JP3609178B2 - 光ファイバコネクタの接続用ハウジング - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバを収納するフェルールを複数個一括して接続する分割式の光ファイバコネクタの接続用ハウジングに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光ファイバを接続するには、ブロック状に形成された1組のフェルールの中に接続する光ファイバの端末をそれぞれ収納してその接続端面をフェルールどうしの接続端面に露出させ、これらフェルールの接続端面を合わせることにより光ファイバどうしを光学的に接続した後で、フェルールどうしの接続状態をクリップやバネ等の付勢手段で互いに固定し合う形式のコネクタが用いられている。これらフェルールの接続端面には、位置決め用のピン穴が光ファイバ列の両側に設けられており、フェルールの突き合わせ時において、位置決め用のピンを当該フェルールの向かい合ったピン穴内にかけわたすように挿入することにより、フェルール間の位置決めがなされて、光ファイバ間の接続損失を大幅に低減させる構成となっている。ところで、接続すべきフェルールが多数ある場合、一対のフェルールどうしをいちいち接続していては時間がかかって効率が悪いので複数のフェルールを積層してハウジング内に収納し、ハウジングどうしを接続することにより複数のフェルールどうしを一括して接続するいわゆるスタッカブルコネクタが開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記スタッカブルコネクタによれば、ハウジングでフェルールの接続状態が保持されるので、後分岐等で接続した複数の光ファイバのうちの一部、すなわち積層されたフェルールのうちの一部のフェルールの接続替えを行う際に、ハウジングを分割した上ハウジング内に積層されたフェルールの中から所望のフェルールをハウジングから取り出して接続切替作業を行わねばならず、作業性が極めて悪いとともに、他の光ファイバの整合ができない不具合があった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、複数のフェルールどうしの一括接続と、個々のフェルールの分割・接続を可能とする光ファイバコネクタの接続用ハウジングを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであって、請求項1記載の光ファイバコネクタの接続用ハウジングは、互いに接続する光ファイバ接続用の複数組のフェルールを、接続端面を揃え、かつ互いに平行な状態に積層した状態を左右から挟持する一対のハウジング分割体から構成され、該ハウジング分割体は、積層される複数のフェルールの側部を覆って嵌合する枠体よりなり、当該枠体の内面には、各フェルール間に生じる間隙を埋める仕切り板が形成されてなり、前記ハウジング分割体は、前端枠部と後端枠部とから構成されてなり、該後端枠部の後方側面には後板部が設けられ、該後板部の側面には上下2つのフェルールにまたがってフェルールの後面を支持する凸部が形成され、該後板部は櫛歯状になっていることを特徴としている。
【0006】
また、請求項2記載の光ファイバコネクタの接続用ハウジングは、請求項1記載の光ファイバコネクタの接続用ハウジングにおいて、前記左右一対のハウジング分割体は、積層された前記フェルールの両側部をそれぞれ覆った状態でフェルールの上下面をも覆い、その上下面を覆う部分はフェルールの幅の半分よりもやや短く、この寸法設定によって左右のハウジング分割体には間隔が空き、その間隔からフェルールの上下面が露出するようになっていることを特徴としている。
【0007】
本発明によれば、複数の光ファイバ用フェルールを積層状態で両側から接続用ハウジングで仮保持するので、複数のフェルールの一括接続を行うことができる。
【0008】
さらに、接続用ハウジングを取り外すことにより、各フェルールは独立分離されるので、クリップ等の機械的固定と、他のフェルールとの接続切替を各フェルールごとに行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1、図2は、本実施の形態に係るハウジング1により、積層した複数(この場合5個)の光ファイバ接続用フェルール2を一括保持して構成したコネクタ3を示している。図中4は複数の光ファイバ5をまとめた光ファイバテープであり、この光ファイバテープ4の端部にフェルール2が一体に装着されている。フェルール2は全体として角形薄板状で、光ファイバテープ4の接続端面と反対側の端面には、光ファイバテープ4内の1本1本の光ファイバ5の端面が研磨露出しており、これらの光ファイバ5端面の両側に左右一対としてピン孔6が形成されている。フェルール2は、光ファイバ5の端面が露出する接続面側を揃えて厚さ方向に複数積層され、その積層状態において、側部がハウジング1を構成するハウジング分割体20で一括保持されている。コネクタ1は、ピン孔6に位置決めピン7が挿入されて図示せぬ相手側のフェルールと接合されることにより、向かい合ったフェルール2間の光ファイバ5どうしが精密位置決めされるものである。
【0010】
フェルール2は、周知のMTコネクタフェルールであり、本体部10の一端に本体部10よりも肉厚、幅広の基部11が一体樹脂成形されたもので、基部11側から光ファイバテープ4が挿入され、本体部10の先端面に光ファイバテープ4の光ファイバ5の端面が露出している。フェルール2を積層するということは基部11を重ね合わせることであり、したがって図4に示すように、上下の本体部10間には、本体部10と基部11との段差12の2つ分の間隙が空く。
【0011】
ハウジング1は、図3に示すように、全体として薄板状部材より加工されフェルールの外形輪郭に合わせた形状の左右一対で互いに対称をなす2つの前記ハウジング分割体20で1組とされるもので、積層されるフェルール2の数に応じて寸法が設定される。
【0012】
