JP3715972B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3715972B2
JP3715972B2 JP2003103295A JP2003103295A JP3715972B2 JP 3715972 B2 JP3715972 B2 JP 3715972B2 JP 2003103295 A JP2003103295 A JP 2003103295A JP 2003103295 A JP2003103295 A JP 2003103295A JP 3715972 B2 JP3715972 B2 JP 3715972B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer material
image
carrier
transfer
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003103295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004126506A (ja
Inventor
勇爾 別所
岳志 冨澤
斎藤  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2003103295A priority Critical patent/JP3715972B2/ja
Priority to US10/424,825 priority patent/US6856772B2/en
Priority to CNB03124338XA priority patent/CN1323334C/zh
Publication of JP2004126506A publication Critical patent/JP2004126506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3715972B2 publication Critical patent/JP3715972B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/0005Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge for removing solid developer or debris from the electrographic recording medium
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/01Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for producing multicoloured copies
    • G03G15/0105Details of unit
    • G03G15/0131Details of unit for transferring a pattern to a second base
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00535Stable handling of copy medium
    • G03G2215/00717Detection of physical properties
    • G03G2215/00751Detection of physical properties of sheet type, e.g. OHP

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Developing For Electrophotography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真或いは静電記録式にて像担持体上をトナーで現像して得られるトナー像を、転写材担持体に担持した転写材に転写を行う画像形成装置、または、中間転写体に1次転写し、その後転写材に2次転写を行う画像形成装置に関するものであり、複写機やレーザービームプリンタ、FAXなどに具現化できる。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば電子写真方式の複写機やプリンタなどの画像形成装置として、以下のようなものがある。
【0003】
一つは、第1の像担持体に形成したトナー像を、第2の像担持体である中間転写体に静電転写し、該中間転写体上のトナー像を、転写材に静電転写する方式のものである。トナー像が転写された転写材は、中間転写体から分離され、その後、定着が成される。そして、トナー像を転写材に転写した後の中間転写体の表面は、清掃手段によって、清掃される。
【0004】
もう一つは、像担持体に形成したトナー像を、転写材担持体に静電吸着されて担持搬送される転写材に静電転写する方式のものである。トナー像が転写された転写材は、転写材担持体から分離され、その後、定着が成される。そして、転写材が分離された後の転写材担持体の表面は、清掃手段によって、清掃される。
【0005】
上記の中間転写方式を採用した画像形成装置において、中間転写体上に担持されたトナーは、静電的な力(クーロン力)や分子間力(vanderwaals力)などによって中間転写体に付着している。2次転写は、中間転写体からトナー粒子を引き離す工程であり、2次転写バイアスにより、中間転写体上のトナー層に電界を印加することで、帯電したトナーを転写材上へ輸送する。
【0006】
このとき、何らかの理由で中間転写体に対する付着力が局所的に上昇した場合、その部分で2次転写性が悪化し、画像劣化をおこす恐れがある。
【0007】
中間転写体に付着した異物は、通常、中間転写体用清掃手段を用いて除去される。清掃手段としては、クリーニングブレードやファーブラシ、あるいはバイアスローラなどの公知の清掃部材を用いて行われ、トナーとほぼ同じ大きさ以上の異物ならば除去することが可能である。
【0008】
これらの清掃手段は、長期にわたって使用されつづけた場合には、中間転写体との摩擦力が上昇することから、たとえばブレード形状の清掃部材を用いた場合には、めくれやびびりなどの好ましくない現象が発生する。
【0009】
これに対し、特許文献1にて公知のように、定期的にトナー帯を中間転写体上に形成し、そのトナー帯を2次転写せずに清掃手段に供給することで、清掃部材の負荷を軽減し、摩擦力を減少させる手法が取られており、長期間に渡ってクリーニング性を維持することで、中間転写体に異物が付着したことによる画像劣化が起きないよう、対策が取られてきた。
【0010】
また、特許文献2にて公知のように、クリーニングブレードの損傷を避けるためにトナーを供給する手法もとられている。ハガキやラベル紙などの小幅紙が連続して通紙され続けた場合には、中間転写体のうち、主走査方向に対して小幅転写材のない部分には、選択的に大きな面電荷が付与されることから、放電アタックをうけて中間転写体表面の粗さが上昇するおそれがある。このとき、中間転写体の非通紙部の粗さのみが上昇してくることから、クリーニングブレードのエッジが非通紙部に対応する箇所でめくれが発生したり、局所的に損傷をうけてクリーニング性が低下するため、非通紙部のみにトナー帯を形成することでクリーニングブレードの負荷を軽減するものである。
【0011】
上記のように、長期間に渡り、安定して異物を清掃手段によって除去できるよう、トナー帯を中間転写体に形成することで、清掃手段の負荷を軽減することでの対策が取られてきた。
【0012】
しかしながら、上記のような清掃手段では容易に除去できない異物が付着することもあり、これらも除去できない場合には2次転写性が悪化するおそれがある。
【0013】
例えば、ユーザーやサービスマンが中間転写体に誤って触れてしまった際には、中間転写体上に皮脂が付着する。皮脂は、公知のクリーニング方法では除去することは容易ではない。このとき、皮脂とトナーの基材、例えばポリエステル樹脂との相溶性が極めて高いことから、トナーと皮脂との付着力は極めて大きくなり、2次転写性が局所的に悪化してしまう。したがって、中間転写体に誤って触れてしまった際には、画像に指紋形状の局所的な濃度低下が発生する。
【0014】
これに対し、ユーザーやサービスマンが中間転写体、或いは、中間転写ベルトなどとされる中間転写体を張架しているユニットを交換する際には、誤って中間転写体に触れてしまわないよう、例えば特許文献3にて公知のように中間転写体保護部材を設けることでの回避が試みられている。
【0015】
また一方で、上記のような人為的に中間転写体に付着物がつく場合だけでなく、特定の種類の転写材を通紙した際に、転写材から異物が転移する場合がある。
【0016】
中間転写方式では、フルカラー画像の形成でも、トナー像を紙に転写するのは、2次転写での1回のみとなることから、転写材の搬送手段の構成が、他の方式に比べて複雑さが減少する。このため、薄紙(50g/m2)から超厚紙(260g/m2)の普通紙はもちろん、ラベル紙やハガキ、封筒、タブ紙、OHPシートなどの幅広い転写材に対応することができる。
【0017】
このように多岐にわたる転写材を通紙した際には、2次転写部において、これらの転写材は加圧された状態で転写を受けるので、転写材の填料や紙粉が中間転写体に転着する。
【0018】
紙粉のように数十ミクロンオーダー以上の大きな異物は、中間転写体用清掃手段で回収することが可能である。
【0019】
しかし一方で、転写材中の填料のように、トナー粒子よりも小さな粒子はクリーナでは回収できない恐れがある。たとえば、OHP(オーバーヘッドプロジェクタ)用トランスペアレンシーフィルム(以下「OHPシート」という。)表面に塗布されている帯電防止剤や、封筒の糊などが挙げられる。
【0020】
OHPシートは、例えば基材として透明性の高いPET樹脂やPC樹脂などの樹脂基層に、帯電防止剤を含有する樹脂層を設けて構成されており、OHPシート同士の静電吸着を抑え、画像形成装置中での搬送性を向上する目的や、OHPシートの表面抵抗率を調整することで好適な転写性を確保する目的で、帯電防止剤が填料として含有されている。
【0021】
OHPシートの搬送不良に対しては、表面の塗工層にマット剤を含有させる等して、摩擦を調整し対応している(特許文献4等)。
【0022】
また、ポリエチレンテレフタレートフィルムは表面固有抵抗が高いため、そのまま画像を形成しようとすると、感光体などの像担持体上のトナー画像をOHPシートに転写する際に、転写手段としての接触転写部材に印加されるバイアス転写電位を高くする必要があり、このため、異常放電による画像不良が発生してしまう場合がある。この問題に対しては、フィルム表面に帯電防止剤を塗工し、表面固有抵抗をある規定値に抑えることで対応している。これにより、帯電張り付きの搬送不良も抑えることができる。表面の抵抗を調整する手段としては、多くの提案がされており、中でも帯電防止剤を支持体表面に塗布する方法が一般的である。帯電防止剤としては、イオン伝導性導電剤(アニオン性帯電防止剤、カチオン性帯電防止剤、両性帯電防止剤等)、電子伝導性導電剤(酸化亜鉛、酸化錫、酸化チタン等)が挙げられる(特許文献5、特許文献6等)。
【0023】
上記帯電防止剤は、樹脂層に充填される形でOHPシート内に含まれているものや、メチルエチルケトンなどの揮発性の溶剤中に溶かした上で直接樹脂フィルムに塗布したものなどがある。
【0024】
上記のような、OHPシートの填料である界面活性剤が中間転写体に転移した場合、高湿環境において、中間転写体の表面エネルギーが低下する。表面エネルギーの低下した中間転写体は、トナーの離型性が低下する、すなわちトナーの付着力が上昇するおそれがある。
【0025】
一方で、封筒などのように、紙を糊付けした転写材の場合には、高湿環境において糊が溶出し、中間転写体に転移するおそれがある。封筒に使用される糊としては、環境対応の観点から、分解の容易なでんぷん糊などが多く利用されており、高湿環境で吸湿しやすい材質となる。
【0026】
そして、中間転写体と封筒の接触する2次転写部において、封筒の糊が中間転写体に転着した場合には、中間転写体のトナー付着力が上昇するため、2次転写性が悪化するおそれがある。
