JP3595664B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1枚ずつ給送されたシートに対して所定の処理を行うシート処理装置に備えられるシート搬送装置に関する。
【0002】
なお、ここで言うシート処理装置には、例えば、1枚ずつ給送されたシートに対して画像を形成する画像形成装置(プリンタ、複写機、ファクシミリ等)や、1枚ずつ給送されたシートの画像を読み取る画像読取装置等がある。
【0003】
【従来の技術】
図5及び図6に、従来例の電子写真方式の画像形成装置の全体的な構成を示す。図5はレーザービームプリンタ(白黒機)であり、図6は複写機(白黒機)である。
【0004】
まず、図5のレーザービームプリンタについて簡単に説明する。
【0005】
レーザースキャナ100が図示しないホストコンピュータから送信されてきた画像情報に基づくレーザー光を発射して、時計回り方向に回転している感光ドラム101上に照射する。これにより、感光ドラム101上には画像情報の静電潜像が形成され、同静電潜像は図示しないトナー現像器によって現像される。
【0006】
一方、カセット給紙部102又は手差し給紙部103からは、記録材としてのシートSが1枚ずつ給送される。この給送されたシートSは、回転停止状態にあるレジストローラ104のニップにシート先端が突き当たって所定量のループが形成された時点で移動を停止する。これにより、シートSは斜行状態が矯正され正しい姿勢になる。
【0007】
斜行状態の矯正を終えたシートSは、所定のタイミングで回転を開始するレジストローラ対104によって、感光ドラム101と転写ローラ105との間のトナー画像転写ニップ部(第1の位置)106へ送り込まれて行く。そして、トナー画像転写ニップ部106を通過中のシートSには、時計回り方向に回転している感光ドラム101上のトナー画像が、同感光ドラム101の回転に従動回転している転写ローラ105によって転写されて行く。
【0008】
トナー画像転写ニップ部106を通過したトナー画像転写済みのシートSは、シート搬送路107上を通って定着ローラ対108に至る。そして、同定着ローラ対108のニップ(定着ニップ部、第2の位置)を通過中に加熱及び加圧されて未定着状態にあったトナー画像がシート面に定着される。
【0009】
フェイスアップ排紙モードが選択されている場合、定着ローラ対108のニップを通過した定着処理済みのシートSは、第1の排出ローラ対109によってフェイスアップ排紙トレイ110上に排出される。また、フェイスダウン排紙モードが選択されている場合には、定着ローラ対108のニップを通過した定着処理済みのシートSは、第2の排出ローラ対111によってフェイスダウン排紙トレイ112上に排出される。
【0010】
本プリンタの場合、シート搬送路107上を移動しているトナー画像転写済みのシートSはシート後端がトナー画像転写ニップ部106を通過するまで、感光ドラム101と転写ローラ105とによって搬送力が与えられている。従って、シート先端が定着ローラ対108のニップに入ってもシート後端がトナー画像転写ニップ部106を通過していない長尺シートは別としても、シート先端が定着ローラ対108のニップに入らない時点でシート後端がトナー画像転写ニップ部106を通過してしまう短尺シートの場合には、シート搬送路107上を移動する段階にて搬送力を付与しなければならない。
【0011】
このため、シート搬送路107の上流側は搬送ベルト(無端ベルト)107−1によって形成され、下流側はガイドリブ107−2によって形成されている。搬送ベルト107−1は下流側が低く傾斜している。ガイドリブ107−2は略水平状態になっている。このような構成により、シート後端がトナー画像転写ニップ部106を通過した後のシートSは搬送ベルト107−1によって搬送力が与えられてガイドリブ107−2上を移動し、ニップガイド108−1に導かれて定着ローラ対108のニップに入るようになる。
【0012】
次に、図6の複写機について簡単に説明する。
【0013】
読取光学系200が矢印方向にスキャンして、原稿台ガラス201上にセットされた図示しない原稿を読み取って行く。原稿で反射した光(光像)は、時計回り方向に回転している感光ドラム202上に投影される。これにより、感光ドラム202上には原稿画像の静電潜像が形成され、同静電潜像はトナー現像器203によって現像される。
【0014】
一方、カセット給紙部204又は205からは、記録材としての図示しないシートが1枚ずつ給送される。この給送されたシートは、回転停止状態にあるレジストローラ対206のニップにシート先端が突き当たって所定量のループが形成された時点で移動を停止する。これにより、シートは斜行状態が矯正され正しい姿勢になる。
【0015】
