JP3606536B2 - ウイルス複製抑制剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、肝臓又はその周辺組織の特定の酵素活性を増強させることによって、B型肝炎ウイルスの複製を抑制する薬剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
ウイルスはウイルス膜に糖タンパク質や糖脂質を持っている。糖脂質は宿主細胞の細胞膜由来であるが、糖タンパク質のタンパク質部分はウイルス特異的な遺伝子産物である。糖鎖は宿主細胞のゴルジ装置内でタンパク質部分に付加されるが、この過程で用いられる酵素系はウイルスのものではなく、宿主細胞の持つ酵素系が用いられる。例えば後天性免疫不全症候群、いわゆるエイズはヒト免疫不全ウイルス(HIV)と呼ばれる一種のレトロウイルスがCD4分子を発現している細胞に主に感染し、CD4陽性T細胞を激減させる疾患であるが、HIVの感染においてはウイルスエンベロープ糖タンパク質であるgp120分子が重要な役割を果たしている。このgp120分子は重量にしてその約半分が糖鎖によって占められており、これらの糖鎖のHIV感染過程における重要性について様々な報告がされている。例えば糖鎖を欠いたgp120分子はCD4との結合能を失うことが示されている。またHIV感染細胞は未感染細胞と共に培養すると合胞体が形成されるが、gp120分子の添加はこの合胞体形成を阻害するのに対し、糖鎖を欠いたgp120分子を添加しても阻害は起こらないことも示されている。ヒトC型肝炎ウイルス(HCV)のエンベロープを構成していると考えられているE1及びE2は共に糖タンパク質であり、共にその糖鎖の末端にシアル酸残基を持たず、末端にN−アセチルグルコサミン残基を持つものが少数あることからHCVが肝実質細胞上のアシアロ糖タンパク質リセプター、あるいは肝内皮細胞やマクロファージに見出されるマンノース結合タンパク質を介して肝臓に感染する可能性が示されている。更に、ヒトB型肝炎ウイルス(HBV)はその粒子表面にHBs抗原と呼ばれる糖タンパク質を有しており、これらのタンパクは2本のアスパラギン結合型糖鎖を持っている。これらの糖鎖はウイルスの複製、輸送、分泌の各過程において、重要な役割を果たしていることが示されている。
現在までに、このようなウイルス糖タンパク質の糖鎖に着目した抗ウイルス剤の可能性が幾つか示されている。例えばツニカマイシン等のN−グリコシド型糖鎖プロセッシング酵素の阻害剤の存在下で培養されたHIV感染細胞には合胞体形成能やウイルス感染能がなくなることが示されている。例えばイミノ糖であるN−ブチルデオキシノジリマイシンによってヒトB型肝炎ウイルスの分泌を抑制した例が報告されている〔プロシーディングズ オブ ザ ナショナル アカデミー オブ サイエンシーズ オブ ザ USA(Proceedings of the National Academy of Sciences of the USA)、第91巻、第2235〜2239頁(1994)〕。
しかしながら、このような糖鎖プロセッシング阻害剤による処理は宿主細胞の糖鎖合成をかく乱させるため、当然宿主細胞の糖タンパク質の糖鎖構造も多大な影響を受けることになり、安全性の点で決して満足できるものではない。
ところで、本発明者らは細胞表層糖鎖の構造変化に関する研究過程でこれまでにラット及びヒトのN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII (以下、GnT−III と略す)遺伝子を獲得することに成功している(特開平6−38767号、同6−62865号各公報)。この酵素はアスパラギン結合型糖鎖のGlcNAcβ1−4Manβ1 構造、いわゆるバイセクティングGlcNAcを生成する。
