JP3717775B2 - 廃棄プラスチックの脱塩素処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄プラスチックの脱塩素処理装置、詳しくは廃棄プラスチックの燃焼時に腐食性ガスや有毒性ガスの発生原因となる塩素を除去するための脱塩素処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
現在、わが国では年間1500万トン以上のプラスチックが生産され、そのうちの約950万トンが毎年廃棄プラスチックとして排出されている。これらの廃棄プラスチックは、従来、埋め立て又は焼却することにより処理していたが、最終処分場の確保困難、環境保護及び資源の有効利用の観点から、近年はケミカルリサイクルとしてのモノマー化、低分子量・低沸点の油への還元、つまり油化、サーマルリサイクルとしての燃焼による熱又は電気などのエネルギー回収、高炉への原料としての利用、セメントキルンへの原燃料としての利用などが注目されるようになつている。
【0003】
しかし、廃棄プラスチック中にポリ塩化ビニル(PVC)やポリ塩化ビニリデン(PVDC)などの塩素系ポリマーが含まれていると、燃焼の際に塩化水素などの腐食性のガスが発生するため、燃焼炉の腐食や熱・電気エネルギーの回収率低下などの問題が発生し、更に、ダイオキシンなどが発生するという問題があつた。
【0004】
これらの問題の原因となる塩素を廃棄プラスチックから除去し、有用な固形燃料を製造するための装置が提案されている。例えば、特許第2648412号公報に記載されるものは、次のa)〜f)の構成からなることを特徴とする混合プラスチック廃棄物の処理装置である。
【0005】
a)混合プラスチック廃棄物を粉砕してなる試料を段階的に最高到達温度まで加熱するための、温度が相互に異なる複数の領域を有する、昇温熱分解を行なう外部加熱を有する熱分解反応装置
b)前記熱分解反応装置内に設置された反応筒に試料を供給するためのホッパ
c)前記熱分解反応装置の反応筒内において試料を移動せしめる異方向回転式二軸スクリュ
d)前記熱分解反応装置の反応筒出口側に加熱溶融した生成物を均一に混合する空間部分の反応室と流出圧力を調整する調整バルブ
e)前記熱分解反応装置の反応筒出口の調整バルブから流出するガス生成物と融解固体物とを分離するための分離機
f)ガス生成物から塩化水素(HCL)を回収するための回収器よりなる。
【0006】
また、特開平9−310077号に記載されるものも知られている。これは、塩化ビニールを含むプラスチック廃棄物に対し、250℃〜300℃の加熱による一定時間の脱塩化水素化処理を行なう第一段階処理と、300℃〜370℃の加熱による一定時間の脱可塑剤処理を、連続又はバッチ処理として行なう第二段階処理とを施すことを特徴とする塩化ビニールを含むプラスチック廃棄物の処理方法であり、第一段階処理と第二段階処理を二軸噛み合い型スクリュによる装置で行なうものである。
【0007】
更に、特開平11−50072号に記載されるものも知られている。これは、水蒸気を放出させると共に軟化した廃棄プラスチックを排出させる押出機からなる減容化装置と、塩化水素を放出させると共に溶融した廃棄プラスチックを排出させる押出機からなる脱塩素装置とを2段に備える。
【0008】
しかしながら、このような従来の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置にあつては、次のような技術的課題を有している。
すなわち、スクリュが、順フライトスクリュからなる輸送スクリュからなり、廃棄プラスチックを搬送する機能は有しているが、混合・混練する機能を積極的に有するミキシングピース(混合・混練スクリュ)を示唆せず、脱揮面に対して新しい表面を曝す表面更新機能や、溶融廃棄プラスチックを薄膜状にして脱揮を促進する機能が良好に得られない。このため、溶融廃棄プラスチック中の塩素化合物を十分に除去することができないという技術的課題を有している。プラスチックは、熱伝導率の小さい高粘性流体であり、スクリュが廃棄プラスチックを混合・混練する機能を積極的に有しない場合は、廃棄プラスチックにせん断作用を与えてせん断発熱を効果的に与えることができず、エネルギー効率が悪く、かつ、廃棄プラスチックに対して均一な脱塩素を行い得ない。
【0009】
特に、減容化装置と脱塩素装置とを2段に備えるものにおいて、塩化水素を放出させる機能を担う脱塩素装置のスクリュが廃棄プラスチックを混合・混練する機能を積極的に有しない場合、上記の問題に加えて、脱塩素装置が減容化装置に比して長尺化し、収容容積を多大に要することになる。しかし、順フライトスクリュからなる輸送スクリュが、供給口に対応するスクリュの基端部と排出口に対応するスクリュの先端部とに形成されていない場合には、廃棄プラスチックの送り込み及び排出が円滑になされず、安定的な運転が行なえない。
【0010】
減容化装置と脱塩素装置とを2段に備えず、スクリュによつて原料となる廃棄プラスチックを投入から溶融までの間で、水蒸気の放出と塩素化合物の放出とが区別されない場合には、ベントを多数設けたとしても、水蒸気と塩素分とが混在して放出されるため、後処理が多量になるのみならず困難でもある。また、廃棄プラスチックの熱分解により発生する塩素化合物を系外に排出するベントが、脱塩素装置のスクリュの先端部に設けられ、スクリュの中間部上方、特に、混合・混練スクリュの上方に位置させて設けられていない場合には、スクリュの表面更新機能によつて溶融廃棄プラスチックの表面に出てきた塩素化合物を即時に脱揮除去することができず、廃棄プラスチック中に混在する無機フィラーの金属などと反応して高沸点化合物を生成してしまうため、塩素化合物が除去不可能となり、廃棄プラスチック中に残留するという技術的課題がある。
【0011】
脱塩素装置内の最高到達温度が330℃以下の場合には、廃棄プラスチック中の塩素系ポリマーを十分に熱分解させることができず、一方、390℃以上の場合には、廃棄プラスチックの揮発減量が大きくなるため好ましくなく、加えて余分なエネルギーも必要になる。
【0012】
更に、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間が3分以下の場合には、廃棄プラスチック中の塩素系ポリマーを十分に熱分解させることができず、30分以上の場合には、熱分解によつて発生する塩素化合物の発生量が飽和するため、余分なエネルギーを必要とし、同時に廃棄プラスチックの揮発減量も大きくなる。
【0013】
また、減容化装置に逆ネジスクリュを備えない場合には、廃棄プラスチックの戻し機能が得られないため、減容化装置内での廃棄プラスチックに十分な圧力を与えることができず、廃棄プラスチックを速やかに可塑化・溶融することができない。従つて、処理装置が巨大化し、更にエネルギー効率が著しく低下する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、次の通りである。
