JP2001091794A - 光モジュールの実装方法及び実装構造 - Google Patents

光モジュールの実装方法及び実装構造

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JP2001091794A JP26581799A JP26581799A JP2001091794A JP 2001091794 A JP2001091794 A JP 2001091794A JP 26581799 A JP26581799 A JP 26581799A JP 26581799 A JP26581799 A JP 26581799A JP 2001091794 A JP2001091794 A JP 2001091794A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実装のための位置合わせ精度を緩和すること
により光素子チップの光電子基板への実装を容易に行
う。 【解決手段】 開示されている光モジュールの実装方法
は、放物線状の光導波路1とこの光導波路1に接続され
たストリップライン2とから構成された光導波路3をコ
ア層4として形成した後、ストリップライン2の端部に
光素子チップ5を接着することで組み立てた光導波路端
子付き光素子チップ構造10を予め用意し、一方コア層
4の光導波路3とは放物線状の向きが略180°逆とな
るような光導波路のコア層24を形成した光電子基板2
1を用意し、両コア層4、24の放物線状の光導波路同
士を接着することにより光素子チップ5を光電子基板2
1に実装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光モジュールの
実装方法及び実装構造に係り、詳しくは、光素子チップ
を光導波路を介して光電子基板に実装する光モジュール
の実装方法及び実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】光を情報の伝送媒体として利用した光通
信技術が広く普及してきている。このような光通信技術
を実施するには、光源であるレーザダイオード等の光素
子チップで発生した光を減衰させることなく伝送させる
ことが必要になるが、従来から、光伝送には光素子チッ
プから入射された光を光導波路を介して光ファイバーに
出射させることが行われている。
【0003】上述のように光素子チップで発生した光を
光導波路を介して光ファイバーに出射させるには、光素
子チップを光導波路を形成した光電子基板に実装した構
造の光モジュールが用いられている。ここで、光素子チ
ップを光導波路に接続するには、光素子チップから数μ
mの幅で発生された光を数μmの幅の光路を有する光導
波路の端部に光学的に結合しなければならないので、そ
の接続には高精度の位置合わせが要求されている。
【0004】図21は、従来の光モジュールの実装構造
の概略的構成を示す斜視図である。この光モジュールの
実装構造は、半導体基板等からなる光電子基板101上
に光導波路102が形成されて、レーザダイオード等の
光素子チップ103が光導波路102の端面に接続され
るように光電子基板101に実装されている。ここで、
光素子チップ103を光電子基板101に実装するに
は、光素子チップ103を光導波路102に対して、略
1μmの高精度でX、Y、Z方向の三次元方向に位置合
わせすることが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光モジュールの実装方法では、光素子チップを光電子基
板に実装する場合、光電子基板上の光導波路に対して高
精度で三次元方向に位置合わせしなければならないの
で、実装が容易に行えないため実装コストが高くなる、
という問題がある。すなわち、レーザダイオード等の光
素子チップ103と光電子基板101上の光導波路10
2とを光学的に高効率で結合するには、上述のように光
素子チップ103を光導波路102に対して高精度で三
次元方向に位置合わせして光軸の調整を行う必要がある
ので、その位置合わせ作業には多大な工数が必要になる
ため、コストアップが避けられなくなっている。
【0006】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、実装のための位置合わせ精度を緩和することに
より光素子チップの光電子基板への実装を容易に行うこ
とができるようにした光モジュールの実装方法及び実装
構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、光素子チップを光導波路を
介して光電子基板に実装する光モジュールの実装方法に
係り、光導波路端子付き光素子チップ構造を組み立てる
第1の段階と、上記光導波路端子付き光素子チップ構造
を光電子基板に実装する第2の段階とを含むことを特徴
としている。
【0008】請求項2記載の発明は、光素子チップを光
導波路を介して光電子基板に実装する光モジュールの実
装方法に係り、光進路方向に沿って手元から先方に向か
って輪郭の広がる形状の光導波路と該光導波路に接続さ
れたストリップラインとから構成された光導波路を第1
のコア層として形成した後、上記ストリップラインの端
部に光素子チップを接着することで組み立てた光導波路
端子付き光素子チップ構造を予め用意し、一方上記第1
のコア層の光導波路とは上記形状の向きが略180°逆
となるような光導波路の第2のコア層を形成した光電子
基板を用意し、上記第1及び第2のコア層の上記形状の
光導波路同士を接着することにより上記光素子チップを
上記光電子基板に実装することを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の光
モジュールの実装方法に係り、上記光導波路端子付き光
素子チップ構造に突き当て金属ストリップラインを形成