既に本発明者らは、肝炎及び肝癌を自然発症するLECラットを用いた実験系において、肝炎発症時期である第3ステージでN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼV(以下、GnT−Vと略す)の活性が、また肝臓に癌組織がマクロ的に観察される第4ステージでGnT−III 活性が、コントロールラットであるLFAに比べて著しく上昇することを見出している。また、このGnT−III は正常な肝臓にはほとんど発現していないが、ラット化学発癌過程の癌部位や前癌病変部位、腹水肝癌由来細胞、胎児肝、再生肝等において活性が上昇することを見出している。また、ヒトの肝炎、肝硬変、肝癌組織、あるいはこれら肝疾患患者の血清中の酵素発現量が上昇することが本発明者らによって報告されている〔バイオケミカル アンド バイオフィジカル リサーチ コミュニケイションズ(Biochemical Biophysical Reseach Communications)、第152巻、第107〜112頁(1988);クリニカ キミカ アクタ(Clinica Chimica Acta)、第185巻、第325〜332頁(1989)〕。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
既に述べたように、ウイルス感染細胞において糖転移酵素の活性が変化することは知られているが、これらの現象を作用点としてウイルスの複製を抑制し、ウイルス性疾患を治療する方法は開発されていない。
したがって、本発明の目的は、肝臓又はその周辺組織の特定の酵素活性を増強させることによって、B型肝炎ウイルスの複製を抑制する薬剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明を概説すれば、本発明は、B型肝炎ウイルス遺伝子の発現を抑制することができるB型肝炎ウイルス複製抑制剤に関する発明であって、GnT−III又はその遺伝子を有効成分とすることを特徴とする。
【0005】
本発明者らはウイルスの感染と糖転移酵素活性との関係について鋭意研究を重ねた結果、従来、肝疾患のステージの進行度と酵素活性が正の相関を持つと報告されていたGnT−III をB型肝炎ウイルス感染細胞に導入すると、意外なことにその細胞におけるB型肝炎ウイルス遺伝子の発現を抑制することができるという驚くべき事実を発見し、本発明を完成するに至ったものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本明細書において、GnT−III 活性を有するポリペプチドとは、天然型のGnT−III のみならず、GnT−III 活性を有する限り天然型のアミノ酸配列において、アミノ酸残基の欠失、付加、挿入、置換等によりアミノ酸配列が改変されたポリペプチドをも本発明に含む意味である。
また、ここで言う天然型GnT−III としては、例えばヒト又はラット由来のものが挙げられるが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、他の動物、植物等の生物体由来のもの、あるいは細菌類、酵母類、放線菌類、糸状菌類、子嚢菌類、担子菌類等の微生物由来のものも含まれる。
【0007】
また、本明細書において、機能的に同等の活性を有するポリペプチドとは、以下のようなものをいう。
天然に存在するタンパク質にはそれをコードする遺伝子の多形や変異のほかに、生成後のタンパク質の生体内及び精製中の修飾反応などによって、そのアミノ酸配列中にアミノ酸の欠失、挿入、付加、置換等の変異が起こりうるが、それにも関わらず変異を有しないタンパク質と実質的に同等の生理、生物学的活性を示すものがあることが知られている。このように構造的に差異があっても、その機能については大きな違いが認められないものを機能的に同等の活性を有するポリペプチドと呼ぶ。
人為的にタンパク質のアミノ酸配列に上記のような変異を導入した場合でも同様であり、この場合は更に多種多様の変異体を作製することが可能であるが、変異を有しないものと実質的に同等の生理活性を示す限り、これらの変異体は機能的に同等の活性を有するポリペプチドと解釈される。
例えば、大腸菌で発現されたタンパク質のN末端に存在するメチオニン残基は、多くの場合、メチオニンアミノペプチダーゼの作用により除去されるとされているが、タンパク質の種類によってはメチオニン残基を持つもの、持たないものの両方が生成される。しかしながら、このメチオニン残基の有無はタンパク質の活性に影響を与えない場合が多い。また、ヒトインターロイキン2(IL−2)のアミノ酸配列中の、あるシステイン残基をセリンに置換したポリペプチドがインターロイキン2活性を保持することが知られている〔サイエンス(Science)、第224巻、第1431頁(1984)〕。
