JP3596974B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、マルチプルエミュレーション機能を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータやワークステーション等の複数のホスト装置から並行してデータを受信しかつ時分割的に画像処理を行う一方、出力処理はページ単位で逐次実行するというマルチプルエミュレーション機能を備えたプリンタ等の画像形成装置が知られている。このような装置では、各ホスト装置からの印刷データを並行処理するので、同時に入力されている印刷ジョブに関しては、プリンタから出力する準備ができた順に出力を実行するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方式では、異なるホスト装置からの異なる印刷ジョブに対応した転写紙ページが同一の排紙トレイ上に織り混ざるという事態が生ずる。このため、出力後に仕分け作業が必要となって煩雑であり、これがマルチプルエミュレーション機能の欠点となっていた。
【0004】
この問題を解決すべく、例えば特開平4−286020号公報には、各上位装置側から送る印字データの最後にジョブエンドコマンドを付加し、それをプリンタ側で検出することによってジョブを切り換え、複数のジョブ出力が混ざらないようにした複数ポートプリンタ方式が開示されている。しかしながら、この方式では、上位装置側において、送信する印字データの最後に特別のコマンドを付加する必要があるため、そのような必要性を知らない上位装置ユーザあるいはそのようなコマンド付加機能をもたない上位装置にあっては、複数のジョブ出力が混ざってしまうこととなり、普遍的な解決には至っていなかった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、マルチプルエミュレーション機能を使用する場合に複数の印刷ジョブが混じって出力されることを回避し、トータルの印刷時間を短縮することができる画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の画像形成装置は、複数のホスト装置から並行して印刷データを受信する複数の受信手段と、該複数の受信手段によって受信された印刷データを印刷出力用の画像データとして時分割的に処理し、該画像データをページ単位で逐次に出力するプリント処理の制御を行うコントローラと、該コントローラによって与えられた画像データに基づき印刷出力を行う出力手段とを備える画像形成装置であって、前記コントローラは、前記複数の受信手段の1つに印刷データの受信があったときに、前記複数の受信手段の他の受信手段で受信された印刷データによる印刷出力が行われているか否かを調べ、印刷出力が行われていないときには印刷データを受信した該受信手段からのデータに出力権利を与え、印刷出力が行われているときには出力権利を与えずに待機させ、出力権利のある他の受信手段のデータ受信が所定時間なかったときに一連のページよりなる印刷ジョブの完了を判断し、この判断に基づいて待機させていた受信手段からのデータに出力権利を与えるものである。
【0007】
この画像形成装置では、先行するホスト装置の一連のページよりなる印刷ジョブを実行中は、他のホスト装置の印刷ジョブは実行されず、先行する一連のページよりなる印刷ジョブが終了してから、当該他のホスト装置のジョブが実行される。
また、先行するホスト装置についての一連のページよりなる印刷ジョブは、当該ホスト装置からのデータ受信が所定時間なかった場合に完了したものと判断される。
【0008】
請求項2記載の画像形成装置は、複数のホスト装置から並行して印刷データを受信する複数の受信手段と、該複数の受信手段によって受信された印刷データを印刷出力用の画像データとして時分割的に処理し、該画像データをページ単位で逐次に出力するプリント処理の制御を行うコントローラと、該コントローラによって与えられた画像データに基づき印刷出力を行う出力手段とを備える画像形成装置であって、前記コントローラは、前記複数の受信手段の1つに印刷データの受信があったときに、前記複数の受信手段の他の受信手段で受信された印刷データによる印刷出力が行われているか否かを調べ、印刷出力が行われていないときには印刷データを受信した該受信手段からのデータに出力権利を与え、前記出力権利のあるデータについて印刷出力を行い、一連のページよりなる印刷ジョブの完了後、他の受信手段で受信したデータに出力権利を与えて印刷出力を行う第1の出力方式と、前記出力権利を設けずに前記複数の受信手段で受信したデータについて随時印刷出力を行う第2の出力方式とを備え、前記第1の出力方式または第2の出力方式を選択可能としたものである。
