JP3597813B2 - 携帯型電子機器 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はブック型カバーで機器本体を覆う携帯型電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯型電子機器、例えばパーソナルコンピュータ(以下パソコンと称する。)としてブック型カバーを備えたものがある。このパソコンは、上面部に情報を表示する表示画面を有するペン入力方式の機器本体と、連結部を介して開閉可能に連結された第1の表紙部および第2の表紙部を有し、第1の表紙部の内面部がパソコン本体の下面を覆って固定されるとともに第2の表紙部が機器本体の上面部を開閉可能に覆うブック型カバーと、このブック型カバーの閉じた第1の表紙部の先端縁と第2の表紙部の先端縁との間を跨いで両方の表紙部を保持するバンドとを具備したものである。ブック型カバーは機器本体を保護するとともに携帯性を高めるものである。このパソコンは入力ペンを備え、この機器本体の表示画面にペンを接触させて文字情報を入力する。
【0003】
バンドの取付ける形式には2通りある。その一つは、バンドの一端部をブック型カバーの第2の表紙部の外面部に固定具を用いて固定し、バンドの他端部をパソコン本体を覆う第1の表紙部の外面部にホックを用いて着脱可能に止める形式である。
【0004】
このバンドの取付け方は次の理由によるものである。バンドをホックを用いてブック型カバーの表紙部に止める場合には、バンドに設けたホックを表紙部に設けたホックに嵌合して強く押すことにより両方のホックを固定する。このため、バンドを強く押す力が、ブック型カバーの表紙部を介して、この表紙部が覆う機器本体の部分に加わる。もし、表示画面を有する機器本体の上面部を覆う第2の表紙部にホックを用いてバンドを止めるとすると、バンドを押す力が第2の表紙部を介して機器本体上面部の表示画面に加わり、表示画面を損傷させるおそれがある。そこで、機器本体の下面部を覆う第1の表紙部にホックを用いてバンドを止めるとすると、このバンドを押す力が機器本体上面部の表示画面に加わることがなく安全である。
【0005】
また、他の形式は、バンドの一端部をブック型カバーのパソコン本体を覆う第2の表紙部の外面部に固定具を用いて固定し、バンドの他端部をパソコン本体を覆う第1の表紙部の外面部にホックを用いて着脱可能に止めるものである。
【0006】
ところで、このペン入力方式のパソコンは文字情報の入力速度が遅く多くの文字情報を入力するには適さない。
【0007】
そこで、ブック型カバーを備えたパソコンとしてキー入力方式を採用したものの開発が検討されている。すなわち、このパソコンは、ブック型カバーにおける第1の表紙部の内面部にパソコン本体を設けるとともに、第2の表紙部の内面部にキーを並べたキーボードを設けたもので、キーを打鍵操作することによりペン入力方式に比較して速い速度で文字情報を入力することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このブック型カバーを備えてキー入力方式を採用したパソコンを開発するに当たっては、バンドを取付ける上で次に述べる問題が生じている。
【0009】
このパソコンを使用するに当たっては、使用者はブック型カバーの第1の表紙部および第2の表紙部を開いて、キーボード(第2の表紙部)を自身の手前側に、パソコン本体(第1の表紙部)を奥側に夫々位置させる。そして、パソコンを机上(またはそれに類するもの)あるいは使用者の膝の上に載せて、キーボードのキーを打鍵操作する。
【0010】
ここで、ブック型カバーを閉じるバンドを、キーボードを設けた第2の表紙部に固定し、パソコン本体を設けた第1の表紙部で止める形式で設けることを考える。この場合には、パソコンの使用に際してキーボードおよび第2の表紙部を使用者に対して手前側へ開くと、バンドも第2の表紙部とともに使用者に対して手前側に位置する。すなわち、バンドがキーボードと使用者との間において使用者に向けて長く突出した状態で位置する。そうすると、使用者がキーボードを打鍵操作する場合に、キーボードと使用者との間に長く突出したバンドが手に当たったりして、キーボードを打鍵操作する上で大きな障害となっている。
【0011】
また、ブック型カバーを閉じるバンドを、パソコン本体を設けた第1の表紙部に固定し、キーボードを設けた第2の表紙部に止める形式で設ける場合を考える。この形式ではバンドを固定する固定具がキーボードを覆う第2の表紙部にないので、ブック型カバーを開いて例えば机上に置いた場合、第2の表紙部全体が机上面に当接してキーボード全体が静止し、キーボードの下側でバンドの固定具が机上面に当たってキーボードが固定具を支点として傾いて動くという不安定な状態になることを回避できる。このため、キーの打鍵操作を安定して行うことができるという利点がある。
【0012】
しかし、この形式でバンドを設ける場合には、次に述べる問題が発生する。ブック型カバーを開いてパソコン本体(第1の表紙部)を奥側に位置させると、第1の表紙部の外面部に固定されたバンドは、第1の表紙部から第1の表紙部に取付けられたパソコン本体と第2の表紙部に取付けられたキーボードとの間に長く突出した状態で位置する。ここで、第1の表紙部に設けられたパソコン本体の表示画面が内側に位置する。このため、バンドは使用者とパソコン本体の表示画面との間に位置して、使用者から見て表示画面を隠して使用者が表示画面を見る上で支障をきたすことになる。
【0013】
このようにブック型カバーを備えてキー入力方式を採用したパソコンを開発する上で、バンドを設ける何れの方式もパソコンの操作を阻害するという問題を生じている。
【0014】
本発明は、ブック型カバーを閉じた状態に保持するバンドに阻害されることなく操作を行うことができて高い操作性を有する携帯型電子機器を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る携帯型電子機器は、
情報を表示する表示画面を有する機器本体と、
前記機器本体に情報を入力するキーボードと、
連結部を介して開閉可能に連結された第1の表紙部および第2の表紙部を有し、前記第1の表紙部の内面部に前記機器本体が設けられるとともに、前記第2の表紙部の内面部に前記キーボードが設けられたブック型カバーと、
一端部が前記ブック型カバーの前記第2の表紙部に取付けられ、前記第1の表紙部の先端縁と前記第2の表紙部の先端縁との間を跨ぐとともに、他端部が前記第1の表紙部に取り外し可能に止められるバンドと、を備えている。
本発明では、前記第2の表紙部の外面部の中央部に支持袋を形成し、この支持袋は前記第2の表紙部の先端縁に隣接する縁部と、この縁部に形成され、前記バンドの一端部が挿入される開口と、前記ブック型カバーの前記連結部に隣接する縁部とを有し、
前記バンドの一端部は、前記バンドが前記第1の表紙部の先端縁と前記第2の表紙部の先端縁との間を跨いで前記第2の表紙部に止まる止め位置と、この止め位置から前記第2の表紙部の方向に後退した解除位置との間で移動可能に前記開口から前記支持袋内に挿入されているとともに、前記バンドの一端部に、前記バンドが前記止め位置に移動した時に前記開口を有する前記縁部に当り、前記バンドが前記解除位置に移動した時に前記連結部側の縁部に当ることで前記バンドの移動範囲を定めるストッパを設けたことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態について図1ないし図6を参照して説明する。
【0020】
