JP3602050B2 - 新規12,13−(ピラノシル)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール及び12,13−(ピラノシル)フロ〔3,4−c〕インドロ〔2,3−a〕カルバゾール化合物、それらの製造法、及びそれらを含有する医薬組成物 - Google Patents

新規12,13−(ピラノシル)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール及び12,13−(ピラノシル)フロ〔3,4−c〕インドロ〔2,3−a〕カルバゾール化合物、それらの製造法、及びそれらを含有する医薬組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規12,13−(ピラノシル)インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール及び12,13−(ピラノシル)フロ〔3,4−c〕インドロ〔2,3−a〕カルバゾール化合物、その製造方法、及びそれを含有する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
癌の治療においては、より活性であり、より耐容性のある医薬を得ることを目的として、新規な細胞毒性薬剤の恒常的な開発が求められている。本発明の化合物は、例えば、抗腫瘍特性を有し、そのために、癌治療において有用である。
【0003】
抗腫瘍能を向上させる観点から、レベッカマイシン又はスタウロスポリン構造には様々な化学的修飾がなされている。例えば、WO98/07433、WO99/02532、及びEP602 597の明細書を挙げ得るが、これらには、分子のオシド部分、及び六環系内に存在する置換基に対する構造的修飾を含むレベッカマイシン化合物が記載されている。「Bioorganic and Medicinal Chemistry 1998, 6, 1597−1604」に掲載された論文も、優れた細胞毒活性を有するそのような化合物を記載している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の化合物は、新規であることに加え、これまで観察されたものに優る、驚異的なin vitro及びin vivo活性を有する。そのため、本出願人らが発見した化合物は、癌治療に特に有用である抗腫瘍特性を有する。
【0005】
より詳細には、本発明は、式(I):
【0006】
【化13】
Figure 0003602050
【0007】
〔式中、R及びRは、同一であるか、又は異なってよく、互いに独立に、式U−Vで示される基を表し、ここで、
【0008】
Uは、単結合、又は場合によりハロゲン及びヒドロキシルから選ばれる1個若しくはそれ以上の同一若しくは異なる基で置換され、及び/又は場合により1個若しくはそれ以上の不飽和結合を有する、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキレン鎖を表し、
【0009】
Vは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アジド基、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキル基、アリール基、アルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるアリール(C〜C)アルキル基、ヒドロキシル基、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシ部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるアリール(C〜C)アルコキシ基、ホルミル基、カルボキシル基、アミノカルボニル基、−NRaRb、−C(O)−T、−C(O)−NRa−T、−NRa−C(O)−T、−O−C(O)−T、−C(O)−O−T、−O−T−NRaRb、−O−T−ORa、−O−T−CORa、−NRa−T−NRaRb、−NRa−T−ORa、−NRa−T−CORa及び−S(O)−Ra基から選ばれる基を表し、ここで、
【0010】
Ra及びRbは、同一であるか、又は異なってよく、それぞれ、水素原子、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキル基、アリール基、及びアルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるアリール(C〜C)アルキル基から選ばれる基を表すか、或いは
【0011】
Ra+Rbは、それらが結合する窒素原子とともに、5〜7環員を有する単環式複素環(これは、場合により、酸素及び窒素から選ばれる第二のへテロ原子を環系内に含み、かつ場合により、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキル、ヒドロキシル、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルコキシ、アミノ、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキルアミノ、及び各アルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるジ(C〜C)アルキルアミノから選ばれる基で置換されている)を形成し、
【0012】
は、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキル基、アリール基、アルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるアリール(C〜C)アルキル基、並びに−ORa、−NRaRb、−CORa、−C(O)Ra及び−C(O)NRaRb(ここで、Ra及びRbは、上記に定義されたとおりである)から選ばれる基で置換された直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキレン鎖から選ばれる基を表し、
【0013】
は、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキレン鎖を表し、
【0014】
nは、0〜2の整数を表し、
【0015】
Gは、酸素原子、又はNR基を表し、ここで、Rは、水素原子、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキル基、アリール基、アルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるアリール(C〜C)アルキル基、シクロアルキル基、アルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるシクロアルキル(C〜C)アルキル基、−ORa基、−NRaRb基、−O−T−NRaRb基、−NRa−T−NRaRb基、アルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状である(C〜C)ヒドロキシアルキルアミノ基、各アルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるジ((C〜C)ヒドロキシアルキル)アミノ基、−C(O)−Ra基、−NH−C(O)−Ra基、並びにハロゲン原子、及び基シアノ、ニトロ、−ORa、−NRaRb、−CORa、−C(O)Ra、アルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状である(C〜C)ヒドロキシアルキルアミノ、各アルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるジ((C〜C)ヒドロキシアルキル)アミノ、及び−C(O)−NHRa(ここで、基Ra、Rb及びTは、上記に定義されたとおりである)から選ばれる1個若しくはそれ以上の同一若しくは異なる基で置換された直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキレン鎖から選ばれる基を表し、
