JP3604476B2 - 紙葉類仮収納装置を備えた紙葉類処理機 - Google Patents

紙葉類仮収納装置を備えた紙葉類処理機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は紙幣入金機、紙幣出金機、循環式紙幣入出金機等の紙葉類投出処理機に係り、特に紙葉類の仮収納装置を備えた紙葉類処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙幣等の紙葉類を投出する紙葉類投出処理機では、予め収納部に紙葉類を収納しておき、投出指令に基づいて収納部から必要枚数の紙葉類を繰出して投出するようになされているが、この紙葉類が紙幣のように横長矩形状を有する場合、その紙葉類を長手方向に繰出して投出するものと、短手方向に繰出して投出するものがある。なかでも紙幣投出機の場合は、投出に要するスペースの削減の見地から、近時は短手方向で繰出して投出する機種がある。
【0003】
上記のような紙葉類投出処理機にあっては、その収納部に収納することができる紙葉類の量には限界があり、運用頻度の高い機械においては収納部への紙葉類の補充作業が欠かせぬものとなる。
【0004】
従来から使用されている機械では、収納部への紙葉類の補充時に機械の運用を一旦停止し、機械内の収納部へ紙葉類を補充して再びセットしたのち運用を再開することになるので、機械の運用効率が悪いものであった。
【0005】
この装置は、装置本体内の所定位置に紙葉類を立体姿勢で整列状態に収納する外側カセットを両端押圧体と共に機体内に残し、この外側カセット内に残存する収納紙葉類を両端押圧体で押圧してその立位整列状態を保持する一方、収納紙葉類を押圧していた中間部押圧体を内側カセットと共に外側カセットから引出して内側カセット内の中間部押圧体の前側に補充用紙葉類を装填し、再び内側カセットを中間部押圧体とともに外側カセット内に押し戻し、中間部押圧体により補充用紙葉類を収納紙葉類が押圧される両端押圧体の裏面へ押圧し、次に両端押圧体を補充用紙葉類の背部側に向けて移動させ、補充用紙葉類の両端部をのり越えて通過したのち再度逆方向に移動させ、収納紙葉類と一緒にされた補充用紙葉類の背面を中間部押圧体と共にこの両端押圧体で押圧するものであり、運用を中断することなく紙葉類の補充を可能とするものである。
【0006】
しかるに上記装置では、補充紙葉類を繰出し位置へ移行させる際に紙葉類の左右端部を両端押圧体がのり越えて通過することになるので紙葉類に無理な変形を与えることになり、そのため紙葉類を傷めてしまうことが避けられない。また繰出し部に紙葉類を押し付ける押圧手段として中間部押圧体と両端押圧体とを設け、それらの押圧体を別個に移動させなければならず、また中間部押圧体を引き出したのち押し戻して立位状態に補充紙葉類をセットしなければならないので、構造の複雑さの点と補充作業に多くの手数を用する点に加え、補充紙葉類のセットの仕方が悪いと繰出し不良やジャミングを起こすなどの問題がある。
【0007】
そこで投出すべき紙葉類を収納および繰出しする紙葉類収納装置と、投出紙葉類補充装置とを備え、前記紙葉類収納装置は、紙葉類を重積状態で収納し上部に開口を有する投出紙葉類収納部と、この収納部の下部に設けられた繰出し手段とで構成し、前記投出紙葉類補充装置は、前記収納部の上部域に配置され補充紙葉類を一時的に保留収納する一時保留機能を有する補充紙葉類収納空間と、この収納空間の底部を構成し開放により収納されている補充紙葉類収納空間の前面壁に形成され開閉扉により開閉して補充紙葉類を装填する開口とを備えた機械を着想した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに上記機械によると、補充紙葉類を掴む手指を機体内部に形成される補充紙葉類収納空間の内部まで挿入したのち補充紙葉類から手を放し、継いで手指を機体外へ抜き出すことになり、しかも手指はシャッタ板の上部とその上に載る補充紙葉類との間から抜き出すことになり、したがって、手指の抜き出し時に補充紙葉類が手指と一緒に連れ出され、一部が折れ曲った状態となって補充紙葉類収納空間に当接したり、あるいは補充紙葉類の重積状態が乱れ、投出紙葉類収納部へ重積状態で収納することができないという問題をもたらすことになる。
【0009】
また、紙幣入金機、循環式紙幣入出金機のような紙幣入金処理機の場合には、入金紙幣を識別し、入金正規紙幣は金種別に重積状態で一時保留部に一時保留し、入金承認時にはこの一時保留部の底部を構成するシャッタを開放してその下部に対応して設けられる金種別収納部へ重積状態で収納させるものがある。そしてこのものでは、入金不承認時には一時保留部の前面壁に形成された開口を塞いでいる開閉扉を開け、一時保留紙幣をこの開口を通じて取出すようになされている。
【0010】
ところが上記のように開口を通じて一時保留紙幣を取出すことはその操作がきわめてやりにくく、特に開閉扉が手動で開けるものにあっては開閉扉を開けた状態に手で保持しておかなければならず、他方の手で紙幣を掴んで取出すことが必要となる。そのうえ紙幣はシャッタ板上にあるので、一度に紙幣を一掴みにして取出すことができず、何回かに分けて取出さなければならず、さらにその取出しの際に紙幣の端縁を一時保留部の壁部へ押しつけたりして折れ曲り、しわを生じさせて紙幣を傷めやすい。
