JP2001260696A - アクセル装置 - Google Patents

アクセル装置

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JP2001260696A
JP2001260696A JP2000081973A JP2000081973A JP2001260696A JP 2001260696 A JP2001260696 A JP 2001260696A JP 2000081973 A JP2000081973 A JP 2000081973A JP 2000081973 A JP2000081973 A JP 2000081973A JP 2001260696 A JP2001260696 A JP 2001260696A
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Japan
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accelerator
rotor
accelerator pedal
support member
rotation axis
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JP2000081973A
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English (en)
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Yasunari Kato
康成 加藤
Hidetoshi Osumi
英俊 大角
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け前の装置の解体を防止し、部品点数
および組み付け工数を減少し、アクセル開度を高精度に
検出するアクセル装置を提供する。 【解決手段】 アクセルペダル20の貫通孔24aが支
持部材30の凸部33に挿入され、アクセルペダル20
の凸部25が支持部材30の凹部35aに嵌合し支持さ
れることにより、アクセルペダル20は支持部材30に
直接回動自在に支持されている。第1ロータ60と第2
ロータ70とは、はす歯で噛み合っている。第1ロータ
60はアクセルペダル20とともに回動し、第2ロータ
70はアクセルペダル20の初期位置に向けスプリング
80から弾性力を受けている。アクセルペダル20の回
転方向に関わらず、はす歯63とはす歯74との噛み合
いにより、第1ロータ60と第2ロータ70とは互いに
回転軸方向に離れる方向に力を受け、アクセルペダル2
0の凸部25は支持部材30の凹部35aに押し付けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセルロータの
回転角度を検出するアクセル開度センサを有するアクセ
ル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアクセル装置として特開平11−
20492号公報に開示されているものでは、ペダルア
ームの回動中心部を支持する支点ピン、または支点ピン
を挿入するアームリテーナに、ペダルアームに対し相互
に逆方向に係合してペダルアームの回動角を規制する抜
け止めストッパを設けている。支点ピンまたはアームリ
テーナがペダルアームの抜け止め機能を有することによ
り、アクセル装置の部品点数を減少し、組み付けを容易
にしようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−20492号公報に開示されているアクセル装置
では、例えばアクセル装置の輸送中に支点ピンがアーム
リテーナから抜ける恐れがある。アームリテーナから支
点ピンが抜けることを防止するため、抜け止めピンを支
点ピンに挿入することも考えられるが、部品点数が増加
し、組み付け工数が増加するという問題がある。また、
ペダルアームが操作回動角の範囲外に回動すると、ペダ
ルアームが抜け止めストッパから脱落する恐れがある。
【0004】また、特開平11−20492号公報に開
示されているアクセル装置は、ワイヤ等によりスロット
ル装置と機械的に接続されており、アクセル装置にアク
セル開度センサを設けていない。したがって、ペダルア
ームと抜け止めストッパとの間にペダルアームの回転軸
方向に隙間があり、回動することによりペダルアームが
回転軸方向に変位しても、アクセル開度センサの検出精
度がばらつかない。しかし、アクセル装置がアクセル開
度センサを有する場合、開度の被検出体であるペダルア
ームが回転軸方向に変位すると、アクセル開度を高精度
に検出できない恐れがある。本発明の目的は、組み付け
