JP3605016B2 - カートリッジの収納装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体であるディスクを内包したカートリッジを収納する装置、具体的には信号の記録又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、記録媒体であるディスクをカートリッジに収納されたものが提案されている。図5(a)は、出願人が以前に提案したカートリッジ(6)の平面図であり、図5(b)は同上の正面図である(特願平11−195182号参照)。この出願は未公開であるが、カートリッジ(6)の仕様及び構成は公表されている。これは、超解像方式の記録又は再生装置に用いられ、カートリッジ(6)内にディスク(60)を回転自在に保持し、カートリッジ(6)の上面に、ディスク(60)の露出と閉塞を切り換えるシャッタ(63)をスライド可能に設けている。カートリッジ(6)には、下面が開口した位置決め切欠(61)及び嵌合穴(65)が開設されている。
【0003】
シャッタ(63)はカートリッジ(6)内に設けられたネジリバネ(67)により閉じ方向に付勢され、図5(b)に示すように、ネジリバネ(67)は、カートリッジ(6)の側面に開設された透孔(66)を通ってカートリッジ(6)内に挿入される。シャッタ(63)は通常は閉じており、外部から塵芥がディスクに付着することを防いでいる。
図6は、このカートリッジ(6)を収納するディスク記録又は再生装置の側面図である。ターンテーブル(7)及びピックアップ(70)を搭載したシャーシ(1)上の一端部には、カートリッジ(6)が挿入されるホルダ(3)の基端部が枢支(32)される。カートリッジ(6)の挿入方向は、シャッタ(63)のスライド方向に一致し、カートリッジ(6)は透孔(66)を右に向けて、上昇したホルダ(3)に挿入される。
ホルダ(3)の両側部からは受け板(30)(30)が内向きに突出し、該受け板(30)(30)にてカートリッジ(6)の下面を支持する。ホルダ(3)内にはシャッタ(63)を開く機構(図示せず)が設けられ、シャッタ(63)が開いて露出したディスク(60)に対して、ピックアップ(70)からビームが照射される。以下の記載では、カートリッジ(6)が挿入される方向を前方、排出される方向を後方とする。
【0004】
シャーシ(5)の前後端部には、カートリッジ(6)の位置決め切欠(61)及び嵌合穴(65)に嵌まる嵌合軸(5a)(5a)が立設されている。各嵌合軸(5a)はカートリッジ(6)の下面を受ける円柱状の受け軸(50)の上面から円錐状の案内部(51)を突出して構成されている。位置決め切欠(61)の左右幅(図5(a)のS)は案内部(51)の下端部の径に略等しく、これにより案内部(51)に嵌合したカートリッジ(6)は左右ガタを規制される。位置決め切欠(61)は前後に延びて、前面が開口(62)している。
図6に示すように、カートリッジ(6)をホルダ(3)内に挿入すると、位置決め切欠(61)が案内部(51)に嵌まる。ホルダ(3)を下降回動させると、カートリッジ(6)は案内部(51)に左右方向を位置決めされながら、受け軸(50)の上面に載置される。ディスクがターンテーブル(7)に載置されて、信号が記録又は再生される。
仮にカートリッジ(6)を上下逆にしてカートリッジ(6)をホルダ(3)に挿入せんとしても、この場合は位置決め切欠(61)が上を向くから、カートリッジ(6)の先端が案内部(51)に当たり、カートリッジ(6)を最後まで挿入できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
出願人は上記装置に於いて、カートリッジ(6)の誤挿入に対する対策が不十分であることを、以下の如く発見した。
図7は、開いたホルダ(3)にカートリッジ(6)を誤挿入する状態の斜視図である。図7にあっては、カートリッジ(6)を上下逆にし、且つ位置決め切欠(61)を右に向けてカートリッジ(6)を誤挿入せんとしている。この場合、透孔(66)が前方を向いており(図9参照)、カートリッジ(6)をホルダ(3)内に挿入すると、カートリッジ(6)の先端が嵌合軸(5a)の案内部(51)に接する。このままカートリッジ(6)をホルダ(3)内に強い力で挿入すると、図8及び図9に示すように、案内部(51)はテーパ状であるから、透孔(66)の下端縁部が案内部(51)に接して上向きに撓む。案内部(51)の先端がカートリッジ(6)の下面を押し上げた状態でカートリッジ(6)がホルダ(3)に収納される。即ち、誤挿入されたカートリッジ(6)がそのままホルダ(3)内に収納される。