【0009】
この画像形成装置では、先行するホスト装置の一連のページよりなる印刷ジョブが終了してから他のホスト装置の印刷ジョブを実行するという第1の出力方式、または画像処理の終了したページから順に出力処理を実行するという第2の出力方式のいずれかを選択的に利用可能である。
【0010】
削除
【0011】
削除
【0012】
請求項3記載の画像形成装置は、請求項2記載の画像形成装置において、さらに、装備している排紙トレイの数を検知する手段を備え、この検知手段による検知の結果、排紙トレイが単一のときは前記第1の出力方式を選択し、排紙トレイが複数のときは前記第2の出力方式を選択するとともに各排紙トレイに各ホスト装置を対応させて印刷ジョブを実行するように構成したものである。
【0013】
この画像形成装置では、排紙トレイが単一のときは第1の出力方式が選択され、排紙トレイが複数のときは第2の出力方式が選択される。そして、後者の場合、各排紙トレイには、対応する各ホスト装置からのデータが印刷出力される。
【0014】
請求項4記載の画像形成装置は、請求項2記載の画像形成装置において、さらに、外部から出力方式の指示を入力するための入力手段を備え、この入力手段による指示に従って、前記第1の出力方式または第2の出力方式を選択可能としたものである。
【0015】
この画像形成装置では、外部から出力方式指示に従って、第1の出力方式または第2の出力方式が選択される。
【0016】
請求項5記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記先にデータを送信してきたホスト装置のデータについて一連のページよりなる印刷ジョブを実行している間も、他のホスト装置からのデータを受信すると共にその受信データについて可能な前処理を行うように構成したものである。
【0017】
この画像形成装置では、先行するホスト装置についての一連のページよりなる印刷ジョブ実行中も、他のホスト装置からのデータが受信され、その受信データについて可能な前処理が行われる。
【0018】
請求項6記載の画像形成装置は、請求項5記載の画像形成装置において、前記先にデータを送信してきたホスト装置のデータについて一連のページよりなる印刷ジョブを実行している間は、他のホスト装置からのデータ受信速度を遅くするように構成したものである。
【0019】
この画像形成装置では、先行するホスト装置について一連のページよりなる印刷ジョブ実行中は他のホスト装置からのデータ受信速度が遅くなる。
【0020】
【実施の形態】
以下、図1ないし図7に基づき、本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の要部回路構成を表す図である。この画像形成装置1は、プリント処理に必要な制御を行うためのプリンタコントローラ10と、この画像形成装置に各種の指示を与えるための操作キーや必要な情報を表示するための表示部等を備えた操作パネル30と、与えられた画像データを基に転写用画像を形成し、これを転写用紙上に転写するという印刷出力を実行するプリンタエンジン40とを具備している。
【0021】
プリンタコントローラ10は、プログラムを格納するプログラムROM(リード・オンリ・メモリ)11と、文字や記号等のフォントデータを格納するフォントROM12と、操作パネル30との間のインタフェース処理を行うパネルI/F13と、本装置全体の動作を制御するCPU(中央処理装置)14と、必要なデータの随時読み出しと書き込みが可能なRAM(ランダム・アクセス・メモリ)15と、付随的に設けられたオプションRAM16と、プリンタエンジン40との間のインターフェース処理を行うエンジンI/F17とを備えている。これらの各部は内部バス20によって相互に連絡可能に接続されている。
【0022】
プリンタコントローラ10は、n個の受信バッファ18−1〜18−nをも備えている。これらの受信バッファ18−1〜18−nは、それぞれ、ホストI/F19−1〜19−nを介してワークステーションやパーソナルコンピュータ等のホスト装置50−1〜50−nに接続されている。
【0023】
