JP3596891B2 - 植物の抽出物を含むサンスクリーン - Google Patents
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Description
発明の分野
本発明はサンスクリーン組成物に関し、より詳細には、カラスムギ(oats)のような穀物植物(cereal plant)の抽出物を用いるサンスクリーン組成物に関するものである。
発明の背景
太陽光線または日光と同様の紫外線を放射する太陽灯に当たり過ぎると、日焼けや医学的に定められた症状としての日光紅斑が生じる。
日焼けを実質的に軽減または防止するために、さまざまなサンスクリーン組成物が提案されてきており、光線を散乱させる日焼け防止剤を含むものや、太陽の放射エネルギーの紫外部、すなわち約2800〜4000オングストローム単位に等しいエネルギー放射線を吸収する日焼け防止剤を含むものがある。
局所塗布用のサンスクリーン組成物は皮膚に対して無毒で非刺激性のものでなければならず、また、均一な連続薄膜として皮膚に塗布できる必要がある。その上、サンスクリーン組成物中に含まれる有効な日焼け防止剤は化学的に安定でなければならない。特に、日焼け防止剤は皮膚面で化学および光分解に対して抵抗性を示すばかりか、皮膚からの吸収にも抵抗を示す必要がある。
いろいろなサンスクリーン製品が利用可能である。しかし、それにもかかわらず、機能性と審美性を兼ね備えたサンスクリーン製品が捜し求められている。一般的に、現在のサンスクリーン製品は、日焼け防止剤としてp−アミノ安息香酸(PABA)誘導体のような合成物質を使用する化学的な組成物である。化学物質ベースのサンスクリーン組成物は日焼けを軽減するのに効果的であるが、使用者の多くはこうした製品に対するアレルギー反応に悩んでいる。また、化学物質ベースのサンスクリーン組成物に肌を長時間さらすことの影響について不安がある。
かくして、最小限の合成化学成分を使用するが、なおも紫外線吸収に対する効果的な保護作用を有するサンスクリーン組成物の必要性が存在している。
発明の概要
改良されたサンスクリーン組成物ならびにその調製方法が提供される。このサンスクリーン組成物は穀物植物の抽出物と、該組成物を皮膚へ塗布できるようにする賦形剤を含有する。サンスクリーン組成物はさらにTiO2のような日焼け防止剤を含むことができる。当該組成物はさらにフェルラ酸やフェルラ酸エチルのようなジヒドロキシケイ皮酸誘導体を含んでいてもよい。
本発明は、カラスムギのような穀物植物の抽出物をサンスクリーン処方物にうまく配合してサンスクリーン組成物を得ることができるという発見に係わるものである。本発明によると、穀物植物の水性抽出物または穀物植物の水性アルコール抽出物(例えば、水性エタノール抽出物、水性メタノール抽出物など)を賦形剤とともに使用することによりサンスクリーン組成物が得られる。さらに、これらの組成物をTiO2のような公知の日焼け防止剤と組み合わせると、日焼け防止剤のみを含む組成物から得られるSPFよりも驚くほど大きいSPFを有する組成物が得られる。有用な抽出物は、カラスムギ、トウモロコシ、コムギ、オオムギ、ライムギ、イネおよびこれらの混合物のような穀物植物から得ることができる。有用な賦形剤としては、水、水ベースの液体、油、ゲル、エマルジョン、分散体、またはこれらの混合物、特に水を挙げることができる。サンスクリーン組成物はクリーム剤、ゲル剤、粉剤、ローション剤といった種々の化粧用製品中で使用することができる。
発明の詳細な説明
本発明のサンスクリーン組成物は、穀物植物の抽出物と、該組成物を皮膚へ塗布できるようにする賦形剤と、を組み合わせることにより調製される。カラスムギ、トウモロコシ、コムギ、オオムギ、ライムギ、イネおよびこれらの混合物のような穀物植物の抽出物、特にカラスムギを含むものが使用される。これらの穀物植物抽出物としては、水溶性の抽出物(例えば、水、水−アルコール混合物、グリコール、水−グリコール混合物などの抽出物)、水性アルコール抽出物(例えば、水−エタノール抽出物、特にカラスムギの水−エタノール抽出物)、油抽出物(例えば、鉱油、シリコーンの抽出物)、アルコール可溶性の抽出物(例えば、エタノール、メタノール、プロパノールなどの抽出物、特にエタノール抽出物)を挙げることができるが、これらに限らない。本発明において使用しうる日焼け防止剤には、アミノ安息香酸、シノキセート、ジエタノールアミン、p−メトキシシンナメート、ジガロイル、トリオレエート、ジオキシベンゾン、エチル 4−〔ビス(ヒドロキシプロピル)〕アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル 2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル p−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル サリシレート、グリセリル アミノベンゾエート、ホモサラート、ジヒドロキシアセトンを含むローソン(Lawsone)、メンチル アンスラニレート、オキシベンゾン、パジメートA、パジメートO、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、レッドペトロラタム、スルイソベンゾン、二酸化チタン、トリエタノールアミン サリシレートなどがあるが、これらに限らない。二酸化チタンが好ましい日焼け防止剤である。