更に、遺伝子工学的にタンパク質の生産を行う際には、融合タンパク質として発現させることがしばしば行われる。例えば、目的のタンパク質の発現量を増加させるために、目的のタンパク質のN末端に他のタンパク質由来のN末端ペプチド鎖を付加したり、目的のタンパク質のN末端、あるいはC末端に適当なペプチド鎖を付加して発現させ、この付加したペプチド鎖に親和性を持つ担体を使用することにより、目的のタンパク質の精製を容易にすることなどが行われている。
また、遺伝子上でアミノ酸を指定するコドン(3つの塩基の組合せ)は、アミノ酸の種類ごとに1〜6種類ずつが存在することが知られている。したがって、アミノ酸配列をコードする遺伝子はそのアミノ酸配列にもよるが、多数存在することができる。遺伝子は自然界において決して安定に存在しているものではなく、その核酸に変異が起こることはまれではない。遺伝子上に起こった変異がコードされるアミノ酸配列には変化を与えない場合(サイレント変異と呼ばれる)もあり、この場合には同じアミノ酸配列をコードする異なる遺伝子が生じたといえる。したがって、ある特定のアミノ酸配列をコードする遺伝子が単離されても、それを含有する生物が継代されていくうちに同じアミノ酸配列をコードする多種類の遺伝子ができていく可能性は否定できない。
【0008】
更に、同じアミノ酸配列をコードする多種類の遺伝子を人為的に作製することは、種々の遺伝子工学的手法を用いれば困難なことではない。
例えば、遺伝子工学的なタンパク質生産において、目的のタンパク質をコードする本来の遺伝子上で使用されているコドンが、使用している宿主中では使用頻度の低いものであった場合、タンパク質の発現量が低いことがある。このような場合には、コードされているアミノ酸配列に変化を与えることなく、コドンを宿主で繁用されているものに人為的に変換することにより、目的のタンパク質の高発現を図ることが行われている。このように特定のアミノ酸配列をコードする遺伝子を、人為的に多種類作製することが可能なことは言うまでもない。したがって、これらの人為的に作製された異なるポリペプチドであっても、本発明に開示されたアミノ酸配列がコードされている限り、本発明に包含されるものである。
更に、目的のタンパク質のアミノ酸配列に1個若しくは複数個のアミノ酸残基を欠失、付加、挿入、若しくは置換の少なくとも1つを行ったポリペプチドも目的のタンパク質と機能的に同等の活性を有する場合が少なくないが、このようなポリペプチドをコードする遺伝子も、天然のものであれ人為的に作製されたものであれ、本発明に包含される。
一般に、機能的に同等の活性を有するポリペプチドは、それをコードする遺伝子が相同性を有することが多い。したがって、本発明に用いる遺伝子とハイブリダイズすることができ、GnT−III 活性を有するポリペプチドをコードする遺伝子も本発明に含まれる。
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においては、B型肝炎ウイルス感染細胞にGnT−III を導入することによってその目的を達成することができる。GnT−III を導入するには、例えばマイクロインジェクション法などによってGnT−III を活性を保持したままでB型肝炎ウイルス感染細胞に直接導入してもよいし、また例えばウイルス等を使ってGnT−III 遺伝子をB型肝炎ウイルス感染細胞へ導入し、GnT−III を発現させることによって本発明の目的を達成することができる。
すなわち、本発明の薬剤を用いればGnT−III 又はGnT−III をコードする遺伝子をウイルス感染細胞又はその周辺組織に導入することができ、ウイルスの複製を抑制することができる。GnT−III 又はGnT−III をコードする遺伝子は組織表面の患部には直接注入すればよい。また組織内部の患部にも直接注入することもできるがドラッグデリバリーシステムを応用してもよい。ドラッグデリバリーシステム(DDS)としては、ウイルス感染細胞に特異的なシステムであれば良い。
【0010】
本発明のGnT−III 又はその遺伝子を有効成分とする薬剤をウイルス感染細胞又はその周辺組織に使用する場合、上記薬剤が最も効率よく効果を発揮するようにするのは当然のことである。
