JP3607051B2 - 廃プラスチックの固形燃料化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃プラスチックの固形燃料化装置に関するものであり、詳しくは燃焼時に腐食性ガスや有毒ガス発生の原因となる塩素を除去した固形燃料を得るための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、資源の有効利用の面から都市ゴミや産業廃棄物として廃棄される廃プラスチックを固形燃料として利用することが行なわれている。この種の固形燃料化装置であつて、燃焼時に腐食性ガスや有毒ガス発生の原因となる塩素を除去すべく、廃プラスチックから脱塩素化を行なうことも提案されている。これは、雑多な廃プラスチックに含まれるポリ塩化ビニール等から塩化水素ガスを放出させるものであり、塩化水素ガスを放出させた後のポリ塩化ビニール等を溶融状態の廃プラスチックに混合させる場合と、廃プラスチックから分離させる場合とがある。この内、塩化水素ガスを放出させた後のポリ塩化ビニール等を溶融した廃プラスチックに混合させるものは、廃プラスチックの固形燃料化装置の構造が簡素になる利点があるため、安価な固形燃料を得る上で望ましい。
【0003】
この種の塩化水素ガスを放出させた後のポリ塩化ビニール等を溶融状態の廃プラスチックに混合させる固形燃料化装置としては、例えば特開平8−60168号公報に記載されるものが知られている。これは、予熱反応機と成形機とを備え、予熱反応機は、投入口から溶融混合室内へ投入された廃プラスチックを溶融・混合並びに脱塩素処理して排出口から排出し、成形機は、廃棄物投入口から投入された可燃性廃棄物(廃プラスチック以外の乾燥処理された可燃性廃棄物)を、予熱反応機の排出口から成形室内へ押し込まれた溶融廃プラスチックと攪拌・混合しながら加圧してダイスから押し出す。
【0004】
しかしながら、このような従来の廃プラスチックの固形燃料化装置にあつては、次の技術的課題を有している。
(1)予熱反応機において、塩化水素ガスが水蒸気と混合した状態で放出されるため、処理すべきガスが大量となる。これにより、塩化水素ガスの処理装置を含む固形燃料化装置が大形化するのみならず、固形燃料化の作業能率が悪い。
(2)脱塩素を行なう必要がない廃プラスチックの場合であつても同一の予熱反応機をそのまま使用することになるため、固形燃料化の作業能率が悪いのみならず、多大のエネルギーを浪費することにもなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、次の通りである。
請求項1の発明は、所定の大きさに破砕された状態で供給口2aから供給される廃プラスチックPを、樹脂温度が100〜170℃の範囲となるように昇温させて、水蒸気をベント孔2cから外部に放出させると共に、軟化した廃プラスチックPを排出口2bから排出させる押出機からなる減容化装置2と、減容化装置2によつて軟化させた状態で供給口3aから供給される廃プラスチックPを、樹脂温度が250〜400℃の範囲となるように昇温させて、廃プラスチックPに含まれるポリ塩化ビニールを熱分解させて生じた塩化水素ガスをベント孔3cから外部に放出させると共に、溶融した廃プラスチックPを排出口3bから排出させる押出機からなる脱塩素装置3と、脱塩素装置3のベント孔3cから放出される塩化水素ガスを中和させる塩化水素処理装置5とを備え、前記減容化装置2及び脱塩素装置3の少なくとも一方が2軸押出機によつて構成されていることを特徴とする廃プラスチックの固形燃料化装置である。
【0006】
請求項2は、脱塩素装置3の排出口3bに接続される造粒兼冷却・脱水装置4が備えられ、脱塩素装置3の排出口3bから排出される廃プラスチックPが切断されると共に水冷・脱水されることを特徴とする請求項1の廃プラスチックの固形燃料化装置である。