前の装置の解体を防止し、部品点数および組み付け工数
を減少し、アクセル開度を高精度に検出するアクセル装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
アクセル装置によると、アクセルロータまたはアクセル
ロータを回動自在に支持する支持部材の一方に設けた凸
部と他方に設けた凹部とを相対回動自在に嵌合し、付勢
手段が回転軸方向にアクセルロータを付勢し、凸部と凹
部とを当接させている。アクセルロータが直接支持部材
に支持されているので、部品点数が減少し、組み付け工
数が減少する。
【0006】また、付勢手段がアクセルロータを回転軸
方向に付勢しており、通常外部からアクセルロータまた
は支持部材に回転軸方向に力が加わりにくいので、アク
セル装置を車体等に組み付ける前の状態において、アク
セルロータが支持部材から脱落しアクセル装置が解体す
ることを防止できる。したがって、アクセル装置の輸送
が容易である。
【0007】また、アクセルロータの回転角度を検出す
るアクセル開度センサを備えているので、アクセル操作
量を高精度に検出できる。したがって、例えばアクセル
操作量に応じてスロットル開度を制御する場合、アクセ
ル装置とスロットル装置とをワイヤ等で機械的に連結す
る構成に比べ、モータ等を用いてスロットル開度を高精
度に電気制御できる。さらに、付勢手段がアクセルロー
タを回転軸方向に付勢しているので、アクセルロータが
回転軸方向に変位しない。アクセル開度センサで検出す
るアクセル開度がばらつかないので、アクセル開度を高
精度に検出できる。
【0008】本発明の請求項2記載のアクセル装置によ
ると、アクセルロータとともに回動し第1はす歯を有す
る第1ロータと、第1ロータのはす歯と噛み合う第2は
す歯を有し、アクセルロータと回動摺動する第2ロータ
と、アクセルロータが初期位置に戻る方向に両ロータの
一方に力を加えるばね部材とを有している。ばね部材の
弾性力に抗し初期位置から離れる方向にアクセルロータ
が回転するとき、ばね部材の弾性力と、第2ロータと支
持部材との摺動抵抗とは初期位置から離れる方向と反対
方向にアクセルロータに働く。また、アクセルロータが
初期位置側に戻るとき、ばね部材の弾性力と反対方向に
摺動抵抗が働く。したがって、初期位置から離れる方向
に操作者がアクセルロータを操作するときに操作方向と
反対方向にアクセルロータに働く力は、初期位置にアク
セルロータが戻る方向に操作者がアクセルロータを操作
するときに操作方向と反対方向にアクセルロータに働く
力よりも大きくなる。つまり、アクセルロータの操作量
とアクセルロータが初期位置に戻る方向に受ける力との
特性にヒステリシスが発生する。したがって、操作者が
アクセル操作をするときにアクセルロータを一定位置に
保持しやすい。
【0009】本発明の請求項3記載のアクセル装置によ
ると、凸部は半球状に形成され、凹部は円錐状に形成さ
れている。アクセルロータの回動により凸部と凹部との
軸心がずれる方向に力が働いても、付勢手段から受ける
付勢力により凸部と凹部との間に求心力が働くので、凸
部と凹部との軸心ずれを防止できる。アクセルロータの
軸心がずれないので、アクセル開度を高精度に検出でき
る。
【0010】本発明の請求項4記載のアクセル装置によ
ると、凸部の凸曲面の曲率半径は凹部の凹曲面の曲率半
径よりも小さい。アクセルロータの回動により凸部と凹
部との軸心がずれる方向に力が働いても、付勢手段から
受ける付勢力により凸部と凹部との間に求心力が働くの
で、凸部と凹部との軸心ずれを防止できる。アクセルロ
ータの軸心がずれないので、アクセル開度を高精度に検
出できる。
【0011】本発明の請求項5記載のアクセル装置によ
ると、アクセルロータの回転角度を検出するアクセル開
度センサのセンサロータはアクセルロータと同一回転軸
上で回動する。アクセル操作量、つまりアクセルロータ
の回転変位量が変換手段を介さずセンサロータに直接伝
達されるので、アクセルロータの変化率とセンサロータ
の変化率とが等しくなる。したがって、アクセル開度を
高精度に検出できる。本発明の請求項6記載のアクセル
装置によると、アクセルロータおよび支持部材をそれぞ
れ樹脂で一体成形しているので、アクセル装置を軽量化
し、部品点数を減少できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
実施例を図に基づいて説明する。本発明の一実施例によ
るアクセル装置を図1から図4に示す。図2は図1のII
方向矢視図をほぼ90°反時計方向に回転したものであ
り、図3は図1のIII 方向矢視図をほぼ90°時計方向
に回転したものである。アクセル装置10は、ワイヤ等
によりスロットル装置と連結していない。アクセル装置
10のアクセル開度センサ40が検出したアクセル開度
