JP3604592B2 - 自動追従走行システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、縦列させた複数の車両のうち、先頭に位置する先導車に対して自動追従させて隊列走行させる自動追従走行システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、一定地域内において小型の電気自動車を複数の利用者により共有することにより、車両の効率的な利用を図り、これにより、渋滞や駐車場不足等を解消するとともに、資源・エネルギーの節約や大気汚染の改善等を図るシステムが提案されている。
【0003】
すなわち、限られた地域内にポートと呼ばれる専用パーキングを数カ所設置し、このポートから、利用者が車両を自由に借り出せるようにし、さらに、車両の使用後には、車両をこのポートに返却できるようにする。これにより、利用者が必要なときのみ車両を利用することができるようになる。また、ポートの数が多ければ、駐車場を探したり、路上駐車をする必要が無く、渋滞を解消することができる。
【0004】
しかしながら、このようなシステムにおいては、ポートの設置場所などにより、一部のポートに車両が集中し、他のポートにおいては、車両が過疎状態となることが懸念される。
【0005】
そこで、ポート間における車両の不均衡を容易に解消することができるように、複数の車両を、ポート間で効率的に移動させるための技術が提案されている(例えば、特開平5−170008号参照)。この技術においては、縦列させた複数の車両のうち、先頭に位置する先導車のみを運転手により有人運転し、後続車を、先導車から送信された先導車の運転操作量データに基づき自動運転制御するようにしている。これにより、後続車は、先導車と同一の軌跡をトレースするように運転制御され、結果として、一連の車両が先導車を先頭として隊列を形成しつつ走行する状態(隊列走行)が実現される。このとき、後続車は、自動運転制御されるために、無人運転が可能となり、省人化を図ることができる。
【0006】
このように隊列走行を行う場合、後続車は、単純に、その走行軌跡が先導車の走行軌跡と一致するように、自車のアクセル、ブレーキ、ステアリングを制御すればよいように考えられる。しかし、たとえ、先導車と後続車が、同一車種であっても、路面状況の違い、走行性能のばらつき、走行制御を行う際に使用する各種センサにおける誤差等により、それぞれの車両がその走行軌跡を特定するために保有している座標系が、徐々にずれていってしまうこととなる。このような場合、先導車と同一軌跡をトレースする制御がいかに正確であっても、座標系のずれ量により実際の走行軌跡が、先導車−後続車間で異なってしまうという問題が生じる。
【0007】
このような問題を解決するために、この座標系のずれ量を、各車両間にオープンした通信回線(以下、車車間通信という。)によって得られた先導車の軌跡情報と、自身で得たレーダ情報とに基づいて算出し、自車の軌跡(位置)情報を、先導車の保有する座標系における軌跡情報として補正することにより、あたかも全ての車両が、同一の座標系で走行しているように制御を行う技術が提案されている。
【0008】
以下、後続車の軌跡情報を、先導車が保有する座標系における軌跡情報として補正するための技術を説明する。
ここに、先導車および後続車は、図6において示されるような電動車両1によって構成されるものとする。すなわち、電動車両1は、バッテリ2からの電力が、パワートレインECU3により制御されるモータ4に供給され、モータ4の回転により車輪5を回転させて走行するようになっている。
【0009】
また、電動車両1は、図6に示すように、そのフロントバンパーの中央に、広角操作可能なレーザーレーダー6が取り付けられ、リアバンパーの中央に、後続車のレーザーレーダー6から発射されるレーザー電波を反射するために鏡面処理が施されたプレートからなるリフレクタ7が取り付けられた構成となっている。
【0010】
この電動車両1を隊列走行させた場合、後続車は、そのレーザーレーダー6により、直前に位置する車両のリフレクタ7をリアルタイムに捕捉することができ、これにより、後続車を基準とした当該後続車の直前車両の位置(車間距離)と方位とをリアルタイムに検出することができる。
【0011】
また、電動車両1には、図示しないスピードセンサおよびヨーレートセンサが設けられており、これらセンサの検出値に基づき、自車の保有する座標系内における自車位置および自車の進行方向ならびに自車の走行軌跡を把握できるようになっている。
【0012】
さらに、電動車両1のルーフには、電動車両1同士の間において無線通信(車車間通信)を行うための車車アンテナ8が設けられている。この車車アンテナ8を用いて車車間通信を行うことにより、各車両は、他車両の位置および走行軌跡(当該他車両が保有する座標系内における当該他車両の位置および走行軌跡)を把握できるようになっている。なお、各車両の座標系は、例えば、電動車両1のポートうちの特定箇所を原点とするように、初期化されている。
【0013】
このような構成の電動車両1を、図7に示すように、先導車1’と後続車1”との2台で隊列走行させたとする。この場合、図7に示すように、
fB:後続車1”における重心位置G2からレーザーレーダー6の取付位置までの距離、
bF:先行車1’における重心位置G1からレーザー計測点であるリフレクタ7までの距離、
Lx(t1):時刻t1での後続車1”のレーザレーダー6と先行車1’のリフレクタ7との間の距離における後続車1”の進行方向成分、
Ly(t1):時刻t1での後続車1”のレーザレーダー6と先行車1’のリフレクタ7との間の距離における後続車1”の進行方向に直角な車幅方向の成分、
と定義し、さらに、各種符号を
GF:先行車の座標系、
GB:後続車の座標系、
XF(t1):時刻t1でのGF座標系における先導車1’の重心位置のX座標、
YF(t1):時刻t1でのGF座標系における先導車1’の重心位置のY座標、
θF(t1):時刻t1でのGF座標系における先導車1’のヨー角度、
XB(t1):時刻t1でのGB座標系における後続車1”の重心位置のX座標、
YB(t1):時刻t1でのGB座標系における後続車1”の重心位置のY座標、
θB(t1):時刻t1でのGB座標系における後続車1”のヨー角度、
と定義すると、時刻t1でのGF座標系における先導車1’のレーダ計測点(リフレクタ7)の座標{X’F(t1),Y’F(t1)}は、これら符号を用いて、
X’F(t1)=XF(t1)−bF×cosθF(t1)
Y’F(t1)=YF(t1)−bF×cosθF(t1)
