JP2005155400A - スロットル制御装置 - Google Patents

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直人 宮内
Shinji Kawai
伸二 河井
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Abstract

【課題】 スロットルシャフト9の軸受50をスロットルボディの軸受支持部22に装着する際に、シール材56が所定位置からずれたり、傷が付いたりしないようにする。
【解決手段】 本発明に係るスロットル制御装置の軸受支持部22には、小径孔23eと、段差23dと、大径孔23rとが順番に形成されており、軸受50は、軸受支持部22の大径孔側から軸方向に移動して、小径孔23eに嵌合する構成であり、シール材56は、軸受50と軸受支持部22の段差23d及び大径孔23rによって形成されたシール用空間に収納される構成であり、軸受支持部22の大径孔23rには、小径孔23eと嵌合した軸受50の抜け止めを図るとともに、シール材56に対してシール用空間内に押し込む方向の押圧力を付与可能な押え部材57が装着されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エンジンの吸入空気量の調節に使用されるスロットル制御装置におけるスロットルシャフトの軸受構造に関する。
スロットル制御装置におけるスロットルシャフトの軸受構造に関する技術が特許文献1で開示されている。
上記したスロットル制御装置では、図7に示すように、スロットルシャフト92の軸受94はスロットルボディ91に形成された軸受支持部93に収納されている。軸受94は、スロットルボディ91側に固定される外輪96と、スロットルシャフト92側に固定される内輪95とを備えており、外輪96と内輪95との間に複数の鋼球97が挟み込まれている。軸受94の外輪96の外周面には溝96mが円周方向に形成されており、その溝96mにシールリング97が嵌め込まれている。また、軸受94が挿入される軸受支持部93の軸受孔93hは内径寸法が軸受94の外径寸法よりも若干大きく設定されており、その軸受孔93hの奥側端部に内フランジ状の挿入ストッパ93sが形成されている。このため、軸受94は、先端面が挿入ストッパ93sに当接するまで軸受支持部93の軸受孔93hに挿入可能となる。この状態で、軸受94の外周面(外輪96の外周面)と軸受支持部93の軸受孔93hの内周面との間はシールリング97によってシールされるとともに、軸受94はそのシールリング97によって軸受支持部93の内側に弾性保持される。
特開2000−337391号公報
上記したスロットル制御装置では、シールリング97は軸受94の外周面に形成された溝96mに嵌め込まれた状態で軸受支持部93の軸受孔93hに収納される。即ち、軸受94を軸受支持部93の軸受孔93hに対して軸方向から挿入する際に、シールリング97は軸受94と一体で軸方向に移動する。ここで、シールリング97は、軸受94の溝96mが軸受支持部93の軸受孔93hに収納された段階で、その軸受94の外周面と軸受支持部93の軸受孔93hとの間をシール可能な状態にまで弾性変形する。シールリング97がシール可能状態になると、軸受支持部93の軸受孔93hの内周面に対するそのシールリング97の面圧は大きくなる。このため、シールリング97を軸受94と共に軸受支持部93の軸受孔93hに対して軸方向に移動させるときのシールリング97と軸受孔93hの内周面との間の摩擦力は大きくなる。さらに、軸受支持部93の軸受孔93hの内径寸法は軸受94の外径寸法よりも若干大径に形成されており、両者93,94間には隙間が設けられている。このため、シールリング97が軸受94と共に軸方向に移動する際に、そのシールリング97が摩擦力等により途中で引っ掛かると、そのシールリング97の一部が溝96mから食み出して位置ずれが生じたり、シールリング97の切断や傷付きが発生することがある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、スロットルシャフトの軸受をスロットルボディの軸受支持部に装着する際に、シール材の位置ずれや傷付きが生じないようにすることで、その軸受と軸受支持部との間のシール不良を防止することである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、スロットルボディに形成された吸気通路と、その吸気通路を径方向に横切るスロットルシャフトと、そのスロットルシャフトに固定されて前記吸気通路内を流れる吸入空気の流量を調節するスロットルバルブと、前記スロットルボディに形成された軸受支持部に収納されて、前記スロットルシャフトを回転可能に支持する軸受と、その軸受