【0011】
このように紙幣入金機、循環式紙幣入出金機のような紙葉類処理機の場合においても、上記問題点のない一時保留機能を備えた機械が望まれていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、紙葉類の一時保留機能を有する仮収納装置への紙葉類の挿入または抜きとり操作を容易とする紙葉類仮収納装置を備えた紙葉類処理機を提供することを課題としている。
【0013】
以下の説明において、紙葉類仮収納装置としては、紙葉類投出機の場合には前述の投出紙葉類補充装置が該当し、また紙幣入金機、循環式紙幣入出金機等の入出金処理機等の入出金処理機機の場合には一時保留部がそれに該当する。そして紙葉類の投出機、紙幣の入出金機等を総称して紙葉類処理機という。
【0014】
上記課題を解決するための手段として、本発明は、紙葉類を収納する紙葉類収納装置と、この紙葉類収納装置へ収納すべき紙葉類を仮収納紙葉類として仮収納する紙葉類仮収納装置とを具有する紙葉類処理機において、
前記紙葉類収納装置は、紙葉類を重積状態で収納し上部に開口を有する紙葉類収納部を備え、
前記紙葉類仮収納装置は、前記紙葉類収納部の上部にあって機体への装着位置から機体外への引出し位置まで引出し可能に設けられた紙葉類仮収納枠を備えており、
この仮収納枠は、当該仮収納枠が前記引出し位置まで引出された時に機体外に完全に露出される上部開口部を有する紙葉類仮収納空間と、この仮収納空間の底部を構成し開放動により仮収納紙葉類を前記紙葉類収納部へ収納させるため閉状態において仮収納紙葉類の両端を保持する一対からなるシャッタとで構成され、
上記一対のシャッタのうちの一方のシャッタは間隔をおいて分割して配設された2つのシャッタ板を有し、
これら2つのシャッタ板の間隔に対応する位置の仮収納枠の側壁には、上下方向および側方に開放されると共に、前記仮収納枠が前記引出し位置まで引出された時に機体外に完全に露出される開放部が形成されてなり、
前記仮収納枠が前記引出し位置まで引出された時に、前記仮収納空間の上部開口部と前記仮収納枠の開放部とが機体外に完全に露出され、仮収納紙葉類を掴む操作者の手指の前記仮収納枠の開放部を通じた前記2つのシャッタ板の下方までの通過を許容するようにしたことを特徴としている。
【0015】
好ましくは、前記仮収納空間に収納される紙葉類の長手方向一側の壁部に開放部を形成するのがよく、またこの開放部は前記仮収納枠の引出し方向を収納紙葉類の長手方向としてその引出し方向一側面に形成するのがよい。
【0016】
また仮収納枠の両端部に前記一対からなるシャッタの開閉機構を設け、一方の開閉機構は電気的駆動部を備え、この電気的駆動部を備える開閉機構の駆動を他側の開閉機構へ伝達する伝達機構を有せしめ、一対のシャッタ同士がタイミングを略一致させるとともに両端部におけるタイミングを略一致させて開放動作させるようにすることが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
【0018】
図1は本発明を適用する紙葉類処理機の一例の概要の側面を、図2は同背面を、そして図3は平面を示し、紙葉類として紙幣を取扱う機械(特に顧客が機械の前面から紙幣を受けとり、機械の背面側には係員がいて紙幣の回収、紙幣の補充を行う紙幣出金機)とした場合を示している。
【0019】
上記各図において、機体1は横長矩形状の箱形を有し、その前面1a側の上方部には紙幣の投出口2が開口され、これと対応する背面1b側の上方部には回収口3が開口されており、機体1の内部上方には図4、図5に略示断面を示すように繰出されて一時保留されていた投出紙幣を一括して投出口2へ搬送し、その投出紙幣を投出口2に一部突出した状態で停止して保持する搬送装置4が設けられる。またこの搬送装置4は、紙幣を回収口3へ搬送した場合もその紙幣を回収口3から一部突出した状態で停止して保持する。この搬送装置4の下部位置には紙葉類仮収納装置5が、その下部位置には紙葉類収納装置6がそれぞれ設けられている。
【0020】
図示の実施形態では、千円紙幣と万円紙幣との二種類の紙幣を取扱うようにした場合を例示しており、したがって仮収納装置5は千円紙幣用の補充枠7と万円紙幣用の補充枠7がそれに相当し、これらは横並び状とされて機体1に設けられた図示しないガイドレールにそって機体1の背面1b側に各々別々に図1、図3に鎖線で示すように引出し可能とされている。この例では、仮収納枠7、7は機体1から完全には引抜けないようになっており、仮収納枠7、7の後述する収納空間71a、72aの上部開口が完全に露出可能となる位置まで引出せるようになっている。
【0021】
上記収納装置6は、前記各仮収納枠7、7の直下位置に配設される千円紙幣用収納部8と万円紙幣用収納部8とで構成され、また仮収納枠7、紙幣収納部8と、仮収納枠7、紙幣収納部8は機体1の背面側域で機体1の幅方向に配置されている。これら収納部8、8の機体1の背面側には図2に示すように開閉扉9が横開き自在に取付けられていて、これを開けることにより開閉扉9、9で閉じられる収納部8、8の背面側開口81a、82a(図6示)から内部の紙幣の手回収を可能としている。
【0022】
