JP3608646B2 - 画像形成装置及びその装置に用いられる中間転写ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉可能な開閉体を有し、該開閉体を開放したとき、少なくとも一部の画像形成要素が外部に露出する画像形成装置と、その画像形成装置に用いられる中間転写ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子複写機、印刷機、プリンタ、ファクシミリ、或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は、開閉体を開放して、内部の画像形成要素の修理や交換、或いはジャム処理などの作業を容易に行うことができる。
【0003】
ところが、画像形成要素のなかには、操作者が手を触れることの好ましくない要素もある。例えば、像担持体表面にトナー像を形成する形式の画像形成装置や、そのトナー像を中間転写体に転写する形式の画像形成装置においては、像担持体や中間転写体に手を触れると、その表面に指紋や油が付着し、かかる像担持体や中間転写体にトナー像を形成するとその画質が著しく劣化する。開閉体を開放したとき、上述の如く手の触れられることの好ましくない画像形成要素が外部に露出すると、操作者が誤ってこれに手を触れるおそれを免れない。
【0004】
これらの問題点に対し、従来から以下のような解決手段が提案されている。
【0005】
特開平5−72910号公報には、ジャム処理で手を挿入する領域において、タイミングローラ近傍の搬送経路を解放させる手段と、あらかじめ中間転写体を保護する保護手段を設けた画像形成装置が提案されている。しかしながら、ここに示された画像形成装置においては、中間転写体と受像紙が当接する転写領域の近傍までの保護が困難であるという問題点が残されている。
【0006】
また、特開平8−272229号公報には、中間転写体を用いた電子写真装置において、ジャムした受像紙を除去するための取り出し口に取り付けられた扉を開く動作と連動して、中間転写体表面から間隙を介し中間転写体と受像紙とが当接する転写領域を覆うカバーを設ける構成が記載され、また中間転写体とカバーとを具備した中間転写ユニットを構成し、中間転写ユニットを電子写真装置本体から着脱自在とする構成も記載されている。これにより、中間転写体と転写部材とが当接する転写領域を含めた受像紙搬送路に対向する全ての中間転写体表面が覆われ、紙ジャムが発生した場合、中間転写体上に担持されたトナー像にユーザーの手やジャム紙が接触することなく、ジャム紙の除去作業を行うことができる。
【0007】
しかしながら、特開平8−272229号公報の電子写真装置においては、転写後の記録媒体をトナー像面を下向きに搬送するレイアウト構成であるため、未定着トナー像を擦ったり、振動を与えて乱すことなく確実に記録媒体を定着位置まで搬送しなければならないが、転写後の記録媒体搬送経路途上のトナー像面側に転写領域を覆っていたカバーが位置していたり、重力の作用を受け自重落下する記録媒体を保持する搬送手段を備えていないなどの理由により、転写後の記録媒体搬送において、記録媒体に転写された未定着トナー像を摺擦し、又はこれに振動を与え、転写トナー像を乱すおそれがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記認識に基づきなされたものであって、その目的とするところは、開閉体を開放したとき、手の触れられることの好ましくない画像形成要素を保護できると共に、手の触れられることの好ましくない画像形成要素を保護する保護部材を設けた際、該保護部材が、その本来の機能以外の機能も果せるようにした画像形成装置と、これに用いられる中間転写ユニットを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するため、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体上に担持されたトナー像が転写される中間転写体と、転写領域において、前記中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写する転写部材と、画像形成装置本体の少なくとも一部を開閉可能な開閉体と、前記開閉体を開放したとき外部に露出する前記中間転写体の転写領域の少なくとも一部を覆う遮蔽位置と、前記開閉体を閉じたとき画像形成動作を阻害しない退避位置とに移動する保護部材とを具備し、前記保護部材が遮蔽位置にあるとき、該保護部材は、前記中間転写体に対する前記転写部材の配置位置を決める位置決め部を保護するように、当該保護部材の遮蔽位置を設定したことを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
【0025】
その際、前記転写部材は前記開閉体に取り付けられていると有利である(請求項2)。
【0026】
また、上記請求項2記載の画像形成装置において、前記開閉体が閉じられると前記保護部材が退避位置に移動し、前記転写部材の被位置決め部が前記位置決め部に当接嵌合するように構成されていると有利である(請求項3)。
【0027】
さらに、上記請求項1記載の画像形成装置において、前記中間転写体と前記保護部材と前記位置決め部は一体的にユニット化されていると有利である(請求項4)。
【0028】
また本発明は、前記目的を達成するため、像担持体上に担持されたトナー像が、移動する表面に転写されると共に、その転写されたトナー像が転写領域において、転写部材により、記録媒体に転写される中間転写体と、画像形成装置本体の少なくとも一部を開閉可能な開閉体を開放したとき外部に露出する前記中間転写体の転写領域の少なくとも一部を覆い、かつ前記中間転写体に対する前記転写部材の配置位置を決める位置決め部を保護する遮蔽位置と、前記開閉体を閉じたとき画像形成動作を阻害しない退避位置とに移動する保護部材とを具備し、前記中間転写体と前記保護部材が、一体的にユニット化されていることを特徴とする中間転写ユニットを提案する(請求項5)。
【0029】
その際、前記中間転写ユニットは、画像形成装置本体に対して着脱自在であると有利である(請求項6)。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0032】
図1は、カラー画像を形成できるカラープリンタとして構成された画像形成装置の内部構造を示す概略断面図である。ここに示した画像形成装置は、床面や机の上面などの設置面に不動に載置される画像形成装置本体2と、この画像形成装置本体2に支軸39を介して回動開閉可能に枢支された前部筐体を構成する開閉体3とから成り、この開閉体3は、図2乃至図4に示すように開放される。このように、開閉体3は、画像形成装置本体2の少なくとも一部を開閉可能である。
【0033】
さらに、画像形成装置本体2には、複数のプロセス要素を一体的に組付けて成る中間転写ユニット4が、図2乃至図4に示すように、図示していないホルダを介して回動開閉可能に支持され、しかもこの中間転写ユニット4は、画像形成装置本体2に対して着脱可能に装着されている。
【0034】
図1において、中間転写ユニット4のユニットケース5に回転自在に支持されたベルトプーリ6,7には、像担持体の一例を構成する無端ベルト状の感光体8が巻き掛けられている。像担持体として、ドラム状の感光体や、誘電体ドラム又は誘電体ベルトなどを用いることもできる。またこの感光体8に対向した位置には帯電チャージャ9より成る帯電装置が配置され、この帯電チャージャ9もユニットケース5に支持されている。
【0035】
一方、画像形成装置本体2には、レーザ書き込みユニット10として構成された露光装置と、回転型のカラー現像装置11と、ブラック現像装置12とがそれぞれ支持されている。レーザ書き込みユニット10は、図示していないレーザ光源を有し、その光源からのレーザ光は、モータ10Aにより回転駆動されるポリゴンミラー10Bで反射し、f・θレンズ10C及びミラー10Dなどを経て感光体表面に至り、その表面を露光する。
【0036】
カラー現像装置11は、イエロー現像器11Y,マゼンタ現像器11M及びシアン現像器11Cを一体的に組付けたユニットとして構成され、その全体が、画像形成装置本体2に回転可能に支持されている。イエロー現像器11Y、マゼンタ現像器11M、シアン現像器11C及びブラック現像装置12には、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色の現像剤が収容されている。現像剤としては、トナーとキャリアを有する二成分系現像剤、又はキャリアを有さない一成分系現像剤のいずれを用いてもよい。また現像剤として液状のものを用いることもできるが、図示した例では粉体状の現像剤が用いられている。
【0037】
