JP3895103B2 - 廃棄プラスチックの脱塩素処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄プラスチックの脱塩素処理装置、詳しくは廃棄プラスチックのリサイクルに有害な塩素或いは塩素化合物を、ポリ塩化ビニル高含有率の廃棄プラスチック中から効率良く、連続的に除去するのに適した脱塩素処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、廃棄プラスチックのリサイクルに当たつては、廃棄プラスチック中の塩素又は塩素化合物を予め除去する必要があることが知られている。
【0003】
廃棄プラスチック中から塩素又は塩素化合物を除去するには、塩素又は塩素化合物源であるポリ塩化ビニル(以下「PVC」という。)にて代表される塩素系樹脂を除去することが必要であり、分別収集された廃棄プラスチック中のPVCを選別、除去することが考えられるが、他種プラスチックとの判別が経済的に困難であること及び一般系廃棄プラスチックではフィルムやシートが多く、からまりあつており、分離作業が困難などの理由から、事実上選別・除去は不可能である。
【0004】
このため、廃棄プラスチックから塩素又は塩素化合物を除去する装置として、PVCを含む樹脂を230℃程度以上で熱分解させ、塩化水素ガスと残渣樹脂とに分解する原理を用いるものの開発が主流となつている。
【0005】
廃棄プラスチック中のPVCを熱分解して脱塩素する装置は、熱分解槽型、ロータリキルン型及びスクリュ押出機型の3種に大別できるが、処理能力や制御性等の観点からスクリュ押出機型が有力視されている。この押出機方式としては、例えば特許第2648412号、特開平10−85554号公報等に記載されているものが知られている。ロータリキルン型は、例えば特開平10−95985号に記載されるように、溶融した樹脂がキルン内壁面に融着しないように、樹脂と高温の砂とを同時に供給し、これらをキルン内部で出口の方向に輸送しながら熱分解させ、脱塩素を行なうものである。また、バッチ式の槽型熱分解脱塩素方式も知られているが、この方式は、廃棄プラスチックの溶融体の粘性が極めて大きく、槽外部からの廃棄プラスチックへの熱伝達が悪いこと、そして混合攪拌が不十分で溶融体の均一加熱が困難であることにより、殆ど使われていない。
【0006】
スクリュ押出機型の従来例(特許第2648412号)について説明する。図5に示すような押出機において、PVCを含む廃棄プラスチックをホッパ56から2軸押出機に供給する。押出機シリンダ54は290〜330℃に加熱されており、スクリュ57によつて下流側に送られる間に、シリンダ54からの伝熱とスクリュ57のせん断発熱とにより、廃棄プラスチックが昇温され溶融する。廃棄プラスチックの温度がPVCの脱塩素温度に達すると、塩化水素がPVCから遊離する。この遊離した塩化水素は溶融廃棄プラスチック中に分散し、包まれた状態で押出機出口から脱塩素残渣樹脂と共に排出され、塩化水素はブロワー64にて吸引され、残渣はタンクに貯められる。59は、スクリュ57の先端部とダイス部60の入口側内面との間に形成された反応室である。
【0007】
次にロ−タリ−キルン方式について説明する。ロ−タリキルン方式は、ロ−タリキルンの入口側に設置されたスクリュコンベアに、廃棄プラスチックと500〜600℃に加熱された高温の砂とを供給する。
【0008】
これらはスクリュコンベア内で均一混合され、約250〜350℃となる。この混合物がロ−タリ−キルンに送られ、高温に加熱されたキルン内でPVCが脱塩素されキルン外へ強制排気される。脱塩素残渣と高温砂は次の工程に送られる。ロ−タリ−キルン内の空間に占める処理物(廃棄プラスチック)の充満率は通常10〜20%であり、処理能力の割には空間面積が大きく、設置面積も大きい。
【0009】
一般に、PVCを熱分解すると、塩化水素を主とする分解ガスと分解残渣に分かれるが、分解残渣は粘性及び流動性の乏しい炭化物が主である。この流動性の乏しい炭化物はチャ−と呼ばれることもある。
【0010】
しかして、従来のスクリュ押出機型にあつては、PVC濃度が50重量%程度までは押出機処理できるが、それ以上は難しいとされている。
【0011】
