JP3595264B2 - 遺伝的に修飾されたグラム陰性細菌由来の低毒性lps - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の分野】
本発明の目的はワクチンの分野にあり、より具体的にはワクチン内にアジュバントとして利用できる新規化合物を提供する。多くのアジュバント、例えばフロイント型の鉱油エマルジョン、アルミニウム塩、サポニン、ムラミン化ジペプチド及び誘導体MPL、MF59等が報告されている。しかし、実際にヒトへの利用が許可されているものは極僅かに過ぎない。一般にその原因は免疫刺激活性と毒性との比率が不適であるあることによる。アジュバントに関する一般的参考文献はアジュバントの理論と実務(The Theory and Practical Application of Adjuvants)(D.E.S.Stewart−Tull編集、John Wiley&Sons、1995)及び参照され本書内に取り込まれている情報に見いだすことができる。従来技術は多くの生物体に関しLPSの酵素処理により毒性の低下ができきることも教示している。これら処理を受けたものとして例示されるLPSにはSalmonelaa typhimurium及びSalmonella minnesotaがある。以下についても同様のことが示唆されている:全てのグラム陰性細菌、特にサルモネラ菌、大腸菌、ヘモフィルス菌、モラキセラ菌、キャンビロバクター及びナイセリア菌。しかし、アジュバント活性に関し詳細な証明が提供されたものは無い。
【0002】
本先行技術を詳細に見ると、Munfordら(1990年発行の米国特許第4,929,604号内)は、S tyhimuriumのLPSでは酵素処理により二次アシル基の95%が取り除かれることを示していることが分かる。Munfordの処理はアシル鎖のみを特異的に取り除き、確実に部分的脱アシル化のみを実施することはできない。Munford法は均一な製品を提供することはできず、せいぜいほぼ全ての二次アシル基を除かれるだけであろう。
【0003】
彼らはB細胞マイトージェン試験よりアジュバント活性があることを示唆している。しかしB細胞マイトージェン試験試験は、アジュバント活性を示すには信頼に足る試験ではない。そのような産物がアジュバント活性を示さない可能性がある。実際Munford法では、LPS非還元端からの二次アシル鎖除去を示しているに過ぎない。得られた産物はLPSの還元端上には二次アシル基を含んでいない。Munford産物はミリストイル及びラウロイル二次側鎖の両方を欠いている。Munford法はミリストイルだけ、あるいはラウロイルだけを除去することはできない。Munford法は1カ所の特定部位から二次アシル鎖だけを除去することはできない。Munford法は大腸菌、ヘモフィルス菌及びナイセリア菌にも適用可能であることが示唆されている。
【0004】
彼らはサルモネラLPSでは非還元端に1リン酸基を、そして還元端に1リン酸基を持つことを示している。サルモネラLPSは非還元端にミリストイル及びラウロイルをそれぞれ1つづつ持っている。サルモネラLPSは還元端には二次アシル基を持っていない。
【0005】
米国特許第4,912,094号にてMyersらはコントロール条件下にアルカリ加水分解を実施し、位置3にある還元端グルコサミンに結合したエステルであるベータ−ヒドロキシミリスチン酸アシル残基のみを除去した。従って、一次アシル鎖の一つが化学的に除去された産物について記述している。相対する二次アシル鎖の除去についての記述は無い。得られた産物は毒性は低いが抗原特性は維持されていると報告されている。この事は、脱アシル化体に関しMPL A(酸加水分解)のマイトージェン活性の低下、及びそれに応じB細胞増殖が低下することにのみ基づいている。しかしB細胞マイトージェン活性試験はアジュバント活性を提示する確実な試験ではない。Escherichia coli及びSalmonella minnesota LPSが例として挙げられている。しかし、生物学的活性が提示されているのはSalmonella minnesota LPSのみである。かれらはこの方法が全てのLPSに提供できることを示唆しているが、それを支持するものは提供していない。
【0006】
同主題はMunfordを共著者とするErwinらの著書の中でも考察されている(1991)。Erwinの著書自体の要約から引用すれば、要約の中で次の様に述べている。「これら研究は、リピドAについて報告されている構造−活性相関、又は他の脱アシル化LPSの挙動より特定のLPSの生物活性を自信を持って推測することはできない。」
リピドAアシルオキシアシル化に関係する遺伝子は当分や既知である。最近、大腸菌のリピドA生合成において2種類の後期機能型アシルトランスフェラーゼ、htrB及びmsbB遺伝子が同定された(Clementzら、1996、1997);hrtB遺伝子はこれまで33℃以上の富培地上での増殖に必要な遺伝子として報告されており、一方msb遺伝子はhtrBの多コピー抑制因子として報告されている。最適な反応では、HtrBはラウリン酸塩を(KDO)2−リピドIVAに転移し、その後MsbBがミリスチン酸塩を加えリピドAアシル化を完了できる(図1)。htrB及びmsbB突然変異体により形成される主要産物はそれぞれテトラ−及びペンタ−アシル体である。遺伝子は27.5%の同一性を示した;本ファミリーに属する3番目の遺伝子も大腸菌染色体上に存在しているが、リピドA生合成における機能については不明である。