図2は、図1の画像形成装置がマルチプルエミュレーション機として動作する場合の概念的装置構成を表す図である。この図で、図1のハードウェア構成と同一構成要素には同一の符号を付して説明する。この図に示したように、この画像形成装置1では、上位のn台のホスト装置50−1〜50−nから送られてきた印刷データは、それぞれ、ホストI/F19−1〜19−nを介して受信バッファ18−1〜18−nによって同時に受信されるようになっている。そして、各受信バッファ18−1〜18−nで受信された印刷データは、各受信バッファごとに設けられたエミュレーションプログラム60−1〜60nによってそれぞれ必要な処理を受け、印刷出力用の画像データとしてフレームバッファ62に一旦蓄えられたのち、エンジンI/F17を介してプリンタエンジン40に出力されるようになっている。
【0024】
n個のエミュレーションプログラム60−1〜60nはシステムプログラム61によって統括されるようになっている。すなわち、システムプログラム61は、各ホストI/F19−1〜19−nからの受信状態や受信データの処理状態を常時管理し、エミュレーションプログラム60−1〜60−nからの出力要求に対し、調停を行うようになっている。なお、エミュレーションプログラム60−1〜60nおよびシステムプログラム61は、プログラムROM11内に格納されている。
【0025】
次に、図3ないし図8を参照して、以上のような構成の画像形成装置の動作を説明する。図3は、あるホスト装置50−xから送られホストI/F19−xを介して受信バッファ18−xで受信した印刷データを、これに対応するエミュレーションプログラム60−xによって処理する場合の動作を表すフローチャートである。まず、印刷データを受信すると(ステップ101)、エミュレーションプログラム60−xはページ画像処理を開始し(ステップ102)、従来方式と同様にして、受信バッファ18−xから受信データを取り出して(ステップ103)、これを基に中間コードを作成する(ステップ104)。そして、この動作を1ページ分のデータが揃うまで(ステップ105;Y)、繰り返し行う。
【0026】
1ページ分のデータが揃うと(ステップ105;Y)、エミュレーションプログラム60−xは、出力権利があるか否かの判断を行う(ステップ106)。この判断処理が本発明の特徴とする部分であり、この判断処理を行うことにより、あるホスト装置からの1つの印刷ジョブ(印刷出力要求がなされた処理対象を指し、処理単位として一連のページよりなるものも含む)が中断させられて他の印刷ジョブによって割り込まれるという事態が回避される。
【0027】
出力権利があるか否かの判断は、例えば、1ページ分の印刷データが揃った時点で、エミュレーションプログラム60−xが、出力権利があるか否かをシステムプログラム61に問い合わせることで行う。このシステムプログラム61は、エミュレーションプログラム60−xから問い合わせを受けると、その時点で他のエミュレーションプログラムによる出力処理が行われているか否かを調べる。そして、その結果を表すステータスを、問い合わせのあったエミュレーションプログラム60−xに返す。例えば、他のエミュレーションプログラムによる出力処理が行われていた場合には「出力権利なし」とのステータスを返し、他のエミュレーションプログラムによる出力処理が行われていない場合には「出力権利あり」とのステータスを返す。
【0028】
システムプログラム61からのステータスが「出力権利なし」のときは(ステップ106;N)、エミュレーションプログラム60−xは「出力権利あり」の返事がもらえるまで待機する。この間、他のエミュレーションプログラムやシステムプログラム61は、時分割処理により必要な出力処理を行う。一方、システムプログラム61は、「出力権利あり」というステータスを返したときは(ステップ106;Y)、さらに出力順位を決定する(ステップ107)。これは、出力を待っているエミュレーションプログラム(ホスト装置)が複数ある場合に、それらの間の競合関係を調停するための処理である。そして、エミュレーションプログラム60−xは、自分の順番であれば、受信した印刷データの出力処理を開始する(ステップ108)。
【0029】
なお、出力権利の有無の判断を、データ受信後であってページ画像処理開始前(ステップ101とステップ102との間)に行い、その結果出力権利を得た場合にのみ、それ以降の処理(ページ画像処理等)を開始するようにしてもよい。
【0030】