請求項1の発明は、供給口1aから供給させる塩素系ポリマ−を含む廃棄プラスチックを、スクリュ4によつて混練し、昇温させて減容化かつ可塑化させ、水蒸気をベント1bから外部に放出させると共に、可塑化した廃棄プラスチックを排出口1eから排出させる減容化・可塑化・昇温装置1と、
減容化・可塑化・昇温装置1から排出される廃棄プラスチックを供給口2aから供給させ、廃棄プラスチックをスクリュ9,90によつて混練させ、更に昇温させ、熱分解されて生じた塩素化合物をベント2b、20b1,20b2から排出させると共に、溶融廃棄プラスチックを排出口2eから排出させる脱塩素装置2,20とを有する廃棄プラスチックの脱塩素処理装置において、
脱塩素装置2,20のスクリュ9,90が、順フライトスクリュからなる輸送スクリュ9a,9b、90a,90b,90cと、混合・混練スクリュ9d,90d,90eとを、中心軸線方向に有し、かつ、輸送スクリュ9a,9b,90a,90bが、脱塩素装置2,20の供給口2aに対応するスクリュ9,90の基端部と排出口2eに対応するスクリュ9,90の先端部とに形成され、基端部の輸送スクリュ94,90aと先端部の輸送スクリュ9b,90bとの間に、混合・混練スクリュ9d、90d,90eが形成されていると共に、
脱塩素装置2,20のベント2b、20b1,20b2が、スクリュ9の中心軸線方向の中間部、かつ、混合・混練スクリュ9d、90d,90eの上方に設けられ、ベント2b、20b1,20b2の中心軸線方向の長さL5、L9+L10が、混合・混練スクリュ9d、90d,90eの中心軸線方向の長さL4,L7,L8の70%以上を占め、かつ、混合・混練スクリュ9d、90d,90eが、スクリュ9,90の全長L3,L6の50%以上に形成されていることを特徴とする廃棄プラスチックの脱塩素処理装置である。
請求項2の発明は、脱塩素装置2,20のベント2b、20b1,20b2の高さHが、スクリュ9,90の直径Dの100%以上であることを特徴とする請求項1の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図6は、本発明に係る廃棄プラスチックの脱塩素処理装置の1実施の形態を示し、廃棄プラスチックの脱塩素処理装置は、図5に示すように減容化・可塑化・昇温装置1と脱塩素装置2とを2段に備えている。この廃棄プラスチックの脱塩素処理装置の概要について説明する。塩素系ポリマ−を含む廃棄プラスチックPは、所定の大きさに破砕された状態で計量機3に供給され、計量機3において計量されながら、減容化・可塑化・昇温装置1のシリンダ1c内にポッパ等の供給口1aから投入される。減容化・可塑化・昇温装置1のシリンダ1c内には、図1,図2に示す2軸のスクリュ4が回転自在に内挿され、このスクリュ4が回転駆動源5によつて回転されるので、廃棄プラスチックPが加熱装置であるヒータ1dによる加熱を受けながら昇温・軟化し、可塑化されながら排出口1eに向けて搬送される。
【0016】
減容化・可塑化・昇温装置1のシリンダ1c内を移動する廃棄プラスチックPは、水蒸気などが蒸発し、ベント1bから外部に排気される一方、シリンダ1c前端の排出口1eから減容化されて排出される。減容化・可塑化・昇温装置1における廃棄プラスチックの最高到達温度は、150〜230℃の範囲であり、廃棄プラスチックの滞留時間は、1〜5分の範囲である。減容化・可塑化・昇温装置1に、1〜5分の滞留時間及び150〜230℃の最高到達温度を与えることにより、水蒸気などの塩素以外の揮発分の除去が効果的になされ、後工程となる脱塩素装置2での塩素化合物の放出が効果的になされることになる。
【0017】
減容化・可塑化・昇温装置1の排出口1eから排出される廃棄プラスチックPは、ポリマー配管8を経て、脱塩素装置2のシリンダ2c内に供給口2aから入る。脱塩素装置2のシリンダ2c内には、図3,図4に示す2軸のスクリュ9が回転自在に内挿され、このスクリュ9が回転駆動源10によつて回転されるので、供給口2aから可塑化(軟化又は溶融)状態で流入した廃棄プラスチックPが加熱装置であるヒータ2dによる加熱を受けながら更に昇温し、溶融状態となつて搬送される。
【0018】
脱塩素装置2での廃棄プラスチックの最高到達温度は、330〜390℃になつている。330℃未満では、廃棄プラスチック中の塩素系ポリマ−が十分に熱分解せず、また、熱分解に多大な時間を要し、脱塩素装置2が巨大になるため、好ましくない。390℃を超えるときは、廃棄プラスチックの揮発減量が大きくなり、歩留りが悪くなるのみならず、脱塩素性能に比し余分なエネルギーを消費するため経済的に好ましくない。塩素化合物の揮発量よりも他の成分の揮発量の方が多くなり、かえつて残留塩素濃度が高くなつてしまう。
【0019】
脱塩素装置2における廃棄プラスチックの滞留時間は、3〜30分の範囲である。滞留時間が3分未満では、廃棄プラスチック中の塩素系ポリマ−が十分に熱分解せず、滞留時間が30分を超えると、廃棄プラスチックの揮発減量が大きくなり、歩留りが悪くなるのみならず、余分なエネルギーを消費することになるため経済的に好ましくない。
【0020】
脱塩素装置2を用いて脱塩素するときの廃棄プラスチックのスクリュ9内の充満率は、100%以下にする。スクリュ9内の充満率、特に後記する混合・混練スクリュ9dの充満率が100%を超えると、廃棄プラスチックがベント2b内に滞留し下流に向けて輸送できなくなり、また、後記する減圧ポンプ15に吸引されて配管12内に詰まり、塩素化合物を脱揮できなくなるためである。スクリュ9内の充満率は、供給口2aからの廃棄プラスチックの供給量及びスクリュ回転数の調整により、増減設定することができる。供給口2aからの廃棄プラスチックの供給量の調整は、減容化・可塑化・昇温装置1の排出口1eからの廃棄プラスチックの排出量に依存するので、計量機3による計量で増減調節することができる。
【0021】
溶融廃棄プラスチックPが熱分解して発生した塩素化合物(塩化水素)、炭化水素等は、ベント2bから外部に排気され、溶融廃棄プラスチックPの脱塩素残渣は、シリンダ2c前端の排出口2eから排出される。ベント2bから排気される塩化水素ガス等は、配管12を通つて塩化水素処理装置13に流入し、例えば水に溶かして塩酸とした後に、水酸化ナトリウム等のアルカリと反応させて中和・無害化させる。配管12に減圧ポンプ15を介在させ、減圧ポンプ15の吸引(負圧)により、塩化水素処理装置13に導くようになつている。
【0022】