する一方、上記光電子基板に突き当て溝を形成し、該突
き当て溝に上記突き当て金属ストリップラインを位置合
わせすることにより上記光素子チップを上記光電子基板
に実装することを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の光モジュールの実装方法に係り、上記第1のコア層
を該コア層より共に屈折率の小さい上クラッド層及び下
クラッド層で覆うことを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の光
モジュールの実装方法に係り、上記下クラッド層を、上
記光素子チップを上記光電子基板に実装する以前に剥離
することを特徴としている。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項2乃至5の
いずれか1に記載の光モジュールの実装方法に係り、上
記光素子チップをフェースダウン法により上記光電子基
板に接続することを特徴としている。
【0013】請求項7記載の発明は、光素子チップが光
導波路を介して光電子基板に実装される光モジュールの
実装構造に係り、光進路方向に沿って手元から先方に向
かって輪郭の広がる形状の光導波路と該光導波路に接続
されたストリップラインとから構成された光導波路が第
1のコア層として形成され、上記ストリップラインの端
部に光素子チップが接着されて光導波路端子付き光素子
チップ構造が組み立てられ、別に用意された上記第1の
コア層の光導波路とは上記形状の向きが略180°逆と
なるような光導波路の第2のコア層が形成された光電子
基板に、上記第1及び第2のコア層の上記形状の光導波
路同士が接着されて上記光素子チップが上記光電子基板
に実装されていることを特徴としている。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項7記載の光
モジュールの実装構造に係り、上記光導波路端子付き光
素子チップ構造に突き当て金属ストリップラインが形成
される一方、上記光電子基板に突き当て溝が形成され、
該突き当て溝に上記突き当て金属ストリップラインが位
置合わせされて上記光素子チップが上記光電子基板に実
装されていることを特徴としている。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項7又は8記
載の光モジュールの実装構造に係り、上記第1のコア層
が該コア層より共に屈折率の小さい上クラッド層及び下
クラッド層で覆われていることを特徴としている。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
光モジュールの実装構造に係り、上記下クラッド層が剥
離された状態で上記光素子チップが上記光電子基板に実
装されていることを特徴としている。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項7乃至1
0のいずれか1に記載の光モジュールの実装構造に係
り、上記第1のコア層の底面の一部が露出されて、該露
出面が上記コア層よりも屈折率の小さい薄膜クラッド層
により覆われ、該薄膜クラッド層が上記光電子基板に接
着されて方向性結合器を構成することを特徴としてい
る。
【0018】請求項12記載の発明は、請求項7乃至1
1のいずれか1に記載の光モジュールの実装構造に係
り、上記光素子チップの発光部と上記第1のコア層との
間にプリズムが設けられていることを特徴としている。
【0019】請求項13記載の発明は、請求項7乃至1
2のいずれか1に記載の光モジュールの実装構造に係
り、上記光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪
郭の広がる形状が、放物線状又はテーパー状であること
を特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である光モジュールの実
装方法に用いる光導波路端子付き光素子チップ構造を示
す平面図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は同光
モジュールの実装方法に用いる主要部品を示す断面図、
図4は同光モジュールの実装方法に用いる主要部品を製
造する方法を工程順に示す工程図、図5及び図6は同光
導波路端子付き光素子チップ構造を組み立てる方法の概
要を工程順に示す工程図、図7は同光導波路端子付き光
素子チップ構造を光電子基板に実装する方法を示す平面
図、図8は図7のB−B矢視断面図、図9は同光導波路
端子付き光素子チップ構造を光電子基板に実装する場合
の位置合わせ方法を説明する図である。以下、図1〜図
9を参照して同光モジュールの実装方法について説明す
る。
【0021】この例の光モジュールの実装方法は、図1
及び図2に示すように、光導波路端子付き光素子チップ
構造10を組み立てる第1の段階と、図7及び図8に示
すように、この光導波路端子付き光素子チップ構造10
を光電子基板21に実装する第2の段階とから構成され
ている。
【0022】光導波路端子付き光素子チップ構造10
は、図1及び図2に示すように、膜厚が略10μmの紫
外線硬化性樹脂フィルムからなる、輪郭が放物線状の第
1の光導波路1と、この放物線状の第1の光導波路1の
底部1aに接続されたストリップライン(第2の光導波
路)2とから構成された光導波路3をコア層4として形
成して、この光導波路3のストリップライン2の端部
に、レーザダイオード等の光素子チップ5を接続するこ
とにより構成されている。
【0023】ここで、放物線状の光導波路1の底部1a
の幅は略10μmに形成されると共に、開口部1bの幅
は略80μm(焦点距離0.2μm相当)に拡大されて
いる。また、ストリップライン2の幅は略10μmに形
成されて、このストリップライン2は放物線状の光導波
