JP3601889B2 - ごみ焼却炉用火格子ブロック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ごみ焼却炉用ストーカ式燃焼装置の火格子ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ごみ焼却炉用ストーカ式燃焼装置は、図3に示すように、固定火格子列51と可動火格子列52とが交互に配置されており、固定火格子列51は固定梁53上にそれぞれ支持され、また可動火格子列52は、固定梁53側にローラ55を介して移動自在に支持された可動梁54に連動連結されている。
【0003】
そして、これらの火格子列51,52を構成する各火格子ブロック61は、図4および図5に示すように、ブロック本体62内に、仕切壁63により、空気通路64が形成されるとともに、その底部中央には、燃焼空気の取入口65が形成され、またその側壁部側の空気通路64aに対応するブロック本体62の前壁部62aの前面に、燃焼空気の取出口66が開口するように形成されたものであった。なお、図4に示すように、ブロック本体62内に形成される空気通路64が蛇行しているのは、空気通路64内の通気抵抗が、燃焼室内のごみ層の通気抵抗の変動の影響を受けない程度に高くなるようにするためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の火格子ブロック61の構成によると、燃焼空気を燃焼室内に供給する燃焼空気の取出口66が、ブロック本体62の前壁部62aの燃焼室側に対向する前面に開口するように設けられているが、この前面にごみ、灰およびアルミニウムなどの低融点金属が付着して取出口66が詰まると、燃焼空気が供給されず、したがって燃焼が安定して行われなくなるとともにブロック本体62の前壁部62aが焼損するという問題があった。
【0005】
また、ブロック本体62内に設けられる空気通路64を蛇行して設けるため、囲い板部67が必要となり、製造コストが高くなっていた。
さらに、ブロック本体62の燃焼空気の取出口前、すなわち縮流部68が通気抵抗を発生させない漸減形状になっていた。
【0006】
そこで、本発明は、火格子ブロック本体の前壁部の焼損を防止し得るとともに安定した燃焼が得られ、かつ製造コストが安価なごみ焼却炉用火格子ブロックを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のごみ焼却炉用火格子ブロックは、ごみ焼却炉の燃焼室の床部に配置される火格子ブロックであって、下部に燃焼空気案内用の凹部が形成されたブロック本体の前壁部に、上記凹部内の燃焼空気を燃焼室側に導く空気通路を形成し、この空気通路の凹部側に連通する一端側の空気導入口を前壁部の上部に開口させるとともに、燃焼室側に連通する他端側の空気導出口を後列の火格子ブロック上にかつ真下に向って開口させ、さらに上記空気通路を、空気導入口から空気導出口に向って漸次大きくするとともに、ブロック本体の前壁部の下端に、摺動用ピースを着脱自在に設けたものである。
【0009】
上記の構成によると、空気通路全体が前壁部内に形成されているため、前壁部の前面にごみ、灰、溶融金属などにより、従来のように、空気供給口自体が閉塞されることがなく、したがって常に、前壁部を燃焼空気で冷却することができるので、焼損を防止することができる。
【0010】
また、空気通路の空気導入口を狭くして絞っているため、簡単な構成で通気抵抗を高くすることができる。
さらに、前壁部の下端、すなわち摩耗が発生し易い箇所に、摺動用ピースが着脱自在に設けらているため、摩耗が生じた場合には、この摺動用ピースを交換するだけで良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態における火格子ブロックを図1および図2に基づき説明する。
【0012】
図1および図2において、1はごみ焼却炉の燃焼室の床部に配置される火格子ブロックで、そのブロック本体2は、平面視が矩形状の平板部2a並びにこの周囲から垂下して設けられた両側壁部2b、前壁部2cおよび後壁部2dにより構成されるとともに、その内側には燃焼空気の案内用凹部3が形成されており、またこの凹部3内には、補強用および空気の流れの一様化を図るためのリブ4が側壁部2bと平行に複数個(例えば3個)設けられている。
【0013】
そして、ブロック本体2の前壁部2cの左右位置には、それぞれ凹部3側の燃焼空気を燃焼室側に導くための空気通路5が形成され、この空気通路5の凹部3側に連通する一端側の空気導入口5aが前壁部2cの上部に形成(開口)されるとともに、燃焼室側に連通する他端側の空気導出口5bは、後列の火格子ブロック上にかつ下向きに開口するように形成されている。
【0014】
また、上記空気導入口5aは狭くされて(絞られて)おり、その通気抵抗が燃焼室内のごみ層の通気抵抗の変動の影響を受けない程度に高くなるようにされている。さらに、この空気通路5の断面積が、空気導入口5aから空気導出口5b側に向かって広くなるようにされており、この構成により、ごみ・灰などが空気通路5内に詰まるのを防止することができる。
【0015】
さらに、上記ブロック本体2の前壁部2cの下端には、摩耗に対処するために、摺動用ピース6が着脱自在に取り付けられている。
すなわち、前壁部2cの下端面には、幅方向に沿って係合溝(例えば、あり溝)7が形成されるとともに、この係合溝7に係脱自在な突条部6aが摺動用ピース6側に設けられて着脱自在にされている。なお、この係合溝7の方が深くされており、したがって突条部6aと係合溝7とには隙間aが形成されている。すなわち、摺動面に溶融金属などの付着により、火格子ブロックが浮き上がった場合でも、摺動用ピース6が追従して、火格子ブロック2同士間からのごみ、灰などの落下および燃焼空気のリークが防止されている。
【0016】