このような減容化・可塑化・昇温装置1の2本のスクリュ4は、図1,図2に示すように、それぞれ順フライトスクリュからなる輸送スクリュ4a,4bと、順フライトスクリュとは逆ねじの関係にある逆ネジスクリュ4cと、混合・混練スクリュ4dとを有している。なお、図1,図2において、輸送スクリュ4a,4b及び逆ネジスクリュ4cを斜線で示してあるが、斜線の傾斜方向は、輸送スクリュ4a,4bと逆ネジスクリュ4cとを区別するためのものであり、実際のねじの方向と必ずしも合致していない。ねじの方向は、同方向回転であるか異方向回転であるかなどによつて定まる。これは、図3,図4及び図10,図11に示す後記するスクリュ9,90においても同様である。
【0023】
混合・混練スクリュ4dは、スクリュ4をセグメントタイプとし、順ニーディングディスク、直交ニーディングディスク、逆ニーディングディスク、ギヤーリング、ピンスクリュなどのミキシングピースを組み込むことで構成できる。これらは、順ニーディングディスクを除けば、自身では樹脂を下流側に送る作用はなく、上流の推進力を有するフルフライトスクリュ(輸送スクリュ4a)の送り作用により、混合・混練スクリュ4dを良好に満たしながら、溶融廃棄プラスチックPを下流に流動させてゆく。混合・混練スクリュ4dは、廃棄プラスチックにせん断作用を与えてせん断発熱を効果的に与えるため、減容化・可塑化・昇温装置1に用いた場合のエネルギー効率が良い。なお、混合・混練スクリュを脱塩素装置に用いた場合でも、廃棄プラスチックに対して均一な脱塩素を行なうことが可能になる。
【0024】
逆ネジスクリュ4cは、逆フライトを形成したセグメントタイプのスクリュであり、溶融廃棄プラスチックを押し戻す作用を有するので、溶融廃棄プラスチックPを混合・混練スクリュ4d内に押し戻して効果的に可塑化・昇温させることができる。逆ネジスクリュ4cの配置位置は、混合・混練スクリュ4dよりも下流であり、順フルフライトスクリュを介在させることなく、混合・混練スクリュ4dの直後位置が最も望ましい。セグメントタイプの輸送スクリュ4a,4b、逆ネジスクリュ4c及び混合・混練スクリュ4dの中心軸線方向長さを変更して、塩素系ポリマーの濃度、廃棄プラスチックの性状等に応じて、適正な廃棄プラスチックの最高到達温度及び滞留時間を設定することができる。特に、混合・混練スクリュ4dの中心軸線方向の長さL2が、スクリュ4の全長L1(シリンダ1c内の長さ)での占める割合、輸送スクリュ4a,4bの送り作用(ピッチ及び回転数)を増減調節することにより、最高到達温度及び滞留時間を自由に設定することができる。
【0025】
脱塩素装置2の2本のスクリュ9は、図3,図4に示すように、それぞれ順フライトスクリュからなる輸送スクリュ9a,9bと、混合・混練スクリュ9dとを有しているが、順フライトスクリュとは逆ねじの関係にある逆ネジスクリュを組み込むことも可能である。順フライトスクリュからなる輸送スクリュ9aは、脱塩素装置2の供給口2aに対応させてスクリュ9の基端部に形成され、その搬送力により、供給口2aから投入される溶融廃棄プラスチックPをシリンダ2c内に円滑に送り込む。順フライトスクリュからなる輸送スクリュ9bは、脱塩素装置2の排出口2eに対応させてスクリュ9の先端部に形成され、その搬送力により、溶融廃棄プラスチックPをシリンダ2cから円滑に排出させる機能を有する。
【0026】
塩素系ポリマーの含有量が50重量%以上、特に85重量%以上の高濃度塩素系ポリマーの廃棄プラスチックPを処理する場合には、脱塩素後の樹脂分が少なく流動性が著しく低下した脱塩素残渣(炭化物)が、シリンダ2c先端部の排出口2e(ダイスのノズル)を通過できずに滞留・閉塞し、詰まりを生じて運転不可能になる傾向を呈する。このため、シリンダ2cの先端部に位置するスクリュ9部分を、送り機能を備えるフルフライトスクリュからなる輸送スクリュ9bによつて構成することは、脱塩素残渣の詰まりを抑制させる上からも有効である。このシリンダ2c先端部の輸送スクリュ9bは、300℃以上(330〜390℃)の高温になつた溶融廃棄プラスチックを速やかに250℃以下の造粒可能な高い粘度にまで上げることにも役立つ。
【0027】
混合・混練スクリュ9dの中心軸線方向の長さL4は、発明者による研究結果から、目的、処理材料、脱塩素度合い等にも依るが、スクリュ9の全長L3(シリンダ2c内の長さ)の50%以上に渡ることが必要なことが分かつた。ミキシングピースの多用により、高い混合・せん断・混練作用を与え、直径Dに比して短い(L3/D)スクリュ9によつて効率良くせん断発熱を起こさせて昇温・熱分解させ、塩素化合物を発生させると共に、熱伝導率の小さい高粘性流体である溶融廃棄プラスチックを均一に脱塩素できる。2本のスクリュ9が、溶融廃棄プラスチックを混合・混練する機能を積極的に有していれば、溶融廃棄プラスチックにせん断作用を加えてせん断発熱を起こさせることができるため、溶融廃棄プラスチックを効率良く昇温・熱分解できる。
【0028】
また、ミキシングピースによる高いスクリュ内拡散作用と表面更新作用により、発生した塩素化合物を速やかに系外に排出させることもできる。従つて、混合・混練スクリュ9dの中心軸線方向の長さL4は、減容化・可塑化・昇温装置1の混合・混練スクリュ4dの中心軸線方向の長さL2よりも長く設定する。脱塩素装置2のセグメントタイプの輸送スクリュ9a,9b及び混合・混練スクリュ9dの中心軸線方向長さを変更して、塩素系ポリマーの濃度、廃棄プラスチックの性状等に応じて、適正な廃棄プラスチックの最高到達温度、滞留時間を自由に設定することができる。
【0029】
また、ポリ塩化ビニルやポリ塩化ビニリデンなどの塩素系ポリマーの熱分解により発生した塩素化合物が廃棄プラスチック中の反応物質(無機フィラー、金属、金属化合物等)と反応して、高沸点塩化物(沸点400℃以上)を形成し難くするために、発生ガス(塩化水素や炭化水素)の速やかな脱揮除去を可能にすることが有効であり、このためにベント2bは、スクリュ9の中心軸線方向の中間部に形成すると共に、その中心軸線方向長さL5を、スクリュ9の全長L3の50%以上とする。ベント2bが形成されないシリンダ2cによる密閉部において反応が急速に進行し、高沸点塩化物を形成するためである。
【0030】
ここで、高沸点塩化物としては、炭酸カルシウムと塩化水素とが反応して生成する塩化カルシウム(沸点:1600℃)、塩化マグネシウム(沸点:1412℃)、塩化カリウム(沸点:1500℃)、塩化ナトリウム(沸点:1413℃)、三塩化チタン(沸点:440℃)等がある。
【0031】
従つて、脱塩素装置2のベント2bは、スクリュ9の中心軸線方向の中間部上方、具体的には混合・混練部(混合・混練スクリュ9d)の上方に合致させて設けられ、ベント2bの長さL5が、スクリュ9の全長L3の40%以上であり、混合・混練スクリュ9dの上方位置に混合・混練スクリュ9dの中心軸線方向の長さL4の60%以上、好ましくは70%以上を占めるように設けられる。これにより、溶融廃棄プラスチックから熱分解により発生した塩素化合物を即時に脱揮除去することが良好になされる。即時に脱揮除去しない場合は、上記の高沸点の塩化物が生成され、脱塩素装置2中で気化させてベントから脱揮除去することが極めて困難になる。
