JPH11227286A - 印刷システム及び印刷制御方法 - Google Patents

印刷システム及び印刷制御方法

Info

Publication number
JPH11227286A
JPH11227286A JP10035076A JP3507698A JPH11227286A JP H11227286 A JPH11227286 A JP H11227286A JP 10035076 A JP10035076 A JP 10035076A JP 3507698 A JP3507698 A JP 3507698A JP H11227286 A JPH11227286 A JP H11227286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
image
node
image data
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10035076A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kobegawa
実 神戸川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10035076A priority Critical patent/JPH11227286A/ja
Publication of JPH11227286A publication Critical patent/JPH11227286A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホストPCに複数の機器を接続して印刷処理
する場合、転送データレートや、接続される周辺機器の
種類や数、接続方式など種々の制限が課せられていた。 【解決手段】 一つ以上の画像データを格納しているデ
ータ格納工程から直接にデータを授受して印刷処理を行
う印刷システムは、一覧印刷出力のために一画像が占め
る画像サイズを算出する画像サイズ算出工程と、一覧印
刷命令に従い、前記データ格納工程に格納されている画
像データを授受するための画像データ授受工程と、前記
授受した画像データを伸長処理してラスターイメージデ
ータを形成する復号化工程と、前記形成されたラスタ−
イメージデータを、前記算出工程で算出された画像サイ
ズに合わせて変換処理を行う画像サイズ変換工程と、前
記画像サイズ変換されたラスターイメージデータを合成
し、一覧出力する印刷工程とを備えることにより上記課
題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御信号と画像デ
ータを混在させて通信することが可能なデータ通信バス
を用いて複数電子機器(以下、機器)間を接続して、各
機器間でデータ通信を行い印刷処理を行う印刷システム
及び印刷制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラ等記録再生装置はパソコ
ン(以下、PC)への入力手段として、周辺装置の1つ
であり、近年、デジタルカメラで撮影した静止画や動画
といった映像をPCへ取り込み、ハードディスクに記憶
したり、またはPCで編集した後、プリンタでカラープ
リントするといった分野の技術が進んでおり、ユーザも
増えている。
【0003】図3に従来の例としてデジタルカメラ、P
C及びプリンタを接続したときのブロック図を示す。図
3において、31は記録再生装置、32はパソコン(P
C)、33はプリンタである。さらに、34は記録再生
装置の記録部であるメモリ、35は画像データの復号化
回路、36は画像処理部、37はD/Aコンバータ、3
8は表示部であるEVF、39は記録再生装置のデジタ
ルI/O部、40はPCの記録再生装置とのデジタルI
/O部、41はキーボードやマウスなどの操作部、42
は画像データの復号化回路、43はディスプレイ、44
はハードディスク装置、45はRAM等のメモリ、46
は演算処理部のMPU、47はPCIバス、48はデジ
タルインタフェース(I/F)のSCSIインタフェー
ス(ボード)、49はPCとSCSIケーブルで繋がっ
たプリンタのSCSIインタフェース、50はメモリ、
51はプリンタヘッド、52はプリンタ制御部のプリン
タコントローラ、53はドライバである。
【0004】記録再生装置で撮像した画像をPCに取り
込み、またPCからプリンタへ出力するときの手順の説
明を行う。記録再生装置31のメモリ34に記憶されて
いる画像データが読み出されると、読み出された画像デ
ータのうち一方は復号化回路35で復号化され、画像処
理回路36で表示するための画像処理がなされ、D/A
コンバータ37を経て、EVF38で表示される。また
一方では、外部出力するためにデジタルI/O部39か
ら、ケーブルを伝わってPC32のデジタルI/O部4
0へ至る。
【0005】PC32内では、PCIバス47を相互伝
送のバスとして、デジタルI/O部40から入力した画
像データは、記憶する場合はハードディスク44で記憶
され、表示する場合は復号化回路42で復号化された
後、メモリ45で表示画像としてメモリされて、ディス
プレイ43でアナログ信号に変換されてから表示され
る。PC32での編集時等の操作入力は操作部41から
行い、PC32全体の処理はMPU46で行う。
【0006】また、画像をプリント出力する際は、PC
32内のSCSIインタフェースボード48から画像デ
ータをSCSIケーブルにのせて伝送し、プリンタ33
側のSCSIインタフェース49で受信し、メモリ50
でプリント画像として形成され、プリンタコントローラ
52の制御でプリンタヘッド51とドライバ53が動作
して、メモリ50から読み出したプリント画像データを
プリントする。
【0007】以上が、従来の画像データをPC取り込
み、またはプリントするまでの手順である。
【0008】このように、従来はホストであるPCにそ
れぞれの機器が接続され、PCを介してから、記録再生
装置で撮像した画像データをプリントしている。
【0009】また、映像データを圧縮する方式も多様化
している。静止画を圧縮する方式としてJPEG、動画
を圧縮する方式としてMPEG、などが知られており、
その他は家庭用デジタルVTR(DVC)ではVLCと
DCTを組み合わせた独自の圧縮方式を用いている。こ
のように、機器毎またはデータの種類毎などに分類して
さまざまな圧縮方式が考えられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例で挙げたデジタルインタフェースの問題点として、
SCSIには転送データレートの低いものや、パラレル
通信のためケーブルが太いもの、接続される周辺機器の
種類や数、接続方式などにも制限があり、多くの面での
不便理性も指摘されている。
【0011】また、一般的な家庭用PCの多くは、PC
の背面にSCSIやその他のケーブルを接続するための
コネクタを設けているものが多く、またコネクタの形状
も大きく、抜き差しに煩わしさがある。デジタルカメラ
やビデオカメラ等の移動式や携帯式で、通常は据え置き
しない装置を接続するときにも、PCの背面コネクタに
接続しなければならず、非常に煩わしい。
【0012】また、通常パソコンには多くの周辺機器が
接続されており、今後は更に周辺装置の種類も増え、さ
らにはI/Fの改良などによって、PC周辺装置に限ら
ず多くのデジタル機器間をネットワーク接続した通信が
可能になると、非常に便利になる反面、機器間によって
はデータ量の非常に多い通信も頻繁に行われるようにな
るので、ネットワークを混在させてしまい、ネットワー
ク内での他の機器間における通信に影響をもたらすこと
も考えられる。例えばユーザが、画像のプリントを続け
て、または迅速に行いたいときなど、PC−プリンタ間
のデータ通信に、ユーザの意識していない機器間同士の
通信がネットワーク全体、またはホスト役のPC等に影
響を及ぼし、画像のプリントが正常に実行されなかった
り、遅れたりすることも考えられる。このように、ネッ
トワークの混雑によるPCに対しての負荷や、PCの動
作状況によってのデータ通信等の不具合も存在する。
【0013】また、複数機器間をネットワーク接続する
と、ある機器間のデータ転送においてそれぞれが用いて
いるデータ圧縮方式の違いから、伸張できない圧縮デー
タを誤って転送してしまったり、または転送先で伸張で
きるのに非圧縮データで転送してしまったりと、転送動
作、効率における不具合も存在する。
【0014】
【課題を解決するための手段】従来抱えている問題を解
