JP3607316B2 - 複合画像処理装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、コピー機能、ファクシミリ（ＦＡＸ）機能、プリンタ機能等の複数の機能がスキャナやプリンタ等の共通のリソースを共有する複合デジタル複写機に好適な複合画像処理装置に関し、特に複合機能を並列に処理するオペレーションパネルに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、この種の複合画像処理装置では、ＬＣＤと透明なタッチパネル（ＴＰ）を重畳したオペレーションパネル（ＬＣＤ／ＴＰユニット）が用いられている。従来、このようなＬＣＤ／ＴＰユニットを備えた複合デジタル複写機では、システム制御部が各機能の選択時にその機能用の表示用データ（描画コマンド）と制御コマンドをＬＣＤ／ＴＰユニットに送出することによりＬＣＤに表示させると共に、コピー、ＦＡＸ、プリンタの各機能の切り替わりの際に表示すべき画面の情報を記憶、管理している。
【０００３】
例えばコピー機能の動作中にＦＡＸ機能に切り替わった場合には、システム制御部は動作中のコピー機能の表示画面データを記憶して表示を消去し、ＦＡＸ機能の表示画面データをＬＣＤ／ＴＰユニットに送出することによりＬＣＤに表示させる。次いで、ＦＡＸ機能の動作が終了するとＬＣＤ上の表示画面を消去して記憶中のコピー機能の表示画面データをＬＣＤ／ＴＰユニットに送出することによりＬＣＤの画面を切り換える。システム制御部はまた、表示制御以外にもスキャナや印刷部などの各機能に共通のリソースの割り当てを行う。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の複合デジタル複写機では、システム制御部が表示すべき画面の情報を全て記憶、管理し、また、表示制御以外にもスキャナや印刷部などの各機能に共通のリソースの割り当てを行っているので、システム制御部にとって大きな負荷となり、場合によっては複雑な画面の切り換えを処理することができないという問題点がある。
【０００６】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、複数の機能を制御するシステム制御部の負荷を軽減することができ、複雑な画面の切り換えも容易に行える複合画像処理装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
第１の手段は上記目的を達成するために、複数の機能が共通のリソースを共有するとともに複数の機能の操作パネル用画像の１つを１つの表示部に選択的に表示させる複合画像処理装置において、前記複数の機能の操作パネル用画像データの各々をそれぞれ記憶する前記機能の数と同数のVRAMと、全ての機能の全体的な制御を行うとともに、機能選択時に前記表示部に表示する機能の操作パネル用画像の１つを選択する表示画面選択コマンドと、前記表示部で表示するための操作パネル用画像データである描画コマンドを共に表示制御部に出力するシステム制御部と、前記システム制御部から出力された前記表示画面選択コマンドとは無関係な複数の機能の前記描画コマンドがどの機能のものかを判断して対応する機能のVRAMに格納すると共に、機能選択時に前記表示画面選択コマンドにより前記複数のVRAMに格納されている操作パネル用画像データの１つを選択して前記表示部に表示させる前記表示制御部とを備えたことを特徴とする。
【００１０】
【作用】
第１の手段では、機能の数と同数のＶＲＡＭが設けられ、それぞれのＶＲＡＭに複数の機能の操作パネル用画像データの各々がそれぞれ記憶され、システム制御部は、機能選択時に前記表示部に表示する機能の操作パネル用画像の１つを選択する表示画面選択コマンドと、前記表示部で表示するための操作パネル用画像データを作成するための描画コマンドを前記表示部に出力し、表示制御部は、出力された選択されている機能と無関係な機能の前記描画コマンドがどの機能のものかを判断して操作パネル用画像データを作成して前記判断された機能に対応するＶＲＡＭに格納すると共に、機能選択時に前記表示画面選択コマンドにより前記複数のＶＲＡＭに格納されている操作パネル用画像データの１つを選択して前記表示部に表示させる。これにより表示すべき画面の情報を全て記憶、管理する必要がなくなる。