と表すことができる。また、同様に時刻t1でのGB座標系における先導車1’のレーダ計測点(リフレクタ7)の座標{X’FB(t1),Y’FB(t1)}は、
X’FB(t1)=XB(t1)+{Lx(t1)+fB}×cosθB(t1)−Ly(t1)×sinθB(t1)
Y’FB(t1)=YB(t1)+{Lx(t1)+fB}×sinθB(t1)+Ly(t1)×cosθB(t1)
と表すことができる。
【0014】
さらに、時刻t1から一定時間経過後の時刻t2における先導車1’のレーダ計測点(リフレクタ7)のGF座標系およびGB座標系における座標{X’F(t2),Y’F(t2)}および{X’FB(t2),Y’FB(t2)}(図8参照)は、同様に、
X’F(t2)=XF(t2)−bF×cosθF(t2)
Y’F(t2)=YF(t2)−bF×cosθF(t2)
X’FB(t2)=XB(t2)+{Lx(t2)+fB}×cosθB(t2)−Ly(t2)×sinθB(t2)
Y’FB(t2)=YF(t2)+{Lx(t2)+fB}×sinθB(t2)+Ly(t2)×cosθB(t2)
と表すことができる。
【0015】
今、図8に示すように、先導車1’のレーダ計測点(リフレクタ7)の時刻t1における位置Aと、時刻t2における位置Bとを結ぶ直線Lを考えると、位置AのGF座標系における座標は{X’F(t1),Y’F(t1)}と、位置BのGF座標系における座標は{X’F(t2),Y’F(t2)}と表すことができるので、直線LとXF軸とのなす角をθ’F(t1,t2)とすると、
θ’F(t1,t2)=arctan[{X’F(t2)−X’F(t1)}/{Y’F(t2)−Y’F(t1)}
と表すことができる。
【0016】
同様に、直線LをGB座標系上において考えた場合には、位置A(図8参照)の座標を、{X’FB(t1),Y’FB(t1)}と、位置Bの座標を、{X’FB(t2),Y’FB(t2)}と表すことができるため、直線LとXB軸とのなす角をθ’FB(t1,t2)とすると、
θ’FB(t1,t2)=arctan[{X’FB(t2)−X’FB(t1)}/{Y’FB(t2)−Y’FB(t1)}]
と表すことができる。
【0017】
二つの座標系からみた直線Lは、元々同一のものであるので、GB座標系から見たGF座標系の回転角をΔθFBとすると、
ΔθFB=θ’FB(t1,t2)−θ’F(t1,t2)
と表すことができる。また、GB座標系から見たGF座標系原点の位置X座標をΔXFB、GB座標系から見たGF座標系原点の位置Y座標をΔYFBとおくと、
ΔXFB=X’FB(t2)−X’F(t2)×cosΔθFB−Y’F(t2)×sinΔθFB
ΔYFB=Y’FB(t2)−X’F(t2)×sinΔθFB−Y’F(t2)×cosΔθFB
と表すことができる。
【0018】
以上のように、先導車1’と後続車1”との座標系の偏差である{ΔXFB,ΔYFB,ΔθFB}を、先導車1’の保有する座標系における先導車1’の位置座標:(XF,YF,θF)、後続車1”の保有する座標系における後続車1”の位置座標(XB,YB,θB)、およびレーザー情報であるLx,Lyに基づいて表現することができる。これにより、後続車1”は、自車の保有する座標系における自車位置および進行方向、先導車1’の保有する座標系における先導車1’の位置、ならびに、レーザーレーダー6により検出された先導車1’の距離および方向に基づいて、先導車1’と後続車1”との座標系の偏差を求めることができ、さらに、後続車1”の軌跡情報に、この偏差を加味することにより、後続車1”の軌跡情報を先導車1’が保有する座標系における軌跡情報として補正することができる。
【0019】
また、以上の例は、先導車1’および後続車1”が各1台ずつ存在する場合の例であるが、後続車1”が複数台あるときには、同様の式により、各車両ごとに直前の前走車の保有する座標系と自車の保有する座標系との偏差を求めることができることから、これら座標系間のずれ量を先導車1’側から順に累積していけば、先導車1’と各後続車1”との間の座標系の偏差を算出していくことができる。これにより、各後続車1”は、算出された偏差を用いて、その軌跡(位置)情報を、先導車1’の保有する座標系における軌跡情報として補正することが可能となる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した技術によれば、座標系同士の偏差(ずれ量)は、各車両とその直前の前走車との関係においてのみ直接的に求められるものであるから、ある後続車1”の前に前走車が例えばn台存在するとすると、直接的に求めることのできる座標系同士のずれ量は、n個となる。
【0021】
例えば、図9は、4台の電動車両1が隊列走行する場合を模式的に示したものであるが、この場合に、上述の手法により直接的に求めることのできる座標系同士のずれ量は、
▲1▼ 先導車1’(以下、1号車という。)とその直後に位置する後続車1”(以下、2号車という。)との座標系のずれ量(Δx,Δy,Δθ)
▲2▼ 2号車とその直後に位置する後続車(以下、3号車という)との座標系のずれ量:(Δx,Δy,Δθ)
▲3▼ 3号車とその直後に位置する後続車(以下、4号車という)との座標系のずれ量:(Δx,Δy,Δθ)
の計3つとなる。
ここに、(Δx,Δy,Δθ)は、m号車とn号車との座標系のずれ量(x方向、y方向、回転方向)を表す。
【0022】
したがって、4号車の保有する座標系と1号車の保有する座標系とのずれ量(Δx,Δy,Δθ)を求めるためには、上記▲1▼から▲3▼の3つの値を累積させなければならない。
【0023】
このとき、正確に(Δx,Δy,Δθ)の値を求めるには、上記▲1▼から▲3▼の値が、同じタイミングにおいて得られたデータに基づいて算出されている必要がある。つまり、各車両間における座標系のずれ量は時刻毎に変化しているので、ある時刻tにおける4号車と1号車との座標系のずれ量を正確に特定するには、このずれ量に含まれる上記▲1▼から▲3▼の値が時刻tと同期している、すなわち、同一時刻tにおいて得られたデータに基づいている必要があるわけである。なお、3号車と1号車との座標系のずれ量:(Δx,Δy,Δθ)を算出する場合、あるいは、4号車より後方にさらにn号車が存在するときに1号車と各車両と座標系のずれ量:(Δx,Δy,Δθ)を算出する場合についても、同様のことが言える。
【0024】
