JP3600005B2 - スロットルバルブ位置検出装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスロットルバルブ位置検出装置に関するもので、より詳しくは、内燃機関のスロットルボデーに設けられるスロットルバルブの開度位置をスイッチで検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関においては、機関運転条件に対応して排気ガス浄化装置等の作動制御を行う必要があり、そのため、運転条件を検知して電気信号出力を得るための種々なセンサが使用される。
【0003】
このようなセンサとして、例えばスロットルバルブの開度、すなわち位置を検出して制御信号を出力するスイッチを使用したスロットルバルブ位置検出装置がある。
【0004】
この装置におけるスイッチの取付手段として従来、種々な構造が採用されており、例えば図5に示すように、気化器本体101にブラケット102を固設し、該ブラケット102にスロットルバルブ位置検出用のスイッチ本体103をネジ104で取り付け、スロットルバルブ105の設定開度によりレバー106を介してスイッチ103をオン又はオフ作動して制御信号を出力するようにしたものが、例えば実開昭49−113029号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術のように、スイッチ本体103をブラケット102を介してネジ104により取り付けるものにおいては、スイッチ本体103とは別にブラケットやネジが必要となり、その分コスト高になる上に、ネジ止め作業も必要とし、更にブラケット102は、これに何等かの外力が作用した場合に変形しやすいため、その変形によってスイッチ本体103の設定位置がずれ、検出精度を悪化させる問題がある。
【0006】
そこで本発明は、上記の位置検出用のスイッチを容易に付設でき、かつ検出精度の良いスロットルバルブ位置検出装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、スロットルシャフトを保持するハウジング(1)にスイッチ本体(11)を備え、スロットルシャフトの回転に連動して回転するレバー(9)の回転位置により上記スイッチ本体(11)のスイッチを作動してスロットルバルブの位置を検出するものにおいて、
前記スイッチ本体(11)に樹脂の絶縁材料からなる部材(15)を設け、
前記部材(15)内には一方の極片(18)と他方の極片(19)を、部材(15)の基部側において固定し、かつ、その接点部(18a)(19a)を接離可能にして配置し、
前記部材(15)の基部側と反対側には、前記レバー(9)の回動により追従移動して前記接点部(18a)(19a)を接離するロッド(14)を設け、
前記部材(15)の外周面には金属管からなるカバー(22)を、部材(15)の基部に至るように被覆状態に固着し、
前記スイッチ本体(11)の基部側の外周には、一般構造用炭素鋼管からなる円筒状のホルダ(23)を配置するとともに、該ホルダ(23)を、基部側に設けた鍔部(23a)と、その内側に設けた圧入嵌合面(23b)を形成する圧入部(23f)と、その内側に設けたテーパ面(23c)と、その内側に設けた小径面(23d)とで形成し、
前記小径面(23d)の部分をプロジェクション溶接により前記カバー(22)に固着して、圧入嵌合面(23b)を形成する圧入部(23f)の内面(23g)と前記カバー(22)の外周面(22b)間に空隙(25)を形成し、
前記ハウジング(1)には取付穴(24)を形成し、
前記スイッチ本体(11)側に設けた前記圧入嵌合面(23b)を前記ハウジング(1)に形成した取付穴(24)に圧入するとともに、前記鍔部(23b)をハウジング(1)外面に係止させてスイッチ本体(11)をハウジング(1)に固着するようにした
ことを特徴とするものである。
【0008】
本発明においては、スイッチ本体をハウジングに圧入作業で取り付けることができる。また、ホルダの圧入嵌合面がハウジングの取付穴に圧着することにより、スイッチ本体の径方向の位置決めがなされ、更に、ホルダの鍔部がハウジングの外面に係合することにより、スイッチ本体の軸方向の位置決めがなされる。
【0010】
