JP3595817B2 - 光モジュールの実装方法及び実装構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光モジュールの実装方法及び実装構造に係り、詳しくは、光素子チップを光導波路を介して光電子基板に実装する光モジュールの実装方法及び実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
光を情報の伝送媒体として利用した光通信技術が広く普及してきている。このような光通信技術を実施するには、光源であるレーザダイオード等の光素子チップで発生した光を減衰させることなく伝送させることが必要になるが、従来から、光伝送には光素子チップから入射された光を光導波路を介して光ファイバーに出射させることが行われている。
【0003】
上述のように光素子チップで発生した光を光導波路を介して光ファイバーに出射させるには、光素子チップを光導波路を形成した光電子基板に実装した構造の光モジュールが用いられている。ここで、光素子チップを光導波路に接続するには、光素子チップから数μmの幅で発生された光を数μmの幅の光路を有する光導波路の端部に光学的に結合しなければならないので、その接続には高精度の位置合わせが要求されている。
【0004】
図21は、従来の光モジュールの実装構造の概略的構成を示す斜視図である。この光モジュールの実装構造は、半導体基板等からなる光電子基板101上に光導波路102が形成されて、レーザダイオード等の光素子チップ103が光導波路102の端面に接続されるように光電子基板101に実装されている。ここで、光素子チップ103を光電子基板101に実装するには、光素子チップ103を光導波路102に対して、略1μmの高精度でX、Y、Z方向の三次元方向に位置合わせすることが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光モジュールの実装方法では、光素子チップを光電子基板に実装する場合、光電子基板上の光導波路に対して高精度で三次元方向に位置合わせしなければならないので、実装が容易に行えないため実装コストが高くなる、という問題がある。すなわち、レーザダイオード等の光素子チップ103と光電子基板101上の光導波路102とを光学的に高効率で結合するには、上述のように光素子チップ103を光導波路102に対して高精度で三次元方向に位置合わせして光軸の調整を行う必要があるので、その位置合わせ作業には多大な工数が必要になるため、コストアップが避けられなくなっている。
【0006】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、実装のための位置合わせ精度を緩和することにより光素子チップの光電子基板への実装を容易に行うことができるようにした光モジュールの実装方法及び実装構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、光素子チップを光導波路を介して光電子基板に実装する光モジュールの実装方法であって、
光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の光導波路と該光導波路の該光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の底部に接続されたストリップラインとから構成された光導波路を第1のコア層として形成した後、前記ストリップラインの端部に光素子チップを接着することで組み立てた光導波路端子付き光素子チップ構造を予め用意し、一方前記第1のコア層の光導波路とは前記形状の向きが略180°逆となるような光導波路の第2のコア層を形成した光電子基板を用意し、前記第1及び第2のコア層の前記形状の光導波路同士を接着することにより前記光素子チップを前記光電子基板に実装することを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記光導波路端子付き光素子チップ構造に突き当て金属ストリップラインを形成する一方、前記光電子基板に突き当て溝を形成し、該突き当て溝に前記突き当て金属ストリップラインを位置合わせすることにより前記光素子チップを前記光電子基板に実装することを特徴とする請求項1記載の光モジュールの実装方法を提供することを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記第1のコア層を該コア層より共に屈折率の小さい上クラッド層及び下クラッド層で覆うことを特徴とする請求項1又は2記載の光モジュールの実装方法を提供することを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の発明は、前記下クラッド層を、前記光素子チップを前記光電子基板に実装する以前に剥離することを特徴とする請求項3記載の光モジュールの実装方法を提供することを特徴としている。
【0011】
請求項5記載の発明は、前記光素子チップをフェースダウン法により前記光電子基板に接続することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の光モジュールの実装方法を提供することを特徴としている。
【0012】
請求項6記載の発明は、光素子チップが光導波路を介して光電子基板に実装される光モジュールの実装構造であって、