に基づき、図示しないエンジン制御装置(以下、「エン
ジン制御装置」をECUという)がスロットル開度を制
御する。
【0013】アクセル装置10は、支持部材30の支持
底板31を車体にボルト等で固定することにより取り付
けられる。アクセルロータとしてのアクセルペダル20
はペダルアームを介さず支持部材30に直接回動自在に
支持されている。運転者がアクセルペダル20の踏み込
み量を調整することによりアクセルペダル20は回動す
る。
【0014】図1に示すように、アクセルペダル20
は、例えばナイロンやPBT(ポリブチレンテレフタレ
ート)等の樹脂で一体成形されている。アクセルペダル
20は、運転者が足を載せる載置部21と、載置部21
の外周縁を取り巻く側板22と、リブ23とを有してい
る。リブ23は、載置部21および側板22と接続し交
差して形成されており、アクセルペダル20の強度を補
強している。
【0015】アクセルペダル20は、アクセルペダル2
0の回転軸(以下、「アクセルペダル20の回転軸」を
単に回転軸という)の一方側、図1では左側の側板22
に、アクセルペダル20の外部に向かい回転軸方向に突
出する凸部24を有している。凸部24を回転軸方向に
貫通する貫通孔24aが形成されている。
【0016】アクセルペダル20は、回転軸の他方側、
図1では右側の側板22に、凸部24と反対側の回転軸
方向に突出する凸部25を有している。凸部25は請求
項に記載した凸部である。凸部25を回転軸方向に貫通
する貫通孔が形成されており、貫通孔を形成する凸部内
周壁により軸受け25aが形成されている。
【0017】支持部材30は、アクセルペダル20と同
様のナイロンやPBT等の樹脂で一体成形されている。
支持部材30は、支持底板31、支持側板32、支持側
板34を有している。支持側板32、34は支持底板3
1とほぼ垂直に接続している。支持底板31にウレタン
等の樹脂製のストッパ85が嵌合している。アクセルペ
ダル20が図2および図3に示すようにストッパ85に
係止されることにより、アクセルペダル20の初期位置
が規定される。
【0018】図1に示すように、支持側板32は、支持
部材30の外部に向かい回転軸方向に突出する凸部33
を有している。アクセルペダル20の貫通孔24aは凸
部33に回動自在に挿入されている。凸部33を回転軸
方向に貫通する貫通孔が形成されており、貫通孔を形成
する凸部内周壁により軸受け33aが形成されている。
【0019】支持側板34の一部は後述するセンサロー
タ41を収容するハウジングを兼ねている。支持側板3
4は、支持部材30の外部に向かい、凸部33と反対側
の回転軸方向に突出する凸部35を有している。凸部3
5の突出方向と反対側の壁面は円錐状の凹部35aを構
成している。凹部35aは請求項に記載した凹部であ
る。凹部35aはアクセルペダル20の凸部25と嵌合
し、凸部25を回動自在に支持している。アクセルペダ
ル20の一方の回転軸方向側に位置する凸部24の貫通
孔24aが支持部材30の凸部33に挿入され、アクセ
ルペダル20の他方の回転軸方向側に位置する凸部25
が支持部材30の凹部35aに嵌合し支持されることに
より、アクセルペダル20は支持部材30に直接回動自
在に支持されている。
【0020】アクセル開度センサ40は、支持側板34
にインサート成形されているターミナル36と、センサ
ロータ41と、カバー46とを有している。センサロー
タ41は、支持側板34のアクセルペダル20と反対側
に取付けられている。カバー46はセンサロータ41を
覆っている。
【0021】センサロータ41はアクセルペダル20や
支持部材30と同様の樹脂で成形されている。センサロ
ータ41は、回転軸方向の支持側板34側に向けて突出
し、支持側板34の凸部35に嵌合する円環部42を有
している。さらにセンサロータ41は、円環部42の外
周側に支持側板34側に向けて突出する凸部43を有し
ている。支持側板34にはアクセルペダル20の回動範
囲以上の角度で円弧状の案内孔が形成されている。凸部
43はこの案内孔に挿入され、さらにアクセルペダル2
0の側板22に形成されている嵌合孔22aに挿入され
ている。センサロータ41は、円環部42と同じ回転軸
上で円環部42と反対側に突出する凸部44を有してい
る。
【0022】円環部42が支持側板34の凸部35に嵌
合し、同一回転軸上で凸部44がカバー46の凹部47
に嵌合し、凸部43がアクセルペダル20の嵌合孔22
aに挿入されていることにより、センサロータ41はア
クセルペダル20とともに同一回転軸上で回動する。図
4に示すように、センサロータ41と支持側板34との
間にウェーブワッシャ50が挟持され、カバー46と支
持側板34との間にパッキン51が挟持されている。パ