【0007】
Haemophilus influenzaeの遺伝子配列にはhtrBとmsbB両方の相同体が含まれている;htrBの突然変異に伴いLPSのリン酸化とアシル化の両方の修飾が起こり、オリゴサッカライド鎖の装飾に関しアシルオキシアシル鎖の消失が多面的に作用することが示唆されている(Leeら、1995)。H.influenzae htrB遺伝子内のノックアウト突然変異はLPS−関連毒性を誘導することが示されている(Nicholsら、1997)。
【0008】
Apicella(引用したLeeらの文献の共著者でもある)らもWO97/19688号の中でhtrBノックアウト変異について報告している。彼らはhtrB内の突然変異を介して得たH.influenzaeテトラアシル変異体では、該突然変異体のLPSは本質的に低下した毒性を持ちながら、抗原性を維持していると考えられると記している。
【0009】
彼らは大腸菌htr−B配列の相同体を利用し、Haemophilusについて同様の配列を見いだした。この類似配列は大腸菌のhtrB配列に対し56%の同一性と73%の類似性を有していた。H.influenzaeの突然変異体を作成し、増殖させた。変異型ヘモフィルスLPSの分析は、内部コア内ではいずれの型のフォスフォエタノールアミン量も50%未満に低下したことを示した。Apicellaはさらに、二次アシル鎖(例えばミリスチン酸成分)の一方を約10%失ったH.infulenzaeのモノ又はジフォスフォリルペンタアシルリピドA体についても報告している。更にテトラアシルは約90%に存在していることも示されている。従って、Apicella法は主要産物が二次アシル鎖を持たない組換え体H.infuluenzaeLPS構造体の混合物を産生する。Apicellaによれば、LOS標本の殺菌剤アッセイはH.influenzae変異体株を利用したラット胎児モデル及びチンチラ免疫として提供される。試験ではLPS自体を免疫源に利用しているが、彼らはアジュバント活性については何も例示、又は示唆していない。LPS自体に対する免疫反応はApicellaらの試験にて示されている。
【0010】
サルモネラ変異体も開示されている。本変異体は、H.influenzaeの方法に類似の方法により得られた。サルモネラ変異体は、N結合C14上の3’置換がC12脂肪酸ではなくむしろC14であるLPSを提供する。本実施形態は野生型に比べ20倍以上毒性が低かった。本物質について、抗原性に関する詳細は提供されていない。
【0011】
彼らはこの方法がナイセリア、モラキセラ及びキャンビロバクターにも応用可能であることを示唆している。実施例6において、例えばApicellaはH.influenzaeに類似の方法がナイセリアに実施可能であることを示唆しているが、例示はなく、方法も明瞭に実施されていない。現在、ナイセリアのリピドA合成におけるこれら遺伝子に関する教示は存在せず、ナイセリアのリピドA合成のこの段階に関係する遺伝子が提供される試験の詳細も知られていない。
【0012】
Apicellaの従来の報告は、サルモネラの突然変異体がH.influenaeの場合の結果とは異なり二次アシル化を省くのではなく、むしろ別のアシルトランスフェラーゼを誘導すると思われることを示した。このことは各種グラム陰性菌におけるリピドA合成に関連する遺伝子の突然変異がErwinとMunfordの教示するところのものであるのであれば、予想外の結果である。
【0013】
サルモネラの産物はヘプタ又はヘキサアシルであり、即ち非突然変異体と同数の二次及び一次アシル鎖を有している。H.influenzae産物は大部分(90%)が二次アシル鎖を含まないものであるが、ペンタアシル構造の混合体も提供する。各種構造体について活性に差が無いことが示されている。
【0014】
Neisseria meningitidisのリピドA構造体は1992年にKulshinらにより解析された。しかし、ナイセリアの遺伝子構造に関してはhtrB遺伝子の有無については知られておらず、又は同定もされていない。更に、たとえそれを見いだすことができたとしても、それら遺伝子内の変異が、生ずる変異体株や、産物及び産物類に及ぼす影響については何も知られていない。
【0015】
【発明の概要】
我々はLPSの二次アシル化に関連する遺伝的配列を探索し、そして同定した。我々はNeisseria meningitidisゲノム内に2種類の配列を見いだした。この情報に基づき、我々は様々な様式にて機能できる2種類のアシルオキシアシルトランスフェラーゼの存在を仮定した。このような様式の一つでは、これらトランスフェラーゼの内1種類だけが別の類似体を大腸菌の工程、即ちHtrBに触媒できるものだろう(図1)。あるいは、この髄膜炎菌のリピドAが対称性構造を有することから、単一の酵素が両方のアシル化を触媒することも考えられる。従って我々はNeisseria meningitidisのリピドA合成遺伝子内に突然変異を起こし、この突然変異体株が生存可能であることを見いだした。我々はこれらの株が変異型LPSを産することも見いだした。この変異型LPSの毒性は低下していた。しかし、htrB2遺伝子の突然変異は免疫刺激活性を保持しない産物を生じた。その結果生じた産物は、ワクチンに有用ではないと考えられた。ワクチンのアジュバントとして利用できない産物が生じた。