路1の底部1aに接続されている。放物線状の光導波路
1の底部1aから開口部1bまでの長さsは、後述する
ような理由によって略1.92mmに設定されている。
また、コア層4を構成している光導波路1及びストリッ
プライン2は共に、屈折率は略1.517に設定されて
いる。
【0024】放物線状の光導波路1が形成されているコ
ア層4の表面及び裏面はそれぞれ上クラッド層6及び下
クラッド層7で覆われている。上クラッド層6及び下ク
ラッド層7は共に、膜厚が略30μmの紫外線硬化性樹
脂フィルムからなり、その屈折率は共にコア層4よりも
小さな略1.49に設定されている。コア層4の底面は
下クラッド層7で完全に覆われることなく光進路方向に
沿った先端付近部は所定の長さzだけ露出され、この露
出面は膜厚が略2μmの紫外線硬化性樹脂フィルムから
なり、その屈折率はコア層4よりも小さい略1.507
に設定された薄膜クラッド層8により覆われている。上
述の露出長さzは、後述するような理由によって略36
6μmに設定されている。
【0025】光素子チップ5は、略300μm平方のチ
ップサイズを有し、その発光部はチップ底面から略1μ
mの高さ位置に形成されて、導波路型光素子チップとし
て動作し得るようにスポットサイズ変換機能を備えたレ
ーザダイオードから構成されている。発光部から略1μ
mの幅で発生したレーザ光は、スポットサイズ変換機能
により略10μmに広がってコア層4に入射する。ま
た、光素子チップ5の底面には複数のバンプ状導体11
が形成されて、このバンプ状導体11は後述するよう
に、光導波路端子付き光素子チップ構造10を光電子基
板21上に実装する際に、フェースダウン法による接続
のために用いられる。
【0026】ここで、コア層4内の光伝送と光素子チッ
プ5の位置合わせ精度について述べる。コア層4の放物
線状の光導波路1の底部1aのコア径をdとすると、放
物線状の光導波路1の開口部1bから出射する光の広が
り角度θ(ラジアン)は、式(1)で示される。 θ=(4/π)・(λ/d) (1) 但し、λ:コア層4に入射する光の波長 例えば、コア径d=10μm、光の波長λ=1.3μm
を式(1)に代入すると、広がり角度θは次のように与
えられる。 θ≒0.17ラジアン(9.7°) このように、広がり角度θ≒0.17ラジアンの値で
は、そのまま放置しておくと、放物線状の光導波路1の
開口部1bでは光の干渉により光束は略321μmまで
広がるようになる。
【0027】しかしながら、前述したように、放物線状
の光導波路1の開口部1bの幅を略80μmに設定した
場合には、光束が放物線状の光導波路1の側面で反射す
る。そして、放物線状の光導波路1の開口部1bにおい
て、光束の広がり角度θが補正されて、光束は80μm
で広がるようになる。この場合の広がり角度θは式
(1)に基づいて、略0.021ラジアン(1.2°)
となる。この光導波路1の開口部1bにおける位置合わ
せ精度は、光導波路1の配向精度は略0.002ラジア
ン(0.1°)必要になり、また並行移動精度は略8μ
m必要であり、必要な位置合わせ精度は、従来において
必要とされていた略1μmに比較して略一桁(略8倍)
程度緩和することができるようになる。
【0028】一方、配向精度は光束の干渉による広がり
角度が略1/8になるので、略8倍厳しくなる。そのた
め、本発明では、その位置合わせを容易にする目的で突
き当て金属ストリップラインを形成する解決手段を考え
た。この突き当て金属ストリップライン12は、図1に
示すように、上クラッド層6及び下クラッド層7に光進
路方向に並行に形成して、光導波路同士の配向をそれぞ
れの突き当て金属ストリップライン12同士の突き当て
により行うことで、位置合わせを容易にするものであ
る。
【0029】次に、薄膜クラッド層8を形成することに
より、方向性結合器を構成する構造について述べる。こ
の方向性結合器は、後述するように光素子チップ5を光
電子基板21に実装する場合に、薄膜クラッド層8を挟
んだ上下コア層(光素子チップ5のコア層と光電子基板
21のコア層)同士を、互いに光を100%授受させる
ために必要となる。薄膜クラッド層8は、前述したよう
に下クラッド層7で完全に覆われることなく、所定の長
さzだけ露出された光導波路1の底面を覆うために形成
され、紫外線硬化性樹脂フィルムをスピンコート法によ
り成膜することで形成する。
【0030】この構造による方向性結合器では、薄膜ク
ラッド層8の屈折率をコア層4の屈折率で除算した値
(1.507/1.517≒0.9934)を比屈折率
n、薄膜クラッド層8の膜厚をhとした場合、式(2)
で示される程度の率で減衰する光(エバネッセント光)
を利用して上コア層から下コア層に染み出させて伝送さ
せる。 exp(−2π・(1−n20.5・(h/λ)) (2) 例えば、比屈折率n=0.9934、光の波長λ=1.
3μmを式(2)に導入し、薄膜クラッド層8の膜厚h
を可変値とすると、光(エバネッセント光)伝送量は薄
膜クラッド層8の膜厚h=1.3μmで半減し、薄膜ク
ラッド層8の膜厚h=4.2μmで1/10以下に減衰
する。
【0031】ここで、一方のコア層から薄膜クラッド層
8を介して他方のコア層に光が染み出すモード結合係数
をkとして、薄膜クラッド層8を介した上下のコア層の
厚さが等しい場合にその厚さをtとすると、モード結合
係数kは式(3)で与えられる。 k=(λ/t2)exp(−2π・(1−n2)0.5・(h/λ)) (3 )
【0032】そして、上下コア層間で移行する光束は、
上下コア層における光の進行方向長さzに応じて周期的
に変動する。ここで、進行方向長さzは式(4)で与え
られる。 z=(π/2)/k (4) 例えば、λ=1.3μm、t=10μm、n=0.99
34、h=2μmを式(3)に代入すると、モード結合
係数kは、 k=(3.14/100)・exp(−6.28(1−0.
