JP3599581B2 - 電子装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パソコンによりネットワークを通じてビデオカメラ等を制御するシステムに用いて好適な上記ビデオカメラ等の電子装置及びそれに用いられるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハードディスクやプリンタをはじめとするパソコン(以下、PC)周辺機器は、デジタルインターフェイス(以下、デジタルI/F)であるSCSI(Small Computer System Interface)に代表される小型コンピュータ用汎用型インターフェイスを介してPCとの接続がなされ、データ通信が行われている。
【0003】
デジタルカメラやデジタルビデオカメラもPCへの入力手段として周辺装置の1つに挙げられれており、近年、デジタルカメラやビデオカメラで撮影した静止画や動画の画像とそれに伴う音声をPCへ取り込み、ハードディスクに記憶したり、あるいはPCで編集した後、プリンタでカラープリントするといった分野の技術が進み、ユーザも増えている。
【0004】
上記取り込んだ画像データをPCからプリンタやハードディスクヘ出力する際は、上記SCSI等を経由してデータ通信が行われる。この画像データのようにデータ量の多い情報を送るためには、デジタルI/Fとしては、転送データレートの高い、かつ汎用性のあるものが必要とされる。
【0005】
図8に、従来の例としてPCにデジタルカメラ及びプリンタを接続した場合のシステムのブロック図を示す。
図8において、31はデジタルカメラ、32はパソコン(PC)、33はプリンタである。
【0006】
デジタルカメラ31において、34はデジタルカメラの記録部であるメモリ、35は画像データの復号化回路、36は画像処理部、37はD/Aコンバータ、38は表示部であるEVF、39はデジタルカメラのデジタルI/O部Dである。
【0007】
PC32において、40はデジタルカメラ31とのデジタルI/O部、41はキーボードやマウスなどの操作部、42は画像データの復号化回路、43はディスプレイ、44はハードディスク装置、45はRAM等のメモリ、46は演算処理部のMPU、47はPCIバス、48はデジタルI/FのSCSIインタフェース(ボード)である。
【0008】
プリンタ33において、49はPC32とSCSIケーブルで繋がったプリンSCSIインターフェース、50はメモリ、51はプリンタヘッド、52はプリンタコントローラ、53はドライバである。
【0009】
次に、デジタルカメラ31で撮像した画像をPC32に取り込み、またPC32からプリンタ33ヘ出力するときの手順の説明を行う。
デジタルカメラ31のメモリ34に記憶されている画像データが読み出されると、読み出された画像データは、一方では復号化回路35で復号化され、画像処理回路36で表示するための画像処理がなされ、D/Aコンバータ37を経て、EVF38で表示される。また一方では、外部出力するためにデジタルI/O部39から、ケーブルを介してPC32のデジタルI/O部40へ入力する。
【0010】
PC32内では、PCバス47を相互伝送のバスとして、デジタルI/O部40から入力した画像データは、これを記憶する場合はハードディスク44に記憶され、表示する場合は、復号化回路42で復号化された後、メモリ45に表示画像として記憶され、ディスプレイ43でアナログ信号に変換されてから表示される。
【0011】
PC32での編集時等の操作入力は操作部41から行い、PC32全体の処理はMPU46で行う。また、画像をプリント出力する際は、PC32内のSCSIインターフェースボード48から画像データをSCSIケーブルに乗せて伝送し、プリンタ33側のSCSIインターフェース49で受信し、メモリ50でプリント画像として形成される。そして、プリンタコントローラ52の制御でプリンタヘツド51とドライバ53が動作して、メモリ50から読み出したプリント画像データをカウントする。
【0012】
以上が、従来の画像データをPC取り込み、またはプリントするまでの手順である。このように、従来はホストであるPCにそれぞれの機器が接続され、デジタルカメラで撮像した画像データは、PCを介してからプリントしている。
【0013】
しかしながら、上記SCSIには転送データレートの低いものや、パラレル通信のためケーブルが太いもの、接続される周辺機器の種類、接続方式に制限があるものもあり、また、接続先と同数のI/Fコネクタが必要など、多くの面で不便利性が指摘されている。さらに、一般的な家庭用PCやデジタル機器の多くは、PCの背面にSCSIやその他のケーブルを接続するためのコネクタを設けているものが多く、またコネクタの形状も大きく、抜き差しに煩わしさがある。
【0014】
デジタルカメラやビデオカメラ等の移動式や、携帯式で通常は据え置きしない装置を接続するときにも、PCの背面コネクタに接続しなければならず、非常に煩わしい。これまでデジタルデータ通信といえば、PCとその周辺機器間の相互通信が代表的であったので、上記の通信方式でも足りていたが、今後更にデジタルデータを扱う装置の種類が増え、さらにはI/Fの改良等によって、PC周辺装置に限らず、デジタルビデオやデジタル記録媒体再生装置等多くのデジタル機器間をネットワーク接続した通信が可能になると、非常に便利になる反面、機器によっては、データ量の非常に多い通信も頻繁に行われるようになるので、上記通信方式を用いると、ネットワークを混雑させてしまい、ネットワーク内での他の機器間における通信に影響をもたらすことも考えられる。
【0015】
このため、従来からあるデジタルI/Fの問題点を極力解消し、PCとその周辺機器間の通信に限らず、あらゆるデジタル機器間の通信に、各機器に統一されて搭載されるような汎用型デジタルI/F(例えばIEEE1394−1995ハイパフォーマンス・シリアルバス)を用いて、PCやプリンタ、その他周辺装置、またデジタルカメラやカメラー体型デジタルVTR等をネットワーク構成で接続したときの機器間データ通信を実現するための手段が提案されている。
【0016】
IEEE1394の幾つかの大きな特徴としては、後述するように、高速シリアル通信を用いるために、ケーブルが比較的細く、フレキシビリティに富み、かつコネクタもSCSIケーブルに比べて極端に小さいこと、さらには、画像情報のような大容量データを、機器制御データと共に高速で転送できることが挙げられる。
【0017】
即ち、IEEE1394I/Fを用いた通信によれば、デジタルカメラやビデオカメラ等の移動式や、携帯式で通常は据え置きしない装置を接続する場合にも、従来に比べて煩わしさが飛躍的に低減し、画像情報のPCへの転送も円滑に行うことが可能になるという大きな利点がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、IEEE1394I/Fは、従来のデータ通信システムの煩わしさを払拭する種々の利便性を有している。特に、画像情報のような大容量データを、機器制御データと共に高速で転送可能であるので、通信制御装置、例えば、ビデオカメラに代表される撮像装置等をPCで制御するといった新しいシステムの構成が可能となる。
そして、このように構成されたシステムにおいては、データ通信中に生じる異常に対しても、ビデオカメラ等の電子装置の安定した動作を保証できるようにすることが課題となる。
【0019】
従って、本発明は上記の課題を解決するもので、通信異常に対しても電子装置が安定した動作を行えるようにすることを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による電子装置においては、外部制御装置と通信する通信手段と、上記外部制御装置からの制御情報に基づいて制御される被制御手段と、上記外部制御装置からの制御情報を一時的に記憶する一時記憶手段と、上記一時記憶手段に記憶された制御情報を記憶する不揮発性記憶手段と、上記制御情報の標準値を予め記憶する標準値記憶手段と、上記外部制御装置から受信した制御情報の項目数をカウントするカウント手段と、上記カウント値を閾値と比較する比較手段と、上記外部制御装置との通信の異常を検出する異常検出手段と、上記通信異常検出時に、その検出時点での上記比較手段の比較結果に応じて上記一時記憶手段に記憶された制御情報を消去するか又は上記一時記憶手段に記憶された制御情報を上記不揮発性記憶手段に転送する制御手段とを設けている。
【0022】
また、本発明による他の電子装置においては、外部制御装置と通信する通信手段と、上記外部制御装置からの制御情報に基づいて制御される被制御手段と、上記外部制御装置からの制御情報を一時的に記憶する一時記憶手段と、上記一時記憶手段に記憶された制御情報を記憶する不揮発性記憶手段と、上記制御情報の標準値を予め記憶する標準値記憶手段と、上記一時記憶手段に記憶された制御情報の信頼性を判定する判定手段と、上記通信の異常を検出する異常検出手段と、上記通信異常検出時に、その検出時点までに上記一時記憶手段に記憶された制御情報に対する上記判定手段の判定結果に応じて上記一時記憶手段に記憶された制御情報を消去するか又は上記一時記憶手段に記憶された制御情報を上記不揮発性記憶手段に転送する制御手段を設けている。
【0024】
また、本発明による記憶媒体においては、外部制御装置と通信する処理と、上記外部制御装置からの制御情報に基づいて被制御手段を制御する処理と、上記外部制御装置からの制御情報を一時記憶手段に記憶する処理と、上記一時記憶手段に記憶された制御情報を不揮発性記憶手段に記憶する処理と、上記外部制御装置から受信した制御情報の項目数をカウントする処理と、上記カウント値を閾値と比較する処理と、上記外部制御装置との通信の異常を検出する処理と、上記通信異常検出時に、その検出時点での上記比較結果に応じて上記一時記憶手段に記憶された制御情報を消去するか又は上記一時記憶手段に記憶された制御情報を上記不揮発性記憶手段に転送する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶している。