画像形成動作時に、ベルトプーリ7が図示していない駆動装置によって回転駆動されることにより、感光体8は矢印A方向に回転駆動される。このとき除電装置の一例である除電ランプ13によって感光体表面が除電作用を受け、次いで帯電チャージャ9より成る帯電装置によって感光体表面が一様に帯電され、その帯電面が、レーザ書き込みユニット10から出射する光変調されたレーザ光Lによって露光され、これによって感光体表面に、書込み情報に対応した第1の静電潜像が形成される。このとき、カラー現像装置11の第1の現像器、例えばイエロー現像器11Yが感光体8の表面に対向して位置し、このイエロー現像器11Yによって上述の第1の静電潜像がイエロートナー像として可視像化される。このようにして感光体上にトナー像が担持される。このときブラック現像装置12は感光体8の表面から離間し、現像動作を行うことはない。
【0038】
一方、ユニットケース5には、互いに離間して配置された適数の、本例では2本のベルトプーリ14,15が回転自在に支持され、これらのベルトプーリ14,15には、中間転写体の一例である無端状の中間転写ベルト16が巻き掛けられ、一方のベルトプーリ14が図示していない駆動装置によって駆動されることにより、中間転写ベルト16が矢印B方向に回転駆動され、該中間転写ベルト16の表面が矢印B方向へ移動する。この中間転写ベルト16と感光体8は、一次転写領域(一次転写位置)S1の部位で互いに当接し、この部位における中間転写ベルト16の裏面側には転写部材(一次転写部材)の一例である転写ブラシ18の先端が当接し、かかる転写ブラシ18もユニットケース5に支持されている。この転写部材として、転写ローラや、転写ブレード、又はコロナ放電器などを用いることもできる。また図示した例では中間転写体が、ベルト状に形成されているが、ドラム又はローラなどから成る中間転写体を用いることもできる。
【0039】
前述のように感光体8の表面に形成されたイエロートナー像が一次転写領域S1に至ったとき、転写ブラシ18には、そのトナーと逆極性の電圧が印加され、これによって感光体8表面のトナー像が、中間転写ベルト16の移動する表面に転写される。
【0040】
トナー像を転写した後の感光体表面には、転写されずに残されたトナーが付着しており、かかる転写残トナーは、ユニットケース5に支持されて先端部を感光体8に圧接されたクリーニングブレード19より成るクリーニング部材によって掻き取り除去される。このようにして感光体表面から除去された転写残トナーは、ユニットケース5に一体に組付けられたクリーニングケース20内に落下する。クリーニング部材として、ファーブラシなどの他の適宜な手段を採用することもでき、また複数のクリーニング部材を併用することもできる。クリーニングブレード19とクリーニングケース20は、感光体用のクリーニング装置62を構成し、感光体8から除去された転写残トナーは、クリーニングケース20に収容される。
【0041】
上述のようにして表面を清掃された感光体表面は再び除電ランプ13により除電作用を受けた後、帯電チャージャ9によって一様に帯電され、次いでその帯電面にレーザ書き込みユニット10から出射するレーザ光Lを照射され、感光体表面に第2の静電潜像が形成される。この静電潜像がカラー現像装置11を通るとき、該装置11の回転によって、第2の現像器、例えばマゼンタ現像器11Mが感光体8に対向しており、これによってその第2の静電潜像がマゼンタトナー像として可視像化される。このようにして感光体8上に担持されたトナー像も、先に説明したところと全く同様に転写ブラシ18の作用によって、先にイエロートナー像の転写された中間転写ベルト16の表面に、当該イエロートナー像に重ね合されて転写される。マゼンタトナー像を転写した後の感光体8の表面に残留するトナーも、クリーニングブレード19によって感光体表面から除去される。
【0042】
上述したところと全く同様にして、感光体表面には、感光体表面に対向したシアン現像器11Cとブラック現像装置12によって、それぞれシアントナー像とブラックトナー像が順次形成され、これらが中間転写ベルト16の表面に、先に転写されたトナー像に重ね合せられて順次転写される。感光体表面は、各トナー像の転写ごとに、クリーニングブレード19によって転写残トナーを除去され、その表面が清掃される。このようにして、中間転写ベルト16の表面には、フルカラートナー像が形成される。ブラックトナー像の形成時には、ブラック現像装置12が感光体8の表面に近づけられ、所定の現像動作を実行する。ブラック現像装置の感光体8に対する接近又は離間動作は、カム40の回転によって行われる。
【0043】
一方、画像形成装置本体2にセットされた給紙カセット21には、紙又はプラスチックシートなどから成る記録媒体22がスタックされ、給紙ローラ23の回転によって、その記録媒体22が1枚ずつ矢印C方向に給送される。このようにして給送された記録媒体22は、開閉体3とユニットケース5にそれぞれ回転自在に支持された搬送ローラ24と、同じく開閉体3とユニットケース5とにそれぞれ支持されたレジストローラ25の回転によって搬送され、中間転写ベルト16の表面に形成されたフルカラートナー像に整合するタイミングで中間転写ベルト16と、これに対置された転写部材(二次転写部材)の一例である転写ローラ26との間のニップ部に送り込まれる。このとき図1における時計方向に回転する転写ローラ26に印加された、トナーと逆極性の電圧の作用によって、中間転写ベルト16の表面のフルカラートナー像が記録媒体22の表面に一括して転写される。
【0044】
中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写する転写部材の一例を構成する転写ローラ26は、図5及び図6に拡大して示すように、剛体より成る中心軸26Aと、そのまわりに一体に設けられた弾性体より成るローラ本体26Bから構成され、その中心軸26Aが、図示していない軸受を介して、開閉体3に回転自在に、しかも中間転写ベルト16の表面に対して接離自在に支持されている。中間転写ベルト16の表面に順次各色のトナー像が転写されるときは、転写ローラ26は中間転写ベルト16の表面から離間し、中間転写ベルト16上のトナー像を記録媒体22に転写するとき、転写ローラ26は、その記録媒体22を介して中間転写ベルト16の表面に接触し、図示していないばねによって中間転写ベルト表面に圧接される。これにより、記録媒体22を介して中間転写ベルト16に圧接した転写ローラ26のローラ本体部分が弾性変形し、該ベルト16の移動方向に所定幅のニップができる。これが中間転写ベルト上のトナー像が記録媒体22に転写される領域、すなわち二次転写領域S2となる。この状態で、転写ローラ26は、図示していない駆動装置により、中間転写ベルト16との接触部において、両者が同じ方向に移動する向きに回転駆動される。このような転写ローラ26に代え、例えばコロナ放電器、ブラシ又はブレードなどの適宜な転写部材を採用することもできる。
【0045】
図1において、フルカラートナー像を転写された記録媒体22は、中間転写ベルト16を離れた後、画像形成装置本体2に設けられた定着装置27より成る定着手段の定着用回転体、すなわち互いに圧接しながら回転する定着ローラ29と加圧ローラ28との間を通り、このとき熱と圧力の作用によって、そのトナー像が記録媒体22の表面に定着される。定着装置27を出た記録媒体22は、画像形成装置本体2に回転自在に支持された排紙ローラ対30によって、画像形成装置本体上部の排紙スタック部31に、画像面を下に向けて排出される。
【0046】
一方、フルカラートナー像を記録媒体22に転写した後に中間転写ベルト16上に残留する転写残トナーは、中間転写ベルト用のクリーニング装置35より成るクリーニング手段によって除去される。
【0047】
ここに例示したクリーニング装置35は、転写ローラ26よりも、中間転写ベルト16の移動方向下流側に配置され、図5及び図6に拡大して示すように、クリーニングケース33と、このケース33に基端部が固定されたクリーニングブレード32と、同じくケース33に基端側が固定されたシール部材65と、クリーニングケース33内に配置され、かつそのケース33に回転自在に支持されて回転駆動されるファーブラシ17を有している。クリーニングケース33は、アーム38に固定され、該アーム38の基端部が枢ピン38Aを介してユニットケース5に揺動可能に支持されている。
【0048】
感光体8から中間転写ベルト16に順次トナーが転写されているとき、クリーニング装置35は、図6に示すように、中間転写ベルト16の表面から離間した位置を占めているが、中間転写ベルト上の転写残トナーを除去すべきときは、例えば図示していないソレノイドより成る駆動装置によって、アーム38が図6における時計方向に揺動し、これによりファーブラシ17とクリーニングブレード32が、図5に示すように、ベルトプーリ14に巻き掛けられた中間転写ベルト16の部分の表面に圧接する。これにより、中間転写ベルト表面の転写残トナーは、その表面から掻き取り除去される。このようにして中間転写ベルト表面が清掃される。除去されたトナーは、クリーニングケース33の底部に設けられたトナー搬送部材37によって、図1に示したクリーニングケース20に搬送される。
【0049】
クリーニングブレード32とファーブラシ17は、中間転写体上の転写残トナーを除去するクリーニング部材を構成するが、1個のクリーニング部材だけ、又は3個以上のクリーニング部材を用いてもよい。中間転写体用のクリーニング装置35の下方には、ユニットケース5と一体のトナー受け34が配置されている。
【0050】