従来の押出機方式において、混合廃棄プラスチックに占めるPVC濃度は50重量%が限界であるといわれる理由について説明する。PVC濃度が50重量%を超すと、発生する塩化水素や炭化水素の量が増大することによるガス圧力の増大が引き起こされ、従来方式の押出機ではスクリュ内部の溶融廃棄プラスチックの輸送が極めて不安定になり、いわゆるサージング現象が起こり、事実上運転不可能になる。また、従来方式は、溶融廃棄プラスチック中から熱分解により多量に発生した塩化水素が、ダイスから出たところで全量が分離されず、脱塩素残渣中に残留することになり、脱塩素残渣(製品)の品質を悪くする。そのため、50重量%以上の濃度のPVCを含有する廃棄プラスチックは、従来の押出機では処理できないといわれていた。
【0012】
また、PVCの濃度が50重量%以上、特に80重量%から90重量%以上になると、シリンダ内で粘性及び流動性を与える樹脂分の割合が少なくなる。このため、製品を形作るために押出機の出口に置かれたダイスの小さなノズルが抵抗となり、通過できなくなつた脱塩素残渣により閉塞されることになり、運転が続行できなくなる。
【0013】
図5に示すスクリュ57の先端部とダイス部60の入口側内面との間に形成された反応室59は、スクリュ57から押し出された低流動性の脱塩素残渣がブロック状となつて溜まり易く、ブロック状となつた脱塩素残渣が抵抗となり、ダイス部60のノズルへの流入の妨げとなる。更に、ダイス部60の出口側は、大気に開放された状態でブロワー64にて吸引させて塩化水素を排出させているため、ダイス部60の出口を負圧にし、脱塩素残渣をダイス部60から吸引・排出させる機能は有していない。このため、ダイス部60のノズルから、脱塩素残渣が排出され難くなる。このようなダイス部60のノズル付近の閉塞・滞留現象は、廃棄プラスチック中のPVC濃度が50重量%以上の場合において、脱塩素残渣中の樹脂分が少なくなることに起因して、粘性及び流動性が低下することで生じ易い。
【0014】
一方、ロータリキルン方式では、高温砂を使用してスクリュコンベア内で混合し、伝熱を良くして熱分解効率を上げており、高いPVC濃度(例えば80重量%以上)では良好な運転が得られるが、70重量%、60重量%、50重量%とPVC濃度が低くなるにつれて、高温砂の廃棄プラスチックに対する比率を大きくしないとキルン内壁や邪魔板に溶融樹脂が付着し、或いは樹脂同士が付着成長しブロック状になる。これらが更に高ずるとキルン内の(廃棄プラスチック+高温砂)の充満率が大きくなり、過負荷で運転を中止せざるを得なくなつたり、キルン出口を閉塞したりする。また、閉塞まではゆかないが、脱塩素製品のサイズが大きくなり、製品としての用途に供するために、再度、造粒工程が必要になることもある。そして、キルン方式のもう一つの問題として、キルン方式は回転が非常に遅くかつ邪魔板からの自然落下による攪拌のため、発生した塩化水素と廃棄プラスチック中の無機フィラーや金属との反応抑制効果が低く、脱塩素率も悪くなる。
【0015】
このように、上記のような従来の装置では、限られた範囲のPVC含有率の廃棄プラスチックしか良好に処理できないという問題点がある。
【0016】
すなわち、従来の押出機方式では50〜85重量%のPVC濃度の廃棄プラスチックでは、混在する無機フィラー、金属、金属化合物との反応による脱揮阻害により、脱塩素率が低下し、実際上採用できない方式となる。加えて、滞留時間不足によつてPVCの熱分解不足が生じ、脱塩素率の低下を来す。そして、特に、高いPVC濃度(例えば85重量%以上)の廃棄プラスチックの場合には、上述の熱分解不足と反応阻害による脱塩素率低下に加えて、製品とするために必要な造粒工程を行なうダイスでの脱塩素残渣詰まりという現象が起き易い。
【0017】
キルン方式では、PVC濃度が80重量%以下の場合、キルン内で樹脂分が互着し、大きなブロック状になり駆動系の過負荷やキルン出口の閉塞などで運転中断せざるを得なくなるという問題があつた。また、混合攪拌効果が低く、また、表面更新効果も低いため、脱塩素率が小さかつた。
【0018】
本発明は、従来のスクリュ押出機方式を改良することによつて、50重量%以上、特に80重量%以上100重量%までの濃度の高濃度PVCを含有する廃棄プラスチックの脱塩素を、高効率かつ経済的に達成する装置を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、次の通りである。