本発明においては、更に、ホルダを取付穴に圧入した場合にホルダの圧入部が内側へ収縮変形するが、その変形は空隙内で溜まり、スイッチ本体は変形しない。したがって、スイッチ本体の変形によってスイッチ本体に内蔵したスイッチ部、例えばスイッチ接点部間隙が変化して接点不良を招くことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4に示す好ましい実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1乃至図3は第1実施例を示す。
図1は位置検出装置を備えたスロットルボデーの蓋を外した側面図であり、図2は上記位置検出装置を構成するスイッチ部の側断面図で、図3は接点部の拡大図である。
【0013】
図1において、スロットルボデーを構成するハウジング1はアルミニウムで成形され、これにステップモータ2が備えられ、そのモータ軸3に駆動歯車4が固着されている。上記駆動歯車4には減速用の第1中間歯車5と第2中間歯車6が噛合され、該第2中間歯車6に、スロットルシャフト7に遊嵌された従動歯車8が噛合している。
【0014】
上記スロットルシャフト7には図示しない吸気通路に位置してスロットルバルブが固着されているとともに吸気通路外に位置してレバー9が固着されており、該レバー9と上記従動歯車8とがリリーフスプリング10で連結されている。したがって、ステップモータ2を所定量正逆回転すると、上記駆動歯車4、中間歯車5,6を介して従動歯車8がスロットルシャフト7を中心として正逆回転し、リリーフスプリング10を介してレバー9がスロットルシャフト7を中心として正逆回転し、図示しないスロットルバルブが所定量開閉するようになっている。
【0015】
上記レバー9の一部にはスイッチ操作部9aが一体形成され、これに後述するスイッチ本体11に対向して調整スクリュ12が備えられている。該調整スクリュ12は、これを正逆回転することによりスイッチ11に対向して進退し、ナット13を締めることによりその進退調節位置を固定できるようになっている。
【0016】
上記ハウジング1には図1に示すように、スイッチ本体11が、そのロッド14の先端面14aを上記調整スクリュ12に接触させて備えられている。
このスイッチ本体11の構造とハウジング1への取付構造を図2及び図3により詳述する。
【0017】
スイッチ本体11を構成する樹脂等の絶縁材料からなる部材15にはロッド14が進退可能に備えられており、その先部14bが部材15の先端から突出し、後部14cが部材15内に挿入されている。該ロッド14の後部14cには該ロッド14の軸方向に対して傾斜するテーパ面14eを有する突部14dが径方向に突出して一体形成されている。
【0018】
上記ロッド14の後端とロッド収納室16の奥壁面内にはスプリング17が介在されている。
部材15内には一方の極片18と他方の極片19が配設され、その接点部18a,19aが対向している。更に、該両極片18,19は、その接点部18a,19aの接離方向に弾性を有する。また、他方の極片19の先部19bは上記突部14dが進退移動する軌跡上に配置され、図2に示すように、突部14dが先部19bに係合することによりその極片19が図2の下方へ押圧移動されてその他方の接点部19aが一方の接点部18aより離間し、両接点部18a,19a間に図3に示すような接点部隙間D1 が生じるようになっている。また、突部14dが図2の位置より右方へ移動すると先部19bが突部14dのテーパ面14eに移乗して図2の上方へ移動し、その他方の接点部19aが一方の接点部18aに接触し、通電状態となるようになっている。
【0019】
上記両極片18,19にはリード線20,21が接続されている。
上記部材15の外周面には金属管からなるカバー22が被覆状態に固着されてスイッチ本体11を構成している。
【0020】
上記スイッチ本体11の基部側、すなわち、上記ロッド14の突出側と反対側の外周には、一般構造用炭素鋼鋼管(STKM材)からなる円筒状のホルダ23がプロジェクション溶接により固着されている。該ホルダ23の基部側には係止鍔23aが形成され、その内側に位置して圧入嵌合面23bが形成され、その内側に位置してテーパ面23cが形成され、更にその内側に小径面23dが形成されている。また、内端23eは上記カバー22の略中央部に位置し、上記接点部18a,19a部の位置までは達していない。