またベルトプーリ14は、トナー像が中間転写体から記録媒体22へ転写される二次転写領域S2において、その中間転写体を回動可能に支持する回転体の一例を構成しており、本例では、かかるベルトプーリ14より成る回転体のまわりに巻き掛けられた中間転写ベルト16の部分の表面に、転写部材の一例である転写ローラ26が当接する。このとき転写ローラ26が、ベルトプーリ14と中間転写ベルトの側から反力を受けることにより、転写ローラ26が中間転写ベルト16の表面に圧接することができる。同様に、クリーニングブレード32とファーブラシ17より成るクリーニング部材も、ベルトプーリ14に巻き掛けられた中間転写ベルト部分に当接し、その反力を受けることによって、これらのクリーニング部材が中間転写ベルト16の表面に所定の圧力で当接する。
【0051】
図1において、画像形成装置本体2の図1における左側の部位には、電装制御装置41が設けられ、その上方にはファン42が配置され、このファン42によって機内を排風し、機内の温度過昇を防止することができる。また開閉体3の図1における右側の部位には、比較的小規模の給紙装置43が備えられている。
【0052】
以上の説明は、記録媒体22上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、カラー現像装置11を構成する各現像器及びブラック現像装置12のいずれか1つだけを使用して単色画像を形成したり、2色又は3色の画像を形成することもできる。
【0053】
また図示した画像形成装置においては、前述のように、開閉体3が、画像形成装置本体2に対して、支軸39のまわりに、図1における矢印E方向に回動開閉可能に枢支されている。このように開放したときの開閉体3の様子を、図2乃至図4に示す。
【0054】
また、図3及び図4から判るように、中間転写ユニット4も、画像形成装置本体2に対して、中間転写ベルト16を巻き掛けた一方のベルトプーリ15の中心軸線のまわりに、図示していないホルダを介して回動可能に支持されており、開閉体3を図3に示すように開放すると共に、中間転写ユニット4を立上った状態に回動させ、このユニット4をそのまま上方に持ち上げると、これを画像形成装置本体2から外すことができる。中間転写ユニット4は、画像形成装置本体2に対して着脱自在となっているのである。中間転写ユニット4を図3に示す位置から図4に示す最終位置に回動させることもできる。
【0055】
中間転写ユニット4が寿命となったとき、そのユニット4を図3に示す位置に回動させて、これを簡単に新たな中間転写ユニット4と交換することができる。また、ブラック現像装置12やカラー現像装置11が寿命となったときも、開閉体3と中間転写ユニット4を図4に示す最終位置に回動させ、これらの現像装置12,11を容易に交換することができる。記録媒体の搬送トラブル、すなわちそのジャムが発生したようなときも、開閉体3だけを図2に示すように開放することによって、容易にそのジャム処理を行うことができる。
【0056】
以上、画像形成装置の基本構成とその作用を説明したが、ここに示した画像形成装置では、その正面側、すなわち図1の右側の領域に操作者が位置したまま、開閉体3を開き、ジャム処理を行ったり、中間転写ユニット4を交換することができ、その操作性が高められる。
【0057】
ところで、上述のように開閉体3を図2又は図3に示すように開放したとき、中間転写ベルト16の一部、すなわち記録媒体にトナー像が転写される中間転写ベルト16の二次転写領域S2が外部に露出する。この転写領域S2以外の中間転写ベルト部分は、ユニットケース5によってカバーすることができるが、トナー像を転写する転写領域S2をユニットケース5で覆うことはできないため、ユニットケース5を設けただけでは、この領域S2が外部に露出することは避けられない。このように露出した転写領域S2に操作者が手を触れてしまうと、ここに指紋や油が付着し、この中間転写ベルト16上に次に形成されるトナー像の画質が劣化する。
【0058】
図示した画像形成装置は、画像形成装置本体2に対して開閉可能な開閉体3を有し、この開閉体3を開放したとき、少なくとも一部の画像形成要素が外部に露出するように構成されている。そして、この画像形成装置には、開閉体3を開放したとき、外部に露出した手の触れられることの好ましくない画像形成要素、図示した例では中間転写ベルト16の二次転写領域S2の少なくとも一部を覆ってその要素を保護する保護部材1が設けられている。この保護部材1は、開閉体3を図2及び図3に示すように開放したとき、中間転写ベルト16の二次転写領域S2を覆う遮蔽位置を占め、開閉体3を閉鎖したとき、画像形成動作を阻害しない退避位置を占める。図1の状態では、保護部材1は退避位置を占め、図2及び図3の状態では、保護部材1は遮蔽位置を占めている。
【0059】
上述した構成によると、開閉体3を開放すると、外部に露出する中間転写ベルト16の二次転写領域S2は、遮蔽位置を占めた保護部材1によって覆われるため、操作者がここに手を触れることを阻止できる。また開閉体3を閉じれば、保護部材1は退避位置に移動するので、それ以降、実行される画像形成動作が保護部材1によって邪魔されることはない。保護部材1が記録媒体搬送路から退避して、その記録媒体22の移動を許容するのである。
【0060】
図7は上記保護部材1の一部を示す斜視図であり、ここに示した保護部材1は、中間転写ベルト16をまたぐように位置する板状の覆い部44と、この覆い部44の長手方向各端部に一体に設けられた側板45(図7には一方のみを示す)を有し、その各側板45の基部がピン47を介してユニットケース5(図1)に回動可能に支持されている。また覆い部44には、薄板状弾性部材62が設けられているが、これについては後述する。さらに各側板45の基部には、ピン47と同心の従動ギア54が固定され、一方、ユニットケース5にはピン56を介してレバー57が揺動自在に枢支され、その先端のセクタギアより成る駆動ギア55が上記従動ギア54に噛み合っている。
【0061】
開閉体3が図1に示すように閉じられているとき、その開閉体に突設された加圧部材59(図7)がレバー57を押圧して保護部材1を退避位置に保持する。開閉体3を図2又は図3に示すように開くと、レバー57は加圧部材59による加圧作用を解除され、図7に図示していないばねの作用で、保護部材1は遮蔽位置へ回動する。再度、開閉体3を閉じると、加圧部材59がレバー57を押圧し、これをピン56のまわりに時計方向に回動させ、これによって駆動ギア55が回転するので、保護部材1は、ピン56のまわりに反時計方向に回転し、図1及び図7に示した退避位置に回動する。図7に示した構成とその作用の詳細は、これと基本的に同様な構成を示す図12に関する後の説明によって、より一層明らかなものとなる。
【0062】
以上のように、本例の画像形成装置は、トナー像を担持する感光体8より成る像担持体と、その像担持体上に担持されたトナー像が、移動する表面に転写される中間転写ベルト16より成る中間転写体と、その中間転写体に記録媒体22を介して接触し、該中間転写体上のトナー像を記録媒体22に転写する転写ローラ26より成る転写部材と、トナー像が前記中間転写体から前記記録媒体22へ転写される転写領域S2で中間転写体を支持するベルトプーリ14より成る回転体と、記録媒体22に転写されたトナー像を記録媒体22に定着させるための一対の接触するローラ29,28より成る定着用回転体を備えた定着手段と、画像形成装置本体2の少なくとも一部を開閉可能な開閉体3と、開閉体3を開放したとき外部に露出する中間転写体の転写領域S2の少なくとも一部を覆う遮蔽位置と、開閉体3を閉じたとき画像形成動作を阻害しない退避位置とに移動する保護部材1とを具備している。
【0063】
ここで、上述のように保護部材1を設けた場合、次に説明するように、その保護部材の退避位置をいかに定めるかが重要な課題となる。
【0064】
本例の画像形成装置においては、図5に示し、かつ先にも説明したところからも明らかなように、中間転写ベルト16の二次転写領域S2を通過した記録媒体22は、トナー像の転写された面を下向きにして、中間転写ベルト16の上方に搬送される。このような記録媒体の搬送形態は上搬送レイアウトとも称せられているが、かかる構成を採用すると、画像形成装置本体の小型化と省スペース化が可能となる反面、トナー像の転写された側の記録媒体面の近くに、退避位置を占めた保護部材1が位置するので、この保護部材1が記録媒体22に接触すると、未だ定着されていないトナー像が乱されるおそれがある。記録媒体搬送経路と退避位置にある保護部材1との距離を大きく設定すれば、記録媒体22に転写された未定着トナー像が保護部材1に接触する可能性は低くなるが、このように両者の距離を大きくすると、保護部材1が遮蔽位置から退避位置へ移動するときの移動距離が大きくなる。このために大きな空間が必要となるため、画像形成装置本体2が大型化する欠点を免れない。
【0065】