請求項3は、供給口2aから供給される廃プラスチックPを、樹脂温度が軟化・減容化する範囲となるように昇温させて、水蒸気をベント孔2cから外部に放出させると共に、軟化した廃プラスチックPを排出口2bから排出させる押出機からなる減容化装置2と、
減容化装置2によつて軟化させた状態で供給口3aから供給される廃プラスチックPを、樹脂温度が250〜400℃の範囲の塩化水素ガスを生成する温度となるように昇温させて、廃プラスチックPを熱分解させて生じた塩化水素ガスをベント孔3cから外部に放出させると共に、溶融した廃プラスチックPを排出口3bから排出させる押出機からなる脱塩素装置3とを備えることを特徴とする廃プラスチックの固形燃料化装置である。
請求項4は、廃プラスチックPが、非破砕状態の廃プラスチックPをコンベヤー10に乗せて破砕機11に供給して破砕し、所定の大きさに破砕されている破砕済みの廃プラスチックPを得、この破砕済みの廃プラスチックPを磁選機12に通して鉄分を除去した後に選別機13に掛け、プラスチック以外の成分を可及的に除去して得られると共に、この廃プラスチックPが、コンベヤー14に乗せて貯留ホッパー15に貯留されていることを特徴とする請求項3の廃プラスチックの固形燃料化装置である。
請求項5は、廃プラスチックPを計量し、減容化装置2に連続的に供給する計量機1を備えることを特徴とする請求項3又は4の廃プラスチックの固形燃料化装置である。
請求項6は、減容化装置2及び脱塩素装置3の少なくとも一方が2軸押出機によつて構成されていることを特徴とする請求項3,4又は5の廃プラスチックの固形燃料化装置である。
請求項7は、脱塩素装置3の排出口3bに造粒兼冷却・脱水装置4が備えられ、脱塩素装置3の排出口3bから排出される廃プラスチックPが切断されると共に水冷・脱水されることを特徴とする請求項3,4,5又は6の廃プラスチックの固形燃料化装置である。
請求項8は、減容化装置2の排出口2bと脱塩素装置3の供給口3aとの間が、供給路としての配管23によつて接続されていることを特徴とする請求項3,4,5,6又は7の廃プラスチックの固形燃料化装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る廃プラスチックの固形燃料化装置の1実施の形態を示す。固形燃料化装置は、計量機1、減容化装置2、脱塩素装置3、造粒兼冷却・脱水装置4及び塩化水素処理装置5を主構成要素とする。
【0008】
計量機1は、種々雑多な複合プラスチックからなる廃プラスチックPを計量し、その適量を減容化装置2に連続的に供給する機能を有し、例えばスクリュフィーダによつて構成される。減容化装置2は、2本のスクリュをバレル内に回転自在に備える2軸押出機によつて構成され、バレルの一端上部に供給口2aを有し、他端下部(又は側部)に排出口2bを有すると共に、加熱装置としてのヒータ6をバレルの周囲に備えている。排出口2bのダイ形状は、任意の形状を与え得るが、棒状の成形品が得られるものでよい。
【0009】
減容化装置2は、廃プラスチックPを減容化させると共に水分を除去する機能を有し、ガス分を放出させる脱気孔2cを有するベント式押出機となつている。しかして、減容化装置2は、2本のスクリュによる混練作用及びヒータ6による加熱により、廃プラスチックPの樹脂温度が100〜170℃の範囲となるように昇温させることができればよい。なお、減容化装置2に2本のスクリュを備えさせる理由は、1本のスクリュを用いた1軸押出機では、フィルム状の廃プラスチックが噛み込まれ難く、減容化され難いためである。廃プラスチックPは、減容化装置2内においてこの所定温度(100〜170℃)に1〜10分程度維持し、水分の十分な蒸発を図ることが望まれる。
【0010】
