JP3596051B2 - キースイッチ - Google Patents

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    • H01H27/002Switches operated by a removable member, e.g. key, plug or plate; Switches operated by setting members according to a single predetermined combination out of several possible settings wherein one single insertion movement of a key comprises an unlocking stroke and a switch actuating stroke, e.g. security switch for safety guards
    • H01H27/007Switches operated by a removable member, e.g. key, plug or plate; Switches operated by setting members according to a single predetermined combination out of several possible settings wherein one single insertion movement of a key comprises an unlocking stroke and a switch actuating stroke, e.g. security switch for safety guards the switch being lockable by remote control, e.g. by electromagnet

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  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、安全ドアスイッチ等として用いられるキースイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
安全ドアスイッチは、様々な工作機械、産業機械装置において不用意な操作、偶発的な誤操作による事故を未然に防ぐために機械装置の安全扉や保護フェンスの扉などに装着している。
【0003】
この安全ドアスイッチは工作機械等のインターロック用スイッチとして働くものであり、例えば、ドア側にキーが、また出入り口の固定枠側にスイッチ本体が取り付けられ、ドアが閉じられるとキーがスイッチ本体に挿入されて内部スイッチがONして工作機械の駆動開始状態に入り、逆にドアが開かれるとキーがスイッチ本体から抜かれて内部スイッチがOFFすることにより工作機械が停止状態になるようになっている。
【0004】
しかしながら上記の安全ドアスイッチでは、ドアが開かれた際には工作機械の作動は停止されるものの、実際には工作機械が慣性により回転作動している場合があり、作業者への危険な状態が続き安全性が確保されない。
【0005】
そこで、このような危険性が高い機械を扱う作業者を事故から守るため、キーの引き抜きが自由に行えないようにキーをロックする機構を設けるとともに、このキーのロックを解除するための電磁ソレノイドを設けた安全ドアスイッチがある。
【0006】
この安全ドアスイッチでは、差し入れられたキーをロック機構によりロックするとともに、工作機械の回転の停止検知信号により電磁ソレノイドを作動してロック機構を解除するようにしており、これにより、工作機械の作動が確実に停止した状態になってはじめてキーが抜け取れてドアが開けることができるようにし、作業者の安全性を確保できるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現状における安全ドアスイッチは下記のような問題があった。
【0008】
すなわち、ドアが確実に所定の位置まで閉じられてドアのキーがスイッチ本体内に十分に挿入された場合は、キーがロックされるとともに内部スイッチがONするので問題はないが、不十分に挿入された状態において問題が発生する。これは、キーが挿入された際の内部スイッチがONするタイミングとキーがロックされるタイミングとは基本的には一致するように設計されるが、実際には製品それぞれにおけるバラツキによりそれぞれのタイミングがずれる場合が発生することに起因する。
【0009】