決するため、本発明は、以下の構成よりなる。
【0015】すなわち、一つ以上の画像データを格納し
ているデータ格納手段から直接にデータを受信して印刷
処理を行う印刷システムは、一覧印刷出力のために一画
像が占める画像サイズを算出する画像サイズ算出手段
と、一覧印刷命令に従い、前記データ格納手段に格納さ
れている画像データを受信するための画像データ授受手
段と、前記受信した画像データを伸長処理してラスター
イメージデータを形成する復号化手段と、前記形成され
たラスタ−イメージデータを、前記算出手段で算出され
た画像サイズに合わせて変換処理を行う画像サイズ変換
手段と、前記画像サイズ変換されたラスターイメージデ
ータを合成し、一覧出力する印刷手段と、を備える。
【0016】また、前記印刷手段は、前記データ格納手
段へ保有画像数情報と画像サイズ情報を請求する機能
と、前記保有画像数情報と前記画像サイズ情報を得たと
きはそれらの情報に基づき一覧出力時の画像割り振りを
決定する機能を備える。
【0017】また、前記データ授受手段は、IEEE1
394−1995シリアルバスを用いる。
【0018】また、一つ以上の画像データを格納してい
るデータメモリ−から直接にデータを受信して印刷処理
を行う印刷制御方法は、一覧印刷出力のために一画像が
占める画像サイズを算出する画像サイズ算出工程と、一
覧印刷命令に従い、前記データ格納工程に格納されてい
る画像データを受信するための画像データ授受工程と、
前記受信した画像データを伸長処理してラスターイメー
ジデータを形成する復号化工程と、前記形成されたラス
タ−イメージデータを、前記算出工程で算出された画像
サイズに合わせて変換処理を行う画像サイズ変換工程
と、前記画像サイズ変換されたラスターイメージデータ
を合成し、一覧出力する印刷工程と、を備える。
【0019】また、前記印刷工程は、前記データ格納工
程へ保有画像数情報と画像サイズ情報を請求する機能
と、前記保有画像数情報と前記画像サイズ情報を得たと
きはそれらの情報に基づき一覧出力時の画像割り振りを
決定する機能を備える。
【0020】また、前記データ授受工程は、IEEE1
394−1995シリアルバスを用いる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1に本発明を実施する
ときの、構成の一例を示す。
【0022】ここで、本発明では、各機器間を接続する
デジタルI/FをIEEE1394シリアルバスを用い
るので、IEEE1394シリアルバスについてはじめ
に説明する。
【0023】<IEEE1394の技術の概要>家庭用
デジタルVTRやDVDの登場に伴って、ビデオデータ
やオーディオデータなどのリアルタイムでかつ高情報量
のデータ転送のサポートが必要になっている。こういっ
たビデオデータやオーディオデータをリアルタイムで転
送し、パソコン(PC)に取り込んだり、またはその他
のデジタル機器に転送を行うには、必要な転送機能を備
えた高速データ転送可能なインタフェースが必要になっ
てくるものであり、そういった観点から開発されたイン
タフェースがIEEE1394−1995(High Perfor
mance Serial Bus)(以下1394シリアルバス)であ
る。
【0024】図6に1394シリアルバスを用いて構成
されるネットワーク・システムの例を示す。このシステ
ムは機器A,B,C,D,E,F,G,Hを備えてお
り、A−B間、A−C間、B−D間、D−E間、C−F
間、C−G間、及びC−H間はそれぞれ1394シリア
ルバスのツイスト・ペア・ケーブルで接続されている。
【0025】この機器A〜Hは例としてPC、デジタル
VTR、DVD、デジタルカメラ、ハードディスク、モ
ニタ等である。
【0026】各機器間の接続方式は、ディジーチェーン
方式とノード分岐方式とを混在可能としてものであり、
自由度の高い接続が可能である。
【0027】また、各機器は各自固有のIDを有し、そ
れぞれが認識し合うことによって1394シリアルバス
で接続された範囲において、1つのネットワークを構成
している。各デジタル機器間をそれぞれ1本の1394
シリアルバスケーブルで順次接続するだけで、それぞれ
の機器が中継の役割を行い、全体として1つのネットワ
ークを構成するものである。
【0028】また、1394シリアルバスの特徴でもあ
るPlug&Play機能でケーブルを機器に接続した
時点で自動で機器の認識や接続状況などを認識する機能
を有している。
【0029】また、図6に示したようなシステムにおい
て、ネットワークからある機器が削除されたり、または
新たに追加されたときなど、自動的にバスリセットを行
い、それまでのネットワーク構成をリセットしてから、
新たなネットワークの再構築を行う。この機能によっ
て、その時々のネットワークの構成を常時設定、認識す
ることができる。
【0030】またデータ転送速度は、100/200/
400Mbpsと備えており、上位の転送速度を持つ機
器が下位の転送速度をサポートし、互換をとるようにな
っている。
【0031】データ転送モードとしては、コントロール
信号などの非同期データ(Asynchronousデータ:以下A
syncデータ)を転送するAsynchronous転送モード、
リアルタイムなビデオデータやオーディオデータ等の同
期データ(Isochronousデータ:以下Isoデータ)を
転送するIsochronous転送モードがある。
【0032】このAsyncデータとIsoデータは各
サイクル(通常1サイクル125μS)の中において、
サイクル開始を示すサイクル・スタート・パケット(C
SP)の転送に続き、Isoデータの転送を優先しつつ
サイクル内で混在して転送される。
【0033】次に、図7に1394シリアルバスの構成
要素を示す。
【0034】1394シリアルバスは全体としてレイヤ
(階層)構造で構成されている。図7に示したように、
最もハード的などの1394シリアルバスのケーブルで
あり、そのケーブルのコネクタが接続されるコネクタポ
ートがあり、その上にハードウェアとしてフィジカル・
レイヤとリンク・レイヤがある。
【0035】ハードウェア部は実質的なインタフェース
チップの部分であり、そのうちフィジカル・レイヤは符
号化やコネクタ関連の制御等を行い、リンク・レイヤは
パケット転送やサイクルタイムの制御等を行う。
【0036】ファームウェア部のトランザクション・レ
イヤは、転送(トランザクション)すべきデータの管理
を行い、ReadやWriteといった命令を出す。シ
リアルバスマネージメントは、接続されている各機器の
接続状況やIDの管理を行い、ネットワークの構成を管
理する部分である。
【0037】このハードウェアとファームウェアまでが
実質上の1394のシリアルバスの構成である。またソ
フトウェア部のアプリケーション・レイヤは使うソフト
によって異なり、インタフェース上にどのようにデータ
をのせるか規定する部分であり、AVプロトコルなどの
プロトコルによって規定されている。以上が1394シ
リアルバスの構成である。
【0038】次に、図8に1394シリアルバスにおけ
るアドレス空間の図を示す。
【0039】1394シリアルバスに接続された各機器
(ノード)には必ず各ノード固有の、64ビットアドレ
スを持たせておく。そしてこのアドレスをROMに格納
しておくことで、自分や相手のノードアドレスを常時認
識でき、相手を指定した通信も行える。
【0040】1394シリアルバスのアドレッシング
は、IEEE1212規格に準じた方式であり、アドレ
ス設定は、最初の10bitがバスの番号の指定よう
に、次の6bitがノードID番号の指定ように使われ
る。残りの48bitが機器に与えられたアドレス幅に
なり、それぞれ固有のアドレス空間として使用できる。
最後の28bitは固有データの領域として、各機器の
識別や使用条件の指定の情報などを格納する。
【0041】以上が1394シリアルバスの技術の概要
である。
【0042】次に、1394シリアルバスの特徴といえ
る技術の部分を、より詳細に説明する。
【0043】<1394シリアルバスの電気的仕様>図
9に1394シリアルバス・ケーブルの断面図を示す。
【0044】1394シリアルバスでは接続ケーブル内
に、2組のツイストペア信号線の他に、電源ラインを設
けている。これによって、電源を持たない機器や、故障
により電圧低下した機器等にも電力の供給が可能になっ
ている。
【0045】電源線内を流れる電源の電圧は8〜40
V、電流は最大電流DC1.5Aと規定されている。
【0046】<DS−Link符号化>1394シリア