前記各収納部8、8には紙幣が重積状態で収納されるもので、各収納部8、8の下底部には、図5、図6に示すように紙幣を繰出し口10から1枚ずつ繰出すためのキッカローラ11をはじめ、紙幣を押える押えローラ12、フィードローラ13、これに対設されるゲートローラ14等からなる繰出し手段15がそれぞれ設けられ、この繰出し手段15に続いて搬送経路16(千円紙幣用個別搬送路16a、万円紙幣用個別搬送路16b、合流搬送路16c、リジェクト搬送路16d)がローラ、ベルトの組合わせにより配設されていて、繰出された紙幣を収納部8、8の下底部から個別搬送路16a,16bへ送り込み、機体1内の背部側の一側を通る合流搬送路16cへ送り込んで上方へ搬送し、その搬送中に識別部16Aで紙幣の識別を行ったのちさらに上方へ搬送し、正規の紙幣と識別された紙幣は前記搬送装置4の一時保留部17へ供給するようになっており、また識別不能紙幣や二枚重ねの紙幣、斜行紙幣等のリジェクト紙幣は途中分岐爪18の切替えによりリジェクト搬送路16dを通じて前記一時保留部17の直下にあるリジェクトボックス19へ収納されるようになっている。
【0023】
前記押えローラ12は、収納部8、8の外側部位置の機体1側に軸20を中心に遊星運動する軸20aにより枢支されたアーム21の先端に軸着されており、このアーム21の揺動により前記押えローラ12は図6に一点鎖線で示すように収納部8内の上部に一部進入した状態で位置して紙幣を押えない退避位置と、二点鎖線で示すように収納部8から完全に退出した退出位置と三点鎖線図示のようにキッカローラ11の上部に移動して収納部8、8内の紙幣を押える押え位置とをとるようになっている。
【0024】
このような三位置をとる理由について述べると、仮収納枠7、7から収納部8、8への仮収納紙幣の収納時は押えローラ12は収納部8から完全退去した退出位置をとるが、それ以外は退避位置または押え位置をとり、特に収納紙幣が減少して紙幣の押え動作が必要な場合、迅速に退避位置から押え位置へ移動して押え動作が行なえることを意図しているのである。
【0025】
また前述のリジェクトボックス19は、リジェクト紙幣回収時には機体1の背面方向へ引き出して抜きとり、リジェクト紙幣を取り出した後このリジェクトボックス19を再度機体1背面から挿入して機体1に装着する。
【0026】
前記仮収納枠7、7は左右同じ構成を有するので、一方(仮収納枠7)につき説明し、他方にはこれと同一符号を付すことにし、相違符号については説明箇所において註釈を付すこととする。
【0027】
図6、図7、図8において、仮収納枠7は機体1の幅方向左右の側板22,22(紙幣の長手縁の規制と紙幣の下方への落下時のガイドの役目を持つ)と機体1の前後方向の端板23,23に固定されるガイド板23a,23a(紙幣の短手縁の規制と紙幣の下方への落下時のガイドの役目を持つ)とで、上下が開放され内部に仮収納紙幣の仮収納空間71aを構成する枠形状を有するもので、側板22,22の下部にはシャッタ24が設けられている。そして紙幣はその長手縁が側板22,22にそう方向に向けられて仮収納空間71aに収納される。
【0028】
このシャッタ24は、図7、図8に示すように一方の側板22の下端に軸25により枢支され側板22の略全域にわたる長さを有するシャッタ板26と、他方の側板22の下端の前後部に軸27,27により枢支された短いシャッタ板28,28とで構成され、各シャッタ板26,28,28は水平位置から略垂直位置(下方が開き勝手の姿勢位置)にわたり軸25,27,27を中心に回動自在とされ、水平位置におかれるときその上面間で紙幣を重積状態で支えるようになっており、略垂直姿勢(シャッタ開状態)に変換したとき紙幣が水平姿勢を保ちながら収納部8内に落下するようになっている。
【0029】
なお、図8に示すように一方の側板22では、機体1の前後方向中間位置に前後方向および上下方向に貫通する開放部22aが形成され、その開放部22aに合わせて短いシャッタ板28,28とされている。これは、仮収納空間71aの上部開口部から紙幣を挿入してシャッタ板26,28,28上へ紙幣を載せる際に、開放部22aは紙幣を掴む手指を挿入しやすくするためと、手指をシャッタ板26,28,28の下方まで挿入して紙幣をシャッタ板26,28,28の上面にそわせて置くことができることと、さらには手指を仮収納空間71a外へ自由に引抜けるためである。S,S,S,Sは仮収納枠7,7内の紙幣の有無を検知するための投・受光タイプのセンサである。
【0030】
前記シャッタ24の開閉機構は、基板30Aにより上下動可能に支持される開閉作動板30(図7、図8には図示省略)を有し、この開閉作動板30は図9に示すように下端部に水平方向に突出するアーム部31があってそのアーム部31の両端部に穿設された水平方向に長い長孔32,32にシャッタ板26,28の一端部上面に立設された軸受部33,33のピン34,34が嵌入され、開閉作動板30の中央部縦方向に穿設された長孔35に仮収納枠7側の基板30Aに植設されたピン36が嵌入されて上下動が案内され、この開閉作動板30の上方部側面に軸着されたローラ37の下側にモータ38により回動するカム39がバネ40の付勢を受けて当接されていて、カム39の矢印方向への回動により同一半径の高所39aから半径の減少域39bに至るとき開閉作動板30がバネ40により追従下降し、ピン34,34を介してシャッタ板26,28を垂直姿勢に変換させ、カム39の高所39aがローラ37に至ると開閉作動板30が上昇復帰してシャッタ板26,28が水平姿勢(シャッタ閉状態)に変換されるようになっている。