【0016】
しかし、驚くべきことに我々はNeisseria meningitidisのhtrB1遺伝子の変異により、毒性が低くアジュバント活性化を提供する産物をもたらすことを見いだした。我々はこの得られた産物の分子構造を解析し、グラム陰性菌の相当分子が同様の様式にて有用であるはずであるという結論に達した。我々は毒性だけでなくアジュバント活性も分子の構造に密接に関係していることを見いだした。具体的には、二次アシル成分が特に関連が深い。更に我々はリン酸化のパターンも関連していることも見いだした。
【0017】
その結果、今回我々は明瞭なアジュバント活性を持つ毒性の低いLPS誘導体であり、その天然での存在は既知でなく且つ従来技術からは知ることも、あるいは推測することもできない特性を有している前記誘導体を特異的に産ずる方法を提供する。
【0018】
【発明の詳細な記載】
本発明は、遺伝的に修飾されたグラム陰性菌より得られるLPSの新規低毒性型を目的とする。これら新規LPS構造体はアジュバント活性を有する。
【0019】
新規LPS構造体は対応する非修飾型LPS分子に比べLPS分子当たり二次アシル鎖の数が少なく組換え体として定義され、前期二次アシル鎖は一次アシル鎖に結合し、前期アシル鎖は前期組換えLPS分子のグルコサミンに結合し、前期組換えLPSはアシル化パターンに関し均一である。化学的に修飾されたLPSが記述され、Apicellaに従い遺伝的に加工されたH.influenzaeLPSである従来技術に比べ、本発明による新規LPSはアシル化パターン、特に二次アシル化パターンの均一性も保証されているものとして得ることができる。当然これはワクチンに標準化の観点を加える上でよりよい基礎を提要するだけでなく、得られた発現産物の活性の解析の観点からもよりよい基礎を提供する。より具体的には、本発明による好ましいLPSは対応する非修飾型LPS分子に比べ、二次アシル化鎖の数が少なく、前期二次アシル化鎖が一次アシル鎖に結合し、前期一次アシル鎖は前期組換えLPS分子内のグルコサミンに結合し、前期組換えLPS分子が前期組換えLPSの還元端上にあるグルコサミンに結合した一次アシル鎖に結合した二次アシル鎖を少なくとも1個有している組換えLPS分子である。実施形態の本発明による組換えLPSは、非修飾型LPSと同数の一次アシル鎖を有することができる。本発明による組換えLPSは、非修飾型LPSと同一の一次アシル鎖組成を有することができる。例示すると、上記本発明のいずれかの実施形態による組換えLPSは組換えLPS分子当たり、還元端のグルコサミンに結合した一次アシル鎖を2個有している。好ましい実施形態では、本発明のLPSは組換えLPS分子当たり、還元端のグルコサミンの3位にある一次アシル鎖を有するだろう。より具体的には、非修飾型LPSに対しラウロイルアシル化が組換えLPS修飾の標的である。この様な組換えLPSは非修飾型LPSに比べると、組換えLPS分子当たりの二次ラウロイル鎖の数は少ない。好ましくは、本発明の組換えLPSは非修飾型LPSに比べ、組換えLPS分子当たりの組換えLPS分子の非還元末端に結合した二次ラウロイル鎖の数は少ないだろう。上記いずれかのタイプの本発明による実施形態は好ましくは、組換えLPSは、組換え体当たりLPS分子の還元末端の一次アシル鎖に結合したLPS二次ラウロイル鎖を少なくとも1個有している。この様な組換え体の例は、組換えLPS分子当たりLPS分子の還元末端にあるグルコサミンの2位にある一次アシル鎖上に二次ラウロイル鎖を有している。具体的には前期実施形態のいずれかによる組換えLPSでは、組換えLPS分子当たりLPS分子の還元端にあるグルコサミンの2位にある一次アシル鎖上に二次アシル鎖を有する前期組換え体が実際に重要であることが見いだされている。対象となる別の実施形態は、本発明の上記規定のいずれかによる組換えLPSであり、各組換えLPS分子当たり全体として5アシル鎖を有するものである。
【0020】
別の好ましい実施形態では、本発明の前期実施形態による組換えLPSは、各LPS分子の非還元端にあるグルコサミンに結合するリン酸基、及び各組み換え体LPS分子の還元端にあるグルコサミンに結合するリン酸基を有する。上記に加え、本発明の別の実施形態は各組換えLPS分子のフォスフォエタノールアミン基を一つ持つ組換え体から成る。更に、本発明による好ましいLPSは、各組換えLPS分子当たり1個のフォスフォエタノールアミンを有する。LPS分子の非還元末端にあるグルコサミンに結合するリン酸基と分子の還元末端のグルコサミンに結合するリン酸基を有し、後者のリン酸記は更に各組換えLPS分子の分子の還元末端にあるフォスフォエタノールアミンにも結合している組換えLPSは、特に好ましい実施形態を形成する。各種LPS実施形態に記載の要素のいずれかの組み合わせもまた本発明の範囲にはいることに留意せよ。グラム陰性細菌は、本発明による組換えLPSの資源として利用できる。特にこの観点では、細菌Neisseria、Bordetella,Salmonella及びHaemophilusより成るグループから選択された細菌が好ましい資源と考えられる。Neisseria及びBordetella菌は特に有害であり、これら細菌に由来するLPSが好ましい。Neisseria meningitidis及びNeisseria gonorrhoaeは、Neisseriaの定義内にある細菌のグループに属する細菌の中にある好ましい2細菌である。実施例では、我々はNeisseria meningitidis株H44/76由来のLPSを利用した。この株を基本として、我々はきわめて有用である以下のLPS構造体を見いだした。