ルバスで採用されている、データ転送フォーマットのD
S−Link符号化方式を説明するための図を図10に
示す。
【0047】1394シリアルバスでは、DS−Lin
k(Data/Strobe Link)符号化方式が
採用されている。このDS−Link符号化方式は、高
速なシリアルデータ通信に適しており、その構成は、2
本の信号線を必要とする。より対線のうち1本に主とな
るデータを送り、他方のより対線にはストローブ信号を
送る構成になっている。
【0048】受信側では、この通信されるデータと、ス
トローブとの排他的論理和をとることによってクロック
を再現できる。
【0049】このDS−Link符号化方式を用いるメ
リットとして、他のシリアルデータ転送方式に比べて転
送効率が高いこと、PLL回路が不要となるのでコント
ローラLSIの回路規模を小さくできること、更には、
転送すべきデータが無いときにアイドル状態であること
を示す情報を送る必要が無いので、各機器のトランシー
バ回路をスリープ状態にすることができることによっ
て、消費電力の低減が図れる、などが挙げられる。
【0050】<バスリセットのシーケンス>1394シ
リアルバスでは、接続されている各機器(ノード)には
ノードIDが与えられ、ネットワーク構成として認識さ
れている。
【0051】このネットワーク構成に変化があったと
き、例えばノードの挿抜や電源のON/OFFなどによ
るノード数の増減などによって変化が生じて、新たなネ
ットワーク構成を認識する必要があるとき、変化を検知
した各ノードはバス上にバスリセット信号を送信して、
新たなネットワーク構成を認識するモードに入る。この
ときの変化の検知方法は、1394ポート基板上でのバ
イアス電圧の変化を検知することによって行われる。
【0052】あるノードからバスリセット信号が伝達さ
れて、各ノードのフィジカルレイヤはこのバスリセット
信号を受けると同時にリンクレイヤにバスリセットの発
生を伝達し、かつ他のノードにバスリセット信号を伝達
する。最終的にすべてのノードがバスリセット信号を検
知した後、バスリセットが起動となる。
【0053】バスリセットは、先に述べたようなケーブ
ル抜挿や、ネットワーク異常等によってフィジカルレイ
ヤに直接命令を出すことによっても起動する。
【0054】また、バスリセットが起動するとデータ転
送は一時中断され、この間のデータ転送は待たされ、終
了後、新しいネットワーク構成のもとで再開される。
【0055】以上がバスリセットのシーケンスである。
【0056】<ノードID決定のシーケンス>バスリセ
ットの後、各ノードは新しいネットワーク構成を構築す
るために、各ノードにIDを与える動作に入る。このと
きの、バスリセットからノードID決定までの一般的な
シーケンスを図18、図19、図20のフローチャート
を用いて説明する。
【0057】図18のフローチャートは、バスリセット
の発生からノードIDが決定し、データ転送が行なえる
ようになるまでの、一連のバスの作業を示してある。
【0058】まず、ステップS101として、ネットワ
ーク内にバスリセットが発生することを常時監視してい
て、ここでノードの電源ON/OFFなどでバスリセッ
トが発生するとステップS102に移る。
【0059】ステップS102では、ネットワークがリ
セットされた状態から、新たなネットワークの接続状況
を知るために、直接接続されている各ノード間において
親子関係の宣言がなされる。ステップS103として、
すべてのノード間で親子関係が決定すると、ステップS
104として一つのルートが決定する。すべてのノード
間で親子間が決定するまで、ステップS102の親子関
係の宣言を行い、またルートも決定されない。
【0060】ステップS104でルートが決定される
と、次はステップS105として、各ノードにIDを与
えるノードIDの設定作業が行われる。所定のノード順
序で、ノードIDの設定が行われ、すべてのノードにI
Dが与えられるまで繰り返し設定作業が行われ、最終的
にステップS106としてすべてのノードにIDを設定
し終えたら、新しいネットワーク構成がすべてのノード
において認識されたので、ステップS107としてノー
ド間のデータ転送が行える状態となり、データ転送が開
始される。
【0061】このステップS107の状態になると、再
びバスリセットが発生するのを監視するモードに入り、
バスリセットが発生したらステップS101からステッ
プS106までの設定作業が繰り返し行われる。
【0062】以上が、図18のフローチャートの説明で
あるが、図18のフローチャートのバスリセットからル
ート決定までの部分と、ルート決定後からID設定終了
までの手順をより詳しくフローチャート図に表したもの
をそれぞれ、図19、図20に示す。
【0063】まず、図19のフローチャートの説明を行
う。
【0064】ステップS201としてバスリセットが発
生すると、ネットワーク構成は一旦リセットされる。な
お、ステップS201としてバスリセットが発生するの
を常に監視している。
【0065】次に、ステップS202として、リセット
されたネットワークの接続状況を再認識する作業の第一
歩として、各機器にリーフ(ノード)である。ことを示
すフラグを立てておく。更に、ステップS203として
各機器が自分の持つポートがいくつ他ノードと接続され
ているのかを調べる。
【0066】ステップS204のポート数の結果に応じ
て、これから親子関係の宣言を始めて行くために、未定
義(親子関係が決定されていない)ポートの数を調べ
る。バスリセットの直後はポート数=未定義ポート数で
あるが、親子関係が決定されていくにしたがって、ステ
ップS204で検知する未定義ポートの数は変化してい
くものである。
【0067】まず、バスリセットの直後、はじめに親子
関係の宣言を行えるのはリーフに限られている。リーフ
であるというのはステップS203のポート数の確認で
知ることができる。リーフは、ステップS205とし
て、自分に接続されているノードに対して、「自分は
子、相手は親」と宣言し動作を終了する。
【0068】ステップS203でポート数が複数ありブ
ランチと認識したノードは、バスリセットの直後はステ
ップS204で未定義ポート数>1ということなので、
ステップS206へと移り、まずブランチというフラグ
が立てられ、ステップS207でリールからの親子関係
宣言で「親」の受付をするために待つ。
【0069】リーフが親子関係の宣言を行い、ステップ
S207でそれを受けたブランチは適宜ステップS20
4の未定義ポート数の確認を行い、未定義ポート数が1
になっていれば残っているポートに接続されているノー
ドに対して、ステップS205の「自分が子」の宣言を
することが可能になる。2度目以降、ステップS204
で未定義ポート数を確認しても2以上あるブランチに対
しては、再度ステップS207でリーフまたは他のブラ
ンチからの「親」の受付をするために待つ。
【0070】最終的に、いずれか1つのブランチ、また
は例外的にリーフ(子宣言を行えるのにすばやく動作し
なかったため)がステップS204の未定義ポート数の
結果としてゼロになったら、これにてネットワーク全体
の親子関係の宣言が終了したものであり、未定義ポート
数がゼロ(すべて親のポートとして決定)になった唯一
のノードはステップS208としてルートのフラグが立
てられ、ステップS209としてルートとしての認識が
なされる。
【0071】このようにして、図19に示したバスリセ
ットから、ネットワーク内すべてのノード間における親
子関係の宣言までが終了する。
【0072】次に、図20のフローチャートについて説
明する。
【0073】まず、図19までのシーケンスでリーフ、
ブランチ、ルートという各ノードのフラグの情報が設定
されているので、これを元にして、ステップS301で
それぞれ分類する。
【0074】各ノードにIDを与える作業として、最初
にIDの設定を行うことができるのはリーフである。リ
ーフ→ブランチ→ルートの順で若い番号(ノード番号=
0〜)からIDの設定がなされていく。
【0075】ステップS302としてネットワーク内に
存在するリーフの数N(Nは自然数)を設定する。この
後、ステップS303として各自リーフがルートに対し
て、IDを与えるように要求する。この要求が複数ある
場合には、ルートはステップS304としてアービトレ
ーション(1つに調停する作業)を行い、ステップS3
05として勝ったノード1つにID番号を与え、負けた
ノードには失敗の結果通知を行う。ステップS306と
してID取得が失敗に終わったリーフは、再度ID要求
を出し、同様の作業を繰り返す。IDを取得できたリー