請求項1の発明は、ポリ塩化ビニルを含有する廃棄プラスチックを、シリンダ1に内挿したスクリュ7を回転させることにより、加熱装置6を付属するシリンダ1内で加熱・混練させて軟化・移送させ、廃棄プラスチックから熱分解によつて生じた塩化水素をシリンダ1のベント開口部3,4から外部へ分離・排出させると共に、シリンダ1の先端部のダイス部5のノズル5a,5dから脱塩素残渣を排出させる廃棄プラスチックの脱塩素処理装置において、
ダイス部5のノズル5a,5dの出口側に、減圧ポンプ10に接続される第1の減圧室11を形成させ、かつ、第2の開閉バルブ14を備える排出口13bを有する第2の減圧室13を、第1の開閉バルブ12を介して第1の減圧室11に接続させ、ノズル5a,5dから排出される脱塩素残渣を減圧状態の第1の減圧室11に受け入れた後、第2の開閉バルブ14を閉じた第2の減圧室13に排出させることを特徴とする廃棄プラスチックの脱塩素処理装置である。
請求項2の発明は、シリンダ1に、塩化水素を排出させるベント開口部3,4が形成され、ベント開口部3,4が、シリンダ1の全長の40%以上に渡つて形成されていることを特徴とする請求項1の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置である。
請求項3の発明は、ベント開口部3,4が、減圧ポンプ10に接続されていることを特徴とする請求項2の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置である。
請求項4の発明は、スクリュ7の全長の50%以上に渡り混練機能を高めるミキシングピースが組み込まれていることを特徴とする請求項1,2又は3の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置である。
請求項5の発明は、スクリュ7が多軸をなし、多軸押出機を構成していることを特徴とする請求項1,2,3又は4の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置である。
請求項6の発明は、スクリュ7が噛み合い型であることを特徴とする請求項5の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1,図2は、本発明に係る廃棄プラスチックの脱塩素処理装置の1実施の形態を示し、2軸押出機Aを主構成要素としている。図中において符号1はシリンダを示し、シリンダ1の一端上部に供給口となるホッパ2を有し、シリンダ1の中間上部にベント開口部3,4が形成され、他端に排出口となるノズル5aを有するダイス部5が固設されていると共に、加熱装置としてのヒータ6をシリンダ1の周囲に備えている。シリンダ1には、2本のスクリュ7,7が回転自在に内挿され、スクリュ7,7は減速機8を介して回転駆動源であるモータ9によつて回転駆動される。ダイス部5のノズル5aは、各スクリュ7,7に対応させて2箇所にそれぞれ環状をなすように独立又は接続状態で形成され、ノズル5aで囲まれる中心部5bは、複数の棒状の支持部5eを介してダイス部本体5cに固定されている。しかして、ノズル5aは、スクリュ7のスクリュ溝の延長上に位置し、その外径は、シリンダ1の内径Dにほぼ合致し、その内径は、スクリュ7の心軸の外径にほぼ合致している。
【0021】
ベント開口部3,4は、減圧ポンプ10に接続され、ベント開口部3,4を減圧しながらシリンダ1内に生じた塩化水素ガスを外部に吸引排気することができるようになつている。20,21は、それぞれ配管である。ベント開口部3,4は、シリンダ1の全長Lの40%以上の合計長さL1を有してスクリュ7の軸線方向に形成されている。これは、シリンダ1の開口部となるベント開口部3,4の合計長さL1のシリンダ1の全長Lに対する比率(L1/L)を通常の押出機の場合よりも遙かに大きくし、PVC(ポリ塩化ビニル)等の塩素系樹脂が熱分解されて発生した塩化水素が、溶融廃棄プラスチック中に混入している無機フィラー、鉄、アルミニウム等の金属、樹脂への添加剤である金属化合物などと反応して、脱揮不可能な金属塩化物を生成する前に、ベント開口部3,4から発生ガス自体の圧力(正圧)或いは減圧ポンプ10の吸引(負圧)により、機外に排出されることを目的としている。この金属塩化物を生成するガスには、他樹脂が一部分解して発生した炭化水素も含まれる。また、発生ガスが、ガス自体の圧力(正圧)によつてベント開口部3,4から排出できる場合には、減圧ポンプ10を省略することが可能である。ここで、正圧とは、大気圧以上の圧力であり、負圧とは、大気圧以下の圧力である。