【0031】
上記開閉機構は仮収納枠7の前後方向の前後位置(図7、図8の仮収納空間71a外で、基板30A、30Aの左右域)に設けられており、その同期は図10に示しているようにモータ38により回動するギヤ41によりカム39が一体的に回転されるとともに、このギヤ41から中間ギヤ42を介して回転するギヤ43の軸44が他端側に延び、この軸44の他端のギヤ45、中間ギヤ46、ギヤ47を介して他側のカム39を前記ギヤ47と一体的に回動するようになされており、仮収納枠7の前後位置(図7、図8の左右位置)および幅方向位置(図8の紙面に対し上下位置)でシャッタの開閉遅れが生じないようにしている。
【0032】
なお図9においてS、Sは開閉作動板30の位置を検知してシャッタ24の開閉状態を知るためのセンサであり、このセンサSはシャッタ24の閉状態を、またセンサSはシャッタ24の開状態を検知するものである。
【0033】
また図7、図8において、前記仮収納枠7の機体1の背面1b側に位置する端板23には取手48が設けられており、後述する仮収納枠7のロック解除がなされたときにこの取手48に手を掛けて仮収納枠7を引出せるようになっている。また前記端板23には、図2、図6に示すように仮収納枠7の引出し可能な状態を表示する表示ランプ49が設けられており、前記センサS,S(仮収納枠7ではセンサS,S)により紙幣有りを検知したとき(およびシャッタ24が開動作中)は消灯し、前記センサS,S(仮収納枠7ではセンサS,S)が紙幣無しを検知しかつシャッタ24が閉じているときは点灯されるようになっている。なお右側の仮収納枠7については、前記センサS,Sに代えセンサS,Sによるほかは全く同じである。
【0034】
機体1側には、引出されている仮収納枠7が確実に装着位置に位置されるとともに、確実にロックされたことを検知する機能を有するロック機構50が設けられ、前記仮収納枠7のシャッタ24が閉じていないとき、および仮収納空間71a内に紙幣が存在することをセンサS,Sが検知しているときは仮収納枠7を引出せないようにする引出し阻止機構50Aが設けられている。なお、仮収納枠7のロック機構50、引出し阻止機構50Aについても仮収納枠7のものと全く同じ構造である。このロック機構50および引出し阻止機構50Aは、図7、図11および図12にその一例を示しており、これらを参照して説明する。
【0035】
仮収納枠7の機体1の幅方向一側位置の機体1側には、図7に示すようにロック解除レバー51が図示しない基板に固定されたピン52,52と長孔53,53との嵌合により所定のストロークにわたり機体1の前後方向にスライド可能に設けられ、その押動操作部54は仮収納枠7の前記取手48に隣り合う位置におかれている。
【0036】
一方、仮収納枠7の機体1の前後方向内端部の機体1内にはソレノイド55が設けられ、このソレノイド55のプランジャ56には、中間の屈曲部が軸57により機体1側に枢支されたL形状のロックアーム58の一端が連結され、ロックアーム58の他端のロック部59は、中間部が軸60により機体1側に枢支された仮収納枠ロックアーム61の上端の係合部62に係脱自在とされており、常時はバネ63により図7において時計方向に付勢されている。したがって上述のソレノイド55、プランジャ56、軸57、ロックアーム58、ロック部59により前記の引出し阻止機構50Aを構成している。
【0037】
上記仮収納枠ロックアーム61の下方位置の側面には、前記ロック解除レバー51の先端が当接するピン64が突設されている。またこの仮収納枠ロックアーム61には仮収納枠ロック爪65が突設されており、仮収納枠7の後端側部に突出するロックピン66に係脱自在とされている。このロック爪65の背部は傾斜面65aとされており、仮収納枠7の押入時には前記ロックピン66が前記ロック爪65をバネ63に抗して押し下げ、前記ロック爪65に係合されるようになっている。
【0038】
前記仮収納枠ロックアーム61を枢支する軸60には、仮収納枠の装着を検知する第1レバー67と第2レバー68とが共に軸支されている。この第1レバー67はその上端に延びる接触部67aが仮収納枠7の挿入時にその仮収納枠7の先端域の端面(仮収納枠7の機体1前後方向域端面)により押され、機体1の固定部材と第1レバー67との間に張設されたバネ69に抗し垂直方向に変換されるようになっており、第1レバー67には当接部67bが、第2レバー68は一側に立曲部68aがあって軸60に挿通される捩りバネ70の一端が第1レバー67に、他端が第2レバー68に掛けられ、その結果、第1レバー67の当接部67bが第2レバー68の立曲部68aと当接状態におかれている。また上記第1レバー67に付勢を与えるバネ69は、仮収納枠7のロックが解かれた際にその仮収納枠7を図13においてストロークaだけ若干機体1の背面から押し出す機能を有していて、取手48に手を掛けやすくなっている。
【0039】
