JP3594301B2 - 逆流防止装置付き遠心ファン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、設置スペースの制限や送風維持の信頼性確保の手段として、複数の小型ファンが併設される構成の逆流防止装置付き遠心ファンに関する。
【0002】
【従来の技術】
設置スペースの制約により小型ファンが吐出口を並ぶようにして併設され、送風能力を高め、いずれかのファンが故障等により停止状態を惹起した際、当該故障ファン側への逆流を防止するため、吐出口に遮蔽部材を併設する構成は市場に見られる。
【0003】
詳細は省くが、例えば2個の遠心ファンを一体化して併設した構成で、正面から見た形状として図1に類似するものは周知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如き従来の構成は、逆流防止用遮蔽部材の開放が不十分で、当該ファンの送風性能の障害要因となったり、逆流防止のための封止が不完全である他、封止状態での遮蔽部材の振動音発生等、多くの改善が求められているのが実態であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に成る逆流防止装置付き遠心ファンは、同一方向の吐出口を有する複数の遠心ファンが、夫々通風路を形成する蝸牛状筐体を備え、該夫々の通風路が互いに遮断されるようにして一体を成し、同時に駆動されるように構成され、前記蝸牛状筐体は、羽根車外周縁近傍では幅が狭くて通風路面積が小さく、吐出口近傍では幅が広く通風路面積が大きいように形成されており、逆流を防止する為のフラップが、羽根車外周近傍の幅が狭く通風路面積の小さい部位に設けられ、
前記フラップが設けられる部位の通風路には、一辺とこれに連通する両壁端部にフラップ挿入溝が形成されると共に、他の三辺には、通風路遮蔽時のフラップ当接面となる小突起が設けられ、
前記通風路のフラップ当接用小突起は、送風下流の吐出口側がフラップと当接するほぼ鉛直面で、送風上流の羽根車側が緩やかな傾斜面を有するように形成されており、前記通風路に形成されたフラップ挿入溝は、可撓性を備える脚部で嵌着保持される蓋体部材により封止されるよう形成され、
【0006】
また前記フラップは、一方の端部に、該フラップを転動自在に保持するための両側に伸張する支持部を有し、該支持部が円柱状を成し、好ましくは当該遠心ファンの送風性能が0.5〜2m3/minで、設置部位の通風路面積がほぼ14cm2のものへの適用において、自重が2g以下であるように構成されている。
【0007】
【実施例】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。なお、駆動用電動機に係る構成は本願発明の骨子と関わりがないので省略する。
【0008】
図1は本発明に成る逆流防止付き遠心ファン1の一例で、2個の遠心ファン1−1および1−2を一体化した例の本体部側面図である。
【0009】
図2は、図1の例に見る一方の遠心ファン1の断面略図で、本発明でのフラップ5とその蓋体部材6が付加装着された様子を示すものであるが、該図2を参照して、遠心ファンの外被を形成する蝸牛状筐体4は、内装される羽根車3の外周縁近傍では、通風路4−2が羽根車3の側面に近い両側壁を有し、これに連通する吐出口4−4では、通風路4−3の断面が拡大されるよう幅が広く形成されている。
【0010】
上記通風路面積の吐出口部位での拡大は、設置許容面積の制限に対応して通風路面積を極力大きくすることが、風量確保のために有効であることを考慮するものである。
【0011】
そして、例示する2個の遠心ファン併設の構成では、例えば一方のファン1−1が故障等で停止したとき、正常動作している他方のファン1−2の吐出口4−4からの空気の流れの一部が隣接する停止したファン1−1の側の吐出口4−4から通風路内部に流入すると、所期の送風性能が低下してしまうので、夫々の吐出口近傍に逆流防止部材が設けられることは上述の通り周知で、本発明では、その逆流防止部材としてのフラップ5を、上述羽根車3の外周縁に近い部位の、狭い通風路4−2に設けている。フラップ5を、通風路断面の小さな狭い部位に設けるのは、フラップ5の質量を小さくすることが、所定の遠心ファンでのフラップ開閉に伴う送風性能への障害を抑制するのに有効だからである。
【0012】
図3は、本発明に係るフラップ5と該フラップ5の脱落防止手段である蓋体部材6の装着状態を示す拡大図で、フラップ5を設ける部位の通風路4−2の内面に、図示の例ではフラップ挿入溝4−5と対向する壁面に、羽根車側の送風方向には傾斜面を有し、フラップ5が当接する吐出口側がほぼ直立する面を備えるように形成された小突起4−6が形成され、他の2辺には狭幅の小突起4−7が設けられている。前記小突起4−6および4−7の、フラップ5と当接する吐出側の直立する面は、異常時の逆流浸入を遮断するための密封度を高めるため、密着して当接することが好ましく、また、3辺の小突起いずれも上述小突起4−6のように送風方向に傾斜面を備えることが好ましいことは言うまでもない。