本発明において用いる穀物植物の抽出物は、一般に、カラスムギのような穀物植物の部分を、当分野で知られた方法により抽出剤で処理して、その対応抽出物を得ることにより調製できる。F.M.Webster,Oats:Chemistry a nd Technology,1986を参照されたい。有用な抽出剤として、水、鉱油、炭化水素、シリコーン、脂肪酸、脂肪酸誘導体、蝋、それにこれらの混合物が挙げられるが、水および脂肪族アルコールが好ましく、特に水とエタノールが最も好ましいものである。親水性の抽出剤だけでなく疎水性の抽出剤も使用することができる。有用な疎水性抽出剤としては、脂肪酸(例えば、ミリスチン酸など)、エステル(例えば、ミリスチン酸イソプロピルなど)、ジエステル(例えば、アジピン酸ジイソプロピルなど)、トリエステル(例えば、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリドなど)、炭化水素(例えば、イソドデカン、ペトロラタムなど)、蝋(例えば、蜜蝋など)、シリコーン(例えば、シクロメチコーン、ジメチコーン、およびジメチコーン コポリオールのようなこれらの誘導体)などがある。
使用可能な親水性抽出剤としては、水、低分子量の脂肪族アルコール(例えば、エタノール、メタノール、プロパノールなど)、ジオール(例えば、プロピレングリコール、ブチレングリコールなど)、ポリオール(例えば、グリセリンなど)、ポリオール誘導物質(例えば、ポリオキシエチレン(7)グリセリルトリアセテート)、エチレンオキシドの重合体(例えば、ポリエチレングリコール200)などがある。
有用な抽出剤は揮発性の液体を含んでいてもよい。こうした液体は室温(22℃以上)において液状であって、塗布後30分以内に皮膚から完全に蒸発するものである。抽出剤として使用できる揮発性液体としては、トリクロロフルオロメタン、イソプロパノール、C10−C16イソパラフィン類、C12−C14イソパラフィン類、揮発性シリコーンなどがあるが、これらに限らない。揮発性液体の量は当業者が簡単に決めることができよう。その他の抽出剤も当業者には明らかであろう。
本発明においては、穀物植物の抽出物を得るにあたって、好ましくは、穀物植物の粉砕した形またはひき割り(groats)の形の植物材料をクロロホルムとメタノールの溶液中で洗浄する。次に、植物材料を溶液から分離し、乾燥し、水とエタノールの1:1混合物で処理して植物抽出物を含む水−エタノール組成物と未溶解の植物材料を得る。その後、該抽出物含有の水−エタノール組成物を植物材料から分離する。得られた混合物を好ましくは減圧下で濃縮し、乾固させて残渣を得る。この残渣を無水エタノールまたは99%エタノールで洗って、濾過すると、植物抽出物が得られる。その後、植物抽出物を乾燥させる。前記の手順をカラスムギ、トウモロコシ、コムギ、オオムギ、ライムギ、イネおよびこれらの混合物のような種々の穀物植物に適用して抽出物を得ることができる。しかし、カラスムギの水抽出物、カラスムギの水−エタノール抽出物、カラスムギのエタノール抽出物が好適である。
本発明のサンスクリーンにおいては、穀物植物の抽出物を、最初に得られた形のままで使用することができる。また、液体含量の一部または実質的に全部を除くために抽出物を濃縮してもよい。例えば、ロータリーエバポレーター、フラッシュエバポレーター、上昇フィルム(rising film)エバポレーター、薄膜エバポレーターまたはコンサーム(contherm)エバポレーターのような公知の装置を使って減圧下で抽出物を濃縮し、賦形剤とブレンド可能な液体濃縮物を得ることができる。また、ロータリーエバポレーター、噴霧乾燥機、凍結乾燥機などの公知の装置を用いて濃縮物を完全に乾固させて、賦形剤とブレンド可能な粉末を得ることもできる。
サンスクリーン組成物において用いられる賦形剤は、気体、水、水ベースの溶液、ローション、分散体、エマルジョン、油、油ベースの溶液、ゲル、粉末といった任意の適当な物質でありうる。サンスクリーン組成物に加えられる賦形剤の量は、組成物に応じて、当業者が容易に決めることができる。
本発明のサンスクリーン組成物の賦形剤として有用なゲルは、油とオルガノクレーを混ぜ合わせることにより都合よく調製できる。得られたゲルは、希望するSPFに従って、所望量の日焼け防止剤および穀物植物の抽出物と混合される。希望するSPFを得るための日焼け防止剤および穀物植物の抽出物の特定の量は、当業者が決定し得るものである。
本発明のサンスクリーン組成物においては、親水性の賦形剤ばかりか疎水性の賦形剤も使用することができる。有用な疎水性賦形剤としては、脂肪酸(例えば、ミリスチン酸、ステアリン酸など)、脂肪アルコール(例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコールなど)、エステル(例えば、ミリスチン酸イソプロピル)、ジエステル(例えば、アジピン酸ジイソプロピル)、トリエステル(例えば、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド)、炭化水素(例えば、イソドデカン、ペトロラタム)、蝋(例えば、蜜蝋)、シリコーン(例えば、シクロメチコーン、ジメチコーン、およびジメチコーン コポリオールのようなこれらの誘導体)、そしてこれらの混合物がある。
本発明のサンスクリーン組成物中で使用し得る親水性の賦形剤としては、水、低分子量の脂肪族アルコール(例えば、エタノール、メタノール、プロパノール)、ジオール(例えば、プロピレングリコール、ブチレングリコール)、ポリオール(例えば、グリセリン)、ポリオール誘導物質(例えば、ポリオキシエチレン(7)グリセリルトリアセテート)、エチレンオキシドの重合体(例えば、ポリエチレングリコール200)、そしてこれらの混合物がある。
有用な賦形剤は揮発性の液体を含んでいてもよい。こうした液体は室温(22℃以上)において液状であって、塗布後30分以内に皮膚から完全に蒸発するものである。使用できる揮発性液体賦形剤としては、トリクロロフルオロメタン、イソプロパノール、C10−C16イソパラフィン類、C12−C14イソパラフィン類、揮発性シリコーンなどがあるが、これらに限らない。揮発性液体賦形剤の量は当業者が簡単に決めることができよう。
