所定角
度に設定し得る構造のものを用いるものとする。
【0027】アームカバー29は、例えば硬質合成樹脂
等の絶縁部材にて一体成形されたものであり、上記支持
角設定手段を備えた軸支機構部22Mが外部に露出しな
いように、つまり外部から目視できないように、カバー
29の一端部位を前記ベースカバー24の後端面開口部
24aの内部に挿入させた状態で、他端部位が導電性支
持アーム21の全域をカバーする如く設けられている。
【0028】パッド30は、ベースカバー24の底壁外
面に装着され、上記ベースカバー24の底壁24cの外
面を車両ルーフ表面に密着可能ならしめる如く弾性部材
にて形成されたものである。このパッド30で覆われた
前記ベースカバー24の底壁24cの外面には、水抜き
用の溝孔26′が形成される。前記パッド30の底壁に
あけたボルト挿通孔31の内周面には、複数本(本実施
例では2本)の水漏れ防止用のリング状突起32が形成
されている。33は前記位置決め突起24dを収容する
ための突出部、34は間隙閉塞用のフィンである。次に
上記の如く構成された本実施例の装置の作用を説明す
る。
【0029】本実施例の装置は、導電性支持アーム2
1、導電性ベース22、導電性ボルト23、ベースカバ
ー24、ナット28等に分割された単純な態様をなす各
部品を一体的に組合わせることにより構成されており、
上記各部品の中には所謂インサート部品は一切含まれて
いない。すなわち単純化された態様のプレス加工品や成
形加工品が、ボルトおよびナット等の結合素子により結
合されたものとなっている。したがって構成が簡単で、
製作が容易であり、コスト低減をはかれる。
【0030】組み立てに際しては、まず導電性アーム2
1を軸支機構部22Mで回動可能に軸支した導電性ベー
ス22のボルト非回転挿着部22Nに対し、導電性ボル
ト23を挿着する。このとき導電性ボルト23の6角形
をなす頭部の対片部は、導電性ベース22のボルト非回
転挿着部22Nにおける平行な二辺間に嵌まり込んだ状
態で係入する。このため導電性ボルト23は自ずから回
転することを禁止された状態となる。
【0031】次に導電性ボルト23が導電性ベース22
に非回転状態に挿着された状態のベース組立体を、ベー
スカバー24の後端面開口部24aから中空部24b内
に挿入し、前記導電性ベース22における軸支機構部2
2Mが前記後端面開口部24aに臨む状態に中空部24
b内に収容する。このときベースカバー24の底壁24
cから外方へ突出している導電性ボルト23の先端部位
23bは、ベースカバー24の底壁24cに設けられた
ボルト挿通用長孔25に挿通されるが、このボルト挿通
用長孔25は、ベースカバー24の前後方向に長軸を有
する長孔であるため、導電性ボルト23がたとえ傾斜し
た状態で挿入操作される場合であっても何等支障なく挿
通させることができる。
【0032】ボルト挿通用長孔内25に挿通完了した状
態の導電性ボルト23の頭部上方にはベースカバー24
内に配設されているボルト抜け止め部材27が近接対向
することになる。このため導電性ボルト23を、その状
態から垂直に頭部23aの方向へ移動させようとして
も、つまり導電性ボルト23を後退動作させようとして
も、その頭部23aがボルト抜け止め部材27に突き当
たることになるため、その移動は阻止される。
【0033】かくして導電性ボルト23は導電性ベース
22により非回転状態に保持され、かつベースカバー2
4により後退不能な状態に保持されるため、ナット締め
付け時にボルト23を一時的に不動状態となすためのボ
ルト仮止め用部品が全く不要となる。したがって単純な
態様のプレス加工品や成形加工品等の部品を用いるもの
でありながら、部品点数が比較的少なくて済み組立ての
作業性が良いため、アンテナ取り付け作業を容易かつ適
確に行なえるものとなる。
【0034】なお上記の装置では、ロッドアンテナ素子
11の支持角を所定角度に設定する支持角設定手段を備
えた軸支機構部22Mが外部に露出しないように、アー
ムカバー29が装着されている。すなわちアームカバー
29は、一端部位を前記ベースカバー24の後端面開口
部24a内に挿入させた状態で、他端部位で導電性支持
アーム21の全域をカバーする如く設けられている。こ
のため軸支機構部22Mが外部から目視されずに済み、
外部からロッドアンテナ素子11の角度等を悪戯される
のを防止できる上、軸支機構部22Mが直接的に風雨に
晒されるのを回避できる。
【0035】又上記の装置では、ベースカバー24の底
壁外面に、ベースカバー24の底壁外面を車両ルーフ1
3の表面に密着可能ならしめるための弾性部材からなる
パッド30を装着することにより、ベースカバー24の
底壁外面に沿って水抜き用の溝孔26′が形成される。
そしてパッド30の底壁に設けたボルト挿通孔31の内
周面には水漏れ防止用のリング状突起32が形成されて
いる。したがってベースカバー24内に浸入した雨水等
は、先ず水抜き用の溝孔26′を通って外部に排出され
る。そして排水されずにベースカバー24内に残存した
水が、ボルト挿通孔31を通して車体内に浸入しようと
しても、その水は水漏れ防止用のリング状突起32によ
り遮断されるため、車体内への浸入が阻止される事にな
る。本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である