この実施の形態は、携帯型電子機器の一例としてパソコンに適用したもので、またバンドをブック型カバーの表紙部(キーボードを覆う第2の表紙部)に回動可能に枢着したものである。図1はブック型カバーを閉じたパソコンをブック型カバーの第2の表紙部側から示す斜視図、図2は同じく状態のブック型カバーの第1の表紙部側から示す斜視図、図3はブック型カバーを開いた状態のパソコンをブック型カバーの第2の表紙部側から示す斜視図、図4はブック型カバーを開いた状態のパソコンを示す斜視図、図5はブック型カバーを開いた状態のパソコンを示す平面図、図6はブック型カバーを閉じた状態のパソコンを示す側面図である。
【0021】
図において1は機器本体であるパソコン本体、2はキーボード、3はブック型カバー、4はバンドである。
【0022】
パソコン本体1について説明する。このパソコン本体1は、薄型の直方体をなす箱体からなるもので、その内部には図示しないがパソコンにとって必要な電子回路を構成する電子部品や回路パターンを搭載した回路基板、液晶ディスプレイ、PCカードを装填するスロット、メモリカードを装填する装填部などが設けられている。
パソコン本体の上面部には情報を表示する表示画面11が設けられている。この表示画面11はパソコン本体1の上面部において広い面積を占める四角形をなすもので、前記した液晶ディスプレイによって構成されている。パソコン本体1の上面部における一方の側部にはカーソルキー12と複数の操作釦13が設けられ、他方の側面部にはメモリカード出入口14およびPCカード出入口15が設けられている。パソコン本体1の後面部には電源スイッチ16と情報を送信するアンテナ17が設けられている。
【0023】
キーボード2は、パソコン本体1と同じ大きさを有する直方体の箱状をなしている。キーボード2の上面部には多数のキー21が格子状に並べて設けられており、これらキー21は打鍵操作により情報を入力するものである。キーボード2の内部には、各キー21毎にこれらキー21の打鍵操作によって電気信号を発する接点(図示せず)が設けられている。このキーボード2は図示しない信号線によってパソコン本体1の回路基板と接続されている。
【0024】
ブック型カバー3は、パソコン本体1を覆う第1の表紙部31とキーボード2を覆う第2の表紙部32とを連結部33で開閉可能に連結したものである。この第1の表紙部31および第2の表紙部32はパソコン本体1より一回り大きい矩形をなす硬質のものである。連結部33は第1の表紙部31の一方の長辺縁全体と第2の表紙部32の一方の長辺縁の全体とを連結する細長いもので軟質となっている。例えば、第1の表紙部31と第2の表紙部32と連結部33を一枚の皮革により一体に形成し、表紙部31,32に心材を内装して硬質としている。
【0025】
第1の表紙部31の内面部にはパソコン本体1が設けられている。例えば、第1の表紙部31の内面部とパソコン本体1の下面部には夫々図示しないベルベットファスナが取付けられている。パソコン本体1は第1の表紙部31の内面部に載置され、パソコン本体1の下面部のベルベットファスナが第1の表紙部32の内面部のベルベットファスナに重なって両者が固着している。これにより第1の表紙部31を開くと、パソコン本体1の表示画面11を有する上面部が上向きに位置する。
【0026】
第2の表紙部32の内面部にはキーボード2が取付けられている。例えば、第2の表紙部32の表面部には係合袋部34が設けられ、この係合袋部34は連結部33に面する側部が開放されている。キーボード2の下面部には係合片22が設けられている。キーボード2は第2の表紙部32の内面部に載置され、係合片22が係合袋部34に挿脱可能に挿入係合されている。これにより第2の表紙部33を開くと、キーボード2のキーが21が設けられた上面部が上向きに位置する。
【0027】
バンド4はブック型カバー3の閉じた状態にある第1の表紙部31と第2の表紙部32とを保持するものである。バンド4は皮革からなるもので、ブック型カバー3の第2の表紙部32の外面部から第2の表紙部32の先端縁(連結部33に連結される側縁部と反対側縁部)と第1の表紙部31の先端縁(連結部33に連結される側縁部と反対側縁部)との間を跨いで第1の表紙部31の外面部に到る長さを有している。このバンド4は、ブック型カバー3の連結部33の長さ方向中央に配置され、一端部が第2の表紙部32の外面部に当接されて取付けピン41により枢着され、他端部がホック42、43によって第2の表紙部32の外面部で着脱可能に止められるようになっている。
【0028】
すなわち、取付けピン41は外方からバンド4の一端部を通して第2の表紙部32に挿入してバンド4の一端部を回動可能に枢着している。これによりバンド4は取付けピン41を中心として、閉じた状態にある第1の表紙部31の先端縁と第2の表紙部32の先端縁との間と、これら両方の表紙部31,32に挟まれたパソコン本体1およびキーボード2を跨いで第1の表紙部31の外面部に止める止め位置Aと、この止め位置Aから外れた解除位置Bとの間を回動するように枢着されている。止め位置Aは連結部33の長さ方向中央にて閉じた状態にある両表紙部31、32の先端縁を跨ぐ位置であり、解除位置Bは両方の表紙部31、32の先端縁を跨ぐ位置から外れて後述するように両方の表紙部31、32を開いてキーボード2のキー21を打鍵操作する時にその操作の障害にならない位置をいう。例えば止め位置Aに対して90度から180度の角度の位置である。この実施の形態ではバンド4は取付けピン41を中心として360度の範囲を回動できるように枢着され、前記の解除位置Bの範囲に回動できる。
【0029】
バンド4の他端部にはホック42が取付けられ、ブック型カバー3の第1の表紙部31の外面部には、止め位置Aにあるバンド4の他端部と対向する位置にホック43が取付けられている。このホック42,43は一方が雄型、他方が雌型で、互いに係脱可能に係合する対をなすものである。このため、バンド4が止め位置Aに位置されると、バンド4の他端部に取付けたホック42が第1の表紙部31の外面部に取付けたホック43と組合される。そこで、バンド4の他端部を第1の表紙部31の外面部に向けて押圧することにより、ホック42をホック43と係合することができる。
この場合、ホック42をホック43と係合するためにバンド4を押圧する力はパソコン本体1の下面部に加わるので、パソコン本体1の上面部にある表示画面11を損傷することがない。また、ホック42がホック43と係合した状態でバンド4の他端部を第1の表紙部31の外面部から離れる向きに引くと、ホック42をホック43から離脱させることができる。
【0030】
なお、バンド4を第1の表紙部31に止める手段はホックに限定されず、第3の実施の形態におけるバンド通しなどを用いることもできる。
【0031】
このように構成された携帯型パーソナルコンピュータを携帯する場合には、ブック型カバー3の第1の表紙部31と第2の表紙部32を連結部33を介して閉じる。バンド4を止め位置Aに位置させてその他端部を第1の表紙部31に止め、閉じた両方の表紙部31,32をバンド4で保持する。この場合、第1の表紙部31に設けたパソコン本体1と第2の表紙部32に設けたキーボード2とが両方の表紙部31,32によって挟まれるので、パーソナルコンピュータの携帯性が良好である。
【0032】
このパーソナルコンピュータを使用する場合には、バンド4を第1の表紙部31から外して両方の表紙部31,32の固定を解除し、両方の表紙部31,32を連結部33を中心として平坦な状態になるまで開放する。このため、両方の表紙部31,32の外面部が下向きとなり、パソコン本体1とキーボード2の夫々の上面部が上向きとなる。使用者に対してキーボード2を手前側に位置させ、パソコン本体1を奥側に位置させる。
【0033】
バンド4を止め位置Aから取付けピン41を中心として解除位置Bの範囲へ回動する。この解除位置Bの範囲はバンド4が第2の表紙部32の外面部の下方に重なっており、第2の表紙部32の先端縁から使用者に向けて外部へ突出することがない。このため、バンド4がキーボード2と使用者との間で使用者に向けて長く突出することがなく、使用者がキーボード2のキー21を打鍵操作する際に、バンド4が手に当たったりすることがなくキー21の打鍵操作を円滑に行うことができる。