【0016】
Xは、水素原子、ヒドロキシル基、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルコキシ基、メルカプト基、及び直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキルチオ基から選ばれる基を表し、
【0017】
Yは、水素原子を表すか、或いは
【0018】
X及びYは、それらが結合する炭素原子とともに、カルボニル基を形成し、
【0019】
は、水素原子、ヒドロキシル基、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルコキシ基、メルカプト基、及び直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキルチオ基から選ばれる基を表し、
【0020】
は、水素原子を表すか、或いは
【0021】
及びYは、それらが結合する炭素原子とともに、カルボニル基を形成し、
【0022】
及びRは、同一であるか、又は異なってよく、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシ部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるアリール(C〜C)アルコキシ基、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキル基、アルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるアリール(C〜C)アルキル基、アリール基、アミノ基(場合により、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキル、アリール、及びアルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるアリール(C〜C)アルキルから選ばれる1個若しくは2個の同一若しくは異なる基で置換されている)、アジド基、−N=NRa基(ここで、Raは、上記に定義されたとおりである)、並びに−O−C(O)−Rc基(ここで、Rcは、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキル基(場合によりハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキルアミノ、及びそれぞれアルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるジ(C〜C)アルキルアミノから選ばれる1個又はそれ以上の基で置換されている)、アリール基、アルキル部分が直鎖若しくは分枝鎖状であるアリール(C〜C)アルキル基、シクロアルキル基又はヘテロシクロアルキル基を表す)から選ばれる基を表し、
【0023】
は、式−U−R(式中、Uは、単結合又はメチレン基を表し、Rは、上記に定義されたとおりである)で示される基を表すか、或いは
【0024】
、R及びRは、隣接するか、又は隣接しない位置で対になって、それらと結合する炭素原子とともに、1若しくは2個の酸素原子を含む3〜6環員の環系を形成し、環系に属さない残余の基R、R又はRは、上記で付与されたR、R又はRの定義のいずれかを有する〕
で示される化合物、その異性体、又は薬学的に許容され得る酸若しくは塩基とのその付加塩〔但し、
【0025】
式(I)の化合物は、下記の化合物:
1,11−ジクロロ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5−オン、及び
12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−5,6,12,13−テトラヒドロ−(7H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−7−オン
以外であり、
【0026】
「シクロアルキル」は、飽和若しくは不飽和であるが、芳香族性を有しない、場合により、ハロゲン、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキル、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)トリハロアルキル、ヒドロキシル、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルコキシ、及び場合により1若しくは2個の直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキル基で置換されたアミノから選ばれる1個若しくはそれ以上の同一若しくは異なる基で置換された、3〜10個の炭素原子を有する単環若しくは二環の基を意味するものと解され、
【0027】
「ヘテロシクロアルキル」は、酸素、窒素及び硫黄から選ばれる1若しくは2個の同一若しくは異なるヘテロ原子を環系内に有する、上記に定義されたとおりのシクロアルキル基を意味するものと解され、
【0028】
「アリール」は、フェニル、ナフチル、ジヒドロナフチル、テトラヒドロナフチル、インデニル又はインダニル基(これらの基のそれぞれは、場合により、ハロゲン、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキル、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)トリハロアルキル、ヒドロキシル、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルコキシ、及び場合により1若しくは2個の直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキル基で置換されたアミノから選ばれる1個若しくはそれ以上の同一若しくは異なる基で置換されている)を意味するものと解される〕
に関する。
【0029】
薬学的に許容され得る酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、ホスホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、アスコルビン酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、ショウノウ酸等々を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0030】
薬学的に許容され得る塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、tert−ブチルアミン等々を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0031】
好都合には、本発明による好適な基Gは、基NR(Rは、式(I)について定義されたとおり)である。
【0032】
本発明の好都合な実施態様によれば、好適な化合物は、X及びYが、それらと結合する炭素原子とともにカルボニル基を形成し、かつX及びYが、それらと結合する炭素原子とともにカルボニル基を形成するそれらである。
【0033】
もう一つの好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、式(I bis):
【0034】
【化14】
Figure 0003602050
【0035】
〔式中、R、R、R、R、R及びRは、式(I)の化合物について定義されたとおりである〕
で示される化合物である。
【0036】
好ましくは、本発明によれば、同一であるか、又は異なってよい置換基R及びRは、式U−V〔式中、Uは、単結合を表し、Vは、ハロゲン原子、水素原子、ニトロ基、ホルミル基、及びヒドロキシル基から選ばれる基を表すか、あるいはUは、直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキレン鎖を表し、Vは、ヒドロキシ基を表す〕で示される基を表す。