斜行状態の矯正を終えたシートは、所定のタイミングで回転を開始するレジストローラ対206によって、感光ドラム202と転写帯電器207との間のトナー画像転写ニップ部(第1の位置)208へ送り込まれて行く。そして、トナー画像転写ニップ部208を通過中のシートには、時計回り方向に回転している感光ドラム202上のトナー画像が転写帯電器207によって転写されて行く。
【0016】
トナー画像転写ニップ部208を通過したトナー画像転写済みのシートは、シート搬送路209上を通って定着ローラ対210に至る。そして、同定着ローラ対210のニップ(第2の位置)を通過中に加熱及び加圧されて未定着状態にあったトナー画像がシート面に定着される。
【0017】
通常複写モードの場合、定着ローラ対210のニップを通過した定着処理済みのシートは第1排出ローラ対211及び第2排出ローラ対212によって排紙トレイ213上に排出される。
【0018】
両面複写モードの場合には、定着ローラ対210のニップを通過した第1面トナー画像転写済み定着処理済みのシートは再給送パス214を通って再びレジストローラ対206へと送られる。
【0019】
本複写機の場合、シート搬送路209上を移動しているトナー画像転写済みのシートはシート後端がレジストローラ対206のニップを通過するまで、レジストローラ対206によって搬送力が与えられている。従って、シート先端が定着ローラ対210のニップに入ってもシート後端がレジストローラ対206のニップを通過していない長尺シートは別としても、シート先端が定着ローラ対210のニップに入らない時点でシート後端がレジストローラ対206のニップを通過してしまう短尺シートの場合には、少なくともシート後端がレジストローラ対206のニップを通過した時点で別の場所でシートに搬送力を付与しなければならない。
【0020】
このため、本複写機のシート搬送路209はシートを吸着搬送可能な水平状の搬送ベルト(無端ベルト)209−1にて形成されている。搬送ベルト209−1のベルト面全体には図示しない多数のエアー吸引穴(小穴)が形成されており、このエアー吸引穴を介して図示しないエアー吸引装置が搬送ベルト209−1上のシートをベルト面に吸着するようになっている。これにより、シート後端がレジストローラ対206のニップを通過した後のシートは搬送ベルト209−1の搬送力によって搬送され、ニップガイド210−1に導かれて定着ローラ対210のニップに入る。
【0021】
なお、搬送ベルト209−1の終端から定着ローラ対210のニップまでの距離L2は、本複写機で使用する最小サイズのシートの長さよりも短かく設定されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図5のレーザービームプリンタ及び図6の複写機には、次のような問題点があった。
【0023】
すなわち、図5のレーザービームプリンタの場合、シート後端がトナー画像転写ニップ部106を通過した後のシートの搬送力は搬送ベルト107−1によって与えられるので、搬送ベルト107−1の終端から定着ローラ対108のニップまでの距離L1よりも短かいシートを搬送することが不可能でありジャムが生じ易く、使用可能なシートサイズが制限されてしまう。
【0024】
また、図6の複写機の場合には、図5のレーザービームプリンタのように使用可能なシートサイズが制限されてしまうようなことはないが、エアー吸引装置を具備した搬送ベルト209−1を必要とするために構造が複雑となりコスト高となる。
【0025】
そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みてなされたもので、簡素な構成により、第1の位置を通過したシートを第2の位置へと確実に搬送できる、シート搬送装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は、所定距離を隔てて略同じ高さにある第1の位置と第2の位置の間に介在して、前記第1の位置を通過したシートを前記第2の位置へと搬送するシート搬送装置に係る。
【0027】
そして、本発明は、上記目的を達成するため、前記第1の位置を通過したシートを下げて行く下向き傾斜部と、前記下向き傾斜部を通過したシートを前記第2の位置に向けて上げて行く上向き傾斜部と、からなる側面視広角V字状のシート搬送路と、前記下向き傾斜部でシートを搬送すると共に、シート先端が前記第2の位置に到達するまで前記上向き傾斜部を移動するシートに搬送力を与える搬送ベルトと、前記上向き傾斜部に設けられ、前記シートを搬送する補助搬送ベルトと、を有し、前記補助搬送ベルトの搬送速度を前記搬送ベルトの搬送速度よりも速く設定していることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
図1は本発明が適用されているレーザービームプリンタ(フルカラー機)の全体的な構成を示す。
【0030】
まず、本プリンタを構成している主要部材について簡単に説明する。
【0031】