【００１３】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。図１は本発明に係る複合画像処理装置の一実施例の要部であるＬＣＤ／タッチパネルユニットを示すブロック図、図２は図１のＬＣＤ／タッチパネルユニットを備えた複合デジタル複写機を示すブロック図、図３は図１のＬＣＤの表示制御を示す説明図、図４はＦＡＸ画面を表示する場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【００１４】
先ず、図２を参照して本実施例のＬＣＤ／タッチパネル（ＴＰ）ユニット１を備えた複合デジタル複写機を説明する。この複写機は概略的にＬＣＤ／ＴＰユニット１と、システム制御部２と、コピー機能回路３と、ＦＡＸ機能回路４と、プリンタ機能回路５と、原稿を読み取るスキャナ６と、画像を記録紙に記録する印刷部７とを有する。
【００１５】
コピー機能ではシステム制御部２の制御により、スキャナ６により読み取られた原稿画像がコピー機能回路３を介して印刷部７により記録紙に記録される。ＦＡＸ機能ではシステム制御部２の制御により、送信原稿画像がスキャナ６により読み取られてＦＡＸ機能回路４を介して相手先に送信され、また、受信画像がＦＡＸ機能回路４を介して印刷部７により記録紙に記録される。プリンタ機能ではシステム制御部２の制御により、パーソナルコンピュータなどの外部からの画像がプリンタ機能回路５を介して印刷部７により記録紙に記録される。
【００１６】
ＬＣＤ／ＴＰユニット１はこの３つの機能における表示と操作を行うために用いられ、また、システム制御部２は全ての機能の全体的な制御を行う。このようにしてスキャナ６と印刷部７を３つの機能の共通のリソースとして用いることができる。
【００１７】
次に、図１を参照してＬＣＤ／ＴＰユニット１について詳細に説明する。このユニット１は表示用のＬＣＤ１０１と操作入力用の透明タッチパネル（ＴＰ）１０２を有し、ＴＰ１０２はＬＣＤ１０１上に重畳されてＬＣＤ１０１により各種メッセージとキーが表示され、キー領域をタッチすることによりそのキーの操作が行われるとキーコードがシステム制御部２に出力される。ＣＰＵ１０３は予めＲＯＭ１０４に記憶されたプログラムに基づいて、また、ワークＲＡＭ１０５のワークエリアを用いてこのＬＣＤ／ＴＰユニット１の制御を行う。
【００１８】
このユニット１にはコピー機能用、ＦＡＸ機能用、プリンタ機能用の各表示データを保存するＶ（ビデオ）ＲＡＭ１０６、１０７、１０８が設けられ、このＶＲＡＭ１０６〜１０８に記憶された表示データの１つがＣＰＵ１０３の制御に基づいてアービタ１０９により選択され、ＬＣＤコントローラ（ＬＣＤＣ）１１０の制御によりＬＣＤ１０１の画面に表示される。ＴＰ１０２の入力はＴＰコントローラ（ＴＰＣ）１１１により解釈される。
【００１９】
図２に示すシステム制御部２に対してはシリアルインタフェース（Ｉ／Ｆ）１１２を介して接続され、また、パーソナルコンピュータなどの外部装置に対してはＳＣＳＩコントローラ（ＳＣＳＩＣ）１１３及びＳＣＳＩインタフェース（ＳＣＳＩＩ／Ｆ）１１４を介して接続される。システム制御部２からは描画コマンドがシリアルＩ／Ｆ１１２を介して入力するとどの機能のものかをＣＰＵ１０３が判断してＶＲＡＭ１０６〜１０８の１つに選択的に格納する。
【００２０】
この動作を図３を参照して説明する。システム制御部２は機能選択時にその表示画面選択コマンドを出力し、また、表示画面選択コマンドとは無関係な機能の描画コマンドを出力する。ＣＰＵ１０３は描画コマンドがどの機能のものかを判断してＶＲＡＭ１０６〜１０８の１つに選択的に格納すると共に、表示画面選択コマンドに応じてアービタ１０９がＶＲＡＭ１０６〜１０８に保存されている各描画コマンドの１つを選択してＬＣＤ１０１に表示させるように制御する。
【００２１】
図４はＦＡＸ画面の表示をスタートする場合のシステム制御部２の処理を示している。先ず、ユニット１に対してＦＡＸ用描画コマンドを送ることによりＦＡＸ用ＶＲＡＭ１０７を書き換える（ステップＳ１）。次いで、ＬＣＤ１０１の現在の表示画面がＦＡＸ用画面か否かを判別し（ステップＳ２）、ＹＥＳの場合にはそのままこの処理を終了し、他方、ＮＯの場合にＦＡＸ用画面の選択コマンドを送る（ステップＳ３）。