と前記軸受支持部との間をシールするリング状のシール材とを備えるスロットル制御装置であって、前記軸受支持部には、小径孔と、リング状の段差と、大径孔とが同軸状態で順番に形成されており、前記軸受は、前記軸受支持部の大径孔側から軸方向に移動して、その軸受支持部の小径孔に嵌合する構成であり、前記シール材は、前記軸受の外周面と前記軸受支持部の段差及び大径孔の内周面によって形成されたシール用空間に収納される構成であり、前記軸受支持部の大径孔には、前記小径孔と嵌合した前記軸受の抜け止めを図るとともに、前記シール用空間に収納された前記シール材に対し、そのシール用空間内に押し込む方向の押圧力を付与可能な押え部材が装着されていることを特徴とする。
本発明によると、シール材は軸受の外周面と軸受支持部の段差及び大径孔の内周面によって形成されたシール用空間に収納される構成であるため、軸受を軸受支持部の小径孔に嵌合させる過程では、シール材は軸方向からはほとんど押圧力を受けていない。即ち、シール材は軸受と軸受支持部との間で軸方向に延びて幅広になっており、その軸受と軸受支持部との間をシール可能な状態にはなっていない。このため、そのシール材が軸受支持部の大径孔の内周面を押圧する力は小さく、シール材が軸受と共に軸方向に移動しても、そのシール材と大径孔の内周面との間の摩擦力は小さくなる。したがって、シール材が途中で引っ掛かるようなことがなく、シール材の傷付きや位置ずれを防止できる。
軸受が軸受支持部の小径孔と嵌合した状態では、押え部材によって軸受の抜け止めが図られるとともに、シール用空間に収納されたシール材がその押え部材によってそのシール用空間内に押し込まれる方向の押圧力(軸方向の押圧力)を受ける。これによって、シール材は軸受と軸受支持部との間をシール可能な状態にまで弾性変形が可能になり、軸受と軸受支持部との間がそのシール材によって確実にシールされる。
請求項2の発明によると、軸受の端部には、シール用空間に収納されたシール材を軸受支持部に設けられた段差の反対側から押えることが可能なフランジが形成されている。このため、軸受を軸受支持部に嵌合させる過程で、シール材をフランジで押しながらシール用空間に収納できるようになる。
請求項3の発明によると、押え部材はバネ材であり、弾性力で軸受支持部の大径孔内の所定位置に保持される構成である。このため、軸受を軸受支持部に嵌合させた後、押え部材を軸受支持部の大径孔内に容易にセットできるようになる。
請求項4の発明によると、押え部材は、軸受支持部に形成された被係合部と係合することで、その軸受支持部の大径孔内の所定位置に保持される構成である。このため、押え部材の軸方向の位置決め精度が向上する。
請求項5の発明によると、押え部材は、軸受支持部の大径孔の内周面から半径方向内側に突出して軸受と係合可能に構成された突起である。このため、押え部材の製作コストを低減させることができる。
本発明によれば、スロットルシャフトの軸受をスロットルボディの軸受支持部に装着する際に、シール材の位置ずれや傷付き等を防止できるため、その軸受と軸受支持部との間でシール不良等が発生しない。
(実施形態1)
以下、図1から図6に基づいて本発明の実施形態1に係るスロットル制御装置の説明を行う。ここで、図1は本実施形態に係るスロットル制御装置の側面図、図2はスロットル制御装置の平断面図(図1のII-II矢視断面図)、図3は軸受構造を表す拡大平面図である。また、図4〜図6は軸受構造の変更例を表す拡大平面図である。
スロットル制御装置は、エンジンの吸気系において吸気通路を流れる吸入空気量を制御する装置であり、例えばPPS等の樹脂製のスロットルボデー1を備えている。
スロットルボデー1は、図1、図2に示すように、ボア部20とモータハウジング部24とを一体に有している。ボア部20には、上下方向(図2において紙面直角方向)に貫通するほぼ中空円筒状の吸気通路1aが形成されている。ボア部20の上部にはエアクリーナ(図示省略)が接続され、また、ボア部20の下部にはインテークマニホルド(図示省略)が接続される。前記ボア部20には、前記吸気通路1aを径方向に横切る金属製のスロットルシャフト9が配置されている。
前記スロットルシャフト9には、図2に示すように、吸気通路1aを回転によって開閉可能な樹脂製のスロットルバルブ2がビス3によって固定されている。スロットルシャフト9は、その先端部9a(図2で右側)が筒状軸受8を介してボア部20の右側の軸受支持部21に支持されている。軸受支持部21には、スロットルシャフト9の先端部9aをボア部20内に密封するためのプラグ7が装着されている。
スロットルシャフト9の基端部9b(図2で左側)は転がり軸受50(以下、軸受50という)を介してボア部20の右側の軸受支持部22に支持されている。スロットルシャフト9の基端部9bは軸受支持部22を貫通しており、その軸受支持部22から突出したスロットルシャフト9の突出端に扇形ギヤからなるスロットルギヤ40が回り止めされた状態で固定されている。