【0025】
また、本発明による他の記憶媒体においては、外部制御装置と通信する処理と、上記外部制御装置からの制御情報に基づいて被制御手段を制御す処理と、上記外部制御装置からの制御情報を一時記憶手段に記憶する処理と、上記一時記憶手段に記憶された制御情報を不揮発性記憶手段に記憶する処理と、上記一時記憶手段に記憶された制御情報の信頼性を判定する処理と、上記通信の異常を検出する処理と、上記通信異常検出時に、その検出時点までに上記一時記憶手段に記憶された制御情報に対する上記判定結果に応じて上記一時記憶手段に記憶された制御情報を消去するか又は上記一時記憶手段に記憶された制御情報を上記不揮発性記憶手段に転送する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶している。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図2に本発明の実施の形態によるネットワーク構成の一例を示す。
ここで、本実施の形態では、図2の各機器間を接続するデジタルI/FにIEEE1394シリアルバスを用いるので、IEEE1394シリアルバスについて説明する。
【0028】
《IEEE1394の技術の概要》
家庭用デジタルVTRやDVDの登場に伴って、ビデオデータやオーディオデータ等のリアルタイムでかつ大情報量のデータ転送のサポートが必要になっている。こういったビデオデータやオーディオデータをリアルタイムで転送し、パソコン(PC)に取り込んだり、あるいはその他のデジタル機器に転送を行うには、必要な転送機能を備えた高速データ転送可能なインタフェースが必要になってくる。このような観点から開発されたインタフェースが、IEEE1394−1995(High Performance Serial Bus、以下、1394シリアルバス)である。
【0029】
図9に1394シリアルバスを用いて構成されるネットワーク・システムの例を示す。このシステムは機器A,B,C,D,E,F,G,Hを備えており、A−B間、A−C間、B−D間、D−E間、C−F間、C−G間及びC−H間をそれぞれ1394シリアルバスのツイスト・ペア・ケーブルで接続されている。これらの機器A〜Hは、例としてPC、デジタルVTR、DVD、デジタルカメラ、ハードディスク、モニタ等である。
【0030】
各機器間の接続方式は、デイジーチェーン方式とノード分岐方式とを混在可能としたものであり、自由度の高い接続が可能である。
また、各機器は各自固有のIDを有し、それぞれが認識し合うことによって、1394シリアルバスで接続された範囲において、1つのネットワークを構成している。各デジタル機器間をそれぞれ1本の1394シリアルバスケーブルで順次接続するだけで、それぞれの機器が中継の役割を行い、全体として1つのネットワークを構成するものである。
【0031】
また、1394シリアルバスの特徴でもあるが、Plug&Play機能により、ケーブルを機器に接続した時点で、自動的に機器の認識や接続状況などを認識する機能を有している。
【0032】
また、図9のようなシステムにおいて、ネットワークからある機器が削除されたり、又は新たに追加された場合には、自動的にバスリセットを行い、それまでのネットワーク構成をリセットしてから、新たなネットワークの再構築を行う。この機能によって、その時々のネットワークの構成を常時設定、認識することができる。
【0033】
またデータ転送速度は、100/200/400Mbps等を備えており、上位の転送速度を持つ機器が下位の転送速度をサポートし、互換性をとるようになっている。
【0034】
データ転送モードとしては、コントロール信号等の非同期データ(Asynchronousデータ:以下Asyncデータ)を転送するAsynchronous転送モード、リアルタイムなビデオデータやオーディオデータ等の同期データ(Isochronousデータ:以下Isoデータ)を転送するIsochronous転送モードがある。このAsyncデータとIsoデータは各サイクル(通常1サイクル125μS)の中において、サイクル開始を示すサイクル・スタート・パケット(CSP)の転送に続き、Isoデータの転送を優先しつつサイクル内で混在して転送される。
【0035】
図10に1394シリアルバスの構成要素を示す。
1394シリアルバスは全体としてレイヤ(階層)構造で構成されている。図10に示すように、最もハード的なのが1394シリアルバスのケーブルであり、このケーブルのコネクタが接続されるコネクタポートがあり、その上にハードウェアとしてフィジカル・レイヤとリンク・レイヤがある。
【0036】
ハードウェア部は実質的なインターフェイステップの部分であり、そのうちフィジカル・レイヤは符号化やコネクタ関連の制御等を行い、リンク・レイヤはパケット転送やサイクルタイムの制御等を行う。
【0037】
ファームウェア部のトランザクション・レイヤは、転送(トランザクション)すべきデータの管理を行い、ReadやWriteといった命令を出す。シリアルバスマネージメントは、接続されている各機器の接続状況やIDの管理を行い、ネットワークの構成を管理する部分である。
上記のハードウェア部とファームウェア部までが実質上の1394シリアルバスの構成である。
【0038】
また、ソフトウェア部のアプリケーション・レイヤは使うソフトによって異なり、インタフェース上にどのようにデータを乗せるかを規定する部分であり、AVプロトコル等のプロトコルによって規定されている。
以上が1394シリアルバスの構成である。
【0039】
次に、図11に1394シリアルバスにおけるアドレス空間の図を示す。
1394シリアルバスに接続された各機器(ノード)には必ず各ノード固有の64ビットアドレスを持たせておく。このアドレスをROMに格納しておくことで、自分や相手のノードアドレスを常時認識でき、相手を指定した通信を行うことができる。
【0040】
1394シリアルバスのアドレッシングは、IEEE1212規格に準じた方式である。アドレス設定は、最初の10bitがバスの番号の指定用に、次の6bitがノードID番号の指定用に使われる。残りの48bitが機器に与えられたアドレス幅になり、それぞれ固有のアドレス空間として使用できる。最後の28bitは固有データの領域として、各機器の識別や使用条件の指定の情報等を格納する。
【0041】
次に、1394シリアルバスの特徴といえる技術の部分を、より詳細に説明する。
《1394シリアルバスの電気的仕様》
図12に1394シリアルバス・ケーブルの断面図を示す。
1394シリアルバスでは接続ケーブル内に、2組のツイストペア信号線の他に電源ラインを設けることも可能である。これによって、電源を持たない機器や、故障により電圧低下した機器等にも電力の供給が可能になっている。
【0042】
尚、簡易型の接続ケーブルでは、接続先の機器を限定した上で、電源ラインを設けていないものもある。
電源線内を流れる電源の電圧は8〜40V、電流は最大電流DC1.5Aと規定されている。
【0043】
《DS−Link符号化》
図13は1394シリアルバスで採用されているデータ転送フォーマットのDS−Link符号化方式を説明するための図である。
1394シリアルバスでは、DS−Link(Data/Strobe Link)符号化方式が採用されている。このDS−Link符号化方式は、高速なシリアルデータ通信に適している。その構成は、2本の信号線を必要とする。より対線のうち1本に主となるデータを送り、他方のより対線にはストローブ信号を送る構成になっている。
【0044】
受信側では、この通信されるデータと、ストローブとの排他的論理和をとることによってクロックを再現できる。
【0045】
このDS−Link符号化方式を用いるメリットとして、他のシリアルデータ転送方式に比べて転送効率が高いこと、PLL回路が不要となるので、コントローラLSIの回路規模を小さくできること、さらには、転送すべきデータが無いときに、アイドル状態であることを示す情報を送る必要が無いので、各機器のトランシーバ回路をスリープ状態にすることができ、これによって消費電力の低減を図れる等が挙げられる。
【0046】
《バスリセットのシーケンス》
1394シリアルバスでは、接続されている各機器(ノード)にはノードIDが与えられ、ネットワーク構成として認識されている。
このネットワーク構成に変化があったとき、例えばノードの挿抜や電源のON/OFF等によるノード数の増減などによって変化が生じて、新たなネットワーク構成を認識する必要があるときは、変化を検知した各ノードはバス上にバスリセット信号を送信して、新たなネットワーク構成を認識するモードに入る。
【0047】
このときの変化の検知方法は、1394ポート基板上でのバイアス電圧の変化を検知することによって行われる。
あるノードからバスリセット信号が伝達されて、各ノードのフィジカルレイヤは、このバスリセット信号を受けると同時にリンクレイヤにバスリセットの発生を伝達し、かつ他のノードにバスリセット信号を伝達する。最終的に全てのノードがバスリセット信号を検知した後、バスリセットが起動となる。
【0048】
バスリセットは、先に述べたようなケーブル抜挿や、ネットワーク異常等によるハード検出による起動と、プロトコルからのホスト制御等によってフィジカルレイヤに直接命令を出すことによっても起動する。
また、バスリセットが起動するとデータ転送は一時中断され、この間のデータ転送は待たされ、終了後、新しいネットワーク構成のもとで再開される。
以上がバスリセットのシーケンスである。
【0049】
《ノードID決定のシーケンス》