次に、図4を参照して、本発明の画像形成装置における他の実施の形態に係る動作例を説明する。本実施の形態では、ステップ201〜ステップ205までの処理は図3のステップ101〜ステップ105の処理と同じであるが、ステップ205の後に出力方式を判断するためのステップ206を設けている点で相違する。ここで、出力方式とは、上記実施の形態(図3)のように出力権利が得られるまで待機するようにして1つの印刷ジョブがすべて完了してから他の印刷ジョブを開始するという方式(以下、方式Aという。)と、従来のように出力権利というものを設けず、準備のできたページから随時出力する方式(以下、方式Bという。)の2つを意味する。
【0031】
この出力方式の判断は、例えば、現在選択されている出力方式を示す出力方式フラグを設け、この出力方式フラグを参照することで行う。この出力方式フラグはすべてのエミュレーションプログラムから参照可能でなければならないので、例えば、システムプログラム61が管理し、各エミュレーションプログラムからの問い合わせに応じてシステムプログラム61が出力方式フラグを参照し、その結果を、問い合わせをしたエミュレーションプログラムに返すようにする。これにより、あるエミュレーションプログラム60−xは、装置の出力方式を判断することができる。
【0032】
さて、ステップ206におけるチェックの結果、現在の出力方式が方式B(従来方式)であった場合は(ステップ206;Y)、準備のできたページから出力するので、出力順位を決定して(ステップ208)、直ちに出力する(ステップ209)。一方、現在の出力方式が方式A(図3の方式)であった場合は(ステップ206;N)、エミュレーションプログラム60−xは出力権利が得られるまで待機し、出力権利が得られた後に出力処理を行う(ステップ208、ステップ209)。
【0033】
このように、本実施の形態では、出力方式フラグの設定内容に応じて出力方式が決定され、その方式に従って出力処理が実行される。したがって、使用者が出力方式フラグを随時設定できるようにすれば、使用者のニーズに合わせた柔軟な出力処理が可能となる。
【0034】
本実施の形態では、新たに設けた出力方式フラグを参照することによって出力方式を選択するようにしたが、このほか、排紙トレイの数に応じて出力方式を選択するようにすることも可能である。ここで、排紙トレイの数をmとすると、m=1の場合には出力方式Aを選択し、m>1の場合には出力方式Bを選択するようにする。これにより、排紙トレイが1つしかないときは、出力を要求するエミュレーションプログラムは出力権利が得られるまで待機し、出力権利が得られた後にその1つの排紙トレイに1ジョブ分の転写紙を連続して排紙することとなる。一方、排紙トレイが複数(例えばトレイa,bの2つ)あるときは、先に受信を開始した方については印刷出力をトレイaに行い、あとから受信開始した方については印刷出力をトレイbに行うこととなる。このため、複数のエミュレーションプログラムによる印刷ジョブを同時に実行したとしても、出力結果(転写紙)はトレイごとに分けられることとなり、同一の排紙トレイ内に異なるジョブ出力が混合してしまうという事態は生じない。
【0035】
次に、図5を参照して、1つの印刷ジョブの終了判断処理について説明する。まず、データ受信割り込みがあると(ステップ301)、システムプログラム61は所定の従来処理を行った後(ステップ302)、まず、その割り込みをしてきたエミュレーションプログラム60−x(すなわちホスト装置50−x)が現在出力処理を行っているエミュレーションプログラム(ホスト装置)と同一であるか否かのチェックを行う(ステップ303)。この結果、同一であったときは(ステップ303;Y)、新たに設けた切換カウンタを“0”にクリアする(ステップ304)。これにより、同一のホストによる1つの印刷ジョブ(一連のページを単位とするジョブ)に関する限り、切換カウンタは受信データが入力されるごとにクリアされることとなる。すなわち、同一のホストからの印刷データが連続的に入力されている限り切換カウンタは“0”を保持する。
【0036】
一方、データ受信割り込みをしてきたエミュレーションプログラム60−x(すなわちホスト装置50−x)が現在出力処理を行っているエミュレーションプログラム(ホスト装置)と同一でなかったときは(ステップ303;N)、システムプログラム61は、切換カウンタをインクリメント(カウントアップ)する(ステップ305)。
【0037】