9934)0.5・(2/1.3))≒0.00428 となる。さらに、上述の値k≒0.00428を式
(4)に代入すると、z≒366μmが得られる。すな
わち、光素子チップ5を光電子基板21に実装する場
合、図1に示すように、光進行方向に長さzが366μ
mの薄膜クラッド層8を介して上下コア層同士を対向さ
せると、方向性結合器が構成されて、光進路方向に沿っ
て互いのコア層に向けて光を完全に移行させることがで
きるようになる。
【0033】光素子チップ5の発光部と上クラッド層6
との間の、コア層4のストリップライン2の表面には、
図3に示すように、プリズム9が設けられている。この
プリズム9は、光素子チップ5で発生した光をコア層4
に導くためのもので、光学ガラスからなり、その屈折率
npはコア層4のそれ(N:1.517)よりも大きな
略1.57に設定されている。ここで、プリズム9の角
度をαとした場合、式(5)が成立する。 Sin((π/2)−2α)=N/np (5) そして、N、npに上述の値を導入することにより、プ
リズム9の角度α=7.46度が求まる。この結果、高
さ12μm、底辺92μmのプリズム9を用いることに
より、光素子チップ5で発生した光をコア層4に導くこ
とができるようになる。
【0034】次に、図4を参照して、この例の光モジュ
ールの実装方法で主要部品として用いるコア層の製造方
法について工程順に説明する。まず、図4(a)に示す
ように、製造すべきコア層4の膜厚及び長さに相当した
サイズの溝14が設けられている金属型15を用意す
る。次に、溝14の内面に剥型剤として膜厚が0.05
〜0.5μmのシリコーン層を形成する。これは、予め
内面に熱硬化性シリコーン化合物からなるトルエン溶液
を塗布した後、略150℃の熱風を略30秒間吹き付け
ることにより、硬化させて形成する。次に、溝14内に
コア層の原料となる紫外線硬化性樹脂13を充填した
後、略80℃の熱風炉で略20分間乾燥処理して、樹脂
組成物を半硬化させる。
【0035】次に、図4(b)に示すように、予め形成
した膜厚が略30μmの紫外線硬化性樹脂フィルム16
を用いて、金属型15の表面に接触させた後、略150
℃で略30分間加熱、加圧処理して、樹脂組成物を硬化
させて樹脂フィルム16に張り合わせる。これにより紫
外線硬化性樹脂フィルムからなるコア層4を形成する。
このコア層4は、図1に示したように、放物線状の光導
波路1とストリップライン2とが一体に接続された形状
を有している。樹脂フィルム16は、後述するように例
えば下クラッド層となる。なお、樹脂フィルム16とし
ては、所定位置に予め突き当て金属ストリップライン1
2を形成したものを用いる。この突き当て金属ストリッ
プライン12は、銅、アルミニウム、鉄等の金属からな
り、膜厚が50〜100μm、幅が100〜800μm
のサイズに形成されている。
【0036】次に、図4(c)に示すように、樹脂フィ
ルム16を金属型15から剥離することにより、コア層
4及び突き当て金属ストリップライン12が形成された
下クラッド層7を得る。ここで、金属ストリップライン
12を樹脂フィルム16と同時に金属型15により樹脂
で形成することも可能である。
【0037】次に、図5及び図6を参照して、第1の段
階により、光導波路端子付き光素子チップ構造を組み立
てる方法の概要について工程順に説明する。まず、図5
(a)に示すように、予め突き当て金属ストリップライ
ン12を形成した樹脂フィルム16及び第1のコアパタ
ーン4aを金型中に用意した後、コアパターン4aを樹
脂フィルム16に張り合わせる(図4(b))ことによ
り、図5(b)に示すように、下クラッド層7を完成さ
せる。具体的には、図4に示した方法を利用して下クラ
ッド層7を製造する。
【0038】次に、図5(c)に示すように、予め突き
当て金属ストリップライン12及び第2のコアパターン
4bを形成した樹脂フィルムからなる上クラッド層6を
用意する。この上クラッド層6は、図4に示した方法を
利用して製造することができる。
【0039】次に、図5(d)に示すように、上クラッ
ド層6及び下クラッド層7をそれぞれ上下位置に配置し
て対向させ、第2のコアパターン4bを覆うように薄膜
クラッド層8を形成した後、コア層4と略等しい屈折率
の接着剤を用いて、対向している上クラッド層6と下ク
ラッド層7の第1のコアパターン4aとの間、上クラッ
ド層6の薄膜クラッド層8と下クラッド層7との間を接
着する。このとき、両者の接着はお互いの突き当て金属
ストリップライン12同士を突き当てて行うことによ
り、位置合わせを容易に行うことができる。これによ
り、図6(e)に示すように、第1のコアパターン4a
と第2のコアパターン4bとが一体に接続され、かつ一
部が薄膜クラッド層8で覆われたコア層4が形成され
て、図1に示したように、放物線状の第1の光導波路1
と第2の光導波路となるストリップライン2とが一体に
接続された形状の光導波路3が形成される。
【0040】次に、図6(f)に示すように、予め底面
に位置合わせ用マーク18を設けた光素子チップ5を用
いて、図6(g)に示すように、位置合わせ用マーク1
8に光導波路3のストリップライン2の端部を合わせて
コア層4と略等しい屈折率の接着剤を用いて、光素子チ
ップ5を光導波路3のストリップライン2の端部に接着
する。位置合わせ用マーク18は、銅等の金属層を予め
めっきして形成しておく。このように、光素子チップ5
を光導波路3に接着するとき、前述したように光導波路
3のストリップライン2は略10μmの幅に形成されて
いるので、位置合わせは容易に行うことができる。以上
により、光導波路端子付き光素子チップ構造10を組み
立てることができる。
【0041】次に、図7及び図8を参照して、第2の段
