JP3605944B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、行方向および列方向の直交マトリックスを構成する画像データを水平走査および垂直走査により形成するレーザプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を用いた画像形成装置は、従来から印字速度と印字品質の点での優位性が高く、また近年は低価格となり、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等の出力端末装置であるプリンタ、普通紙ファックス、ディジタルコピア等として急速に普及しつつある。
【0003】
以下、従来の画像形成装置について図12〜図21を用いて説明する。図12はマッチングネットワークを用いた画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図であり、マッチングネットワークを用いた画像形成装置のコントローラ部は例えば米国特許4847641号の明細書に記載されている。図12において、ウインドウ設定部としての一時記憶部1は画像ビットマップイメージデータの一部を一時的に記憶し、マッチングネットワーク部14はサンプルパターンと予め決められた複数のテンプレートパターンとを比較して一致するか否かを判定し、信号発生部7Aはマッチングネットワーク部14で一致すると判定したときに補整の対象である画像ビットマップイメージデータの信号を所定の信号に補整する。一時記憶部1は、画像ビットマップイメージデータのうちの1ドットの大きさを補整するために、その周辺の7×7ドットの画像ビットマップイメージデータをサンプリングする目的で設けられたものであり、シフトレジスタで構成される後述のサンプルウインドウ回路4(図15参照)を有している。図13はサンプルウインドウ回路4のウインドウデータを示すデータ図である。図13ではD4が補整の対象ドットである。マッチングネットワーク部14はサンプルウインドウ回路4に格納されたサンプルパターンと予め決められた複数のテンプレートパターンとを比較して一致するか否かを判定する。図14はサンプルパターンの一例を示すデータ図である。信号発生部7Aは、図14に示すようなサンプルパターンと予め決められた複数のテンプレートパターンのうちの一つとが一致するとマッチングネットワーク部14が判定した場合、補整の対象である画像ビットマップイメージデータの信号を所定の信号に補整する。
【0004】
図15は図12の一時記憶部1を示すブロック図である。図15において、メモリコントロール回路2はメモリデータの読み出し、書き込みに必要なアドレスおよびその他の制御信号を発生し、メモリ回路3は高速スタティックラム(以下、「SRAM」と記述する)およびフリップフロップから構成される。サンプルウインドウ回路4はメモリ回路3から読み出されたデータを記憶してサンプルパターンとして出力するシフトレジスタで構成されている。画像ビットマップイメージデータのシリアル変換値であるビデオ信号(VDIN)の読み出し、書き込みはメモリコントロール回路2が行う。
【0005】
図16はメモリコントロール回路2を示す回路図であり、図17はメモリ回路3を示す回路図、図18はサンプルウインドウ回路4を示す回路図、図19はマッチングネットワーク部14の一部を構成する比較回路を示す回路図である。図16のメモリコントロール回路2は4ビット同期カウンタ15〜17から成り、図17のメモリ回路3はSRAM18と8ビットラッチ19とインバータ20とから成る。図18のサンプルウインドウ回路4は8ビットシフトレジスタ21〜27から成り、図19のマッチングネットワーク部14は2入力のエクスクルーシグオア(以下、「Ex−OR」と記述する)28〜31と多入力のナンド(以下、「NAND」と記述する)32と多入力のオア(以下、「OR」と記述する)33とから成る。
【0006】
以上のように構成された補整回路について、その動作を説明する。図17において、画像ビットマップイメージデータであるビデオ信号(VDIN)がビデオデータ同期信号(VCLK)に同期して8ビットラッチ19の端子D0に入力される。ビデオ信号(VDIN)はビデオデータ同期信号(VCLK)の立下りエッジにてラッチされ、SRA0〜SRA11が示すアドレスのSRAM18のIO0に格納される。一方、このアドレスSRA0〜SRA11は図16の4ビット同期カウンタ15〜17の出力データである。図16で、アドレスはまず主走査の基準信号(NLSYNC)によりリセット(クリア)された後、ビデオデータ同期信号(VCLK)の立上がりエッジでインクリメントする。従って、画像ビットマップイメージデータの主走査の1ライン分はSRAM18のIO0に格納される。1ライン分がSRAM18のIO0に格納されると、主走査の基準信号(NLSYNC)により、図16の4ビット同期カウンタ15〜17はリセットされる。8ビットラッチ19の端子D0には次のラインのデータが入力され、端子D1にはSRAM18に格納されているデータが入力されているので、SRAM18には画像ビットマップイメージデータが2ライン分格納されたことになる。
【0007】
以上の動作を繰り返すことによりSRAM18のIO0〜IO6に画像ビットマップイメージデータが各ライン毎に入力される。この動作を行うと同時に、8ビットラッチ19の出力データS0〜S6は図18のサンプルウインドウ回路4を構成する8ビットシフトレジスタ21〜27にも入力される。8ビットシフトレジスタ21〜27は、ビデオデータ同期信号(VCLK)に従って入力されたデータをシフトし、図13に示すようなウインドウデータを形成する。このウインドウデータと図14に示すような予め決められたテンプレートパターンのデータとがそれぞれ図19のマッチングネットワーク部14に入力され、互いに一致した場合には「H」レベルを示す信号を図12の信号発生部7Aに出力する。
【0008】
図12の信号発生部7Aでは、マッチングネットワーク部14から出力された「H」レベルを示す信号により、補整の対象である画像ビットマップイメージデータの信号を、マッチングネットワーク部14から「H」レベルの信号を出力した時に用いたテンプレートパターンに応じた補整画像ドット信号に置換して補整画像データVDOとして出力する。
【0009】
図20(a)はビデオデータ同期信号(VCLK)を示すタイミング図、図20(b)〜(e)は信号発生部7Aから出力される補整画像ドット信号を示すタイミング図である。図20(b)〜(e)の示すX信号、Y信号、Z信号およびW信号はマッチングネットワーク部14から「H」レベルを示す信号を出力した時に用いたテンプレートパターンに対応した補整画像ドット信号であり、図20(b)、(c)、(d)、(e)はそれぞれ1ドットの前1/3、後2/3、前2/3、後1/3だけ出力する場合を示す。
【0010】
以上の一連の動作によって画像ビットマップイメージデータを補整することにより斜線等の段差を滑らかにする。これを図21に示す。図21(a)は補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図、図21(b)は補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図である。すなわち、従来の画像形成装置の補整回路は、図21(a)に示す画像ビットマップイメージデータは、図21(b)に示すように、補整の対象である画像ビットマップイメージデータのうちの1ビットの信号を通常のドットの前後の1/3、2/3だけ出力する補整画像ドット信号に置換することで斜線等の段差を滑らかにする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成の画像形成装置の補整回路では、画像ビットマップイメージデータの補整を行うためには、補整が必要となる全ての画像ビットマップイメージデータに対して別々にテンプレートパターンを用意しておく必要があり、サンプルパターンとテンプレートパターンとを比較するマッチングネットワーク部14の比較回路が増加して回路構成が複雑になると共にコストアップの原因ともなるため、全ての画像ビットマップイメージデータに対して別々にテンプレートパターンを用意しておくことが困難であり、画像ビットマップイメージデータの補整が必要となる場合であっても、テンプレートパターンがないために補整がなされない場合があるという問題点を有していた。
【0012】
この画像形成装置では、補整が必要となる全ての画像ビットマップイメージデータに対して補整が可能となることが要求されている。
【0013】
本発明は、パターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明による画像形成装置は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段が補正対象画素に補正対象エッジを検出し、かつ前記補正対象画素に隣接する画素同士が互いに反対側に前記補正対象エッジと同じバイナリー変化を有するエッジを有することを検出した場合に、前記補正対象画素の前記補正対象エッジに補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする構成としたものである。
【0015】