【0032】
また、脱塩素装置2のベント2bの高さHは、発生したガス成分と、減圧ポンプ15による吸引に起因してベント2bの上方に飛散した固形分とを重力によつて分離させるために、スクリュの直径Dの100%以上に大きくする。特に、減圧ポンプ15の吸引による負圧空間をスクリュ9の上側を開放させて大きく確保すれば、発生ガス(塩化水素や炭化水素)の速やかな脱揮除去が効果的になされる。従つて、ベント2bの高さHは、スクリュ9の上面と配管12の端部が形成する放出口12aとの間の距離である。
【0033】
このような2本のスクリュ9は、相互に噛み合い、かつ、回転方向は異方向又は同方向であることが望まれる。これは、図6に示すように回転方向が同方向(矢印A方向)の場合であつても、溶融廃棄プラスチックが2本のスクリュ9の周囲に沿つた流路中を流動するので、混合・混練スクリュ9dによる表面更新作用が良好であり、効率良く脱揮が行なえ、かつ、溶融廃棄プラスチックを薄膜状にして脱揮を促進できるためである。また、2本のスクリュ9を噛み合わせることで、一方のスクリュ9の表面の廃棄プラスチックを、他方のスクリュ9のフライトがかきとる、いわゆるセルフクリーニング機能を有するため、コーキングを防止でき、装置を安定的に運転することができる。
【0034】
相互に噛み合つた2本のスクリュ9の回転方向を図7,図8に示すように異方向(矢印A方向及びB方向)とすれば、溶融廃棄プラスチックが一方のスクリュ9から他方のスクリュ9に移るときに、溶融廃棄プラスチックの表面が反転するため、表面更新作用が更によく、効率良く脱揮が行なえ、かつ、溶融廃棄プラスチックを薄膜状にして脱揮を促進する上で、更に好ましい。これは、図7に示す外回りの場合のみならず図8に示す内回りの場合も同様にいえる。
【0035】
しかし、相互に噛み合つた2本のスクリュ9の回転方向を異方向とする場合には、図7に示すように外回りであることが望ましい。内回り回転では、図8から分かるように上位置の溶融廃棄プラスチックがベント2b側の脱揮面とは反対方向に押し込められるように流動し、塩素化合物が脱揮され難くなるのに対し、外回り回転では、溶融廃棄プラスチックがベント2b側の脱揮面において薄膜状に引き伸ばされるように流動するので、効率良く脱揮できるためである。図9(イ)〜(ニ)には、噛み合つた2本のスクリュ9の回転方向を外回り異方向とした場合の作用を示し、図9(イ)に示す右側の混合・混練スクリュ9dに付着する溶融廃棄プラスチックの1部分(c,d)が、図9(ロ)に示す左側の混合・混練スクリュ9dに表面が反転して移り、図9(ロ)に示す左側の混合・混練スクリュ9dに付着する溶融廃棄プラスチックの1部分(a,b)が、図9(ハ)に示す右側の混合・混練スクリュ9dに表面が反転して移ることが知られる。
【0036】
図10,図11には、脱塩素装置20の他の構造例を示し、上記実施の形態の脱塩素装置2と同一機能部分には同一符号を付してある。この脱塩素装置20のシリンダ20c内には、2軸のスクリュ90が回転自在に内挿され、このスクリュ90が回転駆動源10によつて回転されるので、供給口2aから可塑化状態でシリンダ20c内に流入した廃棄プラスチックPが加熱装置であるヒータ2dによる加熱を受けながら更に昇温し、溶融状態となつて排出口2eに向けて搬送される。
【0037】
脱塩素装置20での廃棄プラスチックの最高到達温度は、上記実施の形態と同様の理由から、330〜390℃になつている。脱塩素装置20における廃棄プラスチックの滞留時間は、上記実施の形態と同様の理由から、3〜30分の範囲である。脱塩素装置20を用いて脱塩素するときの廃棄プラスチックのスクリュ90内、特に混合・混練スクリュ90d,90e内の充満率は、上記実施の形態と同様の理由から、100%以下である。
【0038】
脱塩素装置2の2本のスクリュ90は、図10,図11に示すように、それぞれ順フライトスクリュからなる輸送スクリュ90a,90b,90cと、ミキシングピースからなる混合・混練スクリュ90d,90eとを有しているが、順フライトスクリュとは逆ねじの関係にある逆ネジスクリュを組み込むことも可能である。
【0039】
順フライトスクリュからなる輸送スクリュ90aは、上記実施の形態と同様に、脱塩素装置20の供給口2aに対応させてスクリュ90の基端部に形成され、供給口2aから投入される可塑化状態の廃棄プラスチックPをシリンダ20c内に円滑に送り込む。順フライトスクリュからなる輸送スクリュ90bは、上記実施の形態と同様に、脱塩素装置20の排出口2eに対応させてスクリュ90の先端部に形成され、溶融状態の廃棄プラスチックPを排出口2eから送り出す機能を有する。また、順フライトスクリュからなる輸送スクリュ90cは、スクリュ90の中間部に形成され、2箇所のベント20b1,20b2の間に位置し、シリンダ20cに囲まれた密閉部を形成している。スクリュ90の中間部位置の輸送スクリュ90cは、送り作用に劣る混合・混練スクリュ90d,90eを長く形成したときの廃棄プラスチックPの送りを助ける。
【0040】
混合・混練スクリュ90d,90eの中心軸線方向の長さの合計L7+L8は、上記実施の形態と同様の理由から、スクリュ90の全長L6(シリンダ20c内の長さ)の50%以上に渡つて形成されている。
【0041】
また、脱塩素装置20のベント20b1,20b2は、上記実施の形態と同様の理由から、スクリュ90の中心軸線方向の中間部上方に設けられ、ベント20b1,20b2の中心軸線方向長さの合計L9+L10は、発生ガス(塩化水素や炭化水素)の速やかな脱揮除去を可能にするために、スクリュ90の全長L6の40%以上としてある。各ベント20b1,20b2は、それぞれ混合・混練スクリュ90d,90eの上方位置として設けられ、その長さL9+L10が、混合・混練スクリュ90d,90eの中心軸線方向の長さL7+L8の60%以上、好ましくは70%以上を占めている。脱塩素装置20のベント20b1,20b2の高さHは、上記実施の形態と同様の理由から、いずれもスクリュの直径Dの100%以上である。このベント20b1,20b2の高さHは、スクリュ90の上面と配管12の端部が形成する放出口12aとの間の距離である。
【0042】
スクリュ90の中間部位置の輸送スクリュ90cは、2条ねじを1ピッチづつ以下として短く形成し、シリンダ20cに囲まれてベント20bが形成されない密閉部において、塩化水素と廃棄プラスチック中の反応物質と反応して、高沸点塩化物を形成することを抑制してある。スクリュ90の中間部位置の輸送スクリュ90cは、1箇所が望ましいが、短いものを複数箇所に形成することも可能である。