【００２２】
前述のように複数の機能の各操作パネル用画像データは各ＶＲＡＭ１０６〜１０８に保存されているので、システム制御部２が表示すべき画面の情報を全て記憶、管理する必要がなくなり、システム制御部２の負荷を軽減することができる。
【００２３】
次に、図５及び図６を参照して第２の実施例を説明する。図５は図１に示すようなコピー機能用、ＦＡＸ機能用、プリンタ機能用の各表示データを保存するＶＲＡＭ１０６〜１０８を持たず、１つのＶＲＡＭのみを有するＬＣＤ／ＴＰユニット１ａが用いられている。その代わりにコピー機能回路３を制御するコピー機能制御部３ａと、ＦＡＸ機能回路４を制御するＦＡＸ機能制御部４ａと、プリンタ機能回路５を制御するプリンタ機能制御部５ａが追加されている。
【００２４】
このコピー機能制御部３ａと、ＦＡＸ機能制御部４ａとプリンタ機能制御部５ａは独立して動作し、ＬＣＤ／ＴＰユニット１ａに対して各機能の描画コマンドを独立して出力する。また、この機能制御部３ａ、４ａ、５ａとシステム制御部２は、シリアルＩ／Ｆを介して接続されてリソース６、７を共有するための調停を行う。システム制御部２はまた、ＬＣＤ／ＴＰユニット１ａに対しては表示画面選択コマンドのみを送り、各機能用の描画コマンドは送らない。
【００２５】
図６はＦＡＸ画面の表示をスタートする場合の処理を示し、先ず、ＬＣＤ１０１の現在の表示画面がＦＡＸ用画面か否かを判別し（ステップＳ１１）、ＮＯの場合には表示中の機能の制御部（３ａまたは５ａ）が現在の画面データを保存する（ステップＳ１２）。次いでＦＡＸ機能制御部４ａがＬＣＤ１０１の現在の表示画面を消去し（ステップＳ１３）、次いで自己に記憶されている前の画面データを取り出し（ステップＳ１４）、ユニット１ａ側のＶＲＡＭに描画する（ステップＳ１５）。また、ステップＳ１１においてＬＣＤ１０１の現在の表示画面がＦＡＸ用画面の場合には次のＦＡＸ用画面をユニット１ａ側のＶＲＡＭに描画する（ステップＳ１５）。
【００２６】
したがって、この第２の実施例においても同様に、ＬＣＤ／ＴＰユニット１ａが１つのＶＲＡＭのみを有するものの、コピー機能制御部３ａと、ＦＡＸ機能制御部４ａとプリンタ機能制御部５ａが調停してＬＣＤ／ＴＰユニット１ａ側の１つのＶＲＡＭを描画するので、システム制御部２の負担を軽減することができる。
【００２７】
また、コピー機能制御部３ａと、ＦＡＸ機能制御部４ａとプリンタ機能制御部５ａが独立しているので、この３つの機能の２つを有する複合装置ではＬＣＤ／ＴＰユニット１ａとシステム制御部２および機能制御部３ａ、４ａ、５ａを変更することなく、設計、開発することができ、したがって、効率化、プログラムのバグなどの信頼性を向上することができる。
【００２８】
更に、システム制御部２が表示画面選択コマンドのみを送り、各機能制御部３ａ、４ａ、５ａが描画コマンドを送るので、各機能制御部３ａ、４ａ、５ａはＬＣＤ／ＴＰユニット１ａ側の画面切り換えを意識することなく描画コマンドを送ることができ、また、ＬＣＤ／ＴＰユニット１ａ側ではタッチパネル１０２のキー入力通知を表示中の機能制御部３ａ、４ａ、５ａのみに送ることにより、機能制御部３ａ、４ａ、５ａ側でキー入力通知を有効、無効にする判断をしなくてもよくなり、したがって、各機能制御部３ａ、４ａ、５ａのプログラムを簡素化することができる。
【００２９】
【発明の効果】
以上説明したように請求項１記載の発明によれば、複数の機能を制御するシステム制御部の負荷を軽減することができ、複雑な画面の切り換えも容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る複合画像処理装置の一実施例の要部であるＬＣＤ／タッチパネルユニットを示すブロック図である。
【図２】図１のＬＣＤ／タッチパネルユニットを備えた複合デジタル複写機を示すブロック図である。
【図３】図１のＬＣＤの表示制御を示す説明図である。
【図４】ＦＡＸ画面を表示する場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【図５】第２の実施例の複合デジタル複写機を示すブロック図である。