【0037】
特に好都合には、置換基R及びRは、同一である。
【0038】
本発明による好適な置換基Rは、水素原子、ヒドロキシル基、並びにNRaRb及びORa(ここで、Ra及びRbは、式(I)について定義されたとおりである)から選ばれる基で置換された直鎖若しくは分枝鎖(C〜C)アルキレン鎖である。
【0039】
最終的な特に好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、式(I ter):
【0040】
【化15】
Figure 0003602050
【0041】
〔式中、R、R、R及びRは、式(I)の化合物について定義されたとおりである〕
で示される化合物である。
【0042】
本発明による好適な化合物は:
3,9−ジホルミル−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
3,9−ジニトロ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
3−ニトロ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
9−ニトロ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
6−ヒドロキシ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
3,9−ジ(ヒドロキシメチル)−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
3,9−ジニトロ−12,13−〔1,2−(3,6−アンヒドロ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
3,9−ジヒドロキシ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
3,9−ジブロモ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、並びに
6−ジエチルアミノエチル−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、及びその塩酸塩
である。
【0043】
本発明の好適な化合物の異性体、及び薬学的に許容され得る酸若しくは塩基とのその付加塩は、本発明の不可欠の部分を形成する。
【0044】
本発明は、式(I)の化合物を製造する方法であって、出発材料として、式(II):
【0045】
【化16】
Figure 0003602050
【0046】
〔式中、X、Y、X、Y、R、R及びRは、式(I)の化合物について定義されたとおりである〕
で示される化合物を用い、これを、塩基性媒質中で、p−トルエンスルホン酸で処理して、式(III):
【0047】
【化17】
Figure 0003602050
【0048】
〔式中、X、Y、X、Y、R、R及びRは、上記に定義されたとおりである〕
で示される化合物を得て、式(III)の化合物をアジ化ナトリウムと反応させて、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/a):
【0049】
【化18】
Figure 0003602050
【0050】
〔式中、X、Y、X、Y、R、R及びRは、上記に定義されたとおりである〕
で示される化合物を主として得て、式(I/a)の化合物を水素化分解の条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/b):
【0051】
【化19】
Figure 0003602050
【0052】
〔式中、X、Y、X、Y、R、R及びRは、上記に定義されたとおりである〕
で示される化合物を得て、式(I/b)の化合物を、水酸化ナトリウム水溶液で処理し、次いで塩酸で処理して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/c):
【0053】
【化20】
Figure 0003602050
【0054】
〔式中、X、Y、X、Y、R、R及びRは、上記に定義されたとおりである〕
で示される化合物を得て、式(I/c)の化合物を、式(IV):
【0055】
【化21】
Figure 0003602050
【0056】
〔式中、R3aは、水素原子以外はRと同じ定義を有する〕
で示される化合物の作用に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/d):
【0057】
【化22】
Figure 0003602050
【0058】
〔式中、X、Y、X、Y、R3a、R、R及びRは、上記に定義されたとおりである〕
で示される化合物を得るが、
【0059】
式(I/b)〜(I/d)の化合物の全体が、式(I/e):
【0060】
【化23】
Figure 0003602050
【0061】
〔式中、G、X、Y、X、Y、R、R及びRは、式(I)の化合物について定義されたとおりである〕
で示される化合物を構成し、式(I/e)の化合物を、当業者に周知の有機合成の慣用の条件に従って、求電子性芳香族付加反応又は求核性芳香族付加反応に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/f):
【0062】
【化24】
Figure 0003602050
【0063】
〔式中、G、X、Y、X、Y、R、R及びRは、上記に定義されたとおりであり、R1a及びR2aは、それぞれ、R及びRと同じ定義を有するが、R1a及びR2aが、同時に水素原子を表すことはできない〕
で示される化合物を得るが、
【0064】
式(I/a)〜(I/f)の化合物が、式(I)の化合物の全体を構成し、必要であれば、これらを慣用の精製手法に従って精製し、所望であれば、これらを慣用の分離手法に従って、それらの各種異性体に分離し、その置換基R、R及びRを、糖質化学分野で用いられる有機合成の慣用の方法に従って調整し、所望であれば、それらを薬学的に許容され得る酸若しくは塩基とのその付加塩に変換することを特徴とする方法にも関する。
【0065】
式(II)及び(IV)の化合物は、市販の化合物であるか、又は当業者には容易に利用できる有機合成の慣用の方法に従って得られるかのいずれかである。
【0066】
式(I)の化合物は、特に有用な抗腫瘍特性を有する。それらは、細胞系に対する優れたin vitro細胞毒性、及び細胞周期に対する作用を有する。本化合物の特徴的な特性のため、これらを抗腫瘍剤として治療に用いることができる。
【0067】
本発明は、式(I)の化合物の少なくとも1種類、その光学異性体、又は薬学的に許容され得る酸若しくは塩とのその付加塩を、活性成分として、それ自体単独で、又は薬学的に許容され得る酸1種類若しくはそれ以上の不活性、無害の賦形剤若しくは担体と組み合わせて含む医薬組成物にも関する。
【0068】
本発明による医薬組成物としては、経口、非経口(静脈内、筋肉内又は皮下)、経皮、経鼻、経直腸、舌下、眼内又は経呼吸器投与に適したもの、特に、錠剤若しくは糖衣錠、舌下錠、ゼラチンカプセル剤、カプセル剤、坐薬、クリーム剤、軟膏、経皮ゲル剤、注射若しくは飲用可能製剤、エアゾル剤、点眼若しくは点鼻剤を、より特別に挙げ得る。
【0069】
式(I)の化合物の特徴的な薬理学的特性のため、上記の式(I)の化合物を活性成分として含む医薬組成物は、そのため、癌の治療に特に有用である。
【0070】
有用な投与量は、患者の年齢及び体重、投与経路、疾患の性質及び重症度、並びに付随する治療を行うかどうかにも応じて変動し、1日あたり0.5〜500mgの範囲の量を1回又はそれ以上の回数で投与する。
【0071】
【実施例】
以下の実施例は、本発明を説明するが、いかなる方法でも限定するものではない。用いられる出発材料は、公知の製品であるか、又は公知の手順に従って製造される。
【0072】
実施例に記載された化合物の構造は、通常の分光光度法(赤外線、核磁気共鳴、質量分析)に従って決定した。
【0073】
実施例1:1,11−ジクロロ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