【0043】
【実施例】
〔実施例1〕
収集した都市系一般系廃棄プラスチックを、前処理として、缶、瓶等の金属、ガラスなどのプラスチック以外の物質を手選別により除去した後、ホーライ社製破砕機(型式:V03−480L(F)S)により、20mm以下に破砕し、東洋精機社製洗浄・脱水機(型式:CFP−500)により洗浄・脱水を行なつた。前処理をした廃棄プラスチックを直径44mmの2軸スクリュ4を備える押出機(減容化・可塑化・昇温装置1)で可塑化し、220℃に昇温した後、噛み合い型異方向回転外回りの2本のスクリュ90を備えた脱塩素装置20に投入した。脱塩素装置20のスクリュ90の径(D)は174mm、スクリュ90の長さ(L6)はスクリュ90の径(D)の10倍であり、その内の80%が混合・混練機能を有するスクリュ形状(混合・混練スクリュ90d,90e)であり、供給口2aと排出口2eとの間に(L9+L10)/D=4のベント20b1,20b2を2箇所設けてある。脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの最高到達温度は330℃であり、脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの滞留時間は3分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0044】
〔実施例2〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを実施例1とほぼ同様の脱塩素装置20を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの最高到達温度は350℃であり、脱塩素装置2内での廃棄プラスチックの滞留時間は3分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0045】
〔実施例3〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを実施例1とほぼ同様の脱塩素装置20を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの最高到達温度は370℃であり、脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの滞留時間は3分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0046】
〔実施例4〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを実施例1とほぼ同様の脱塩素装置20を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの最高到達温度は330℃であり、脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの滞留時間は15分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0047】
〔実施例5〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを実施例1とほぼ同様の脱塩素装置20を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの最高到達温度は350℃であり、脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの滞留時間は15分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0048】
〔実施例6〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを実施例1とほぼ同様の脱塩素装置20を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの最高到達温度は370℃であり、脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの滞留時間は15分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0049】
〔実施例7〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを実施例1とほぼ同様の脱塩素装置20を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの最高到達温度は330℃であり、脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの滞留時間は30分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0050】
〔実施例8〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを実施例1とほぼ同様の脱塩素装置20を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの最高到達温度は350℃であり、脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの滞留時間は30分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0051】
〔実施例9〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを実施例1とほぼ同様の脱塩素装置20を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの最高到達温度は370℃であり、脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの滞留時間は30分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0052】
〔実施例10〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを実施例1とほぼ同様の脱塩素装置20を用いて脱塩素を行なつた。但し、2本のスクリュ90は、噛み合い型同方向回転である。脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの最高到達温度は350℃であり、脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの滞留時間は15分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0053】