これでは、信号を正しく記録又は再生できない。加えて、カートリッジ(6)の下面と案内部(51)との摩擦により、カートリッジ(6)をホルダ(3)から取り出すことができなくなる。
本発明は、カートリッジをホルダにどのように誤挿入しても、ホルダ内にそのまま装填されることを防ぐことを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
シャーシ(1)上には、カートリッジ(6)の前端部に形成され前面及び下面が開口(62)した位置決め切欠(61)に嵌まる嵌合軸(5)が設けられている。
嵌合軸(5)は、カートリッジ(6)の下面を支持する受け軸(50)と、該受け軸(50)の上面から上に向かって径が小さくなるようにテーパ状に形成された案内部(51)と、該案内部(51)の上面からシャーシ(1)面に略直交して上向きに延びた誤挿入規制部(52)を具えている。
該誤挿入規制部(52)は、カートリッジ(6)の下面の移行路M上に位置し、且つ誤挿入規制部(52)の先端は、カートリッジ(6)がホルダ(3)に挿入される際に於ける開口(62)の上端縁の移行路Lよりも下方に位置する。
【0007】
【作用及び効果】
カートリッジを正規に挿入した場合
カートリッジ(6)を正しい姿勢でホルダ(3)に挿入すると、誤挿入規制部(52)が位置決め切欠(61)に嵌まる。このまま、ホルダ(3)を下降させると、カートリッジ(6)は案内部(51)にガイドされて左右方向を位置決めされながら、シャーシ(1)に対向する。
挿入規制部(5)の先端は、カートリッジ(6)がホルダ(3)に挿入される際に於ける開口(62)の上端縁の移行路Lよりも下方に位置するから、誤挿入規制部(52)は位置決め切欠(61)に嵌まり、カートリッジ(6)の挿入を邪魔しない。
カートリッジを誤挿入した場合
カートリッジ(6)を図7に示すように、上下を逆にして且つ位置決め切欠(61)を横に向けてホルダ(3)に誤挿入しても、誤挿入規制部(52)はカートリッジ(6)の下面の移行路M上に位置しているから、カートリッジ(6)の下端は誤挿入規制部(52)に当たる。誤挿入規制部(52)はシャーシ(1)面に略直交して上向きに延びているから、カートリッジ(6)は誤挿入規制部(52)に当たっても上向きに撓まない。従って、カートリッジ(6)が嵌合軸(5)に乗り上げることを防止できる。これにより、カートリッジ(6)がホルダ(3)にどのように誤挿入されても、そのままホルダ(3)に装填されることを防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(全体概略)
以下、本発明の一例を図を用いて詳述する。本例はカートリッジの誤挿入防止に効果があるが、先ず全体を説明する。
図1は、ディスク記録又は再生装置の分解斜視図である。従来と同様に、カートリッジ(6)の前端部には、位置決め切欠(61)が、後端部には嵌合穴(65)が夫々開設されている。シャーシ(1)にはピックアップ(70)及びターンテーブル(7)が設けられ、該シャーシ(1)上にて、位置決め切欠(61)に対応した箇所には第1嵌合軸(5)が、嵌合穴(65)に対応した箇所には第2嵌合軸(5a)が夫々設けられている。
シャーシ(1)にはホルダ(3)が枢支(32)され、該ホルダ(3)にカートリッジ(6)が挿入される。ホルダ(3)は下端部から内向きに突出した受け板(30)(30)にてカートリッジ(6)を支持し、カートリッジ(6)の下面の両嵌合軸(5)(5a)に対応する箇所は、受け板(30)(30)に覆われない。カートリッジ(6)の挿入方向は、シャッタ(63)のスライド方向に一致し、カートリッジ(6)は透孔(66)を側方に向けて挿入される。
【0009】
図2は、第1嵌合軸(5)を拡大した正面図である。第1嵌合軸(5)は、カートリッジ(6)の下面を支持する受け軸(50)と、該受け軸(50)の上面から上に向かって径が小さくなるようにテーパ状に形成された案内部(51)と、該案内部(51)の上面からシャーシ(1)面に略直交して上向きに延び、先端面が平坦な誤挿入規制部(52)を具えている。誤挿入規制部(52)は丸軸に形成される。図1に示すように、第2嵌合軸(5a)は従来の嵌合軸(5a)(図8参照)と同じ形状であり、受け軸(50)と案内部(51)とを具えている。
【0010】