ッキン51はゴム材等で成形されている。
【0023】センサロータ41のカバー46側に複数の
コンタクト部45が取り付けられている。コンタクト部
45は、カバー46のセンサロータ41側に塗布されて
いる抵抗体と当接している。アクセルペダル20ととも
にセンサロータ41が回動すると、コンタクト部45は
この抵抗体と摺動する。カバー46に塗布された抵抗体
にターミナル36から5Vの一定電圧が印加されてお
り、この抵抗体とコンタクト部45との摺動位置がアク
セル操作量に応じて変化すると出力電圧値が変動する。
図示しないECUはアクセル開度センサ40からこの出
力電圧値を入力し、アクセル開度を検出する。
【0024】第1ロータ60、第2ロータ70およびば
ね部材としてのスプリング80は付勢手段を構成してい
る。第1ロータ60はアクセルペダル20や支持部材3
0と同様の樹脂で一体成形されている。図4に示すよう
に、第1ロータ60は、正方形状の板部61、凸部6
2、はす歯63、および板部61と直交する方向に延び
る筒部64を有している。凸部62は筒部64と反対側
の回転軸方向に突出している。はす歯63は、板部61
の筒部64側に筒部64の外周側に形成されている。板
部61はアクセルペダル20の側板22内壁に形成され
ている矩形凹部26に嵌合し、図1に示すように、凸部
62はアクセルペダル20の軸受け25aに嵌合してい
るので、第1ロータ60はアクセルペダル20とともに
回動する。
【0025】第2ロータ70は第1ロータ60と同様の
樹脂で一体成形されている。図4に示すように、第2ロ
ータ70は、大径筒部71、小径筒部72、凸部73、
はす歯74および係止部75を有してる。図1に示すよ
うに、凸部73は支持部材30の軸受け33aと嵌合し
ている。小径筒部72の内周側に第1ロータ60の筒部
64が嵌合している。はす歯74は、第1ロータ60の
はす歯63と向き合うように形成されており、はす歯6
3と噛み合っている。
【0026】スプリング80は二重に構成されている
(図4参照)。図2および図3に示すように、スプリン
グ80の一端81は支持部材30の支持底板31に係止
され、スプリング80の他端82は第2ロータ70の係
止部75に係止されている。スプリング80の弾性力は
図2の矢印A方向に第2ロータ70を回転させる方向に
働く。第2ロータ70がスプリング80から図2の矢印
A方向に弾性力を受けると、はす歯74とはす歯63と
が噛み合っているので第1ロータ60も矢印A方向に弾
性力を受ける。図4に示すように、第1ロータ60の板
部61がアクセルペダル20の矩形凹部26に嵌合して
いるので、アクセルペダル20は第1ロータ60と同じ
図2に示す矢印A方向にスプリング80から弾性力を受
ける。したがって、アクセルペダル20が操作されてい
ないとき、アクセルペダル20はスプリング80から矢
印A方向に受ける弾性力により、ストッパ85に係止さ
れる。
【0027】図1に示すように、はす歯63とはす歯7
4とは、スプリング80の付勢力により第1ロータ60
と第2ロータ70とが回転軸方向に互いに離れる方向に
力を受けるように噛み合っている。また、スプリング8
0の付勢力に抗しアクセルペダル20を踏み込む場合
も、はす歯63とはす歯74との噛み合いにより、第1
ロータ60と第2ロータ70とは回転軸方向に互いに離
れる方向に力を受ける。第1ロータ60の凸部62がア
クセルペダル20の軸受け25aに嵌合し、第2ロータ
70の凸部73が支持部材30の軸受け33aに嵌合し
ているので、第1ロータ60および第2ロータ70は同
一回転軸上に保持される。
【0028】次に、アクセル装置10の組み付け手順を
示す。 (1) アクセルペダル20の凸部25を支持部材30の凹
部35aに嵌合し、支持部材30の凸部33をアクセル
ペダル20の貫通孔24aに挿入する。 (2) はす歯63とはす歯74とが噛み合うように、第2
ロータ70の小径筒部72に第1ロータ60の筒部64
を嵌合する。スプリング80の他端82を第2ロータ7
0の係止部75に係止させる。第2ロータ70の小径筒
部72に第1ロータ60の筒部64を深く挿入すること
により第1ロータ60と第2ロータ70とを組み付けた
構造体(以下、「第1ロータ60と第2ロータ70とを
組み付けた構造体」をロータ構造体という)の回転軸方
向の長さを短くし、アクセルペダル20と支持部材30
とを組み付けた構造体(以下、「アクセルペダル20と
支持部材30とを組み付けた構造体」をアクセル構造体
という)の収容空間に図4の矢印100方向からロータ
構造体を挿入する。
【0029】(3) 図1に示す第1ロータ60の凸部62
をアクセルペダル20の軸受け25aに嵌合しながら板
部61を矩形凹部26に嵌合する。さらに、大径筒部7
1を支持側板32の内壁32aに当接させながら、第2