〔実施例11〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを、噛み合い型異方向回転内回りの2本のスクリュ90を備えた脱塩素装置20を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置20のスクリュ90の径(D)は174mm、スクリュ90の長さ(L6)はスクリュ90の径(D)の10倍で、その内の80%が混合・混練機能を有するスクリュ形状(混合・混練スクリュ90d,90e)であり、供給口2aと排出口2eとの間に(L9+L10)/D=4のベント20b1,20b2を2箇所設けてある。脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの最高到達温度は350℃であり、脱塩素装置20内での廃棄プラスチックの滞留時間は15分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0054】
〔比較例1〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを、非噛み合い型異方向回転外回りの2本のスクリュを備えた脱塩素装置を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置のスクリュ径は65mm、スクリュの長さはスクリュ径の10倍で、その内の80%が混合・混練機能を有するスクリュ形状であり、供給口と排出口との間にL/D=4のベントを2箇所設けてある。脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度は350℃であり、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間は15分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0055】
〔比較例2〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを、噛み合い型異方向回転外回りの2本のスクリュを備えた脱塩素装置を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置のスクリュ径は174mm、スクリュの長さはスクリュ径の10倍で、その内の20%が混合・混練機能を有するスクリュ形状であり、供給口と排出口との間にL/D=4のベントを2箇所設けてある。脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度は350℃であり、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間は15分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0056】
〔比較例3〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを、噛み合い型異方向回転外回りの2本のスクリュを備えた脱塩素装置を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置のスクリュ径は174mm、スクリュの長さはスクリュ径の10倍で、その内の80%が混合・混練機能を有するスクリュ形状であり、供給口と排出口との間にベントを設けず、脱塩素装置の排出口で溶融廃棄プラスチック中の塩素化合物を揮発させて除去した。脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度は350℃であり、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間は15分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0057】
〔比較例4〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを、噛み合い型異方向回転外回りの2本のスクリュを備えた脱塩素装置を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置は、特許第2648412号に記載されたものと類似のものを使用した。すなわち、脱塩素装置のスクリュ径は44mm、スクリュの長さはスクリュ径の12倍で、混合・混練機能を積極的に有しないフライトのみのスクリュ形状であり、供給口と排出口との間にベントは設けず、脱塩素装置の排出口で溶融廃棄プラスチック中の塩素化合物を揮発させて除去した。脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度は330℃であり、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間は30分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0058】
〔比較例5〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを、実施例1とほぼ同様の脱塩素装置を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度は320℃であり、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間は4分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0059】
〔比較例6〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを、実施例1とほぼ同様の脱塩素装置を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度は320℃であり、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間は30分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0060】
〔比較例7〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを、実施例1とほぼ同様の脱塩素装置を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度は400℃であり、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間は4分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0061】