階により、光導波路端子付き光素子チップ構造を光電子
基板に実装する方法の概要について説明する。これに
は、予め製造されたシリコン基板、エポキシ樹脂基板等
からなる光電子基板21を用いる。この光電子基板21
上には、光素子チップ5をフェースダウン接続するとき
に、光素子チップ5に対向した位置にバンプ状導体11
を接続するための銅等からなる膜厚が略5μmの部品端
子22が形成され、また、必要な位置には配線パターン
が形成されている。さらに、光電子基板21上には、光
素子チップ5が接着されている光導波路3を接着するた
めの、光導波路23となるコア層24が形成されてい
る。
【0042】ここで、コア層24の光導波路の形状は図
7に示すように、図1に示したコア層4の光導波路3と
はその放物線状の向きが略180°逆となるように形成
される。これは、後述するように光素子チップ5を光電
子基板21に実装するとき、位置合わせを容易にするた
めである。コア層24は、図1のコア層4の場合と同様
に、上クラッド層25及び下クラッド層26により覆わ
れている。
【0043】次に、光電子基板21の製造方法について
説明する。まず、シリコン基板等の基板上に部品端子2
2及び必要な配線パターンを形成した後、全面に屈折率
が略1.49に設定された紫外線硬化性樹脂を略30μ
mの膜厚に塗布する。次に、紫外線硬化性樹脂をフォト
リソグラフィ法によりパターニングして、所望形状の下
クラッド層26を形成する。次に、下クラッド層26上
に、屈折率が略1.517に設定された紫外線硬化性樹
脂を略10μmの膜厚に塗布した後、パターニングし
て、上述したようにコア層4の光導波路3とは放物線状
の向きが略180°逆となるような光導波路のコア層2
4を形成する。
【0044】次に、コア層24の上面及び側面に、屈折
率が略1.49に設定された紫外線硬化性樹脂を略30
μmの膜厚に塗布した後、パターニングして上クラッド
層25を形成する。このとき、光導波路端子付き光素子
チップ構造10の、光導波路3の底面を覆っている薄膜
クラッド層8に対向した位置のコア層24が露出するよ
うにパターニングして、上クラッド層25を形成する。
また、コア層24には突き当て金属ストリップライン1
2を位置合わせるための突き当て溝27を形成してお
く。以上により、光電子基板21を完成させる。
【0045】次に、図7及び図8に示すように、光導波
路端子付き光素子チップ構造10及び光電子基板21を
それぞれ上下位置に配置して対向させた後、コア層4と
略等しい屈折率の接着剤を用いて、対向している薄膜ク
ラッド層8とコア層24との間を接着すると共に、光素
子チップ5のバンプ状導体11を部品端子22に接続し
てフェースダウン接続する。このような接続時、図9に
示すように、光導波路端子付き光素子チップ構造10に
形成されている突き当て金属ストリップライン12を、
光電子基板21に形成されている突き当て溝27に位置
合わせすることにより、光導波路端子付き光素子チップ
構造10の光電子基板21への実装を容易に行うことが
できる。
【0046】このように、この例の光モジュールの実装
方法によれば、放物線状の光導波路1とこの光導波路1
に接続されたストリップライン2とから構成された光導
波路3をコア層4として形成した後、ストリップライン
2の端部に光素子チップ5を接着することで組み立てた
光導波路端子付き光素子チップ構造10を予め用意し、
一方コア層4の光導波路3とは放物線状の向きが略18
0°逆となるような光導波路のコア層24を形成した光
電子基板21を用意し、両コア層4、24の放物線状の
光導波路同士を接着することにより光素子チップ5を光
電子基板21に実装するようにしたので、高精度での位
置合わせを不要にすることができる。また、この例の光
素子チップの実装構造によれば、放物線状の光導波路1
とこの光導波路1に接続されたストリップライン2とか
ら構成された光導波路3がコア層4として形成され、ス
トリップライン2の端部に光素子チップ5が接着されて
光導波路端子付き光素子チップ構造10が組み立てら
れ、別に用意されたコア層4の光導波路3とは放物線状
の向きが略180°逆となるような光導波路のコア層2
4が形成された光電子基板21に、放物線状の光導波路
同士が接着されて光素子チップ5が光電子基板21に実
装されているので、光の減衰の少ない光モジュールが得
られる。したがって、実装のための位置合わせ精度を緩
和することにより光素子チップの光電子基板への実装を
容易に行うことができる。
【0047】◇第2実施例 図10は、この発明の第2実施例である光モジュールの
実装方法の構成を示す平面図、図11は図10のC−C
矢視断面図である。この第2実施例の光モジュールの実
装方法の構成が、上述の第1実施例のそれと大きく異な
るところは、光電子基板の端部に溝を介して光ファイバ
ーを接続するようにした点である。図10及び図11か
ら明らかなように、光電子基板21の光素子チップ5側
と反対の端部には、V溝29が形成されて、このV溝2
9には光ファイバー30が配置されている。光ファイバ
ー30のコア層31は、光電子基板21のコア層24に
位置合わせされている。このような実装構造によれば、
光素子チップ5で発生された光はプリズム9により導か
れてコア層4に入射した後、薄膜クラッド層8により構
成される方向性結合器によりコア層24に移行されて、
光ファイバー30に出射される。なお、上記以外の点で
は、上述の第1実施例と略同様であるので、図10及び
図11において、それと同一の各部には、同一の番号を
付してその説明は省略する。
【0048】このように、この例の構成によっても、第
1実施例において述べたのと略同様の効果を得ることが
できる。