符号300はトナー画像を1次的に担持する手段としての感光ドラムである。この感光ドラム300の周囲には、レーザースキャナ301と、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー現像器302Y、302M、302C、302Bkと、トナー画像を2次的に担持する手段としての中間転写ベルト(無端ベルト)303と、が配設されている。
【0032】
レーザースキャナ301は、図示しないホストコンピュータから送られてきた画像情報に基づくレーザー光Lをイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に発射する。このレーザースキャナ301が発射したレーザー光Lは、反時計回り方向に回転している感光ドラム300上に照射される。
【0033】
まず、感光ドラム300の1回転目の回転中にイエローのレーザー光L が照射されてイエローの静電潜像が形成され、イエローのトナー現像器302Yで現像される。
【0034】
続いて、感光ドラム300の2回転目の回転中にマゼンタのレーザー光L が照射されてマゼンタの静電潜像が形成され、マゼンタのトナー現像器302Mで現像される。
【0035】
続いて、感光ドラム300の3回転目の回転中にシアンのレーザー光L が照射されてシアンの静電潜像が形成され、シアンのトナー現像器302Cで現像される。
【0036】
続いて、感光ドラム300の4回転目の回転中にブラックのレーザー光L が照射されてブラックの静電潜像が形成され、ブラックのトナー現像器302Bkで現像される。
【0037】
このようにして、感光ドラム300が4回転するうちに感光ドラム300上にはフルカラーのトナー画像が重ねて形成される。
【0038】
トナー現像器302Y、302M、302C、302Bkは、支軸304を中心として回転可能な回転体305に所定の間隔(90度)を置いて設置されている。
【0039】
図1はイエローのトナー現像器302Yが感光ドラム300と対向する現像位置にセットされている状態を示している。この位置で、イエローのトナー現像器302Yは1回転目にある感光ドラム300上のイエローの静電潜像を現像する。
【0040】
感光ドラム300が2回転目に入る前に回転体305が反時計回り方向に90度回転(割出回転)してマゼンタのトナー現像器302Mを現像位置にセットする。そして、マゼンタのトナー現像器302Mは2回転目にある感光ドラム302上のマゼンタの静電潜像を現像する。
【0041】
感光ドラム300が3回転目に入る前に回転体305が反時計回り方向に90度回転してシアンのトナー現像器302Cを現像位置にセットする。そして、シアンのトナー現像器302Cは3回転目にある感光ドラム300上のシアンの静電潜像を現像する。
【0042】
感光ドラム300が4回転目に入る前に回転体305が反時計回り方向に90度回転してブラックのトナー現像器302Bkを現像位置にセットする。そして、ブラックのトナー現像器302Bkは4回転目にある感光ドラム300上のブラックの静電潜像を現像する。
【0043】
中間転写ベルト303はローラ306,307,308に巻き掛けられている。306は同ベルト303を時計回り方向に回転させる駆動ローラであり、307,308は従動ローラである。
【0044】
中間転写ベルト303のローラ306,308間は通常は感光ドラム300から若干離れた状態にあるが、感光ドラム300上のトナー像を転写する時には、感光ドラム300方向に移動可能な押付けローラ309によって感光ドラム300に所定の圧力で押し付けられる。これにより、反時計回り方向に回転している感光ドラム300上のフルカラートナー画像が時計回り方向に回転している中間転写ベルト303上に転写される。なお、押付けローラ309は、感光ドラム300上にフルカラーのトナー画像が形成された後に、中間転写ベルト303を感光ドラム300に押し付ける。
【0045】
ローラ307と対向する位置には、中間転写ベルト303が担持しているトナー画像をシートに転写するための転写ローラ310が配設されている。このローラ307と転写ローラ310との間がシートへのトナー画像の転写ニップ部(第1の位置)となる。
【0046】
次に、本プリンタの動作について簡単に説明する。
【0047】
プリントスタート信号の入力により、レーザースキャナ301がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのレーザー光Lを順次発射して、反時計回り方向に回転している感光ドラム300上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの静電潜像を形成して行く。そして、各色の静電潜像は、各色のトナー現像器302Y、302M、302C、302Bkによって現像されて行き、感光ドラム300上にはフルカラーのトナー画像が形成される。
【0048】
続いて、反時計回り方向に回転している感光ドラム300上のフルカラーのトナー画像は、時計回り方向に回転している中間転写ベルト303上に転写されて行く。