バスリセットの後、各ノードは新しいネットワーク構成を構築するために、各ノードにIDを与える動作に入る。このときの、バスリセットからノードID決定までの一般的なシーケンスを図21、図22、図23のフローチャートを用いて説明する。
【0050】
図21のフローチャートは、バスリセットの発生からノードIDが決定し、データ転送が行えるようになるまでの、一連のバスの作業を示している。
まず、ステップS101では、ネットワーク内にバスリセットが発生することを常時監視していて、ここでノードの電源ON/OFF等でバスリセットが発生すると、ステップS102に移る。
【0051】
ステップS102では、ネットワークがリセットされた状態から、新たなネットワークの接続状況を知るために、直接接続されている各ノード間において親子関係の宣言がなされる。ステップS103では、全てのノード間で親子関係が決定すると、ステップS104で一つのルートが決定する。全てのノード間で親子関係が決定するまで、ステップS102の親子関係の宣言を行い、またルートも決定されない。
【0052】
ステップS104でルートが決定されると、次にステップS105で、各ノードにIDを与えるノードIDの設定作業が行われる。所定のノード順序で、ノードIDの設定が行われ、全てのノードにIDが与えられるまで繰り返し設定作業が行われ、最終的にステップS106で全てのノードにIDを設定し終えたと判断されたら、新しいネットワーク構成が全てのノードにおいて認識されたので、ステップS107で、ノード間のデータ転送が行える状態となり、データ転送が開始される。
【0053】
このステップS107の状態になると、再びバスリセットが発生するのを監視するモードに入り、バスリセットが発生したら、ステップS101からステップS106までの設定作業が繰り返し行われる。
【0054】
以上説明した図21のフローチャートのバスリセットからルート決定までの部分と、ルート決定後からID設定終了までのより詳しい手順を図22、図23に示す。
まず、図22において、ステップS201では、バスリセットが発生するのを常に監視している。バスリセットが発生すると、ネットワーク構成は一旦リセットされる。次に、ステップS202で、リセットされたネットワークの接続状況を再認識する作業の第一歩として、各機器にリーフ(ノード)であることを示すフラグを立てておく。さらに、ステップS203では、各機器が自分の持つポートがいくつ他ノードと接続されているのかを調べる。
【0055】
ステップS204では、ポート数の結果に応じてこれから親子関係の宣言を始めていくために、未定義(親子関係が決定されていない)ポートの数を調べる。バスリセットの直後はポート数=未定義ポート数であるが、親子関係が決定されていくに従って、ステップS204で検知する未定義ポートの数は変化していく。
【0056】
まず、バスリセットの直後、はじめに親子関係の宣言を行えるのはリーフに限られている。リーフであるというのはステップS203のポート数の確認で知ることができる。リーフは、ステップS205で、自分に接続されているノードに対して、「自分は子、相手は親」と宣言し動作を終了する。
【0057】
ステップS203でポート数が複数ありブランチと認識したノードは、バスリセットの直後はステップS204で未定義ポート数>1ということなので、ステップS206へと移り、まずブランチというフラグが立てられ、ステップS207でリーフからの親子関係宣言で「親」の受付をするために待つ。
【0058】
リーフが親子関係の宣言を行い、ステップS207でそれを受けたブランチは適宜ステップS204の未定義ポート数の確認を行い、未定義ポート数が1になっていれば、残っているポートに接続されているノードに対して、ステップS205の「自分が子」の宣言をすることが可能になる。2度目以降、ステップS204で未定義ポート数を確認しても、2以上あるブランチに対しては、再度ステップS207でリーフ又は他のブランチからの「親」の受付をするために待つ。
【0059】
最終的に、いずれか1つのブランチ、又は例外的にリーフが(子宣言を行えるのにすばやく動作しなかったため)、ステップS204の未定義ポート数の結果としてゼロになったら、これにてネットワーク全体の親子関係の宣言が終了したものであり、未定義ポート数がゼロ(すべて親のポートとして決定)になった唯一のノードはステップS208としてルートのフラグが立てられ、ステップS209としてルートとしての認識がなされる。
以上のようにして、図22に示したバスリセットから、ネットワーク内の全てのノード間における親子関係の宣言までが終了する。
【0060】
次に、図23のフローチャートについて説明する。
まず、図22までのシーケンスでリーフ、ブランチ、ルートという各ノードのフラグの情報が設定されているので、これに基づいてステップS301でそれぞれ分類する。
【0061】
各ノードにIDを与える作業として、最初にIDの設定を行うことができるのはリーフからである。リーフ→ブランチ→ルートの順で若い番号(ノード番号=0〜)からIDの設定がなされていく。
【0062】
次に、ステップS302で、ネットワーク内に存在するリーフの数N(Nは自然数)を設定する。この後、ステップS303で、各自リーフがルートに対して、IDを与えるように要求する。この要求が複数ある場合には、ルートはステップS304によりアービトレーション(1つに調停する作業)を行い、ステップS305で、勝ったノード1つにID番号を与え、負けたノードには失敗の結果通知を行う。
【0063】
ステップS306では、ID取得が失敗に終わったリーフは、再度ID要求を出し、同様の作業を繰り返す。IDを取得できたリーフからステップS307で、セルフIDパケットをブロードキャストで全ノードに転送する。
【0064】
1ノードID情報のブロードキャストが終わると、ステップS308で、残りのリーフの数が1つ減らされる。ステップS309では、上記残りのリーフの数が1以上ある時は、ステップS303のID要求の作業からを繰り返し行い、最終的に全てのリーフがID情報をブロードキャストすると、ステップS309がN=0となり、次のブランチのID設定に移る。
【0065】
ブランチのID設定もリーフの時と同様に行われる。
まず、ステップS310で、ネットワーク内に存在するブランチの数M(M
は自然数)を設定する。この後、ステップS31で、各自ブランチがルートに対して、IDを与えるように要求する。これに対してルートは、ステップS312でアービトレーションを行い、勝ったブランチから順にリーフに与え終った次の若い番号から与えていく。
【0066】
ステップS313では、ルートは要求を出したブランチにID情報又は失敗結果を通知し、ステップS314で、ID取得が失敗に終わったブランチは、再度ID要求を出し、同様の作業を繰り返す。IDを取得できたブランチからステップS315として、そのノードのセルフIDパケットをブロードキャストで全ノードに転送する。
【0067】
1ノードID情報のブロードキャストが終わると、ステップS316で残りのブランチの数が1つ減らされる。そして、ステップS317で、上記残りのブランチの数が1以上ある時は、ステップS311のID要求の作業からを繰り返し、最終的に全てのブランチがID情報をブロードキャストするまで行われる。全てのブランチがノードIDを取得すると、ステップS317はM=0となり、ブランチのID取得モードも終了する。
【0068】
ここまで終了すると、最終的にID情報を取得していないノードはルートのみなので、ステップS318で、与えていない番号で最も大きい番号を自分のID番号と設定し、ステップS319で、ルートのセルフIDパケットをブロードキャストする。
以上により、親子関係が決定した後から、全てのノードのID、及びバスマネージャが設定されるまでの手順が終了する。
【0069】
次に、一例として図14に示した実際のネットワークにおける動作を説明する。
図14においては、(ルート)ノードBの下位にはノードAとノードCが直接接続されており、また、ノードCの下位にはノードDが直接接続されており、さらに、ノードDの下位にはノードEとノードFが直接接続された階層構造になっている。上記の階層構造やルートノード、ノードIDを決定する手順を説明する。
【0070】
バスリセットがされた後、まず各ノードの接続状況を認識するために、各ノードの直接接続されているポート間において、親子関係の宣言がなされる。この親子とは親側が階層構造で上位となり、子側が下位になると言うことができる。図14では、バスリセットの後、最初に親子関係の宣言を行ったのはノードAである。
【0071】
基本的にノードの1つのポートにのみ接続があるノード(リーフと呼ぶ)から親子関係の宣言を行うことができる。これは自分には1ポートの接続のみということをまず知ることができるので、これによってネットワークの端であることを認識し、その中で早く動作を行ったノードから親子関係が決定されていく。
【0072】
こうして親子関係の宣言を行った側(A−B間ではノードA)のポートが子と設定され、相手側(ノードB)のポートが親と設定される。即ち、ノードA−B間では子−親、ノードE−D間で子−親、ノードF−D間で子−親と決定される。
【0073】
さらに1階層あがって、今度は複数個接続ポートを持つノード(ブランチと呼ぶ)のうち、他ノードからの親子関係の宣言を受けたものから順次、さらに上位に親子関係の宣言を行っていく。図14では、まずノードDがD−E間、D−F問と親子関係が決定した後、ノードCに対する親子関係の宣言を行っており、その結果ノードD−C間で子−親と決定している。
【0074】
ノードDからの親子関係の宣言を受けたノードCは、もう一つのポートに接続されているノードBに対して親子関係の宣言を行っている。これによってノードC−B間で子−親と決定している。
【0075】
このようにして、図14のような階層構造が構成され、最終的に接続されている全てのポートにおいて親となったノードBが、ルートノードと決定された。ルートは1つのネットワーク構成中に一つしか存在しないものである。