これにより、パターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能な画像形成装置が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段が補正対象画素に補正対象エッジを検出し、かつ前記補正対象画素に隣接する画素同士が互いに反対側に前記補正対象エッジと同じバイナリー変化を有するエッジを有することを検出した場合に、前記補正対象画素の前記補正対象エッジに補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置であり、補整が必要な場合には、隣接するドット同士の画像データの差異と差異の方向との結果に基づいてなされ、パターンマッチングなしにスムージングがなされるという作用を有する。
【0017】
請求項2に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッ
ジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n−1)行m列の画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n+1)行m列の画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0018】
請求項3に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n−1)行m列の画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n+1)行m列の画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0019】
請求項4に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n−1)行m列の画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n+1)行m列の画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n−1)行m列の画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n+1)行m列の画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッ
ジを検知し、かつn行(m−1)列の画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m+1)列の画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m−1)列の画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m+1)列の画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m−1)列の画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m+1)列の画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項9に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m−1)列の画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素 へ変化するエッジを検知し、かつn行(m+1)列の画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図11を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図である。図1において、ウインドウ設定部としての一時記憶部1、メモリコントロール回路2、サンプルウインドウ回路4は図15と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。エッジ検出部5は画像ビットマップイメージデータからエッジを検出し、論理演算部6は補整を行うか否かを決定し、信号発生部7は論理演算部6から出力された補整要求信号に基づいて補整を行う。
【0021】
次に、図1の補整回路について、図3を用いて説明する。図3は3×3ドット構成のサンプルウインドウを示すサンプルウインドウ構成図である。エッジ検出部5は、図3に示すサンプルウインドウ内の画像ビットマップイメージデータからエッジを検出するものであり、エッジの有無については、サンプルウインドウ内の所定の1ドットのデータ1ビットのデータ属性(「0」または「1」)と上記所定の1ドットの上下左右のドットのデータ1ビットのデータ属性とが異なった場合(例えば所定の位置の1ドットの画像データが「0」であるのに対し、上下左右に隣接するドットの画像データが「1」である場合、および、所定の位置の1ドットの画像データが「1」であるのに対し、上下左右に隣接するドットの画像データが「0」である場合)をエッジありと判定する。エッジ検出部5は、エッジがあると判定したときには「1」を出力し、エッジがないと判定したときには「0」を出力する。論理演算部6は、エッジ検出部5によって検出された複数の各エッジデータの種類、すなわちサンプルウインドウの中央に位置する補整対象ドットB2に対応するドットの上下左右のエッジデータの種類(画像データB2に対して、上下左右に隣接するデータが「0」から「1」へ変化または「1」から「0」へ変化しているか、および、エッジの方向が上方向か下方向か、右方向か左方向か)によって、補整を行うか否かを決定する。信号発生部7は、論理演算部6から出力された補整要求信号に従い、補整の対象ドットの信号を補整ドット信号に置換し、画像形成装置内のレーザ駆動部(図示せず)に出力する。
【0022】
図2は図1のエッジ検出部5と論理演算部6を詳細に示すブロック図である。図2において、エッジ検出部5は垂直エッジ検出部8と水平エッジ検出部9とから成り、垂直エッジ検出部8は図3に示すサンプルウインドウ内の画像ビットマップイメージデータの主走査方向にエッジがあるか否かを検出してエッジデータVA1、VB1、VC1、VA2、VB2、VC2を出力し、水平エッジ検出部9は副走査方向に隣り合うビット間にエッジがあるか否かを検出してエッジデータHA1〜HA3、HB1〜HB3を出力する。それぞれのエッジとエッジデータとの関係を図3に示す。論理演算部6は垂直論理演算部10と水平論理演算部11とから成り、垂直論理演算部10はエッジデータVA1、VB1、VC1、VA2、VB2、VC2を入力して垂直方向の補整要求信号VR、VLを出力し、水平論理演算部11はエッジデータHA1〜HA3、HB1〜HB3を入力して水平方向の補整要求信号HU、HDを出力する。
【0023】
以上のように構成された補整回路について、その動作を説明する。図2の垂直エッジ検出部8は、図1に示すサンプルウインドウ回路4から送られてくる画像データA1〜A3、B1〜B3、C1〜C3(図3参照)の中の隣接するドットについて排他的論理和をとる論理演算処理を施すことにより、図3に示すサンプルウインドウのA行目からC行目までの1列目と2列目の画像データ、および、その2列目と3列目の画像データが主走査方向に対して「0」から「1」へと変化または「1」から「0」へと変化しているか否かを検出し、検出結果に応じたエッジデータを出力する。垂直エッジ検出部8は、画像データA1、A2間にエッジがあると判定した場合はエッジデータVA1を「1」とし、エッジがないと判定した場合はエッジデータVA1を「0」とする。同様に、画像データA2、A3間にエッジがあると判定した場合はエッジデータVA2を「1」とし、エッジがないと判定した場合はエッジデータVA2を「0」とし、画像データA2、A3間にエッジがあると判定した場合はエッジデータVA2を「1」とする。他のエッジデータVB1、VB2、VC1、VC2についても同様である。
【0024】
垂直エッジ検出部8から出力されたエッジデータVA1、VB1、VC1、VA2、VB2、VC2は論理演算部6の垂直論理演算部10に入力される。垂直論理演算部10ではまず、ドットB2の左側について補整を行うか否かを決定するため、エッジデータVB1がエッジ有りを示すか否か、すなわち「1」か「0」かを判定する。エッジデータVB1が「1」すなわちエッジ有りを示し、かつVA2、VC1が共に「1」であるか若しくはVA1、VC2が共に「1」である場合のみ、垂直論理演算部10は、ドットB2の左エッジに対して補整を行う必要があると判定して、信号発生部7に対して左エッジ補整要求信号VLを出力する。同様にドットB2の右側については、エッジデータVB2が「1」すなわちエッジ有りを示し、かつVA2、VC1が共に「1」であるか若しくはVA1、VC2が共に「1」である場合のみ、垂直論理演算部10は、ドットB2の右エッジに対して補整を行う必要があると判定して、信号発生部7に対して右エッジ補整要求信号VRを出力する。
【0025】
