JP3604899B2 - 送風機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は空気調和機等に用いられるクロスフローファンからなる送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機の室内ユニットとしての室内機には、熱交換器、ファンモータ、このモータで駆動され、熱交換器で加熱/冷却された空気を室内に戻すクロスフローファンからなる送風機及び室内制御部が搭載されている。
【0003】
図2に一般的な空気調和機の室内機の要部分解図を示す。室内機は大別すると、室内機本体1、クロスフローファン2、熱交換器3からなり、室内機本体1のスクロールケーシング4には垂直に整流板(リブ)5が設けられ、クロスフローファン2はファンモータ6と軸結されている。クロスフローファン2は所定間隔で立設するファンプレート14の間に回転軸に平行して周方向に複数の羽根(ブレード)16を架設している。クロスフローファン2は軸受7、取付部材8、9等により室内機本体1に取り付けられる。
【0004】
さらに熱交換器3を取り付けて室内機を構成し、クロスフローファン2を回転させると、吸込みグリルを通して室内機内に吸込まれる室内空気は熱交換器3を通過した後、クロスフローファン2を貫流して吹出口より加熱/冷却された空気が室内に吹出される。この時、スクロールケーシング4に整流板(リブ)5を設け、それによって空気流は整流され、安定にされて騒音の発生を低減している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、クロスフローファンの回転軸方向に所定間隔で立設するファンプレートの間に、回転軸に平行して周方向に複数の羽根(ブレード)を架設しているタイプの送風機では、一般に、クロスフローファンの左右両端部の風速が中央部に比べて風速が低下し、送風機全体としては風量が低下する欠点があった。そこで本発明は、回転数あたりの風量を増加させることにより、中央部との流れの不均一を改善し、風量の増加を図る送風機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1に係る送風機は、一対の側プレートの間に、ファンプレートを所定間隔で立設すると共に、上記各プレートの間に回転軸に平行して周方向に複数の羽根(ブレード)を架設してなる送風機において、中央部より風速が低下する所より側プレートまでに位置する羽根(ブレード)の取付角を中央部の取付角よりも小さく設定した構成とする。
【0007】
本発明の請求項2に係る送風機は、一対の側プレートの間に、ファンプレートを所定間隔で立設すると共に、上記各プレートの間に回転軸に平行して周方向に複数の羽根(ブレード)を架設してなる送風機において、風速の変動が中央部の風速のおよそ20%を越える範囲の羽根(ブレード)の取付角を、中央部の羽根(ブレード)の取付角よりも小さくする構成とする。
【0008】
こうして、クロスフローファンの左右両端部の風速が中央部に比べて風速が低下して送風機全体としては風量が低下するようなことがあっても、回転数あたりの風量を増加させることにより、中央部との流れの不均一を改善し、風量の増加を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に図を参照して本発明を説明する。図1は本発明の送風機に用いられるクロスフローファンの正面図を示す。図において、11はクロスフローファンの回転軸、12は左側プレート、13は右側プレート、14は所定間隔で立設するファンプレート、15,16,17は羽根(ブレード)であり、各プレートの間に回転軸に平行して周方向に複数枚が架設されている。そして、各羽根(ブレード)は回転軸11の軸の中心に対して所定の角度(取付角)でもって架設されている。
【0010】
このように構成されたクロスフローファンを空気調和機に適用して回転させると、吸込みグリルを通して室内機内に吸込まれる室内空気は熱交換器を通過した後、クロスフローファンを貫流して吹出口より加熱/冷却された空気が室内に吹出される。このとき、回転数あたりの風量を大きく得て効率的な運転を行なうには、羽根(ブレード)15,16,17を含めた全ての羽根を回転軸11に対して取付角を小さくすることによって大きな風量が得られるが、それに伴う騒音等を考慮すると、通常は約23°の角度をもって回転軸1に取付けられている。
【0011】
しかし、全ての羽根(ブレード)を通常の取付角で架設した場合、一般に、クロスフローファンファンの左右両端部の風速が中央部に比べて風速が低下する現象が生じる。クロスフローファンの回転数によっても影響されるので一概には言えないが、一例を上げれば、中央部の風速が0.7m/sのとき、左右両端部の風速が0.4m/sとなる場合もある。このことが送風機全体の風量を低下させる要因になっている。
【0012】
そこで本発明では、風速が低下するクロスフローファンファンの左右両端部の羽根(ブレード)15,17を含む領域bのブレードを回転軸11に架設する取付角を、騒音等を考慮して、中央部の羽根(ブレード)16を含む領域aのブレードを回転軸1に架設する取付角よりも、約23°→20°程度に小さくしてブレードを立てることにより、低下した所の風速を上昇させて、中央部との流れの不均一を改善し、風量の増加を図った。
【0013】
ここで、一般に、回転軸11に架設する羽根(ブレード)の取付角を中央部での取付角よりも小さくする範囲の条件は、実験上、風速の変動が中央部の風速のおよそ20%を越える範囲(領域b)の羽根(ブレード)の取付角を中央部(領域a)の取付角に対して変更することにより、実効性のある送風機全体の風量を得られることが判明した。
【0014】
【発明の効果】
以上のように本発明の送風機は、クロスフローファンの回転軸方向に所定間隔で立設するファンプレートの間に、回転軸に平行して周方向に複数の羽根(ブレード)を架設しているタイプであって、クロスフローファンの左右両端部の風速が中央部に比べて風速が低下して送風機全体としては風量が低下するようなことがあっても、中央部より風速が低下する所より側プレートまでに位置する羽根 (ブレード)の取付角を中央部の取付角よりも小さくすることにより、回転数あたりの風量を増加させ、中央部との流れの不均一を改善して風量の増加を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送風機の概略構成図。
【図2】一般的な空気調和機の室内機の要部分解図。
【符号の説明】
1 室内機本体
2 クロスフローファン
3 熱交換器
4 スクロールケーシング
5 整流板(リブ)
6 ファンモータ
7 軸受
8,9 取付部材
11 ファンの回転軸
12 左側プレート
13 右側プレート
14 ファンプレート
15,16,17 羽根(ブレード)
Claims (2)
- 一対の側プレートの間にファンプレートを所定間隔で立設すると共に、上記各プレートの間に回転軸に平行して周方向に複数の羽根(ブレード)を架設してなる送風機において、中央部より風速が低下する所より側プレートまでに位置する羽根(ブレード)の取付角を中央部の取付角よりも小さくすることを特徴とする送風機。
- 一対の側プレートの間に、ファンプレートを所定間隔で立設すると共に、上記各プレートの間に回転軸に平行して周方向に複数の羽根(ブレード)を架設してなる送風機において、風速の変動が中央部の風速のおよそ20%を越える範囲の羽根(ブレード)の取付角を、中央部の羽根(ブレード)の取付角よりも小さくすることを特徴とする送風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09390898A JP3604899B2 (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09390898A JP3604899B2 (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 送風機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11270871A JPH11270871A (ja) | 1999-10-05 |
JP3604899B2 true JP3604899B2 (ja) | 2004-12-22 |
Family
ID=14095588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09390898A Expired - Fee Related JP3604899B2 (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 送風機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3604899B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6291270B2 (ja) * | 2014-02-04 | 2018-03-14 | カルソニックカンセイ株式会社 | クロスフローファン装置 |
-
1998
- 1998-03-24 JP JP09390898A patent/JP3604899B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11270871A (ja) | 1999-10-05 |
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