工程1:1,11−ジクロロ−12−〔4−O−メチル−2−O−トシル−β−D−グルコピラノジル〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
炭酸カリウム1当量、及びトシルクロリド1当量を、テトラヒドロフラン200ml中のレベッカマイシン1.7mmolの溶液に加えた。48時間の還流、及び減圧下での濃縮の後、残渣のシリカゲルによるクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル:70/30)により、予想生成物を単離することができた。
【0074】
融点: 168〜170℃
【0075】
工程2:1,11−ジクロロ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
アジ化ナトリウム10当量を、ジメチルホルムアミド16ml中の、工程1で得た化合物0.62mmolの溶液に加えた。70℃で6時間、次いで冷却の後、反応混合物を、加水分解し、酢酸エチルで抽出した。次いで、有機相を洗浄、乾燥、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン:10/90)により、予想生成物を単離することができた。
【0076】
融点: 296〜298℃
Figure 0003602050
【0077】
実施例2:12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
メタノール200ml中の、実施例1の化合物0.855mmol、5%Pd/C0.57g、及びギ酸アンモニウム0.57gの混合物を、室温で48時間攪拌し、次いでセライトで濾過した。減圧下での濾液の濃縮の後、シリカゲルによるクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル:40/60)により、予想生成物を単離することができた。
【0078】
融点: 284〜286℃
Figure 0003602050
【0079】
実施例3:12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−ジヒドロフロ〔3,4−c〕−インドロ〔2,3−a〕カルバゾール−5,7−ジオン
実施例2の化合物0.414mmol、水酸化ナトリウム420mg、及び水70mlの溶液を、3時間還流した。次いで、混合物を、希釈し、1規定塩酸水溶液で酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機相を洗浄、乾燥、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン:70/30)により、予想生成物を単離することができた。
【0080】
融点: >300℃
Figure 0003602050
【0081】
実施例4:6−メチル−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
実施例3の化合物0.118mmol、及びテトラヒドロフラン14ml中のメチルアミン2M溶液を、70℃で16時間攪拌した。冷却後、反応混合物を加水分解して、沈澱を形成させ、これをシリカゲルによるクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン:80/20)により精製して、予想生成物を単離することができた。
【0082】
融点: >300℃
Figure 0003602050
【0083】
実施例5:6−ヒドロキシ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
塩酸ヒドロキシルアミン14.4mmol、及びトリエチルアミン14.4mmolを、ジメチルホルムアミド5ml中の実施例3の化合物0.207mmolの溶液に加えた。70℃で23時間の後、1規定塩酸水溶液、酢酸エチル及びテトラヒドロフランを加えた。次いで、有機相を洗浄、乾燥、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(テトラヒドロフラン/メタノール:95/5)により、予想生成物を単離することができた。
【0084】
融点: >260℃(分解)
【0085】
実施例6:3,9−ジホルミル−12,13−〔1,2−(3,6−ジ−O−アセチル−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
無水酢酸0.2mlを、ピリジン2ml中の実施例2の化合物0.207mmolの、0℃に冷却した溶液に加えた。次いで、反応混合物を室温で18時間攪拌した。加水分解、及び酢酸エチルによる抽出の後、有機相を洗浄、乾燥、濾過し、次いで蒸発させた。次いで、得られた残渣を、ジクロロメタン4mlに希釈し、ジクロロメチルメチルエーテル4.2mmolを加えた。0℃に冷却した後、ジクロロメタン中のTiClの1M溶液4.2mlを加えた。次いで、反応混合物を室温で24時間攪拌し、次いで、加水分解し、酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥、濾過し、次いで蒸発させた。残渣のシリカゲルによるクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル:1/1)により、予想生成物を単離することができた。
【0086】
Figure 0003602050
融点:>200℃
【0087】
実施例7:3,9−ジホルミル−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
28%水酸化アンモニウム水溶液5mlを、テトラヒドロフラン10ml及びメタノール5ml中の実施例6の化合物0.074mmolの溶液に加えた。25℃で30時間の反応の後、混合物を濃縮した。残渣をジクロロメタンにとり、水洗した。有機相を蒸発させ、得られた残渣をアセトンで洗浄して、予想生成物を単離することができた。
【0088】
融点: >300℃
Figure 0003602050
【0089】
実施例8:3,9−ジ(ヒドロキシメチル)−12,13−〔1,2−(3,6−ジ−O−アセチル−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ−〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
実施例6の化合物0.116mmol、メタノール60ml、及びラネーニッケル101mgの溶液を、25℃で2日間水素化し、次いで、ラネーニッケル(水中50重量%)0.591gを加え、水素化を5日間維持した。次いで、反応混合物をセライトで濾過した。減圧下での濾液の濃縮の後、シリカゲルによるクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン:90/10)により、予想生成物を単離することができた。
【0090】
融点: >180℃(分解)
Figure 0003602050
【0091】
実施例9:3,9−ジ(ヒドロキシメチル)−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ−〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
手順は、実施例7についてのとおりであって、実施例8の化合物を出発物質として用いた。
【0092】
融点: >300℃
Figure 0003602050
【0093】
実施例10:12,13−〔1,2−(6−クロロ−6−デオキシ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
4当量のPPh、及び2当量のCClを、ピリジン2ml中の実施例2の化合物0.447mmolの溶液に加えた。25℃で3時間の攪拌の後、反応混合物を、1規定塩酸の水溶液に注ぎ込み、次いで、酢酸エチルで抽出した。有機相を洗浄、乾燥、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィーにより、予想生成物を単離することができた。