本発明のウイルス複製抑制剤はGnT−III 、又はその遺伝子を医薬として許容される範囲で含有していれば良く、通常の遺伝子治療剤、タンパク質含有剤と同様に製剤化することができ、製剤中には担体、賦形剤、安定化剤等が含まれていても良い。
本発明のウイルス複製抑制剤として用いられるGnT−III 、又はその遺伝子の用量は年齢、体重等の患者の状態、患部の程度などを考慮した上で調整すれば良い。
本発明のウイルス複製抑制剤に含有されるGnT−III 、又はその遺伝子は生体内物質であり、毒性はない。
【0011】
本発明で用いられるGnT−III については、既にその詳細な酵素化学的性質が明らかにされており、例えばラット腎臓から表1に示す工程により調製することができる。
【0012】
【表1】
Figure 0003606536
【0013】
〔表中Gn,Gn−bi−AsnはGlcNAcβ1−2Manα1−6(GlcNAcβ1−2Manα1−3)Manβ1−4GlcNAcβ1−4GlcNAc−Asnの略である。GnT−III 活性はバイオキミカ エ バイオフィジカ アクタ(Biochimica et Biophysica Acta )、第1035巻、第3号、第313〜318頁(1990)に記載の方法に準じ、80μMの蛍光基質を用いて測定し、酵素の比活性は、転移されたGlcNAc(mol)/タンパク質(mg)/時間(h)で表し、ピリジル(−2−)アミノ化GlcNAcを標準物質として使用した。タンパク質は血清アルブミンを標準物質として、BCAキット(ピアス社製)を用いて測定した〕
【0014】
また、その遺伝子は、例えばヒト胎児肝cDNAライブラリーから井原らの方法〔ジャーナル オブ バイオケミストリー(Journal of Biochemistry )、第113巻、第692〜698頁(1993)〕によって得ることができる。また、例えばラット腎臓のcDNAライブラリーから西河らの方法〔ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリー(Journal of Biological Chemistry )、第267巻、第18199〜18204頁(1992)〕によって得られる遺伝子は、B型肝炎ウイルス複製抑制の研究における適切な実験材料となりうる。
また、例えば、ラットGnT−III については、特開平6−38767号公報に記載の方法で通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託されているFERM BP−4352を用いて調製することができる。
また、例えばヒトGnT−III については、特開平6−62865号公報に記載の方法によって調製することができる。
【0015】
配列表の配列番号1にラットGnT−III をコードする遺伝子のDNA配列、及びそのアミノ酸配列を示す。また配列表の配列番号2にヒトGnT−III をコードする遺伝子のDNA配列及びそのアミノ酸配列を示す。これらの遺伝子をプローブとして用いることにより、該遺伝子にハイブリダイズし、GnT−III 活性を示すタンパク質をコードする遺伝子を調製することができる。また配列表の配列番号1又は2で表される遺伝子を遺伝子工学的な置換、変異、切断処理等を行うことによっても、更には配列表の配列番号1又は2で表される遺伝子にハイブリダイズし、かつ、GnT−III 活性を示すタンパク質をコードする遺伝子を調製することができる。
これらの遺伝子、及び該遺伝子の発現タンパク質も本発明の薬剤として使用することができる。
【0016】
遺伝子そのものを用いて本発明の薬剤のGnT−III を細胞に導入する場合、例えばGnT−III 遺伝子とこれに関係する調節遺伝子を持つ組換えベクターを使用することで簡単にGnT−III 遺伝子を導入することができる。このようにGnT−III そのもののプロモーター以外にも、もちろん他の有効なプロモーター、例えばSV40プロモーター、レトロウイルス由来LTRプロモーター、ヒートショックプロモーター、メタロチオネインプロモーター、アクチンプロモーター等を使用することができる。