図12中、符号71は第2レバー68の戻り位置を定めるストッパ、72は仮収納枠ロックアーム61のロック時の揺動限を定めるストッパである。また図7において前記ロック解除レバー51の右側方向限は図示しないストッパにより規制され、左側端は仮収納枠ロックアーム61のピン64に当接するので、通常はこのロック解除レバー51は図示しないストッパとピン64との間に保持されている。
【0040】
前記第2レバー68が垂直姿勢にあるとき、その下端を検知するセンサSが設けられ、このセンサSにより仮収納枠7が装着されたことと、仮収納枠ロック爪65がロックピン66と完全に係合したロック状態にあることの双方を検出するようになっている。
【0041】
上記ロック機構50は、仮収納枠ロックアーム61、第1レバー67、第2レバー68、バネ63、バネ69、捩りバネ70、ストッパ71,72、仮収納枠7のロックピン66等で構成され、その作用を説明すると、仮収納枠7が抜きとられているとき(引出し状態を意味し、仮収納枠7の一部は機体1内にある状態をいう)は、図12(A)の待機状態におかれ、仮収納枠ロックアーム61はストッパ72に当って垂直姿勢を保ち、第1、第2レバー67,68はバネ69の付勢によりストッパ71に当って傾斜姿勢におかれている。このとき第1レバー67と第2レバー68とは捩りバネ70により当接部67aと立曲部68aとが当接している。
【0042】
仮収納枠7が挿入されると、図12(B)のように仮収納枠7のロックピン66が仮収納枠ロックアーム61のロック爪65の傾斜面65aを押し下げながら進む一方、仮収納枠7の先端域端面が接触部67aに接近する。図12(C)の状態になると仮収納枠7の先端域の端面が第1レバー67の接触部67aを押し、仮収納枠ロックアーム61の揺動とは独立した状態で回動する。次いで図12(D)の状態になると、第1レバー67の接触部67cが仮収納枠7の先端域端面と接触し、その過程を経て仮収納枠7の挿入終端時期に至るとき、すなわち仮収納枠7が装着位置に位置されると図12(E)のように仮収納枠7のロックピン66はロック爪65に係合してロックされ、また第1、第2レバー67,68は略垂直姿勢になり、第2レバー68の下端はセンサSの位置に至ってロック状態が検知される。
【0043】
仮収納枠7の仮収納空間71a内の紙幣の収納部8への移行中等、シャッタ24が開動作中、および紙幣有無の検知用センサS,S(仮収納枠7の場合はセンサS,S)が仮収納空間71aに紙幣有りを検知しているときは仮収納枠7の表示ランプ49は消灯しており、ソレノイド55も励磁され、ロックアーム58のロック部59が仮収納枠ロックアーム61の係合部62に係合していて仮収納枠7の引出し阻止状態(図12(E))となる。
【0044】
仮収納枠7のシャッタ24が閉じられ、かつ仮収納枠7内へ紙幣の仮収納が可能である場合には、ソレノイド55は非励磁でロックアーム58のロック部59は仮収納枠ロックアーム61の係合部62から外れており、表示ランプ49も点灯して仮収納可能であることを表示する。
【0045】
紙幣の仮収納を行うときは、図7および図12(E)においてロック解除レバー51の押圧操作部54を図中左方(機体1の前方)へ押圧すると、その先端域端部が仮収納枠ロックアーム61のピン64に当ってこれを押すので、仮収納枠ロックアーム61が軸60を中心にバネ63に抗して図7および図12(E),(F)において時計方向に揺動し、そのロック爪65が仮収納枠7のロックピン66から外れ、仮収納枠7を機体1から引出すことができる(図12(F))。このとき仮収納枠ロックアーム61の接触部61aが第2レバー68の立曲部68aに接触して押動し、仮収納枠ロックアーム61、第2レバー68は一体となって揺動され、第2レバー68の下端はセンサSから外れる。こうして引出し位置(図13の二点鎖線図示位置)まで引出された仮収納枠7内のシャッタ板26,28,28に跨がらせて仮収納紙幣を載置する。この引出し位置まで仮収納枠7が引出されたとき、収納空間71aの上面は完全露出状態となる。
【0046】
次いで仮収納枠7を挿入すれば、図12(A)〜(D)の状態を経て前述のようにロック機構50が作用してロックが掛けられて図12(E)の状態になる。そして仮収納枠7が装着位置に正しく装着されたこととロック爪65がロックピン66を完全に係止してロックしたことがセンサSにより検知され、この検知がなされると、出金処理および仮収納枠7から収納部8への紙幣収納が可能となる。特に収納部8に収納紙幣が多い場合は仮収納枠7から収納部8への紙幣収納を行なわないまま出金処理が繰り返され、収納部8の紙幣が減少したときの出金処理終了後の出金処理待機時に押え位置または退避位置に位置する押えローラ12の収納部8外の退出位置への移動、シャッタ24の開放、シャッタ閉鎖、押えローラ12の押え位置または退避位置への進出が行われ、仮収納紙幣が収納部8内へ移行される。なお、出金紙幣が収納部8に殆どない場合は、出金処理が行なわれる前に押えローラ12およびシャッタ24の前述の動作により仮収納紙幣が収納部8内へ移行される。こうしてシャッタ24が閉じられると出金処理が可能となる。
【0047】
なお、ロック爪65がロック位置に位置しているにもかかわらず仮収納枠7が装着位置に位置していないときは図12(A)の状態となり、第1レバー67の接触部67aが第2レバー68の立曲部68aに、捩りバネ70により当接され、この第1レバー67、第2レバー68は当接状態のままバネ69の付勢力により一体的にストッパ71に当って止まっている。そのため第2レバー68の下端はセンサSから外れた位置となり、非検知となる。