【0034】
なお、パソコン本体1の表示画面11を構成する液晶ディスプレイに文字認識機能を持たせ、入力ペンにより表示画面11上で文字を入力することも可能である。付属する入力ペンは、ブック型カバー3やバンド4に取外し可能に保持する。
【0035】
第2の実施の形態について図7および図8を参照して説明する。
【0036】
この実施の形態は、バンド4をブック型カバーの表紙部(キーボードを覆う第2の表紙部)に止め位置と解除位置との間を移動するように設けたものである。図7はブック型カバーを閉じた状態のパソコンを示す斜視図、図8はブック型カバーを開いた状態のパソコンを示す斜視図である。図7および図8において図1ないし図6と同じ部分は同じ符号を付して示している。
【0037】
この第2の実施の形態では、ブック型カバー3における第2の表紙部32の外面部の中央部に支持袋51が形成されている。この支持袋51は、第2の表紙部32の外面部を形成する皮革の内部に袋用シートを取付けて形成した四角形をなすもので、第2の表紙部32の先端縁に面した縁部にこの先端縁に平行な開口52が形成されている。
バンド4は、その一端部から開口52を通して支持袋51の内部に挿入され、バンド4が前記実施の形態における止め位置Aにある時のバンド4の長さ方向、すなわち、引出し、押込み方向に沿って移動できるようになっている。支持袋51の内部に位置するバンド4の一端部はストッパ53を有している。これによりバンド4を支持袋51から最大長さで引出した時に、ストッパ53が開口52と並ぶ支持袋51の縁部に当たってバンド4の引出し方向への移動を阻止し、バンド4を最大長さで支持袋51に押込んだ時に、ストッパ53が支持袋51における連結部33側の縁部に当たってバンド4の押込み方向への移動を阻止する。したがって、ストッパ53は止め位置Aと解除位置Cとの間でのバンド4の移動範囲を定めている。
【0038】
すなわち、図7に示すようにバンド4は、最大長さで引出した時には、第2の表紙部32の外面部からこの第2の表紙部32の先端縁および第1の表紙部31の先端縁と、これら両方の表紙部31,32に挟まれたパソコン本体1およびキーボード2を跨いで第1の表紙部31の外面部に達する止め位置Aにある。図8に示すようにバンド4を最大に押込んだ時には、この止め位置Aから外れてバンド4の他端部が、第2の表紙部32の先端より外部へ突出せずに外面部に重なる位置まで後退し、あるいはキーボード2のキー21の打鍵操作の障害とならない程度の長さで第2の表紙部32の先端縁から突出する位置まで後退する解除位置Cになる。バンド4がこのような設定になるようにバンド4および支持袋51の寸法を設定する。
【0039】
このパソコンを携帯する時は、ブック型カバー3を閉じて、バンド4を支持袋51から止め位置Aまで最大に引出し、前述したようにホック42をブック型カバー32の第1の表紙部31のホック43と係合してバンド4を止めてブック型カバー3を閉じた状態に保持する。
【0040】
このパソコンを使用する時は、バンド4を止め位置Aから解除位置Cまで最大長さで押し込む。この状態でバンド4の他端部は、第2の表紙部32の先端縁より外部へ突出せずに外面部に重なる位置まで後退し、あるいはキーボード2のキー21の打鍵操作の障害とならない程度の長さで第2の表紙部32の先端縁から突出する位置まで後退する。
【0041】
従って、バンド4がキーボード2と使用者との間に使用者に向けて長く突出することがなく、このため使用者がキーボード2のキー21を打鍵操作する際に、バンド4が手に当たったりすることがなくキー21の打鍵操作を円滑に行うことができる。
【0043】
第3の実施の形態について図9ないし図13を参照して説明する。
【0044】
この実施の形態はパソコンに適用したもので、またバンド4をブック型カバーの表紙部(機器本体であるパソコン本体を覆う第1の表紙部)に回動可能に枢着したものであり、第1の実施の形態と関連するものである。図9はブック型カバーを閉じたパソコンをブック型カバーの第1の表紙部側から示す斜視図、図10は同じ状態のパソコンをブック型カバーの第2の表紙部側から示す斜視図、図11はブック型カバーを開いた状態のパソコンを示す斜視図、図12はブック型カバーを開いた状態のパソコンを示す平面図、図13はブック型カバーを閉じた状態のパソコンを示す側面図である。図9ないし図13において図1ないし図6と同じ部分は同じ符号を付して示している。
【0045】
この実施の形態では、バンド4は、ブック型カバー3の連結部33の長さ方向中央に配置され、一端部が第1の表紙部31の外面部に当接されて取付けピン41により枢着され、他端部が第2の表紙部32の外面部に設けられたバンド通し45により着脱可能に止められるようになっている。
【0046】
すなわち、取付けピン41は外方からバンド4の一端部を通して第1の表紙部31に挿入してバンド4の一端部を回動可能に枢着している。これによりバンド4は取付けピン41を中心として、閉じた状態にある第1の表紙部31の先端縁と第2の表紙部32の先端縁との間と、これら両方の表紙部31,32に挟まれたパソコン本体1およびキーボード2を跨いで第2の表紙部32の外面部に止める止め位置Aと、この止め位置Aから外れた解除位置Bとの間を回動するように枢着される。止め位置Aは連結部33の長さ方向中央にて閉じた状態にある両表紙部31、32の先端縁を跨ぐ位置であり、解除位置Bは両方の表紙部31、32の先端縁を跨ぐ位置から外れて両方の表紙部31、32を開いた時にバンド4がパソコン本体1の表示画面11の前側に位置して使用者が見ることを妨げない位置である。例えば止め位置Aに対して90度から180度の角度の位置である。この実施の形態ではバンド4は取付けピン41を中心として360度の範囲を回動できるように枢着され、前記の解除位置Bの範囲に回動できる。
【0047】
ブック型カバー3の第2の表紙部32の外面部には、止め位置Aにあるバンド4の他端部が挿通できる位置にバンド通し45が取付けられている。バンド通し45は例えば皮革材料により形成された帯形をなすもので、第2の表紙部32の左右方向(連結部33の長さ方向)に沿って配置されるとともに、第2の表紙部32の外面部に縫付けられている。バンド通し45における第2の表紙部32の左右方向(連結部33の長さ方向)の中央部には、前後方向に沿って貫通するバンド通し部45aが形成されている。バンド4が止め位置Aに位置されると、バンド4の他端部をバンド通し45のバンド通し部45aに抜き差し可能に差し込む(挿通)ことができる。これによりバンド4は第2の表紙部32に着脱可能に止めることができる。
【0048】
このパーソナルコンピュータを携帯する場合には、ブック型カバー3の第1の表紙部31と第2の表紙部32を閉じ、バンド4を止め位置Aに位置させて第2の表紙部32に止め、両方の表紙部31,32をバンド4で保持する。
【0049】
このパーソナルコンピュータを使用する場合には、バンド4を第2の表紙部32から外して両方の表紙部31,32の保持を解除し、両方の表紙部31,32を連結部33を中心として平坦な状態になるまで開放する。このため、両方の表紙部31,32の外面部が下向きとなり、パソコン本体1とキーボード2の夫々の上面部が上向きとなる。使用者に対してキーボード2を手前側に位置させ、パソコン本体1を奥側に位置させる。
【0050】
バンド4を止め位置Aから取付けピン41を中心として解除位置Bの範囲へ回動する。この解除位置Bの範囲はバンド4が第1の表紙部31の外面部の下方に重なっており、第1の表紙部31の先端縁から開放された両方の表紙部31,32の間に突出することがない。すななち、バンド4が第1の表紙部3に設けられたパソコン本体1の表示画面11の前側に位置して表示画面11を隠し、使用者がパソコン本体1の表示画面11の表示を見ることを妨げることがない。このため、使用者はパソコン本体1の表示画面11全体を支障なく見ることができて、パーソナルコンピュータを良好に操作することができる。