このようなデータの非同期性の問題を回避するために、従来、1号車とn号車との座標系のずれ量を算出する際に、n号車は、n号車の前方を走行する2号車,3号車,…,n−1号車において座標系のずれを補正する際に用いたずれ量を車車間通信を介して直前の前走車から受信し、これらずれ量を、自車において得られたn−1号車〜n号車間の座標系のずれ量とともに加算生成し、これにより、所望のずれ量(1号車とn号車との座標系のずれ量)を算出するようにしていた。
【0025】
具体的には、図に示すように4台の車両が隊列走行する場合には、各車両は、以下のようにして所望のずれ量を算出するようにしていた。なお、以下の式において、(xn,yn,θn)mとは、n号車の位置座標および進行方位をm号車の保有する座標系において表したことを示す。
【0026】
まず、2号車の位置座標を1号車の座標系に変換した値:(x,y,θを求めるには、2号車は、
(x,y,θ=(x,y,θ+(Δx,Δy,Δθ)
を計算すればよい。この場合には、2号車は、自車において得られた情報(すなわち、自車の保有する座標系における自車位置および進行方位、ならびに、自車と前走車との間の座標系のずれ量)のみに基づいて、自車座標を1号車の保有する座標系における値に変換することができる。
【0027】
ところが、3号車の位置座標を1号車の座標系に変換した値:(x,y,θを求めるには、3号車は、
(x,y,θ=(x,y,θ+(Δx,Δy,Δθ)
を計算しなければならない。
【0028】
この場合、(Δx,Δy,Δθ)の値は、レーザ情報等に基づいて直接的に算出することができないため、3号車は、自車座標における自車位置および進行方位:(x,y,θに、自車において算出した2号車と3号車との座標系のずれ量:(Δx,Δy,Δθ)を加算して、2号車の保有する座標系における自車(3号車)の位置および進行方位:(x,y,θをいったん算出し、さらに、その算出された値に、2号車と1号車との座標系のずれ量を加算して(x,y,θの値を求めるようにしている。すなわち、
(x,y,θ=(x,y,θ+(Δx,Δy,Δθ)
これにより、
Figure 0003604592
【0029】
同様に、4号車の位置座標および進行方位を1号車の座標系に変換した値:(x,y,θを求めるには、
Figure 0003604592
を演算することが必要となる。
【0030】
これらの式から理解されるように、後ろに行けば行くほど、各後続車1”の保有する座標系における当該後続車1”の現在位置を先導車1’の座標系における値に変換するための式は、項数が多くなり、このため、後方の後続車1”においては、計算処理負荷が著しく増大することとなる。
【0031】
また、上述したようなデータの非同期性の問題を回避するためには、各後続車1”において補正の際に利用する座標系間のずれ量に関する情報は、なるべく前走車が自車の現在位置を補正する際に使用したものと同一のものを使用したいが、このような情報をすべて車車間通信によって前走車から得るとすると、2号車から3号車へ送信すべき情報は、(Δx,Δy,Δθ)のみであるのに対し、3号車から4号車へ送信すべき情報は、(Δx,Δy,Δθ),および(Δx,Δy,Δθ)の二つとなり、さらに後方のn号車においては、n−1個の情報を車車間通信により送信しなければならなくなる。したがって、多数の車両を用いて隊列走行を行う場合には、車車間通信の通信バッファ容量を著しく大きくしなければならず、各車両に搭載されたCPUの負担が増大するとともに、迅速な制御が困難なものとなってしまう。
【0032】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、各車両における計算処理負荷を軽減するとともに、通信バッファ容量を削減し、これにより、CPU等の負担を軽減して、迅速な制御を行いうるようなシステムを提供することを課題とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明においては以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1記載の自動追従走行システムは、縦列させた複数の車両のうち、先頭に位置する先導車(例えば、実施の形態における先導車1’)に対して後続車(例えば、実施の形態における後続車1”)を自動追従させて隊列走行させる自動追従走行システム(例えば、実施の形態における自動追従走行システム10)であって、
前記各車両は、他の車両と通信を行うための車々間通信手段(例えば、実施の形態における通信ユニット31)と、
各車両がその走行軌跡を特定するために保有する特定箇所を原点とするよう初期化された自車座標系における自車位置情報をスピードセンサー、ヨーレートセンサーおよびGPS信号の検出結果に基づいて検出する自車位置検出手段(例えば、実施の形態での自動運転ECU17によるブロックB2の処理)とを有するとともに、
前記後続車は、
隊列走行時に直前を走行する前走車の自車座標系における位置情報を検出する前走車位置検出手段(例えば、実施の形態での自動運転ECU17によるブロックB3の処理)と、
前走車が先導車でない場合に、自車位置情報を自車座標系から先導車座標系に補正する先導車座標系自車位置補正手段(例えば、実施の形態での自動運転ECU17によるブロックB4およびB5の処理)と、
該先導車座標系自車位置補正手段による補正結果及び車々間通信により得られた先導車の走行軌跡に基づいて自車の位置が先導車の走行軌跡に比較してどの程度変位しているかを算出するとともに算出された変位量に基づいて自車を先導車に追従走行させる車両制御手段(例えば、実施の形態での自動運転ECU17によるブロックB6およびB7の処理)とを備え、
前記先導車座標系自車位置補正手段は、車々間通信により送信された前走車における先導車座標系に補正後の前走車位置情報と、前記前走車位置検出手段によって検出された自車座標系における前走車の位置情報と、前記自車位置検出手段によって検出された自車座標系における自車位置情報とに基づいて、自車位置情報を自車座標系から先導車座標系に補正することを特徴としている。
【0034】
この発明においては、例えば、先導車を1号車、自車をn号車(先頭から数えてn台目の車両)、前走車をn−1号車(先頭から数えてn−1台目の車両)とすると、
n号車において得られる情報は、n号車自身において検出される
▲1▼ n号車座標系におけるn号車位置情報:(x,y,θ
▲2▼ n号車座標系におけるn−1号車位置情報:(xn−1,yn−1,θn−1
と、車車間通信により得られる
▲3▼ 1号車座標系におけるn−1号車位置情報:(xn−1,yn−1,θn−1
▲4▼ 1号車座標系における1号車位置情報:(x,y,θ
となる。
【0035】