ハウジング分割体20は、積層されるフェルール2の本体部10側の側面および上下面を略覆って嵌合する前端枠部21(枠体)と、当該前端枠部21と連続するフェルール2の基部11を覆って嵌合する後端枠部22(枠体)とが一体に成形されたものである。前端枠部21は断面コ字状で、内面には図4に示すように、積層されるフェルール2の本体部10と基部11との間に空く段差12の2つ分の間隙に一致する厚さの仕切り板23が上下にわたり複数形成されている。この場合フェルール2は5個であるから、仕切り板23は4つ形成されている。後端枠部22は、積層される基部11が嵌合する溝22aが内部に形成されている。後端枠部22の後方側面には後板部24が設けられ、後板部24の側面には上下2つのフェルール2にまたがってフェルール2の後面を支持する凸部24aが形成され、後板部24は櫛歯状になっている。各ハウジング分割体20は、積層されたフェルール2の両側部をそれぞれ覆った状態でフェルール2の上下面をも覆い、その上下面を覆う部分はフェルール2の幅の半分よりもやや短く、この寸法設定によって左右のハウジング分割体20には間隔が空き、その間隔からフェルール2の上下面が露出するようになっている。
【0013】
2つのハウジング分割体20で構成されるハウジング1の作用を説明する。
フェルール2を積層させて一括接続するには、まず、複数のフェルール2を、一方のハウジング分割体20に、本体部10を前端枠部21に、基部11を後端枠部22に対応させて嵌め込み、他方のハウジング分割体20をフェルール2に嵌め込んで、ハウジング1によりフェルール2の積層状態を一括して保持する。保持状態を確実にするために、両ハウジング分割体20を剥離可能な接着テープで結合してもよい。ハウジング1で保持された各フェルール2は、本体部10間の間隙に仕切り板23が挟まることにより上下にがたつかず、基部11は後端枠部22の溝22aに嵌まることにより前後方向の移動も規制され、かつ互いに平行な状態が保たれる。
【0014】
このようにして複数のフェルール2をハウジング1で保持したコネクタ3どうしを位置決めピン7で接続することで、コネクタ3どうしを接続できる。図2で30はフェルール2の端面を保護するために、フェルール2全体に被せられる保護用のハウジングである。次に、ハウジング1を左右に分割してフェルール2から外し、各フェルール2の保持状態を解除する。ハウジング1の分割は、左右のハウジング分割体20の間のフェルール2が露出している部分に指等を差し入れて行うことにより、ハウジング分割体20をフェルール2から外す操作が容易に行える。この後、積層状態のフェルール2から任意の一対のフェルール2を取り出し、クリップ等の締結手段で位置決めピン7で接続した各一対のフェルール2をの両端を挟み込み、最終的に機械的に強固に接続する。なお、これら締結手段はMTコネクタ用のクリップであり、周知慣用であるから図示は省略する。
【0015】
上記ハウジングを用いた接続方法によれば、後分岐等で光ファイバの接続替えを行う際には、各コネクタフェルールは独立して取り扱うことができるのであるから、目的のフェルールのクリップを外して接続する他の光ファイバに装着されたフェルールと接続する従来の接続手順を用いることができるにも拘わらず複数のフェルールどうしの一括接続を容易とする。そして、複数のフェルール2どうしの一括接続による接続作業時間の短縮化が図れる。さらに、複数のフェルール2を集積してコネクタ付きケーブルの端末を構成する際に端末内の密収納が可能となり、端末の細径化を行うためにきわめて有用である。
なお、本発明は、牽引用の端末だけでは無く、接続端子函内の接続においても有用である。
【0016】
【発明の効果】
本発明の光ファイバコネクタの接続用ハウジングによれば、複数の光ファイバ接続用フェルールをハウジングで保持した状態でフェルールどうしの一括接続が容易に行え、ハウジングを分割することにより個々のフェルールの分割・接続を容易とする。また、複数のフェルールどうしの一括接続による接続作業時間の短縮化が図れる。さらに、複数のフェルールを集積してコネクタ付きケーブルの端末を構成する際に密収納が可能となり、細径化を行うためにきわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の斜視図である。
【図2】図1のA方向斜視図である。
【図3】ハウジングの斜視図である。
【図4】要部側面図である。
【符号の説明】
1…ハウジング、2…フェルール、4…光ファイバテープ、5…光ファイバ、6…ピン孔、7…位置決めピン、20…ハウジング分割体、21…前端枠部(枠体)、22…後端枠部(枠体)、23…仕切り板。
Claims (2)
- 互いに接続する光ファイバ接続用の複数組のフェルールを、接続端面を揃え、かつ互いに平行な状態に積層した状態を左右から挟持する一対のハウジング分割体から構成され、このハウジング分割体は、積層される複数のフェルールの側部を覆って嵌合する枠体よりなり、当該枠体の内面には、各フェルール間に生じる間隙を埋める仕切り板が形成されてなり、前記ハウジング分割体は、前端枠部と後端枠部とから構成されてなり、該後端枠部の後方側面には後板部が設けられ、該後板部の側面には上下2つのフェルールにまたがってフェルールの後面を支持する凸部が形成され、該後板部は櫛歯状になっていることを特徴とする光ファイバコネクタの接続用ハウジング。
- 前記左右一対のハウジング分割体は、積層された前記フェルールの両端部をそれぞれ覆った状態でフェルールの上下面をも覆い、その上下面を覆う部分はフェルールの幅の半分よりもやや短く、この寸法設定によって左右のハウジング分割体には間隙が空き、その間隔からフェルールの上下面が露出するようになっていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバコネクタの接続用ハウジング。
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JP29145695A JP3609178B2 (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 光ファイバコネクタの接続用ハウジング |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09133839A JPH09133839A (ja) | 1997-05-20 |
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1995
- 1995-11-09 JP JP29145695A patent/JP3609178B2/ja not_active Expired - Fee Related
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