JP3710530B2 - 多心光コネクタ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、多心コネクタに関するもので、特に一括成形型であって、接続心数がたとえば80心程度の超多心コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
超多心コネクタには、積層型(光ファイバテープ対応のコネクタを積層する構造)及び一括成形型(一つのフェルールに複数の光ファイバテープを実装する構造)が考えられている(1993年電子情報通信学会春季大会,B-903参照)。
図4は一括成形型の一例で、10はフェルール(コネクタ本体)である。これはプラスチックの精密成形品からなる。
その端面12に光ファイバ用穴14及びガイド穴16が開口している。光ファイバ用穴14は、たとえば16個が横1列に並び、その16個の列が縦5段に並んだ2次元配列になっている。
このフェルール10内に、たとえば16心の光ファイバテープ心線20を5枚入れ、光ファイバ22を光ファイバ用穴14に通し、接着剤で固定する。それから端面12を研磨して仕上げる。
【0003】
接続する場合は、端面12に屈折率整合剤を塗布し、図5のように、ガイドピン30を使って突き合わせ、バネ32により接触面に押圧力を加える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
コネクタの心数が多くなると、フェルール10の端面12の面積が大きくなる。すなわち、接続時のコネクタ同士の接触面積が大きくなる。また、端面12は上記のように研磨仕上げしてあるので、高精度の平面となっている。
そのため、次の問題が生じる。
▲1▼ 屈折率整合剤によりコネクタ接続面全体が密着し、一度接続したコネクタを離すとき、大きな力を要する。そのため、作業性が悪くなる。
▲2▼ 接続時の接触面積が大きいため、コネクタ接続の押圧力不足が生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
図1に例示するように、フェルール端面12の、光ファイバ22にかからない部分に、凹部40を設ける。
【0006】
【作 用】
凹部40を設けると、端面12の面積が小さくなる。そのため、オールプラスチック一括成形型の多心コネクタに適用した場合、
▲1▼ コネクタ接続面の屈折率整合剤による密着力が緩和され、
▲2▼ 単位面積当りの押圧力が大きくなり、コネクタ接続時の押圧力不足を解消することができる。
【0007】
【実施例】
図1(a)はオールプラスチック一括成形型80心コネクタの斜視図、同(b)は端面12付近の側面図である。
同図のように、端面12の、光ファイバ22の各列間に、光ファイバ列に平行な溝状の凹部40を、合計4本設けた。
各凹部40は、端面12の横幅一杯に(左側の縁から右側の縁まで)設けた。各凹部40の断面は半円形とした。
【0008】
凹部40は、フェルール10の成形後に、レーザ加工などにより設けた。レーザは無歪で加工できるため、加工後もフェルールの寸法が変わらず、コネクタの接続特性を悪化させない。
なお、フェルール成形の金型構造により溝を設けることも考えられる。
【0009】
上記のように、4本の溝状の凹部40により、フェルールの端面12が5個の面に分割されたが、これらの面は一括研磨したため、同一平面上に存在し、光学接続特性及び接続時の安定性に問題はなかった。
【0010】
また、コネクタ組立時に、光ファイバテープ心線20固定のための接着剤が凹部40に入り込んだが、予め凹部40に離型剤を塗っておくことにより、容易に除去できた。
【0011】
以上のように構成することにより、屈折率整合剤による密着力が緩和され、また、コネクタ接続時の押圧力不足を解消することができた。
【0012】
[別の実施態様1]
▲1▼ 凹部40は、図2のように、端面12の横幅の一部分に設けてもよい。
▲2▼ 凹部40は光ファイバ22の列に平行でなくてもよい。場合により縦方向に設けてもよい。また直線状でなくてもよい。
▲3▼ 凹部40の断面形状は、上記の半円形だけでなく、U形、V形等なんでもよい。
【0013】
[別の実施態様2]
上記図1と同じオールプラスチック一括成形型80心コネクタであるが、図3のように、16心の光ファイバテープ心線20を横1列に配列した構造のものもある(1993年電子情報通信学会春季大会,B-903参照)。
本発明は、このようなコネクタにも適用することができる。
【0014】
【発明の効果】
コネクタの端面12に凹部40を設けるので、端面12の面積が小さくなる。そのため、オールプラスチック一括成形型の多心コネクタに適用する場合、次の効果がある。
▲1▼ コネクタ接続面の屈折率整合剤による密着力が緩和され、着脱作業性が向上する。
▲2▼ コネクタ接続時の押圧力不足を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明図。
【図2】本発明の別の態様の説明図。
【図3】本発明のさらに別の態様の説明図。
【図4】本発明の背景をなすオールプラスチック一括成形型の多心コネクタの一例の説明図。
【図5】図4のコネクタの接続状態の説明図。
【符号の説明】
10 フェルール(コネクタ本体)
12 フェルール端面
14 光ファイバ用穴
16 ガイド穴
20 光ファイバテープ心線
22 光ファイバ
30 ガイドピン
32 バネ
40 凹部
Claims (2)
- 一括成形型であって、光ファイバの先端面が露出しているコネクタフェルールの端面同士を突き合わせて接続する方式の、多心光コネクタにおいて、
前記光ファイバ用穴は、複数の光ファイバ用穴が横一列に並んだ列が、縦に複数段並んだ2次元配列になっており、
前記フェルール端面の、前記光ファイバ用穴にかからない部分に、ガイドピン用の一対のガイド穴が配列されている方向である横方向に延在する溝状の凹部が、前記光ファイバ用穴が横一列に並んだ列の間にて、前記ガイド穴にかからないようにして、前記光ファイバ用穴の列に平行に形成され、前記凹部は長手方向の両端が、前記端面の縁に達して開口されていることを特徴とする多心光コネクタ。 - 一括成形型であって、光ファイバの先端面が露出しているコネクタフェルールの端面同士を突き合わせて接続する方式の、多心光コネクタにおいて、
前記光ファイバ用穴は、複数の光ファイバ用穴が横一列に並んだ列が、縦に複数段並んだ2次元配列になっており、
前記フェルール端面の、前記光ファイバ用穴にかからない部分に、ガイドピン用の一対のガイド穴が配列されている方向である横方向に延在する溝状の凹部が、前記光ファイバ用穴が横一列に並んだ列の間にて、前記光ファイバ用穴の列に平行に形成され、前記凹部は長手方向の一端が、前記端面の縁に達して開口され、前記光ファイバ用穴の列を介して縦方向に隣合う前記凹部は、一方の凹部の長手方向の一端が、前記端面の左右の縁の一方、他方の凹部の長手方向一端が、前記端面の左右の縁の他方に達して開口され、しかも、各凹部の長手方向他端が前記フェルール端面の中央部に到達されていることを特徴とする多心光コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27659995A JP3710530B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 多心光コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27659995A JP3710530B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 多心光コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0996741A JPH0996741A (ja) | 1997-04-08 |
JP3710530B2 true JP3710530B2 (ja) | 2005-10-26 |
Family
ID=17571696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27659995A Expired - Fee Related JP3710530B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 多心光コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3710530B2 (ja) |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP27659995A patent/JP3710530B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0996741A (ja) | 1997-04-08 |
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