【0013】
また同図に見るように、挿入溝4−5から挿入されたフラップ5が、挿入溝4−5から脱落することのないように、蓋体部材6が併用されるが、蓋体部材6自身の固定保持手段として、筐体4に形成される小孔4−51に嵌入する脚部6−1が設けられており、該脚部6−1の可撓性を有する爪部が筐体内面に係止するように構成されている。前記蓋体部材6の脚部6−1とこれに対応する筐体4の小孔4−51は、図示の例では図1を参照して、両端部に夫々2個が対となるよう設けられている。
【0014】
上述フラップ5は、通風路4−2を遮蔽・開放するため、両側面に伸張する支持部5−1により転動自在に保持されるが、その転動摩擦を小さくするため、前記支持部5−1は、同じく図3に見るように円柱状であることが好ましい。
【0015】
そして、実用面での検討の結果、上述フラップ5は、当該遠心ファン1−1および1−2の送風性能が0.5〜2m3/minで、フラップ5を設ける部位の通風路4−2の面積がほぼ14cm3のものでは、自重が2g以下であることが好ましいことを確認している。
【0016】
【発明の効果】
本発明に成る逆流装置付き遠心ファンは、上述のような構成であるので、送風性能への障害を回避しつつ、逆流防止効果を十分に発揮することの出来る制限された設置スペースに柔軟に適応可能な遠心ファンを実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に成る逆流防止付き遠心ファンの一例で、2個の遠心ファンを一体化した例の本体部側面図である。
【図2】図1の例に見る遠心ファンの断面略図である。
【図3】本発明に係るフラップと該フラップの脱落防止手段である蓋体部材の装着状態を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 逆流防止装置付き遠心ファン
1−1 第1の遠心ファン
1−2 第2の遠心ファン
2 駆動用モータ
3 羽根車
4 蝸牛状筐体
4−1 吸込口
4−2 狭い通風路
4−3 広い通風路
4−4 吐出口
4−5 フラップ挿入溝
4−51 小孔
4−6 通風路内面の緩傾斜面を有する小突起
4−7 通風路内面の小突起
5 フラップ
5−1 支持部
6 蓋体部材
6−1 脚部
Claims (7)
- 同一方向の吐出口を有する複数の遠心ファンが、夫々通風路を形成する蝸牛状筐体を備え、該夫々の通風路が互いに遮断されるようにして一体を成し、同時に駆動されるように構成され、いずれかのファンの故障等により発生する逆流を防止するための逆流防止装置を備える遠心ファンにおいて、
前記夫々の吐出口近傍に、夫々の通風路を遮蔽自在とするフラップが設けられていること、を特徴とする逆流防止装置付き遠心ファン。 - 前記蝸牛状筐体は、羽根車外周縁近傍では幅が狭くて通風路面積が小さく、吐出口近傍では幅が広くて通風路面積が大きいように形成されており、前記フラップが、羽根車外周近傍の幅の狭い通風路面積の小さい部位に設けられていること、を特徴とする請求項1に記載の逆流防止装置付き遠心ファン。
- 前記フラップが設けられる部位の通風路には、一辺とこれに連通する両壁端部にフラップ挿入溝が形成されると共に、他の三辺には、通風路遮蔽時のフラップ当接面となる小突起が設けられていること、を特徴とする請求項1もしくは2のいずれかに記載の逆流防止装置付き遠心ファン。
- 前記通風路のフラップ当接用小突起は、送風下流の吐出口側がフラップと当接するほぼ鉛直面で、送風上流の羽根車側が緩やかな傾斜面を有するように形成されていること、を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の逆流防止装置付き遠心ファン。
- 前記通風路に形成されたフラップ挿入溝は、可撓性を備える脚部で嵌着保持される蓋体部材により封止されるよう形成されていること、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の逆流防止装置付き遠心ファン。
- 前記フラップは、一方の端部に、該フラップを転動自在に保持するための両側に伸張する支持部を有し、該支持部が円柱状を成すこと、を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の逆流防止装置付き遠心ファン。
- 前記フラップは、当該遠心ファンの送風性能が0.5〜2m3/minで、設置部位の通風路面積がほぼ14cm2のもので、自重が2g以下であること、を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の逆流防止装置付き遠心ファン。
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