スロットルギヤ40及び軸受支持部22の回りには、図2に示すように、スロットルギヤ40及びスロットルバルブ2を所定開度位置(オープナ開度位置)まで戻す方向に付勢されたバックスプリング41が設けられている。バックスプリング41は、例えば、故障等によりモータ4(後述する)への電力供給が絶たれた場合に、スロットルギヤ40及びスロットルバルブ2をオープナ開度位置まで戻すバネである。スロットルバルブ2がバックスプリング41のバネ力でオープナ開度位置まで戻されると、エンジンにはアイドリング時よりも所定量だけ多い空気が供給され、運転者は自動車を安全な位置まで退避走行させることが可能になる。
図2に示すように、スロットルボデー1のモータハウジング部24には、スロットルバルブ2を開方向あるいは閉方向に回転させるためのモータ4が収納されている。
また、前記スロットルボデー1には、ボア部20とモータハウジング部24との間においてスロットルシャフト9に平行するカウンタシャフト34が設けられている。カウンタシャフト34には、カウンタギヤ14が回転可能に支持されている。カウンタギヤ14はギヤ径の異なる二つのギヤ部14a,14bを有しており、大径側のギヤ部14aがモータ4の出力回転軸に固定されたモータピニオン32に噛み合わされている。また、カウンタギヤ14の小径側のギヤ部14bがスロットルギヤ40に噛み合わされている。即ち、モータピニオン32とカウンタギヤ14とスロットルギヤ40とによって、減速ギヤ機構が構成されている。
このため、モータ4が正転方向あるいは逆転方向に回転することにより、そのモータ4の回転力がモータピニオン32、カウンタギヤ14及びスロットルギヤ40を介してスロットルシャフト9及びスロットルバルブ2に伝達され、スロットルバルブ2は吸気通路1aを開く方向(開方向)あるいは吸気通路1aを閉じる方向(閉方向)に回転させられる。
スロットルボデー1の左側面には、図1、図2に示すように、前記減速ギヤ機構等を覆うカバー18が、例えば、係合手段により連結されている。ここで、カバー18には、カウンタシャフト34に対応する位置に、そのカウンタシャフト34の端部を回転可能に支持する突起18tが形成されている。
また、カバー18には、スロットルギヤ40に対応する位置に、そのスロットルギヤ40及びスロットルバルブ2の回転角度を検出するための回転角センサ38が装着されている。
次に、上記したスロットルシャフト9の基端部9bを回転可能に支持する軸受50及びその軸受50を支持する軸受支持部22の詳細な構造を図3等に基づいて説明する。
軸受支持部22は、スロットルボディ1のボア部20と一体に形成されており、スロットルシャフト9が挿通されるシャフト孔22sと、軸受50が収納される軸受孔23とを同軸に備えている。シャフト孔22sと軸受孔23との境界部分にはリング状の幅広段差23xが設けられており、その幅広段差23xの周縁部分に軸受50の先端が当接可能なストッパ23fが形成されている。
軸受支持部22の軸受孔23には奥側(広幅段差23xの側)から順番に小径孔23e、リング状の幅狭段差23d、大径孔23rが同軸に形成されており、その小径孔23eの内径寸法が軸受50の外輪52の外径寸法よりも所定のクリアランス分だけ大きな値に設定されている。このため、軸受50の外輪52を軸受孔23の小径孔23eに対して軸方向から挿入可能になるとともに、その軸受50の挿入によって樹脂製の軸受支持部22に割れ等が生じることがない。
軸受50は、外輪52と内輪54とを備えるシール機能付き転がり軸受であり、その外輪52と内輪54との間に複数の鋼球53が挟み込まれている。軸受50の外輪52は後記する構造により軸受支持部22に固定されている。また、軸受50の内輪54は、その内輪54の貫通孔54hにスロットルシャフト9の基端部9bが圧入されることにより、スロットルシャフト9に固定されている。
軸受50の軸方向の長さ寸法(軸長)は、軸受孔23の小径孔23eの軸長よりも所定寸法だけ大きく設定されている。また、軸受50の外輪52の後端(図3において左端)には半径方向外側に突出する鍔状のフランジ52fが形成されている。ここで、フランジ52fの外径寸法は、軸受支持部22の大径孔23rの内径寸法よりも若干小さな値に設定されている。
上記構成により、軸受50が軸方向から軸受支持部22の小径孔23eに嵌合されると、軸受50の外輪52の外周面、フランジ52f及び軸受支持部22の大径孔23r、幅狭段差23dによってリング状の空間が構成される。そして、前記空間にリング状のシール材56が装着されるようになっている。このため、以後、前記空間のことをシール用空間と呼ぶことにする。