光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の光導波路と該光導波路の該光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の底部に接続されたストリップラインとから構成された光導波路が第1のコア層として形成され、前記ストリップラインの端部に光素子チップが前記第1のコア層と略等しい屈折率の接着剤を用いて接続されて光導波路端子付き光素子チップ構造が組み立てられ、別に用意された前記第1のコア層の光導波路とは前記形状の向きが略180°逆となるような光導波路の第2のコア層が形成された光電子基板に、前記第1及び第2のコア層の前記形状の光導波路同士が前記第1のコア層と略等しい屈折率の接着剤を用いて接続されて前記光素子チップが前記光電子基板に実装されていることを特徴とする光モジュールの実装構造ことを特徴としている。
【0013】
請求項7記載の発明は、光素子チップが光導波路を介して光電子基板に実装される光モジュールの実装構造に係り、光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の光導波路と該光導波路の該光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の底部に接続されたストリップラインとから構成された光導波路が第1のコア層として形成され、上記ストリップラインの端部に光素子チップが接着されて光導波路端子付き光素子チップ構造が組み立てられ、別に用意された上記第1のコア層の光導波路とは上記形状の向きが略180°逆となるような光導波路の第2のコア層が形成された光電子基板に、上記第1及び第2のコア層の上記形状の光導波路同士が接着されて上記光素子チップが上記光電子基板に実装されていることを特徴としている。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載の光モジュールの実装構造に係り、上記光導波路端子付き光素子チップ構造に突き当て金属ストリップラインが形成される一方、上記光電子基板に突き当て溝が形成され、該突き当て溝に上記突き当て金属ストリップラインが位置合わせされて上記光素子チップが上記光電子基板に実装されていることを特徴としている。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項6、7又は8記載の光モジュールの実装構造に係り、上記第1のコア層が該コア層より共に屈折率の小さい上クラッド層及び下クラッド層で覆われていることを特徴としている。
【0016】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の光モジュールの実装構造に係り、上記下クラッド層が剥離された状態で上記光素子チップが上記光電子基板に実装されていることを特徴としている。
【0017】
請求項11記載の発明は、請求項6乃至10のいずれか1に記載の光モジュールの実装構造に係り、上記第1のコア層の底面の一部が露出されて、該露出面が上記コア層よりも屈折率の小さい薄膜クラッド層により覆われ、該薄膜クラッド層が上記光電子基板に接着されて方向性結合器を構成することを特徴としている。
【0018】
請求項12記載の発明は、請求項6乃至11のいずれか1に記載の光モジュールの実装構造に係り、上記光素子チップの発光部と上記第1のコア層との間にプリズムが設けられていることを特徴としている。
【0019】
請求項13記載の発明は、請求項6乃至12のいずれか1に記載の光モジュールの実装構造に係り、上記光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状が、放物線状又はテーパー状であることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
◇第1実施例
図1は、この発明の第1実施例である光モジュールの実装方法に用いる光導波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は同光モジュールの実装方法に用いる主要部品を示す断面図、図4は同光モジュールの実装方法に用いる主要部品を製造する方法を工程順に示す工程図、図5及び図6は同光導波路端子付き光素子チップ構造を組み立てる方法の概要を工程順に示す工程図、図7は同光導波路端子付き光素子チップ構造を光電子基板に実装する方法を示す平面図、図8は図7のB−B矢視断面図、図9は同光導波路端子付き光素子チップ構造を光電子基板に実装する場合の位置合わせ方法を説明する図である。以下、図1〜図9を参照して同光モジュールの実装方法について説明する。
【0021】
この例の光モジュールの実装方法は、図1及び図2に示すように、光導波路端子付き光素子チップ構造10を組み立てる第1の段階と、図7及び図8に示すように、この光導波路端子付き光素子チップ構造10を光電子基板21に実装する第2の段階とから構成されている。
【0022】
光導波路端子付き光素子チップ構造10は、図1及び図2に示すように、膜厚が略10μmの紫外線硬化性樹脂フィルムからなる、輪郭が放物線状の第1の光導波路1と、この放物線状の第1の光導波路1の底部1aに接続されたストリップライン(第2の光導波路)2とから構成された光導波路3をコア層4として形成して、この光導波路3のストリップライン2の端部に、レーザダイオード等の光素子チップ5を接続することにより構成されている。
【0023】
ここで、放物線状の光導波路1の底部1aの幅は略10μmに形成されると共に、開口部1bの幅は略80μm(焦点距離0.2μm相当)に拡大されている。また、ストリップライン2の幅は略10μmに形成されて、このストリップライン2は放物線状の光導波路1の底部1aに接続されている。放物線状の光導波路1の底部1aから開口部1bまでの長さsは、後述するような理由によって略1.92mmに設定されている。また、コア層4を構成している光導波路1及びストリップライン2は共に、屈折率は略1.517に設定されている。