脱塩素装置3は、2本のスクリュをバレル内に回転自在に備える2軸押出機によつて構成され、バレルの一端上部に供給口3aを有し、他端側部に排出口3bを有すると共に、加熱装置としてのヒータ7をバレルの周囲に備えている。脱塩素装置3は、減容化装置2の排出口2bから減容化されて排出される廃プラスチックPをそのままの状態で供給口3aから受け入れて、更に溶融・混練させると共に攪拌させて塩化水素ガスを放出させる機能を有し、ガス分を放出させる脱気孔3cを有するベント式押出機となつている。脱塩素装置3に2本のスクリュを備えさせる理由は、1本のスクリュを用いた1軸押出機では、十分な攪拌・混練が確保され難いためである。
【0011】
減容化装置2の排出口2bから排出される廃プラスチックPは、スクリュによる押し出し圧力を受けているので、減容化装置2の排出口2bと脱塩素装置3の供給口3aとの間の供給路23を単なる配管によつて形成し、廃プラスチックPをそのままの状態で脱塩素装置3に供給することができる。減容化装置2の排出口2bから排出される廃プラスチックPを、脱塩素装置3の供給口3aに自然落下させてもよい。なお、脱塩素装置3の排出口3bのダイ形状は、任意の形状を与え得るが、後述するように排出口3bに備えるカッタにより燃料として扱い易いペレット状とした成形品を得るようにする。
【0012】
脱塩素装置3は、廃プラスチックPの樹脂温度が250〜400℃の範囲となるように昇温させ、廃プラスチックPに混入しているポリ塩化ビニールやポリ塩化ビニリデンを熱分解させ、塩化水素ガスとして回収する。脱塩素装置3内の廃プラスチックPは、この所定温度に3〜15分程度維持し、熱分解を促すことが望まれる。但し、廃プラスチックPの温度を上昇させ過ぎると、プラスチック分が炭化したり、揮発減量が増加したりするので、好ましくない。
【0013】
塩化水素処理装置5は、脱塩素装置3の脱気孔3cから流出し、排気ポンプ18によつて送気される塩化水素ガスを冷却して塩酸とした後に、水酸化ナトリウム等のアルカリと反応させて中和させるもので構成できる。また、造粒兼冷却・脱水装置4は、脱塩素装置3の排出口3bから排出される溶融状態の廃プラスチックPをカッタによつて所定長さに切断すると共に水中で冷却し、その後に脱水する機能を有する。かくして得られる所定の大きさの廃プラスチックPは、コンベヤー8に乗せて容器9に投入し、必要に応じて梱包し、固形燃料とされる。
【0014】
次に作用について説明する。
先ず、計量機1に供給される廃プラスチックPについて説明する。この廃プラスチックPは、図2に示すように都市ゴミや産業廃棄物として廃棄されて非破砕状態の廃プラスチックPをコンベヤー10に乗せて破砕機11に供給して破砕し、減容化装置2に投入可能な所定の大きさの破砕済みの廃プラスチックPを得る。この破砕済みの廃プラスチックPは、磁選機12に通して鉄分を除去した後に選別機13に掛け、プラスチック以外の成分(鉄以外の金属、ガラス、土砂等)を可及的に除去し、廃プラスチックPを得る。廃プラスチックPは、コンベヤー14に乗せて貯留ホッパー15に貯留させておく。
【0015】
このようにして得られた廃プラスチックPは、必要量をコンベヤー16に乗せて計量機1に導き、計量機1によつて計量しながら減容化装置2の供給口2aに連続的に供給する。減容化装置2では、廃プラスチックPが同方向又は異方向に回転駆動される2本のスクリュに噛み込まれて混練され、ヒータ6による加熱をも受けながら次第に温度が上昇する。減容化装置2では、廃プラスチックPに含まれる水分が蒸発する温度、具体的には樹脂温度が100〜170℃の範囲になるように昇温させる。これにより、廃プラスチックPに含まれる水分、その他の揮発成分が気化し、ベント孔2cから外部に放出されると共に、軟化しながら容積が減少した廃プラスチックPが先端の排出口2bから押し出される。この減容化した状態の廃プラスチックPは、カッターによつて切断することなく、脱塩素装置3の供給口3aに連続的に供給される。このように、減容化装置2内の廃プラスチックPは、単に物理的形状や密度が変化するだけで、プラスチックの成分そのものに変化はない。
【0016】