【0076】
尚、この図14においては、ノードBがルートノードと決定されたが、これはノードAから親子関係宣言を受けたノードBが、他のノードに対して親子関係宣言を早いタイミングで行っていれば、ルートノードは他ノードに移っていたこともあり得る。即ち、伝達されるタイミングによってはどのノードもルートノードとなる可能性があり、同じネットワーク構成でもルートノードは一定とは限らない。
【0077】
ルートノードが決定すると、次は各ノードIDを決定するモードに入る。ここでは全てのノードが、決定した自分のノードIDを他の全てのノードに通知する(ブロードキャスト機能)。
【0078】
自己ID情報は、自分のノード番号、接続されている位置の情報、持っているポートの数、接続のあるポートの数、各ポートの親子関係の情報等を含んでいる。
ノードID番号の割り振りの手順としては、まず1つのポートにのみ接続があるノード(リーフ)から起動することができ、この中から順にノード番号=0、1、2・・・と割り当てられる。
【0079】
ノードIDを手にしたノードは、ノード番号を含む情報をブロードキャストで各ノードに送信する。これによって、そのID番号は「割り当て済み」であることが認識される。
【0080】
全てのリーフが自己ノードIDを取得し終ると、次はブランチヘ移り、リーフに引き続いたノードID番号が各ノードに割り当てられる。リーフと同様に、ノードID番号が割り当てられたブランチから順次ノードID情報をブロードキャストし、最後にルートノードが自己ID情報をブロードキャストする。即ち、常にルートは最大のノードID番号を所有するものである。
以上のようにして、階層構造全体のノードIDの割り当てが終わり、ネットワーク構成が再構築され、バスの初期化作業が完了する。
【0081】
《アービトレーション》
1394シリアルバスでは、データ転送に先立って必ずバス使用権のアービトレーション(調停)を行う。1394シリアルバスは個別に接続された各機器が、転送された信号をそれぞれ中継することによって、ネットワーク内の全ての機器に同信号を伝えるように、論理的なバス型ネットワークであるので、パケットの衝突を防ぐ意味でアービトレーションは必要である。これによってある時間には、たった一つのノードのみ転送を行うことができる。
【0082】
アービトレーションを説明するために、図15(a)にバス使用要求、図15(b)にバス使用許可の図を示し、以下これを用いて説明する。
アービトレーションが始まると、1つもしくは複数のノードが親ノードに向かって、それぞれバス使用権の要求を発する。図15(a)のノードCとノードFがバス使用権の要求を発しているノードである。
【0083】
これを受けた親ノード(図15ではノードA)は、さらに親ノードに向かって、バス使用権の要求を発する(中継する)。この要求は最終的に調停を行うルートに届けられる。バス使用要求を受けたルートノードは、どのノードにバスを使用させるかを決める。この調停作業はルートノードのみが行なえるものであり、調停によって勝ったノードにはバスの使用許可を与える。図15(b)ではノードCに使用許可が与えられ、ノードFの使用は拒否された場合である。
【0084】
アービトレーションに負けたノードに対してはDP(data prefix)パケットを送り、拒否されたことを知らせる。拒否されたノードのバス使用要求は次回のアービトレーションまで待たされる。
以上のようにして、アービトレーションに勝ってバスの使用許可を得たノードは、以降データの転送を開始できる。
【0085】
次に、アービトレーションの一連の流れを図24のフローチャートに示して説明する。
ノードがデータ転送を開始できるためには、バスがアイドル状態であることが必要である。先に行われていたデータ転送が終了して、現在バスが空き状態であることを認識するためには、各転送モードで個別に設定されている所定のアイドル時間ギャップ長(例、サブアクション・ギャップ)を経過することによって、各ノードは自分の転送が開始できると判断する。
【0086】
ステップS401では、Asyncデータ、Isoデータ等それぞれ転送するデータに応じた所定のギャップ長が得られたかを判断する。所定のギャップ長が得られない限り、転送を開始するために必要なバス使用権の要求はできないので、所定のギャップ長が得られるまで待つ。
【0087】
ステップS401で所定のギャップ長が得られたら、ステップS402で、転送すべきデータがあるか判断し、ある場合はステップS403として転送するためにバスを確保するようにバス使用権の要求をルートに対して発する。このときの、バス使用権の要求を表す信号の伝達は、図15に示したように、ネットワーク内各機器を中継しながら、最終的にルートに届けられる。
【0088】
ステップS402で転送するデータがない場合はそのまま待機する。次に、ステップS404では、ステップS403のバス使用要求を1つ以上ルートが受信したら、ルートはステップS405として使用要求を出したノードの数を調べる。ステップS405での選択値がノード数=1(使用権要求を出したノードは1つ)だったら、そのノードに直後のバス使用許可が与えられることになる。
【0089】
ステップS405での選択値がノード数>1(使用要求を出したノードは複数)だったら、ルートはステップS406として使用許可を与えるノードを1つに決定する調停作業を行う。この調停作業は公平なものであり、毎回同じノードばかりが許可を得るようなことはなく、平等に権利を与えていくような構成となっている。
【0090】
ステップS407では、ステップS406で使用要求を出した複数ノードの中からルートが調停して使用許可を得た1つのノードと、敗れたその他のノードに分ける選択を行う。ここで、調停されて使用許可を得た1つのノード、又はステップS405の選択値から使用要求ノード数=1で調停無しに使用許可を得たノードには、ステップS408で、ルートはそのノードに対して許可信号を送る。許可信号を得たノードは、受け取った直後に転送すべきデータ(パケット)を転送開始する。
【0091】
また、ステップS406の調停で敗れて、バス使用が許可されなかったノードにはステップS409としてルートから、アービトレーション失敗を示すDP(data prefix)パケットを送られ、これを受け取ったノードは再度転送を行うためのバス使用要求を出すため、ステップS401まで戻り、所定ギャップ長が得られるまで待機する。
以上がアービトレーションの流れの説明である。
【0092】
《Asynchronous(非同期)転送》
アシンクロナス転送は、非同期転送である。図16にアシンクロナス転送における時問的な遷移状態を示す。図16の最初のサブアクション・ギャップは、バスのアイドル状態を示すものである。このアイドル時間が一定値になった時点で、転送を希望するノードはバスが使用できると判断して、バス獲得のためのアービトレーションを実行する。
【0093】
アービトレーションでバスの使用許可を得ると、次にデータの転送がパケット形式で実行される。データ転送後、受信したノードは転送されたデータに対しての受信結果のack(受信確認用返送コード)をack gapという短いギャップの後、返送して応答するか応答パケットを送ることによって転送が完了する。
【0094】
ackは4ビットの情報と4ビットのチェックサムからなり、成功か、ビジー状態か、ペンディング状態であるかといった情報を含み、すぐに送信元ノードに返送される。
【0095】
次に、図17にアシンクロナス転送のパケットフォーマットの例を示す。
パケットには、データ部及び誤り訂正用のデータCRCの他にはヘッダ部があり、そのヘッダ部には図15に示したような、目的ノードID、ソースノードID、転送データ長さや各種コードなどが書き込まれ、転送が行われる。
【0096】
また、アシンクロナス転送は自己ノードから相手ノードヘの1対1の通信である。転送元ノードから転送されたパケットは、ネットワーク中の各ノードに行き渡るが、自分宛てのアドレス以外のものは無視されるので、宛先の1つのノードのみが読込むことになる。
【0097】
《Isochronous(同期)転送》
アイソクロナス転送は同期転送である。1394シリアルバスの最大の特徴であるともいえるこのアイソクロナス転送は、特にVIDEO映像データや音声データといったマルチメディアデータ等のリアルタイムな転送を必要とするデータの転送に適した転送モードである。
【0098】
また、アシンクロナス転送(非同期)が1対1の転送であったのに対し、このアイソクロナス転送はブロードキャスト機能によって、転送元の1つのノードから他の全てのノードに一様に転送される。
【0099】
図18はアイソクロナス転送における、時間的な遷移状態を示す図である。
アイソクロナス転送は、バス上で一定時間毎に実行される。この時間間隔をアイソクロナスサイクルと呼ぶ。アイソクロナスサイクル時間は125μSである。この各サイクルの開始時間を示し、各ノードの時間調整を行う役割を担っているのがサイクル・スタート・パケットである。
【0100】
サイクル・スタート・パケットを送信するのは、サイクル・マスタと呼ばれるノードであり、1つ前のサイクル内の転送終了後、所定のアイドル期間(サブアクションギャップ)を経た後、本サイクルの開始を告げるサイクル・スタート・パケットを送信する。このサイクル・スタート・パケットの送信される時間間隔が125μSとなる。
【0101】
また、図18にチャネルA、チャネルB、チャネルCと示したように、1サイクル内において複数種のパケットがチャネルIDをそれぞれ与えられることによって、区別して転送できる。これによって同時に複数ノード間でのリアルタイムな転送が可能であり、また受信するノードでは自分が欲しいチャネルIDのデータのみを取り込む。このチャネルIDは送信先のアドレスを表すものではなく、データに対する論理的な番号を与えているに過ぎない。従って、あるパケットの送信は1つの送信元ノードから他のすべてのノードに行き渡る、ブロードキャストで転送されることになる。