サンスクリーン組成物がさらに、当該組成物中に存在する可能性がある汚染生物の生育、増殖または活性を阻止するために、抗菌剤のような防腐剤を含んでいてもよい。サンスクリーン組成物に加えることができる他の添加剤には、モイスチャライザー、湿潤剤、皮膚軟化剤、乳化剤、増粘剤、安定剤、香料、着色剤、ビタミンEのような皮膚処置用の物質が含まれる。
先に示したように、本発明のサンスクリーン組成物は、穀物植物の抽出物と、任意成分としての1種以上の日焼け防止剤と、賦形剤とを含有する組成物を調製することにより得られる。好ましくは、カラスムギの抽出物、最も好ましくはカラスムギの水性抽出物、カラスムギのエタノール抽出物またはカラスムギの水性エタノール抽出物が用いられる。カラスムギの抽出物はサンスクリーン組成物において0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜15%、より好ましくは0.5〜5%、最も好ましくは2%の量で用いられる。希望のSPFを得るために抽出物とともに用いられる日焼け防止剤の量は、当業者が決定し得るものである。
ジヒドロキシケイ皮酸誘導体、例えばフェルラ酸やフェルラ酸エステル、特にフェルラ酸エチルを本発明のサンスクリーン組成物に加えることができる。ジヒドロキシケイ皮酸誘導体は0.05〜25重量%、好ましくは0.5〜10%、最も好ましくは0.5〜5%の量で存在しうる。フェルラ酸およびフェルラ酸エチルはオハイオ州クリーブランドのICN Biomedicals社ならびにAldrich Chemical社から購入することができる。
サンスクリーン組成物は有利には、液体、クリーム、スプレーなどのさまざまな形態で提供される。適当なスプレーは通常の炭化水素噴射剤を含むことができ、噴射剤は一般に全組成物の5〜15重量%の範囲の量で存在しうる。炭化水素噴射剤としては、イソブタンとプロパンの混合物が挙げられる。使用しうる炭化水素噴射剤の他の混合物はブタン、プロパンおよびジメチルエーテルを含む。
本発明のサンスクリーン組成物は、皮膚に塗布した際に紫外(UV)線に直接さらされるスキンローション、コールドクリーム、リップスティックなどの化粧品と組み合わせることができる。化粧品の配合方法は公知である。従って、本発明のサンスクリーンは、モイスチャライジングクリーム、ローションなどと組み合わせた際に、皮膚にソフトで滑らかな感触を付与すると同時にUV線吸収からの保護を与えるために用いられる。
本発明のサンスクリーン組成物のSPFは、Federal Reg ister,43(166),pp38206−38269,Friday,August 25,1978,Part II(表題:Dept.of Health,Education,and Welfare,Food and Drug Admin.−“Sunscreen Products for Over−The−Counter Human Drugs,Proposed Safety,Effective and Labeling Conditions")に記述されているin vivo方法によって評価することができる。
実施例1
マスターバッチ(1)は、その諸成分を室温でSilverson型ホモジナイジングミキサーを使って一緒に合わせることにより調製した。次に、マスターバッチ(1)をLightninTMプロペラミキサーで混合しながら80℃に加熱した。同様に、マスターバッチ(2)は、その諸成分を78℃で一緒に合わせてLightninTMプロペラミキサーで混合することにより調製した。その後、マスターバッチ(1)および(2)を合わせ、Silverson型ホモジナイジングミキサーで混合し、5分間混合後、32℃に冷却して第1のブレンドを得た。マスターバッチ(3)を、その諸成分を室温でLightninTMプロペラミキサーを使って混合することにより調製し、得られた混合物を第1のブレンドに加え、30℃に冷却して第2のブレンドを得た。諸成分を室温でLightninTMプロペラミキサーを使って混合することにより調製したマスターバッチ(4)を、第2のブレンドに加えた。マスターバッチ(1)〜(4)の組成をそれぞれ表1〜4に示す。
得られた組成物を表5に示す。上記のin vivo方法で測定したSPFは9.0であった。
実施例2
実施例1の手順に従ったが、マスターバッチ(1)にSAT−UFTR TiO2を加えず、また、マスターバッチ(2)の脱イオン水の量を7%だけ増やした。
実施例3
実施例1の手順に従って対照例を調製したが、その際マスターバッチ(4)にカラスムギの水−エタノール抽出物を加えず、また、マスターバッチ(2)の脱イオン水の量を2%だけ増やした。この組成物のSPFは、in vivo方法で測定して5.0であった。
実施例4
実施例1の手順に従って、ただしマスターバッチ(1)に3%のフェルラ酸エチルを加え、マスターバッチ(2)の脱イオン水の量を3%だけ減らすことにより、カラスムギの水−エタノール抽出物とともにフェルラ酸エチルを含む組成物を調製した。
実施例5
実施例2の手順に従って、マスターバッチ(1)に4%のフェルラ酸エチルを加え、マスターバッチ(2)の脱イオン水の量を4%だけ減らすことにより、フェルラ酸エチルを含む組成物を調製した。
上述したように、本発明のサンスクリーン組成物は化粧品中に都合よく配合することができる。以下に、化粧品の実施例を示すが、ここで重量%は組成物の全重量に基づくものである。
実施例6
本発明のサンスクリーンを用いてリップスティックの形の化粧品を提供する。以下に示す相1と相2の組成物を組み合わせてリップスティックを得た(重量%は組成物の全重量に基づく)。