【0094】
融点: >280℃(分解)
Figure 0003602050
【0095】
実施例11:12,13−〔1,2−(3,6−アンヒドロ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
実施例10で実施したクロマトグラフィーの際に、この生成物を単離した。
【0096】
融点: >300℃
Figure 0003602050
【0097】
実施例12:12,13−〔1,2−(6−アジド−6−デオキシ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
ジメチルホルムアミド1ml中の実施例10の化合物0.1mmolの溶液、及び10当量のアジ化ナトリウムを、80℃で攪拌した。48時間後、反応混合物を、酢酸エチルにとり、水洗した。有機相を乾燥、濾過し、蒸発させた。シリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/酢酸エチル:95/5)により、予想生成物を単離することができた。
【0098】
融点: >250℃(分解)
Figure 0003602050
【0099】
実施例13:3,9−ジニトロ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
10当量の無水酢酸を、ピリジン4.8ml中の実施例2の化合物0.5mmolの溶液に、0℃で加えた。25℃で1日の反応後、反応混合物を加水分解し、次いで酢酸エチルで抽出した。次いで、有機相を洗浄、乾燥、濾過し、蒸発させた。得られた残渣を、テトラヒドロフラン10mlに希釈し、発煙硝酸5.6mlを加えた。40℃で5日後、発煙硝酸2.8mlを加え、混合物を40℃に30時間保ち、次いで加水分解した。酢酸エチルによる抽出後、有機相を洗浄、乾燥、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。次いで、残渣を、実施例8に記載した工程に付して、予想生成物を単離することができた。
【0100】
融点: >300℃
Figure 0003602050
【0101】
実施例14:3−及び9−ニトロ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン手順は、実施例13についてのとおりであって、濃硝酸を試薬として用い、反応を室温で行った。クロマトグラフィーにより、3−ニトロ及び9−ニトロ化合物の混合物(1.5/1)を単離することができた。
【0102】
混合物の融点: 293℃
【0103】
実施例15:3,9−ジアミノ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
テトラヒドロフラン13ml中の実施例13の化合物0.094mmol、及びSnCl1.88mmolの溶液を、63時間還流した。冷却後、反応混合物を加水分解し、得られた沈澱を濾去した。濾液をpH10に調整した。酢酸エチルで抽出後、有機相を、乾燥、濾過し、蒸発させて、予想生成物を単離することができた。
【0104】
融点: >155℃(分解)
Figure 0003602050
【0105】
実施例16:3,9−ジニトロ−12,13−〔1,2−(3,6−アンヒドロ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
手順は、実施例13についてのとおりであって、実施例11の化合物を出発物質として用いた。
【0106】
融点: >300℃
Figure 0003602050
【0107】
実施例17:3−ニトロ−12,13−〔1,2−(3,6−アンヒドロ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
実施例16の化合物の合成の際に、この生成物を単離した。
【0108】
融点: >300℃
Figure 0003602050
【0109】
実施例18:3,9−ジヒドロキシ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
50%H水溶液37μl、次いで95%硫酸水溶液11μlを、メタノール6ml中の実施例6の化合物0.211mmolの溶液に加えた。室温で72時間の攪拌の後、反応混合物を加水分解し、次いで酢酸エチルで抽出した。有機相を洗浄、乾燥、濾過し、次いで蒸発させた。シリカゲルによるクロマトグラフィー(トルエン/テトラヒドロフラン:65/35)により、予想生成物を単離することができた。
【0110】
融点: >258℃(分解)
【0111】
実施例19:3,9−ジブロモ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
テトラヒドロフラン30ml中のN−ブロモスクシンイミド2.07mmolの溶液を、テトラヒドロフラン20ml中の実施例2の化合物0.207mmolの、0℃に冷却した溶液に滴下により加えた。室温で7日間の反応の後、混合物を加水分解し、酢酸エチルで抽出した。有機相を、乾燥、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン:70/30)により、予想生成物を単離することができた。
【0112】
融点: >300℃
Figure 0003602050
【0113】
実施例20:12,13−〔1,2−(3−O−ブロモアセチル−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
テトラヒドロフラン12ml中の実施例2の化合物0.70mmolの溶液に、カリウムtert−ブチラート79mg、次いで、室温で30分後、臭化ブロモアセチル0.70mmolを加えた。24時間の反応後、反応混合物を加水分解し、次いで酢酸エチルで抽出した。有機相を、乾燥、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/酢酸エチル:70/30)により、予想生成物を単離することができた。
【0114】
実施例21:12,13−〔1,2−(6−O−ブロモアセチル−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
手順は、実施例20についてのとおりであって、炭酸カリウムを塩基として用い、テトラヒドロフランの還流にて反応を行った。
【0115】
実施例22:1,11−ジクロロ−12,13−〔1,2−(6−クロロ−6−デオキシ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
手順は、実施例10についてのとおりであって、実施例1の化合物を出発物質として用いた。
【0116】
実施例23:12,13−〔1,2−(6−アミノ−6−デオキシ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン塩酸塩
10%Pd/C7mgを、メタノール15ml、及び酢酸エチル14ml中の実施例12の化合物0.126mmolの懸濁液に加えた。混合物を、1気圧の圧力下で40時間水素化し、次いでセライトで濾過し、メタノール、テトラヒドロフラン及び酢酸エチルで逐次洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、得られた残渣を、1規定塩酸溶液0.23mlの存在下で、メタノール0.3mlに懸濁させた。攪拌し、ジクロロメタンを加えた後、形成される沈澱を濾取して、予想生成物を単離することができた。
【0117】
融点: >300℃
Figure 0003602050
【0118】
実施例24:12,13−〔1,2−(6−ヨード−6−デオキシ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
ヨウ化ナトリウム31mmolを、アセトン80ml中の実施例10の化合物1.55mmolの溶液に加えた。混合物を還流にて7日間攪拌し、次いで、溶媒を蒸発によって除去した。残渣を、酢酸エチルにとり、次いで洗浄した。有機相を、乾燥、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル:60/40)により、予想生成物を単離することができた。