【0021】
上記ハウジング1には、上記スイッチ本体11に固着したホルダ23を嵌合する取付穴24が形成されている。該取付穴24の内径は、上記ホルダ23における圧入嵌合面23bを圧入できる径に設定されている。
【0022】
なお、上記カバー22に形成した凹部22aと上記ロッド14の先端に形成した凹部14f間には図1に示すようにゴムブーツ25が嵌合架設されている。
以上のようであるから、スイッチ本体11の組み付けに際しては、ハウジング1の外部から取付穴24内へロッド14側を先にしてスイッチ本体11を挿入し、ホルダ23の圧入嵌合面23bを取付穴24に圧入固着する。この挿入時においては、ホルダ23の小径面23dが先ず取付穴24に挿入され、次でテーパ面23cが取付穴24に挿入され、次で大径の圧入嵌合面23bが取付穴24に圧入嵌合するため、その圧入嵌合がスムースに行える。そして、鍔部23aがハウジング1の外面に当接するまでスイッチ本体11を挿入する。
【0023】
上記の圧入嵌合面23bと取付穴24の圧入嵌合によりスイッチ本体11の径方向の位置決めがなされ、鍔部23aとハウジング1との当接によりスイッチ本体11の軸方向の位置決めがなされるため、スイッチ本体11の位置精度が向上する。
【0024】
このようにスイッチ本体11を圧入設置すると、そのロッド14の先端面14aが図1に示すように、レバー9に備えた調整スクリュ12に当接する。
図1はスロットルバルブの全開状態におけるレバー9の位置を示し、この状態では調整スクリュ12がスイッチ本体11のロッド14を押し込んでいる。すなわち、図2において、ロッド14が図2の位置より右方へスプリング17を圧縮して移動した状態にあり、他方の極片19の先部19bが突部14dから外れたロッド外周面(低面)にある。そのため、他方の接点部19aが一方の接点部18aに接触し、スイッチがオン状態にある。
【0025】
また、図1のスロットルバルブ全開状態からステップモータ2の回転によりレバー9が図1において反時計方向(矢印A方向)に回転すると、調整スクリュ12が左方へ移動し、スプリング17の付勢力によりロッド14が左方へ追従移動する。スロットルバルブが全開から閉方向に作動するとロッド14の突部14dが他方の極片19の先部19bを図2及び図3に示すように押し下げ、その接点部19aが接点部18aから離間し、スイッチ11がオフ作動する。
【0026】
また、調整スクリュ12を調整することにより、スロットルバルブの開度とスイッチのオン、オフの関係を調整できる。
したがって、スイッチによりスロットルバルブの開度位置を検出することができる。
【0027】
図4は第2実施例を示す。
本第2実施例は、上記第1実施例における圧入嵌合面23b部のホルダ形状を変更したものである。
【0028】
すなわち、圧入嵌合面23bを形成する圧入部23fの内面23gと上記カバー22の外周面22b間に空隙25を形成したものである。この空隙25の径方向寸法D2 は、ホルダ23の圧入時に、その圧入部23fが内側へ収縮変形した場合に、そのホルダ23の内面23gがカバー22の外周面22bに当接しない寸法に設定されている。
【0029】
その他の構造は上記第1実施例と同様であるため、上記と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
本第2実施例においては、ホルダ23を取付穴24に圧入した場合にホルダ23の圧入部23fが内側へ収縮変形するが、その変形は空隙25内で溜まり、カバー22は変形しない。したがって、カバー22が変形して設定された接点部間隙D1 が変化することを防止し、接点不良の発生を防止できる。
【0030】
【発明の効果】
以上のようであるから、請求項1記載の発明によれば、前記従来のものに比べてハウジングへのスイッチ本体の取付作業が容易になる上に、スイッチ本体の取付位置の精度も向上する。
【0031】
請求項2記載の発明によれば、更に、上記のような圧入取付であってもスイッチ部の接点不良の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す側面図。
【図2】図1に示すスイッチ本体の取付状態を示す側断面図。
【図3】図2のスイッチ接点部を示す拡大図。
【図4】本発明の第2実施例を示すスイッチ本体の取付状態を示す側断面図。