相1の諸成分をRoss三本ロールミルで平滑になるまで練磨した。得られた物質と相2の成分とをLightninTM攪拌機を用いて混合し、80℃に加熱し、型に注入して室温まで冷却した。
実施例7
本発明のサンスクリーンを用いてアイトリートメントゲル(eye treatment gel)の形の化粧用組成物を提供する。以下に示した相1、2、3を合わせてアイトリートメントゲルを作った。
相1を、その諸成分をLightninTMミキサーで混合し、70℃に加熱することにより調製した。得られた混合物を50℃に冷却し、その時点で相2を加え、生じた組成物をLightninTMミキサーで混ぜ合わせた。この組成物をさらに30℃まで冷却し、その時点で相3を加え、生じた混合物をLightninTMでミキサーで混ぜ合わせて室温へ冷却した。
実施例8
本発明のサンスクリーンを用いてサンプロテクションクリーム(sun protection cream)の形の化粧用組成物を提供する。以下に示した相1、2、3を合わせてサンプロテクションクリームを調製した。
相1の諸成分を78℃に加熱しながらLightninTMミキサーで混ぜ合わせた。相2の諸成分を75℃に加熱しながらLightninTMミキサーで混ぜ合わせた。相1と相2をLightninTMミキサーで混合し、30℃に冷却してブレンドを得た。次に、このブレンドと相3をLightninTMミキサーで混合した。
実施例9
本発明のサンスクリーンを用いてモイスチャライジングクリームの形の化粧用組成物を提供する。以下に示した相1〜3の組成物を合わせてモイスチャライジングクリームを調製した。
相1の諸成分を72℃に加熱しながらLightninTMミキサーで混ぜ合わせた。相2の諸成分を72℃に加熱しながらLightninTMミキサーで混ぜ合わせた。相1と相2をLightninTMミキサーで混合し、30℃に冷却してブレンドを得た。次に、このブレンドに相3を加え、LightninTMミキサーでさらに混合し、室温に冷却してサンプロテクションクリームを得た。
本発明のサンスクリーンを配合して調製しうる他の有用な化粧用組成物としては、スキンクレンザー、トニック、モイスチャライザー、サンケア製品、シャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアスプレー、リップトリートメント製品、カラーコスメティック、目のまわりのトリートメント製品、マスカラ、爪のトリートメント製品などがある。
本発明についてその特定の実施態様により説明してきたが、当業者には多数の変更が可能であることが理解されよう。従って、本発明は広く解釈されるべきであり、添付の請求の範囲によってのみ制限されるものである。
本発明はサンスクリーン組成物に関し、より詳細には、カラスムギ(oats)のような穀物植物(cereal plant)の抽出物を用いるサンスクリーン組成物に関するものである。
発明の背景
太陽光線または日光と同様の紫外線を放射する太陽灯に当たり過ぎると、日焼けや医学的に定められた症状としての日光紅斑が生じる。
日焼けを実質的に軽減または防止するために、さまざまなサンスクリーン組成物が提案されてきており、光線を散乱させる日焼け防止剤を含むものや、太陽の放射エネルギーの紫外部、すなわち約2800〜4000オングストローム単位に等しいエネルギー放射線を吸収する日焼け防止剤を含むものがある。
局所塗布用のサンスクリーン組成物は皮膚に対して無毒で非刺激性のものでなければならず、また、均一な連続薄膜として皮膚に塗布できる必要がある。その上、サンスクリーン組成物中に含まれる有効な日焼け防止剤は化学的に安定でなければならない。特に、日焼け防止剤は皮膚面で化学および光分解に対して抵抗性を示すばかりか、皮膚からの吸収にも抵抗を示す必要がある。
いろいろなサンスクリーン製品が利用可能である。しかし、それにもかかわらず、機能性と審美性を兼ね備えたサンスクリーン製品が捜し求められている。一般的に、現在のサンスクリーン製品は、日焼け防止剤としてp−アミノ安息香酸(PABA)誘導体のような合成物質を使用する化学的な組成物である。化学物質ベースのサンスクリーン組成物は日焼けを軽減するのに効果的であるが、使用者の多くはこうした製品に対するアレルギー反応に悩んでいる。また、化学物質ベースのサンスクリーン組成物に肌を長時間さらすことの影響について不安がある。
かくして、最小限の合成化学成分を使用するが、なおも紫外線吸収に対する効果的な保護作用を有するサンスクリーン組成物の必要性が存在している。
発明の概要
改良されたサンスクリーン組成物ならびにその調製方法が提供される。このサンスクリーン組成物は穀物植物の抽出物と、該組成物を皮膚へ塗布できるようにする賦形剤を含有する。サンスクリーン組成物はさらにTiO2のような日焼け防止剤を含むことができる。当該組成物はさらにフェルラ酸やフェルラ酸エチルのようなジヒドロキシケイ皮酸誘導体を含んでいてもよい。
本発明は、カラスムギのような穀物植物の抽出物をサンスクリーン処方物にうまく配合してサンスクリーン組成物を得ることができるという発見に係わるものである。本発明によると、穀物植物の水性抽出物または穀物植物の水性アルコール抽出物(例えば、水性エタノール抽出物、水性メタノール抽出物など)を賦形剤とともに使用することによりサンスクリーン組成物が得られる。さらに、これらの組成物をTiO2のような公知の日焼け防止剤と組み合わせると、日焼け防止剤のみを含む組成物から得られるSPFよりも驚くほど大きいSPFを有する組成物が得られる。有用な抽出物は、カラスムギ、トウモロコシ、コムギ、オオムギ、ライムギ、イネおよびこれらの混合物のような穀物植物から得ることができる。有用な賦形剤としては、水、水ベースの液体、油、ゲル、エマルジョン、分散体、またはこれらの混合物、特に水を挙げることができる。サンスクリーン組成物はクリーム剤、ゲル剤、粉剤、ローション剤といった種々の化粧用製品中で使用することができる。