そこで、本例の画像形成装置においては、図5に示すように、中間転写ベルト16に転写ローラ26が接したときの接触点(より正確には、この中間転写ベルト16と転写ローラ26とのニップ部における中間転写ベルト16の移動方向の幅の中間点)と、定着装置27の定着ローラ29と加圧ローラ28の接触点(同じく、両ローラ28,29の接触ニップ部のローラ周方向幅の中間点)とを結ぶ直線をMとし、中間転写ベルト16を回転できるように支持するベルトプーリ14より成る回転体の回転中心と、定着ローラ29と加圧ローラ28の上記接触点を結ぶ直線をNとしたとき、保護部材1が退避位置にあるとき、転写領域S2と定着装置27との間の記録媒体搬送経路に最も接近する保護部材の部分1A、この例ではその薄板状弾性部材62の先端が、上記直線Mよりも下方で、かつ上記直線Nよりも上方の間の領域に位置するように、保護部材1の退避位置が定められている。
【0066】
上記直線Mは、記録媒体22が二次転写領域S2から定着装置27まで移動するときの最短距離の記録媒体搬送経路となるが、退避位置を占めた保護部材1の先端側の部分1Aが、この直線Mよりも下方に位置するので、その部分1Aが搬送される記録媒体22に接触して、これに転写された未定着トナー像を乱す不具合を防止できる。しかも、退避位置にある保護部材1の先端側の部分1Aは、直線Nよりも上方に位置しているので、その退避位置と遮蔽位置との間の作動ストロークが過度に大きくなることはなく、保護部材1のために大きな空間を確保する必要はない。
【0067】
上述のように、本例の画像形成装置においては、保護部材1が退避位置にあるとき、中間転写体から記録媒体22にトナー像を転写する転写領域S2から定着手段までの間の記録媒体搬送経路に最も近接する保護部材の部分1Aが、中間転写体と転写部材の接触点と一対の定着用回転体の接触点とを結ぶ直線Mより下方で、かつ中間転写体を支持する回転体の中心と一対の定着用回転体の接触点とを結ぶ直線Nより上方に位置するように、保護部材1の退避位置が設定されている。
【0068】
上述した構成により、転写領域S2を通過した記録媒体22が、転写されたトナー像を下向きにして搬送される場合でも、記録媒体22に転写された未定着トナー像が保護部材1によってこすられて乱されることを防止でき、しかも画像形成装置本体2を小型化することができる。
【0069】
また、図1乃至図6に示すように、画像形成装置本体2を向いた側の開閉体3の部分には、バキューム装置63より成る吸引手段が設けられ、図1に示すように開閉体3を閉じた状態で、そのバキューム装置63は、記録媒体22にトナー像を転写する転写領域S2と、定着装置27の間の記録媒体搬送経路の上方に位置する。図5及び図6に示すように、バキューム装置63は、その内蔵ファン64の回転により負圧状態を生成し、その吸引口70より外気を吸気して上記搬送経路を通る記録媒体22を上方に吸引する。これにより、記録媒体22は、確実に定着装置27に搬送され、しかもこの記録媒体22が前述の直線Mよりも下方に垂下することを防止する。このようにして、搬送される記録媒体22と、退避位置を占めた保護部材1とが接触することを効果的に防止できる。
【0070】
上述のように、本例の画像形成装置は、中間転写体から記録媒体にトナー像を転写する転写領域S2と定着手段の間の記録媒体搬送経路の上方に設けられ、この搬送経路を搬送される記録媒体を上方へ吸引する吸引手段を有している。
【0071】
しかも、上述の転写領域S2における記録媒体搬送速度が、定着手段における記録媒体搬送速度より速く設定されている。転写領域S2の記録媒体搬送速度は、中間転写ベルト16と転写ローラ26の周面の線速により決まり、定着装置27における記録媒体搬送速度は、定着ローラ29と加圧ローラ28の周面の線速によって決まるが、定着装置27での記録媒体搬送速度の方が、二次転写領域S2での記録媒体搬送速度よりも遅くなるようにその各速度を設定するのである。これにより、二次転写領域S2と定着装置27との間に位置する記録媒体22にはたるみが生じるが、このとき、その記録媒体22はバキューム装置63によって上方に吸引されているので、当該記録媒体22は上方に向けて緩やかに湾曲を形成しながら搬送される。このため、記録媒体22は、通常、前述の直線Mよりも上方を通過し、その記録媒体22に保護部材1が接触する不具合を確実に阻止できる。
【0072】
保護部材1が遮蔽位置と退避位置の間を移動する距離を最小限にするため、保護部材1が退避位置を占めたとき、記録媒体搬送経路に最も接近する保護部材部分1Aが前述の直線M上、又はその若干上方に位置するようにしてもよいが、多くの実験の結果、記録媒体の後端部が下向きにカールしている場合や、その紙厚が厚い場合には、環境条件によって、バキューム装置63の吸引作用を受けていても記録媒体の一部が前述の直線M上に落下するおそれがあることが判明した。この落下を防ぐためバキューム装置63の吸引力をより強くすれば落下を確実に防止できるが、あまりその吸引力を強くし過ぎると、薄手の記録媒体はバキューム装置63に一部直接吸着されてしまい、記録媒体の搬送がかえって不安定となり、トナー像に悪影響を及ぼすことが判明した。
【0073】
保護部材1が退避した際に、記録媒体搬送経路に最も近接する保護部材部分1Aを、前述の直線Mよりも下方で、かつ前述の直線Nよりも上方の間の領域となるように、保護部材1の退避位置を設定することによって、未定着トナー像のこすれ防止と画像形成装置本体の小型化とを両立することができるのである。
【0074】
さらに、保護部材1が退避位置を占めたとき、前述の記録媒体搬送経路に最も接近する保護部材部分1Aの高さを少しでも低く抑え、その部分1Aが記録媒体に接触することを阻止し、かつ保護部材1の遮蔽位置と退避位置との間の移動距離を一層短かくするために、退避位置を占めた保護部材1の記録媒体搬送経路に近い側の端部に、本例のように、薄板状弾性部材62を設けることが望ましい。例えば、保護部材1の覆い部44とは別体で構成され、しかもその覆い部44よりも非常に薄い樹脂製又はゴム製の弾性を有する薄板状弾性部材62を、覆い部44に、接着、圧着又はねじ止めなどによって固定する。或いは、覆い部44と薄板状弾性部材62を別体とせず、これらを例えば同一材質の樹脂で一体に成形し、薄板状弾性部材62の部分を、覆い部44よりも薄く形成することもできる。
【0075】
このように、本例の画像形成装置の保護部材1は、その保護部材1が退避位置を占めたときに前述の記録媒体搬送経路に近い側の端部に薄板状弾性部材62を有しており、これによって覆い部44と薄板状弾性部材62の厚さの差分だけ、退避位置を占めた保護部材1を前述の記録媒体搬送経路に近づけることができ、より一層、保護部材1が退避位置と遮蔽位置との間を移動する距離を縮め、画像形成装置本体2の小型化と省スペース化を達成できる。
【0076】
ところで、本例の画像形成装置は、前述のように、二次転写領域S2において、中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写する転写ローラ26より成る転写部材と、その転写部材よりも中間転写体移動方向下流側に配置され、中間転写体上の転写残トナーを除去するクリーニング装置35より成るクリーニング手段とを有しており、中間転写ベルト16上のトナー像が記録媒体22に転写された後、中間転写ベルト16上に残存するトナーがクリーニング装置35で除去されるが、このクリーニング装置35は、中間転写ベルト16の移動方向に沿って、中間転写ベルト16から記録媒体22へトナーが転写される位置、すなわち二次転写領域S2と、感光体8から中間転写ベルト16へトナー像が転写される位置、すなわち一次転写領域S1との間に配置されることが最も好ましい。すなわち、中間転写ベルト移動方向に対し二次転写領域S2よりも下流で、かつ一次転写領域S1よりも上流間で、中間転写ベルト16をクリーニングできれば、先のトナー像の記録媒体22への転写終了直後に、次のトナー像の感光体8から中間転写ベルト16への転写が連続して可能となるため生産性が最も向上できるわけである。
【0077】
ところで、中間転写ベルト16用のクリーニング装置35は、そのクリーニング部材を、図5及び図6に示したように、中間転写ベルト16に対し接離させねばならないため、この接離に伴う振動で、クリーニング装置35からクリーニングされたトナーの一部が漏れる問題が発生していた。クリーニング装置35のクリーニング部材が中間転写ベルト16に接触している状態では、図5に示すように、シール部材65とクリーニングブレード32が中間転写ベルト16の表面に当接するので、中間転写ベルト16から除去されたトナーは、クリーニングケース33内に封止されるが、クリーニング装置35が図6に示す位置に回動し、クリーニング部材が中間転写ベルト16から離間すると、中間転写ベルト16との間に若干の隙間が開くため、クリーニング装置35の上流側と下流側の端部位置から上記隙間を伝いトナーの一部が漏れ出るおそれがある。
【0078】
特に、上搬送レイアウトの画像形成装置であって、小型化、かつ省スペース化のため二次転写位置S2の近傍にクリーニング装置35を配置した場合、クリーニング装置35がバキューム装置63に隣接するため、バキューム装置63より発生する気流の影響を受け、漏れ出したトナーが飛散し、機内に拡散しやすい。クリーニング装置35の下流側から漏れたトナーは、図6に鎖線矢印Dで示すように、トナー受け34に沿って上昇するおそれがある。
【0079】
この問題を解決するために、クリーニング装置からのトナー飛散を防止する専用のトナー飛散防止手段を設けることが考えられるが、二次転写位置S2近傍の複雑な構造レイアウト上の制約を受けてしまう。