GnT−III 遺伝子の導入に際しては、ウイルスベクターを使って当該遺伝子を含むベクターを効率よくB型肝炎ウイルス未感染細胞あるいは感染細胞に導入させることによって本発明の目的を達成することができる。これらのベクターとしては、従来から目的のDNAを細胞に輸送することが知られておりかつ感染効率の高いレトロウイルスやワクシニアウイルス、更には非増殖性組換えウイルス等を用いることができる。特に、非増殖性組換えウイルスは、目的の細胞等に導入後、この組換えウイルスは増殖しないため2週間から2カ月ごとに毎回用いる必要はあるが、その際に量の調節を行えるという利点もある。また、人工の脂質カプセルであるリポソームを用いることができる。
【0017】
本発明の薬剤として望ましいベクターの構築方法としては次に示すような方法が挙げられる。ヒトGnT−III のcDNAを熊本大学の山村研一博士から供与されたpCAGGSベクターのEcoRIサイトに導入し、アクチンプロモーターで制御されるGnT−III の発現ベクターを作製することができる。
図1にpCAGGSベクターの制限酵素地図を示す。
【0018】
ウイルスの複製に関しては、例えば処理された細胞が培地中に産生するウイルス関連抗原であるHBs抗原、あるいはHBe抗原の量を測定することによって、その複製の程度を知ることができる。すなわち、、先に述べたGnT−III の発現ベクターをSalIで直線化したDNAとpMEP〔インビトロジェン(Invitrogen)社製、ハイグロマイシン耐性遺伝子を持つベクター〕をBamHIで直線化したDNAを混合し、前述のHuh−6細胞にHBVゲノム遺伝子をタンデムに組込んだ細胞であるHB611細胞〔プロシーディングズ オブ ザ ナショナル アカデミー オブ サイエンシーズ オブ ザ USA、第84巻、第444〜448頁(1987)〕にエレクトロポレーション法にて導入する。その後、ハイグロマイシンを含む培地で培養し耐性細胞株をスクリーニングする。こうして得られるGnT−III 活性を発現している細胞株数株を選び、HBs抗原あるいはHBe抗原の量を測定する。
HBs抗原、HBe抗原の量の測定は、例えばラジオイムノアッセイ法で本発明者らが報告している方法〔インターナショナル ジャーナル オブ キャンサー(International Journal of Cancer )、第52巻、第137〜140頁(1992)〕に従って測定することができる。
【0019】
また、ウイルス関連のメッセンジャーRNA(mRNA)の量を測定することによってもウイルスの複製に関する情報を得ることができる。すなわち、32PでラベルしたウイルスcDNAをプローブとしてノーザンブロットハイブリダイゼーション法によりウイルス関連のメッセンジャーRNAの量を評価することができる。
【0020】
以上、本発明者らはGnT−III 遺伝子を導入した細胞でのウイルスタンパク質の発現をGnT−III 遺伝子を導入していない細胞と比較したところ、HBVを組込んだHB611細胞にGnT−III 遺伝子を導入した細胞では明らかにそのウイルス関連タンパク質の発現が低下していることを見出し、本発明を完成した。
本発明の薬剤は、ウイルス性疾患を治療する分野において有用である。
【0021】
【実施例】
以下に実施例を示して本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0022】
実施例1
〔発現ベクターの構築及び細胞への導入〕
ラットGnT−III のコーディング領域全長を含むcDNAクローンC4〔ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリー、第267巻、第18199〜18204頁(1992)〕をEcoRI(宝酒造社製)で消化後、pCAGGSベクター(熊本大学の山村研一博士から供与された)のEcoRIサイトにクローニングした。図1にpCAGGSベクターの制限酵素地図を示す。
このようにして構築した発現プラスミドをGnT−III 発現プラスミドAct−5と命名した。このGnT−III 発現プラスミドAct−5において、GnT−III の発現はアクチンプロモーターによる制御を受けることになる。図2にGnT−III 発現プラスミドAct−5の模式図を示す。図中、上段の太実線(黒)はラットGnT−III のcDNAを示し、下段はpCAGGSベクター(図1)を示す。また、下段の縦縞の入っている箇所はアクチンプロモーターを、斜線縞の入っている箇所はSV40oriを示す。