ロータ70の凸部73を支持部材30の軸受け33aに
嵌合する。スプリング80の他端82を第2ロータ70
の係止部75に係止しながら、スプリング80の一端8
1を支持底板31に係止させる。第2ロータ70がスプ
リング80から図2に示す矢印A方向に力を受け、はす
歯63とはす歯74とが噛み合うことにより、第1ロー
タ60と第2ロータ70とは回転軸方向に互いに離れる
方向に力を受ける。
【0030】次に、アクセル装置10の作動について説
明する。運転者がアクセルペダル20を操作すると、ア
クセルペダル20が回動する。アクセルペダル20の矩
形凹部26に第1ロータ60の板部61が嵌合している
ので、第1ロータ60はアクセルペダル20とともに回
動する。はす歯63とはす歯74とが噛み合い、大径筒
部71が支持側板32の内壁32aに当接しているの
で、第2ロータ70は支持側板32と摺動しながら第1
ロータ60とともに回動する。
【0031】アクセルペダル20を図2に示す矢印B方
向に踏み込むとき、図1に示す第2ロータ70が回転す
るときの支持側板32との摺動抵抗とスプリング80の
付勢力とがアクセルペダル20の踏力と反対方向に働
く。アクセルペダル20を図2に示す矢印A方向に戻す
ときは、スプリング80の付勢力と反対方向に摺動抵抗
が働く。アクセルペダル20を踏み込むときに踏み込み
方向と反対のアクセル戻し方向に働く力は、アクセルペ
ダル20を戻すときにアクセル戻し方向に働く力よりも
大きい。アクセルペダル20を踏み込むときと戻すとき
との、アクセルペダル20の踏み込み量とアクセルペダ
ル20の戻し方向に加わる力との特性にヒステリシスが
発生するので、アクセルペダル20を一定位置に保持し
やすい。
【0032】第1ロータ60と第2ロータ70とが回転
軸方向に互いに離れる方向に力を受けることにより、ア
クセルペダル20の半球状の凸部25は支持部材30の
円錐状の凹部35aに押し付けられている。アクセル操
作により、回転軸からずれる方向にアクセルペダル20
に力が働くことがある。しかし、凸部25に働く求心力
によりアクセルペダル20が回転軸からずれることを防
止している。
【0033】センサロータ41の円環部42が支持部材
30の凸部35に嵌合し、凸部43がアクセルペダル2
0の嵌合孔22aに挿入されているので、センサロータ
41は凸部35を軸としてアクセルペダル20とともに
回動する。アクセルペダル20の回動に伴いセンサロー
タ41の回転角度が変化すると、カバー46に塗布した
抵抗体と接触するコンタクト部45の位置が変位し出力
電圧値が増減する。この電圧値を検出することによりア
クセル開度を検出できる。
【0034】以上説明した本発明の実施の形態を示す上
記実施例では、アクセルペダル20の凸部25が支持部
材30の凹部35aに回動自在に嵌合し、第1ロータ6
0および第2ロータ70のはす歯同士の噛み合いにより
凸部25が凹部35aに押し付けられている。スプリン
グ80の弾性力によりロータ構造体が回転軸方向に凸部
25を凹部35aに押しつけている力に抗し、アクセル
構造体を解体するためには、アクセル装置10が組み付
けられた状態でアクセルペダル20または支持部材30
に回転軸方向に沿った力が働く必要がある。
【0035】アクセルペダル20は支持部材30に回動
自在に組み付けらているのであり、アクセルペダル20
が支持部材30に対し回転軸方向にずれやすい構造にな
っていない。したがって、車体に取り付ける前にアクセ
ル装置10を組み付けた状態で輸送しても、アクセル装
置10が解体することを防止できる。
【0036】また、アクセルペダル20が支持部材30
に直接回動自在に支持されているので、部品点数を減少
できる。さらに、アクセルペダル20、支持部材30、
第1ロータ60および第2ロータ70を樹脂で成形して
いるので、複雑な構造を容易に製造し、部品点数を減少
できる。
【0037】また上記実施例では、アクセルペダル20
とセンサロータ41とを同じ回転軸上に取り付けてい
る。したがって、アクセル装置を小型化できる。さら
に、アクセルペダルとセンサロータとが異なる回転軸を
有する構成に比べ回転軸の位置合わせをする必要がな
く、部品点数が減少するので、組付けが容易になる。さ
らに、アクセルペダルの変化率とアクセルペダルの回動
に伴うセンサロータの変化率が一致するので、高精度に
アクセル開度を検出できる。本発明では、アクセルロー
タとしてのアクセルペダルとセンサロータとを異なる支
持軸で回動可能に支持してもよい。
【0038】上記実施例では、アクセルペダル20の半
球状の凸部25が支持部材30の円錐状の凹部35aに
回動自在に嵌合することにより、アクセルペダル20の
軸心ずれを防止した。この他にも、アクセルペダルの凸