そして、n号車においては、先導車座標系自車位置補正手段により、上記▲1▼,▲2▼,▲3▼の情報を用いて、1号車座標系に補正後のn号車位置情報:(x,y,θが演算され、この演算結果と上記▲4▼の情報とにより、車両制御手段において、n号車が1号車へ追従走行するための操作量が求められる。
【0036】
この場合、先導車座標系自車位置補正手段は、上記▲2▼、▲3▼の情報を用いることにより、n号車座標系の1号車座標系への補正量を直接的に算出し、これと上記▲1▼の情報とにより、1号車座標系に補正後のn号車位置情報を算出することができる。
【0037】
つまり、▲2▼の(xn−1,yn−1,θn−1および▲3▼の(xn−1,yn−1,θn−1は、n−1号車の位置および進行方位を、n号車座標系および1号車座標系によりそれぞれ表したものであるから、これらを比較することにより、n号車座標系の1号車座標系への補正量を:(Δx,Δy,Δθ)を直接的に算出することができる。これにより、先導車〜自車間の座標系のずれ量を算出するにあたって、従来と異なり、連続する2台の車両の座標系のずれ量(Δx,Δy,Δθ),(Δx,Δy,Δθ),(Δx,Δy,Δθ),…,(Δx,Δy,Δθ)n−1n−2を全て加算生成等する必要が無く、演算処理負荷の軽減化を図ることができる。
【0038】
一方、n−1号車からn号車に対して、車車間通信により送信すべき情報は、上記▲3▼および▲4▼の情報のみであるために、従来と異なり、連続する2台の車両の座標系のずれ量(Δx,Δy,Δθ),(Δx,Δy,Δθ),(Δx,Δy,Δθ),…,(Δx,Δy,Δθ)n−1n−2を全て前走車から得る必要が無い。これにより、車車間通信の負担の軽減化を図ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。なお、この実施の形態において上記従来の技術と共通する構成については、同符号を付し、その説明を省略する。
【0040】
図1は、本発明の一実施の形態である自動追従走行システム10のブロック図である。図中に示すように、自動追従走行システム10は、管制制御装置11および複数の電動車両1,…により概略構成されている。なお、ここでは、簡単のために一の電動車両1のみの構成を示している。
【0041】
管制制御装置11は、CPUおよび記憶装置を備えた構成とされており、通信ユニット12を介して、誘導制御状態にある電動車両1の誘導制御を行う。また、管制制御装置11は、表示器13に、電動車両1,…の稼働状態を表示する。
【0042】
電動車両1は、先に図6において示した構成と同一の構成を有するとともに、パワートレインECU3、ブレーキECU15、ステアリングECU16、および自動運転ECU17を搭載した構成とされている。これらのうち、自動運転ECU17は、電動車両1を無人で自動制御運転させる際に主に用いられる。また、パワートレインECU3、ブレーキECU15、および、ステアリングECU16は、電動車両1が自動制御運転および手動制御運転される際の双方において用いられる。
【0043】
電動車両1における自動制御運転および手動制御運転のモード切替は、ICカードユニット18にICカード20が差し込まれた否かを参照して判定される。すなわち、ICカードユニット18は、CPUおよび記憶部を備えた構成とされるとともに、そのスイッチSWにより、ICカード20が挿入された否かを判定する。ICカードユニット18のCPUは、スイッチSWによるICカード20の有無信号と、利用者により操作されるIG(イグニッション)スイッチ部21から入力されるIG信号、または管制制御装置11から送信される、運転制御を指令する指令信号に含まれるIG(イグニッション)指令信号とにより、電動車両1が自動制御運転または手動制御運転のいずれのモードとされるべきかについての判定を行う。
【0044】
さらに、ICカードユニット18は、電動車両1が自動制御運転または手動制御運転のいずれのモードとされるべきかについての判定結果を、パワートレインECU3、ブレーキECU15、ステアリングECU16、および自動運転ECU17に出力する。この場合、自動制御運転のモードとされるべきとの判定結果が出力された際には、自動運転ECU17は、その記憶部22に記憶されたプログラムに従い、パワートレインECU3、ブレーキECU15、ステアリングECU16の制御を行う。
【0045】
パワートレインECU3は、CPUと記憶部とから成り、モータ4で発生したパワーを車輪(図示せず)に伝達させて駆動し、電動車両1を走行させるためのパワー伝達系を制御する。また、パワートレインECU3は、モータ4から入力される回転センサ(図示せず)からのモータ4の回転数R、アクセルペダル部23のアクセルセンサ(図示せず)から入力されるアクセルペダル開度AP、及びシフトポジションSW(スイッチ)24により、インバータ25の出力するパルス数等を制御し、モータ4の回転数Rを制御する。
【0046】
また、さらに、パワートレインECU3は、自動制御運転のモードの場合、自動運転ECU17により演算されたアクセルの操作量により、アクセルペダル開度APを調整し、これにより、モータ4の回転数を制御する。
【0047】
一方、パワートレインECU3は、手動制御運転のモードの場合、利用者の踏むアクセルの操作量に応じたアクセルペダル開度APにより、モータ4の回転数を制御する。
【0048】
シフトポジションSW24は、電動車両1に対して前進速度調節及び後進を行わせるため、シフト位置に対応してモータ4の回転数及び回転方向を指令する制御信号SPをパワートレインECU3へ出力する。
【0049】
また、シフトポジションSW24は、自動制御運転のモードの場合に、記憶部22に記憶されるプログラムに従い、自動運転ECU17によりシフト位置が制御される構成となっている。また、シフトポジションSW24は、手動制御運転のモードの場合に、利用者により、そのシフト位置が移動させられる。
【0050】
インバータ25は、3相交流モータであるモータ10を駆動させるため、DC電源であるバッテリ2の出力する電圧を3相交流に変換してモータ4へ出力する。
【0051】
ブレーキECU15は、CPUと記憶部とから成り、ブレーキ部26の油圧ブレーキ(図示せず)の利きの度合いを調整するモジュレータ27の制御を行う。また、ブレーキECU15は、ブレーキ部26から入力される、モジュレータ27に設けられた図示しない油圧センサにより検出される油圧の値から油圧ブレーキの操作量を求め、この操作量をBK信号として、モジュレータ27の制御にフィードバックする。
【0052】