水平エッジについても同様の処理を行う。水平論理演算部11はエッジデータとしてHA1〜HA3、HB1〜HB3を水平エッジ検出部9から入力する。ドットB2の上側については、エッジデータHA2が「1」すなわちエッジ有りを示し、かつHB3、HA1が共に「1」であるか若しくはHB1、HA3が共に「1」である場合のみ、水平論理演算部11は、ドットB2の上エッジに対して補整を行う必要があると判定して、信号発生部7に対して上エッジ補整要求信号HUを出力する。同様にドットB2の下側については、エッジデータHB2が「1」すなわちエッジ有りを示し、かつHB3、HA1が共に「1」であるか若しくはHB1、HA3が共に「1」である場合のみ、水平論理演算部11は、ドットB2の下エッジに対して補整を行う必要があると判定して、信号発生部7に対して下エッジ補整要求信号HDを出力する。
【0026】
次に、図4、図5を用いて信号発生部7におけるスムージング動作について説明する。図4(a)、(b)は補整される画像データのイメージ図であり、図4(a)はB2ドットが白ドット又は黒ドットである場合の左右エッジ補整要求信号VL、VRとスムージング出力画像との関係を示し、図4(b)はB2ドットが白ドット又は黒ドットである場合の上下エッジ補整要求信号HU、HDとスムージング出力画像との関係を示す。例えば、図4(a)において、B2ドットが白ドットである場合、左右エッジ補整要求信号VL、VRが「0」、「1」であるときはドットの右半分部分が黒となってスムージングが行われる。図5(a)は補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図、図5(b)は補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図である。信号発生部7は、補整要求信号VR、VL、HU、HD、ドットB2の値によって、通常のドット信号を図4(a)、(b)に示されるような補整ドット信号(スムージング出力画像)に置換して出力することにより出力画像のスムージングを行う。具体的には、サンプルウインドウとして図5(a)に示すような画像ビットマップイメージデータに対して、垂直エッジ検出部8はエッジデータとしてVA1、VB1、VC2に「1」を出力する。垂直論理演算部10では、VB1が「1」すなわちエッジであり、VA1、VC2が共に「1」であるので、補整対象ドットの左エッジに対して補整を行う必要があると判定して信号発生部7に対して左エッジ補整要求信号VLを出力する。左エッジ補整要求信号VLは信号発生部7で補整ドット信号に変換され、図5(b)に示すようにスムージングされた画像データを得ることができる。
【0027】
なお、本実施の形態1では、サンプルウインドウの構成として3×3ドットを示したが、本発明はこれに限らず、(2n+1)×(2n+1)(nは2以上の任意の整数)の任意のサンプルウインドウ構成にも適用できるものである。
【0028】
以上のように本実施の形態1によれば、対象ドットの左右、上下エッジに対して補整を行う必要があるか否かを論理演算部6で決定し、補整を行う必要がある場合には左右、上下エッジの補整要求信号VL、VR、HU、HDに基づいてスムージング出力画像データを信号発生部7で求めるようにしたので、従来のパターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能となる。
【0029】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2による画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図である。図6において、一時記憶部1、メモリコントロール回路2、メモリ回路3、サンプルウインドウ回路4、エッジ検出部5、論理演算部6、信号発生部7は図1と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。画像傾き検出部12はエッジ検出部5からのエッジデータVA1〜VA4、VB1〜VB4、VC1〜VC4、VD1〜VD4、VE1〜VE4、HA1〜HA5、HB1〜HB5、HC1〜HC5、HD1〜HD5(図7参照)の値によって補整強調信号Vk、Hkを出力する。図7は各エッジデータを示すデータ図である。図7においては対象ドットはC3である。
【0030】
以上のように構成された補整回路について、その動作を図8〜図10を用いて説明する。図8(a)〜(d)は補整される画像データのイメージ図であり、図8(a)は対象となるC3ドットが白ドットである場合の左右エッジ補整要求信号VL、VR、補整強調信号Vkとスムージング出力画像との関係を示し、図8(b)は対象となるC3ドットが黒ドットである場合の左右エッジ補整要求信号VL、VR、補整強調信号Vkとスムージング出力画像との関係を示し、図8(c)は対象となるC3ドットが白ドットである場合の上下エッジ補整要求信号HU、HD、補整強調信号Hkとスムージング出力画像との関係を示し、図8(d)は対象となるC3ドットが黒ドットである場合の上下エッジ補整要求信号HU、HD、補整強調信号Hkとスムージング出力画像との関係を示す。図9(a)は補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図、図9(b)は補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図である。図10(a)は補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図、図10(b)は補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図である。
【0031】
信号発生部7は、左右の補整要求信号VL、VR、上下の補整要求信号HU、HD、ドットC3、垂直方向の補整強調信号Vk、水平方向の補整強調信号Hkの値によって、通常のドット信号を図8(a)〜(d)に示される画像データのイメージ図となるような補整ドット信号に置換して出力することにより、実施の形態1の場合よりも出力画像のスムージング性が高められたデータを得ることができる。
【0032】
次に、急峻な傾きを有する画像ビットマップイメージデータ、比較的緩やかな傾きを有する画像ビットマップイメージデータについて具体的に図9、図10を用いて説明する。急峻な傾きを有する場合の例として図9(a)に示すような画像ビットマップイメージデータについて説明する。エッジ検出部5内の垂直エッジ検出部8はエッジデータとしてVA2、VB2、VC2、VD3、VE3の値が「1」であるエッジデータを出力する。論理演算部6の垂直論理演算部10では、ドットC3の左エッジデータVC2が「1」すなわちエッジ有りを示し、かつVB2、VD3が共に「1」であるので、補整対象ドットC3の左エッジに対して補整を行う必要があると判定して、信号発生部7に対して左エッジ補整要求信号VLを出力する。また、画像傾き検出部12では、VA2、VE3が共に「1」であるので、急峻な傾きを有するエッジであると判定して補整強調信号Vkを「1」として信号発生部7に出力する。信号発生部7は、補整要求信号VL、VR、補整強調信号Vkにより、対象ドット信号を補整ドット信号に変換し、図9(b)のようにスムージングされた画像データを得ることができる。
【0033】
次に、比較的緩やかな傾きを有する場合の例として図10(a)に示すような画像ビットマップイメージデータについて説明する。エッジ検出部5内の垂直エッジ検出部8はエッジデータとしてVA2、VB2、VC3、VD3、VE4の値が「1」であるエッジデータを出力する。論理演算部6の垂直論理演算部10では、ドットC3の右エッジデータVC3が「1」すなわちエッジ有りを示し、かつVB2、VD3が共に「1」であるので、補整対象ドットC3の右エッジに対して補整を行う必要があると判定して、信号発生部7に対して右エッジ補整要求信号VRを出力する。また、画像傾き検出部12では、VA2、VE4が共に「1」であるので、比較的緩やかな傾きのエッジであると判定して補整強調信号Vkの値を「0」として信号発生部7に出力し、信号発生部7は補整要求信号VL、VR、補整強調信号Vkにより、対象ドット信号を補整ドット信号に変換し、図10(b)のようにスムージングされた画像データを得ることができる。
【0034】
以上のように本実施の形態2によれば、対象ドットの左右、上下エッジに対して補整を行う必要があるか否かを論理演算部6で決定し、補整を行う必要がある場合には左右、上下エッジの補整要求信号VL、VR、HU、HD、ドットC3、補整強調信号Vk、Hkに基づいてスムージング出力画像データを信号発生部7で求めるようにしたので、従来のパターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能になると共に、傾きが急峻な場合と比較的緩やかな場合とでドットの前後の出力量を変えることによりスムージング性を一層高めることができる。
【0035】
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3による画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図である。図11において、一時記憶部1、メモリコントロール回路2、メモリ回路3、サンプルウインドウ回路4、エッジ検出部5、論理演算部6、信号発生部7は図1と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。ルックアップテーブル13はエッジ検出部5からのエッジデータVA1〜VA4、VB1〜VB4、VC1〜VC4、VD1〜VD4、VE1〜VE4、HA1〜HA5、HB1〜HB5、HC1〜HC5、HD1〜HD5の値によって画像傾きデータkd0〜kd7を出力する。