発明の詳細な説明
本発明のサンスクリーン組成物は、穀物植物の抽出物と、該組成物を皮膚へ塗布できるようにする賦形剤と、を組み合わせることにより調製される。カラスムギ、トウモロコシ、コムギ、オオムギ、ライムギ、イネおよびこれらの混合物のような穀物植物の抽出物、特にカラスムギを含むものが使用される。これらの穀物植物抽出物としては、水溶性の抽出物(例えば、水、水−アルコール混合物、グリコール、水−グリコール混合物などの抽出物)、水性アルコール抽出物(例えば、水−エタノール抽出物、特にカラスムギの水−エタノール抽出物)、油抽出物(例えば、鉱油、シリコーンの抽出物)、アルコール可溶性の抽出物(例えば、エタノール、メタノール、プロパノールなどの抽出物、特にエタノール抽出物)を挙げることができるが、これらに限らない。本発明において使用しうる日焼け防止剤には、アミノ安息香酸、シノキセート、ジエタノールアミン、p−メトキシシンナメート、ジガロイル、トリオレエート、ジオキシベンゾン、エチル 4−〔ビス(ヒドロキシプロピル)〕アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル 2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル p−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル サリシレート、グリセリル アミノベンゾエート、ホモサラート、ジヒドロキシアセトンを含むローソン(Lawsone)、メンチル アンスラニレート、オキシベンゾン、パジメートA、パジメートO、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、レッドペトロラタム、スルイソベンゾン、二酸化チタン、トリエタノールアミン サリシレートなどがあるが、これらに限らない。二酸化チタンが好ましい日焼け防止剤である。
本発明において用いる穀物植物の抽出物は、一般に、カラスムギのような穀物植物の部分を、当分野で知られた方法により抽出剤で処理して、その対応抽出物を得ることにより調製できる。F.M.Webster,Oats:Chemistry a nd Technology,1986を参照されたい。有用な抽出剤として、水、鉱油、炭化水素、シリコーン、脂肪酸、脂肪酸誘導体、蝋、それにこれらの混合物が挙げられるが、水および脂肪族アルコールが好ましく、特に水とエタノールが最も好ましいものである。親水性の抽出剤だけでなく疎水性の抽出剤も使用することができる。有用な疎水性抽出剤としては、脂肪酸(例えば、ミリスチン酸など)、エステル(例えば、ミリスチン酸イソプロピルなど)、ジエステル(例えば、アジピン酸ジイソプロピルなど)、トリエステル(例えば、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリドなど)、炭化水素(例えば、イソドデカン、ペトロラタムなど)、蝋(例えば、蜜蝋など)、シリコーン(例えば、シクロメチコーン、ジメチコーン、およびジメチコーン コポリオールのようなこれらの誘導体)などがある。
使用可能な親水性抽出剤としては、水、低分子量の脂肪族アルコール(例えば、エタノール、メタノール、プロパノールなど)、ジオール(例えば、プロピレングリコール、ブチレングリコールなど)、ポリオール(例えば、グリセリンなど)、ポリオール誘導物質(例えば、ポリオキシエチレン(7)グリセリルトリアセテート)、エチレンオキシドの重合体(例えば、ポリエチレングリコール200)などがある。
有用な抽出剤は揮発性の液体を含んでいてもよい。こうした液体は室温(22℃以上)において液状であって、塗布後30分以内に皮膚から完全に蒸発するものである。抽出剤として使用できる揮発性液体としては、トリクロロフルオロメタン、イソプロパノール、C10−C16イソパラフィン類、C12−C14イソパラフィン類、揮発性シリコーンなどがあるが、これらに限らない。揮発性液体の量は当業者が簡単に決めることができよう。その他の抽出剤も当業者には明らかであろう。
本発明においては、穀物植物の抽出物を得るにあたって、好ましくは、穀物植物の粉砕した形またはひき割り(groats)の形の植物材料をクロロホルムとメタノールの溶液中で洗浄する。次に、植物材料を溶液から分離し、乾燥し、水とエタノールの1:1混合物で処理して植物抽出物を含む水−エタノール組成物と未溶解の植物材料を得る。その後、該抽出物含有の水−エタノール組成物を植物材料から分離する。得られた混合物を好ましくは減圧下で濃縮し、乾固させて残渣を得る。この残渣を無水エタノールまたは99%エタノールで洗って、濾過すると、植物抽出物が得られる。その後、植物抽出物を乾燥させる。前記の手順をカラスムギ、トウモロコシ、コムギ、オオムギ、ライムギ、イネおよびこれらの混合物のような種々の穀物植物に適用して抽出物を得ることができる。しかし、カラスムギの水抽出物、カラスムギの水−エタノール抽出物、カラスムギのエタノール抽出物が好適である。
本発明のサンスクリーンにおいては、穀物植物の抽出物を、最初に得られた形のままで使用することができる。また、液体含量の一部または実質的に全部を除くために抽出物を濃縮してもよい。例えば、ロータリーエバポレーター、フラッシュエバポレーター、上昇フィルム(rising film)エバポレーター、薄膜エバポレーターまたはコンサーム(contherm)エバポレーターのような公知の装置を使って減圧下で抽出物を濃縮し、賦形剤とブレンド可能な液体濃縮物を得ることができる。また、ロータリーエバポレーター、噴霧乾燥機、凍結乾燥機などの公知の装置を用いて濃縮物を完全に乾固させて、賦形剤とブレンド可能な粉末を得ることもできる。