【0027】
以上のように、特定の転写材を通紙した際に、転写材から中間転写体に表面エネルギーを低下させる物質が転着し、中間転写体のトナー付着力が増加し、2次転写性が悪化した結果、画像劣化となって顕在化するおそれがある。
【0028】
一方、上述のように、それぞれ像担持体を備えた複数の画像形成部を備え、各画像形成部において像担持体上にそれぞれ異なる色のトナー像を形成し、この像担持体に形成したトナー像を、転写材担持体に静電吸着されて担持搬送される転写材に静電転写する方式の画像形成装置がある。このような、転写材担持体、例えば転写材搬送ベルトを用いる画像形成装置においては、透明フィルム(OHPシート)表面に用いられる帯電防止剤により、チャージアップにより転写電位が高くなることに起因する問題は防げるものの、帯電防止剤がOHPシートから転写材担持体であるところの搬送ベルトに転移し、搬送ベルトに対する転写材の吸着力を著しく低下させ、画像不良を引き起こすといった新たな問題が発生する可能性がある。以下この現象について詳述する。
【0029】
図12に、転写材担持体を用いる画像形成装置において、透明フィルムを連続通紙した際の透明フィルムと搬送ベルトとの吸着力の推移を示した。吸着力は、図13に示すように、搬送ベルトに吸着されたA4サイズの転写材Pを、バネ計りにより矢印方向に引っ張り、転写材Pが滑り出す際の臨界引張力Fを測定することにより求めた。
【0030】
本発明者らの検討では、吸着力が約1kgfを下回ると、転写材搬送中に、搬送ベルトと転写材がずれ、色ずれ等の画像不良が発生することがわかっているが、図12を見ると透明フィルムを通紙するにつれて吸着力が減少し、ついには1kgfを下回っていることがわかる。これは、透明フィルム上の帯電防止剤が搬送ベルト上に転移し、搬送ベルト表面の表面抵抗率を下げてしまったがために、搬送ベルト表面の電荷保持能力が減少し、静電吸着力を減少させたためと考えられる。
【0031】
また、透明フィルムの種類によっては、表面のみ、或いは裏面のみ、或いは両面に帯電防止剤が塗工されている場合が考えられる。搬送ベルトに転移しやすいのは両面、或いは裏面のみ帯電防止剤が塗工されているものが考えられるが,表面のみ塗工されている透明フィルムの場合も、例えば感光体ドラム等に一度転移し、再び搬送ベルトに転移するため、上記と同様の画像不良を引き起こしてしまう。
【0032】
このような問題が起こらないようにするためには、例えばファーブラシなどの清掃手段により、搬送ベルト表面に付着した帯電防止剤をクリーニングできれば良いのであるが、ファーブラシのようなものでは帯電防止剤に対して無力で、帯電防止剤を殆ど取り除くことができなかった。
【0033】
特許文献7には、転写材担持体に付着した、トナーや離型剤オイルやゴミ等の異物を効果的除去するために、清掃手段の清掃能力を変化させたり、補助清掃手段を利用したりする構成が記載されている。しかしながら、本構成では、装置構成や制御が複雑になってしまうという問題がある。
【0034】
【特許文献1】
特開平11−95573号公報
【特許文献2】
特開2001−175090号公報
【特許文献3】
特開平11−84985号公報
【特許文献4】
特開平1−315768号公報
【特許文献5】
特開昭62−94332号公報
【特許文献6】
特開平6−75419号公報
【特許文献7】
特開平9−212008号公報
【0035】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、中間転写体や転写材担持体を用いる画像形成装置において、帯電防止剤や糊を有する特定の転写材に対して画像形成を行った場合、転写材からの帯電防止剤や糊の転移の影響により画像不良を起こすといった問題点が生じることがあった。
【0036】
本発明は上記の従来技術を鑑みなされたものであり、その目的とするところは、複雑な構成をとることなく、特定の転写材を通紙した後に生じる画像劣化を防止することのできる画像形成装置を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の第一の態様によると、
第1の像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
前記第1の像担持体上のトナー像を、第2の像担持体に転写する第1の転写手段;
前記第2の像担持体上のトナー像を、転写材に転写する第2の転写手段;
前記第2の像担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
前記転写材認識手段が認識する特定の種類の前記転写材の通紙枚数を計数する通紙枚数計数手段;
を有し、
前記通紙枚数計数手段により計数された前記特定の種類の前記転写材の前記通紙枚数が、所定の枚数に達した場合に、
前記トナー像形成手段は前記第1の像担持体に清掃用トナー像を形成し、
前記第1の転写手段は、前記第1の像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記第2の像担持体に転写し、
前記清掃手段は、前記第2の像担持体上の前記清掃用のトナー像を回収する、
画像形成装置において、
前記特定の種類は、複数設定され、前記所定枚数は、前記複数の特定の種類の転写材ごとに設定されることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の第二の態様によると、
第1の像担持体;
帯電バイアスを印加することで、前記第1の像担持体を所望の電位に帯電する帯電手段と、前記第1の像担持体の表面を露光することで静電潜像を形成する露光手段と、現像バイアスを印加することで、前記静電潜像をトナーで現像する現像手段を備え、前記第1の像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
転写バイアスが印加されることで前記第1の像担持体上のトナー像を、第2の像担持体に転写する第1の転写手段;
前記第2の像担持体上のトナー像を、転写材に転写する第2の転写手段;
前記第2の像担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
を有し、
前記トナー像形成手段は、前記転写材認識手段が認識した転写材の種類の情報に応じて、前記第1の像担持体に清掃用トナー像を形成し、
前記第1の転写手段は、前記第1の像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記第2の像担持体に転写し、
前記清掃手段は、前記第2の像担持体上の前記清掃用のトナー像を回収する、
画像形成装置において、
前記現像バイアスの値を、通常の画像形成時の現像バイアス値と同極性で、かつ前記第1の像担持体の帯電電位よりも、絶対値を大きくすることで、前記露光手段を動作させることなく、前記第1の像担持体上に前記清掃用トナー像を形成し、
前記転写バイアスの値を、通常の画像形成時の転写バイアス値と同極性で、かつ通常の画像形成時の転写バイアス値よりも、絶対値を小さくすることで、前記第1の像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記第2の像担持体に転写することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0038】
本発明の第三の態様によると、
像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
前記像担持体に向けて転写材を担持搬送する転写材担持体;
前記像担持体上のトナー像を、前記転写材に転写する転写手段;
前記転写材担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
前記転写材認識手段が認識する特定の種類の前記転写材の通紙枚数を計数する通紙枚数計数手段;
を有し、
前記通紙枚数計数手段により計数された前記特定の種類の前記転写材の前記通紙枚数が、所定の枚数に達した場合に、
前記トナー像形成手段は前記像担持体に清掃用トナー像を形成し、
前記転写手段は、前記像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記転写材担持体に直接転写し、
前記清掃手段は、前記転写材担持体上の前記清掃用のトナー像を回収する、
画像形成装置において、
前記特定の種類は、複数設定され、前記所定枚数は、前記複数の特定の種類の転写材ごとに設定されることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の第四の態様によると、
像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
前記像担持体に向けて転写材を担持搬送する転写材担持体;
前記像担持体上のトナー像を、前記転写材に転写する転写手段;
前記転写材担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
を有し、
前記トナー像形成手段は、前記転写材認識手段が特定の種類の転写材を認識した場合に、前記像担持体に清掃用トナー像を形成し、
前記転写手段は、前記像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記転写材担持体に直接転写し、
前記清掃手段は、前記転写材担持体上の前記清掃用のトナー像を回収する、
画像形成装置において、
前記清掃用トナー像は、前記転写材担持体における前記特定の種類の転写材が担持されていた領域に転写されることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の第五の態様によると、
像担持体;
帯電バイアスを印加することで、前記像担持体を所望の電位に帯電する帯電手段と、前記像担持体の表面を露光することで静電潜像を形成する露光手段と、現像バイアスを印加することで、前記静電潜像をトナーで現像する現像手段とを備え、像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
前記像担持体に向けて転写材を担持搬送する転写材担持体;
転写バイアスが印加されることで前記像担持体上のトナー像を、前記転写材に転写する転写手段;
前記転写材担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
を有し、
前記トナー像形成手段は、前記転写材認識手段が認識した転写材の種類の情報に応じて、前記像担持体に清掃用トナー像を形成し、
前記転写手段は、前記像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記転写材担持体に直接転写し、
前記清掃手段は、前記転写材担持体上の前記清掃用のトナー像を回収する、
画像形成装置において、
前記現像バイアスの値を、通常の画像形成時の現像バイアス値と同極性で、かつ前記像担持体の帯電電位よりも、絶対値を大きくすることで、前記露光手段を動作させることなく、前記像担持体上に前記清掃用トナー像を形成し、
前記転写バイアスの値を、通常の画像形成時の転写バイアス値と同極性で、かつ通常の画像形成時の転写バイアス値よりも絶対値を小さくすることで、前記像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記転写材担持体に転写することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0039】
本発明の第六の態様によると、
第1の像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
前記第1の像担持体上のトナー像を、第2の像担持体に転写する第1の転写手段;
前記第2の像担持体上のトナー像を、転写材に転写する第2の転写手段;
前記第2の像担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
前記転写材の通紙枚数が所定枚数になるごとに前記第1の像担持体に形成された後、前記第2の像担持体に転写された清掃用トナー像を、前記清掃手段で回収するように画像形成装置を制御する制御手段;
を有し、