【0049】◇第3実施例 図12は、この発明の第3実施例であるモジュールの実
装方法の構成を示す断面図、図13は同光モジュールの
実装方法に用いられる光導波路端子付き光素子チップ構
造を示す平面図である。この第3実施例の光モジュール
の実装方法の構成が、上述の第1実施例のそれと大きく
異なるところは、プリズムを用いないようにした点であ
る。図12及び図13から明らかなように、コア層4の
端面は直接に光素子チップ5の発光部に位置合わせされ
ている。そして、下クラッド層7は直接に光素子チップ
5の底面に接着されている。これにより、簡単な実装構
造とすることができる。このような実装構造によれば、
光素子チップ5で発生された光は直接にコア層4に入射
された後、薄膜クラッド層8により構成される方向性結
合器によりコア層24に移行される。
【0050】このように、この例の構成によっても、第
1実施例において述べたのと略同様の効果を得ることが
できる。加えて、この例の構成によれば、プリズムを用
いないので部品代を削減することができる。
【0051】◇第4実施例 図14は、この発明の第4実施例であるモジュールの実
装方法の構成を示す断面図、図15は同光モジュールの
実装方法に用いられる光導波路端子付き光素子チップ構
造を示す平面図である。この第4実施例の光モジュール
の実装方法の構成が、上述の第1実施例のそれと大きく
異なるところは、方向性結合器を構成しないようにした
点である。図14及び図15から明らかなように、コア
層4の底面には薄膜クラッド層は形成されていない。し
たがって、方向性結合器は構成されない。また、プリズ
ムも不要にしている。また、下クラッド層7は直接に光
素子チップ5の底面に接着されると共に、その端部には
テーパー33が形成されて、このテーパー33上にコア
層4が配置されている。さらに、コア層4は光電子基板
21の下クラッド層26に接着されている。コア層4と
コア層24との間はコア層4と略等しい屈折率の接着剤
により接着されている。このような実装構造によれば、
光素子チップ5で発生された光は直接にコア層4に入射
された後、コア層24に移行される。
【0052】このように、この例の構成によっても、第
1実施例において述べたのと略同様の効果を得ることが
できる。加えて、この例の構成によれば、薄膜クラッド
層及びプリズムを用いないので部品代を削減することが
できる。
【0053】◇第5実施例 図16は、この発明の第5実施例であるモジュールの実
装方法の構成を示す断面図、図17は同光モジュールの
実装方法に用いられる光導波路端子付き光素子チップ構
造を示す平面図である。この第5実施例の光モジュール
の実装方法の構成が、上述の第4実施例のそれと大きく
異なるところは、コア層上の上クラッド層をコア層より
も長く張り出させるようにした点である。図16及び図
17から明らかなように、コア層4において上クラッド
層6はコア層4よりも長く張り出している。また、コア
層4の端面は直接に光素子チップ5の発光部に位置合わ
せされている。また、コア層4と上クラッド層6及び下
クラッド層7との間にはコア層4の一部を露出するよう
な段部34が設けられると共に、コア層24と上クラッ
ド層25及び下クラッド層26との間にはコア層24の
一部を露出するような、段部34と相似形状に段部35
が設けられている。そして、段部34と段部35とを重
ね合わせることにより、互いの上クラッド層6、25同
士が略同一高さに保持されている。そして、下クラッド
層7と下クラッド層26との継ぎ目は、下クラッド層2
6と略同じ屈折率の接着剤で接着し、一方、コア層4と
コア層24との継ぎ目は、コア層4と略同じ屈折率の接
着剤で接着し、また、上クラッド層6と上クラッド層2
5との継ぎ目は、上クラッド層と略同じ屈折率の接着剤
で接着する。このような実装構造によれば、クラッド層
同士、コア層同士の接合部の屈折率を同時に、それぞれ
接合すべき層と等しい屈折率の接着剤で接着できるの
で、良い光学的結合が得られ、光の結合損失を少なくで
きる。このような実装構造によれば、光素子チップ5で
発生された光は直接にコア層4に入射された後、コア層
24に移行される。この例によれば、上クラッド層6の
はみ出し部を利用することにより、コア層の高さを調整
することができる。また、コア層4は光素子チップ5に
密着されているので、光伝送性の劣化を低下させること
ができる。
【0054】このように、この例の構成によっても、第
4実施例において述べたのと略同様の効果を得ることが
できる。加えて、この例の構成によれば、光伝送性の劣
化を低下させることができる。
【0055】◇第6実施例 図18は、この発明の第6実施例であるモジュールの実
装方法の構成を示す断面図、図19は同光モジュールの
実装方法に用いられる光導波路端子付き光素子チップ構
造を示す平面図、図20は図19のD−D矢視断面図で
ある。この第6実施例の光モジュールの実装方法の構成
が、上述の第5実施例のそれと大きく異なるところは、
下クラッド層を不要にして実装するようにした点であ
る。図19及び図20に示すように、組み立てられた光
導波路端子付き光素子チップ構造10は、コア層5が略
30μmの上クラッド層6で覆われると共に、略100
μmの下クラッド層7で覆われている。ここで、下クラ
ッド層7は剥型剤としてのシリコーン層をコートしたカ
バーフィルム36を介して、コア層4及び光素子チップ
5に接着されている。
【0056】このように、この例では、予め光導波路端
子付き光素子チップ構造10を組み立てて、特に下クラ
ッド層7の膜厚を大きく形成して、部品として扱う場合
は機械的強度を持たせておく。そして、光導波路端子付
き光素子チップ構造10を光電子基板21に実装すると