のは勿論である。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、単純な態様のプレス加
工品や成形加工品と、取付け用のボルトおよびナット等
の組合わせで一体化されるものであるため、構成が簡単
で製作が容易である上、部品点数が比較的少なくて済
み、組立ての作業性がよいため、アンテナ取付け作業を
迅速かつ適確に行なえる車両用ルーフアンテナ取付け装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用ルーフアンテナ
取付け装置を適用した自動車用ルーフアンテナの概要を
示す図で、(a)は上面図、(b)は側面図。
【図2】上記実施例に係る車両用ルーフアンテナ取付け
装置の構成を一部破断して示す図で、(a)は上面図、
(b)は側面断面図。
【図3】図3の(a)〜(c)は、上記実施例に係る車
両用ルーフアンテナ取付け装置を三つの部分に分解して
示す側面断面図。
【符号の説明】
10…自動車用ルーフアンテナ 11…ロッドアン
テナ素子 12…基端部 13…車両ルーフ 14…
給電部 15…給電ケーブル 16…アンテナ給電部シールド
カバー 20…車両用ルーフアンテナ取付け装置 21…
導電性支持アーム 21a…雌ねじ部 21b…筒状部 21c
…軸支部 22…導電性ベース 22M…軸支機構部 22N
…ボルト非回転挿着部 22a…軸支端部 22b…軸ねじ 22c
…ワッシャ 22d…雌ねじ部 22e…ベース先端部位置決め
用突起 22f…ベース後端部位置決め用引っ掛け部 23…
導電性ボルト 23a…ボルト頭部 23b…ボルト先端部位 2
4…ベースカバー 24a…後端面開口部 24b…中空部 24c
…底壁 24d…位置決め用突起 25…ボルト挿通
用長孔 26…水抜き用の溝孔形成用の溝 27…ボルト抜け
止め部材 28…ナット 29…アームカバー 30…
パッド 31…ボルト挿通孔 32…水漏れ防止用のリング状
突起 33…突出部 34…間隙閉塞用のフィン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッドアンテナ素子の基端部を車両ルー
    フ上に起伏可能に支持し、かつ上記アンテナ素子と車体
    内の送信セット及び/又は受信セットとの間の電気的な
    接続をはかる車両用ルーフアンテナ取付け装置におい
    て、 前記ロッドアンテナ素子の基端部と着脱可能に結合する
    結合部を一端に有し、 他端に軸支部を有する導電性支持アームと、 この導電性支持アームの軸支部を一端部に設けた軸支機
    構部で回動可能に軸支し、他端部にボルト非回転挿着部
    を有する導電性ベースと、 この導電性ベースのボルト非回転挿着部に対し、ボルト
    頭部が非回転状態に係合され、かつボルト先端部位が上
    記導電性ベースから特定方向へ突出する如く挿着される
    導電性ボルトと、 この導電性ボルトが前記導電性ベースに挿着された状態
    のベース組立体を、後端面開口部から中空部内に受入
    れ、かつ前記導電性ベースにおける軸支機構部を上記後
    端面開口部に臨ませて、中空部内に収容可能な如く設け
    られたベースカバーと、 このベースカバーの底壁に、上記ベースカバーの前後方
    向に長軸を有する如く貫通して設けられたボルト挿通用
    長孔と、 このボルト挿通用長孔に先端部位を挿通完了させた状態
    の前記導電性ボルトの頭部に対して近接対向する如く、
    前記ベースカバーの中空部内に配設されたボルト抜け止
    め部材と、 前記ベースカバーの底壁から外部へ突出した状態を呈
    し、かつ車両ルーフを貫通して車体内方へ導入された状
    態の前記導電性ボルトの先端部位に対して螺合され、給
    電ケーブルの一端を上記導電性ボルトに接続すると共
    に、前記ベースカバーを車両ルーフに対して固定するナ
    ットと、 を備えてなることを特徴とする車両用ルーフアンテナ取
    付け装置。
  2. 【請求項2】 導電性支持アームの軸支部を導電性ベー
    スの軸支機構部に対して所定角度で固定することによ
    り、ロッドアンテナ素子の支持角を所定角度に設定する
    支持角設定手段と、 この支持角設定手段を備えた軸支機構部が外部に露出し
    ないように、一端部位を前記ベースカバーの後端面開口
    部内に挿入させた状態で、他端部位が導電性支持アーム
    全域をカバーする如く設けられたアームカバーと、 を具備してなる請求項1に記載の車両用ルーフアンテナ
    取付け装置。
  3. 【請求項3】 ベースカバーの底壁外面に装着され、上
    記ベースカバーの底壁外面を車両ルーフの表面に密着可
    能ならしめる弾性部材からなるパッドと、 このパッドで覆われる前記ベースカバーの底壁外面に沿
    って形成された水抜き用の溝孔と、 前記パッドの底壁に設けたボルト挿通孔の内周面に形成
    された水漏れ防止用のリング状突起と、 を具備してなる請求項1に記載の車両用ルーフアンテナ
    取付け装置。
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