シール材56は、軸受50と軸受支持部22の軸受孔23との間をシールすることで、吸気通路1a内に外気が侵入しないようにする部材であり、例えば、ゴム製で断面形状が略円形に形成されている。
また、軸受支持部22の大径孔23rには、軸受支持部22に収納された軸受50の抜け止めを図る押え部材57が嵌め込まれている。押え部材57は、図4(A)に示すように、略C字形に形成されたバネ材であり、軸受支持部22の大径孔23rに嵌め込まれた状態でバネ力により若干拡開して、その大径孔23rの内側に保持される。これによって、軸受50の外輪52が押え部材57によって後方から支えられ、その軸受50の抜け止めが図られる。また、シール材56が押え部材57によって前記シール用空間に押し込まれる方向(軸方向)の押圧力を受け、そのシール材56が軸受50と軸受支持部22の大径孔23rとの間をシール可能状態まで弾性変形するようになる。
次に、スロットルシャフト9及び軸受50を軸受支持部22にセットする手順を説明する。
先ず、軸受50の内輪54の貫通孔54hにスロットルシャフト9の基端部9bが圧入されることで、軸受50の内輪54がスロットルシャフト9の基端部9bに固定される。次に、軸受50の外輪52の周囲で、フランジ52fの前側にシール材56がセットされる。次に、スロットルシャフト9が軸受支持部22のシャフト孔22sに通されながら、そのスロットルシャフト9に装着された軸受50が軸受支持部22の軸受孔23に挿入される。
軸受50は、外輪52の先端が軸受支持部22のストッパ23fに当接するまで、軸受支持部22の小径孔23eに挿入される。軸受50が小径孔23eに挿入される途中では、シール材56は前記シール用空間内で軸受50の外輪52の外周面と軸受支持部22の大径孔23rの内周面とに挟まれて半径方向から押圧力を受けている。しかし、シール材56の側面は、軸受支持部22の幅狭段差23dに当接していないため、シール材56は軸方向からはほとんど押圧力を受けることはない。即ち、この状態では、シール材56は軸方向に延びて幅広になっており、そのシール材56が軸受50及び軸受支持部22を半径方向に押圧する力は比較的小さくなる。
このような状態で、シール材56は軸受50の外輪52のフランジ52fに後方から押されて、その軸受50と共に軸方向に移動する。そして、軸受50の先端が軸受支持部22のストッパ23fにほぼ当接した段階で、シール材56は軸受支持部22の幅狭段差23dと外輪52のフランジ52fとに挟まれて軸方向から押圧力を受けるようになる。即ち、シール材56は半径方向と軸方向とから押圧力を受けてシール可能状態まで弾性変形する。
次に、軸受支持部22の大径孔23rに押え部材57が嵌め込まれ、軸受50の外輪52が後方から押えられて、その軸受50の抜け止めが図られる。
即ち、押え部材57は、軸受支持部22の大径孔23rに嵌め込まれることで、軸受50の抜け止めを図るとともに、シール材56に対し前記シール用空間に押し込む方向の押圧力を付与可能になる。
このように、本実施形態に係るスロットル制御装置によると、シール材56は軸受50の外周面と軸受支持部22の幅狭段差23d及び大径孔23rの内周面によって形成されるシール用空間に収納される構成であるため、軸受50を軸受支持部22の小径孔23eに嵌合させる過程では、シール材56は軸方向からはほとんど押圧力を受けていない。即ち、シール材56は軸受50と軸受支持部22との間で軸方向に延びて幅広になっており、その軸受50と軸受支持部22との間をシール可能な状態にはなっていない。このため、そのシール材56が軸受支持部22の大径孔23rの内周面を押圧する力は小さく、シール材56が軸受50と共に軸方向に移動しても、そのシール材56と大径孔23rの内周面との間の摩擦力は小さくなる。したがって、シール材56が途中で引っ掛かるようなことがなく、シール材56の傷付きや位置ずれを防止できる。この結果、軸受50と軸受支持部22との間のシール不良を防止できるようになる。
軸受50が軸受支持部22の小径孔23eと嵌合した状態では、押え部材57によって軸受50の抜け止めが図られるとともに、シール用空間に収納されたシール材56がその押え部材57によってそのシール用空間内に押し込まれる方向の押圧力(軸方向の押圧力)を受ける。これによって、シール材56は軸受50と軸受支持部22との間をシール可能な状態にまで弾性変形が可能になり、軸受50と軸受支持部22との間がそのシール材56によって確実にシールされる。
さらに、軸受50を軸受支持部22内に収納する過程で、シール材56をフランジ52fで押しながらシール用空間に収納できるようになるため、シール材56のセットが容易になる。
また、押え部材57はバネ材であり、弾性力で軸受支持部22の大径孔23r内の所定位置に保持される構成であるため、軸受50を軸受支持部22に収納した後、押え部材57を容易に軸受支持部22の大径孔23r内にセットできるようになる。