【0102】
アイソクロナス転送のパケット送信に先立って、アシンクロナス転送同様アービトレーションが行われる。しかし、アシンクロナス転送のように1対1の通信ではないので、アイソクロナス転送にはack(受信確認用返信コード)は存在しない。
【0103】
また、図18に示したisogap(アイソクロナスギャップ)とは、アイソクロナス転送を行う前にバスが空き状態であると認識するために必要なアイドル期問を表している。この所定のアイドル期間を経過すると、アイソクロナス転送を行いたいノードはバスが空いていると判断し、転送前のアービトレーションを行うことができる。
【0104】
図19にアイソグロナス転送のパケットフォーマットの例を示す。
各チャネルに分かれた各種のパケットには、それぞれデータ部及び誤り訂正用のデータCRCの他にヘッダ部があり、そのヘッダ部には図19に示したような、転送データ長やチャネルN0、その他各種コード及び誤り訂正用のヘッダCRC等が書き込まれ、転送が行われる。
【0105】
《バス・サイクル》
実際の1394シリアルバス上の転送では、アイソクロナス転送と、アシンクロナス転送とは混在できる。その時の、アイソクロナス転送とアシンクロナス転送とが混在した、バス上の転送状態の時間的な遷移の様子を図20に示す。
アイソクロナス転送はアシンクロナス転送より優先して実行される。その理由は、サイクル・スタート・パケットの後、アシンクロナス転送を起動するために必要なアイドル期間のギャップ長(サブアクションギャップ)よりも短いギャップ長(アイソクロナスギャップ)で、アイソクロナス転送を起動できるからである。従って、アシンクロナス転送より、アイソクロナス転送は優先して実行されることになる。
【0106】
図20に示した一般的なバスサイクルにおいて、サイクル#mのスタート時にサイクル・スタート・パケットがサイクル・マスタから各ノードに転送される。これによって、各ノードで時刻調整を行ない、所定のアイドル期間(アイソクロナスギャップ)を待ってからアイソクロナス転送を行うべきノードはアービトレーションを行い、パケット転送に入る。図20ではチャネルeとチャネルsとチャネルkが順にアイソクロナス転送されている。
【0107】
このアービトレーションからパケット転送までの動作を、与えられているチャネル分繰り返し行った後、サイクル#mにおけるアイソクロナス転送が全て終了したら、アシンクロナス転送を行うことができるようになる。
【0108】
アイドル時間がアシンクロナス転送が可能なサブアクションギャップに達することによって、アシンクロナス転送を行いたいノードはアービトレーションの実行に移れると判断する。但し、アシンクロナス転送が行える期間は、アイソクロナス転送終了後から、次のサイクル・スタート・パケットを転送すべき時間(cycle synch)までの間にアシンクロナス転送を起動するためのサブアクションギャップが得られた場合に限っている。
【0109】
図20のサイクル#mでは、3つのチャネル分のアイソクロナス転送と、その後アシンクロナス転送(含むack)が2パケット(パケット1、パケット2)転送されている。このアシンクロナスパケット2の後は、サイクルm+1をスタートすべき時間(cycle synch)に至るので、サイクル#mでの転送はここまでで終わる。
【0110】
但し、非同期又は同期転送動作中に次のサイクル・スタート・パケットを送信すべき時間(cycle synch)に至ったとしたら、無理に中断せず、その転送が終了した後のアイドル期間を待ってから次サイクルのサイクル・スタート・パケットを送信する。すなわち、1つのサイクルが125μS以上続いたときは、その分次サイクルは基準の125μSより短縮されるものとする。このようにアイソクロナス・サイクルは125μSを基準に超過、短縮し得るものである。
【0111】
しかし、アイソクロナス転送はリアルタイム転送を維持するために毎サイクル必要であれば必ず実行され、アシンクロナス転送はサイクル時間が短縮されたことによって次以降のサイクルにまわされることもある。こういった遅延情報も含めて、サイクル・マスタによって管理される。
以上が1394シリアルバスについての説明である。
【0112】
図2は、1394シリアルバスケーブル100(以下、単に1394シリアルバスという)を用いて各機器を接続した場合の構成である。
図2において、101はTVモニタ装置、102はTVモニタ装置101と1394シリアルバスで接続されたAVアンプであり、1394シリアルバスで接続された種々の映像音声機器の中から特定の機器を選択し、その選択された機器からの映像音声データをTVモニタ101に転送する。
【0113】
103はAVアンプ102と1394シリアルバスで接続されているパソコン(以下PC)、104はPCと1394シリアルバスで接続されているプリンタである。PC103は、法律等で許可されている範囲内において、1394シリアルバスで接続された種々の映像機器からの画像を取り込んで、プリンタ104を制御して撮り込んだ映像をプリントアウトすることも可能である。
【0114】
105はプリンタと1394シリアルバスで接続されている第1のデジタルVTR,106は第1のデジタルVTR105と1394シリアルバスで接続されている第2のデジタルVTR,107は第2のデジタルVTR106とシリアルバスで接続されているDVDプレーヤ、108はDVDプレーヤ107と1394シリアルバスで接続されているCDプレーヤである。
【0115】
尚、この図2のネットワーク機器群は一例であって、TVモニタ101やCDプレーヤ108からさらに先に機器が接続された構成であってもよい。また、接続されている機器も、ハードディスクなどの外部記憶装置や、第2のCD、第2のDVD等の1394シリアルバスでネットワークが構成できる機器なら何であってもよい。
【0116】
次に、図2のようなネットワーク構成の中で、プリンタ104と第1のデジタルVTR(以下、単にVTRという)105のI/F接続を例にとり、1394I/F部を含む情報伝達経路について、図3を用いて説明する。
図3において、上記プリンタ104及びVTR105は、それぞれ装置本体を示すものとする。
【0117】
3は磁気テープ、4は記録/再生ヘッド、5は再生処理回路、6は映像復号化回路、7はD/Aコンバータ、9は外部出力端子、10は指示入力を行う操作部、11はVTRのシステムコントローラ、12はフレームメモリ、13はVTRの1394インターフェース(I/F)部、14は複数種データのセレクタである。
【0118】
17はプリンタの1394インターフェース(I/F)部、18はプリントする画像を形成処理する画像処理回路、19は画像データをプリント画像として形成するためのメモリ、20はプリンタヘッド、21はプリンタヘッド20や紙送り等を行うドライバ、22はプリンタ操作部、23はプリンタの制御部であるプリンタコントローラ、24は1394I/Fを介してプリンタの状況をプリンタ情報として生成するプリンタ情報生成回路、25はデータセレクタである。
尚、図1ではVTR105は再生系のみを示している。
【0119】
次に、図3の構成による動作を説明する。
まず、磁気テープ3に記録されている映像データを記録再生ヘッド4で読み出し、再生処理回路5で読み出した映像データに再生形式の処理を行う。読み出された映像データは、家庭用デジタルビデオの帯域圧縮方法としてのDCT(離散コサイン変換)及びVLC(可変長符号化)に基づいた所定の圧縮方式で符号化して記録されているので、復号化回路6で所定の復号化処理を行い、D/Aコンバータ7でアナログ信号に戻された後、外部出力端子9から外部装置にアナログ出力される。
【0120】
また、1394シリアルバスを用いて、所望の映像データ等を他ノードに転送するときは、復号化回路6で復号化された映像データを、フレームメモリ12に一時的に蓄えた後、データセレクタ14を経て1394I/F部13に送り、ここから例えばプリンタ104やPC103に転送する。
【0121】
データセレクタ14では、上記映像データに加え、システムコントローラ11からの各種制御データも1394I/F部に転送する、転送されたデータがプリンタ104でのダイレクトプリント用であるときは、ここでプリンタ104はこの映像データをプリンタ内部に取り込み、PC103等の他のノードヘの転送であるときは、1394I/F部17を素通りして目的のノードヘ転送される。
【0122】
VTR105の再生動作等のVTRの指示入力は、操作部10から行い、その指示入力に基づき、システムコントローラ11はVTRの再生処理回路の制御を始めとする各動作部の制御を行う。また、所定の指示入力によっては、例えばプリンタ104ヘの制御コマンドを発生し、そのコマンドデータがデータセレクタ14を経て1394I/F部13からプリンタヘと転送される。
【0123】
1394シリアルバスでプリンタ104より送られて来るプリンタの動作状況等のプリンタ情報データは、1394I/F部13からデータセレクタ14を経て、システムコントローラ11に取り込むことが可能である。但し、上記プリンタ情報データがVTR105に不要なものである場合には、VTR105を素通りして図2のD−VTR106に転送される。また、上記プリンタ情報データは、1394I/Fを通じてPC103に転送することも可能である。
【0124】
VTR105のデータセレクタ14及びプリンタ104のデータセレクタ25は、入力又は出力する各データのセレクトを行うものであり、順次各データがデータ種毎に区別されて所定のブロックに入出力される。
【0125】
次にプリンタ104の動作について説明する。