例えば、キーが挿入された際に内部スイッチがONするタイミングがキーがロックされるタイミングより早くなっている場合、その両タイミング間となるようにキーが不十分に挿入された場合は、キーがロックされずにドアが開かれる状態において内部スイッチがONして工作機械の作動が可能となり、危険な状態となる。逆に、キーがロックされるタイミングが内部スイッチがONするタイミングより早くなっている場合、その両タイミング間となるようにキーが不十分に挿入された場合は、キーのロックが行われてドアが閉じられているにもかかわらず内部スイッチがONしないことで工作機械の作動が行われないという不都合が発生してしまう。
【0010】
本発明はこのような点に着目してなされたものであって、スイッチ出力が行われるタイミングとキーがロックされるタイミングとを一致できるようにして、キースイッチの安全性を高めることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、キー挿入孔を備えるケースと、前記ケース内に設けられる主スイッチ素子と、前記ケース内に設けられ前記主スイッチ素子と直列に接続される補助スイッチ素子と、前記ケース内に設けられ前記キー挿入孔において挿/抜されるキーに連動して前記主スイッチ素子をON/OFF作動する主スイッチ素子作動体と、前記ケース内に設けられ前記キー挿入孔に挿入された前記キーをロックするキーロック機構と、前記ケース内に設けられ前記キーロック機構のロックを解除するロック解除機構と、前記ケース内に設けられ前記キーロック機構のキーロック動作/ロック解除動作とに連動して前記補助スイッチ素子をON/OFF作動する補助スイッチ素子作動体と、を備えてなり、前記キーに前記キーロック機構を直接係合させてロックするための係合部を設け、前記キーにおける前記係合部の位置および前記キー挿入孔に挿入される前記キーに連動して前記主スイッチ素子がON作動する前記主スイッチ素子作動体の作動量との関係において調整することで、前記主スイッチ素子のONタイミングを前記補助スイッチ素子のONタイミングより早く設定してなる構成とした。
【0017】
【作用】
本発明の請求項1記載の発明によれば、主スイッチ素子と補助スイッチ素子とが直列に接続され、キーロック機構のキーロック動作に連動して補助スイッチ素子がONされるので、スイッチのON出力は主スイッチ素子と補助スイッチ素子とがともにONした際、すなわち、少なくともキーロック動作が行われたことを条件として出力される。
【0019】
請求項1に記載の発明は、さらに、補助スイッチ素子がONする際には主スイッチ素子がONしているので、キーロック動作時に確実にスイッチ出力が行われる。
【0022】
【実施例】
図1、図2それぞれを参照してキースイッチの全体構成を説明する。キースイッチはスイッチ本体1とキー2とからなり、かつ、スイッチ本体1はスイッチ部3とその上部に連結したヘッド部4とから構成されている。
【0023】
スイッチ部3の本体ケース5内部中央には電磁ソレノイド7と工作機械等の電源回路開閉用の主スイッチ素子6とが左右に組み込まれている。
【0024】
主スイッチ素子6には上下2段に接点部6cが設けられており、バネ6bにより上方に付勢された作動体6a側に取り付けられた可動接点6dが固定接点6eに下方から接触するようになっている。
【0025】
図3に示すように、電磁ソレノイド7の作動軸7aの先端には本体ケース5側に回転可能に軸支された回転レバー10が回転可能に軸支されて連結されている。その回転レバー10の他端側は分岐部11となり、その分岐部11の相対する位置には一対の係合突起部12が形成されている。そして、この係合突起部12がヘッド部4側の筒状作動体13の下部の係合凹部14に係合するようになっている。筒状作動体13の下端部の周縁部16には、相対する位置に上記係合凹部14に通じる一対の切欠部20が形成されており、この切欠部20それぞれがヘッド部側面位置から45°変位した位置となるように筒状作動体13はプランジャ35に装着固定されている。
【0026】
29は補助スイッチ素子であり、電磁ソレノイド7の上部に設けられ、電磁ソレノイド7の作動軸7aに一体のプレート39で作動軸29aが作動され、内部に2段の接点部が設けられ、その接点部は常態ではバネ29c力に付勢されてON状態を維持し、電磁ソレノイド7が作動され作動軸7aが左方に移動した際にそれに一体のプレート39により変位されてOFFするようになっている。
【0027】
上記筒状作動体13、回転レバー10、作動軸7a、プレート39により補助スイッチ素子作動体が構成される。
【0028】