ところで、先行する印刷ジョブが終了すると、ステップ304において切換カウンタがクリアされなくなるので、ステップ305における切換カウンタのインクリメントによって順次カウントアップが行われ、やがて、所定の時間yが経過する(すなわち、切換カウンタが所定のカウント値となる)。こうして、所定の時間yが経過すると(ステップ306;Y)、システムプログラム61は、それまで出力をしていたエミュレーションプログラム(ホスト装置)の一連のページよりなる印刷ジョブが完了しそのエミュレーションプログラムが出力権利を開放したものと判断する(ステップ307)。
【0038】
そして、これ以降、システムプログラム61は、各エミュレーションプログラムからの出力権利の問い合わせに対し、「出力権利あり」というステータスを返すこととなる。このようにして、あるホスト装置からの印刷ジョブのデータ入力が所定時間なかった場合に、その印刷ジョブが終了したものとの判断が行われることとなる。
【0039】
次に、図6を参照して、本発明の画像形成装置における他の実施の形態に係る動作例を説明する。本実施の形態では、ステップ501〜ステップ505までの処理は図4のステップ201〜ステップ205の処理と同じであるが、ステップ505の後に、中間コードを出力待ちバッファ(図2のフレームバッファ62)に格納するようにしている点(ステップ506)と、この出力待ちバッファの先頭から順にデータを読み出して出力を行う点(ステップ508)で相違する。以下、具体的に説明する。ホスト装置から印刷データを受信したエミュレーションプログラム60−xは、ステップ502〜ステップ504に従って中間コードを作成し、完成した1ページ分の中間コードをまず、新たに設けた出力待ちバッファに格納する(ステップ506)。ここでは、中間コードをすべて格納するのではなく、例えば中間コードの先頭アドレス等を格納すればよい。
【0040】
次に、ステップ507において出力権利の有無を判断するわけであるが、ここで「出力権利なし」と判断されたときは、次のページの中間コードの作成を開始する(ステップ502)。そして、さらに1ページ分の中間コードが完成したならば、それを出力待ちバッファに追加格納する。この処理は、「出力権利あり」とのステータスが得られるまで(ステップ507;Y)繰り返し行う。そして、「出力権利あり」とのステータスが得られると、エミュレーションプログラム60−xは、出力待ちバッファの先頭から順にデータを読み出し(ステップ508)、以下、図4のバッファと同様に出力処理を行う(ステップ509〜ステップ510)。
【0041】
このように、本実施の形態では、先行する印刷ジョブを待つ間に、他のエミュレーションプログラムは、可能な範囲での前準備(中間コードの作成)を行うことができるため、その後、出力権利を得た場合に直ちに出力を開始することができる。また、ホスト装置50−xからみれば、自己担当のエミュレーションプログラム60−xが他のホスト装置のジョブ実行待ち状態にあっても、次々とデータを送信することができるようになり、他のホスト装置についての印刷ジョブの終了までデータ送信を待たされるということがなくなる。
【0042】
次に、図7を参照して、本発明の画像形成装置における他の実施の形態に係る動作例を説明する。本実施の形態では、ステップ601〜ステップ607までの処理は図6のステップ501〜ステップ507の処理と同じであるが、ステップ607の後に、受信速度の変更または復元処理を行っている点(ステップ608,ステップ609)で相違する。以下、具体的に説明する。ホスト装置からデータを受信したエミュレーションプログラム60−xは、ステップ602〜ステップ606に従い、受信した印刷データから中間コードを作成し、これをページ単位で順次出力待ちバッファに格納する。
【0043】
次のステップ607では、出力権利の有無を判断するわけであるが、ここで、「出力権利なし」となったときは(ステップ607;N)、エミュレーションプログラム60−xは、ホストI/F19−xの受信速度を遅くするための処理を実行する(ステップ608)。この処理は、例えばI/Fの信号線を操作することにより、ホスト装置50−xに送るBusy信号を長くすることで可能となる。そして、この状態(受信速度が遅い状態)を「出力権利あり」のステータスが得られるまで(ステップ607;Y)保持しつつ、データ受信を行う。そして、「出力権利あり」のステータスが得られると(ステップ607;Y)、受信速度を元の速度に戻す(ステップ609)。それ以降は、図6の場合と同様の手順で出力処理を行う(ステップ610〜ステップ612)。
【0044】