【0048】
また仮収納枠7が装着位置に位置しているにもかかわらずロック爪65がロック位置(図12(E)図示)にない場合、すなわちハーフロック位置(ロック爪65がロックピン66に係合しはじめの位置、つまり半ロックの位置……図12(B)、図12(C)、図12(D))かロック解除位置(図12(F))にある場合は、第1レバー67は接触部67cが仮収納枠7の先端域端面と接触して仮収納枠7の装着位置に対応する位置に位置されるが、仮収納枠ロックアーム61は、ロック爪65がロックピン66に係合しはじめの状態(図12(B)、図12(C)、図12(D))、あるいはピン64がロック解除レバー51により押動された状態(図12(F))にあり、仮収納枠ロックアーム61の接触部61aが第2レバー68の立曲部68aを押動せしめ、その結果第2レバー68の下端はセンサSから外れて非検知状態となる。
【0049】
このように第1レバー67が仮収納枠7の装着位置に対応する位置に位置されていることと仮収納枠ロックアーム61がロック位置に位置されることとによってはじめて第2レバー68がセンサーSの遮蔽位置(検知位置)に位置し、その結果センサSは、仮収納枠7が装着位置に位置したことの検知と、仮収納枠ロックアーム61のロック爪65がロックピン66を完全にロックしたこととの両方の検知を行うことになるのである。
【0050】
次に前記搬送装置4について説明する。
【0051】
この搬送装置4は、図4にその概略が示されているように、前記リジェクトボックス19の直上位置に配設さる一時保留部17およびその上方から機体1の前面上部の投出口2にかけて設けられる。
【0052】
前記一時保留部17は、図14、図15に示すように機体1に垂直に固設されたガイドロッド73に摺動自在に嵌合されている摺動体74と、その摺動体74の側部に片持ち状態で結合されて水平姿勢を保ちながら上下動される基台74Aと、この基台74A上で揺動自在に支持される受板76を有し、この受板76には図15のように等間隔をおいて窓孔77,77…が形成されており、この窓孔77,77…から周面の一部が上方に突出するように各窓孔に対応してローラ78,78…が軸支されている。この受板76に関しては、図14、図17に示すように、基台74Aの第1立上部74A,74Aの上端に挿通されるローラ78の軸78aが受板76のブラケット部76a,76aに挿通され、また受板76の下面と基台74Aの上面との間に圧縮バネ74Bが介装されている。さらに基台74Aの第2立上部74Aに植設されるピン74Aが前記ブラケット部76aに形成された円弧状の長溝76bに挿通され、圧縮バネ74Bの付勢により通常はピン74Aと長溝76bの下端とが係合して基台74Aに対し受板76は水平姿勢を保っている。また受板76上に集積される紙幣によってこの受板76は基台74Aに対し軸78aを中心に圧縮バネ74Bに抗して下方へ揺動されることになる。
【0053】
上記摺動体74は、一端が機体1側に軸79により上下方向揺動自在に支持された揺動レバー80の他端にその長孔81に通す軸75を介して連結されており、この揺動レバー80の中間位置に軸着されたカムフォロワ83がモータ84により回動されるカム85の周面に図示ない引張バネにより当接されていて、このカム85の回動により揺動レバー80が上下揺動され、前記基台74Aおよび前記受板76をストロークbにわたり昇降させるようになっている。
【0054】
上記受板76の長手方向全域をカバーしかつ前記投出口2の直近に至る長さにわたって、換言すると投出口2から回収口3にわたって上部ベルト86が機体1の幅方向に2本並列するように張架され、受板76の投出口2側の端部近傍で一時保留部17の投出口2側の出口からやや投出口2側に寄った位置に設けられるプーリー88A(位置固定)と投出口2近傍に設けられる上下動可能なプーリー88との間には下部ベルト87が張架され、これら上、下部ベルト86,87間で紙幣を挟持して投出口2への送出(または回収口3からの回収)がなされるように構成されている。ここでいう投出または回収は、紙幣を完全に放出してしまうのではなく、投出口2または回収口3から紙幣の一部が外に突出して保持されている状態を意味する。なおプーリー86A,86B,88Aはいずれも位置固定である。
【0055】
それに対し上記下部ベルト87の投出口2側のプーリー88は、その軸88aが両側板1a,1aの長孔1b,1bにそって上下に変位可能に支持されており、図18、図19のように常時はバネ89により上部ベルト86側に偏倚され、紙幣の量に応じて下降するように構成されている。なお90は、下部ベルト87の前後方向中間位置に対応する位置の上部ベルト86の下部走行側上面に接する位置固定の中間ローラで、プーリー86Bと協働して投出口2へ送り出される集積紙幣の上面位置を一定に保持する役目を持つものである。
【0056】