図3は、上昇したホルダ(3)にカートリッジ(6)を正規に挿入せんとする場合の側面図であり、カートリッジ(6)を図5(a)のF−F線を含む面にて破断している。位置決め切欠(61)は前面及び下面が開口(62)し、該開口(62)の上端縁の移行路は、Lにて示される。ホルダ(3)が上昇した状態では、誤挿入規制部(52)の先端は、開口(62)の上端縁の移行路Lよりも下方に位置し、誤挿入規制部(52)は正しく挿入されたカートリッジ(6)の進入を邪魔しない。また、誤挿入規制部(52)はカートリッジ(6)の下面の移行路M上に位置している。
【0011】
カートリッジを正規に挿入した場合
カートリッジ(6)を正規の姿勢にて挿入すると、誤挿入規制部(52)はカートリッジ(6)の進入を邪魔しないから、第1嵌合軸(5)は位置決め切欠(61)内に位置する。従来と同様に、位置決め切欠(61)の幅は案内部(51)の下端部の径に略等しく、これにより案内部(51)に嵌合したカートリッジ(6)は左右ガタを規制される。
【0012】
カートリッジを誤挿入した場合
図4は、上昇したホルダ(3)にカートリッジ(6)を誤挿入せんとしている状態の側面図である。カートリッジ(6)は図7に示す如く、上下が逆になり、且つ位置決め切欠(61)を右に向けている。
誤挿入規制部(52)は、カートリッジ(6)の下面の移行路M上に位置しているから、カートリッジ(6)をホルダ(3)に挿入すると、カートリッジ(6)の下端が誤挿入規制部(52)に当たる。誤挿入規制部(52)は丸軸であるから、カートリッジ(6)の下端が誤挿入規制部(52)に当たっても、カートリッジ(6)は上向きに撓まない。従って、カートリッジ(6)が強い力で挿入されても、カートリッジ(6)の下面が第1嵌合軸(5)に乗り上げることを防止できる。カートリッジ(6)は挿入が規制され、使用者はカートリッジ(6)を誤挿入したことが判る。
【0013】
上記の如く、カートリッジ(6)を上下逆にし、且つ位置決め切欠(61)を右に向けてホルダ(3)へ誤挿入すると、誤挿入規制部(52)により挿入が規制される。然るに、これ以外の姿勢にてカートリッジ(6)を誤挿入しても、カートリッジ(6)の先端が誤挿入規制部(52)に当たり、誤挿入を防止される。即ち、誤挿入規制部(52)が位置決め切欠(61)内に嵌まらないから、カートリッジ(6)はホルダ(3)への挿入途中で止まる。
【0014】
上記例では、誤挿入規制部(52)を丸軸としたが、図10に示すように、案内部(51)の上面から立設した防護壁であってもよい。但し、図11に示すように、誤挿入規制部(52)を下に向かって径が小さくなるテーパ状に形成すると、位置決め切欠(61)が誤挿入規制部(52)に嵌まりにくくなり好ましくない。
【0015】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク記録又は再生装置の分解斜視図である。
【図2】第1嵌合軸を拡大した正面図である。
【図3】ホルダにカートリッジを正規に挿入せんとする場合の側面図である。
【図4】ホルダにカートリッジを誤挿入せんとしている状態の側面図である。
【図5】出願人が以前に提案したカートリッジを示し、(a)は平面図、(b)は同上の正面図である。
【図6】従来のディスク記録又は再生装置の側面図である。
【図7】従来の装置にカートリッジを誤挿入する状態の斜視図である。
【図8】従来の装置にカートリッジを誤挿入する状態の側面図である。
【図9】図8をA方向から見た図である。
【図10】嵌合軸の他の実施例を示す斜視図である。
【図11】嵌合軸の望ましくない実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
(1) シャーシ
(3) ホルダ
(5) 嵌合軸
(6) カートリッジ
(32) 枢支部
(50) 受け軸
(51) 案内部
(52) 誤挿入規制部
(60) ディスク
(61) 位置決め切欠
(62) 開口
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体であるディスクを内包したカートリッジを収納する装置、具体的には信号の記録又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、記録媒体であるディスクをカートリッジに収納されたものが提案されている。図5(a)は、出願人が以前に提案したカートリッジ(6)の平面図であり、図5(b)は同上の正面図である(特願平11−195182号参照)。この出願は未公開であるが、カートリッジ(6)の仕様及び構成は公表されている。これは、超解像方式の記録又は再生装置に用いられ、カートリッジ(6)内にディスク(60)を回転自在に保持し、カートリッジ(6)の上面に、ディスク(60)の露出と閉塞を切り換えるシャッタ(63)をスライド可能に設けている。カートリッジ(6)には、下面が開口した位置決め切欠(61)及び嵌合穴(65)が開設されている。
