JP2788554B2 - 画像処理方法およびその装置 - Google Patents
画像処理方法およびその装置Info
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Description
る画素密度を変換して拡大処理を行う画像処理方法およ
びその装置に関するものである。
通にすれば、コスト的に有利であり、また、適用性にも
優れたものとなる。しかし、ファクシミリの解像度は8
dot/mmであり、プリンタの解像度は一般的には300dp
iであるので、ファクシミリで受信した画像をそのまま
のサイズでプリンタで印字するためには、元の画像を
1.5倍に拡大しなければならない。そのために、原画
像を縦横2×2画素につき縦横3×3画素に拡大変換す
る処理が必要となる。
拡大する方法としては、従来2画素目および2ライン目
を繰り返す方法が用いられてきた(図10)。この方法
は処理が簡単であるため早く処理できるが、解像度を増
やした効果が少ないのが欠点である。また、参照画素と
の距離により重み付けする方法もあるが、計算が複雑と
なるため処理に時間がかかるという欠点があった。
を用いて入力画像を拡大処理する場合、単純な方法を選
べば処理速度は早いが、画品質は改善されず、画品質を
改善するためには処理に時間がかかるという欠点があっ
た。
る場合など画素密度を変換する拡大処理に対し、高速に
処理ができ、しかも解像度の増加を有効利用して、より
高品質な画像を得ることができる画像処理方法およびそ
の装置の提供を目的とするものである。
方法は、入力された画像を2×2画素につき3×3画素
に拡大変換する処理に関して、上記課題を解決し目的を
達成するため、変換後の3×3画素の角の4画素は原画
の2×2画素のデ−タをそのまま用い、残る5画素のう
ち中心の画素を除く4画素は、該2×2画素の原画素と
上下左右にそれぞれ隣接する8画素を合わせた計12画
素のデ−タを参照することによって得るとともに、中心
の画素は今求めた周囲の8画素から求めることを特徴と
する。
素を取り込む画素入力部,計算結果を記憶しておくメモ
リテ−ブル,このメモリテ−ブルを利用するメモリ参照
部,3×3画素の中心画素を求める中心画素計算部,処
理結果を出力する画素出力部からなるものである。
から3×3画素に拡大処理するのに、2×2画素を3×
3画素の角の4画素にそのまま用い、3×3画素の角の
4画素間の4画素は2×2画素と、それらに上下左右に
隣接する8画素を参照し、線分の連続性が確保されるよ
うにして求め、3×3画素の中心の画素は上記で求めた
3×3画素の周囲の8画素から求めるものである。
部において、ラスタ画像のうち拡大変換処理を行う部分
の画素を2×2画素の単位で取り出し、さらに、その2
×2画素の上下左右にそれぞれ隣接する8画素の合計1
2画素が取り出される。メモリ参照部ではメモリテ−ブ
ルを参照して画素入力部で取り出される12画素より3
×3画素のうち角の4画素の間にある4画素を求める。
さらに、中心画素計算部において3×3画素の中心画素
を上で求めた3×3画素の周囲の8画素から求め、合計
9個の画素が画素出力部から出力される。
いて説明する。図1の(a),(b)に変換前の画素
(a)と変換後の画素(b)を示す。図1(a)のX1
1,X12,X21,X22が変換前の2×2画素で、本発明
による拡大処理では、この4画素を図1の(b)の3×
3画素(Yij;i=1,2,3,j=1,2,3)に変
換するために、2×2画素の周囲8画素(X01,X02,
X10,X20,X13,X23,X31,X32)を含めた合計1
2画素を参照する。
×2画素をそのまま写し取る。すなわち、次式を得る。
Y23,Y32)は、図2(a),(b)に示すように線分
の連続性を確保するために、その両隣の画素が黒画素の
場合に、同じく黒画素とする。また、図3(a),
(b)に示したような場合でも線分の連続性を確保する
ために、例えばX01とX12が黒画素の時は、Y12も黒画
素とする。これは、X02とX11の場合も同様である。以
上のことを他の3画素についても適用することにより、
次式を得る。
Y12とY32といった点対称の位置にある2つの画素が、
上記の場合と同じ理由により、共に黒画素の場合に同じ
く黒画素とする。すなわち、次式を得る。
8画素との参照によって3×3画素に拡大変換すること
ができる。
る画像処理装置の実施例について説明する。図4に本発
明による画像処理装置の構成例のブロック図を示す。こ
の図において、10は画像入力装置で、画像読み取り部