【図5】従来構造を示す側面図。
【符号の説明】
1…ハウジング 7…スロットルシャフト
9…レバー 11…スイッチ本体
12…調整スクリュ 14…ロッド
18a,19a…スイッチ接点部 22…カバー
23…ホルダ 23a…鍔部
23b…圧入嵌合面 23f…圧入部
24…取付穴 25…空隙
【発明の属する技術分野】
本発明はスロットルバルブ位置検出装置に関するもので、より詳しくは、内燃機関のスロットルボデーに設けられるスロットルバルブの開度位置をスイッチで検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関においては、機関運転条件に対応して排気ガス浄化装置等の作動制御を行う必要があり、そのため、運転条件を検知して電気信号出力を得るための種々なセンサが使用される。
【0003】
このようなセンサとして、例えばスロットルバルブの開度、すなわち位置を検出して制御信号を出力するスイッチを使用したスロットルバルブ位置検出装置がある。
【0004】
この装置におけるスイッチの取付手段として従来、種々な構造が採用されており、例えば図5に示すように、気化器本体101にブラケット102を固設し、該ブラケット102にスロットルバルブ位置検出用のスイッチ本体103をネジ104で取り付け、スロットルバルブ105の設定開度によりレバー106を介してスイッチ103をオン又はオフ作動して制御信号を出力するようにしたものが、例えば実開昭49−113029号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術のように、スイッチ本体103をブラケット102を介してネジ104により取り付けるものにおいては、スイッチ本体103とは別にブラケットやネジが必要となり、その分コスト高になる上に、ネジ止め作業も必要とし、更にブラケット102は、これに何等かの外力が作用した場合に変形しやすいため、その変形によってスイッチ本体103の設定位置がずれ、検出精度を悪化させる問題がある。
【0006】
そこで本発明は、上記の位置検出用のスイッチを容易に付設でき、かつ検出精度の良いスロットルバルブ位置検出装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、スロットルシャフトを保持するハウジング(1)にスイッチ本体(11)を備え、スロットルシャフトの回転に連動して回転するレバー(9)の回転位置により上記スイッチ本体(11)のスイッチを作動してスロットルバルブの位置を検出するものにおいて、
前記スイッチ本体(11)に樹脂の絶縁材料からなる部材(15)を設け、
前記部材(15)内には一方の極片(18)と他方の極片(19)を、部材(15)の基部側において固定し、かつ、その接点部(18a)(19a)を接離可能にして配置し、
前記部材(15)の基部側と反対側には、前記レバー(9)の回動により追従移動して前記接点部(18a)(19a)を接離するロッド(14)を設け、
前記部材(15)の外周面には金属管からなるカバー(22)を、部材(15)の基部に至るように被覆状態に固着し、
前記スイッチ本体(11)の基部側の外周には、一般構造用炭素鋼管からなる円筒状のホルダ(23)を配置するとともに、該ホルダ(23)を、基部側に設けた鍔部(23a)と、その内側に設けた圧入嵌合面(23b)を形成する圧入部(23f)と、その内側に設けたテーパ面(23c)と、その内側に設けた小径面(23d)とで形成し、
前記小径面(23d)の部分をプロジェクション溶接により前記カバー(22)に固着して、圧入嵌合面(23b)を形成する圧入部(23f)の内面(23g)と前記カバー(22)の外周面(22b)間に空隙(25)を形成し、
前記ハウジング(1)には取付穴(24)を形成し、
前記スイッチ本体(11)側に設けた前記圧入嵌合面(23b)を前記ハウジング(1)に形成した取付穴(24)に圧入するとともに、前記鍔部(23b)をハウジング(1)外面に係止させてスイッチ本体(11)をハウジング(1)に固着するようにした
ことを特徴とするものである。
【0008】
本発明においては、スイッチ本体をハウジングに圧入作業で取り付けることができる。また、ホルダの圧入嵌合面がハウジングの取付穴に圧着することにより、スイッチ本体の径方向の位置決めがなされ、更に、ホルダの鍔部がハウジングの外面に係合することにより、スイッチ本体の軸方向の位置決めがなされる。