したがって紙幣を投出するときの一時保留動作時は、受板76は下降位置(図14の実線図示位置)におかれており、投出指令に基づいて収納部8,8から繰出し手段15,15によって繰出される紙幣は搬送経路16を通って一時保留部17に送り込まれ、受板76のローラ78,78…上に集積される。なお、収納部8,8の双方の紙幣を投出する場合は、優先順位をもっていずれかの収納部8,8から先に投出動作が行われ、搬送経路16上を紙幣が1枚ずつ所定の間隔をあけて搬送されることになる。
【0057】
こうして所定の金額の紙幣が一時保留され、投出の承認ボタンが押されるとモータ84が起動してカム85が回動し、揺動レバー80を介して摺動体74を上昇させ、受板76上の紙幣が上部ベルト86の下面に押しつけられる(図16)。このとき受板76は、基台74A上で紙幣により揺動姿勢におかれている。次いで上部ベルト86の回動により紙幣Pは上部ベルト86の下面と受板76のローラ78,78…とで挟持された状態で送り出され、上部ベルト86と下部ベルト87との間に受渡されて搬送され、投出紙幣を投出口2から一部突出した状態として停止して保持される。また投出口2に投出された紙幣が取出されずにいてこれを回収する場合には、受板76を上昇位置に位置させたまま上部ベルト86、下部ベルト87を共に逆転させて回収口3へ送り、紙幣の一部が外に突出した状態として停止保持される。また一時保留部17の紙幣を直接回収する場合は、受板76を上昇させたのち上部ベルト86を逆転させることで図17のように回収口3へ投出させ、紙幣の一部が突出した状態で停止保持される。
【0058】
上記紙幣の投出口2への送出においては、投出口2の内方に設けられたセンサS,Sが紙幣Pの先端を検知してから所定時間経過時に搬送装置4の駆動が停止し、紙幣Pの先端が投出口2から千円紙幣(紙幣長さL)の場合はc、万円紙幣(紙幣長さL)の場合はdだけ投出口2から突出して停止される。
【0059】
また上記搬送装置4のベルトの駆動速度は図21のように制御されている。すなわち図21において、紙幣Pが50枚未満のときは上,下部ベルト86,87間にくい込む際の速度を速度eのように速くし、タイマー設定により定速(搬送速度f)に移行する。この定速搬送速度fも速い速度vとする。紙幣Pが50枚以上110枚(一時保留部17への最大収納量が110枚であるため)までのときは、くい込み速度をgのようにeに比して遅くし、定速搬送速度hも遅い速度vとする。なお、紙幣の投出時のくわえ込み域は、紙幣が一時保留部17の出口を出てからプーリー88Aとプーリー90との間の中間位置へ至るまでの期間であり、その期間の速度をeまたはgとしてその期間がタイマーによる時間設定で行われる。
【0060】
このほか他の制御方法として、図22のように紙幣の枚数が50枚未満のときと50枚以上のときとでくわえ込み速度だけをe,g(50枚未満の速度e、50枚以上の速度g)のように変え、定速送りはいずれも速度fの同速vとしてもよい。また回収時には、図21、図22の例のいずれも枚数にかかわらずくわえ込み速度をgのように遅くされる。
【0061】
なお回収時のくわえ込み期間について説明すると、そのくわえ込み期間は投出時のくわえ込み期間と同じ紙幣長さの期間となるが、回収には二種あり、収納部8,8の紙幣を一時保留部17へ回収して回収する場合と、投出口2へ送り出された紙幣が顧客等の操作者によって取り出されず取り忘れ紙幣として回収される場合がある。前者の場合は一時保留部17から直接回収口3へ回収されるので紙幣くわえ込み期間は受板76上のローラ78,78…78の2個分程の移動距離分となり、後者の場合は紙幣の後端(回収時の先端)がローラ90下に至る迄の期間である。なおくわえ込み期間の速度を紙幣量によって異ならせたり(図21、図22)、定速期間の速度を紙幣量によって異ならせる(図21)のは、集積紙幣の搬送時に紙幣量が多いと紙幣同士が少しずつずれてさしみ状になりやすく、これを防ぐためである。
【0062】
図23は制御ブロック図で、制御部91の搬送制御部92に投出枚数計数部93および搬送開始指令部94からの出金用aまたは回収用bの信号入力により搬送速度設定部95の速度設定がなされ、この設定部95とタイマーを通じモータMが駆動され、駆動伝達手段(図示せず)を通じて上,下部ベルト86,87が等速で駆動され、モータMの速度を変えることにより両ベルト86,87の速度が等速の関係を維持しながら変速制御される。その速度変更指令はタイマーからの指令による。
【0063】
また投出口2へ紙幣Pが投出されたにもかかわらず所定時間経過しても抜きとられない場合には、既に述べたように上,下部ベルト86,87の逆転により回収口3へ送られて回収処理される。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、仮収納空間へ仮収納される仮収納紙葉類は一対のシャッタ上に跨って載置されるので安定した状態に保持される。また、一方のシャッタは間隔をおいて分割して配設された2つのシャッタ板を有し、これら2つのシャッタ板の間隔に対応する位置の仮収納枠の側壁には、上下方向および側方に開放された開放部が形成され、仮収納枠が引出し位置まで引出された時に、仮収納空間の上部開口部と仮収納枠の開放部とが機体外に完全に露出され、仮収納紙葉類を掴む操作者の手指の前記仮収納枠の開放部を通じた2つのシャッタ板の下方までの通過を許容するようにした。このため、一対のシャッタ上の仮収納紙葉類を掴むとき手指を挿入しやすく、確実に掴んで取り出すことができる。