〔比較例8〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを、実施例1とほぼ同様の脱塩素装置を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度は400℃であり、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間は30分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0062】
〔比較例9〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを、実施例1とほぼ同様の脱塩素装置を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度は330℃であり、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間は3分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0063】
〔比較例10〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを、実施例1とほぼ同様の脱塩素装置を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度は330℃であり、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間は35分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0064】
〔比較例11〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを、実施例1とほぼ同様の脱塩素装置を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度は370℃であり、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間は3分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0065】
〔比較例12〕
実施例1と同様の前処理及び減容化・可塑化・昇温を行なつた廃棄プラスチックを、実施例1とほぼ同様の脱塩素装置を用いて脱塩素を行なつた。脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度は370℃であり、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間は35分である。脱塩素後の廃棄プラスチック中の残留塩素濃度を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】
表1の結果より、実施例1〜11では残留塩素濃度として0.10〜0.32wt%が得られた。実施例10において2本のスクリュの回転方向を同方向回転とした場合であつても、実施例1と同様の残留塩素濃度が得られた。
【0068】
一方、比較例1は、2本のスクリュが非噛み合い型であるため、実施例5に比べると残留塩素濃度が著しく大きかつた。
【0069】
また、比較例2は、スクリュの混合・混練能力が小さいため、実施例5に比べると残留塩素濃度が著しく大きかつた。
【0070】
比較例3は、供給口と排出口との間にベントがなく、脱塩素装置の排出口で溶融廃棄プラスチック中の塩素化合物を揮発させる方式であるため、実施例5に比べると著しく残留塩素濃度が大きかつた。
【0071】
比較例4は、脱塩素装置のスクリュは非噛み合い型で溶融廃棄プラスチックを混合・混練する能力が劣り、供給口と排出口との間にベントもないため、実施例5に比べると著しく残留塩素濃度が大きかつた。
【0072】
比較例5は、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度が低いため、実施例1に比べると著しく残留塩素濃度が大きかつた。同様に、比較例6も実施例7に比べると著しく残留塩素濃度が大きかつた。
【0073】
比較例7は、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの最高到達温度が高く、脱塩素が飽和したため、実施例3と残留塩素濃度がほとんど変わらなかつた。同様に、比較例8も実施例9に比べて残留塩素濃度に大きな違いはなかつた。
【0074】
比較例9は、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間が短いため、実施例1に比べると残留塩素濃度が大きかつた。
【0075】
比較例10は、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間が長く、脱塩素が飽和したため、実施例7と残留塩素濃度がほとんど変わらなかつた。
【0076】
比較例11は、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間が短いため、実施例3に比べると残留塩素濃度が大きかつた。
【0077】
比較例12は、脱塩素装置内での廃棄プラスチックの滞留時間が長く、脱塩素が飽和したため、実施例9と残留塩素濃度がほとんど変わらなかつた。
【0078】
上記実施例の結果から分かるように、所定構造の脱塩素装置2により、廃棄プラスチックの最高到達温度が330〜390℃、かつ、滞留時間が3〜30分として脱塩素処理を行なえば、廃棄プラスチックから塩素を容易に除去することができる。しかも、鉄鋼業界で高炉吹き込み用原料として使用できる原料の基準残留塩素濃度である0.50wt%を大幅に下回ることができる。
【0079】
ところで、上記実施の形態にあつては、廃棄プラスチックの脱塩素処理装置として、減容化・可塑化・昇温装置1と脱塩素装置2とを2段に備えるものとして説明したが、減容化・可塑化・昇温装置1のみを使用し、減容化・可塑化・昇温装置1に脱塩素装置2としての機能を兼ねさせることも可能である。従つて、スクリュ4により、廃棄プラスチックの減容化・可塑化・昇温を行なうと共に、脱塩素を行なうことも可能である。
【0080】
【発明の効果】
以上の説明によつて理解されるように、本発明に係る廃棄プラスチックの脱塩素処理装置によれば、次の効果を奏することができる。