【0036】
以上のように構成された補整回路について、その動作を説明する。論理演算部6は、上記エッジデータに基づいて補整対象ドットに対して補整を行う必要があるか否かを決定し、その決定に応じた左右の補整要求信号VL、VR、上下の補整要求信号HU、HDを出力する。信号発生部7は、補整を行う必要があるときは、ドットC3、画像傾きデータkd0〜kd7の値に比例した連続的な補整ドットとなるような補整ドット信号を出力することにより、画像の傾き(例えば急峻な傾きか、緩やかな傾きか)に応じた補整ドットに置換して出力することが可能になり、最適なスムージング画像データを得ることができる。
【0037】
以上のように本実施の形態3によれば、対象ドットの左右、上下エッジに対して補整を行う必要があるか否かを論理演算部6で決定し、補整を行う必要がある場合には左右、上下エッジの補整要求信号VL、VR、HU、HD、ドットC3、画像傾きデータkd0〜kd7に基づいてスムージング出力画像データを信号発生部7で求めるようにしたので、従来のパターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能になると共に、画像の傾きに応じてドットの前後の出力量を変えることによりスムージング性を一層高めることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明の画像形成システムによれば、補整が必要であると論理演算部が決定した場合には、信号発生部は論理演算部の出力値に基づいてスムージング出力画像データを求めることができるので、従来のパターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能となるという有利な効果が得られる。
【0039】
また、設定するウインドウのサイズが3×3ドットのマトリックスパターンであることにより、補整が迅速化されるという有利な効果が得られる。
【0040】
さらに、補整が必要であると論理演算部が決定した場合には、信号発生部は論理演算部の出力値および画像の傾きを示す補整強調信号に基づいてスムージング出力画像データを求めることができるので、従来のパターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能になると共に画像の傾きが急峻な場合と比較的緩やかな場合とでドットの前後の出力量を変えることによりスムージング性を一層高めることができるという有利な効果が得られる。
【0041】
さらに、補整が必要であると論理演算部が決定した場合には、信号発生部は論理演算部の出力値および画像の傾きを示す画像傾きデータに基づいてスムージング出力画像データを求めることができるので、従来のパターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能になると共に画像の傾きに応じてドットの前後の出力量を変えることによりスムージング性を一層高めることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図
【図2】図1のエッジ検出部と論理演算部を詳細に示すブロック図
【図3】3×3ドット構成のサンプルウインドウを示すサンプルウインドウ構成図
【図4】(a)補整される画像データのイメージ図
(b)補整される画像データのイメージ図
【図5】(a)補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
(b)補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
【図6】本発明の実施の形態2による画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図
【図7】各エッジデータを示すデータ図
【図8】(a)補整される画像データのイメージ図
(b)補整される画像データのイメージ図
(c)補整される画像データのイメージ図
(d)補整される画像データのイメージ図
【図9】(a)補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
(b)補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
【図10】(a)補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
(b)補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
【図11】本発明の実施の形態3による画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図
【図12】マッチングネットワークを用いた画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図
【図13】サンプルウインドウ回路のウインドウデータを示すデータ図
【図14】サンプルパターンの一例を示すデータ図
【図15】図12の一時記憶部を示すブロック図
【図16】メモリコントロール回路を示す回路図
【図17】メモリ回路を示す回路図
【図18】サンプルウインドウ回路を示す回路図
【図19】マッチングネットワーク部の一部を構成する比較回路を示す回路図
【図20】(a)ビデオデータ同期信号を示すタイミング図
(b)信号発生部から出力される補整画像ドット信号を示すタイミング図
(c)信号発生部から出力される補整画像ドット信号を示すタイミング図
(d)信号発生部から出力される補整画像ドット信号を示すタイミング図
(e)信号発生部から出力される補整画像ドット信号を示すタイミング図
【図21】(a)補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
(b)補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
【符号の説明】
1 一時記憶部(ウインドウ設定部)
2 メモリコントロール回路
3 メモリ回路
4 サンプルウインドウ回路
5 エッジ検出部
6 論理演算部
7 信号発生部
8 垂直エッジ検出部
9 水平エッジ検出部
10 垂直論理演算部
11 水平論理演算部
12 画像傾き検出部
13 ルックアップテーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、行方向および列方向の直交マトリックスを構成する画像データを水平走査および垂直走査により形成するレーザプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を用いた画像形成装置は、従来から印字速度と印字品質の点での優位性が高く、また近年は低価格となり、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等の出力端末装置であるプリンタ、普通紙ファックス、ディジタルコピア等として急速に普及しつつある。
【0003】
以下、従来の画像形成装置について図12〜図21を用いて説明する。図12はマッチングネットワークを用いた画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図であり、マッチングネットワークを用いた画像形成装置のコントローラ部は例えば米国特許4847641号の明細書に記載されている。図12において、ウインドウ設定部としての一時記憶部1は画像ビットマップイメージデータの一部を一時的に記憶し、マッチングネットワーク部14はサンプルパターンと予め決められた複数のテンプレートパターンとを比較して一致するか否かを判定し、信号発生部7Aはマッチングネットワーク部14で一致すると判定したときに補整の対象である画像ビットマップイメージデータの信号を所定の信号に補整する。一時記憶部1は、画像ビットマップイメージデータのうちの1ドットの大きさを補整するために、その周辺の7×7ドットの画像ビットマップイメージデータをサンプリングする目的で設けられたものであり、シフトレジスタで構成される後述のサンプルウインドウ回路4(図15参照)を有している。図13はサンプルウインドウ回路4のウインドウデータを示すデータ図である。図13ではD4が補整の対象ドットである。マッチングネットワーク部14はサンプルウインドウ回路4に格納されたサンプルパターンと予め決められた複数のテンプレートパターンとを比較して一致するか否かを判定する。図14はサンプルパターンの一例を示すデータ図である。信号発生部7Aは、図14に示すようなサンプルパターンと予め決められた複数のテンプレートパターンのうちの一つとが一致するとマッチングネットワーク部14が判定した場合、補整の対象である画像ビットマップイメージデータの信号を所定の信号に補整する。
【0004】