【0049】
また、プリントスタート信号の入力により、給紙カセット311内に積載収納されている記録材としてのシートSが、反時計回り方向に回転する繰り出しローラ312によって最上位のシートから順に繰り出される。
【0050】
給紙カセット311から繰り出されたシートSは、分離給送ローラ対313によって1枚ずつに分離されて給送される。この給送されたシートSは搬送ローラ対314によって回転停止状態にあるレジストローラ対315へ送られる。
【0051】
レジストローラ対315に到達したシートSは、シート先端がレジストローラ対315のニップに突き当たって所定量のループを形成した時点で移動を停止する。これにより、シートSは斜行状態が矯正されて正しい姿勢になる。
【0052】
斜行状態の矯正を終えたシートSは、所定のタイミングをとって回転を開始するレジストローラ対315によって、ローラ307と帯写ローラ310の間の転写ニップ部N1へと送り込まれる。そして、転写ニップ部N1を通過中のシートSには、中間転写ベルト303上のトナー画像が転写ローラ310によって転写されて行く。
【0053】
転写ニップ部N1を通過したトナー画像転写済みのシートSはシート搬送装置316Aによって定着ローラ対317へ送られる。そして、同定着ローラ対317のニップ部(第2の位置)N2をシートSが通過中に加熱及び加圧されて未定着状態にあったトナー画像がシート面に定着される。
【0054】
定着ローラ対317のニップ部N2を通過した定着処理済みのシートSは搬送ローラ対318,319によって排出ローラ対320へ送られる。そして、同排出ローラ対320によって排紙トレイ321上へ排出される。
【0055】
次に、図2及び図3を用いて、本発明部分であるシート搬送装置316Aについて詳しく説明する。図2は側面図であり、図3は平面図である。
【0056】
本シート搬送装置316Aは、転写側(上流側)に位置する1つの第1ベルト(搬送ベルト、無端ベルト)316−1と、定着側(下流側)に位置する2つの第2ベルト(補助搬送ベルト、無端ベルト)316−2,316−3と、を具備している。この第1ベルト316−1と第2ベルト316−2,316−3は、ベルト台316−4上に設置されている。
【0057】
ベルト台316−4はシート搬送路を兼ねるものであり、同ベルト台316−4上には、側面視広角V字状をなしているシート搬送路が形成されている。このシート搬送路は、下向き傾斜部331−1と上向き傾斜部331−2とからなる。下向き傾斜部331−1と上向き傾斜部331−2は多数のガイドリブによって形成されている。
【0058】
第1ベルト316−1はシート搬送中心に配置され、第2ベルト316−2,316−3は第1ベルト316−1の両側部に配置されている。この場合、2つの第2ベルト316−2,316−3間の距離B1は、本プリンタにおいて使用される最小幅サイズのシートSの幅寸法よりも短く設定されている。
【0059】
第1ベルト316−1は下向き傾斜部331−1に沿って傾斜しており、第2ベルト316−2,316−3は上向き傾斜部331−2に沿って傾斜している。この第1ベルト316−1の終端側と第2ベルト316−2,316−3の始端側は、シート搬送路の谷底部に配置されている駆動軸316−5上の駆動プーリ部316−6,316−7,316−8に巻き掛けられている。第1ベルト316−1の始端側は従動プーリ316−9に巻き掛けられ、第2ベルト316−2,316−3の終端側は従動プーリ316−10,316−11に巻き掛けられている。
【0060】
駆動軸316−5と従動プーリ316−9,316−10,316−11はベルト台316−4に対して回転可能な状態で取り付けられている。駆動軸316−5上の駆動プーリ部316−6,316−7,316−8と従動プーリ316−9,316−10,316−11は略太鼓形状をなしていて、ベルトを常に中央部に寄せて外れ難くするようになっている。
【0061】
駆動軸316−5には、図示しないモータの駆動がカップリング316−12を介して伝えられる。これにより、第1ベルト316−1と第2ベルト316−2,316−3はシート搬送方向(反時計回り方向)に回転する。ここでは、駆動プーリ部316−6の径を駆動プーリ部316−7,316−8の径よりも小さくして、第1ベルト316−1の搬送速度V1よりも第2ベルト316−2,316−3の搬送速度V2の方が若干速くなる(V1<V2)ようにしている。
【0062】
第1ベルト316−1のベルト表面には多数の小さな突起(エンボス)330(図3参照)が設けられている。この突起330は第2ベルト316−2,316−3側に移ったシートSに搬送力を付与するために設けられている。この突起は、第2ベルト316−2,316−3のベルト表面には設けられていない。
【0063】
ここで、第1ベルト316−1と第2ベルト316−2,316−3の働きについて説明する。