このように、本実施の形態では、他のホスト装置からの印刷ジョブの実行によって、ホスト装置50−xが長時間待たされる場合であっても、その間は低速での受信を行うので、当該ホスト装置50−xに対応した受信バッファ18−xがオーバーフローしてしまうという可能性が少なくなる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の画像形成装置によれば、先行するホスト装置の一連のページよりなる印刷ジョブの実行中は、他のホスト装置の印刷ジョブを実行せず、先行する一連のページよりなる印刷ジョブが終了してから、当該他のホスト装置の印刷ジョブを実行するようにしたので、複数のホスト装置から同時に印刷要求があった場合であっても、印刷ジョブごとの出力が可能となる。
また、先行するホスト装置についての一連のページよりなる印刷ジョブは、当該ホスト装置からのデータ受信が所定時間なかった場合に完了したものと判断するようにしたので、先行するホスト装置についての印刷ジョブの終了時点を確実に判断することができる。その結果、特殊な操作や送信データへのコード(コマンド)付加等の特別の処理をすることなく、印刷ジョブごとに正確に仕分けして出力することが可能となる。
【0046】
請求項2記載の画像形成装置によれば、先行するホスト装置の一連のページよりなる印刷ジョブが終了してから他のホスト装置の印刷ジョブを実行するという第1の出力方式、または画像処理の終了したページから順に出力処理を実行するという第2の出力方式のいずれかを選択的に利用可能としたので、ユーザーのニーズに応じた柔軟な利用が可能となる。
【0047】
削除
【0048】
請求項3記載の画像形成装置によれば、排紙トレイが単一のときは第1の出力方式を選択し、排紙トレイが複数のときは第2の出力方式を選択するようにし、さらに後者の場合、各排紙トレイには対応する各ホスト装置からのデータを印刷出力するようにしたので、第1および第2の出力方式のいずれの場合においても、排紙トレイ中に異なるホスト装置の異なるジョブが混在することを回避することができる。
【0049】
請求項4記載の画像形成装置によれば、外部から出力方式指示に従って第1の出力方式または第2の出力方式を選択するようにしたので、装置側で自動的に選択した出力方式から、一時的または恒久的にユーザの設定した出力方式への変更が可能となる。また、割り込み的に出力方式を変更することも可能となる。
【0050】
請求項5記載の画像形成装置によれば、先行するホスト装置についての一連のページよりなる印刷ジョブの実行中も、他のホスト装置からの印刷データを受信し、その受信データについて可能な前処理を行うようにしたので、その後、先行するホスト装置についての一連のページよりなる印刷ジョブが完了したあと、直ちに出力を開始することができる。また、出力待ちをしている他のホスト装置からみれば、印刷ジョブの実行待ち状態であっても次々とデータを送信することができ、先行するホスト装置についての印刷ジョブの終了までデータ送信を待たされるということがなくなる。
【0051】
請求項6記載の画像形成装置によれば、先行するホスト装置について一連のページよりなる印刷ジョブの実行中は他のホスト装置からのデータ受信速度を遅くするようにしたので、先行するホスト装置の印刷ジョブの出力が完了するまで他のホスト装置の印刷ジョブの出力が長時間待たされた場合であっても、当該他のホスト装置用の受信バッファがオーバーフローすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の要部回路構成を表すブロック図である。
【図2】この画像形成装置がマルチプルエミュレーション機として動作する場合の概念的装置構成を表すブロック図である。
【図3】この画像形成装置の一動作例を表すためのフローチャートである。
【図4】この画像形成装置の他の動作例を表すためのフローチャートである。
【図5】この画像形成装置における印刷ジョブの終了判断処理の一例を表すためのフローチャートである。
【図6】この画像形成装置の他の動作例を表すためのフローチャートである。
【図7】この画像形成装置の他の動作例を表すためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 プリンタコントローラ
11 プログラムROM
13 パネルI/F
14 CPU
15 RAM
17 エンジンI/F
18−1〜18−n 受信バッファ
19−1〜19−n ホストI/F
30 操作パネル
40 プリンタエンジン
50−1〜50−n ホスト装置
60−1〜60n エミュレーションプログラム
61 システムプログラム
Claims (6)