上記のような構成とするとともに、ヘッドケース9内に後に説明する回転カム30、プランジャ35、ロック部材40、さらには筒状作動体13等を装着することでヘッド部4を一体に形成し、本体ケース5内に主スイッチ素子6、電磁ソレノイド7、補助スイッチ素子29等が装着されたスイッチ部3を一体に形成するようにすることで、ヘッド部4の筒状作動体13部分がスイッチ部3内に挿入され回転されることで、回転レバー10の一対の係合突起部12が筒状作動体13の係合凹部14に係合するようになっている。
【0029】
ヘッド部4の外形を構成するヘッドケース9の内部には、短い丸軸状の回転カム30がその両端の支軸30a,30bを介して回転自在に横架され、この回転カム30の上部にカム軸心と平行にキー挿入孔31が貫通形成されている。回転カム30の外周には90°の回転位相で螺旋カム溝32が両端にわたり形成され、この螺旋カム溝32に連通する直線ガイド溝33が前記キー挿入孔31の開口縁の中央下部に設けられている。
【0030】
本発明において定義するケースは上記本体ケース5とヘッドケース9とにより構成される。
【0031】
キー挿入孔31に挿抜されるキー2の前部下面には前記直線ガイド溝33を介して回転カム30の螺旋カム溝32に係合する操作ピン2aが突設されており、キー2の挿抜に伴って操作ピン2aが直線ガイド溝33のガイドにより直線的に前後移動することによって、螺旋カム溝32を介して操作ピン2aに係合された回転カム30が相対的に正逆回転操作されるように構成されている。また、キー2の片側部には係合部2bが設けられている。
【0032】
ヘッドケース9の下部に形成した嵌合ボス部9aに、スイッチ操作用のプランジャ35が筒状作動体13に被嵌される状態で上下動自在に装着され、プランジャ35はバネ36によって与えられた上方付勢力でその上端に備えた大径部35aが前記回転カム30の下面に当接されている。大径部35aが当接作用する回転カム30外周部位は部分的に偏平に欠除されており、プランジャ35の大径部35aは回転カム30の円形外周面に当接作用して、プランジャ35はバネ36に抗して押し下げ変位され、キー2の挿入によって回転カム30が90°回転されると、回転カム30の偏平部30cが下向きになり、プランジャ35がバネ36によって付勢上動変位するようになっている。
【0033】
上記回転カム30及びプランジャ35により主スイッチ素子作動体が構成される。
【0034】
図4はキーロック部材40を示すもので、上部の片側に係合部41が設けられるとともに、下部に連結用孔42が設けられ、この連結孔42に上方から筒状作動体13が嵌入されて一体に固定されている。45のそれぞれはバネ44それぞれの装着部で、ここにバネ44が装着されて設けられることで、キーロック部材40は常時上方に付勢された状態で設けられている。そして、図1に示すように、キー2が挿入され筒状作動体13が上方に位置する状態では、係合部41がキー2の係合部2bに係合するようになっていて、キー2が引き抜けないようになっている。上記キーロック部材40は上記のバネ44に加え筒状作動体13側からの上昇力を受けるもので、この上昇力は補助スイッチ素子29のバネ29cによる。したがって、キーロック部材40のキー2へのロック動作はバネ44、バネ29cの両方のバネ力により確実になされるようになっている。
【0035】
電磁ソレノイド7が作動してその作動軸7aが図1において左方に移動し、それに連動して回転レバー10が右回りに回転して、係合凹部14に突起部12が係合していることで筒状作動体13が下降されると、係合部41のキー2への係合は外れキー2のロックが解除される。
【0036】
上記のキーロック部材40により本発明のキーロック機構が構成され、回転レバー10と電磁ソレノイド7とによりロック解除機構が構成される。
【0037】
図5は回路構成を示し、主スイッチ素子6と補助スイッチ素子29それぞれの2個の接点部6c、29cがそれぞれ直列に接続され、一方接点部の配線ライン90はスイッチの出力端子100に接続され、他方の接点部の配線ライン91はロックモニタ出力端子101に接続されている。102は電磁ソレノイド7の入力端子である。
【0038】
上記のような構成により、主スイッチ素子6と補助スイッチ素子29とが共にONになった際にのみスイッチの出力、ロックモニタ出力が出力されるようになっている。ロックモニタ出力はLED70に与えられ、この点灯を見ることで外部からキーロックが行われていることが判別できるようになっている。
【0039】
上記の実施例のキースイッチにおける主スイッチ素子6、補助スイッチ素子29のスイッチ動作とキーロック動作との対応について説明する。図6はそれぞれのタイミングを示す図であり、右方に進む方向がキー2の挿入ストローク方向に相当する。
【0040】