【0021】
【化2】
Figure 0003595264
上記の如く、本発明による組換えLPSは低い毒性を有する。毒性の低下は実施例に提供される毒性に関する一般的アッセイを利用して決定できるが、その他多くのアッセイも当業者には明らかである。本発明のいずれかの実施形態による組換えLPSは、対応する非修飾型LPSに対し低い毒性を有している。対応するアッセイを利用し試験される場合、低毒性が試験された別の物質はMPLである。本発明のいずれかの実施形態による組換えLPSはアジュバント活性を有する。対応するアッセイを利用し試験する場合、アジュバント活性が比較される物質はMPLである。本発明の実施形態のいずれかによる組換えLPSはアジュバント活性を示す。本発明による組換えLPSは、対応するアッセイを利用し試験した場合にはMPLより高いアジュバント活性を揺する。あるいは、アジュバント活性はRhodobacter sphaeroidesのLPSの活性と比較することができ、対応するアッセイを利用し試験された場合には、本発明のLPSはより高いアジュバント活性を示すだろう。本発明による組換えLPSのアジュバント活性を試験する別の方法は、アルカリ加水分解した髄膜炎菌のLPSに対するものである。本発明による好ましい組換えLPSは、対応するアッセイを利用し試験する場合には、アルカリ加水分解された髄膜炎菌のアジュバント活性に比べ高い活性を有するだろう。アジュバント活性は、非修飾型LPSを得た同一細菌群に対する抗原を利用して調べることができるだろう。更にアジュバント活性は、非修飾型LPSを得た細菌群に属するもの以外の各種細菌に対する抗原を用い評価することもできる。実施例はアジュバント活性の試験の例示を提供する。本発明による組換えLPSは細菌培養からのLPS分離に適した標準的方法を利用し、実質的単離及び精製することができる。
【0022】
本発明は本発明による組換えLPSの前期実施形態のいずれかに規定されたLPSだけを目的とするものではない。その様な組換えLPSを含む組成体も目的としている。より具体的には、これら組成体は医薬品として許容されるキャリアーと組み合わせた、活性成分としてLPSを利用したワクチンである。本発明による組成体及び特に本発明によるワクチンはアジュバントとして組換えLPSを含む。組成体はグラム陰性細菌に対する免疫反応の刺激に関し好ましい。組成物は、組換えLPSに対応するLPSを得た細菌以外の細菌を原因とする感染症との戦いに利用できる。しかし、同一型の細菌との戦いに関してきわめて好ましく利用できる。NeiseriaのLPSはNeisseria感染と戦うワクチンに利用できるが、同時にBordetellaの感染と戦うものにも利用できる。麻疹に対するワクチンは本発明による組換えLPSを本発明によるアジュバントとして含む事ができるとも予想される。本発明による組成体は他アジュバントなしに利用することができる。具体的には本発明の組成体、好ましくはワクチンは市販のワクチンに通常使用されるいずれのアジュバントを含まない。好ましくは、本発明の組成物はフロイント型ミネラルエマルジョン、アルミニウム塩、サポニン、ムラミールジペプチド、及び誘導体MPLとMF59を含まない。あるいは、本発明のワクチンは一般的に使用されている市販のアジュバントを、現在使用されている市販ワクチン製品より低用量含み、それにより本発明によるLPSを含まず、通常のアジュバントの組成及び量を含む対応するワクチンに比べを低い毒性を示す様になる。本発明の成分が免疫促進作用を有し、ワクチンとして有用となることに関しては、組成体は免疫反応を促進するために、アジュバントに加え抗原を含むことが好ましい。好ましくは、抗原は組換えLPSに対応するPLSを得た細菌に対応する細菌類以外の細菌に対する免疫反応の促進獲得に特異的である。本発明の組成体は、免疫反応を促進するアジュバント以外に抗原を含み、この抗原が組み換えた体LPSに対応するLPSを得た細菌群に対応する1種類の細菌に対する免疫反応の促進獲得に特異的であるものも、実施形態の一つである。例えばNeisseria抗原、及び本発明による組換え体NeisseriaLPSである。この場合同一種である必要はないが、それらが同一種であっても良い。即ちNeisseria meningitidis組換えLPSはNeisseria meningitidis抗原と共に存在することができる。しかし、このLPSはNeisseria gonorrhoeae又はBordetella種より得たものでも良い。好ましくは、本発明の組成物は医療投与形状である。例えば、注射投与形状である。