【0010】
本発明においては、更に、ホルダを取付穴に圧入した場合にホルダの圧入部が内側へ収縮変形するが、その変形は空隙内で溜まり、スイッチ本体は変形しない。したがって、スイッチ本体の変形によってスイッチ本体に内蔵したスイッチ部、例えばスイッチ接点部間隙が変化して接点不良を招くことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4に示す好ましい実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1乃至図3は第1実施例を示す。
図1は位置検出装置を備えたスロットルボデーの蓋を外した側面図であり、図2は上記位置検出装置を構成するスイッチ部の側断面図で、図3は接点部の拡大図である。
【0013】
図1において、スロットルボデーを構成するハウジング1はアルミニウムで成形され、これにステップモータ2が備えられ、そのモータ軸3に駆動歯車4が固着されている。上記駆動歯車4には減速用の第1中間歯車5と第2中間歯車6が噛合され、該第2中間歯車6に、スロットルシャフト7に遊嵌された従動歯車8が噛合している。
【0014】
上記スロットルシャフト7には図示しない吸気通路に位置してスロットルバルブが固着されているとともに吸気通路外に位置してレバー9が固着されており、該レバー9と上記従動歯車8とがリリーフスプリング10で連結されている。したがって、ステップモータ2を所定量正逆回転すると、上記駆動歯車4、中間歯車5,6を介して従動歯車8がスロットルシャフト7を中心として正逆回転し、リリーフスプリング10を介してレバー9がスロットルシャフト7を中心として正逆回転し、図示しないスロットルバルブが所定量開閉するようになっている。
【0015】
上記レバー9の一部にはスイッチ操作部9aが一体形成され、これに後述するスイッチ本体11に対向して調整スクリュ12が備えられている。該調整スクリュ12は、これを正逆回転することによりスイッチ11に対向して進退し、ナット13を締めることによりその進退調節位置を固定できるようになっている。
【0016】
上記ハウジング1には図1に示すように、スイッチ本体11が、そのロッド14の先端面14aを上記調整スクリュ12に接触させて備えられている。
このスイッチ本体11の構造とハウジング1への取付構造を図2及び図3により詳述する。
【0017】
スイッチ本体11を構成する樹脂等の絶縁材料からなる部材15にはロッド14が進退可能に備えられており、その先部14bが部材15の先端から突出し、後部14cが部材15内に挿入されている。該ロッド14の後部14cには該ロッド14の軸方向に対して傾斜するテーパ面14eを有する突部14dが径方向に突出して一体形成されている。
【0018】
上記ロッド14の後端とロッド収納室16の奥壁面内にはスプリング17が介在されている。
部材15内には一方の極片18と他方の極片19が配設され、その接点部18a,19aが対向している。更に、該両極片18,19は、その接点部18a,19aの接離方向に弾性を有する。また、他方の極片19の先部19bは上記突部14dが進退移動する軌跡上に配置され、図2に示すように、突部14dが先部19bに係合することによりその極片19が図2の下方へ押圧移動されてその他方の接点部19aが一方の接点部18aより離間し、両接点部18a,19a間に図3に示すような接点部隙間D1 が生じるようになっている。また、突部14dが図2の位置より右方へ移動すると先部19bが突部14dのテーパ面14eに移乗して図2の上方へ移動し、その他方の接点部19aが一方の接点部18aに接触し、通電状態となるようになっている。
【0019】
上記両極片18,19にはリード線20,21が接続されている。
上記部材15の外周面には金属管からなるカバー22が被覆状態に固着されてスイッチ本体11を構成している。
【0020】
上記スイッチ本体11の基部側、すなわち、上記ロッド14の突出側と反対側の外周には、一般構造用炭素鋼鋼管(STKM材)からなる円筒状のホルダ23がプロジェクション溶接により固着されている。該ホルダ23の基部側には係止鍔23aが形成され、その内側に位置して圧入嵌合面23bが形成され、その内側に位置してテーパ面23cが形成され、更にその内側に小径面23dが形成されている。また、内端23eは上記カバー22の略中央部に位置し、上記接点部18a,19a部の位置までは達していない。
