JP3606824B2 - 乗物用シートのスライドレール - Google Patents
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗物用シートのスライドレールに関する。
【0002】
特に、本発明は、折り曲げられて切断された鋼板から作られた、溝形断面の固定バーを有し、固定バーが、
ウェブと、
各々が前記ウェブから自由端部に向かって互いに平行に延びる2つの側方フランジと、
2つの側方フランジの各自由端部から互いに相手に向かって延びており、乗物用シートに固定されるようになっている少なくとも1つの支持部を受け入れるスロットを間に形成している2つの唇部とを有し、
乗物のフロアに固定するために、固定バーが前方端部と後方端部の間のある長さにわたって延びている、乗物用シートのスライドレールに関する。
【0003】
【従来の技術】
EPO特許出願公開明細書第0 842 807号には、そのようなスライドレールの例が記載されている。
【0004】
この種の公知のスライドレールは十分な満足を与えるものであり、特に、極めて高い強度を備え、軽量であり、また、その製造法を考えれば低コストである。しかしながら、標準規格によって要求される機械的性能が絶えず高くなっていることを考えれば、場合によって、特に乗物が正面衝突を受けた場合に、そのようなスライドレールの機械的強度をさらに増大させることが望ましいことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の特別の目的は、前述した課題のスライドレールの重量またはコストを過度に犠牲にすることなく、その機械的強度を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明によれば、当該種類のスライドレールは、固定バーが、軽量合金を押出加工することによって作られた補強バーにはめ込まれており、補強バーが、固定バーのウェブに接して配置されたウェブと、固定バーのフランジを抱き込む2つの側方フランジと、前記補強バーのフランジを延ばして、固定バーの前記唇部によって支えられるように固定バーの唇部の上に重なる2つの唇部とを備えたほぼ溝形の断面をそれ自体で有することによって固定バーに固定され、補強バーが、固定バーの後方端部に配置され、固定バーの長さの3分の1よりも短い長さにわたって延びていることを特徴とする。
【0007】
これらの構成により、固定バーの、正面衝突事故の場合により大きな引裂力を受ける後方の固定箇所が補強される。これにより、特にシートから大きな引裂力を受けたときに固定バーが開かないようにすることによって、機械的な強度が大幅に向上する。また、補強バーは低価格で軽量であり、スライドレールの通常の動作の妨げとなることはない。
【0008】
本発明の好適な実施態様では、1つまたは複数の下記の構成を任意に使用できる。
【0009】
補強バーは、固定バーと相補形の内面を有し、前記補強バーは、その内面全体で固定バーと接触している。
【0010】
乗物のフロアに固定するボルトを受け入れるために、少なくとも1つの穴が、固定バーのウェブを貫ぬいて固定バーの後方端部に向かって設けられており、補強バーのウェブは、前記ボルトが通ることができるように、固定バーのウェブの穴と位置が合っている穴も有する。
【0011】
補強バーは、少なくともそのフランジおよび唇部にわたって、厚さが5ミリメートルより大きい。
【0012】
固定バーのウェブが、固定バーの唇部に向かって延びて固定バーのフランジによって延ばされている2つの側方棚状部を形成し、また、補強バーが、それぞれ棚状部と位置が合って配置されて棚状部の下の固定バーと接触している2つの肉厚領域を有し、肉厚領域が、補強バーのフランジの厚さよりも大きい厚さを有しており、肉厚領域は、補強バーの、事故の場合に特に大きい機械的応力を受ける箇所に位置しているので、これらの肉厚領域によって補強バーの強度を増大させることができる。
【0013】
補強バーのウェブの肉厚領域が10mm以上の材料厚を有する。
【0014】
補強バーの長さが10センチメートル(cm)より短い。
【0015】
スライドレールが、固定バーにすべるように取り付けられるスチール製の可動バーの形の前記支持部材をさらに有する。
【0016】
可動バーは、固定バーのウェブと平行なウェブと、可動バーのウェブを固定バーの両側方フランジの間の固定バーのウェブに向かって延ばす2つの側方フランジを備えている、上下反対の溝形断面を有し、可動バーの両側方フランジが、固定バーの唇部の下に係合するトラフの形の唇部によって外側に延ばされており、固定バーの唇部が上下反対のトラフの形をしている。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、2つの平行なスライドレール(図1では片方しか見えない)によって、自動車のフロア21にすべるように取り付けられている自動車用シートSを示す。各スライドレールはスチール製の可動バー2を有する。スチール製の可動バー2は、シートSを支え、かつ、折り曲げられて切断された薄鋼板から作られていて後方端部3aと前方端部3bを介して自動車のフロア21に固定されている固定バー3の内部をすべる。