きには、膜厚の大きい下クラッド層7をそのまま残して
おくことは実装時の高さ調整を困難にして差し支えが生
じるので、図18に示すように、下クラッド層7を剥離
した後に実装を行うようにする。これにより、光導波路
端子付き光素子チップ構造10の商品価値を高めること
ができる。
【0057】このように、この例の構成によっても、第
5実施例において述べたのと略同様の効果を得ることが
できる。加えて、この例の構成によれば、光導波路端子
付き光素子チップ構造の部品としての商品価値を高める
ことができる。
【0058】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更などがあってもこの発明に含まれる。例えば、コア
層、上クラッド層、下クラッド層及び薄膜クラッド層の
材料は、膜厚、屈折率等の所定の条件を満たすものであ
れば、紫外線硬化性樹脂フィルムに限ることなく、熱硬
化性樹脂フィルム、ポリイミドフィルム等の他の材料を
用いるようにしても良い。また、光導波路の形状は、光
進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広がる
形状になっていればテーパー状等の他の形状でも良い。
また、各層の膜厚、幅等の寸法は一例を示したものであ
り、必要に応じて変更することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の光モジ
ュールの実装方法によれば、光進路方向に沿って手元か
ら先方に向かって輪郭の広がる形状の光導波路とこの光
導波路に接続されたストリップラインとから構成された
光導波路を第1のコア層として形成した後、ストリップ
ラインの端部に光素子チップを接着することで組み立て
た光導波路端子付き光素子チップ構造を予め用意し、一
方第1のコア層の光導波路とは上記形状の向きが略18
0°逆となるような光導波路の第2のコア層を形成した
光電子基板を用意し、第1及び第2のコア層の上記形状
の光導波路同士を接着することにより光素子チップを光
電子基板に実装するようにしたので、高精度での位置合
わせを不要にすることができる。また、この例の光素子
チップの実装構造によれば、光進路方向に沿って手元か
ら先方に向かって輪郭の広がる形状の光導波路とこの光
導波路に接続されたストリップラインとから構成された
光導波路が第1のコア層として形成され、ストリップラ
インの端部に光素子チップが接着されて光導波路端子付
き光素子チップ構造が組み立てられ、別に用意されたコ
ア層の光導波路とは上記形状の向きが略180°逆とな
るような光導波路の第2のコア層が形成された光電子基
板に、第1及び第2のコア層の上記形状の光導波路同士
が接着されて光素子チップが光電子基板に実装されてい
るので、光の減衰の少ない光モジュールが得られる。し
たがって、実装のための位置合わせ精度を緩和すること
により光素子チップの光電子基板への実装を容易に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である光モジュールの実
装方法に用いる光導波路端子付き光素子チップ構造を示
す平面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】同光モジュールの実装方法に用いる主要部品を
示す断面図である。
【図4】同光モジュールの実装方法に用いる主要部品を
製造する方法を工程順に示す工程図である。
【図5】同光導波路端子付き光素子チップ構造を組み立
てる方法の概要を工程順に示す工程図である。
【図6】同光導波路端子付き光素子チップ構造を組み立
てる方法の概要を工程順に示す工程図である。
【図7】同光導波路端子付き光素子チップ構造を光電子
基板に実装する方法を示す平面図である。
【図8】図7のB−B矢視断面図である。
【図9】同光導波路端子付き光素子チップ構造を光電子
基板に実装する場合の位置合わせ方法を説明する図であ
る。
【図10】この発明の第2実施例である光モジュールの
実装方法の構成を示す平面図である。
【図11】図10のC−C矢視断面図である。
【図12】この発明の第3実施例であるモジュールの実
装方法の構成を示す断面図である。
【図13】同光モジュールの実装方法に用いられる光導
波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図である。
【図14】この発明の第4実施例であるモジュールの実
装方法の構成を示す断面図である。
【図15】同光モジュールの実装方法に用いられる光導
波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図である。
【図16】この発明の第5実施例であるモジュールの実
装方法の構成を示す断面図である。
【図17】同光モジュールの実装方法に用いられる光導
波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図である。
【図18】この発明の第6実施例であるモジュールの実
装方法の構成を示す断面図である。
【図19】同光モジュールの実装方法に用いられる光導
波路端子付き光素子チップ構造を示す平面図である。
【図20】図19のD−D矢視断面図である。
【図21】従来の光モジュールの実装構造の概略的構成
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 第1の光導波路 1a 第1の光導波路の底部 1b 第1の光導波路の開口部 2 ストリップライン(第2の光導波路) 3、23 光導波路 4、24、31 コア層 4a 第1のコアパターン 4b 第2のコアパターン 5 光素子チップ 6、25 上クラッド層 7、26 下クラッド層 8 薄膜クラッド層 9 プリズム 10 光導波路端子付き光素子チップ構造 11 バンプ状導体 12 突き当て金属ストリップライン 13 紫外線硬化性樹脂 14 溝 15 金属型 16 樹脂フィルム 18 位置合わせ用マーク 21 光電子基板 22 部品端子 27 突き当て溝 29 V溝 30 光ファイバー 31 コア層 33 テーパー 34、35 段部 36 カバーフィルム