好ましくは、本発明の組成体は全身受け入れ可能な形状であろう。アジュバントと追加の抗原は、ヒト又は動物に免疫刺激反応を提供するのに好ましい量存在するだろう。それは無毒量又は寛容可能な有毒量存在するだろう。ワクチンの好ましい適用では病的な副作用を提供しない。本発明は更に、本発明の実施形態の何れかによる組換えLPSの、特にワクチン製剤中での免疫反応促進を目的とした組成体中でのアジュバントとしての利用も含む。本発明は更に、組換えLPS又は本発明による組成粒に関し記述された実施形態の何れかの様なものを含む組成体を、免疫促進を提供するのに十分な量投与することにより、ヒト又は動物の免疫系を刺激する治療法も包含する。ワクチン分野の熟練者は、被験者及び/又は疾患、あるいは闘う感染症を基本とし、どの様な製剤及び投与量が適用できるか確認することもできるだろう。通常利用可能な抗原及びワクチンのキャリアーは、既知ワクチン同様に利用できる。緩衝液はキャリアーの好ましい例である。投与方法は、例えば非腸管的(例えば静脈内又は筋肉内)又は経口的(例えば活性物質を密封するためのチフス菌細胞の利用)投与に関する一般的方法により実施できる。
【0023】
本発明は、本発明による組換えLPSを生産するための方法も提供する。方法は、リピドA合成経路の中のLPS分子のグルコサミンに結合した一次アシル鎖に二次アシル鎖を付加するレベルに突然変異を含む組換え体グラム陰性菌を培養し、続いて随意得られたLPSを分離、精製することを含む。具体的には、突然変異は二次アシル付加に関連する酵素をコードする遺伝子内の突然変異である。上記開示の様に、各種グラム陰性細菌の分野では多くの合成経路が利用できる。従来技術分野に存在するデータを本書に開示される主題と組合せ利用することで、各種グラム陰性菌に関し本発明よる組換えLPSを提供する各種方法を得ることができる。Neisseria meningitidis株H44/76について提供されたhtrBの配列データを利用することで、例えば他のNeisseria菌の様な他生物に於ける対応配列を得ることができる。これら生物体での活性型htrB1発現産物の発現を排除する突然変異を導入することで、所望の組換えLPSの産生が保証される。htrB1遺伝子の局在及び同定は、Neisseria meningitids株H44/76に関する実施例の中に詳述される。得られた配列データは他株の推測に利用できる。利用できる配列データと実施例中に利用されるプローブの相同性を利用するか、又はNeisseria m,eningitidis株H44/76 htrB1の全配列又は部分配列に基づく別のプローブを利用することで、別の細菌の変形したhtrB配列を同定することができる。Neisseria菌に関しては上記に加えて、htrB1がruvc遺伝子の下流に位置すること、そしてruvc配列の下流にあるhtrをコードする遺伝子配列が突然変異導入に関し最適な場所であることが判明している。グラム陰性菌内にある、図2のコーディング配列に対し33%異常の相同性を有する何れの遺伝子配列も、本発明の組換えLPSを提供する変異に関し可能性を有する場所である。相同性の強さは更に高い、例えば50%以上であることが好ましく、より好ましくは60%異常である。少なくとも500bpの全長にわたり、より好ましくはコーディング配列の全長にわたり相同性が100%に近づくほど良い。あるいは又は組合せにより、同一または近似のアミノ酸配列のコーディング配列を探索することができ、非活性型発現産物を生じる配列に突然変異を起こすことができる。より好ましくは、配列はruvc配列の下流に位置する。好ましくは、選択される突然変異は、LPSの還元末端にある一次アシル鎖への二次アシル鎖付加に関連する酵素をコードしている遺伝子内の突然変異である。実施例より明らかな様に、二次ラウロイルに関連する酵素をコードしている遺伝子内の突然変異が好ましい。特異的な好ましい突然変異は、LPS分子の非還元末端にあるグルコサミンの2’位に存在する一次アシル鎖への二次アシル鎖付加に関連する酵素をコードしている遺伝子内の突然変異である。
【0024】
本発明の実施形態では、組換えLPSは他の形状のLPSが無い状態で単離、精製される。ワクチンを製剤化する方法では、ワクチンの正確な製剤を得るためにLPSをまず単離することが好ましい。好ましくは、本発明の方法は、非修飾型LPSに比べ組換えLPS分子当たり少ない数の二次ラウロイル鎖数を有し、他の形状のLPSを含まない様に単離精製された組換えLPSを提供することを含む。好ましい実施形態では、非修飾型LPSに比べて組換えLPS分子当たりの、組換えLPS非還元末端に結合した二次ラウロイル鎖の数が少ない組換えLPSが提供される。好ましい実施形態では、組換えLPS分子当たり、LPS分子の還元末端にある一次アシル鎖に結合した二次ラウロイル鎖を少なくとも1個有する組換えLPSが提供される。好ましくは、この様な方法では突然変異は組換えLPSが、組換えLPS分子当たりLPS分子の還元末端にあるグルコサミンの2位にある一次アシル鎖上に二次アシル鎖を有する様なものである。好ましくは、この二次アシル鎖は二次ラウロイル鎖である。好ましい方法は、全体として組換えLPS分子当たり5個のアシル鎖を有する、本発明の組換えLPSを生ずる様な突然変異工程を含む。本発明の別の方法は、組換えLPS分子当たりにLPS分子の非還元末端のグルコサミンに結合した1個のリン酸基と、分子の還元末端のグルコサミンに結合した1個のリン酸基を持つ組換えLPSを産生することを含む。好ましくは、LPS産物は、他の形状のLPSを含まない様に単離され、精製される。あるいは、方法は他の形状のLPSを含まない様に好ましく単離され分離される、組換えLPS分子当たり1個のフォスフォエタノールアミン基を有する組換えLPSを産生することを含むことができる。