脱塩素装置3では、軟化した状態の廃プラスチックPが同方向又は異方向に回転駆動される2本のスクリュに噛み込まれて攪拌を受け、ヒータ7による加熱をも受けながら更に温度が上昇する。脱塩素装置3では、廃プラスチックPに混在する塩素を含むポリ塩化ビニール等が熱分解する温度、具体的には樹脂温度が250〜400℃の範囲になるようにし、塩化水素ガスを生成させると同時に、十分な攪拌を与え、塩化水素ガス、残余の水蒸気、ジメチルテレフタレート及びテレフタール酸等に対して脱気作用を与える。この塩化水素ガス等は、排気ポンプ18によつて引かれてベント孔3cから流出し、図外のフィルターを通つて不純物が除去された後、塩化水素処理装置5に流入する。塩化水素処理装置5に流入した塩化水素ガスは、水に溶かして塩酸とした後に、水酸化ナトリウム等のアルカリと反応させて中和させる。一方、塩素分が除去された廃プラスチックPは、高温になつて十分に溶融し、かさ密度が更に大きくなつた状態で脱塩素装置3の排出口3bから連続的に固形燃料として排出される。
【0017】
脱塩素装置3の排出口3bから連続的に排出される廃プラスチックPは、造粒兼冷却・脱水装置4に導かれ、カッターによつて所定長さに切断されると共に、水中で冷却・固化された後に脱水される。造粒兼冷却・脱水装置4で脱水された後の廃プラスチックPは、固形燃料として使用に供される。この廃プラスチックPは、必要に応じてコンベヤー8に乗せて容器9に搬送する。このようにして減容化装置2及び脱塩素装置3を順次に通過させ、2段階に十分な溶融を受けた後に得られる廃プラスチックPからなる固形燃料は、その後に形状が壊れ難く、輸送及び取扱いに便宜である。
【0018】
このようにして製造された廃プラスチックの固形燃料は、廃プラスチックのみからなり、予め脱塩素が施された固形燃料が得られるので、クリーン燃料として広い用途が得られると共に、ボイラー等での燃焼時に腐食性ガス、有毒ガス発生の原因となることが防止される。これにより、熱回収時にボイラのスーパーヒータによる過熱蒸気の温度を高く設定(500℃)できるようになり、熱交換効率を高くできると共に、発電への利用に際して発電効率が高くなり、経済性に優れる。
【0019】
ところで、上記1実施の形態にあつては、減容化装置2及び脱塩素装置3の両者を2軸押出機によつて構成したが、フィルム状の廃プラスチックの噛み込みを促し、廃プラスチックPに十分な溶融を受けさせた固形燃料が得られればよく、一方を2軸押出機によつて構成し、他方を1本のスクリュを備える1軸押出機によつて構成することもできる。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明によつて理解されるように、本発明に係る廃プラスチックの固形燃料化装置によれば、下記の効果を奏することができる。
請求項1に係る発明によれば、減容化装置及び脱塩素装置の両者が備えられ、減容化装置において予め水蒸気が良好に除去されると共に軟化・減容化した状態の廃プラスチックが脱塩素装置に供給され、脱塩素装置において廃プラスチックに含まれるポリ塩化ビニールが熱分解されて塩化水素ガスを生じ、この塩化水素ガスをベント孔から外部に放出させる。このように、水蒸気及び塩化水素ガスを選択的に分別除去するので、小形の塩化水素処理装置によつて塩化水素ガスを能率的に除去することができる。加えて、脱塩素を行なう必要のない廃プラスチックの場合には、脱塩素装置への供給を省略して、減容化装置から排出される減容化した廃プラスチックをそのまま固形燃料とすることができるので、廃プラスチックの固形燃料を高能率で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態に係る廃プラスチックの固形燃料化装置を示す図。
【図2】同じく廃プラスチックの処理工程を示す図。
【符号の説明】
1:計量機、2:減容化装置、2a:供給口、2b:排出口、2c:ベント孔、3:脱塩素装置、3a:供給口、3b:排出口、3c:ベント孔、4:造粒兼冷却・脱水装置、5:塩化水素処理装置、6,7:ヒータ(加熱装置)、8:コンベヤー、9:容器、10:コンベヤー、11:破砕機、12:磁選機、13:選別機、14:コンベヤー、15:貯留ホッパー、16:コンベヤー、18:排気ポンプ、23:供給路、P:廃プラスチック。