【0024】
放物線状の光導波路1が形成されているコア層4の表面及び裏面はそれぞれ上クラッド層6及び下クラッド層7で覆われている。上クラッド層6及び下クラッド層7は共に、膜厚が略30μmの紫外線硬化性樹脂フィルムからなり、その屈折率は共にコア層4よりも小さな略1.49に設定されている。コア層4の底面は下クラッド層7で完全に覆われることなく光進路方向に沿った先端付近部は所定の長さzだけ露出され、この露出面は膜厚が略2μmの紫外線硬化性樹脂フィルムからなり、その屈折率はコア層4よりも小さい略1.507に設定された薄膜クラッド層8により覆われている。上述の露出長さzは、後述するような理由によって略366μmに設定されている。
【0025】
光素子チップ5は、略300μm平方のチップサイズを有し、その発光部はチップ底面から略1μmの高さ位置に形成されて、導波路型光素子チップとして動作し得るようにスポットサイズ変換機能を備えたレーザダイオードから構成されている。発光部から略1μmの幅で発生したレーザ光は、スポットサイズ変換機能により略10μmに広がってコア層4に入射する。また、光素子チップ5の底面には複数のバンプ状導体11が形成されて、このバンプ状導体11は後述するように、光導波路端子付き光素子チップ構造10を光電子基板21上に実装する際に、フェースダウン法による接続のために用いられる。
【0026】
ここで、コア層4内の光伝送と光素子チップ5の位置合わせ精度について述べる。コア層4の放物線状の光導波路1の底部1aのコア径をdとすると、放物線状の光導波路1の開口部1bから出射する光の広がり角度θ(ラジアン)は、式(1)で示される。
θ=(4/π)・(λ/d) (1)
但し、λ:コア層4に入射する光の波長
例えば、コア径d=10μm、光の波長λ=1.3μmを式(1)に代入すると、広がり角度θは次のように与えられる。
θ≒0.17ラジアン(9.7°)
このように、広がり角度θ≒0.17ラジアンの値では、そのまま放置しておくと、放物線状の光導波路1の開口部1bでは光の干渉により光束は略321μmまで広がるようになる。
【0027】
しかしながら、前述したように、放物線状の光導波路1の開口部1bの幅を略80μmに設定した場合には、光束が放物線状の光導波路1の側面で反射する。そして、放物線状の光導波路1の開口部1bにおいて、光束の広がり角度θが補正されて、光束は80μmで広がるようになる。この場合の広がり角度θは式(1)に基づいて、略0.021ラジアン(1.2°)となる。この光導波路1の開口部1bにおける位置合わせ精度は、光導波路1の配向精度は略0.002ラジアン(0.1°)必要になり、また並行移動精度は略8μm必要であり、必要な位置合わせ精度は、従来において必要とされていた略1μmに比較して略一桁(略8倍)程度緩和することができるようになる。
【0028】
一方、配向精度は光束の干渉による広がり角度が略1/8になるので、略8倍厳しくなる。そのため、本発明では、その位置合わせを容易にする目的で突き当て金属ストリップラインを形成する解決手段を考えた。この突き当て金属ストリップライン12は、図1に示すように、上クラッド層6及び下クラッド層7に光進路方向に並行に形成して、光導波路同士の配向をそれぞれの突き当て金属ストリップライン12同士の突き当てにより行うことで、位置合わせを容易にするものである。
【0029】
次に、薄膜クラッド層8を形成することにより、方向性結合器を構成する構造について述べる。この方向性結合器は、後述するように光素子チップ5を光電子基板21に実装する場合に、薄膜クラッド層8を挟んだ上下コア層(光素子チップ5のコア層と光電子基板21のコア層)同士を、互いに光を100%授受させるために必要となる。薄膜クラッド層8は、前述したように下クラッド層7で完全に覆われることなく、所定の長さzだけ露出された光導波路1の底面を覆うために形成され、紫外線硬化性樹脂フィルムをスピンコート法により成膜することで形成する。
【0030】
この構造による方向性結合器では、薄膜クラッド層8の屈折率をコア層4の屈折率で除算した値(1.507/1.517≒0.9934)を比屈折率n、薄膜クラッド層8の膜厚をhとした場合、式(2)で示される程度の率で減衰する光(エバネッセント光)を利用して上コア層から下コア層に染み出させて伝送させる。
exp(−2π・(1−n2)0.5・(h/λ)) (2)
例えば、比屈折率n=0.9934、光の波長λ=1.3μmを式(2)に導入し、薄膜クラッド層8の膜厚hを可変値とすると、光(エバネッセント光)伝送量は薄膜クラッド層8の膜厚h=1.3μmで半減し、薄膜クラッド層8の膜厚h=4.2μmで1/10以下に減衰する。
【0031】
ここで、一方のコア層から薄膜クラッド層8を介して他方のコア層に光が染み出すモード結合係数をkとして、薄膜クラッド層8を介した上下のコア層の厚さが等しい場合にその厚さをtとすると、モード結合係数kは式(3)で与えられる。
k=(λ/t2)exp(−2π・(1−n2)0.5・(h/λ)) (3)
【0032】
そして、上下コア層間で移行する光束は、上下コア層における光の進行方向長さzに応じて周期的に変動する。ここで、進行方向長さzは式(4)で与えられる。
z=(π/2)/k (4)
例えば、λ=1.3μm、t=10μm、n=0.9934、h=2μmを式(3)に代入すると、モード結合係数kは、
k=(3.14/100)・exp(−6.28(1−0.99342)0.5・(2/1.3))≒0.00428