【0064】
第1ベルト316−1は転写ニップ部N1を通過したシートSを第2ベルト316−2,316−3に向けて搬送する。この時、シートSは下がって行く。そして、第2ベルト316−2,316−3は第1ベルト316−1を通過したシートSを定着ニップ部N2に向けて搬送する。この時、シートSは上がって行く。そして、第2ベルト316−2,316−3が搬送しているシートSは突起付の第1ベルト316−1から搬送力が付与される。すなわち、突起330がシート後端を押す。第2ベルト316−2,316−3が搬送しているシートSはニップガイド333に導かれて定着ローラ対317のニップN2に入る。
【0065】
本シート搬送装置316Aにおいて、第1ベルト316−1と第2ベルト316−2,316−3が上述の働きを行うには、次の条件が必要である。
【0066】
▲1▼ 駆動軸316−5から定着ローラ対317のニップN2までの距離L3が、本プリンタにおいて使用される最小長さ(搬送方向)サイズのシートの長さ寸法よりも短いこと。
【0067】
これにより、第2ベルト316−2,316−3が搬送しているいかなるサイズのシートSでも、第1ベルト316−1から搬送力が受けられる。すなわち、第1ベルト316−1の突起330がシート後端を押してシートSに推進力を与える。
【0068】
▲2▼ 図2中のシートS1,S2のように、シート後端が転写ニップ部N1を通過しようとしているシートの先端がニップガイド333に到達していたり、定着ローラ対317のニップN2の入り口に到達していないこと。すなわち、本プリンタにおいて使用される最大長さサイズのシートでも、シート後端が転写ニップ部N1を通過しようとしている時点では、シート先端は、まだニップガイド333に到達しないようにする。
【0069】
このようにすることにより、シート後端が転写ニップ部N1を通過した直後のシートが、図4に示すように、ニップガイド333と除電針ガイド332との間にまたがって(S1)、あるいはニップN2の入口と除電針ガイド332との間にまたがって(S2)、第1ベルト316−1と第2ベルト316−2,316−3によるシート搬送不可能状態に陥ることがなくなる。
【0070】
シートがニップガイド333と除電針ガイド332との間、あるいは、ニップN2の入口と除電針ガイド332との間にまたがると、第1ベルト316−1と第2ベルト316−2,316−3に接触しない高位置に浮上した状態になるので、第1ベルト316−1と第2ベルト316−2,316−3による搬送が不可能となる。
【0071】
これは、例えば、封筒等のように腰の力の強いシートに対しての対策である。腰の力の強いシートは転写ニップ部N1を通過してもたわまず(つまり、第1ベルト316−1上に着地せず)に真直ぐ(略水平方向)に進む傾向にあるので、S1,S2のような状況が生じる。
【0072】
また、本シート搬送装置316Aにおいて、第1ベルト316−1と第2ベルト316−2,316−3がシートSを円滑に搬送するためには、次の条件が必要である。
【0073】
▲1▼ 第1ベルト316−1の搬送速度V1は、転写ニップ部N1の搬送速度V5よりも速目(V1>V5)にする。
【0074】
これは、転写ニップ部N1を通過したシートの先端が第1ベルト316−1に突き当たってショックを受けないようにするためである。
【0075】
▲2▼ 第2ベルト316−2,316−3の搬送速度V2の水平方向のベクトルV3が第1ベルト316−1の搬送速度V1よりも大きく(V3>V1)なるようにする。
【0076】
これは、第1ベルト316−1の有効長L4よりも短いシートが、速度V1の第1ベルト316−1から速度V2の第2ベルト316−2,316−3に受け渡される際のシート先端のショックを和らげるためである。
【0077】
▲3▼ 定着ローラ対317の搬送速度V4の水平方向のベクトルV7の大きさと第1ベルト316−1の搬送速度V1の水平方向のベクトルV6の大きさを略同じ(V7≒V6)にする。
【0078】
これは、定着ローラ対317のニップN2に入ったシートの後端が第1ベルト316−1の突起330に押され過ぎて跳ねないようにするためである。
【0079】
なお、本シート搬送装置316Aにおいて、第2ベルト316−2,316−3に第1ベルト316−1と同様の突起を設けていないのは次の理由による。
【0080】
すなわち、第2ベルト316−2,316−3に突起を設けた場合、左右のベルト316−2,316−3の突起の位置が正確に揃っていなければならない。もし揃っていなければシート先端の当たりに差が生じ、第1ベルト316−1から第2ベルト316−2,316−3に受け渡される有効長L4よりも短いシートは受け渡し部で回転してしまう。このような事態を避けるためである。
【0083】
なお、本発明のシート搬送装置は、各種のシート処理装置において、第1の位置を通過したシートを第2の位置へと搬送する手段として、幅広く用いることができる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、