フからステップS307として、そのノードのID情報
をブロードキャストで全ノードに転送する。1ノードI
D情報のブロードキャストが終ると、ステップS308
として残りのリーフの数が1つ減らされる。ここで、ス
テップS309として、この残りのリーフの数が1以上
ある時はステップS303のID要求の作業からを繰り
返し行い、最終的にすべてのリーフがID情報をブロー
ドキャストすると、ステップS309がN=0となり、
次はブランチのID設定に移る。
【0076】ブランチのID設定もリーフの時と同様に
行われる。
【0077】まず、ステップS310としてネットワー
ク内に存在するブランチの数M(Mは自然数)を設定す
る。この後、ステップS311として各自ブランチがル
ートに対して、IDを与えるように要求する。これに対
してルートは、ステップS312としてアービトレーシ
ョンを行い、勝ったブランチから順にリーフに与え終わ
った次の若い番号から与えていく。ステップS313と
して、ルートは要求を出したブランチにID情報または
失敗結果を通知し、ステップS314としてID取得が
失敗に終わったブランチは、再度ID要求を出し、同様
の作業を繰り返す。IDを取得できたブランチからステ
ップS315として、そのノードのID情報をブロード
キャストで全ノードに転送する。1ノードID情報のブ
ロードキャストが終ると、ステップS316として残り
のブランチの数が1つ減らされる。ここで、ステップS
317として、この残りのブランチの数が1以上ある時
はステップS311のID要求の作業からを繰り返し、
最終的にすべてのブランチがID情報をブロードキャス
トするまで行われる。すべてのブランチがノードIDを
取得すると、ステップS317はM=0となり、ブラン
チのID取得モードも終了する。
【0078】ここまで終了すると、最終的にID情報を
取得していないノードはルートのみなので、ステップS
318として与えていない番号で最も若い番号を自分の
ID番号と設定し、ステップS319としてルートのI
D情報をブロードキャストする。
【0079】以上で、図20に示したように、親子関係
が決定した後から、すべてのノードのIDが設定される
までの手順が終了する。
【0080】次に、一例として図11に示した実際のネ
ットワークにおける動作を図11を参照しながら説明す
る。
【0081】図11の説明として、(ルート)ノードB
の下位にはノードAとノードCが直接接続されており、
更にノードCの下位にはノードDが直接接続されてお
り、更にノードDの下位にはノードEとノードFが直接
接続された階層構造になっている。この階層構造やルー
トノード、ノードIDを決定する手順を以下で説明す
る。
【0082】バスリセットがされた後、まず各ノードの
接続状況を認識するために、各ノードの直接接続されて
いるポート間において、親子関係の宣言がなされる。こ
の親子関係とは親側が階層構造で上位となり、子側が下
位となると言うことができる。
【0083】図11ではバスリセットの後、最初に親子
関係の宣言を行ったのはノードAである。基本的にノー
ドの1つのポートにのみ接続があるノード(リーフと呼
ぶ)から親子関係の宣言を行うことができる。これは自
分には1ポートの接続のみということをまず知ることが
できるので、これによってネットワークの端であること
を認識し、その中で早く動作を行ったノードから親子関
係が決定されていく。こうして親子関係の宣言を行った
側(A−B間ではノードA)のポートがこと設定され、
相手側(ノードB)のポートが親と設定される。こうし
て、ノードA−B間では子−親、ノードE−D間で子−
親、ノードF−D間で子−親と決定される。
【0084】さらに1階層上がって、今度は複数個接続
ポートを持つノード(ブランチと呼ぶ)のうち、他ノー
ドからの親子関係の宣言を受けたものから順次、更に上
位親子関係の宣言を行っていく。図11ではまずノード
DがD−E間、D−F間と親子関係が決定した後、ノー
ドCに対する親子関係の宣言を行っており、その結果ノ
ードD−C間で子−親と決定している。
【0085】ノードDからの親子関係の宣言を受けたノ
ードCは、もう一つのポートに接続されているノードB
に対して親子関係の宣言を行っている。これによってノ
ードC−B間で子−親と決定している。
【0086】このようにして、図11のような階層構造
が構成され、最終的に接続されているすべてのポートに
おいて親となったノードBが、ルートノードと決定され
た。ルートは1つのネットワーク構成中に一つしか存在
しないものである。
【0087】なお、この図11においてノードBがルー
トノードと決定されたが、これはノードAから親子関係
宣言を受けたノードBが、他のノードに対して親子関係
宣言を早いタイミングで行っていれば、ルートノードは
他ノードに移っていたこともあり得る。すなわち、伝達
されるタイミングによってはどのノードもルートノード
となる可能性があり、同じネットワーク構成でもルート
ノードは一定とは限らない。
【0088】ルートノードが決定すると、次は各ノード
IDを決定するモードに入る。ここではすべてのノード
が、決定した自分のノードIDを他のすべてのノードに
通知する(ブロードキャスト機能)。
【0089】自己ID情報は、自分のノード番号、接続
されている位置の情報、持っているポートの数、接続の
あるポートの数、各ポートの親子関係の情報等を含んで
いる。
【0090】ノードID番号の割り振りの手順として
は、まず1つのポートにのみ接続があるノード(リー
フ)から起動することができ、この中から順にノード番
号=0,1,2,…と割り当てられる。
【0091】ノードIDを手にしたノードは、ノード番
号を含む情報をブロードキャストで各ノードに送信す
る。これによって、そのID番号は『割り当て済み』で
あることが認識される。
【0092】すべてのリーフが自己ノードIDを取得し
終ると、次はブランチへ移りリーフに引き続いたノード
ID番号が各ノードに割り当てられる。リーフと同様
に、ノードID番号が割り当てられたブランチから順次
ノードID情報をブロードキャストし、最後にルートノ
ードが自己ID情報をブロードキャストする。すなわ
ち、常にルートは最大のノードID番号を所有するもの
である。
【0093】以上のようにして、階層構造全体のノード
IDの割り当てが終わり、ネットワーク構成が再構築さ
れ、バスの初期化作業が完了する。
【0094】<アービトレーション>1394シリアル
バスでは、データ転送に先立って必ずバス使用権のアー
ビトレーション(調停)を行う。1394シリアルバス
は個別に接続された各機器が、転送された信号をそれぞ
れ中継することによって、ネットワーク内すべての機器
に同信号を伝えるように、理論的なバス型ネットワーク
であるので、パケットの衝突を防ぐ意味でアービトレー
ションは必要である。これによってある時間には、たっ
た一つのノードのみ転送を行うことができる。
【0095】アービトレーションを説明するための図と
して図12(a)にバス使用する要求の図(b)にバス
使用許可の図を示し、以下これを用いて説明する。
【0096】アービトレーションが始まると、1つもし
くは複数のノードが親ノードに向かって、それぞれバス
使用権の要求を発する。図12(a)のノードCとノー
ドFがバス使用権の要求を発しているノードである。こ
れを受けた親ノード(図12ではノードA)は更に親ノ
ードに向かって、バス使用権の要求を発する(中継す
る)。この要求は最終的に調停を行うルートに届けられ
る。
【0097】バス使用要求を受けたルートノードは、ど
のノードにバスを使用させるかを決める。この調停作業
はルートノードのみが行えるものであり、調停によって
勝ったノードにはバスの使用許可を与える。図12
(b)ではノードCに使用許可が与えられ、ノードFの
使用は拒否された図である。アービトレーションに負け
たノードに対してはDP(data perfix)パケットを送
り、拒否されたことを知らせる。拒否されたノードのバ
スを使用要求は次回のアービトレーションまで待たされ
る。
【0098】以上のようにして、アービトレーションに
勝ってバスの使用許可を得たノードは、以降データの転
送を開始できる。
【0099】ここで、アービトレーションの一連の流れ
をフローチャート図21に示して、説明する。
【0100】ノードがデータ転送を開始できるために
は、バスがアイドル状態であることが必要である。先に
行われていたデータ転送が終了して、現在バスが空き状
態であることを認識するためには、各転送モードで個別
に設定されている所定のアイドル時間ギャップ長(例.