1394I/F部17に入力したデータの内、データセレクタ25で各データの種類毎に分類され、プリントすべきデータは画像処理回路18に入力され、画像処理回路18でプリンタに適した画像処理が施され、かつプリンタコントローラ23により、記憶、読み出しの制御がなされた読み出しメモリ19にプリント画像として形成されたものをプリンタヘッド20に送りプリントされる。
【0126】
プリンタのヘッド駆動や紙送り等の駆動は、ドライバ21で行われ、ドライバ21やプリンタヘッド20の動作制御は、プリンタコントローラ23で行われる。プリンタ操作部22は、紙送りや、リセット、インクチェック、プリンタ動作のスタンバイ/停止等の動作を指示入力するためのものであり、その指示入力に応じてプリンタコントローラ23によって各部の制御がされる。
【0127】
次に、1394I/F部17に入力したデータが、PCやVTR105等から発せられたプリンタ104に対するコマンドを示すデータであったときは、データセレクタ25からプリンタコントローラ23に制御コマンドとして伝達され、プリンタコントローラ23によってプリンタ各部の制御がなされる。
【0128】
また、プリンタ情報生成部24ではプリンタの動作状況及びプリントの終了や開始可能な状態であるかを示すメッセージや紙づまり、動作不良、インクの有無等を示す警告メッセージ、さらには、プリント画像の情報等をプリンタ情報としてデータセレクタ25に入力された後、1394I/F部17から外部に出力ができる。この出力されたプリンタ情報に基づいて、PCやVTR105において、プリンタ状況に応じた表示や処理がなされる。
【0129】
このプリンタ情報に基づいて、PC103に(VTR105がダイレクトプリント機能を有していればVTR105にも)表示されたメッセージやプリント画像情報をユーザが見ることによって、適切な対処をすべく、PC103(及びVTR105)からプリンタ104に対するコマンドの入力を行って、1394シリアルバスで制御コマンドデータを送信して、プリンタコントローラ23の制御によりプリンタ104の各部の動作制御や、画像処理部18でのプリント画像の制御をすることが可能である。
【0130】
このようにPCやVTR105とプリンタ間104を接続した1394シリアルバスには映像データや各種のコマンドデータ等が適宜転送されることになる。VTR105から転送する各データの転送形式は、先に述べた1394シリアルバスの仕様に基づいて、主として映像データ(及び音声データ)は、Isoデータとしてアイソクロナス転送方式で1394シリアルバス上を転送し、コマンドデータは、Asyncデータとしてアジングロナス転送方式で転送するものとする。
【0131】
しかし、ある種のデータによっては、場合によってアイソクロナス転送するよりアシンクロナス転送方式で送った方が都合がよいこともあるので、そのようなときはアシンクロナス転送方式を用いる。また、プリンタから転送されるプリンタ情報のデータは、Asyncデータとしてアシンクロナス転送方式で転送する。しかし、情報量が多いプリント画像データなどを転送するときは、Isoデータとしてアイソクロナス転送方式で送ってもよい。
【0132】
尚、もちろん1394シリアルバスを用いて図2のようなネットワークが構成されていた場合、VTR105もプリンタも、PC103、VTR106、DVD107、CD108、AVアンプ102及びTVモニタ1014と1394シリアルバスの仕様に基づいて、それぞれのデータの双方向転送が可能である。
【0133】
TVモニタ101、AVアンプ102、PC103、VTR106、DVD107及びCD108は、それぞれの機器に特有の機能制御部を搭載しているが、1394I/Fによる情報通信に必要な部分、即ち機器内の各ブロックから送信すべきデータが入力され、受信したデータを適宜機器内の各ブロックに振り分けるデータセレクタ及び1394I/F部については、VTR105やプリンタと同様である。
【0134】
図1は、本発明の本実施の形態によるIEEE1394シリアルI/Fを有する電子装置としてのビデオカメラ50のシステムのブロック図である。
このビデオカメラ50は、図示しない光学レンズ部、絞り53、CCD54、AGC回路55、A/D変換器56、絞り駆動部57、CCDドライバ58及び発生器59から成る撮像部と、デジタル信号処理部51と、カメラシステム制御部52とに大別することができる。
【0135】
上記光学レンズ部及び絞53を介してCCD54の撮像面に結像した撮像光は光電変換され、AGC回路55でゲインコントロールされた後、A/D変換器56でデジタル信号に変換される。A/D変換器56からデジタル信号処理部51に入力された画像信号のうち、輝度成分Yは、信号処理部ロック64で、絞り制御用参照信号生成回路65で生成される参照信号とレベル比較され、その比較結果を絞り駆動部57に対して出力することにより、撮像光に対して常に適切な絞り値が得られるように自動的に絞りを制御する。
【0136】
一方、A/D変換器56からデジタル信号処理部64に入力された画像信号の色信号成分は、色分離マトリクス60に入力される。色分離マトリクス60において、A/D変換出力信号の色信号成分はR、G、Bの三色の色成分に分離され、特にRとBの色成分については、それぞれレベルコントロール回路61、62によりレベルを制御される。レベル制御されたR、Bの色信号成分及びG色信号成分は、色差マトリクス63によりてR−Y、B−Yの色差信号に変換される。
【0137】
次に、信号処理部64において、上記R−Y、B−Yの色差信号レベルが、それぞれR−Yレベル制御用参照信号生成回路66と、B−Yレベル制御用参照信号生成回路67で生成される参照信号とレベル比較される。この比較結果を上記レベルコントロール回路61、62に出力することにより、常に適切なホワイトバランスが得られるように、RとBの色成分のレベルを自動的に制御する。
【0138】
CCD撮像面に結像する撮像光の光量に対応する電荷を、CCD内のセルに蓄積する時間、即ちシャッタスピードは、タイミング発生器59からCCDドライバ58を経てCCD54に供給されるCCD駆動信号により制御される。タイミング発生器54は、カメラシステム制御部52内のI/F75に接続されており、カメラシステム制御52内のCPU76からの制御命令に従ってCCD蓄積時間を制御する。
【0139】
絞り制御用参照信号生成回路65、R−Y、B−Yレベル制御用参照信号生成回路66、67の出力レベルも、I/F回路68を介してカメラシステム制御部52から送られて来る制御信号により変更可能に構成されている。
【0140】
カメラシステム制御部52は、ビデオカメラ外部のPC103と、IEEE1394ケーブル78及びIEEE1394I/F77を介して通信可能な構成となっており、PC103からのカメラ制御命令に従ってCPU76から絞り制御用参照信号生成回路65、R−Yレベル制御用参照信号生成回路66、又はB−Yレベル制御用参照信号生成回路67の出力レベルを変更すべく信号を出力することにより、絞り値、R−Y、又はB−Yの制御の基準値が変更されるので、結果として絞り値や色合い、色の濃さといったカメラ部の制御対象を、カメラ外部から制御することができる。
【0141】
絞り制御用参照信号生成回路65、R−Yレベル制御用参照信号生成回路66、又はB−Yレベル制御用参照信号生成回路67の出力レベルの基準値は、ROMの標準制御データ記憶領域71に蓄えられており、通常はこの領域71のデータがCPU76を介してRAMの制御データ記憶領域73に一旦転送され、さらにCPU76を介して上記の各回路65、66、67に制御条件として伝達され、自動的に適切な撮影条件が設定される。
【0142】
尚、PCからのカメラ制御命令は、図4(a)に示すように、PCモード開始命令とPCモード終了命令に挟まれた各種カメラ制御命令(PCコマンド)である。一般的にカメラの制御は、複数の制御パラメータをバランスよく制御する必要があり、上記各種カメラ制御命令を一つずつ実行するのではなく、上記開始及び終了命令により挟まれた一群の命令を一括して処理する。
【0143】
PC103からカメラ部の制御対象を制御する場合、IEEE1394I/F77にPCから伝達されたカメラ制御命令は、カメラ制御命令カウンタ79において、1命令につき1カウントアップする処理を経て、CPU76に転送され、CPU76において、このカメラ制御命令に対応するデータに置換されて、RAM70に一時記憶調整用制御データとして転送され、一時的に記憶される。
【0144】
上記の作業は、PCモード開始命令の検出から、PCモード終了命令検出までの間繰り返され、PCモード終了命令検出と共に、一時記憶した調整用制御データは、CPU76を介して不揮発性メモリEEPROM72に転送され、改めて調整用制御データとして記憶されると共に、CPU77及びI/F75を介してデジタル信号処理部51に出力される。
【0145】
一方、上記CPU77及びI/F75を介してデジタル信号処理部51に出力された情報に対応する制御情報は、RAMの調整用制御データ記憶領域73にも蓄えられ、必要に応じてRAMの制御データ記憶領域73を介してCPU76に読み出される。こうすることにより、一旦PC103から伝達されたカメラ制御情報は、ビデオカメラ50内に記憶され、必要な時にその設定を呼び出すことが可能となる。
【0146】
CPU76は、上記RAM、ROM、EEPROMに対して操作するアドレスと、読み出し/書き込み制御を実行しており、PC103により設定された撮影条件にカメラ部を設定する場合は、EEPROM72の情報を、標準状態にカメラ部を設定する場合には上記領域71の情報をそれぞれ上記領域73に書き込む。
【0147】
ビデオカメラ50及びPC103は、IEEE1394ケーブル78で接続されると、それを認識してモード設定動作に入るか否かの判別を行う。
図5は、第1の実施の形態による処理を示す。図5(a)において、PC側は、S501で処理の実行が開始されると、S502でIEEE1394ケーブルが接続されたか否かを、バスリセットが発生したかどうかを検出することにより認識する。バスリセットが発生していなければ、何ら処理を実行することなくそのまま待機する。