また、ブロック本体2の後壁部2dの後方部には、火格子支持梁8に回動可能に係合し得るブラケット部9が設けられている。
上記火格子ブロック1の構成によると、ごみ焼却時には、燃焼空気が火格子列の下方に、すなわちブロック本体2の凹部3側に供給され、そして空気通路5を介して、後列のブロック本体2の平板部2aの上面に導出される。
【0017】
このように、空気通路5全体が前壁部2c内に形成されるとともに、空気導出口5bが下方に開口されているため、前壁部2cの前面にごみ、溶融金属などが付着した場合でも、従来のように、空気供給口自体が閉塞されることがなく、したがって、温度が高い前壁部2aが常に燃焼空気により冷却されているため、焼損を防止することができる。また、空気導出口5bが下方に開口しているため、空気通路5内にごみ・灰などが詰まるのを防止することができる。
【0018】
また、空気通路5の空気導入口5aが狭くされて通気抵抗が高くされているため、凹部側に複雑な空気通路を形成する場合に比べて構造を簡単にすることができる。
【0019】
すなわち、ブロック本体2の内側の凹部3には、単に、側壁部2bに平行なリブ4が複数個設けられた構成にされているため、従来のように、この部分に蛇行する空気通路を設けて通気抵抗を高めた構成とは異なり、非常に簡単な構造にすることができ、したがって製造コストを安くすることができる。
【0020】
さらに、前壁部2cの下端、すなわち摩耗が発生し易い箇所に、摺動用ピース6が着脱自在に設けらているため、摩耗が生じた場合には、この摺動用ピース6を交換するだけでよく、例えば火格子ブロック1全体を交換する場合に比べて、非常に経済的である。
【0021】
【発明の効果】
以上のように本発明の構成によると、空気通路全体が前壁部内に形成されしかも空気導出口が下向きに開口されているため、前壁部の前面にごみ、溶融金属などが付着した場合でも、従来のように、空気供給口自体が閉塞されることがなく、したがって安定した燃焼状態が得られるとともに、前壁部を常に燃焼空気により冷却することができるので、前壁部での焼損を防止することができる。
【0022】
また、空気通路の空気導入口を狭くして絞っているため、従来のように、蛇行する空気通路を設けて通気抵抗を高めた構成とは異なり、非常に簡単な構造にすることができ、したがって製造コストを安くすることができる。
【0023】
さらに、前壁部の下端、すなわち摩耗が発生し易い箇所に、摺動用ピースを着脱自在に設けたので、摩耗が生じた場合には、この摺動用ピースを交換するだけでよく、従来のように、火格子ブロック全体を交換する場合に比べて、非常に経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における火格子ブロックの一部切欠平面図である。
【図2】同火格子ブロックの断面図である。
【図3】従来例を説明する燃焼装置の斜視図である。
【図4】従来例の火格子ブロックの一部切欠平面図である。
【図5】従来例の火格子ブロックの側面図である。
【符号の説明】
1 火格子ブロック
2 ブロック本体
2c 前壁部
3 凹部
5 空気通路
5a 空気導入口
5b 空気導出口
6 摺動用ピース
Claims (1)
- ごみ焼却炉の燃焼室の床部に配置される火格子ブロックであって、下部に燃焼空気案内用の凹部が形成されたブロック本体の前壁部に、上記凹部内の燃焼空気を燃焼室側に導く空気通路を形成し、この空気通路の凹部側に連通する一端側の空気導入口を前壁部の上部に開口させるとともに、燃焼室側に連通する他端側の空気導出口を後列の火格子ブロック上にかつ真下に向って開口させ、さらに上記空気通路を、空気導入口から空気導出口に向って漸次大きくするとともに、ブロック本体の前壁部の下端に、摺動用ピースを着脱自在に設けたことを特徴とするごみ焼却炉用火格子ブロック。
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JP27953195A JP3601889B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | ごみ焼却炉用火格子ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27953195A JP3601889B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | ごみ焼却炉用火格子ブロック |
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JPH09119625A JPH09119625A (ja) | 1997-05-06 |
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Family
ID=17612314
Family Applications (1)
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JP27953195A Expired - Fee Related JP3601889B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | ごみ焼却炉用火格子ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3601889B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1995
- 1995-10-27 JP JP27953195A patent/JP3601889B2/ja not_active Expired - Fee Related
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