【0021】
上記ハウジング1には、上記スイッチ本体11に固着したホルダ23を嵌合する取付穴24が形成されている。該取付穴24の内径は、上記ホルダ23における圧入嵌合面23bを圧入できる径に設定されている。
【0022】
なお、上記カバー22に形成した凹部22aと上記ロッド14の先端に形成した凹部14f間には図1に示すようにゴムブーツ25が嵌合架設されている。
以上のようであるから、スイッチ本体11の組み付けに際しては、ハウジング1の外部から取付穴24内へロッド14側を先にしてスイッチ本体11を挿入し、ホルダ23の圧入嵌合面23bを取付穴24に圧入固着する。この挿入時においては、ホルダ23の小径面23dが先ず取付穴24に挿入され、次でテーパ面23cが取付穴24に挿入され、次で大径の圧入嵌合面23bが取付穴24に圧入嵌合するため、その圧入嵌合がスムースに行える。そして、鍔部23aがハウジング1の外面に当接するまでスイッチ本体11を挿入する。
【0023】
上記の圧入嵌合面23bと取付穴24の圧入嵌合によりスイッチ本体11の径方向の位置決めがなされ、鍔部23aとハウジング1との当接によりスイッチ本体11の軸方向の位置決めがなされるため、スイッチ本体11の位置精度が向上する。
【0024】
このようにスイッチ本体11を圧入設置すると、そのロッド14の先端面14aが図1に示すように、レバー9に備えた調整スクリュ12に当接する。
図1はスロットルバルブの全開状態におけるレバー9の位置を示し、この状態では調整スクリュ12がスイッチ本体11のロッド14を押し込んでいる。すなわち、図2において、ロッド14が図2の位置より右方へスプリング17を圧縮して移動した状態にあり、他方の極片19の先部19bが突部14dから外れたロッド外周面(低面)にある。そのため、他方の接点部19aが一方の接点部18aに接触し、スイッチがオン状態にある。
【0025】
また、図1のスロットルバルブ全開状態からステップモータ2の回転によりレバー9が図1において反時計方向(矢印A方向)に回転すると、調整スクリュ12が左方へ移動し、スプリング17の付勢力によりロッド14が左方へ追従移動する。スロットルバルブが全開から閉方向に作動するとロッド14の突部14dが他方の極片19の先部19bを図2及び図3に示すように押し下げ、その接点部19aが接点部18aから離間し、スイッチ11がオフ作動する。
【0026】
また、調整スクリュ12を調整することにより、スロットルバルブの開度とスイッチのオン、オフの関係を調整できる。
したがって、スイッチによりスロットルバルブの開度位置を検出することができる。
【0027】
図4は第2実施例を示す。
本第2実施例は、上記第1実施例における圧入嵌合面23b部のホルダ形状を変更したものである。
【0028】
すなわち、圧入嵌合面23bを形成する圧入部23fの内面23gと上記カバー22の外周面22b間に空隙25を形成したものである。この空隙25の径方向寸法D2 は、ホルダ23の圧入時に、その圧入部23fが内側へ収縮変形した場合に、そのホルダ23の内面23gがカバー22の外周面22bに当接しない寸法に設定されている。
【0029】
その他の構造は上記第1実施例と同様であるため、上記と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
本第2実施例においては、ホルダ23を取付穴24に圧入した場合にホルダ23の圧入部23fが内側へ収縮変形するが、その変形は空隙25内で溜まり、カバー22は変形しない。したがって、カバー22が変形して設定された接点部間隙D1 が変化することを防止し、接点不良の発生を防止できる。
【0030】
【発明の効果】
以上のようであるから、請求項1記載の発明によれば、前記従来のものに比べてハウジングへのスイッチ本体の取付作業が容易になる上に、スイッチ本体の取付位置の精度も向上する。
【0031】
請求項2記載の発明によれば、更に、上記のような圧入取付であってもスイッチ部の接点不良の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す側面図。