また、ブレーキECU15は、自動制御運転のモードの場合、自動運転ECU17により演算された油圧ブレーキの操作量に基づいて、ブレーキペダルの操作量を制御する。さらに、ブレーキECU15は、手動制御運転のモードの場合、利用者の踏むブレーキペダルの操作量に基づいて、油圧ブレーキの制動の強度を制御する。
【0053】
ステアリングECU16は、CPUと記憶部とから成り、誘導運転状態のモード時に、管制制御装置1から入力される制御信号に基づき、電動車両1の進行方向の制御、すなわちステアリング部28の角度を調整するステアリングモータ30(パワーステアリング)の制御を行う。ステアリング部28は、ステアリングECU16へ、操作した角度を角度センサ(図示せず)により計測し、計測結果としてST信号を出力する。また、ステアリングECU16は、入力されるST信号により、ステアリングモータ30の制御にフィードバックをかける。
【0054】
さらに、ステアリングECU16は、自動制御運転のモードの場合、自動運転ECU17により演算されたステアリング角度に基づいて、走行方向に対するステアリング角度の操作量を制御する。一方、ステアリングECU16は、手動制御運転のモードの場合、利用者が回転させるハンドル(図示せず)の操作量に基づいて、走行方向変更に対するステアリング角度の操作量を制御する。
【0055】
通信ユニット31は、車車アンテナ8を用いて、他の電動車両1との間において車車間通信を行うとともに、オープンされた通信回線を介して、自車の自動運転ECU17と他の電動車両1における自動運転ECU17との間に情報のやりとりを行わせる。
また、通信ユニット31は、図示略のGPSレシーバを備えており、人工衛星からのGPS信号を受信して、その受信結果を自動運転ECU17に送信できるようになっている。
【0056】
磁気ネイル検出部32は、図示しない磁気センサーを備えた構成とされており、図示略の車両専用ポート内における電動車両1の停止位置に埋設されたネイル(磁気くぎ)による交流磁界を検出し、この検出結果を自動運転ECU17に出力する。
【0057】
また、自動運転ECU17には、スピードセンサー35およびヨーレートセンサー36が接続されている。自動運転ECU17は、その内部CPUが、ウォッチドッグタイマなどを用いて、一定時間(例えば、10ms)ごとに、スピードセンサー35およびヨーレートセンサー36の検出結果をサンプリングするようになっており、これらの検出結果と、GPS信号により得られた自車位置とに基づいて、自車位置情報(自車の現在位置および自車の進行方位)を一定時間(例えば、10ms)ごとに演算し、この演算結果を、記憶部22に対して、時刻をアドレスとした第一の軌跡データT1として記憶する。
【0058】
さらに、自動運転ECU17は、レーザーレーダー6の検出結果に基づいて、自車の直前車両の自車からの位置(車間距離)と方位とをリアルタイムに演算することができる。
【0059】
加えて、自動運転ECU17は、上記従来の技術と同様の手法により、演算された自車の現在位置および直前車両の現在位置と、車車間通信により得られた直前車両における第二の軌跡データT2とに基づいて、先導車1’と自車との座標系のずれ量を演算することができるようになっている。これについては、後述する。
【0060】
以上のような構成とされた自動走行システム10においては、以下のようにして、複数の電動車両1,…の隊列走行が開始される。すなわち、管制制御装置11は、複数の電動車両1,…を、隊列走行を行うべき車両(以下、車群という。)として指定し、これら電動車両1,…を、車両専用ポート内の所定の走行開始ポイントに誘導制御し、縦列停車させる。
この際に、各電動車両1の自動運転ECUは、車両専用ポートにおいて埋設された磁気ネイルの位置を磁気ネイル検出部32により検出し、この位置を各車両の保有する座標系における原点として定める。
【0061】
また、管制制御装置11は、これら縦列させられた電動車両1,…のうち、先頭に位置するものを、先導車1’として、先導車1’の後方に位置する電動車両1,…を、後続車1”,…として認識させる。
【0062】
次に、このように縦列された電動車両1,…のうち、先導車1’に、運転者が搭乗し、そのICカードユニット18にICカード20を挿入するとともに、IGスイッチ21をONとすることによって、先導車1’が手動制御運転モードとされる。この際、先導車1’の通信ユニット31は、後続車1”,…との間に、車車間通信の通信回線をオープンする。
この通信回線のオープンに伴い、各電動車両1,…の時刻は、先導車1’の時刻にリセットされ同期化される。
【0063】
一方、後続車1”の自動運転ECU17は、管制制御装置11からのIG指令信号により、自動制御運転モードとされるとともに、レーザーレーダー6により得られた直前車両の自車からの方位および距離等を参照して、直前車両との間の車間距離を一定に保つように、パワートレインECU3、ブレーキECU15、およびステアリングECU16の制御を開始する。
【0064】
そして、先導車1’は、後続車1”のパワートレインECU3、ブレーキECU15、およびステアリングECU16により行われた故障診断結果等を参照して先導車1’と後続車1”,…とが一体となって隊列走行を開始できるか否かの判断を行い、隊列走行が可能である場合には、自車の図示しないコントロールパネルに、隊列走行開始の許可表示を行う。先導車1’の運転者は、この隊列走行開始許可表示を確認して、先導車1’を手動操作する。この際、後続車1”,…は、自動運転ECU17の記憶部22に記憶されたプログラムに基づき、先導車1’に追従するように走行を開始し、これにより、隊列走行が開始される。
【0065】
隊列走行中、後続車1”の自動運転ECU17は、以下に示すような処理を一定時間(例えば、10ms)ごとに行い、その処理結果に基づいて、ステアリングECU16を介して自車のステアリングモータ30の動作を制御する。なお、ここに、後続車1”は、隊列走行の際に、先頭から数えてn番目に位置する車両(n号車)であるとする。
【0066】
図2は、後続車1”において行われる処理を概念的に示す図である。
この図に示すように、後続車1”は、車車間通信(車車間通信手段A)により前走車から、先導車座標系における先導車位置情報:I1、前走車における先導車座標系へ補正後の前走車位置情報:I2を得る。ここに車車間通信手段Aは、上述の通信ユニット31に相当する。
【0067】
一方、後続車1”は、自車位置検出手段Bにより、自車座標系における自車位置情報を得る。ここに、自車位置検出手段Bは、上述のスピードセンサー35、ヨーレートセンサー36、およびGPS信号の検出結果に基づいて自車位置情報を演算する自動運転ECU17における処理に相当する。