このGnT−III 発現プラスミドAct−5とpMEPベクター(インヴィトロジェン社製、ハイグロマイシン耐性遺伝子を持つベクター)をそれぞれSalI(宝酒造社製)とBamHI(宝酒造社製)で消化し直線化した後、GnT−III 発現プラスミドAct−5を20μgとpMEPベクター2μgを混合し、5×10 個のHB611細胞にジーンパルサー(バイオラッド社製;電圧、250V/0.4cm;静電容量、960μF)を用いたエレクトロポレーション法によって導入した。なお、HB611細胞はヒト肝芽細胞腫由来Huh−6細胞にHBVゲノム遺伝子をタンデムに組込んだ細胞〔プロシーディングズ オブザ ナショナル アカデミー オブ サイエンシーズ オブ ザ USA、第84巻、第444〜448頁(1987)〕であり、大阪大学、細胞工学センターの松原謙一博士から供与された物である。
遺伝子導入細胞の選抜はハイグロマイシン(500μg/ml)を含む培地で行い、耐性細胞株を希釈法によってクローン化した。その結果GnT−III 活性を持つ細胞株を3株、GnT−III 活性を持たない株を3株得た。 GnT−III 活性を持つ細胞(GnT−III ポジティブ細胞)株をHB611−GNT−III (1)、HB611−GNT−III (2)、HB611−GNT−III (3)と命名し、GnT−III 活性を持たない細胞(GnT−III ネガティブ細胞)株をHB611−hygro(1)、HB611−hygro(2)、HB611−hygro(3)と命名した。
【0023】
〔細胞のGnT−III 及びGnT−Vの酵素活性〕
コンフルエント状態にある細胞約5−10×10 個を集め、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)で洗浄した後、同溶液0.2mlに懸濁し、超音波処理を行った。各酵素活性はこの超音波破砕液を酵素液と、2−アミノピリジンで蛍光標識された糖鎖を基質として〔アナリチカル バイオケミストリー(Analytical Biochemistry )、第170巻、第349〜354頁(1988)、メソッズ イン エンザイモロジー(Methods in Enzymology )、第179巻、第397〜408頁(1985)、ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリー、第265巻、第6009〜6018頁(1990)〕に記載の方法に従って細胞中のGnT−III 、GnT−IV、GnT−Vの活性を各細胞につき、3回ずつ測定した。
その結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
Figure 0003606536
【0025】
表中、*は統計学的処理をステューデンツt検定(Student’s t test)で行った結果を示しており、HB611細胞に対してp<0.01である。p<0.01とは、HB611に対して同じである可能性が0.01以下であることを示している。
表2に示すようにGnT−III 活性はGnT−III ポジティブ細胞で親株の約8〜10倍に迄上昇している。GnT−IV及びGnT−Vの活性は親株及び形質転換株の間でほとんど変わらなかった。
【0026】
次に、GnT−IIIのメッセンジャーRNA(mRNA)の量をモレキュラー クローニング、ア ラボラトリー マニュアル(Molecular Cloning,A Laboratory Manual)、第2版、T.マニアティス(T.Maniatis)ほか著、第7章、第39〜52頁、コールド スプリングハーバー ラボラトリー社、1989年発行に記載の方法を用いて、ノーザンブロットハイブリダイゼーションを行った。HB611細胞及び上記で得た6種類の細胞におけるGnT−IIIのmRNAの量を比較した結果、GnT−IIIポジティブ細胞ではGnT−IIIは高発現であった。
【0027】
〔HBV複製の評価〕