【0080】
また、感光体8と中間転写ベルト16を一体で収容するユニットケース5でクリーニング装置35を全体的に覆った構成とし、この構成によりトナー飛散を防止することも考えられるが、このようにすると、クリーニング装置35自体が、そのクリーニング部材の接離のために移動するため、この移動空間を確保するためにユニットケース5の全体がかなり大きくなってしまう。
【0081】
そこで、本例の画像形成装置においては、保護部材1によって、クリーニング装置35からのトナーの飛散を防止できるように構成した。
【0082】
すなわち、図6に示すように、保護部材1が二次転写領域S2を覆う遮蔽位置から退避位置に移動したとき、中間転写ベルト16の移動方向の二次転写領域S2よりも下流側に位置するクリーニング装置35の背面の全体又はその一部を保護部材1が覆うように、その退避位置が定められている。中間転写ベルト16を向いた側と反対側のクリーニング装置35の面を、退避位置を占めた保護部材1が覆うのである。これにより、クリーニング装置35からトナーが漏れ出ても、これが画像形成装置本体内に広く飛散することを防止できる。
【0083】
このように、本例の画像形成装置においては、保護部材1が退避位置にあるとき、その保護部材1が、クリーニング手段の少なくとも一部をその背面から覆うように、当該保護部材1の退避位置が設定されている。これにより、クリーニング装置35より成るクリーニング手段のクリーニング部材、図の例ではクリーニングブレード32とファーブラシ17が、中間転写体に対して接離自在となっていても、トナーが飛散する不具合を抑えることができる。このようにして、本例の保護部材1は、開閉体3の開放時に中間転写ベルト16の二次転写領域S2を遮蔽する働きのほかに、その保護部材1が退避位置を占めたとき、クリーニング装置35からのトナーの飛散を防止する機能も有している。
【0084】
また図示した例では、保護部材1が、ベルトプーリー14に張設され円弧形状になっている中間転写ベルト部分の周面に配置されたクリーニング装置35を背面から覆えるように、円弧形状に構成されている。このため、退避位置にある保護部材1により、クリーニング装置35のクリーニングブレード32とファーブラシ17より成るクリーニング部材の配設位置に対応する領域が、ほぼ背面からカバーされ、これによりバキューム装置63からクリーニング装置35の近傍への気流変動の影響は最小限にとどめられる。従って、たとえ、トナーの一部がクリーニング装置35から漏れ出たとしても機内へのトナー飛散を防止できる。トナー飛散防止専用の特別な構成を設けることなく、クリーニング装置35から漏れ出るトナーの機内飛散を簡単かつ確実に防止することができるのである。
【0085】
さらに、クリーニング装置35のバキューム装置63に近接する側はバキューム装置63の吸引力が特に強く作用するため、バキューム装置63に近接する側のクリーニング装置35からのトナー飛散をより確実に防止するため、保護部材1に封止部材を設けてもよい。本例では、前述の薄板状弾性部材62が、この封止部材66を兼用しており、従って本例の封止部材66は、覆い部44とは別体で構成された薄い樹脂製またはゴム製の弾力性を有する板状部材であり、保護部材1の覆い部44に接着または圧着またはネジ止めしたものである。また保護部材1の覆い部44と封止部材66を別体に構成せず、同材質で当該個所のみを薄く一体的に成形し構成してもよい。封止部材66は、保護部材1の覆い部44よりもさらに中間転写ベルト16の近傍まで延伸し、クリーニング装置35のバキューム装置63に近接する側の端部が受ける気流変動をより確実に抑止し、漏れたトナーの機内飛散を防止する。封止部材66を、薄板状弾性部材62と兼用しないときは、この封止部材66を、必ずしも薄い弾性板により構成する必要はない。
【0086】
上述のように、本例の画像形成装置の保護部材1は、その保護部材1が退避位置を占めたときに記録媒体搬送経路に近い側の端部に封止部材66を有しており、これにより、クリーニング手段の近傍を搬送される記録媒体を吸引する吸引手段を設けた場合にも、トナーの飛散を効果的に抑制することができる。
【0087】
ここで、クリーニング装置35のクリーニングブレード32とファーブラシ17より成るクリーニング部材は、中間転写ベルト16に圧接して所定のクリーニング機能を果す。すなわち、先にも説明したように、これらのクリーニング部材が中間転写ベルト16を加圧したとき、その力を支え、クリーニング部材が中間転写ベルト16に圧接できるように構成する必要がある。同様に転写ローラ26も中間転写ベルト16に圧接できるようにするには、転写ローラ26が中間転写ベルト16を加圧したとき、その力を支えるバックアップ部材が必要である。その際、クリーニング部材用のバックアップ部材と転写ローラ26用のバックアップ部材をそれぞれ設けてもよいが、このようにすると、部品点数が増大し、画像形成装置の小型化が妨げられる。
【0088】
そこで、本例の画像形成装置においては、転写部材とクリーニング手段の中間転写体を挟んで対向する位置に1つの対向部材、図の例ではベルトプーリ14が配置されている。すなわち、中間転写体がベルト状に形成され、上記対向部材が、表面が移動しながら回動する前記中間転写体を支持する回転体の一例であるベルトプーリ14によって構成されている。
【0089】
これらの構成により、クリーニング手段のクリーニング部材と、転写部材のそれぞれを別々にバックアップする部材は不要となり、ベルトプーリ14より成る対向部材だけで、クリーニング部材と転写部材を共にバックアップすることができ、これらを中間転写体に支障なく圧接させることができる。このようにして、画像形成装置の小型化、省スペース化を図ることができる。
【0090】
また、本例の中間転写ユニット4は、前述のように、感光体8より成る像担持体上に担持されたトナー像が、移動する表面に転写されると共に、その転写されたトナー像が転写領域S2において、転写ローラ26より成る転写部材によって、記録媒体22に転写される中間転写ベルト16として構成された中間転写体と、その中間転写体上のトナー像を記録媒体22に転写する転写部材よりも中間転写体移動方向下流側に配置され、中間転写体上の転写残トナーを除去するクリーニング装置35より成るクリーニング手段を有していると共に、画像形成装置本体2の少なくとも一部を開閉可能な開閉体3を開放したとき外部に露出する中間転写体の転写領域S2の少なくとも一部覆う遮蔽位置と、開閉体3を閉じたとき画像形成動作を阻害せずクリーニング手段の少なくとも一部をその背面から覆う退避位置とに移動する保護部材1とを具備していて、中間転写体とクリーニング手段と保護部材とが、一体的にユニット化されている。かかる中間転写ユニット4によれば、先にも説明したように、保護部材1が、開閉体3の開放時に転写領域S2を覆う機能のほか、その保護部材が退避位置を占めたとき、クリーニング手段を覆う機能をも果すことができる。
【0091】
また上述の中間転写ユニット4は、画像形成装置本体2に対して着脱自在であるため、容易にこれを新たなユニットと交換することができる。
【0092】
また図8は、開閉体3を図2に示す位置に回動させたときの中間転写ユニット4の拡大図であるが、この図の状態では、図2からも判るように、開閉体3に設けられた転写ローラ26は中間転写ユニット4から離間している。図8に示すように、ユニットケース5の各側板5Aには、その二次転写位置S2に対応する個所に、転写ローラ26の中間転写ベルト16に対する位置を決める位置決め部67が形成されている。図示した例では、ユニットケース5の側板5Aに切欠が形成され、この切欠が位置決め部67を構成している。図1に示したように中間転写ユニット4と開閉体3が閉じられていると、保護部材1は図1に示した退避位置に移動し、開閉体3に取り付けられた転写ローラ26より成る転写部材の被位置決め部、この例ではその転写ローラ26の中心軸26Aの各端部が、切欠より成る位置決め部67に当接して嵌合する。図8には、両側板5Aのうちの一方の側板5Aと、これに形成された位置決め部67のみを示してあるが、他方の側板にも同様に切欠より成る位置決め部が形成され、ここに転写ローラ26の中心軸端部が嵌合する。
【0093】
上述のようにして、中間転写ユニット4に設けられた位置決め部67に、転写ローラ26の被位置決め部が嵌合するので、その転写ローラ26と中間転写ベルト16との相対位置が正しく設定され、画像形成動作時に、中間転写ベルト16への転写ローラ26の圧接力と二次転写部S2における転写ローラ26のニップ幅が正しく規制される。被位置決め部を、転写ローラ26の中心軸26Aを回転自在に支持する軸受により構成することもできる。
【0094】
図8に示した例では、位置決め部67をユニットケース自体に設けたが、位置決め部67を有する位置決め部材を、ユニットケース5とは別体とし、この位置決め部材をユニットケース5に接着、圧着又はねじ止めなどによって固着してもよい。いずれの場合も、中間転写ベルト16より成る中間転写体と、保護部材1と、位置決め部67は、一体的にユニット化されている。
【0095】