【0148】
バスリセットが発生していれば、S503でビデオカメラが接続されたか否かを識別する。このビデオカメラが接続されたか否かの識別方法については、例えば前述の図9に示されるビデオカメラの1394シリアルバスにおけるアドレス空間の64ビットアドレスを読み出して、制御対象とするビデオカメラかどうかを識別する方法等で行うことができる。
【0149】
S503で制御対象とするビデオカメラが接続されていないと判断した場合は、処理をS502に戻す。また、制御対象とするビデオカメラが接続されていると判断される場合は、S504でビデオカメラ側がPC側からのモード設定命令を受け付ける状態であるかどうかを判断する。モード設定命令を受け付ける状態は、ビデオカメラがテープ再生モードでない、即ち、カメラモードの状態であるとか、図示しない種々のオートモードではなく、マニュアル設定モードになっている等、ビデオカメラ本体の状態による。
【0150】
S504でモード設定命令を受け付ける状態でない場合は、処理をS503に戻して制御対象であるビデオカメラが依然接続されているかどうかを確認した上で、S504の処理を再実行する。S504でビデオカメラがモード設定命令を受け付ける状態であると認識された場合は、S505でPCからモード設定命令を伝達し、ビデオカメラをPCから制御する。
【0151】
一方、ビデオカメラ側は、図5(b)に示す処理において、S506で処理の実行が開始されると、S507で通常のカメラ動作を実行している。通常のカメラ動作とは、図3の記憶領域73に、記憶領域71の標準制御データが書き込まれている状態の動作である。通常のカメラ動作を実行しながら、CPU76はIEEE1394ケーブルが接続されたか否かをS508で常に監視している。IEEE1394ケーブルの接続を検出する方法としては、例えばポートのバイアス電圧の変化を検出する等の方法がある。
【0152】
S508でIEEE1394ケーブルの接続が確認されなければ、処理をS507に戻す。また、ケーブル接続が確認されれば、S509でバスリセットの完了を待ってから、S510でPCが接続されたかどうかを確認する。接続対象がPCであるか否かを確認する方法としては、PC側と同様に、例えば前述の図9に示されるビデオカメラの1394シリアルバスにおけるアドレス空間の64ビットアドレスを読み出して、PCかどうかを識別する方法等がある。
【0153】
接続対象がPCである場合、S511でPG側がモード設定プログラムを動作させているかどうかを確認する。この確認方法としては、例えば図8のアプリケーションレイアの情報を読み取ったり、あるいは相互通信におけるAsyncデータを認識する方法がある。
【0154】
S511でPC側がモード設定プログラムを動作させていることを確認できた場合は、S513でPCモード開始フラグがセットされているかどうかを確認し、フラグセットの場合はS516に分岐し、そうでない場合は、S514でPCモード開始命令が検出されるか否かの判定を行い、検出された場合は、S516でPCモード開始フラグをセットし、そうでない場合はS520に分岐する。
【0155】
S516では、受信した命令の属性を判定し、カメラ制御命令である場合は、S517でカメラ命令カウンタを+1し、S518で調整用制御データー時記憶領域70にデータを記憶する。
【0156】
S519では、受信した命令がPCモード終了命令か否かを判定し、終了命令だった場合はS525に分岐し、上記領域70に一時的に記憶されている制御データを調整用制御データ記憶領域(EEPROM72)に転送して記憶し、S512で、PC側からの命令に従って、上述の如く制御の基準値やシャッタスピードを変更し、また、RAMの内容を書き換えることにより、ビデオカメラのモード設定動作を実行する。実行終了後はS510に戻り、一連のPCモードの動作を繰り返す。
【0157】
尚、ビデオカメラ側は、S508、S509、S510、S511の各判別を順次実行することにより、PCからの命令に従ってモード設定動作を実行するか否かを識別するのであるから、上記各判別のいずれかの過程で条件が整わなかった場合には、PCからの命令に従わない動作、即ち、前述の通常のカメラ動作を繰り返すことになる。
【0158】
また、PCモード動作中の通信異常に関する対応は、S520、S521、S523で行う。即ち、S520では、1394シリアルバスの接続を確認し、接続なしの場合はS524に分岐する。また、S521では、バスリセットの検出を行い、検出された場合にS524に分岐する。また、S523では、PCの接続を確認し、接続なしの場合はS524に分岐する。それ以外の場合は、S513に戻り、カメラ制御命令に対する一連の処理を行う。
【0159】
S524では、PCモード動作中の通信異常の処理として、カメラ制御命令カウンタ及び調整用制御データー時記憶領域70、72を初期化し、S512のPCモード設定動作に移行する前に受信したカメラ制御命令を全て無効とし、S507に戻り、PCからの命令に従わない動作、即ち、前述の通常のカメラ動作を繰り返すことになる。
【0160】
図6は、本発明の第2の実施の形態による処理を示す。
本実施の形態は、上記第1の実施の形態におけるPCモード動作中の通信異常の処理以外は、第1の実施の形態と同様なのでここでの説明は省略する。
図6において、S550、S551、S553により、PCモード動作中の通信異常を検出すると、S556に分岐して、上記カメラ制御命令カウンタのカウント数を判定し、所定の閾値より大きい場合は、S557でその時点まで一時記憶された調整用制御データを正式な調整用データとして、EEPROMの調整用データ記憶領域に改めて記憶した後、S537に戻る。
【0161】
上記カウント数が所定の閾値より小さい場合は、S554でカメラ制御命令カウンタ及び上記調整用制御データー時記憶領域を初期化し、S542のPCモード設定動作に移行する前に受信したカメラ制御命令を全て無効とし、S537に戻り、PCからの命令に従わない動作、即ち、前述の通常のカメラ動作を繰り返すことになる。
【0162】
尚、上記閾値の設定方法の一例を以下に示す。
前述の通り、PCからのカメラ制御命令は、図4(a)に示すように、PCモード開始命令とPCモード終了命令に挟まれた各種カメラ調整用制御データ(PCコマンド)であって、一般的にカメラの制御は、複数の制御パラメータをバランスよく制御する必要があり、上記PCコマンドを一つずつ実行するのではなく、基本的には、上記開始及び終了命令により挟まれた一群のコマンドを一括して処理する。
【0163】
しかしながら図4(b)に示すように、PCコマンドをその内容に従って“基本性能・基本設定コマンド”と“微調節コマンド”とに分類してPCから転送することにより、上記閾値を図4(b)における“番号11”に設定することができる。つまり、上記異常を検出した時点で、上記カメラ制御命令カウンタのカウント数が11以上の場合は、カメラの基本性能・基本設定に係わるPCコマンドの受信は終了しているので、その時点までに一時記憶された調整用制御データを正式な調整用データとして用いても、カメラの基本的な動作バランスが崩れることはない。
【0164】
しかしながら、上記カウント数が10未満の場合は、上記調整用データを正式な調整用データとして用いるとカメラの基本的な動作バランスが崩れてしまうので、それらのデータは初期化して無効とするわけである。
【0165】
図7は本発明の第3の実施の形態による処理示す。本実施の形態は、上記第1の実施の形態における、PCモード動作中の通信異常の処理以外は、第1の実施の形態と同様なのでここでの説明は省略する。
図7において、S580、S581、S583により、PCモード動作中の通信異常を検出すると、S590に分岐し、S590のサブルーチンでは、一時記憶した調整用データが信頼性のあるものかどうかを判定する。
【0166】
具体的には、S591において、規定のプロトコルに従って受信されたものかを判定し、次にS592でデータフォーマットが規定通りかを判定し、次にS593でカメラに対する調整用制御データであるかを判定する。上記判定結果に応じて、信頼性「あり」をS594でセットし、信頼性「なし」をS595でセットする。
【0167】
S586において、上記信頼性評価サブルーチンの実行結果に応じて信頼性」あり」の場合は、S587でその時点まで一時記憶された調整用制御データを正式な調整用データとして、EEPROMの調整用データ記憶領域に改めて記憶しS567に戻り、そうでない場合は、S554でカメラ制御命令カウンタ及び調整用制御データー時記憶領域を初期化し、S572のPGモード設定動作に移行する前に受信したカメラ制御命令をすべて無効とし、S567に戻り、PCからの命令に従わない動作、即ち、前述の通常のカメラ動作を繰り返すことになる。
【0168】
次に、本発明の他の実施の形態としての記憶媒体について説明する。
本発明は、ハードウェアで構成してもよく、また、CPUとメモリとで構成されるコンピュータシステムで構成してもよい。コンピュータシステムで構成する場合、上記メモリは本発明による記憶媒体を構成する。
【0169】
即ち、前述した各実施の形態において、各図のフローチャートについて説明した動作を実行するためのソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムや装置で用い、そのシステムや装置のCPUが上記記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し、実行することにより、本発明の目的を達成することができる。
【0170】
また、この記憶媒体としては、ROM、RAM等の半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気媒体等を用いてよく、これらをCD−ROM、フロッピィディスク、磁気媒体、磁気カード、不揮発性メモリカード等に構成して用いてよい。