図15は図12の一時記憶部1を示すブロック図である。図15において、メモリコントロール回路2はメモリデータの読み出し、書き込みに必要なアドレスおよびその他の制御信号を発生し、メモリ回路3は高速スタティックラム(以下、「SRAM」と記述する)およびフリップフロップから構成される。サンプルウインドウ回路4はメモリ回路3から読み出されたデータを記憶してサンプルパターンとして出力するシフトレジスタで構成されている。画像ビットマップイメージデータのシリアル変換値であるビデオ信号(VDIN)の読み出し、書き込みはメモリコントロール回路2が行う。
【0005】
図16はメモリコントロール回路2を示す回路図であり、図17はメモリ回路3を示す回路図、図18はサンプルウインドウ回路4を示す回路図、図19はマッチングネットワーク部14の一部を構成する比較回路を示す回路図である。図16のメモリコントロール回路2は4ビット同期カウンタ15〜17から成り、図17のメモリ回路3はSRAM18と8ビットラッチ19とインバータ20とから成る。図18のサンプルウインドウ回路4は8ビットシフトレジスタ21〜27から成り、図19のマッチングネットワーク部14は2入力のエクスクルーシグオア(以下、「Ex−OR」と記述する)28〜31と多入力のナンド(以下、「NAND」と記述する)32と多入力のオア(以下、「OR」と記述する)33とから成る。
【0006】
以上のように構成された補整回路について、その動作を説明する。図17において、画像ビットマップイメージデータであるビデオ信号(VDIN)がビデオデータ同期信号(VCLK)に同期して8ビットラッチ19の端子D0に入力される。ビデオ信号(VDIN)はビデオデータ同期信号(VCLK)の立下りエッジにてラッチされ、SRA0〜SRA11が示すアドレスのSRAM18のIO0に格納される。一方、このアドレスSRA0〜SRA11は図16の4ビット同期カウンタ15〜17の出力データである。図16で、アドレスはまず主走査の基準信号(NLSYNC)によりリセット(クリア)された後、ビデオデータ同期信号(VCLK)の立上がりエッジでインクリメントする。従って、画像ビットマップイメージデータの主走査の1ライン分はSRAM18のIO0に格納される。1ライン分がSRAM18のIO0に格納されると、主走査の基準信号(NLSYNC)により、図16の4ビット同期カウンタ15〜17はリセットされる。8ビットラッチ19の端子D0には次のラインのデータが入力され、端子D1にはSRAM18に格納されているデータが入力されているので、SRAM18には画像ビットマップイメージデータが2ライン分格納されたことになる。
【0007】
以上の動作を繰り返すことによりSRAM18のIO0〜IO6に画像ビットマップイメージデータが各ライン毎に入力される。この動作を行うと同時に、8ビットラッチ19の出力データS0〜S6は図18のサンプルウインドウ回路4を構成する8ビットシフトレジスタ21〜27にも入力される。8ビットシフトレジスタ21〜27は、ビデオデータ同期信号(VCLK)に従って入力されたデータをシフトし、図13に示すようなウインドウデータを形成する。このウインドウデータと図14に示すような予め決められたテンプレートパターンのデータとがそれぞれ図19のマッチングネットワーク部14に入力され、互いに一致した場合には「H」レベルを示す信号を図12の信号発生部7Aに出力する。
【0008】
図12の信号発生部7Aでは、マッチングネットワーク部14から出力された「H」レベルを示す信号により、補整の対象である画像ビットマップイメージデータの信号を、マッチングネットワーク部14から「H」レベルの信号を出力した時に用いたテンプレートパターンに応じた補整画像ドット信号に置換して補整画像データVDOとして出力する。
【0009】
図20(a)はビデオデータ同期信号(VCLK)を示すタイミング図、図20(b)〜(e)は信号発生部7Aから出力される補整画像ドット信号を示すタイミング図である。図20(b)〜(e)の示すX信号、Y信号、Z信号およびW信号はマッチングネットワーク部14から「H」レベルを示す信号を出力した時に用いたテンプレートパターンに対応した補整画像ドット信号であり、図20(b)、(c)、(d)、(e)はそれぞれ1ドットの前1/3、後2/3、前2/3、後1/3だけ出力する場合を示す。
【0010】
以上の一連の動作によって画像ビットマップイメージデータを補整することにより斜線等の段差を滑らかにする。これを図21に示す。図21(a)は補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図、図21(b)は補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図である。すなわち、従来の画像形成装置の補整回路は、図21(a)に示す画像ビットマップイメージデータは、図21(b)に示すように、補整の対象である画像ビットマップイメージデータのうちの1ビットの信号を通常のドットの前後の1/3、2/3だけ出力する補整画像ドット信号に置換することで斜線等の段差を滑らかにする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成の画像形成装置の補整回路では、画像ビットマップイメージデータの補整を行うためには、補整が必要となる全ての画像ビットマップイメージデータに対して別々にテンプレートパターンを用意しておく必要があり、サンプルパターンとテンプレートパターンとを比較するマッチングネットワーク部14の比較回路が増加して回路構成が複雑になると共にコストアップの原因ともなるため、全ての画像ビットマップイメージデータに対して別々にテンプレートパターンを用意しておくことが困難であり、画像ビットマップイメージデータの補整が必要となる場合であっても、テンプレートパターンがないために補整がなされない場合があるという問題点を有していた。
【0012】
この画像形成装置では、補整が必要となる全ての画像ビットマップイメージデータに対して補整が可能となることが要求されている。
【0013】
本発明は、パターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明による画像形成装置は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段が補正対象画素に補正対象エッジを検出し、かつ前記補正対象画素に隣接する画素同士が互いに反対側に前記補正対象エッジと同じバイナリー変化を有するエッジを有することを検出した場合に、前記補正対象画素の前記補正対象エッジに補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする構成としたものである。
【0015】
これにより、パターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能な画像形成装置が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段が補正対象画素に補正対象エッジを検出し、かつ前記補正対象画素に隣接する画素同士が互いに反対側に前記補正対象エッジと同じバイナリー変化を有するエッジを有することを検出した場合に、前記補正対象画素の前記補正対象エッジに補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置であり、補整が必要な場合には、隣接するドット同士の画像データの差異と差異の方向との結果に基づいてなされ、パターンマッチングなしにスムージングがなされるという作用を有する。
【0017】
請求項2に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッ
ジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n−1)行m列の画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n+1)行m列の画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0018】
請求項3に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n−1)行m列の画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n+1)行m列の画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0019】
請求項4に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n−1)行m列の画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n+1)行m列の画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n−1)行m列の画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n+1)行m列の画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッ
ジを検知し、かつn行(m−1)列の画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m+1)列の画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m−1)列の画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m+1)列の画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m−1)列の画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m+1)列の画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項9に記載の発明は、対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m−1)列の画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素 へ変化するエッジを検知し、かつn行(m+1)列の画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図11を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図である。図1において、ウインドウ設定部としての一時記憶部1、メモリコントロール回路2、サンプルウインドウ回路4は図15と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。エッジ検出部5は画像ビットマップイメージデータからエッジを検出し、論理演算部6は補整を行うか否かを決定し、信号発生部7は論理演算部6から出力された補整要求信号に基づいて補整を行う。
【0021】
次に、図1の補整回路について、図3を用いて説明する。図3は3×3ドット構成のサンプルウインドウを示すサンプルウインドウ構成図である。エッジ検出部5は、図3に示すサンプルウインドウ内の画像ビットマップイメージデータからエッジを検出するものであり、エッジの有無については、サンプルウインドウ内の所定の1ドットのデータ1ビットのデータ属性(「0」または「1」)と上記所定の1ドットの上下左右のドットのデータ1ビットのデータ属性とが異なった場合(例えば所定の位置の1ドットの画像データが「0」であるのに対し、上下左右に隣接するドットの画像データが「1」である場合、および、所定の位置の1ドットの画像データが「1」であるのに対し、上下左右に隣接するドットの画像データが「0」である場合)をエッジありと判定する。エッジ検出部5は、エッジがあると判定したときには「1」を出力し、エッジがないと判定したときには「0」を出力する。論理演算部6は、エッジ検出部5によって検出された複数の各エッジデータの種類、すなわちサンプルウインドウの中央に位置する補整対象ドットB2に対応するドットの上下左右のエッジデータの種類(画像データB2に対して、上下左右に隣接するデータが「0」から「1」へ変化または「1」から「0」へ変化しているか、および、エッジの方向が上方向か下方向か、右方向か左方向か)によって、補整を行うか否かを決定する。信号発生部7は、論理演算部6から出力された補整要求信号に従い、補整の対象ドットの信号を補整ドット信号に置換し、画像形成装置内のレーザ駆動部(図示せず)に出力する。
【0022】
図2は図1のエッジ検出部5と論理演算部6を詳細に示すブロック図である。図2において、エッジ検出部5は垂直エッジ検出部8と水平エッジ検出部9とから成り、垂直エッジ検出部8は図3に示すサンプルウインドウ内の画像ビットマップイメージデータの主走査方向にエッジがあるか否かを検出してエッジデータVA1、VB1、VC1、VA2、VB2、VC2を出力し、水平エッジ検出部9は副走査方向に隣り合うビット間にエッジがあるか否かを検出してエッジデータHA1〜HA3、HB1〜HB3を出力する。それぞれのエッジとエッジデータとの関係を図3に示す。論理演算部6は垂直論理演算部10と水平論理演算部11とから成り、垂直論理演算部10はエッジデータVA1、VB1、VC1、VA2、VB2、VC2を入力して垂直方向の補整要求信号VR、VLを出力し、水平論理演算部11はエッジデータHA1〜HA3、HB1〜HB3を入力して水平方向の補整要求信号HU、HDを出力する。
【0023】
以上のように構成された補整回路について、その動作を説明する。図2の垂直エッジ検出部8は、図1に示すサンプルウインドウ回路4から送られてくる画像データA1〜A3、B1〜B3、C1〜C3(図3参照)の中の隣接するドットについて排他的論理和をとる論理演算処理を施すことにより、図3に示すサンプルウインドウのA行目からC行目までの1列目と2列目の画像データ、および、その2列目と3列目の画像データが主走査方向に対して「0」から「1」へと変化または「1」から「0」へと変化しているか否かを検出し、検出結果に応じたエッジデータを出力する。垂直エッジ検出部8は、画像データA1、A2間にエッジがあると判定した場合はエッジデータVA1を「1」とし、エッジがないと判定した場合はエッジデータVA1を「0」とする。同様に、画像データA2、A3間にエッジがあると判定した場合はエッジデータVA2を「1」とし、エッジがないと判定した場合はエッジデータVA2を「0」とし、画像データA2、A3間にエッジがあると判定した場合はエッジデータVA2を「1」とする。他のエッジデータVB1、VB2、VC1、VC2についても同様である。
【0024】
垂直エッジ検出部8から出力されたエッジデータVA1、VB1、VC1、VA2、VB2、VC2は論理演算部6の垂直論理演算部10に入力される。垂直論理演算部10ではまず、ドットB2の左側について補整を行うか否かを決定するため、エッジデータVB1がエッジ有りを示すか否か、すなわち「1」か「0」かを判定する。エッジデータVB1が「1」すなわちエッジ有りを示し、かつVA2、VC1が共に「1」であるか若しくはVA1、VC2が共に「1」である場合のみ、垂直論理演算部10は、ドットB2の左エッジに対して補整を行う必要があると判定して、信号発生部7に対して左エッジ補整要求信号VLを出力する。同様にドットB2の右側については、エッジデータVB2が「1」すなわちエッジ有りを示し、かつVA2、VC1が共に「1」であるか若しくはVA1、VC2が共に「1」である場合のみ、垂直論理演算部10は、ドットB2の右エッジに対して補整を行う必要があると判定して、信号発生部7に対して右エッジ補整要求信号VRを出力する。
【0025】
水平エッジについても同様の処理を行う。水平論理演算部11はエッジデータとしてHA1〜HA3、HB1〜HB3を水平エッジ検出部9から入力する。ドットB2の上側については、エッジデータHA2が「1」すなわちエッジ有りを示し、かつHB3、HA1が共に「1」であるか若しくはHB1、HA3が共に「1」である場合のみ、水平論理演算部11は、ドットB2の上エッジに対して補整を行う必要があると判定して、信号発生部7に対して上エッジ補整要求信号HUを出力する。同様にドットB2の下側については、エッジデータHB2が「1」すなわちエッジ有りを示し、かつHB3、HA1が共に「1」であるか若しくはHB1、HA3が共に「1」である場合のみ、水平論理演算部11は、ドットB2の下エッジに対して補整を行う必要があると判定して、信号発生部7に対して下エッジ補整要求信号HDを出力する。
【0026】
次に、図4、図5を用いて信号発生部7におけるスムージング動作について説明する。図4(a)、(b)は補整される画像データのイメージ図であり、図4(a)はB2ドットが白ドット又は黒ドットである場合の左右エッジ補整要求信号VL、VRとスムージング出力画像との関係を示し、図4(b)はB2ドットが白ドット又は黒ドットである場合の上下エッジ補整要求信号HU、HDとスムージング出力画像との関係を示す。例えば、図4(a)において、B2ドットが白ドットである場合、左右エッジ補整要求信号VL、VRが「0」、「1」であるときはドットの右半分部分が黒となってスムージングが行われる。図5(a)は補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図、図5(b)は補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図である。信号発生部7は、補整要求信号VR、VL、HU、HD、ドットB2の値によって、通常のドット信号を図4(a)、(b)に示されるような補整ドット信号(スムージング出力画像)に置換して出力することにより出力画像のスムージングを行う。具体的には、サンプルウインドウとして図5(a)に示すような画像ビットマップイメージデータに対して、垂直エッジ検出部8はエッジデータとしてVA1、VB1、VC2に「1」を出力する。垂直論理演算部10では、VB1が「1」すなわちエッジであり、VA1、VC2が共に「1」であるので、補整対象ドットの左エッジに対して補整を行う必要があると判定して信号発生部7に対して左エッジ補整要求信号VLを出力する。左エッジ補整要求信号VLは信号発生部7で補整ドット信号に変換され、図5(b)に示すようにスムージングされた画像データを得ることができる。
【0027】
なお、本実施の形態1では、サンプルウインドウの構成として3×3ドットを示したが、本発明はこれに限らず、(2n+1)×(2n+1)(nは2以上の任意の整数)の任意のサンプルウインドウ構成にも適用できるものである。
【0028】