【0025】
本発明により、組換えLPS分子当たりLPS分子の非還元末端のグルコサミンに結合した1個のリン酸基と、分子の還元末端のグルコサミンに結合した1個のリン酸基を有し、後者が更に分子の還元末端のフォスフォエタノールアミンに結合している組換えLPSが産生され、そして他の形状のLPSを含まない様に好ましく単離され、精製される方法が提供される。
【0026】
本発明は、本発明の範囲を限定するこものと考えられない実施例により更に例示される。本発明によるLPSの多数の変異体とその利用は、遺伝子工学分野、特にグラム陰性細菌及びワクチン産生の一般的知識と組み合わせたクレーム、記述及び図面内に提供される情報を基に、当業者にとって明瞭になるだろう。具体的には引用した参考文献、及び出願日まえに入手可能であるグラム陰性ゲノム配列により公的に利用可能なDNAデータベース内の情報は、参照されここに取り込まれている。分離、精製の方法又は工程が記述される場合、それらは当分野に一般的であり、公知の他の方法に類似している。htrB1遺伝子内に突然変異を導入する場合にも同じことが言える。これは、変異するために選択されたDNA配列が生体内にある場合には、自明な方法による挿入、欠失又は置換により起こすことができる。ワクチン製剤化及びその投与の方法も、説明を必要としない一般的な方法である。
【0027】
使用した用語は当業者にとって認識される用語であり、遺伝子工学、グラム陰性菌及び免疫学の分野に関する一般的教科書、及び/又は引用参考文献より得ることができる。
【0028】
【実施例】
実施例1
変更リピドAを持つNeisseria meningitidis突然変異体htrB1の構築
Escherichia coli及びHaemophilus influenzae由来のhtrB/msbB遺伝子配列を利用し、我々はオクラホマ大学によりインターネント上に提供されている淋菌遺伝子配列についてBLAST探索を実施した。有意な相同性を有する複数のコンティグが同定され、これら配列に基づきPCRプライマーを設計した。髄膜炎菌の染色体DNAを鋳型とし、プライマーpr447−2及びpr670−1により約500bpのPCR産物を得、これをベクターpCRIIにクローニングし配列決定を行った結果、複数の細菌種よりhtrB/msbB配列に対し相同である配列を見いだした(大腸菌遺伝子に関し、それぞれ33%と31%)。この断片をNeisseria meningitidisの完全なhtrB1遺伝子を含むより大型の染色体断片を分離するためのプローブとして利用した(図2)。この遺伝子のすぐ上流に、DNA修復と組み換えに関与するがLPS生合成には関与しないと考えられている、大腸菌のruvC遺伝子に相同であるオープンリーディングフレームが見いだされた。
【0029】
カナマイシン耐性カセットをクローン化されたhtrB1のPCR産物内にあるBglI内に挿入し、得られた構築体(淋菌取り込み配列も含むプラスミドpBSNK6)を利用して髄膜遠菌株H44/76をカナマイシン耐性に形質転換した。PCRを利用し、染色体htrB1遺伝子による正確な対立遺伝子交換が起こったことを確認した。こうして得た全ての形質転換体は、トリシン−SDS−PAGEとそれに続く銀染色法により分析した結果、LPSの移動度が増加していることが示された(図3)。
【0030】
髄膜炎菌のLPSの多糖類部分に対し特異的であるモノクローナル抗体の結合は突然変異の影響を受けないことから、リピドA部分のみが変化したことが示唆された。
【0031】
実施例2
htrB1変異体リピドAの構造分析
全細胞のガスクロマトグラフィー/マススペクトロメトリーによる脂肪酸分析からは、野生親株に比べhtrB1変異体ではC12:0/C12:0 3−OHの割合が低下していることが示され、二次C12:0アシル鎖の(部分的)消失が示唆された。この変異体より得たLPSを温フェノール/水抽出により精製し、酸加水分解とクロロフォルム/メタノール抽出によりリピドA分画を得た。続いてその構造をタンデムマススペクトロメトリーを利用して調べた。
【0032】
分析の結果、主要のペンタアシル種ではC12:0アシルオキシアシル鎖が分子の非還元末端より消失していることが示された(図4)。
【0033】
更に2糖類の還元末端のリン酸かパターンにも親株と違いが見られ、追加のリン酸基が存在することが判明した。この突然変異型リピドA分子は他のグラム陰性菌に関しこれまで報告されたいずれの突然変異体に見いだされたことのない特異的な構造を有している。
【0034】
実施例3
htrB1突然変異LPSの生物学的活性