位置決め部67を、ユニットケース5とは別に、例えば画像形成装置本体2に設けてもよいが、上述のように、中間転写ベルト16を収容し、この中間転写ベルト16を張設するベルトプーリ14を回転支持するユニットケース5に位置決め部67を設けた方が転写位置決め精度を高めることができ、有利である。
【0096】
但し、位置決め部67を画像形成装置本体2から着脱自在な中間転写ユニット4のユニットケース5に設けると、ユニットケース5が画像形成装置本体2から着脱される際、または取り外された後の取り扱いによって、位置決め部67が破損、損傷するおそれがある。位置決め部67は、転写ローラと中間転写ベルト16の位置を決める要素であり、高い精度が要認される部分であるため、損傷による変形や破損は、位置決め部67としての機能に支障をきたし、ユニットケース5の全体の交換や位置決め部67の部品交換が必要となる。
【0097】
そこで、本例の画像形成装置においては、開閉体3を図2に示すように開き、転写ローラ26が中間転写ユニット4から離れて保護部材1が遮蔽位置を占めたとき、図8に示すように、保護部材1が位置決め部67を覆って、これを保護するように構成されている。すなわち、開閉体3を開き、保護部材1を退避位置に押圧していたレバー57(図7)に対する開閉体3の係合が解除されると、保護部材1は退避位置から遮蔽位置に移動し、この移動により、ユニットケース5の両側部に設けられた位置決め部67が保護部材1により覆われる。そして、中間転写ユニット4を画像形成装置本体2から取り外した後も、保護部材1が位置決め部67を覆う状態が維持される。
【0098】
これにより、ユニットケース5が画像形成装置本体から着脱される際、または取り外された後であっても、ユニットケース5に設けられた位置決め部67は保護部材1によって保護され、その変形や破損を確実に防止できる。
【0099】
上述のように、本例の画像形成装置は、転写領域S2において、中間転写体上のトナー像を記録媒体22に転写する転写部材を有しているが、保護部材1が遮蔽位置にあるとき、その保護部材1は、中間転写体に対する転写部材の配置位置を決める位置決め部を保護するように、当該保護部材の遮蔽位置が設定されている。
【0100】
換言すれば、中間転写ユニット4は、画像形成装置本体2の少なくとも一部を開閉可能な開閉体3を開放したとき外部に露出する中間転写体の転写領域S2の少なくとも一部を覆い、かつ中間転写体に対する転写部材の配置位置を決める位置決め部67を保護する遮蔽位置と、開閉体3を閉じたとき画像形成動作を阻害しない退避位置とに移動する保護部材1を具備しており、中間転写体と保護部材が、一体的にユニット化されている。
【0101】
上記各構成により、位置決め部67を転写位置精度上からも最も好ましい位置に配置すると共に、当該位置決め部67を保護部材1で覆われる位置に配置し、位置決め部67を保護部材1によって保護することができる。
【0102】
また、本例の保護部材1は、その覆い部44が、ベルトプーリ14に巻き付いた中間転写ベルト部分の外形形状にほぼ沿った軌跡で開閉動作できるように、ほぼ円弧状に形成され、保護部材1の開閉動作をセクターギアより成る駆動ギア55(図7)を介した円弧運動としたため、保護部材1が遮蔽位置と退避位置の何れの位置にある場合も、又は遮蔽位置と退避位置間の移動過程においても、中間転写ベルト16の外形形状にほぼ沿った必要最小限の空間しか専有せず、画像形成装置全体の小型化と省スペースに大きく寄与している。
【0103】
図4は、開閉体3を開放し、さらに中間転写ユニット4を、開放した開閉体3側に倒して現像装置11,12を開放した状態を示す図であるが、このように開閉体3を開放し、中間転写ユニット4を、開放した開閉体3側に倒した状態では、依然として、開閉体3とユニットケース5は係合状態が維持される構成となされているため、保護部材1は、二次転写位置S2から退避した退避位置を維持するよう付勢され、クリーニング装置35を背面から覆っている。
【0104】
従って、中間転写ユニット4を開閉体3側に倒した状態でも、トナー漏れが生じて汚れているクリーニング装置35の背面が保護部材1で覆われているので、現像装置11,12を取り扱うためにオペレータが画像形成装置本体内に手を入れても、クリーニング装置35で手や衣服が汚れることはない。
【0105】
また、開閉体3が開放されても、中間転写ユニット4が開閉体3側に倒れた状態では二次転写領域S2は開閉体3で覆われているため外部に露出することはない。
【0106】
さらに、ユニットケース5は、感光体8と中間転写ベルト16が一体的に収容され一体的に交換できるように構成されているが、中間転写ユニット4を図1のようにセットしたときに、現像装置11,12に対向する感光体8の対向領域P(図4)を、中間転写ユニット4の回動と連動して、自動的に遮蔽する開閉自在な遮蔽部材68が中間転写ユニット4に設けられている。従って、開閉体3と中間転写ユニット4が開放され、感光体8の対向領域Pが外部に露出した状態では、図4に示すように、遮蔽部材68が、その対向領域Pを確実に遮蔽する。これにより、中間転写ユニット4を、図3の状態から上方に持ち上げて、その中間転写ユニット4を画像形成装置本体2から完全に分離したとき、感光体8の少なくとも一部(この例では対向領域P)が、遮蔽位置を占めた遮蔽部材68によって遮蔽される。また中間転写ユニット4を図1に示すように、画像形成装置本体2に対する所定の位置にセットすると、遮蔽部材68は、画像形成動作を阻害しない退避位置に移動し、感光体8の対向領域Pが現像装置11,12に対向する。
【0107】
上記遮蔽部材68は、中間転写ユニット4の開閉動作に連動して、それ自体公知なリンク機構等によって、感光体8の対向領域Pを閉鎖する遮蔽位置と、これを開放する退避位置にそれぞれ作動する。
【0108】
前述の保護部材1を第1の保護部材としたとき、上述の遮蔽部材68は、第2の保護部材を構成し、本例の中間転写ユニット4は、前述のように、感光体8より成る像担持体と、中間転写ベルト16より成る中間転写体を具備し、画像形成装置本体2に対して着脱自在に装着される。しかも、この中間転写ユニット4は、画像形成装置本体2の少なくとも一部を開閉可能な開閉体3を開放したとき外部に露出する中間転写体の転写領域S2の少なくとも一部を覆う遮蔽位置と、開閉体3を閉じたとき画像形成動作を阻害しない退避位置とに移動する第1の保護部材と、中間転写ユニット4を画像形成装置本体2から完全に分離したとき外部に露出する像担持体の少なくとも一部を覆う遮蔽位置を占め、中間転写ユニット4を画像形成装置本体2に対する所定の位置にセットしたとき画像形成動作を阻害しない退避位置を占める第2の保護部材とを具備し、像担持体と中間転写体と第1の保護部材と第2の保護部材とが、一体的にユニット化されている。この構成により、中間転写ユニット4を画像形成装置本体から完全に分離したとき、オペレータがその像担持体にも手を触れることを阻止し、像担持体を確実に保護することができる。
【0109】
次に、上述した各構成に採用される保護部材1の他の形態例と、その保護部材1を遮蔽位置と退避位置とに移動させる有利な構成例を説明する。
【0110】
図9及び図10に示した保護部材1は、図7の場合と同様に、中間転写ベルト16の幅よりも長い長さを有し、中間転写ベルト16の全幅をまたぐように位置する板状の覆い部44と、その覆い部44の長手方向各端部に一体に設けられた側板45を有し、この両側板45の基部に突設されたピン47がユニットケース5(図1乃至図4参照)に回動可能に支持されている。覆い部44は、保護部材1の回転中心、すなわちピン47の中心軸線を中心とした円弧状に形成されている。図9及び図10においては、前述の薄板状弾性部材62ないしは封止部材66の図示を省略してある(図11乃至図13においても同じ)。
【0111】
この例では、保護部材1を駆動する駆動手段49が設けられ、前述のように開閉体3を開放すると、その開放動作に伴って駆動手段49が作動を開始し、それまで図9に実線で示す退避位置を占めていた保護部材1は、図9に鎖線で示した遮蔽位置へ移動する。このとき駆動手段の作動は停止する。このようにして、中間転写ベルト16の外部に露出した二次転写領域S2を覆い、ここに操作者が手を触れることを阻止できる。また、開閉体3を閉鎖すると、その閉鎖動作に伴って、駆動手段49が再び作動を開始し、これによって保護部材1は図4に実線で示した退避位置へ移動する。これによって、それ以降、支障なく画像形成動作を実行する。
【0112】
図9に示した駆動手段49は、ユットケース5に支持されたモータより成る駆動源(図示せず)と、同じくユニットケース5に回転自在であるが、位置不動に支持され、上記駆動源によって回転駆動される駆動ギア50と、保護部材1に付設された従動ギア51とを有している。この従動ギア51は覆い部44の外表面に、その円弧に沿って形成され、駆動ギア50に噛み合っている。
【0113】
前述のように、開閉体3が閉鎖しているとき、保護部材1は退避位置を占めているが、開閉体を開放させ始めると、図示していないスイッチがオンし、上述のモータが作動を開始して、駆動ギア50を図9における反時計方向に回転させる。これによって、保護部材1は、そのピン47のまわりに図9における時計方向に回動し、鎖線で示した遮蔽位置へ移動する。このときモータのスイッチがオフされる。
【0114】
開閉体3を閉鎖させ始めると、再びスイッチが作動し、モータは前述したところと逆方向に回転を開始する。これによって駆動ギア50は図9における時計方向に回転し、保護部材1がピン47のまわりに反時計方向に回転し、図9に実線で示した退避位置へ移動する。このとき、モータの作動が停止する。
【0115】
このように、従動ギア51は、駆動ギア50の回転によって、保護部材1が遮蔽位置と退避位置との間を回動するように、従動回転する。この構成によれば、開閉体3の開閉に伴って、保護部材1を自動的に遮蔽位置と退避位置に回動させることができる。
【0116】
その際、保護部材1は、手の触れられることの好ましくない画像形成要素(本例では中間転写ベルト16)を支持する支持部材、すなわちユニットケース5に、遮蔽位置と退避位置との間を回動可能に支持され、しかも駆動ギア50とモータもユニットケース5に支持されているので、開閉体3を開き、中間転写ユニット4を図3に示すように回動させたときも、また中間転写ユニット4を画像形成装置本体2から完全に分離したときも、保護部材1を確実に遮蔽位置に保持しておくことができる。
【0117】
図9に示した例では、モータによって保護部材1を駆動するので、これを確実に作動させることができるが、モータを用いると画像形成装置のコストが上昇する欠点を免れない。
【0118】
これに対し、図11及び図12に示す例では、開閉体3が開放するとき、その開閉体3の動きによって保護部材1が遮蔽位置にもたらされ、開閉体3が閉鎖するとき、その開閉体3の動きによって保護部材1が退避位置にもたらされるように、当該保護部材1の動きを規制する規制手段が設けられている。この構成により、以下に説明する如く、モータを廃止することができる。
【0119】
図11に示した例においても、保護部材1の形状は、図10に示したところと基本的には変りはなく、覆い部44と、その長手方向各端に一体に付設された側板45(図11では一方の側壁のみを示す)を有し、その各側板45に固設されたピン47(同じく、一方のピンだけを示す)が、ユニットケース5に回動自在に支持されている。但し、図11に示した保護部材1には、図10に示した従動ギア51は設けられていない。またこの保護部材1の側板45に突設された突起部には、引張ばね52より成る付勢部材の一端が係止され、このばね52の他端はユニットケース5に係止されている。このばね52によって、保護部材1は、図11に鎖線で示した遮蔽位置に向けて付勢される。
【0120】
開閉体3が図1に示したように閉鎖しているときは、その開閉体3に突設された加圧部材53(図11)が保護部材1を押圧する。このため、保護部材1は引張ばね52の付勢作用に抗して、図11に実線で示した退避位置を占める。
【0121】
開閉体3を図2に示したように開くと、保護部材1は加圧部材53を介しての開閉体3からの押圧作用を解除されるので、保護部材1は、引張ばね52の引張作用によって、ピン47のまわりに回動して、遮蔽位置へ移動する。これによって、中間転写ベルト16を保護することができる。再び開閉体3を閉じれば、その開閉体3が加圧部材53を介して保護部材1を加圧し、これを退避位置に回動させる。
【0122】
このように、図11に示した画像形成装置では、その規制手段が、保護部材1を遮蔽位置へ向けて付勢する付勢部材を有していると共に、開閉体3が閉鎖しているとき、その開閉体3による押圧作用によって、保護部材1が付勢部材による付勢作用に抗して退避位置を占め、開閉体3の開放により、開閉体3による保護部材1への押圧作用が解除されたとき、付勢部材による付勢作用によって保護部材1が遮蔽位置へ移動するように構成されている
【0123】
また、図11に示した例では、保護部材1が、手の触れられることの好ましくない画像形成要素の一例である中間転写ベルト16を支持する支持部材、すなわちユニットケース5に、遮蔽位置と退避位置との間を回動可能に支持され、しかも付勢部材がばね52によって構成されている。この構成により、中間転写ユニット4を図3に示すように回動させたときも、またこのユニット4を画像形成装置本体2から外したときも、保護部材1によって中間転写ベルト16を保護することができる。
【0124】
一方、図12に示した例においても、保護部材1は、図10に示した保護部材と基本的に変りはなく、覆い部44と、その長手方向端部に一体に設けられた側板45と、その各基端部に突設されたピン47を有し、これらのピン47がユニットケース5に回動自在に支持されている。また図10に示した従動ギア51は設けられていないが、その代りに一方のピン47に同心の従動ギア54が側板45に一体に設けられている。
【0125】
また、ユニットケース5には、ピン56を介して、上記従動ギア54に噛み合う駆動ギア55が回転自在に、しかも位置不動に支持されている。さらに、駆動ギア55には、その回転中心部となるピン56の部位に、レバー57の基端部が一体に固定されている。また駆動ギア55には、引張ばね58より成る付勢部材の一端が係止され、このばね58の他端はユニットケース5に係止されている。この引張ばね58は、駆動ギア55を図12における反時計方向に回動付勢し、このギア55に噛み合った従動ギア54と一体の保護部材1を図12に鎖線で示した遮蔽位置へ向けて付勢する。
【0126】
開閉体3が図1に示したように閉じているときは、開閉体3に突設された加圧部材59がレバー57を押圧し、これによってレバー57は図12に実線で示した第1の位置に保持されている。このとき、引張ばね58は、駆動ギア55及び従動ギア54を介して、保護部材1を遮蔽位置に向けて付勢しているが、レバー57が第1の位置に保持されているため、保護部材1は、ユニットケース5と定着装置27との間の退避位置を占めている。これにより、支障なく画像形成動作を行うことができる。
【0127】
ジャム処理時などに、開閉体3を開くと、これと共に移動する加圧部材59がレバー57から離れるので、それまでレバー57に加えられていた押圧作用は解除され、よってレバー57は引張ばね58の付勢作用により、ピン56の中心軸線のまわりを図12における反時計方向に回動し、図示していないストッパに当って、図12に鎖線で示した第2の位置で停止する。かかるレバー57の回動に伴って、駆動ギア55は反時計方向に、また従動ギア54と保護部材1は時計方向に回動し、保護部材1は遮蔽位置で停止して、中間転写ベルト16の外部に露出する転写領域S2を覆い隠し、これを保護する。
【0128】
開閉体3を閉じると、これに付設された加圧部材59がレバー57を押圧し、これを、引張ばね58の作用に抗して、実線で示した第1の位置へ回動させる。これによって保護部材1は、実線で示した退避位置へ回動し、記録媒体の搬送経路から退避する。これによって、支障なく画像形成動作を続行することができる。
【0129】
上述のように、図12に示した画像形成装置においては、保護部材1が退避位置と遮蔽位置との間を回動可能に支持されていると共に、前述の規制手段が、保護部材1の回動中心と同心状に配置され、かつその保護部材1に固定されている従動ギア54と、該従動ギア54に噛み合いながら、前記開閉体3の開閉動作によって回転される駆動ギア55と、保護部材1を遮蔽位置へ向けて回動付勢する付勢部材とを具備している。
【0130】
しかも、規制手段が、駆動ギア55に連結されて該ギア55と一体に回動するレバー57を具備し、該レバー57は、開閉体3の閉鎖時に、当該開閉体3からの押圧作用によって、保護部材1が退避位置に保持される第1の位置を占め、開閉体3の開放に伴って、当該開閉体3からの押圧作用を解除されたとき、前記付勢部材による付勢作用によって、保護部材1が遮蔽位置に保持される第2の位置を占めるように、回動可能に支持されている。
【0131】
上述した構成によれば、駆動ギア55と従動ギア54のギア比を適宜設定することにより、保護部材1の作動角度範囲を自由に設定できる。しかも、レバー57が用いられているので、保護部材1の周辺に他の要素が配置されているときも、これに邪魔されることなく、保護部材1を作動させることができる。
【0132】
さらに、図12に示した画像形成装置では、保護部材1と、前記駆動ギア55と、レバー57と、付勢部材が、手の触れられることの好ましくない画像形成要素(図の例では中間転写ベルト16)を支持するユニットケース5より成る支持部材に回動可能に支持され、付勢部材が、保護部材1をその遮蔽位置へ向けて回動付勢するばね58から構成されている。かかる構成により、中間転写ユニット4を図3に示すように回動させたときも、また、これを画像形成装置本体2から外したときも、保護部材1をその遮蔽位置に保持できる。また付勢部材がばね58より成るので、そのコストを低く抑えることができる。
【0133】
上述した画像形成装置においては、図9、図11及び図12からも判るように、保護部材1が、定着装置27に隣接した位置に退避することが多い。そして、図9、図11及び図12に示した例では、保護部材1が、中間転写ベルト16の回転方向下流側から、その上流側に向けて回転し、中間転写ベルト16の二次転写領域S2を保護するように構成されている。
【0134】
ここで、上述のように、保護部材1の退避位置が、定着装置27に隣接した位置に設定されていると、定着装置27は一般に高温度に加熱されているので、その熱の作用で保護部材1が変形し、保護部材1が前述の作動を行えなくなるおそれがある。このような場合には、保護部材1が定着装置27からの熱によって変形しない耐熱性樹脂によって構成されていることが望ましい。この構成は、先に説明した全ての構成例に適用できるものである。
【0135】
一方、保護部材1が所定の作動を行えるように、保護部材1を剛性の大なる金属によって構成することが望ましい。ところが、一般に金属は伝導性が高いため、保護部材1が定着装置27の近傍に退避しているとき、これが高温度に加熱される。従って、開閉体3を開いて、保護部材1を遮蔽位置に回動させたとき、操作者がこれに手を触れると好ましくない。
【0136】
そこで、保護部材1の退避位置が、定着装置27に隣接した位置に設定されている場合、図13に示すように、その保護部材1が、金属製部材1Cとその外表面を被覆する断熱性部材1Bによって構成されていると有利である。このように保護部材1を2層構造にすると、その金属製部材1Cによって、保護部材1の剛性を高め、しかも断熱性部材1Bによって、操作者に対する安全性を確保することができる。この構成も、前述の全ての構成例に適用できる。
【0137】
ところで、図9、図11及び図12に示した例のように、保護部材1が、遮蔽位置を占めたとき、これが、記録媒体の搬送経路となる領域であって、定着装置27よりも上流側の領域に位置する場合、開閉体3を開放したとき、その搬送経路中に図9に破線で示す如く搬送トラブルを起こした記録媒体22Aが存在すると、保護部材1がその記録媒体22上の未定着トナーによって汚されるおそれがある。
【0138】
このような場合には、図10に示すように、保護部材1の覆い部44の外表面に複数の突部60を形成することが望ましい。かかる突部60によって、保護部材1と記録媒体22Aとの接触面積を小さくでき、これによって保護部材1にトナーが付着し難くなる。
【0139】
また、図10に示すように、突部60が、記録媒体22の搬送方向に延びる突条として形成されていると、保護部材1が遮蔽位置に移動するとき、その突部60が記録媒体22Aに対してスムーズに接触し、記録媒体22を破壊したり、保護部材1の作動に支障をきたすおそれがなくなる。
【0140】
上述した突部60の構成も、先に説明した全ての構成例に適用できることは明らかである。
【0141】
さらに、図12に示すように、保護部材1が退避位置に占めたとき、その保護部材1の外表面に接触する清掃部材61を設けると、保護部材1にトナーが付着してしまったときも、清掃部材61によって、そのトナーを清掃することができる。保護部材1が薄板状弾性部材ないしは封止部材を有している場合、これらの部材も清掃部材61によって清掃できるように構成することが望ましい。また、清掃部材61が、保護部材1の移動を妨げることのない柔軟性を有する材料から構成され、特に清掃部材が、フェルト、発泡体、植毛部材、ブラシの少なくとも1つから成ると有利である。かかる清掃部材61は、画像形成装置本体2の側に設けるほか、ユニットケース5に支持してもよい。
【0142】
上述した清掃部材61に関連する構成も、先に説明した全ての構成例に適用できるものである。
【0143】
本発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想を適用できるものは全て本発明に含まれることは言うまでもない。保護部材の形状・移動機構は上記実施形態例以外に二次転写領域を遮蔽し、または、クリーニング装置を封止、カバーし、または、二次転写ローラ位置決め部を保護できる構成であればどの様な構成でもよい。
【0144】
例えば、保護部材は必ずしも外部に露出した二次転写領域の全てを覆う必要はなく、開閉体の開放によって外部に露出した二次転写領域に手が触れられることを防止できれば、手の入らない程度の隙間を残して露出部の一部を覆う構成、または櫛歯状に部分的に覆う構成でもよい。保護部材の外形形状も中間転写体の形状に合わせて適宜小型・省スペースに寄与する適切な形状を選択すればよく、円弧状以外に水平板状、多数の細板材をその幅方向端部で順次枢着し、これを折り畳み可能とした折り畳みジャバラ状、又はスライド式シャッター状などでもよい。開閉の移動方式も回動以外に水平移動、ジャバラ移動などでもよい。
【0145】
また、保護部材は必ずしもクリーニング装置の全てを覆う必要はなく、バキューム装置の吸引力から生じる気流の影響を防止できれば、その一部を覆う構成でもよい。画像形成装置の記録媒体搬送レイアウトも、上搬送レイアウトに限定されるものではなく、転写後、トナー像面を上向きにして記録媒体が搬送される下搬送レイアウトや、記録媒体が転写位置に対し上方向に搬送される垂直搬送レイアウトなど各種レイアウトに適用可能である。
【0146】
また、各実施形態例では、開閉体が前部筐体として構成された画像形成装置の例を示したが、この開閉体が画像形成装置本体の前ドアや上部ドアなどとして構成された画像形成装置にも本発明を適用できる。さらに、画像形成装置本体が上部本体と下部本体に分けられ、上部本体が下部本体に対して開閉自在となった画像形成装置では、上部本体が開閉体を構成するが、かかる画像形成装置にも本発明を適用することができる。さらに、開閉体を開放したとき、手を触れることの好ましくない画像形成要素が、中間転写体や潜像担持体以外のものであるときも、本発明を支障なく適用することができる。
【0158】
【発明の効果】
請求項1乃至3に記載の画像形成装置によれば、保護部材が、開閉体の開放時に中間転写体を保護する機能のほかに、転写部材用の位置決め部を保護する機能も果すことができる。
【0159】
請求項4に記載の画像形成装置によれば、上記効果のほかに、位置決め部を、転写位置の精度上から最も好ましい位置に配置することができる。
【0160】
請求項5及び6に記載の中間転写ユニットによれば、保護部材が、開閉体の開放時に中間転写体を保護する機能のほかに、転写部材用の位置決め部を保護する機能も果すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示した画像形成装置の開閉体を開いたときの断面図である。
【図3】図2に示した画像形成装置の中間転写ユニットを回動させたときの断面図である。
【図4】中間転写ユニットを最大に開放したときの断面図である。
【図5】クリーニング装置のクリーニング部材を中間転写ベルトに当接させた状態を示す、図1の部分拡大断面図である。
【図6】クリーニング装置のクリーニング部材を中間転写ベルトから離間させたときの、図5と同様な断面図である。
【図7】保護部材の斜視図であって、ユニットケースを省略した図である。
【図8】開閉体を図2に示した位置に回動させたときの中間転写ユニットの部分拡大断面図である。
【図9】保護部材のより具体的な例を示す図である。
【図10】保護部材を示す斜視図である。
【図11】保護部材の他の例を示す図である。
【図12】保護部材のさらに他の例を示す図である。
【図13】保護部材の断面図である。
【符号の説明】
1 保護部材
2 画像形成装置本体
3 開閉体
4 中間転写ユニット
22 記録媒体
67 位置決め部
S2 転写領域
Claims (6)
- トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体上に担持されたトナー像が転写される中間転写体と、
転写領域において、前記中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写する転写部材と、
画像形成装置本体の少なくとも一部を開閉可能な開閉体と、
前記開閉体を開放したとき外部に露出する前記中間転写体の転写領域の少なくとも一部を覆う遮蔽位置と、前記開閉体を閉じたとき画像形成動作を阻害しない退避位置とに移動する保護部材とを具備し、
前記保護部材が遮蔽位置にあるとき、該保護部材は、前記中間転写体に対する前記転写部材の配置位置を決める位置決め部を保護するように、当該保護部材の遮蔽位置を設定したことを特徴とする画像形成装置。 - 前記転写部材は前記開閉体に取り付けられている請求項1記載の画像形成装置。
- 前記開閉体が閉じられると前記保護部材が退避位置に移動し、前記転写部材の被位置決め部が前記位置決め部に当接嵌合する請求項2記載の画像形成装置。
- 前記中間転写体と前記保護部材と前記位置決め部は一体的にユニット化されている請求項1記載の画像形成装置。
- 像担持体上に担持されたトナー像が、移動する表面に転写されると共に、その転写されたトナー像が転写領域において、転写部材により、記録媒体に転写される中間転写体と、
画像形成装置本体の少なくとも一部を開閉可能な開閉体を開放したとき外部に露出する前記中間転写体の転写領域の少なくとも一部を覆い、かつ前記中間転写体に対する前記転写部材の配置位置を決める位置決め部を保護する遮蔽位置と、前記開閉体を閉じたとき画像形成動作を阻害しない退避位置とに移動する保護部材とを具備し、
前記中間転写体と前記保護部材が、一体的にユニット化されていることを特徴とする中間転写ユニット。 - 前記中間転写ユニットは、画像形成装置本体に対して着脱自在である請求項5記載の中間転写ユニット。
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