【0022】
すなわち、PVCの熱分解により発生した塩化水素が廃棄プラスチック中の反応性物質と反応して、高沸点金属塩化物を形成し難くするために、脱塩素による発生ガス(塩化水素や炭化水素)を速やかに脱揮除去させることが有効であり、このために押出機シリンダ1の全長の40%以上を開口部とすると好適であることが、発明者による研究の結果分かつた。従来の押出機では、スクリュ全長に対し、シリンダの開口部となるベントが高々20〜30%であり、大部分を占めるシリンダの密閉部で高沸点金属塩化物の生成反応が急速に進行し、塩化水素と廃棄プラスチック中の反応物質との反応を抑制し難い。なお、ベント開口部3,4は、少なくとも1箇所形成されていればよい。
【0023】
また、スクリュ7は、その全長L(シリンダ1の全長Lとほぼ合致する)の50%以上に渡りミキシングピースを組み込み、混練機能を高めるように考慮してある。これは、脱塩素機のスクリュ7の構成を、機内(シリンダ1内)を通過する溶融廃棄プラスチックがシリンダ1内に十分に充満するように設定することにより、溶融廃棄プラスチックがPVCの熱分解温度域に保持される時間を長くし、PVCをほぼ100%熱分解させるためである。
【0024】
ここで、スクリュ7の全長Lの50%以上に渡りミキシングピースを組み込み、混練機能を高めるように考慮した理由について更に具体的に説明する。先ず、滞留時間を大きくするために、スクリュ構成に工夫を凝らした。すなわち、スクリュ(通常セグメントタイプである)のセグメントを一般的に使われているフルフライト部を多用した構成から、ミキシングスクリュピースを多用した構成に変えた。ミキシングスクリュピースの代表的なものとして、順ニーディングディスク、直交ニーディングディスク、逆ニーディングディスク、ギヤーリング、ピンスクリュなどがある。これらは、順ニーディングディスクを除けば、自身では樹脂を下流側に送る搬送作用はなく、上流位置の推進力のあるフルフライトスクリュ部による搬送作用により、そのミキシングスクリュピースにフル充満されながら下流に流動してゆくことになる。そのため、押出機のスクリュ7の全長Lに対し、何%の長さに渡りミキシングスクリュピースを組み込むかにより滞留時間を自由に設定できる。勿論、スクリュ7の全長Lの全体に渡りミキシングスクリュピースを組み込むことはできない。そうすれば、当然のことながら、廃棄プラスチックを下流側に輸送できなくなり、運転不可能になる。発明者による研究結果から、目的、処理材料、脱塩素度合い等にも依るが、スクリュフライト部による搬送力を確保しながら、スクリュ7の全長Lに対してミキシングスクリュピースが50%以上は組み込まれていることが好適であることが分かつた。
【0025】
従つて、ミキシングピースの多用は、廃棄プラスチックのスクリュ7内滞留時間を長くし、ミキシングピースによる高い混合・せん断・混練作用を長時間与え、径の割に短いスクリュ(小L/D)で効率良く廃棄プラスチックを昇温・熱分解し、塩化水素を発生させると共に、ミキシングピースによる高いスクリュ7内拡散作用と表面更新作用で発生した塩化水素を、長いベント開口部3,4とも相まつて速やかに系外に除去するためである。
【0026】
そして、シリンダ1の他端部、つまりダイス部5の2箇所のノズル5aを覆つて連通接続するように、第1の減圧室11が形成され、第1の減圧室11の下端部の開口部11aには、第1の開閉バルブ12を介して第2の減圧室13の上端部の開口部13aが接続され、第2の減圧室13の下端部の排出口となる開口部13bは、第2の開閉バルブ14を介して大気に開放されている。第1,第2の開閉バルブ12,14は、電磁切換えバルブによつて構成されている。また、第1の減圧室11内には、外部に配置した回転駆動手段16によつて回転されるカッタ15が設けられ、カッタ15はダイス部5の2箇所のノズル5aから流出する軟化状態の廃棄プラスチック(脱塩素残渣)を所定長さに切断する。第1,第2の減圧室11,13の内、少なくとも第1の減圧室11は減圧ポンプ10に接続され、第1の減圧室11を減圧しながらノズル5aから脱塩素残渣と共に排出される塩素ガスを外部に排出できるようになつている。22は、配管である。
【0027】