前記転写材認識手段の認識した前記転写材が、特定の種類の転写材である時の前記所定枚数の値は、前記特定の種類の転写材以外の転写材である時の所定枚数の値よりも小さい画像形成装置において、
前記特定の種類の転写材は、帯電防止剤を含有する転写材であることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の第七の態様によると、
第1の像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
前記第1の像担持体上のトナー像を、第2の像担持体に転写する第1の転写手段;
前記第2の像担持体上のトナー像を、転写材に転写する第2の転写手段;
前記第2の像担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
前記転写材の通紙枚数が所定枚数になるごとに前記第1の像担持体に形成された後、前記第2の像担持体に転写された清掃用トナー像を、前記清掃手段で回収するように、画像形成装置を制御する制御手段;
を有し、
前記転写材認識手段の認識した前記転写材が、特定の種類の転写材である時の前記所定枚数の値は、前記特定の種類の転写材以外の転写材である時の所定枚数の値よりも小さい画像形成装置において、
前記特定の種類の転写材は、糊を含有する転写材であることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の第八の態様によると、
第1の像担持体;
帯電バイアスを印加することで、前記第1の像担持体を所望の電位に帯電する帯電手段と、前記第1の像担持体の表面を露光することで静電潜像を形成する露光手段と、現像バイアスを印加することで、前記静電潜像をトナーで現像する現像手段とを備え、第1の像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
転写バイアスが印加されることで前記第1の像担持体上のトナー像を、第2の像担持体に転写する第1の転写手段;
前記第2の像担持体上のトナー像を、転写材に転写する第2の転写手段;
前記第2の像担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
前記第1の像担持体に形成された後、前記第2の像担持体に転写された清掃用トナー像を、前記清掃手段で回収するように画像形成装置を制御し、前記転写材認識手段が認識した転写材の種類の情報に応じて、前記清掃用トナー像の形成条件を変更する制御手段;
を有する画像形成装置において、
前記現像バイアスの値を、通常の画像形成時の現像バイアス値と同極性で、かつ前記第1の像担持体の帯電電位よりも、絶対値を大きくすることで、前記露光手段を動作させることなく、前記第1の像担持体上に前記清掃用トナー像を形成し、
前記転写バイアスの値を、通常の画像形成時の転写バイアス値と同極性で、かつ通常の画像形成時の転写バイアス値よりも、絶対値を小さくすることで、前記第1の像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記第2の像担持体に転写することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0040】
本発明の第九の態様によると、
像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
前記像担持体に向けて転写材を担持搬送する転写材担持体;
前記像担持体上のトナー像を、前記転写材に転写する転写手段;
前記転写材担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
転写材の通紙枚数が所定枚数になるごとに前記像担持体に形成された後、
前記転写材担持体に直接転写された清掃用トナー像を、前記清掃手段で回収するように画像形成装置を制御する制御手段;
を有し、
前記転写材認識手段の認識した前記転写材が、特定の種類の転写材である時の前記所定枚数の値は、前記特定の種類の転写材以外の転写材である時の所定枚数の値よりも小さい画像形成装置において、
前記特定の種類の転写材は、帯電防止剤を含有する転写材であることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の第十の態様によると、
像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
前記像担持体に向けて転写材を担持搬送する転写材担持体;
前記像担持体上のトナー像を、前記転写材に転写する転写手段;
前記転写材担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
転写材の通紙枚数が所定枚数になるごとに前記像担持体に形成された後、前記転写材担持体に直接転写された清掃用トナー像を、前記清掃手段で回収するように画像形成装置を制御する制御手段;
を有し、
前記転写材認識手段の認識した前記転写材が、特定の種類の転写材である時の前記所定枚数の値は、前記特定の種類の転写材以外の転写材である時の所定枚数の値よりも小さい画像形成装置において、
前記特定の種類の転写材は、糊を含有する転写材であることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の第十一の態様によると、
像担持体;
帯電バイアスを印加することで、前記像担持体を所望の電位に帯電する帯電手段と、前記像担持体の表面を露光することで静電潜像を形成する露光手段と、現像バイアスを印加することで、前記静電潜像をトナーで現像する現像手段と、を有し、前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
前記像担持体に向けて転写材を担持搬送する転写材担持体;
転写バイアスが印加されることで前記像担持体上のトナー像を、前記転写材に転写する転写手段;
前記転写材担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
前記像担持体に形成された後、前記転写材担持体に直接転写された清掃用トナー像を、前記清掃手段で回収するように画像形成装置を制御し、前記転写材認識手段が認識した転写材の種類の情報に応じて、前記清掃用トナー像の形成条件を変更する制御手段;
を有する画像形成装置において、
前記現像バイアスの値を、通常の画像形成時の現像バイアス値と同極性で、かつ前記像担持体の帯電電位よりも、絶対値を大きくすることで、前記露光手段を動作させることなく、前記像担持体上に前記清掃用トナー像を形成し、
前記転写バイアスの値を、通常の画像形成時の転写バイアス値と同極性で、かつ通常の画像形成時の転写バイアス値よりも、絶対値を小さくすることで、前記像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記転写材担持体に転写することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、以下の説明で一度説明した部材についての材質、形状などは、特に改めて記載しない限り初めの説明と同様のものである。
【0042】
実施例1
図1〜図9を用いて本発明の第1の実施例を説明する。
【0043】
まず、図2を用いて、本発明に係る中間転写体を備えた画像形成装置の一例である電子写真方式のカラーレーザープリンタの概略構成を説明する。
【0044】
本実施例において、感光体ドラム1は、直径60mmのアルミニウム製シリンダの外側表面に有機光導電体(OPC)層が形成されており、回転自在に支持されている。感光体ドラム1の周上には、感光体ドラムクリーナ12、1次帯電手段である帯電ローラ2が配設されており、感光体ドラム1は図示しない駆動モータによって図示した矢印の方向に回転駆動される。
【0045】
帯電ローラ2は、導電性ローラであり、感光体ドラム1に当接させ、帯電ローラ2にバイアスを印加することで、感光体ドラム1の表面を一様に負極性に帯電させる。
【0046】
レーザー露光装置3は、感光体ドラム1の露光を行う。レーザー露光装置3は、レーザードライバ3aによってON/OFF制御され、感光体ドラム1上をレーザー3bにより選択的に露光することで静電潜像を形成する。
【0047】
現像手段4は、上記静電潜像を可視像化するものであり、黒色の現像器を収納する固定現像器4aと、イエロー、マゼンダ、シアン各色の現像器(4Y、4M、4C)を収納するリボルバー型現像器4bとから構成されている。
【0048】
固定現像器4aは、感光体ドラム1上にブラックトナーにより可視像を形成するものであり、固定現像器4aの現像スリーブ4a1は、感光体ドラム1に対向した位置に微小間隔(300μm程度)をもって配置されている。
【0049】
固定現像器4aは、現像器内のトナー搬送機構によって現像スリーブ4a1にブラックトナーを搬送し、現像スリーブ4a1の外周に圧接された規制ブレード(図示せず)によって現像スリーブ4a1の外周にトナーを薄層塗布し、トナーに電荷を付与したのち、現像スリーブ4a1にDCバイアスにACバイアスを重畳した現像バイアスを印加することで感光体ドラム1上に形成された静電潜像に対し、現像を行う。
【0050】
一方、3つのカラートナー現像器(4Y、4M、4C)は回転可能なリボルバー型現像器4b内に着脱可能に保持されており、画像形成の際にはリボルバー型現像器4bに保持された状態で回転軸を中心に回転し、例えばイエロートナー現像器4Yが感光体ドラム1に対向した位置に停止し、イエロートナー現像器4Y内の現像スリーブ4y1が感光体ドラム1に対して微小間隔(300μm程度)をもって対向し、感光体ドラム1上に対して可視像の形成を行う。異なる色のトナー像、例えばマゼンタトナー像やシアントナー像の現像を行う際には同様に回転駆動の後、マゼンタトナー現像器4M、シアントナー現像器4Cを感光体ドラム1に対向した位置に停止し、マゼンタトナー現像器4M、シアントナー現像器4C内の現像スリーブ4m1、4c1が感光体ドラム1に対して微小間隔(300μm程度)をもって対向し、感光体ドラム1上に対して可視像の形成を行う。
【0051】
以上の現像動作が終了すると、リボルバー型現像器4b内のあらゆる色の現像スリーブ4y1、4m1、4c1が感光体ドラム1に対向しない位置まで、リボルバー型現像器4bが離間し、この位置をホームポジションとする。
【0052】
このようにホームポジションを設定することで、不用意にリボルバー型現像器4b内のトナーが感光体ドラム1表面に付着するのを防ぐとともに、他のリボルバー型現像器4b内に収納されているほかの色の現像器内に混入することを防ぐことができる。さらには、固定現像器4aが動作中にはリボルバー型現像器4bが離間しているため、不要な時にカラートナーを攪拌する必要がなく、トナーの不要な劣化を防ぐことが可能である。
【0053】
中間転写体としての中間転写ベルト5は、本実施例では厚さ100μmのポリイミド(PI)樹脂フィルムから構成され、カーボンブラックを分散して、表面抵抗率で1×1012Ω/□、体積抵抗率で1×108Ω・m(1×1010Ω・cm)となるように抵抗調整した。中間転写ベルト5の周長は565mmとし、駆動速度(プロセススピード)を251.2mm/secとした。
【0054】
1次転写手段を構成する1次転写ローラ6は、現像手段4により感光体ドラム1上に顕像化されたトナー像を、転写バイアスが印加されることで中間転写ベルト5に1次転写する。
【0055】
感光体ドラムクリーナ12は、現像器によって可視化された像が、中間転写ベルト5に転写された後、転写されずに感光体ドラム1上に残留したトナーをクリーニングする清掃手段である。
【0056】
2次転写手段7は、2次転写内ローラ7aと2次転写外ローラ7bとを備え、転写バイアスを印加されることで中間転写ベルト5上に担持されているトナー像を転写材Pに2次転写する。中間転写ベルト5上に残留したトナーは清掃手段である中間転写体クリーナ11でクリーニングする。
【0057】
定着器8は、搬送ベルト9によって搬送された転写材P上のトナー像を加熱定着させるものであり、転写材Pに熱を加えるための定着ローラ8aと、転写材を定着ローラ8aに圧接させるための加圧ローラ8bとの、2本のローラで構成されている。このうち、定着ローラ8aは、中空ローラであり、内部にはヒータが内蔵されており、回転駆動することによって転写材Pを搬送しながらトナー像を定着させる。