【図６】第２の実施例においてＦＡＸ画面を表示する場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
１ ＬＣＤ／タッチパネル（ＴＰ）ユニット
２ システム制御部
３ コピー機能回路
４ ＦＡＸ機能回路
５ プリンタ機能回路
３ａ コピー機能制御回路
４ａ ＦＡＸ機能制御回路
５ａ プリンタ機能制御回路
６ スキャナ部
７ 印刷部
１０１ ＬＣＤ
１０１ タッチパネル（ＴＰ）
１０３ ＣＰＵ
１０６〜１０８ ＶＲＡＭ
【産業上の利用分野】
本発明は、コピー機能、ファクシミリ（ＦＡＸ）機能、プリンタ機能等の複数の機能がスキャナやプリンタ等の共通のリソースを共有する複合デジタル複写機に好適な複合画像処理装置に関し、特に複合機能を並列に処理するオペレーションパネルに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、この種の複合画像処理装置では、ＬＣＤと透明なタッチパネル（ＴＰ）を重畳したオペレーションパネル（ＬＣＤ／ＴＰユニット）が用いられている。従来、このようなＬＣＤ／ＴＰユニットを備えた複合デジタル複写機では、システム制御部が各機能の選択時にその機能用の表示用データ（描画コマンド）と制御コマンドをＬＣＤ／ＴＰユニットに送出することによりＬＣＤに表示させると共に、コピー、ＦＡＸ、プリンタの各機能の切り替わりの際に表示すべき画面の情報を記憶、管理している。
【０００３】
例えばコピー機能の動作中にＦＡＸ機能に切り替わった場合には、システム制御部は動作中のコピー機能の表示画面データを記憶して表示を消去し、ＦＡＸ機能の表示画面データをＬＣＤ／ＴＰユニットに送出することによりＬＣＤに表示させる。次いで、ＦＡＸ機能の動作が終了するとＬＣＤ上の表示画面を消去して記憶中のコピー機能の表示画面データをＬＣＤ／ＴＰユニットに送出することによりＬＣＤの画面を切り換える。システム制御部はまた、表示制御以外にもスキャナや印刷部などの各機能に共通のリソースの割り当てを行う。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の複合デジタル複写機では、システム制御部が表示すべき画面の情報を全て記憶、管理し、また、表示制御以外にもスキャナや印刷部などの各機能に共通のリソースの割り当てを行っているので、システム制御部にとって大きな負荷となり、場合によっては複雑な画面の切り換えを処理することができないという問題点がある。
【０００６】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、複数の機能を制御するシステム制御部の負荷を軽減することができ、複雑な画面の切り換えも容易に行える複合画像処理装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
第１の手段は上記目的を達成するために、複数の機能が共通のリソースを共有するとともに複数の機能の操作パネル用画像の１つを１つの表示部に選択的に表示させる複合画像処理装置において、前記複数の機能の操作パネル用画像データの各々をそれぞれ記憶する前記機能の数と同数のVRAMと、全ての機能の全体的な制御を行うとともに、機能選択時に前記表示部に表示する機能の操作パネル用画像の１つを選択する表示画面選択コマンドと、前記表示部で表示するための操作パネル用画像データである描画コマンドを共に表示制御部に出力するシステム制御部と、前記システム制御部から出力された前記表示画面選択コマンドとは無関係な複数の機能の前記描画コマンドがどの機能のものかを判断して対応する機能のVRAMに格納すると共に、機能選択時に前記表示画面選択コマンドにより前記複数のVRAMに格納されている操作パネル用画像データの１つを選択して前記表示部に表示させる前記表示制御部とを備えたことを特徴とする。
【００１０】
【作用】