【0019】
図2と3に示されているように、可動バー2は、通常ボール4を固定バー3と可動バー2で挟んだ状態で、固定バー3の中にすべるように取り付けられている。
【0020】
ユーザがシートの位置を縦方向に調節できるように、固定バー3と可動バー2の間には、それ自体公知のロック手段(図示せず)も設けられている。
【0021】
固定バー3は、ほぼ溝形断面をしており、
この場合水平で、上方向にずれている2つの側方棚状部5aを縦方向縁部に含んでいる底部ウェブ5と、
対応する棚状部5aから上端部6aまで上方向に各々が延びている2つの垂直な側方フランジ6と、
固定バー3のフランジのそれぞれの自由端部6aから互いに相手に向かって延び、前述の可動バー2を受け入れるスロットを互いの間に形成する2つの唇部7とを有する。
図示の実施形態では、各唇部7は、対応する垂直なフランジ6を延長する水平な壁8、それに続く下向きに傾斜している壁9、さらにそれに続く垂直な壁10を有する、内曲したトラフの形をしている。
【0022】
固定バー3の後方端部3aは、特にアルミニウムをベースにしている合金を押出加工して切断することによって作られる補強バー11の短部分にぴったりはめ込まれ、補強バー11の長さは固定バー3の長さの3分の1未満であり、10cm未満であることが好ましく、3cm〜7cmの範囲内にあることが有利である。補強バー11の重量を例えば80グラム(g)未満であればよく、約60gが有利である。
【0023】
補強バー11は、ほぼ溝形断面をしており、その内面全体が固定バー3の外面と接触する。補強バー11は、
中心部の厚さe1が少なくとも5mm、好ましくは10mm以下であり、固定バー3のウェブ5が上に載る底部ウェブ12であって、棚状部5aの底面に対して係合する、厚さe2が10mmを越えることが有利であり、15mm未満であることが好ましい肉厚の2つの側方部13を有する底部ウェブ12と、
ウェブ12から上方に各々が延びており、各々の厚さe3が5mmを超えていることが有利であり、10mm未満であることが好ましい垂直な2つの側方フランジ15と、
垂直なフランジ15の上端部まで延び、そして可動バー2を受け入れるスロットを間に残すように互いに相手に向かって延びている2つの水平な唇部17であって、厚さe4が5mmを超えていることが有利であり、10mm未満であることが好ましい唇部17とを有する。
【0024】
各唇部17は、対応する唇部7の傾斜している壁9の形状にほぼ合っているくさび形のリブ19を含んでいることが有利である。
【0025】
スライドレールは、ボルト、例えば固定バー3のウェブを貫き、補強バー11のウェブを貫き、バー3のウェブ5に支えられている各ボルト23の拡大頭部とそれぞれ位置が合った状態に形成されている穴24、25を貫通するボルト23によって、自動車のフロア21に固定されている。
【0026】
また、図示の例では、スライドレールの可動バー2は、固定バー3から突出し、上下反対の溝形断面部を介して固定バー3の内側に延びている垂直なフィン2aを有しており、また、
上部の水平な壁、すなわちウェブ26と、
ウェブ26の2つの側面から下向きに延び、一方が可動バー2の垂直なフィン2aを延長している2つの垂直なフランジ27と、
前述のボール4を、両唇部28および固定バー3の両唇部7の両傾斜壁9との間、および両唇部28と固定バー3の棚状部5aとフランジ6との間に挟んだ状態で、固定バー3の両唇部7の下で外方向に延びるトラフ形の2つの唇部28とを有する。
【0027】
前述した種類のスライドレールによれば、補強バー11の存在により、乗物が正面衝突事故に遭った場合に可動バー2に加わる力に対するスライドレールの機械的強度を50%増大させることが可能であることがわかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を構成するスライドレールが取り付けられている自動車用シートの概略図である。
【図2】図1のシートの一方のスライドレールの切欠斜視図である。
【図3】図2のスライドレールの断面図である。
【図4】図2および図3のスライドレールの補強バーの斜視図である。
【符号の説明】
2 可動バー
3 固定バー
3a 固定バーの後方端部
3b 固定バーの前方端部
4 ボール
5 ウェブ
5a 棚状部
6 側方フランジ
6a 自由端部
7 唇部
8 水平な壁
9 傾斜している壁
10 垂直な壁
11 補強バー
12 ウェブ
13 補強バーの肉厚領域
15 側方フランジ
17 唇部
19 リブ
21 フロア
23 ボルト
24 穴
25 穴
26 ウェブ
27 側方フランジ
28 唇部