【0003】
シャッタ(63)はカートリッジ(6)内に設けられたネジリバネ(67)により閉じ方向に付勢され、図5(b)に示すように、ネジリバネ(67)は、カートリッジ(6)の側面に開設された透孔(66)を通ってカートリッジ(6)内に挿入される。シャッタ(63)は通常は閉じており、外部から塵芥がディスクに付着することを防いでいる。
図6は、このカートリッジ(6)を収納するディスク記録又は再生装置の側面図である。ターンテーブル(7)及びピックアップ(70)を搭載したシャーシ(1)上の一端部には、カートリッジ(6)が挿入されるホルダ(3)の基端部が枢支(32)される。カートリッジ(6)の挿入方向は、シャッタ(63)のスライド方向に一致し、カートリッジ(6)は透孔(66)を右に向けて、上昇したホルダ(3)に挿入される。
ホルダ(3)の両側部からは受け板(30)(30)が内向きに突出し、該受け板(30)(30)にてカートリッジ(6)の下面を支持する。ホルダ(3)内にはシャッタ(63)を開く機構(図示せず)が設けられ、シャッタ(63)が開いて露出したディスク(60)に対して、ピックアップ(70)からビームが照射される。以下の記載では、カートリッジ(6)が挿入される方向を前方、排出される方向を後方とする。
【0004】
シャーシ(5)の前後端部には、カートリッジ(6)の位置決め切欠(61)及び嵌合穴(65)に嵌まる嵌合軸(5a)(5a)が立設されている。各嵌合軸(5a)はカートリッジ(6)の下面を受ける円柱状の受け軸(50)の上面から円錐状の案内部(51)を突出して構成されている。位置決め切欠(61)の左右幅(図5(a)のS)は案内部(51)の下端部の径に略等しく、これにより案内部(51)に嵌合したカートリッジ(6)は左右ガタを規制される。位置決め切欠(61)は前後に延びて、前面が開口(62)している。
図6に示すように、カートリッジ(6)をホルダ(3)内に挿入すると、位置決め切欠(61)が案内部(51)に嵌まる。ホルダ(3)を下降回動させると、カートリッジ(6)は案内部(51)に左右方向を位置決めされながら、受け軸(50)の上面に載置される。ディスクがターンテーブル(7)に載置されて、信号が記録又は再生される。
仮にカートリッジ(6)を上下逆にしてカートリッジ(6)をホルダ(3)に挿入せんとしても、この場合は位置決め切欠(61)が上を向くから、カートリッジ(6)の先端が案内部(51)に当たり、カートリッジ(6)を最後まで挿入できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
出願人は上記装置に於いて、カートリッジ(6)の誤挿入に対する対策が不十分であることを、以下の如く発見した。
図7は、開いたホルダ(3)にカートリッジ(6)を誤挿入する状態の斜視図である。図7にあっては、カートリッジ(6)を上下逆にし、且つ位置決め切欠(61)を右に向けてカートリッジ(6)を誤挿入せんとしている。この場合、透孔(66)が前方を向いており(図9参照)、カートリッジ(6)をホルダ(3)内に挿入すると、カートリッジ(6)の先端が嵌合軸(5a)の案内部(51)に接する。このままカートリッジ(6)をホルダ(3)内に強い力で挿入すると、図8及び図9に示すように、案内部(51)はテーパ状であるから、透孔(66)の下端縁部が案内部(51)に接して上向きに撓む。案内部(51)の先端がカートリッジ(6)の下面を押し上げた状態でカートリッジ(6)がホルダ(3)に収納される。即ち、誤挿入されたカートリッジ(6)がそのままホルダ(3)内に収納される。
これでは、信号を正しく記録又は再生できない。加えて、カートリッジ(6)の下面と案内部(51)との摩擦により、カートリッジ(6)をホルダ(3)から取り出すことができなくなる。
本発明は、カートリッジをホルダにどのように誤挿入しても、ホルダ内にそのまま装填されることを防ぐことを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
シャーシ(1)上には、カートリッジ(6)の前端部に形成され前面及び下面が開口(62)した位置決め切欠(61)に嵌まる嵌合軸(5)が設けられている。