11と入力画像記憶部12とで構成される。20は本発
明による画像処理装置で、画素入力部21,メモリ参照
部22,メモリテ−ブル23,中心画素計算部24,画
素出力部25から構成される。30は画像出力装置で、
画像記録部31と出力画像記憶部32とで構成される。
ず、画像入力装置10の画像読み取り部11が画像を読
み取り、読み取った画像における各画素の値を2値化し
て、その値を入力画像記憶部12にて記憶する。次に、
画像処理装置20では、まず、画素入力部21が拡大変
換処理を行う部分の画素を縦横2×2画素の単位で入力
画像記憶部12より取り出し、さらにその2×2画素の
上下左右にそれぞれ隣接する8画素を取り出す。
2画素よりメモリテ−ブル23を参照し、変換後の縦横
3×3画素のうち、角の4画素の間にある4画素を求め
る。つまり、この例では、高速に処理を行うために、上
記で説明した(2)式によって計算する代わりに、あら
かじめすべてのパタ−ンを計算しておいて、その結果を
メモリテ−ブル23に記憶しておき、処理中はこのメモ
リテ−ブル23を参照するだけで、変換後の4画素を得
ることができるようにしている。
部21で得た4画素と、メモリ参照部22で得た4画素
とにより上記(3)式の論理計算を実行して変換後の3
×3画素の中心画素を得る。画素出力部25は、以上に
よって求めた変換後の9画素を、出力画像記憶部32に
出力する。最後に、画像出力装置30では、画像記録部
31が出力画像記憶部32より画素を取り出しながら紙
に記録する。なお、図6,図7でANDはアンドゲ−
ト、ORはオアゲ−ト、INVはインバ−タを示す。
路例を示す。この図において、Mは11ビットのアドレ
スを持つ1ワ−ド8ビットのメモリで、上記(2)式に
よる2パタ−ン分を1ワ−ドに記憶している。CB1は
回路ブロックで、図6に示した回路構成をしている。つ
まり、12個の参照画素のうち、11個でメモリMより
2パタ−ンの変換画素を得て、回路ブロックCB1では
残る1個の参照画素で1パタ−ンに絞って4画素を得て
いる。CB2は回路ブロックで、図7に示した回路構成
をしており、直前に求めた4画素と原画4画素より最後
の中心画素を得ている。
る拡大変換処理において、原画像より2×2画素を任意
の間隔で3×3画素に変換することにより、最高1.5
倍〜1倍強の任意の拡大画像を得ることができる。ま
ず、すべての画素を2×2画素のブロックに分割し、そ
れらすべて3×3画素に変換すれば、変換後の画像は原
画像の1.5倍になっていることは明らかである。
に、1ブロックおきに拡大変換すれば1.25倍の拡大
画像を得ることができる。この場合、2×2の原画素を
縦横3×2画素や同2×3画素に変換する必要がある
が、図9(a),(b)に示すように、3×3画素に変
換した後に、間の一列を取り除く手続きを追加すること
によって解決することができる。
ばファクシミリの受信画像を画素密度の異なるプリンタ
によって出力するといったことも容易に行うことができ
る。この例について、以下説明する。
り、A4サイズでは(4)式より原稿の主走査方向は1
680dot である。一方、プリンタの画素密度を一般的
な300dpi とすると、(5)式より2480dot であ
る。したがって、ファクシミリ受信が像におけるすべて
の画素を拡大変換すると、(6)式により2520dot
となるので、横方向で40dot 分だけ多くなってしま
う。そこで、(7)式より主走査方向は21ブロックに
つき1ブロックの割合で、図9(a)のパタ−ンを適用
すればよい。
切なサイズの出力画像を得ることができる。
dot/mmの解像度があり、その場合は副走査方向にさらに
2倍の拡大が必要であるが、この方法としては、電子写
真学会誌25巻No.2 p.84 などに記載されている補間方
法等で8×7.7dot/mmに変換後、本手法を用いる方法
や、本手法で変換後に補間する方法などが考えられる。
は、入力された画像を2×2画素につき3×3画素に拡
大変換する処理に関して、上記課題を解決し目的を達成
するため、変換後の3×3画素の角の4画素は原画の2
×2画素のデ−タをそのまま用い、残る5画素のうち中
心の画素を除く4画素は、該2×2の原画素と上下左右
にそれぞれ隣接する8画素を合わせた計12画素のデ−
タを参照することによって得るとともに、中心の画素は
今求めた周囲の8画素から求めるようにしたので、簡単
な回路構成で、安価で高速、しかも品質のよい拡大処理
を有する画像処理装置を実現することができる。
換の変換前の画素(a)と変換後の画素(b)である。