サブアクション・ギャップ)を経過することによって、
各ノードは自分の転送が開始できると判断する。
【0101】ステップS401として、Asyncデー
タ、Isoデータ等それぞれ転送するデータに応じた所
定のギャップ長が得られたか判断する。所定のギャップ
長が得られない限り、転送を開始するために必要なバス
使用権の要求はできないので、所定のギャップ長が得ら
れるまで待つ。
【0102】ステップS401で所定のギャップ長が得
られたら、ステップS402として転送すべきデータが
あるか判断し、ある場合はステップS403として転送
することにバスを確保するよう、バス使用権の要求をル
ートに対して発する。このときの、バス使用権の要求を
表す信号の伝達は、図12に示したように、ネットワー
ク内各機器を中継しながら、最終的にルートに届けられ
る。ステップS402で転送するデータがない場合は、
そのまま待機する。
【0103】次に、ステップS404として、ステップ
S403のバス使用要求を1つ以上ルートが受信した
ら、ルートはステップS405として使用要求を出した
ノードの数を調べる。ステップS405での選択値がノ
ード数=1(使用権要求を出したノードは1つ)だった
ら、そのノードに直後のバス使用許可が与えられること
となる。ステップS405での選択値がノード数>1
(使用要求を出したノードは複数)だったら、ルートは
ステップS406として使用許可を与えるノードを1つ
に決定する調停作業を行う。この調停作業は公平なもの
であり、毎回同じノードばかりが許可を得る様なことは
なく、平等に権利を与えていくような構成となってい
る。
【0104】ステップS407として、ステップS40
3で使用要求を出した複数ノードの中からルートが調停
して使用許可を得た1つのノードと、敗れたその他のノ
ードに分ける選択を行う。ここで、調停されて使用許可
を得た1つのノード、またはステップS405の選択値
から使用要求ノード数=1で調停無しに使用許可を得た
ノードには、ステップS408として、ルートはそのノ
ードに対して許可信号を送る。許可信号を得たノード
は、受け取った直後に転送すべきデータ(パケット)を
転送開始する。また、ステップS406の調停で敗れ
て、バス使用が許可されなかったノードにはステップS
409としてルートから、アービトレーション失敗を示
すDP(data perfix)ポケットを送られ、これを受け取
ったノードは再度転送を行うためのバス使用要求を出す
ため、ステップS401まで戻り、所定ギャップ長が得
られるまで待機する。
【0105】以上がアービトレーションの流れを説明し
た、フローチャート図21の説明である。
【0106】<Asynchronous(非同期)転送>アシンク
ロナス転送は、非同期転送である。図13にアシンクロ
ナス転送における時間的な遷移状態を示す。図13の最
初のサブアクション・ギャップは、バスのアイドル状態
を示すものである。このアイドル時間が一定値になった
時点で、転送を希望するノードはバスが使用できると判
断して、バス獲得のためのアービトレーションを実行す
る。
【0107】アービトレーションでバスの使用許可を得
ると、次にデータの転送がパケット形式で実行される。
データ転送後、受信したノードは転送されたデータに対
しての受信結果のack(受信確認用返送コード)をa
ckgapという短いギャップの後、返送して応答する
か、応答パケットを送ることによって転送が完了するa
ckは4ビットの情報と4ビットのチェックサムからな
り、成功か、ビジー状態か、ペンディング状態であるか
といった情報を含み、すぐに送信元ノードに返送され
る。
【0108】次に、図14にアシンクロナス転送のパケ
ットフォーマットの例を示す。
【0109】パケットには、データ部及び誤り訂正用の
データCRCの他にはヘッダ部があり、そのヘッダ部に
は図14に示したような目的ノードID、ソースノード
ID、転送データ長さや各種コードなどが書き込まれ、
転送が行われる。
【0110】また、アシンクロナス転送は自己ノードか
ら相手ノードへの1対1の通信である。転送元ノードか
ら転送されたパケットは、ネットワーク中の各ノードに
行き渡るが、自分宛のアドレス以外のものは無視される
ので、宛先の1つのノードのみが読込むことになる。
【0111】以上がアシンクロナス転送の説明である。
【0112】<Isochronous(同期)転送>アイソクロ
ナス転送は同期転送である。1394シリアルバスの最
大の特徴であるともいえる個のアイソクロナス転送は、
特にVIDEO映像データや音声データといったマルチ
メディアデータなど、リアルタイムな転送を必要とする
データの転送に適した転送モードである。
【0113】また、アシンクロナス転送(非同期)が1
対1の転送であったのに対し、個のアイソクロナス転送
はブロードキャスト機能によって、転送元の1つのノー
ドから他のすべてのノードへ一様に転送される。
【0114】図15はアイソクロナス転送における、時
間的な遷移状態を示す図である。
【0115】アイソクロナス転送は、バス上一定時間毎
に実行される。この時間間隔をアイソクロナスサイクル
と呼ぶ。アイソクロナスサイクル時間は、125μSで
ある。この各サイクルの開始時間を示し、各ノードの時
間調整を行う役割を担っているのがサイクル・スタート
・パケットである。サイクル・スタート・パケットを送
信するのは、サイクル・マスタと呼ばれるノードであ
り、1つ前のサイクル内の転送終了後、所定のアイドル
期間(サブアクションギャップ)を経た後、本サイクル
の開始を告げるサイクル・スタート・パケットを送信す
る。このサイクル・スタート・パケットの送信される時
間間隔が125μSとなる。
【0116】また、図15にチャネルA、チャネルB、
チャネルCと示したように、1サイクル内において複数
のパケットがチャネルIDをそれぞれ与えられることに
よって、区別して転送できる。これによって同時に複数
ノード間でのリアル体無な転送が可能であり、また受信
するノードでは自分がほしいチャネルIDのデータのみ
を取り込む。このチャネルIDは送信先のアドレスを表
すものではなく、データに対する論理的な番号を与えて
いるに過ぎない。よって、あるパケットの送信は1つの
送信元ノードから他のすべてのノードに行き渡る、ブロ
ードキャストで転送されることになる。
【0117】アイソクロナス転送のパケット送信に先立
って、アシンクロナス転送同様アービトレーションが行
われる。しかし、アシンクロナス転送のように1対1の
通信ではないので、アイソクロナス転送にはack(受
信確認用返信コード)は存在しない。
【0118】また、図15に示したiso gap(ア
イソクロナスギャップ)とは、アイソクロナス転送を行
う前にバスが空き状態であると認識するために必要なア
イドル期間を表している。この所定のアイドル期間を経
過すると、アイソクロナス転送を行いたいノードはバス
が空いていると判断し、転送前のアービトレーションを
行うことができる。
【0119】次に、図16にアイソクロナス転送のパケ
ットフォーマットの例を示し、説明する。
【0120】各チャネルに分かれた、各種のパケットに
はそれぞれデータ部及び誤り訂正用のデータCRCの他
にヘッダ部があり、そのヘッダ部には図16に示したよ
うな、転送データ長やチャネルNo、その他各種コード
及び誤り訂正用のヘッダCRCなどが書き込まれ、転送
が行われる。以上がアイソクロナス転送の説明である。
【0121】<バス・サイクル>実際の1394シリア
ルバス上の転送では、アイソクロナス転送と、アシンク
ロナス転送は混在できる。その時の、アイソクロナス転
送とアシンクロナス転送が混在した、バス上の転送状態
の時間的な遷移の様子を表した図を図17に示す。
【0122】アイソクロナス転送はアシンクロナス転送
より優先して実行される。その理由は、サイクル・スタ
ート・パケットの後、アシンクロナス転送を起動するた
めに必要なアイドル期間のギャップ長(サブアクション
ギャップ)よりも短いギャップ長(アイソクロナスギャ
ップ)で、アイソクロナス転送を起動できるからであ
る。従って、アシンクロナス転送より、アイソクロナス
転送は優先して実行される事となる。
【0123】図17に示した、一般的なバスサイクルに
おいて、サイクル#mのスタート時にサイクル・スター
ト・パケットがサイクル・マスタから各ノードに転送さ
れる。これによって、各ノードで時刻調整を行い、所定
のアイドル期間(アイソクロナスギャップ)を待ってか
らアイソクロナス転送を行うべきノードはアービトレー
ションを行い、パケット転送に入る。図17ではチャネ
ルeとチャネルsとチャネルkが順にアイソクロナス転
送されている。
【0124】このアービトレーションからパケット転送
までの動作を、与えられているチャネル分繰り返し行っ
た後、サイクル#mにおけるアイソクロナス転送がすべ
て終了したら、アシンクロナス転送を行うことができる
ようになる。
【0125】ただし、アシンクロナス転送が行える期間
は、アイソクロナス転送終了後から、次のサイクル・ス
タート・パケットを転送すべき時間(cycle synch)まで
の間にアシンクロナス転送を起動するためのサブアクシ
ョンギャップが得られた場合に限っている。
【0126】図17のサイクル#mでは3つのチャネル
分のアイソクロナス転送と、その後アシンクロナス転送
(含むack)が2パケット(パケット1、パケット
2)転送されている。このアシンクロナスパケット2の
後は、サイクルm+1をスタートすべき時間(cycle syn
ch)にいたるので、サイクル#mでの転送はここまでで
終る。
【0127】ただし、非同期または同期転送動作中に次
のサイクル・スタート・パケットを送信すべき時間(cyc
le synch)に至ったとしたら、無理に中断せず、その転
送が終了した後のアイドル期間を待ってから次サイクル