【0119】
実施例25:12,13−〔1,2−(6−ジメチルアミノ−6−デオキシ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン塩酸塩
実施例24の化合物0.154mmolを、テトラヒドロフラン5ml中のジメチルアミン3.14mmolの溶液に加えた。室温で2日間攪拌した後、反応混合物を加水分解し、酢酸エチルで抽出した。有機相を、乾燥、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をメタノール0.3mlに希釈し、1規定塩酸水溶液を加えた。攪拌し、ジクロロメタンを加えた後、形成される沈殿を濾取して、予想生成物を単離することができた。
【0120】
実施例26:6−アミノ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
ヒドラジン水和物14mmolを、実施例2の化合物0.20mmolに加えた。50℃で1.5時間の攪拌の後、反応混合物を、氷上に注ぎ、次いで酢酸エチルで抽出した。次いで、有機相を、洗浄、乾燥、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン)により、予想生成物を単離することができた。
【0121】
実施例27:6−ホルムアミド−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロインドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
10当量のギ酸ヒドラジドを、ジメチルホルムアミド10ml中の実施例3の化合物0.30mmolの溶液に加えた。140℃で1時間攪拌した後、反応混合物を、冷却し、次いで加水分解して、沈澱を形成させ、これを濾取し、水、次いでエーテルで洗浄して、予想生成物を単離することができた。
【0122】
実施例28:6−(2−ヒドロキシエチル)−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
実施例3の化合物0.30mmol、及びエタノールアミン1.3mlの溶液を、室温で1時間攪拌し、次いで氷上に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を、乾燥、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン)により、予想生成物を単離することができた。
【0123】
実施例29:6−ジエチルアミノエチル−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン及びその塩酸塩
N,N−ジエチルエチレンジアミン26μlを、無水テトラヒドロフラン7mlに溶解した実施例3の化合物58.5mgの溶液に滴下により加えた。混合物を、光を避けて65℃で4日間加熱し、次いで冷却し、混合物(1規定塩酸水溶液/酢酸エチル)にとった。酢酸エチルで抽出した後、有機相を、乾燥、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。得られた残渣を、0℃まで冷却し、メタノール200μlに溶解し、1.14規定塩酸水溶液(108μl)を、これに滴下により加えた。混合物を攪拌し、次いでシクロヘキサンを加えた。沈澱を、フリットで濾過して、予想生成物を単離することができた。
【0124】
融点: 250℃
Figure 0003602050
【0125】
実施例30:12,13−〔1,2−(3,6−ジ−O−アセチル−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
無水酢酸0.68mlを、ピリジン7ml中の実施例2の化合物351mgの溶液に滴下により加えた。反応混合物を、室温で19時間攪拌した。加水分解の後、有機生成物を酢酸エチルで抽出し、次いで、有機相を洗浄し、乾燥した。蒸発による溶媒の除去の後、残渣を、シリカゲルによるクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル:3/2)によって精製して、予想生成物を単離することができた。
【0126】
融点: 106℃
Figure 0003602050
【0127】
実施例31:12,13−〔1,2−(3−O−アセチル−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
エーテル付加三フッ化ホウ素(boron trifluoride etherate)0.92mlを、アセトニトリル30ml及び水3mlに溶解した実施例30の化合物337mgの、0℃に冷却した溶液に滴下により加えた。室温で24時間後、水3ml及びエーテル付加三フッ化ホウ素0.92mlを加えた。室温で更に24時間後、反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で加水分解した。有機生成物を酢酸エチルで抽出し、次いで、有機相を併せ、洗浄し、乾燥した。蒸発による溶媒の除去の後、シリカゲルによるクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル:1/1)により、予想生成物を単離することができた。
【0128】
融点: 294℃
Figure 0003602050
【0129】
実施例32:12,13−〔1,2−(3−O−アセチル−6−デオキシ−6−クロロ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
ピリジン1.7ml中の実施例31の化合物77mgの溶液に、トリフェニルホスフィン154mg、次いで四塩化炭素43μlを一滴ずつ、逐次加えた。反応混合物を、40℃で65時間攪拌し、冷却し、次いで水30mlに注ぎ込んだ。有機生成物を酢酸エチルで抽出し、洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥した。蒸発による溶媒の除去の後、残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル:55/45)によって精製して、予想生成物を単離することができた。
【0130】
融点: >300℃
Figure 0003602050
【0131】
実施例33:3,9−ジニトロ−12,13−〔1,2−(3−O−アセチル−6−デオキシ−6−クロロ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
発煙硝酸3.5mlを、無水テトラヒドロフラン5mlに溶解した実施例32の化合物50.6mgの、0℃に冷却した溶液に滴下により加えた。2時間後、混合物を室温に戻し、21時間攪拌した。加水分解の後、有機生成物を酢酸エチルで抽出した。有機相を併せ、洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を、蒸発によって除去した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(トルエン/テトラヒドロフラン:7/3)によって、予想ジニトロ生成物を得た。
【0132】
実施例34:3,9−ジニトロ−12,13−〔1,2−(6−デオキシ−6−クロロ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
エーテル付加三フッ化ホウ素48μlを、アセトニトリル3ml、水0.3ml、及びテトラヒドロフラン2mlに溶解した実施例33の化合物22.3mgの、0℃に冷却した溶液に滴下により加えた。40℃で48時間後、水0.3ml及びエーテル付加三フッ化ホウ素1mlを加えた。40℃で更に24時間後、同じ比率の水及びエーテル付加三フッ化ホウ素を加えた。室温で更に24時間後、反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で加水分解した。有機生成物を酢酸エチルで抽出し、次いで、有機相を併せ、洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。蒸発による溶媒の除去の後、シリカゲルによるクロマトグラフィー(トルエン/テトラヒドロフラン:1/1、次いでシクロヘキサン/アセトン:2/3)により、予想生成物を単離することができた。