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗物用シートのスライドレールに関する。
【0002】
特に、本発明は、折り曲げられて切断された鋼板から作られた、溝形断面の固定バーを有し、固定バーが、
ウェブと、
各々が前記ウェブから自由端部に向かって互いに平行に延びる2つの側方フランジと、
2つの側方フランジの各自由端部から互いに相手に向かって延びており、乗物用シートに固定されるようになっている少なくとも1つの支持部を受け入れるスロットを間に形成している2つの唇部とを有し、
乗物のフロアに固定するために、固定バーが前方端部と後方端部の間のある長さにわたって延びている、乗物用シートのスライドレールに関する。
【0003】
【従来の技術】
EPO特許出願公開明細書第0 842 807号には、そのようなスライドレールの例が記載されている。
【0004】
この種の公知のスライドレールは十分な満足を与えるものであり、特に、極めて高い強度を備え、軽量であり、また、その製造法を考えれば低コストである。しかしながら、標準規格によって要求される機械的性能が絶えず高くなっていることを考えれば、場合によって、特に乗物が正面衝突を受けた場合に、そのようなスライドレールの機械的強度をさらに増大させることが望ましいことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の特別の目的は、前述した課題のスライドレールの重量またはコストを過度に犠牲にすることなく、その機械的強度を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明によれば、当該種類のスライドレールは、固定バーが、軽量合金を押出加工することによって作られた補強バーにはめ込まれており、補強バーが、固定バーのウェブに接して配置されたウェブと、固定バーのフランジを抱き込む2つの側方フランジと、前記補強バーのフランジを延ばして、固定バーの前記唇部によって支えられるように固定バーの唇部の上に重なる2つの唇部とを備えたほぼ溝形の断面をそれ自体で有することによって固定バーに固定され、補強バーが、固定バーの後方端部に配置され、固定バーの長さの3分の1よりも短い長さにわたって延びていることを特徴とする。
【0007】
これらの構成により、固定バーの、正面衝突事故の場合により大きな引裂力を受ける後方の固定箇所が補強される。これにより、特にシートから大きな引裂力を受けたときに固定バーが開かないようにすることによって、機械的な強度が大幅に向上する。また、補強バーは低価格で軽量であり、スライドレールの通常の動作の妨げとなることはない。
【0008】
本発明の好適な実施態様では、1つまたは複数の下記の構成を任意に使用できる。
【0009】
補強バーは、固定バーと相補形の内面を有し、前記補強バーは、その内面全体で固定バーと接触している。
【0010】
乗物のフロアに固定するボルトを受け入れるために、少なくとも1つの穴が、固定バーのウェブを貫ぬいて固定バーの後方端部に向かって設けられており、補強バーのウェブは、前記ボルトが通ることができるように、固定バーのウェブの穴と位置が合っている穴も有する。
【0011】
補強バーは、少なくともそのフランジおよび唇部にわたって、厚さが5ミリメートルより大きい。
【0012】
固定バーのウェブが、固定バーの唇部に向かって延びて固定バーのフランジによって延ばされている2つの側方棚状部を形成し、また、補強バーが、それぞれ棚状部と位置が合って配置されて棚状部の下の固定バーと接触している2つの肉厚領域を有し、肉厚領域が、補強バーのフランジの厚さよりも大きい厚さを有しており、肉厚領域は、補強バーの、事故の場合に特に大きい機械的応力を受ける箇所に位置しているので、これらの肉厚領域によって補強バーの強度を増大させることができる。
【0013】
補強バーのウェブの肉厚領域が10mm以上の材料厚を有する。
【0014】
補強バーの長さが10センチメートル(cm)より短い。
【0015】
スライドレールが、固定バーにすべるように取り付けられるスチール製の可動バーの形の前記支持部材をさらに有する。
【0016】
可動バーは、固定バーのウェブと平行なウェブと、可動バーのウェブを固定バーの両側方フランジの間の固定バーのウェブに向かって延ばす2つの側方フランジを備えている、上下反対の溝形断面を有し、可動バーの両側方フランジが、固定バーの唇部の下に係合するトラフの形の唇部によって外側に延ばされており、固定バーの唇部が上下反対のトラフの形をしている。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、2つの平行なスライドレール(図1では片方しか見えない)によって、自動車のフロア21にすべるように取り付けられている自動車用シートSを示す。各スライドレールはスチール製の可動バー2を有する。スチール製の可動バー2は、シートSを支え、かつ、折り曲げられて切断された薄鋼板から作られていて後方端部3aと前方端部3bを介して自動車のフロア21に固定されている固定バー3の内部をすべる。