のサイクル・スタート・パケットを送信する。即ち、1
つのサイクルが125μS以上続いたときは、その分次
サイクルは基準の125μSより短縮されたとする。こ
のようにアイソクロナス・サイクルは125μSを基準
に超過、短縮し得るものである。
【0128】しかし、アイソクロナス転送はリアルタイ
ム転送を維持するために毎サイクル必要であれば必ず実
行され、アシンクロナス転送はサイクル時間が短縮され
たことによって次以降のサイクルにまわされることもあ
る。こういった遅延情報も含めて、サイクルマスタによ
って管理される。以上が、IEEE1394シリアルバ
スの説明である。
【0129】ここから、図1のように1394シリアル
バスケーブルで記録再生装置とプリンタ装置が接続され
たときの説明を行う。図1でのバス構成は、実線で描い
た1394シリアルバスで接続された、101記録再生
装置、102プリンタ装置で成り立っており、各機器が
それぞれ1394シリアルバスの仕様に基づいたデータ
転送が行える。ここで、101記録再生装置とは動画又
は静止画を記録再生する、デジタルカメラやカメラ一体
型デジタルVTR等である。また、1394シリアルバ
スの接続方法は、図1のような接続に限ったものではな
く、任意の機器間での接続バスを構成しても可能であ
り、また図1に示した機器のほかにもデータ通信機器が
接続された構成であってもよい。なお、この図1の構成
は一例であって、接続されている機器は、ハードディス
クなどの外部記憶装置や、CDR、DVD等の1394
シリアルバスでネットワークが構成できる機器なら何で
あってもよい。
【0130】図1のようなバス構成を背景として、本発
明の実施形態の動作に関する説明を図2を用いて行う。
【0131】次に図2のブロック図の説明を行う。
【0132】図2の101は記録再生装置、102はプ
リンタであり、4は撮像系、5はA/Dコンバータ、6
は映像信号処理回路、7は所定のアルゴリズムで記録時
に圧縮、再生時に伸張を行う圧縮/伸張回路である。
【0133】8はMD(ミニディスク)や固体メモリ等
の記憶媒体、9はシステムコントローラ、10は指示入
力を行う操作部、11はD/Aコンバータ、12は表示
部であるEVF、16はメモリ15の読み出し等を制御
するメモリ制御部である。
【0134】15は圧縮されて転送する映像データを記
憶するためのフレームメモリ、16はメモリ15の読み
出し等を制御するメモリ制御部、17はデータセレク
タ、18は1394シリアルバスのI/F部、19はプ
リンタにおける1394I/F部、20はデータセレク
タ、21は所定のアルゴリズムで圧縮された映像データ
を復号化するための復号化回路、22はプリント画像の
画像処理回路、23はプリント画像を形成するためのメ
モリ、24はプリンタヘッド、25はプリンタヘッドや
紙送り等を行うドライバ、26はプリンタの制御部であ
るプリンタコントローラ、27はプリンタ操作部であ
る。
【0135】次に、このブロック図2の動作を順を追っ
て説明する。
【0136】まず、記録再生装置101の記録時、撮像
系4で撮影した映像信号は、A/Dコンバータ5でデジ
タル化された後、映像信号処理回路6で映像処理がなさ
れる。
【0137】映像信号処理回路6の出力の一方は撮影中
の映像としてD/Aコンバータ11でアナログ信号に戻
され、EVF12で表示される。その他の出力は、圧縮
回路7で所定のアルゴリズムで圧縮処理され、記録媒体
8に記録される。ここで、所定の圧縮処理とは、デジタ
ルカメラでは代表的なものとしてJPEG方式、家庭用
デジタルVTRでは帯域圧縮方法としてのDCT(離散
コサイン変換)及びVLC(可変長符号化)に基づいた
圧縮方式、その他としてMPEG方式などである。
【0138】再生時は、記録媒体8から所望の映像を再
生する。この時、所望の映像の選択は、操作部10から
入力された指示入力を元にして選択され、システムコン
トローラ9が制御して再生する。記録媒体から再生され
た映像データは、圧縮状態のままフレームメモリ15に
出力する。非圧縮のデータで転送するため再生データを
伸張するときは、伸張回路7で伸張されメモリ15に出
力される。また、再生した映像データをEVF12で表
示するときは、伸張回路7で伸張し、D/Aコンバータ
11でアナログ信号に戻された後EVF12に出力さ
れ、表示される。
【0139】フレームメモリ15は、それぞれシステム
コントローラにて制御されたメモリ制御部16で書き込
み/読み出しの制御がなされて、読み出された映像デー
タはデータセレクタ17へと出力される。このとき、1
5の出力は、データセレクタ17に出力されるように制
御される。
【0140】システムコントローラ9は記録再生装置1
01内の各部の動作を制御するものであるが、プリンタ
102や外部に接続された機器に対する制御コマンドデ
ータを出力して、データセレクタ17から1394シリ
アルバス1000に転送し、外部の装置にコマンド送信
することもできる。
【0141】また、プリンタ102から転送されてきた
各種コマンドデータは、データセレクタ17からシステ
ムコントローラ9に入力され、記録再生装置101の各
部の制御に用いることができる。このうち、プリンタ1
02から転送されたッ記録媒体8に記憶された画像デー
タの数を調べるコマンドデータがシステムコントローラ
9に入力された場合、システムコントローラ9は直ちに
画像データ数をプリンタ102へ通知するようにプログ
ラムされている。
【0142】データセレクタ17に入力した映像データ
及びコマンドデータは、1394I/F18で1394
シリアルバスの仕様に基づいてケーブル上をデータ転送
され、プリンタ102が受信する。コマンドデータも適
宜対象ノードに対して転送される。各データの転送方式
については、主に動画や静止画、または音声といったデ
ータはIsoデータとしてアイソクロナス転送方式で転
送し、コマンドデータはAsyncデータとしてアイソ
クロナス転送方式で転送する。ただし、通常はIsoデ
ータで転送するデータのうち、転送状況等に応じて場合
によってはAsyncデータとして転送した方が都合が
いいときはアシンクロナス転送で送ってもよい。
【0143】次にプリンタ102の動作については、1
394I/F部19に入力したデータの内、データセレ
クタ20で各データの種類毎に分類され、映像データ等
のプリントすべきデータは、圧縮されている場合復号化
回路21でデータの伸張がなされた後、画像処理回路2
2に出力される。この時、本発明ではあらかじめ記録再
生装置101に送っておいた、デコーダの有無または種
類等の情報を元にして最適な転送が行えるよう、圧縮ま
たは非圧縮を選びデータ転送されたものであるので、プ
リンタが具備する復号化回路21では圧縮されているデ
ータは所持する所定のアルゴリズムの伸張方式でデータ
伸張可能である。転送されてきた映像データが非圧縮の
ものである場合は、すなわち復号化回路21が存在しな
いかまたは、記録再生装置101の圧縮方式に対応不可
能な復号化回路21を具備しているものであるため、こ
の場合は復号化回路21をスルーして直接プリント画像
処理回路22に入力するような構成となる。また、映像
データでないプリント用データなどが入力されたとき
で、伸張する必要がないデータのときにも復号化回路2
1はスルーされる。
【0144】画像処理回路22に入力されたプリント用
のデータは、ここでプリントに適した画像処理が施さ
れ、かつプリンタコントローラ26によって記憶、読み
出しの制御がなされたメモリ23にプリント画像として
形成したものをプリンタヘッド24に送りプリントされ
る。
【0145】また本発明の特徴である一覧表示出力を行
うときは、画像データに縮小を施してメモリ23に格納
する。
【0146】プリンタのヘッド駆動や紙送り等の駆動は
ドライバ25で行うものであり、ドライバ25やプリン
タヘッド24の動作制御、及びその他各部の制御はプリ
ンタコントローラ23によって行われる。
【0147】プリンタ操作部27は一覧印刷モードのオ
ンオフ、出力画像の選択、紙送り、リセット、インクチ
ェック、プリンタ動作のスタンバイ/開始/停止等の動
作を指示入力するためのものであり、その指示入力に応
じてプリンタコントローラ26によって各部の制御がさ
れる。
【0148】ここで、復号化回路21は、プリンタに設
けるデコーダの一例として、JPEG方式によるものが
考えられる。JPEG復号化はソフトウェア的に可能で
あるので、復号化回路21では、回路内に持つROMに
JPEG復号化プログラムファイルを保持しているも
の、あるいは他のノードから復号化プログラムを転送し
たものなどを用いて、ソフト的に処理する復号化処理構
成でよい。記録再生装置からJPEG方式で圧縮された
画像データをプリンタに転送し、プリンタ内で復号化処
理するようにしたならば、非圧縮データに変換してから
転送するより転送効率が良く、また、ソフトウェアでの
デコード処理を用いることで、プリンタ自体にデコーダ
を設けることにもコスト的にも支障はなく都合がよい。
また、復号化回路21ではハード的な復号化として、J
PEGデコード回路(ボード)を設ける構成でも可能で
ある。
【0149】プリンタコントローラ26はプリンタ10
2の各部の動作を内蔵するプログラムにしたがって制御
する。図4、5のフローチャートに示された動作も上記
プログラムに含まれる構成としてもよいし、図示しない
拡張ROMソケットまたは拡張インタフェース等を持つ
ことによりより付加機能を追加可能なプリンタであれ
ば、フローチャートに示された機能は拡張ROMボード
等によって付加することもできる。
【0150】次に、このときの動作をフローチャートに
して図4に示す。
【0151】記録再生装置101内の画像データをプリ
ンタ102にて一覧出力されるモードにおいて、まずス
テップS1としてユーザはプリンタ102の操作部27