以上のように本実施の形態1によれば、対象ドットの左右、上下エッジに対して補整を行う必要があるか否かを論理演算部6で決定し、補整を行う必要がある場合には左右、上下エッジの補整要求信号VL、VR、HU、HDに基づいてスムージング出力画像データを信号発生部7で求めるようにしたので、従来のパターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能となる。
【0029】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2による画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図である。図6において、一時記憶部1、メモリコントロール回路2、メモリ回路3、サンプルウインドウ回路4、エッジ検出部5、論理演算部6、信号発生部7は図1と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。画像傾き検出部12はエッジ検出部5からのエッジデータVA1〜VA4、VB1〜VB4、VC1〜VC4、VD1〜VD4、VE1〜VE4、HA1〜HA5、HB1〜HB5、HC1〜HC5、HD1〜HD5(図7参照)の値によって補整強調信号Vk、Hkを出力する。図7は各エッジデータを示すデータ図である。図7においては対象ドットはC3である。
【0030】
以上のように構成された補整回路について、その動作を図8〜図10を用いて説明する。図8(a)〜(d)は補整される画像データのイメージ図であり、図8(a)は対象となるC3ドットが白ドットである場合の左右エッジ補整要求信号VL、VR、補整強調信号Vkとスムージング出力画像との関係を示し、図8(b)は対象となるC3ドットが黒ドットである場合の左右エッジ補整要求信号VL、VR、補整強調信号Vkとスムージング出力画像との関係を示し、図8(c)は対象となるC3ドットが白ドットである場合の上下エッジ補整要求信号HU、HD、補整強調信号Hkとスムージング出力画像との関係を示し、図8(d)は対象となるC3ドットが黒ドットである場合の上下エッジ補整要求信号HU、HD、補整強調信号Hkとスムージング出力画像との関係を示す。図9(a)は補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図、図9(b)は補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図である。図10(a)は補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図、図10(b)は補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図である。
【0031】
信号発生部7は、左右の補整要求信号VL、VR、上下の補整要求信号HU、HD、ドットC3、垂直方向の補整強調信号Vk、水平方向の補整強調信号Hkの値によって、通常のドット信号を図8(a)〜(d)に示される画像データのイメージ図となるような補整ドット信号に置換して出力することにより、実施の形態1の場合よりも出力画像のスムージング性が高められたデータを得ることができる。
【0032】
次に、急峻な傾きを有する画像ビットマップイメージデータ、比較的緩やかな傾きを有する画像ビットマップイメージデータについて具体的に図9、図10を用いて説明する。急峻な傾きを有する場合の例として図9(a)に示すような画像ビットマップイメージデータについて説明する。エッジ検出部5内の垂直エッジ検出部8はエッジデータとしてVA2、VB2、VC2、VD3、VE3の値が「1」であるエッジデータを出力する。論理演算部6の垂直論理演算部10では、ドットC3の左エッジデータVC2が「1」すなわちエッジ有りを示し、かつVB2、VD3が共に「1」であるので、補整対象ドットC3の左エッジに対して補整を行う必要があると判定して、信号発生部7に対して左エッジ補整要求信号VLを出力する。また、画像傾き検出部12では、VA2、VE3が共に「1」であるので、急峻な傾きを有するエッジであると判定して補整強調信号Vkを「1」として信号発生部7に出力する。信号発生部7は、補整要求信号VL、VR、補整強調信号Vkにより、対象ドット信号を補整ドット信号に変換し、図9(b)のようにスムージングされた画像データを得ることができる。
【0033】
次に、比較的緩やかな傾きを有する場合の例として図10(a)に示すような画像ビットマップイメージデータについて説明する。エッジ検出部5内の垂直エッジ検出部8はエッジデータとしてVA2、VB2、VC3、VD3、VE4の値が「1」であるエッジデータを出力する。論理演算部6の垂直論理演算部10では、ドットC3の右エッジデータVC3が「1」すなわちエッジ有りを示し、かつVB2、VD3が共に「1」であるので、補整対象ドットC3の右エッジに対して補整を行う必要があると判定して、信号発生部7に対して右エッジ補整要求信号VRを出力する。また、画像傾き検出部12では、VA2、VE4が共に「1」であるので、比較的緩やかな傾きのエッジであると判定して補整強調信号Vkの値を「0」として信号発生部7に出力し、信号発生部7は補整要求信号VL、VR、補整強調信号Vkにより、対象ドット信号を補整ドット信号に変換し、図10(b)のようにスムージングされた画像データを得ることができる。
【0034】
以上のように本実施の形態2によれば、対象ドットの左右、上下エッジに対して補整を行う必要があるか否かを論理演算部6で決定し、補整を行う必要がある場合には左右、上下エッジの補整要求信号VL、VR、HU、HD、ドットC3、補整強調信号Vk、Hkに基づいてスムージング出力画像データを信号発生部7で求めるようにしたので、従来のパターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能になると共に、傾きが急峻な場合と比較的緩やかな場合とでドットの前後の出力量を変えることによりスムージング性を一層高めることができる。
【0035】
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3による画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図である。図11において、一時記憶部1、メモリコントロール回路2、メモリ回路3、サンプルウインドウ回路4、エッジ検出部5、論理演算部6、信号発生部7は図1と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。ルックアップテーブル13はエッジ検出部5からのエッジデータVA1〜VA4、VB1〜VB4、VC1〜VC4、VD1〜VD4、VE1〜VE4、HA1〜HA5、HB1〜HB5、HC1〜HC5、HD1〜HD5の値によって画像傾きデータkd0〜kd7を出力する。
【0036】
以上のように構成された補整回路について、その動作を説明する。論理演算部6は、上記エッジデータに基づいて補整対象ドットに対して補整を行う必要があるか否かを決定し、その決定に応じた左右の補整要求信号VL、VR、上下の補整要求信号HU、HDを出力する。信号発生部7は、補整を行う必要があるときは、ドットC3、画像傾きデータkd0〜kd7の値に比例した連続的な補整ドットとなるような補整ドット信号を出力することにより、画像の傾き(例えば急峻な傾きか、緩やかな傾きか)に応じた補整ドットに置換して出力することが可能になり、最適なスムージング画像データを得ることができる。
【0037】
以上のように本実施の形態3によれば、対象ドットの左右、上下エッジに対して補整を行う必要があるか否かを論理演算部6で決定し、補整を行う必要がある場合には左右、上下エッジの補整要求信号VL、VR、HU、HD、ドットC3、画像傾きデータkd0〜kd7に基づいてスムージング出力画像データを信号発生部7で求めるようにしたので、従来のパターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能になると共に、画像の傾きに応じてドットの前後の出力量を変えることによりスムージング性を一層高めることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明の画像形成システムによれば、補整が必要であると論理演算部が決定した場合には、信号発生部は論理演算部の出力値に基づいてスムージング出力画像データを求めることができるので、従来のパターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能となるという有利な効果が得られる。
【0039】
また、設定するウインドウのサイズが3×3ドットのマトリックスパターンであることにより、補整が迅速化されるという有利な効果が得られる。
【0040】
さらに、補整が必要であると論理演算部が決定した場合には、信号発生部は論理演算部の出力値および画像の傾きを示す補整強調信号に基づいてスムージング出力画像データを求めることができるので、従来のパターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能になると共に画像の傾きが急峻な場合と比較的緩やかな場合とでドットの前後の出力量を変えることによりスムージング性を一層高めることができるという有利な効果が得られる。
【0041】