となる。さらに、上述の値k≒0.00428を式(4)に代入すると、z≒366μmが得られる。すなわち、光素子チップ5を光電子基板21に実装する場合、図1に示すように、光進行方向に長さzが366μmの薄膜クラッド層8を介して上下コア層同士を対向させると、方向性結合器が構成されて、光進路方向に沿って互いのコア層に向けて光を完全に移行させることができるようになる。
【0033】
光素子チップ5の発光部と上クラッド層6との間の、コア層4のストリップライン2の表面には、図3に示すように、プリズム9が設けられている。このプリズム9は、光素子チップ5で発生した光をコア層4に導くためのもので、光学ガラスからなり、その屈折率npはコア層4のそれ(N:1.517)よりも大きな略1.57に設定されている。ここで、プリズム9の角度をαとした場合、式(5)が成立する。
Sin((π/2)−2α)=N/np (5)
そして、N、npに上述の値を導入することにより、プリズム9の角度α=7.46度が求まる。この結果、高さ12μm、底辺92μmのプリズム9を用いることにより、光素子チップ5で発生した光をコア層4に導くことができるようになる。
【0034】
次に、図4を参照して、この例の光モジュールの実装方法で主要部品として用いるコア層の製造方法について工程順に説明する。まず、図4(a)に示すように、製造すべきコア層4の膜厚及び長さに相当したサイズの溝14が設けられている金属型15を用意する。次に、溝14の内面に剥型剤として膜厚が0.05〜0.5μmのシリコーン層を形成する。これは、予め内面に熱硬化性シリコーン化合物からなるトルエン溶液を塗布した後、略150℃の熱風を略30秒間吹き付けることにより、硬化させて形成する。次に、溝14内にコア層の原料となる紫外線硬化性樹脂13を充填した後、略80℃の熱風炉で略20分間乾燥処理して、樹脂組成物を半硬化させる。
【0035】
次に、図4(b)に示すように、予め形成した膜厚が略30μmの紫外線硬化性樹脂フィルム16を用いて、金属型15の表面に接触させた後、略150℃で略30分間加熱、加圧処理して、樹脂組成物を硬化させて樹脂フィルム16に張り合わせる。これにより紫外線硬化性樹脂フィルムからなるコア層4を形成する。このコア層4は、図1に示したように、放物線状の光導波路1とストリップライン2とが一体に接続された形状を有している。樹脂フィルム16は、後述するように例えば下クラッド層となる。なお、樹脂フィルム16としては、所定位置に予め突き当て金属ストリップライン12を形成したものを用いる。この突き当て金属ストリップライン12は、銅、アルミニウム、鉄等の金属からなり、膜厚が50〜100μm、幅が100〜800μmのサイズに形成されている。
【0036】
次に、図4(c)に示すように、樹脂フィルム16を金属型15から剥離することにより、コア層4及び突き当て金属ストリップライン12が形成された下クラッド層7を得る。ここで、金属ストリップライン12を樹脂フィルム16と同時に金属型15により樹脂で形成することも可能である。
【0037】
次に、図5及び図6を参照して、第1の段階により、光導波路端子付き光素子チップ構造を組み立てる方法の概要について工程順に説明する。まず、図5(a)に示すように、予め突き当て金属ストリップライン12を形成した樹脂フィルム16及び第1のコアパターン4aを金型中に用意した後、コアパターン4aを樹脂フィルム16に張り合わせる(図4(b))ことにより、図5(b)に示すように、下クラッド層7を完成させる。具体的には、図4に示した方法を利用して下クラッド層7を製造する。
【0038】
次に、図5(c)に示すように、予め突き当て金属ストリップライン12及び第2のコアパターン4bを形成した樹脂フィルムからなる上クラッド層6を用意する。この上クラッド層6は、図4に示した方法を利用して製造することができる。
【0039】
次に、図5(d)に示すように、上クラッド層6及び下クラッド層7をそれぞれ上下位置に配置して対向させ、第2のコアパターン4bを覆うように薄膜クラッド層8を形成した後、コア層4と略等しい屈折率の接着剤を用いて、対向している上クラッド層6と下クラッド層7の第1のコアパターン4aとの間、上クラッド層6の薄膜クラッド層8と下クラッド層7との間を接着する。このとき、両者の接着はお互いの突き当て金属ストリップライン12同士を突き当てて行うことにより、位置合わせを容易に行うことができる。これにより、図6(e)に示すように、第1のコアパターン4aと第2のコアパターン4bとが一体に接続され、かつ一部が薄膜クラッド層8で覆われたコア層4が形成されて、図1に示したように、放物線状の第1の光導波路1と第2の光導波路となるストリップライン2とが一体に接続された形状の光導波路3が形成される。
【0040】
次に、図6(f)に示すように、予め底面に位置合わせ用マーク18を設けた光素子チップ5を用いて、図6(g)に示すように、位置合わせ用マーク18に光導波路3のストリップライン2の端部を合わせてコア層4と略等しい屈折率の接着剤を用いて、光素子チップ5を光導波路3のストリップライン2の端部に接着する。位置合わせ用マーク18は、銅等の金属層を予めめっきして形成しておく。このように、光素子チップ5を光導波路3に接着するとき、前述したように光導波路3のストリップライン2は略10μmの幅に形成されているので、位置合わせは容易に行うことができる。以上により、光導波路端子付き光素子チップ構造10を組み立てることができる。
【0041】