シリンダ1の他端部と各スクリュ7の先端部との関係は、熱膨張により、スクリュ7とダイス部5とが接触しないように設定されている。このために、図2に示すように、スクリュ7の先端部とダイス部5の内面、つまりノズル5a入口側周辺の中心部5b内面との間隔dを、シリンダ1の内径Dに対して、常温で、d=0.02D〜0.10D、好ましくはd=0.03D〜0.05Dの範囲に設定する。これは、PVCが50重量%以上、特に80重量%以上の高濃度廃棄プラスチックでは、造粒のためのダイス部5のダイスノズル5a付近で、樹脂分が少ない脱塩素残渣(製品)の低流動性に起因して、閉塞現象を起こし易いため、これを防止するために、スクリュ7の先端をダイスノズル5aの入口付近まで従来例と比較して可及的に近づけることにより、脱塩素残渣(製品)が溜まる大きな空間をなくすことを目的としている。また、各スクリュ7,7の先端部のスクリュフライト7aを有する部分を各ノズル5a,5aの入口に接近させ、スクリュフライト7aによる搬送力によつて流動性の少ない脱塩素残渣(製品)をダイスノズル5aに送り込むことを目的としている。これにより、スクリュ7による搬送力によつて脱塩素残渣(製品)を比較的大きな摩擦抵抗力を有するダイスノズル5aを通過させ、ダイスノズル5aから円滑に流出させることができる。この大きな空間をなくすために、d=0.10D以下、好ましくはd=0.05D以下とする。
【0028】
一方、スクリュ7の先端部とダイスノズル5aの入口側内面(中心部5b内面)との間の空間が常温時に小さ過ぎるときは、2軸押出機Aの稼働時に、スクリュ7の熱膨張により、スクリュ7とダイス部5との接触を引き起こす。シリンダ1よりもスクリュ7の方が大きく熱膨張する理由は、造粒のためにシリンダ1の先端部の温度ひいてはシリンダ1内の樹脂温度を下げることにより、スクリュ7の方がシリンダ1よりも高温に維持されることにある。この熱膨張差によるスクリュ7とダイス部5との接触を防止しながら、スクリュ7の先端部とダイス部5の内面との間隔dを小さく設定するため、常温で、d=0.02D以上、好ましくはd=0.03D以上に設定する。ノズル5aは、上述したようにスクリュ7のスクリュ溝の延長上に位置し、スクリュ7の先端部とダイス部5の内面との間の間隔dを有する部分の外径側周囲に形成されている。なお、2軸押出機Aは、2軸以外の多軸をなすスクリュを備える押出機によつて構成することも可能であり、噛み合い型又は非噛み合い型によつて構成することができる。
【0029】
次に、作用について説明する。
モータ9によつて2本のスクリュ7,7を回転駆動させた状態で、PVCを50重量%以上含有する廃棄プラスチックをホッパ2からシリンダ1内に投入する。減圧ポンプ10も駆動させ、ベント開口部3,4及び第1の減圧室11は減圧状態にあり、第1,第2の開閉バルブ12,14は閉じてある。シリンダ1内に供給された廃棄プラスチックは、ヒータ6によつて加熱されると共にスクリュ7によつて送られながら混練を受け、PVCの熱分解温度にまで速やかに昇温される。PVCの熱分解によつて生じた塩化水素ガスは、水蒸気等と共にベント開口部3,4から排出され、ホッパ2に向けて逆流することや、溶融廃棄プラスチック中に練り込まれることが抑制される。
【0030】
このようにしてほぼ100%のPVCが分解された溶融廃棄プラスチックは、スクリュ7の先端にまで移送され、ダイス部5に達する。ダイス部5に達した溶融廃棄プラスチック(脱塩素残渣)は、流動性が低下しているが、常温で、d=0.02D〜0.10Dに設定したことにより、熱膨張したスクリュ7がダイス部5に接触しない範囲で、スクリュ7の先端部がダイス部5の中心部5b内面に可及的に近づいた状態にあるので、スクリュ7とダイス部5との間の空間(デッドスペース)に脱塩素残渣が滞つて大きな抵抗力を生じさせることなく図2に示すノズル5aに流入する。ノズル5aは、各スクリュ7のスクリュ溝の延長上にほぼ同形で位置して接続状態にあるので、脱塩素残渣の樹脂圧力がノズル5aの通過に有効活用され、脱塩素残渣はスクリュ溝にほぼ沿う円滑な流れでダイスノズル5aを通過するようになり、脱塩素残渣の流動抵抗が軽減される。また、各スクリュ7,7の先端部のスクリュフライト7aを有する部分が各ノズル5a,5aの入口に近接しているので、スクリュフライト7aによる搬送力によつて流動性の少ない脱塩素残渣(製品)がダイスノズル5aに良好に送り込まれる。このようにして、ノズル5aに流入した脱塩素残渣は、ノズル5aでの大きな摩擦力に抗して温度低下しながら排出され、回転駆動手段16によつて回転されるカッタ15によつて適宜長さに切断され、第1の減圧室11内に溜まる。脱塩素残渣から分離して第1の減圧室11内に生じた塩化水素ガスは、減圧ポンプ10によつて外部へと排気され、第1の減圧室11内は減圧状態に維持される。