さらに、補整が必要であると論理演算部が決定した場合には、信号発生部は論理演算部の出力値および画像の傾きを示す画像傾きデータに基づいてスムージング出力画像データを求めることができるので、従来のパターンマッチングを行うことなく画像ビットマップイメージデータのスムージングが可能になると共に画像の傾きに応じてドットの前後の出力量を変えることによりスムージング性を一層高めることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図
【図2】図1のエッジ検出部と論理演算部を詳細に示すブロック図
【図3】3×3ドット構成のサンプルウインドウを示すサンプルウインドウ構成図
【図4】(a)補整される画像データのイメージ図
(b)補整される画像データのイメージ図
【図5】(a)補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
(b)補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
【図6】本発明の実施の形態2による画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図
【図7】各エッジデータを示すデータ図
【図8】(a)補整される画像データのイメージ図
(b)補整される画像データのイメージ図
(c)補整される画像データのイメージ図
(d)補整される画像データのイメージ図
【図9】(a)補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
(b)補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
【図10】(a)補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
(b)補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
【図11】本発明の実施の形態3による画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図
【図12】マッチングネットワークを用いた画像形成装置のコントローラ部を構成する補整回路を示すブロック図
【図13】サンプルウインドウ回路のウインドウデータを示すデータ図
【図14】サンプルパターンの一例を示すデータ図
【図15】図12の一時記憶部を示すブロック図
【図16】メモリコントロール回路を示す回路図
【図17】メモリ回路を示す回路図
【図18】サンプルウインドウ回路を示す回路図
【図19】マッチングネットワーク部の一部を構成する比較回路を示す回路図
【図20】(a)ビデオデータ同期信号を示すタイミング図
(b)信号発生部から出力される補整画像ドット信号を示すタイミング図
(c)信号発生部から出力される補整画像ドット信号を示すタイミング図
(d)信号発生部から出力される補整画像ドット信号を示すタイミング図
(e)信号発生部から出力される補整画像ドット信号を示すタイミング図
【図21】(a)補整前の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
(b)補整後の画像ビットマップイメージデータを示すデータ図
【符号の説明】
1 一時記憶部(ウインドウ設定部)
2 メモリコントロール回路
3 メモリ回路
4 サンプルウインドウ回路
5 エッジ検出部
6 論理演算部
7 信号発生部
8 垂直エッジ検出部
9 水平エッジ検出部
10 垂直論理演算部
11 水平論理演算部
12 画像傾き検出部
13 ルックアップテーブル
Claims (9)
- 対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、
前記エッジ検出手段が補正対象画素の補正対象エッジを検出し、かつ前記補正対象画素に隣接する画素同士が互いに反対側に前記補正対象エッジと同じバイナリー変化を有するエッジを有することを検出した場合に、前記補正対象画素の前記補正対象エッジに補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、
前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、
前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n−1)行m列の画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n+1)行m列の画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、
前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、
前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n−1)行m列の画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n+1)行m列の画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、
前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とす
る画像形成装置。 - 対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、
前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n−1)行m列の画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n+1)行m列の画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、
前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、
前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n−1)行m列の画素の右端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつ(n+1)行m列の画素の左端において主走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力 する論理演算手段と、
前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、
前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m−1)列の画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m+1)列の画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、
前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、
前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m−1)列の画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m+1)列の画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、
前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、
前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m−1)列の画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn
行(m+1)列の画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、
前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 対象画素とそれに隣接する画素とのバイナリーの変化をエッジとして検出するエッジ検出手段と、
前記エッジ検出手段がn行m列(n,mは自然数:以下同じ)の補正対象画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m−1)列の画素の下端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知し、かつn行(m+1)列の画素の上端において副走査方向に黒画素から白画素へ変化するエッジを検知した場合に、前記補正対象画素に補正を要すると判断し、エッジ補正要求信号を出力する論理演算手段と、
前記論理演算手段が出力したエッジ補正要求信号に基づき前記補正対象画素の一部分のバイナリーを変更する補正ドット信号を出力する信号発生手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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