から一覧印刷時の縦横の分割数を指定する(S1)。プ
リンタコントローラ26はステップS1で指示された分
割数に基づき印刷時に一つの画像が占めるスペース、つ
まり横幅と高さを算出する(S2)。ただし、コントロ
ーラ26はあらかじめ縦横の分割数と一つの画像の横幅
と高さの初期値を保持していて、ユーザがステップS1
において縦横の分割数を指示しなければ、それらの初期
値を用いる。
【0152】次にユーザが操作部27から一覧印刷命令
を与えると、プリンタコントローラ26はステップS3
として画像転送命令を1394シリアルバスを介して記
録再生装置101へ発行する。指示に従い記録再生装置
101のシステムコントローラ9は記録媒体8に格納さ
れた画像データをプリンタ102へ転送する。転送する
画像データにはその画像が記録された日時等の情報もあ
れば付加して転送する。これは、プリンタ102が一覧
印刷時の各画像に日時、通し番号等を添えるときに参照
される(S3)。
【0153】ステップS4として受信された画像データ
は復号化回路21によって伸張処理が施されラスタイメ
ージに復元化される(S4)。
【0154】このラスタイメージはステップS2におい
て算出された画像の大きさになるような縮小倍率で縮小
処理を画像処理部22において施される。これがステッ
プS5である(S5)。メモリ23には1ページ分のラ
スタイメージに対応する領域を持っていて、ステップS
5で縮小されたラスタイメージは直ちにステップS6に
おいてメモリ23のその画像の印刷位置に対応する領域
に格納される(S6)。以上で一つの画像データについ
ての処理が終わり、ステップS7において1ページが単
位画像で一杯になるか、または記録再現装置101内の
全画像の転送とそれに続く処理が終了したと判断するま
でステップS3からステップS6までのルーチンが繰り
返される(S7−No)。1ページが単位画像で一杯に
なり、または全画像の転送とそれに続く処理が終了した
と判断する場合(S7−Yes)、メモリのデータを出
力する(S8)。
【0155】本フローチャートによれば、1ページ分の
ラスタイメージを作成してから出力動作に移行している
が、作成したバンドを順次出力していっても構わない。
【0156】図5に他の実施形態として一覧出力モード
2の動作を示す。
【0157】ユーザが一覧出力モード2を操作部27を
介して指示したならば、まずステップS21でプリンタ
102は記録再生装置101へ画像数情報と各画像の大
きさを要求するコマンドを発行する(S21)。
【0158】記録再生装置101はステップS22とし
て、記録媒体8に保有する画像数と各画像の大きさを通
知しプリンタ102は受信する(S22)。
【0159】プリンタ102は受信した情報を基にステ
ップS23として全画像の出力時の大きさを割り振り決
定し設定値を操作部に表示する(S23)。ただし、こ
の時点でユーザは操作部を介して設定値を変更すること
が可能である。
【0160】ユーザが出力実行の指示をしたならば、プ
リンタ102はステップS24として画像の画像転送命
令を1394シリアルバスを介して記録再生装置101
へ発行する。指示に従い記録再生装置101のシステム
コントローラ9は記録媒体8に格納された画像データを
プリンタ102へ転送する。転送する画像データにはそ
の画像が記録された日時等の情報もあれば付加して転送
する。これは、プリンタ102が一覧印刷時の各画像に
日時、通し番号を添えるときに参照される(S24)。
【0161】ステップS25として受信された画像デー
タは復号化回路21によって伸張処理が施されラスタイ
メージに復元化される(S25)。
【0162】このラスタイメージはステップS2におい
て算出された画像の大きさになるような縮小倍率で縮小
処理を画像処理部22において施される。これがステッ
プ26である(S26)。
【0163】メモリ23には1ページ分のラスタイメー
ジに対応する領域を持っていて、ステップS5で縮小さ
れたラスタイメージは直ちにステップS27においてメ
モリ23のその画像の印刷位置に対応する領域に格納さ
れる(S27)。
【0164】以上で一つの画像データについての処理が
終わり、ステップS28において1ページが単位画像で
一杯になるか、または記録再生装置101内の全画像の
転送とそれに続く処理が終了したと判断するまでステッ
プS24からステップS27までのルーチンが繰り返さ
れる(S28−No)。1ページが単位画像で一杯にな
り、または全画像の転送とそれに続く処理が終了したと
判断する場合(S28−Yes)、メモリのデータを出
力する(S29)。
【0165】本フローチャートによれば、1ページ分の
ラスタイメージを作成してから出力動作に移行している
が、作成したバンドを順次出力していっても構わない。
【0166】以上がフローチャート図5の説明である。
【0167】本実施形態では、記録媒体に圧縮記録した
映像データを用いて説明しているが、非圧縮映像データ
を用いたものであってもよい。
【0168】また、本発明で説明した記録再生装置は主
として静止画の映像データに関したものであり、デジタ
ルカメラを意識したものであるが、他の記録または再生
装置であるDVDやMD、CD、PCなどのデジタル機
器であってもよい。
【0169】本実施形態では、記録媒体に圧縮記録した
映像データを用いて説明しているが、記録した映像に限
らず、撮像装置より入力した映像データであっても記録
処理が行われていない圧縮映像データを用いたものであ
ってもよい。
【0170】また、本発明で説明した記録再生装置は主
として動画及び静止画の映像データに関したものであ
り、カメラ一体型VTRやデジタルカメラを意識したも
のであるが、他の記録または再生装置であるDVDやM
D、CD、PCなどのデジタル機器であってもよい。
【0171】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0172】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0173】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0174】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードを格納することになるが、簡単に説
明すると、図22のメモリマップ例に示す各モジュール
を記憶媒体に格納することになる。すなわち、少なくと
も「画像横幅高さ算出モジュール2201」「画像転送
モジュール2202」および「伸長処理モジュール22
03」「画像縮小モジュール2204」の各モジュール
のプログラムコードを記憶媒体に格納すればよい。
【0175】
【発明の効果】本発明によれば、デジタル機器に搭載さ
れるデジタルI/F(例えばIEEE1394−199
5ハイパフォーマンス・シリアルバス)を用いて、プリ
ンタとデジタルカメラやデジタルVTRの如き録再生装
置等を接続し、機器間データ通信を実現し、記録再生装
置からビデオデータ等を直接転送しプリントするダイレ
クトプリントを実現する。
【0176】デジタルカメラが保持している画像数や画
像の大きさ等の情報に基づいて、転送元ノードの記録再
生装置から転送する映像データをプリンタ内で縮小し、
複数の画像の一覧表示させた形態で出力させることがで
きるようになる。
【0177】本発明によれば、PCを介すことなしに記
録再生装置に格納された画像データを高速にかつ簡単に
出力することができ、また一覧表時の形態で出力するこ
とによりユーザは画像データライブラリの管理が容易に
なる。このことにより、記録再生装置内の全画像を簡単
に出力することができるので、ユーザはデータライブラ
リの保守、修正などを行うのが容易になるという効果が
ある。
【0178】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した印刷システムを示した図であ
る。
【図2】本発明を適用した記録再生装置、プリンタ装
置、PCのブロック図である。
【図3】従来例で、デジタルカメラ、PC、プリンタを
PCを中心に接続したときの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】記録再生装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】一覧出力モードの動作を示すフローチャートで
ある。
【図6】1394シリアルバスを用いて接続されたネッ
トワーク構成の一例を示す図である。
【図7】1394シリアルバスの構成要素を表す図であ
る。
【図8】1394シリアルバスのアドレスマップを示す
図である。
【図9】1394シリアルバスケーブルの断面図であ
る。
【図10】DS−Link符号化方式を説明するための
図である。
【図11】1394シリアルバスで各ノードのIDを決
定するためのトポロジ設定を説明するための図である。
【図12】(a)はバス使用権の要求を説明する図であ
り、(b)はバス使用の許可を説明する図である。
【図13】アシンクロナス転送の時間的な状態遷移を表
す基本構成図である。
【図14】アシンクロナス転送のパケットのフォーマッ
トの一例を示す図である。
【図15】アイソクロナス転送の時間的な状態遷移を表
す基本的な構成図である。
【図16】アイソクロナス転送のパケットのフォーマッ
トの一例を示す図である。
【図17】1394シリアルバスで実際のバス上を転送
されるパケットの様子を示したバスサイクルの一例を示
す図である。
【図18】バスリセットからノードIDの決定までの流
れを示すフローチャート図である。
【図19】バスリセットにおける親子関係決定の流れを
示すフローチャート図である。
【図20】バスリセットにおける親子関係決定後から、
ノードID決定までの流れを示すフローチャート図であ