【0058】
本実施例においては、OHPシートなどの特殊な転写材Pは、手差しトレー21より給紙される。
【0059】
転写材の種類を判別し認識する転写材認識手段22は、手差しトレー21より給紙される途中に配設されている。転写材認識手段22は、LED光源と、紙パスを挟んで光源側、および反対側に配設される1対の受光素子によって、透過光量を検知するものである。OHPシートのような透過性の転写材Pは、透過光量の検知が行われ、所定の透過光量以上の場合にOHPシートであることが判別される。
【0060】
本実施例において、転写材認識手段22によって、通紙された転写材PがOHPシートであると判別され、特定の転写材の種類ごとに通紙枚数を積算する通紙枚数計数手段23によりOHPシートの通紙枚数を積算し、所定の枚数のOHPシートが通紙された場合、中間転写ベルト5上にトナー帯を形成する。
【0061】
本実施例では、ブラック(黒色)トナーにより形成されたトナー帯を、中間転写ベルト5上に供給する。トナー帯を形成するトナーは、黒以外の色のものを用いても良い。また、中間転写ベルト5上に供給するトナー像の形状は、上述の帯状のトナー帯に限られることはなく、中間転写体クリーナ11に十分なトナーを供給できるトナー像であればよい。
【0062】
トナー帯の形成方法としては、画像形成時と同様に、レーザー露光装置による露光により形成した帯状の潜像を、現像器で現像して形成することにより得ることができる。
【0063】
しかしながら、もっと簡易な形成方法として、レーザー露光装置3による露光を行わず、感光体ドラム1の表面電位と現像スリーブの表面電位との電位差のみによるアナログ現像によって形成する方法もある。以下は、このアナログ現像による方法について述べる。
【0064】
レーザー露光を行って、デジタル的にトナー帯の現像を行う場合には、レーザードライバ3aに対して駆動信号を送る必要があるのに対し、上記のようなアナログ現像によるトナー帯の形成では、現像バイアスなどの高圧の設定を変化させるだけで形成できることから、制御が複雑化することなく、画像形成装置の図示しないコントローラの負荷の増加を最小限にすることが可能となる。
【0065】
本実施例では、通常の画像形成時での感光体ドラム1の電位、および現像スリーブの電位は以下に述べるように設定している。
【0066】
23℃・50%Rh環境下において、帯電ローラ2に、−450VのDCバイアスに900Vp−pのACバイアスを重畳した交流バイアスを印加することで、感光体ドラム1の表面電位を−450Vとなるように制御を行っている。
【0067】
一方、現像スリーブには、−300VのDC成分に1.2kVp−pのAC成分を重畳した交流バイアスを印加している。なお、このときのAC成分の波形はブランクパルス波形であり、9kHzのAC波形と、4.5kHzのブランクとを組み合わせた波形を現像バイアスとして印加している。感光体ドラム1は、レーザー露光を受けると、最大濃度画像となる静電潜像を形成する箇所において、−200Vの明部電位となる。
【0068】
図3は、本実施例に係る画像形成装置の通常画像形成動作時に中間転写ベルト上にトナー像を形成する際の各種高圧の設定を説明するための模式図である。図3に示すように、感光体ドラムの明部電位−200Vと現像スリーブの平均電位−300Vとの電位差、すなわち現像コントラストによって負極性に帯電したトナーを感光体ドラム1の明部に転移させる。
【0069】
また、1次転写ローラ6に1次転写バイアスとして400Vの電位を与えることで、1次転写ローラ6と感光体ドラム1の明部との電位差(1次転写コントラスト)が600Vになる。この1次転写コントラストによって、トナーは中間転写ベルト5上へと1次転写される。
【0070】
以上が通常の画像形成動作時の高圧設定である。
【0071】
次に、トナー帯を形成する際の感光体ドラム電位、および現像スリーブ電位について説明する。
【0072】
帯電ローラ2に印加するバイアスは変更しない。したがって、感光体ドラム1の表面電位は、帯電ローラ2により帯電された暗部の表面電位である−450Vのまま変化しない。一方で、現像スリーブに印加する現像バイアスのDC成分は、感光体ドラム1の暗部の電位に、通常画像形成時の最大濃度部の現像コントラストをオフセットしたバイアスとする。本実施例では、通常画像形成時の現像コントラストが100Vであったことから、現像バイアスのDC成分は、−550Vとする。
【0073】
図4は、本実施例に係る画像形成装置のトナー帯形成時に中間転写ベルト上にトナー像を形成する際の各種高圧設定を説明するための模式図である。図4に示すように、トナー帯形成時の現像コントラストは100Vとなり、感光体ドラム1上のスラスト方向について一様に、通常画像形成時の最大濃度を実現するトナー量(ドラム上載り量)と同じトナー量を感光体ドラム1上にアナログ的に現像することができる。以上のプロセスによってドラム上にトナー帯を形成する。
【0074】
次に、感光体ドラム1上に形成したトナー帯を中間転写ベルト5上に転移する。このとき、通常の画像形成時と同じく1次転写を行うことによってトナー帯を転移させるが、上記のように感光体ドラム電位、および現像バイアスを設定すると、本実施例では、1次転写コントラストは図4に示すように、850Vとなり、通常の画像形成時の1次転写コントラスト600Vよりも大きくなる。
【0075】
図5は、1次転写コントラストと1次転写効率及び再転写率との関係を示したグラフである。図5に示すように、850Vという大きすぎる1次転写コントラストを印加した場合には、トナー帯の転写効率が低下するばかりか、再転写率まで上昇してしまう。そのため、トナー帯のために供給したトナーのうち、無駄に消費されるトナーが増えてしまい、ランニングコストの面から好ましいことではない。
【0076】
これは、通常画像形成時は、1次転写コントラストとして、明部の電位に対するコントラスト電圧600Vを与えていたのに対し、トナー帯形成時では、暗部の電位に対するコントラスト電位を与えなくてはならず、明部と暗部との電位差、すなわち潜像コントラスト250Vの分だけ1次転写コントラストが余計に印加されているためである。
【0077】
したがって、トナー帯を中間転写ベルト5上に適正に1次転写するためには、1次転写バイアスを、通常の画像形成時の1次転写コントラストである600Vになるように、通常の画像形成時の1次転写バイアス400Vから潜像コントラスト電圧250Vを減じたバイアスに設定しなくてはならない。
【0078】
図6は、トナー帯形成時に中間転写ベルト上にトナー像を形成する際に1次転写バイアスを変更した後の各種高圧設定を説明するための模式図である。本実施例では、図6に示すように1次転写バイアスは150Vに設定した。
【0079】
以上のように帯電ローラ2、現像スリーブ、1次転写ローラ6に印加する高圧を設定することで、トナー帯を適正に中間転写ベルト5上に形成することができる。
【0080】
上記のように形成したトナー帯は、OHPシートを通紙したのちに中間転写ベルト5に転移し、中間転写ベルトに付着したOHPシートの帯電防止剤等の微粒子を除去する働きを有する。
【0081】
中間転写ベルト5上のトナー帯は、2次転写部まで搬送され、2次転写されずに中間転写体クリーナ11まで搬送される。この際、図2における2次転写外ローラ7bは、図示しない離接手段によって、中間転写ベルト5から離間するため、中間転写ベルト5上のトナー帯は2次転写部において乱されることはない。なお、以上のようなトナー帯形成動作は、制御手段40による制御によって行われる。
【0082】
図7は、トナー帯による、中間転写体上に付着した帯電防止剤の除去の様子を説明するための模式図である。図7に示すように、中間転写体クリーナ11まで搬送されたトナー帯は、中間転写体クリーナ11の清掃部材であるクリーニングブレード11aと中間転写ベルト5とが圧接されている箇所まで搬送され、クリーニングブレード11aによってかきとられる。
【0083】
このとき、クリーニングブレード11aのエッジ部にトナーが集中するため、トナー粒子は、ブレードエッジによって、搬送方向上流にむかって、引き戻されるようなせん断応力をうける。そして、中間転写ベルト5表面、すなわちトナー帯の下層に付着している、OHPシートより中間転写ベルト5に転着した帯電防止剤をかきとり、トナー粒子の周囲に纏わせる。こうしてトナー粒子に付着した帯電防止剤は、トナー粒子とともに中間転写体クリーナ11で回収される。
【0084】
本実施例の画像形成装置においては、トナーとして、懸濁重合法により生成した重合トナーを使用しており、ワックスからなるコア、および極性樹脂としての熱可塑性ポリエチレン樹脂をシェルとした、コア/シェル構造の球形トナーである。
【0085】
このような球形の重合トナーを用いた際には、クリーニングブレードのエッジ部に搬送されてきても、トナーが球形をしているため、トナー粒子同士のスタックが生じにくく、すぐに圧接部位からトナーが落ちてしまい、トナーによる帯電防止剤のかきとり効果が小さくなってしまう。
【0086】
重合トナーは、粉砕トナーなど、他の製法によって作成されたトナーと比べて、トナー粒径の分布が極めてシャープになる、またオイルを包含することで高い耐ブロッキング性と耐高温オフセット性を両立することのできるトナーであることから、高画質画像を提供することのできる画像形成装置には必須のトナーである。
【0087】
本実施例においては、重合トナーのように球形度の高いトナーを用いたトナー帯には、前記のように通常画像形成時の最大濃度部と同じ載り量のトナーを供することで、より確実に転着した帯電防止剤を除去することができる。
【0088】
また、本実施例においては、トナー帯のスラスト幅は305mm、周方向長さは60mmである。
【0089】
トナー帯のスラスト幅は、現像スリーブのコート領域の幅で、すなわち、現像可能領域の全幅である。本実施例の画像形成装置は、通紙可能な最大の転写材の幅は、A3ノビサイズの横幅である12インチ(304.8mm)であり、トナー帯は最大通紙幅よりも広い範囲をカバーする。
【0090】
これは、通紙される可能性のある全ての紙サイズのOHPシートに対しても、トナー帯を利用した帯電防止剤のクリーニングを行うためである。
【0091】
アナログ的にトナー帯を現像することで、露光装置の最大露光幅に制限されることなく、通紙される可能性のある最大通紙幅よりも広い範囲のトナー帯を中間転写ベルトに供給することができ、あらゆるサイズのOHPシートに対して、転着する帯電防止剤の除去を確実に行うことができる。
【0092】
次に、トナー帯を形成するタイミングについて説明する。上記のようなトナー帯は、本実施例においては、図1に示すように、OHPシートが積算で30枚通紙するごとにトナー帯を形成し、中間転写ベルト5上の帯電防止剤の清掃を行った。図1中、左側から3枚目には、普通紙に対して転写を行う画像も混在して形成されている様子が示されている。本発明においては、普通紙とOHPシートが混在して画像形成が行われる場合においても、OHPシートに対する画像形成枚数を積算するものである。
【0093】
これは、OHPシートから中間転写ベルト5に転着する帯電防止剤の量に依存して転写不良が起きるためである。
【0094】
本実施例の画像形成装置に、キヤノン株式会社製のA4サイズのOHPシート「TypeA」を、30℃・80%Rh環境下にて縦送り(A4R送り)通紙し、中間転写ベルト5表面の、OHPシートが通紙した部分と、通紙しなかった部分の純水の接触角の測定を行った。
【0095】
図8は、OHPシートの積算通紙枚数と、その時の中間転写ベルト上の接触角との関係を示したグラフである。なお、純水の接触角の測定は、協和界面科学株式会社製のCA−Sロール材接触角計を用いて、23℃・50%Rh環境下にて測定を行った。
【0096】
図8に示すように、非通紙部では、接触角は、初期の78度から全く変化が無い。一方で、通紙部では、OHPシートを通紙するごとに接触角が低下し、OHPシートそのものの接触角に近づいていく。
【0097】