【0171】
従って、この記憶媒体を図1、図6に示したシステムや装置以外の他のシステムや装置で用い、そのシステムあるいはコンピュータがこの記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し、実行することによっても、上記各実施の形態と同等の機能を実現できると共に、同等の効果を得ることができ、本発明の目的を達成することができる。
【0172】
また、コンピュータ上で稼働しているOS等が処理の一部又は全部を行う場合、あるいは記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された拡張機能ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づいて、上記拡張機能ボードや拡張機能ユニットに備わるCPU等が処理の一部又は全部を行う場合にも、各実施の形態と同等の機能を実現できると共に、同等の効果を得ることができ、本発明の目的を達成することができる。
【0173】
また、制御情報の標準値を記憶するROMの標準制御データ記憶領域71も、本発明による記憶媒体を構成するものである。
【0174】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、PC等の外部制御装置からの制御が可能なビデオカメラ等の電子装置において、通信異常が生じた場合も、電子装置の正常な制御を行うことができると共に、通信異常発生後の的確なリカバリー処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるIEEE1394SシリアルI/Fを有するビデオカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明が適用されるIEEE1394通信システムによるネットワーク構成例を示す構成図である。
【図3】図2のデジタルVTRとプリンタとを接続した構成をを示すブロック図である。
【図4】カメラ制御コマンドの種類を示す構成図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態によるPC103及びビデオカメラ内のモード設定プログラム実行開始までの処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態によるPC103及びビデオカメラ内のモード設定プログラム実行開始までの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施の形態によるPC103及びビデオカメラ内のモード設定プログラム実行開始までの処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】従来のSCSIを経由したデータ通信システムを示すブロック図である。
【図9】1394シリアルバスを用いたネットワークシステムの構成図である。
【図10】1394シリアルバスの構成要素を示す構成図である。
【図11】1394シリアルバスのアドレス空間を示す構成図である。
【図12】1394シリアルバスケーブルの断面図である。
【図13】1394シリアルバスにおけるデータ転送フォーマットを示すタイミングチャートである。
【図14】1394シリアルバスを用いたネットワークの動作を説明するためのブロック図である。
【図15】1394シリアルバスにおけるアービトレーションを説明するためのブロック図である。
【図16】アシンクロナス転送による時間的な遷移状態を示すタイミングチャートである。
【図17】アシンクロナス転送のパケットフォーマットの例を示す構成図である。
【図18】アイソクロナス転送による時間的な遷移状態を示すタイミングチャートである。
【図19】アイソクロナス転送のパケットフォーマットの例を示す構成図である。
【図20】バスサイクルを示すタイミングチャートである。
【図21】バスリセットからデータ転送を行うまでのバスの作業を示すフローチャートである。
【図22】上記バスの作業をさらに詳しく示すフローチャートである。
【図23】上記バスの作業の続きの作業を示すフローチャートである。
【図24】アービトレーションの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
50 ビデオカメラ
51 デジタル信号処理部
52 カメラシステム制御部
54 CCD
57 絞り駆動部
58 CCDドライバ
59 タイミング発生器
61、62 レベルコントロール回路
64 信号処理部
65 絞り制御用参照信号生成回路
66 R−Yレベル制御用参照信号生成回路
67 B−Yレベル制御用参照信号生成回路
68 I/F回路
70 RAMの調整用データー時記憶領域
71 ROMの標準制御データ記憶領域
72 EEPROMの調整用制御データ記憶領域
73 RAMの制御データ記憶領域
76 CPU
78 IEEE1394ケーブル
77 IEEE1394I/F
79 カメラ制御命令カウンタ
103 PC

Claims (10)

  1. 外部制御装置と通信する通信手段と、
    上記外部制御装置からの制御情報に基づいて制御される被制御手段と、
    上記外部制御装置からの制御情報を一時的に記憶する一時記憶手段と、
    上記一時記憶手段に記憶された制御情報を記憶する不揮発性記憶手段と、
    上記制御情報の標準値を予め記憶する標準値記憶手段と、
    上記外部制御装置から受信した制御情報の項目数をカウントするカウント手段と、
    上記カウント値を閾値と比較する比較手段と、
    上記外部制御装置との通信の異常を検出する異常検出手段と、
    上記通信異常検出時に、その検出時点での上記比較手段の比較結果に応じて上記一時記憶手段に記憶された制御情報を消去するか又は上記一時記憶手段に記憶された制御情報を上記不揮発性記憶手段に転送する制御手段とを設けたことを特徴とする電子装置。
  2. 外部制御装置と通信する通信手段と、
    上記外部制御装置からの制御情報に基づいて制御される被制御手段と、
    上記外部制御装置からの制御情報を一時的に記憶する一時記憶手段と、
    上記一時記憶手段に記憶された制御情報を記憶する不揮発性記憶手段と、
    上記制御情報の標準値を予め記憶する標準値記憶手段と、
    上記一時記憶手段に記憶された制御情報の信頼性を判定する判定手段と、
    上記通信の異常を検出する異常検出手段と、
    上記通信異常検出時に、その検出時点までに上記一時記憶手段に記憶された制御情報に対する上記判定手段の判定結果に応じて上記一時記憶手段に記憶された制御情報を消去するか又は上記一時記憶手段に記憶された制御情報を上記不揮発性記憶手段に転送する制御手段を設けたことを特徴とする電子装置。
  3. 上記制御情報の信頼性の判定を、制御情報受信時のプロトコルの正当性の判定により行うことを特徴とする請求項2記載の電子装置。
  4. 上記制御情報の信頼性の判定を、制御情報のフォーマットの正当性の判定により行うことを特徴とする請求項2記載の電子装置。
  5. 上記制御情報の信頼性の判定を、制御情報の属性の判定により行うことを特徴とする請求項2記載の電子装置。
  6. 外部制御装置と通信する処理と、
    上記外部制御装置からの制御情報に基づいて被制御手段を制御する処理と、
    上記外部制御装置からの制御情報を一時記憶手段に記憶する処理と、
    上記一時記憶手段に記憶された制御情報を不揮発性記憶手段に記憶する処理と、
    上記外部制御装置から受信した制御情報の項目数をカウントする処理と、
    上記カウント値を閾値と比較する処理と、
    上記外部制御装置との通信の異常を検出する処理と、
    上記通信異常検出時に、その検出時点での上記比較結果に応じて上記一時記憶手段に記憶された制御情報を消去するか又は上記一時記憶手段に記憶された制御情報を上記不揮発性記憶手段に転送する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  7. 外部制御装置と通信する処理と、
    上記外部制御装置からの制御情報に基づいて被制御手段を制御す処理と、
    上記外部制御装置からの制御情報を一時記憶手段に記憶する処理と、
    上記一時記憶手段に記憶された制御情報を不揮発性記憶手段に記憶する処理と、
    上記一時記憶手段に記憶された制御情報の信頼性を判定する処理と、
    上記通信の異常を検出する処理と、
    上記通信異常検出時に、その検出時点までに上記一時記憶手段に記憶された制御情報に対する上記判定結果に応じて上記一時記憶手段に記憶された制御情報を消去するか又は上記一時記憶手段に記憶された制御情報を上記不揮発性記憶手段に転送する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  8. 上記制御情報の信頼性の判定を、制御情報受信時のプロトコルの正当性の判定により行うことを特徴とする請求項7記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  9. 上記制御情報の信頼性の判定を、制御情報のフォーマットの正当性の判定により行うことを特徴とする請求項7記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  10. 上記制御情報の信頼性の判定を、制御情報の属性の判定により行うことを特徴とする請求項7記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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