第１の手段では、機能の数と同数のＶＲＡＭが設けられ、それぞれのＶＲＡＭに複数の機能の操作パネル用画像データの各々がそれぞれ記憶され、システム制御部は、機能選択時に前記表示部に表示する機能の操作パネル用画像の１つを選択する表示画面選択コマンドと、前記表示部で表示するための操作パネル用画像データを作成するための描画コマンドを前記表示部に出力し、表示制御部は、出力された選択されている機能と無関係な機能の前記描画コマンドがどの機能のものかを判断して操作パネル用画像データを作成して前記判断された機能に対応するＶＲＡＭに格納すると共に、機能選択時に前記表示画面選択コマンドにより前記複数のＶＲＡＭに格納されている操作パネル用画像データの１つを選択して前記表示部に表示させる。これにより表示すべき画面の情報を全て記憶、管理する必要がなくなる。
【００１３】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。図１は本発明に係る複合画像処理装置の一実施例の要部であるＬＣＤ／タッチパネルユニットを示すブロック図、図２は図１のＬＣＤ／タッチパネルユニットを備えた複合デジタル複写機を示すブロック図、図３は図１のＬＣＤの表示制御を示す説明図、図４はＦＡＸ画面を表示する場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【００１４】
先ず、図２を参照して本実施例のＬＣＤ／タッチパネル（ＴＰ）ユニット１を備えた複合デジタル複写機を説明する。この複写機は概略的にＬＣＤ／ＴＰユニット１と、システム制御部２と、コピー機能回路３と、ＦＡＸ機能回路４と、プリンタ機能回路５と、原稿を読み取るスキャナ６と、画像を記録紙に記録する印刷部７とを有する。
【００１５】
コピー機能ではシステム制御部２の制御により、スキャナ６により読み取られた原稿画像がコピー機能回路３を介して印刷部７により記録紙に記録される。ＦＡＸ機能ではシステム制御部２の制御により、送信原稿画像がスキャナ６により読み取られてＦＡＸ機能回路４を介して相手先に送信され、また、受信画像がＦＡＸ機能回路４を介して印刷部７により記録紙に記録される。プリンタ機能ではシステム制御部２の制御により、パーソナルコンピュータなどの外部からの画像がプリンタ機能回路５を介して印刷部７により記録紙に記録される。
【００１６】
ＬＣＤ／ＴＰユニット１はこの３つの機能における表示と操作を行うために用いられ、また、システム制御部２は全ての機能の全体的な制御を行う。このようにしてスキャナ６と印刷部７を３つの機能の共通のリソースとして用いることができる。
【００１７】
次に、図１を参照してＬＣＤ／ＴＰユニット１について詳細に説明する。このユニット１は表示用のＬＣＤ１０１と操作入力用の透明タッチパネル（ＴＰ）１０２を有し、ＴＰ１０２はＬＣＤ１０１上に重畳されてＬＣＤ１０１により各種メッセージとキーが表示され、キー領域をタッチすることによりそのキーの操作が行われるとキーコードがシステム制御部２に出力される。ＣＰＵ１０３は予めＲＯＭ１０４に記憶されたプログラムに基づいて、また、ワークＲＡＭ１０５のワークエリアを用いてこのＬＣＤ／ＴＰユニット１の制御を行う。
【００１８】
このユニット１にはコピー機能用、ＦＡＸ機能用、プリンタ機能用の各表示データを保存するＶ（ビデオ）ＲＡＭ１０６、１０７、１０８が設けられ、このＶＲＡＭ１０６〜１０８に記憶された表示データの１つがＣＰＵ１０３の制御に基づいてアービタ１０９により選択され、ＬＣＤコントローラ（ＬＣＤＣ）１１０の制御によりＬＣＤ１０１の画面に表示される。ＴＰ１０２の入力はＴＰコントローラ（ＴＰＣ）１１１により解釈される。
【００１９】
図２に示すシステム制御部２に対してはシリアルインタフェース（Ｉ／Ｆ）１１２を介して接続され、また、パーソナルコンピュータなどの外部装置に対してはＳＣＳＩコントローラ（ＳＣＳＩＣ）１１３及びＳＣＳＩインタフェース（ＳＣＳＩＩ／Ｆ）１１４を介して接続される。システム制御部２からは描画コマンドがシリアルＩ／Ｆ１１２を介して入力するとどの機能のものかをＣＰＵ１０３が判断してＶＲＡＭ１０６〜１０８の１つに選択的に格納する。
【００２０】