【0068】
さらに、後続車1”は、前走車位置検出手段Cにより、自車座標系における前走車位置情報を得る。この前走車位置検出手段Cは、上述の自車位置検出手段Bの演算結果およびレーザーレーダー6の検出結果に基づいて、前走車の位置を推定するための自動運転ECU17における処理に相当する。
【0069】
そして、後続車1”は、先導車座標系自車位置補正手段Dにおいて、自車位置検出手段Bの検出結果、前走車位置検出手段Cの検出結果、および、先導車座標系における前走車位置情報I2に基づき、先導車座標系に補正後の自車位置情報を演算する。
【0070】
さらに、後続車1”は、車両制御手段Fにより、先導車座標系自車位置補正手段Dの演算結果と、車車間通信により得られた先導車の位置情報:I1とに基づいて、自車を先導車1”に対して追従走行させる。
【0071】
次に、図2に示した後続車1”における処理を、図3を参照してさらに詳細に説明する。
なお、ここに、後続車1”は、隊列走行の際に、先頭から数えてn番目に位置する車両(n号車)であるとし、n号車の直前の車両は先導車1’でない(すなわち、n>2である)とする。また、先導車を1号車、前走車をn−1号車(先頭から数えてn−1台目の車両)とする。
【0072】
図3中に示すように、まず、自動運転ECU17は、レーザーレーダー6の検出結果を処理し、これにより、直前を走行する車両(n−1号車)の自車から推定距離および方位を演算する(ブロックB1)。
【0073】
また、この後、自動運転ECU17は、スピードセンサー35およびヨーレートセンサー36の検出結果に基づき、自車の保有する座標系における自車位置情報(自車の現在位置(重心位置)および方位):(x,y,θを演算し、さらに、この演算結果を第一の軌跡データT1として記憶部22に記憶する(ブロックB2)。なお、このブロックB2の処理は、上述の自車位置検出手段Bに相当する。
【0074】
次に、自動運転ECU17は、ブロックB2において演算された自車位置情報:(x,y,θと、ブロックB1におけるレーザーレーダー6の出力の処理結果とに基づき、前走車(n−1号車)の自車(n号車)座標系における位置情報:(xn−1,yn−1,θn−1を演算する(ブロックB3)。このブロックB3の処理は、上述の前走車位置検出手段Cに相当する。
【0075】
続いて、自動運転ECU17は、ブロックB3における演算結果と、車車間通信により得られた前走車(n−1号車)の記憶部22に記憶された第二の軌跡情報データT2とを比較することにより、自車座標系の先導車座標系への補正量、すなわち、自車座標系と先導車座標系とのずれ量:(Δx,Δy,Δθ)を演算する(ブロックB4)。なお、ここで用いる前走車(n−1号車)の第二の軌跡情報データT2は、前走車の自動運転ECU17が図2と同様の処理を行う際に、ブロックB5(後述)の処理において演算され、その演算結果を前走車(n−1号車)の記憶部22に記憶したものであり、その値は、先導車座標系に補正後の前走車(n−1号車)の位置情報:(xn−1,yn−1,θn−1となっている。したがって、これとブロックB3における演算結果:(xn−1,yn−1,θn−1とを比較することにより、ブロックB4においては、自車(n号車)の先導車座標系への補正量(Δx,Δy,Δθ)が求められる。なお、ここで用いる前走車の第二の軌跡情報データは、上述の前走車位置情報I2に相当する。。
【0076】
次に、自動運転ECU17は、ブロックB4の演算結果:(Δx,Δy,Δθ)に基づいて、ブロックB2において得られた自車(n号車)座標系における自車位置情報:(x,y,θを、先導車1’(1号車)座標系における値:(x,y,θへ補正する。この場合に行うべき演算は、
(x,y,θ=(x,y,θ+(Δx,Δy,Δθ)…(4)
に補正演算する(ブロックB5)。さらに、自動運転ECU17は、このようにして演算された先導車1’(1号車)座標系に補正後の自車位置情報:(x,y,θを、第二の軌跡データT2として、記憶部22に記憶する。この第二の軌跡データT2は、車車間通信を介して後続のn+1号車に対して送信され、n+1号車の自動運転ECU17におけるブロックB4の処理に用いられる。なお、以上のブロックB4およびB5における処理は、上述の先導車座標系自車位置補正手段Dに相当する。
【0077】
さらに、自動運転ECU17は、ブロックB5において得られた先導車1’(1号車)座標系に補正後の自車位置情報:(x,y,θと、車車間通信により得られた先導車1’自身の第一の軌跡データT1(先導車座標系における先導車位置情報:(x,y,θ)とに基づいて、自車(n号車)の位置が、先導車1’(1号車)の走行軌跡に比較してどの程度変位しているかを算出する。ここでは、ブロックB61において自車(n号車)の進行方向に直交する方向の変位量(横変位量:ΔY)と、先導車1’の進行方向に対する自車(n号車)の進行方向の回転変位量(角度変位量:ΔΘ)とを算出し、またブロックB62において、自車の進行方向と同一方向の変位量(縦変位量:ΔX)を算出するものとする。なお、ここに、先導車の走行軌跡データ:(x,y,θは、上述の先導車の位置座標I1に相当する。
【0078】
さらに、自動運転ECU17は、記憶部22にあらかじめ記憶されたプログラムにより、ブロックB71において演算された横変位量:ΔYと角度変位量:ΔΘに基づき、ステアリング操作量を演算する(ブロックB71)。また、これと並行して自動運転ECU17は、ブロックB72において演算された縦変位量:ΔXと、車車間通信により得られた先導車1’のアクセルペダル部23およびブレーキ部26の操作量、先導車1’の速度、加速度とに基づき、モータ操作量およびブレーキ操作量を演算する(ブロックB72およびブロックB73)。
そして、自動運転ECU17は、ブロックB71において演算されたステアリング操作量を、ステアリングECU16に対して送信し、ステアリングECU16は、送信されたステアリング操作量に基づいて、ステアリングモータ30を制御し、これによりステアリング部28の調整を行う。
また、自動運転ECU17は、ブロックB72において演算されたモータ操作量を、パワートレインECU3に送信する。パワートレインECU3は、送信されたモータ操作量に基づいて、モータ4の制御を行う。さらに、自動運転ECU17は、ブロックB73において演算されたブレーキ操作量を、ブレーキECU15に送信する。ブレーキECU15は、送信されたブレーキ操作量に基づいてブレーキ部26の制御を行う。