次に、図7及び図8を参照して、第2の段階により、光導波路端子付き光素子チップ構造を光電子基板に実装する方法の概要について説明する。これには、予め製造されたシリコン基板、エポキシ樹脂基板等からなる光電子基板21を用いる。この光電子基板21上には、光素子チップ5をフェースダウン接続するときに、光素子チップ5に対向した位置にバンプ状導体11を接続するための銅等からなる膜厚が略5μmの部品端子22が形成され、また、必要な位置には配線パターンが形成されている。さらに、光電子基板21上には、光素子チップ5が接着されている光導波路3を接着するための、光導波路23となるコア層24が形成されている。
【0042】
ここで、コア層24の光導波路の形状は図7に示すように、図1に示したコア層4の光導波路3とはその放物線状の向きが略180°逆となるように形成される。これは、後述するように光素子チップ5を光電子基板21に実装するとき、位置合わせを容易にするためである。コア層24は、図1のコア層4の場合と同様に、上クラッド層25及び下クラッド層26により覆われている。
【0043】
次に、光電子基板21の製造方法について説明する。まず、シリコン基板等の基板上に部品端子22及び必要な配線パターンを形成した後、全面に屈折率が略1.49に設定された紫外線硬化性樹脂を略30μmの膜厚に塗布する。次に、紫外線硬化性樹脂をフォトリソグラフィ法によりパターニングして、所望形状の下クラッド層26を形成する。次に、下クラッド層26上に、屈折率が略1.517に設定された紫外線硬化性樹脂を略10μmの膜厚に塗布した後、パターニングして、上述したようにコア層4の光導波路3とは放物線状の向きが略180°逆となるような光導波路のコア層24を形成する。
【0044】
次に、コア層24の上面及び側面に、屈折率が略1.49に設定された紫外線硬化性樹脂を略30μmの膜厚に塗布した後、パターニングして上クラッド層25を形成する。このとき、光導波路端子付き光素子チップ構造10の、光導波路3の底面を覆っている薄膜クラッド層8に対向した位置のコア層24が露出するようにパターニングして、上クラッド層25を形成する。また、コア層24には突き当て金属ストリップライン12を位置合わせるための突き当て溝27を形成しておく。以上により、光電子基板21を完成させる。
【0045】
次に、図7及び図8に示すように、光導波路端子付き光素子チップ構造10及び光電子基板21をそれぞれ上下位置に配置して対向させた後、コア層4と略等しい屈折率の接着剤を用いて、対向している薄膜クラッド層8とコア層24との間を接着すると共に、光素子チップ5のバンプ状導体11を部品端子22に接続してフェースダウン接続する。このような接続時、図9に示すように、光導波路端子付き光素子チップ構造10に形成されている突き当て金属ストリップライン12を、光電子基板21に形成されている突き当て溝27に位置合わせすることにより、光導波路端子付き光素子チップ構造10の光電子基板21への実装を容易に行うことができる。
【0046】
このように、この例の光モジュールの実装方法によれば、放物線状の光導波路1とこの光導波路1に接続されたストリップライン2とから構成された光導波路3をコア層4として形成した後、ストリップライン2の端部に光素子チップ5を接着することで組み立てた光導波路端子付き光素子チップ構造10を予め用意し、一方コア層4の光導波路3とは放物線状の向きが略180°逆となるような光導波路のコア層24を形成した光電子基板21を用意し、両コア層4、24の放物線状の光導波路同士を接着することにより光素子チップ5を光電子基板21に実装するようにしたので、高精度での位置合わせを不要にすることができる。また、この例の光素子チップの実装構造によれば、放物線状の光導波路1とこの光導波路1に接続されたストリップライン2とから構成された光導波路3がコア層4として形成され、ストリップライン2の端部に光素子チップ5が接着されて光導波路端子付き光素子チップ構造10が組み立てられ、別に用意されたコア層4の光導波路3とは放物線状の向きが略180°逆となるような光導波路のコア層24が形成された光電子基板21に、放物線状の光導波路同士が接着されて光素子チップ5が光電子基板21に実装されているので、光の減衰の少ない光モジュールが得られる。したがって、実装のための位置合わせ精度を緩和することにより光素子チップの光電子基板への実装を容易に行うことができる。
【0047】
◇第2実施例
図10は、この発明の第2実施例である光モジュールの実装方法の構成を示す平面図、図11は図10のC−C矢視断面図である。この第2実施例の光モジュールの実装方法の構成が、上述の第1実施例のそれと大きく異なるところは、光電子基板の端部に溝を介して光ファイバーを接続するようにした点である。図10及び図11から明らかなように、光電子基板21の光素子チップ5側と反対の端部には、V溝29が形成されて、このV溝29には光ファイバー30が配置されている。光ファイバー30のコア層31は、光電子基板21のコア層24に位置合わせされている。このような実装構造によれば、光素子チップ5で発生された光はプリズム9により導かれてコア層4に入射した後、薄膜クラッド層8により構成される方向性結合器によりコア層24に移行されて、光ファイバー30に出射される。なお、上記以外の点では、上述の第1実施例と略同様であるので、図10及び図11において、それと同一の各部には、同一の番号を付してその説明は省略する。
【0048】
このように、この例の構成によっても、第1実施例において述べたのと略同様の効果を得ることができる。
【0049】
◇第3実施例