また、OHPシートを縦送りした後に、A3サイズの画像を形成すると、OHPシートが通紙した部分で、濃度が低下し画像劣化が発生する。画像劣化は、OHPシートを32枚通紙した段階から発生する。これは、OHPシートより転着してくる界面活性剤の量が、トナー帯による清掃を行わないために増大し、中間転写ベルト5の通紙部の表面エネルギーを低下させ、トナーの付着力が上がったことで、2次転写性が悪化したものと考えられる。
【0098】
本実施例において、OHPシートを30枚通紙するごとに上述したようなトナー帯を形成するシークエンスを挿入すると、画像劣化は発生しない。
【0099】
図9は、トナー帯を形成するシークエンスを採用したときのOHPシートの積算通紙枚数と、その時の中間転写ベルト上の接触角との関係を示したグラフである。図9に示すように、OHPシートを所定の枚数通紙するごとにトナー帯を形成することで、中間転写ベルト5に転着した界面活性剤が清掃され、中間転写ベルト5の表面エネルギーが回復する。
【0100】
このように、OHPシートが積算で何枚通紙したかを数えるカウンタ23(通紙枚数計数手段)を設け、ある枚数ごとにトナー帯を形成するように制御を行うことで、OHPシートが通紙するごとにトナー帯を形成する場合と比較し、画像形成時以外に消費されるトナー消費量を低く抑えることが可能となり、ランニングコストの上昇を抑えることができる。
【0101】
なお、積算される転写材の種類は一種類に限られことはなく、使用する転写材に応じて複数種類の転写材の通紙枚数を積算してもよい。また、トナー帯を形成するタイミング(積算枚数)を特定の種類の転写材ごとに設定することで画像劣化の発生を抑えつつ画像形成装置のダウンタイムを短くし、ランニングコストの上昇を抑えることができる。
【0102】
上記から明らかなように、OHPシートを通紙する際に、その積算枚数に応じて、トナー帯を形成し、中間転写ベルトクリーナ11によってトナー帯を回収するシークエンスを挿入することで、OHPシートから中間転写ベルトに転着した界面活性剤によって画像劣化の発生を抑えることが可能である。
【0103】
なお、本実施例においては、OHPシート30枚ごとにトナー帯を形成する例を示したが、この枚数は、装置構成や転写材の種類に応じて適宜変更しうる値である。
【0104】
実施例2
第1の実施例に係る画像形成装置において、封筒を通紙する際にも、同様にトナー帯を中間転写ベルト5上に形成し、中間転写ベルト5表面の清掃を行った。
【0105】
封筒は、SchneidersohneNo.15269を用い、B5R送りにて通紙を行って本発明の効果を確認した。上記の封筒は、図2の画像形成装置に通紙を行うと、中間転写ベルト5に対して糊の付着が進行し、封筒通紙56枚目から、通紙部に転写不良が発生する。
【0106】
転写材が封筒であることを検知して認識する紙種検知手段(転写材認識手段)として、たとえば特開平11−24506号公報などにて公知の封筒検知手段22aを用いた。すなわち、図2における手差しトレーにおいて、紙幅を検知しておき、機内の転写材搬送路に封筒を供するための給紙ローラにおいて、紙圧を検知するものであり、検知した紙厚が予め設定してある封筒の厚さと比較し、封筒であるか否かを判別するものである。
【0107】
本実施例においては、通紙枚数計数手段23に手通紙枚数を積算し、封筒を通算50枚おきに、第1の実施例と同様の高圧設定にてトナー帯を中間転写ベルト5上に形成することで、クリーニング当接部にトナーを供給し、このトナーによるクリーニング効果を利用して中間転写ベルト5の清掃を行うことができ、画像劣化を回避することができた。
【0108】
なお、本実施例においては、封筒50枚ごとにトナー帯を形成する例を示したが、この枚数は装置構成や転写材の種類に応じて適宜変更しうる値である。
【0109】
また、転写材の種類を判別する手段としては、上記された光学式センサや、紙圧検知手段等を用いて、装置が自動的に判別する方法以外に、画像形成装置を使用する使用者が、装置に設けられた入力手段30から、使用する転写材の種類を入力するようにし、この入力手段により得られた転写材の種類に関する情報をもとに、転写材の種類を判断する方法を用いても良い。
【0110】
なお、上記2つの実施例においては、OHPシートや封筒等、特定の転写材の時にトナー帯を形成し、それ以外の転写材の時にはトナー帯を形成しない形態について説明してきた。しかし、通常の転写材に対する画像形成時においても、所定の条件(形成頻度や、トナー帯を形成するトナー量等)でトナー帯を形成し、OHPシートや封筒など特定の転写材に対する画像形成時には、このトナー帯の形成条件を変更するようにしても良い。すなわち、トナー帯の形成頻度を高めるようにしても良い。
【0111】
例えば、通常の転写材に対する画像形成時においては、クリーニングブレードの潤滑性の確保等を目的として、200枚おきにトナー帯を形成し、OHPシートの時には帯電防止剤の除去を目的として30枚おきに、封筒の時には糊の除去を目的として50枚おきに、トナー帯の形成を行う、といった具合に、転写材の種類に応じてトナー帯形成頻度を変更する。
【0112】
実施例3
本発明に係る画像形成装置の他の実施例を、図10に基づいて説明する。本実施例においては、転写材担持体を用いたカラー画像形成装置に関する説明を行う。
【0113】
本実施例において、画像形成装置は、装置本体110内に画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが配置され、これら画像形成部Pa〜Pdの下方に駆動ローラ111、従動ローラ112、113に巻回された搬送ベルト108からなる転写材搬送手段(転写材担持体)が設けられ、搬送ベルト108は矢印方向に100mm/秒の速度で回動される。本実施例において、搬送ベルト108は誘電体のポリカーボネート樹脂フィルムからなる無端状シートを用いた。
【0114】
搬送ベルト108に用いる材料としては、上記のものの他に、ポリカーボネート樹脂をシリコーン樹脂で変性したもの、カーボンなどの導電粒子を分散し、その体積抵抗を例えば1012〜1015Ω・cmとなるようにしたものを用いることができ、これらはより好ましい。更にはポリウレタン樹脂やポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂等を用いることもできる。
【0115】
本実施例では、搬送ベルト108は、厚さ150μm、幅334mmに形成されている。その回動に当たって、搬送ベルト108が進行方向に直角の幅方向のいずれかに片寄ることにより、駆動ローラ111、従動ローラ112、113から外れてしまう等の問題が生じないように、常に、ローラ111、112、113の幅方向中央付近で搬送ベルト108を駆動するような揺動機構(図示せず)が設けられている。
【0116】
搬送ベルト108の、図中における右側には、レジストローラ106が配設されている。搬送ベルト108の上方に配置された画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdは、感光体ドラム101a、101b、101c及び101dを有し、その感光体ドラム101a、101b、101c、101dの上部側に1次帯電手段である帯電器115a、115b、115c、115dが設けられ、右側に現像手段である現像器103a、103b、103c、103dが設けられる。
【0117】
また、感光体ドラム101a、101b、101c、101dの上方には、1個の共通のレーザ露光装置、即ち、レーザビームスキャナ116が配置される。レーザビームスキャナ116は半導体レーザ、ポリゴンミラー、fθレンズ等からなり、電気デジタル画像信号の入力を受けて、その信号に対応して変調されたレーザビームを帯電器115a、115b、115c、115dと現像器103a、103b、103c、103dとの間で、感光体ドラム101a、101b、101c、101dの母線方向に走査して、これら感光体ドラム101a〜101dに露光をするように構成されている。
【0118】
画像形成開始信号が画像形成装置に入力されると、感光体ドラム101aは矢印の方向に回転を始め、帯電器115aにより一様な帯電を受けた後、レーザビームスキャナ116により原稿画像のイエロー成分に対応する画像信号によって変調を受けたレーザビームが露光され、感光体ドラム101a上にイエロー成分の潜像が形成される。潜像は現像器103aによりイエロートナーを供給して現像され、感光体ドラム101a上にイエロートナー像として可視化される。
【0119】
一方、転写材カセット160内から転写材が、不図示のピックアップローラにより取り出され、レジストローラ106に送られる。転写材はレジストローラ113で一旦停止された後、感光体ドラム1a上に形成されたイエロートナー像とのタイミングをとって、レジストローラ113から既に回転を始めている搬送ベルト108上に供給される。搬送ベルト108上に供給された転写材は静電吸着されて担持搬送され、画像形成部Paの転写帯電部材104aが配置された転写部で、搬送ベルト108の裏側から帯電部材104aにより転写帯電を受けて、感光体ドラム101a上のイエロートナー像が転写される。
【0120】
同様な画像形成工程が、マゼンタ、シアン及びブラックについて画像形成部Pb、Pc及びPdにおいて行なわれ、転写材上に下からイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像の順番に重畳して転写したカラー画像が得られる。
【0121】
トナー像の転写が終了した転写材は、搬送ベルト108の左端部のローラ111の略直上で分離帯電器161によりAC除電を受けながら搬送ベルト108から分離され、定着前搬送部114を経て定着装置107へ送り込まれる。定着装置107では、トナー像を一対のローラにより加熱及び加圧して定着し、トナー像の混色及び転写材への固定を行なってフルカラーの永久像化される。
【0122】
転写が終了した各感光体ドラム101a、101b、101c、101dは、それぞれのクリーニング装置105a、105b、105c、105dにより残留トナーが除去され、引き続いて行なわれる次の画像形成に備えられる。
【0123】
上記のトナー像の定着の終了により、片面コピーの場合はこのまま画像形成を終了し、複写装置本体110外へ排出される。
【0124】
搬送ベルト108の下流端手前の下側の軌道位置には、搬送ベルト108を挟んで内側除電器162及び外側除電器163が設けられ、転写時に受けた帯電電荷が除去される。帯電電荷を除去された搬送ベルト108は、次いで清掃手段により、搬送ベルト108上に付着したトナーやゴミが除去される。
【0125】
本実施例では、搬送ベルト108用の清掃手段123は清掃部材としてファーブラシ123aを用いた。ファーブラシ123aは、除電器162、163の搬送ベルト108の進行方向下流側に設置され、ファーブラシ123aによる搬送ベルト108表面のクリーニングにより、搬送ベルト108の表面に付着したトナーやゴミが除去される。ファーブラシ123aにより掻き落とされたトナー等は、吸引ファンを備えた回収装置124により回収される。
【0126】
ここで、特定の転写材(例えばOHPシート)への画像形成を終え、特定の転写材が分離された後の搬送ベルト108上に、直接、トナー像をほぼ画像形成領域全面に対してなるべく均等に形成することが本発明の特徴である。
【0127】
すなわち、画像転写が成されたOHPシートが分離された搬送ベルトの領域(OHPシートを担持していた領域)に対応するように、感光体ドラムに形成した均一なトナー像を転写する。これにより搬送ベルト上に既に付着している帯電防止剤の上を覆ったトナーが、帯電防止剤を吸着し、ファーブラシ123aによってトナーと共に帯電防止剤もクリーニングされるため、清掃手段通過後の搬送ベルト上には帯電防止剤が残らない。
【0128】
従って帯電防止剤の存在による画像不良の発生を防止でき、良好な画像形成を行なうことができる。さらにこの手段を用いることで、帯電防止剤を除去するためだけに余計な部材等を追加する必要も無く、大幅なコストアップにつながることもない。
【0129】
搬送ベルトに直接形成するトナー像は、なるべく画像形成領域全面を被覆することが望ましく、例えばイエロートナー単色でハーフトーン画像を形成するなどすれば良い。また、トナー消費量を各色均等にするために、画像形成を行なうたびに異なるトナーで搬送ベルトに直接画像を形成すると良い。
【0130】