▲1▼ 第1の位置を通過したシートが側面視広角V字状のシート搬送路を移動して第2の位置に到達するようにし、その際、シート搬送路の下向き傾斜部に設けた搬送ベルトでシートの搬送を行うと同時に、上向き傾斜部を移動するシートの後端を押してシート先端が第2の位置に到達するまで搬送力を与えるようにしているので、シート搬送路と吸着装置を備えない搬送ベルトからなる簡素な構成にて、第1の位置を通過したシートを第2の位置へと確実に搬送することができる。
【0085】
▲2▼ 第1の位置を通過したシートを第2の位置へと導くシート搬送路が側面視広角V字状をなしているので、シート搬送路の上方に大型のユニットが配置された場合でも、シート搬送路の上方に十分なスペースを確保することができ、ジャム処理等の作業が楽に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されているレーザービームプリンタ(フルカラー機)の全体的な構成を示す断面図。
【図2】発明部分であるシート搬送装置の詳しい構成を示す断面図。
【図3】同シート搬送装置の詳しい構成を示す平面図。
【図4】同シート搬送装置がシートを円滑に搬送するための条件を説明する断面図。
【図5】従来例のレーザービームプリンタ(白黒機)の全体的な構成を示す断面図。
【図6】従来例の複写機(白黒機)の全体的な構成を示す断面図。

Claims (9)

  1. 所定距離を隔てて略同じ高さにある第1の位置と第2の位置の間に介在して、前記第1の位置を通過したシートを前記第2の位置へと搬送するシート搬送装置において、
    前記第1の位置を通過したシートを下げて行く下向き傾斜部と、前記下向き傾斜部を通過したシートを前記第2の位置に向けて上げて行く上向き傾斜部と、からなる側面視広角V字状のシート搬送路と、
    前記下向き傾斜部でシートを搬送すると共に、シート先端が前記第2の位置に到達するまで前記上向き傾斜部を移動するシートに搬送力を与える搬送ベルトと、
    前記上向き傾斜部に設けられ、前記シートを搬送する補助搬送ベルトと、
    を有し、
    前記補助搬送ベルトの搬送速度を前記搬送ベルトの搬送速度よりも速く設定していることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記搬送ベルトのベルト表面には、前記上向き傾斜部を移動するシートの後端を押してシートに搬送力を与えるための多数の突起が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記搬送ベルトはシート搬送中心に配置され、前記補助搬送ベルトは前記搬送ベルトの両側部に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記搬送ベルトの両側部に位置する前記各補助搬送ベルト間の距離は、最小幅サイズのシートの搬送が可能な距離となっている、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート搬送装置。
  5. 前記搬送ベルトの終端側と前記補助搬送ベルトの始端側は、前記シート搬送路の谷底部に配置されている1つの駆動軸上の各プーリ部に巻き掛けられている、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記駆動軸上の各プーリ部の径差により、前記搬送ベルトの搬送速度よりも前記補助搬送ベルトの搬送速度くなるように設定している、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート搬送装置。
  7. 最大長さサイズのシートの後端が前記第1の位置を通過する直前にある時、同シートの先端は前記上向き傾斜部上にある、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  8. 1枚ずつ給送されたシートに対してトナー画像を転写する第1の位置であるトナー画像転写ニップ部と、前記トナー画像転写ニップ部で転写された未定着状態のトナー画像をシート面に定着させる第2の位置である定着ニップ部と、を有する画像形成装置において、
    前記トナー画像転写ニップ部と前記定着ニップ部との間に、請求項1ないしに記載のいずれかのシート搬送装置を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記搬送ベルトの速度は、前記トナー画像転写ニップ部を通過中のシートの速度よりも速く、前記定着ニップ部を通過中のシートの速度とは略同速度になっている、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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