嵌合軸(5)は、カートリッジ(6)の下面を支持する受け軸(50)と、該受け軸(50)の上面から上に向かって径が小さくなるようにテーパ状に形成された案内部(51)と、該案内部(51)の上面からシャーシ(1)面に略直交して上向きに延びた誤挿入規制部(52)を具えている。
該誤挿入規制部(52)は、カートリッジ(6)の下面の移行路M上に位置し、且つ誤挿入規制部(52)の先端は、カートリッジ(6)がホルダ(3)に挿入される際に於ける開口(62)の上端縁の移行路Lよりも下方に位置する。
【0007】
【作用及び効果】
カートリッジを正規に挿入した場合
カートリッジ(6)を正しい姿勢でホルダ(3)に挿入すると、誤挿入規制部(52)が位置決め切欠(61)に嵌まる。このまま、ホルダ(3)を下降させると、カートリッジ(6)は案内部(51)にガイドされて左右方向を位置決めされながら、シャーシ(1)に対向する。
挿入規制部(5)の先端は、カートリッジ(6)がホルダ(3)に挿入される際に於ける開口(62)の上端縁の移行路Lよりも下方に位置するから、誤挿入規制部(52)は位置決め切欠(61)に嵌まり、カートリッジ(6)の挿入を邪魔しない。
カートリッジを誤挿入した場合
カートリッジ(6)を図7に示すように、上下を逆にして且つ位置決め切欠(61)を横に向けてホルダ(3)に誤挿入しても、誤挿入規制部(52)はカートリッジ(6)の下面の移行路M上に位置しているから、カートリッジ(6)の下端は誤挿入規制部(52)に当たる。誤挿入規制部(52)はシャーシ(1)面に略直交して上向きに延びているから、カートリッジ(6)は誤挿入規制部(52)に当たっても上向きに撓まない。従って、カートリッジ(6)が嵌合軸(5)に乗り上げることを防止できる。これにより、カートリッジ(6)がホルダ(3)にどのように誤挿入されても、そのままホルダ(3)に装填されることを防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(全体概略)
以下、本発明の一例を図を用いて詳述する。本例はカートリッジの誤挿入防止に効果があるが、先ず全体を説明する。
図1は、ディスク記録又は再生装置の分解斜視図である。従来と同様に、カートリッジ(6)の前端部には、位置決め切欠(61)が、後端部には嵌合穴(65)が夫々開設されている。シャーシ(1)にはピックアップ(70)及びターンテーブル(7)が設けられ、該シャーシ(1)上にて、位置決め切欠(61)に対応した箇所には第1嵌合軸(5)が、嵌合穴(65)に対応した箇所には第2嵌合軸(5a)が夫々設けられている。
シャーシ(1)にはホルダ(3)が枢支(32)され、該ホルダ(3)にカートリッジ(6)が挿入される。ホルダ(3)は下端部から内向きに突出した受け板(30)(30)にてカートリッジ(6)を支持し、カートリッジ(6)の下面の両嵌合軸(5)(5a)に対応する箇所は、受け板(30)(30)に覆われない。カートリッジ(6)の挿入方向は、シャッタ(63)のスライド方向に一致し、カートリッジ(6)は透孔(66)を側方に向けて挿入される。
【0009】
図2は、第1嵌合軸(5)を拡大した正面図である。第1嵌合軸(5)は、カートリッジ(6)の下面を支持する受け軸(50)と、該受け軸(50)の上面から上に向かって径が小さくなるようにテーパ状に形成された案内部(51)と、該案内部(51)の上面からシャーシ(1)面に略直交して上向きに延び、先端面が平坦な誤挿入規制部(52)を具えている。誤挿入規制部(52)は丸軸に形成される。図1に示すように、第2嵌合軸(5a)は従来の嵌合軸(5a)(図8参照)と同じ形状であり、受け軸(50)と案内部(51)とを具えている。
【0010】
図3は、上昇したホルダ(3)にカートリッジ(6)を正規に挿入せんとする場合の側面図であり、カートリッジ(6)を図5(a)のF−F線を含む面にて破断している。位置決め切欠(61)は前面及び下面が開口(62)し、該開口(62)の上端縁の移行路は、Lにて示される。ホルダ(3)が上昇した状態では、誤挿入規制部(52)の先端は、開口(62)の上端縁の移行路Lよりも下方に位置し、誤挿入規制部(52)は正しく挿入されたカートリッジ(6)の進入を邪魔しない。また、誤挿入規制部(52)はカートリッジ(6)の下面の移行路M上に位置している。
【0011】
カートリッジを正規に挿入した場合