サンスクリーン組成物において用いられる賦形剤は、気体、水、水ベースの溶液、ローション、分散体、エマルジョン、油、油ベースの溶液、ゲル、粉末といった任意の適当な物質でありうる。サンスクリーン組成物に加えられる賦形剤の量は、組成物に応じて、当業者が容易に決めることができる。
本発明のサンスクリーン組成物の賦形剤として有用なゲルは、油とオルガノクレーを混ぜ合わせることにより都合よく調製できる。得られたゲルは、希望するSPFに従って、所望量の日焼け防止剤および穀物植物の抽出物と混合される。希望するSPFを得るための日焼け防止剤および穀物植物の抽出物の特定の量は、当業者が決定し得るものである。
本発明のサンスクリーン組成物においては、親水性の賦形剤ばかりか疎水性の賦形剤も使用することができる。有用な疎水性賦形剤としては、脂肪酸(例えば、ミリスチン酸、ステアリン酸など)、脂肪アルコール(例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコールなど)、エステル(例えば、ミリスチン酸イソプロピル)、ジエステル(例えば、アジピン酸ジイソプロピル)、トリエステル(例えば、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド)、炭化水素(例えば、イソドデカン、ペトロラタム)、蝋(例えば、蜜蝋)、シリコーン(例えば、シクロメチコーン、ジメチコーン、およびジメチコーン コポリオールのようなこれらの誘導体)、そしてこれらの混合物がある。
本発明のサンスクリーン組成物中で使用し得る親水性の賦形剤としては、水、低分子量の脂肪族アルコール(例えば、エタノール、メタノール、プロパノール)、ジオール(例えば、プロピレングリコール、ブチレングリコール)、ポリオール(例えば、グリセリン)、ポリオール誘導物質(例えば、ポリオキシエチレン(7)グリセリルトリアセテート)、エチレンオキシドの重合体(例えば、ポリエチレングリコール200)、そしてこれらの混合物がある。
有用な賦形剤は揮発性の液体を含んでいてもよい。こうした液体は室温(22℃以上)において液状であって、塗布後30分以内に皮膚から完全に蒸発するものである。使用できる揮発性液体賦形剤としては、トリクロロフルオロメタン、イソプロパノール、C10−C16イソパラフィン類、C12−C14イソパラフィン類、揮発性シリコーンなどがあるが、これらに限らない。揮発性液体賦形剤の量は当業者が簡単に決めることができよう。
サンスクリーン組成物がさらに、当該組成物中に存在する可能性がある汚染生物の生育、増殖または活性を阻止するために、抗菌剤のような防腐剤を含んでいてもよい。サンスクリーン組成物に加えることができる他の添加剤には、モイスチャライザー、湿潤剤、皮膚軟化剤、乳化剤、増粘剤、安定剤、香料、着色剤、ビタミンEのような皮膚処置用の物質が含まれる。
先に示したように、本発明のサンスクリーン組成物は、穀物植物の抽出物と、任意成分としての1種以上の日焼け防止剤と、賦形剤とを含有する組成物を調製することにより得られる。好ましくは、カラスムギの抽出物、最も好ましくはカラスムギの水性抽出物、カラスムギのエタノール抽出物またはカラスムギの水性エタノール抽出物が用いられる。カラスムギの抽出物はサンスクリーン組成物において0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜15%、より好ましくは0.5〜5%、最も好ましくは2%の量で用いられる。希望のSPFを得るために抽出物とともに用いられる日焼け防止剤の量は、当業者が決定し得るものである。
ジヒドロキシケイ皮酸誘導体、例えばフェルラ酸やフェルラ酸エステル、特にフェルラ酸エチルを本発明のサンスクリーン組成物に加えることができる。ジヒドロキシケイ皮酸誘導体は0.05〜25重量%、好ましくは0.5〜10%、最も好ましくは0.5〜5%の量で存在しうる。フェルラ酸およびフェルラ酸エチルはオハイオ州クリーブランドのICN Biomedicals社ならびにAldrich Chemical社から購入することができる。
サンスクリーン組成物は有利には、液体、クリーム、スプレーなどのさまざまな形態で提供される。適当なスプレーは通常の炭化水素噴射剤を含むことができ、噴射剤は一般に全組成物の5〜15重量%の範囲の量で存在しうる。炭化水素噴射剤としては、イソブタンとプロパンの混合物が挙げられる。使用しうる炭化水素噴射剤の他の混合物はブタン、プロパンおよびジメチルエーテルを含む。
本発明のサンスクリーン組成物は、皮膚に塗布した際に紫外(UV)線に直接さらされるスキンローション、コールドクリーム、リップスティックなどの化粧品と組み合わせることができる。化粧品の配合方法は公知である。従って、本発明のサンスクリーンは、モイスチャライジングクリーム、ローションなどと組み合わせた際に、皮膚にソフトで滑らかな感触を付与すると同時にUV線吸収からの保護を与えるために用いられる。
本発明のサンスクリーン組成物のSPFは、Federal Reg ister,43(166),pp38206−38269,Friday,August 25,1978,Part II(表題:Dept.of Health,Education,and Welfare,Food and Drug Admin.−“Sunscreen Products for Over−The−Counter Human Drugs,Proposed Safety,Effective and Labeling Conditions")に記述されているin vivo方法によって評価することができる。