【0051】
第4の実施の形態について図14を参照して説明する。
【0052】
この実施の形態は、バンド4をブック型カバーの表紙部(機器本体であるパソコン本体を覆う第1の表紙部)に止め位置と解除位置との間を移動するように設けたもので、第2の実施の形態と関連するものである。図14はブック型カバーを閉じた状態のパソコンを示す斜視図で、図7と同じ部分は同じ符号を付して示している。
【0053】
この第4の実施の形態では、ブック型カバー3における第1の表紙部31の外面部の中央部に支持袋61が形成されている。この支持袋61は、第1の表紙部31の外面部を形成する皮革の内部に袋用シートを取付けて形成した四角形をなすもので、第1の表紙部31の先端縁に面した縁部にこの先端縁に平行な開口62が形成されている。
バンド4は、その一端部から開口62を通して支持袋61の内部に挿入され、バンド4が前記実施の形態における止め位置Aにある時のバンド4の長さ方向、すなわち、引出し、押込み方向に沿って移動できるようになっている。支持袋61の内部に位置するバンド4の一端部はストッパ63を有している。これによりバンド4を支持袋61から最大長さで引出した時に、ストッパ63が開口62と並ぶ支持袋61の縁部に当たってバンド4の引出し方向への移動を阻止し、バンド4を最大長さで支持袋61に押込んだ時に、ストッパ63が支持袋61における連結部33側の縁部に当たってバンド4の押込み方向への移動を阻止する。したがって、ストッパ63は止め位置Aと解除位置Cとの間でのバンド4の移動範囲を定めている。
【0054】
すなわち、バンド4は、最大長さで引出した時には、第1の表紙部31の外面部からこの第1の表紙部31の先端縁および第2の表紙部32の先端縁と、これら両方の表紙部31,32に挟まれたパソコン本体1およびキーボード2を跨いで第2の表紙部32の外面部に達する止め位置Aにある。バンド4を最大に押込んだ時には、この止め位置Aから外れてバンド4の他端部が、第1の表紙部31の先端より外部へ突出せずに外面部に重なる位置まで後退し、あるいは使用者がパソコン本体1の表示画面11の観察の障害とならない程度の長さで第1の表紙部31の先端縁から突出する位置まで後退する解除位置Cになる。バンド4がこのような設定になるようにバンド4および支持袋61の寸法を設定する。
【0055】
なお、ブック型カバー3の第2の表紙部32の外面部には、図示しないが第3の実施の形態に設けたバンド通し45と同じバンド通しが取付けられて、バンド4の他端部を着脱可能に止めるようになっている。
【0056】
このパソコンを携帯する時は、ブック型カバー3を閉じて、バンド4を支持袋61から止め位置Aまで最大に引出し、バンド4の他端部をバンド通し45のバンド通し部45aに差し込む。これによりバンド4を第2の表紙部32に止めることができ、ブック型カバー3を閉じた状態に保持する。
【0057】
このパソコンを使用する時は、バンド4を止め位置Aから解除位置Cまで最大長さで押し込む。この状態でバンド4の他端部は、第1の表紙部31の先端縁より外部へ突出せずに外面部に重なる位置まで後退し、あるいは使用者がパソコン本体1の表示画面11の観察の障害とならない程度の長さで第1の表紙部31の先端縁から突出する位置まで後退する。
【0058】
従って、バンド4が第1の表紙部31に設けられたパソコン本体1の表示画面11の前側に位置して表示画面11を隠すことはなく、使用者がパソコン本体1の表示画面11の表示を見ることを妨げることがない。このため、使用者はパソコン本体1の表示画面11全体を支障なく見ることができて、パーソナルコンピュータを良好に操作することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、携帯型電子機器の使用時に、使用者はブック型カバーを止めるバンドに阻害されることなくキーボードの操作を実行したり、機器本体の表示画面を見ることができ、操作性を高めることができる。
【0061】
請求項3および請求項4の発明の携帯型電子機器によれば、ブック型カバーにおける第1の表紙部に機器本体を、第2の表紙部2キーボードを夫々設け、この第1および第2の表紙部をバンドで止めて保持するものであって、使用時に使用者がブック型カバーを止めるバンドに阻害されることなくキーボードの操作を行うことができて操作性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図2】同実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図3】同実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図4】同実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図5】同実施の形態におけるパソコンを示す平面図。
【図6】同実施の形態におけるパソコンを示す側面図。
【図7】第2の実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図8】同実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図9】第3の実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図10】同実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図11】同実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図12】同実施の形態におけるパソコンを示す平面図。
【図13】同実施の形態におけるパソコンを示す側面図。
【図14】第4の実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【符号の説明】
1…機器本体(パソコン本体)、2…キーボード、3…ブック型カバー、4…バンド、11…表示画面、31…第1の表紙部、32…第2の表紙部、33…連結部、51,61…支持袋、52,62…開口、53,63…ストッパ、A…止め位置、C…解除位置。
【発明の属する技術分野】
本発明はブック型カバーで機器本体を覆う携帯型電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯型電子機器、例えばパーソナルコンピュータ(以下パソコンと称する。)としてブック型カバーを備えたものがある。このパソコンは、上面部に情報を表示する表示画面を有するペン入力方式の機器本体と、連結部を介して開閉可能に連結された第1の表紙部および第2の表紙部を有し、第1の表紙部の内面部がパソコン本体の下面を覆って固定されるとともに第2の表紙部が機器本体の上面部を開閉可能に覆うブック型カバーと、このブック型カバーの閉じた第1の表紙部の先端縁と第2の表紙部の先端縁との間を跨いで両方の表紙部を保持するバンドとを具備したものである。ブック型カバーは機器本体を保護するとともに携帯性を高めるものである。このパソコンは入力ペンを備え、この機器本体の表示画面にペンを接触させて文字情報を入力する。
【0003】
バンドの取付ける形式には2通りある。その一つは、バンドの一端部をブック型カバーの第2の表紙部の外面部に固定具を用いて固定し、バンドの他端部をパソコン本体を覆う第1の表紙部の外面部にホックを用いて着脱可能に止める形式である。
【0004】