また、搬送ベルトに直接トナー像形成するタイミングは、次回の画像形成時に画像不良を発生させないよう、特定の転写材への画像形成直後が好ましい。そして、トナー像の形成タイミングは、先の第1の実施例に示したように、特定の転写材の通紙枚数が所定の数量になった時に行っても良い。
【0131】
また、清掃用のトナー像を感光体ドラムに形成する方法としては、実施例1で説明した方法を採用することができ、例えば、レーザー露光による所望の面積の潜像形成を行った後、所望の現像器で現像して形成すれば良い。あるいは、先の第1の実施例に記載したと同様に、アナログ現像方式による形成方法を用いても良い。以上のようなトナー帯の形成動作は、制御手段40による制御により行われる。
【0132】
本実施例の画像形成装置は、以上のように搬送ベルト上に直接トナー像を形成することで、清掃用の特別な手段を追加することなく、搬送ベルト上の帯電防止剤を除去し、良好な画像形成を行なうことができる。
【0133】
また、透明フィルム検知は、実施例1で説明したように、例えば転写材搬送途中に発光素子および受光素子を備えたフォトセンサ等で構成された検知装置、即ち、転写材認識手段を設置し、給紙されたメディアを発光素子からメディアを透過して受光素子で受光した光をメディア検知信号として画像形成装置本体に知らせる構成でも良いし、ユーザーが、入力手段180(図10)から転写材情報を入力しても良い。何れかの方法で透明フィルムに対する画像形成を行なうと画像形成装置本体が認知した時、その画像形成後に搬送ベルト上にトナー像を形成すればよい。
【0134】
本実施例の画像形成装置は、以上のように構成され、透明フィルム(OHPシート)に対する画像形成時にのみ、その画像形成後に搬送ベルト上にトナー像を形成することで、透明フィルムの帯電防止剤をクリーニングでき、良好な画像形成を行なうことができると共に、トナーの消費量を減らすことができる。
【0135】
尚、上記本発明では、画像不良発生の要因として透明フィルム(OHPシート)に塗工された帯電防止剤を挙げたが、同様の弊害をもたらすもの(例えば光沢紙、特殊コート紙など)であればこれに限らず本発明を適用することによって、同様の効果が得られる。このとき転写材認識手段としては、前記の透過型光学素子に限らず、反射型光学素子などが考えられる。
【0136】
更に、上記説明では、特定の転写材としてOHPシートを例示して説明したが、実施例2と同様に、糊を有した封筒などを使用した場合にも同様に構成することができ、同様の作用効果を得ることができる。
【0137】
実施例4
図11は、本発明に係る画像形成装置の他の実施例を示す。本実施例は、転写材担持体である搬送ベルトを清掃する清掃手段125が、清掃動作中において実質的に固定されている清掃部材(例えばクリーニングブレード125a)を用いている点、及び、清掃のためのトナー像を感光体ドラム上に形成する方法が、先の実施例1、3にて説明した方法と同じであり、これらの構成以外は、先の実施例3と同様な構成となっている。
【0138】
図11において、清掃手段125は清掃部材としてクリーニングブレード125aを有しており、例えばウレタンゴム等から形成されている。クリーニングブレード125aは、転写材担持体である搬送ベルト108に対して当接することで、ベルト表面の清掃を行う。
【0139】
そして、特定の転写材による画像形成が行われた後には、所望のトナー帯画像を感光体ドラム上に形成し、搬送ベルト108に転写し、クリーニングブレード125aの当接位置にトナー像を供給し、トナーによる異物除去効果も利用して、クリーニング能力を高めることができる。
【0140】
トナー帯の形成の仕方としては、先の実施例1または2で述べたように、転写材同士の間で形成する方法を行えば良い。例えば、OHPシートの場合には、OHPシート通紙30枚おきにトナー帯を形成を行う。
【0141】
このような本実施例によれば、特定の転写材を通紙することにより、搬送ベルト108上に異物が付着しても、効果的に取り除くことができ、画像不良の発生を防止できる。
【0142】
実施例5
本実施例は、ユーザーが透明フィルム(OHPシート)に画像形成を行なうときのみ、画像形成後に、転写材担持体としての搬送ベルト上にトナー像を形成することが特徴である。
【0143】
搬送ベルト上にトナー像を形成するのは、透明フィルムに画像形成を行なった直後が最も効果的である。従って、ユーザーが透明フィルムに画像形成する場合にのみ搬送ベルト上にトナー像形成を行なえば、トナー消費も減り、ユーザーにとってコストの面でさらに望ましい。
【0144】
透明フィルム検知は、例えば転写材搬送途中に発光素子および受光素子を備えたフォトセンサ等で構成された検知装置、即ち、転写材認識手段を設置し、給紙されたメディアを発光素子からメディアを透過して受光素子で受光した光をメディア検知信号として画像形成装置本体に知らせる構成でも良いし、ユーザーが、入力手段180から転写材情報を入力しても良い。何れかの方法で透明フィルムに対する画像形成を行なうと画像形成装置本体が認知した時、その画像形成後に搬送ベルト上にトナー像を形成すればよい。
【0145】
本実施例の画像形成装置は、以上のように構成され、透明フィルム(OHPシート)に対する画像形成時にのみ、その画像形成後に搬送ベルト上にトナー像を形成することで、透明フィルムの帯電防止剤をクリーニングでき、良好な画像形成を行なうことができると共に、トナーの消費量を減らすことができる。
【0146】
尚、上記本発明では、画像不良発生の要因として透明フィルム(OHPシート)に塗工された帯電防止剤を挙げたが、同様の弊害をもたらすもの(例えば光沢紙、特殊コート紙など)であればこれに限らず本発明を適用することによって、同様の効果が得られる。このとき転写材認識手段としては、前記の透過型光学素子に限らず、反射型光学素子などが考えられる。
【0147】
また、上記実施例においては、OHPシート等の特定の転写材の時にトナー帯を形成し、それ以外の転写材の時にはトナー帯を形成しない形態について説明してきた。しかし、通常の転写材に対する画像形成時においても、所定の条件(形成頻度等)でトナー帯を形成し、OHPシートなど特定の転写材に対する画像形成時には、このトナー帯の形成条件を変更するようにしても良い。すなわち、トナー帯の形成頻度を高めるようにしても良い。
【0148】
例えば、通常の転写材に対する画像形成時においては、クリーニングブレードの潤滑性の確保等を目的として、200枚おきにトナー帯を形成し、OHPシートの時には帯電防止剤の除去を目的として30枚おきにトナー帯の形成を行う、といった具合に、転写材の種類に応じてトナー帯形成頻度を変更する。
【0149】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、特定の転写材を通紙した際に転写材に由来する異物が転移することにより生じる画像劣化を、効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナー帯を形成するタイミングを説明するための図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成図である。
【図3】画像形成装置の通常画像形成動作時に中間転写体上にトナー像を形成する際の各種高圧の設定を説明するための模式図である。
【図4】本実施例に係る画像形成装置にて、トナー帯形成時に中間転写体上にトナー像を形成する際の各種高圧設定を説明するための模式図である。
【図5】1次転写コントラストと、1次転写効率及び再転写率との関係を示したグラフである。
【図6】トナー帯形成時に中間転写体上にトナー像を形成する際に1次転写バイアスを変更した後の各種高圧設定を説明するための模式図である。
【図7】トナー帯による、中間転写体上に付着した帯電防止剤の除去の様子を説明するための模式図である。
【図8】OHPシートの積算通紙枚数と、その時の中間転写体上の接触角との関係を示したグラフである。
【図9】トナー帯を形成するシークエンスを採用したときのOHPシートの積算通紙枚数と、その時の中間転写ベルト上の接触角との関係を示したグラフである。
【図10】本発明に係る画像形成装置の他の実施例の概略構成図である。
【図11】本発明に係る画像形成装置の他の実施例の概略構成図である。
【図12】透明フィルム通紙による吸着力低下を表したグラフである。
【図13】吸着力の測定の方法を表した図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(第1の像担持体)
2 帯電ローラ(1次帯電手段)
3 レーザー露光装置
4 現像手段
5 中間転写体(第2の像担持体)
6 1次転写手段
7 2次転写手段
11 中間転写体クリーナ(清掃手段)
11a クリーニングブレード(清掃部材)
22、22a 転写材識別手段
23 通紙枚数計数手段
30、180 転写材入力手段
40 制御手段
101 感光体ドラム(第1の像担持体)
103 現像手段
104 1次転写手段
108 搬送ベルト(転写材担持体)
115 1次帯電手段
116 レーザー露光装置
123、125 搬送ベルト清掃手段
123a、125a 清掃部材

Claims (11)

  1. 第1の像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
    前記第1の像担持体上のトナー像を、第2の像担持体に転写する第1の転写手段;
    前記第2の像担持体上のトナー像を、転写材に転写する第2の転写手段;
    前記第2の像担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
    前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
    前記転写材認識手段が認識する特定の種類の前記転写材の通紙枚数を計数する通紙枚数計数手段;
    を有し、
    前記通紙枚数計数手段により計数された前記特定の種類の前記転写材の前記通紙枚数が、所定の枚数に達した場合に、
    前記トナー像形成手段は前記第1の像担持体に清掃用トナー像を形成し、
    前記第1の転写手段は、前記第1の像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記第2の像担持体に転写し、
    前記清掃手段は、前記第2の像担持体上の前記清掃用のトナー像を回収する、
    画像形成装置において、
    前記特定の種類は、複数設定され、前記所定枚数は、前記複数の特定の種類の転写材ごとに設定されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 第1の像担持体;
    帯電バイアスを印加することで、前記第1の像担持体を所望の電位に帯電する帯電手段と、前記第1の像担持体の表面を露光することで静電潜像を形成する露光手段と、現像バイアスを印加することで、前記静電潜像をトナーで現像する現像手段を備え、前記第1の像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
    転写バイアスが印加されることで前記第1の像担持体上のトナー像を、第2の像担持体に転写する第1の転写手段;
    前記第2の像担持体上のトナー像を、転写材に転写する第2の転写手段;
    前記第2の像担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
    前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
    を有し、
    前記トナー像形成手段は、前記転写材認識手段が認識した転写材の種類の情報に応じて、前記第1の像担持体に清掃用トナー像を形成し、
    前記第1の転写手段は、前記第1の像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記第2の像担持体に転写し、
    前記清掃手段は、前記第2の像担持体上の前記清掃用のトナー像を回収する、
    画像形成装置において、
    前記現像バイアスの値を、通常の画像形成時の現像バイアス値と同極性で、かつ前記第1の像担持体の帯電電位よりも、絶対値を大きくすることで、前記露光手段を動作させることなく、前記第1の像担持体上に前記清掃用トナー像を形成し、