変異株htrB1の全細胞について、リムルスアメーバ分解産物(LAL)と腫瘍壊死因子−a)(TNF−a)誘導アッセイを利用しそれらのLPS関連生物学活性を調べた。LALアッセイでは、野生型に比べ変異体では全細胞に関し活性の7倍の低下が観察された。MM6によるTNF−a誘導に関しては、htrB1細菌細胞は野生型に比べ活性は少なくとも100倍低く、LPS完全欠損変異体の全細胞について認められた低下と同様であることが示された(図5)(L.Steeghsら、1998)。
【0035】
LPS欠失髄膜炎菌変異体より分離された外膜複合体を利用したマウス免疫を利用して、各種LPS標本のアジュバント活性を比較した。抗体反応は全細胞ELISAと親株H44/76に対する殺菌アッセイにて測定された。
【0036】
主要膜蛋白質の免疫原性は野生型及びhtrB1変異体LPSの何れについても正常レベルに保たれていたが、無毒LPS種のモノフォスフォリルリピドA(MPL)、Rhodobacter sphaeroidesのLPS、及びアルカリ加水分解髄膜炎菌LPSでは消失していた(図6)(Nakano M及びMatsuura M.)。従って、htrB1変異体のLPSは毒性は低下したが、アジュバント活性は維持していた。
【0037】
実施例4
htrB2リピドA変異体の特性
大腸菌及びH.influenzaeのhtrB/msbBに相同な他の遺伝子も、前記htrB1例と同様に同定され、また不活性化された。しかしhtrB1と異なり、この変異体(htrB2と命名)のLPSは毒性だけでなくアジュバント活性も大きく低下した(図6)。
【0038】
同様にhtrB1と異なり、本変異体はH44/76内に野生型LPSを導入することはできず、ただガラクトースを欠損し切り詰められた多糖鎖を持つgalE誘導体内にのみ導入できた。
【0039】
方法
細菌株及びプラスミド
大腸菌株NM522及びINVaF’をLB培地内、37℃にて増殖させた。N.meningitidis株H44/76及びその誘導体は、37℃、IsoVitaleX(ベクトンディキンソン(Becton Dickinson)社)を加えたGC培地ベース(ディフコ(Difco)社)上、5%CO2を含む湿潤雰囲気内、あるいは既報(van der Leyら、1993)の液体培地内にて増殖させた。髄膜炎菌の形質転換体の選別には(van der Leyら、1996)カナマイシンを75−100マイクログラム/mlの濃度で使用した。大腸菌の場合、抗生物質は以下の濃度で使用した:
アンピシリン、100マイクログラム/ml;カナマイシ、100マイクログラム/ml。
【0040】
PCR断片のクローニングに関しては、ベクターpCRIIを利用したTAクローニングキット(インビトロゲンン(Invitrogen)社)を利用した。
【0041】
組み換えDNA技術
大部分の組み換えDNA技術はSambrookら(1989)に記述された通りである。プラスミドDNAはpLASmix(タレント(Talent)社)を利用し単離された。ポリメラーゼチェインリアクション(PCR)はTaqポリメラーゼを使い、Perkin Elmer GeneAmp PCRシステム9600にて実施された。配列分析はアプライドバイオシステムス社(Applied Biosystems)の自動シークエンサーを使い、2本鎖プラスミド鋳型DNA(キアゲン社カラムにて単離された)を使い、サイクルシークエンシング法にて実施された。
【0042】
LPS分析
Lesseら記載の様にして(1990)トリシン−ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動を、4%の濃縮ゲルと16%の分離ゲルを利用し実施した。プロテアーゼK処理した煮沸細菌細胞をサンプルに利用した。ゲルは20mA定電流にて17時間泳動され、TsaiとFrasch(1982)の方法にて銀染色された。エンドトキシン活性に関する発色LALアッセイは、バイウイッタッカー(BioWhittaker Inc.)(Walkersville,MD、USA)社のQCL−1000キットをメーカーの指示書通りに使用し実施した。一晩培養したものを髄膜炎近培地にて620nmのODが0.1なるまで希釈し、この保存体の連続希釈液をLALアッセイのサンプルに利用した。細菌懸濁液のTNF−a誘導は、ヒトマクロファージ細胞株MM6にて試験し、TNF−a感受性細胞株WEHI164(EspevikとNissen、1986)を利用し、培養体上清より定量化した。GC−MSによる脂肪酸分析に関しては、OMCサンプルを3時間、900℃にてピリジン及び無水酢酸中にてアセチル化しLPSを完全に溶解した。続いてサンプルはLiAIH4存在下にテトラヒドロフラン中にて、3時間、650Cで加熱され、O−結合型脂肪酸を遊離型アルコールに還元した。これらはGSTFA+1%TMCSのピリジン液を利用し、1時間、600CにてTMS−エーテルに誘導され、電子インパクトモードのAutospec(ミクロマス(Micromass)社、マンチェスター(Man−ches−ter)、UK)を用いたGC−MSにて分析された。サンプル中の3−OH C12量は2−OH C12を内部標準として利用し、定量化された。LPSは温フェノール−水抽出法(WestphalとJann、1965)により分離された。リピドAの単離に関しては、LPSを軽い酸加水分解(1&酢酸、2.5時間、1000℃)にかけ、続いて再沈殿し、クロロフォルム−メタノール−水中に最終分画した。