換前の画素(a)と変換後の画素(b)である。
換前の画素(a)と変換後の画素(b)である。
ブロック図である。
示す図である。
図である。
示す図である。
換後の画素(b)である。
と変換後の画素(b)である。
するための変換前の画素(a)と変換後の画素(b)で
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 2値のラスタ画像の局所領域の縦横2×
2画素を縦横3×3画素に拡大処理するに際し、前記3
×3画素の角の4画素はそのままの2×2画素のデ−タ
を用い、3×3画素の上側の角2画素の間の画素は、原
画の2×2画素の4画素のうち上側2画素、さらにその
2画素の上側にそれぞれ隣接する2画素の計4画素より
線分の連続性が確保されるように求め、以下同様に、3
×3画素の左側の角2画素の間の画素は原画2×2画素
の左側2画素と左側にそれぞれ隣接する2画素、3×3
画素の右側の角2画素の間の画素は原画の2×2画素の
右側2画素と右側にそれぞれ隣接する2画素、3×3画
素の下側の角2画素の間の画素は原画の2×2画素の下
側2画素と下側にそれぞれ隣接する2画素より求め、前
記3×3画素の中心画素は、上で求めた周囲8画素から
求めることを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項2】 読み取られた後、各画素が2値化された
ラスタ画像のうち、拡大変換処理を行う部分の画素を2
×2画素の単位で取り出し、さらに、その2×2画素の
上下左右にそれぞれ隣接する8画素の合計12画素を取
り出す画素入力部と、2×2画素を3×3画素に拡大処
理する際に、3×3画素の角の4画素の間にある4画素
のすべてのパタ−ンを計算して、その結果をあらかじめ
記憶したメモリテ−ブルと、前記画素入力部で取り出さ
れる12画素より前記メモリテ−ブルを参照して、3×
3画素のうち角の4画素の間にある4画素を求めるメモ
リ参照部と、前記画素入力部で得た2×2画素の4画素
と前記メモリ参照部で得た4画素とから3×3画素の中
心画素を得る中心画素計算部と、前記画素入力部の2×
2画素を3×3画素の角の画素とし、メモリ参照部で得
られた4画素と中心画素計算部で得られた中心画素の合
計9画素を出力する画像出力部とからなることを特徴と
する画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2412710A JP2788554B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 画像処理方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2412710A JP2788554B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 画像処理方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04222067A JPH04222067A (ja) | 1992-08-12 |
JP2788554B2 true JP2788554B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=18521498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2412710A Expired - Lifetime JP2788554B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 画像処理方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2788554B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4069899B2 (ja) | 2004-05-10 | 2008-04-02 | 船井電機株式会社 | デジタル複合画像形成装置 |
-
1990
- 1990-12-21 JP JP2412710A patent/JP2788554B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04222067A (ja) | 1992-08-12 |
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