部が凸曲面を有し、支持部材の凹部が凹曲面を有し、凸
曲面の曲率半径を凹曲面の曲率半径よりも小さくするこ
とにより、アクセルペダルの軸心ずれを防止できる。
【0039】上記実施例では、アクセルペダル20がア
クセルロータを兼ねているので、ペダルアームを用いる
ことなく部品点数が減少し、組み付けが容易である。上
記実施例に対し、ペダルアームの一端にアクセルペダル
を取り付け、ベダルアームの他端にアクセルロータを取
り付ける構成でもよい。
【0040】また第1ロータ60と第2ロータ70とを
はす歯で噛み合わせ、支持部材30の凹部35aにアク
セルペダル20の凸部25を押しつけたが、スプリング
等の弾性部材の弾性力により、直接支持部材の凹部にア
クセルペダルの凸部を押し付けてもよい。アクセル装置
の構造によって、支持部材に形成した凸部にアクセルペ
ダルに形成した凹部を回動自在に嵌合してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施例によるアクセル装置
を示す部分断面図であり、(B)は(A)のB−B線断
面図である。
【図2】図1のII方向矢視図である。
【図3】図1のIII 方向矢視図である。
【図4】本実施例のアクセル装置を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 アクセル装置 20 アクセルペダル(アクセルロータ) 25 凸部 30 支持部材 35a 凹部 40 アクセル開度センサ 41 センサロータ 60 第1ロータ(付勢手段) 63 はす歯 70 第2ロータ(付勢手段) 74 はす歯 80 スプリング(付勢手段、ばね部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルロータと、 前記アクセルロータを回動自在に支持する支持部材と、 前記アクセルロータの回転角度位置を検出するアクセル
    開度センサとを備えるアクセル装置であって、 前記アクセルロータまたは前記支持部材の一方は前記ア
    クセルロータの回転軸上に前記回転軸方向に突出する凸
    部を有し、前記アクセルロータまたは前記支持部材の他
    方は前記凸部と相対回動自在に嵌合する凹部を有し、前
    記凸部が前記凹部に嵌合することにより前記支持部材は
    前記アクセルロータを回動自在に支持し、 前記回転軸方向に前記アクセルロータを付勢し、前記凹
    部と前記凸部とを当接させる付勢手段を備えることを特
    徴とするアクセル装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段は、前記アクセルロータと
    ともに回動し第1はす歯を有する第1ロータと、前記第
    1ロータのはす歯と噛み合う第2はす歯を有し、前記支
    持部材と回動摺動する第2ロータと、前記アクセルロー
    タが初期位置に戻る方向に前記両ロータの一方に力を加
    えるばね部材とを有し、前記第1はす歯と前記第2はす
    歯とは、いずれの回転方向に前記アクセルロータが回転
    しても、前記凸部と前記凹部とが前記回転軸方向に押し
    合うように噛み合うことを特徴とする請求項1記載のア
    クセル装置。
  3. 【請求項3】 前記凸部は半球状に形成され、前記凹部
    は円錐状に形成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のアクセル装置。
  4. 【請求項4】 前記凸部は凸曲面を有し、前記凹部は凹
    曲面を有し、前記凸曲面の曲率半径は前記凹曲面の曲率
    半径よりも小さいことを特徴とする請求項1または2記
    載のアクセル装置。
  5. 【請求項5】 前記アクセル開度センサは、前記アクセ
    ルロータと同一回転軸上で回動するセンサロータを有す
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載
    のアクセル装置。
  6. 【請求項6】 前記アクセルロータおよび前記支持部材
    はそれぞれ樹脂で一体成形されていることを特徴とする
    請求項1から5のいずれか一項記載のアクセル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1428714A1 (de) * 2002-12-13 2004-06-16 Robert Bosch Gmbh Fahrpedalmodul
US7278337B2 (en) 2002-12-13 2007-10-09 Robert Bosch Gmbh Accelerator pedal module

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