このバンドの取付け方は次の理由によるものである。バンドをホックを用いてブック型カバーの表紙部に止める場合には、バンドに設けたホックを表紙部に設けたホックに嵌合して強く押すことにより両方のホックを固定する。このため、バンドを強く押す力が、ブック型カバーの表紙部を介して、この表紙部が覆う機器本体の部分に加わる。もし、表示画面を有する機器本体の上面部を覆う第2の表紙部にホックを用いてバンドを止めるとすると、バンドを押す力が第2の表紙部を介して機器本体上面部の表示画面に加わり、表示画面を損傷させるおそれがある。そこで、機器本体の下面部を覆う第1の表紙部にホックを用いてバンドを止めるとすると、このバンドを押す力が機器本体上面部の表示画面に加わることがなく安全である。
【0005】
また、他の形式は、バンドの一端部をブック型カバーのパソコン本体を覆う第2の表紙部の外面部に固定具を用いて固定し、バンドの他端部をパソコン本体を覆う第1の表紙部の外面部にホックを用いて着脱可能に止めるものである。
【0006】
ところで、このペン入力方式のパソコンは文字情報の入力速度が遅く多くの文字情報を入力するには適さない。
【0007】
そこで、ブック型カバーを備えたパソコンとしてキー入力方式を採用したものの開発が検討されている。すなわち、このパソコンは、ブック型カバーにおける第1の表紙部の内面部にパソコン本体を設けるとともに、第2の表紙部の内面部にキーを並べたキーボードを設けたもので、キーを打鍵操作することによりペン入力方式に比較して速い速度で文字情報を入力することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このブック型カバーを備えてキー入力方式を採用したパソコンを開発するに当たっては、バンドを取付ける上で次に述べる問題が生じている。
【0009】
このパソコンを使用するに当たっては、使用者はブック型カバーの第1の表紙部および第2の表紙部を開いて、キーボード(第2の表紙部)を自身の手前側に、パソコン本体(第1の表紙部)を奥側に夫々位置させる。そして、パソコンを机上(またはそれに類するもの)あるいは使用者の膝の上に載せて、キーボードのキーを打鍵操作する。
【0010】
ここで、ブック型カバーを閉じるバンドを、キーボードを設けた第2の表紙部に固定し、パソコン本体を設けた第1の表紙部で止める形式で設けることを考える。この場合には、パソコンの使用に際してキーボードおよび第2の表紙部を使用者に対して手前側へ開くと、バンドも第2の表紙部とともに使用者に対して手前側に位置する。すなわち、バンドがキーボードと使用者との間において使用者に向けて長く突出した状態で位置する。そうすると、使用者がキーボードを打鍵操作する場合に、キーボードと使用者との間に長く突出したバンドが手に当たったりして、キーボードを打鍵操作する上で大きな障害となっている。
【0011】
また、ブック型カバーを閉じるバンドを、パソコン本体を設けた第1の表紙部に固定し、キーボードを設けた第2の表紙部に止める形式で設ける場合を考える。この形式ではバンドを固定する固定具がキーボードを覆う第2の表紙部にないので、ブック型カバーを開いて例えば机上に置いた場合、第2の表紙部全体が机上面に当接してキーボード全体が静止し、キーボードの下側でバンドの固定具が机上面に当たってキーボードが固定具を支点として傾いて動くという不安定な状態になることを回避できる。このため、キーの打鍵操作を安定して行うことができるという利点がある。
【0012】
しかし、この形式でバンドを設ける場合には、次に述べる問題が発生する。ブック型カバーを開いてパソコン本体(第1の表紙部)を奥側に位置させると、第1の表紙部の外面部に固定されたバンドは、第1の表紙部から第1の表紙部に取付けられたパソコン本体と第2の表紙部に取付けられたキーボードとの間に長く突出した状態で位置する。ここで、第1の表紙部に設けられたパソコン本体の表示画面が内側に位置する。このため、バンドは使用者とパソコン本体の表示画面との間に位置して、使用者から見て表示画面を隠して使用者が表示画面を見る上で支障をきたすことになる。
【0013】
このようにブック型カバーを備えてキー入力方式を採用したパソコンを開発する上で、バンドを設ける何れの方式もパソコンの操作を阻害するという問題を生じている。
【0014】
本発明は、ブック型カバーを閉じた状態に保持するバンドに阻害されることなく操作を行うことができて高い操作性を有する携帯型電子機器を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る携帯型電子機器は、
情報を表示する表示画面を有する機器本体と、
前記機器本体に情報を入力するキーボードと、
連結部を介して開閉可能に連結された第1の表紙部および第2の表紙部を有し、前記第1の表紙部の内面部に前記機器本体が設けられるとともに、前記第2の表紙部の内面部に前記キーボードが設けられたブック型カバーと、
一端部が前記ブック型カバーの前記第2の表紙部に取付けられ、前記第1の表紙部の先端縁と前記第2の表紙部の先端縁との間を跨ぐとともに、他端部が前記第1の表紙部に取り外し可能に止められるバンドと、を備えている。
本発明では、前記第2の表紙部の外面部の中央部に支持袋を形成し、この支持袋は前記第2の表紙部の先端縁に隣接する縁部と、この縁部に形成され、前記バンドの一端部が挿入される開口と、前記ブック型カバーの前記連結部に隣接する縁部とを有し、
前記バンドの一端部は、前記バンドが前記第1の表紙部の先端縁と前記第2の表紙部の先端縁との間を跨いで前記第2の表紙部に止まる止め位置と、この止め位置から前記第2の表紙部の方向に後退した解除位置との間で移動可能に前記開口から前記支持袋内に挿入されているとともに、前記バンドの一端部に、前記バンドが前記止め位置に移動した時に前記開口を有する前記縁部に当り、前記バンドが前記解除位置に移動した時に前記連結部側の縁部に当ることで前記バンドの移動範囲を定めるストッパを設けたことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態について図1ないし図6を参照して説明する。
【0020】
この実施の形態は、携帯型電子機器の一例としてパソコンに適用したもので、またバンドをブック型カバーの表紙部(キーボードを覆う第2の表紙部)に回動可能に枢着したものである。図1はブック型カバーを閉じたパソコンをブック型カバーの第2の表紙部側から示す斜視図、図2は同じく状態のブック型カバーの第1の表紙部側から示す斜視図、図3はブック型カバーを開いた状態のパソコンをブック型カバーの第2の表紙部側から示す斜視図、図4はブック型カバーを開いた状態のパソコンを示す斜視図、図5はブック型カバーを開いた状態のパソコンを示す平面図、図6はブック型カバーを閉じた状態のパソコンを示す側面図である。
【0021】
図において1は機器本体であるパソコン本体、2はキーボード、3はブック型カバー、4はバンドである。
【0022】
パソコン本体1について説明する。このパソコン本体1は、薄型の直方体をなす箱体からなるもので、その内部には図示しないがパソコンにとって必要な電子回路を構成する電子部品や回路パターンを搭載した回路基板、液晶ディスプレイ、PCカードを装填するスロット、メモリカードを装填する装填部などが設けられている。
パソコン本体の上面部には情報を表示する表示画面11が設けられている。この表示画面11はパソコン本体1の上面部において広い面積を占める四角形をなすもので、前記した液晶ディスプレイによって構成されている。パソコン本体1の上面部における一方の側部にはカーソルキー12と複数の操作釦13が設けられ、他方の側面部にはメモリカード出入口14およびPCカード出入口15が設けられている。パソコン本体1の後面部には電源スイッチ16と情報を送信するアンテナ17が設けられている。
【0023】