請求項1の発明によれば、減容化・可塑化・昇温装置と脱塩素装置とを有する廃棄プラスチックの脱塩素処理装置とした。これにより、減容化・可塑化・昇温装置において、塩素化合物を生じさせることなく水蒸気を除去した廃棄プラスチックを得ることが確実にでき、このような可塑化させた廃棄プラスチックを脱塩素装置に導入して熱分解させ、塩素化合物を生じさせることが確実にできる。このようにして水蒸気と塩素化合物とを可及的に弁別してベントから排出することができる結果、塩素化合物の処理量を少なくして能率的に処理することができる。
【0081】
加えて、脱塩素装置のスクリュが順フライトスクリュからなる輸送スクリュと混合・混練スクリュとを有する。このため、塩素化合物の除去を行なう脱塩素装置において、混合・混練スクリュによる高い混合・混練機能を得ることが可能になり、脱揮面に対して新しい表面を曝す表面更新機能や、溶融廃棄プラスチックを薄膜状にして脱揮を促進する機能が良好に得られると共に、混合・混練スクリュの占める割合、及び順フルフライトスクリュからなる輸送スクリュの送り作用を増減調節することにより、高い混合・混練機能を確保しながら廃棄プラスチックの滞留時間及び最高到達温度を自由に設定することができる。また、混合・混練スクリュは、廃棄プラスチックにせん断作用を与えてせん断発熱を効果的に与えるため、エネルギー効率が良く、かつ、脱塩素装置に備えることにより、廃棄プラスチックに対して均一な脱塩素を行なうことができる。
【0083】
また、請求項1の発明によれば、輸送スクリュが、脱塩素装置の供給口に対応するスクリュの基端部と排出口に対応するスクリュの先端部とに形成されているので、供給口から供給される可塑化状態の廃棄プラスチックが良好に前方に送られ、排出口から良好に排出される。加えて、中間部に配置した混合・混練スクリュの機能により、溶融廃棄プラスチックが良好に混合・混練されるので、スクリュを短くすることが可能であり、脱塩素装置の小型化を図ることができる。
【0084】
更に、請求項1の発明によれば、脱塩素装置のベントが、スクリュの中心軸線方向の中間部、かつ、混合・混練スクリュの上方に設けられているので、溶融廃棄プラスチックから熱分解により発生した塩素化合物を即時に脱揮除去することができ、塩素を高度に脱揮除去することができる。加えて、ベントの中心軸線方向の長さが、混合・混練スクリュの中心軸線方向の長さの70%以上を占めている。これにより、溶融廃棄プラスチックから熱分解により発生した塩素化合物を即時に脱揮除去することが良好になされる。即時に脱揮除去しない場合は、高沸点の塩化物が生成され、脱塩素装置中で気化させてベントから脱揮除去することが極めて困難になる。
【0085】
請求項2の発明によれば、脱塩素装置のベントの高さがスクリュの直径の100%以上であるので、発生ガスと飛散した固形分とが重力によつて分離されるようになり、ベントの放出口の詰まりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態に係る廃棄プラスチックの脱塩素処理装置の減容化・可塑化・昇温装置に使用されるスクリュを示す正面図。
【図2】 同じく平面図。
【図3】 同じく廃棄プラスチックの脱塩素処理装置の脱塩素装置を断面で示す正面図。
【図4】 同じく断面で示す平面図。
【図5】 同じく廃棄プラスチックの脱塩素処理装置の概略を示す正面図。
【図6】 同じくスクリュの同方向回転を示す説明図。
【図7】 同じくスクリュの外回り異方向回転を示す説明図。
【図8】 同じくスクリュの内回り異方向回転を示す説明図。
【図9】 同じくスクリュの異方向回転を示す作用説明図。
【図10】 同じく脱塩素装置の他の構造例を断面で示す正面図。
【図11】 同じく断面で示す平面図。
【符号の説明】
1:減容化・可塑化・昇温装置、1a:供給口、1b:ベント、1c:シリンダ、1d,2d:加熱装置、1e:排出口、2,20:脱塩素装置、2a:供給口、2b,20b1,20b2:ベント、2c,20c:シリンダ、2e:排出口、4:スクリュ、4a,4b,9a,9b,90a,90b,90c:輸送スクリュ、4c:逆ネジスクリュ、4d,9d,90d,90e:混合・混練スクリュ、9,90:スクリュ、L1:スクリュの全長、L2,L4:混合・混練スクリュの中心軸線方向の長さ、L3,L6:スクリュの全長、L5、L9,L10:ベントの中心軸線方向の長さ、D:スクリュの直径、H:ベントの高さ。
Claims (2)
- 供給口(1a)から供給させる塩素系ポリマ−を含む廃棄プラスチックを、スクリュ(4)によつて混練し、昇温させて減容化かつ可塑化させ、水蒸気をベント(1b)から外部に放出させると共に、可塑化した廃棄プラスチックを排出口(1e)から排出させる減容化・可塑化・昇温装置(1)と、減容化・可塑化・昇温装置(1)から排出される廃棄プラスチックを供給口(2a)から供給させ、廃棄プラスチックをスクリュ(9,90)によつて混練させ、更に昇温させ、熱分解されて生じた塩素化合物をベント(2b、20b1,20b2)から排出させると共に、溶融廃棄プラスチックを排出口(2e)から排出させる脱塩素装置(2,20)とを有する廃棄プラスチックの脱塩素処理装置において、
脱塩素装置(2,20)のスクリュ(9,90)が、順フライトスクリュからなる輸送スクリュ(9a,9b、90a,90b,90c)と、混合・混練スクリュ(9d,90d,90e)とを、中心軸線方向に有し、かつ、輸送スクリュ(9a,9b,90a,90b)が、脱塩素装置(2,20)の供給口(2a)に対応するスクリュ(9,90)の基端部と排出口(2e)に対応するスクリュ(9,90)の先端部とに形成され、基端部の輸送スクリュ(9a,90a)と先端部の輸送スクリュ(9b,90b)との間に、混合・混練スクリュ(9d、90d,90e)が形成されていると共に、
脱塩素装置(2,20)のベント(2b、20b1,20b2)が、スクリュ(9)の中心軸線方向の中間部、かつ、混合・混練スクリュ(9d、90d,90e)の上方に設けられ、ベント(2b、20b1,20b2)の中心軸線方向の長さ(L5、L9+L10)が、混合・混練スクリュ(9d、90d,90e)の中心軸線方向の長さ(L4,L7,L8)の70%以上を占め、かつ、混合・混練スクリュ(9d、90d,90e)が、スクリュ(9,90)の全長(L3,L6)の50%以上に形成されていることを特徴とする廃棄プラスチックの脱塩素処理装置。 - 脱塩素装置(2,20)のベント(2b、20b1,20b2)の高さ(H)が、スクリュ(9,90)の直径(D)の100%以上であることを特徴とする請求項1の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置。
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