【0031】
このように、第1の減圧室11内が減圧状態に維持されているため、ダイス部5のノズル5aが大気に開放されている場合とは異なり、ノズル5a内の脱塩素残渣がベント開口部3,4に向けて吸引され難く、脱塩素残渣がダイスノズル5a出口から安定的に排出される。シリンダの中間部にベント開口部を有し、ダイスのノズルが大気に開放されている通常の押出機であつても、低濃度PVCの場合には粘性及び流動性が良好であり、ダイスのノズルがシールされることもあつて、ダイス圧力は十分(数kg/cm2 以上(約数十×104 kPa以上))に生じ、大気を吸引することはなく、脱塩素製品がダイス出口から出てこなくなることは一般にない。従つて、脱塩素製品がダイスノズル5aに詰まり或いは滞留して出てこなくなる不具合は、50重量%以上、特に80重量%以上の高濃度PVCの場合に粘性及び流動性が低下することに起因して起こり易い。
【0032】
第1の減圧室11内に切断状態の脱塩素製品が所定量溜まつたなら、第2の開閉バルブ14を閉じたままで第1の開閉バルブ12を開く。これにより、第1の減圧室11と第2の減圧室13とが連通し、第1の減圧室11内の脱塩素製品が第2の減圧室13内に落下する。このとき、第2の減圧室13内の空気は、第1の減圧室11内を通つて減圧ポンプ10に吸引され、機外に排出される。第1の減圧室11内の所定量の脱塩素製品が第2の減圧室13に落下・移動したなら、第1の開閉バルブ12を閉じると共に、第2の開閉バルブ14を開き、第2の減圧室13内の脱塩素製品を外部に取り出す。第2の減圧室13内の脱塩素製品が取り出された後、第2の開閉バルブ14を閉じる。
【0033】
なお、第2の開閉バルブ14を開くときには第1の開閉バルブ12を必ず閉じ、第2の減圧室13の下端部の開口部13bからの大気が、直接、第1の減圧室11内に入ることを防止する。勿論、第2の減圧室13を減圧ポンプ10に接続させ、第2の減圧室13を単独で吸引・負圧にさせることも可能である。第1の開閉バルブ12にカッタ作用を付与し、第1の開閉バルブ12を閉じるときに脱塩素製品を切断することも可能である。
【0034】
このようにして、第1の減圧室11内に連続的に排出される脱塩素製品を、所定量毎に第2の減圧室13に移動させた後に外部に取り出すことができ、第1の減圧室11内を減圧状態に維持したまま、連続運転が可能となる。
【0035】
廃棄プラスチックの脱塩素処理装置として、特開平11−50072号に記載されるように、2軸スクリュ型減容機と2軸スクリュ型脱塩素機とを配管(ポリマーパイプ)にて接続させ、減容機から排出される半溶融廃棄プラスチックを脱塩素機に導くものを使用した。この脱塩素機は、図1に示す2軸押出機Aにおいて、ホッパ2を供給口となる配管(ポリマーパイプ)に代えたものと同等の構造を有している。
【0036】
PVC含有率が95重量%の産業廃棄プラスチック(塩素濃度は52.9重量%)を、所定の大きさ以下に破砕した状態で、50kg/hの処理速度で半溶融廃棄プラスチック排出量が次段の脱塩素機の処理量と等しい2軸スクリュ型減容機に投入し、加圧と加熱により廃棄プラスチックに含まれる水分等を蒸気としてベント開口部から排出して、廃棄プラスチック中の水分等を予め除去した。2軸スクリュ型減容機では、廃棄プラスチックを190℃以下の温度まで加熱し、半溶融ないし溶融状態にして機外に取り出す。減容機中では、PVCに塩化水素を生ずる熱分解を生じさせなかつた。
【0037】
減容機から取り出された半溶融廃棄プラスチックを供給口となる配管(ポリマーパイプ)を通じて、次段の脱塩素機(A)に供給した。この脱塩素機(A)は、全長の65%に渡り開口部3,4が設けられている。また、スクリュ7,7は、全長の70%にミキシングスクリュピースを組み合わせた構造である。
【0038】
脱塩素機(A)に入つた半溶融ないし溶融廃棄プラスチックは、350℃に加熱されたシリンダ1からの伝熱とスクリュ7,7によるせん断発熱により昇温され、廃棄プラスチック中のPVCが急激に分解され、塩化水素及び他のポリマーの一部が分解した炭化水素が発生した。発生した塩化水素と炭化水素はシリンダ1の上部に設けられたベント開口部3,4から、減圧ポンプ10で吸引させ、外部に設置させた排ガス処理装置(図示せず)に送り、塩化水素は水に吸収させ無害化させた。