【0133】
実施例35:3,9−ジニトロ−12,13−〔1,2−(6−アジド−6−デオキシ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
手順は、実施例10についてのとおりであり、実施例34の化合物を出発物質として用いた。
【0134】
融点: >300℃
Figure 0003602050
【0135】
実施例36:3,9−ジメトキシカルボニル−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
実施例2の化合物290mg及びピリジン6mlの混合物を、0℃に冷却し、次いで無水酢酸0.6mlを加えた。反応混合物を、室温で18時間攪拌した。水を加え、混合物を40分間攪拌し、次いで酢酸エチルで抽出した。有機相を洗浄し、次いでMgSOで乾燥した。溶媒を蒸発によって除去し、残渣をジクロロメタン9mlに溶解した。ジクロロメチルメチルエーテル1.08mlを加え、混合物を0℃に冷却してから、ジクロロメタン11.96ml中のTiClの1M溶液を加えた。混合物を、室温で24時間攪拌し、次いで水で加水分解した。反応混合物を、1時間攪拌し、次いで酢酸エチルで抽出した。有機相をMgSO上で乾燥し、溶媒を蒸発によって除去した。次いで、残渣をメタノール6mlに溶解してから、過酸化水素の50%水溶液0.4mlを加え、次いで95%硫酸1.6mlを加えた。混合物を室温で72時間攪拌した。30分間の加水分解の後、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を併せ、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、次いで、蒸発によって溶媒を除去した。次いで、得られた残渣をメタノール22mlに溶解してから、28%水酸化アンモニウム水溶液10mlを滴下により加えた。混合物を室温で24時間攪拌した。蒸発による溶媒の除去の後、残渣を水/酢酸エチルの混合物にとった。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を併せ、塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発によって溶媒を除去した。残渣をシリカゲルによるクロマトグラフィー(シクロヘキサン/アセトン:1/1)によって精製して、予想生成物を得た。
【0136】
実施例37:N,N−ビス(3−アミノプロピル)−5,7−ジオキソ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−3,9−ジカルボキサミド
1,3−ジアミノプロパン0.2mlを、−20℃のヘキサン中の2規定Al(CHの溶液1.26mlに加えた。混合物を、−20℃で20分間攪拌し、次いで徐々に室温に戻した。ジクロロメタン15mlに溶解した実施例7の化合物1.36gを加え、溶液を還流にて24時間加熱した。反応混合物を、0.7M塩酸溶液4mlで加水分解した。30分間攪拌した後、水相を分離し、酢酸エチルで抽出した。有機相を洗浄し、次いで乾燥した。蒸発による溶媒の除去の後、得られた残渣を、シリカカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、予想生成物を得た。
【0137】
実施例38:3,9−ジクロロ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン
テトラヒドロフラン6mlに溶解したN−クロロスクシンイミド166mgの溶液を、テトラヒドロフラン3ml中の実施例2の化合物60mgの、0℃に冷却した溶液に滴下により加えた。混合物を室温で4日間攪拌した。水50mlによる10分間の加水分解の後、ジクロロ化合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発によって除去した。残渣を、シリカゲルによるクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル:3/7)によって精製して、予想生成物を得た。
【0138】
実施例39:3,9−ジアミノ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−5−オキソ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール及び3,9−ジアミノ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−7−オキソ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール
亜鉛アマルガム1gを、エタノール14ml中の実施例15の化合物106mgの溶液に、6規定塩酸2.3mlの存在下で加えた。混合物を、4時間還流し、次いで濾過した。固体残渣を酢酸エチルで洗浄した。濾液を蒸発させ、残渣を酢酸エチルにとり、飽和NaHCO水溶液、次に水で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥した。溶媒を蒸発によって除去し、残渣をシリカカラムによるクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール:9/1)によって精製して、予想の位置異性体の混合物を単離することができた。
【0139】
実施例40:12,13−〔1,2−(3−O−リシン−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン及びその塩酸塩
ヒドロキシベンゾトリアゾール68mg、及びジシクロヘキシルカルボジイミド114mgを、ジメチルホルムアミド中のジ−tert−ブトキシカルボニル−リシン10mlの、0℃に冷却した溶液に加えた。混合物を、室温で30分間攪拌してから、予め、炭酸カリウム69mgの存在下で室温で攪拌しておいた、テトラヒドロフラン5ml中の実施例2の化合物242mgの懸濁液に加えた。そのようにして得た反応混合物を、50℃で24時間加熱してから、飽和NaCl溶液で加水分解し、次いで酢酸エチルで抽出した。併せた有機相を、乾燥し、次いで濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のシリカゲルによるクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル:3/7)により、化合物を単離することができ、次いで、これを酢酸エチル2.5ml中の3M HClの混合物に溶解した。室温で5時間の攪拌の後、反応混合物を蒸発させて、結晶を得、これを酢酸エチルで洗浄して、予想生成物をその塩酸塩の形態で得た。
【0140】
本発明の化合物の薬理学的研究
実施例41:in vitro活性
・マウス白血病L1210
マウス白血病L1210をin vitroで用いた。細胞を、10%ウシ胎児血清、2mMグルタミン、50単位/mlのペニシリン、50μg/mlのストレプトマイシン、及び10mMHEPES(pH7.4)を含む完全RPMI1640培地で培養した。細胞を、マイクロプレート上に散布し、細胞毒性化合物に4倍加周期、すなわち48時間接触させた。次いで、生存細胞の数を、比色分析アッセーである、微量培養テトラゾリウムアッセー(Microculture Tetrazolium Assay)〔J. Carmichael et al., Cancer Res., 47, 936−942, (1987) 〕によって定量した。結果は、IC50、すなわち処理された細胞の増殖を50%阻害する細胞毒性濃度として表した。本発明の化合物は、すべて、この細胞系に対して優れた細胞毒性を示した。例示すると、この試験で、実施例13の化合物は、0.13μMのIC50を有し、実施例19の化合物は、0.14μMのIC50を有していた。