Claims (8)

  1. 所定の大きさに破砕された状態で供給口(2a)から供給される廃プラスチック(P)を、樹脂温度が100〜170℃の範囲となるように昇温させて、水蒸気をベント孔(2c)から外部に放出させると共に、軟化した廃プラスチック(P)を排出口(2b)から排出させる押出機からなる減容化装置(2)と、
    減容化装置(2)によつて軟化させた状態で供給口(3a)から供給される廃プラスチック(P)を、樹脂温度が250〜400℃の範囲となるように昇温させて、廃プラスチック(P)に含まれるポリ塩化ビニールを熱分解させて生じた塩化水素ガスをベント孔(3c)から外部に放出させると共に、溶融した廃プラスチック(P)を排出口(3b)から排出させる押出機からなる脱塩素装置(3)と、
    脱塩素装置(3)のベント孔(3c)から放出される塩化水素ガスを中和させる塩化水素処理装置(5)とを備え、
    前記減容化装置(2)及び脱塩素装置(3)の少なくとも一方が2軸押出機によつて構成されていることを特徴とする廃プラスチックの固形燃料化装置。
  2. 脱塩素装置(3)の排出口(3b)に接続される造粒兼冷却・脱水装置(4)が備えられ、脱塩素装置(3)の排出口(3b)から排出される廃プラスチック(P)が切断されると共に水冷・脱水されることを特徴とする請求項1の廃プラスチックの固形燃料化装置。
  3. 供給口(2a)から供給される廃プラスチック(P)を、樹脂温度が軟化・減容化する範囲となるように昇温させて、水蒸気をベント孔(2c)から外部に放出させると共に、軟化した廃プラスチック(P)を排出口(2b)から排出させる押出機からなる減容化装置(2)と、
    減容化装置(2)によつて軟化させた状態で供給口(3a)から供給される廃プラスチック(P)を、樹脂温度が250〜400℃の範囲の塩化水素ガスを生成する温度となるように昇温させて、廃プラスチック(P)を熱分解させて生じた塩化水素ガスをベント孔(3c)から外部に放出させると共に、溶融した廃プラスチック(P)を排出口(3b)から排出させる押出機からなる脱塩素装置(3)とを備えることを特徴とする廃プラスチックの固形燃料化装置。
  4. 廃プラスチック(P)が、非破砕状態の廃プラスチック(P)をコンベヤー(10)に乗せて破砕機(11)に供給して破砕し、所定の大きさに破砕されている破砕済みの廃プラスチック(P)を得、この破砕済みの廃プラスチック(P)を磁選機(12)に通して鉄分を除去した後に選別機(13)に掛け、プラスチック以外の成分を可及的に除去して得られると共に、この廃プラスチック(P)が、コンベヤー(14)に乗せて貯留ホッパー(15)に貯留されていることを特徴とする請求項3の廃プラスチックの固形燃料化装置。
  5. 廃プラスチック(P)を計量し、減容化装置(2)に連続的に供給する計量機(1)を備えることを特徴とする請求項3又は4の廃プラスチックの固形燃料化装置。
  6. 減容化装置(2)及び脱塩素装置(3)の少なくとも一方が2軸押出機によつて構成されていることを特徴とする請求項3,4又は5の廃プラスチックの固形燃料化装置。
  7. 脱塩素装置(3)の排出口(3b)に造粒兼冷却・脱水装置(4)が備えられ、脱塩素装置(3)の排出口(3b)から排出される廃プラスチック(P)が切断されると共に水冷・脱水されることを特徴とする請求項3,4,5又は6の廃プラスチックの固形燃料化装置。
  8. 減容化装置(2)の排出口(2b)と脱塩素装置(3)の供給口(3a)との間が、供給路としての配管(23)によつて接続されていることを特徴とする請求項3,4,5,6又は7の廃プラスチックの固形燃料化装置。
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