実施例1
マスターバッチ(1)は、その諸成分を室温でSilverson型ホモジナイジングミキサーを使って一緒に合わせることにより調製した。次に、マスターバッチ(1)をLightninTMプロペラミキサーで混合しながら80℃に加熱した。同様に、マスターバッチ(2)は、その諸成分を78℃で一緒に合わせてLightninTMプロペラミキサーで混合することにより調製した。その後、マスターバッチ(1)および(2)を合わせ、Silverson型ホモジナイジングミキサーで混合し、5分間混合後、32℃に冷却して第1のブレンドを得た。マスターバッチ(3)を、その諸成分を室温でLightninTMプロペラミキサーを使って混合することにより調製し、得られた混合物を第1のブレンドに加え、30℃に冷却して第2のブレンドを得た。諸成分を室温でLightninTMプロペラミキサーを使って混合することにより調製したマスターバッチ(4)を、第2のブレンドに加えた。マスターバッチ(1)〜(4)の組成をそれぞれ表1〜4に示す。
得られた組成物を表5に示す。上記のin vivo方法で測定したSPFは9.0であった。
実施例2
実施例1の手順に従ったが、マスターバッチ(1)にSAT−UFTR TiO2を加えず、また、マスターバッチ(2)の脱イオン水の量を7%だけ増やした。
実施例3
実施例1の手順に従って対照例を調製したが、その際マスターバッチ(4)にカラスムギの水−エタノール抽出物を加えず、また、マスターバッチ(2)の脱イオン水の量を2%だけ増やした。この組成物のSPFは、in vivo方法で測定して5.0であった。
実施例4
実施例1の手順に従って、ただしマスターバッチ(1)に3%のフェルラ酸エチルを加え、マスターバッチ(2)の脱イオン水の量を3%だけ減らすことにより、カラスムギの水−エタノール抽出物とともにフェルラ酸エチルを含む組成物を調製した。
実施例5
実施例2の手順に従って、マスターバッチ(1)に4%のフェルラ酸エチルを加え、マスターバッチ(2)の脱イオン水の量を4%だけ減らすことにより、フェルラ酸エチルを含む組成物を調製した。
上述したように、本発明のサンスクリーン組成物は化粧品中に都合よく配合することができる。以下に、化粧品の実施例を示すが、ここで重量%は組成物の全重量に基づくものである。
実施例6
本発明のサンスクリーンを用いてリップスティックの形の化粧品を提供する。以下に示す相1と相2の組成物を組み合わせてリップスティックを得た(重量%は組成物の全重量に基づく)。
相1の諸成分をRoss三本ロールミルで平滑になるまで練磨した。得られた物質と相2の成分とをLightninTM攪拌機を用いて混合し、80℃に加熱し、型に注入して室温まで冷却した。
実施例7
本発明のサンスクリーンを用いてアイトリートメントゲル(eye treatment gel)の形の化粧用組成物を提供する。以下に示した相1、2、3を合わせてアイトリートメントゲルを作った。
相1を、その諸成分をLightninTMミキサーで混合し、70℃に加熱することにより調製した。得られた混合物を50℃に冷却し、その時点で相2を加え、生じた組成物をLightninTMミキサーで混ぜ合わせた。この組成物をさらに30℃まで冷却し、その時点で相3を加え、生じた混合物をLightninTMでミキサーで混ぜ合わせて室温へ冷却した。
実施例8
本発明のサンスクリーンを用いてサンプロテクションクリーム(sun protection cream)の形の化粧用組成物を提供する。以下に示した相1、2、3を合わせてサンプロテクションクリームを調製した。
相1の諸成分を78℃に加熱しながらLightninTMミキサーで混ぜ合わせた。相2の諸成分を75℃に加熱しながらLightninTMミキサーで混ぜ合わせた。相1と相2をLightninTMミキサーで混合し、30℃に冷却してブレンドを得た。次に、このブレンドと相3をLightninTMミキサーで混合した。
実施例9
本発明のサンスクリーンを用いてモイスチャライジングクリームの形の化粧用組成物を提供する。以下に示した相1〜3の組成物を合わせてモイスチャライジングクリームを調製した。
相1の諸成分を72℃に加熱しながらLightninTMミキサーで混ぜ合わせた。相2の諸成分を72℃に加熱しながらLightninTMミキサーで混ぜ合わせた。相1と相2をLightninTMミキサーで混合し、30℃に冷却してブレンドを得た。次に、このブレンドに相3を加え、LightninTMミキサーでさらに混合し、室温に冷却してサンプロテクションクリームを得た。
本発明のサンスクリーンを配合して調製しうる他の有用な化粧用組成物としては、スキンクレンザー、トニック、モイスチャライザー、サンケア製品、シャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアスプレー、リップトリートメント製品、カラーコスメティック、目のまわりのトリートメント製品、マスカラ、爪のトリートメント製品などがある。
本発明についてその特定の実施態様により説明してきたが、当業者には多数の変更が可能であることが理解されよう。従って、本発明は広く解釈されるべきであり、添付の請求の範囲によってのみ制限されるものである。
Claims (25)
- カラスムギの抽出物と、サンスクリーン組成物を皮膚へ塗布できるようにする賦形剤とを含有するサンスクリーン組成物。