    前記転写バイアスの値を、通常の画像形成時の転写バイアス値と同極性で、かつ通常の画像形成時の転写バイアス値よりも、絶対値を小さくすることで、前記第1の像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記第2の像担持体に転写することを特徴とする画像形成装置。
  3. 像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
    前記像担持体に向けて転写材を担持搬送する転写材担持体;
    前記像担持体上のトナー像を、前記転写材に転写する転写手段;
    前記転写材担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
    前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
    前記転写材認識手段が認識する特定の種類の前記転写材の通紙枚数を計数する通紙枚数計数手段;
    を有し、
    前記通紙枚数計数手段により計数された前記特定の種類の前記転写材の前記通紙枚数が、所定の枚数に達した場合に、
    前記トナー像形成手段は前記像担持体に清掃用トナー像を形成し、
    前記転写手段は、前記像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記転写材担持体に直接転写し、
    前記清掃手段は、前記転写材担持体上の前記清掃用のトナー像を回収する、
    画像形成装置において、
    前記特定の種類は、複数設定され、前記所定枚数は、前記複数の特定の種類の転写材ごとに設定されることを特徴とする画像形成装置。
  4. 像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
    前記像担持体に向けて転写材を担持搬送する転写材担持体;
    前記像担持体上のトナー像を、前記転写材に転写する転写手段;
    前記転写材担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
    前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
    を有し、
    前記トナー像形成手段は、前記転写材認識手段が特定の種類の転写材を認識した場合に、前記像担持体に清掃用トナー像を形成し、
    前記転写手段は、前記像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記転写材担持体に直接転写し、
    前記清掃手段は、前記転写材担持体上の前記清掃用のトナー像を回収する、
    画像形成装置において、
    前記清掃用トナー像は、前記転写材担持体における前記特定の種類の転写材が担持されていた領域に転写されることを特徴とする画像形成装置。
  5. 像担持体;
    帯電バイアスを印加することで、前記像担持体を所望の電位に帯電する帯電手段と、前記像担持体の表面を露光することで静電潜像を形成する露光手段と、現像バイアスを印加することで、前記静電潜像をトナーで現像する現像手段とを備え、像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
    前記像担持体に向けて転写材を担持搬送する転写材担持体;
    転写バイアスが印加されることで前記像担持体上のトナー像を、前記転写材に転写する転写手段;
    前記転写材担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
    前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
    を有し、
    前記トナー像形成手段は、前記転写材認識手段が認識した転写材の種類の情報に応じて、前記像担持体に清掃用トナー像を形成し、
    前記転写手段は、前記像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記転写材担持体に直接転写し、
    前記清掃手段は、前記転写材担持体上の前記清掃用のトナー像を回収する、
    画像形成装置において、
    前記現像バイアスの値を、通常の画像形成時の現像バイアス値と同極性で、かつ前記像担持体の帯電電位よりも、絶対値を大きくすることで、前記露光手段を動作させることなく、前記像担持体上に前記清掃用トナー像を形成し、
    前記転写バイアスの値を、通常の画像形成時の転写バイアス値と同極性で、かつ通常の画像形成時の転写バイアス値よりも絶対値を小さくすることで、前記像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記転写材担持体に転写することを特徴とする画像形成装置。
  6. 第1の像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
    前記第1の像担持体上のトナー像を、第2の像担持体に転写する第1の転写手段;
    前記第2の像担持体上のトナー像を、転写材に転写する第2の転写手段;
    前記第2の像担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
    前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
    前記転写材の通紙枚数が所定枚数になるごとに前記第1の像担持体に形成された後、前記第2の像担持体に転写された清掃用トナー像を、前記清掃手段で回収するように画像形成装置を制御する制御手段;
    を有し、
    前記転写材認識手段の認識した前記転写材が、特定の種類の転写材である時の前記所定枚数の値は、前記特定の種類の転写材以外の転写材である時の所定枚数の値よりも小さい画像形成装置において、
    前記特定の種類の転写材は、帯電防止剤を含有する転写材であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 第1の像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
    前記第1の像担持体上のトナー像を、第2の像担持体に転写する第1の転写手段;
    前記第2の像担持体上のトナー像を、転写材に転写する第2の転写手段;
    前記第2の像担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
    前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
    前記転写材の通紙枚数が所定枚数になるごとに前記第1の像担持体に形成された後、前記第2の像担持体に転写された清掃用トナー像を、前記清掃手段で回収するように、画像形成装置を制御する制御手段;
    を有し、
    前記転写材認識手段の認識した前記転写材が、特定の種類の転写材である時の前記所定枚数の値は、前記特定の種類の転写材以外の転写材である時の所定枚数の値よりも小さい画像形成装置において、
    前記特定の種類の転写材は、糊を含有する転写材であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 第1の像担持体;
    帯電バイアスを印加することで、前記第1の像担持体を所望の電位に帯電する帯電手段と、前記第1の像担持体の表面を露光することで静電潜像を形成する露光手段と、現像バイアスを印加することで、前記静電潜像をトナーで現像する現像手段とを備え、第1の像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
    転写バイアスが印加されることで前記第1の像担持体上のトナー像を、第2の像担持体に転写する第1の転写手段;
    前記第2の像担持体上のトナー像を、転写材に転写する第2の転写手段;
    前記第2の像担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
    前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
    前記第1の像担持体に形成された後、前記第2の像担持体に転写された清掃用トナー像を、前記清掃手段で回収するように画像形成装置を制御し、前記転写材認識手段が認識した転写材の種類の情報に応じて、前記清掃用トナー像の形成条件を変更する制御手段;
    を有する画像形成装置において、
    前記現像バイアスの値を、通常の画像形成時の現像バイアス値と同極性で、かつ前記第1の像担持体の帯電電位よりも、絶対値を大きくすることで、前記露光手段を動作させることなく、前記第1の像担持体上に前記清掃用トナー像を形成し、
    前記転写バイアスの値を、通常の画像形成時の転写バイアス値と同極性で、かつ通常の画像形成時の転写バイアス値よりも、絶対値を小さくすることで、前記第1の像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記第2の像担持体に転写することを特徴とする画像形成装置。
  9. 像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
    前記像担持体に向けて転写材を担持搬送する転写材担持体;
    前記像担持体上のトナー像を、前記転写材に転写する転写手段;
    前記転写材担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
    前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
    転写材の通紙枚数が所定枚数になるごとに前記像担持体に形成された後、前記転写材担持体に直接転写された清掃用トナー像を、前記清掃手段で回収するように画像形成装置を制御する制御手段;
    を有し、
    前記転写材認識手段の認識した前記転写材が、特定の種類の転写材である時の前記所定枚数の値は、前記特定の種類の転写材以外の転写材である時の所定枚数の値よりも小さい画像形成装置において、
    前記特定の種類の転写材は、帯電防止剤を含有する転写材であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
    前記像担持体に向けて転写材を担持搬送する転写材担持体;
    前記像担持体上のトナー像を、前記転写材に転写する転写手段;
    前記転写材担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
    前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
    転写材の通紙枚数が所定枚数になるごとに前記像担持体に形成された後、前記転写材担持体に直接転写された清掃用トナー像を、前記清掃手段で回収するように画像形成装置を制御する制御手段;
    を有し、
    前記転写材認識手段の認識した前記転写材が、特定の種類の転写材である時の前記所定枚数の値は、前記特定の種類の転写材以外の転写材である時の所定枚数の値よりも小さい画像形成装置において、
    前記特定の種類の転写材は、糊を含有する転写材であることを特徴とする画像形成装置。
  11. 像担持体;
    帯電バイアスを印加することで、前記像担持体を所望の電位に帯電する帯電手段と、前記像担持体の表面を露光することで静電潜像を形成する露光手段と、現像バイアスを印加することで、前記静電潜像をトナーで現像する現像手段と、を有し、前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段;
    前記像担持体に向けて転写材を担持搬送する転写材担持体;
    転写バイアスが印加されることで前記像担持体上のトナー像を、前記転写材に転写する転写手段;
    前記転写材担持体の表面に当接する清掃部材を備える清掃手段;