【0019】
図2と3に示されているように、可動バー2は、通常ボール4を固定バー3と可動バー2で挟んだ状態で、固定バー3の中にすべるように取り付けられている。
【0020】
ユーザがシートの位置を縦方向に調節できるように、固定バー3と可動バー2の間には、それ自体公知のロック手段(図示せず)も設けられている。
【0021】
固定バー3は、ほぼ溝形断面をしており、
この場合水平で、上方向にずれている2つの側方棚状部5aを縦方向縁部に含んでいる底部ウェブ5と、
対応する棚状部5aから上端部6aまで上方向に各々が延びている2つの垂直な側方フランジ6と、
固定バー3のフランジのそれぞれの自由端部6aから互いに相手に向かって延び、前述の可動バー2を受け入れるスロットを互いの間に形成する2つの唇部7とを有する。
図示の実施形態では、各唇部7は、対応する垂直なフランジ6を延長する水平な壁8、それに続く下向きに傾斜している壁9、さらにそれに続く垂直な壁10を有する、内曲したトラフの形をしている。
【0022】
固定バー3の後方端部3aは、特にアルミニウムをベースにしている合金を押出加工して切断することによって作られる補強バー11の短部分にぴったりはめ込まれ、補強バー11の長さは固定バー3の長さの3分の1未満であり、10cm未満であることが好ましく、3cm〜7cmの範囲内にあることが有利である。補強バー11の重量を例えば80グラム(g)未満であればよく、約60gが有利である。
【0023】
補強バー11は、ほぼ溝形断面をしており、その内面全体が固定バー3の外面と接触する。補強バー11は、
中心部の厚さe1が少なくとも5mm、好ましくは10mm以下であり、固定バー3のウェブ5が上に載る底部ウェブ12であって、棚状部5aの底面に対して係合する、厚さe2が10mmを越えることが有利であり、15mm未満であることが好ましい肉厚の2つの側方部13を有する底部ウェブ12と、
ウェブ12から上方に各々が延びており、各々の厚さe3が5mmを超えていることが有利であり、10mm未満であることが好ましい垂直な2つの側方フランジ15と、
垂直なフランジ15の上端部まで延び、そして可動バー2を受け入れるスロットを間に残すように互いに相手に向かって延びている2つの水平な唇部17であって、厚さe4が5mmを超えていることが有利であり、10mm未満であることが好ましい唇部17とを有する。
【0024】
各唇部17は、対応する唇部7の傾斜している壁9の形状にほぼ合っているくさび形のリブ19を含んでいることが有利である。
【0025】
スライドレールは、ボルト、例えば固定バー3のウェブを貫き、補強バー11のウェブを貫き、バー3のウェブ5に支えられている各ボルト23の拡大頭部とそれぞれ位置が合った状態に形成されている穴24、25を貫通するボルト23によって、自動車のフロア21に固定されている。
【0026】
また、図示の例では、スライドレールの可動バー2は、固定バー3から突出し、上下反対の溝形断面部を介して固定バー3の内側に延びている垂直なフィン2aを有しており、また、
上部の水平な壁、すなわちウェブ26と、
ウェブ26の2つの側面から下向きに延び、一方が可動バー2の垂直なフィン2aを延長している2つの垂直なフランジ27と、
前述のボール4を、両唇部28および固定バー3の両唇部7の両傾斜壁9との間、および両唇部28と固定バー3の棚状部5aとフランジ6との間に挟んだ状態で、固定バー3の両唇部7の下で外方向に延びるトラフ形の2つの唇部28とを有する。
【0027】
前述した種類のスライドレールによれば、補強バー11の存在により、乗物が正面衝突事故に遭った場合に可動バー2に加わる力に対するスライドレールの機械的強度を50%増大させることが可能であることがわかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を構成するスライドレールが取り付けられている自動車用シートの概略図である。
【図2】図1のシートの一方のスライドレールの切欠斜視図である。
【図3】図2のスライドレールの断面図である。
【図4】図2および図3のスライドレールの補強バーの斜視図である。
【符号の説明】
2 可動バー
3 固定バー
3a 固定バーの後方端部
3b 固定バーの前方端部
4 ボール
5 ウェブ
5a 棚状部
6 側方フランジ
6a 自由端部
7 唇部
8 水平な壁
9 傾斜している壁
10 垂直な壁
11 補強バー
12 ウェブ
13 補強バーの肉厚領域
15 側方フランジ
17 唇部
19 リブ
21 フロア
23 ボルト
24 穴
25 穴
26 ウェブ
27 側方フランジ
28 唇部
Claims (10)
- 折り曲げられて切断された鋼板から作られた、溝形断面の固定バー(3)を有し、前記固定バーが、
ウェブ(5)と、
各々が前記ウェブ(5)から自由端部(6a)に向かって互いに平行に延びる2つの側方フランジ(6)と、