これにより、なお、これらブロックB61,B62,B71,B72,B73における処理、ステアリングECU16によるステアリングモータ30の制御、パワートレインECU3によるモータ4の制御、および、ブレーキECU15によるブレーキ部26の制御は、上述の車両制御手段Eに相当する。
【0079】
図4は、ブロックB4における自車(n号車)と先導車1’(1号車)との座標系のずれ量:(Δx,Δy,Δθ)の演算を行う際の処理の詳細を示すフローである。
【0080】
図4中に示すように、自車(n号車)と先導車1’(1号車)との座標系のずれ量:(Δx,Δy,Δθ)を求めるには、まず、車車間通信により得られた前走車(n−1号車)の第二の軌跡情報データT2と、電動車両1の車長等に基づき、先導車1’(1号車)座標系における前走車(n−1号車)の後端中心位置(リフレクタ7の中心位置)を演算する(ステップS41)。なお、この演算結果は、先に従来の技術において示した{X’F(t2),Y’F(t2)}に相当する。
【0081】
次に、ブロックB3において演算された自車(n号車)座標系における前走車(n−1号車)の位置情報(xn−1,yn−1,θn−1と、電動車両1の車長等とから、前走車(n−1号車)座標系における前走車の後端中心位置を演算する(ステップS42)。なお、この演算結果は、先に従来の技術において示した{X’FB(t2),Y’FB(t2)}に相当する。
【0082】
そして、今回のステップS41の演算結果と、前回(10ms前)、図4に示す処理が行われた際のステップS41の演算結果(従来の技術における{X’F(t1),Y’F(t1)}に相当)との時系列的に連続する二つのデータから、車車間通信データに基づいた前走車(n−1号車)の進行方向方位を算出する(ステップS43)。なお、この演算結果は、先に従来の技術において示したθ’F(t1,t2)に相当する。
【0083】
また、今回のステップS42の演算結果と、前回(10ms前)、図3に示す処理が行われた際のステップS42の演算結果(先に従来の技術において示した{X’FB(t1),Y’FB(t1)}に相当)との時系列的に連続する二つのデータから、レーダ検出データに基づいた前走車(n−1号車)の進行方向方位を算出する(ステップS44)。なお、この演算結果は、従来の技術におけるθ’FB(t1,t2)に相当する。
【0084】
そして、ステップS43およびS44において得られた進行方向方位の偏差を演算する。この演算結果は、先に従来の技術において示したΔθFBに相当する(ステップS45)。
【0085】
さらに、自車(n号車)と前走車(n−1号車)との座標系の方位のずれ量:(Δθ)n−1として、ステップS45における演算結果のうちの一定割合(ここでは、5%)を採用する(ステップS46)。ここで、(Δθ)n−1の値として、ステップS45における演算結果をそのまま用いなかったのは、レーザーレーダー6の検出結果にノイズ成分が含まれていることを考慮したためである。
【0086】
そして、ステップS46においてずれ量として採用された(Δθ)n−1を用いて、ステップS42において演算された自車(n号車)の保有する座標系における前走車(n−1号車)の後端中心位置(レーダによる前走車後端中心位置)を回転補正する(ステップS47)。
【0087】
さらに、ステップS47の演算結果と、ステップS41において演算された車車間通信による先導車1’(1号車)座標系における前走車(n−1号車)の後端中心位置と、ステップS42において演算されたレーダー検出データによる自車(n号車)座標系における前走車(n−1号車)の後端中心位置とから、先導車1’(1号車)と自車(n号車)との間の座標系のx−y方向の偏差を演算する(ステップS48)。なお、この演算結果は、先に従来の技術において示したΔXFB、ΔYFBに相当する。
【0088】
そして、ステップS48の演算結果のうちの一定割合(ここでは、15%)を前走車(n−1号車)と自車(n号車)との間のx−y方向の座標系のずれ量:(Δx,Δy)n−1として採用し(ステップS49)、リターンする。ここで、(Δx,Δy)n−1の値として、ステップS48の値をそのまま採用しなかったのは、ノイズの影響を考慮したためである。
【0089】
以上のような手順により、ブロックB4における自車座標系と前走車座標系との間のずれ量:(Δx,Δy,Δθ)n−1の演算が完了する。
【0090】
図5は、ブロックB5で、自車(n号車)の座標を、先導車1’(1号車)座標系へ変換する際の手順の詳細を示す図である。
ここでは、まず、ステップS46において自車と前走車との座標系の方位のずれ量(角度補正量)として採用された値:(Δθ)n−1を用い、ブロックB2において演算された自車座標系における自車位置:(x,y,θを回転補正する(ステップS51)。
【0091】
さらに、ステップS49において座標系のx−y方向のずれ量(x−y補正量)として採用された値:(Δx,Δy)n−1を用い、ステップS51の演算結果をさらに平行移動補正する(ステップS52)。
【0092】
そして、このように回転、平行移動補正された自車座標を、先導車1’(1号車)座標系における自車(n号車)座標:(x,y,θとして採用し(ステップS53)、リターンする。
【0093】
以上述べたように、自動追従走行システム10においては、後続車1”であるn号車が、ブロックB4において(Δx,Δy,Δθ)を演算する際、自車(n号車)の自動運転ECU17において演算された(xn−1,yn−1,θn−1の値と、前走車(n−1号車)の記憶部22に第二の軌跡データT2として記憶された(xn−1,yn−1,θn−1の値とを利用するようにしている。この場合、(xn−1,yn−1,θn−1および(xn−1,yn−1,θn−1は、前走車(n−1号車)位置情報を、n号車座標系および1号車座標系によりそれぞれ表したものであるから、これらを比較することにより、ブロックB4において、先導車〜自車間の座標系のずれ量:(Δx,Δy,Δθ)を直接的に算出することができる。これにより、先導車〜自車間の座標系のずれ量を算出するにあたって、従来と異なり、連続する2台の車両の座標系のずれ量(Δx,Δy,Δθ),(Δx,Δy,Δθ),(Δx,Δy,Δθ),…,(Δx,Δy,Δθ)n−1n−2を全て加算生成等する必要が無く、演算処理負荷の軽減化を図ることができる。
【0094】