    前記転写材の種類を認識する転写材認識手段;
    前記像担持体に形成された後、前記転写材担持体に直接転写された清掃用トナー像を、前記清掃手段で回収するように画像形成装置を制御し、前記転写材認識手段が認識した転写材の種類の情報に応じて、前記清掃用トナー像の形成条件を変更する制御手段;
    を有する画像形成装置において、
    前記現像バイアスの値を、通常の画像形成時の現像バイアス値と同極性で、かつ前記像担持体の帯電電位よりも、絶対値を大きくすることで、前記露光手段を動作させることなく、前記像担持体上に前記清掃用トナー像を形成し、
    前記転写バイアスの値を、通常の画像形成時の転写バイアス値と同極性で、かつ通常の画像形成時の転写バイアス値よりも、絶対値を小さくすることで、前記像担持体上の前記清掃用トナー像を、前記転写材担持体に転写することを特徴とする画像形成装置。
JP2003103295A 2002-05-02 2003-04-07 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3715972B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003103295A JP3715972B2 (ja) 2002-05-02 2003-04-07 画像形成装置
US10/424,825 US6856772B2 (en) 2002-05-02 2003-04-29 Image forming apparatus with type-of-transfer material cleaning feature
CNB03124338XA CN1323334C (zh) 2002-05-02 2003-04-30 成像装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002131014 2002-05-02
JP2002227049 2002-08-05
JP2003103295A JP3715972B2 (ja) 2002-05-02 2003-04-07 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004126506A JP2004126506A (ja) 2004-04-22
JP3715972B2 true JP3715972B2 (ja) 2005-11-16

Family

ID=29273443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003103295A Expired - Fee Related JP3715972B2 (ja) 2002-05-02 2003-04-07 画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6856772B2 (ja)
JP (1) JP3715972B2 (ja)
CN (1) CN1323334C (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4250581B2 (ja) 2004-09-29 2009-04-08 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP4928118B2 (ja) * 2004-12-10 2012-05-09 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5317546B2 (ja) * 2007-06-26 2013-10-16 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5267142B2 (ja) * 2009-01-14 2013-08-21 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置及び画像形成プログラム
JP6202814B2 (ja) 2012-12-17 2017-09-27 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2015022189A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6260968B2 (ja) * 2013-11-12 2018-01-17 キヤノン株式会社 画像形成装置
US9417546B2 (en) * 2014-06-02 2016-08-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and image forming method for forming a transparent toner image and a color image
JP6160595B2 (ja) * 2014-10-29 2017-07-12 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および制御方法

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6294332A (ja) 1985-10-21 1987-04-30 住友ベークライト株式会社 耐熱帯電防止フイルム
US4869955A (en) 1988-03-11 1989-09-26 E. I. Du Pont De Nemours And Company Polyester support for preparing electrostatic transparencies
JPH0244388A (ja) * 1988-08-05 1990-02-14 Canon Inc 画像形成装置
US5395677A (en) * 1992-06-29 1995-03-07 Fuji Xerox Co., Ltd. Transparent electrophotographic film
JP2794650B2 (ja) 1992-06-29 1998-09-10 富士写真フイルム株式会社 電子写真用フィルム
JP3302469B2 (ja) * 1993-11-09 2002-07-15 株式会社リコー 画像形成装置
JP3165636B2 (ja) * 1996-01-31 2001-05-14 キヤノン株式会社 画像形成装置
JPH09258627A (ja) * 1996-03-19 1997-10-03 Ricoh Co Ltd 転写搬送ベルトのクリーニング方法および転写搬送ベルトのクリーニング装置
JPH09319262A (ja) * 1996-03-25 1997-12-12 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US5881339A (en) * 1996-11-01 1999-03-09 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus having a cleaning blade for removing deposited toner
JPH1124506A (ja) 1997-06-30 1999-01-29 Canon Inc 画像形成装置
JP3608646B2 (ja) * 1997-07-18 2005-01-12 株式会社リコー 画像形成装置及びその装置に用いられる中間転写ユニット
JP3854690B2 (ja) * 1997-08-04 2006-12-06 キヤノン株式会社 画像形成装置
JPH1195573A (ja) 1997-09-24 1999-04-09 Konica Corp 画像形成装置
JP3569424B2 (ja) * 1997-10-13 2004-09-22 株式会社リコー 画像形成装置
JP2000231274A (ja) * 1999-02-09 2000-08-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2000275983A (ja) * 1999-03-24 2000-10-06 Toshiba Tec Corp 転写装置、及びこの転写装置を備えた画像形成装置
JP3880259B2 (ja) * 1999-09-30 2007-02-14 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP3911941B2 (ja) 1999-12-15 2007-05-09 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2001356640A (ja) * 2000-06-12 2001-12-26 Rohm Co Ltd 光センサ、判別装置および画像形成装置
JP2002068528A (ja) * 2000-08-29 2002-03-08 Sharp Corp 記録媒体検知装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2002072779A (ja) * 2000-08-31 2002-03-12 Canon Inc 画像形成装置および画像形成装置の制御方法および記憶媒体
JP2002304101A (ja) * 2001-04-03 2002-10-18 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US6985679B2 (en) * 2002-02-06 2006-01-10 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with cleaning operation for special sheets

Also Published As

Publication number Publication date
CN1323334C (zh) 2007-06-27
CN1455303A (zh) 2003-11-12
JP2004126506A (ja) 2004-04-22
US20030206746A1 (en) 2003-11-06
US6856772B2 (en) 2005-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004157532A (ja) 画像形成装置
JP4829638B2 (ja) 画像形成装置
JP3772032B2 (ja) 画像形成装置
JP3715972B2 (ja) 画像形成装置
JP6859630B2 (ja) 転写装置及び画像形成装置
JP4292753B2 (ja) 画像形成装置
JP4051905B2 (ja) 画像形成装置
JP4059012B2 (ja) 画像形成装置
JP2002278307A (ja) 画像形成装置及びその除電手段のバイアス制御方法
JP2004021142A (ja) 画像形成装置
JP2002372828A (ja) 画像形成装置
JP6107055B2 (ja) 画像形成装置、及び2次転写離間タイミング制御方法
JP3877258B2 (ja) 画像形成装置
JPH09237004A (ja) 画像形成装置
JP4367040B2 (ja) 画像形成装置
JP2006267549A (ja) 画像形成装置
JP2002351210A (ja) 画像形成装置
JP4040964B2 (ja) 画像形成装置
JP4680586B2 (ja) 画像形成装置
JP2004029148A (ja) 画像形成装置
JP3071996B2 (ja) カラー画像用ohpフィルム
JP2001142279A (ja) 画像形成装置
JPH08234580A (ja) 画像形成装置
JP2004205559A (ja) 画像形成装置
JPH08194388A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3715972

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130902

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees