JP2003333045A - パワーマネージメント - Google Patents

パワーマネージメント

Info

Publication number
JP2003333045A
JP2003333045A JP2002135625A JP2002135625A JP2003333045A JP 2003333045 A JP2003333045 A JP 2003333045A JP 2002135625 A JP2002135625 A JP 2002135625A JP 2002135625 A JP2002135625 A JP 2002135625A JP 2003333045 A JP2003333045 A JP 2003333045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
bus
node
transfer
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002135625A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Takeda
光弘 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002135625A priority Critical patent/JP2003333045A/ja
Publication of JP2003333045A publication Critical patent/JP2003333045A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1394シリアルバスに接続された機器にお
いて、バスの供給可能電力がバス全体が必要とする電力
に満たない場合においても、バスの電力を必要としてい
る機器に対してバスの電力を効果的に時間配分して割り
付け、限られた電力でバスに接続された機器に電力を供
給する。 【解決手段】 1394シリアルバスに接続された機器
において、バス全体と各機器の供給可能電力と必要電力
を認識・計算する手段と、供給電力が必要電力を満たし
ているか判断する手段と、判断結果に基づき電力を供給
する機器を選択する手段と、選択した機器に対して電源
ON・OFFを指示する制御信号を送信する手段とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御信号とデータ
を混在させて通信することが可能なデータ通信バスを用
いて複数電子機器(以下、機器)間を接続して、各機器
間でデータ通信を行うシステムを所有する装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、IEEE1394−1995 H
igh Performance Serial Bu
s(以下1394シリアルバス)で接続された複数の機
器において、バス内に電力を供給する機器が存在し、バ
スの供給可能電力がバスの消費電力を満たしている場
合、バス内の全ての機器が自分自身に電源を持たなくと
も、バスの電力を利用して各機器の電源をONすること
ができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の様なバスに接続
された機器において、バスの供給可能電力がバスの消費
電力に満たない場合、自分自身に電源を持たず、外部の
電源を必要とする機器全てに電力を供給する事が出来な
かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決する為、
1394シリアルバス等に接続された機器において、そ
れぞれの機器の供給可能電力・消費電力を認識する手段
と、認識した各機器の供給可能電力・消費電力からバス
の供給可能電力・消費電力を計算する手段と、計算した
結果、バスの供給可能電力が消費電力(要求電力)を満
たしているか比較・判断する手段と、判断した結果、バ
スの供給可能電力が消費電力を満たせない場合、電力を
供給する機器を選択する手段と、選択した機器の電源を
ONにするよう指示する制御信号を送信する手段と、電
源をONにするよう指示する制御信号を送信した機器が
電力を必要としなくなったとき、選択した機器の電源を
OFFにするよう指示する制御信号を送信する手段とを
備える。
【0005】(作用)本発明によれば、IEEE139
4シリアルバスによって接続された機器において、上記
手段を備える事により、限られた電力で、バスに接続さ
れ、それ自身に電源を持たず外部の電源を期待している
機器に対して電力を供給することが可能になる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。
【0007】ここで、本発明では、各機器間を接続する
デジタルI/FにIEEE1394シリアルバスを用い
るので、IEEE1394シリアルバスについてあらか
じめ説明する。
【0008】《IEEE1394の技術の概要》家庭用
デジタルVTRやDVDの登場も伴なって、ビデオデー
タやオーディオデータなどのリアルタイムでかつ高情報
量のデータ転送のサポートが必要になっている。こうい
ったビデオデータやオーディオデータをリアルタイムで
転送し、パソコン(PC)に取り込んだり、またはその
他のデジタル機器に転送を行うには、必要な転送機能を
備えた高速データ転送可能なインタフェースが必要にな
ってくるものであり、そういった観点から開発されたイ
ンタフェースがIEEE1394−1995 High
Performance Serial Bus(以
下1394シリアルバス)である。
【0009】図7に1394シリアルバスを用いて構成
されるネットワーク・システムの例を示す。このシステ
ムは機器A,B,C,D,E,F,G,Hを備えてお
り、A−B間、A−C間、B−D間、D−E間、C−F
間、C−G間、及びC−H間をそれぞれ1394シリア
ルバスのツイスト・ペア・ケーブルで接続されている。
この機器A〜Hは例としてPC、デジタルVTR、DV
D、デジタルカメラ、ハードディスク、モニタ等であ
る。
【0010】各機器間の接続方式は、ディジーチェーン
方式とノード分岐方式とを混在可能としたものであり、
自由度の高い接続が可能である。
【0011】また、各機器は各自固有のIDを有し、そ
れぞれが認識し合うことによって1394シリアルバス
で接続された範囲において、1つのネットワークを構成
している。各デジタル機器間をそれぞれ1本の1394
シリアルバスケーブルで順次接続するだけで、それぞれ
の機器が中継の役割を行い、全体として1つのネットワ
ークを構成するものである。また、1394シリアルバ
スの特徴でもある、Plug & Play機能でケー
ブルを機器に接続した時点で自動で機器の認識や接続状
況などを認識する機能を有している。
【0012】また、図7に示したようなシステムにおい
て、ネットワークからある機器が削除されたり、または
新たに追加されたときなど、自動的にバスリセットを行
い、それまでのネットワーク構成をリセットしてから、
新たなネットワークの再構築を行う。この機能によっ
て、その時々のネットワークの構成を常時設定、認識す
ることができる。
【0013】またデータ転送速度は、100/200/
400Mbpsと備えており、上位の転送速度を持つ機
器が下位の転送速度をサポートし、互換をとるようにな
っている。
【0014】データ転送モードとしては、コントロール
信号などの非同期データ(Asynchronousデ
ータ:以下Asyncデータ)を転送するAsynch
ronous転送モード、リアルタイムなビデオデータ
やオーディオデータ等の同期データ(Isochron
ousデータ:以下Isoデータ)を転送するIsoc
hronous転送モードがある。このAsyncデー
タとIsoデータは各サイクル(通常1サイクル125
μS)の中において、サイクル開始を示すサイクル・ス
タート・パケット(CSP)の転送に続き、Isoデー
タの転送を優先しつつサイクル内で混在して転送され
る。
【0015】次に、図5に1394シリアルバスの構成
要素を示す。
【0016】1394シリアルバスは全体としてレイヤ
(階層)構造で構成されている。図5に示したように、
最もハード的なのが1394シリアルバスのケーブルで
あり、そのケーブルのコネクタが接続されるコネクタポ
ートがあり、その上にハードウェアとしてフィジカル・
レイヤとリンク・レイヤがある。
【0017】ハードウェア部は実質的なインタフェース
チップの部分であり、そのうちフィジカル・レイヤは符
号化やコネクタ関連の制御等を行い、リンク・レイヤは
パケット転送やサイクルタイムの制御等を行う。
【0018】ファームウェア部とトランザクション・レ
イヤは、転送(トランザクション)すべきデータの管理
を行い、ReadやWriteといった命令を出す。シ
リアルバスマネージメントは、接続されている各機器の
接続状況やIDの管理を行い、ネットワークの構成を管
理する部分である。
【0019】このハードウェアとファームウェアまでが
実質上の1394シリアルバスの構成である。
【0020】またソフトウェア部のアプリケーション・
レイヤは使うソフトによって異なり、インタフェース上
にどのようにデータをのせるか規定する部分であり、A
Vプロトコルなどのプロトコルによって規定されてい
る。
【0021】以上が1394シリアルバスの構成であ
る。
【0022】次に、図6に1394シリアルバスにおけ
るアドレス空間の図を示す。
【0023】1394シリアルバスに接続された各機器
(ノード)には必ず各ノード固有の、64ビットアドレ
スを持たせておく。そしてこのアドレスをROMに格納
しておくことで、自分や相手のノードアドレスを常時認
識でき、相手を指定した通信も行える。
【0024】1394シリアルバスのアドレッシング
は、IEEE1212規格に準じた方式であり、アドレ
ス設定は、最初の10bitがバスの番号の指定用に、
次の6bitがノードID番号の指定用に使われる。残
りの48bitが機器に与えられたアドレス幅になり、
それぞれ固有のアドレス空間として使用できる。最後の
28bitは固有データの領域として、各機器の識別や
使用条件の指定の情報などを格納する。
【0025】以上が1394シリアルバスの技術の概要
である。
【0026】次に、1394シリアルバスの特徴といえ
る技術の部分を、より詳細に説明する。
【0027】《1394シリアルバスの電気的仕様》図
7に1394シリアルバス・ケーブルの断面図を示す。
【0028】1394シリアルバスでは接続ケーブル内
に、2組のツイストペア信号線の他に、電源ラインを設
けている。これによって、電源を持たない機器や、故障
により電圧低下した機器等にも電力の供給が可能になっ
ている。
【0029】電源線内を流れる電源の電圧は8〜40
V、電流は最大電流DC1.5Aと規定されている。
【0030】《DS−Link符号化》1394シリア
ルバスで採用されている、データ転送フォーマットのD
S−Link符号化方式を説明するための図を図8に示
す。
【0031】1394シリアルバスでは、DS−Lin
k(Data/Strobe Link)符号化方式が
採用されている。このDS−Link符号化方式は、高
速なシリアルデータ通信に適しており、その構成は、2
本の信号線を必要とする。より対線のうち1本に主とな
るデータを送り、他方のより対線にはストローブ信号を
送る構成になっている。
【0032】受信側では、この通信されるデータと、ス
トローブとの排他的論理和をとることによってクロック
を再現できる。
【0033】このDS−Link符号化方式を用いるメ
リットとして、他のシリアルデータ転送方式に比べて転
送効率が高いこと、PLL回路が不要となるのでコント
ローラLSIの回路規模を小さくできること、更には、
転送すべきデータが無いときにアイドル状態であること
を示す情報を送る必要が無いので、各機器のトランシー
バ回路をスリープ状態にすることができることによっ
て、消費電力の低減が図れる、などが挙げられる。
【0034】《バスリセットのシーケンス》1394シ
リアルバスでは、接続されている各機器(ノード)には
ノードIDが与えられ、ネットワーク構成として認識さ
れている。
【0035】このネットワーク構成に変化があったと
き、例えばノードの挿抜や電源のON/OFFなどによ
るノード数の増減などによって変化が生じて、新たなネ
ットワーク構成を認識する必要があるとき、変化を検知
した各ノードはバス上にバスリセット信号を送信して、
新たなネットワーク構成を認識するモードに入る。この
ときの変化の検知方法は、1394ポート基盤上でのバ
イアス電圧の変化を検知することによって行われる。
【0036】あるノードからバスリセット信号が伝達さ
れて、各ノードのフィジカルレイヤはこのバスリセット
信号を受けると同時にリンクレイヤにバスリセットの発
生を伝達し、かつ他のノードにバスリセット信号を伝達
する。最終的にすべてのノードがバスリセット信号を検
知した後、バスリセットが起動となる。
【0037】バスリセットは、先に述べたようなケーブ
ル抜挿や、ネットワーク異常等によるハード検出による
起動と、プロトコルからのホスト制御などによってフィ
ジカルレイヤに直接命令を出すことによっても起動す
る。
【0038】また、バスリセットが起動するとデータ転
送は一時中断され、この間のデータ転送は待たされ、終
了後、新しいネットワーク構成のもとで再開される。
【0039】以上がバスリセットのシーケンスである。
【0040】《ノードID決定のシーケンス》バスリセ
ットの後、各ノードは新しいネットワーク構成を構築す
るために、各ノードにIDを与える動作に入る。このと
きの、バスリセットからノードID決定までの一般的な
シーケンスを図16、17、18のフローチャートを用
いて説明する。
【0041】図16のフローチャートは、バスリセット
の発生からノードIDが決定し、データ転送が行えるよ
うになるまでの、一連のバスの作業を示してある。
【0042】まず、ステップS101として、ネットワ
ーク内にバスリセットが発生することを常時監視してい
て、ここでノードの電源ON/OFFなどでバスリセッ
トが発生するとステップS102に移る。
【0043】ステップS102では、ネットワークがリ
セットされた状態から、新たなネットワークの接続状況
を知るために、直接接続されている各ノード間において
親子関係の宣言がなされる。ステップS103として、
すべてのノード間で親子関係が決定すると、ステップS
104として一つのルートが決定する。すべてのノード
間で親子関係が決定するまで、ステップS102の親子
関係の宣言をおこない、またルートも決定されない。
【0044】ステップS104でルートが決定される
と、次はステップS105として、各ノードにIDを与
えるノードIDの設定作業が行われる。所定のノード順
序で、ノードIDの設定が行われ、すべてのノードにI
Dが与えられるまで繰り返し設定作業が行われ、最終的
にステップS106としてすべてのノードにIDを設定
し終えたら、新しいネットワーク構成がすべてのノード
において認識されたので、ステップS107としてノー
ド間のデータ転送が行える状態となり、データ転送が開
始される。
【0045】このステップS107の状態になると、再
びバスリセットが発生するのを監視するモードに入り、
バスリセットが発生したらステップS101からステッ
プS106までの設定作業が繰り返し行われる。
【0046】以上が、図16のフローチャートの説明で
あるが、図16のフローチャートのバスリセットからル
ート決定までの部分と、ルート決定後からID設定終了
までの手順をより詳しくフローチャート図に表したもの
をそれぞれ、図17、図18に示す。
【0047】まず、図17のフローチャートの説明を行
う。
【0048】ステップS201としてバスリセットが発
生すると、ネットワーク構成は一旦リセットされる。な
お、ステップS201としてバスリセットが発生するの
を常に監視している。
【0049】次に、ステップS202として、リセット
されたネットワークの接続状況を再認識する作業の第一
歩として、各機器にリーフ(ノード)であることを示す
フラグを立てておく。さらに、ステップS203として
各機器が自分の持つポートがいくつ他ノードと接続され
ているのかを調べる。
【0050】ステップS204のポート数の結果に応じ
て、これから親子関係の宣言を始めていくために、未定
義(親子関係が決定されてない)ポートの数を調べる。
バスリセットの直後はポート数=未定義ポート数である
が、親子関係が決定されていくにしたがって、ステップ
S204で検知する未定義ポートの数は変化していくも
のである。
【0051】まず、バスリセットの直後、はじめに親子
関係の宣言を行えるのはリーフに限られている。リーフ
であるというのはステップS203のポート数の確認で
知ることができる。リーフは、ステップS205とし
て、自分に接続されているノードに対して、「自分は
子、相手は親」と宣言し動作を終了する。
【0052】ステップS203でポート数が複数ありブ
ランチと認識したノードは、バスリセットの直後はステ
ップS204で未定義ポート数>1ということなので、
ステップS206へと移り、まずブランチというフラグ
が立てられ、ステップS207でリーフからの親子関係
宣言で「親」の受付をするために待つ。
【0053】リーフが親子関係の宣言を行い、ステップ
S207でそれを受けたブランチは適宜ステップS20
4の未定義ポート数の確認を行い、未定義ポート数が1
になっていれば残っているポートに接続されているノー
ドに対して、ステップS205の「自分が子」の宣言を
することが可能になる。2度目以降、ステップS204
で未定義ポート数を確認しても2以上あるブランチに対
しては、再度ステップS207でリーフ又は他のブラン
チからの「親」の受付をするために待つ。
【0054】最終的に、いずれか1つのブランチ、又は
例外的にリーフ(子宣言を行えるのにすばやく動作しな
かった為)がステップS204の未定義ポート数の結果
としてゼロになったら、これにてネットワーク全体の親
子関係の宣言が終了したものであり、最後に未定義ポー
ト数がゼロ(すべてのポートが子ノードに接続)になっ
た唯一のノードはステップS208としてルートのフラ
グが立てられ、ステップS209としてルートとしての
認識がなされる。
【0055】このようにして、図17に示したバスリセ
ットから、ネットワーク内すべてのノード間における親
子関係の宣言までが終了する。
【0056】つぎに、図18のフローチャートについて
説明する。
【0057】まず、図17までのシーケンスでリーフ、
ブランチ、ルートという各ノードのフラグの情報が設定
されているので、これを元にして、ステップS301で
それぞれ分類する。
【0058】各ノードにIDを与える作業として、最初
にIDの設定を行うことができるのはリーフからであ
る。リーフ→ブランチ→ルートの順で若い番号(ノード
番号=0〜)からIDの設定がなされていく。
【0059】ステップS302としてネットワーク内に
存在するリーフの数N(Nは自然数)を設定する。この
後、ステップS303として各自リーフがルートに対し
て、IDを与えるように要求する。この要求が複数ある
場合には、ルートはステップS304としてアービトレ
ーション(1つに調停する作業)を行い、ステップS3
05として勝ったノード1つにID番号を与え、負けた
ノードには失敗の結果通知を行う。ステップS306と
してID取得が失敗に終わったリーフは、再度ID要求
を出し、同様の作業を繰り返す。IDを取得できたリー
フからステップS307として、そのノードのID情報
をブロードキャストで全ノードに転送する。1ノードI
D情報のブロードキャストが終わると、ステップS30
8として残りのリーフの数が1つ減らされる。ここで、
ステップS309として、この残りのリーフの数が1以
上ある時はステップS303のID要求の作業からを繰
り返し行い、最終的にすべてのリーフがID情報をブロ
ードキャストすると、ステップS309がN=0とな
り、次はブランチのID設定に移る。
【0060】ブランチのID設定もリーフの時と同様に
行われる。
【0061】まず、ステップS310としてネットワー
ク内に存在するブランチの数M(Mは自然数)を設定す
る。この後、ステップS311として各自ブランチがル
ートに対して、IDを与えるように要求する。これに対
してルートは、ステップS312としてアービトレーシ
ョンを行い、勝ったブランチから順にリーフに与え終っ
た次の若い番号から与えていく。ステップS313とし
て、ルートは要求を出したブランチにID情報又は失敗
結果を通知し、ステップS314としてID取得が失敗
に終わったブランチは、再度ID要求を出し、同様の作
業を繰り返す。IDを取得できたブランチからステップ
S315として、そのノードのID情報をブロードキャ
ストで全ノードに転送する。1ノードID情報のブロー
ドキャストが終わると、ステップS316として残りの
ブランチの数が1つ減らされる。ここで、ステップS3
17として、この残りのブランチの数が1以上ある時は
ステップS311のID要求の作業からを繰り返し、最
終的にすべてのブランチがID情報をブロードキャスト
するまで行われる。すべてのブランチがノードIDを取
得すると、ステップS317はM=0となり、ブランチ
のID取得モードも終了する。
【0062】ここまで終了すると、最終的にID情報を
取得していないノードはルートのみなので、ステップS
318として与えていない番号で最も若い番号を自分の
ID番号と設定し、ステップS319としてルートのI
D情報をブロードキャストする。
【0063】以上で、図18に示したように、親子関係
が決定した後から、すべてのノードのIDが設定される
までの手順が終了する。
【0064】次に、一例として図9に示した実際のネッ
トワークにおける動作を、図9を参照しながら説明す
る。
【0065】図9の説明として、(ルート)ノードBの
下位にはノードAとノードCが直接接続されており、更
にノードCの下位にはノードDが直接接続されており、
更にノードDの下位にはノードEとノードFが直接接続
された階層構造になっている。この、階層構造やルート
ノード、ノードIDを決定する手順を以下で説明する。
【0066】バスリセットがされた後、まず各ノードの
接続状況を認識するために、各ノードの直接接続されて
いるポート間において、親子関係の宣言がなされる。こ
の親子とは親側が階層構造で上位となり、子側が下位と
なると言うことができる。
【0067】図9ではバスリセットの後、最初に親子関
係の宣言を行ったのはノードAである。基本的にノード
の1つのポートにのみ接続があるノード(リーフと呼
ぶ)から親子関係の宣言を行うことができる。これは自
分には1ポートの接続のみということをまず知ることが
できるので、これによってネットワークの端であること
を認識し、その中で早く動作を行ったノードから親子関
係が決定されていく。こうして親子関係の宣言を行った
側(A−B間ではノードA)のポートが親ポートと設定
され、相手側(ノードB)のポートが子ポートと設定さ
れる。こうして、ノードA−B間では子−親、ノードE
−D間で子−親、ノードF−D間で子−親と決定され
る。
【0068】さらに1階層あがって、今度は複数個接続
ポートを持つノード(ブランチと呼ぶ)のうち、他ノー
ドからの親子関係の宣言を受けたものから順次、更に上
位に親子関係の宣言を行っていく。図9ではまずノード
DがD−E間、D−F間と親子関係が決定した後、ノー
ドCに対する親子関係の宣言を行っており、その結果ノ
ードD−C間で子−親と決定している。
【0069】ノードDからの親子関係の宣言を受けたノ
ードCは、もう一つのポートに接続されているノードB
に対して親子関係の宣言を行っている。これによってノ
ードC−B間で子−親と決定している。
【0070】このようにして、図9のような階層構造が
構成され、最終的に接続されているすべてのポートが子
ポートと設定されたノードBが、ルートノードと決定さ
れる。ルートは1つのネットワーク構成中に一つしか存
在しないものである。
【0071】なお、この図9においてノードBがルート
ノードと決定されたが、これはノードAから親子関係宣
言を受けたノードBが、他のノードに対して親子関係宣
言を早いタイミングで行っていれば、ルートノードは他
ノードに移っていたこともあり得る。すなわち、伝達さ
れるタイミングによってはどのノードもルートノードと
なる可能性があり、同じネットワーク構成でもルートノ
ードは一定とは限らない。
【0072】ルートノードが決定すると、次は各ノード
IDを決定するモードに入る。ここではすべてのノード
が、決定した自分のノードIDを他のすべてのノードに
通知する(ブロードキャスト機能)。
【0073】自己ID情報は、自分のノード番号、接続
されている位置の情報、持っているポートの数、接続の
あるポートの数、各ポートの親子関係の情報等を含んで
いる。
【0074】ノードID番号の割り振りの手順として
は、まず1つのポートにのみ接続があるノード(リー
フ)から起動することができ、この中から順にノード番
号=0、1、2、、と割り当てられる。
【0075】ノードIDを手にしたノードは、ノード番
号を含む情報をブロードキャストで各ノードに送信す
る。これによって、そのID番号は『割り当て済み』で
あることが認識される。
【0076】すべてのリーフが自己ノードIDを取得し
終わると、次はブランチへ移りリーフに引き続いたノー
ドID番号が各ノードに割り当てられる。リーフと同様
に、ノードID番号が割り当てられたブランチから順次
ノードID情報をブロードキャストし、最後にルートノ
ードが自己ID情報をブロードキャストする。すなわ
ち、常にルートは最大のノードID番号を所有するもの
である。
【0077】以上のようにして、階層構造全体のノード
IDの割り当てが終わり、ネットワーク構成が再構築さ
れ、バスの初期化作業が完了する。
【0078】《アービトレーション》1394シリアル
バスでは、データ転送に先立って必ずバス使用権のアー
ビトレーション(調停)を行う。1394シリアルバス
は個別に接続された各機器が、転送された信号をそれぞ
れ中継することによって、ネットワーク内すべての機器
に同信号を伝えるように、論理的なバス型ネットワーク
であるので、パケットの衝突を防ぐ意味でアービトレー
ションは必要である。これによってある時間には、たっ
た一つのノードのみ転送を行うことができる。
【0079】アービトレーションを説明するための図と
して図10(a)にバス使用要求の図(b)にバス使用
許可の図を示し、以下これを用いて説明する。
【0080】アービトレーションが始まると、1つもし
くは複数のノードが親ノードに向かって、それぞれバス
使用権の要求を発する。図10(a)のノードCとノー
ドFがバス使用権の要求を発しているノードである。こ
れを受けた親ノード(図10ではノードA)は更に親ノ
ードに向かって、バス使用権の要求を発する(中継す
る)。この要求は最終的に調停を行うルートに届けられ
る。
【0081】バス使用要求を受けたルートノードは、ど
のノードにバスを使用させるかを決める。この調停作業
はルートノードのみが行えるものであり、調停によって
勝ったノードにはバスの使用許可を与える。図10
(b)ではノードCに使用許可が与えられ、ノードFの
使用は拒否された図である。アービトレーションに負け
たノードに対してはDP(data prefix)パ
ケットを送り、拒否されたことを知らせる。拒否された
ノードのバス使用要求は次回のアービトレーションまで
待たされる。
【0082】以上のようにして、アービトレーションに
勝ってバスの使用許可を得たノードは、以降データの転
送を開始できる。
【0083】ここで、アービトレーションの一連の流れ
をフローチャート図19に示して、説明する。
【0084】ノードがデータ転送を開始できる為には、
バスがアイドル状態であることが必要である。先に行わ
れていたデータ転送が終了して、現在バスが空き状態で
あることを認識するためには、各転送モードで個別に設
定されている所定のアイドル時間ギャップ長(例.サブ
アクション・ギャップ)を経過する事によって、各ノー
ドは自分の転送が開始できると判断する。
【0085】ステップS401として、Asyncデー
タ、Isoデータ等それぞれ転送するデータに応じた所
定のギャップ長が得られたか判断する。所定のギャップ
長が得られない限り、転送を開始するために必要なバス
使用権の要求はできないので、所定のギャップ長が得ら
れるまで待つ。
【0086】ステップS401で所定のギャップ長が得
られたら、ステップS402として転送すべきデータが
あるか判断し、ある場合はステップS403として転送
するためにバスを確保するよう、バス使用権の要求をル
ートに対して発する。このときの、バス使用権の要求を
表す信号の伝達は、図10に示したように、ネットワー
ク内各機器を中継しながら、最終的にルートに届けられ
る。ステップS402で転送するデータがない場合は、
そのまま待機する。
【0087】次に、ステップS404として、ステップ
S403のバス使用要求を1つ以上ルートが受信した
ら、ルートはステップS405として使用要求を出した
ノードの数を調べる。ステップS405での選択値がノ
ード数=1(使用権要求を出したノードは1つ)だった
ら、そのノードに直後のバス使用許可が与えられること
となる。ステップS405での選択値がノード数>1
(使用要求を出したノードは複数)だったら、ルートは
ステップS406として使用許可を与えるノードを1つ
に決定する調停作業を行う。この調停作業は公平なもの
であり、毎回同じノードばかりが許可を得る様なことは
なく、平等に権利を与えていくような構成となってい
る。
【0088】ステップS407として、ステップS40
6で使用要求を出した複数ノードの中からルートが調停
して使用許可を得た1つのノードと、敗れたその他のノ
ードに分ける選択を行う。ここで、調停されて使用許可
を得た1つのノード、またはステップS405の選択値
から使用要求ノード数=1で調停無しに使用許可を得た
ノードには、ステップS408として、ルートはそのノ
ードに対して許可信号を送る。許可信号を得たノード
は、受け取った直後に転送すべきデータ(パケット)を
転送開始する。また、ステップS406の調停で敗れ
て、バス使用が許可されなかったノードにはステップS
409としてルートから、アービトレーション失敗を示
すDP(data prefix)パケットを送られ、
これを受け取ったノードは再度転送を行うためのバス使
用要求を出すため、ステップS401まで戻り、所定ギ
ャップ長が得られるまで待機する。
【0089】以上がアービトレーションの流れを説明し
た、フローチャート図19の説明である。
【0090】《Asynchronous(非同期)転
送》アシンクロナス転送は、非同期転送である。図11
にアシンクロナス転送における時間的な遷移状態を示
す。図11の最初のサブアクション・ギャップは、バス
のアイドル状態を示すものである。このアイドル時間が
一定値になった時点で、転送を希望するノードはバスが
使用できると判断して、バス獲得のためのアービトレー
ションを実行する。
【0091】アービトレーションでバスの使用許可を得
ると、次にデータの転送がパケット形式で実行される。
データ転送後、受信したノードは転送されたデータに対
しての受信結果のack(受信確認用返送コード)をa
ck gapという短いギャップの後、返送して応答す
るから、応答パケットを送ることによって転送が完了す
る。ackは4ビットの情報と4ビットのチェックサム
からなり、成功か、ビジー状態か、ペンディング状態で
あるかといった情報を含み、すぐに送信元ノードに返送
される。
【0092】次に、図12にアシンクロナス転送のパケ
ットフォーマットの例を示す。
【0093】パケットには、データ部及び誤り訂正用の
データCRCの他にはヘッダ部があり、そのヘッダ部に
は図12に示したような、目的ノードID、ソースノー
ドID、転送データ長さや各種コードなどが書き込ま
れ、転送が行われる。
【0094】また、アシンクロナス転送は自己ノードか
ら相手ノードへの1対1の通信である。転送元ノードか
ら転送されたパケットは、ネットワーク中の各ノードに
行き渡るが、自分宛てのアドレス以外のものは無視され
るので、宛先の1つのノードのみが読込むことになる。
【0095】以上がアシンクロナス転送の説明である。
【0096】《Isochronous(同期)転送》
アイソクロナス転送は同期転送である。1394シリア
ルバスの最大の特徴であるともいえるこのアイソクロナ
ス転送は、特にVIDEO映像データや音声データとい
ったマルチメディアデータなど、リアルタイムな転送を
必要とするデータの転送に適した転送モードである。
【0097】また、アシンクロナス転送(非同期)が1
対1の転送であったのに対し、このアイソクロナス転送
はブロードキャスト機能によって、転送元の1つのノー
ドから他のすべてのノードへ一様に転送される。
【0098】図16はアイソクロナス転送における、時
間的な遷移状態を示す図である。
【0099】アイソクロナス転送は、バス上一定時間毎
に実行される。この時間間隔をアイソクロナスサイクル
と呼ぶ。アイソクロナスサイクル時間は、125μSで
ある。この各サイクルの開始時間を示し、各ノードの時
間調整を行う役割を担っているのがサイクル・スタート
・パケットである。サイクル・スタート・パケットを送
信するのは、サイクル・マスタと呼ばれるノードであ
り、1つ前のサイクル内の転送終了後、所定のアイドル
期間(サブアクションギャップ)を経た後、本サイクル
の開始を告げるサイクル・スタート・パケットを送信す
る。このサイクル・スタート・パケットの送信される時
間間隔が125μSとなる。
【0100】また、図13にチャネルA、チャネルB、
チャネルCと示したように、1サイクル内において複数
種のパケットがチャネルIDをそれぞれ与えられること
によって、区別して転送できる。これによって同時に複
数ノード間でのリアルタイムな転送が可能であり、また
受信するノードでは自分が欲しいチャネルIDのデータ
のみを取り込む。このチャネルIDは送信先のアドレス
を表すものではなく、データに対する論理的な番号を与
えているに過ぎない。よって、あるパケットの送信は1
つの送信元ノードから他のすべてのノードに行き渡る、
ブロードキャストで転送されることになる。
【0101】アイソクロナス転送のパケット送信に先立
って、アシンクロナス転送同様アービトレーションが行
われる。しかし、アシンクロナス転送のように1対1の
通信ではないので、アイソクロナス転送にはack(受
信確認用返信コード)は存在しない。
【0102】また、図13に示したiso gap(ア
イソクロナスギャップ)とは、アイソクロナス転送を行
う前にバスが空き状態であると認識するために必要なア
イドル期間を表している。この所定のアイドル期間を経
過すると、アイソクロナス転送を行いたいノードはバス
が空いていると判断し、転送前のアービトレーションを
行うことができる。
【0103】つぎに、図14にアイソクロナス転送のパ
ケットフォーマットの例を示し、説明する。
【0104】各チャネルに分かれた、各種のパケットに
はそれぞれデータ部及び誤り訂正用のデータCRCの他
にヘッダ部があり、そのヘッダ部には図14に示したよ
うな、転送データ長やチャネルNo.、その他各種コー
ド及び誤り訂正用のヘッダCRCなどが書き込まれ、転
送が行われる。
【0105】以上がアイソクロナス転送の説明である。
【0106】《バス・サイクル》実際の1394シリア
ルバス上の転送では、アイソクロナス転送と、アシンク
ロナス転送は混在できる。その時の、アイソクロナス転
送とアシンクロナス転送が混在した、バス上の転送状態
の時間的な遷移の様子を表した図を図15に示す。
【0107】アイソクロナス転送はアシンクロナス転送
より優先して実行される。その理由は、サイクル・スタ
ート・パケットの後、アシンクロナス転送を起動するた
めに必要なアイドル期間のギャップ長(サブアクション
ギャップ)よりも短いギャップ長(アイソクロナスギャ
ップ)で、アイソクロナス転送を起動できるからであ
る。したがって、アシンクロナス転送より、アイソクロ
ナス転送は優先して実行されることとなる。
【0108】図15に示した、一般的なバスサイクルに
おいて、サイクル#mのスタート時にサイクル・スター
ト・パケットがサイクル・マスタから各ノードに転送さ
れる。これによって、各ノードで時刻調整を行い、所定
のアイドル期間(アイソクロナスギャップ)を待ってか
らアイソクロナス転送を行うべきノードはアービトレー
ションを行い、パケット転送に入る。図15ではチャネ
ルeとチャネルsとチャネルkが順にアイソクロナス転
送されている。
【0109】このアービトレーションからパケット転送
までの動作を、与えられているチャネル分繰り返し行っ
た後、サイクル#mにおけるアイソクロナス転送がすべ
て終了したら、アシンクロナス転送を行うことができる
ようになる。
【0110】アイドル時間がアシンクロナス転送可能な
サブアクションギャップに達する事によって、アシンク
ロナス転送を行いたいノードはアービトレーションの実
行に移れると判断する。
【0111】ただし、アシンクロナス転送が行える期間
は、アイソクロナス転送終了後から、次のサイクル・ス
タート・パケットを転送すべき時間(cycle sy
nch)までの間にアシンクロナス転送を起動するため
のサブアクションギャップが得られた場合に限ってい
る。
【0112】図15のサイクル#mでは3つのチャネル
分のアイソクロナス転送と、その後アシンクロナス転送
(含むack)が2パケット(パケット1、パケット
2)転送されている。このアシンクロナスパケット2の
後は、サイクルm+1をスタートすべき時間(cycl
e synch)にいたるので、サイクル#mでの転送
はここまでで終わる。
【0113】ただし、非同期または同期転送動作中に次
のサイクル・スタート・パケットを送信すべき時間(c
ycle synch)に至ったとしたら、無理に中断
せず、その転送が終了した後のアイドル期間を待ってか
ら次サイクルのサイクル・スタート・パケットを送信す
る。すなわち、1つのサイクルが125μS以上続いた
ときは、その分次サイクルは基準の125μSより短縮
されたとする。このようにアイソクロナス・サイクルは
125μSを基準に超過、短縮し得るものである。
【0114】しかし、アイソクロナス転送はリアルタイ
ム転送を維持するために毎サイクル必要であれば必ず実
行され、アシンクロナス転送はサイクル時間が短縮され
たことによって次以降のサイクルにまわされることもあ
る。
【0115】こういった遅延情報も含めて、サイクル・
マスタによって管理される。
【0116】以上が、IEEE1394シリアルバスの
説明である。
【0117】図1は本発明の一実施例を示すシステムの
構成を示すブロック図である。
【0118】図において、3000はホストコンピュー
タで、ROMに記憶された文書処理プログラム等に基づ
いて図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が
混在した文書処理を実行するCPU1を備え、システム
デバイス4に接続される各デバイスをCPU1が総括的
に制御する。また、このROMには、CPU1の制御プ
ログラム、上記文書処理の際に使用するフォントデー
タ、上記文書処理等を行う際に使用する各種データ等を
記憶する。2はRAMで、CPU1の主メモリ、ワーク
エリア等として機能する。5はキーボードコントローラ
(KBC)で、キーボード9や不図示のポインティング
デバイスからのキー入力を制御する。6はCRTコント
ローラ(CRTC)で、CRTディスプレイ(CRT)
10の表示を制御する。7はディスクコントローラ(D
KC)で、ブートプログラム、種々のアプリケーショ
ン、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等
を記憶するハードディスク(HD)、フロッピー(登録
商標)ディスク(FD)等の外部メモリ11とのアクセ
スを制御する。8はバスインタフェース(BUS I/
F)で、21の1394シリアルバス等に接続されて、
他の機器との通信制御のインタフェースとなる。
【0119】30はパワーマネージメントブロックで、
1394シリアルバス等に接続された機器において、そ
れぞれの機器の供給可能電力・消費電力を認識する手段
と、認識した各機器の供給可能電力・消費電力からバス
の供給可能電力・消費電力を計算する手段と、計算した
結果、バスの供給可能電力が消費電力(要求電力)を満
たしているか比較・判断する手段と、判断した結果、バ
スの供給可能電力が消費電力を満たせない場合、電力を
供給する機器を選択する手段と、選択した機器の電源を
ONにするよう指示する制御信号を送信する手段と、電
源をONにするよう指示する制御信号を送信した機器が
電力を必要としなくなったとき、選択した機器の電源を
OFFにするよう指示する制御信号を送信する手段とを
備える。バスリセット後の初期化(Self Iden
tify)プロセスにおいて、Self−IDパケット
やConfiguration ROM等の情報より、
バスに接続された各機器が必要とする電力や、それぞれ
の機器がバスにどれだけ電力を供給できるかが分かる。
【0120】それぞれの必要電力・供給可能電力を計算
した結果、バスの供給可能電力がバス全体が必要とする
電力を満たしているならば、バスの電力を期待している
全ての機器の電源をONするよう指示してバスの電力を
供給しても良いし、バスの電力を期待している機器の中
の、実際に電力を必要としている機器(例えばホストP
Cから同じバスに接続された自分自身に電源を持たない
プリンタで印刷をしたい場合等)を選択して、その機器
の電源をONするよう指示してバスの電力を供給しても
良い。
【0121】それぞれの必要電力・供給可能電力を計算
した結果、バスの供給可能電力がバス全体が必要とする
電力に満たないのならば、バスの電力を期待している機
器の中の、実際に電力を必要としている機器を選択し
て、その機器の電源をONするよう指示してバスの電力
を供給し、必要がなくなれば(例えば自分自身に電源を
持たないプリンタがホストから指示された印刷JOBの
実行を終了し、アイドル状態に入った場合等)バスの電
力を期待している他の機器に電力を供給できるよう、電
源ONを指示する制御信号を送った機器に対して電源を
OFFにするよう指示する制御信号を送信し、送信され
た機器は電源をOFFにしバスの電力の利用を終了し、
バスの電力を期待している他の機器がバスの電力を必要
とする時に、バスの電力を利用可能の状態にしておく。
【0122】バスに接続された機器に電源ONを指示す
るに当たっては、電源ONそのものを指示する制御信号
でも良いし、例えばホストPCからバスに接続されたあ
るプリンタで印刷したい時に、そのプリンタがそれ自身
には電源を持たず、バスの電力を期待しているのであれ
ば、ホストPCからそのプリンタへの印刷JOBの中に
電源ONを指示するコマンドを含む様にする等して、印
刷JOBそのものでプリンタの電源ONを指示するよう
にしても良い。
【0123】図2は本発明の一実施例を示す図であり、
各機器は1394シリアルバスを用いて接続される。図
2に示すPCはパーソナルコンピュータ、DVCRはデ
ジタルビデオカメラレコーダー、HDDはハードディス
クを示す。
【0124】例えばバスに接続された機器の中でPCだ
けが電源を持ち、他の機器はそれ自身には電源を持た
ず、バスから電力を供給してもらうことを期待し、PC
の電力だけでは一度にバスに接続された全ての機器に電
力を供給することは不可能であるものとする。そしてS
cannerで読込んだ画像を、一旦ハードディスクに
保存し、その画像をPCを介してプリンタに出力しよう
とした場合を考える。PCの電力だけでは、Scann
er、ハードディスク、プリンタ全てに同時に電力を供
給することができないとすると、まず、Scanner
とハードディスクに電源ONを指示する制御信号を送信
し、Scannerとハードディスクは電源ONとな
り、バス(PC)の電力を利用する事が許可される。そ
してScannerから取り込んだ何らかの画像をハー
ドディスクに保存し終わったら、Scannerは電力
を必要としなくなるのでPCはScannerに対して
電源をOFFにするよう指示する制御信号を送信し、バ
ス(PC)の供給電力に余裕ができたところで、PCは
プリンタに対して電源をONするよう指示する制御信号
を送信し、プリンタはバスの電力を利用することを許可
されて電源ONとなり、印刷可能な状態となる。そして
PCはハードディスクに保存した画像データを読み取
り、プリンタへの印刷データに置き換えながら印刷を実
行する。この時、プリンタに電源ONを指示するにあた
っては、電源をONを指示する制御信号そのものを送信
しても良いし、画像データの印刷を指示する印刷JOB
データ(パケット)の中に、電源ONを指示するコード
を埋め込んで、プリンタの電源ONを指示するようにし
てもよい。印刷終了後、ハードディスク、プリンタがバ
スの電力を必要としなくなったら、それぞれに電源OF
Fを指示する制御信号を送信し、バスの供給可能な電力
が余裕のある状態にする。ハードディスク、プリンタが
稼働中に、Digital CameraやDVCR等
がバスの電力を必要とし、かつバスの供給電力に余裕が
無い場合、上記印刷が終了しどちらかまたは両方が電源
OFFしてバスの電力に余裕ができるのを待ち、Dig
ital CameraやDVCR等を駆動可能な電力
が供給可能な状態となったところでDigital C
amera、DVCR等の電源をONし、電力の供給を
開始する。その後Digital CameraやDV
CR等がバスの電力が不要となれば、PCは同様に電源
OFFとなるよう指示する制御信号を送信し、再びバス
の電力に余裕を持たせる状態に戻す。各機器の電源をO
FFするタイミングとしては、その時電力を利用してい
る機器が電力を必要としなくなった時でも良いし、その
他の機器が電力を必要とした時でもどちらでも良い。
【0125】図3に一実施例の動作の流れを示すフロー
チャートを示す。
【0126】S1として、何らかの原因でバスリセット
が発生した後、S2として、バスリセット後の初期化プ
ロセス(Self Identifyプロセス)におい
て、各機器から送信されるSelf−IDパケットやC
onfiguration ROMより、バスに接続す
る各機器が必要とする電力や、各機器がバスにどれだけ
電力を供給できるかを認識する。
【0127】S3として、S2で認識した各機器の必要
電力・供給可能電力から、バス全体の必要電力・供給可
能電力を計算し、S4として、S3でバス全体の必要電
力・供給可能電力を計算した結果、バスの供給可能電力
がバス全体が必要とする電力を満たしているかどうかを
判断し、S4の判断結果、バスの供給可能電力がバス全
体が必要とする電力を満たしているならば、S5とし
て、バスの電力を期待している全ての機器の電源をON
するか、バスの電力を期待している機器の中で、実際に
電力が必要としている時にその機器を選択して電力を供
給するかを判断する。
【0128】全ての機器の電源をONするならば、S6
として、バスに接続されたバスの電力を期待している全
ての機器に電源をONする制御信号を送信してその機器
がバスの電力を使う事を許可し、S7として、制御信号
を受信した機器は電源ONとなり、バスの電力を利用す
ることが可能となる。
【0129】また、S4の判断結果、バスの供給可能電
力がバス全体が必要とする電力を満たしていないなら
ば、S8として、バスの電力を期待している機器の中
で、その時バスの電力を必要としているものがあるかど
うかを判断・検知し、S9として、S8でバスの電力を
必要としている機器が認識された場合には、バスの電力
を期待している機器が必要としている電力を計算し、S
10として、S9の計算結果、バスの供給可能電力で
は、バスの電力を期待している機器のなかで、その時バ
スの電力を必要としている機器全てには電力を供給でき
ない場合、一度にそれらの機器全てに電力を供給するの
ではなく、供給可能な電力と、必要としている電力に応
じて、その時の電力で必要としている電力を供給可能な
機器を選択して電力を供給する。S9の計算結果、バス
の電力を期待している機器が必要としている電力が、バ
スの電力で供給可能であれば、バスの電力を供給する機
器として、その時バスの電力を必要としている機器全て
を選択しても良い。
【0130】S11として、S10で選択した機器に電
源ONを指示する制御信号を送信し、S12として、S
11で制御信号を送信された機器はバスの供給電力を利
用する事が可能となる。
【0131】S13として、バスの電力を利用すること
を許可された機器は、例えばその機器がプリンタならば
印刷命令等の割り当てられたJOBを実行する。
【0132】S11において、バスに接続された機器に
電源ONを指示するに当たっては、電源ONそのものを
指示する制御信号でも良いし、例えばホストPCからバ
スに接続されたあるプリンタで印刷したい時に、そのプ
リンタがそれ自身には電源を持たず、バスの電力を期待
しているのであれば、ホストPCからそのプリンタへの
印刷JOBの中に電源ONを指示するコマンドを含む様
にする等して、印刷JOBそのものでプリンタの電源O
Nを指示するようにしても良い。
【0133】S14として、指定されたJOBの実行が
終了し、その機器がバスの電力を必要としなくなった
ら、S15として、選択した機器の電源OFFを指示す
る制御信号を送信し、電力の供給を終了し、再びバスの
電力を期待する機器が電力を必要とすれば、S8以降の
ステップを繰り返す。
【0134】また、S8として、バスの電力を期待して
いる機器の中で、その時バスの電力を必要としているも
のがあるかどうかを判断・検知し、その結果、バスの電
力を必要としている機器がなければ、電力を必要とする
機器が現れるまで、その状態を維持する。
【0135】また、S5として、バスの電力を期待して
いる全ての機器の電源をONするのではなく、バスの電
力を期待している機器が実際に電力を必要としている時
に、その機器を選択して電力を供給するのであれば、S
10以降のステップを繰り返す。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
394シリアルバス等で接続された機器において、バス
の供給可能電力が、バスに接続される機器が必要とする
電力の合計に満たない場合においても、外部の(バス
の)電力を期待している機器が実際に電力と必要とする
時に、その都度電力を利用する機器を選択してバスの電
力を供給することにより、バスの限られた電力でバスに
接続されたバスの電力を期待している各機器に電力を供
給し、動作させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の一例を示した図。
【図2】本発明の実施例の一例を示した図。
【図3】本発明における実施例での動作の流れを示すフ
ローチャート。
【図4】1394シリアルバスを用いて接続されたネッ
トワーク構成の一例を示す図。
【図5】1394シリアルバスの構成要素を表す図。
【図6】1394シリアルバスのアドレスマップを示す
図。
【図7】1394シリアルバスケーブルの断面図。
【図8】DS−Link符号化方式を説明するための
図。
【図9】1394シリアルバスで各ノードのIDを決定
する為のトポロジ設定を説明するための図。
【図10】1394シリアルバスでのアービトレーショ
ンを説明するための図。
【図11】アシンクロナス転送の時間的な状態遷移を表
す基本的な構成図。
【図12】アシンクロナス転送のパケットのフォーマッ
トの一例の図。
【図13】アイソクロナス転送の時間的な状態遷移を表
す基本的な構成図。
【図14】アイソクロナス転送のパケットのフォーマッ
トの一例の図。
【図15】1394シリアルバスで実際のバス上を転送
されるパケットの様子を示したバスサイクルの一例の
図。
【図16】バスリセットからノードIDの決定までの流
れを示すフローチャート図。
【図17】バスリセットにおける親子関係決定の流れを
示すフローチャート図。
【図18】バスリセットにおける親子関係決定後から、
ノードID決定までの流れを示すフローチャート図。
【図19】アービトレーションを説明するためのフロー
チャート図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1394シリアルバスで接続された機器
    において、パワーマネージメントを行うシステム。
  2. 【請求項2】 上記バスで接続された機器において、初
    期化プロセスの結果、バスの供給可能電力がバスに接続
    された機器が必要とする電力の合計に満たない場合、電
    力を必要としている機器をその都度選択して電力を供給
    し、選択した機器が電力を必要としなくなったら電力の
    供給を停止し、電力を必要としている他の機器に電力を
    供給可能となるようパワーマネージメントを行うシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 上記システムにおいて、選択した機器に
    電力を供給する際、選択した機器に電源ONを指示する
    制御信号を送信する手段と、電源ONを指示した機器に
    電源OFFを指示する制御信号を送信する手段とを備
    え、パワーマネージメントを行うシステム。
JP2002135625A 2002-05-10 2002-05-10 パワーマネージメント Withdrawn JP2003333045A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002135625A JP2003333045A (ja) 2002-05-10 2002-05-10 パワーマネージメント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002135625A JP2003333045A (ja) 2002-05-10 2002-05-10 パワーマネージメント

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003333045A true JP2003333045A (ja) 2003-11-21

Family

ID=29697911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002135625A Withdrawn JP2003333045A (ja) 2002-05-10 2002-05-10 パワーマネージメント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003333045A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006332949A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Mitsubishi Electric Corp 通信制御方法および通信制御装置
USRE46193E1 (en) 2005-05-16 2016-11-01 Texas Instruments Incorporated Distributed power control for controlling power consumption based on detected activity of logic blocks
JP2017184346A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 リコーイメージング株式会社 電力情報管理装置及び電力情報管理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE46193E1 (en) 2005-05-16 2016-11-01 Texas Instruments Incorporated Distributed power control for controlling power consumption based on detected activity of logic blocks
JP2006332949A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Mitsubishi Electric Corp 通信制御方法および通信制御装置
JP2017184346A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 リコーイメージング株式会社 電力情報管理装置及び電力情報管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10243327A (ja) 画像入力装置とその制御方法及び画像入出力システム
JP2000066774A (ja) 信号処理装置および撮像装置
US6473816B1 (en) Apparatus and method for determining bus use right
JP3630971B2 (ja) データ通信方法、装置、システム、及び記憶媒体
JP4018187B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システム、及び、画像形成方法
JPH10228365A (ja) 印刷装置、印刷システム、及び、印刷方法
JP4072215B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法、画像処理システム
JP3682512B2 (ja) 画像取り込み装置及びその制御方法、印刷システム、印刷方法、及び、印刷装置及びその制御方法
US20060017811A1 (en) Communication system, electronic apparatus, control apparatus, and computer-readable storage medium
JP3599581B2 (ja) 電子装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2003333045A (ja) パワーマネージメント
JP3495879B2 (ja) データ処理方法、データ処理装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3647328B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法並びに画像処理システム
JP3774542B2 (ja) データ処理方法、データ処理装置、プリンタ及び記憶媒体
JP3495878B2 (ja) データ処理方法、データ処理装置及びプリンタ
JPH10228364A (ja) データ転送装置及びその制御方法及び印刷システム
JPH11110160A (ja) 印刷制御装置及び印刷制御方法
JP2000196873A (ja) 情報処理装置及び情報処理システム及びそれらの方法と記憶媒体
JP3869941B2 (ja) 印刷システム、印刷装置、および印刷方法
JPH11185030A (ja) 画像処理装置及び画像処理システム
JP2004289857A (ja) プリント方法、通信方法、プリント制御装置、及び通信制御装置
JP4058156B2 (ja) データ処理方法、データ処理装置、プリンタ、及び記憶媒体
JPH10307691A (ja) データ通信方法と装置及び印刷装置と前記装置を含む印刷システム
JPH11165453A (ja) 画像処理装置及びその動作タイミング制御方法
JPH11177589A (ja) データ転送装置およびデータ転送装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050802