さらに、この場合、前走車(n−1号車)から自車(n号車)に対して、車車間通信により送信すべき情報は、前走車(n−1号車)の第二の軌跡データT2における(xn−1,yn−1,θn−1のみであり、従来と異なり、連続する2台の車両の座標系のずれ量(Δx,Δy,Δθ),(Δx,Δy,Δθ),(Δx,Δy,Δθ),…,(Δx,Δy,Δθ)n−1n−2を全て前走車から得る必要が無い。これにより、車車間通信の負担の軽減化を図ることができ、CPU等の負担を軽減して、迅速な制御を実現することができる。
【0095】
加えて、自動追従走行システム10においては、ブロックB4において先導車〜自車間の座標系ずれ量:(Δx,Δy,Δθ)を演算する上で利用した、先導車(1号車)座標系における前走車(n−1号車)位置情報:(xn−1,y −1,θn−1が、前走車(n−1号車)のブロックB5において演算されたずれ量:(Δx,Δy,Δθ)n−1に基づいて形成されている。
【0096】
これを式で表すと、まず、ブロックB4における演算処理を関数fで表した場合、
(Δx,Δy,Δθ)=f{(xn−1,yn−1,θn−1} …(1)
と表現でき、さらに、ブロックB5における演算処理を関数gで表すと、前走車(n−1号車)のブロックB5においては、
(xn−1,yn−1,θn−1=g{(Δx,Δy,Δθ)n−1 } …(2)
で表せられる処理が行われていることとなる
【0097】
したがって、
(1)および(2)式から、
(Δx,Δy,Δθ)=g・f{(Δx,Δy,Δθ)n−1 } …(3)
が導かれる。
【0098】
(3)式の意味するところは、自車(n号車)と先導車1’(1号車)との間の座標系のずれ量:(Δx,Δy,Δθ)が、前走車(n−1号車)と先導車1’(1号車)との間の座標系のずれ量:(Δx,Δy,Δθ)n−1に基づいて形成されるということであり、したがって、(3)式を順次前方の車両に拡張して考えれば、ずれ量:(Δx,Δy,Δθ)は、前走車あるいはその前を走行する車両が、自車位置等を先導車座標系に変換する際に用いたずれ量:(Δx,Δy,Δθ),(Δx,Δy,Δθ),(Δx,Δy,Δθ),…,(Δx,Δy,Δθ)n−1に基づいて形成されていることが理解される。したがって、自動追従走行システム10によれば、各車両が自車位置等を先導車座標系に変換する際に用いたずれ量が非同期となることがなく、精度よく各車の座標系のずれを補正することが可能となる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動追従走行システムにおいては、先導車座標系自車位置補正手段が、車車間通信により送信された前走車における先導車座標系の補正後の前走車位置情報に基づいて、自車位置情報を先導車座標系へ補正する構成となっているために、従来と異なり、先導車座標系における自車位置を演算する際に、前を走行する連続する2台の車両の座標系のずれ量の全てを前走車から得るような必要がなく、車車間通信の通信バッファ容量が過大なものとなることがない。また、これら連続する2台の車両の座標系のずれ量を先導車側から全て加算生成する必要がないために、従来に比較して計算処理負荷の軽減化を図ることができる。したがって、CPU等の負担を軽減して、迅速な制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を模式的に示す図であって、電動車両の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した電動車両が隊列走行を行う際に、後続車が行う処理の内容を概念的に示したブロック図である。
【図3】後続車の自動運転ECUにおいて行われる処理を詳細に示すフロー図である。
【図4】図3に示した処理フローのうちのブロックB4において行われる処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】図3に示した処理フローのうちのブロックB5において行われる処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】電動車両の概略構成を示す斜視図である。
【図7】図6に示した電動車両が、2台で隊列走行する際における後続車のレーザーレーダーと先行車のレーダー計測点との位置関係を示す平面図である。
【図8】先導車の保有する座標系と後続車の保有する座標系との間のずれ量を説明するための線図である。
【図9】本発明の解決すべき課題を示す図であって、4台の電動車両が隊列走行する場合の状況を模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
1 電動車両
1’ 先導車
1” 後続車
3 パワートレインECU(車両制御手段)
10 自動追従走行システム
15 ブレーキECU(車両制御手段)
16 ステアリングECU(車両制御手段)
17 自動運転ECU
31 通信ユニット
ブロックB2 自車位置検出手段
ブロックB3 前走車位置検出手段
ブロックB4,B5 先導車座標系自車位置補正手段
ブロックB61,B62,B71,B72,B73 車両制御手段

Claims (1)

  1. 縦列させた複数の車両のうち、先頭に位置する先導車に対して後続車を自動追従させて隊列走行させる自動追従走行システムであって、
    前記各車両は、他の車両と通信を行うための車々間通信手段と、
    各車両がその走行軌跡を特定するために保有する特定箇所を原点とするよう初期化された自車座標系における自車位置情報をスピードセンサー、ヨーレートセンサーおよびGPS信号の検出結果に基づいて検出する自車位置検出手段とを有するとともに、
    前記後続車は、
    隊列走行時に直前を走行する前走車の自車座標系における位置情報を検出する前走車位置検出手段と、
    前走車が先導車でない場合に、自車位置情報を自車座標系から先導車座標系に補正する先導車座標系自車位置補正手段と、
    該先導車座標系自車位置補正手段による補正結果及び車々間通信により得られた先導車の走行軌跡に基づいて自車の位置が先導車の走行軌跡に比較してどの程度変位しているかを算出するとともに算出された変位量に基づいて自車を先導車に追従走行させる車両制御手段とを備え、
    前記先導車座標系自車位置補正手段は、車々間通信により送信された前走車における先導車座標系に補正後の前走車位置情報と、前記前走車位置検出手段によって検出された自車座標系における前走車の位置情報と、前記自車位置検出手段によって検出された自車座標系における自車位置情報とに基づいて、自車位置情報を自車座標系から先導車座標系に補正することを特徴とする自動追従走行システム。
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