この動作を図３を参照して説明する。システム制御部２は機能選択時にその表示画面選択コマンドを出力し、また、表示画面選択コマンドとは無関係な機能の描画コマンドを出力する。ＣＰＵ１０３は描画コマンドがどの機能のものかを判断してＶＲＡＭ１０６〜１０８の１つに選択的に格納すると共に、表示画面選択コマンドに応じてアービタ１０９がＶＲＡＭ１０６〜１０８に保存されている各描画コマンドの１つを選択してＬＣＤ１０１に表示させるように制御する。
【００２１】
図４はＦＡＸ画面の表示をスタートする場合のシステム制御部２の処理を示している。先ず、ユニット１に対してＦＡＸ用描画コマンドを送ることによりＦＡＸ用ＶＲＡＭ１０７を書き換える（ステップＳ１）。次いで、ＬＣＤ１０１の現在の表示画面がＦＡＸ用画面か否かを判別し（ステップＳ２）、ＹＥＳの場合にはそのままこの処理を終了し、他方、ＮＯの場合にＦＡＸ用画面の選択コマンドを送る（ステップＳ３）。
【００２２】
前述のように複数の機能の各操作パネル用画像データは各ＶＲＡＭ１０６〜１０８に保存されているので、システム制御部２が表示すべき画面の情報を全て記憶、管理する必要がなくなり、システム制御部２の負荷を軽減することができる。
【００２３】
次に、図５及び図６を参照して第２の実施例を説明する。図５は図１に示すようなコピー機能用、ＦＡＸ機能用、プリンタ機能用の各表示データを保存するＶＲＡＭ１０６〜１０８を持たず、１つのＶＲＡＭのみを有するＬＣＤ／ＴＰユニット１ａが用いられている。その代わりにコピー機能回路３を制御するコピー機能制御部３ａと、ＦＡＸ機能回路４を制御するＦＡＸ機能制御部４ａと、プリンタ機能回路５を制御するプリンタ機能制御部５ａが追加されている。
【００２４】
このコピー機能制御部３ａと、ＦＡＸ機能制御部４ａとプリンタ機能制御部５ａは独立して動作し、ＬＣＤ／ＴＰユニット１ａに対して各機能の描画コマンドを独立して出力する。また、この機能制御部３ａ、４ａ、５ａとシステム制御部２は、シリアルＩ／Ｆを介して接続されてリソース６、７を共有するための調停を行う。システム制御部２はまた、ＬＣＤ／ＴＰユニット１ａに対しては表示画面選択コマンドのみを送り、各機能用の描画コマンドは送らない。
【００２５】
図６はＦＡＸ画面の表示をスタートする場合の処理を示し、先ず、ＬＣＤ１０１の現在の表示画面がＦＡＸ用画面か否かを判別し（ステップＳ１１）、ＮＯの場合には表示中の機能の制御部（３ａまたは５ａ）が現在の画面データを保存する（ステップＳ１２）。次いでＦＡＸ機能制御部４ａがＬＣＤ１０１の現在の表示画面を消去し（ステップＳ１３）、次いで自己に記憶されている前の画面データを取り出し（ステップＳ１４）、ユニット１ａ側のＶＲＡＭに描画する（ステップＳ１５）。また、ステップＳ１１においてＬＣＤ１０１の現在の表示画面がＦＡＸ用画面の場合には次のＦＡＸ用画面をユニット１ａ側のＶＲＡＭに描画する（ステップＳ１５）。
【００２６】
したがって、この第２の実施例においても同様に、ＬＣＤ／ＴＰユニット１ａが１つのＶＲＡＭのみを有するものの、コピー機能制御部３ａと、ＦＡＸ機能制御部４ａとプリンタ機能制御部５ａが調停してＬＣＤ／ＴＰユニット１ａ側の１つのＶＲＡＭを描画するので、システム制御部２の負担を軽減することができる。
【００２７】
また、コピー機能制御部３ａと、ＦＡＸ機能制御部４ａとプリンタ機能制御部５ａが独立しているので、この３つの機能の２つを有する複合装置ではＬＣＤ／ＴＰユニット１ａとシステム制御部２および機能制御部３ａ、４ａ、５ａを変更することなく、設計、開発することができ、したがって、効率化、プログラムのバグなどの信頼性を向上することができる。
【００２８】
更に、システム制御部２が表示画面選択コマンドのみを送り、各機能制御部３ａ、４ａ、５ａが描画コマンドを送るので、各機能制御部３ａ、４ａ、５ａはＬＣＤ／ＴＰユニット１ａ側の画面切り換えを意識することなく描画コマンドを送ることができ、また、ＬＣＤ／ＴＰユニット１ａ側ではタッチパネル１０２のキー入力通知を表示中の機能制御部３ａ、４ａ、５ａのみに送ることにより、機能制御部３ａ、４ａ、５ａ側でキー入力通知を有効、無効にする判断をしなくてもよくなり、したがって、各機能制御部３ａ、４ａ、５ａのプログラムを簡素化することができる。
【００２９】
【発明の効果】