図12は、この発明の第3実施例であるモジュールの実装方法の構成を示す断面図、図13は同光モジュールの実装方法に用いられる光導波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図である。この第3実施例の光モジュールの実装方法の構成が、上述の第1実施例のそれと大きく異なるところは、プリズムを用いないようにした点である。図12及び図13から明らかなように、コア層4の端面は直接に光素子チップ5の発光部に位置合わせされている。そして、下クラッド層7は直接に光素子チップ5の底面に接着されている。これにより、簡単な実装構造とすることができる。このような実装構造によれば、光素子チップ5で発生された光は直接にコア層4に入射された後、薄膜クラッド層8により構成される方向性結合器によりコア層24に移行される。
【0050】
このように、この例の構成によっても、第1実施例において述べたのと略同様の効果を得ることができる。加えて、この例の構成によれば、プリズムを用いないので部品代を削減することができる。
【0051】
◇第4実施例
図14は、この発明の第4実施例であるモジュールの実装方法の構成を示す断面図、図15は同光モジュールの実装方法に用いられる光導波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図である。この第4実施例の光モジュールの実装方法の構成が、上述の第1実施例のそれと大きく異なるところは、方向性結合器を構成しないようにした点である。図14及び図15から明らかなように、コア層4の底面には薄膜クラッド層は形成されていない。したがって、方向性結合器は構成されない。また、プリズムも不要にしている。また、下クラッド層7は直接に光素子チップ5の底面に接着されると共に、その端部にはテーパー33が形成されて、このテーパー33上にコア層4が配置されている。さらに、コア層4は光電子基板21の下クラッド層26に接着されている。コア層4とコア層24との間はコア層4と略等しい屈折率の接着剤により接着されている。このような実装構造によれば、光素子チップ5で発生された光は直接にコア層4に入射された後、コア層24に移行される。
【0052】
このように、この例の構成によっても、第1実施例において述べたのと略同様の効果を得ることができる。加えて、この例の構成によれば、薄膜クラッド層及びプリズムを用いないので部品代を削減することができる。
【0053】
◇第5実施例
図16は、この発明の第5実施例であるモジュールの実装方法の構成を示す断面図、図17は同光モジュールの実装方法に用いられる光導波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図である。この第5実施例の光モジュールの実装方法の構成が、上述の第4実施例のそれと大きく異なるところは、コア層上の上クラッド層をコア層よりも長く張り出させるようにした点である。図16及び図17から明らかなように、コア層4において上クラッド層6はコア層4よりも長く張り出している。また、コア層4の端面は直接に光素子チップ5の発光部に位置合わせされている。また、コア層4と上クラッド層6及び下クラッド層7との間にはコア層4の一部を露出するような段部34が設けられると共に、コア層24と上クラッド層25及び下クラッド層26との間にはコア層24の一部を露出するような、段部34と相似形状に段部35が設けられている。そして、段部34と段部35とを重ね合わせることにより、互いの上クラッド層6、25同士が略同一高さに保持されている。そして、下クラッド層7と下クラッド層26との継ぎ目は、下クラッド層26と略同じ屈折率の接着剤で接着し、一方、コア層4とコア層24との継ぎ目は、コア層4と略同じ屈折率の接着剤で接着し、また、上クラッド層6と上クラッド層25との継ぎ目は、上クラッド層と略同じ屈折率の接着剤で接着する。このような実装構造によれば、クラッド層同士、コア層同士の接合部の屈折率を同時に、それぞれ接合すべき層と等しい屈折率の接着剤で接着できるので、良い光学的結合が得られ、光の結合損失を少なくできる。このような実装構造によれば、光素子チップ5で発生された光は直接にコア層4に入射された後、コア層24に移行される。この例によれば、上クラッド層6のはみ出し部を利用することにより、コア層の高さを調整することができる。また、コア層4は光素子チップ5に密着されているので、光伝送性の劣化を低下させることができる。
【0054】
このように、この例の構成によっても、第4実施例において述べたのと略同様の効果を得ることができる。加えて、この例の構成によれば、光伝送性の劣化を低下させることができる。
【0055】
◇第6実施例
図18は、この発明の第6実施例であるモジュールの実装方法の構成を示す断面図、図19は同光モジュールの実装方法に用いられる光導波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図、図20は図19のD−D矢視断面図である。この第6実施例の光モジュールの実装方法の構成が、上述の第5実施例のそれと大きく異なるところは、下クラッド層を不要にして実装するようにした点である。図19及び図20に示すように、組み立てられた光導波路端子付き光素子チップ構造10は、コア層5が略30μmの上クラッド層6で覆われると共に、略100μmの下クラッド層7で覆われている。ここで、下クラッド層7は剥型剤としてのシリコーン層をコートしたカバーフィルム36を介して、コア層4及び光素子チップ5に接着されている。
【0056】
このように、この例では、予め光導波路端子付き光素子チップ構造10を組み立てて、特に下クラッド層7の膜厚を大きく形成して、部品として扱う場合は機械的強度を持たせておく。そして、光導波路端子付き光素子チップ構造10を光電子基板21に実装するときには、膜厚の大きい下クラッド層7をそのまま残しておくことは実装時の高さ調整を困難にして差し支えが生じるので、図18に示すように、下クラッド層7を剥離した後に実装を行うようにする。これにより、光導波路端子付き光素子チップ構造10の商品価値を高めることができる。