ドアの閉鎖に伴って、キー2が挿入されその操作ピン2aが螺旋カム溝32内を進んで回転カム30が回転しプランジャ35が上昇することで、主スイッチ素子6は作動体6aが上昇して接点部6cがONする。上記のプランジャ35の上昇に際しては、筒状作動体13はキーロック部材40に固定されているのでプランジャ35とともに上昇することがなく、これにより回転レバー10が回転して誤って補助スイッチ素子29がONすることが阻止される。この状態では補助スイッチ素子29がONしていないので主スイッチ素子6がONしていても、スイッチ出力、ロックモニタ出力はともに行われない。上記のように誤って補助スイッチ素子29がONすると、キーロックが行われていない状態においてスイッチ出力が行われるので危険となる。
【0041】
そして、さらにキー2が挿入されその係合部2aにキーロック部材40の係合部41が係合することでキーロック部材40が上昇し、これと一体に筒状作動体13が上昇すると、回転レバー10の回転に伴ってプレート39が変位して補助スイッチ素子29の接点部29cがともにONする。これにより、スイッチ出力、ロックモニタ出力がともになされ、すなわち、キーロックのタイミングとスイッチ出力のタイミングとが一致することでスイッチ出力時には確実にキーロックがなされているので、スイッチ出力時にキー2が引き抜かれてドアが開かれることがない。
【0042】
なお、上記のように主スイッチ素子6のONタイミングを補助スイッチ素子29のONタイミングより遅く設定しておけば、補助スイッチ素子6がONすると確実にスイッチ出力、ロックモニタ出力が行われるもので、その設定はキー2の係合部2bの前後位置を回転カム30の回転量との関係において調整して行う。ドアの開放は、電磁ソレノイド7の作動によりキーロック部材40が下降されてキー2との係合が解かれることで可能となり、スイッチ出力、キーロック出力は電磁ソレノイド7の作動時にOFFする。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1記載の発明によれば、補助スイッチ素子のON動作に連動するキーロック動作が行われたことを条件としてスイッチ出力が行われるので、スイッチ出力のタイミング等を調整することなくスイッチ出力タイミングをキーロックのタイミングに確実に一致できるようになり、安全性が確保される。
【0045】
請求項1に記載の発明は、さらに、キーロック動作時に確実にスイッチ出力が行われる信頼性の高いキースイッチが得られ、とくに、キーの係合部位置を調整するだけの簡単な作業により得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキースイッチの実施例の一部断面内部構成図
【図2】本発明のキースイッチの実施例の側面断面図
【図3】電磁ソレノイドとヘッド部とを示す分解斜視図
【図4】キーロック部材と筒状作動体とを示す斜視図
【図5】キースイッチの簡略回路図
【図6】動作説明のためのタイムチャート
【符号の説明】
2 キー
5 本体ケース(ケース)
6 主スイッチ素子
7 電磁ソレノイド(ロック解除機構)
7a 作動軸(補助スイッチ素子作動体)
9 ヘッドケース(ケース)
10 回転レバー(補助スイッチ素子作動体、ロック解除機構)
13 筒状作動体(補助スイッチ素子作動体)
29 補助スイッチ素子
30 回転カム(主スイッチ素子作動体)
31 キー挿入口
35 プランジャ(主スイッチ素子作動体)
39 プレート(補助スイッチ素子作動体)
40 キーロック部材(キーロック機構)

Claims (1)

  1. キー挿入孔を備えるケースと、
    前記ケース内に設けられる主スイッチ素子と、
    前記ケース内に設けられ前記主スイッチ素子と直列に接続される補助スイッチ素子と、
    前記ケース内に設けられ前記キー挿入孔において挿/抜されるキーに連動して前記主スイッチ素子をON/OFF作動する主スイッチ素子作動体と、
    前記ケース内に設けられ前記キー挿入孔に挿入された前記キーをロックするキーロック機構と、
    前記ケース内に設けられ前記キーロック機構のロックを解除するロック解除機構と、
    前記ケース内に設けられ前記キーロック機構のキーロック動作/ロック解除動作とに連動して前記補助スイッチ素子をON/OFF作動する補助スイッチ素子作動体と、
    を備えてなり、
    前記キーに前記キーロック機構を直接係合させてロックするための係合部を設け、
    前記キーにおける前記係合部の位置および前記キー挿入孔に挿入される前記キーに連動して前記主スイッチ素子がON作動する前記主スイッチ素子作動体の作動量との関係において調整することで、前記主スイッチ素子のONタイミングを前記補助スイッチ素子のONタイミングより早く設定してなることを特徴とするキースイッチ。
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