- 日焼け防止剤をさらに含有する、請求項1に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記の賦形剤が水、気体、水ベースの液体、油、ゲル、エマルジョン、分散体またはこれらの混合物のうちの少なくとも1種である、請求項2に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記の賦形剤が水、グリコール、アルコールまたはこれらの混合物である、請求項1に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記の賦形剤がミリスチン酸、ステアリン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド、イソドデカン、ペトロラタム、蜜蝋、シクロメチコーン、ジメチコーンおよびジメチコーン コポリオールのうちの任意の1種である、請求項1に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記の賦形剤が水、エタノール、メタノール、プロパノール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ポリオキシエチレン(7)グリセリルトリアセテート、ポリエチレングリコール200のうちの任意の1種である、請求項1に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記の賦形剤がトリクロロフルオロメタン、イソプロパノール、C10−C16イソパラフィン類およびC12−C14イソパラフィン類のうちの任意の1種である、請求項1に記載のサンスクリーン組成物。
- カラスムギの抽出物、サンスクリーン剤、および賦形剤を皮膚へ塗布できるように含有するサンスクリーン組成物。
- 前記のカラスムギの抽出物がミリスチン酸、ステアリン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド、イソドデカン、ペトロラタム、蜜蝋、シクロメチコーン、ジメチコーンおよびジメチコーン コポリオールより成る群から選ばれる抽出剤でカラスムギを処理することにより得られる、請求項1に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記のカラスムギの抽出物が水、エタノール、水とエタノールの混合物、メタノール、プロパノール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ポリオキシエチレン(7)グリセリルトリアセテートまたはポリエチレングリコール200より成る群から選ばれる抽出剤でカラスムギを処理することにより得られる、請求項1に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記のカラスムギの抽出物がトリクロロフルオロメタン、イソプロパノール、C10−C16イソパラフィン類またはC12−C14イソパラフィン類より成る群から選ばれる抽出剤でカラスムギを処理することにより得られた混合物から抽出される、請求項1に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記のカラスムギの抽出物が水、エタノール、または水とエタノールの混合物より成る群から選ばれる抽出剤でカラスムギを処理することにより得られる、請求項8に記載のサンスクリーン組成物。
- ジヒドロキシケイ皮酸誘導体とさらに含有する、請求項1に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記の日焼け防止剤が二酸化チタンである、請求項2に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記の誘導体がフェルラ酸である、請求項13に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記の誘導体がフェルラ酸エチルである、請求項13に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記のカラスムギの抽出物がアルコール混合物、グリコール、油、炭化水素、シリコーン、脂肪酸誘導体、蝋またはこれらの混合物より成る群から選ばれる抽出剤でカラスムギを処理することにより得られる、請求項1に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記のカラスムギの抽出物が0.1〜50重量%の量で存在する、請求項1に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記のカラスムギの抽出物が0.5〜15重量%の量で存在する、請求項1に記載のサンスクリーン組成物。
- ジヒドロキシケイ皮酸誘導体が0.05〜25重量%の量で存在する、請求項13に記載のサンスクリーン組成物。
- ジヒドロキシケイ皮酸誘導体が0.5〜10重量%の量で存在する、請求項13に記載のサンスクリーン組成物。
- カラスムギの抽出物と、サンスクリーン組成物を皮膚へ塗布できるようにする賦形剤とを含有するサンスクリーン組成物であって、該カラスムギの抽出物が、粉砕したカラスムギ植物材料をクロロホルムとメタノールの溶液中で洗い、該植物材料を該溶液から分離し、分離した植物材料を乾かし、乾かした植物材料を抽出剤で処理して混合物を調製し、この混合物から未溶解の植物材料を取り除き、該混合物を濃縮および乾燥して植物抽出物の残渣を得、該残渣をエタノール溶液で洗い、濾過し、そして該植物抽出物を乾燥させることにより得られる、サンスクリーン組成物。
- 前記の抽出剤が水とエタノールの混合物である、請求項22に記載のサンスクリーン組成物。
- 日焼け防止剤をさらに含有する、請求項23に記載のサンスクリーン組成物。
- 前記の抽出剤が水とエタノールの混合物である、請求項12に記載のサンスクリーン組成物。
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