【0057】
このように、この例の構成によっても、第5実施例において述べたのと略同様の効果を得ることができる。加えて、この例の構成によれば、光導波路端子付き光素子チップ構造の部品としての商品価値を高めることができる。
【0058】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあってもこの発明に含まれる。例えば、コア層、上クラッド層、下クラッド層及び薄膜クラッド層の材料は、膜厚、屈折率等の所定の条件を満たすものであれば、紫外線硬化性樹脂フィルムに限ることなく、熱硬化性樹脂フィルム、ポリイミドフィルム等の他の材料を用いるようにしても良い。また、光導波路の形状は、光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状になっていればテーパー状等の他の形状でも良い。また、各層の膜厚、幅等の寸法は一例を示したものであり、必要に応じて変更することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の光モジュールの実装方法によれば、光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の光導波路とこの光導波路に接続されたストリップラインとから構成された光導波路を第1のコア層として形成した後、ストリップラインの端部に光素子チップを接着することで組み立てた光導波路端子付き光素子チップ構造を予め用意し、一方第1のコア層の光導波路とは上記形状の向きが略180°逆となるような光導波路の第2のコア層を形成した光電子基板を用意し、第1及び第2のコア層の上記形状の光導波路同士を接着することにより光素子チップを光電子基板に実装するようにしたので、高精度での位置合わせを不要にすることができる。また、この例の光素子チップの実装構造によれば、光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の光導波路とこの光導波路に接続されたストリップラインとから構成された光導波路が第1のコア層として形成され、ストリップラインの端部に光素子チップが接着されて光導波路端子付き光素子チップ構造が組み立てられ、別に用意されたコア層の光導波路とは上記形状の向きが略180°逆となるような光導波路の第2のコア層が形成された光電子基板に、第1及び第2のコア層の上記形状の光導波路同士が接着されて光素子チップが光電子基板に実装されているので、光の減衰の少ない光モジュールが得られる。したがって、実装のための位置合わせ精度を緩和することにより光素子チップの光電子基板への実装を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である光モジュールの実装方法に用いる光導波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】同光モジュールの実装方法に用いる主要部品を示す断面図である。
【図4】同光モジュールの実装方法に用いる主要部品を製造する方法を工程順に示す工程図である。
【図5】同光導波路端子付き光素子チップ構造を組み立てる方法の概要を工程順に示す工程図である。
【図6】同光導波路端子付き光素子チップ構造を組み立てる方法の概要を工程順に示す工程図である。
【図7】同光導波路端子付き光素子チップ構造を光電子基板に実装する方法を示す平面図である。
【図8】図7のB−B矢視断面図である。
【図9】同光導波路端子付き光素子チップ構造を光電子基板に実装する場合の位置合わせ方法を説明する図である。
【図10】この発明の第2実施例である光モジュールの実装方法の構成を示す平面図である。
【図11】図10のC−C矢視断面図である。
【図12】この発明の第3実施例であるモジュールの実装方法の構成を示す断面図である。
【図13】同光モジュールの実装方法に用いられる光導波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図である。
【図14】この発明の第4実施例であるモジュールの実装方法の構成を示す断面図である。
【図15】同光モジュールの実装方法に用いられる光導波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図である。
【図16】この発明の第5実施例であるモジュールの実装方法の構成を示す断面図である。
【図17】同光モジュールの実装方法に用いられる光導波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図である。
【図18】この発明の第6実施例であるモジュールの実装方法の構成を示す断面図である。
【図19】同光モジュールの実装方法に用いられる光導波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図である。
【図20】図19のD−D矢視断面図である。
【図21】従来の光モジュールの実装構造の概略的構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 第1の光導波路
1a 第1の光導波路の底部
1b 第1の光導波路の開口部
2 ストリップライン(第2の光導波路)
3、23 光導波路
4、24、31 コア層
4a 第1のコアパターン
4b 第2のコアパターン
5 光素子チップ
6、25 上クラッド層
7、26 下クラッド層
8 薄膜クラッド層
9 プリズム
10 光導波路端子付き光素子チップ構造
11 バンプ状導体
12 突き当て金属ストリップライン
13 紫外線硬化性樹脂