【0141】
・ヒト細胞系
本発明の化合物を、マウス白血病L1210について記載したのと同じ実験プロトコルに従って、ヒトの細胞系でも試験したが、インキュベーション期間を、2日に代えて4日とした。例示すると、実施例14、16、19及び29の化合物は、すべて、下記の細胞系に対して1μM未満のIC50を有していた:卵巣癌IGROV−1、神経芽細胞腫SK−N−MC、結腸癌HT−29、非小細胞肺癌A549、類表皮癌A431及び小細胞肺癌H69。これらの様々な結果は、本発明化合物の顕著な抗癌能を明瞭に示している。
【0142】
実施例42:細胞周期に対する作用
L1210細胞を、様々な濃度の試験化合物の存在下で、37℃で21時間インキュベーションした。次いで、細胞を、70体積%エタノールで固定し、PBS中で2回洗浄し、100μg/mlのRNアーゼ、及び50μg/mlのヨウ化プロピジウムを含有するPBS中で、20℃で30分間インキュベーションした。結果を、21時間後にG2+M期に蓄積する細胞の百分率を、対照と比較して(対照:20%)表した。本発明の化合物は、特に有用であり、1μM未満の濃度で21時間後に、少なくとも70%の細胞のG2+M期での蓄積を誘発した。
【0143】
実施例43:医薬組成物:注射用溶液
実施例13の化合物: 10mg
注射用製剤用蒸留水: 25ml

Claims (9)

  1. 式(I):
    Figure 0003602050
    〔式中、R1及びR2は、同一であるか、又は異なってよく、互いに独立に、式U−Vで示される基を表し、ここで、
    Uは、単結合、又は直鎖若しくは分枝鎖(C1〜C6)アルキレン鎖を表し、
    Vは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、ホルミル基、及び−NRaRb基から選ばれる基を表し、ここで、
    Ra及びRbは、水素原子、又は直鎖若しくは分枝鎖(C1〜C6)アルキル基を表し、
    Gは、NR3基を表し、ここで、R3は、水素原子、直鎖若しくは分枝鎖(C1〜C6)アルキル基、又は−ORa基を表すか、或いは1個の−NRaRb基で置換された直鎖若しくは分枝鎖(C1〜C6)アルキレン鎖を表し、ここでRa及びRbは、上記のとおりであり、
    X及びYは、それらが結合する炭素原子とともに、カルボニル基を形成し、
    1及びY1は、それらが結合する炭素原子とともに、カルボニル基を形成し、
    4及びR5は、同一であるか、又は異なってよく、互いに独立に、水素原子、ヒドロキシル基、直鎖若しくは分枝鎖(C1〜C6)アルコキシ基、及び−O−C(O)−Rc基(ここで、Rcは、直鎖若しくは分枝鎖(C1〜C6)アルキル基を表す)から選ばれる基を表し、
    6は、式−U1−R4(式中、U1は、単結合又はメチレン基を表し、R4は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アジド基、アミノ基、又は−O−C(O)−Rc基(ここで、Rcは、上記のとおりである)を表す)で示される基を表すか、或いは
    4、及びR6は、隣接するか、又は隣接しない位置で対になって、それらと結合する炭素原子とともに、1若しくは2個の酸素原子を含む5環員の環系を形成し、環系に属さない残余の基R5は、上記で付与されたR5の定義のいずれかを有する〕
    で示される化合物、又は薬学的に許容され得る酸若しくは塩基とのその付加塩〔但し、式(I)の化合物は、下記の化合物:
    1,11−ジクロロ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、および
    12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
    以外である〕。
  2. 式(I bis):
    Figure 0003602050
    〔式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、式(I)の化合物について定義されたとおりである〕
    で示される化合物であることを特徴とする、請求項1記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容され得る酸若しくは塩基とのその付加塩。
  3. 同一であるか、又は異なってよいR1及びR2が、式U−V〔式中、Uは、単結合を表し、Vは、ハロゲン原子、水素原子、ニトロ基、ホルミル基、及びヒドロキシル基から選ばれる基を表す〕で示される基を表すことを特徴とする、請求項1又は2記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容され得る酸若しくは塩基とのその付加塩。
  4. 1及びR2が同一であることを特徴とする、請求項1又は2記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容され得る酸若しくは塩基とのその付加塩。
  5. 3が、水素原子又はヒドロキシル基を表すか、或いは1個のNRaRb基(ここで、Ra及びRbは、式(I)について定義されたとおりである)で置換された直鎖若しくは分枝鎖(C1〜C6)アルキレン鎖を表すことを特徴とする、請求項1又は2記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容され得る酸若しくは塩基とのその付加塩。
  6. 式(I ter):
    Figure 0003602050
    〔式中、R1、R2、R3及びR6は、式(I)の化合物について定義されたとおりである〕
    で示される化合物であることを特徴とする、請求項1又は2記載の式(I)の化合物、又は薬学的に許容され得る酸若しくは塩基とのその付加塩。
  7. 3,9−ジホルミル−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
    3,9−ジニトロ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
    3−ニトロ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
    9−ニトロ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
    6−ヒドロキシ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
    3,9−ジ(ヒドロキシメチル)−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
    3,9−ジニトロ−12,13−〔1,2−(3,6−アンヒドロ−4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
    3,9−ジヒドロキシ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、
    3,9−ジブロモ−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、又は
    6−ジエチルアミノエチル−12,13−〔1,2−(4−O−メチル−β−D−マンノピラノシル)〕−6,7,12,13−テトラヒドロ−(5H)−インドロ〔2,3−a〕ピロロ〔3,4−c〕カルバゾール−5,7−ジオン、若しくはその塩酸塩
    である式(I)の化合物、又は薬学的に許容され得る酸若しくは塩基とのその付加塩。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の少なくとも1種類を、活性成分として、それ自体単独で、又は薬学的に許容され得る1種類若しくはそれ以上の不活性、無害の賦形剤若しくは担体と組み合わせて含む医薬組成物。
  9. 癌治療において抗腫瘍剤として用いるための請求項8記載の医薬組成物。
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