キーボード2は、パソコン本体1と同じ大きさを有する直方体の箱状をなしている。キーボード2の上面部には多数のキー21が格子状に並べて設けられており、これらキー21は打鍵操作により情報を入力するものである。キーボード2の内部には、各キー21毎にこれらキー21の打鍵操作によって電気信号を発する接点(図示せず)が設けられている。このキーボード2は図示しない信号線によってパソコン本体1の回路基板と接続されている。
【0024】
ブック型カバー3は、パソコン本体1を覆う第1の表紙部31とキーボード2を覆う第2の表紙部32とを連結部33で開閉可能に連結したものである。この第1の表紙部31および第2の表紙部32はパソコン本体1より一回り大きい矩形をなす硬質のものである。連結部33は第1の表紙部31の一方の長辺縁全体と第2の表紙部32の一方の長辺縁の全体とを連結する細長いもので軟質となっている。例えば、第1の表紙部31と第2の表紙部32と連結部33を一枚の皮革により一体に形成し、表紙部31,32に心材を内装して硬質としている。
【0025】
第1の表紙部31の内面部にはパソコン本体1が設けられている。例えば、第1の表紙部31の内面部とパソコン本体1の下面部には夫々図示しないベルベットファスナが取付けられている。パソコン本体1は第1の表紙部31の内面部に載置され、パソコン本体1の下面部のベルベットファスナが第1の表紙部32の内面部のベルベットファスナに重なって両者が固着している。これにより第1の表紙部31を開くと、パソコン本体1の表示画面11を有する上面部が上向きに位置する。
【0026】
第2の表紙部32の内面部にはキーボード2が取付けられている。例えば、第2の表紙部32の表面部には係合袋部34が設けられ、この係合袋部34は連結部33に面する側部が開放されている。キーボード2の下面部には係合片22が設けられている。キーボード2は第2の表紙部32の内面部に載置され、係合片22が係合袋部34に挿脱可能に挿入係合されている。これにより第2の表紙部33を開くと、キーボード2のキーが21が設けられた上面部が上向きに位置する。
【0027】
バンド4はブック型カバー3の閉じた状態にある第1の表紙部31と第2の表紙部32とを保持するものである。バンド4は皮革からなるもので、ブック型カバー3の第2の表紙部32の外面部から第2の表紙部32の先端縁(連結部33に連結される側縁部と反対側縁部)と第1の表紙部31の先端縁(連結部33に連結される側縁部と反対側縁部)との間を跨いで第1の表紙部31の外面部に到る長さを有している。このバンド4は、ブック型カバー3の連結部33の長さ方向中央に配置され、一端部が第2の表紙部32の外面部に当接されて取付けピン41により枢着され、他端部がホック42、43によって第2の表紙部32の外面部で着脱可能に止められるようになっている。
【0028】
すなわち、取付けピン41は外方からバンド4の一端部を通して第2の表紙部32に挿入してバンド4の一端部を回動可能に枢着している。これによりバンド4は取付けピン41を中心として、閉じた状態にある第1の表紙部31の先端縁と第2の表紙部32の先端縁との間と、これら両方の表紙部31,32に挟まれたパソコン本体1およびキーボード2を跨いで第1の表紙部31の外面部に止める止め位置Aと、この止め位置Aから外れた解除位置Bとの間を回動するように枢着されている。止め位置Aは連結部33の長さ方向中央にて閉じた状態にある両表紙部31、32の先端縁を跨ぐ位置であり、解除位置Bは両方の表紙部31、32の先端縁を跨ぐ位置から外れて後述するように両方の表紙部31、32を開いてキーボード2のキー21を打鍵操作する時にその操作の障害にならない位置をいう。例えば止め位置Aに対して90度から180度の角度の位置である。この実施の形態ではバンド4は取付けピン41を中心として360度の範囲を回動できるように枢着され、前記の解除位置Bの範囲に回動できる。
【0029】
バンド4の他端部にはホック42が取付けられ、ブック型カバー3の第1の表紙部31の外面部には、止め位置Aにあるバンド4の他端部と対向する位置にホック43が取付けられている。このホック42,43は一方が雄型、他方が雌型で、互いに係脱可能に係合する対をなすものである。このため、バンド4が止め位置Aに位置されると、バンド4の他端部に取付けたホック42が第1の表紙部31の外面部に取付けたホック43と組合される。そこで、バンド4の他端部を第1の表紙部31の外面部に向けて押圧することにより、ホック42をホック43と係合することができる。
この場合、ホック42をホック43と係合するためにバンド4を押圧する力はパソコン本体1の下面部に加わるので、パソコン本体1の上面部にある表示画面11を損傷することがない。また、ホック42がホック43と係合した状態でバンド4の他端部を第1の表紙部31の外面部から離れる向きに引くと、ホック42をホック43から離脱させることができる。
【0030】
なお、バンド4を第1の表紙部31に止める手段はホックに限定されず、第3の実施の形態におけるバンド通しなどを用いることもできる。
【0031】
このように構成された携帯型パーソナルコンピュータを携帯する場合には、ブック型カバー3の第1の表紙部31と第2の表紙部32を連結部33を介して閉じる。バンド4を止め位置Aに位置させてその他端部を第1の表紙部31に止め、閉じた両方の表紙部31,32をバンド4で保持する。この場合、第1の表紙部31に設けたパソコン本体1と第2の表紙部32に設けたキーボード2とが両方の表紙部31,32によって挟まれるので、パーソナルコンピュータの携帯性が良好である。
【0032】
このパーソナルコンピュータを使用する場合には、バンド4を第1の表紙部31から外して両方の表紙部31,32の固定を解除し、両方の表紙部31,32を連結部33を中心として平坦な状態になるまで開放する。このため、両方の表紙部31,32の外面部が下向きとなり、パソコン本体1とキーボード2の夫々の上面部が上向きとなる。使用者に対してキーボード2を手前側に位置させ、パソコン本体1を奥側に位置させる。
【0033】
バンド4を止め位置Aから取付けピン41を中心として解除位置Bの範囲へ回動する。この解除位置Bの範囲はバンド4が第2の表紙部32の外面部の下方に重なっており、第2の表紙部32の先端縁から使用者に向けて外部へ突出することがない。このため、バンド4がキーボード2と使用者との間で使用者に向けて長く突出することがなく、使用者がキーボード2のキー21を打鍵操作する際に、バンド4が手に当たったりすることがなくキー21の打鍵操作を円滑に行うことができる。
【0034】
なお、パソコン本体1の表示画面11を構成する液晶ディスプレイに文字認識機能を持たせ、入力ペンにより表示画面11上で文字を入力することも可能である。付属する入力ペンは、ブック型カバー3やバンド4に取外し可能に保持する。
【0035】
第2の実施の形態について図7および図8を参照して説明する。
【0036】
この実施の形態は、バンド4をブック型カバーの表紙部(キーボードを覆う第2の表紙部)に止め位置と解除位置との間を移動するように設けたものである。図7はブック型カバーを閉じた状態のパソコンを示す斜視図、図8はブック型カバーを開いた状態のパソコンを示す斜視図である。図7および図8において図1ないし図6と同じ部分は同じ符号を付して示している。
【0037】
この第2の実施の形態では、ブック型カバー3における第2の表紙部32の外面部の中央部に支持袋51が形成されている。この支持袋51は、第2の表紙部32の外面部を形成する皮革の内部に袋用シートを取付けて形成した四角形をなすもので、第2の表紙部32の先端縁に面した縁部にこの先端縁に平行な開口52が形成されている。