また、一対のシャッタ上へ仮収納紙葉類を載せて収納する際に、手指を開放部から2つのシャッタ板の下方まで通過させて自由に引抜ける。また請求項2に記載の発明によれば、横長矩形状を有する紙幣等の紙葉類を短手方向に掴めるので一層安定した補充や取出しの操作ができ、請求項3のように仮収納枠の引出し方向を紙葉類の長手方向とし、その引出し方向一側面に開放部を形成することによりさらに補充や取出しを容易とすることができる。そして請求項4のように一対のシャッタの開閉機構をその両端に設け、これを同期駆動するようにすることにより一対のシャッタの開閉タイミングを正確にでき、紙葉類を水平姿勢を保って重積状態が崩れることなく紙葉類収納部へ収納させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す外観側面図。
【図2】図1の右側からみた背面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】図1の略示縦断側面図。
【図5】図4のA−A相当の断面図。
【図6】図2の部分拡大詳細図。
【図7】図6の仮収納枠および収納部の縦断側面図。
【図8】仮収納枠の平面図。
【図9】(A)〜(D)はシャッタ開閉機構の一例を示す作用説明図。
【図10】シャッタ開閉機構の駆動伝達機構の説明図。
【図11】仮収納枠のロック機構および引出し阻止機構の一例を示す平面図。
【図12】(A)〜(F)は同作用状態を示す説明図。
【図13】仮収納枠の挿入状態から引出した状態を示す説明図。
【図14】一時保留部の構成を示す側面図。
【図15】同、平面図。
【図16】一時保留紙葉類を搬送装置の上部ベルトに押しつけた状態を示す説明図。
【図17】一時保留紙葉類を回収口から回収する状態を示す説明図。
【図18】搬送装置の上,下部ベルトの投出口端の支持構造を示す断面図。
【図19】紙葉類の投出口への投出途上を示す説明図。
【図20】同、投出完了状態時の説明図。
【図21】搬送装置の搬送速度の制御状態を示すグラフ。
【図22】同、他の例を示すグラフ。
【図23】制御ブロック図。
【符号の説明】
1 機体
2 投出口
3 回収口
4 搬送装置
5 仮収納装置
6 収納装置
,7 仮収納枠
,8 収納部
15 繰出し手段
16 搬送経路
17 一時保留部
19 リジェクトボックス
24 シャッタ
26,28 シャッタ板
30 シャッタ開閉作動板
38 モータ
39 カム
48 取手
49 表示ランプ
50 ロック機構
51 ロック解除レバー
55 ソレイノド
58 ロックアーム
61 仮収納枠ロックアーム
65 ロック爪
66 ロックピン
67 第1レバー
68 第2レバー
74 摺動体
76 受板
78 ローラ
80 揺動レバー
84 モータ
85 カム
86 上部ベルト
87 下部ベルト

Claims (4)

  1. 紙葉類を収納する紙葉類収納装置と、この紙葉類収納装置へ収納すべき紙葉類を仮収納紙葉類として仮収納する紙葉類仮収納装置とを具有する紙葉類処理機において、
    前記紙葉類収納装置は、紙葉類を重積状態で収納し上部に開口を有する紙葉類収納部を備え、
    前記紙葉類仮収納装置は、前記紙葉類収納部の上部にあって機体への装着位置から機体外への引出し位置まで引出し可能に設けられた紙葉類仮収納枠を備えており、
    この仮収納枠は、当該仮収納枠が前記引出し位置まで引出された時に機体外に完全に露出される上部開口部を有する紙葉類仮収納空間と、この仮収納空間の底部を構成し開放動により仮収納紙葉類を前記紙葉類収納部へ収納させるため閉状態において仮収納紙葉類の両端を保持する一対からなるシャッタとで構成され、
    上記一対のシャッタのうちの一方のシャッタは間隔をおいて分割して配設された2つのシャッタ板を有し、
    これら2つのシャッタ板の間隔に対応する位置の仮収納枠の側壁には、上下方向および側方に開放されると共に、前記仮収納枠が前記引出し位置まで引出された時に機体外に完全に露出される開放部が形成されてなり、
    前記仮収納枠が前記引出し位置まで引出された時に、前記仮収納空間の上部開口部と前記仮収納枠の開放部とが機体外に完全に露出され、仮収納紙葉類を掴む操作者の手指の前記仮収納枠の開放部を通じた前記2つのシャッタ板の下方までの通過を許容するようにしたことを特徴とする紙葉類仮収納装置を備えた紙葉類処理機。
  2. 前記仮収納空間に収納される紙葉類の長手方向一側の壁部に開放部を有している紙葉類仮収納装置を備えた紙葉類処理機。
  3. 前記仮収納枠の引出し方向を収納紙葉類の長手方向とし、仮収納枠の引出し方向一側面に前記開放部が形成されている請求項2記載の紙葉類収納装置を備えた紙葉類処理機。
  4. 前記仮収納枠の両端部に前記一対からなるシャッタの開閉機構を有し、一方の開閉機構は電気的駆動部を備え、この電気的駆動部を備える開閉機構の駆動を他側の開閉機構へ伝達する伝達機構を有しており、一対のシャッタ同士がタイミングを略一致させるとともに両端部におけるタイミングを略一致させて開放動作させるようにした請求項1記載の紙葉類仮収納装置を備えた紙葉類処理機。
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