【図2】図1に示すスイッチ本体の取付状態を示す側断面図。
【図3】図2のスイッチ接点部を示す拡大図。
【図4】本発明の第2実施例を示すスイッチ本体の取付状態を示す側断面図。
【図5】従来構造を示す側面図。
【符号の説明】
1…ハウジング 7…スロットルシャフト
9…レバー 11…スイッチ本体
12…調整スクリュ 14…ロッド
18a,19a…スイッチ接点部 22…カバー
23…ホルダ 23a…鍔部
23b…圧入嵌合面 23f…圧入部
24…取付穴 25…空隙
Claims (1)
- スロットルシャフトを保持するハウジング(1)にスイッチ本体(11)を備え、スロットルシャフトの回転に連動して回転するレバー(9)の回転位置により上記スイッチ本体(11)のスイッチを作動してスロットルバルブの位置を検出するものにおいて、
前記スイッチ本体(11)に樹脂の絶縁材料からなる部材(15)を設け、
前記部材(15)内には一方の極片(18)と他方の極片(19)を、部材(15)の基部側において固定し、かつ、その接点部(18a)(19a)を接離可能にして配置し、
前記部材(15)の基部側と反対側には、前記レバー(9)の回動により追従移動して前記接点部(18a)(19a)を接離するロッド(14)を設け、
前記部材(15)の外周面には金属管からなるカバー(22)を、部材(15)の基部に至るように被覆状態に固着し、
前記スイッチ本体(11)の基部側の外周には、一般構造用炭素鋼管からなる円筒状のホルダ(23)を配置するとともに、該ホルダ(23)を、基部側に設けた鍔部(23a)と、その内側に設けた圧入嵌合面(23b)を形成する圧入部(23f)と、その内側に設けたテーパ面(23c)と、その内側に設けた小径面(23d)とで形成し、
前記小径面(23d)の部分をプロジェクション溶接により前記カバー(22)に固着して、圧入嵌合面(23b)を形成する圧入部(23f)の内面(23g)と前記カバー(22)の外周面(22b)間に空隙(25)を形成し、
前記ハウジング(1)には取付穴(24)を形成し、
前記スイッチ本体(11)側に設けた前記圧入嵌合面(23b)を前記ハウジング(1)に形成した取付穴(24)に圧入するとともに、前記鍔部(23b)をハウジング(1)外面に係止させてスイッチ本体(11)をハウジング(1)に固着するようにした
ことを特徴とするスロットルバルブ位置検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9287498A JP3600005B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | スロットルバルブ位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9287498A JP3600005B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | スロットルバルブ位置検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11294218A JPH11294218A (ja) | 1999-10-26 |
JP3600005B2 true JP3600005B2 (ja) | 2004-12-08 |
Family
ID=14066598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9287498A Expired - Fee Related JP3600005B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | スロットルバルブ位置検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3600005B2 (ja) |
-
1998
- 1998-04-06 JP JP9287498A patent/JP3600005B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11294218A (ja) | 1999-10-26 |
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