カートリッジ(6)を正規の姿勢にて挿入すると、誤挿入規制部(52)はカートリッジ(6)の進入を邪魔しないから、第1嵌合軸(5)は位置決め切欠(61)内に位置する。従来と同様に、位置決め切欠(61)の幅は案内部(51)の下端部の径に略等しく、これにより案内部(51)に嵌合したカートリッジ(6)は左右ガタを規制される。
【0012】
カートリッジを誤挿入した場合
図4は、上昇したホルダ(3)にカートリッジ(6)を誤挿入せんとしている状態の側面図である。カートリッジ(6)は図7に示す如く、上下が逆になり、且つ位置決め切欠(61)を右に向けている。
誤挿入規制部(52)は、カートリッジ(6)の下面の移行路M上に位置しているから、カートリッジ(6)をホルダ(3)に挿入すると、カートリッジ(6)の下端が誤挿入規制部(52)に当たる。誤挿入規制部(52)は丸軸であるから、カートリッジ(6)の下端が誤挿入規制部(52)に当たっても、カートリッジ(6)は上向きに撓まない。従って、カートリッジ(6)が強い力で挿入されても、カートリッジ(6)の下面が第1嵌合軸(5)に乗り上げることを防止できる。カートリッジ(6)は挿入が規制され、使用者はカートリッジ(6)を誤挿入したことが判る。
【0013】
上記の如く、カートリッジ(6)を上下逆にし、且つ位置決め切欠(61)を右に向けてホルダ(3)へ誤挿入すると、誤挿入規制部(52)により挿入が規制される。然るに、これ以外の姿勢にてカートリッジ(6)を誤挿入しても、カートリッジ(6)の先端が誤挿入規制部(52)に当たり、誤挿入を防止される。即ち、誤挿入規制部(52)が位置決め切欠(61)内に嵌まらないから、カートリッジ(6)はホルダ(3)への挿入途中で止まる。
【0014】
上記例では、誤挿入規制部(52)を丸軸としたが、図10に示すように、案内部(51)の上面から立設した防護壁であってもよい。但し、図11に示すように、誤挿入規制部(52)を下に向かって径が小さくなるテーパ状に形成すると、位置決め切欠(61)が誤挿入規制部(52)に嵌まりにくくなり好ましくない。
【0015】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク記録又は再生装置の分解斜視図である。
【図2】第1嵌合軸を拡大した正面図である。
【図3】ホルダにカートリッジを正規に挿入せんとする場合の側面図である。
【図4】ホルダにカートリッジを誤挿入せんとしている状態の側面図である。
【図5】出願人が以前に提案したカートリッジを示し、(a)は平面図、(b)は同上の正面図である。
【図6】従来のディスク記録又は再生装置の側面図である。
【図7】従来の装置にカートリッジを誤挿入する状態の斜視図である。
【図8】従来の装置にカートリッジを誤挿入する状態の側面図である。
【図9】図8をA方向から見た図である。
【図10】嵌合軸の他の実施例を示す斜視図である。
【図11】嵌合軸の望ましくない実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
(1) シャーシ
(3) ホルダ
(5) 嵌合軸
(6) カートリッジ
(32) 枢支部
(50) 受け軸
(51) 案内部
(52) 誤挿入規制部
(60) ディスク
(61) 位置決め切欠
(62) 開口
Claims (2)
- 一端部がシャーシ(1)に枢支(32)され、シャーシ(1)に対して上向きに傾いた状態にて、ディスク(60)を収納したカートリッジ(6)が挿入されるホルダ(3)を具え、シャーシ(1)上には、カートリッジ(6)の前端部に形成され前面及び下面が開口(62)した位置決め切欠(61)に嵌まる嵌合軸が設けられたカートリッジ収納装置に於いて、
嵌合軸(5)は、カートリッジ(6)の下面を支持する受け軸(50)と、該受け軸(50)の上面から上に向かって径が小さくなるようにテーパ状に形成された案内部(51)と、該案内部(51)の上面からシャーシ(1)面に略直交して上向きに延びた誤挿入規制部(52)を具え、
誤挿入規制部(52)は、カートリッジ(6)の下面のホルダ(3)への挿入移行路M上に位置し、且つ誤挿入規制部(52)の先端は、カートリッジ(6)がホルダ(3)に挿入される際に於ける位置決め切欠(61)の開口(62)の上端縁の移行路Lよりも下方に位置することを特徴とするカートリッジ収納装置。 - 誤挿入規制部(52)は、案内部(51)と一体に形成された丸軸又は防護壁である請求項1に記載のカートリッジ収納装置。
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