【0039】
高濃度PVCを含む廃棄プラスチックから脱塩素された残りの脱塩素残渣は、ダイス5の表面近くまで到達するように構成させたスクリュ7,7、つまりスクリュ7の先端部とダイス部5の入口側内面との間隔dを、シリンダの内径Dに対して、常温でd=0.02D〜0.10Dの範囲に設定させたスクリュ7,7により下流に送られ、押出機A(脱塩素機)から排出された。ダイス5の出口には2段型の第1,第2の減圧室11,13(真空チャンバー)が設置されており、第1の減圧室11の内圧はベント開口部3,4の真空圧力とバランスしている。このようにして得られた脱塩素残渣中の塩素を分析したところ、濃度が0.3重量%であつた。
【0040】
次に、図3を参照して、シリンダ1の他端部と各スクリュ7,7の先端部との関係に関する第1参考例について説明する。すなわち、シリンダ1の他端部には、シリンダ1の内径Dとほぼ同一径のノズル5d,5dを各スクリュ7,7に対応させて有するダイス部5を取付け、各スクリュ7,7の先端部のスクリュフライト7aを有する部分を各ノズル5d,5d内部の中間部にまで侵入させてある。
【0041】
これにより、スクリュ7の先端部とダイスノズル5dの入口側内面との間に、脱塩素残渣(製品)が溜まる大きな空間がなくなるのみならず、スクリュ溝にほぼ沿う円滑な流れでダイスノズル5dを通過できるようになり、スクリュ7の先端付近の流動抵抗を生ずる箇所が存在しなくなるので、スクリュ7のスクリュフライト7aによる搬送力によつて流動性の少ない脱塩素残渣(製品)がダイスノズル5dから円滑に排出されるようになる。加えて、ダイスノズル5d内にもスクリュフライト7aが位置するので、脱塩素残渣(製品)がスクリュフライト7aによる搬送力を受けながら、大きな摩擦抵抗力を有するダイスノズル5dを円滑に通過するようになる。なお、ノズル5dの径は、シリンダ1の内径Dとほぼ同一寸法であるから、ダイス部5をシリンダ1の先端部自体によつて構成させることも可能である。
【0042】
図4には、シリンダ1の他端部と各スクリュ7の先端部との関係に関する第2参考例を示し、シリンダ1の他端部には、シリンダ1の内径Dとほぼ同一径のノズル5d,5dを各スクリュ7,7に対応させて有するダイス部5を設け、各スクリュ7の先端部のスクリュフライト7aを有する部分をノズル5dを貫通するように侵入させてある。
【0043】
これにより、スクリュ7の先端とダイスノズル5dの入口側前面との間に、脱塩素残渣(製品)が溜まる大きな空間がなくなると共に、スクリュ7の先端付近の流動抵抗を生ずる箇所が存在しなくなるので、スクリュ7のスクリュフライト7aによる搬送力によつて流動性の少ない脱塩素残渣(製品)が大きな摩擦抵抗力を有するダイスノズル5dから円滑に排出されるようになる。特に、スクリュ7の先端部がノズル5dを貫通して外部にまで突き出しているので、第1参考例と比較して、脱塩素残渣(製品)がダイスノズル5dを更に円滑に通過する。また、スクリュフライト7aがダイスノズル5dの全長に渡つて位置するので、脱塩素残渣(製品)がスクリュフライト7aによる搬送力を受けながら、ダイスノズル5dを円滑に通過するようになる。ノズル5dの径は、シリンダ1の内径Dとほぼ同一であるから、ダイス部5をシリンダ1の先端部自体によつて構成させることも可能である。
【0044】
シリンダ1の他端部と各スクリュ7の先端部との関係に関する第1,第2参考例によれば、いずれによつても脱塩素残渣(製品)が詰まつてノズル5dが閉塞され、運転不可能になるという不具合が解消する。特に、第1,第2参考例は、PVC濃度が80重量%以上の廃棄プラスチックの脱塩素処理に好適である。なお、第1,第2参考例では、スクリュ7の先端部をノズル5d内に侵入させればよく、スクリュ7のスクリュフライト7aを省略した円筒状部分をノズル5d内に位置させても、シリンダ1内でスクリュ7のスクリュフライト7aによつて搬送される脱塩素残渣(製品)がスクリュ7の円筒状部分に沿つて案内されながら排出されるので、脱塩素残渣(製品)の排出に関してほぼ同様の作用を得ることが可能である。シリンダ1の他端部と各スクリュ7の先端部との関係に関し、上記実施の形態を使用するか、第1,第2参考例のいずれを使用するかは、脱塩素の目的、処理する材料等により決定される。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明によつて理解されるように、本発明に係る廃棄プラスチックの脱塩素処理装置によれば、次の効果を奏することができる。