精製リピドAの構造分析は、電子スプレータンデムマススペクトロメトリーを用い実施された。マススペクトロメトリーは、600Vにて作動するナノエレクトロスプレーイオン源を装着した4極子イオントラップ装置(LCQフィニガン(Finnigan)社、サンジョセ(San Jose)USA)を用い実施された。インレットキャピラリーの温度は200℃に設定され、トラップ中の最大イオン数は1,0×107であり、最大注入時間は150msであった。ナノエレクトロスプレーニードルには2マイクロリッターのサンプル液が充填された。全MSスペクトラムが150−1850amuにわたり記録された。常に全MS(n)スペクトラムに先行して親イオンのズームスキャンを実施し、親イオンのm/z比をより正確に決定すると同時に、その荷電状態も決定した。MS/MSスペクトラムは親イオン選択に関しては3amuのウィンドウを利用し記録された。励起エネルギーは親に対する基礎ピークの強度比が3から20の間にくる様に調製された。ズームスキャンスペクトラム以外は質量中心モードで記録された。
【0043】
OMC組成体の特徴付け
クラス1、3及び4のIMPs、ならびに免疫型L3LPSの多糖部分に特異的なmAbsの結合は、全細胞ELISA(van der Leyら、1995、1996)にて試験された。ザルコシル抽出によるOMCsの分離と、SDS−PAGEによるその分析は既報(van der Leyら、1993)の如くに実施された。
【0044】
マウスの免疫
各5匹ずつから成る6ないし8週齢のBalB/Cマウスのグループを、0日目にアジュバントを添加された、0.5mlのPBS中に溶解された20マイクログラムのLPS−欠損H44/76OMCsを皮下に作用させ免疫した。14日目と28日目に免疫を繰り返し、42日目にマウスを屠殺した。血清を集め4℃に保管した。血清の株H44/76に対する殺菌活性はHoogerhoutら(1995)記載如く、最終濃度20%のウサギ補体を利用しアッセイした。殺菌力価は90%以上の殺滅を示す血清希釈の逆数として測定された。
【0045】
【参考文献】
Figure 0003595264
Figure 0003595264

【図面の簡単な説明】
【図1】大腸菌リピドA生合成中のhtrB及びmsbB遺伝子産物の役割。
【図2a】Neisseria meningitidisのhtrB1遺伝子の構造(A)配列(B)。
【図2b(1)】Neisseria meningitidisのhtrB1遺伝子の配列(B)。
【図2b(2)】Neisseria meningitidisのhtrB1遺伝子の配列(B)。
【図3】H44/76野生型及びプラスミドpBSNK6を利用し得たカナマイシン耐性形質転換体のLPSのトリシン−SDS−PAGE分析。
【図4a】H44/76野生型(A)のリピドAのマススペクトロメトリーによる構造分析。
【図4b】H44/76のhtrB1変異体(B)のリピドAのマススペクトロメトリーによる構造分析。
【図5】株H44/76、突然変異htrB1及びLPS欠失株pLAK33の完全菌によるMM6細胞内へのTNF−a誘導。
【図6】LPS欠失OMCsと共にマウス免疫に利用した場合の各種LPS標本のアジュバント活性の比較。

Claims (12)

  1. グルコサミン二糖類の還元末端にあるグルコサミンの 2 位にある一次アシル鎖にのみ二次アシル鎖を有するリピドAを持つLPS。
  2. 請求項1に記載のLPSであって、前記リピドAはグルコサミン二糖類の還元末端にある一次アシル鎖のうちの一つに二次アシル鎖を有するLPS。
  3. 前記請求項のいずれか一項に記載のLPSであって、二次アシル鎖がラウロイル鎖であるLPS。
  4. 還元末端にリン酸基が結合したフォスホエタノールアミンを有するリピドAを持つ前記請求項のいずれか一項に記載のLPS。
  5. 前記請求項のいずれか一項に記載のLPSであって、以下の分子構造を有するリピドAを持つLPS。
    Figure 0003595264
  6. 請求項 1 5のいずれか一項で定義されるLPSを含む組成物。
  7. 請求項 6に記載の組成物であって、さらに薬学的に許容可能なキャリアを含む組成物。
  8. 請求項 6 または 7に記載の組成物であって、前記LPSに加えて抗原を含む組成物。
  9. 請求項 1 5のいずれか一項で定義されるLPSを生産する方法であって、前記方法はNeisseriaまたはBordetella属の細菌を培養することを含み、前記細菌はhtrB1遺伝子の発現をなくす変異を含む方法。
  10. 請求項 9に記載の方法であって、前記細菌はNeisseria meningitidisおよびNeisseria gonorrhoae種である方法。
  11. 請求項 9 または 10に記載の方法であって、前記細菌は、Neisseria meningitidis株H44/76であり、かつ前記遺伝子は配列番号1のコード配列を有する方法。
  12. 請求項 9 11のいずれか一項に記載の方法であって、さらに前記LPSの単離すること、および精製することを含む方法。
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