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光素子チップを光導波路を介して光電子
    基板に実装する光モジュールの実装方法であって、 光導波路端子付き光素子チップ構造を組み立てる第1の
    段階と、 前記光導波路端子付き光素子チップ構造を光電子基板に
    実装する第2の段階とを含むことを特徴とする光モジュ
    ールの実装構造。
  2. 【請求項2】 光素子チップを光導波路を介して光電子
    基板に実装する光モジュールの実装方法であって、 光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広が
    る形状の光導波路と該光導波路に接続されたストリップ
    ラインとから構成された光導波路を第1のコア層として
    形成した後、前記ストリップラインの端部に光素子チッ
    プを接着することで組み立てた光導波路端子付き光素子
    チップ構造を予め用意し、一方前記第1のコア層の光導
    波路とは前記形状の向きが略180°逆となるような光
    導波路の第2のコア層を形成した光電子基板を用意し、
    前記第1及び第2のコア層の前記形状の光導波路同士を
    接着することにより前記光素子チップを前記光電子基板
    に実装することを特徴とする光モジュールの実装方法。
  3. 【請求項3】 前記光導波路端子付き光素子チップ構造
    に突き当て金属ストリップラインを形成する一方、前記
    光電子基板に突き当て溝を形成し、該突き当て溝に前記
    突き当て金属ストリップラインを位置合わせすることに
    より前記光素子チップを前記光電子基板に実装すること
    を特徴とする請求項2記載の光モジュールの実装方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のコア層を該コア層より共に屈
    折率の小さい上クラッド層及び下クラッド層で覆うこと
    を特徴とする請求項2又は3記載の光モジュールの実装
    方法。
  5. 【請求項5】 前記下クラッド層を、前記光素子チップ
    を前記光電子基板に実装する以前に剥離することを特徴
    とする請求項4記載の光モジュールの実装方法。
  6. 【請求項6】 前記光素子チップをフェースダウン法に
    より前記光電子基板に接続することを特徴とする請求項
    2乃至5のいずれか1に記載の光モジュールの実装方
    法。
  7. 【請求項7】 光素子チップが光導波路を介して光電子
    基板に実装される光モジュールの実装構造であって、 光進路方向に沿って手元から先方に向かって輪郭の広が
    る形状の光導波路と該光導波路に接続されたストリップ
    ラインとから構成された光導波路が第1のコア層として
    形成され、前記ストリップラインの端部に光素子チップ
    が接着されて光導波路端子付き光素子チップ構造が組み
    立てられ、別に用意された前記第1のコア層の光導波路
    とは前記形状の向きが略180°逆となるような光導波
    路の第2のコア層が形成された光電子基板に、前記第1
    及び第2のコア層の前記形状の光導波路同士が接着され
    て前記光素子チップが前記光電子基板に実装されている
    ことを特徴とする光モジュールの実装構造。
  8. 【請求項8】 前記光導波路端子付き光素子チップ構造
    に突き当て金属ストリップラインが形成される一方、前
    記光電子基板に突き当て溝が形成され、該突き当て溝に
    前記突き当て金属ストリップラインが位置合わせされて
    前記光素子チップが前記光電子基板に実装されているこ
    とを特徴とする請求項7記載の光モジュールの実装構
    造。
  9. 【請求項9】 前記第1のコア層が該コア層より共に屈
    折率の小さい上クラッド層及び下クラッド層で覆われて
    いることを特徴とする請求項7又は8記載の光モジュー
    ルの実装構造。
  10. 【請求項10】 前記下クラッド層が剥離された状態で
    前記光素子チップが前記光電子基板に実装されているこ
    とを特徴とする請求項9記載の光モジュールの実装構
    造。
  11. 【請求項11】 前記第1のコア層の底面の一部が露出
    されて、該露出面が前記コア層よりも屈折率の小さい薄
    膜クラッド層により覆われ、該薄膜クラッド層が前記光
    電子基板に接着されて方向性結合器を構成することを特
    徴とする請求項7乃至10のいずれか1に記載の光モジ
    ュールの実装構造。
  12. 【請求項12】 前記光素子チップの発光部と前記第1
    のコア層との間にプリズムが設けられていることを特徴
    とする請求項7乃至11のいずれか1に記載の光モジュ
    ールの実装構造。
  13. 【請求項13】 前記光進路方向に沿って手元から先方
    に向かって輪郭の広がる形状が、放物線状又はテーパー
    状であることを特徴とする請求項7乃至12のいずれか
    1に記載の光モジュールの実装構造。
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