【0047】
請求項1の発明によれば、ダイス部のノズルから排出される脱塩素残渣を、減圧ポンプに接続されて減圧状態の第1の減圧室に受け入れた後、第2の開閉バルブを閉じた第2の減圧室に排出させるので、ノズルから排出される脱塩素残渣をダイス部から負圧状態の第1の減圧室に排出させることになる。その結果、脱塩素残渣(製品)がダイス部のノズル付近に詰まり或いは滞留して排出されなくなり、運転不可能になるという不具合が解消する。
【0048】
このように、請求項1〜6の発明によれば、特に、ポリ塩化ビニル高含有率の廃棄プラスチックにおいて、スクリュの先端部付近に低粘性及び低流動性の脱塩素残渣(製品)が詰まつて運転不可能になるという不具合が抑制される。これにより、廃棄プラスチックのリサイクルに有害な塩素又は塩素化合物を、ポリ塩化ビニル高含有率の廃棄プラスチック中から効率良く、連続的に除去しながら、脱塩素残渣(製品)を連続的に得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態に係る廃棄プラスチックの脱塩素処理装置を断面で示す概略図。
【図2】 同じくスクリュの先端部を示す断面図。
【図3】 スクリュの先端部の第1参考例を示す断面図。
【図4】 スクリュの先端部の第2参考例を示す断面図。
【図5】 従来のスクリュ押出機型の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置を示す概略図。
【符号の説明】
1:シリンダ、2:ホッパ、3,4:ベント開口部、5:ダイス部、5a,5d:ノズル、5b:中心部、6:ヒータ(加熱装置)、7:スクリュ、9:モータ(回転駆動源)、10:減圧ポンプ、11:第1の減圧室、12:第1の開閉バルブ、13:第2の減圧室、13b:開口部(排出口)、14:第2の開閉バルブ、A:2軸押出機。
Claims (6)
- ポリ塩化ビニルを含有する廃棄プラスチックを、シリンダ(1)に内挿したスクリュ(7)を回転させることにより、加熱装置(6)を付属するシリンダ(1)内で加熱・混練させて軟化・移送させ、廃棄プラスチックから熱分解によつて生じた塩化水素をシリンダ(1)のベント開口部(3,4)から外部へ分離・排出させると共に、シリンダ(1)の先端部のダイス部(5)のノズル(5a,5d)から脱塩素残渣を排出させる廃棄プラスチックの脱塩素処理装置において、
ダイス部(5)のノズル(5a,5d)の出口側に、減圧ポンプ(10)に接続される第1の減圧室(11)を形成させ、かつ、第2の開閉バルブ(14)を備える排出口(13b)を有する第2の減圧室(13)を、第1の開閉バルブ(12)を介して第1の減圧室(11)に接続させ、ノズル(5a,5d)から排出される脱塩素残渣を減圧状態の第1の減圧室(11)に受け入れた後、第2の開閉バルブ(14)を閉じた第2の減圧室(13)に排出させることを特徴とする廃棄プラスチックの脱塩素処理装置。 - ベント開口部(3,4)が、シリンダ(1)の全長の40%以上に渡つて形成されていることを特徴とする請求項1の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置。
- ベント開口部(3,4)が、減圧ポンプ(10)に接続されていることを特徴とする請求項1又は2の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置。
- スクリュ(7)の全長の50%以上に渡り混練機能を高めるミキシングピースが組み込まれていることを特徴とする請求項1,2又は3の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置。
- スクリュ(7)が多軸をなし、多軸押出機を構成していることを特徴とする請求項1,2,3又は4の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置。
- スクリュ(7)が噛み合い型であることを特徴とする請求項5の廃棄プラスチックの脱塩素処理装置。
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