HB611細胞におけるHBV関連タンパク質発現量の評価を行うため、培地中のHBs抗原量及びHBe抗原量をラジオイムノアッセイキット(大塚アッセイ研究所製)を用いて本発明者らが既に報告している方法〔インターナショナルジャーナル オブ キャンサー、第52巻、第137〜140頁(1992)〕に従って測定した。HB611細胞及び形質転換細胞を0.5mM EDTAを含むPBSでプレートからはがし、細胞数を計測した。HBs抗原量及びHBe抗原量は細胞1個当りの相対単位で表した。なお、形質転換細胞は、GnT−III ポジティブ細胞(HB611−GnT−III )及びGnT−III ネガティブ細胞(HB611−hygro)で行った。
その結果を表3に示す。
【0028】
【表3】
Figure 0003606536
【0029】
表中、*は統計学的処理をステューデンツt検定で行った結果を示しており、HB611−hygro細胞に対してp<0.02である。
表3に示すように、GnT−III ポジティブ細胞の培地中のHBs抗原量及びHBe抗原量はGnT−III ネガティブ細胞や親株に比べて明らかに減少していた。
【0030】
次に、HBV関連mRNAの発現量を32PでラベルしたHBV全cDNAをプローブとして、モレキュラー クローニング、ア ラボラトリー マニュアル、第2版、T.マニアティスほか著、第7章、第39〜52頁、コールド スプリングハーバー ラボラトリー社、1989年発行に記載の方法を用いて、ノーザンブロットハイブリダイゼーションによって評価した。HB611細胞及び上記で得た6種類の細胞におけるHBV関連mRNAの発現量を、HBV)β−アクチン、リボゾームRNA(rRNA)の量で比較した結果、GnT−IIIポジティブ細胞はGnT−IIIネガティブ細胞や親株に比べて明らかにHBV関連mRNAの発現量も抑制されていることがわかった。
【0031】
一方、同様にして、HB611細胞及び上記で得た6種類の細胞におけるアルファフェトプロテイン(AFP)、アルブミン、プレアルブミンタンパク質のmRNAの発現量を測定した。
その結果、どの細胞においてもAFP)アルブミン、プレアルブミンタンパク質のmRNAの発現量はGnT−III活性のレベルとは相関がなかった。
【0032】
【発明の効果】
本発明によって、ウイルス感染細胞又はその周囲組織のGnT−III 活性を増強させる、GnT−III 又はその遺伝子を有効成分とすることを特徴とするウイルス複製抑制剤が提供された。該ウイルス複製抑制剤はウイルス性疾患の治療の分野で有用である。
【0033】
【配列表】
【0034】
Figure 0003606536
Figure 0003606536
Figure 0003606536
Figure 0003606536
【0035】
Figure 0003606536
Figure 0003606536
Figure 0003606536
Figure 0003606536

【図面の簡単な説明】
【図1】pCAGGSべクターの制限酵素地図を示す図である。
【図2】GnT−III発現プラスミドAct−5の模式図を示す図である。

Claims (7)

  1. N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII又はその遺伝子を有効成分とすることを特徴とする、B型肝炎ウイルス遺伝子の発現を抑制することがで
    きるB型肝炎ウイルス複製抑制剤。
  2. 請求項1記載の遺伝子が配列表の配列番号1又は2で表される配列を含む遺伝子である請求項1記載のB型肝炎ウイルス複製抑制剤。
  3. 請求項1記載の遺伝子が配列表の配列番号1又は2で表される遺伝子にハイブリダイズし、かつ、N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII活性又はその機能的に同等の活性を有するポリペプチドをコードする遺伝子である請求項1記載のB型肝炎ウイルス複製抑制剤。
  4. 請求項2又は3に記載の遺伝子がベクターに組込まれていることを特徴とする請求項1記載のB型肝炎ウイルス複製抑制剤。
  5. ベクターがプラスミドベクターである請求項記載のB型肝炎ウイルス複製抑制剤。
  6. ベクターがウイルスベクターである請求項記載のB型肝炎ウイルス複製抑制剤。
  7. ウイルスベクターがレトロウイルスベクターである請求項記載のB型肝炎ウイルス複製抑制剤。
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