バンド4は、その一端部から開口52を通して支持袋51の内部に挿入され、バンド4が前記実施の形態における止め位置Aにある時のバンド4の長さ方向、すなわち、引出し、押込み方向に沿って移動できるようになっている。支持袋51の内部に位置するバンド4の一端部はストッパ53を有している。これによりバンド4を支持袋51から最大長さで引出した時に、ストッパ53が開口52と並ぶ支持袋51の縁部に当たってバンド4の引出し方向への移動を阻止し、バンド4を最大長さで支持袋51に押込んだ時に、ストッパ53が支持袋51における連結部33側の縁部に当たってバンド4の押込み方向への移動を阻止する。したがって、ストッパ53は止め位置Aと解除位置Cとの間でのバンド4の移動範囲を定めている。
【0038】
すなわち、図7に示すようにバンド4は、最大長さで引出した時には、第2の表紙部32の外面部からこの第2の表紙部32の先端縁および第1の表紙部31の先端縁と、これら両方の表紙部31,32に挟まれたパソコン本体1およびキーボード2を跨いで第1の表紙部31の外面部に達する止め位置Aにある。図8に示すようにバンド4を最大に押込んだ時には、この止め位置Aから外れてバンド4の他端部が、第2の表紙部32の先端より外部へ突出せずに外面部に重なる位置まで後退し、あるいはキーボード2のキー21の打鍵操作の障害とならない程度の長さで第2の表紙部32の先端縁から突出する位置まで後退する解除位置Cになる。バンド4がこのような設定になるようにバンド4および支持袋51の寸法を設定する。
【0039】
このパソコンを携帯する時は、ブック型カバー3を閉じて、バンド4を支持袋51から止め位置Aまで最大に引出し、前述したようにホック42をブック型カバー32の第1の表紙部31のホック43と係合してバンド4を止めてブック型カバー3を閉じた状態に保持する。
【0040】
このパソコンを使用する時は、バンド4を止め位置Aから解除位置Cまで最大長さで押し込む。この状態でバンド4の他端部は、第2の表紙部32の先端縁より外部へ突出せずに外面部に重なる位置まで後退し、あるいはキーボード2のキー21の打鍵操作の障害とならない程度の長さで第2の表紙部32の先端縁から突出する位置まで後退する。
【0041】
従って、バンド4がキーボード2と使用者との間に使用者に向けて長く突出することがなく、このため使用者がキーボード2のキー21を打鍵操作する際に、バンド4が手に当たったりすることがなくキー21の打鍵操作を円滑に行うことができる。
【0043】
第3の実施の形態について図9ないし図13を参照して説明する。
【0044】
この実施の形態はパソコンに適用したもので、またバンド4をブック型カバーの表紙部(機器本体であるパソコン本体を覆う第1の表紙部)に回動可能に枢着したものであり、第1の実施の形態と関連するものである。図9はブック型カバーを閉じたパソコンをブック型カバーの第1の表紙部側から示す斜視図、図10は同じ状態のパソコンをブック型カバーの第2の表紙部側から示す斜視図、図11はブック型カバーを開いた状態のパソコンを示す斜視図、図12はブック型カバーを開いた状態のパソコンを示す平面図、図13はブック型カバーを閉じた状態のパソコンを示す側面図である。図9ないし図13において図1ないし図6と同じ部分は同じ符号を付して示している。
【0045】
この実施の形態では、バンド4は、ブック型カバー3の連結部33の長さ方向中央に配置され、一端部が第1の表紙部31の外面部に当接されて取付けピン41により枢着され、他端部が第2の表紙部32の外面部に設けられたバンド通し45により着脱可能に止められるようになっている。
【0046】
すなわち、取付けピン41は外方からバンド4の一端部を通して第1の表紙部31に挿入してバンド4の一端部を回動可能に枢着している。これによりバンド4は取付けピン41を中心として、閉じた状態にある第1の表紙部31の先端縁と第2の表紙部32の先端縁との間と、これら両方の表紙部31,32に挟まれたパソコン本体1およびキーボード2を跨いで第2の表紙部32の外面部に止める止め位置Aと、この止め位置Aから外れた解除位置Bとの間を回動するように枢着される。止め位置Aは連結部33の長さ方向中央にて閉じた状態にある両表紙部31、32の先端縁を跨ぐ位置であり、解除位置Bは両方の表紙部31、32の先端縁を跨ぐ位置から外れて両方の表紙部31、32を開いた時にバンド4がパソコン本体1の表示画面11の前側に位置して使用者が見ることを妨げない位置である。例えば止め位置Aに対して90度から180度の角度の位置である。この実施の形態ではバンド4は取付けピン41を中心として360度の範囲を回動できるように枢着され、前記の解除位置Bの範囲に回動できる。
【0047】
ブック型カバー3の第2の表紙部32の外面部には、止め位置Aにあるバンド4の他端部が挿通できる位置にバンド通し45が取付けられている。バンド通し45は例えば皮革材料により形成された帯形をなすもので、第2の表紙部32の左右方向(連結部33の長さ方向)に沿って配置されるとともに、第2の表紙部32の外面部に縫付けられている。バンド通し45における第2の表紙部32の左右方向(連結部33の長さ方向)の中央部には、前後方向に沿って貫通するバンド通し部45aが形成されている。バンド4が止め位置Aに位置されると、バンド4の他端部をバンド通し45のバンド通し部45aに抜き差し可能に差し込む(挿通)ことができる。これによりバンド4は第2の表紙部32に着脱可能に止めることができる。
【0048】
このパーソナルコンピュータを携帯する場合には、ブック型カバー3の第1の表紙部31と第2の表紙部32を閉じ、バンド4を止め位置Aに位置させて第2の表紙部32に止め、両方の表紙部31,32をバンド4で保持する。
【0049】
このパーソナルコンピュータを使用する場合には、バンド4を第2の表紙部32から外して両方の表紙部31,32の保持を解除し、両方の表紙部31,32を連結部33を中心として平坦な状態になるまで開放する。このため、両方の表紙部31,32の外面部が下向きとなり、パソコン本体1とキーボード2の夫々の上面部が上向きとなる。使用者に対してキーボード2を手前側に位置させ、パソコン本体1を奥側に位置させる。
【0050】
バンド4を止め位置Aから取付けピン41を中心として解除位置Bの範囲へ回動する。この解除位置Bの範囲はバンド4が第1の表紙部31の外面部の下方に重なっており、第1の表紙部31の先端縁から開放された両方の表紙部31,32の間に突出することがない。すななち、バンド4が第1の表紙部3に設けられたパソコン本体1の表示画面11の前側に位置して表示画面11を隠し、使用者がパソコン本体1の表示画面11の表示を見ることを妨げることがない。このため、使用者はパソコン本体1の表示画面11全体を支障なく見ることができて、パーソナルコンピュータを良好に操作することができる。
【0051】
第4の実施の形態について図14を参照して説明する。
【0052】
この実施の形態は、バンド4をブック型カバーの表紙部(機器本体であるパソコン本体を覆う第1の表紙部)に止め位置と解除位置との間を移動するように設けたもので、第2の実施の形態と関連するものである。図14はブック型カバーを閉じた状態のパソコンを示す斜視図で、図7と同じ部分は同じ符号を付して示している。
【0053】
この第4の実施の形態では、ブック型カバー3における第1の表紙部31の外面部の中央部に支持袋61が形成されている。この支持袋61は、第1の表紙部31の外面部を形成する皮革の内部に袋用シートを取付けて形成した四角形をなすもので、第1の表紙部31の先端縁に面した縁部にこの先端縁に平行な開口62が形成されている。
バンド4は、その一端部から開口62を通して支持袋61の内部に挿入され、バンド4が前記実施の形態における止め位置Aにある時のバンド4の長さ方向、すなわち、引出し、押込み方向に沿って移動できるようになっている。支持袋61の内部に位置するバンド4の一端部はストッパ63を有している。これによりバンド4を支持袋61から最大長さで引出した時に、ストッパ63が開口62と並ぶ支持袋61の縁部に当たってバンド4の引出し方向への移動を阻止し、バンド4を最大長さで支持袋61に押込んだ時に、ストッパ63が支持袋61における連結部33側の縁部に当たってバンド4の押込み方向への移動を阻止する。したがって、ストッパ63は止め位置Aと解除位置Cとの間でのバンド4の移動範囲を定めている。