なお、本実施形態では、軸受50の外輪52にフランジ52fを形成し、そのフランジ52fによってシール材56を軸方向から押える例を示したが、図4(B)に示すように、フランジ52fを設けずに、押え部材57によって直接的にシール材56を軸方向から押えることも可能である。このようにすることで、外輪52を加工する必要がなくなり、軸受50に標準品を使用できるようになる。
また、押え部材57を、図5に示すように、薄板状に形成して、その押え部材57を軸受支持部22の大径孔23rに形成された溝23mと係合させるようにしても良い。このようにすることで、押え部材57が軸方向に位置ズレするような不具合がない。即ち、前記溝23mが本発明の被係合部に相当する。
本実施形態では、押え部材57を軸受支持部22と別部材で形成する例を示したが、図6(A)(B)に示すように、軸受支持部22の壁の一部を熱により内側に折り曲げて爪状の突起59を形成し、この突起59を押え部材57の代わりにすることも可能である。
また、押え部材57をリング状に形成してその外周面に雄ネジを形成し、軸受支持部22の大径孔23rの内周面に雌ネジを形成し、両ネジを螺合させて押え部材57を軸受支持部22の大径孔23rの内側に固定することも可能である。
本実施形態に係るスロットル制御装置の側面図である。 スロットル制御装置の平面図(図1のII-II矢視図)である。 スロットル制御装置の軸受構造を表す拡大平断面図である。 スロットル制御装置の押え部材の斜視図(A図)、軸受構造の変更例を表す拡大平断面図(B図)である。 スロットル制御装置の押え部材の正面図(A図)、軸受構造の変更例を表す拡大平断面図(B図)である。 スロットル制御装置の突起を表す正面図(A図)、軸受構造の変更例を表す拡大平断面図(B図)である。 従来のスロットル制御装置の軸受構造の拡大縦断面図である。
符号の説明
1 スロットルボデー
1a 吸気通路
2 スロットルバルブ
9 スロットルシャフト
22 軸受支持部
23r 大径孔
23m 溝(被係合部)
23d 幅狭段差(段差)
23e 小径孔
50 軸受
52f フランジ
56 シール材
57 押え部材
59 突起(押え部材)

Claims (5)

  1. スロットルボディに形成された吸気通路と、その吸気通路を径方向に横切るスロットルシャフトと、そのスロットルシャフトに固定されて前記吸気通路内を流れる吸入空気の流量を調節するスロットルバルブと、前記スロットルボディに形成された軸受支持部に収納されて、前記スロットルシャフトを回転可能に支持する軸受と、その軸受と前記軸受支持部との間をシールするリング状のシール材とを備えるスロットル制御装置であって、
    前記軸受支持部には、小径孔と、リング状の段差と、大径孔とが同軸状態で順番に形成されており、
    前記軸受は、前記軸受支持部の大径孔側から軸方向に移動して、その軸受支持部の小径孔に嵌合する構成であり、
    前記シール材は、前記軸受の外周面と前記軸受支持部の段差及び大径孔の内周面によって形成されたシール用空間に収納される構成であり、
    前記軸受支持部の大径孔には、前記小径孔と嵌合した前記軸受の抜け止めを図るとともに、前記シール用空間に収納された前記シール材に対し、そのシール用空間内に押し込む方向の押圧力を付与可能な押え部材が装着されていることを特徴とするスロットル制御装置。
  2. 請求項1に記載されたスロットル制御装置であって、
    軸受の端部には、シール用空間に収納されたシール材を軸受支持部に設けられた段差の反対側から押えることが可能なフランジが形成されていることを特徴とするスロットル制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載されたスロットル制御装置であって、
    押え部材はバネ材であり、弾性力で軸受支持部の大径孔内の所定位置に保持される構成であることを特徴とするスロットル制御装置。
  4. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載されたスロットル制御装置であって、
    押え部材は、軸受支持部に形成された被係合部と係合することで、その軸受支持部の大径孔内の所定位置に保持される構成であることを特徴とするスロットル制御装置。
  5. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載されたスロットル制御装置であって、
    押え部材は、軸受支持部の大径孔の内周面から半径方向内側に突出して軸受と係合可能に構成された突起であることを特徴とするスロットル制御装置。
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