る。
【図21】アービトレーションを説明するためのフロー
チャート図である。
【図22】本実施形態における記録媒体のメモリマップ
を示す図である。
【符号の説明】
101 記録再生装置 102 プリンタ装置 1394 シリアルバス1000 4 撮像系 5 A/Dコンバータ 6 映像信号処理回路 7 圧縮/伸張回路 8 記憶媒体 9 システムコントローラ 10 操作部 11 D/Aコンバータ 12 表示部EVF 15 フレームメモリ 16 メモリ制御部 17 データセレクタ 18 1394シリアルバスのI/F部 19 プリンタにおける1394I/F部 20 データセレクタ 21 復号化回路 22 プリント画像の画像処理回路 23 プリント画像形成メモリ 24 プリンタヘッド 25 ドライバ 26 プリンタコントローラ 27 プリンタ操作部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つ以上の画像データを格納しているデ
    ータ格納手段から直接にデータを受信して印刷処理を行
    う印刷システムであって、 一覧印刷出力のために一画像が占める画像サイズを算出
    する画像サイズ算出手段と、 一覧印刷命令に従い、前記データ格納手段に格納されて
    いる画像データを受信するための画像データ授受手段
    と、 前記受信した画像データを伸長処理してラスターイメー
    ジデータを形成する復号化手段と、 前記形成されたラスタ−イメージデータを、前記算出手
    段で算出された画像サイズに合わせて変換処理を行うサ
    イズ変換手段と、 前記画像サイズ変換されたラスターイメージデータを合
    成し、一覧出力する印刷手段と、 を備えることを特徴とする印刷システム。
  2. 【請求項2】 前記印刷手段は、前記データ格納手段へ
    保有画像数情報と画像サイズ情報を請求する機能と、前
    記保有画像数情報と前記画像サイズ情報を得たときはそ
    れらの情報に基づき一覧出力時の画像割り振りを決定す
    る機能を備えることを特徴とする請求項1記載の印刷シ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記データ授受手段は、IEEE1394
    −1995シリアルバスを用いることを特徴とする請求
    項1記載の印刷システム。
  4. 【請求項4】 一つ以上の画像データを格納しているデ
    ータメモリーから直接にデータを受信して印刷処理を行
    う印刷制御方法であって、 一覧印刷出力のために一画像が占める画像サイズを算出
    する画像サイズ算出工程と、 一覧印刷命令に従い、前記データ格納工程に格納されて
    いる画像データを受信するための画像データ授受工程
    と、 前記受信した画像データを伸長処理してラスターイメー
    ジデータを形成する復号化工程と、 前記形成されたラスタ−イメージデータを、前記算出工
    程で算出された画像サイズに合わせて変換処理を行う画
    像サイズ変換工程と、 前記画像サイズ変換されたラスターイメージデータを合
    成し、一覧出力する印刷工程と、 を備えることを特徴とする印刷制御方法。
  5. 【請求項5】 前記印刷工程は、前記データ格納工程へ
    保有画像数情報と画像サイズ情報を請求する機能と、前
    記保有画像数情報と前記画像サイズ情報を得たときはそ
    れらの情報に基づき一覧出力時の画像割り振りを決定す
    る機能を備えることを特徴とする請求項4記載の印刷制
    御方法。
  6. 【請求項6】前記データ授受工程は、IEEE1394
    −1995シリアルバスを用いることを特徴とする請求
    項4記載の印刷制御方法。
JP10035076A 1998-02-17 1998-02-17 印刷システム及び印刷制御方法 Withdrawn JPH11227286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10035076A JPH11227286A (ja) 1998-02-17 1998-02-17 印刷システム及び印刷制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10035076A JPH11227286A (ja) 1998-02-17 1998-02-17 印刷システム及び印刷制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11227286A true JPH11227286A (ja) 1999-08-24

Family

ID=12431913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10035076A Withdrawn JPH11227286A (ja) 1998-02-17 1998-02-17 印刷システム及び印刷制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11227286A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7773244B2 (en) 2002-06-04 2010-08-10 Canon Kabushiki Kaisha Print apparatus, control method thereof, and print system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7773244B2 (en) 2002-06-04 2010-08-10 Canon Kabushiki Kaisha Print apparatus, control method thereof, and print system
US7961345B2 (en) 2002-06-04 2011-06-14 Canon Kabushiki Kaisha Print apparatus, control method thereof, and print system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6453071B2 (en) Data communication apparatus, method and system and programs for data communication process stored in computer readable storage medium
US20010047443A1 (en) Data communication apparatus, method and system and programs for data communication process stored in computer readable storage medium
JP2000358033A (ja) データ通信システム及びデータ通信方法
JP2000050241A (ja) 撮像装置システム及びその制御方法及び撮像装置及び制御装置及び撮像装置における制御方法及び制御装置における制御方法及び記憶媒体
JP2001306428A (ja) ネットワーク機器、ネットワークシステム、通信方法及び記録媒体
JP2004030111A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム及び記憶媒体
JP4072215B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法、画像処理システム
JPH10285240A (ja) データ通信装置及び方法、データ通信システム及び記憶媒体
JP3599581B2 (ja) 電子装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP3501613B2 (ja) データ通信システム、プリントシステム及びデータ通信装置
JPH10229490A (ja) 画像取り込み装置、印刷システム、印刷方法、及び、印刷装置
JP3774540B2 (ja) データ転送方法及び画像処理システムと装置
JPH11227286A (ja) 印刷システム及び印刷制御方法
JP4401446B2 (ja) デジタルカメラ及びその制御方法
JP2004030109A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びそのプログラムを記憶した記憶媒体
JP3890124B2 (ja) データ通信システム、データ通信方法、データ通信ノードおよび記録媒体
JP2006050653A (ja) データ通信装置及び方法、データ通信システム及び記憶媒体
JP3862349B2 (ja) 情報処理システム、画像処理システムおよびそれらの方法、並びに、情報処理装置およびコンピュータ可読メモリ
JP2001147790A (ja) 情報処理装置および方法および記憶媒体
JP2002064511A (ja) データ通信システム、電子機器及びそれらの制御方法
JP3495879B2 (ja) データ処理方法、データ処理装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2000196873A (ja) 情報処理装置及び情報処理システム及びそれらの方法と記憶媒体
JP2002144681A (ja) 情報処理装置と情報処理方法、及び情報処理システム、並びに記憶媒体
JPH11119944A (ja) 情報処理装置、方法及び記憶媒体
JP4653955B2 (ja) 電子装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510