【0054】
すなわち、バンド4は、最大長さで引出した時には、第1の表紙部31の外面部からこの第1の表紙部31の先端縁および第2の表紙部32の先端縁と、これら両方の表紙部31,32に挟まれたパソコン本体1およびキーボード2を跨いで第2の表紙部32の外面部に達する止め位置Aにある。バンド4を最大に押込んだ時には、この止め位置Aから外れてバンド4の他端部が、第1の表紙部31の先端より外部へ突出せずに外面部に重なる位置まで後退し、あるいは使用者がパソコン本体1の表示画面11の観察の障害とならない程度の長さで第1の表紙部31の先端縁から突出する位置まで後退する解除位置Cになる。バンド4がこのような設定になるようにバンド4および支持袋61の寸法を設定する。
【0055】
なお、ブック型カバー3の第2の表紙部32の外面部には、図示しないが第3の実施の形態に設けたバンド通し45と同じバンド通しが取付けられて、バンド4の他端部を着脱可能に止めるようになっている。
【0056】
このパソコンを携帯する時は、ブック型カバー3を閉じて、バンド4を支持袋61から止め位置Aまで最大に引出し、バンド4の他端部をバンド通し45のバンド通し部45aに差し込む。これによりバンド4を第2の表紙部32に止めることができ、ブック型カバー3を閉じた状態に保持する。
【0057】
このパソコンを使用する時は、バンド4を止め位置Aから解除位置Cまで最大長さで押し込む。この状態でバンド4の他端部は、第1の表紙部31の先端縁より外部へ突出せずに外面部に重なる位置まで後退し、あるいは使用者がパソコン本体1の表示画面11の観察の障害とならない程度の長さで第1の表紙部31の先端縁から突出する位置まで後退する。
【0058】
従って、バンド4が第1の表紙部31に設けられたパソコン本体1の表示画面11の前側に位置して表示画面11を隠すことはなく、使用者がパソコン本体1の表示画面11の表示を見ることを妨げることがない。このため、使用者はパソコン本体1の表示画面11全体を支障なく見ることができて、パーソナルコンピュータを良好に操作することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、携帯型電子機器の使用時に、使用者はブック型カバーを止めるバンドに阻害されることなくキーボードの操作を実行したり、機器本体の表示画面を見ることができ、操作性を高めることができる。
【0061】
請求項3および請求項4の発明の携帯型電子機器によれば、ブック型カバーにおける第1の表紙部に機器本体を、第2の表紙部2キーボードを夫々設け、この第1および第2の表紙部をバンドで止めて保持するものであって、使用時に使用者がブック型カバーを止めるバンドに阻害されることなくキーボードの操作を行うことができて操作性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図2】同実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図3】同実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図4】同実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図5】同実施の形態におけるパソコンを示す平面図。
【図6】同実施の形態におけるパソコンを示す側面図。
【図7】第2の実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図8】同実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図9】第3の実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図10】同実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図11】同実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【図12】同実施の形態におけるパソコンを示す平面図。
【図13】同実施の形態におけるパソコンを示す側面図。
【図14】第4の実施の形態におけるパソコンを示す斜視図。
【符号の説明】
1…機器本体(パソコン本体)、2…キーボード、3…ブック型カバー、4…バンド、11…表示画面、31…第1の表紙部、32…第2の表紙部、33…連結部、51,61…支持袋、52,62…開口、53,63…ストッパ、A…止め位置、C…解除位置。
Claims (2)
- 情報を表示する表示画面を有する機器本体と、
前記機器本体に情報を入力するキーボードと、
連結部を介して開閉可能に連結された第1の表紙部および第2の表紙部を有し、前記第1の表紙部の内面部に前記機器本体が設けられるとともに、前記第2の表紙部の内面部に前記キーボードが設けられたブック型カバーと、
一端部が前記ブック型カバーの前記第2の表紙部に取付けられ、前記第1の表紙部の先端縁と前記第2の表紙部の先端縁との間を跨ぐとともに、他端部が前記第1の表紙部に取り外し可能に止められるバンドと、を具備し、
前記第2の表紙部の外面部の中央部に支持袋を形成し、この支持袋は前記第2の表紙部の先端縁に隣接する縁部と、この縁部に形成され、前記バンドの一端部が挿入される開口と、前記ブック型カバーの前記連結部に隣接する縁部とを有し、
前記バンドの一端部は、前記バンドが前記第1の表紙部の先端縁と前記第2の表紙部の先端縁との間を跨いで前記第2の表紙部に止まる止め位置と、この止め位置から前記第2の表紙部の方向に後退した解除位置との間で移動可能に前記開口から前記支持袋内に挿入されているとともに、前記バンドの一端部に、前記バンドが前記止め位置に移動した時に前記開口を有する前記縁部に当り、前記バンドが前記解除位置に移動した時に前記連結部側の縁部に当ることで前記バンドの移動範囲を定めるストッパを設けたことを特徴とする携帯型電子機器。 - 情報を表示する表示画面を有する機器本体と、
前記機器本体に情報を入力するキーボードと、
連結部を介して開閉可能に連結された第1の表紙部および第2の表紙部を有し、前記第1の表紙部の内面部に前記機器本体が設けられるとともに、前記第2の表紙部の内面部に前記キーボードが設けられたブック型カバーと、
一端部が前記ブック型カバーの前記第1の表紙部に取付けられ、前記第1の表紙部の先端縁と前記第2の表紙部の先端縁との間を跨ぐとともに、他端部が前記第2の表示部に取り外し可能に止められるバンドと、を具備し、
前記第1の表紙部の外面部の中央部に支持袋を形成し、この支持袋は前記第1の表紙部の先端縁に隣接する縁部と、この縁部に形成され、前記バンドの一端部が挿入される開口と、前記ブック型カバーの前記連結部に隣接する縁部とを有し、
前記バンドの一端部は、前記バンドが前記第1の表紙部の先端縁と前記第2の表紙部の先端縁との間を跨いで前記第1の表紙部に止まる止め位置と、この止め位置から前記第1の表紙部の方向に後退した解除位置との間で移動可能に前記開口から前記支持袋内に挿入されているとともに、前記バンドの一端部に、前記バンドが前記止め位置に移動した時に前記開口を有する前記縁部に当り、前記バンドが前記解除位置に移動した時に前記連結部側の縁部に当ることで前記バンドの移動範囲を定めるストッパを設けたことを特徴とする携帯型電子機器。
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