前記2つの側方フランジの各自由端部(6a)から互いに相手に向かって延びており、乗物用シートに固定されるようになっている少なくとも1つの支持部材(2)を受け入れるスロットを間に形成している2つの唇部(7)とを有しており、
前記乗物のフロア(21)に固定するために、前記固定バー(3)が、前方端部(3b)と後方端部(3a)の間のある長さにわたって延びている、乗物用シートのスライドレールにおいて、
前記固定バー(3)が、軽量合金を押出加工することによって作られた補強バー(11)にはめ込まれており、前記補強バーが、前記固定バーのウェブに接して配置されたウェブ(12)と、前記固定バーの前記フランジ(6)を抱き込む2つの側方フランジ(15)と、前記補強バーのフランジを延ばして、前記固定バーの唇部によって支えられるように前記固定バーの前記唇部(7)の上に重なる2つの唇部(17)を備えたほぼ溝形の断面をそれ自体で有することによって前記固定バー(3)に固定され、
前記補強バー(11)が、前記固定バーの後方端部(3a)に配置され、前記固定バーの長さの3分の1よりも短い長さにわたって延びていることを特徴とする、乗物用シートのスライドレール。 - 前記補強バー(11)が、前記固定バー(3)と相補形の内面を有し、前記補強バーは、その内面全体で前記固定バーと接触している、請求項1に記載のスライドレール。
- 前記乗物の前記フロア(21)に固定するボルト(23)を受け入れるために、少なくとも1つの穴(24)が、前記固定バーの前記ウェブ(5)を貫ぬいて前記固定バーの前記後方端部(3a)に向かって設けられており、前記補強バーの前記ウェブ(12)は、前記ボルトが通ることができるように、前記固定バーのウェブの穴(24)と位置が合っている穴(25)も有する、請求項1または2に記載のスライドレール。
- 前記補強バー(11)は、少なくともそのフランジ(15)および唇部(17)にわたって、厚さ(e3、e4)が5mmより大きい、請求項1から3のいずれか1項に記載のスライドレール。
- 前記固定バーのウェブ(5)が、前記固定バーの前記唇部(7)に向かって延びて前記固定バーのフランジ(6)によって延ばされている2つの側方棚状部(5a)を形成し、また、前記補強バー(11)が、それぞれ前記棚状部(5a)と位置が合って配置されて前記棚状部の下の前記固定バーと接触している2つの肉厚領域(13)を有し、前記肉厚領域(13)が、前記補強バーの前記フランジ(15)の厚さ(e3)よりも大きい厚さ(e2)を有している、請求項4に記載のスライドレール。
- 前記補強バーの前記ウェブの前記肉厚領域(13)が10mm以上の材料厚(e2)を有する、請求項5に記載のスライドレール。
- 前記固定バーの前記両唇部(7)が、他方の唇部(7)に向かっておよび前記固定バーの前記ウェブ(5)に向かって傾斜している部分(9)を各々が有する内曲したトラフの形をしており、前記補強バーの前記各唇部が、前記傾斜部分の形状と一致するリブ(19)を有する、請求項1から6のいずれか1項に記載のスライドレール。
- 前記補強バーの長さが10cmより短い、請求項1から7のいずれか1項に記載のスライドレール。
- 前記固定バー(3)にすべるように取り付けられるスチール製の可動バー(2)の形の前記支持部材をさらに有する、請求項1から7のいずれか1項に記載のスライドレール。
- 前記可動バー(2)は、前記固定バーの前記ウェブ(5)と平行なウェブ(26)と、前記可動バーの前記ウェブ(26)を前記固定バーの前記両側方フランジ(6)の間で前記固定バーの前記ウェブ(5)に向かって延ばす2つの側方フランジ(27)を備えた上下反対の溝形断面を有し、前記可動バーの前記両側方フランジ(27)が、前記固定バーの前記唇部(7)の下に係合するトラフの形の唇部(28)によって外側に延ばされており、前記固定バーの前記唇部が上下反対のトラフの形をしている、請求項9に記載のスライドレール。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR0009463 | 2000-07-19 | ||
FR0009463A FR2811946B1 (fr) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | Glissiere pour siege de vehicule |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002067749A JP2002067749A (ja) | 2002-03-08 |
JP3606824B2 true JP3606824B2 (ja) | 2005-01-05 |
Family
ID=8852682
Family Applications (1)
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