以上説明したように請求項１記載の発明によれば、複数の機能を制御するシステム制御部の負荷を軽減することができ、複雑な画面の切り換えも容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る複合画像処理装置の一実施例の要部であるＬＣＤ／タッチパネルユニットを示すブロック図である。
【図２】図１のＬＣＤ／タッチパネルユニットを備えた複合デジタル複写機を示すブロック図である。
【図３】図１のＬＣＤの表示制御を示す説明図である。
【図４】ＦＡＸ画面を表示する場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【図５】第２の実施例の複合デジタル複写機を示すブロック図である。
【図６】第２の実施例においてＦＡＸ画面を表示する場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
１ ＬＣＤ／タッチパネル（ＴＰ）ユニット
２ システム制御部
３ コピー機能回路
４ ＦＡＸ機能回路
５ プリンタ機能回路
３ａ コピー機能制御回路
４ａ ＦＡＸ機能制御回路
５ａ プリンタ機能制御回路
６ スキャナ部
７ 印刷部
１０１ ＬＣＤ
１０１ タッチパネル（ＴＰ）
１０３ ＣＰＵ
１０６〜１０８ ＶＲＡＭ
Claims (1)
- 複数の機能が共通のリソースを共有するとともに複数の機能の操作パネル用画像の１つを１つの表示部に選択的に表示させる複合画像処理装置において、
前記複数の機能の操作パネル用画像データの各々をそれぞれ記憶する前記機能の数と同数のVRAMと、
全ての機能の全体的な制御を行うとともに、機能選択時に前記表示部に表示する機能の操作パネル用画像の１つを選択する表示画面選択コマンドと、前記表示部で表示するための操作パネル用画像データである描画コマンドを共に表示制御部に出力するシステム制御部と、
前記システム制御部から出力された前記表示画面選択コマンドとは無関係な複数の機能の前記描画コマンドがどの機能のものかを判断して対応する機能のVRAMに格納すると共に、機能選択時に前記表示画面選択コマンドにより前記複数のVRAMに格納されている操作パネル用画像データの１つを選択して前記表示部に表示させる前記表示制御部と、
を備えたことを特徴とする複合画像処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10554094A JP3607316B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 複合画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10554094A JP3607316B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 複合画像処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07312669A JPH07312669A (ja) | 1995-11-28 |
| JP3607316B2 true JP3607316B2 (ja) | 2005-01-05 |
Family
ID=14410428
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10554094A Expired - Fee Related JP3607316B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 複合画像処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3607316B2 (ja) |
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1994
- 1994-05-19 JP JP10554094A patent/JP3607316B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07312669A (ja) | 1995-11-28 |
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