14 溝
15 金属型
16 樹脂フィルム
18 位置合わせ用マーク
21 光電子基板
22 部品端子
27 突き当て溝
29 V溝
30 光ファイバー
31 コア層
33 テーパー
34、35 段部
36 カバーフィルム
Claims (13)
- 光素子チップを光導波路を介して光電子基板に実装する光モジュールの実装方法であって、
光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の光導波路と該光導波路の該光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の底部に接続されたストリップラインとから構成された光導波路を第1のコア層として形成した後、前記ストリップラインの端部に光素子チップを接着することで組み立てた光導波路端子付き光素子チップ構造を予め用意し、一方前記第1のコア層の光導波路とは前記形状の向きが略180°逆となるような光導波路の第2のコア層を形成した光電子基板を用意し、前記第1及び第2のコア層の前記形状の光導波路同士を接着することにより前記光素子チップを前記光電子基板に実装することを特徴とする光モジュールの実装方法。 - 前記光導波路端子付き光素子チップ構造に突き当て金属ストリップラインを形成する一方、前記光電子基板に突き当て溝を形成し、該突き当て溝に前記突き当て金属ストリップラインを位置合わせすることにより前記光素子チップを前記光電子基板に実装することを特徴とする請求項1記載の光モジュールの実装方法。
- 前記第1のコア層を該コア層より共に屈折率の小さい上クラッド層及び下クラッド層で覆うことを特徴とする請求項1又は2記載の光モジュールの実装方法。
- 前記下クラッド層を、前記光素子チップを前記光電子基板に実装する以前に剥離することを特徴とする請求項3記載の光モジュールの実装方法。
- 前記光素子チップをフェースダウン法により前記光電子基板に接続することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の光モジュールの実装方法。
- 光素子チップが光導波路を介して光電子基板に実装される光モジュールの実装構造であって、
光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の光導波路と該光導波路の該光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の底部に接続されたストリップラインとから構成された光導波路が第1のコア層として形成され、前記ストリップラインの端部に光素子チップが前記第1のコア層と略等しい屈折率の接着剤を用いて接続されて光導波路端子付き光素子チップ構造が組み立てられ、別に用意された前記第1のコア層の光導波路とは前記形状の向きが略180°逆となるような光導波路の第2のコア層が形成された光電子基板に、前記第1及び第2のコア層の前記形状の光導波路同士が前記第1のコア層と略等しい屈折率の接着剤を用いて接続されて前記光素子チップが前記光電子基板に実装されていることを特徴とする光モジュールの実装構造。 - 光素子チップが光導波路を介して光電子基板に実装される光モジュールの実装構造であって、
光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の光導波路と該光導波路の該光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状の底部に接続されたストリップラインとから構成された光導波路が第1のコア層として形成され、前記ストリップラインの端部に光素子チップが接着されて光導波路端子付き光素子チップ構造が組み立てられ、別に用意された前記第1のコア層の光導波路とは前記形状の向きが略180°逆となるような光導波路の第2のコア層が形成された光電子基板に、前記第1及び第2のコア層の前記形状の光導波路同士が接着されて前記光素子チップが前記光電子基板に実装されていることを特徴とする光モジュールの実装構造。 - 前記光導波路端子付き光素子チップ構造に突き当て金属ストリップラインが形成される一方、前記光電子基板に突き当て溝が形成され、該突き当て溝に前記突き当て金属ストリップラインが位置合わせされて前記光素子チップが前記光電子基板に実装されていることを特徴とする請求項6または7記載の光モジュールの実装構造。
- 前記第1のコア層が該コア層より共に屈折率の小さい上クラッド層及び下クラッド層で覆われていることを特徴とする請求項6、7又は8記載の光モジュールの実装構造。
- 前記下クラッド層が剥離された状態で前記光素子チップが前記光電子基板に実装されていることを特徴とする請求項9記載の光モジュールの実装構造。
- 前記第1のコア層の底面の一部が露出されて、該露出面が前記コア層よりも屈折率の小さい薄膜クラッド層により覆われ、該薄膜クラッド層が前記光電子基板に接着されて方向性結合器を構成することを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1に記載の光モジュールの実装構造。
- 前記光素子チップの発光部と前記第1のコア層との間にプリズムが設けられていることを特徴とする請求項6乃至11のいずれか1に記載の光モジュールの実装構造。
- 前記光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる形状が、放物線状又はテーパー状であることを特徴とする請求項6乃至12のいずれか1に記載の光モジュールの実装構造。
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