- 複数のホスト装置から並行して印刷データを受信する複数の受信手段と、該複数の受信手段によって受信された印刷データを印刷出力用の画像データとして時分割的に処理し、該画像データをページ単位で逐次に出力するプリント処理の制御を行うコントローラと、該コントローラによって与えられた画像データに基づき印刷出力を行う出力手段とを備える画像形成装置であって、
前記コントローラは、前記複数の受信手段の1つに印刷データの受信があったときに、前記複数の受信手段の他の受信手段で受信された印刷データによる印刷出力が行われているか否かを調べ、印刷出力が行われていないときには印刷データを受信した該受信手段からのデータに出力権利を与え、印刷出力が行われているときには出力権利を与えずに待機させ、出力権利のある他の受信手段のデータ受信が所定時間なかったときに一連のページよりなる印刷ジョブの完了を判断し、この判断に基づいて待機させていた受信手段からのデータに出力権利を与えることを特徴とする画像形成装置。 - 複数のホスト装置から並行して印刷データを受信する複数の受信手段と、該複数の受信手段によって受信された印刷データを印刷出力用の画像データとして時分割的に処理し、該画像データをページ単位で逐次に出力するプリント処理の制御を行うコントローラと、該コントローラによって与えられた画像データに基づき印刷出力を行う出力手段とを備える画像形成装置であって、
前記コントローラは、前記複数の受信手段の1つに印刷データの受信があったときに、前記複数の受信手段の他の受信手段で受信された印刷データによる印刷出力が行われているか否かを調べ、印刷出力が行われていないときには印刷データを受信した該受信手段からのデータに出力権利を与え、前記出力権利のあるデータについて印刷出力を行い、一連のページよりなる印刷ジョブの完了後、他の受信手段で受信したデータに出力権利を与えて印刷出力を行う第1の出力方式と、前記出力権利を設けずに前記複数の受信手段で受信したデータについて随時印刷出力を行う第2の出力方式とを備え、前記第1の出力方式または第2の出力方式を選択可能としたことを特徴とする画像形成装置。 - 装備している排紙トレイの数を検知する手段をさらに備え、この検知手段による検知の結果、排紙トレイが単一のときは前記第1の出力方式を選択し、排紙トレイが複数のときは前記第2の出力方式を選択するとともに各排紙トレイに各ホスト装置を対応させて印刷ジョブを実行する手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 外部から出力方式の指示を入力するための入力手段をさらに備え、この入力手段による指示に従って、前記第1の出力方式または第2の出力方式が選択可能であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 先にデータを送信してきたホスト装置のデータについて一連のページよりなる印刷ジョブを実行している間も、他のホスト装置からのデータを受信すると共にその受信データについて可能な前処理を行う手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 先にデータを送信してきたホスト装置のデータについて一連のページよりなる印刷ジョブを実行している間は、他のホスト装置からのデータ受信速度を出力権利のある受信手段の受信速度より遅くする手段を備えたとしたことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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JP4957996A Expired - Lifetime JP3596974B2 (ja) | 1996-02-12 | 1996-02-12 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP3596974B2 (ja) |
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1996
- 1996-02-12 JP JP4957996A patent/JP3596974B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH09219763A (ja) | 1997-08-19 |
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